JP2003203997A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JP2003203997A
JP2003203997A JP2002000322A JP2002000322A JP2003203997A JP 2003203997 A JP2003203997 A JP 2003203997A JP 2002000322 A JP2002000322 A JP 2002000322A JP 2002000322 A JP2002000322 A JP 2002000322A JP 2003203997 A JP2003203997 A JP 2003203997A
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forming
cell transistor
region
memory device
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Tatsuya Shiromoto
竜也 城本
Natsuo Ajika
夏夫 味香
Satoru Shimizu
悟 清水
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的広い用途で利用可能な不揮発性半導体
記憶装置及びその製造方法を得る。 【解決手段】1単位の半導体チップ1にNOR型メモリ
セルトランジスタを含むNOR型フラッシュメモリ形成
領域2とDINOR型フラッシュメモリ形成領域3とが
作り込まれている。さらに、NOR型フラッシュメモリ
形成領域2及びDINOR型フラッシュメモリ形成領域
3の周辺領域に周辺回路用のトランジスタ等を含む周辺
回路形成領域7が作り込まれている。周辺回路形成領域
7はNOR型フラッシュメモリ形成領域2及びDINO
R型フラッシュメモリ形成領域3双方に電気的に接続さ
れることにより共有可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は用途の制約を改善
した不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置の一つとして一
括消去が可能なフラッシュメモリがある。フラッシュメ
モリのメモリセルトランジスタ構造としてNOR型、新
NOR型及びDINOR型がある。
【0003】図24はNOR型のメモリトランジスタの
プログラム(書き込み)動作を示す説明図である。図2
5はNOR型のメモリセルトランジスタの消去動作を示
す説明図である。図26はNOR型のメモリセルトラン
ジスタの読出し動作を示す説明図である。なお、図24
〜図26はNMOS構造のメモリトランジスタを示して
いる。
【0004】図24〜図26で示すNOR型のメモリト
ランジスタは、半導体基板11の表面内にソース主要領
域41,ドレイン領域31が選択的に形成され、ソース
主要領域41の周辺に不純物濃度がソース主要領域41
より薄いソース拡散領域42が形成され、ソース主要領
域41,ドレイン領域31間の半導体基板11上にトン
ネル酸化膜13を介してフローティングゲート電極24
が形成され、フローティングゲート電極24上にゲート
間酸化膜16を介してコントロールゲート電極23が形
成される。
【0005】そして、ソース主要領域41にソース端子
P1、ドレイン領域31にドレイン端子P2、コントロ
ールゲート電極23にゲート端子P3、半導体基板11
に基板端子P4がそれぞれの電位設定用に設けられる。
【0006】このような構成において、NOR型のメモ
リセルトランジスタに対するプログラム動作は、図24
に示すように、ソース端子P1を0V、ドレイン端子P
2を正の高電圧HV、ゲート端子P3を正の高電圧H
V、基板端子P4を0Vに設定することにより行われ
る。上記設定によって、チャネルホットエレクトロン現
象によってフローティングゲート電極24に電子を注入
することにより、プログラム動作(高Vth(高閾値電
圧)に設定する動作)が実行される。
【0007】NOR型のメモリセルトランジスタに対す
る消去動作は、図25に示すように、ソース端子P1を
正の高電圧HV、ドレイン端子P2をフローティング
(open)、ゲート端子P3を0Vあるいは負の高電圧M
HV、基板端子P4を0Vに設定することにより行われ
る。上記設定によって、ソース主要領域41のエッジ近
傍領域におけるFN(Fowler-Nordheim tunnelling)現
象によってフローティングゲート電極24から電子を引
き抜くことにより、消去動作(低Vth(低閾値電圧)に
設定する動作)が実行される。
【0008】NOR型のメモリセルトランジスタに対す
る読出し動作は、図26に示すように、ソース端子P1
を0V、ドレイン端子P2を正の低電圧HLow、ゲート
端子P3を読出し電圧VR(低Vth<VR<高Vth)、
基板端子P4を0Vに設定することにより行われる。上
記設定によって、メモリセルトランジスタがオン状態に
なるか否かを検出して閾値電圧が高Vthであるか低Vth
であるかを認識することにより読出し動作が行える。
【0009】図27はNOR型のメモリトランジスタの
閾値電圧Vthの分布を示すグラフである。同図に示すよ
うに、“0”を指示する高Vthは6.0V以上で分布
し、“1”を指示する低Vthは1.5〜3.0V間で分
布する、その結果、高Vthの分布と低Vthの分布との閾
値電圧ウィンド幅ΔVth1は2.5Vとなる。
【0010】図28は新NOR型のメモリトランジスタ
のプログラム動作を示す説明図である。図29は新NO
R型のメモリセルトランジスタの消去動作を示す説明図
である。図30は新NOR型のメモリセルトランジスタ
の読出し動作を示す説明図である。図28〜図30はN
MOS構造のメモリトランジスタを示している。
【0011】図28〜図30で示す新NOR型のメモリ
トランジスタは、半導体基板11の表面内にソース領域
45,ドレイン領域31が選択的に形成され、ソース領
域45,ドレイン領域31間の半導体基板11上にトン
ネル酸化膜13を介してフローティングゲート電極24
が形成され、フローティングゲート電極24上にゲート
間酸化膜16を介してコントロールゲート電極23が形
成される。
【0012】そして、ソース領域45にソース端子P
1、ドレイン領域31にドレイン端子P2、コントロー
ルゲート電極23にゲート端子P3、半導体基板11に
基板端子P4がそれぞれの電位設定用に設けられる。
【0013】このような構成において、新NOR型のメ
モリセルトランジスタに対するプログラム動作は、図2
8に示すように、ソース端子P1を0V、ドレイン端子
P2を正の高電圧HV、ゲート端子P3を正の高電圧H
V、基板端子P4を0Vに設定することにより行われ
る。上記設定によって、チャネルホットエレクトロン現
象によってフローティングゲート電極24に電子を注入
することにより、プログラム動作が実行される。
【0014】新NOR型のメモリセルトランジスタに対
する消去動作は、図29に示すように、ソース端子P1
を正の高電圧HV、ドレイン端子P2をフローティング
(open)、ゲート端子P3を負の高電圧MHV、基板端
子P4を正の高電圧HVに設定することにより行われ
る。上記設定によって、チャネル全面におけるFN現象
によってフローティングゲート電極24から電子を引き
抜くことにより、消去動作が実行される。
【0015】新NOR型のメモリセルトランジスタに対
する読出し動作は、図30に示すように、ソース端子P
1を0V、ドレイン端子P2を正の低電圧HLow、ゲー
ト端子P3を読出し電圧VR(低Vth<VR<高Vt
h)、基板端子P4を0Vに設定することによりNOR
型と同様に行われる。
【0016】図31は新NOR型のメモリトランジスタ
の閾値電圧Vthの分布を示すグラフである。同図に示す
ように、NOR型と同様に、“0”を指示する高Vthは
6.0V以上で分布し、“1”を指示する低Vthは1.
5〜3.0V間で分布する、その結果、高Vthの分布と
低Vthの分布との閾値電圧ウィンド幅ΔVth2は2.5
Vとなる。
【0017】図32はDINOR型のメモリトランジス
タのプログラム動作を示す説明図である。図33はDI
NOR型のメモリセルトランジスタの消去動作を示す説
明図である。図34はDINOR型のメモリセルトラン
ジスタの読出し動作を示す説明図である。図32〜図3
4はNMOS構造のメモリトランジスタを示している。
【0018】図32〜図34で示すDINOR型のメモ
リトランジスタは、半導体基板11の表面内にソース領
域43,ドレイン主要領域32が選択的に形成され、ド
レイン主要領域32の周辺にドレイン主要領域32より
不純物濃度が薄いレイン拡散領域33が形成され、ソー
ス領域43,ドレイン主要領域32間の半導体基板11
上にトンネル酸化膜13を介してフローティングゲート
電極24が形成され、フローティングゲート電極24上
にゲート間酸化膜16を介してコントロールゲート電極
23が形成される。
【0019】そして、ソース領域43にソース端子P
1、ドレイン主要領域32にドレイン端子P2、コント
ロールゲート電極23にゲート端子P3、半導体基板1
1に基板端子P4がそれぞれの電位設定用に設けられ
る。
【0020】このような構成において、DINOR型の
メモリセルトランジスタに対するプログラム動作は、図
32に示すように、ソース端子P1をフローティング、
ドレイン端子P2を正の高電圧HV、ゲート端子P3を
負の高電圧MHV、基板端子P4を0Vに設定すること
により行われる。上記設定によって、ドレイン主要領域
32のエッジ近傍領域におけるFN現象によってフロー
ティングゲート電極24から電子を引き抜くことによ
り、プログラム動作(低Vthに設定する動作)が実行さ
れる。
【0021】DINOR型のメモリセルトランジスタに
対する消去動作は、図33に示すように、ソース端子P
1を負の高電圧MHV、ドレイン端子P2をフローティ
ング(open)、ゲート端子P3を正の高電圧HV、基板
端子P4を負の高電圧MHVに設定することにより行わ
れる。上記設定によって、チャネル全面におけるFN現
象によってフローティングゲート電極24に電子を注入
ことにより、消去動作(高Vthに設定する動作)が実行
される。
【0022】DINOR型のメモリセルトランジスタに
対する読出し動作は、図34に示すように、ソース端子
P1を0V、ドレイン端子P2を正の低電圧HLow、ゲ
ート端子P3を読出し電圧VR(低Vth<VR<高Vt
h)、基板端子P4を0Vに設定することによりNOR
型,新NOR型と同様に行われる。
【0023】図35はDINOR型のメモリトランジス
タの閾値電圧Vthの分布を示すグラフである。同図に示
すように、“1”を指示する高Vthは5.0V以上で分
布し、“0”を指示する低Vthは1.5〜2.0V間で
分布する、その結果、高Vthの分布と低Vthの分布との
閾値電圧ウィンド幅ΔVth3は3.0Vとなる。
【0024】図36はNOR型のフラッシュメモリのメ
モリセルアレイ配置構成を示す回路図である。同図に示
すように、マトリクス状態に配置されたメモリトランジ
スタMQ1において、(コントロール)ゲートが行単位
に同一のワード線WLに接続され、ドレインが列単位に
同一のビット線BLに接続され、列方向に隣接するメモ
リトランジスタMQ1,MQ1間で共有させながら行単
位に同一のソース線SLに接続される。なお、新NOR
型のメモリトランジスタもメモリセルアレイ配置も同様
である。
【0025】図37はDINOR型のフラッシュメモリ
のメモリセルアレイ配置構成を示す回路図である。同図
に示すように、マトリクス状態に配置されたメモリトラ
ンジスタMQ2において、ゲートが行単位に同一のワー
ド線WLに接続され、ドレインが同一列において所定数
単位に選択トランジスタSTのソースに接続され、選択
トランジスタSTのドレインが対応するビット線BLに
接続され、列方向に隣接するメモリトランジスタMQ
2,MQ2間で共有させながら行単位に同一のソース線
SLに接続される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したNOR型,新
NOR型のメモリトランジスタは、図27,図31に示
すように、“1”を指示する低Vthの分布が比較的広
い。このため、閾値電圧ウィンド幅ΔVth1,ΔVth2
は比較的狭く、読出し電圧VRを低Vthの分布の最大値
である3.0(V)+α程度に設定する必要があるた
め、低電圧ランダムアクセスが困難であるという問題点
があった。
【0027】一方、DINOR型のメモリトランジスタ
は、書き込み動作をビット単位に確認しながら行う必要
があうため、バイト書き込み等の高速書き込み動作が困
難であるという問題点があった。
【0028】すなわち、NOR型,新NOR型のメモリ
セルトランジスタは低電圧ランダムアクセス用途には不
向きであり、DINOR型メモリトランジスタは高速書
き込みが要求される用途には不向きであるという問題点
があった。
【0029】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、比較的広い用途で利用可能な不揮発性半
導体記憶装置及びその製造方法を得ることを目的とす
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記
半導体基板に作り込まれ、不揮発な記憶が可能で、第1
の動作特性を有する第1のメモリセルトランジスタを含
む第1の不揮発性メモリセル形成領域と、前記半導体基
板に作り込まれ、不揮発な記憶が可能で、前記第1の動
作特性と異なる第2の動作特性を有する第2のメモリセ
ルトランジスタを含む第2の不揮発性メモリセル形成領
域とを備えている。
【0031】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
不揮発性半導体記憶装置であって、前記半導体基板に作
り込まれ、前記第1及び第2の不揮発性メモリセル形成
領域と電気的に接続される周辺回路を含む周辺回路形成
領域をさらに備える。
【0032】また、請求項3の発明は、請求項1あるい
は請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置であって、前
記第1及び第2のメモリセルトランジスタのトランジス
タサイズは、互いに異なる。
【0033】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
請求項3のうち、いずれか1項に記載の不揮発性半導体
記憶装置であって、前記第1のメモリセルトランジスタ
はNOR型メモリセルトランジスタを含み、前記第2の
メモリセルトランジスタはDINOR型メモリセルトラ
ンジスタを含む。
【0034】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
請求項3のうち、いずれか1項に記載の不揮発性半導体
記憶装置であって、前記第1のメモリセルトランジスタ
は新NOR型メモリセルトランジスタを含み、前記第2
のメモリセルトランジスタはDINOR型メモリセルト
ランジスタを含む。
【0035】また、請求項6の発明は、請求項5記載の
不揮発性半導体記憶装置であって、前記新NOR型メモ
リセルトランジスタ及び前記DINOR型メモリセルト
ランジスタのソース領域は同一不純物プロファイルで形
成される。
【0036】また、請求項7記載の不揮発性半導体記憶
装置の製造方法は、(a) 半導体基板を準備するステップ
と、(b) 前記半導体基板上に複数のゲート構造を形成す
るステップとを備え、前記複数のゲート構造はそれぞれ
第1の絶縁膜、フローティングゲート電極、第2の絶縁
膜及びコントロールゲート電極の順で堆積された構造を
含み、前記複数のゲート構造は第1及び第2の不揮発性
メモリセル形成領域にそれぞれ形成される第1及び第2
のゲート構造を含み、(c) 前記第1の不揮発性メモリセ
ル形成領域において、前記第1のゲート構造をマスクと
して第1のドレイン形成条件で第1のドレイン領域を形
成するステップと、(d) 前記第2の不揮発性メモリセル
形成領域において、前記第2のゲート構造をマスクとし
て第2のドレイン形成条件で第2のドレイン領域を形成
するステップと、(e) 前記第1の不揮発性メモリセル形
成領域において、前記第1のゲート構造をマスクとして
第1のソース形成条件で第1のソース領域を形成するス
テップとをさらに備え、前記第1のゲート構造、前記第
1のドレイン領域及び前記第1のソース領域によって第
1の動作特性を有する第1のメモリセルトランジスタが
形成され、(f) 前記第2の不揮発性メモリセル形成領域
において、前記第2のゲート構造をマスクとして第2の
ソース形成条件で第2のソース領域を形成するステップ
をさらに備え、前記第2のゲート構造、前記第2のドレ
イン領域及び前記第2のソース領域によって第2の動作
特性を有する第2のメモリセルトランジスタが形成され
る。
【0037】また、請求項8の発明は、請求項7記載の
不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記第1
のメモリセルトランジスタはNOR型メモリセルトラン
ジスタを含み、前記第2のメモリセルトランジスタはD
INOR型メモリセルトランジスタを含み、前記第1及
び第2のドレイン形成条件は互いに異なる条件を含み、
前記第1及び第2のソース形成条件は互いに異なる条件
を含む。
【0038】また、請求項9の発明は、請求項8記載の
不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記第1
及び第2のドレイン形成条件はそれぞれの少なくとも一
部に共通するソース部分共通形成条件を有する。
【0039】また、請求項10の発明は、請求項8ある
いは請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
であって、前記第1及び第2のソース形成条件はそれぞ
れの少なくとも一部に共通するソース部分共通形成条件
を有する。
【0040】また、請求項11の発明は、請求項7記載
の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記第
1のメモリセルトランジスタは新NOR型メモリセルト
ランジスタを含み、前記第2のメモリセルトランジスタ
はDINOR型メモリセルトランジスタを含み、前記第
1及び第2のドレイン形成条件は互いに異なる条件を含
む。
【0041】また、請求項12の発明は、請求項11記
載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記
第1及び第2のドレイン形成条件はそれぞれの少なくと
も一部に共通する部分共通形成条件を有する。
【0042】さらに、請求項13の発明は、請求項11
あるいは請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の製
造方法であって、前記第1及び第2のソース形成条件は
互いに同一条件を含む。
【0043】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1であるフラッシュメモリの構成を示す説
明図である。同図に示すように、1単位の半導体チップ
1にNOR型フラッシュメモリ形成領域2とDINOR
型フラッシュメモリ形成領域3とが作り込まれている。
NOR型フラッシュメモリ形成領域2にはNOR型メモ
リセルトランジスタが形成され、DINOR型フラッシ
ュメモリ形成領域3にはDINOR型のメモリセルトラ
ンジスタが形成される。
【0044】そして、NOR型フラッシュメモリ形成領
域2及びDINOR型フラッシュメモリ形成領域3の周
辺領域に周辺回路形成領域7が作り込まれている。周辺
回路形成領域7には周辺回路用のトランジスタ等が形成
され、NOR型フラッシュメモリ形成領域2及びDIN
OR型フラッシュメモリ形成領域3双方に電気的に接続
されることにより共有可能である。
【0045】なお、NOR型フラッシュメモリ形成領域
2、DINOR型フラッシュメモリ形成領域3及び周辺
回路形成領域7それぞれに作り込まれる(メモリセル)
トランジスタ等の素子は、ゲートアレイのように規則性
をもって複数個配置されている。
【0046】図2〜図19は実施の形態1のフラッシュ
メモリのNOR型及びDINOR型のメモリトランジス
タ形成方法を示す図であり、図2〜図12及び図14〜
図19は断面図、図13は平面図である。なお、図2,
図4,図6,図8はワード線WL形成方向を切断面とし
た断面図であり、図14,図16はワードWL,WL間
形成方向を切断面とした断面図であり、図3,図5,図
7,図9〜図12,図15,図17〜図19はビット線
BL形成方向を切断面とした断面図である。以下、これ
らの図を参照して、実施の形態1の製造工程を説明す
る。
【0047】図2及び図3に示すように、半導体基板1
1の上層部に選択的に素子分離膜12を形成し、所定の
導電型のアイランド(ウェル領域;図示せず)をイオン
注入等によって形成した後、トンネル酸化膜13を成膜
し、フローティングゲート材となるアモルファスSi層
14を成膜する。そして、メモリセル形成領域A1の素
子分離膜12上にビット線BL形成方向に沿って開口部
29を有するレジスト15を形成し、レジスト15をマ
スクとしてアモルファスSi層14及びトンネル酸化膜
13を選択的に除去する。
【0048】次に、図4及び図5に示すように、全面に
ゲート間酸化膜16を形成後、メモリセル形成領域A1
のみを覆うレジスト17を形成後、レジスト17をマス
クとして周辺トランジスタ形成領域A2に形成されたト
ンネル酸化膜13、アモルファスSi層14及びゲート
間酸化膜16を除去する。その後、周辺トランジスタ形
成領域A2にはメモリセルの周辺回路のトランジスタ用
のゲート酸化膜19(図4,図5では図示せず、図6以
降で図示する)を形成する。
【0049】そして、図6及び図7に示すように、全面
にアモルファスSi層18を形成し、メモリセル形成領
域A1のコントロールゲート形成領域上と周辺トランジ
スタ形成領域A2のゲート形成領域上とを覆ったレジス
ト20を形成する。図6に示すように、ワード線WL形
成領域上のアモルファスSi層18はコントロールゲー
ト及びワード線WLとして利用されるためレジスト20
は形成されない。
【0050】このレジスト20をマスクとしてアモルフ
ァスSi層18及びゲート間酸化膜16,19に対する
エッチングを行うことにより、図9に示すように、メモ
リセル形成領域A1のコントロールゲート電極23、周
辺トランジスタ形成領域A2いゲート電極21を得る。
【0051】続いて、図8及び図9に示すように、ワー
ド線形成領域上におけるメモリセル形成領域A1及び周
辺トランジスタ形成領域A2を覆ったレジスト22を形
成し、このレジスト22とコントロールゲート電極23
とをマスクとしてアモルファスSi層14及びトンネル
酸化膜13に対するエッチングを行うことにより、図1
0に示すように、フローティングゲートとコントロール
ゲートとのビット線BL方向の形成幅が同じフローティ
ングゲート電極24を得ることができる。
【0052】そして、図11に示すように、メモリセル
形成領域A1のNOR型フラッシュメモリ形成領域2に
おいて、コントロールゲート電極23の一部及びソース
形成領域上を覆ったレジスト25及びコントロールゲー
ト電極23をマスクとして、第1のドレイン形成条件に
従いヒ素(As)を導入し拡散することによりドレイン
領域31を得る。
【0053】一方、図12に示すように、メモリセル形
成領域A1のDINOR型フラッシュメモリ形成領域3
において、コントロールゲート電極23の一部及びソー
ス形成領域上を覆ったレジスト30及びコントロールゲ
ート電極23をマスクとして、第2のドレイン形成条件
の第1部分条件に従いヒ素を導入し拡散することにより
ドレイン主要領域32を得、さらに第2のドレイン形成
条件の第2部分条件に従いリン(P)を導入し拡散する
ことによりドレイン主要領域32の周辺領域にドレイン
拡散領域33を得る。
【0054】なお、NOR型及びDINOR型それぞれ
のヒ素の導入条件である第1のドレイン形成条件と第2
のドレイン形成条件の第1部分条件とをドレイン形成用
部分共通形成条件として同条件に設定することにより、
同一のレジストを用いてドレイン領域31及びドレイン
主要領域32を同時に形成し、製造工程の簡略化に伴う
製造コストの低減化を図ることができる。
【0055】図13は図11で示す工程終了後のNOR
型フラッシュメモリ形成領域2のレイアウト構造を示す
平面図である。同図に示すA−A断面がワード線WL
(コントロールゲート電極23)の形成面の断面図とな
り、B−B断面が素子分離膜12の形成方向に平行ビッ
ト線BLの形成面の断面図となり、C−C断面がワード
線WL,WL間の断面図となる。そして、図13のハッ
チング領域がソース及びソース接続領域となる。
【0056】図13のC−C断面である図14とB−B
断面である図15とで示すように、ソース接続領域上に
のみ開口部34を有するレジスト27を形成し、レジス
ト27及びコントロールゲート電極23をマスクとして
素子分離膜12に対するエッチング処理を行い、図16
及び図17に示すように、素子分離膜12を選択的に除
去する。この際、図17に示すように、開口部34下の
半導体基板11の表面が多少削れ、浅く凹部28が形成
される。
【0057】そして、図18に示すように、メモリセル
形成領域A1のNOR型フラッシュメモリ形成領域2に
おいて、コントロールゲート電極23の一部及びソース
形成領域上を覆ったレジスト35及びコントロールゲー
ト電極23をマスクとして、第1のソース形成条件の第
1の部分条件に従いヒ素を導入し拡散することによりソ
ース主要領域41を得る。さらに、第1のソース形成条
件の第2の部分条件に従いリンを導入し拡散することに
よりソース主要領域41の周辺にソース拡散領域42を
形成する。その結果、NOR型メモリセル用MOSトラ
ンジスタQ1が完成する。なお、ソース拡散領域42は
電界緩和領域として機能する。
【0058】一方、図19に示すように、メモリセル形
成領域A1のDINOR型フラッシュメモリ形成領域3
において、コントロールゲート電極23の一部及びソー
ス形成領域上を覆ったレジスト36及びコントロールゲ
ート電極23をマスクとして、第2のソース形成条件に
従いヒ素を導入し拡散することによりソース領域43得
る。その結果、DINOR型メモリセル用MOSトラン
ジスタQ2が完成する。
【0059】この際、DINOR型フラッシュメモリ形
成領域3にボロンをヒ素より深く導入し拡散することに
よりP型拡散領域44を形成する工程を第2のソース形
成条件として追加してもよい。なお、P型拡散領域44
はパンチスルーに対するストッパーとして機能する。
【0060】その後、既存の配線工程を経て、メモリセ
ル形成領域A1のNOR型フラッシュメモリ形成領域2
にはNOR型メモリセル用MOSトランジスタQ1によ
るメモリセルアレイが、メモリセル形成領域A1のDI
NOR型フラッシュメモリ形成領域3にはDINOR型
メモリセル用MOSトランジスタQ2によるメモリセル
アレイが形成され、メモリセル形成領域A1の周辺回路
形成領域はNOR型フラッシュメモリ形成領域2,DI
NOR型フラッシュメモリ形成領域3で共有される周辺
回路用のトランジスタのソース,ドレイン領域等が形成
され、実施の形態1のフラッシュメモリが完成する。
【0061】実施の形態1のフラッシュメモリは1チッ
プ上に特性の異なる2種類のフラッシュメモリ形成領域
(NOR型フラッシュメモリ形成領域2,DINOR型
フラッシュメモリ形成領域3)を設けることにより、低
電圧ランダムアクセスの用途にはDINOR型フラッシ
ュメモリ形成領域3に形成されたDINOR型メモリセ
ルトランジスタを用い、高速動作が要求される用途には
NOR型フラッシュメモリ形成領域2に形成されたNO
R型メモリトランジスタを用いることにより、広い用途
で利用可能な不揮発性半導体記憶装置を得ることができ
る。
【0062】さらに、1単位の半導体チップ1上にNO
R型フラッシュメモリ形成領域2及びDINOR型フラ
ッシュメモリ形成領域3が形成されているため、NOR
型及びDINOR型それぞれのメモリセルアレイを個別
に2チップで形成する場合に比べ、高い集積度を保つこ
とができる。
【0063】加えて、周辺回路形成領域7をNOR型フ
ラッシュメモリ形成領域2,DINOR型フラッシュメ
モリ形成領域3間で共有することにより、回路形成面積
の縮小化が図れる等の理由で、チップサイズの縮小が図
れるという効果を奏する。この効果は、NOR型及びD
INOR型それぞれのメモリセルアレイを個別に2チッ
プで形成する場合には到底得ることができず、携帯電話
等の微細化が強く要求される分野においては極めて重要
である。
【0064】また、NOR型,DINOR型のメモリト
ランジスタの製造工程のソース,ドレイン領域形成工程
以外の工程を共有化して製造しているため、2種類のメ
モリトランジスタを形成する場合における製造工程数増
加を必要最小限に抑えることにより、製造コストの増大
を効果的に抑制することができる。
【0065】<実施の形態2>図20はこの発明の実施
の形態2であるフラッシュメモリの構成を示す説明図で
ある。同図に示すように、半導体チップ1にDINOR
型フラッシュメモリ形成領域3と新NOR型フラッシュ
メモリ形成領域4とが作り込まれている。新NOR型フ
ラッシュメモリ形成領域4には新NOR型メモリセルト
ランジスタが形成され、DINOR型フラッシュメモリ
形成領域3にはDINOR型のメモリセルトランジスタ
が形成される。
【0066】そして、新NOR型フラッシュメモリ形成
領域4及びDINOR型フラッシュメモリ形成領域3の
周辺領域に周辺回路形成領域8が作り込まれている。周
辺回路形成領域8には周辺回路用のトランジスタ等が形
成され、新NOR型フラッシュメモリ形成領域4及びD
INOR型フラッシュメモリ形成領域3双方に電気的に
接続されることにより共有可能である。
【0067】なお、新NOR型フラッシュメモリ形成領
域4、DINOR型フラッシュメモリ形成領域3及び周
辺回路形成領域8それぞれに作り込まれる(メモリセ
ル)トランジスタ等の素子は、ゲートアレイのように規
則性をもって複数個配置されている。
【0068】図21及び図22は実施の形態1のフラッ
シュメモリの新NOR型及びDINOR型のメモリトラ
ンジスタ形成方法におけるソース領域形成工程を示す断
面図である。図21及び図22はビット線BL形成方向
を切断面とした断面図である。
【0069】なお、実施の形態2のメモリトランジスタ
形成方法におけるソース領域形成工程前の製造方法は図
2〜図17で示した実施の形態1と同様に行われる。し
たがって、図21及び図22で示すソース領域形成工程
のみ説明する。
【0070】図21に示すように、メモリセル形成領域
A1の新NOR型フラッシュメモリ形成領域4におい
て、コントロールゲート電極23の一部及びソース形成
領域上を覆ったレジスト37及びコントロールゲート電
極23をマスクとして、第1のソース形成条件に従いヒ
素を導入し拡散することによりソース領域45を得る。
その結果、NOR型メモリセル用MOSトランジスタQ
1が完成する。
【0071】一方、図22に示すように、メモリセル形
成領域A1のDINOR型フラッシュメモリ形成領域3
において、コントロールゲート電極23の一部及びソー
ス形成領域上を覆ったレジスト38及びコントロールゲ
ート電極23をマスクとして、第2のソース形成条件に
従いヒ素を導入し拡散することによりソース領域43得
る。その結果、DINOR型メモリセル用MOSトラン
ジスタQ2が完成する。
【0072】新NOR型メモリトランジスタとDINO
R型メモリトランジスタとはソースプロファイルが全く
同一にすることができるため、第1及び第2のソース形
成条件を同一にすれば同一のレジストを用いてソース領
域43及びソース領域45を同時に形成することができ
る。その結果、ソース形成工程を全てを共通にすること
により、製造工程の簡略化に伴う製造コストの大幅な低
減化を図ることができる。
【0073】この際、図21及び図22に示すように、
新NOR型フラッシュメモリ形成領域4及びDINOR
型フラッシュメモリ形成領域3にボロンをヒ素より深く
導入し拡散することによりP型拡散領域46及び44を
同時に形成する工程を第1及び第2のソース形成条件と
して追加してもよい。これらP型拡散領域46及び44
はパンチスルーに対するストッパーとして機能する。
【0074】その後、既存の配線工程を経て、実施の形
態1と同様に、実施の形態2のフラッシュメモリが完成
する。
【0075】実施の形態2のフラッシュメモリは1チッ
プ上に特性の異なる2種類のフラッシュメモリ形成領域
(新NOR型フラッシュメモリ形成領域4,DINOR
型フラッシュメモリ形成領域3)を設けることにより、
実施の形態1同様、広い用途で利用可能な不揮発性半導
体記憶装置を得ることができる。
【0076】さらに、実施の形態2のフラッシュメモリ
は、実施の形態1と同様に、1単位の半導体チップ1上
に新NOR型フラッシュメモリ形成領域4及びDINO
R型フラッシュメモリ形成領域3が形成されているた
め、チップサイズの縮小が図れるという効果を奏する。
【0077】また、NOR型,DINOR型のメモリト
ランジスタの製造工程のソース,ドレイン領域形成工程
以外の工程を共有化して製造しているため、実施の形態
1と同様、製造コストの増大を効果的に抑制することが
できる。
【0078】さらに、ソース領域形成工程の共有が図れ
る分、実施の形態1より製造コストの増大を効果的に抑
制することができる。
【0079】<実施の形態3>図23はこの発明の実施
の形態3であるフラッシュメモリの構成を示す説明図で
ある。同図に示すように、半導体チップ1にNOR型フ
ラッシュメモリ形成領域5とDINOR型フラッシュメ
モリ形成領域6とが作り込まれている。NOR型フラッ
シュメモリ形成領域5には第1のトランジスタサイズ
(セルサイズ)のNOR型メモリセルトランジスタが形
成され、DINOR型フラッシュメモリ形成領域6には
第2のトランジスタサイズのDINOR型のメモリセル
トランジスタが形成される。
【0080】そして、NOR型フラッシュメモリ形成領
域5及びDINOR型フラッシュメモリ形成領域6の周
辺領域に周辺回路形成領域9が作り込まれている。周辺
回路形成領域9には周辺回路用のトランジスタ等が形成
され、NOR型フラッシュメモリ形成領域5及びDIN
OR型フラッシュメモリ形成領域6双方に電気的に接続
されることにより共有可能である。
【0081】なお、NOR型フラッシュメモリ形成領域
5、DINOR型フラッシュメモリ形成領域6及び周辺
回路形成領域9それぞれに作り込まれる(メモリセル)
トランジスタ等の素子は、ゲートアレイのように規則性
をもって複数個配置される。
【0082】そして、実施の形態3のフラッシュメモリ
は、NOR型フラッシュメモリ形成領域5に形成される
NOR型メモリセルトランジスタの第1のトランジスタ
サイズの方がDINOR型フラッシュメモリ形成領域6
に形成されるDINOR型メモリセルトランジスタの第
2のトランジスタサイズより大きく設定される。
【0083】このように、実施の形態3のフラッシュメ
モリは1チップ上に特性の異なる2種類のフラッシュメ
モリ形成領域(DINOR型フラッシュメモリ形成領域
6,NOR型フラッシュメモリ形成領域5)を設けるこ
とにより、実施の形態1同様、広い用途で利用可能な不
揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
【0084】加えて、NOR型メモリセルトランジスタ
のトランジスタサイズDINOR型フラッシュメモリ形
成領域6に形成されるDINOR型メモリセルトランジ
スタよりトランジスタサイズを大きく設定することによ
り、駆動能力等を変更してより広い用途に適したフラッ
シュメモリを得ることができる。
【0085】さらに、実施の形態3のフラッシュメモリ
は、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、1単位の
半導体チップ1上にDINOR型フラッシュメモリ形成
領域6及びNOR型フラッシュメモリ形成領域5が形成
されているため、チップサイズの縮小が図れるという効
果を奏する。
【0086】また、NOR型,DINOR型のメモリト
ランジスタの製造工程のソース,ドレイン領域形成工程
以外の工程を共有化して製造しているため、実施の形態
1と同様、製造コストの増大を効果的に抑制することが
できる。
【0087】なお、実施の形態3ではNOR型メモリセ
ルトランジスタのトランジスタサイズをDINOR型メ
モリセルトランジスタより大きく設定したが、逆にDI
NOR型メモリセルトランジスタのトランジスタサイズ
をNOR型メモリセルトランジスタより大きく設定して
も良い。また、NOR型フラッシュメモリ形成領域5に
代えて新NOR型メモリセルトランジスタを有する新N
OR型フラッシュメモリ形成領域を形成してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載不揮発性半導体記憶装置は1単位の半導体
基板上に、異なる動作特性を有する第1及び第2のメモ
リセルトランジスタの形成領域を設けることにより、高
い集積度を保ちながら第1及び第2の動作特性用途の双
方に対応するという広い用途での利用が可能となる効果
を奏する。
【0089】請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置は
周辺回路を第1及び第2の不揮発性メモリセル形成領域
で共有できる分集積度の向上を図ることができる。
【0090】請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置は
第1及び第2のメモリセルトランジスタのトランジスタ
サイズを変えることにより、より広い用途での利用が可
能となる。
【0091】請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置
は、高速書き込みが可能なNOR型のメモリセルトラン
ジスタと低電圧ランダムアクセスが可能なDINOR型
のメモリトランジスタとを共に利用することができる。
【0092】請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
は、高速書き込みが可能な新NOR型のメモリセルトラ
ンジスタと低電圧ランダムアクセスが可能なDINOR
型のメモリトランジスタとを共に利用することができ
る。
【0093】請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置
は、新NOR型メモリセルトランジスタ及びDINOR
型メモリセルトランジスタのソース領域は同一不純物プ
ロファイルで形成されているため、両者のソース領域を
同時に形成することにより製造工程の簡略化を図ること
ができる。
【0094】請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法は、第1及び第2のドレイン形成条件で第1及
び第2のメモリセルトランジスタの第1及び第2のドレ
イン領域を製造し、第1及び第2のソース形成条件で第
1及び第2のメモリセルトランジスタの第1及び第2の
ソース領域とをそれぞれ形成する。
【0095】したがって、請求項7記載の製造方法で製
造される不揮発性半導体記憶装置は、1単位の半導体基
板上に異なる動作特性を有する第1及び第2のメモリセ
ルトランジスタの形成領域を設けることができるため、
高い集積度を保ちながら第1及び第2の動作特性用途の
双方に対応するという広い用途での利用が可能となる効
果を奏する。
【0096】請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法は、高速書き込みが可能なNOR型のメモリセ
ルトランジスタと低電圧ランダムアクセスが可能なDI
NOR型のメモリトランジスタとを、ソース,ドレイン
領域工程以外のステップ(a),(b)を共通にして製造コス
ト増加を最小限に抑えながら製造することができる。
【0097】さらに、請求項9記載の不揮発性半導体記
憶装置の製造方法は、ドレイン形成工程であるステップ
(c),(d)のソース部分共通形成条件に対応する処理を共
通に実行することにより、製造工程の簡略化に伴う製造
コストの低減化を図ることができる。
【0098】加えて、請求項10記載の不揮発性半導体
記憶装置の製造方法は、ソース形成工程であるステップ
(e),(f)のソース部分共通形成条件に対応する処理を共
通に実行することにより、製造工程の簡略化に伴う製造
コストの低減化を図ることができる。
【0099】請求項11記載の不揮発性半導体記憶装置
の製造方法は、高速書き込みが可能な新NOR型のメモ
リセルトランジスタと低電圧ランダムアクセスが可能な
DINOR型のメモリトランジスタとを、ソース,ドレ
イン領域工程以外のステップ(a),(b)を共通にして製造
コスト増加を最小限に抑えながら製造することができ
る。
【0100】さらに、請求項12記載の不揮発性半導体
記憶装置の製造方法は、ドレイン形成工程であるステッ
プ(c),(d)の部分共通形成条件に対応する処理を共通に
実行することにより、製造工程の簡略化に伴う製造コス
トの低減化を図ることができる。
【0101】加えて、請求項13記載の不揮発性半導体
記憶装置の製造方法は、ソース形成工程であるステップ
(e),(f)の全てを共通にして製造工程の簡略化に伴う大
幅な製造コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のフラッシュメモリ
の構成を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1のフラッシュメモリにおけるメ
モリトランジスタの製造方法を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図4】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図5】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図6】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図7】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図8】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図9】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図10】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図11】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図12】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図13】 実施の形態1の製造方法を示す平面図であ
る。
【図14】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図15】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図16】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図17】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図18】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図19】 実施の形態1の製造方法を示す断面図であ
る。
【図20】 この発明の実施の形態2のフラッシュメモ
リの構成を示す説明図である。
【図21】 実施の形態2のフラッシュメモリにおける
メモリトランジスタのソース領域形成工程を示す断面図
である。
【図22】 実施の形態2の製造方法を示す断面図であ
る。
【図23】 この発明の実施の形態3のフラッシュメモ
リの構成を示す説明図である。
【図24】 NOR型MOSトランジスタの書き込み方
法を示す説明図である。
【図25】 NOR型MOSトランジスタの消去方法を
示す説明図である。
【図26】 NOR型MOSトランジスタの読出し方法
を示す説明図である。
【図27】 NOR型のメモリトランジスタの閾値電圧
の分布を示すグラフである。
【図28】 新NOR型MOSトランジスタの書き込み
方法を示す説明図である。
【図29】 新NOR型MOSトランジスタの消去方法
を示す説明図である。
【図30】 新NOR型MOSトランジスタの読出し方
法を示す説明図である。
【図31】 新NOR型のメモリトランジスタの閾値電
圧の分布を示すグラフである。
【図32】 DINOR型MOSトランジスタの書き込
み方法を示す説明図である。
【図33】 DINOR型MOSトランジスタの消去方
法を示す説明図である。
【図34】 DINOR型MOSトランジスタの読出し
方法を示す説明図である。
【図35】 DINOR型のメモリトランジスタの閾値
電圧の分布を示すグラフである。
【図36】 NOR型のフラッシュメモリのメモリセル
アレイ配置構成を示す回路図である。
【図37】 DINOR型のフラッシュメモリのメモリ
セルアレイ配置構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ、2,5 NOR型フラッシュメモリ
形成領域、3,6 DINOR型フラッシュメモリ形成
領域、4 新NOR型フラッシュメモリ形成領域、7〜
9 周辺回路形成領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AE00 5F083 EP02 EP23 EP32 EP42 EP63 EP64 EP69 EP77 EP78 ER02 ER03 ER14 ER22 ER23 JA33 ZA14 5F101 BA01 BB05 BC02 BC11 BD02 BD33 BE02 BE05 BE07 BH04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に作り込まれ、不揮発な記憶が可能で、
    第1の動作特性を有する第1のメモリセルトランジスタ
    を含む第1の不揮発性メモリセル形成領域と、 前記半導体基板に作り込まれ、不揮発な記憶が可能で、
    前記第1の動作特性と異なる第2の動作特性を有する第
    2のメモリセルトランジスタを含む第2の不揮発性メモ
    リセル形成領域と、を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
    であって、 前記半導体基板に作り込まれ、前記第1及び第2の不揮
    発性メモリセル形成領域と電気的に接続される周辺回路
    を含む周辺回路形成領域をさらに備える、不揮発性半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の不揮発
    性半導体記憶装置であって、 前記第1及び第2のメモリセルトランジスタのトランジ
    スタサイズは、互いに異なることを特徴とする、不揮発
    性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうち、いずれ
    か1項に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、 前記第1のメモリセルトランジスタはNOR型メモリセ
    ルトランジスタを含み、 前記第2のメモリセルトランジスタはDINOR型メモ
    リセルトランジスタを含む、不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のうち、いずれ
    か1項に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、 前記第1のメモリセルトランジスタは新NOR型メモリ
    セルトランジスタを含み、 前記第2のメモリセルトランジスタはDINOR型メモ
    リセルトランジスタを含む、不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置
    であって、 前記新NOR型メモリセルトランジスタ及び前記DIN
    OR型メモリセルトランジスタのソース領域は同一不純
    物プロファイルで形成される、不揮発性半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 (a) 半導体基板を準備するステップと、 (b) 前記半導体基板上に複数のゲート構造を形成するス
    テップとを備え、前記複数のゲート構造はそれぞれ第1
    の絶縁膜、フローティングゲート電極、第2の絶縁膜及
    びコントロールゲート電極の順で堆積された構造を含
    み、前記複数のゲート構造は第1及び第2の不揮発性メ
    モリセル形成領域にそれぞれ形成される第1及び第2の
    ゲート構造を含み、 (c) 前記第1の不揮発性メモリセル形成領域において、
    前記第1のゲート構造をマスクとして第1のドレイン形
    成条件で第1のドレイン領域を形成するステップと、 (d) 前記第2の不揮発性メモリセル形成領域において、
    前記第2のゲート構造をマスクとして第2のドレイン形
    成条件で第2のドレイン領域を形成するステップと、 (e) 前記第1の不揮発性メモリセル形成領域において、
    前記第1のゲート構造をマスクとして第1のソース形成
    条件で第1のソース領域を形成するステップとをさらに
    備え、前記第1のゲート構造、前記第1のドレイン領域
    及び前記第1のソース領域によって第1の動作特性を有
    する第1のメモリセルトランジスタが形成され、 (f) 前記第2の不揮発性メモリセル形成領域において、
    前記第2のゲート構造をマスクとして第2のソース形成
    条件で第2のソース領域を形成するステップをさらに備
    え、前記第2のゲート構造、前記第2のドレイン領域及
    び前記第2のソース領域によって第2の動作特性を有す
    る第2のメモリセルトランジスタが形成される、不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法であって、 前記第1のメモリセルトランジスタはNOR型メモリセ
    ルトランジスタを含み、前記第2のメモリセルトランジ
    スタはDINOR型メモリセルトランジスタを含み、 前記第1及び第2のドレイン形成条件は互いに異なる条
    件を含み、 前記第1及び第2のソース形成条件は互いに異なる条件
    を含む、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法であって、 前記第1及び第2のドレイン形成条件はそれぞれの少な
    くとも一部に共通するソース部分共通形成条件を有す
    る、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8あるいは請求項9記載の不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法であって、 前記第1及び第2のソース形成条件はそれぞれの少なく
    とも一部に共通するソース部分共通形成条件を有する、
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法であって、 前記第1のメモリセルトランジスタは新NOR型メモリ
    セルトランジスタを含み、前記第2のメモリセルトラン
    ジスタはDINOR型メモリセルトランジスタを含み、 前記第1及び第2のドレイン形成条件は互いに異なる条
    件を含む、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の不揮発性半導体記憶
    装置の製造方法であって、 前記第1及び第2のドレイン形成条件はそれぞれの少な
    くとも一部に共通する部分共通形成条件を有する、不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11あるいは請求項12記載の
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、 前記第1及び第2のソース形成条件は互いに同一条件を
    含む、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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