JP2003203681A - 光電変換素子用導電性ガラス - Google Patents

光電変換素子用導電性ガラス

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JP2003203681A JP2001400593A JP2001400593A JP2003203681A JP 2003203681 A JP2003203681 A JP 2003203681A JP 2001400593 A JP2001400593 A JP 2001400593A JP 2001400593 A JP2001400593 A JP 2001400593A JP 2003203681 A JP2003203681 A JP 2003203681A
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glass
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Kenichi Okada
顕一 岡田
Hiroshi Matsui
浩志 松井
Nobuo Tanabe
信夫 田辺
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Fujikura Ltd
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    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】色素増感太陽電池などの光電変換素子に用いら
れる導電性ガラスにおいて、その表面の電気抵抗を大幅
に低減し、かつ光の透過量が低下しないようにし、光電
変換効率を高める。 【解決手段】ガラス板21上にITO、FTOなどの透
明導電膜12を設け、この透明導電膜12上に金属薄膜
からなるグリッド13を設けて、光電変換素子用導電性
ガラスとする。このグリッド13は、その平面形状が、
格子状、櫛歯状などであり、金、銀、白金などからなる
厚さ1〜20μmのもので、メッキ法などで作られ、そ
の開口率が90〜99%である。また、導電性ガラスの
シート抵抗は1〜0.01Ω/□、波長550nmでの
光線透過率が60〜90%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、色素増感太陽電
池などの光電変換素子に用いられる導電性ガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】色素増感太陽電池は、スイスのグレツェ
ルらが開発したもので、光電変換効率が高く、製造コス
トが安いなどの利点があり、新しいタイプの太陽電池と
して注目を浴びている。図8は、この色素増感太陽電池
の一例(特公平8−15097号公報)を示すものであ
る。
【0003】図中符号1は、透明基板となるガラス板で
あり、このガラス板1の一面にはインジュウムドープ酸
化スズ(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)な
どの厚さ1μm程度の透明導電膜2が形成されて、導電
性ガラス3となっている。この導電性ガラス3の透明導
電膜2の上には、酸化チタン、酸化ニオジムなどの酸化
物半導体微粒子からなり、光増感色素が担持された酸化
物半導体多孔質膜4が形成されている。
【0004】また、符号5は、対極となる導電性ガラス
であり、上記酸化物半導体多孔質膜4との間には、ヨウ
素/ヨウ素イオンなどのレドックス対を含む非水溶液か
らなる電解液が満たされ、電解質層6となっている。ま
た、電解質層6に代えて、ヨウ化銅、チオシアン銅など
の固体のp形半導体からなるホール輸送層を設けるもの
もある。この色素増感太陽電池では、太陽光などの光が
導電性ガラス3側から入射されると、透明導電膜2と対
極5との間に起電力が生じる。
【0005】ところで、このような色素増感太陽電池に
あっては、導電性ガラス3には通常ガラス板としての耐
熱ガラス板の表面に透明導電膜2となる厚さ0.5〜1
μm程度のITOあるいはFTOを予め蒸着、スパッタ
などの薄膜形成法により被覆した市販の透明導電ガラス
が使用されている。
【0006】しかしながら、この透明導電ガラスは、材
料コスト、加工コストが嵩み、かつ透明導電膜2をなす
ITO、FTOの比抵抗が10-4〜10-3Ω・cm程度
であり、銀、金などの金属の比抵抗の約100倍の値を
示すことから、透明導電膜2としたときの抵抗値が高
く、これにより太陽電池としての光電変換効率が低くな
る問題があった。
【0007】このため、透明導電ガラスの透明導電膜2
の抵抗を下げるために、透明導電膜2の厚さを厚くする
ことが考えられるが、透明導電膜2の膜厚を5μm程度
に厚くすると、透明導電膜2による光吸収が大きくな
り、これによって透明導電ガラスの光線透過率が約75
%程度から約20%程度にまで低下し、酸化物半導体多
孔質膜3に届く光が減少し、これによっても太陽電池と
した際の光電変換効率が低下することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、ガラス表面に設けられる導電層の電気抵抗値
が低く、しかも透明性の高い光電変換素子用導電性ガラ
スを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1にかかる発明は、ガラス表面に透明導電
膜が設けられ、この透明導電膜の上に金属薄膜からなる
グリッドが設けられたことを特徴とする光電変換素子用
導電性ガラスである。請求項2にかかる発明は、グリッ
ドの平面形状が、格子状または櫛歯状であることを特徴
とする請求項1記載の光電変換素子用導電性ガラスであ
る。
【0010】請求項3にかかる発明は、グリッドの開口
率が90〜99%であることを特徴とする請求項1記載
の光電変換素子用導電性ガラスである。請求項4にかか
る発明は、グリッドをなす金属が、金、銀、白金、クロ
ム、ニッケルのいずれかまたはこれらの2種以上の合金
であることを特徴とする請求項1記載の光電変換素子用
導電性ガラスである。
【0011】請求項5にかかる発明は、グリッドが、メ
ッキ法により形成されたものであることを特徴とする請
求項1記載の光電変換素子用導電性ガラスである。請求
項6にかかる発明は、グリッドの厚さが、1〜20μm
であることを特徴とする請求項1記載の光電変換素子用
導電性ガラスである。
【0012】請求項7にかかる発明は、シート抵抗が、
1〜0.01Ω/□であることを特徴とする請求項1記
載の光電変換素子用導電性ガラスである。請求項8にか
かる発明は、波長550nmでの光線透過率が、60〜
90%であることを特徴とする請求項1記載の光電変換
素子用導電性ガラスである。請求項9にかかる発明は、
請求項1ないし8のいずれかに記載の光電変換素子用導
電性ガラスを用いてなる光電変換素子である。請求項1
0にかかる発明は、色素増感太陽電池である請求項9記
載の光電変換素子である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て詳しく説明する。図1は、本発明の光電変換素子用導
電性ガラスの一例を示すものである。図1において、符
号11はガラス板を示す。このガラス板11は、厚さ1
〜5mm程度のソーダガラス、耐熱ガラスなどの板ガラ
スからなるものである。
【0014】このガラス板11の上には、このガラス板
11の全面を被覆する透明導電膜12が設けられてい
る。この透明導電膜12は、ITO、FTOなどの透明
で導電性を有する薄膜からなるもので、厚さが0.2〜
1μm程度のもので、スパッタ、CVDなどの薄膜形成
方法により形成されたものである。
【0015】この透明導電膜12上には、金属薄膜から
なるグリッド13がこれに密着して設けられている。こ
のグリッド13は、この導電性ガラスを色素増感太陽電
池などに用いた際に酸化物半導体多孔質膜で発生した電
子またはホールの通路として、上記透明導電膜12とと
もに働くものである。このグリッド13は、その平面形
状が、例えば図2に示すような格子状のものや、図3に
示すような櫛歯状のものである。
【0016】図2に示す格子状のグリッド13では、縦
450〜2000μm、横2000〜20000μmの
長方形状の開口部14、14・・・が無数形成されてお
り、格子をなす縦横の金属薄膜からなる線15の線幅
は、10〜1000μmとなっている。また、その一辺
には集電用の幅広の集電極16が縦方向に伸びて形成さ
れている。図3に示す櫛歯状のグリッド13では、櫛歯
をなす金属薄膜からなる幅10〜1000μmの線1
5、15・・・が無数に互いに平行に450〜2000
μmの間隔をあけて形成されて、無数の開口部14、1
4・・・が形成されており、それらの一端には集電用の
幅広の集電極16が形成されている。グリッド13の平
面形状は、図2および図3に示した格子状および櫛歯状
に限られるものではないことは言うまでもない。
【0017】このグリッド13は、後述するように例え
ばメッキ法などで形成されたものであり、金、銀、白
金、クロム、ニッケルなどの金属の1種または2種以上
の合金からなり、その線15の厚さは1〜20μm、好
ましくは3〜10μmとなっている。この厚さが1μm
未満では導電性向上の効果が少なく、20μmを越えて
もかかる効果は頭打ちとなり、この上に設けられる酸化
物半導体多孔質膜よりも厚くなり好ましくない。
【0018】また、このグリッド13の開口率は、90
〜99%とされる。ここでの開口率とは、単位面積中に
占める線15の全面積の比で定義されるものである。こ
の開口率が90%未満では光線透過率が低下して入射光
量が低下し、99%を超えると導電性の向上が不十分な
ものとなる。
【0019】このような導電性ガラスの全表面における
透明導電膜12とグリッド13とを加味した全体の表面
抵抗(シート抵抗と言う。)は、1〜0.01Ω/□と
なり、従来のITO、FTOなどの透明導電膜を設けた
透明導電ガラスに比べて、約10〜100分の1となっ
ている。このため、極めて導電性の高い導電性ガラスと
言うことができる。
【0020】さらに、このような導電性ガラスでは、全
表面の平均した光線透過率を高くすることができる。す
なわち、グリッド13の存在により導電性が格段に向上
するので、透明導電膜12の厚さを薄くすることがで
き、しかもグリッド13の開口率が90〜99%である
ので、グリッド13の存在による入射光の遮断もほとん
どないためである。したがって、波長550nmでの光
線透過率を90%程度にまで高めることができる。
【0021】つぎに、このような導電性ガラスの製造方
法の一例について説明する。まず、図4に示す市販のI
TO、FTOなどの透明導電膜12が設けられた透明導
電ガラス17を用意する。このような透明導電ガラス1
7は、例えば旭硝子(株)、日本板硝子(株)などから
入手できる。
【0022】この透明導電ガラス17の透明導電膜12
の表面をプラズマ洗浄などにより洗浄し、その上に銀、
クロム、ニッケルまたは金をスパッタしてシード層18
を設ける。ついで、このシード層18上にドライレジス
トフィルムを貼り、露光、現像して、図5に示すよう
に、グリッド13の平面形状のパターンを有するマスク
19を形成し、さらにベーキング、活性化処理を施す。
【0023】こののち、マスク19から露出しているシ
ード層18上にシード層18を一方の電極として金メッ
キを施し、図6に示すように、グリッド13となる金層
20を形成する。この金メッキには、初めに高電流密度
でのストライクメッキを行い、ついで通常の電流密度で
のメッキを行う方法が密着性が向上して好ましい。
【0024】この後、残っているマスク19を剥離、除
去し、マスク19の下に残ったシード層18をエッチン
グ除去し、全体を加熱してグリッド13となる金層20
とこの金層20の下にあるシード層18の銀とを合金化
する。ついで、全体を洗浄するなどして、図1に示す構
造の導電性ガラスが製造される。
【0025】図7は、本発明の導電性ガラスを用いた光
電変換素子としての色素増感太陽電池の例を示すもので
ある。図7において、符号21は、図1に示した導電性
ガラスである。この導電性ガラス21のグリッド13上
には酸化物半導体多孔質膜22が設けられている。
【0026】この酸化物半導体多孔質膜22は、酸化チ
タン、酸化スズ、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化ジ
ルコニウム、酸化ニオブなどの半導性を示す金属酸化物
微粒子が結合されて構成され、内部に無数の微細な空孔
を有し、表面に微細な凹凸を有する多孔質体であって、
その厚みが5〜50μmものである。この酸化物半導体
多孔質膜22は、図7に示すように、グリッド13の開
口部14、14・・・を埋め、かつグリッド13の表面
全体を覆うようにして、グリッド13と一体的に結合さ
れている。
【0027】この酸化物半導体多孔質膜22の形成は、
上記金属酸化物の平均粒径5〜50nmの微粒子を分散
したコロイド液や分散液等をグリッド13の表面に、ス
クリーンプリント、インクジェットプリント、ロールコ
ート、ドクターコート、スプレーコートなどの塗布手段
により塗布し、300〜800℃で焼結する方法などで
行われる。
【0028】また、この酸化物半導体多孔質膜22に
は、光増感色素が坦持されている。この光増感色素に
は、ビピリジン構造、ターピリジン構造などの配位子を
含むルテニウム錯体、ポルフィリン、フタロシアニンな
どの金属錯体、エオシン、ローダミン、メロシアニンな
どの有機色素などが用いられ、用途、金属酸化物半導体
の種類等に応じて適宜選択することができる。
【0029】また、符号23は、対極である。この例で
の対極23は、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレー
トなどのプラスチックフィルムの一方の面に銅箔、ニッ
ケル箔などの金属箔を積層した金属箔積層フィルム23
aの金属箔の表面に、白金、金などの導電薄膜23bを
蒸着、スパッタなどにより形成したものが用いられ、こ
れの導電薄膜23bがこの太陽電池の内面側になるよう
に配置されて、この例の色素増感太陽電池となってい
る。
【0030】また、対極23としては、これ以外に、金
属板などの導電性基板あるいはガラス板などの非伝導性
基板23a上に白金、金、炭素などの導電膜23bを形
成したものを用いてもよい。また、p型半導体をホール
輸送層とする場合には、p型半導体が固体であるため、
この上に直接白金などの導電薄膜を蒸着、スパッタなど
により形成してこの導電薄膜を対極23とすることもで
きる。
【0031】この対極23と導電性ガラス21の酸化物
半導体多孔質膜22との15間には電解液が充填されて
電解質層24となっている。この電解液としては、レド
ックス対を含む非水系電解液であれば、特に限定される
ものではない。溶媒としては、例えばアセトニトリル、
メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、炭酸エチ
レン、炭酸プロピレン、γ−ブチロラクトンなどが用い
られる。
【0032】レドックス対としては、例えばヨウ素/ヨ
ウ素イオン、臭素/臭素イオンなどの組み合わせを選ぶ
ことができ、これを塩として添加する場合の対イオンと
しては、上記レドックス対にリチウムイオン、テトラア
ルキルイオン、イミダゾリウムイオンなどを用いること
ができる。また、必要に応じてヨウ素などを添加しても
よい。また、このような電解液を適当な高分子マトリッ
クスによりゲル化させた固体状のものを用いてもよい。
【0033】また、電解質層24に代えて、p型半導体
からなるホール輸送層を用いてもよい。このp型半導体
には、例えばヨウ化銅、チオシアン銅などの1価銅化合
物やポリピロールなどの導電性高分子を用いることがで
き、なかでもヨウ化銅が好ましい。このp型半導体から
なる固体のホール輸送層やゲル化した電解質を用いたも
のでは、電解液の漏液の恐れがない。
【0034】このような構成の導電性ガラスにあって
は、電気伝導性が高い金属薄膜からなるグリッド13が
設けられているので、導電性ガラス全体としての電気抵
抗値が低くなり、色素増感太陽電池などの光電変換素子
に用いた場合には、光電変換効率が高いものとなる。ま
た、低抵抗のグリッド13が存在しているので、透明性
の劣る透明導電膜12の厚さを薄くでき、これの透明性
を高めることができ、グリッド13の存在により光が遮
断されることがないことも起因して、光の透過量が増加
し、色素増感太陽電池に用いた際に、酸化物半導体多孔
質膜22に入射される光が増加して、これによっても光
電変換効率が向上する。
【0035】以下、具体例を示す。厚さ2mmのガラス
板上に厚さ0.5μmのFTOが設けられた市販の透明
導電ガラス(旭硝子(株)製)を準備した。この透明導
電ガラスの上記FTO上に上述の製造方法により、金と
銀との合金からなる図2に示すような格子状のグリッド
を設けた。
【0036】このグリッドの線の厚さは、5μm、線の
幅は、40μm、開口部の大きさは、縦860μm、横
5000μmの長方形で、開口率は95%とした。この
ようにして得られた導電性ガラスのシート抵抗は、0.
1Ω/□、波長550nmでの光線透過率は75%であ
った。
【0037】ついで、この導電性ガラスのグリッド上に
酸化物半導体多孔質膜を形成した。この酸化物半導体多
孔質膜の形成は、粒径約20nmの酸化チタン微粒子を
アセチルニトリルに分散してペーストとし、これを上記
グリッド上にバーコード法により厚さ15μmに塗布
し、乾燥後400℃で1時間加熱焼成しておこなった。
焼成後の酸化物半導体多孔質膜にルテニウム色素を担持
した。
【0038】対極として、厚さ2mmのガラス板に厚さ
5μmのFTOを設けた透明導電ガラス(市販品)を用
意し、上記導電性ガラスと対極とを貼り合わせ、その間
隙にヨウ素/ヨウ化物の電解液を充填して電解質層とし
色素増感太陽電池を作製した。得られた太陽電池の平面
寸法は、100mm×100mmとした。
【0039】これらの太陽電池について、人工太陽光
(AM1.5)を照射し、電流−電圧特性を測定し、そ
の発電効率(η)を求めた。その結果、発電効率は2.
5%であつた。比較のため、グリッドのない市販の透明
導電ガラスをそのまま用いて色素増感太陽電池を組み立
て、発電効率を求めたところ、0.07%であった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電変換
素子用導電性ガラスは、ガラス表面に透明導電膜を設
け、この透明導電膜上に金属薄膜からなるグリッドを設
けたものであるので、導電性ガラスとしての電気伝導度
が極めて高いものとなり、かつ透明導電膜の厚さを薄く
することができ、グリッドでの光の遮断がほとんどない
ため、光透過率が高く、これにより光電変換素子とした
ときの光電変換効率が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換素子用導電性ガラスの一例を
示す概略断面図である。
【図2】本発明でのグリッドの一例を示す平面図であ
る。
【図3】本発明でのグリッドの他の例を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の光電変換素子用導電性ガラスの製造方
法を示す概略断面図である。
【図5】本発明の光電変換素子用導電性ガラスの製造方
法を示す概略断面図である。
【図6】本発明の光電変換素子用導電性ガラスの製造方
法を示す概略断面図である。
【図7】本発明の光電変換素子用導電性ガラスを用いた
色素増感太陽電池の例を示す概略断面図である。
【図8】従来の色素増感太陽電池を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
11・・・ガラス板、12・・・透明導電膜、13・・
・グリッド、22・・・酸化物半導体多孔質膜、23・
・・対極、24・・・電解質層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 信夫 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 5F051 AA14 AA20 BA11 BA16 FA02 FA04 FA06 FA14 FA24 FA30 GA02 GA05 5H032 AA06 AS06 AS16 BB05 CC09 CC13 CC16 EE01 EE07 EE16 HH01 HH04 HH07 HH08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス表面に透明導電膜が設けられ、この
    透明導電膜の上に金属薄膜からなるグリッドが設けられ
    たことを特徴とする光電変換素子用導電性ガラス。
  2. 【請求項2】グリッドの平面形状が、格子状または櫛歯
    状であることを特徴とする請求項1記載の光電変換素子
    用導電性ガラス。
  3. 【請求項3】グリッドの開口率が90〜99%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光電変換素子用導電性ガ
    ラス。
  4. 【請求項4】グリッドをなす金属が、金、銀、白金、ク
    ロム、ニッケルのいずれかまたはこれらの2種以上の合
    金であることを特徴とする請求項1記載の光電変換素子
    用導電性ガラス。
  5. 【請求項5】グリッドが、メッキ法により形成されたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の光電変換素子
    用導電性ガラス。
  6. 【請求項6】グリッドの厚さが、1〜20μmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光電変換素子用導電性ガ
    ラス。
  7. 【請求項7】シート抵抗が、1〜0.01Ω/□である
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換素子用導電性
    ガラス。
  8. 【請求項8】波長550nmでの光線透過率が、60〜
    90%であることを特徴とする請求項1記載の光電変換
    素子用導電性ガラス。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の光電
    変換素子用導電性ガラスを用いてなる光電変換素子。
  10. 【請求項10】色素増感太陽電池である請求項9記載の
    光電変換素子。
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