JP2003201774A - 伸縮式支柱 - Google Patents

伸縮式支柱

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JP2003201774A JP2002290668A JP2002290668A JP2003201774A JP 2003201774 A JP2003201774 A JP 2003201774A JP 2002290668 A JP2002290668 A JP 2002290668A JP 2002290668 A JP2002290668 A JP 2002290668A JP 2003201774 A JP2003201774 A JP 2003201774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模施設用の伸縮式支柱を提供する。 【解決手段】 ワイヤーは外側筒体の上端部に設けた吊
り滑車を経由させ、中間筒体の下端に設けた支持滑車へ
巻き掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒体の内壁面
に沿って上方へ立ち上がらせ、同中間筒体の上端に設け
た吊り滑車へ巻き掛けて下向きにUターンさせ、更に内
側筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けたワイヤーの
先端部がいずれかの筒体へ止着される。前記ワイヤーを
外側筒体の吊り滑車の外方で巻き上げ又は巻き下ろす駆
動手段を併設し、筒体の下端部に、外側の筒体内周面に
当たって転がり走るガイドローラが複数設置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、茶園の防霜ファ
ン用支柱、道路や飛行場などの照明用支柱、道路の防
風、防雪柵用の支柱、或いは球技場の防球フェンス用支
柱など、大規模施設用で背の高い大型支柱であって、内
外に嵌め合わせて伸縮自在に組み合わされた複数の支柱
筒体から成り、伸縮ストロークが大きく、ワイヤーと滑
車方式により伸縮される伸縮式支柱の技術分野に属す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、大規模施設用で背の高い大型支柱
をワイヤーと滑車方式により伸縮式として構成した支柱
に関しては、下記するような先行技術が公知に属する。 【0003】(1)特許第2634776号公報(発行
日:平成9年7月30日)の図11に記載された伸縮支
柱は、基管柱上端の内側に滑車を設け、同基管柱の外側
へ設置したウインチから引き出し前記滑車へ巻き掛けた
ワイヤーの他端を、基管柱の内側へ嵌め込んだ中管柱の
下端部へ止着し、同中管柱の上端内側にも滑車を設け、
一端を基管柱へ止着して中管柱の外側を立ち上がらせた
ワイヤーを中管柱上端の滑車へ巻き掛けたあと、中管柱
の内側へ嵌め込んだ内管柱の下端へ止着して成り、前記
ワイヤーをウインチで巻き取り又は巻き出すことによ
り、基管柱に対して中管柱及び内管柱が一斉に出入りし
て伸縮される構成である。しかし、この伸縮支柱は、基
管柱の内側へ嵌め込む中管柱の外径、及び、中管柱の内
側へ嵌め込む内管柱の外径をそれぞれ滑車の直径分だけ
小さくしなければならず、多段管の構成とし難い。ま
た、管と管の隙間が前記のように大きい分だけガタつき
易く、安定性に乏しい欠点が認められる(特許文献1参
照)。 【0004】(2)上記欠点の解決を目的とした、同公
報の図2と図3に記載された伸縮式支柱は、ワイヤーと
滑車方式による伸縮機構を、ガスダンパーによりダブル
ストロークの伸縮動作をさせる構成である。即ち、基管
柱の中心部にガスダンパーを垂直上向きに配置し、その
上端に設けた滑車には一端を基管柱に止着したワイヤー
を巻き掛け、同ワイヤーの他端はガスダンパーの外周に
配置した補助管柱の下端へ止着している。補助管柱の管
内上部にも滑車を設け、一端を基管柱に止着して補助管
柱内を立ち上がらせたワイヤーを前記補助管柱上端の滑
車へ巻き掛け、他端は第3の管柱の下端へ止着した構成
とされている。したがって、ガスダンパーを伸縮させる
と、基管柱に対して補助管柱と第3の管柱とが一斉に出
入りして伸縮される。よって、基管柱に対する補助管柱
及び第3の管柱の直径を滑車の直径分だけ小さくする問
題点は解決されたことになる(特許文献1参照)。 【0005】(3)次に、特公平6−63383号公報
に記載された伸縮支柱は、最も外側の基管柱の下部外周
面に設置したウインチから引き出したワイヤーを、同基
管柱の上部外周面に設けた吊り滑車へ巻き掛けた上で、
基管柱の内側へ嵌め込んだ中管柱の下部内周面に設けた
支持滑車へ巻き掛けて上方へUターンさせ、同中管柱の
上部内周面に設けた吊り滑車へ巻き掛ける。以下同様
に、前記ワイヤーは更に同中管柱の内側へ嵌め込まれた
第2の中管柱の下部内周面に設けた支持滑車へ巻き掛け
て上方へUターンさせる構成を繰り返して内管柱へ到達
させ、その下部内周面へ止着している。この伸縮支柱の
場合、基管柱の上部外周面に設けた吊り滑車から中管柱
の下部内周面に設けた支持滑車へ巻き掛けるワイヤーを
通すために、基管柱には中管柱の伸縮ストロークに相当
する長さのスリットを上下方向に設けなければならな
い。同様に、中管柱の吊り滑車から更にその内側の第2
の中管柱の支持滑車へ巻き掛けるワイヤーを、更に第2
の中管柱の吊り滑車から内管柱へ導入するワイヤーを通
すスリットが夫々必要である。のみならず、滑車の直径
による内外の管柱の径差を解消する手段として、前記の
スリットは内向きの滑車を通す幅で形成されている(特
許文献2参照)。実用新案登録第3021789号公報
に記載された伸縮支柱も同様な構成である(特許文献3
参照)。 【0006】(4)実開平5−6047号公報に記載さ
れた伸縮支柱は、上記(3)のスリットを無用にする工
夫として、各管柱の上端に取り付けた吊り滑車及び下端
に取り付けた支持滑車をそれぞれ、管壁の厚さを跨いで
内外の管柱の隙間へワイヤーを配置できるように傾斜さ
せて設置している(特許文献4参照)。 【0007】(5)特開平11−62884号公報に記
載された伸縮支柱は、外側の固定管と、その内側へ嵌め
込んだ移動管との組み合わせからなり、移動管の上端部
に伸縮用の駆動部(モータ或いはウインチなど)を設置
し、移動管の管内に固定管との間で相対移動を発生する
ように設置した送りネジ軸機構、或いはラック・ピニオ
ン機構、又は一端を固定管の上部に止着したチエンとス
プロケットによる滑車式機構などを、前記駆動部により
駆動して伸縮させる構成である(特許文献5参照)。 【0008】 【特許文献1】特許第2634776号公報 (第2頁
第11図) 【特許文献2】特公平6−63383号公報 (第3−
4頁 第2,3図) 【特許文献3】実用新案登録第3021789号公報
(第2頁 第2図) 【特許文献4】実開平5−6047号公報 (第4−5
頁 第2,4図) 【特許文献5】特開平11−62884号公報 (第2
−5頁 第2図) 【0009】 【発明が解決しようとする課題】(i)上述した(1)
の伸縮支柱に認められる欠点は云うに及ばず、その欠点
を解決した上記(2)の伸縮式支柱の場合でも、ガスダ
ンパーを伸縮動作させると、基管柱に対して補助管柱と
第3の管柱とが一斉に出入りして伸縮されるから、補助
管柱または第3の管柱のいずれか一方だけを伸縮動作さ
せたいと希望しても、無理な構成である。また、補助管
柱と第3の管柱とがダブルストロークの伸縮動作を行う
構成ではあるが、伸縮ストロークの基本は、あくまでも
ガスダンパーのストロークの大きさに支配されている。
同公報の3頁左欄の段落番号[0010]の16行〜1
7行目には、流通品であるガスダンパーの最大ストロー
クは350mm程度と紹介されているとおり、3mないし
6m程度の伸縮を望む大型支柱の伸縮柱としては、甚だ
実用性に乏しいものである。 【0010】(ii)上記(3)の伸縮支柱は、ウインチ
を用いたワイヤーと滑車方式による構成であるから、上
記ストロークの問題点は小さい。しかし、外側の管柱か
ら内側の管柱へとワイヤーを通し、或いは内向きの滑車
さえも通すために、各移動管柱の管壁の上下方向に長く
スリットを形成しなければならない。したがって、スリ
ット形成の加工に多大な手間と費用がかかる上に、スリ
ットの存在が支柱としての外観意匠を悪くする。更に、
管柱にスリットを形成した断面欠損の分だけ強度や剛性
が低下し、耐荷重性能が悪い。或いは前記の耐荷重性能
を補完するためには、必要以上に大型の支柱を構成しな
ければならず、コストの面、及びハンドリングの点で不
利を免れない。 【0011】(iii) 上記(4)に記載した伸縮支柱
は、管壁のスリットを無用とした構成の点を評価できる
が、各管柱の上下に傾斜させて設けた吊り滑車及び支持
滑車の間に巻き掛けるワイヤーは1本の管柱につき同管
内で1周回させる必要がある。このように長いワイヤー
の移動を順調に行わせるため、内外に嵌め合わせた各管
柱はワイヤーの位置とは反対側へ片寄せして滑り移動さ
せる構成(同公報の図2、図4参照)を採用している
が、伸縮動作時の滑り抵抗が大で、駆動手段の負担が大
きく、格上のモータ等が必要で高価なものとなる。一
方、ワイヤー側には内外の管柱の間にかなり大きな隙間
が形成されるのでガタつきの原因となり易い。また、各
管柱の上下に傾斜させて設ける吊り滑車及び支持滑車の
取り付けのための工作、加工と取り付け作業が面倒であ
り、ひいては伸縮支柱としての組立作業にも手間がかか
るし、メンテナンスも面倒な欠点が認められる。 【0012】(iv)上記(5)の伸縮支柱は、一見合理
的な構成に思われるし、また、移動管の下端部にガイド
用コロを設置した構成を評価できる。しかし、例えば送
りネジ軸機構又はラック・ピニオン機構の場合には、移
動管の伸縮ストロークと等しい有効長さの送りネジ軸又
はラックを必要とし、それが非常に高価である。また、
チエンとスプロケットによる機構の場合も含めて、この
伸縮支柱は、1段のみの伸縮機構に限定される構成であ
るから、多段の伸縮機構によって大きな伸縮ストローク
を実現することには限界がある。 【0013】(v)上記(1)〜(5)の伸縮式支柱
は、支柱の最大全高をより高くすると、その分風荷重が
増大し、支柱を構成する筒体が大型化且つ大重量化する
という問題がある。 【0014】(vi)本発明の目的は、上記した従来技術
の欠点、問題点をことごとく解決したワイヤーと滑車方
式の伸縮式支柱を提供することである。更に具体的に説
明すると、滑車の存在によって内外の支柱筒体の間に格
別の直径差を要求されず、内外の筒体間に滑車及びワイ
ヤーを通すスリットを筒体の壁面に形成する必要がな
く、ワイヤーが支柱の外面に露出するのは吊り滑車へ巻
き掛けるほんの一部分であって外観意匠に優れること、
そして、支柱を最大限度伸張した状態をストッパピンで
固定してウインチの負荷を除外したり、移動する複数の
支柱筒体の中の1本或いは複数本を任意に選択して一体
化した伸縮動作をさせることも可能であり、伸縮の段数
やストロークの大きさの設定の自由度が大きく、比較的
に安価であり、軽量且つメンテナンスも容易な構成の伸
縮式支柱を提供することである。 【0015】(vii)本発明の次の目的は、より滑らか
に垂直方向へ伸縮動作させることができる伸縮式支柱を
提供することである。 【0016】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る伸縮式
支柱は、内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支柱筒
体から成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体を出
入りさせる伸縮式支柱において、支柱筒体は1本の外側
筒体と1本又は複数本の中間筒体及び1本の内側筒体の
少なくとも3本から成り、ワイヤーは外側筒体の上端部
に設けた吊り滑車を経由させ、中間筒体の下端に設けた
支持滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒
体の内壁面に沿って上方へ立ち上がらせ、同中間筒体の
上端に設けた吊り滑車へ巻き掛けて下向きにUターンさ
せ、更に内側筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けた
ワイヤーの先端部がいずれかの筒体へ止着されているこ
と、前記ワイヤーを外側筒体の吊り滑車の外方で巻き上
げ又は巻き下ろす駆動手段が併設されていること、少な
くとも中間筒体及び内側筒体の下端部に、外側の筒体内
周面に当たって転がり走るガイドローラが複数設置され
ていること、をそれぞれ特徴とする。 【0017】 請求項に記載した発明に係る伸縮式支柱
は、内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支柱筒体か
ら成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体を出入り
させる伸縮式支柱において、支柱筒体は1本の外側筒体
1本又は複数本の中間筒体及び1本の内側筒体の少な
くとも3本から成り、ワイヤーは外側筒体の上端部に設
けた吊り滑車を経由させ、中間筒体の下端に設けた支持
滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒体の
内壁面に沿って上方へ立ち上がらせ、同中間筒体の上端
に設けた吊り滑車へ巻き掛けて下向きにUターンさせ、
更に内側筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向
きにUターンさせたワイヤーの先端部が同内側筒体へ止
着されていること、前記ワイヤーを外側筒体の吊り滑車
の外方で巻き上げ又は巻き下ろす駆動手段が併設されて
いること、少なくとも中間筒体及び内側筒体の下端部
に、外側の筒体内周面に当たって転がり走るガイドロー
ラが複数設置されていること、をそれぞれ特徴とする。 【0018】請求項3に記載した発明に係る伸縮式支柱
は、内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支柱筒体か
ら成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体を出入り
させる伸縮式支柱において、支柱筒体は1本の外側筒体
と1本又は複数本の中間筒体及び内側筒体の少なくとも
3本から成り、ワイヤーは外側筒体の上端部に設けた吊
り滑車を経由させ、中間筒体の下端に設けた支持滑車へ
巻き掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒体の内壁面
に沿って上方へ立ち上がらせ、同中間筒体の上端に設け
た吊り滑車へ巻き掛けて下向きにUターンさせて内側筒
体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛け、更に同内側筒体
の反対側の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向きに
ターンさせたワイヤーの先端部が前記中間筒体の上端部
近傍へ止着されていること、前記ワイヤーを外側筒体の
吊り滑車の外方で巻き上げ又は巻き下ろす駆動手段が併
設されていること、少なくとも中間筒体及び内側筒体の
下端部に、外側の筒体内周面に当たって転がり走るガイ
ドローラが複数設置されていること、をそれぞれ特徴と
する。 【0019】請求項4に記載した発明に係る伸縮式支柱
は、内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支柱筒体か
ら成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体を出入り
させる伸縮式支柱において、支柱筒体は1本の外側筒体
と1本又は複数本の中間筒体及び1本の内側筒体の少な
くとも3本から成り、ワイヤーは外側筒体の上端部に設
けた吊り滑車を経由させ、中間筒体の下端に設けた支持
滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒体の
内壁面に沿って上方へ立ち上がらせ、同中間筒体の上端
に設けた吊り滑車へ巻き掛けて下向きにUターンさせて
内側筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛け、更に同内
側筒体の反対側の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上
向きにターンさせ、前記中間筒体の上端に設けた吊り滑
車へ巻き掛けて下向きにUターンさせ、同中間筒体の内
壁面に沿って下方へ降ろし、同中間筒体の下端に設けた
支持滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせたワイヤー
の先端部が前記外側筒体の上端部近傍に止着されている
こと、外側筒体の上端に設けた前記吊り滑車を経由して
外方へ延びるワイヤーを巻き上げ又は巻き下ろす駆動手
段が併設されていること、少なくとも中間筒体及び内側
筒体の下端部に、外側の筒体内周面に当たって転がり走
るガイドローラが複数設置されていること、をそれぞれ
特徴とする、伸縮式支柱。 【0020】請求項5記載の発明は、請求項1又は3又
は4に記載した伸縮式支柱において、内側筒体は、筒体
内部に吊り滑車を備えていること、中間筒体の上端に設
けた吊り滑車を経て内側筒体の下端に設けた支持滑車へ
巻き掛けたワイヤーは、内側筒体の内壁面に沿って立ち
上がらさせ、前記内側筒体の吊り滑車へ巻き掛けて下向
きに反対側へUターンさせ、同内側筒体の内側面に沿っ
て下方へ降ろし、同内側筒体の下端に設けた支持滑車へ
巻き掛けていることを特徴とする。 【0021】請求項記載の発明は、請求項1〜5に記
載した伸縮式支柱において、中間筒体の下端に設けた支
持滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒体
の内壁面に沿って上方へ立ち上がらせたワイヤーは、同
中間筒体の上端に設けた誘導滑車を経由して外方へ出
し、中間筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛けている
ことを特徴とする。 【0022】請求項記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか一に記載した伸縮式支柱において、少なくとも外
側筒体及び中間筒体の上端部に、吊り滑車及び誘導滑車
を備えた環状の固定バンドが取り付けられていること、
固定バンドは、内側の筒体外周面に外接する直径の筒体
を二分したに等しい半割筒状の可動部材と固定部材から
成り、可動部材と固定部材はそれぞれの一端側をヒンジ
機構により開閉自在に連結され、他端側はボルト、ナッ
トで連結し締め付け可能であること、固定部材の外周面
の上下方向に配置された2本の軸受けプレートの間の上
下の位置に吊り滑車と誘導滑車が取り付けられているこ
と、固定バンドは、その下側フランジが、外側筒体又は
中間筒体の上端部に設けたフランジと重ね合わされボル
ト接合で取り付けられていること、をそれぞれ特徴とす
る。 【0023】請求項8記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか一に記載した伸縮式支柱において、少なくとも外
側筒体及び中間筒体の上端部に、吊り滑車及び誘導滑車
を備えた環状の固定バンドが取り付けられていること、
固定バンドは、内側の筒体の外径と略同径の直径を有す
る筒体から成り、スプリング付ロックボルトにより締め
付け可能とされていること、固定部材の外周面の上下方
向に配置された2本の軸受けプレートの間の上下の位置
に吊り滑車と誘導滑車が取り付けられていること、固定
バンドは、その下側フランジが、外側筒体又は中間筒体
の上端部に設けたフランジと重ね合わされボルト接合で
取り付けられていること、をそれぞれ特徴とする。 【0024】請求項記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか一に記載した伸縮式支柱において、外側筒体から
引き上げられた中間筒体、又は中間筒体から引き上げら
れた内側筒体の下端部がそれぞれ、外側筒体上端の固定
バンド又は中間筒体上端の固定バンドを直径線方向へ串
刺しにしたストッパピンにより伸縮動作を止められてい
ることを特徴とする。 【0025】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
いずれか一に記載した伸縮式支柱において、固定バンド
によって内側の筒体が締め付け固定され、両筒体間の伸
縮動作が止められていることを特徴とする。 【0026】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
のいずれか一に記載した伸縮式支柱において、中間筒体
が必要数だけ多段に構成されていることを特徴とする。 【0027】請求項12記載の発明は、請求項1又は2
又は3又は6又は11に記載した伸縮式支柱において、
中間筒体又は内側筒体の下端部の一つのガイドローラ
が、同下端部に設ける支持滑車と共通の支持体で上下の
位置に設置されていることを特徴とする。 【0028】請求項13記載の発明は、請求項1又は3
又は4又は6又は11に記載した伸縮式支柱において、
中間筒体又は内側筒体の下端部の二つのガイドローラ
が、同下端部に設ける支持滑車と共通の支持体で上下の
位置に設置されていることを特徴とする。 【0029】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
のいずれか一に記載した伸縮式支柱において、支柱筒体
を構成する内側筒体及び中間筒体並びに外側筒体等は、
パンチングメタルによる筒体又は円周に沿って配置され
た複数の鉛直荷重支持用の縦鋼棒と、その外周に巻いて
拘束し曲げ荷重を負担する鋼線とで篭状に構成された網
構造の筒体であることを特徴とする。 【0030】 【発明の実施形態】以下に、図面を参照して、請求項1
14に記載した発明に係る伸縮式支柱の実施形態を説
明する。 【0031】本発明の基本的な考え方として、伸縮式支
柱は、内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支柱筒体
から成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体を出入
りさせる伸縮式支柱である。支柱筒体は、1本の外側筒
体と、1本又は複数本の中間筒体、及び1本の内側筒体
の少なくとも3本から成る。前記ワイヤーは、外側筒体
の上端部に設けた吊り滑車を経由させ、中間筒体の下端
に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、
同中間筒体の内壁面に沿って上方へ立ち上がらせ、同中
間筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛けて下向きにU
ターンさせ、更に内側筒体の下端に設けた支持滑車へ巻
き掛けたワイヤーの先端部がいずれかの筒体へ止着され
ている。 【0032】この伸縮式支柱には、前記ワイヤーを外側
筒体の吊り滑車の外方で巻き上げ又は巻き下ろす駆動手
段が併設される。そして、少なくとも前記中間筒体及び
内側筒体の下端部に、外側の筒体内周面に当たって転が
り走るガイドローラが複数設置されていることを特徴と
する(請求項1記載の発明)。以下、各実施形態につい
て逐次説明する。 【0033】≪第1の実施形態≫第1の実施形態は、請
求項1、2に記載した発明に係る「伸縮式支柱」を示す
ものである。 【0034】図1と図2は、内外に伸縮自在に嵌め合わ
された複数の支柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方式に
より各支柱筒体を出入りさせる伸縮式支柱の一例を示
す。支柱筒体は、具体的には地中に埋設された最も大径
の外側筒体1と、その内側の中間筒体2、及び更に内側
の第2の中間筒体3、並びに最も内側で最小径の内側筒
体4の合計4本の筒体から成る伸縮式支柱を示してい
る。図1は、前記伸縮式支柱を最低位置にまで収縮させ
た状態を示し、図2は、最高位置まで伸長させた状態を
それぞれ概念的に簡略化して示している。つまり、本発
明の伸縮式支柱は、外側筒体1とその内側の中間筒体
2、並びに最も内側の内側筒体4の3本を最少の基本構
成とし、必要に応じて中間筒体2、3を複数(必要数)
用いて多段に構成されるのである(請求項11記載の発
明)。 【0035】前記地中に埋設された外側筒体1の上端部
に相当する地面上に、ワイヤーを外側筒体1の吊り滑
車の外方で巻き上げ又は巻き下ろす駆動手段としてのウ
インチ5が設置されている。 【0036】前記ウインチ5から引き出された1本のワ
イヤー6は、外側筒体1の上端部に設けた吊り滑車7を
経由させ、中間筒体2の下端に設けた支持滑車8へ巻き
掛けて上向きにUターンさせ、同中間筒体2の内壁面に
沿って上方へ立ち上がらせ、同中間筒体2の上端に設け
た吊り滑車9へ巻き掛けて下向きにUターンさせてい
る。そして、第2の中間筒体3の下端に設けた支持滑車
10へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、同第2の中間
筒体3の内壁面に沿って上方へ立ち上がらせて、同第2
の中間筒体3の上端に設けた吊り滑車11へ巻き掛けて
下向きにUターンさせている。更に、内側筒体4の下端
に設けた支持滑車12へ巻き掛けて上向きにUターンさ
せ、同内側筒体4の内壁面に沿って立ち上がらせたワイ
ヤー6の先端部が同内側筒体4のワイヤー止着具13へ
止着されている。なお、図示例の場合、前記ワイヤー止
着具13は前記内側筒体4内の最上部に設置されている
が、この位置に限らない。ワイヤー6を止着できる位置
であれば、前記内側筒体4の上下いずれの位置に設けて
も良い。 【0037】図3と図4に、図2中に符号III で指示し
た部分の構造詳細を示している。即ち、中間筒体2の上
端部に、前記吊り滑車9及びこれに付随する誘導滑車1
5を備えた環状の固定バンド14が取り付けられてい
る。要するに、中間筒体2の内壁面に沿って上方へ立ち
上がらせたワイヤー6は、前記誘導滑車15を経由する
ことによって一旦中間筒体2の上端外方へ導き出され
る。そして、その直上位置に設けた吊り滑車9へ外側か
ら内側へと巻き掛けて中間筒体2の内側へと下向きにU
タ−ンされ、もって第2の中間筒体3の下端に設けた支
持滑車10へはワイヤー6を外側から内側へと巻き掛け
て上向きにUターンさせ、同第2の中間筒体3の内壁面
に沿って上方へ立ち上がらせることを可能ならしめてい
る(請求項記載の発明)。従って、従来技術の如く外
側筒体から内側筒体へワイヤー6を通すためのスリット
を筒体壁面に形成することは一切無用である。また、滑
車9、10、15の直径の分だけ内外の筒体2と3に直
径差を設ける必要も無い訳である。 【0038】上記の固定バンド14は、図5と図6に例
示し、図7に使用状態を示したように、内側に位置する
第2の中間筒体3の外周面に外接する直径の短筒体1
4’を直径線方向に二分したに等しい半割筒状の可動部
材14aと固定部材14bから成る。そして、前記可動
部材14aと固定部材14bは、それぞれの一端側をヒ
ンジ機構16により開閉自在に連結され、他端側はボル
ト17とナット18とで連結して強く又は弱く締め付け
ることが可能に構成されている。 【0039】前記固定部材14bを構成する短筒体1
4’の外周面の上下方向に平行に配置された2本の軸受
けプレート19、19の間の上下の位置に、前記吊り滑
車9と誘導滑車15が取り付けられている。 【0040】固定バンド14には、短筒体14’の上下
にフランジ20と21を有し、下側フランジ21が、中
間筒体2の上端部に予め溶接等によって設けられたフラ
ンジ22の上に重ね合わされボルト23による接合で取
り付けられている(以上請求項記載の発明)。 【0041】なお、前記固定バンドは、図5〜7に例示
した形態及び構造に限定されない。例えば、図8及び図
9に例示したように、各筒体のガタつき防止用のスプリ
ング付ロックボルト45を備え、且つ内側の中間筒体3
の外径と略同径の直径を有する短筒体34’から成る固
定バンド34を使用して実施することもできる。 【0042】この固定バンド34は、図5に例示した前
記固定バンド14と同様に、短筒体34’の外周面の上
下方向に配置された2本の軸受けプレート39,39の
間の上下の位置に吊り滑車9と誘導滑車15とを有す
る。更に、該固定バンド34は、短筒体34’の上下に
やはり図5に例示した前記固定バンド14と同様にフラ
ンジ40,41を有し、該フランジ40,41に設けら
れた孔46を介して中間筒体2とボルト接合される(以
上請求項8記載の発明)。 【0043】一方、第2の中間筒体3の下端部には、前
記支持滑車10のほか、外側の中間筒体2の内周面に当
たって転がり走るガイドローラ24が、図4に示す例で
は円周を3等分した120度ずつの間隔で3個設置され
ている(以上請求項1、2記載の発明)。このガイドロ
ーラ24によって中間筒体2と第2の中間筒体3との間
のガタつきを解消し、且つ、第2の中間筒体3の伸縮移
動を可及的に小さい転がり摩擦の状態で軽く安定して円
滑に行わしめるのである。 【0044】前記支持滑車10及びガイドローラ24の
取り付け手段として、図3の場合は、第2の中間筒体3
の下端外周面に、中間筒体2の内径よりも少し小径の取
り付け用フランジ25が予め溶接等の手段で固定されて
いる。前記取り付け用フランジ25の下面に、同取り付
け用フランジ25の外径とほぼ同径でドーナツ形状の取
り付け板26が当てがわれ、下向きのボルト27で締め
付け固定されている。取り付け板26の下面に、前記ガ
イドローラ24が、L形状をなす2個のブラケット2
8、28をボルト29により固定して設置されている。 【0045】なお、図3及び図4中右側のガイドローラ
24のみは、ブラケット28を、支持滑車10と上下の
位置に共用する構成で設置されている(請求項12記載
の発明)。そして、前記支持滑車10の取付け位置にお
いては、上記した取り付け用フランジ25及びその下面
側の取り付け板26が共に、2個のブラケット28、2
8の間隔と同等な隙間30を有する不連続円板として構
成され、もって前記の隙間30を通じてワイヤー6が上
下方向に貫通する構成とされている。 【0046】図3と図4は、図2のIII 部を代表的に示
していると説明したが、図2に示す伸縮式支柱におい
て、下方の外側筒体1と中間筒体2の関係、及び上方の
第2の中間筒体3と内側筒体4との関係についても、同
様に構成されていることを理解されたい。もっとも、内
側筒体4の上端に固定バンドを取り付ける必要はない。 【0047】上記の構成であるが故に、本発明の伸縮式
支柱の現地組立に際しては、図3の例で云えば、予め第
2の中間筒体3の下端へ取り付け板26と共にガイドロ
ーラ24及び支持滑車10を取り付けておいて、同第2
の中間筒体3を中間筒体2の内側へ嵌め込んでゆく。そ
の後に、中間筒体2の上端へ固定バンド14,34を取
り付ける順序を実施することにより、比較的簡単に組立
を行うことができて至便である。勿論、支持滑車10に
対するワイヤー6の巻き掛けは予め先行して行うものと
する。なお、図5等に例示した固定バンド14は、上述
したようにヒンジ機構16によって可動部材14aと固
定部材14bとを開閉自在に連結しているので、両部材
を二つ割り状態に大きく開いて第2の中間筒体3へ抱き
付かせる手法により、固定バンド14の取り付けを容易
に行うことが出来る。 【0048】本発明に係る伸縮式支柱は、1本のワイヤ
ー6と吊り滑車9及び支持滑車10とによる一種の倍力
機構が構成されているので、図1のように最低位置へ収
縮させた状態から、ウインチ5でワイヤー6を巻き取る
と、比較的小さい負荷で伸長動作を行わせることができ
る。支柱の伸長動作は、先ず最小径であるが故に最も軽
量な内側筒体4が引き出されて上昇してゆく。そして、
図3のように取り付け用フランジ25上のボルト27の
頭が直上位置の固定バンド14,34における下側フラ
ンジ21,41へ突き当たって上昇限界に到達した段階
で、次に軽量な第2の中間筒体3が上昇を始める。第2
の中間筒3が前記同様に上昇限界に到達した段階で、最
後に最も重い中間筒体2が上昇を開始する順序で伸長動
作が行われる。かくして中間筒体2が上昇限界に到達す
ると、当該支柱は最高位まで伸長されたことになる。図
2の実施形態では、1本の筒体の長さを1.6m程度と
し、3本の合計で地上4.5m程度の高さまで伸長され
る構成である。 【0049】上記のように最高位まで伸長した支柱は、
通常、ウインチ5を停止させてワイヤー6の緊張状態を
保持させることにより前記状態が維持される。しかし、
この手法では1本の支柱につき1台のウインチ5が必要
となり、ウインチ駆動用のモータも含めたコストが支柱
の販売価格を圧迫することになる。 【0050】その対策として、本発明では次の工夫を行
っている。即ち、外側筒体1から引き上げられた中間筒
体2、又は中間筒体2から引き上げられた第2の中間筒
体3、若しくは第2の中間筒体3から引き上げられた内
側筒体4の下端部をそれぞれ、図6又は図7に示したよ
うに外側筒体1の上端に設けた固定バンド14,34
又は中間筒体2の上端に設けた固定バンド14,34
直径線方向に串刺しにしたストッパピン31により伸縮
動作が不能に固定して止めるのである(請求項記載の
発明)。そのために固定バンド14,34筒体1
4’,34’には予めピン孔32,42が用意されてお
り(図5及び図8を参照)、各筒体の下部にも、前記ピ
ン孔32,42と一致する配置でピン孔33(図3を参
照)が用意されている。前記したようにストッパピン3
1を串刺し状態に通すと、ウインチ5でワイヤー6を緊
張状態に保持する必要がないので、少なくともウインチ
駆動用のモータなどは分離可能な持ち回り形式に構成し
てコストダウンを図ることが可能である。 【0051】本発明の上記構成による伸縮式支柱は、次
のような使用も可能である。例えば図5に示した固定バ
ンド14は、上記したように、図3において内側に位置
する第2の中間筒体3の外周面に外接する直径の短筒体
14’を直径線方向に二分したに等しい半割筒状の可動
部材14aと固定部材14bから成り、前記可動部材1
4aと固定部材14bは一端側をヒンジ機構16により
開閉自在に連結し、他端側はボルト17とナット18と
で連結して強く又は弱く締め付けることが可能に構成さ
れている。 【0052】よって図3の場合では、固定バンド14の
設置法として、固定部材14bの下側フランジ21のみ
を中間筒体2のフランジ22へボルト接合し、可動部材
14aの下側フランジ21はボルト接合せず自由な状態
としている。そこで、図1の収縮状態において、前記可
動部材14aを内側の第2の中間筒体3の外周面へボル
ト17とナット18とで予め強く締め付けて固定する。
すると摩擦力によって両筒体2と3の間の伸縮動作が止
められる(請求項10記載の発明)から、ウインチ5を
駆動して伸長動作を開始した場合、第2の中間筒体3が
引き出される場合に、第2の中間筒体3が単独では上昇
せず、中間筒体2と共に2本が一体となって上昇動作を
行う。よって、この場合の伸縮式支柱の最高位置は2本
の筒体による高さに縮小されるのであり、使い勝手に優
れる。 【0053】上記の作用効果は、図8に示した固定バン
ド34においても、同固定バンド34のスプリング付ロ
ックボルト45を強く締め付けて前記両筒体2と3の間
に摩擦力を生じさせ且つガタつきを防止することによ
り、同様に奏される(以上請求項8及び10記載の発
明)。 【0054】また、上記の作用効果を応用すると、上記
した伸長動作において、各筒体が上昇限界に到達した段
階で次々に直下の固定バンド14におけるボルト17と
ナット18、又は固定バンド34におけるスプリング付
ロックボルト45を強固に締め付けて該固定バンド1
4,34を固定することにより、その伸長状態を維持、
固定することも出来るのである。 【0055】≪第2の実施形態≫第2の実施形態は、請
求項1、3に記載した発明に係る伸縮式支柱を示すもの
である。 【0056】図10と図11は、内外に伸縮自在に嵌め
合わされた複数の支柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方
式により各支柱筒体を出入りさせる伸縮式支柱の一例を
収縮又は伸長状態について各々示している。支柱筒体
は、上記した第1の実施形態と同様に、最大径の外側筒
体1と、その内側の中間筒体2,3、並びに最も内側で
最小径の内側筒体54の合計4本の筒体から成る伸縮式
支柱を示している。つまり、本発明の伸縮式支柱は、外
側筒体1とその内側の中間筒体2、並びに最も内側の内
側筒体54の3本を最少の基本構成とし、必要に応じて
中間筒体2,3を複数(必要数)用いて多段に構成され
るのである(請求項11記載の発明)。 【0057】前記地中に埋設された外側筒体1の上端部
に相当する地面上には、上記した第1の実施形態と同様
にワイヤー6を巻き上げ又は巻き下ろす駆動手段として
のウインチ5が設置されている。 【0058】前記ウインチ5から引き出された1本のワ
イヤー6は、先ず上記した第1の実施形態と同様に、外
側筒体1の上端部から該上端部に設けた吊り滑車7、第
1の中間筒体2と第2の中間体3の上端又は下端に設け
た吊り滑車9,61又は支持滑車8,10を経由させ、
更に内側筒体54の下端に設けた支持滑車62に巻き掛
ける。 【0059】続いて、前記内側筒体54の下端に設けた
支持滑車62に巻き掛けたワイヤー6を前記支持滑車6
2とほぼ対峙して設けた別の支持滑車62へ巻き掛けて
上向きにUターンさせ、該ワイヤー6の先端部が前記内
側筒体54の上端部に設けられたワイヤー止着具50に
止着されている。なお、図示例の場合、前記ワイヤー止
着具50として後述する固定バンド64の吊り滑車61
が使用されているが、これに限定されない。前記中間筒
体3の上端部近傍にワイヤー6の先端が止着可能に種々
の態様及び構造で実施される。例えば、図示例において
ワイヤー止着具50として使用した吊り滑車61にワイ
ヤー6を巻き掛けて下向きにUターンさせ、該ワイヤー
6の先端を前記吊り滑車61の下方に設置された誘導滑
車65へ止着しても好適に実施できる。更に、前記別の
支持滑車62へワイヤー6の先端を止着しても良い。 【0060】また、この伸縮式支柱の支柱筒体は、前記
内側筒体54に代えて、図12に示すような筒体内部に
吊り滑車63を備えた内側筒体44を用いても好適に実
施できる。この場合、中間筒体3の上端に設けた吊り滑
車61を経て前記内側筒体44の前記支持滑車62へ巻
き掛けたワイヤー6は、前記内側筒体44の内壁面に沿
って立ち上がらさせ、前記吊り滑車63へ巻き掛けて下
向きに反対側へUターンさせ、同内側筒体44の内側面
に沿って下方へ降ろし、前記支持滑車62とほぼ対峙し
て設けた別の支持滑車62へ巻き掛けて上向きにUター
ンさせ、該ワイヤー6の先端部が同様にワイヤー止着具
50に止着されているのである(請求項5記載の発
明)。 【0061】因みに、図示例の場合、前記吊り滑車63
は前記内側筒体44内の最上部に設置されているが、こ
の位置に限らない。該内側筒体44内の上下いずれの位
置に設けても良い。また、前記吊り滑車63の吊り軸が
水平回転できるように構成し実施することも好都合であ
る。上記のとおり吊り滑車63を備えた内側筒体44を
使用することにより、内側筒体の伸縮動作はより滑らか
に行うことができる。 【0062】図13と図14は、図11中に符号IVで指
示した部分の構造詳細を示している。即ち、中間筒体3
の上端部に、前記吊り滑車61及びこれに付随する誘導
滑車65を備えた環状の固定バンド64が取り付けられ
ている。要するに、上記した第1の実施形態と同様の手
法により、中間筒体3の内壁面に沿って上方へ立ち上が
らせたワイヤー6を前記誘導滑車65及び吊り滑車61
並びに内側筒体54の支持滑車62を経由させるのであ
る(請求項6記載の発明)。勿論、前記内側筒体に44
においても同様に実施される。斯くして、従来技術の如
く外側筒体から内側筒体へワイヤー6を通すためのスリ
ットを筒体壁面に形成することは一切無用となり、更に
滑車61,62,65の直径の分だけ内外の筒体3と5
4(又は44)に直径差を設ける必要も無い訳である。 【0063】上記の固定バンド64は、図15と図16
に例示したように、内側に位置する内側筒体54の外周
面に外接する直径の短筒体64’を直径線方向に二分し
たに等しい半割筒状の可動部材64aと固定部材64b
から成る。そして、前記可動部材64aと固定部材64
bは、それぞれの一端側をヒンジ機構66により開閉自
在に連結され、他端側はボルト17とナット18とで連
結して強く又は弱く締め付けることが可能に構成されて
いる。 【0064】前記固定部材64bを構成する短筒体6
4’の外周面の上下方向に平行に配置された2本の軸受
けプレート69、69の間の上下の位置に、前記吊り滑
車61と誘導滑車65がそれぞれ対で取り付けられてい
る。固定バンド64には、短筒体64’の上下にフラン
ジ70と71を有し、下側フランジ71が、中間筒体3
の上端部に予め溶接等によって設けられたフランジ72
の上に重ね合わされボルト23による接合で取り付けら
れている(以上請求項7記載の発明)。 【0065】なお、前記固定バンドは、図15及び図1
6に例示した形態及び構造に限定されない。例えば、上
記した第1の実施形態と同様、図17及び図18に例示
したように各筒体のガタつき防止用のスプリング付ロッ
クボルト45を備え、且つ内側筒体54の外径と略同径
の直径を有する短筒体74’から成る固定バンド74を
使用して実施することもできる。 【0066】この固定バンド74は、前記固定バンド6
4と同様に短筒体74’の外周面の上下方向に配置され
た2本の軸受けプレート79,79の間の上下の位置に
吊り滑車61と誘導滑車65とを有する。更に、該固定
バンド74は、短筒体74’の上下にやはり前記固定バ
ンド64と同様にフランジ80,81を有し、該フラン
ジ80,81に設けられた孔96を介して中間筒体3と
ボルト接合される(以上請求項8記載の発明)。 【0067】一方、内側筒体54(又は44)の下端部
には、前記支持滑車62のほか、外側の中間筒体3の内
周面に当たって転がり走るガイドローラ24が、図13
に示す例では円周を4等分した90度ずつの間隔で4個
設置されている(以上請求項1、3記載の発明)。この
ガイドローラ24によって中間筒体3と内側筒体54
(又は44)との間のガタつきを解消し、且つ、内側筒
体54(又は44)の伸縮移動を可及的に小さい転がり
摩擦の状態で軽く安定して円滑に行わしめるのである。 【0068】前記支持滑車62及びガイドローラ24の
取り付け手段は、上記した第1の実施例とほぼ同様の手
法により行われる。なお、図13及び図14における左
右のガイドローラ24は、ブラケット28を、支持滑車
62と上下の位置に共用する構成で設置されている(請
求項13記載の発明)。そして、前記支持滑車62の取
付け位置においては、上記した取り付け用フランジ25
及びその下面側の取り付け板26が共に、2個のブラケ
ット28、28の間隔と同等な隙間90を有する不連続
円板として構成され、もって前記の隙間90を通じてワ
イヤー6が上下方向に貫通する構成とされている。 【0069】勿論、上記した第1の実施形態において例
示した図4と同様、円周を3等分した120度ずつの間
隔でガイドローラ24を3個設置した構成でも好適に実
施される。但し、この場合には図3及び図4における左
側の2つのガイドローラ24のいずれかは、ブラケット
28を、支持滑車62と上下の位置に共用する構成で設
置されている。更に、前記支持滑車62の取付け位置に
おいて、上記した取り付け用フランジ25及びその下面
側の取り付け板26が共に上記した第1の実施形態と同
様に隙間30を有する不連続円板として構成されてい
る。 【0070】なお、図13と図14は、図11のIV部を
代表的に示していると説明したが、図11に示す伸縮式
支柱において、下方の外側筒体51と中間筒体52の関
係、及び上方の第2の中間筒体53と内側筒体54との
関係については、上記した第1の実施形態と同様に構成
される。無論、下方の外側筒体51と中間筒体52の関
係、及び上方の第2の中間筒体53と内側筒体54との
関係における構成に使用する固定バンドとして、第1の
実施形態で使用された固定バンド14のみならず、前記
固定バンド64,74も好適に使用できる。 【0071】また、上記の構成であるが故に、本発明の
伸縮式支柱の現地組立は上記した第1の実施形態と同様
に比較的簡単且つ容易に組立を行うことができ至便であ
る。本実施形態の伸縮式支柱は、やはり上記した第1の
実施形態と同様にワイヤ−6と吊り滑車及び支持滑車と
による倍力機構により比較的小さい負荷で伸長動作を行
うことができる。なお、該伸縮支柱の伸長動作は、基本
的に上記した第1の実施形態と同様に行われる。 【0072】因みに、最高位まで伸長した支柱は、やは
り上記した第1の実施形態と同様、固定バンド64,7
4に設けたピン孔82,92(図15及び図17を参
照)及び各筒体の下部に設けたピン孔83(図13を参
照)をストッパピン31により串刺しにして支柱の伸縮
動作が不能に固定し止めることができる(請求項6記載
の発明)。従って、上記した第1の実施形態と同様、ウ
インチ駆動用のモータなどは分離可能な持ち回り形式に
構成してコストダウンを図ることが可能である。 【0073】更に、本発明の上記構成による伸縮式支柱
は、次のような使用態様も可能である。例えば図15等
に例示した固定バンド64の前記可動部材64aを、上
記した第1の実施形態における固定バンド14の可動部
材14aと同様、内側の第2の中間筒体3の外周面へボ
ルト17とナット18とで予め強く締め付けて固定す
る。すると摩擦力によって両筒体2と3の間の伸縮動作
が止められるから、ウインチ5を駆動して伸長動作を開
始した場合、内側筒体54(又は44)が引き出される
場合に、内側筒体54(又は44)が単独では上昇せ
ず、中間筒体3と共に2本が一体となって上昇動作を行
う。よって、この場合の伸縮式支柱の最高位置は2本の
筒体による高さに縮小されるのであり、使い勝手に優れ
る。 【0074】上記の作用効果は、図17等に示した前記
固定バンド74においても、同固定バンド74のスプリ
ング付ロックボルト45を強く締め付けて前記両筒体5
4(又は44)と3の間に摩擦力を生じさせ且つガタつ
きを防止することにより、同様に奏される(以上請求項
8及び10記載の発明)。 【0075】また、上記の作用効果を応用すると、上記
した伸長動作において、各筒体が上昇限界に到達した段
階で次々に直下の固定バンド14,64におけるボルト
17とナット18、又は固定バンド34,74における
スプリング付ロックボルト45を強固に締め付けて該固
定バンド14,34,64,74を固定することによ
り、その伸長状態を維持、固定することも出来る。 【0076】≪第3の実施形態≫第3の実施形態は、請
求項1又は4に記載した発明に係る伸縮式支柱を示すも
のである。 【0077】図19と図20は、内外に伸縮自在に嵌め
合わされた複数の支柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方
式により各支柱筒体を出入りさせる伸縮式支柱の一例を
収縮又は伸長状態について各々示している。支柱筒体
は、上記した第1及び第2の実施形態と同様に、最大径
の外側筒体1と、その内側の中間筒体2,3、並びに最
も内側で最小径の内側筒体54の合計4本の筒体から成
る伸縮式支柱を示している。つまり、本発明の伸縮式支
柱は、外側筒体1とその内側の中間筒体2、並びに最も
内側の内側筒体54の3本を最少の基本構成とし、必要
に応じて中間筒体2,3を複数(必要数)用いて多段に
構成される(請求項11記載の発明)。 【0078】前記地中に埋設された外側筒体51の上端
部に相当する地面上には、上記した第1又は第2の実施
形態と同様に、ワイヤー6を巻き上げ又は巻き下ろす駆
動手段としてのウインチ5が設置されている。 【0079】前記ウインチ5から引き出された1本のワ
イヤー6は、上記した第2の実施形態と同様に、先ず、
外側筒体1の上端部から該上端部に設けた吊り滑車57
と、第1の中間筒体2と第2の中間体3の上端又は下端
に設けた吊り滑車59,61又は支持滑車58,60
と、内側筒体54の下端に設けた支持滑車62に巻き掛
け、更に前記支持滑車62に巻き掛けたワイヤー6を前
記支持滑車62とほぼ対峙して設けた別の支持滑車62
へ巻き掛けて上向きにUターンさせる。 【0080】続いて、上向きにUターンさせたワイヤー
6を前記第2の中間筒体3の前記吊り滑車61とほぼ対
峙して設けた吊り滑車61へ巻き掛けて下向きにUター
ンさせ、同第2の中間筒体3の内壁面に沿って下方へ降
ろし、同第2の中間筒体3の前記支持滑車60とほぼ対
峙して設けた支持滑車60に巻き掛けて上向きにUター
ンさせている。更に、前記中間筒体2の前記吊り滑車5
9とほぼ対峙して設けた吊り滑車59へ巻き掛けて下向
きにUターンさせ、同中間筒体2の内壁面に沿って降ろ
し、同第中間筒体2の前記支持滑車58とほぼ対峙して
設けた支持滑車58に巻き掛けて上向きにUターンさ
せ、該ワイヤー6の先端部が前記外側筒体1の上端部に
設けられたワイヤー止着具50に止着されている。な
お、図示例の場合、前記ワイヤー止着具50として固定
バンド64の吊り滑車57が使用されているが、これに
限定されない。前記外側筒体1の上端部近傍にワイヤー
6の先端が止着可能に種々の態様及び構造で実施され
る。例えば、図示例において、前記別の支持滑車58へ
ワイヤー6の先端を止着しても良い。 【0081】また、この伸縮式支柱の支柱筒体は、上記
した第2の実施形態と同様に、前記内側筒体54に代え
て、図21に示すような筒体内部に吊り滑車63を備え
た内側筒体44を用いても好適に実施できる。この場
合、やはり上記した第2の実施形態と同様に、ワイヤー
6は、前記内側筒体44の支持滑車62から前記吊り滑
車63を経て、更に前記支持滑車62とほぼ対峙して設
けられた別の吊り滑車62を介して前記内側筒体44の
内壁面に沿って立ち上げられる(請求項5記載の発
明)。 【0082】なお、上記した第2の実施形態と同様、前
記吊り滑車63を設置する部位は該内側筒体44の最上
部に限定されず、上下いずれの位置に設けても良い。ま
た、前記吊り滑車63は、やはり第2の実施形態と同様
の手法で前記内側筒体44へ固定される。 【0083】上記のとおり支柱の軸線に対して略対称に
ワイヤー6を張り、伸縮時に各筒体2,3,54(又は
44)に掛かるワイヤー6の張力を前記軸線に対し略対
称に掛けることにより、各筒体がガタつかずにより滑ら
かに垂直方向へ伸縮動作させることができる。 【0084】図22は、図11中に符号Vで指示した部
分の構造詳細を示している。即ち、中間筒体2の上端部
に、上記固定バンド64又は固定バンド74が取り付け
られ、上記した第1又は第2の実施形態と同様の手法
で、ワイヤー6が中間筒体2から前記誘導滑車65及び
吊り滑車59並びに第2の中間体3の支持滑車60を経
由して前記第2の中間体3へと張られている(請求項6
記載の発明)。従って、従来技術の如く外側筒体から内
側筒体へワイヤー6を通すためのスリットを筒体壁面に
形成したり、滑車59、60、65の直径の分だけ内外
の筒体2と3に直径差を設ける必要は無い。 【0085】前記第2の中間筒体3の下端部には、上記
した第2の実施形態と同様の構成により、外側の第1の
中間筒体2の内周面に当たって転がり走るガイドローラ
24が設置されている(以上請求項1、4記載の発
明)。従って、中間筒体3の伸縮動作を軽く安定して円
滑に行える。また、支持滑車62及びガイドローラ24
の取り付け手段は、上記した第1の実施形態とほぼ同様
の手法により行われる。 【0086】図22は、図11のV部を代表的に示して
いると説明したが、図11に示す伸縮式支柱において、
下方の外側筒体1と中間筒体2の関係、及び上方の第2
の中間筒体3と内側筒体54(又は44)との関係につ
いても、同様に構成されていることを理解されたい。ま
た、上記の構成であるが故に、本発明の伸縮式支柱の現
地組立は上記した第1の実施形態と同様に比較的簡単且
つ容易に組立を行うことができ至便である。 【0087】本実施形態の伸縮式支柱は、垂直方向へ伸
長する中間筒体2,3及び内側筒体54(又は44)に
対してワイヤー6と吊り滑車及び支持滑車とによる倍力
機構を各々2つずつ有している。従って、上記した第1
及び第2の実施形態よりも更に数分の一小さい負荷で支
柱の伸長動作をウインチ5により行わせることができ
る。なお、本実施形態における伸縮支柱の伸長動作は、
基本的に上記した第1の実施形態と同様に行われる。 【0088】因みに、最高位まで伸長した支柱は、やは
り上記した第1の実施形態等と同様、固定バンド64,
74に設けたピン孔82,92(図15及び図17を参
照)及び各筒体の下部に設けたピン孔84(図22を参
照)をストッパピン31により串刺しにして支柱の伸縮
動作が不能に固定し止めることができる(請求項6記載
の発明)。従って、上記した第1の実施形態等と同様、
ウインチ駆動用のモータなどは分離可能な持ち回り形式
に構成してコストダウンを図ることが可能である。 【0089】更に、本発明の上記構成による伸縮式支柱
は、次のような使用態様も可能である。例えば前記固定
バンド64の前記可動部材64aを、上記した第1の実
施形態における固定バンド14の可動部材14aと同
様、内側の第2の中間筒体3の外周面へボルト17とナ
ット18とで予め強く締め付けて固定する。すると摩擦
力によって両筒体2と3の間の伸縮動作が止められるか
ら、ウインチ5を駆動して伸長動作を開始した場合、内
側筒体54(又は44)が引き出される場合に、内側筒
体54(又は44)が単独では上昇せず、中間筒体3と
共に2本が一体となって上昇動作を行う。よって、この
場合の伸縮式支柱の最高位置は2本の筒体による高さに
縮小されるのであり、使い勝手に優れる。 【0090】上記の作用効果は、前記固定バンド74に
おいても、同固定バンド74のスプリング付ロックボル
ト45を強く締め付けて前記両筒体54(又は44)と
3の間に摩擦力を生じさせ且つガタつきを防止すること
により、同様に奏される(以上請求項8及び10記載の
発明)。 【0091】また、上記の作用効果を応用すると、上記
した伸長動作において、各筒体が上昇限界に到達した段
階で次々に直下の固定バンド64におけるボルト17と
ナット18、又は固定バンド74におけるスプリング付
ロックボルト45を強固に締め付けて該固定バンド6
4,74を固定することにより、その伸長状態を維持、
固定することも出来るのである。 【0092】上記した第1〜3の実施形態は、各筒体1
〜4,44,54の横断面形状が円形であるが、この限
りではない。四角形或いは六角形等の多角形の筒体で
施することも可能である。その場合には、上述した「直
径線方向」の用語は、管の中心を通る直線と読み替えて
理解されたい。 【0093】また、各筒体1〜4,44,54は、無数
の小孔を規則的配置に設けたパンチングメタルで製作し
た筒体、或いは円周に沿って配置された複数の鉛直荷重
支持用の縦鋼棒と、その外周に巻いて拘束し曲げ荷重を
負担する巻き鋼線とで篭状に構成された網構造の筒体を
用いても好適に実施される(請求項14記載の発明)。
各筒体1〜4,44,54を前記構造とすることによっ
て大幅な軽量化を図ることができ、運搬や設置工事にお
ける施工性を著しく向上させることができる。通例、支
柱には風荷重が作用するので、風荷重を考慮した設計が
必須で有り、その分支柱の全幅が大型化し、大重量化す
る問題がある。しかし、支柱の各筒体1〜4,44,5
4を前記網構造とすることにより、風荷重を大幅に減少
させることができ、その結果、伸縮式支柱における最大
全高のより大型化を図ることもできるのである。 【0094】以上には本発明の好適な実施形態を説明し
たが、本発明の実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱
することなく、当業者が通常行う種々の応用、変更によ
る実施も可能であることを付言する。例えば、図11に
示した伸縮式支柱において、第2の中間筒体の下端に前
記支持滑車10とほぼ対峙して別の支持滑車を設けると
共に、第1の中間筒体2の上端に固定バンド64を設置
する。そして、ワイヤー6の先端部を吊り滑車61へ止
着せずに単に巻き掛けて下向きにUターンさせ、前記誘
導滑車65に巻き掛けて該第2の中間筒体3の内壁面に
沿って下方へ降ろし、更に同中間筒体3の前記別の支持
滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせ、前記第1の中
間筒体2の上端に設置した固定バンド64の吊り滑車へ
止着しても本発明は好適に実施できる。更に、前記第1
の中間筒体2の上端に設置した固定バンド64の吊り滑
車へ止着せずに単に巻き掛けて下向きにUターンさせ、
前記前記第1の中間筒体2の上端に設置した固定バンド
64の誘導滑車に止着しても本発明は好適に実施でき
る。 【0095】 【発明の効果】請求項1〜14に記載した発明に係る伸
縮式支柱は、上記した従来技術の欠点、問題点をことご
とく解決した構成になっている。即ち、複数の滑車の存
在が内外の支柱筒体の間に格別の直径差を要求されるこ
とは決してなく、内外に嵌め合わせる筒体の直径差を可
及的に小さくしてスマートで極めて軽量な構成にでき
る。 【0096】勿論、内外の支柱筒体間に滑車及びワイヤ
ーを通すスリットを筒体壁面に形成する必要がなく、ス
リット加工の手間を省いて安価に製作できるほか、ワイ
ヤーが支柱の外面に露出するのは吊り滑車へ巻き掛ける
ほんの一部分であるから外観意匠に優れた伸縮式支柱を
提供出来る。 【0097】しかも、支柱を最大限度まで伸張した状態
をストッパピンで固定してウインチの負荷を除外した
り、移動する複数の支柱筒体の中から任意に選択した1
本或いは複数本を固定バンドで一体化して伸縮動作をさ
せることも可能であるから、使い勝手が良く、伸縮の段
数やストロークの大きさの設定の自由度が大きい。その
上、比較的に安価であり、メンテナンスも容易で施工性
の優れた伸縮式支柱を提供できるのである。 【0098】更に、請求項3に記載した発明に係る伸縮
式支柱によれば、支柱の軸線に対して略対称にワイヤー
が張られ、該ワイヤーの張力が前記軸線に対して略対称
に掛けることができるので、各筒体がガタつかずにより
安定し滑らかに垂直方向へ伸縮動作させることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る伸縮式支柱を最
低位置まで収縮させた状態を概念的に示した断面図であ
る。 【図2】本発明の第1の実施形態に係る伸縮式支柱を最
高位置まで伸長させた状態を概念的に示した断面図であ
る。 【図3】図2中に符号IIIで指示した部分の構造詳細を
示す断面図である。 【図4】図3のVI−VI線矢視の断面図である。 【図5】第1の実施形態における固定バンドの斜視図で
ある。 【図6】第1の実施形態における固定バンドとストッパ
ピンの組み合わせを示した水平断面図である。 【図7】図2のVII矢視部分の斜視図である。 【図8】第1の実施形態における異なる固定バンドの斜
視図である。 【図9】第1の実施形態における異なる固定バンドとス
トッパピンの組み合わせを示した水平断面図である。 【図10】本発明の第2の実施形態に係る伸縮式支柱を
最低位置まで収縮させた状態を概念的に示した断面図で
ある。 【図11】本発明の第2の実施形態に係る伸縮式支柱を
最高位置まで伸長させた状態を概念的に示した断面図で
ある。 【図12】吊り滑車を内部に有する内側筒体の使用状態
を説明する断面図である。 【図13】図11中に符号IVで指示した部分の構造詳細
を示す断面図である。 【図14】図13のVIII−VIII線矢視の断面図である。 【図15】第2の実施形態における固定バンドの斜視図
である。 【図16】第2の実施形態における固定バンドとストッ
パピンの組み合わせを示した水平断面図である。 【図17】第2の実施形態における異なる固定バンドの
斜視図である。 【図18】第2の実施形態における異なる固定バンドと
ストッパピンの組み合わせを示した水平断面図である。 【図19】本発明の第3の実施形態に係る伸縮式支柱を
最低位置まで収縮させた状態を概念的に示した断面図で
ある。 【図20】本発明の第3の実施形態に係る伸縮式支柱を
最高位置まで伸長させた状態を概念的に示した断面図で
ある。 【図21】吊り滑車を内部に有する内側筒体の使用状態
を説明する断面図である。 【図22】図20中に符号Vで指示した部分の構造詳細
を示す断面図である。 【符号の説明】 1 外側筒体 2、3 中間筒体 4、44、54 内側筒体 6 ワイヤー 7、9、11、57、59、61、63 吊り滑車 8、10、12、58,60,62 支持滑車 5 ウインチ 24 ガイドローラ 15、65 誘導滑車 14、34、64、74 固定バンド 14’、34’、64’、74’ 筒体 14a、64a 可動部材 14b、64b 固定部材 16、66 ヒンジ機構 17 ボルト 18 ナット 19、39、69、79 軸受けプレート 20、40、70、80 上側フランジ 21、41、71、81 下側フランジ 22、72 フランジ 23 ボルト 31 ストッパピン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】【請求項1】内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支
    柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体
    を出入りさせる伸縮式支柱において、 支柱筒体は1本の外側筒体と1本又は複数本の中間筒体
    及び1本の内側筒体の少なくとも3本から成り、ワイヤ
    ーは外側筒体の上端部に設けた吊り滑車を経由させ、中
    間筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向きにU
    ターンさせ、同中間筒体の内壁面に沿って上方へ立ち上
    がらせ、同中間筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛け
    て下向きにUターンさせ、更に内側筒体の下端に設けた
    支持滑車へ巻き掛けたワイヤーの先端部がいずれかの筒
    体へ止着されていること、 前記ワイヤーを外側筒体の吊り滑車の外方で巻き上げ又
    は巻き下ろす駆動手段が併設されていること、 少なくとも中間筒体及び内側筒体の下端部に、外側の筒
    体内周面に当たって転がり走るガイドローラが複数設置
    されていること、をそれぞれ特徴とする、伸縮式支柱。 【請求項】内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支
    柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体
    を出入りさせる伸縮式支柱において、 支柱筒体は1本の外側筒体と1本又は複数本の中間筒体
    及び1本の内側筒体の少なくとも3本から成り、ワイヤ
    ーは外側筒体の上端部に設けた吊り滑車を経由させ、中
    間筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向きにU
    ターンさせ、同中間筒体の内壁面に沿って上方へ立ち上
    がらせ、同中間筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛け
    て下向きにUターンさせ、更に内側筒体の下端に設けた
    支持滑車へ巻き掛けて上向きにUターンさせたワイヤー
    の先端部が同内側筒体へ止着されていること、 前記ワイヤーを外側筒体の吊り滑車の外方で巻き上げ又
    は巻き下ろす駆動手段が併設されていること、 少なくとも中間筒体及び内側筒体の下端部に、外側の筒
    体内周面に当たって転がり走るガイドローラが複数設置
    されていること、をそれぞれ特徴とする、伸縮式支柱。 【請求項3】内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支
    柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体
    を出入りさせる伸縮式支柱において、 支柱筒体は1本の外側筒体と1本又は複数本の中間筒体
    及び内側筒体の少なくとも3本から成り、ワイヤーは外
    側筒体の上端部に設けた吊り滑車を経由させ、中間筒体
    の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向きにUターン
    させ、同中間筒体の内壁面に沿って上方へ立ち上がら
    せ、同中間筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛けて下
    向きにUターンさせて内側筒体の下端に設けた支持滑車
    へ巻き掛け、更に同内側筒体の反対側の下端に設けた支
    持滑車へ巻き掛けて上向きにターンさせたワイヤーの先
    端部が前記中間筒体の上端部近傍へ止着されているこ
    と、 前記ワイヤーを外側筒体の吊り滑車の外方で巻き上げ又
    は巻き下ろす駆動手段が併設されていること、 少なくとも中間筒体及び内側筒体の下端部に、外側の筒
    体内周面に当たって転がり走るガイドローラが複数設置
    されていること、をそれぞれ特徴とする、伸縮式支柱。 【請求項4】内外に伸縮自在に嵌め合わされた複数の支
    柱筒体から成り、ワイヤーと滑車方式により各支柱筒体
    を出入りさせる伸縮式支柱において、 支柱筒体は1本の外側筒体と1本又は複数本の中間筒体
    及び1本の内側筒体の少なくとも3本から成り、ワイヤ
    ーは外側筒体の上端部に設けた吊り滑車を経由させ、中
    間筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向きにU
    ターンさせ、同中間筒体の内壁面に沿って上方へ立ち上
    がらせ、同中間筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛け
    て下向きにUターンさせて内側筒体の下端に設けた支持
    滑車へ巻き掛け、更に同内側筒体の反対側の下端に設け
    た支持滑車へ巻き掛けて上向きにターンさせ、前記中間
    筒体の上端に設けた吊り滑車へ巻き掛けて下向きにUタ
    ーンさせ、同中間筒体の内壁面に沿って下方へ降ろし、
    同中間筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛けて上向き
    にUターンさせたワイヤーの先端部が前記外側筒体の上
    端部近傍に止着されていること、 外側筒体の上端に設けた前記吊り滑車を経由して外方へ
    延びるワイヤーを巻き上げ又は巻き下ろす駆動手段が併
    設されていること、 少なくとも中間筒体及び内側筒体の下端部に、外側の筒
    体内周面に当たって転がり走るガイドローラが複数設置
    されていること、をそれぞれ特徴とする、伸縮式支柱。 【請求項5】内側筒体は、筒体内部に吊り滑車を備えて
    おり、 中間筒体の上端に設けた吊り滑車を経て内側筒体の下端
    に設けた支持滑車へ巻き掛けたワイヤーは、内側筒体の
    内壁面に沿って立ち上がらさせ、前記内側筒体の吊り滑
    車へ巻き掛けて下向きに反対側へUターンさせ、同内側
    筒体の内側面に沿って下方へ降ろし、同内側筒体の下端
    に設けた支持滑車へ巻き掛けていることを特徴とする、
    請求項1又は3又は4に記載した伸縮式支柱。 【請求項】中間筒体の下端に設けた支持滑車へ巻き掛
    けて上向きにUターンさせ、同中間筒体の内壁面に沿っ
    て上方へ立ち上がらせたワイヤーは、同中間筒体の上端
    に設けた誘導滑車を経由して外方へ出し、中間筒体の上
    端に設けた吊り滑車へ巻き掛けていることを特徴とす
    る、請求項1〜5に記載した伸縮式支柱。 【請求項】少なくとも外側筒体及び中間筒体の上端部
    に、吊り滑車及び誘導滑車を備えた環状の固定バンドが
    取り付けられていること、 固定バンドは、内側の筒体外周面に外接する直径の筒体
    を二分したに等しい半割筒状の可動部材と固定部材から
    成り、可動部材と固定部材はそれぞれの一端側をヒンジ
    機構により開閉自在に連結され、他端側はボルト、ナッ
    トで連結し締め付け可能であること、 固定部材の外周面の上下方向に配置された2本の軸受け
    プレートの間の上下の位置に吊り滑車と誘導滑車が取り
    付けられていること、 固定バンドは、その下側フランジが、外側筒体又は中間
    筒体の上端部に設けたフランジと重ね合わされボルト接
    合で取り付けられていること、をそれぞれ特徴とする、
    請求項1〜6に記載した伸縮式支柱。 【請求項8】少なくとも外側筒体及び中間筒体の上端部
    に、吊り滑車及び誘導滑車を備えた環状の固定バンドが
    取り付けられていること、 固定バンドは、内側の筒体の外径と略同径の直径を有す
    る筒体から成り、スプリング付ロックボルトにより締め
    付け可能とされていること、 固定部材の外周面の上下方向に配置された2本の軸受け
    プレートの間の上下の位置に吊り滑車と誘導滑車が取り
    付けられていること、 固定バンドは、その下側フランジが、外側筒体又は中間
    筒体の上端部に設けたフランジと重ね合わされボルト接
    合で取り付けられていること、をそれぞれ特徴とする、
    請求項1〜6に記載した伸縮式支柱。 【請求項】外側筒体から引き上げられた中間筒体、又
    は中間筒体から引き上げられた内側筒体の下端部がそれ
    ぞれ、外側筒体上端の固定バンド又は中間筒体上端の固
    定バンドを直径線方向へ串刺しにしたストッパピンによ
    り伸縮動作を止められていることを特徴とする、請求項
    〜8のいずれか一に記載した伸縮式支柱。 【請求項10】固定バンドによって内側の筒体が締め付
    け固定され、両筒体間の伸縮動作が止められていること
    を特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載した伸
    縮式支柱。 【請求項11】中間筒体が必要数だけ多段に構成されて
    いることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一に
    記載した伸縮式支柱。 【請求項12】中間筒体又は内側筒体の下端部の一つの
    ガイドローラが、同下端部に設ける支持滑車と共通の支
    持体で上下の位置に設置されていることを特徴とする、
    請求項1又は2又は3又は6又は11に記載した伸縮式
    支柱。 【請求項13】中間筒体又は内側筒体の下端部の二つの
    ガイドローラが、同下端部に設ける支持滑車と共通の支
    持体で上下の位置に設置されていることを特徴とする、
    請求項1又は3又は4又は6又は11に記載した伸縮式
    支柱。 【請求項14】支柱筒体を構成する内側筒体及び中間筒
    体並びに外側筒体等は、パンチングメタルによる筒体又
    は円周に沿って配置された複数の鉛直荷重支持用の縦鋼
    棒と、その外周に巻いて拘束し曲げ荷重を負担する鋼線
    とで篭状に構成された網構造の筒体であることを特徴と
    する、請求項1〜13のいずれか一に記載した伸縮式支
    柱。
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