JP2003201751A - 鉄筋の接続装置 - Google Patents

鉄筋の接続装置

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JP2003201751A
JP2003201751A JP2002029443A JP2002029443A JP2003201751A JP 2003201751 A JP2003201751 A JP 2003201751A JP 2002029443 A JP2002029443 A JP 2002029443A JP 2002029443 A JP2002029443 A JP 2002029443A JP 2003201751 A JP2003201751 A JP 2003201751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割したスターラップ筋やフープ筋の接続を
機械的に行うことにより、鉄筋の接続が現場において簡
単に行え、鉄筋の接続強度を大幅に向上させて信頼性を
高めることができる鉄筋の接続装置を提供する。 【解決手段】 互いに接続せんとする鉄筋AとBの端部
に、係合状態で両鉄筋AとBを結合する一対の係合金具
12と13を固定し、係合させた一対の係合金具12と
13に対して外枠14を外嵌装着し、係合金具12と1
3に外嵌装着した外枠14を係合金具12に対して結合
ピン19で固定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋構造物の構
築に用いる鉄筋を互いに結合するための接続装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄筋構造物の構築に用いる梁用鉄筋は、
図16に示すように、梁上ば主筋1と梁下ば主筋2及び
腹筋3の外周にスターラップ筋4を一定の間隔で巻回し
て組み立てられ、また、柱用鉄筋等の場合は、柱主筋の
外周にフープ筋を巻回して組み立てられている。
【0003】従来、これらのスターラップ筋やフープ筋
は、所定線径の鉄筋を用い、その両端を溶接することに
より、予め矩形の枠状に折り曲げ形成されている。
【0004】上記のようなスターラップ筋は、梁用鉄筋
の組み立て時において、集合させた梁上ば主筋と梁下ば
主筋及び腹筋に対して必要数を通しておき、梁上ば主筋
と梁下ば主筋及び腹筋を所定の配置とした後、スターラ
ップ筋を順次移動させて一定の間隔に配置していくもの
である。
【0005】また、柱用鉄筋の組み立てにおいても同様
であり、集合させた柱主筋に対して必要数のフープ筋を
通しておき、柱主筋を所定の配置とした後、フープ筋を
順次移動させて一定の間隔に配置していくものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
スターラップ筋やフープ筋は、両端を溶接することによ
り、予め矩形の枠状に折り曲げ形成されているため、梁
用鉄筋や柱用鉄筋の組み立て時に集合させた主筋に対し
て多数を通しておかなければならないため、主筋や腹筋
の配置作業に邪魔となり、しかも、スターラップ筋やフ
ープ筋を移動させる必要があるので、梁用鉄筋や柱用鉄
筋の組み立て作業に手間と時間がかかることになる。
【0007】また、スターラップ筋やフープ筋を予め二
分割し、現場でフレア継手溶接により接続することで、
上記のような組み立て作業の問題を解決することができ
るが、現場での溶接は、現場への溶接機材の搬入を必要
とするだけでなく、溶接に時間と手間がかかるという新
たな問題が生じることになる。
【0008】更に、現場での溶接は、作業者の技術によ
って接続状態に差が生じ、十分な接続強度を得ることが
できない場合があるという問題がある。
【0009】そこで、この発明の課題は、分割したスタ
ーラップ筋やフープ筋、スパイラルスターラップ筋及び
スパイラルフープ筋等の接続を機械的に行うことによ
り、鉄筋の接続が現場において簡単に行え、梁用鉄筋や
柱用鉄筋の組み立て作業の高能率化が図れるだけでな
く、鉄筋の接続強度を大幅に向上させて信頼性を高める
ことができる鉄筋の接続装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、互いに接続せんとする鉄筋の
端部をそれぞれ抵抗溶接によって固定する一対の係合金
具と、係合させた一対の係合金具に対して外嵌装着し、
一対の係合金具の係合状態を保持する外枠とからなり、
係合金具とこれに外嵌装着した外枠を固定手段で固定化
するようにした構成を採用したものである。
【0011】ここで、上記係合金具は、それぞれ鉄筋の
端部溶接面において、一方に片寄った位置に鉄筋を固定
するようにすれば、鉄筋に対して片寄った配置とするが
でき、また、上記固定手段は、外枠と係合金具を貫通す
るピンで結合する構造になっている。
【0012】また、第2の発明は、互いに接続せんとす
る鉄筋の端部をそれぞれ抵抗溶接によって固定する一対
の接続金具と、接近させた一対の接続金具に対して外嵌
装着する外枠とからなり、接続金具とこれに外嵌装着し
た外枠を固定手段で固定化するようにした構成を採用し
たものである。
【0013】上記一対の接続金具は、半円や角形のブロ
ック状となり、その端面に鉄筋の端部を軸方向が平行す
るように重ね、この重なり部分を抵抗溶接によって固定
するようにし、この両接続金具に外嵌する外枠は、円筒
や角筒に形成されている。
【0014】第3の発明は、互いに接続せんとする鉄筋
の一方の鉄筋を抵抗溶接によって固定するブロック状の
接続金具と、上記ブロック状の接続金具に対して外嵌す
るコ字状に形成され、同他方の鉄筋を抵抗溶接によって
固定する接続金具とからなり、上記ブロック状の接続金
具とコ字状の接続金具を嵌合状態でピン結合するように
した構成を採用したものである。
【0015】この第3の発明においても、上記ブロック
状の接続金具とコ字状の接続金具は、それぞれ鉄筋の端
部溶接面において、一方に片寄った位置に鉄筋を固定す
るようにし、鉄筋に対して片寄った配置とするができ
る。
【0016】第4の発明は、互いの先端部に嵌合段部が
設けられ、接続せんとする鉄筋をそれぞれ抵抗溶接によ
って固定する一対の接続金具からなり、互いの嵌合段部
を嵌め合わせた両接続金具を嵌合段部の位置でピン結合
するようにした構成を採用したものである。
【0017】第5の発明は、互いに接続せんとする鉄筋
の一方の鉄筋を抵抗溶接によって固定する軸状接続金具
と、上記軸状接続金具に対して外嵌する筒状に形成さ
れ、同他方の鉄筋を抵抗溶接によって固定する筒状接続
金具とからなり、軸状の接続金具と筒状接続金具を嵌合
状態でピン結合するようにした構成を採用したものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0019】図1(A)乃至(D)に示す第1の実施の
形態の接続装置11は、互いに接続せんとする鉄筋Aと
Bをそれぞれ抵抗溶接によって固定する一対の係合金具
12と13と、係合させた一対の係合金具12と13に
対して外嵌装着する外枠14の組み合わせからなり、係
合金具12と13とこれに外嵌装着した外枠14を固定
手段で固定するようにした構造になっている。
【0020】上記鉄筋AとBは、例えば、図12のよう
に、梁用鉄筋のスターラップ筋4や柱用鉄筋のフープ
筋、スパイラルスターラップ筋、スパイラルフープ筋で
あり、この梁用鉄筋のスターラップ筋や柱用鉄筋のフー
プ筋等を上下や両側に二分割し、その両端を接続装置1
1で機械的に接続することになる。
【0021】上記一対の係合金具12と13は、互いに
相手先端部が嵌合する凹欠部15と16を有するコ字状
に形成され、凹欠部15と16に相手先端部を嵌合した
状態で鉄筋AとBの軸方向に対して十分な引っ張り強度
を有する状態で係合し、係合状態で角形のブロック形状
になる。
【0022】この一対の係合金具12と13に対する鉄
筋AとBの固定は、係合金具12と13の相反する端面
に鉄筋AとBの端面を押し当てた状態でそれぞれ抵抗溶
接によって行われる。この抵抗溶接としては、アプセッ
ト溶接やフラッシュ溶接、炭酸ガス半自動アーク溶接等
を採用することができ、圧力を加えて接合するので強固
な結合が得られることになる。
【0023】上記外枠14は、凹欠部15と16を嵌合
した係合状態で角形のブロック形状になる一対の係合金
具12と13に対して丁度外嵌する角筒状に形成され、
この外枠14を外嵌することにより、一対の係合金具1
2と13は係合状態が保持されることになる。
【0024】この外枠14を一方係合金具12に対して
固定する固定手段は、外枠14と一方係合金具12にピ
ン孔17、18を設け、両ピン孔17、18にわたって
結合ピン19を挿入することにより、一対の係合金具1
2と13の係合状態を保持した外枠14を一方係合金具
12に固定するようになっている。
【0025】第1の実施の形態の接続装置11は、上記
のような構成であり、予め工場において、組み立てた接
続装置11に対して鉄筋AとBの端部を、係合金具12
と13の相反する端面に突き合わせて抵抗溶接で固定し
ておき、この接続装置11を分解して鉄筋AとBを鉄筋
の組み立て現場に搬入し、現場で鉄筋AとBの接続を行
うには、先ず、何れか一方の鉄筋AまたはBに外枠14
を挿通しておく。
【0026】次に、一対の係合金具12と13を、相手
の凹欠部15、16に先端部を嵌合することによって係
合させ、この状態で外枠14を移動させて係合金具12
と13に外嵌すると、ピン孔17と18が一致し、両ピ
ン孔17と18にわたって結合ピン19を挿入すること
により、外枠14を一方係合金具12に固定し、これに
より、係合金具12と13の係合状態が保持され、鉄筋
AとBを同軸心状に接続した状態となる。なお、結合ピ
ン19は、図示とは別に、一端に頭部を有するピンを用
いてもよい。
【0027】図1(D)は、上記第1の実施の形態の一
部を変更した例であり、係合金具12と13に外嵌した
外枠14を係合金具12の上部に突出する長さに設定
し、外枠14の上部に係合金具12の上に載る結合ピン
19を挿通し、外枠14の抜け止めとするようにしたも
のであり、このようにすると、係合金具12に対するピ
ン孔18の加工が不要になり、コスト的に有利になる。
【0028】また、同図において、係合金具12と13
に形成した凹欠部15、16において、この凹欠部1
5、16に嵌合する先端と、凹欠部15、16の内端に
隙間15a、16aを生じさせ、外枠14にこの隙間を
貫通する結合ピンを挿通することで、外枠14の抜け止
めを得るようにすることもできる。
【0029】図2(A)と(B)に示す第2の実施の形
態の接続装置21は、上記第1の実施の形態の変形例で
あり、第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して
説明に代える。
【0030】この第2の実施の形態は、一対の係合金具
12と13を略円軸状とし、それぞれの相反する一方端
面に鉄筋AとBの端部を抵抗溶接によって突き合わせ状
に固定し、両係合金具12と13の側面に、互いに嵌ま
り合う複数段の凹凸からなる係合段部22、23を形成
し、一対の係合金具12と13を結合状態で円軸状の形
状になるようにすると共に、外枠14を結合した一対の
係合金具12と13に外嵌する円筒状に形成したもので
ある。
【0031】図2(C)は、上記第2の実施の形態の変
形例を示し、係合金具12と13に外嵌した外枠14を
係合金具12の上部に突出する長さに設定し、外枠14
の上部に係合金具12の上に載る結合ピン19を挿通
し、外枠14の抜け止めとするようにしたものであり、
このようにすると、係合金具12に対するピン孔18の
加工が不要になり、また、同図において、両係合金具1
2と13に形成した係合段部22、23において、お互
いの先端と内端の間に隙間23aを生じさせ、外枠14
にこの隙間を貫通する結合ピンを挿通することで、外枠
14の抜け止めを得るようにすることもできる。
【0032】なお、上記第2の実施の形態において、係
合金具12と13は角軸状とし、これに外嵌する外枠1
4も角筒に形成した構造とすることができる。
【0033】図3に示す第3の実施の形態の接続装置3
1は、係合状態で両鉄筋を結合する一対の係合金具32
と33と、係合させた一対の係合金具32と33に対し
て外嵌装着する外枠34とからなり、一対の係合金具3
2と33のそれぞれの相反する端面に鉄筋AとBの端部
を抵抗溶接によって突き合わせ状に固定し、係合金具3
2と33に外嵌装着した外枠34を係合金具32と33
に対して固定手段で抜け止め状に固定するようにした構
造になっている。
【0034】上記係合金具32と33は、横長の角形ブ
ロック形状に形成され、その上下重なり面には、一方に
蟻溝35と他方にこの蟻溝35に嵌合する突条36とが
長さ方向に沿って設けられ、蟻溝35と突条36を嵌合
することにより、係合金具32と33が鉄筋AとBを軸
方向に結合することになる。
【0035】この係合金具32と33に対する鉄筋Aと
Bの固定は、上述した抵抗溶接によって行うと共に、係
合金具32と33の鉄筋AとBを固定する面に対して、
一端側寄りに片寄った位置に鉄筋AとBを固定し、鉄筋
AとBに対して係合金具32と33の長さ方向が片寄っ
た配置になっている。
【0036】上記外枠34は、蟻溝35と突条36を嵌
合することにより結合した係合金具32と33に丁度外
嵌する角形の枠状に形成され、この外枠34を係合金具
32と33に対して鉄筋AとBから突出量の多い側に外
嵌することにより、一対の係合金具32と33は係合状
態が保持されることになる。
【0037】また、固定手段は、外枠34よりも外側の
位置に両係合金具32と33にピン孔37と38を連通
するように設け、両ピン孔37と38にわたって結合ピ
ン39を挿入することにより、一対の係合金具32と3
3の係合状態を保持した外枠34をこの結合ピン39で
抜け止め状態にするようになっている。
【0038】第3の実施の形態の接続装置31は、上記
のような構成であり、予め工場で鉄筋AとBの端部を、
組み立てた接続装置31の係合金具32と33の相反す
る端面に抵抗溶接で固定し、接続装置31を分解して鉄
筋AとBを鉄筋の組み立て現場に搬入し、現場で鉄筋A
とBの接続を行うには、先ず、蟻溝35と突条36を嵌
合することにより、係合金具32と33を結合し、次
に、外枠34を結合した係合金具32と33に対して外
嵌し、一致した両ピン孔37、38にわたって結合ピン
39を挿入することにより、係合金具32と33を結合
すると同時に、外枠34を抜け止めとすることにより、
係合金具32と33の結合状態を保持することにより、
鉄筋AとBの接続状態となる。
【0039】図4に示す第4の実施の形態の接続装置3
1は、第3の実施の形態の変形例であり、第3の実施の
形態と同一部分は同一符号を付して説明に代える。
【0040】この第4の実施の形態は、上記両ピン孔3
7、38と結合ピン39に代えて、係合金具32と33
の外枠34から突出する外面に凹溝32aと33aを連
続するように設け、この凹溝32aと33aに下向きコ
字状の抜け止め部材40を上から挿入するようにしたも
のである。
【0041】上記第3と第4の実施の形態において、係
合金具32と33は蟻溝35と突条36で結合する例を
示したが、外枠34による係合金具32と33の重なり
状態の保持によりこの蟻溝35と突条36を省いた構造
を採用するようにしてもよい。
【0042】図5に示す第5の実施の形態の接続装置
は、第4の実施の形態の変形例であり、外枠34を少し
長く形成して一方の鉄筋Aをこの外枠34の上面に抵抗
溶接で直接固定し、上記外枠34内を貫通する角形ブロ
ック71の下面に他方の鉄筋Bを抵抗溶接によって直接
固定し、外枠34の下部に他方の鉄筋Bが納まる切り欠
き72を一端側から形成し、外枠34を貫通してこの外
枠34の他端側に突出する角形ブロック71の外面に凹
溝73を連続するように設け、この凹溝73に下向きコ
字状の抜け止め部材74を上から挿入することにより、
外枠34に対する角形ブロック71の抜け止め状態を得
るようにしたものである。
【0043】図6に示す第6の実施の形態の接続装置3
1は、上記した第3の実施の形態の変形例であり、係合
金具32と33を横長の半円軸状とし、結合状態で円軸
状の形状になるようにすると共に、外枠34を結合した
係合金具32と33に外嵌する円形のリング状に形成し
たものである。
【0044】図7に示す第7の実施の形態の接続装置3
1は、第6の実施の形態の変形例であり、外枠34を少
し長くして一方の鉄筋Aをこの外枠34の上部に抵抗溶
接によって直接固定し、上記外枠34を貫通する円軸ブ
ロック75の下部に他方の鉄筋Bを抵抗溶接によって直
接固定し、外枠34の下部に他方の鉄筋Bが納まる切り
欠き76を一端側から形成し、外枠34を貫通し、この
外枠34の他端側に突出する円軸ブロック75の外面に
ピン孔27を設け、このピン孔27に結合ピン29上か
ら挿入することにより、外枠34に対する円軸ブロック
75の抜け止めを得るようにしたものである。
【0045】図8(A)と(B)に示す第8の実施の形
態の接続装置41は、一対の接続金具42と43を円軸
状とし、それぞれの相反する端面に鉄筋AとBを抵抗溶
接によって固定し、両接続金具42と43の側面に、互
いに嵌まり合う嵌合段部44、45を形成し、結合状態
で円軸状の形状になるようにすると共に、両接続金具4
2と43に結合ピン46を挿通するピン孔47、48を
設け、嵌合段部44、45を嵌め合わせた両接続金具4
2と43を、嵌合段部44、45を貫通する結合ピン4
6で結合することにより、鉄筋AとBを接続するように
したものである。
【0046】この第8の実施の形態の接続装置41によ
る鉄筋AとBの接続は、両接続金具42と43の嵌合段
部44、45を嵌め合わせ、両接続金具42と43のピ
ン孔47、48にわたって挿通した結合ピン46で両接
続金具42と43を結合すれば、鉄筋AとBを同軸状に
接続することができる。
【0047】図8(C)は、第8の実施の形態の変形例
であり、接続金具42と43に外嵌する筒状の外枠77
を用い、外枠77の上端に接続金具42の上に載る結合
ピン78を挿通したものである。
【0048】図9に示す第9の実施の形態の接続装置5
1は、互いに接続せんとする鉄筋AとBの一方鉄筋の端
部を上端面に抵抗溶接によって固定する軸状の接続金具
52と、同他方鉄筋の端部を下端面に抵抗溶接で固定す
るすると共に、上記軸状の接続金具52に対して外嵌す
る筒状の接続金具53とからなり、軸状の接続金具52
と筒状の接続金具53に、嵌め合わせ状態で連通するピ
ン孔55と56を設け、内外に嵌め合わせた両接続金具
52と53のピン孔55と56に有頭の結合ピン54を
挿入するようにしたものである。
【0049】この第9の実施の形態の接続装置による鉄
筋AとBの接続は、両接続金具52と53を嵌め合わ
せ、両接続金具52と53のピン孔55、56にわたっ
て挿通した結合ピン54で両接続金具52と53を抜け
止め状に結合すれば、鉄筋AとBを同軸状に接続するこ
とができる。
【0050】図10に示す第10の実施の形態の接続装
置61は、互いに接続せんとする鉄筋AとBの一方鉄筋
の端部を下面に抵抗溶接によって固定するブロック状の
接続金具62と、同他方鉄筋の端部を上記ブロック状の
接続金具62に対して外嵌し、同他方鉄筋の端部を上面
に抵抗溶接によって固定するコ字状の接続金具63とか
らなり、両接続金具62と63に結合ピン64を挿通す
るピン孔65と66を設け、ブロック状の接続金具62
とコ字状の接続金具63を嵌合した状態で結合ピン64
で結合することにより、鉄筋AとBを同軸状に接続する
ようにした構造になっている。
【0051】図11に示す第11の実施の形態の接続装
置61は、第10の実施の形態の変形例であり、接続金
具63を角筒状にしてその内部にブロック状の接続金具
62を挿通し、接続金具63の下部で一端側に他方鉄筋
Bの嵌合切り欠き79を形成し、接続金具63の他方端
部に突出する接続金具62の外面に凹溝80を連続する
ように設け、この凹溝80に下向きコ字状の抜け止め部
材81を上から挿入することにより、接続金具63と接
続金具62の抜け止め状態を得るようにしたものであ
る。
【0052】この第10と第11の実施の形態において
は、両接続金具62と63の鉄筋固定面において、鉄筋
AとBを一方端部寄りの位置に固定し、鉄筋AとBに対
して接続金具62と63が長さ方向が片寄った配置にな
っている。このように、鉄筋AとBに対して接続金具6
2と63の長さ方向を片寄った配置とすることにより、
図16のように、スターラップ筋4やフープ筋等の接続
時において、接続装置61のコンクリート外面側への突
出量を少なくでき、コンクリート外面に支障を与えるこ
とがないという利点がある。
【0053】図12に示す第12の実施の形態の接続装
置71は、角形のブロック状に形成された二個一対の接
続金具72、72と、両接続金具72、72に外嵌装着
する外枠73とからなり、鉄筋AとBを両接続金具7
2、72の側面に抵抗溶接によって固定するようにした
ものである。
【0054】図12(A)乃至(C)の例は、一対の接
続金具72、72を両側に並べて配置し、その側面に鉄
筋AとBを抵抗溶接によって固定し、外枠73は両側の
接続金具72、72に外嵌する横長の角筒状とすると共
に、外枠73を接続金具72と72に対して固定手段で
抜け止め状に固定するようになっている。
【0055】上記固定手段は、接続金具72と72の外
枠73から突出する位置にピン孔74と74を設ける
か、両接続金具72と72の対向面で外枠73から突出
する位置にピン挿入溝75を設け、ピン孔74又はピン
挿入溝75に結合ピン76を挿入することにより、外枠
73を抜け止め状態にするようになっている。
【0056】図13(A)は、両接続金具72と72の
対向面に、互いに噛み合う凹凸部77を設けた例を示
し、また、接続装置71は、図13(B)のように、一
対の接続金具72、72を上下に配置して外枠73を上
下縦長の角筒状に形成したり、図13(C)のように、
両側に並べて配置する一対の接続金具72、72を上下
縦長とし、外枠73も上下縦長の角筒状に形成するよう
にしてもよい。
【0057】また、図14(A)と(B)に示す例のよ
うに、一対の接続金具72、72をそれぞれ半円軸に形
成し、これを両側又は上下に配置し、外枠73を両接続
金具72、72に外嵌する円筒状とすると共に、外枠7
3を接続金具72、72に対して結合ピン76で抜け止
め状に固定するようにした構造としてもよい。
【0058】上記第12の実施の形態において、接続金
具72、72に対する鉄筋A、Bの溶接は、図15
(A)のように、接続金具72、72のフラットな面に
鉄筋A、Bを重ねて溶接したり、図15(B)のよう
に、接続金具72、72と外枠73に半円形の凹溝78
を設け、接続金具72、72の凹溝78に鉄筋A、Bを
嵌め込んで溶接したり、図15(C)のように、接続金
具72、72と外枠73に鉄筋A、Bの直径が納まる深
さの凹溝79を設け、接続金具72、72の凹溝79に
鉄筋A、Bを嵌め込んで溶接するようにしてもよい。
【0059】上記各実施の形態の接続装置は、スターラ
ップ筋やフープ筋、スバイラルスターラップ筋、スバイ
ラルフープ筋の接続に使用するものであり、例えば、工
場において、上下や両側に分割した鉄筋AとBを用意
し、その両端部間に予め結合状態にした接続装置11、
21、31、41、51、61又は71を配置し、鉄筋
A、Bの両端部と接続装置11、21、31、41、5
1、61又は71の端部を抵抗溶接によって固定し、こ
の後、接続装置11、21、31、41、51、61又
は71を分解した状態で鉄筋A、Bを現場に搬入する。
【0060】現場において、鉄筋AとBを配置して上記
接続装置11、21、31、41、51、61又は71
を結合することにより、スターラップ筋やフープ筋、ス
パイラルスターラップ筋、スパイラルスフープ筋を組み
立てるものであり、分割により鉄筋A、Bの輸送に便利
となり、梁用鉄筋や柱用鉄筋の組み立てがスターラップ
筋やフープ筋、スパイラルスターラップ筋、スパイラル
スフープ筋の後付けによって行え、しかも、工場で組み
立てた後分解するので接続時の精度が向上し、梁用鉄筋
や柱用鉄筋の組み立て作業が能率よく行えることにな
る。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成としたので、鉄筋の接続が現場において機
械的に行え、鉄筋の接続作業が簡単に能率よく実施でき
ることになり、梁用鉄筋や柱用鉄筋の組み立て作業の簡
略化が図れる。
【0062】また、接続装置と鉄筋の両端を抵抗溶接に
よって固定したので、接続装置と鉄筋を強固に固定化す
ることができ、鉄筋の接続強度を大幅に向上させて信頼
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第1の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の縦断正面図、(C)は同接続状態の横断平面図、
(D)は第1の実施の形態の他の例を示す接続状態の縦
断正面図
【図2】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第2の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の縦断正面図、(C)は第2の実施の形態の他の例
を示す接続状態の縦断正面図
【図3】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第3の実施の形態を示す接続状態の縦断正面図、
(B)は同接続状態の縦断側面図、(C)は同分解斜視
【図4】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第4の実施の形態を示す接続状態の縦断正面図、
(B)は同接続状態の縦断側面図、(C)は同分解斜視
【図5】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第5の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の正面図
【図6】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第6の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の正面図、(C)は同接続状態の側面図
【図7】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第7の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の縦断正面図
【図8】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第8の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の正面図、(C)は第8の実施の形態の他の例を示
す接続状態の縦断正面図
【図9】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置におけ
る第9の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同接続
状態の縦断正面図
【図10】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置にお
ける第10の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同
接続状態の縦断正面図
【図11】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置にお
ける第11の実施の形態を示す分解斜視図、(B)は同
接続状態の縦断正面図
【図12】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置にお
ける第12の実施の形態を示す接続状態の正面図、
(B)は同平面図、(C)は同斜視図
【図13】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置にお
ける第12の実施の形態の他の例を示す接続状態の平面
図、(B)は同じく他の例を示す斜視図、(C)は同じ
く他の例を示す斜視図
【図14】(A)はこの発明に係る鉄筋の接続装置にお
ける第12の実施の形態の他の例を示す接続状態の斜視
図、(B)は同じく他の例を示す斜視図
【図15】(A)乃至(C)は同上における鉄筋の接続
状態の異なる例を示す側面図
【図16】この発明に係る鉄筋の接続装置をスターラッ
プ筋の接続に用いた例を示す斜視図
【符号の説明】
11 接続装置 12、13 係合金具 14 外枠 15、16 凹欠部 17、18 ピン孔 19 結合ピン 21 接続装置 22、23 係合段部 31 接続装置 32、33 係合金具 34 外枠 35 蟻溝 36 突条 37、38 ピン孔 39 結合ピン 41 接続装置 42、43 接続金具 44、45 嵌合段部 46 結合ピン 47、48 ピン孔 51 接続装置 52、53 接続金具 54 結合ピン 55、56 ピン孔 61 接続装置 62、63 接続金具 64 結合ピン 65、66 ピン孔 71 接続装置 72、72 接続金具 73 外枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接続せんとする鉄筋の端部をそれ
    ぞれ抵抗溶接によって固定する一対の係合金具と、係合
    させた一対の係合金具に対して外嵌装着し、一対の係合
    金具の係合状態を保持する外枠とからなり、係合金具と
    これに外嵌装着した外枠を固定手段で固定化するように
    した鉄筋の接続装置。
  2. 【請求項2】 上記係合金具は、それぞれ鉄筋の端部溶
    接面において、一方に片寄った位置に鉄筋を固定するよ
    うにした請求項1に記載の鉄筋の接続装置。
  3. 【請求項3】 互いに接続せんとする鉄筋の端部をそれ
    ぞれ抵抗溶接によって固定する一対の接続金具と、接近
    させた一対の接続金具に対して外嵌装着する外枠とから
    なり、接続金具とこれに外嵌装着した外枠を固定手段で
    固定化するようにした鉄筋の接続装置。
  4. 【請求項4】 互いに接続せんとする鉄筋の一方の鉄筋
    を抵抗溶接によって固定するブロック状の接続金具と、
    上記ブロック状の接続金具に対して外嵌するコ字状に形
    成され、同他方の鉄筋を抵抗溶接によって固定する接続
    金具とからなり、上記ブロック状の接続金具とコ字状の
    接続金具を嵌合状態でピン結合するようにした鉄筋の接
    続装置。
  5. 【請求項5】 上記ブロック状の接続金具とコ字状の接
    続金具は、それぞれ鉄筋の端部溶接面において、一方に
    片寄った位置に鉄筋を固定するようにした請求項4に記
    載の鉄筋の接続装置。
  6. 【請求項6】 互いの先端部に嵌合段部が設けられ、接
    続せんとする鉄筋をそれぞれ抵抗溶接によって固定する
    一対の接続金具からなり、互いの嵌合段部を嵌め合わせ
    た両接続金具を嵌合段部の位置でピン結合するようにし
    た鉄筋の接続装置。
  7. 【請求項7】 互いに接続せんとする鉄筋の一方の鉄筋
    を抵抗溶接によって固定する軸状接続金具と、上記軸状
    接続金具に対して外嵌する筒状に形成され、同他方の鉄
    筋を抵抗溶接によって固定する筒状接続金具とからな
    り、軸状の接続金具と筒状接続金具を嵌合状態でピン結
    合するようにした鉄筋の接続装置。
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