JP2003200897A - コックピットガード - Google Patents

コックピットガード

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JP2003200897A
JP2003200897A JP2001403109A JP2001403109A JP2003200897A JP 2003200897 A JP2003200897 A JP 2003200897A JP 2001403109 A JP2001403109 A JP 2001403109A JP 2001403109 A JP2001403109 A JP 2001403109A JP 2003200897 A JP2003200897 A JP 2003200897A
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cockpit
intruder
door
guard
ceiling
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JP2001403109A
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Taneo Oki
種郎 沖
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二重扉で侵入者のコックピットへの強行突破
を防止でき、特にコックピットから客室などの外部を透
明扉で目視観察でき、コックピットと外部との間に緩衝
域を確保し、侵入者の捕獲機能、隔離機能を発揮でき、
搭乗者と侵入者との身体的接触を断つ事によってストレ
スを緩和し、周航中の旅客機への改修取付が容易で、急
減圧のダンパーとなり、旅客機以外にも汎用可能な、コ
ックピットガードを提供する。 【解決手段】このコックピットガード3は、出入口2の
透視可能な円筒扉1を、円筒袖壁4と組み合わせて、コ
ックピットA側からの操作に基づき、四通りのパターン
の開閉セット状態、C,D,E,Fに変換可能、停止可
能としてなる。そして筒扉1内に閉じ込められた侵入者
Zを、天井の押し下げにより拘束、捕獲可能とし、さら
に電気ショックを与えて一時的に動作不能とし、回転床
盤を開いて階下に落下させる形で安全隔離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば旅客機のコ
ックピットに類する枢機な場所の出入口に配される筒型
二重扉であり、二重扉の間に不意の侵入者を捕獲する事
を可能にする装置である。
【0002】
【従来の技術】《技術的背景》例えば、旅客機の操縦室
であるコックピットにおいて、その出入口の扉の仕様
は、従来、セキュリティ,安全性,保安性よりは、利便
性に偏った仕様となっている。そこで、至極簡単にハイ
ジャックされており、航空機の目覚しい発達にもかかわ
らず、この箇所の弱点被害が年を追って拡大しつつあ
る。このような情勢に鑑み、旅客機の安全性を見直す機
運が、国際民間航空機関ICAOを中心にして高まって
いる。
【0003】《従来技術》例えば従来の旅客機において
は、従来のコックピットの扉は、一般的なドアに準じた
平板一重扉のものが用いられており、侵入者により容易
に突破されやすい構造になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例にあ
っては、次の第1,第2,第3,第4の問題が指摘され
ていた。 《第1の問題点について》第1に、従来のコックピット
の扉は、上述したように一重扉製よりなっていたので、
侵入者により容易に突破され易かった。例えば、確認の
ため扉が半開き状態とされることも多く、外部からの侵
入者と、コックピット側の操縦士等との間で、直接的な
身体的接触が避け難く、容易に強行突破され易かった。
もって、コックピットの防衛機能が不足していた。
【0005】《第2の問題点について》第2に、コック
ピット側から客室通路側を、目視することが困難であっ
た。すなわち、従来のコックピットの扉は、不透明な一
重扉になっていたので、コックピット側から客室側の状
況を、等身大で直接的に目視することができなかった。
特に、扉の開放を求める者が侵入者なのか乗務員なのか
を、操縦士等が扉越しに観察,判定することが容易でな
かった。この面からも、コックピットの防衛機能が不足
していた。
【0006】《第3の問題点について》第3に、コック
ピット側において、客室通路側から迫った危険に反応す
る緩衝域が不在であった。従来のコックピットの扉は単
なる一重扉になっていたので、コックピット側におい
て、侵入者による危険を察知しても、「ま」としての緩
衝域が不在であった。操縦士等が対応策を取るための時
間的・空間的な緩衝域がなく、適切な対応が取りにくか
った。この面からも、コックピットの防衛機能が不足し
ていた。
【0007】《第4の問題点について》第4に、侵入者
の拘束,捕獲は、何ら考慮されていなかった。すなわ
ち、従来のコックピットの扉は、単なる一重扉製よりな
っており、コックピットへの侵入者の行動を拒絶するだ
けで、積極的に拘束,捕獲する思想は見られなかった。
したがって、国際民間航空機関ICAOが暫定的に指示
するように、閂をかける頑丈な扉に替えても、客室に戻
される侵入者の暴力に乗客が脅かされる状況に変わりは
なく、乗客の旅客機に対する不安、不信が払拭されなう
い状況にある。
【0008】《第5の問題点について》第5に、従来の
類似の回転扉で、4分の1円の袖壁の間で、4分の3円
の筒扉を回転する形の市販品があるが、警備体制が解除
された後の作業や、また緊急避難に際しては容易に素通
りできない機構になっている。
【0009】《本発明について》本発明は、このような
実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、鋭意研究
努力の結果なされたものである。そして本発明は、出入
口を備えた透視可能な筒扉を、袖壁と壁体と組み合わせ
て、コックピット側からの操作に基づき、所定の4パタ
ーンの開閉セット状態に、回転可能,停止可能とする。
そして更に、筒扉と袖壁の間に封じ込められた侵入者
を、まず、天井の押し下げにより捕獲し、下階の拘置室
に落下させる形で乗客の視界からも隔離する事が可能に
なるが、更に電気ショックを与えて動作不能にするの
は、床盤の開放により落下せしめる前に、侵入者の所持
品の中から、発火、爆発を惹起せしめる危険物を確実に
除去することも可能としたこと。つまり、単にガードを
固めるだけの扉から、捕獲のみならず、安全隔離可能な
扉へ進化せしめることを特徴とする。もって本発明は、
第1に、侵入者の強行突破を防止でき、第2に、特にコ
ックピット側から客室側等を目視観察でき、第3に、コ
ックピット側と客室通路との間に二重扉による緩衝域を
設け、第4に、そして侵入者の捕獲機能、隔離機能を発
揮でき、第5に、もって操縦士等のストレスが緩和され
ると共に、旅客の信頼性も向上し、第6に、現在就航中
の旅客機等への改修取付けも機種によっては可能であ
り、第7に、更に旅客機以外にも船舶および地上施設に
汎用的に適用可能な、コックピットガードを提案する
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】《請求項1について》こ
のような課題を解決する本発明の技術的手段は、まず、
請求項1について述べた通り、コックピットガードは、
コックピットと客室通路等の外部との間に配される。そ
して、縦軸を中心に回転可能で透視可能な円筒扉と、該
筒扉に明けられた出入口と、透視可能な半円の袖壁と
を、同心円的関係において、筒状にユニット化する。そ
して、該袖壁と壁体との関係において、該筒扉を4分の
1回転、または4分の1反転する処置によって、該出入
口を該外部側のみに開放せしめる開セット状態Cと、該
出入口を閉鎖せしめる閉セット状態Dと、該出入口を該
コックピット側のみに開放せしめる開セット状態Eと、
両出入口を同時に開放せしめる開セット状態F、の四通
りのセット状態を任意に設定可能にする。そして該筒扉
は、該コックピット側からの操作に基づき、4分の1円
の90度単位で、間欠的に回転し停止すべく設定されて
おり、かつセット状態C,D,Eの間での峻別は、扉を
筒状の一枚戸とする事により確保される。
【0011】《請求項2について》請求項2において、
該床は、該コックピット側からの操作に基づき、止め金
具を外せば下方に向け回転開放することになっており、
該筒扉内に捕獲された侵入者を、下方に落下せしめるこ
とが可能となっている。これは長時間にわたって、捕獲
者を客室から隔離できる特徴をもっており、落下後は、
軸部のスプリングによって自動的に円形の床盤が元に戻
って、止め金具がかかる機構になっている。 《請求項3について》該天井は、その上部に配設された
油圧装置とパンタグラフの機構によって昇降が可能とな
っている。そして、上記閉セット状態Dにおいて、該コ
ックピット側からの操作に基づき、該筒扉内に封じ込め
た侵入者の姿勢を崩す高さまで押し下げ可能となってい
ること、を特徴とする。この装置は、捕獲された侵入者
について、電気ショックを与えて動作不能とすることが
可能な電流,電圧の通電装置が配設されている。また電
流・電圧を一時失神する程度の条件に設定するのは、長
時間隔離する必要がある場合には、拘置室で発火、爆発
に繋がる危険物の所持を、再チェックする必要がある。
その為に、侵入者が接する該天井下部と該床上部の表面
仕上材のみを導電体とし通電装置に接続する。
【0012】
【発明の実施の形態】《図面について》以下本発明を、
図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明する。図
1,図2,図3,図4,図5,図6、図7等は、本発明
の実施形態の説明に供する。図1は平断面図で開閉状態
の四つの変化を模式的に示す。(C)図は、出入口を客
室通路側のみに開放した開セット状態を示し(D)図
は、出入口を閉鎖した閉セット状態を示し、(E)図
は、出入口をコックピット側のみに開放した開セット状
態を示し、(F)図は、着陸後に警備態勢を解いて素通
りを必要とする際に、(C)と(E)を同時に果たす開
セット状態であり、それぞれの状態における筒扉と、袖
壁と、壁体の関係を示す。図2は標準平面図であり、該
袖壁と、該筒扉と、該出入口と、その回転床盤のスプリ
ング軸、止め金具、ストッパー、ならびに壁体と連結す
る部分との関係を示す。図3は天井上部の平面図であ
り、該筒扉の回転装置のモーターと回転力を伝達するベ
ルトとギア、及び油圧式昇降装置の平面関係を示す。図
4は、正断面図であり、各部の上下関係を示し、昇降天
井が押し下げられる変位高さ、並びにコックピットガー
ドと下階の拘置室を仕切る回転床盤の関係、ならびに筒
扉にモーターから回転力を伝えるベルトと、これを筒扉
で受けるギアの立体関係を示す。図5は、図4要部の詳
細断面図であり、昇降天井、開閉床盤、ストッパーのほ
か、旋回する筒扉を支えるボールベアリング式支持機構
を示す。図6は、全体の斜視説明図であり、旅客機全体
の中でコックピットガードが占める位置を示す。図7
は、旅客機に適用した場合の断面略図であり、旅客機の
前部分のコックピット、コックピットガード、及び拘置
室の関係位置を示す。
【0013】《筒扉1と出入口2について》筒扉1と出
入口2について、更に詳述する。図示例の筒扉1は、例
えば、高さが210cm前後、内径が100cm前後の
円筒であり客室通路巾の√2倍に見合う寸法とする。そ
して筒扉1の主要部は、熱可塑性プラスチック製よりな
り、その板厚は例えば10〜20mm程度で、この厚み
般は耐衝撃性・耐銃弾性の要求に対応する。
【0014】《袖壁4について》この袖壁4について、
更に詳述する。袖壁4も主要部は熱可塑性で、上部荷重
に耐えるが、壁体Wとは連結部19で固定され、筒扉1
を内部側で回転可能とする僅かな間隔を存しつつ、筒扉
1の外側に対向配設されており、図示例では、円筒状の
筒扉1と同心円となる。そして、この袖壁4は、正確な
2分の1円である必要はなく、多少増減設定することも
可能である。
【0015】《筒扉1の回転,停止について》筒扉1
は、コックピットA側からの操作に基づき、4分の1円
の90度単位で間欠的に回転そして停止すべく設定され
ている。そして、まず図3,図4中に示した例では、電
動式で、筒扉1が回転,停止される。すなわち、この図
2、3、4の例において、筒扉1は、電動モータ7によ
り回転可能であると共に、4分の1円の90度毎に回転
不能に停止すべく設定されており、コックピットA側
に、その回転,停止等を制御する操作盤Yが配設されて
いる。しかし、手動式にても、筒扉1が回転,停止でき
る。すなわち、この図2の例において、筒扉1は、手動
により回転可能であり、この場合も、4分の1円の90
度毎に回転不能に停止させるストッパー9がコックピッ
ト側に付設される。
【0016】このような筒扉1の回転,停止について、
更に詳述する。まず、図5の中に示した袖壁4の上部の
梁25に固定された電動モータ7の駆動は、そのモータ
軸,多段ベルト・ギア群10を介し、筒扉1の上部内周
に固定されたギア11に伝達される。このようにして、
電動モータ7により筒扉1が時計方向、または反時計方
向に回転される。この操作盤Yは、壁体Wのコックピッ
トA側にのみ配設されており、電気式、手動式の切り替
えできる事とする。このような制御方式としては、各種
の公知技術を採用可能であり、例えば、筒扉1の回転を
検出するリミットスイッチやセンサーと、その検出信号
が入力されるスイッチング回路やマイコンを用いた制御
部と、制御部からの通電信号が送出される通電時施錠型
(停電時解錠型)のマグネット式のストッパーと併用す
る。
【0017】《昇降天井20,22について》次に、図
1,図3,図4等を参照しつつ、筒扉1上の天井の昇降
について述べる。この天井は、その上部に配設されたパ
ンタグラフ18が油圧装置17にて、床盤上の高さ70
cm前後まで降下可能となっているだけでなく、侵入者
Zの体力に対抗する押し付け荷重を有することとする。
この操作もコックピットA側の前述した操作盤Yに設け
られたボタンを操作して行われる。
【0018】《侵入者Zへの電気ショック付与につい
て》次に、図2,図4を参照しつつ、筒扉1内に拘束,
捕獲された侵入者Zへの電気ショック付与について述べ
る。筒扉1内に拘束,捕獲された侵入者Zに対して、電
気ショックを与えて感電により一時動作不能とすること
が可能な電流,電圧の通電装置24が、配設される。侵
入者Zが絶縁性の高いゴム底シューズを履いている場合
にも、手、膝もしくは臀部が床盤上部に接するように配
慮し想定する。図示例の通電装置24は、操縦者の状況
判断で操作盤Yから随時通電する事にし、侵入者が動作
不能になる程度に感電するよう電流,電圧が印加され
る。このような通電に関しては、旅客機等の航空機の場
合は、有害電波対策(EMI対策)を考慮しておく必要
がある。つまり、有害電波の発生が抑えられるレベルの
電流,電圧を通電,印加すべく設定しておくと共に、天
井上部22,床下部23,更には筒扉1,袖壁4等の絶
縁体材料の選択に際し、有害電波の吸収性に優れたもの
を配慮する。ただし通電時間は毎回数秒以内と想定す
る。
【0019】《回転床盤21について》次に、図4、図
7を参照しつつ、床盤の開放について述べる。筒扉1下
の床盤は、コックピットA側からの操作に基づき、下方
に向け開放可能となっており、筒扉1内に拘束,捕獲し
た侵入者Zを、下方に落下せしめ隔離することも可能と
なっている。
【0020】この下階の拘置室Gは、当案のコックピッ
トガード3の範囲外になる補助装置であって、貨物室の
一画を仕切って形成される密室である。この位置は、コ
ックピットと直結するコンピューター室との微妙な関係
により、機種によってコックピットガードの位置は前後
に調整する。
【0021】なお、筒扉1,袖壁4,天井上部21,床
盤下部23,多段ベルト10等の各部位の材料選択に関
しては、それぞれ、軽量性,耐衝撃性,耐摩耗性,更に
は必要に応じ導電性,絶縁性,透明性等を考慮しつつ、
各種のプラスチック材及び部分的には金属材を交えて、
夫々の特性を生かして選択使用する。但し航空機以外の
施設においては防弾ガラスの使用も可能である。
【0022】
【発明の効果】《本発明の多角的効果について》本発明
に係るコックピットガードの効果をまとめると、狭い機
内でコンパクトな筒状の二重扉により防衛機能を向上さ
せる三項目。筒状の半閉鎖空間に捕獲し、下階の留置室
に隔離するまでを含めて、旅客・乗務員のストレス緩和
に寄与する二項目。諸機能をコンパクトなユニットにま
とめる事によって、改造技術の便宜性に寄与する一項
目。筒状の半閉鎖空間が、コックピット等機内の局部的
な急減圧に対して、ダンパーの役割を担う一項目。更に
筒状のユニット化によって、旅客機以外に汎用されるセ
キュリテイ対策の広がり等、について次の様に説明す
る。
【0023】《第1の効果について》第1に、コックピ
ットガードにあっては、コックピット側と客室通路等の
外部側との間に、筒扉が二重の形で介在して、両方向が
同時に開放されることはなく、コックピット側の操縦士
等と外部側の侵入者との間に緩衝空間が成立する。そこ
で操縦士等が、侵入者に危険を察知した場合は、侵入者
が筒扉の前の状態や侵入者が筒扉内に入った状態に応じ
て、対応策を取るための時間的・空間的余裕が生まれ、
適切な対応を確実にすることが可能となる。従来例の一
重扉のコックピット扉のように、瞬間的に対応する
「ま」がない事態は解消される。
【0024】《第2の効果について》第2に、従来型の
一重扉のように、確認のため扉を半開き状態とするよう
なこともなく、外部の侵入者とコックピット側の操縦士
等との直接的な身体的接触を絶ったまま、遠隔操作によ
って、侵入者の突破を確実に阻止できる。もって、コッ
クピットの防衛機能が向上する。
【0025】《第3の効果について》第3に、特にコッ
クピット側から客室通路側等の外部を、透明扉を透して
目視観察できるので、コックピット側の操縦士等は、客
室通路側等の外部の状況を、等身大で直接に確認するこ
とができ、扉の開放を求める者が侵入者か、乗務員等の
関係者であるかの判断が極めて容易になる。この面から
も、コックピットの防衛機能が向上する。
【0026】《第4の効果について》第4に、侵入者に
対する拘束機能,捕獲機能を積極的に発揮することがで
きる。すなわち、このコックピットガードによると、閉
セット状態の筒扉内に封じ込められた侵入者を、まず、
天井の押し下げにより床との間で、身動きを拘束し,捕
獲することができ、その後に、電気ショックを与えて感
電により動作不能とし、場合によっては失神させた後、
下階の留置室に落下させることにより、乗客の視界から
テロリストの恐怖を消す事すことになる。これは特に観
光客に対する配慮として、安心感を維持する大切な要件
である。
【0027】《第5の効果について》第5に、コックピ
ットガードが、上述したような防衛機能を物理的に高め
るだけでなく、侵入者の拘束から捕獲、隔離までの一連
の作業を、操縦士の遠隔操作により進められる。そこで
操縦者のストレス緩和に寄与するのみならず、客室側の
乗客に対して、旅客守護の姿勢を積極的に打ち出す結果
になる。
【0028】《第6の効果について》第6に、現在就役
中の旅客機等への改修取付けも容易になる。すなわち、
このコックピットガードは、従来のコックピット扉の代
わりに、所定の筒扉と袖壁と更に複合機能を組み合わせ
たユニットにすることにより、現在就役中の旅客機のう
ち、機種によっては改修が比較的容易になる。
【0029】《第7の効果について》第7に、コックピ
ットに事故があって急減圧の現象が起きた場合に、コッ
クピットガードの円筒部の上下、及び袖壁と扉との間隙
により、コックピットと客室の気圧差に対してダンパー
として機能を負わせる事ができる。
【0030】《第8の効果について》第8に、更に旅客
機以外においても、汎用的に使用可能である。すなわ
ち、このコックピットガードは、旅客機については9G
に対応する強度を必要とするが、海上、地上においては
通常の重力に耐える強度で許されるから、安全性,保安
性、捕獲性が要求される部所へのユニットの汎用が容易
である。例えば、各種交通機関の操縦室。シージャック
されやすい船舶の操舵室。空港ターミナルビルにおける
VIP警備ゾーン。国内線と国際線間の連絡要所。国家
機関や企業の枢要な諸室等々の出入口への適用が考えら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の説明に供する、コックピッ
トガードの筒扉1が1回転する間に、三通りの開セット
状態と、閉セット状態を合わせて、四つのパターンを示
す模式図である。(C)図は、出入口を客室通路側Bの
みに開放した開セット状態を示し、(D)図は、出入口
を閉鎖した閉セット状態を示し、(E)図は、出入口を
コックピット側Aのみに開放した開セット状態を示し、
(F)図は、出入口を客室通路側Bと、コックピット側
Aに同時に開いた状態を示す。
【図2】同発明の実施形態の構成を説明する、標準平面
図である。
【図3】同発明の実施形態の説明に供する、上部伏図で
あり、天井の上部に設置される回転力伝達機構と昇降天
井のパンタグラフ装置の関係を示す。
【図4】同発明の実施形態の説明に供する、標準断面図
であり、天井が押し下げられた状態における回転床盤機
構の上下関係を示す。
【図5】上記の実施形態の要部の説明に供する、二つの
同心円の筒を円滑かつ緊密に接合する装置であり、航空
機にあっては特に激しい振動と9Gの重力に耐えるボー
ルベアリング式の継ぎ手を上・下、リング状に適用す
る。
【図6】同発明の実施形態の説明に供し、旅客機全体の
中の位置付けを示す。
【図7】図は、旅客機の前頭部の略断面図で、コックピ
ットAと、コックピットガード3と、客室Bと、貨物室
の一部を仕切った拘置室Gの関係を示す。
【符号の説明】
1 筒扉 2 出入口 3 コックピットガード 4 袖壁 5 客室天井 6 客室床 7 電動モーター 8 筒扉・袖壁リング枠 9 ストッパー 10 回転力伝達ベルト・ギア群 11 筒扉受ギア 12 筒扉ボールベアリング式支持具 13 回転床盤 14 係止穴 15 スプリング 16 油圧シリンダー 17 パンタグラフ 18 止金ペダル 19 壁体連結部 20 昇降天井下部金属板 21 回転床盤上部金属板 22 昇降天井上部 23 回転床盤下部 24 通電装置 25 モーター固定桁 A コックピット B 客室通路 C 開セット状態 D 閉セット状態 E 開セット状態 F 開セット状態 G 拘置室 H 操縦士 J 旅客機 K 車輪 W 壁体 Y 操作盤 Z 侵入者

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旅客機のコックピットに類する枢機な場所
    と、外部との間に配される通行制御装置であって、縦軸
    を中心に回転可能で透視可能な筒扉1と、固定された筒
    状の透視可能な袖壁4とが同心円で構成される円筒状を
    なし、 該筒扉は水平面において2分の1円弱の欠き込み部分を
    該出入口とし、該袖壁も、水平面において2分の1円弱
    の欠き込み部が上記の該出入口と見合う関係になり、 該筒扉が1回転する間に、該出入口を該外部側のみに開
    放せしめる開セット状態Cと、該出入口を該コックピッ
    ト側のみに開放せしめる開セット状態Eと、その間に該
    出入口を閉鎖せしめる閉セット状態Dと,上記二個所の
    出入口を同時に解放せしめる開セット状態Fの四つの状
    態を展開することを特徴とし、 該筒扉は、コックピット側からの遠隔操作に基づき、4
    分の1円の90度単位で間欠的に旋回または反転、そし
    て停止すべく設定されていること、また手動に替えて同
    様の操作ができ、 上記の閉セット状態Dにおいても、該筒扉の上下は解放
    されており、上部は昇降天井により、下部は回転床盤に
    より、中での行動が規制されることを特徴とするコック
    ピットガード。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したコックピットガードに
    おいて、筒内下部に設置される該回転床盤は、該コック
    ピット側からの操作に基づき、下方に向けて開放可能と
    しており、上記閉セット状態Dで拘束,捕獲された侵入
    者を、下方に落下せしめることが可能となっているこ
    と、を特徴とするコックピットガード。
  3. 【請求項3】請求項1に記載したコックピットガードに
    おいて、該昇降天井は、その上部に配設された油圧装置
    にて昇降動可能となっており、上記閉セット状態Dにお
    いて該コックピット側からの操作に基づき、該筒扉内に
    封じ込められた侵入者を該回転床盤との間で、姿勢を崩
    す高さまで押し下げ可能となっており、 該侵入者に対して、電気ショックを与えて動作不能とす
    ることが可能な電流,電圧の通電装置をそなえ、コック
    ピット側から通電可能に配設されていること、そのため
    該天井下部,該床上部等の仕上げ材は導電体よりなり、
    該天井上部,該床下部,該筒扉,該袖壁等は、絶縁体に
    なっていることを特徴とするコックピットガード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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