JP2003200630A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003200630A
JP2003200630A JP2001401468A JP2001401468A JP2003200630A JP 2003200630 A JP2003200630 A JP 2003200630A JP 2001401468 A JP2001401468 A JP 2001401468A JP 2001401468 A JP2001401468 A JP 2001401468A JP 2003200630 A JP2003200630 A JP 2003200630A
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core tube
supply
ink ribbon
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image forming
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JP2001401468A
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English (en)
Inventor
Soji Takashita
聡司 高下
Masanori Doi
正徳 土井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリボンを容易にかつ所定位置に確実に
装着することができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 供給側巻き芯管42の一端部42bに固
定支持部49が嵌合するとともに他端部42aに当接部
材50が嵌合して、巻き芯管42はその両端部が、軸線
回りに回転自在に支持される。また当接部材50は、自
然状態から圧縮された状態で、当接部材50に固定支持
部49に向かうばね力を与える圧縮コイル64ばね50
が連結される。圧縮コイルばね64によって、当接部材
50が連結されるので、当接する供給側巻き芯管42
は、固定支持部49に押圧される。これによって供給側
巻き芯管42が軸線方向にずれることを防止し、インク
カートリッジを用いずに、確実に装着することができ
る。また供給側巻き芯管42にスリップスリップを与え
ることができ、インクリボン41にバックテンションを
与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボンを用
いて画像を形成し、インクリボンを取替え可能な画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の熱転写方式で印刷を行う画
像形成装置は、フィルム状のインクリボン1とフィルム
状記録媒体である用紙とを、サーマルヘッドとプラテン
ローラとの間に挟み込み、インクリボン1に塗布されて
いる熱溶解性のインクを、サーマルヘッドによって部分
的に熱して軟化させ、軟化させたインクを選択的に用紙
表面に付着させて画像を形成する。
【0003】インクリボン1から用紙にインクが移動す
ると、インクリボン1にはインクが抜け落ちた部分が生
じる。したがって、インクの抜け落ち部分がないインク
リボン部分が、常に用紙に接触するようにインクリボン
1が搬送される。インクリボン1は消耗品であって、イ
ンクリボン1のインクが消耗すると、新しいインクリボ
ン1を画像形成装置に装着する必要がある。
【0004】図14は、インクリボン1を含む従来の技
術のインクカートリッジ2を示す斜視図である。従来の
技術の画像形成装置は、インクリボン1を含むインクカ
ートリッジ2が装着される。インクカートリッジ2は、
インクカートリッジ筐体7と、インクリボン1が巻かれ
た供給軸3と、画像形成時にインクリボン1を巻き取る
巻取り軸4と有し、供給軸3および巻取り軸4は、イン
クカートリッジ筐体7に収容される。
【0005】インクリボン1は、供給軸3に巻かれた供
給側部分1aと、巻取り軸4に巻かれた巻取り側部分1
cと、供給側部分1aおよび巻取り側部分1cに両端部
がそれぞれ連なる張架部分1bとが形成される。インク
リボン1は、初期状態ではインクリボン1のうちの大部
分が供給軸3に巻かれており、画像形成を行うとととも
に巻取り軸4に巻かれていく。インクリボン1の大部分
が巻取り軸4に巻き取られると、新しいインクカートリ
ッジ2に取り替えられる。
【0006】巻取り軸4には、その軸線方向一端部に回
転駆動用歯車6が設けられる。回転駆動用歯車6は、画
像形成装置に設けられる歯車に噛み合う。画像形成装置
は、装置側駆動用歯車を回転させ、巻取り軸4を周方向
一方側Aに回転させる。供給軸2には、軸線方向一端部
にバックテンション歯車5が設けられる。バックテンシ
ョン歯車5は、画像形成装置に設けられる装置側歯車に
噛み合う。装置側歯車は、装置の所定部分に回転接触
し、回転を規制する力を与うける。これによって装置側
歯車に噛み合うバックテンション歯車5は、回転が規制
される。インクリボン1は、供給軸3から巻取り軸4に
巻き取られるときに、バックテンション歯車5によっ
て、張架部分1bに張力が付与され、ゆるみおよびしわ
が生じることが防止される。
【0007】図15は、他の従来の技術のインクカート
リッジ12を示す分解斜視図である。他の従来の技術の
インクカートリッジ12は、インクカートリッジ筐体1
0と、インクリボン11とが分離可能に形成される。イ
ンクリボン11は、供給側巻き芯管13に巻回されると
ともに、巻取り側巻き芯管14に巻回され、供給側巻き
芯管13に大部分が巻かれた状態でインクカートリッジ
筐体10に収納される。インクリボン11は、供給側巻
き芯管13に巻かれた供給側部分11aと、巻取り側巻
き芯管に巻かれた巻き芯側部分11cと、両端部が供給
側部分11aおよび巻取り側部分11cにそれぞれ連な
る張架部分11bとが形成される。
【0008】供給側巻き芯管13および巻取り側巻き芯
管14は、両端が開放される無底円筒状に形成される。
供給側巻き芯管13の両端部には、一対の供給用スプー
ル軸17a,17bがそれぞれ嵌合される。また巻取り
側巻き芯管14の両端部には、一対の巻取り用スプール
軸18a,18bがそれぞれ嵌合される。インクカート
リッジ筐体10には、供給用および巻取り用スプール軸
17a,17b,18a,18bが嵌合する軸受19が
それぞれ設けられる。
【0009】インクカートリッジ筐体10の内方に供給
側巻き芯管13および巻取り側巻き芯管14が収容さ
れ、各スプール軸17a,17b,18a,18bが、
インクカートリッジ筐体10の外方から各軸受19を挿
通して、各巻き芯管13,14の端部にそれぞれ嵌合す
る。供給側巻き芯管13の一方の端部に嵌合するスプー
ル軸17aは、図15と同様のバックテンション歯車1
5が設けられる。バックテンション歯車15がスプール
軸17a回転を規制し、インクリボン11の張架部分1
1bに緩みおよびしわが生じることを防止する。
【0010】このスプール軸17aには、スプール軸半
径方向に突出し、軸線方向に延びる突起21が形成され
る。スプール軸17aが嵌合する供給側巻き芯管13に
は、突起21が嵌合するスリット22が設けられる。突
起21がスリット22に嵌合することによって、スプー
ル軸17aは、回転を規制する力を供給側巻き芯管13
に与え、スプール軸17aに対して供給側巻き芯管13
を回り止めする。
【0011】このような図15に示すインクカートリッ
ジ12は、インクカートリッジ12を画像形成装置に装
着するために、ユーザがインクカートリッジ12を組み
立てる必要がある。具体的には、ユーザは、各巻き芯管
13,14をインクカートリッジ筐体10内に収納し、
次にインクカートリッジ筐体10に形成される各軸受に
各スプール軸17a,17b,18a,18bをそれぞ
れ通過させ、各巻き芯管13,14の両端部に各スプー
ル軸17a,17b,18a,18bをそれぞれ嵌合さ
せる必要がある。
【0012】図16は、さらに他の従来の技術のインク
カートリッジ23を示す分解斜視図である。図16に示
すインクカートリッジ23は、図15に示すインクカー
トリッジ12と同様のインクリボン11、供給側巻き芯
管13および巻取り側巻き芯管14を有する。またイン
クカートリッジ23は、供給側巻き芯管13の一方側端
部に嵌合するスプール軸25aと、巻取り側巻き芯管1
4の一方側端部に嵌合するスプール軸26aとを連結
し、各スプール軸25a,26aを回転可能に支持する
第1保持板27aと、供給側巻き芯管13の他方側端部
に嵌合するスプール軸25bと、巻取り側巻き芯管14
の他方側端部に嵌合するスプール軸26bとを連結し、
各スプール軸25b,26bを回転可能に支持する第2
保持板27bとを有する。
【0013】供給側巻き芯管13の一方側端部に嵌合す
るスプール軸25aは、図15に示すスプール軸25a
と同様の突起21が設けられ、供給側巻き芯管13に
は、突起21が嵌合するスリット22が形成される。ユ
ーザは、インクカートリッジ23を画像形成装置に装着
するために、インクカートリッジ23として組み立てる
必要がある。具体的には、ユーザが、各巻き芯管13,
14の軸線方向一方側に第1保持板27aを配置し、軸
線方向他方側に第2保持板27bを配置し、各巻き芯管
13,14にスプール軸25a,25b,26a,26
bを嵌合させる必要がある。
【0014】図17は、図16に示すインクカートリッ
ジ23の供給側巻き芯管13軸線方向一方側端部に嵌合
するスプール軸25aを拡大して示す平面図である。供
給側巻き芯管13軸線方向一方側端部に嵌合するスプー
ル軸25aは、第1保持板27aを厚み方向に挿通す
る。スプール軸25aは、円柱形のスプール軸本体28
と、スプール軸本体半径方向外方に向かって突出するつ
ば部29、第1係止部30および第2係止部31と、ス
プール軸本体半径方向外方に向かって突出し、スプール
軸本体28に沿って延びる突起21と、圧縮コイルばね
とが設けられる。つば部29は、スプール軸本体28の
中間部に設けられ、第1係止部30および第2係止部3
1は、つば部29よりもスプール軸本体軸線方向一方側
B1に設けられる。さらに第2係止部31は、第1係止
部30よりもスプール軸本体軸線方向一方側B1に設け
られる。
【0015】スプール軸本体28は、その軸線方向一方
B1側から圧縮コイルばね32を挿通する。スプール軸
本体28は、圧縮コイルばね32を挿通した状態で、さ
らに第1保持板27aを厚み方向に挿通する。第1保持
板27aにスプール軸本体28が挿入されることによっ
て、圧縮コイルばね32は、圧縮状態で、一端部が第1
係止部30に当接し、他端部が第1保持板27aに当接
する。
【0016】スプール軸本体28は、圧縮コイルばね3
2および第1保持板27aを挿通した状態で、第1保持
板27aよりもスプール軸本体28の軸線方向一方側B
1に第2係止部31が設けられ、スプール軸本体28
は、第1保持板27aから抜け出ることが防止される。
【0017】圧縮コイルばね32は、第1係止部30お
よび第1保持板27aによって、圧縮状態で係止される
ので、第1係止部30を第1保持板27aから離反する
方向、すなわちスプール軸本体軸線方向他方B2に押圧
する。これによって第2係止部31と第1保持板27a
とが当接状態を保つ。スプール軸本体28が回転したと
きには、第2係止部31と第1保持板27aとが摺接
し、摩擦力が発生する。この摩擦力によって、スプール
軸本体28の回転を規制する力が発生する。
【0018】つば部29は、供給側巻き芯管13の軸線
方向一方側端面に当接し、突起21が供給側巻き芯管1
3に設けられるスリット22に嵌合する。突起21は、
前記スプール軸27aに対して、供給側巻き芯管13を
回り止めし、スプール軸25aは、供給側巻き芯管13
と同方向に回転する。スプール軸25aは、摩擦力によ
って、回転を規制するちからがはたらくので、供給側巻
き芯管13を回転させるインクリボン11に張力、すな
わちバックテンションを与える。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す従来の技
術のインクカートリッジ2では、インクリボン1の大部
分が巻取り軸に巻き取られた場合には、インクカートリ
ッジ2全体を交換する必要がある。したがって消耗品で
あるインクリボン1の他に、インクリボン1を収容する
カートリッジ筐体7を交換する必要があり、インクリボ
ン交換時に費やす費用が高くなるという問題がある。
【0020】図15に示す従来の技術のインクカートリ
ッジ12では、インクリボン11を含む部分を交換し、
それ以外の部分を残すことができるので、交換時に費や
す費用が、図14に示す従来の技術のインクカートリッ
ジ2に比べて低下する。しかしながらユーザがインクカ
ートリッジ12として各構成部材を組み立てる必要があ
るので、インクカートリッジ12の装着作業が複雑にな
り、利便性が悪いという問題がある。
【0021】インクカートリッジ12を画像形成装置に
装着するためには、供給側巻き芯管13および巻取り側
巻き芯管14をインクカートリッジ筐体10に収容し、
次に供給側巻き芯管13および巻取り側巻き芯管14の
両端部に各スプール軸17a,17b,18a,18b
をそれぞれ個別に嵌合する必要がある。
【0022】さらに供給側巻き芯管13の一方の端部に
嵌合するスプール軸17aを供給側巻き芯管13に嵌合
させる場合には、スプール軸17aに形成される突起2
1と、供給側巻き芯管13に形成されるスリット22を
合わせた状態で嵌合する必要がある。
【0023】またインクカートリッジ12を組み立て中
に、ユーザがインクカートリッジ筐体10および各スプ
ールを破損および紛失するおそれがあり、インクカート
リッジ12の組み立て作業が複雑となることによって、
インクカートリッジ12の装着作業が複雑になるという
問題がある。
【0024】また図16および図17に示す従来の技術
のインクカートリッジ23では、スプール軸25aと供
給側巻き芯管13の回り止め防止のために、スプール軸
25aの突起21と供給側巻き芯管13のスリット22
とが形成される。これによって図15に示す従来の技術
のインクカートリッジ12と同様にインクカートリッジ
23の組み立て時に、スプール軸25aの突起21と供
給側巻き芯管13のスリット22とを嵌合させる必要が
ある。ユーザは、インクリボン11の交換時に、注意深
く突起21とスリット22とを嵌合させなければなら
ず、ユーザはインクリボン11の交換作業が非常にわず
らわしいと感じる。また図16および図17に示すイン
クカートリッジ23においても、第1および第2保持板
27a,27bを必要とし、材料コストが増加するとと
もに、インクカートリッジ23の組み立て時に、破損お
よび損失するおそれがある。
【0025】さらに図14〜図17に示す従来の技術の
インクカートリッジ2,12,23では、インクリボン
1,11が各スプール軸に嵌合されるだけであるので、
インクリボン1,11と各スプール軸との位置精度が悪
くなる。またインクリボン1,11は、スプール軸を介
して、インクカートリッジ筐体7,10に保持されるの
で、インクリボン1,11とインクカートリッジ筐体
7,10との位置精度が悪くなるという問題がある。イ
ンクカートリッジ筐体に替えて、各保持板27a,27
bを用いた場合であっても、同様にインクリボン11と
各保持板27a,27bとの位置精度も悪くなるという
問題がある。
【0026】これによって画像形成ごとにインクリボン
11の位置がずれ、高品質な画像形成ができないおそれ
がある。またインクリボン1,11と画像形成装置との
配置位置がインクカートリッジ2,12,23装着ごと
に異なり、インクリボン1,11と画像形成装置との位
置に基づいて、インクリボン1,11の誤挿入を精度よ
く検出することができないという問題がある。
【0027】従って本発明の目的は、インクカートリッ
ジを用いることなく、インクリボンを容易にかつ所定位
置に確実に装着することができる画像形成装置を提供す
ることである。また本発明の他の目的は、インクリボン
の誤挿入を防止する画像形成装置を提供することであ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定位置に設
けられ、インクリボンが外周部に巻回される芯部材の一
端部に、軸線方向一方から当接して、芯部材をその軸線
まわりに回転自在に支持する固定支持部と、前記芯部材
の他端部に、軸線方向他方から当接して、芯部材をその
軸線まわりに回転自在に支持する当接部材と、弾発的に
伸縮自在であり、弾発的に一端部が固定位置に支持さ
れ、他端部が当接部材に連結され、自然状態から圧縮さ
れた状態で、当接部材に固定支持部に向かうばね力を与
えるばね力発生部とを含むことを特徴とする画像形成装
置である。
【0029】本発明に従えば、ばね力発生部は、弾発的
に伸縮自在であり、一端部が固定位置に支持され、他端
部が当接部材に連結される。ばね力発生部に連結される
当接部材は、ばね力発生部によって、弾発的に伸縮自在
に変位可能となる。ばね力発生部の他端部を縮退させ
て、当接部材にインクリボンが巻回される芯部材の他端
部を当接させ、ばね力発生部の縮退を解除することによ
って、当接部材が固定支持部に向かって移動し、芯部材
の一端部が固定支持部に当接させることができる。この
ように芯部材を移動させることによって、芯部材の一端
部が固定支持部に当接し、他端部が当接部材に当接する
両端支持状態を保つことができる。
【0030】固定支持部に一端部が当接する芯部材は、
固定支持部によって回転自在に支持される。また当接部
材に他端部が当接する芯部材は、当接部材によって回転
自在に支持されるので、芯部材の両端部を回転可能に支
持することができる。これによって、画像形成装置は、
インクカートリッジを用いることなく、またインクカー
トリッジを組み立てることなく、インクリボンが巻回さ
れた芯部材を画像形成装置に装着することができる。
【0031】また当接部材は、ばね力発生部によって固
定支持部に向かうばね力が与えられる。当接部材に支持
される芯部材は、固定支持部に向かって押圧される。芯
部材は、両端部が固定支持部および当接部材によって支
持された状態で、一端部が確実に固定支持部に当接し、
芯部材が芯部材軸線方向に変位することが防止される。
これによって芯部材を所定位置に確実に装着することが
できる。また芯部材の両端部が支持された状態で、芯部
材が回転することによって、芯部材の両端部が固定支持
部および当接部材に摩擦接触し、摩擦力が発生する。芯
部材は、摩擦力によって、芯部材の回転を規制する力が
働く。固定支持部および当接部から与えられる摩擦力に
よって、芯部材は、その両端部に芯部材の回転を抑制す
る一定の負荷が与えられる。
【0032】芯部材に巻回されたインクリボンが巻き取
られるときに、摩擦力によって芯部材を回転させるため
に必要な力が大きくなることによって、巻き取られるイ
ンクリボンに適度な張力を与えることができる。また芯
部材に巻回されたインクリボンの巻取りを停止したとき
に、芯部材が回転しつづけることを防止することがで
き、芯部材に巻回されたインクリボンが緩むことを防止
することができる。
【0033】また固定支持部および当接部材は、芯部材
を回転自在に支持し、所定位置に設けられる。したがっ
て固定支持部および当接部材は回転せず、芯部材が、固
定支持部および当接部材に対して相対的に回転するの
で、上述の従来の技術のような回り止め構造を設ける必
要がない。これによって上述の従来の技術のように芯部
材に突起を、当接部材に前記突起が嵌合するスリットを
設ける必要がなく構造を簡略化することができるととも
に、装着時にユーザが芯部材の突起と当接部材のスリッ
トとを嵌合させるために、芯部材の突起位置に合うよう
に当接部材を回転させる位置合せ作業を行う必要がな
く、芯部材を容易に装着することができる。
【0034】また本発明は、芯部材を収納するための収
容空間を開閉可能に閉塞するカバー体を有し、前記カバ
ー体は、前記固定支持部および当接部材と、芯部材と
が、所定の当接状態にあるとき、収容空間を閉塞可能で
あることを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、固定支持部および当接部
材が所定の当接状態にあるとき、収容空間を閉塞可能で
あるので、所定の当接状態、たとえば芯部材が画像形成
装置に正常に装着された場合、カバー体によって、収容
空間を閉塞させることができる。また所定の当接状態で
ない場合、たとえば芯部材が画像形成装置に誤装着され
た場合、カバー体によって収容空間を閉塞することがで
きない。このように画像形成装置は、カバー体の開閉状
態によって、ユーザに芯部材の装着状態を報せることが
できる。
【0036】ユーザは、芯部材の入れ替え作業後にカバ
ー体によって、収容空間を閉塞する。画像形成装置は、
芯部材の取替え作業を行うユーザが、芯部材が装着不良
状態であることを見逃すことを防止し、ユーザに芯部材
が正常に装着されていないことを確実に報せることがで
き、芯部材の誤挿入を防止することができる。
【0037】また本発明は、カバー体には突出片が形成
され、前記当接部材には、固定支持部および当接部材
と、芯部材とが所定の当接状態にあるときにだけ、カバ
ー体の突出片が嵌り込む嵌合凹所が形成されることを特
徴とする。
【0038】本発明に従えば、固定支持部および当接部
材と、芯部材とが所定の当接状態、たとえば芯部材が画
像形成装置に正常に装着された場合にあるときだけ、カ
バー体に形成される突出片が、嵌合凹所に嵌り込む。芯
部材が誤挿入される場合は、芯部材が、正常装着時の配
置位置からずれる。また芯部材が正常装着時の配置位置
からずれることによって、当接部材も正常装着時の配置
位置からずれる。当接部材が正常装着時の配置位置から
ずれることによって、カバー体の突出片に対して、当接
部材の嵌合凹所がずれる。
【0039】嵌合凹所の位置がずれることによって、突
出片は、芯部材または当接部材の嵌合凹所以外の部分に
当接し、嵌合凹所への嵌合が阻止される。突出片が嵌合
凹所に嵌まらないことによって、カバー体は、収容空間
を閉塞する閉塞位置から突出し、収容空間を開放する。
したがって所定の状態では、突出片が嵌合凹所に嵌りこ
み、カバー体によって収容空間を閉塞することができる
が、所定の状態でない場合、たとえば芯部材の装着不良
時には、カバー体は、収容空間を閉塞することができな
い。このように画像形成装置は、カバー体の閉塞状態に
よってユーザに芯部材が装着不良であるか否かを報せる
ことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態の画像形成
装置40は、フィルム状のインクリボン41とフィルム
状記録媒体である用紙とを、サーマルヘッド43とプラ
テンローラ44との間に挟み込み、インクリボン41に
塗布されている熱溶解性のインクを、サーマルヘッド4
3によって部分的に熱して軟化させ、軟化させたインク
を選択的に用紙表面に付着させて画像を形成する。
【0041】インクリボン41から用紙にインクが移動
すると、インクリボン41にはインクが抜け落ちた部分
が生じる。したがって、インクリボン41のインクの抜
け落ち部分がない部分が、常に用紙に接触するようにイ
ンクリボン41が搬送される。インクリボン41は消耗
品であって、画像形成装置40には、インクリボン41
を収納するために開口を有する収納空間45が形成され
る。
【0042】図1は、本発明の実施の一形態の画像形成
装置40を部分的に示す断面図であり、インクリボン4
1が巻回された芯部材である供給側巻き芯管43が装着
手段400に装着される前の状態を示す断面図である。
図2は、画像形成装置40を部分的に示す断面図であ
り、供給側巻き芯管43が装着手段400に装着された
状態を示し、図3の切断面線II−IIから見た断面図
である。
【0043】画像形成装置40は、少なくとも供給側巻
き芯管42を画像形成装置に装着する装着手段400を
有する。装着手段400は、収納空間45に臨む位置に
設けられる底面部46と、底面部46に連なり底面部4
6から立設する第1支持部47と、底面部46に連なり
底面部46から立設し、第1支持部47に対向する位置
に配置される第2支持部48と、第1支持部47に連な
り、第2支持部48に向けて突出する固定支持部49
と、弾発的に伸縮自在であり、一端部64aが第2支持
部48に支持されるばね力発生部である圧縮コイルばね
64と、圧縮コイルばね64の他端部64bに連結され
る当接部材50とを有して構成される。
【0044】図3は、画像形成装置40の外観を簡略化
して示す斜視図であり、図4は、カバー体52を開いた
状態の画像形成装置40を簡略化して示す斜視図であ
る。画像形成装置40は、収容空間45を開閉可能に閉
塞するカバー体52を有し、カバー体52は、角変位軸
線53まわりに角変位することによって、収容空間45
に近接離反する方向Kに角変位し、収容空間45を開閉
する。
【0045】図4に示すように、インクリボン41は、
供給側巻き芯管42および巻取り側巻き芯管51に巻回
された状態で画像形成装置40に装着される。供給側巻
き芯管42および巻取り側巻き芯管51は、ともに円筒
状に形成される。インクリボン使用前の状態では、イン
クリボン41の大部分が、供給側巻き芯管42の外周部
に巻回される。インクリボン41は、供給側巻き芯管4
2に巻かれる供給側部分41aと、巻取り側巻き芯管5
1に巻かれる巻取り側部分41cと、一端部が供給側部
分41aに連なり、他端部が巻取り側部分41cに連な
る張架部分41bとが形成される。画像形成装置に装着
されたインクリボン41は、画像形成が行われるととも
に、巻取り側巻き芯管51に巻かれ、全部またはほとん
どのインクリボン41が巻取り側巻き芯管51に巻かれ
ると、新しい供給側巻き芯管52および巻取り側巻き芯
管51に交換される。
【0046】供給側巻き芯管52は、円筒状に形成さ
れ、一端部42a側端面と他端部42b側端面とは、供
給側巻き芯管52の軸線57に対して垂直に形成され
る。図1および図2に示すように、供給軸巻き芯管52
の一端部42aには、一端部側開口54が設けられる。
供給側巻き芯管52の他端部42bには、他端部側開口
55が設けられる。また供給側巻き芯管52の他端部4
2b側端面から一端部42aに向かって嵌入した位置に
は、供給側巻き芯管42の内部空間を塞ぐ壁部56が形
成される。供給側巻き芯管42の一端部42aから他端
部42bに、供給側巻き芯管42の軸線57に沿って進
む方向を軸線方向一方C1とし、他端部42bから一端
部42aに、供給側巻き芯管42の軸線57に沿って進
む方向を軸線方向他方C2とする。壁部56の他端部側
開口55に臨む係止面56aは、軸線57に対して垂直
に形成される。
【0047】底面部46、第1支持部47および第2支
持部48は、画像形成装置本体に固定される固定部とな
る。したがって固定支持部47は、固定位置に設けられ
る。固定支持部47は、第1支持部47から第2支持部
48に向かう方向D1に突出する底部59と、底部59
からさらに第2支持部48に向かう方向D1に突出する
嵌合部58とを有する。嵌合部58は、供給側巻き芯管
42の内周径L1よりもやや小さい外周径L2に形成さ
れ、供給側巻き芯管42に挿入可能に形成される。嵌合
部58の軸線63は、底面部46と平行に延びる。
【0048】供給側巻き芯管42の装着状態では、供給
側巻き芯管42は、嵌合部58が供給側巻き芯管42の
一端部側開口54に挿入され、底部58の当接面60
が、供給側巻き芯管42の一端部42aと当接する。ま
た嵌合部58の軸線63と供給側巻き芯管42の軸線と
がほぼ等しくなる。固定支持部49は、供給側巻き芯管
42をその軸線57まわりに回転可能に支持する。
【0049】当接面60は、底部58の第2支持部48
側の端面であり、嵌合部58の軸線63に垂直に形成さ
れる。当接面60と、第1支持部47の第2支持部側の
一端面62とは、屈曲面61を介して連なる。屈曲面6
1は、当接面60から屈曲し、当接面60の中心から外
側に向けて進むにつれて、第1支持部47の一端面に進
んで傾斜して延び、第1支持部47の一端面62に連な
る。
【0050】当接部材50は、供給側巻き芯管41の他
端部側開口55に挿入される挿入部65と、挿入部65
に連なるフランジ部66とを有する。挿入部65は、円
筒形に形成され、供給側巻き芯管42の内周径L1より
もやや小さい外周径L3を有し、供給側巻き芯管42に
挿入可能に成され、当接部材の軸線68に対して垂直に
形成される。フランジ部66は、挿入部65と同一線上
に配置され、円筒形に形成される。フランジ部66は、
挿入部65に連なり、供給側巻き芯管42に巻回された
インクリボン41の厚み分を含む供給側巻き芯管42の
外周径L4とほぼ等しい外周径L5を有する。挿入部側
のフランジ部66端面69は、フランジ部の軸線に垂直
に形成される。
【0051】挿入部65の端面67からフランジ部66
の挿入部側の端面69までの軸線方向寸法L6は、壁部
56の係止面56aから供給側巻き芯管42の他端部4
2b端面までの軸線方向寸法L7よりも大きく形成され
る。圧縮コイルばね64は、一端部64aが第2支持部
48の固定位置に固定され、他端部64bが当接部材5
0のフランジ部66に連結される。
【0052】圧縮コイルばね64は、可撓性および弾発
性を有し、圧縮コイルばね64の軸線方向に伸縮自在に
形成され、圧縮コイルばね64の一端部64aを支点と
して、角変位方向に変形可能に形成される。圧縮コイル
ばね64は、その軸線とフランジ部66および挿入部6
5の軸線68とが同一線上に配置されるようにフランジ
部66に連結される。さらに圧縮コイルばね64は、フ
ランジ部66および挿入部65の軸線68と、嵌合部4
9の軸線63とがほぼ等しくなるように第2支持部48
に固定される。固定位置に連結された当接部材50の挿
入部端面67から固定支持部49の底部当接面60まで
の寸法L8は、圧縮コイルばね64が自然状態で、供給
側巻き芯管42の壁部係止面65aから供給側巻き芯管
42の一端部42a端面までの軸線寸法L9よりも小さ
く形成される。
【0053】図2に示すように、供給側巻き芯管42装
着状態では、固定支持部49の当接面60が供給側巻き
芯管42の一端部42aに当接し、当接部材50の挿入
部端面67が供給側巻き芯管42の壁部係止面56aに
当接する。両端部42a,42bが支持されるので、供
給側巻き芯管42は、その軸線57まわりに回転可能に
装着される。装着状態では、供給側巻き芯管42の軸線
57と、固定支持部の軸線63と、当接部材50の軸線
68とがほぼ同一線上に配置される。
【0054】供給側巻き芯管42が装着状態では、圧縮
コイルばね64は、自然状態から圧縮された状態とな
り、当接部材50に固定支持部49に向かう方向D2に
ばね力を与える。供給側巻き芯管42は、固定支持部4
9および当接部材50に支持された状態で、巻回された
インクリボン41が巻取り側巻き芯管51に巻き取ら
れ、その軸線57まわりに回転する。このとき固定支持
部49の当接面60と、供給側巻き芯管42の一端部4
2aとが摺動するとともに、当接部材50の挿入部端面
67と、供給側巻き芯管42の他端部42bとが摺接す
る。これによって供給側巻き芯管42は、固定支持部4
9および当接部材50によって、回転時に軸線方向両端
部42a,42bで摩擦抵抗力を受け、供給側巻き芯管
42の回転を規制する力が働く。いいかえると、圧縮コ
イルばね64によって、供給側巻き芯管42は、その両
端部42a,42bに供給側巻き芯管42の回転を抑制
する一定の負荷が与えられる。
【0055】この摩擦力によって、供給側巻き芯管42
に巻回されたインクリボン41を巻き取るときに、供給
側巻き芯管42を回転させるために必要な回転トルクが
大きくなり、巻き取られるインクリボン41に適度な張
力、すなわちバックテンションを与えることができる。
また供給側巻き芯管42に巻回されたインクリボン41
の巻取りを停止したときに、供給側巻き芯管42が回転
しつづけることを防止することができ、供給側巻き芯管
42に巻回されたインクリボン41が緩むことを防止す
ることができる。
【0056】装着状態において、当接部材50には嵌合
凹所70が設けられる。本実施の形態では、供給側巻き
芯管42の他端部42bと、当接部材50の挿入部側の
フランジ部端面69との間に設けられる隙間が嵌合凹所
70となる。カバー体52には、底面部46に向かって
突出する突出片71が設けられる。カバー体52が収容
空間45を閉塞し、かつ供給側巻き芯管42が正常に装
着された状態で、突出片71が嵌合凹所70に嵌り込
む。供給側巻き芯管42が正常に装着された状態では、
固定支持部49および当接部材50と、供給側巻き芯管
42とが所定の当接状態を維持する。具体的には、所定
の当接状態は、供給側巻き芯管42の一端部側開口54
に一端部42aに嵌合部58が嵌め込まれ、底部59の
当接面60が供給側巻き芯管42の一端部42aに当接
し、かつ供給側巻き芯管42の他端部42b側開口55
に挿入部65が嵌め込まれ、挿入部端面67と壁部56
の係止面56aとが当接する状態である。
【0057】図5は、装着手段400に供給側巻き芯管
41を装着するための第1の状態を示す断面図であり、
図6は、装着手段400に供給側巻き芯管41を装着す
るための第2の状態を示す断面図であり、図7は、装着
手段400に供給側巻き芯管41を装着するための第3
の状態を示す断面図であり、図8は、装着手段400に
供給側巻き芯管41を装着するための第4の状態を示す
断面図である。供給側巻き芯管41および装着手段40
0は、装着時には、第1状態から第4状態に状態が変化
する。
【0058】供給側巻き芯管41の装着動作は、まず図
5の第1状態に示すように、供給側巻き芯管42を装着
する装着者が、インクリボン41が巻回される供給側巻
き芯管42を準備し、収容空間45に近接する方向Lに
位置に供給側巻き芯管42を搬送する。次に供給側巻き
芯管42の他端部42bを当接部材50に向け、供給側
巻き芯管42の一端部42aを固定支持部49に向けて
配置する。次に図6の第2状態に示すように、装着者
が、当接部材50の挿入部端部67を供給側巻き芯管4
2に向かう方向Fに変位させ、当接部材挿入部65が供
給側巻き芯管42の他端部側開口55に挿入するよう
に、供給側巻き芯管42を移動させる。これによって当
接部材49が供給側巻き芯管42の他端部42bに嵌合
する。
【0059】次に図7の第3状態に示すように、装着者
が、当接部材挿入部65の端部67と壁部56の係止面
56aとを当接させ、供給側巻き芯管42を第2支持部
48に向かう方向Gに押圧し移動させる。当接部材50
は、圧縮コイルばね64が変形し、自然状態から圧縮さ
れた状態となる。装着者は、当接部材50が第2支持部
48に向かって移動させることによって、当接部材50
と固定支持部49との間の距離を拡げ、第1支持部47
と第2支持部48との間に、供給側巻き芯管42を配置
する。
【0060】次に図8の第4状態に示すように、操作者
が、供給側巻き芯管42の他端部42bに挿入部65を
挿入させた状態で、供給側巻き芯管42を固定支持部4
7に向かう方向Hに移動させ、供給側一方側端部42a
側開口55に嵌合部58を挿入する。これによって固定
支持部49の嵌合部58が供給側巻き芯管42の一端部
42aに嵌合する。
【0061】次に当接部材50は、圧縮コイルばね64
によって、供給側巻き芯管42を第1支持部47に向け
て押圧するので、供給側巻き芯管42の他端部42b
は、当接部材49の挿入部端面67と当接するととも
に、供給側巻き芯管42の一端部42aは、固定支持部
49の底部当接面60に当接する。これによって、供給
側巻き芯管42は、図2に示すような装着状態に配置さ
れる。供給側巻き芯管42の取外し動作は、上述の装着
動作と逆の手順で行われ、第4状態から第1状態の順に
動作が行われて装着される供給側巻き芯管42が取り外
される。
【0062】図9は、供給側巻き芯管42の装着不良を
示す断面図である。図9に示すように、供給側巻き芯管
42の一端部42aの外周部を覆うインクリボン部分4
1aが嵌合部58に当接し、供給側巻き芯管42の他端
部42bに挿入部65が挿入する場合、いいかえると供
給側巻き芯管42の一端部42aに嵌合部58が挿入し
ない場合、供給側巻き芯管42が正常な装着位置からず
れ、供給側巻き芯管42の軸線57と、当接部材50の
軸線68および固定支持部49の軸線63とがずれる。
これによって供給側巻き芯管42の他端部42bは、第
1支持部47側にずれる。また供給側巻き芯管42の他
端部42bに当接する当接部材49もまた第1支持部4
7に向かってずれる。
【0063】供給側巻き芯管42の他端部42bおよび
当接部材49が第1支持部47に向かってずれることに
よって、当接部材49に形成される嵌合凹所70もま
た、正常装着時に配置される位置から第1支持部47側
に位置にずれる。これによってカバー体52によって、
収容空間45を閉鎖しようとした場合には、突出片71
が、当接部材50のフランジ部66に当接し、嵌合凹所
70に嵌り込むことが阻止される。突出片71が形成さ
れるカバー体52は、収容空間45に向かう方向Kに変
位することが制限されるので、収容空間45を塞ぐ位置
まで変位することができず収容空間45を開放した状態
で維持する。
【0064】図10は、供給側巻き芯管42の他の装着
不良を示す断面図である。図10に示すように、供給側
巻き芯管42の一端部42aが嵌合部58の端面72に
当接し、供給側巻き芯管42の他端部42bに挿入部6
5が挿入する場合、いいかえると供給側巻き芯管42の
一端部42aに嵌合部58が挿入しない場合、供給側巻
き芯管42が正常な装着位置からずれ、供給側巻き芯管
42の軸線57と、当接部材50の軸線68および固定
支持部49の軸線63とがずれる。これによって供給側
巻き芯管42の他端部42bおよび当接部材50は、第
2支持部48側にずれる。
【0065】供給側巻き芯管42の他端部42bおよび
当接部材50が第2支持部48に向かってずれることに
よって、当接部材49に形成される嵌合凹所70もま
た、正常装着時に配置される位置から第2支持部48に
向かう位置にずれる。これによってカバー体52によっ
て、収容空間45を閉鎖しようとした場合には、突出片
71が、供給側巻き芯管42の他端部42bに巻回され
るインクリボン部分41bに当接し、嵌合凹所70に嵌
り込むことが阻止される。突出片71が形成されるカバ
ー体52は、収容空間45に向かう方向Kに変位するこ
とが制限されるので、収容空間45を塞ぐ位置まで変位
することができず収容空間45を開放した状態で維持す
る。
【0066】したがって、所定の状態である供給側巻き
芯管42が正常に装着された状態では、突出片71が嵌
合凹所70に嵌りこみ、カバー体52によって収容空間
45を閉塞することができるが、供給側巻き芯管42の
装着不良時には、カバー体52は、収容空間45を閉塞
することができない。このように画像形成装置40は、
カバー体52の閉塞状態によってユーザに供給側巻き芯
管42が装着不良であるか否かを報せることができる。
またさらに画像形成装置は、カバー体52の閉塞状態を
感知する開閉スイッチと、画像形成動作を制御する制御
手段とを有する。カバー体52が収容空間を閉塞した場
合に、開閉スイッチは、カバー体52が閉塞されたこと
を表す閉塞信号を制御手段に与える。制御手段は、開閉
スイッチからの閉塞信号を受け取ると、画像形成スタン
バイ状態に移行させる。制御手段は、閉塞信号を受け取
らない状態で、画像形成命令が与えられると、ユーザに
装着不良であることを、音または光などによって報知す
る。これによって装着不良時には、画像形成装置を行わ
ないように促すことができ、より確実に装着不良を防止
することができる。
【0067】以上のような本発明の実施の形態の装着手
段400に従えば、圧縮コイルばね64は、一端部64
aが固定位置である第2係止部48に支持され、他端部
64bが当接部材50に連結される。圧縮コイルばね6
4に連結される当接部材50は、圧縮コイルばね64に
よって、弾発的に伸縮自在に変位可能となる。
【0068】圧縮コイルばね64の他端部64bを縮退
させて、挿入部65を供給側巻き芯管50の他端部開口
55に嵌合させて、当接部材50と、供給側巻き芯管4
2の他端部42bとを当接させることができる。次に圧
縮コイルばね54の縮退を解除させることによって、当
接部材50を固定支持部49に向かって移動させ、供給
側巻き芯管50の一端部開口54に嵌合部58を嵌合さ
せて、固定支持部49と、供給側巻き芯管42の一端部
42aとを当接させることができる。
【0069】このように装着手段400は、インクリボ
ン41が巻回された状態の供給側巻き芯管42を装着す
ることができ、カートリッジ化された供給側巻き芯管4
2を装着する必要がない。これによってインクリボン4
1交換時に、インクリボン以外に交換が必要な部品点数
を少なくすることができ、画像形成時のランニングコス
トを低減することができる。また供給側巻き芯管42装
着時に、供給側巻き芯管42をカートリッジ化して組み
立てる必要がないので、組み立ての手間をなくすことが
でき、供給側巻き芯管42を装着手段400に容易に装
着させることができる。
【0070】また当接部材50は、圧縮コイルばね64
によって固定支持部49に向かう方向D2に押圧するば
ね力が与えられ、当接部材50に支持される供給側巻き
芯管42は、固定支持部49に向かって押圧される。供
給側巻き芯管42は、固定支持部お49よび当接部材5
0によって、その一端部42bが確実に固定支持部に当
接し、供給側巻き芯管42がその軸線57方向に変位す
ることが防止される。これによって供給側巻き芯管42
を固定支持部49に当接させた状態で回転させることが
でき、回転時に供給側巻き芯管42が軸線方向にずれて
回転することが防止される。これによってインクリボン
41の巻取り不良を防止することができる。
【0071】また供給側巻き芯管42の軸線方向両端部
42a,42bがそれぞれ固定支持部49および当接部
材50に当接した状態で、供給側巻き芯管42が回転す
ることによって、供給側巻き芯管42の両端部42a,
42bが接触部分となる両端面で滑り、摩擦力が発生す
る。供給側巻き芯管42は、摩擦力によって、回転を規
制する力が働き、その両端部42a,42bに供給側巻
き芯管42の回転を抑制する一定の負荷が与えられる。
【0072】供給側巻き芯管42に巻回されたインクリ
ボン41を巻き取るときに、供給側巻き芯管42を回転
させるために必要な回転トルクが大きくなることによっ
て、巻き取られるインクリボン41に適度な張力、すな
わちバックテンションを与えることができる。また供給
側巻き芯管42に巻回されたインクリボン41の巻取り
を停止したときに、供給側巻き芯管42が回転しつづけ
ることを防止することができる。このようにインクリボ
ン41にバックテンションを与えることによって、イン
クリボン41が緩むことを防止することができる。
【0073】また固定支持部49および当接部材50に
対して、相対的に供給側巻き芯管42が回転するので、
上述の従来の技術のような回り止め構造を設ける必要が
ないので、装着手段400の構造を簡略化することがで
きる。また供給側巻き芯管装着時にユーザが供給側巻き
芯管42を嵌合させるために、供給側巻き芯管42の周
方向位置と当接部材50の周方向位置とを位置合わせす
ることなく、供給側巻き芯管42と当接部材50とを嵌
合させることができるので、供給側巻き芯管42の装着
手段400への装着を容易にすることができる。また供
給側巻き芯管42の開口54,55に挿入される嵌合部
58部分および挿入部65部分は、面取りされることに
よって、供給側巻き芯管42を挿入しやすくすることが
できる。
【0074】また供給側巻き芯管42は、内方に空間が
形成される管体であるので、軽量化することができる。
また当接部材50は、挿入部65の端面67全体と、供
給側巻き芯管42の壁部56とが面接触することによっ
て、当接面積が大きくなり、摩擦抵抗力を大きくするこ
とができ、より確実にインクリボン41にバックテンシ
ョンを与えることができる。
【0075】装着手段400は、固定支持部49の底部
当接面60から屈曲し、第2支持部48から離反する方
向D2に延びる屈曲面61が形成されるので、供給側巻
き芯管42一端部42aが、固定支持部49の当接面6
0に当接した状態であっても、供給側巻き芯管42に巻
回されるインクリボン41と固定支持部49とが接触す
ることが防止される。これによって固定支持部49が、
画像形成時に巻取られるインクリボン巻取り動作を阻害
することがなく、巻取り不良を防止することができる。
【0076】また当接部材50は、嵌合凹所70が設け
られ、フランジ部66と供給側巻き芯管42との間に間
隙が形成される。これによって当接部材50のフランジ
部66と供給側巻き芯管42の他端部42bとが当接す
ることがなく、インクリボン41がフランジ部66と接
触することが防止される。これによって当接部材50
が、画像形成時に巻取られるインクリボン巻取り動作を
阻害することなく、巻取り不良を防止することができ
る。
【0077】また固定支持部49および当接部材50
と、供給側巻き芯管42とが正常装着時、すなわち図2
に示すように、一端部42aが固定支持部58に嵌合
し、他端部42bが当接部材50に嵌合した状態である
場合だけ、カバー体52に形成される突出片71が、嵌
合凹所70に嵌り込む。供給側巻き芯管42が誤挿入さ
れる場合は、図9および図10に示すように、カバー体
52が収容空間45を開放する。したがって正常な装着
状態ではカバー体52によって収容空間45を閉塞する
ことができるが、供給側巻き芯管42の装着不良時に
は、カバー体52は、収容空間45を開放状態で維持す
る。このように、画像形成装置40は、カバー体52の
閉塞状態によってユーザに供給側巻き芯管42が誤装着
であるか否かを報せることができる。
【0078】当接部材50は、圧縮コイルばね64によ
って変位可能に支持されているので、当接部材50が正
常位置とは異なる位置で供給側巻き芯管42と嵌合する
おそれがある。しかしながら上述のようにカバー体52
を用いて、ユーザに供給側巻き芯管42の装着不良であ
ることを報せることができるので、供給側巻き芯管42
を装着不良状態で、画像形成が行われることを防止する
ことができる。
【0079】本発明の実施の形態の一形態の画像形成装
置40は、上述のような供給側巻き芯管42を回転可能
に支持して収容する装着手段400が設けられる。画像
形成装置40は、たとえば熱転写方式のファクシミリ装
置またはプリンタ装置である。図11は、図3の切断面
線XI−XIから見た断面図であり、画像形成装置40
の主要な構成を示す断面図である。画像形成装置40
は、用紙搬送機構100と、画像形成機構101と、イ
ンクリボン搬送機構102とを含んで構成される。用紙
搬送機構100は、挿入位置に収容された用紙99を搬
送方向に沿って搬送する。用紙99は、挿入位置103
から画像形成部104に搬送される。画像形成機構10
1は、画像形成部104に搬送された用紙99の表面に
インクを選択的に付着させ、画像を形成する。画像形成
部104で画像が形成された用紙99は、用紙搬送機構
100によって、排出位置105に搬送される。
【0080】用紙搬送機構100は、用紙99を挿入位
置103から給紙し、画像形成部104に向かう方向E
1に搬送する給紙ローラ106と、画像形成部104に
設けられるプラテンローラ107と、用紙99を画像形
成部104から排出位置105に向かう方向E2,E3
に搬送する排出ローラ108とを含む。画像形成機構1
01は、サーマルヘッド109を含み、サーマルヘッド
109は、ばね部110によってプラテンローラ107
に向かう方向Jにばね付勢される。
【0081】インクリボン搬送機構102は、図1およ
び図2に示す装着手段400と、モータおよびギアによ
って構成され、巻取り側巻き芯管51を回転駆動する回
転駆動手段111とを含む。インクリボン搬送機構10
2は、供給側巻き芯管42および巻取り側巻き芯管51
を回転可能に支持する。またインクリボン搬送機構10
2によって、巻取り側巻き芯管51は、供給側巻き芯管
42に巻回されたインクリボン41を巻取り、インクリ
ボン41にバックテンションを与える。
【0082】画像形成装置40に装着された供給側巻き
芯管42および巻取り側巻き芯管51は収容空間45に
配置され、インクリボン41の張架部分41bが、サー
マルヘッド109と、プラテンロータ107との間に挟
み込まれる。
【0083】用紙99は、プラテンローラに向けて押圧
されるインクリボン41とプラテンローラ107との間
に搬送される。サーマルヘッド109がインクリボン4
1のインクを部分的に用紙99に熱転写し、インクによ
って用紙99に画像が形成される。画像が形成された用
紙は、インクリボン41と分離し、排出ローラ108に
よって排出位置103に搬送される。
【0084】巻取り側巻き芯管51の両端部を回転可能
に支持する一対の支持軸112が嵌め込まれ、装着手段
400は、さらに前記支持軸を回転可能に支持する一対
の軸受部を有する。巻取り側巻き芯管51に嵌め込まれ
た支持軸112のうちの一方の支持軸112は、巻取り
側巻き芯管51に対して回り止めされるとともに、回転
駆動手段111と噛合する。一方の支持軸112が回転
駆動手段111によって回転駆動されると、巻取り側巻
き芯管51は、支持軸112と同一軸線まわりにずれな
く回転する。
【0085】これによって画像形成時に供給側巻き芯管
42から巻取り側巻き芯管51にインクリボン41が巻
取られる。これによって熱転写後のインクが抜け落ちた
インクリボン部分が巻取り側巻き芯管51に搬送され、
用紙99に当接するインクリボン部分は、常にインク抜
け落ちがないインクリボン部分が当接する。
【0086】巻取り側巻き芯管51にインクリボン41
が所定量巻き取られた場合に、供給側巻き芯管42およ
び巻取り側巻き芯管51が新しいものに交換される。具
体的には、供給側巻き芯管42は装着手段400に装着
され、図5〜図8に示すように、装着手段400に供給
側巻き芯管42が装着され、また図5〜図8に示す手順
と反対の手順が行われることによって、装着手段400
から供給側巻き芯管42が取り外される。本発明の画像
形成手段は、上述の装着手段400を有することによっ
て、上述に示すように、インクリボンカートリッジを必
要とせず、容易に供給側巻き芯管42の装着および取外
しを行うことができる。巻取り側巻き芯管51は、両端
に支持軸112が挿入されて軸受部に支持させて装着手
段400に装着する。また取替え時には、装着手段40
0から巻取り側巻き芯管51を取り出し、新しい巻取り
側巻き芯管51に支持軸112を付け替えて、装着手段
400に装着する。
【0087】供給側巻き芯管42には、図1および図2
に示す装着手段400の圧縮コイルばね64によって、
スリップトルクが与えられるので、巻取り側巻き芯管5
1がインクリボン41を巻き取っても、インクリボン4
1の張架部分41bにしわおよびよじれが生じることを
防止することができ、画像形成を良好に行うことができ
る。またインクリボン2の巻取り不良を防止することが
できる。
【0088】またカバー体52の閉塞状態によって、供
給側巻き芯管42の誤装着をユーザに報せることがで
き、装着不良状態で、画像形成が行われることを防止す
ることができる。
【0089】図12は、本発明の他の実施の形態の画像
形成装置の当接部材200を示す断面図である。本発明
の他の実施の形態の画像形成装置は、供給側巻き芯管2
02を装着する装着手段500を有する。
【0090】装着手段500は、図1に示す装着手段4
00と比較して、当接部材の構成が異なる。その他の画
像形成装置の構成については同様の構成を示すので、説
明を省略し同一の参照符号を付す。また画像形成装置4
2に装着される供給側巻き芯管201の構成が、図1に
示す供給側巻き芯管42とは異なり、無底筒状に形成さ
れる。したがって図1および図2に示す供給側巻き芯管
42の壁部56が形成されず、その他の構成は同様であ
る。
【0091】当接部材200は、略端円筒状に形成さ
れ、供給側巻き芯管201の他端部201bに挿入可能
な挿入部203と、挿入部203に連なり供給側巻き芯
管201の他端部201bに当接する巻き芯管当接部2
05と、巻き芯管当接部205に連なりカバー体52の
突出片71が嵌合する嵌合凹所206が形成される凹所
形成部207とを有する。挿入部203と巻き芯管当接
部205と凹所形成部207とは当接部材200の軸線
方向に並び、同一軸線上に配置される。
【0092】挿入部203は、供給側巻き芯管201の
内周径よりも小さい外周径を有し、略円筒形に形成され
る。巻き芯管当接部205は、挿入部一端部に連なり、
挿入部203の半径方向外方に延びる当接面204と、
当接面204に連なり、当接面204から屈曲して、挿
入部203から当接部材200の軸線方向一方側に離反
するにつれて当接部材200の半径方向外方に傾斜する
傾斜面208とを含んで形成される。当接面204は、
挿入部203が供給側巻き芯管201に挿入された状態
で、供給側巻き芯管201に対向する位置に配置され、
供給側巻き芯管201と当接する。また傾斜面208
は、当接面204に対して傾斜するので、供給側巻き芯
管201装着状態で、供給側巻き芯管201に巻回され
るインクリボン202が当接部材200に当接すること
が防止される。
【0093】巻き芯管当接部205は、挿入部203が
巻き芯管当接部205に連なる端部と反対側の端部が凹
所形成部207に連なる。凹所形成部207は、外方か
ら凹所形成部207に向かって、突出片71が嵌合する
嵌合凹所206が形成される。供給側巻き芯管201装
着状態で、凹所形成部207は、突出片71に当接部材
軸線方向一方から臨む第1部分207aと、突出片71
に当接部材軸線方向他方から臨む第2部分207bとが
形成される。凹所形成部207は、圧縮コイルばね64
の他端部64bと連結され、当接部材200の軸線と、
固定支持部49の軸線とがほぼ同一線上に支持される。
【0094】このような上述の構成によって、図1に示
す画像形成装置と同様の効果を得ることができる。さら
に供給側巻き芯管201に図1に示す壁部65を形成す
る必要がないので、供給側巻き芯管201を形成しやす
くすることができる。また突出片71の両側に、第1部
分207aおよび第2部分207bが形成されるので、
供給側巻き芯管201が誤装着された場合であっても、
突出片71がインクリボン41に当接することなく、第
1または第2部分207a,207bに当接する。これ
によって装着不良が生じた場合にインクリボン41と突
出片71とが当接することなく、インクリボン41が損
傷することを防止することができる。
【0095】図13は、本発明のさらに他の実施の形態
の画像形成装置の当接部材300を示す断面図である。
本発明のさらに他の実施の形態の画像形成装置は、供給
側巻き芯管301を装着する装着手段600を有する。
装着手段600は、図1に示す装着手弾400と比較し
て、当接部材の構成が異なる。その他の画像形成装置の
構成については、同様の構成を示すので、説明を省略し
同一の参照符号を付す。また画像形成装置に装着される
供給側巻き芯管301の構成が、図1および図12に示
す供給側巻き芯管42,201とは異なり、供給側巻き
芯管42軸線方向に突出する嵌合突部301aが形成さ
れる。
【0096】当接部材300は、供給側巻き芯管301
に形成される嵌合突部301aが嵌合する凹所が形成さ
れる巻き芯管当接部303と、巻き芯管当接部303に
連なりカバー体52の突出片71が嵌合する嵌合凹所3
07が形成される凹所形成部304とを有する。巻き芯
管当接部303と凹所形成部304とは、当接部材30
0の軸線方向に並び、同一軸線上に配置される。
【0097】巻き芯管当接部303は、供給側巻き芯管
301に嵌合した状態で、供給側巻き芯管301の端面
と当接する当接面305が形成される。また図12に示
す傾斜面208と同様に、供給側巻き芯管301と巻き
芯管当接部303とが嵌合した状態で、供給側巻き芯管
301に巻回されるインクリボン302が巻き芯管当接
部303と当接することを防止する傾斜面306が形成
される。
【0098】また凹所形成部304は、外方から凹所形
成部304に向かって、突出片71が嵌合する嵌合凹所
307が形成される。供給側巻き芯管301嵌合状態
で、凹所形成部304は、突出片71に当接部材軸線方
向一方から臨む第1部分307aと、突出片71に当接
部材軸線方向他方から臨む第2部分307bとが形成さ
れる。凹所形成部304は、圧縮コイルばね64の他端
部64bと連結され、当接部材300の軸線と、固定支
持部49の軸線とがほぼ同一線上に支持される。
【0099】このような上述の構成によって、図1およ
び図12に示す画像形成装置と同様の効果を得ることが
できる。このように供給側巻き芯管301に突出部が形
成され、当接部材300に凹部が形成されてもよい。
【0100】以上のような構成は、本発明の例示に過ぎ
ず、発明の範囲内において構成を変更することができ
る。たとえば当接部材50,200,300を第1支持
部47に向けて押圧するばね力発生部は、圧縮コイルば
ねでなくてもよく、弾発性および可撓性を有するゴムで
あってもよい。また画像形成装置に装着される供給巻き
芯管の形状に応じて、複数の当接部材から一つを選択し
てもよい。また当接部材および固定支持部が、供給側巻
き芯管の両端に嵌合するとしたが、当接部材と固定支持
部とによって供給側巻き芯管を両端から当接して挟み込
み、回転可能に支持する構成であればよい。また画像が
用紙に形成されるとしたが、用紙でなくてもよく、フィ
ルム状のものであればよい。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インクカ
ートリッジを用いることなく、インクリボンが巻回され
た芯部材を画像形成装置に装着することができる。イン
クリボンが巻回された芯部材を装着することができるの
で、画像形成装置のランニングコストおよび材料単価を
低減することができる。また芯部材を画像形成装置に装
着するためにインクリボンが巻回された芯部材を、イン
クカートリッジとして組み立てる必要がなく、画像形成
装置に容易に装着することができる。
【0102】またばね力発生部によって、当接部材が芯
部材を固定支持部に向かって押圧することによって、上
述の従来の技術のように芯部材に突起を、固定支持部お
よび当接部材に前記突起が嵌合するスリットを設ける必
要がなく、突起とスリットとを嵌合させるための位置合
せを行う必要がない。これによって芯部材を画像形成装
置に装着するときに、芯部材の両端面を当接部材および
固定支持部にそれぞれ当接するだけでよく、簡単に芯部
材を取り替えることができる。
【0103】また上述の従来の技術のように、スプール
軸およびインクカートリッジ筐体などの構成部品が必要
ないので、構成部品を誤って損失および破損するおそれ
を少なくすることができる。またインクカートリッジ筐
体を必要としないので、インクリボンが収容される空間
を小さくすることができ、画像形成装置を小型化するこ
とができる。
【0104】また芯部材が芯部材軸線方向に変位するこ
とが防止されるので、画像形成装置の所定位置と、芯部
材との相対距離を保ち、所定位置に確実に装着すること
ができる。また画像形成時であっても芯部材が芯部材軸
線方向に変位しないので、形成される画像の品質を向上
させることができる。またばね力発生部によって、芯部
材を所定位置に保ち、さらにインクリボンにバックテン
ションを与えることができる。インクリボンにバックテ
ンションが与えられることによって、インクリボンに皺
やよじれが発生することを防止することができる。これ
によって形成される画像の品質を向上するとともにイン
クリボン巻取りを円滑に行うことができる。
【0105】本発明によれば、固定支持部および当接部
材が所定の当接状態にあるとき、収容空間を閉塞可能と
することによって、芯部材の取替え作業を行うユーザ
は、カバー体によって収容空間を塞ごうとするときに、
芯部材が正常に装着されているか否かを知ることができ
る。仮にカバー体が収容空間を塞ぐことができない場合
には、ユーザが芯部材の装着状態を確認することによっ
て、芯部材を正確な装着位置に装着しなおすことができ
る。これによって芯部材が誤挿入された状態で、画像形
成が行われることが防止され、誤挿入によって生じる形
成画像の乱れおよび画像形成装置の破損を防止すること
ができる。
【0106】また本発明によれば、固定支持部および当
接部材と、芯部材とが所定の当接状態、たとえば芯部材
が画像形成装置に正常に装着された場合にあるときだ
け、カバー体に形成される突出片が、嵌合凹所に嵌り込
む。これによって、芯部材の装着状態をカバー体の閉塞
状態によって、ユーザが知ることができる。これによっ
て画像形成装置は、芯部材の取替え作業を行うユーザ
が、芯部材が誤装着状態であることを見逃すことを防止
し、ユーザに芯部材が正常に装着されていないことを確
実に報せることができ、芯部材の誤装着を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像形成装置40を部
分的に示す断面図である。
【図2】画像形成装置40を部分的に示す断面図であ
り、供給側巻き芯管43が装着手段400に装着された
状態を示す断面図である。
【図3】画像形成装置40の外観を簡略化して示す斜視
図である。
【図4】カバー体52を開いた状態の画像形成装置40
の外観を簡略化して示す斜視図である。
【図5】装着手段400に供給側巻き芯管41を装着す
るための第1の状態を示す断面図である。
【図6】装着手段400に供給側巻き芯管41を装着す
るための第2の状態を示す断面図である。
【図7】装着手段400に供給側巻き芯管41を装着す
るための第3の状態を示す断面図である。
【図8】装着手段400に供給側巻き芯管41を装着す
るための第4の状態を示す断面図である。
【図9】供給側巻き芯管42の装着不良を示す断面図で
ある。
【図10】供給側巻き芯管42の他の装着不良を示す断
面図である。
【図11】図3の切断面線XI−XIから見た断面図で
あり、画像形成装置40の主要な構成を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施の形態の画像形成装置の当
接部材200を示す断面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態の画像形成装
置の当接部材300を示す断面図である。
【図14】インクリボン1を含む従来の技術のインクカ
ートリッジ2を示す斜視図である。
【図15】他の従来の技術のインクカートリッジ12を
示す分解斜視図である。
【図16】さらに他の従来の技術のインクカートリッジ
23を示す分解斜視図である。
【図17】図16に示すインクカートリッジ23の供給
側巻き芯管13軸線方向一方側端部に嵌合するスプール
軸25aを拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
40 画像形成装置 41 インクリボン 42 供給側巻き芯管 45 収容空間 46 固定部 47 第1支持部 48 第2支持部 49 固定支持部 50 当接部材 52 カバー体 54 供給側巻き芯管一端部側開口 55 供給側巻き芯管他端部側開口 56 壁部 64 圧縮コイルばね 70 嵌合凹所 71 突出片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定位置に設けられ、インクリボンが外
    周部に巻回される芯部材の一端部に、軸線方向一方から
    当接して、芯部材をその軸線まわりに回転自在に支持す
    る固定支持部と、 前記芯部材の他端部に、軸線方向他方から当接して、芯
    部材をその軸線まわりに回転自在に支持する当接部材
    と、 弾発的に伸縮自在であり、弾発的に一端部が固定位置に
    支持され、他端部が当接部材に連結され、自然状態から
    圧縮された状態で、当接部材に固定支持部に向かうばね
    力を与えるばね力発生部とを含むことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 芯部材を収納するための収容空間を開閉
    可能に閉塞するカバー体を有し、 前記カバー体は、前記固定支持部および当接部材と、芯
    部材とが、所定の当接状態にあるとき、収容空間を閉塞
    可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 カバー体には突出片が形成され、 前記当接部材には、固定支持部および当接部材と、芯部
    材とが所定の当接状態にあるときにだけ、カバー体の突
    出片が嵌り込む嵌合凹所が形成されることを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置。
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