JP2003200587A - 液体貯留装置および記録装置 - Google Patents
液体貯留装置および記録装置Info
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Abstract
液体に対して化学的に安定であって、使用時の姿勢の差
に拘わらず流路抵抗を低くして所定の負圧を発生させ
て、液体を安定的に供給することができる液体貯留装
置、および、それを用いた記録装置を提供すること。 【解決手段】 所定の間隔をおいて配備する複数の薄板
64によって、所定の毛管力を発生する貯留部66を形
成し、その貯留部66と液体の出口65との間に設けた
所定の間隙によって、貯留部66における毛管力よりも
強い毛管力を発生する誘導部67を形成する。
Description
液体貯留装置、およびそれを用いた記録装置に関するも
のである。
クを吐出可能なインクジェット記録ヘッドにインクを供
給するための手段としては、従来から数多くのものが提
案され、また実用化されてきた。
する場合には、インクジェット記録ヘッドのノズル自身
がもつ毛細管力を利用するため、通常、ポンプなど圧送
手段の外力は必要としない。そのため、インク供給用の
タンクからインクジェット記録ヘッドへインクを圧送す
る機構は、特別な例を除いて必要なかった。逆に、イン
クジェット記録ヘッドのノズルから安定して連続的にイ
ンク滴を飛翔させるためには、極めて弱い負の圧力−1
00Pa〜−2000Paを加える必要があり、このこ
とがインクジェット記録装置を設計する上における重要
な課題となっている。
ば、図1に示すようなシリアルスキャンタイプのインク
ジェット記録装置に用いられる方式が知られている。
ッド12を搭載したキャリッジ11を矢印Aの主走査方
向に移動させつつ、その記録ヘッド12から画像データ
に基づいてインクを吐出させる記録動作と、被記録媒体
としての用紙17を主走査方向と交差する矢印Bの副走
査方向に所定量搬送する搬送動作と、を交互に繰り返す
ことによって、用紙17上に画像を順次記録する。15
は、キャリッジ11を主走査方向に移動自在にガイドす
るためのガイド軸、16はプラテンローラである。18
は、記録ヘッド12のノズル部分(インク吐出口部分)
をキャッピング可能なキャップである。記録ヘッド12
は、このキャップ18内に、画像の記録に寄与しないイ
ンクを吐出(予備吐出)することによって、インクの吐
出状態を良好に保つための回復処理を実施することがで
きる。また、記録ヘッド12をキャッピングしたキャッ
プ18内に負圧を導入して、記録ヘッド12のインク吐
出口からインクを吸引排出させることにより、記録ヘッ
ド12のインクの吐出状態を良好に保つための吸引回復
処理を実施することができる。
吐出口からインク滴を吐出するために電気熱変換体を備
えた構成を採用することができる。すなわち、その電気
熱変換体の発熱によりインクを膜沸騰させ、その発泡エ
ネルギーを利用してインク吐出口からインク滴を吐出さ
せる構成とすることができる。
方式としては、図1のように、キャリッジ11に搭載さ
れた記録ヘッド12に対して、インク袋13などのイン
ク貯留装置13からチューブ14を介してインクを供給
する方式がある。この方式は、記録ヘッド12に供給す
るインクに対して負圧を付与するために、記録ヘッド1
2の重力高さ(水頭=ヘッドともいう)面から数センチ
低い距離Hの面に、インク袋13を配置している。この
ように、水頭差を用いた負圧の付与方法は、極めてシン
プルな構造によって廉価に達成できる反面、記録装置の
設置場所が机上などの平坦な場所に制限されたり、水頭
差を確保する分、記録装置の高さが高くなることがあっ
た。このような不具合の解決策として、インク貯留装置
13に負圧発生機構を備える試みが多くなされてきた。
られる負圧発生機構の異なる従来例の説明図である。
可撓性の袋21内に金属製などのバネ22を設け、その
バネ22が袋21を図2中上下の矢印方向に膨らませる
ことによって、袋21内のインク23に負圧を発生させ
る。24は、袋21から記録ヘッドに供給されるインク
23の出口である。図3の負圧発生機構は、袋21を収
納する筐体30に調圧弁31を設け、袋21の外側領域
32内の空気圧を制御することによって、袋21内のイ
ンク22に負圧を付与する。すなわち、外側領域32内
の圧力を所定の負圧に維持するように圧力調整弁31が
開閉動作し、それが開いたときに、矢印33のように外
部から空気が流入する。
袋21内に負圧を発生させる負圧発生機構は、一般的に
多くの部品点数を要するため、コストの上昇を招いてし
まう。また、数100Paレベルの負圧を発生させるこ
とは、技術的に難しい。また、このような負圧発生機構
を備えることにより、使用可能なインクの貯留能力が下
がってしまう。さらに、薄い袋21はガス透過性が低
く、インクの長期保存時に外気が袋21内に侵入して、
袋21が膨れたり、インクが蒸発してしまうおそれもあ
る。このように、袋21を用いたインクの貯留方式にお
いて、その信頼性を確保しつつ、負圧発生機構を付加さ
せるためには、多くの問題を解決する必要があった。
スポンジ方式を採用したインク貯留装置の断面図であ
る。多孔質のスポンジ(インク吸収体)41は、それの
自身のもつ毛細管力によってインクを貯留すると同時
に、その密度を選定するだけで適当な負圧をインクに付
与することができる。40は筐体、42は空気取り入れ
口、43はインク出口である。このような貯留方式は構
造的に非常にシンプルであり、また市販のスポンジを用
いることによって廉価に製造することができる。しか
も、インク貯留装置の小型化も可能であり、その使用時
の姿勢の変化に関係なく所定の負圧が発生する。
の密度が十分ではなく、ある程度、スポンジを圧縮して
使用する必要がある。そのため、インクの使用効率が悪
くなり、インク貯留装置内には、一般的に、スポンジの
体積の70%しかインクを充填することができない。ま
た、スポンジをインク貯留装置内に均一に配置すること
が難しく、スポンジの不均一な配置によって、インクの
使用効率が落ちてしまうおそれもある。また、インクジ
ェット記録装置のインクが触れる部分は、一般に、金属
の場合にはステンレスが用いられ、樹脂の場合にはポリ
プロピレン、ポリエチレン、あるいはフッ素樹脂が用い
られるため、それらとインクとの接触によって、極微量
の分解物または添加物が溶け出すことがある。市販の多
くのスポンジはウレタン樹脂製のものが多く、その化学
的安定性が比較的低い。近年では、化学的により安定し
たポリプロピレン製のスポンジが採用されてきている。
しかし、スポンジのような多孔質体はインクに触れる面
積が大きいため、インクと化学反応したり、インクに溶
出したりして、多量の生成物が記録ヘッドのノズルに悪
影響を及ぼすおそれがある。一方、インクジェット記録
装置の用途拡大のためには、さまざまな種類のインクが
使用される。しかし、スポンジの化学的安定性が問題と
なるために,やむなくインクの処方を変更して、その化
学的安定性を改善する代わりに、その物理特性を落とす
などの対策を講じる必要があった。
て、スポンジと同等の機能つまりインクの貯留と負圧の
発生機能をもつ構成を説明するための断面図である。こ
のインク貯留装置は、特開平4−179553号公報や
特開平3−139562号公報に記載されているよう
に、スポンジのような多孔質体を用いる代わりに、薄い
板51を積層してインクの貯留を試みたものであり、板
51と板51との間の狭い間隙にインク貯留部53が形
成される。50は筐体、52はインク出口、54は、筐
体50内の圧力変動を吸収するためのバッファー、55
は、インク貯留部53のインクをインク出口52に導く
ための毛細管体である。インク貯留部53におけるイン
クの貯留や負圧の発生の源は毛細管力であり、その毛管
力は、古典的な式h=2TCosθ/ρgrで表され
る。ここで、hは管の内外の液面の高さの差、Tは液体
の表面張力、θは接触角、ρは液体の密度、gは重力加
速度、rは管の半径である。このような積層した薄い板
51を用いたインク貯留方式は、構造が比較的簡単であ
り、スポンジのような製法管理ではなく、確実な寸法管
理が可能となる。
インク貯留装置においては、インク貯留部53からイン
クを確実に取り出すためには毛細管体55を準備して、
望ましくは、それが板51を貫くように、その毛細管体
55を配置する必要があった。一方、毛細管体55は、
インク貯留部53よりも毛管力を大きくする必要がある
ため、インクの流路抵抗が過大なものとなってしまう。
その結果、多量のインクを消費する高駆動周波数の多ノ
ズルのインクジェット記録ヘッドに対しては、インク供
給の動的抵抗が大きくなり、インクの供給切れが発生す
るおそれがあった。
にも解決すべき課題があり、特に、インクジェット記録
装置におけるインク貯留装置としては、廉価に製造でき
て機能が優れたインク貯留装置の出現が求められてい
る。
インクなどの種々の液体に対して化学的に安定であっ
て、使用時の姿勢の差に拘わらず流路抵抗を低くして所
定の負圧を発生させて、液体を安定的に供給することが
できる液体貯留装置、および、それを用いた記録装置を
提供することにある。
は、液体貯留室内に貯留した液体を出口から導出可能な
液体貯留装置において、前記液体貯留室内に、所定の間
隔をおいて複数の薄板を配備することによって、所定の
毛管力を発生する貯留部を形成し、前記貯留部と前記出
口との間に所定の間隙を設けることによって、前記貯留
部における毛管力よりも強い毛管力を発生する誘導部を
形成することを特徴とする。
を付与して記録を行う記録装置において、前記インクの
供給源として、本発明の液体貯留装置を備えることを特
徴とする。
づいて説明する。
発明の第1の実施形態を説明するための図である。本例
の液体貯留装置は、前述した図1のようなインクジェッ
ト記録装置に備わるインク貯留装置としての適用例であ
り、内部に貯留したインクをインクジェット記録ヘッド
12に供給する。
形成する筐体61には、空気取り入れ口62とインク出
口65が設けられている。本例のインク貯留装置は、イ
ンク出口65からインクジェット記録ヘッドにインクを
供給し、そのインクと置換するように、空気取り入れ口
62から外部の空気を取り入れる。筐体61の内部には
支持部材63が複数備えられており、それらによって、
複数の薄板64が固定される。複数の薄板64は、イン
クに対して濡れやすいように、その材質が選定され、あ
るいは表面処理が施されている。複数の薄板64の相互
間に形成される隙間がインク貯留部66となる。インク
貯留部66にインクが充填されると毛細管力が発生し
て、その毛細管力によって、インクがインク貯留部66
に保持される。
る。 h=2TCosθ/ρgr ここで、hは水頭[m],Tはインクの表面張力[N
m],θはインクの薄板64に対する接触角,ρはイン
ク密度[Kg/m3],gは重力加速度[m/s 2],
rは毛細管の半径[m]である。長さLの薄板64の相
互間を距離tとした場合、このような平行平板の間にお
ける毛細管力は、下式によって近似できる。 h=4T・Cosθ/ρ・g・t 本発明者の計算例によれば、T=0.03、Cosθ=
1、ρ=1063、g=9.8、t=0.0001mm
(0.1mm)のときに、h=115mmとなる。同様
に、tをパラメーターとしてhを計算した場合、そのh
は図12の値となる。図12においては、tを0.5m
m,0.3mm,0.2mm,0.1mm,0.05m
mとする5つのケース(ケース1から5)について、h
を計算した。
に付与すべき負圧は、記録ヘッドの仕様により異なる
が、通常は、−0〜−200mmの水頭程度である。記
録ヘッドにおけるインクの負圧は、記録ヘッドとインク
貯留装置との間の高度差によって変動するため、インク
貯留装置内におけるインクの負圧は、そのような高度差
分だけ、記録ヘッド内において要求されるインクの負圧
よりもオフセットする必要がある。よって、記録ヘッド
に供給されるインクに求められる負圧は、望ましくはマ
イナス数十mmからマイナス200mm水頭となる。図
12において、この要求を満たすhは、インク貯留部6
6の間隙寸法tが0.3mmから0.05mm程度のと
きとなる。
インクの充填効率I[%]は、インク貯留部66の隙間
寸法tとの関係から、下式によって表される。tは薄板
64の厚さである。 I=(n−1)・t/(nd+(n−1)・t) インクの充填効率Iを上げるには、薄板64の厚さdを
0に近づければよい。
溶出したりせず、インクと反応して反応生成物を生じた
りせず、インクを取り込んで膨張したりしない物質を選
ぶ必要がある。また、薄板64の厚さdは、上述したよ
うに、インク充填効率Iを向上させるためには可能な限
り薄くすることが望ましく、さらに薄板64は薄くても
強度が強い方がよい。
を満たし、かつ安価な材料としては、ステンレスや種々
のプラスチックなどから、インクの性質や組み立て性な
どを考慮して選択して採用することができる。そのプラ
スチックとしては、例えば、薄いシートが安易に手に入
るポリプロピレンやポリエチレンやEVAなどのオレフ
ィン系のプラスチック、PTFEなどのテフロン(登録
商標)系のプラスチック、あるいは、流れ性のよいため
に薄肉厚のモールド成型が可能なポリサルフォン系のプ
ラスチックなどを採用することができる。
出口65が設けられた筐体61の内壁と、の間に形成さ
れる。インク誘導部67の毛管力は、インク貯留装置内
の如何なる毛管力の発生部位よりも高く設定される。薄
板64の周りには、支持部材63によって、毛管力を発
生しない幅aまたはcのバッファー68が形成される。
バッファー68は、例えば、水を多く含んだインクが物
流中の低温環境において凍結膨張した場合に、その膨張
分を吸収するための空間となる。その場合、インクの凍
結の解除後、バッファー68内のインクがインク貯留部
66に戻るためには、バッファー68の毛管力は、イン
ク貯留部66の毛管力よりも小さく設定する必要があ
る。
ー68についての毛管力の条件を考慮した場合、筐体6
1と薄板64のインクに対する濡れ性が同等であれば、
隙間tの寸法は下式の関係を満たせばよい。 b<t<(aまたはc) 図9から図11は、本例のインク貯留装置におけるイン
クの流れを説明するための図である。
64に対する濡れとインクの表面張力によりメニスカス
69を形成して、負圧を発生する。記録ヘッドにおける
インクの消費に応じて、インク貯留装置内のインクは、
インク出口65から記録ヘッドに供給される。インク貯
留装置内のインクは、毛管力との力関係により、図9お
よび図10中の矢印のように、薄板64の相互間から順
序よく供給される。インク出口65近傍のインク誘導部
67は、インク貯留部66よりも高い毛細管力を発生す
るため、そのインク誘導部67に対してインクが優先的
に充填される。そのため、インクジェット記録装置への
インクの供給に際しては、そのインク中に気泡などが取
り込まれることなく、インクを安定的に供給することが
できる。
するインクのせん断応力が支配的であり、その他の抵抗
成分がほとんど発生しないことは明らかである。よっ
て、本例のようなインク貯留装置は、特に、短時間に大
量にインクを消費する高速のインクジェット記録装置に
用いて好適である。
本発明の第2の実施形態を説明するための図である。こ
れらの図において、前述した第1の実施形態と同様の部
分には同一符号を付して、その説明を省略する。本例の
場合は、信頼性を向上させるために、インク貯留部66
とインク誘導部67の形状を変更した。
に、インク出口65をほぼ中心としてテーパー状に形成
される。すなわち、図14および図19中において、薄
板64の厚みを上方に向かって漸次減少させることによ
り、図14および図19のようなインク貯留装置の側面
視において、それらの薄板64の相互間に形成されるイ
ンク貯留部66がインク出口65をほぼ中心としてテー
パー状に形成されている。図19において、t1は、薄
板64の上側部位の相互間に形成されるインク貯留部6
6の幅であり、t2は、薄板64の下側部位の相互間に
形成されるインク貯留部66の幅である。さらに、図1
5および図18中において、薄板64の左側部位の厚み
を同図中の左方に向かって漸次減少させ、薄板64の右
側部位の厚みを同図中の右方に向かって漸次減少させる
ことにより、図15および図18のようなインク貯留装
置の平面視において、それらの薄板64の相互間に形成
されるインク貯留部66がインク出口65をほぼ中心と
してテーパー状に形成されている。図18において、t
3は薄板64の左右の端部の間に形成されるインク貯留
部66の幅である。
状とすることにより、インク貯留部66にて発生する毛
管力は、インク出口65に近づけば近づくほど強くな
り、より確実にインクをインク出口65に導くことがで
きる。
うに、インク出口65を中心として放射状に延在する溝
70が形成されている。溝70がもつ毛管力は、インク
誘導部67と同等またはそれ以上であり、インク出口6
5に対してインクを確実に誘導する。溝70の毛管力
は、その幅t4によって調整される。
により、各部の毛管力の関係を適正に保つことができ
る。 t1,t3 > t2> b > t4
3の実施形態を説明するための図である。図20におい
て、前述した実施形態と同様の部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。
シンプルな平滑な面をもつ薄板64に対して、複数の孔
71を形成した。その孔71の径φeは、薄板64の相
互間に形成されるインク貯留部66の幅よりも大きくす
る必要がある。インク貯留部66を前述した第2の実施
形態のようなテーパー形状とした場合には、そのインク
貯留部66が孔71よりも大きければよい。このような
孔71を形成することにより、インクの貯留効率を飛躍
的に高めることが可能となる。孔71の形状は、本例の
ようなシンプルな円形のみに限定されず、その機能が満
足できればよい。
本発明の第4の実施形態を説明するための図である。こ
れらの図において、前述した実施形態と同様の部分には
同一符号を付して、その説明を省略する。
90を用いる。このような形状の薄板90は、特に縦方
向の強度が増すため、それを極めて薄くしても形状を確
保することができる。その結果、インクの貯留効率を高
くすることができる。
は、本発明の第5の実施形態を説明するための図であ
る。これらの図において、前述した実施形態と同様の部
分には同一符号を付して、その説明を省略する。
数の薄板64を同心円上に配備して、それらを等間隔に
位置させる。互いに隣接する円筒状の薄板64の相互間
の隙間tによって、インク貯留部66が形成される。例
えば、半径r1の壁面と半径r2の壁面との間に形成さ
れる隙間tによって、インク貯留部66が形成される。
各部の機能と寸法関係は、前述した第1の実施形態と同
様である。本例のように、薄板64を円筒形とすること
により、その強度が飛躍的に向上する。そのため、薄板
64を極めて薄くしても形状を確保することができる。
その結果、インクの貯留効率を高くすることができる。
薄板体64は円筒形状の他、四角形の筒形状、または渦
巻き形状などとしてもよい。
は、インク以外の種々の液体を貯留するための装置とし
て広範囲に適用することができる。
なシリアルスキャン方式の他、種々の方式を採用するこ
とができる。例えば、被記録媒体の記録領域の全長に渡
って延在する長尺な記録ヘッドを用いる、いわゆるフル
ライン方式の記録装置として構成することもできる。
間隔をおいて配備する複数の薄板によって、所定の毛管
力を発生する貯留部を形成し、その貯留部と液体の出口
との間に設けた所定の間隙によって、貯留部における毛
管力よりも強い毛管力を発生する誘導部を形成すること
により、簡単な構成によって、貯留部の液体を誘導部か
ら出口にスムーズに誘導することができる。この結果、
インクなどの種々の液体に対して化学的に安定であっ
て、使用時の姿勢の差に拘わらず、流路抵抗を低くして
所定の負圧を発生させて、液体を安定的に供給すること
ができる。
ンクを記録装置に供給することにより、インクを安定供
給して、高品位の画像を安定的に記録することができ
る。
ェット記録装置の要部の斜視図である。
である。
の断面図である。
図である。
図である。
部の断面図である。
る。
部の断面図である。
力との関係の説明図である。
要部の断面図である。
る。
る。
要部の断面図である。
要部の断面図である。
である。
要部の断面図である。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 液体貯留室内に貯留した液体を出口から
導出可能な液体貯留装置において、 前記液体貯留室内に、所定の間隔をおいて複数の薄板を
配備することによって、所定の毛管力を発生する貯留部
を形成し、 前記貯留部と前記出口との間に所定の間隙を設けること
によって、前記貯留部における毛管力よりも強い毛管力
を発生する誘導部を形成することを特徴とする液体貯留
装置。 - 【請求項2】 前記誘導部は、前記貯留部を形成する前
記薄板の一部と、前記液体貯留室の内壁と、の間に形成
することを特徴とする請求項1に記載の液体貯留装置。 - 【請求項3】 前記液体貯留室内に外部の空気を導入可
能な空気取り入れ口を設けたことを特徴とする請求項1
または2に記載の液体貯留装置。 - 【請求項4】 前記誘導部と前記出口との間に、前記誘
導部における毛管力よりも強い毛管力を発生する溝を形
成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
載の液体貯留装置。 - 【請求項5】 前記溝は、前記液体貯留室の内壁に形成
することを特徴とする請求項4に記載の液体貯留装置。 - 【請求項6】 前記貯留部は、前記出口に近づくにつれ
て毛管力が大きいことを特徴とする請求項1から5のい
ずれかに記載の液体貯留装置。 - 【請求項7】 前記貯留部を形成する複数の薄板同士の
間隔は、前記出口から離れるにしたがって広がることを
特徴とする請求項6に記載の液体貯留装置。 - 【請求項8】 前記貯留部を形成する複数の薄板同士の
間隔は、0.05mm以上かつ0.5mm以下であるこ
とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の液体
貯留装置。 - 【請求項9】 前記貯留部における毛管力は50Pa以
上かつ2000Pa以下であることを特徴とする請求項
1から8のいずれかに記載の液体貯留装置。 - 【請求項10】 前記貯留部を形成する複数の薄板に複
数の孔を設けたことを特徴とする請求項1から9のいず
れかに記載の液体貯留装置。 - 【請求項11】 前記液体はインクであることを特徴と
する請求項1から10のいずれかに記載の液体貯留装
置。 - 【請求項12】 被記録媒体にインクを付与して記録を
行う記録装置において、 前記インクの供給源として、請求項11に記載の液体貯
留装置を備えることを特徴とする記録装置。 - 【請求項13】 前記液体貯留装置から供給されるイン
クを吐出可能なインクジェット記録ヘッドを用いて、前
記被記録媒体にインクを付与することを特徴とする請求
項12に記載の記録装置。 - 【請求項14】 前記インクジェット記録ヘッドは、イ
ンク吐出用のエネルギーとして熱エネルギーを発生する
電気熱変換体を備えることを特徴とする請求項13に記
載の記録装置。
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