JP2003198972A - 表示装置および制御方法、プログラムおよび記録媒体、並びに表示システム - Google Patents

表示装置および制御方法、プログラムおよび記録媒体、並びに表示システム

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JP2003198972A JP2001399865A JP2001399865A JP2003198972A JP 2003198972 A JP2003198972 A JP 2003198972A JP 2001399865 A JP2001399865 A JP 2001399865A JP 2001399865 A JP2001399865 A JP 2001399865A JP 2003198972 A JP2003198972 A JP 2003198972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のテレビジョン受像機を接続して使用し
た場合に、単体で使用する場合よりも高機能を実現す
る。 【解決手段】 親機1としてのテレビジョン受像機で
は、テレビジョン放送番組が表示されている(図36
A)。そして、親機1に表示された画像データにシーン
チェンジが生じると、そのシーンチェンジ直後のフレー
ムの画像データが、子機211としてのテレビジョン受像
機で表示される(図36B)。その後、さらに、親機1
に表示された画像データにシーンチェンジが生じると、
そのシーンチェンジ直後のフレームの画像データが、子
機211において、いままで表示されていた画像データに
代えて表示される(図36C)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置および制
御方法、プログラムおよび記録媒体、並びに表示システ
ムに関し、特に、例えば、多数の表示装置を接続して使
用した場合に、単体で使用する場合よりも高機能を実現
することができるようにする表示装置および制御方法、
プログラムおよび記録媒体、並びに表示システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、テレビジョン受像機において
は、テレビジョン放送信号が受信され、テレビジョン放
送番組としての画像が表示されるとともに、その画像に
付随する音声が出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のテレ
ビジョン受像機は、単体で動作することを前提とするも
のであり、このため、ユーザが、新たに、テレビジョン
受像機を購入する場合には、ユーザが所有していたテレ
ビジョン受像機は不要となり、まだ使用可能であっても
廃棄されることが多い。
【0004】従って、多数のテレビジョン受像機を接続
した場合に、単体の場合よりも高機能を実現することが
できれば、使用可能なテレビジョン受像機の廃棄を防止
して、資源の有効利用に資することができる。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、多数のテレビジョン受像機等の表示装置
を接続して使用した場合に、単体で使用する場合よりも
高機能を実現することができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の表示装置
は、少なくとも画像データを含む入力データを受信する
受信手段と、入力データの特徴を検出する特徴検出手段
と、入力データの特徴の検出結果に対応して、入力デー
タに含まれる画像データの1シーンを、他の表示装置に
表示させる制御を行う制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0007】本発明の第1の制御方法は、少なくとも画
像データを含む入力データを受信する受信ステップと、
入力データの特徴を検出する特徴検出ステップと、入力
データの特徴の検出結果に対応して、入力データに含ま
れる画像データの1シーンを、他の表示装置に表示させ
る制御を行う制御ステップとを備えることを特徴とす
る。
【0008】本発明の第1のプログラムは、少なくとも
画像データを含む入力データを受信する受信ステップ
と、入力データの特徴を検出する特徴検出ステップと、
入力データの特徴の検出結果に対応して、入力データに
含まれる画像データの1シーンを、他の表示装置に表示
させる制御を行う制御ステップとを備えることを特徴と
する。
【0009】本発明の第1の記録媒体は、少なくとも画
像データを含む入力データを受信する受信ステップと、
入力データの特徴を検出する特徴検出ステップと、入力
データの特徴の検出結果に対応して、入力データに含ま
れる画像データの1シーンを、他の表示装置に表示させ
る制御を行う制御ステップとを備えるプログラムが記録
されていることを特徴とする。
【0010】本発明の第2の表示装置は、他の表示装置
からの制御に対応して、少なくとも画像データを含む入
力データにおける画像データの1シーンを記憶する記憶
手段と、記憶手段に記憶された画像データを表示する表
示手段とを備えることを特徴とする。
【0011】本発明の第2の制御方法は、他の表示装置
からの制御に対応して、少なくとも画像データを含む入
力データにおける画像データの1シーンを記憶する記憶
ステップと、記憶ステップで記憶された画像データを表
示する表示ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】本発明の第2のプログラムは、他の表示装
置からの制御に対応して、少なくとも画像データを含む
入力データにおける画像データの1シーンを記憶する記
憶ステップと、記憶ステップで記憶された画像データを
表示する表示ステップとを備えることを特徴とする。
【0013】本発明の第2の記録媒体は、他の表示装置
からの制御に対応して、少なくとも画像データを含む入
力データにおける画像データの1シーンを記憶する記憶
ステップと、記憶ステップで記憶された画像データを表
示する表示ステップとを備えるプログラムが記録されて
いることを特徴とする。
【0014】本発明の表示システムは、第1の表示装置
が、少なくとも画像データを含む入力データを受信する
受信手段と、入力データの特徴を検出する特徴検出手段
と、入力データの特徴の検出結果に対応して、入力デー
タに含まれる画像データの1シーンを、1以上の第2の
表示装置に表示させる制御を行う制御手段とを備え、1
以上の第2の表示装置が、第1の表示装置からの制御に
対応して、入力データにおける画像データの1シーンを
記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された画像データ
を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0015】本発明の第1の表示装置および制御方法、
並びにプログラムおよび記録媒体においては、少なくと
も画像データを含む入力データが受信され、その特徴が
検出される。そして、入力データの特徴の検出結果に対
応して、入力データに含まれる画像データの1シーン
が、他の表示装置に表示される。
【0016】本発明の第2の表示装置および制御方法、
並びにプログラムおよび記録媒体においては、他の表示
装置からの制御に対応して、少なくとも画像データを含
む入力データにおける画像データの1シーンが記憶さ
れ、その記憶された画像データが表示される。
【0017】本発明の表示システムにおいては、第1の
表示装置において、少なくとも画像データを含む入力デ
ータが受信され、その入力データの特徴が検出される。
そして、入力データの特徴の検出結果に対応して、入力
データに含まれる画像データの1シーンを、1以上の第
2の表示装置に表示させる制御が行われる。一方、1以
上の第2の表示装置では、第1の表示装置からの制御に
対応して、入力データにおける画像データの1シーンが
記憶され、その記憶された画像データが表示される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したスケー
ラブルTV(Television)システム(システムとは、複数
の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同
一筐体中にあるか否かは問わない)の一実施の形態の構
成例を示す斜視図である。
【0019】図1Aの実施の形態では、スケーラブルT
Vシステムは、9台のテレビジョン受像機1、並びに2
11,212,213,221,223,231,232,233で構成
されている。また、図1Bの実施の形態では、スケーラ
ブルTVシステムは、25台のテレビジョン受像機1、
並びに211,212,213,214,215,221,222,2
23,224,225,231,232,234,235,241
42,243,244,245,251,252,253,254,2
55で構成されている。
【0020】ここで、スケーラブルTVシステムを構成
するテレビジョン受像機の数は、9台や25台に限定さ
れるものではない。即ち、スケーラブルTVシステム
は、任意の複数台のテレビジョン受像機によって構成す
ることが可能である。また、スケーラブルTVシステム
を構成するテレビジョン受像機の配置は、図1に示した
ように、横×縦が、3×3や5×5に限定されるもので
はない。即ち、スケーラブルTVシステムを構成するテ
レビジョン受像機の配置は、その他、例えば、横×縦
が、1×2や、2×1、2×3などとすることも可能で
ある。また、スケーラブルTVシステムを構成するテレ
ビジョン受像機の配置形状は、図1に示したように、格
子状(マトリクス状)に限定されるものではなく、例え
ば、ピラミッド状であっても良い。
【0021】このようにスケーラブルTVシステムは、
任意の複数台のテレビジョン受像機を、横と縦それぞれ
に、任意の台数だけ配置して構成することができること
から、「スケーラブル」なシステムであるということが
できる。
【0022】スケーラブルTVシステムを構成するテレ
ビジョン受像機には、他のテレビジョン受像機を制御す
ることができる親のテレビジョン受像機(以下、適宜、
親機という)と、他のテレビジョン受像機から制御する
ことができるが、他のテレビジョン受像機を制御するこ
とができない子のテレビジョン受像機(以下、適宜、子
機という)の2種類が存在する。
【0023】スケーラブルTVシステムが、後述する各
種の処理を行うには、スケーラブルTVシステムを構成
するテレビジョン受像機が、スケーラブルTVシステム
に対応したもの(以下、適宜、スケーラブル対応機とい
う)であり、かつ、そのうちの少なくとも1つが親機で
あることが条件となっている。このため、図1Aおよび
図1Bの実施の形態では、スケーラブルTVシステムを
構成するテレビジョン受像機のうち、例えば、中心に配
置されるテレビジョン受像機が親機1とされている。
【0024】以上から、スケーラブルTVシステムを構
成するテレビジョン受像機の中に、スケーラブル対応機
でないテレビジョン受像機が存在する場合には、そのテ
レビジョン受像機によっては、スケーラブルTVシステ
ムの機能を享受することができない。さらに、スケーラ
ブルTVシステムを構成するテレビジョン受像機がスケ
ーラブル対応機であっても、そのすべてが子機である場
合には、スケーラブルTVシステムの機能を享受するこ
とはできない。
【0025】従って、ユーザは、スケーラブルTVシス
テムの機能を享受するためには、少なくとも、1台以上
の親機、または1台の親機と1台以上の子機を購入する
必要がある。
【0026】なお、親機は、子機の機能も有しており、
従って、スケーラブルTVシステムを構成するテレビジ
ョン受像機の中に、複数台の親機が存在していてもかま
わない。
【0027】図1Aの実施の形態では、3×3台のテレ
ビジョン受像機のうち、中心(左から2番目で、上から
2番目)に配置されているテレビジョン受像機1が親機
となっており、他の8台のテレビジョン受像機211,2
12,213,221,223,231,232,233が子機になっ
ている。また、図1Bの実施の形態では、5×5台のテ
レビジョン受像機のうち、中心(左から3番目で、上か
ら3番目)に配置されているテレビジョン受像機1が親
機となっており、他の24台の211,212,2 13
14,215,221,222,223,224,225,231,2
32,234,235,2 41,242,243,244,245
51,252,253,254,255が子機になっている。
【0028】従って、図1の実施の形態では、親機1
は、スケーラブルTVシステムを構成するテレビジョン
受像機の中心に配置されているが、親機1の位置は、ス
ケーラブルTVシステムを構成するテレビジョン受像機
の中心に限定されるものではなく、親機1は、左上や右
下その他の任意の位置に配置することが可能である。
【0029】なお、スケーラブルTVシステムにおいて
は、親機1がいずれの位置に配置されている場合であっ
ても、その中心に配置されているテレビジョン受像機を
親機とみなして、後述する各処理を行うようにすること
が可能である。
【0030】ここで、以下においては、説明を簡単にす
るため、スケーラブルTVシステムは、図1Aに示した
ように、3×3台のテレビジョン受像機で構成されるも
のとし、さらに、親機1は、スケーラブルTVシステム
を構成するテレビジョン受像機の中心に配置されるもの
とする。
【0031】なお、スケーラブルTVシステムを構成す
る子機2ijのサフィックスijは、その子機2ijが、ス
ケーラブルTVシステムにおいて、第i列第j行(上か
らi行目の、左からj列目)に配置されているものであ
ることを表す。
【0032】また、以下、適宜、子機2ijを特に区別す
る必要がない限り、子機2と記述する。
【0033】次に、図2は、親機1であるテレビジョン
受像機の構成例を示す斜視図である。
【0034】親機1は、その表示画面のサイズが、例え
ば、14インチ(inch)または15インチなどのテレビジ
ョン受像機であり、その正面中央部分に、画像を表示す
るCRT(Cathod Ray Tube)11が設けられており、ま
た、その正面の左端と右端に、音声を出力するスピーカ
ユニット12Lと12Rがそれぞれ設けられている。
【0035】そして、図示せぬアンテナで受信されたテ
レビジョン放送信号における画像が、CRT11で表示
され、また、その画像に付随する音声のL(Left)チャン
ネルとR(Right)チャンネルが、スピーカユニット12
Lと12Rから、それぞれ出力される。
【0036】親機1には、赤外線IR(Infrared Ray)を
出射するリモートコマンダ(以下、適宜、リモコンとい
う)15が付随しており、ユーザは、このリモコン15
を操作することにより、受信チャンネルや音量の変更、
その他各種のコマンドを、親機1に与えることができる
ようになっている。
【0037】なお、リモコン15は、赤外線通信を行う
ものに限定されるものではなく、例えば、BlueTooth
(商標)その他の無線通信を行うものを採用することが
可能である。
【0038】また、リモコン15は、親機1のみなら
ず、子機2を制御することも可能である。
【0039】次に、図3は、図2の親機1の構成例を示
す6面図である。
【0040】図3Aは親機1の正面を、図3Bは親機1
の上面を、図3Cは親機1の底面を、図3Dは親機1の
左側面を、図3Eは親機1の右側面を、図3Fは親機1
の背面を、それぞれ示している。
【0041】親機1の上面(図3B)、底面(図3
C)、左側面(図3D)、および右側面(図3E)に
は、固定機構が設けられている。後述するように、子機
2であるテレビジョン受像機の上面、底面、左側面、お
よび右側面にも、同様の固定機構が設けられており、親
機1の上面側、底面側、左側面側、または右側面側に、
子機2や他の親機が配置されると、親機1の上面、底
面、左側面、または右側面に設けられた固定機構と、子
機2や他の親機の対向する面に設けられた固定機構と
が、例えば嵌合し、親機1と、子機2や他の親機とが、
容易に離れないように固定される。これにより、スケー
ラブルTVシステムを構成するテレビジョン受像機の位
置ずれなどを防止するようになっている。
【0042】なお、固定機構は、機械的な機構で構成す
ることもできるし、その他、例えば、磁石などによって
構成することも可能である。
【0043】親機1の背面には、図3Fに示すように、
端子パネル21、アンテナ端子22、入力端子23、お
よび出力端子24が設けられている。
【0044】端子パネル21には、親機1と、図1Aの
スケーラブルTVシステムを構成する8台の子機211
12,213,221,223,231,232,233それぞれと
を電気的に接続するための8つのIEEE(Institute of El
ectrical and Electronics Engineers)1394端子2
11,2112,2113,2121,2123,2131,21
32,2133が設けられている。
【0045】ここで、図3Fの実施の形態では、親機1
が、図1AのスケーラブルTVシステムでの子機2ij
位置を把握するため、端子パネル21においては、ユー
ザが、スケーラブルTVシステムを、その背面側から見
た場合に、図1AのスケーラブルTVシステムでの子機
ijの位置に対応する位置に、その子機2ijと接続され
るIEEE1394端子21ijが設けられている。
【0046】従って、図1AのスケーラブルTVシステ
ムにおいては、子機211はIEEE1394端子2111を、子機
12はIEEE1394端子2112を、子機213はIEEE1394端子
21 13を、子機221はIEEE1394端子2121を、子機223
はIEEE1394端子2123を、子機231はIEEE1394端子21
31を、子機232はIEEE1394端子2132を,子機233はIE
EE1394端子2133を、それぞれ経由して、親機1と接続
するように、ユーザに接続を行ってもらう。
【0047】なお、図1AのスケーラブルTVシステム
において、子機ijを、端子パネル21のどのIEEE1394端
子と接続するかは、特に限定されるものではない。但
し、子機ijを、IEEE1394端子21ij以外のIEEE1394端子
と接続する場合には、その子機 ijが、図1Aのスケーラ
ブルTVシステムの第i列第j行に配置されているもの
であることを、親機1に設定する必要がある(ユーザに
設定してもらう必要がある)。
【0048】また、図3Fの実施の形態では、端子パネ
ル21に、8つのIEEE1394端子21 11乃至2133を設
け、親機1と、8台の子機211乃至233それぞれとを、
パラレルに接続するようにしたが、親機1と、8台の子
機211乃至233とは、シリアルに接続することも可能で
ある。即ち、子機2ijは、他の子機2i'j'を経由して、
親機1と接続することが可能である。但し、この場合
も、子機ijが、図1AのスケーラブルTVシステムの第
i列第j行に配置されているものであることを、親機1
に設定する必要がある。従って、端子パネル21に設け
るIEEE1394端子の数は、8つに限定されるものではな
い。
【0049】さらに、スケーラブルTVシステムを構成
するテレビジョン受像機どうしの電気的な接続は、IEEE
1394に限定されるものではなく、その他、例えば、LAN
(IEEE802)などを採用することが可能である。また、ス
ケーラブルTVシステムを構成するテレビジョン受像機
どうしの電気的な接続は、有線ではなく、無線で行うこ
とも可能である。
【0050】アンテナ端子22には、図示せぬアンテナ
に接続されているケーブルが接続され、これにより、ア
ンテナで受信されたテレビジョン放送信号が、親機1に
入力される。入力端子23には、例えば、VTR(Video Ta
pe Recoder)等から出力される画像データおよび音声デ
ータが入力される。出力端子24からは、例えば、親機
1で受信されているテレビジョン放送信号としての画像
データおよび音声データが出力される。
【0051】次に、図4は、子機2であるテレビジョン
受像機の構成例を示す斜視図である。
【0052】子機2は、図2の親機1と同一の表示画面
サイズのテレビジョン受像機であり、その正面中央部分
に、画像を表示するCRT(Cathod Ray Tube)31が設
けられており、また、その正面の左端と右端に、音声を
出力するスピーカユニット32Lと32Rがそれぞれ設
けられている。なお、親機1と子機2とでは、異なる表
示画面サイズを採用することも可能である。
【0053】そして、図示せぬアンテナで受信されたテ
レビジョン放送信号における画像が、CRT31で表示
され、また、その画像に付随する音声のL(Left)チャン
ネルとR(Right)チャンネルが、スピーカユニット32
Lと32Rから、それぞれ出力される。
【0054】子機2にも、親機1と同様に、赤外線IR
を出射するリモコン35が付随しており、ユーザは、こ
のリモコン35を操作することにより、受信チャンネル
や音量の変更、その他各種のコマンドを、子機2に与え
ることができるようになっている。
【0055】なお、リモコン35は、子機2のみなら
ず、親機1の制御も行うことができるようになってい
る。
【0056】また、図1AのスケーラブルTVシステム
を構成するには、ユーザは、1台の親機1と、8台の子
機211乃至233を購入する必要があるが、この場合に、
親機1にリモコン15が付随し、8台の子機211乃至2
33それぞれにリモコン35が付随するのでは、ユーザ
は、9台のリモコンを所有することとなり、その管理が
煩雑になる。
【0057】そこで、子機2のリモコン35は、子機2
のオプションとして、別売りにすることが可能である。
また、親機1のリモコン15も、親機1のオプションと
して、別売りにすることが可能である。
【0058】ここで、上述したように、リモコン15と
35は、親機1および子機2のいずれも制御することが
可能であり、従って、リモコン15または35のうちの
いずれか一方しか所有していなくても、親機1および子
機2のすべてを制御することが可能である。
【0059】次に、図5は、図4の子機2の構成例を示
す6面図である。
【0060】図5Aは子機2の正面を、図5Bは子機2
の上面を、図5Cは子機2の底面を、図5Dは子機2の
左側面を、図5Eは子機2の右側面を、図5Fは子機2
の背面を、それぞれ示している。
【0061】子機2の上面(図5B)、底面(図5
C)、左側面(図5D)、および右側面(図5E)に
は、固定機構が設けられており、子機2の上面側、底面
側、左側面側、または右側面側に、親機1や他の子機が
配置されると、子機2の上面、底面、左側面、または右
側面に設けられた固定機構と、親機1や他の子機の対向
する面に設けられた固定機構とが嵌合し、子機2と、他
の子機や親機1とが、容易に離れないように固定され
る。
【0062】子機2の背面には、図5Fに示すように、
端子パネル41、アンテナ端子42、入力端子43、お
よび出力端子44が設けられている。
【0063】端子パネル41には、親機1と子機2とを
電気的に接続するための1つのIEEE1394端子411が設
けられている。子機2が、図1AのスケーラブルTVシ
ステムにおける、例えば左上に配置される子機211であ
る場合には、端子パネル41のIEEE1394端子411は、
図示せぬIEEE1394ケーブルを介して、図3Fにおける端
子パネル21のIEEE1394端子2111と接続される。
【0064】なお、端子パネル41に設けるIEEE1394端
子の数は、1つに限定されるものではない。
【0065】アンテナ端子42には、図示せぬアンテナ
に接続されているケーブルが接続され、これにより、ア
ンテナで受信されたテレビジョン放送信号が、子機2に
入力される。入力端子43には、例えば、VTR等から出
力される画像データおよび音声データが入力される。出
力端子44からは、例えば、子機2で受信されているテ
レビジョン放送信号としての画像データおよび音声デー
タが出力される。
【0066】以上のように構成される1台の親機1と8
台の子機211乃至233の合計9台のテレビジョン受像機
が、横方向と縦方向に、それぞれ3台ずつ配置されるこ
とにより、図1AのスケーラブルTVシステムが構成さ
れる。
【0067】なお、図1AのスケーラブルTVシステム
は、親機または子機としてのテレビジョン受像機の上、
下、左、または右に、他のテレビジョン受像機を直接配
置して構成する他、例えば、図6に示すスケーラブルT
Vシステム専用のラックに、テレビジョン受像機を配置
して構成することも可能である。このように専用のラッ
クを使用する場合には、スケーラブルTVシステムを構
成するテレビジョン受像機の位置ずれなどを、より強固
に防止することができる。
【0068】ここで、親機または子機としてのテレビジ
ョン受像機の上、下、左、または右に、他のテレビジョ
ン受像機を直接配置することによりスケーラブルTVシ
ステムを構成する場合には、例えば、親機1は、少なく
とも、子機232が存在しないと、図1Aに示したよう
に、第2行第2列に配置することができない。これに対
して、図6のスケーラブルTVシステム専用のラックを
用いる場合には、子機2 32が存在しなくても、親機1
を、第2行第2列に配置することができる。
【0069】次に、図7は、リモコン15の構成例を示
す平面図である。
【0070】セレクトボタンスイッチ51は、上下左右
方向の4つの方向の他、その中間の4つの斜め方向の合
計8個の方向に操作(方向操作)することができる。さ
らに、セレクトボタンスイッチ51は、リモコン15の
上面に対して垂直方向にも押下操作(セレクト操作)す
ることができる。メニューボタンスイッチ54は、親機
1のCRT11(または子機2のCRT31)に、各種
の設定(例えば、上述した、子機ijが、スケーラブルT
Vシステムの第i列第j行に配置されているものである
ことの設定)や、所定の処理を行うことを指令するコマ
ンドの入力を行うためのメニュー画面を表示させるとき
に操作される。
【0071】ここで、メニュー画面が表示された場合に
は、そのメニュー画面における項目等を指示するカーソ
ルが、CRT11に表示される。このカーソルは、セレ
クトボタンスイッチ51を方向操作することで、その操
作に対応する方向に移動する。また、カーソルが、所定
の項目上の位置にあるときに、セレクトボタンスイッチ
51がセレクト操作されると、その項目の選択が確定さ
れる。なお、本実施の形態では、後述するように、メニ
ューに表示される項目の中にアイコンがあり、セレクト
ボタンスイッチ51は、アイコンをクリックするとき
も、セレクト操作される。
【0072】なお、メニュー画面に表示される項目やア
イコン等については、その項目やアイコン等に対応する
ボタンスイッチを、リモコン15に設けるようにするこ
とが可能である。この場合、ユーザは、メニュー画面を
表示させなくても、リモコン15を直接操作すること
で、メニュー画面に表示される項目やアイコン等の指定
を行うことができる。
【0073】イグジットボタンスイッチ55は、メニュ
ー画面から元の通常の画面に戻る場合などに操作され
る。
【0074】ボリウムボタンスイッチ52は、ボリウム
をアップまたはダウンさせるときに操作される。チャン
ネルアップダウンボタンスイッチ53は、受信する放送
チャンネルの番号を、アップまたはダウンするときに操
作される。
【0075】0乃至9の数字が表示されている数字ボタ
ン(テンキー)スイッチ58は、表示されている数字を
入力するときに操作される。エンタボタンスイッチ57
は、数字ボタンスイッチ58の操作が完了したとき、数
字入力終了の意味で、それに続いて操作される。なお、
チャンネルを切り換えたときは、親機1のCRT11
(もしくは子機2のCRT31)に、新たなチャンネル
の番号などが、所定の時間、OSD(On Screen Displa
y)表示される。ディスプレイボタン56は、現在選択し
ているチャンネルの番号や、現在の音量等のOSD表示
のオン/オフを切り換えるときに操作される。
【0076】テレビ/ビデオ切換ボタンスイッチ59
は、親機1(もしくは子機2)の入力を、後述する図1
0の内蔵するチューナ121(もしくは後述する図11
のチューナ141)、または図3の入力端子23(もし
くは図5の入力端子43)からの入力に切り換えるとき
に操作される。テレビ/DSS切換ボタンスイッチ60
は、チューナ121において地上波による放送を受信す
るテレビモード、または衛星放送を受信するDSS(Dig
ital Satellite System(Hughes Communications社の商
標))モードを選択するときに操作される。数字ボタンス
イッチ58を操作してチャンネルを切り換えると、切り
換え前のチャンネルが記憶され、ジャンプボタンスイッ
チ61は、この切り換え前の元のチャンネルに戻るとき
に操作される。
【0077】ランゲージボタン62は、2カ国語以上の
言語により放送が行われている場合において、所定の言
語を選択するときに操作される。ガイドボタンスイッチ
63は、EPG(Electric Program Guide)を表示させる
ときに操作される。フェイバリッドボタンスイッチ64
は、あらかじめ設定されたユーザの好みのチャンネルを
選択する場合に操作される。
【0078】ケーブルボタンスイッチ65、テレビスイ
ッチ66、およびDSSボタンスイッチ67は、リモコ
ン15から出射される赤外線に対応するコマンドコード
の機器カテゴリを切り換えるためのボタンスイッチであ
る。即ち、リモコン15は(リモコン35も同様)、親
機1や子機2としてのテレビジョン受像機の他、図示せ
ぬSTBやIRDを遠隔制御することができるようにな
っており、ケーブルボタンスイッチ65は、CATV網
を介して伝送されてくる信号を受信するSTB(Set Top
Box)を、リモコン15によって制御する場合に操作さ
れる。ケーブルボタンスイッチ65の操作後は、リモコ
ン15からは、STBに割り当てられた機器カテゴリの
コマンドコードに対応する赤外線が出射される。同様
に、テレビボタンスイッチ66は、親機1(または子機
1)を、リモコン15によって制御する場合に操作され
る。DSSボタンスイッチ67は、衛星を介して伝送さ
れている信号を受信するIRD(Integrated Receiver a
nd Decorder)を、リモコン15によって制御する場合に
操作される。
【0079】LED(Light Emitting Diode)68,6
9,70は、それぞれケーブルボタンスイッチ65、テ
レビボタンスイッチ66、またはDSSボタンスイッチ
67がオンにされたとき点灯し、これにより、リモコン
15が、現在、どのカテゴリの装置の制御が可能になっ
ているのかが、ユーザに示される。なお、LED68,
69,70は、それぞれケーブルボタンスイッチ65、
テレビボタンスイッチ66、またはDSSボタンスイッ
チ67がオフにされたときは消灯する。
【0080】ケーブル電源ボタンスイッチ71、テレビ
電源ボタンスイッチ72、DSS電源ボタンスイッチ7
3は、STB、親機1(もしくは子機2)、またはIR
Dの電源をオン/オフするときに操作される。
【0081】ミューティングボタンスイッチ74は、親
機1(または子機2)のミューティング状態を設定また
は解除するときに操作される。スリープボタンスイッチ
75は、所定の時刻になった場合、または所定の時間が
経過した場合に、自動的に電源をオフするスリープモー
ドを設定または解除するときに操作される。
【0082】次に、図8は、子機2のリモコン35の構
成例を示す平面図である。
【0083】リモコン35は、図7のリモコン15にお
けるセレクトボタンスイッチ51乃至スリープボタンス
イッチ75とそれぞれ同様に構成されるセレクトボタン
スイッチ81乃至スリープボタンスイッチ105から構
成されるため、その説明は省略する。
【0084】次に、図9は、親機1のリモコン15の他
の構成例を示す平面図である。
【0085】図9の実施の形態では、図7における8方
向に操作可能なセレクトボタンスイッチ51に代えて、
上下左右の4方向の方向ボタンスイッチ111,11
2,113,114と、セレクト操作を行うためのボタ
ンスイッチ110が設けられている。さらに、図9の実
施の形態では、ケーブルボタンスイッチ65、テレビボ
タンスイッチ66、およびDSSボタンスイッチ67が
内照式とされ、図7におけるLED68乃至70が省略
されている。但し、ボタンスイッチ65乃至67の裏側
には、図示せぬLEDが配置されており、ボタンスイッ
チ65乃至67が操作されると、その操作に対応して、
その裏側に配置されているLEDがそれぞれ点灯または
消灯するようになっている。
【0086】その他のボタンスイッチは、その配置位置
は異なるものの、基本的には図7に示した場合と同様で
ある。
【0087】なお、子機2のリモコン35も、図9にお
ける場合と同様に構成することが可能である。
【0088】また、リモコン15には、その移動を検出
するジャイロを内蔵させるようにすることができる。こ
の場合、リモコン15では、その内蔵するジャイロによ
って、リモコン15の移動方向と移動量を検出し、メニ
ュー画面において表示されるカーソルを、その移動方向
と移動量に対応して移動させるようにすることが可能で
ある。このように、リモコン15にジャイロを内蔵させ
る場合には、図7の実施の形態では、セレクトボタンス
イッチ51を8方向に移動することができるように構成
する必要がなくなり、また、図9の実施の形態では、方
向ボタンスイッチ111乃至114を設ける必要がなく
なる。同様に、リモコン35にも、ジャイロを内蔵させ
るようにすることが可能である。
【0089】次に、図10は、親機1の電気的構成例を
示している。
【0090】図示せぬアンテナで受信されたテレビジョ
ン放送信号は、チューナ121に供給され、CPU12
9の制御の下、検波、復調される。チューナ121の出
力は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調
回路122に供給され、CPU129の制御の下、QP
SK復調される。QPSK復調回路122の出力は、エ
ラー訂正回路123に供給され、CPU129の制御の
下、エラーが検出、訂正され、デマルチプレクサ124
に供給される。
【0091】デマルチプレクサ124は、CPU129
の制御の下、エラー訂正回路123の出力を、必要に応
じてデスクランブルし、さらに、所定のチャンネルのT
S(Transport Stream)パケットを抽出する。そして、デ
マルチプレクサ124は、画像データ(ビデオデータ)
のTSパケットを、MPEG(Moving Picture Experts
Group)ビデオデコーダ125に供給するととともに、音
声データ(オーディオデータ)のTSパケットを、MP
EGオーディオデコーダ126に供給する。また、デマ
ルチプレクサ124は、エラー訂正回路123の出力に
含まれるTSパケットを、必要に応じて、CPU129
に供給する。さらに、デマルチプレクサ124は、CP
U129から供給される画像データまたは音声データ
(TSパケットの形にされているものを含む)を受信
し、MPEGビデオデコーダ125またはMPEGオー
ディオデコーダ126に供給する。
【0092】MPEGビデオデコーダ125は、デマル
チプレクサ124から供給される画像データのTSパケ
ットを、MPEGデコードし、信号処理部127に供給
する。MPEGオーディオデコーダ126は、デマルチ
プレクサ124から供給される音声データのTSパケッ
トを、MPEGデコードする。MPEGオーディオデコ
ーダ126でのデコードにより得られるLチャンネルと
Rチャンネルの音声データは、信号処理部127に供給
される。
【0093】信号処理部127は、MPEGビデオデコ
ーダ125からの画像データを、マトリクス回路128
に供給するとともに、MPEGオーディオデコーダ12
6からの音声データ(音響データ)を、アンプ137に
供給する。
【0094】さらに、信号処理部127は、DSP(Dig
ital Signal Processor)127A,EEPROM(Elect
rically Erasable Programable Read Only Memory)12
7B,RAM(Random Access Memory)127Cなどで構
成されており、CPU129の制御の下、そこに供給さ
れる画像データや音声データに対して、各種のディジタ
ル信号処理を施す。
【0095】即ち、DSP127Aは、EEPROM1
27Bに記憶されたプログラムにしたがい、必要に応じ
て、EEPROM127Bに記憶されたデータを用い
て、各種の信号処理を行う。EEPROM127Bは、
DSP127Aが各種の処理を行うためのプログラムや
必要なデータを記憶している。RAM137Cは、DS
P137Aが各種の処理を行う上で必要なデータやプロ
グラムを一時記憶する。
【0096】なお、EEPROM127Bに記憶された
データやプログラムは、そこに上書きすることで、バー
ジョンアップすることができる。
【0097】マトリクス回路128は、信号処理部12
7から供給される画像データを、RGB(Red,Green,Blu
e)の画像データに変換し、CRTに供給して表示させ
る。なお、マトリクス回路128は、D/A(Digital/A
nalog)変換器を有しており、画像データをD/A変換し
てから出力する。
【0098】CPU129は、EEPROM130や、
ROM(Read Only Memory)131に記憶されているプロ
グラムにしたがって各種の処理を実行し、これにより、
例えば、チューナ121、QPSK復調回路122、エ
ラー訂正回路123、デマルチプレクサ124、信号処
理部127、IEEE1394インタフェース133、IRイン
タフェース135、およびモデム136を制御する。ま
た、CPU129は、デマルチプレクサ124から供給
されるデータを、IEEE1394インタフェース133に供給
し、IEEE1394インタフェース133から供給されるデー
タを、デマルチプレクサ124や信号処理部127に供
給する。さらに、CPU129は、フロントパネル13
4やIRインタフェース135から供給されるコマンド
に対応した処理を実行する。また、CPU129は、モ
デム136を制御することにより、電話回線を通じて、
図示せぬサーバにアクセスし、バージョンアップされた
プログラムや必要なデータを取得する。
【0099】EEPROM130は、電源オフ後も保持
しておきたいデータやプログラムを記憶する。ROM1
31は、例えば、IPL(Initial Program Loader)のプ
ログラムを記憶している。なお、EEPROM130に
記憶されたデータやプログラムは、そこに上書きするこ
とで、バージョンアップすることができる。
【0100】RAM132は、CPU129の動作上必
要なデータやプログラムを一時記憶する。
【0101】IEEE1394インタフェース133は、端子パ
ネル21(のIEEE1394端子2111乃至2133(図3))
に接続されており、IEEE1394の規格に準拠した通信を行
うためのインタフェースとして機能する。これにより、
IEEE1394インタフェース133は、CPU129から供
給されるデータを、IEEE1394の規格に準拠して、外部に
送信する一方、外部からIEEE1394の規格に準拠して送信
されてくるデータを受信し、CPU129に供給する。
【0102】フロントパネル134は、図2および図3
では図示していないが、親機1の、例えば正面の一部に
設けられている。そして、フロントパネル134は、リ
モコン15(図7、図9)に設けられたボタンスイッチ
の一部を有しており、即ち、例えば、ボリウムボタンス
イッチ52、チャンネルアップダウンボタンスイッチ5
3、メニューボタンスイッチ54、数字ボタンスイッチ
58、およびテレビ電源ボタンスイッチ72などに対応
するボタンスイッチを有しており、フロントパネル13
4のボタンスイッチが操作された場合には、その操作に
対応する操作信号が、CPU129に供給される。この
場合、CPU129は、フロントパネル134からの操
作信号に対応した処理を行う。
【0103】IRインタフェース135は、リモコン1
5の操作に対応して、リモコン15から送信されてくる
赤外線を受信(受光)する。さらに、IRインタフェー
ス135は、その受信した赤外線を光電変換し、その結
果得られる信号を、CPU129に供給する。この場
合、CPU129は、IRインタフェース135からの
信号に対応した処理、即ち、リモコン15の操作に対応
した処理を行う。また、IRインタフェース135は、
CPU129の制御にしたがい、赤外線を発光する。即
ち、本実施の形態では、親機1は、上述のIEEE1394イン
タフェース133によるIEEE1394通信、および後述する
モデム136による通信の他、IRインタフェース13
5による赤外線通信も行うことができるようになってい
る。
【0104】モデム136は、電話回線を介しての通信
制御を行い、これにより、CPU129から供給される
データを、電話回線を介して送信するとともに、電話回
線を介して送信されてくるデータを受信し、CPU12
9に供給する。
【0105】アンプ137は、信号処理部127から供
給される音声データを必要に応じて増幅し、スピーカユ
ニット12Lおよび12Rに供給して出力させる。な
お、アンプ137は、D/A変換器を有しており、音声
データをD/A変換してから出力する。
【0106】以上のように構成される親機1では、次の
ようにして、テレビジョン放送番組としての画像と音声
が出力される(画像が表示され、音声が出力される)。
【0107】即ち、アンテナで受信されたテレビジョン
放送信号としてのトランスポートストリームが、チュー
ナ121,QPSK復調回路122、およびエラー訂正
回路123を介して、デマルチプレクサ124に供給さ
れる。デマルチプレクサ124は、トランスポートスト
リームから、所定の番組のTSパケットを抽出し、画像
データのTSパケットを、MPEGビデオデコーダ12
5に供給するとともに、音声データのTSパケットを、
MPEGオーディオデコーダ126に供給する。
【0108】MPEGビデオデータコーダ125では、
デマルチプレクサ124からのTSパケットがMPEG
デコードされる。そして、その結果られる画像データ
が、MPEGビデオデコーダ125から、信号処理部1
27およびマトリクス回路128を経由して、CRT1
1に供給されて表示される。
【0109】一方、MPEGオーディオデコーダ126
では、デマルチプレクサ124からのTSパケットがM
PEGデコードされる。そして、その結果られる音声デ
ータが、MPEGオーディオデコーダ126から、信号
処理部127およびアンプ137を経由して、スピーカ
ユニット12Lおよび12Rに供給されて出力される。
【0110】次に、図11は、子機2の電気的構成例を
示している。
【0111】子機2は、図10のチューナ121乃至ア
ンプ137とそれぞれ同様に構成されるチューナ141
乃至アンプ157から構成されるため、その説明は省略
する。
【0112】なお、親機1と子機2は、図3Fと図5F
に示したように、それぞれ独立して、アンテナ端子22
と42を有するので、図1のスケーラブルTVシステム
を構成するテレビジョン受像機としての親機1と子機2
には、それぞれに、アンテナ(からのケーブル)を接続
することが可能である。しかしながら、親機1と子機2
それぞれに、アンテナを接続する場合には、配線が煩雑
になるおそれがある。そこで、スケーラブルTVシステ
ムにおいては、そのスケーラブルTVシステムを構成す
るテレビジョン受像機のうちのいずれか1つにアンテナ
を接続し、そのテレビジョン受像機で受信されたテレビ
ジョン放送信号を、例えば、IEEE1394通信によって、他
のテレビジョン受像機に分配するようにすることが可能
である。
【0113】次に、本実施の形態では、親機1の端子パ
ネル21のIEEE1394端子21ij(図3)と、子機2ij
端子パネル41のIEEE1394端子411(図5)とが、IEE
E1394ケーブルによって接続されることにより、親機1
と子機2とが、電気的に接続され、これにより、親機1
と子機2との間で、IEEE1394通信(IEEE1394の規格に準
拠した通信)が行われ、各種のデータ等がやりとりされ
る。
【0114】そこで、図12乃至図21を参照して、IE
EE1394通信について説明する。
【0115】IEEE1394は、シリアルバス規格の1つであ
り、IEEE1394通信は、データのアイソクロナス(isochro
nous)転送を行うことができることから、画像や音声と
いったリアルタイムで再生する必要のあるデータの転送
に適している。
【0116】即ち、IEEE1394インタフェースを有する機
器(IEEE1394機器)どうしの間では、125μs(マイ
クロ秒)周期で、最大で、100μsの伝送帯域(時間
ではあるが、帯域と呼ばれる)を使用して、データのア
イソクロナス転送を行うことができる。また、上述の伝
送帯域の範囲内であれば、複数チャンネルで、アイソク
ロナス転送を行うことができる。
【0117】図12は、IEEE1394通信プロトコルのレイ
ヤ構造を示している。
【0118】IEEE1394プロトコルは、トランザクション
層(Transaction Layer)、リンク層(Link Layer)、およ
び物理層(Physical Layer)の3層の階層構造を有する。
各階層は、相互に通信し、また、それぞれの階層は、シ
リアルバス管理(Serial BusManagement)と通信を行う。
さらに、トランザクション層およびリンク層は、上位の
アプリケーションとの通信も行う。この通信に用いられ
る送受信メッセージは、要求(Request)、指示(表示)
(Indication)、応答(Response)、確認(Confirmation)の
4種類があり、図12における矢印は、この通信を示し
ている。
【0119】なお、矢印の名称の最後に".req"がついた
通信は要求を表し、".ind"は指示を表す。また、".res
p"は応答を、".conf"は確認をそれぞれ表す。例えば、T
R_CONT.reqは、シリアルバス管理から、トランザクショ
ン層に送られる、要求の通信である。
【0120】トランザクション層は、アプリケーション
からの要求により、他のIEEE1394機器(IEEE1394インタ
フェースを有する機器)とデータ通信を行う為のアシン
クロナス(asynchronous)伝送サービスを提供し、ISO/IE
C13213で必要とされるリクエストレスポンスプロトコル
(Request Response Protocol)を実現する。即ち、IEEE1
394規格によるデータ転送方式としては、上述したアイ
ソクロナス伝送の他、アシンクロナス伝送があり、トラ
ンザクション層は、アシンクロナス伝送の処理を行う。
アシンクロナス伝送で伝送されるデータは、トランザク
ション層のプロトコルに要求する処理の単位であるリー
ドトランザクション(read Transaction)、ライトトラン
ザクション(write Transaction)、ロックトランザクシ
ョン(lockTransaction)の3種類のトランザクションに
よって、IEEE1394機器間で伝送される。
【0121】リンク層は、アクノリッジ(Acknowledge)
を用いたデータ伝送サービス、アドレス処理、データエ
ラー確認、データのフレーミング等の処理を行う。リン
ク層が行う1つのパケット伝送はサブアクションと呼ば
れ、サブアクションには、アシンクロナスサブアクショ
ン(Asynchronous Subaction)およびアイソクロナスサブ
アクション(Isochronous Subaction)の2種類がある。
【0122】アシンクロナスサブアクションは、ノード
(IEEE1394においてアクセスできる単位)を特定する物
理ID(Physical Identification)、およびノード内のア
ドレスを指定して行われ、データを受信したノードは、
アクノリッジを返送する。但し、IEEE1394シリアルバス
内の全てのノードにデータを送るアシンクロナスブロー
ドキャストサブアクションでは、データを受信したノー
ドは、アクノリッジを返送しない。
【0123】一方、アイソクロナスサブアクションで
は、データが、一定周期(前述したように、125μ
s)で、チャンネル番号を指定して伝送される。なお、
アイソクロナスサブアクションでは、アクノリッジは返
送されない。
【0124】物理層は、リンク層で用いる論理シンボル
を電気信号に変換する。さらに、物理層は、リンク層か
らのアービトレーション(IEEE1394通信を行うノードが
競合したときの調停)の要求に対する処理を行ったり、
バスリセットに伴うIEEE1394シリアルバスの再コンフィ
グレーションを実行し、物理IDの自動割り当てを行った
りする。
【0125】シリアスバス管理では、基本的なバス制御
機能の実現とISO/IEC13212のCSR(Control&Status Regis
ter Architecture)が提供される。シリアスバス管理
は、ノードコントローラ(Node Controllor)、アイソク
ロナスリソースマネージャ(Isochronous Resource Mana
ger)、およびバスマネージャ(Bus Manager)の機能を有
する。ノードコントローラは、ノードの状態、物理ID等
を制御するとともに、トランザクション層、リンク層、
および物理層を制御する。アイソクロナスリソースマネ
ージャは、アイソクロナス通信に用いられるリソースの
利用状況を提供するもので、アイソクロナス通信を行う
ためには、IEEE1394シリアルバスに接続された機器の中
に少なくとも1つ、アイソクロナスリソースマネージャ
の機能を有するIEEE1394機器が必要である。バスマネー
ジャは、各機能の中では、最も高機能であり、IEEE1394
シリアルバスの最適利用を図ることを目的とする。な
お、アイソクロナスリソースマネージャとバスマネージ
ャの存在は、任意である。
【0126】IEEE1394機器どうしは、ノード分岐とノー
ドディジーチェインのいずれの接続も可能であるが、IE
EE1394機器が新たに接続されたりすると、バスリセット
が行われ、ツリー識別や、ルートノード、物理ID、アイ
ソクロナスリソースマネージャ、サイクルマスタ、バス
マネージャの決定等が行われる。
【0127】ここで、ツリー識別においては、IEEE1394
機器としてのノード間の親子関係が決定される。また、
ルートノードは、アービトレーションによってIEEE1394
シリアルバスを使用する権利を獲得したノードの指定等
を行う。物理IDは、self-IDパケットと呼ばれるパケッ
トが、各ノードに転送されることにより決定される。な
お、self-IDパケットには、ノードのデータ転送レート
や、ノードがアイソクロナスリソースマネージャになれ
るかどうかといった情報が含まれる。
【0128】アイソクロナスリソースマネージャは、上
述したように、アイソクロナス通信に用いられるリソー
スの利用状況を提供するノードで、後述する帯域幅レジ
スタ(BANDWIDTH_AVAILABLEレジスタ)や、チャンネル
番号レジスタ(CHANNELS_AVAILABLEレジスタ)を有す
る。さらに、アイソクロナスリソースマネージャは、バ
スマネージャとなるノードの物理IDを示すレジスタも有
する。なお、IEEE1394シリアルバスで接続されたIEEE13
94機器としてのノードの中に、バスマネージャが存在し
ない場合には、アイソクロナスリソースマネージャが、
簡易的なバスマネージャとして機能する。
【0129】サイクルマスタは、アイソクロナス伝送の
周期である125μsごとに、IEEE1394シリアルバス上
に、サイクルスタートパケットを送信する。このため、
サイクルマスタは、その周期(125μs)をカウント
するためのサイクルタイムレジスタ(CYCLE_TIMEレジス
タ)を有する。なお、ルートノードがサイクルマスタに
なるが、ルートノードがサイクルマスタとしての機能を
有していない場合には、バスマネージャがルートノード
を変更する。
【0130】バスマネージャは、IEEE1394シリアルバス
上における電力の管理や、上述したルートノードの変更
等を行う。
【0131】バスリセット後に、上述したようなアイソ
クロナスリソースマネージャの決定等が行われると、IE
EE1394シリアルバスを介してのデータ伝送が可能な状態
となる。
【0132】IEEE1394のデータ伝送方式の1つであるア
イソクロナス伝送では、伝送帯域および伝送チャンネル
が確保され、その後、データが配置されたパケット(ア
イソクロナスパケット)が伝送される。
【0133】即ち、アイソクロナス伝送では、サイクル
マスタが125μs周期でサイクルスタートパケット
を、IEEE1394シリアルバス上にブロードキャストする。
サイクルスタートパケットがブロードキャストされる
と、アイソクロナスパケットの伝送を行うことが可能な
状態となる。
【0134】アイソクロナス伝送を行うには、アイソク
ロナスリソースマネージャの提供する伝送帯域確保用の
帯域幅レジスタと、チャンネル確保用のチャンネル番号
レジスタを書き換えて、アイソクロナス伝送のための資
源の確保を宣言する必要がある。
【0135】ここで、帯域幅レジスタおよびチャンネル
番号レジスタは、ISO/IEC13213で規定されている64ビ
ットのアドレス空間を有する、後述するCSR(Control&St
atusRegister)の1つとして割り当てられる。
【0136】帯域幅レジスタは、32ビットのレジスタ
で、上位19ビットは予約領域とされており、下位13
ビットが、現在使用することが可能な伝送帯域(bw_rema
ining)を表す。
【0137】即ち、帯域幅レジスタの初期値は、000000
00000000000001001100110011B(Bは、その前の値が2進
数であることを表す)(=4915)となっている。こ
れは、次のような理由による。即ち、IEEE1394では、15
72.864Mbps(bit per second)で、32ビットの伝送に要
する時間が、1として定義されており、上述の125μs
は、00000000000000000001100000000000B(=614
4)に相当する。しかしながら、IEEE1394では、アイソ
クロナス伝送に使用することのできる伝送帯域は、1周
期である125μsのうちの80%であることが定めら
れている。従って、アイソクロナス伝送で使用可能な最
大の伝送帯域は、100μsであり、100μsは、上
述のように、00000000000000000001001100110011B(=
4915)となる。
【0138】なお、125μsから、アイソクロナス伝
送で使用される最大の伝送帯域である100μsを除い
た残りの25μsの伝送帯域は、アシンクロナス伝送で
使用される。アシンクロナス伝送は、帯域幅レジスタや
チャンネル番号レジスタの記憶値を読み出すとき等に用
いられる。
【0139】アイソクロナス伝送を開始するためには、
そのための伝送帯域を確保する必要がある。即ち、例え
ば、1周期である125μsのうちの、10μsの伝送帯域
を使用してアイソクロナス伝送を行う場合には、その1
0μsの伝送帯域を確保する必要がある。この伝送帯域
の確保は、帯域幅レジスタの値を書き換えることで行わ
れる。即ち、上述のように、10μsの伝送帯域を確保す
る場合には、その10μsに相当する値である492
を、帯域幅レジスタの値から減算し、その減算値を、帯
域幅レジスタにセットする。従って、例えば、いま、帯
域幅レジスタの値が4915になっていた場合(アイソ
クロナス伝送が、まったく行われていない場合)に、10
μsの伝送帯域を確保するときには、帯域幅レジスタの
値が、上述の4915から、その4915から10μs
に相当する492を減算した4423(=000000000000
00000001000101000111B)に書き換えられる。
【0140】なお、帯域幅レジスタの値から、確保(使
用)しようとする伝送帯域を減算した値が0よりも小さ
くなる場合は、伝送帯域を確保することができず、従っ
て、帯域幅レジスタの値は書き換えられないし、さら
に、アイソクロナス伝送を行うこともできない。
【0141】アイソクロナス伝送を行うには、上述した
ような伝送帯域の確保を行う他、伝送チャンネルも確保
しなければならない。この伝送チャンネルの確保は、チ
ャンネル番号レジスタを書き換えることで行われる。
【0142】チャンネル番号レジスタは、64ビットの
レジスタで、各ビットが、各チャンネルに対応してい
る。即ち、第nビット(最下位ビットからn番目のビッ
ト)は、その値が1であるときは、第n−1チャンネル
が未使用状態であることを表し、0であるときは、第n
−1チャンネルが使用状態であることを表す。従って、
どのチャンネルも使用されていない場合には、チャンネ
ル番号レジスタは、11111111111111111111111111111111
11111111111111111111111111111111Bとなっており、例
えば、第1チャンネルが確保されると、チャンネル番号
レジスタは、11111111111111111111111111111111111111
11111111111111111111111101Bに書き換えられる。
【0143】なお、チャンネル番号レジスタは、上述の
ように64ビットであるから、アイソクロナス伝送で
は、最大で、第0乃至第63チャンネルの64チャンネ
ルの確保が可能であるが、第63チャンネルは、アイソ
クロナスパケットをブロードキャストする場合に用いら
れる。
【0144】以上のように、アイソクロナス伝送は、伝
送帯域および伝送チャンネルの確保を行った上で行われ
るから、伝送レートを保証したデータ伝送を行うことが
でき、上述したように、画像や音声といったリアルタイ
ムで再生する必要のあるデータ伝送に特に適している。
【0145】次に、IEEE1394通信は、上述したように、
ISO/IEC13213で規定された64ビットのアドレス空間を
有するCSRアーキテクチャに準拠している。
【0146】図13は、CSRアーキテクチャのアドレス
空間を示している。
【0147】CSRの上位16ビットは、各ノードを示す
ノードIDであり、残りの48ビットは、各ノードに与え
られたアドレス空間の指定に使われる。この上位16ビ
ットは、さらにバスIDの10ビットと物理ID(狭義のノ
ードID)の6ビットに分かれる。すべてのビットが1と
なる値は、特別な目的で使用されるため、1023個の
バスと63個のノードを指定することができる。
【0148】CSRの下位48ビットにて規定される25
6テラバイトのアドレス空間のうちの上位20ビットで
規定される空間は、2048バイトのCSR特有のレジス
タやIEEE1394特有のレジスタ等に使用されるイニシャル
レジスタスペース(Initial Register Space)、プライベ
ートスペース(Private Space)、およびイニシャルメモ
リスペース(Initial Memory Space)などに分割され、下
位28ビットで規定される空間は、その上位20ビット
で規定される空間が、イニシャルレジスタスペースであ
る場合、コンフィギレーションROM(Configuration R
OM)、ノード特有の用途に使用されるイニシャルユニッ
トスペース(Initial Unit Space)、プラグコントロール
レジスタ(Plug Control Register(PCRs))などとして用
いられる。
【0149】ここで、図14は、主要なCSRのオフセッ
トアドレス、名前、および働きを示している。
【0150】図14において、「オフセット」の欄は、
イニシャルレジスタスペースが始まるFFFFF0000000h(h
は、その前の値が16進数であることを表す)番地から
のオフセットアドレスを示している。オフセット220hを
有する帯域幅レジスタは、上述したように、アイソクロ
ナス通信に割り当て可能な帯域を示しており、アイソク
ロナスリソースマネージャとして動作しているノードの
値だけが有効とされる。即ち、図13のCSRは、各ノー
ドが有しているが、帯域幅レジスタについては、アイソ
クロナスリソースマネージャのものだけが有効とされ
る。従って、帯域幅レジスタは、実質的に、アイソクロ
ナスリソースマネージャだけが有する。
【0151】オフセット224h乃至228hのチャンネル番号
レジスタは、上述したように、その各ビットが0乃至6
3番のチャンネル番号のそれぞれに対応し、ビットが0
である場合には、そのチャンネルが既に割り当てられて
いることを示している。チャンネル番号レジスタも、ア
イソクロナスリソースマネージャとして動作しているノ
ードのもののみが有効である。
【0152】図13に戻り、イニシャルレジスタスペー
ス内のアドレス400h乃至800hに、ゼネラルROMフォー
マットに基づいたコンフィギレーションROMが配置さ
れる。
【0153】ここで、図15は、ゼネラルROMフォー
マットを示している。
【0154】IEEE1394上のアクセスの単位であるノード
は、ノードの中にアドレス空間を共通に使用しつつ独立
して動作をするユニットを複数個有することができる。
ユニットディレクトリ(unit directories)は、このユニ
ットに対するソフトウェアのバージョンや位置を示すこ
とができる。バスインフォブロック(bus info block)と
ルートディレクトリ(root directory)の位置は固定され
ているが、その他のブロックの位置はオフセットアドレ
スによって指定される。
【0155】ここで、図16は、バスインフォブロッ
ク、ルートディレクトリ、およびユニットディレクトリ
の詳細を示している。
【0156】バスインフォブロック内のCompany IDに
は、機器の製造者を示すID番号が格納される。Chip ID
には、その機器固有の、他の機器と重複のない世界で唯
一のIDが記憶される。また、IEC1833の規格により、IEC
1883を満たした機器のユニットディレクトリのユニット
スペックID(unit spec id)の、ファーストオクテットに
は00hが、セカンドオクテットにはA0hが、サードオクテ
ットには2Dhが、それぞれ書き込まれる。さらに、ユニ
ットスイッチバージョン(unit sw version)のファース
トオクテットには、01hが、サードオクテットのLSB(Lea
st Significant Bit)には、1が書き込まれる。
【0157】ノードは、図13のイニシャルレジスタス
ペース内のアドレス900h乃至9FFhに、IEC1883に規定さ
れるPCR(Plug Control Register)を有する。これは、ア
ナログインタフェースに類似した信号経路を論理的に形
成するために、プラグという概念を実体化したものであ
る。
【0158】ここで、図17は、PCRの構成を示してい
る。
【0159】PCRは、出力プラグを表すoPCR(output Plu
g Control Resister)と、入力プラグを表すiPCR(input
Plug Control Register)を有する。また、PCRは、各機
器固有の出力プラグまたは入力プラグの情報を示すレジ
スタoMPR(output Master Plug Register)とiMPR(input
Master Plug Register)を有する。IEEE1394機器は、oMP
RおよびiMPRをそれぞれ複数持つことはないが、個々の
プラグに対応したoPCRおよびiPCRを、IEEE1394機器の能
力によって複数持つことが可能である。図17に示した
PCRは、それぞれ31個のoPCR#0乃至#30およびiPCR#0乃
至#30を有する。アイソクロナスデータの流れは、これ
らのプラグに対応するレジスタを操作することによって
制御される。
【0160】図18は、oMPR,oPCR,iMPR、およびiPCR
の構成を示している。
【0161】図18AはoMPRの構成を、図18BはoPCR
の構成を、図18CはiMPRの構成を、図18DはiPCRの
構成を、それぞれ示している。
【0162】oMPRおよびiMPRのMSB側の2ビットのデー
タレートケイパビリティ(data ratecapability)には、
その機器が送信または受信可能なアイソクロナスデータ
の最大伝送速度を示すコードが格納される。oMPRのブロ
ードキャストチャンネルベース(broadcast channel bas
e)は、ブロードキャスト出力に使用されるチャンネルの
番号を規定する。
【0163】oMPRのLSB側の5ビットのナンバーオブア
ウトプットプラグス(number of output plugs)には、そ
の機器が有する出力プラグ数、即ち、oPCRの数を示す値
が格納される。iMPRのLSB側の5ビットのナンバーオ
ブインプットプラグス(number of input plugs)には、
その機器が有する入力プラグ数、即ち、iPCRの数を示す
値が格納される。non-persistent extension fieldおよ
びpersistent extension fieldは、将来の拡張の為に定
義された領域である。
【0164】oPCRおよびiPCRのMSBのオンライン(on-lin
e)は、プラグの使用状態を示す。即ち、その値が1であ
ればそのプラグがON-LINEであり、0であればOFF-LINE
であることを示す。oPCRおよびiPCRのブロードキャスト
コネクションカウンタ(broadcast connection counter)
の値は、ブロードキャストコネクションの有り(1)ま
たは無し(0)を表す。oPCRおよびiPCRの6ビット幅を
有するポイントトウポイントコネクションカウンタ(poi
nt-to-point connection counter)が有する値は、その
プラグが有するポイントトウポイントコネクション(poi
nt-to-point connection)の数を表す。
【0165】oPCRおよびiPCRの6ビット幅を有するチャ
ンネルナンバー(channel number)が有する値は、そのプ
ラグが接続されるアイソクロナスチャンネルの番号を示
す。oPCRの2ビット幅を有するデータレート(data rat
e)の値は、そのプラグから出力されるアイソクロナスデ
ータのパケットの現実の伝送速度を示す。oPCRの4ビッ
ト幅を有するオーバーヘッドID(overhead ID)に格納さ
れるコードは、アイソクロナス通信のオーバーのバンド
幅を示す。oPCRの10ビット幅を有するペイロード(pay
load)の値は、そのプラグが取り扱うことができるアイ
ソクロナスパケットに含まれるデータの最大値を表す。
【0166】次に、以上のようなIEEE1394通信を行うIE
EE1394機器については、その制御のためのコマンドとし
て、AV/Cコマンドセットが規定されている。そこで、本
実施の形態でも、親機1は、このAV/Cコマンドセットを
利用して、子機2を制御するようになっている。但し、
親機1から子機2を制御するにあたっては、AV/Cコマン
ドセット以外の独自のコマンド体系を用いることも可能
である。
【0167】ここで、AV/Cコマンドセットについて、簡
単に説明する。
【0168】図19は、アシンクロナス転送モードで伝
送されるAV/Cコマンドセットのパケットのデータ構造を
示している。
【0169】AV/Cコマンドセットは、AV(Audio Visua
l)機器を制御するためのコマンドセットで、AV/Cコマン
ドセットを用いた制御系では、ノード間において、AV/C
コマンドフレームおよびレスポンスフレームが、FCP(Fu
nction Control Protocol)を用いてやり取りされる。バ
スおよびAV機器に負担をかけないために、コマンドに
対するレスポンスは、100ms以内に行うことになっ
ている。
【0170】図19に示すように、アシンクロナスパケ
ットのデータは、水平方向32ビット(=1 quadlet)
で構成されている。図中上段はパケットのヘッダ部分(p
acketheader)を示しており、図中下段はデータブロック
(data block)を示している。destination_IDは、宛先を
示している。
【0171】CTSはコマンドセットのIDを示しており、A
V/CコマンドセットではCTS=“0000”である。ctyp
e/responseは、パケットがコマンドの場合はコマンドの
機能分類を示し、パケットがレスポンスの場合はコマン
ドの処理結果を示す。コマンドは大きく分けて、(1)
機能を外部から制御するコマンド(CONTROL)、(2)外
部から状態を問い合わせるコマンド(STATUS)、(3)制
御コマンドのサポートの有無を外部から問い合わせるコ
マンド(GENERAL INQUIRY(opcodeのサポートの有無)お
よびSPECIFIC INQUIRY(opcodeおよびoperandsのサポー
トの有無))、(4)状態の変化を外部に知らせるよう
要求するコマンド(NOTIFY)の4種類が定義されている。
【0172】レスポンスはコマンドの種類に応じて返さ
れる。CONTROLコマンドに対するレスポンスには、NOT I
NPLEMENTED(実装されていない)、ACCEPTED(受け入れ
る)、REJECTED(拒絶)、およびINTERIM(暫定)があ
る。STATUSコマンドに対するレスポンスには、NOT INPL
EMENTED、REJECTED、IN TRANSITION(移行中)、および
STABLE(安定)がある。GENERAL INQUIRYおよびSPECIFI
C INQUIRYコマンドに対するレスポンスには、IMPLEMENT
ED(実装されている)、およびNOT IMPLEMENTEDがあ
る。NOTIFYコマンドに対するレスポンスには、NOT IMPL
EMENTED,REJECTED,INTERIM、およびCHANGED(変化し
た)がある。
【0173】subunit typeは、機器内の機能を特定する
ために設けられており、例えば、tape recorder/playe
r,tuner等が割り当てられる。同じ種類のsubunitが複
数存在する場合の判別を行うために、判別番号としてsu
bunit id(subunit typeの後に配置される)でアドレッ
シングを行う。opcodeはコマンドを表しており、operan
dはコマンドのパラメータを表している。Additional op
erandsは追加のoperandが配置されるフィールドであ
る。paddingはパケット長を所定のビット数とするため
にダミーのデータが配置されるフィールドである。data
CRC(Cyclic Redundancy Check)はデータ伝送時のエラ
ーチェックに使われるCRCが配置される。
【0174】次に、図20は、AV/Cコマンドの具体例を
示している。
【0175】図20Aは、ctype/responseの具体例を示
している。図中上段がコマンド(Command)を表してお
り、図中下段がレスポンス(Response)を表している。
“0000”にはCONTROL、“0001”にはSTATUS、
“0010”にはSPECIFIC INQUIRY、“0011”には
NOTIFY、“0100”にはGENERAL INQUIRYが割り当て
られている。“0101乃至0111”は将来の仕様の
ために予約確保されている。また、“1000”にはNO
T INPLEMENTED、“1001”にはACCEPTED、“101
0”にはREJECTED、“1011”にはIN TRANSITION、
“1100”にはIMPLEMENTED/STABLE、“1101”に
はCHNGED、“1111”にはINTERIMが割り当てられて
いる。“1110”は将来の仕様のために予約確保され
ている。
【0176】図20Bは、subunit typeの具体例を示し
ている。“00000”にはVideoMonitor、“0001
1”にはDisk recorder/Player、“00100”にはTa
perecorder/Player、“00101”にはTuner、“00
111”にはVideo Camera、“11100”にはVendor
unique、“11110”にはSubunit type extended t
o next byteが割り当てられている。なお、“1111
1”にはunitが割り当てられているが、これは機器その
ものに送られる場合に用いられ、例えば電源のオンオフ
などが挙げられる。
【0177】図20Cは、opcodeの具体例を示してい
る。各subunit type毎にopcodeのテーブルが存在し、こ
こでは、subunit typeがTape recorder/Playerの場合の
opcodeを示している。また、opcode毎にoperandが定義
されている。ここでは、“00h”にはVENDOR-DEPENDE
NT、“50h”にはSEACH MODE、“51h”にはTIMECO
DE、“52h”にはATN、“60h”にはOPEN MIC、
“61h”にはREAD MIC、“62h”にはWRITE MIC、
“C1h”にはLOAD MEDIUM、“C2h”にはRECORD、
“C3h”にはPLAY、“C4h”にはWINDが、それぞれ
割り当てられている。
【0178】図21は、AV/Cコマンドとレスポンスの具
体例を示している。
【0179】例えば、ターゲット(コンスーマ)(制御
される側)としての再生機器に再生指示を行う場合、コ
ントローラ(制御する側)は、図21Aのようなコマン
ドをターゲットに送る。このコマンドは、AV/Cコマンド
セットを使用しているため、CTS=“0000”となっ
ている。ctypeは、機器を外部から制御するコマンド(CO
NTROL)を用いるため、“0000”となっている(図2
0A)。subunit typeは、Tape recorder/Playerである
ことより、“00100”となっている(図20B)。
idは、ID#0の場合を示しており、000となっている。
opcodeは、再生を意味する“C3h”となっている(図
20C)。operandは、FORWARDを意味する“75h”と
なっている。そして、再生されると、ターゲットは、図
21Bのようなレスポンスをコントローラに返す。ここ
では、受け入れを意味するacceptedがresponseに配置さ
れており、responseは、“1001”となっている(図
20A)。responseを除いて、他は図21Aと同じであ
るので説明は省略する。
【0180】スケーラブルTVシステムにおいて、親機
1と子機2との間では、上述のようなAV/Cコマンドセッ
トを用いて、各種の制御が行われる。但し、本実施の形
態では、親機1と子機2との間で行われる制御のうち、
既定のコマンドとレスポンスで対処できないものについ
ては、新たなコマンドとレスポンスが定義されており、
その新たなコマンドとレスポンスを用いて、各種の制御
が行われる。
【0181】なお、以上のIEEE1394通信およびAV/Cコマ
ンドセットについては、「WHITE SERISE No.181 IEEE13
94マルチメディアインタフェース」株式会社トリケップ
ス発行、にその詳細が説明されている。
【0182】次に、図10で説明したように、親機1の
IRインタフェース135は、赤外線を受信する他、送
信することもできるようになっており、このように赤外
線を送受信することができるIRインタフェース135
に対応して、親機1のリモコン15も、赤外線を送信す
るだけでなく、受信することもできるようになってい
る。
【0183】即ち、図22は、リモコン15の電気的構
成例を示している。
【0184】操作部161は、図7または図9で説明し
たリモコン15に設けられている各種のボタンスイッチ
であり、操作されたボタンスイッチに対応する操作信号
を、制御部162に供給する。
【0185】制御部162は、操作部161からの操作
信号を受信し、その操作信号によって要求される処理を
表すコマンドのコード(コマンドコード)を、フレーム
生成部163に供給する。また、制御部162は、受信
処理部167の出力に基づいて各種の処理を行う。さら
に、制御部162は、デバイスコード記憶部168にデ
バイスコードを記憶させる。
【0186】フレーム生成部163は、制御部162か
ら供給されるコマンドコードと、デバイス記憶部168
に記憶されたデバイスコードを配置したフレーム構造の
データ(フレームデータ)を生成し、送信処理部164
に供給する。
【0187】送信処理部164は、フレーム生成部16
3から供給されるフレームデータに基づき、所定の周波
数のキャリアを変調し、その結果得られる変調信号に基
づいて、発光部165を駆動する。
【0188】発光部165は、例えばLEDで構成さ
れ、送信処理部164によって駆動されることにより、
赤外線を発光する。ここで、この発光部165で発光さ
れた赤外線が、例えば、IRインタフェース135(図
10)で受光される。
【0189】受光部166は、赤外線を受光して光電変
換し、その結果得られる信号を、受信処理部167に供
給する。ここで、受光部166は、例えば、IRインタ
フェース135で発光された赤外線を受光する。
【0190】受信処理部167は、受光部166の出力
を復調し、その結果得られるフレームデータを、制御部
162に供給する。
【0191】次に、図23は、フレーム生成部163で
生成されるフレームデータのフレームフォーマットを示
している。
【0192】フレームデータは、その先頭に、フレーム
リーダが配置され、さらに、その後に、2つのデータ部
#1および#2が配置されて構成される。
【0193】フレームリーダには、フレームの先頭を表
す所定のビット列でなるデータが配置される。
【0194】データ部#1には、デバイスコードとコマ
ンドコードとが配置される。
【0195】ここで、デバイスコードは、フレームデー
タをやりとりする装置に割り当てられるコードで、フレ
ームデータを受信した装置では、そのフレームデータに
配置されたデバイスコードと、自身に割り当てられたデ
バイスコードとが一致する場合に、そのフレームデータ
が自身宛のものであるとして、そのフレームデータに配
置されたコマンドコードに対応する処理を行う。
【0196】即ち、図22のリモコン15において、制
御部162は、受信処理部167からフレームデータが
供給されると、そのフレームデータに配置されたデバイ
スコードと、デバイスコード記憶部168に記憶された
デバイスコードとを比較し、両者が一致する場合にの
み、そのフレームデータに配置されたコマンドコードに
対応する処理を行う。
【0197】なお、制御部162は、受信処理部167
からのフレームデータに配置されたデバイスコードと、
デバイスコード記憶部168に記憶されたデバイスコー
ドとが一致しない場合は、そのフレームデータを無視
(破棄)する。従って、この場合、制御部162では、
特に、処理は行われない。
【0198】データ部#2には、データ部#1と同一の
データが配置される。
【0199】ここで、図22のリモコン15において、
制御部162は、受信処理部167からフレームデータ
が供給されると、そのフレームデータに配置されたデー
タ部#1と#2とを比較し、両者が一致する場合にの
み、上述したデバイスコードの比較を行う。従って、フ
レームデータに配置されたデータ部#1と#2とが一致
しない場合、制御部162では、特に、処理は行われな
い。
【0200】このように、制御部162では、フレーム
データに配置されたデータ部#1と#2とが一致しない
場合に処理を行わないようにすることで、正常受信され
なかったフレームデータ(誤りのあるフレームデータ)
に基づいて処理が行われることを防止するようになって
いる。
【0201】次に、上述したように、子機2のIRイン
タフェース155(図11)も、図10の親機1のIR
インタフェース135と同様に構成されており、従っ
て、赤外線を送受信することができるようになってい
る。このように赤外線を送受信することができるIRイ
ンタフェース155に対応して、子機2のリモコン35
も、赤外線を送信するだけでなく、受信することもでき
るようになっている。
【0202】即ち、図24は、リモコン35の電気的構
成例を示している。
【0203】リモコン35は、図22の操作部161乃
至デバイスコード記憶部168と同様に構成される操作
部171乃至デバイスコード記憶部178で構成されて
いるため、その説明は、省略する。
【0204】次に、図25は、親機1のIRインタフェ
ース135(図10)の詳細構成例を示している。
【0205】制御部182は、CPU129(図10)
からのコマンドを受信し、そのコマンドに対応するコマ
ンドコードを、フレーム生成部183に供給する。ま
た、制御部182は、受信処理部187から供給される
フレームデータを受信し、そのフレームデータ(図2
3)のデータ部#1と#2とが一致しているかどうかを
判定する。さらに、制御部182は、フレームデータの
データ部#1と#2とが一致している場合、フレームデ
ータのデバイスコード(図23)と、デバイスコード記
憶部188に記憶されたデバイスコードとを比較し、両
者が一致している場合、そのフレームデータのコマンド
コード(図23)に対応するコマンドを、CPU129
に供給する。
【0206】その他、制御部182は、デバイスコード
記憶部188にデバイスコードを記憶させる。
【0207】フレーム生成部183は、制御部182か
ら供給されるコマンドコードと、デバイス記憶部188
に記憶されたデバイスコードを配置したフレームデータ
(図23)を生成し、送信処理部184に供給する。
【0208】送信処理部184は、フレーム生成部18
3から供給されるフレームデータに基づき、所定の周波
数のキャリアを変調し、その結果得られる変調信号に基
づいて、発光部185を駆動する。
【0209】発光部185は、例えばLEDで構成さ
れ、送信処理部184によって駆動されることにより、
赤外線を発光する。ここで、この発光部185で発光さ
れた赤外線が、例えば、リモコン15の受光部166
(図22)で受光される。
【0210】受光部186は、赤外線を受光して光電変
換し、その結果得られる信号を、受信処理部187に供
給する。ここで、受光部186は、例えば、リモコン1
5の発光部165(図22)で発光された赤外線を受光
する。
【0211】受信処理部187は、受光部186の出力
を復調し、その結果得られるフレームデータを、制御部
182に供給する。
【0212】なお、子機2のIRインタフェース155
も、図25に示した親機1のIRインタフェース135
と同様に構成される。
【0213】次に、図26のフローチャートを参照し
て、図22の親機1のリモコン15の処理(リモコン処
理)について説明する。なお、図24の子機2のリモコ
ン35でも、同様の処理が行われる。
【0214】制御部162は、ステップS1において、
操作部161がユーザによって操作され、これにより、
操作部161からコマンドとしての操作信号が供給され
たかどうかを判定する。
【0215】ステップS1において、コマンドとしての
操作信号が供給されていないと判定された場合、即ち、
リモコン15が操作されていない場合、ステップS2に
進み、制御部162は、フレームデータを受信したかど
うかを判定する。
【0216】ステップS2において、フレームデータを
受信していないと判定された場合、ステップS1に戻
り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0217】また、ステップS2において、フレームデ
ータを受信したと判定された場合、即ち、受光部166
で赤外線が受光され、受信処理部167から制御部16
2に対して、その赤外線に対応するフレームデータが供
給された場合、ステップS3に進み、制御部162は、
そのフレームデータのデバイスコードと、デバイスコー
ド記憶部168に記憶されたデバイスコードとが一致す
るかどうかを判定する。
【0218】ステップS3において、フレームデータの
デバイスコードと、デバイスコード記憶部168に記憶
されたデバイスコードとが一致しないと判定された場
合、ステップS1に戻り、以下、同様の処理が繰り返さ
れる。
【0219】また、ステップS3において、フレームデ
ータのデバイスコードと、デバイスコード記憶部168
に記憶されたデバイスコードとが一致すると判定された
場合、ステップS4に進み、制御部162は、そのフレ
ームデータに配置されたコマンドコードに対応する処理
を行い、ステップS1に戻る。
【0220】一方、ステップS1において、コマンドと
しての操作信号が供給されたと判定された場合、即ち、
ユーザが操作部161を操作し、その操作に対応する操
作信号が、制御部162に供給された場合、ステップS
5に進み、制御部162は、その操作信号が、デバイス
コードの設定を要求するものであるかどうかを判定す
る。
【0221】ここで、デバイスコード記憶部168に
は、デフォルトのデバイスコードが記憶されているが、
そのデバイスコードは、ユーザが変更することができる
ようになっている。即ち、リモコン15のデバイスコー
ドは、所定の操作として、例えば、ユーザが、リモコン
15のメニューボタンスイッチ54およびテレビ電源ボ
タンスイッチ72(図7)を同時に操作することにより
設定することができるようになっている。そこで、ステ
ップS5では、操作信号が、メニューボタンスイッチ5
4およびテレビ電源ボタンスイッチ72を同時に操作す
ることによる、デバイスコードの設定を要求するもので
あるかどうかが判定される。
【0222】ステップS5において、操作部161から
の操作信号が、デバイスコードの設定を要求するもので
ないと判定された場合、制御部162は、その操作信号
に対応するコマンドコードを、フレーム生成部163に
供給して、ステップS6に進む。
【0223】ステップS6では、フレーム生成部163
は、制御部162からのコマンドコードと、デバイス記
憶部168に記憶されたデバイスコードとを配置するこ
とによって、図23に示したフォーマットのフレームデ
ータを生成し、送信処理部164に供給して、ステップ
S7に進む。
【0224】ステップS7では、送信処理部164は、
フレーム生成部163からのフレームデータに対応し
て、発光部165を駆動し、ステップS1に戻る。これ
により、発光部165は、フレームデータに対応する赤
外線を発光する。
【0225】一方、ステップS5において、操作部16
1からの操作信号が、デバイスコードの設定を要求する
ものであると判定された場合、即ち、ユーザが、リモコ
ン15のメニューボタンスイッチ54およびテレビ電源
ボタンスイッチ72(図7)を同時に操作した場合、ス
テップS8に進み、制御部162は、操作部161か
ら、デバイスコードに対応する操作信号が供給されるの
を待って、その操作信号を受信し、その操作信号に対応
するデバイスコードを、デバイスコード記憶部168に
設定する(上書きする)。そして、ステップS1に戻
り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0226】ここで、デバイスコードとしては、例え
ば、所定の桁数の数字を採用することができ、この場
合、ユーザは、リモコン15の、例えば、数字ボタンス
イッチ58(図7)を操作することにより、デバイスコ
ードを入力することになる。
【0227】次に、図27のフローチャートを参照し
て、図25の親機1のIRインタフェース135の処理
(IRインタフェース処理)について説明する。なお、
子機2のIRインタフェース155(図11)でも、同
様の処理が行われる。
【0228】制御部182は、ステップS21におい
て、CPU129からコマンドが供給されたかどうかを
判定する。
【0229】ステップS21において、コマンドが供給
されていないと判定された場合、ステップS22に進
み、制御部182は、受信処理部187から、フレーム
データを受信したかどうかを判定する。
【0230】ステップS22において、フレームデータ
を受信していないと判定された場合、ステップS21に
戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0231】また、ステップS22において、フレーム
データを受信したと判定された場合、即ち、受光部18
6で、例えば、リモコン15からの赤外線が受光され、
受信処理部187から制御部182に対して、その赤外
線に対応するフレームデータが供給された場合、ステッ
プS23に進み、制御部182は、そのフレームデータ
のデバイスコードと、デバイスコード記憶部188に記
憶されたデバイスコードとが一致するかどうかを判定す
る。
【0232】ステップS23において、フレームデータ
のデバイスコードと、デバイスコード記憶部188に記
憶されたデバイスコードとが一致しないと判定された場
合、ステップS21に戻り、以下、同様の処理が繰り返
される。
【0233】また、ステップS23において、フレーム
データのデバイスコードと、デバイスコード記憶部18
8に記憶されたデバイスコードとが一致すると判定され
た場合、ステップS24に進み、制御部182は、その
フレームデータに配置されたコマンドコードに対応する
コマンドを、CPU129に転送し、ステップS21に
戻る。
【0234】従って、この場合、CPU129では、I
Rインタフェース135(制御部182)から供給され
るコマンドに対応する処理が行われる。
【0235】一方、ステップS21において、CPU1
29からコマンドが供給されたと判定された場合、ステ
ップS25に進み、制御部182は、そのコマンドが、
デバイスコードの設定を要求するものであるかどうかを
判定する。
【0236】ここで、デバイスコード記憶部188にお
いても、図22のデバイスコード記憶部168における
場合と同様に、デフォルトのデバイスコードが記憶され
ているが、そのデバイスコードは、ユーザが変更するこ
とができるようになっている。即ち、IRインタフェー
ス135のデバイスコードは、所定の操作として、例え
ば、ユーザが、フロントパネル134(図10)におけ
る、リモコン15のメニューボタンスイッチ54および
テレビ電源ボタンスイッチ72(図7)に対応する2つ
のボタンスイッチを同時に操作することにより設定する
ことができるようになっている。そこで、ステップS2
5では、CPU129からのコマンドが、そのような2
つのボタンスイッチが同時に操作されることによる、デ
バイスコードの設定を要求するものであるかどうかが判
定される。
【0237】ステップS25において、CPU129か
らのコマンドが、デバイスコードの設定を要求するもの
でないと判定された場合、制御部182は、そのコマン
ドに対応するコマンドコードを、フレーム生成部183
に供給して、ステップS26に進む。
【0238】ステップS26では、フレーム生成部18
3は、制御部182からのコマンドコードと、デバイス
記憶部188に記憶されたデバイスコードとを配置する
ことによって、図23に示したフォーマットのフレーム
データを生成し、送信処理部184に供給して、ステッ
プS27に進む。
【0239】ステップS27では、送信処理部184
は、フレーム生成部183からのフレームデータに対応
して、発光部185を駆動し、ステップS21に戻る。
これにより、発光部185は、フレームデータに対応す
る赤外線を発光する。なお、この赤外線は、例えば、リ
モコン15で受光される。
【0240】一方、ステップS25において、CPU1
29からのコマンドが、デバイスコードの設定を要求す
るものであると判定された場合、即ち、ユーザが、フロ
ントパネル134(図10)における、リモコン15の
メニューボタンスイッチ54およびテレビ電源ボタンス
イッチ72(図7)に対応する2つのボタンスイッチを
同時に操作した場合、ステップS28に進み、制御部1
82は、CPU129から、デバイスコードが供給され
るのを待って、そのデバイスコードを受信し、デバイス
コード記憶部188に設定する(上書きする)。そし
て、ステップS21に戻り、以下、同様の処理が繰り返
される。
【0241】ここで、親機1においては、ユーザが、例
えば、フロントパネル134(図10)における、リモ
コン15の数字ボタンスイッチ58に対応するボタンス
イッチを操作することにより、デバイスコードを入力す
ることができる。
【0242】以上のように、リモコン15および35、
並びに親機1のIRインタフェース135および子機2
のIRインタフェース155には、ユーザが、デバイス
コードを設定することができ、さらに、それらの間での
コマンドコードのやりとりは、デバイスコードが一致す
るものどうしでのみ可能になっている。
【0243】従って、例えば、リモコン15において、
親機1を制御したい場合には、リモコン15と親機1の
IRインタフェース135のデバイスコードを同一の値
に設定すれば良い。また、例えば、リモコン15におい
て、子機2を制御したい場合には、リモコン15と子機
2のIRインタフェース155のデバイスコードを同一
の値に設定すれば良い。さらに、例えば、リモコン15
と、親機1のIRインタフェース135および子機2の
IRインタフェース155のデバイスコードを、すべて
同一にした場合には、ユーザがリモコン15を操作する
と、親機1と子機2で同一の処理が行われることにな
る。
【0244】また、例えば、ユーザがリモコン15だけ
を有している場合でも、スケーラブルTVシステムを構
成するテレビジョン受像機としての親機1と各子機2ij
それぞれに、異なるデバイスコードを設定しておけば、
リモコン15のデバイスコードを、所望のテレビジョン
受像機のデバイスコードに一致するように設定すること
により、ユーザは、1つのリモコン15によって、スケ
ーラブルTVシステムを構成するテレビジョン受像機と
しての親機1と各子機2ijそれぞれを、独立に遠隔制御
することができる。
【0245】次に、図28のフローチャートを参照し
て、図10の親機1の処理について説明する。
【0246】まず最初に、ステップS41において、C
PU129は、端子パネル21に、何らかの機器が接続
されるか、または、IEEE1394インタフェース133もし
くはIRインタフェース135等から、何らかのコマン
ドが供給されるというイベントが生じたかどうかを判定
し、何らのイベントも生じていないと判定した場合、ス
テップS41に戻る。
【0247】また、ステップS41において、端子パネ
ル21に機器が接続されるイベントが生じたと判定され
た場合、ステップS42に進み、CPU129は、後述
する図29の認証処理を行い、ステップS41に戻る。
【0248】ここで、端子パネル21に機器が接続され
たかどうかを判定するには、端子パネル21に機器が接
続されたことを検出する必要があるが、この検出は、例
えば、次のようにして行われる。
【0249】即ち、端子パネル21(図3)に設けられ
たIEEE1394端子21ijに、(IEEE1394ケーブルを介し
て)機器が接続されると、そのIEEE1394端子21ijの端
子電圧が変化する。IEEE1394インタフェース133は、
この端子電圧の変化を、CPU129に報告するように
なっており、CPU129は、IEEE1394インタフェース
133から、端子電圧の変化の報告を受けることによっ
て、端子パネル21に機器が新たに接続されたことを検
出する。なお、CPU129は、例えば、同様の手法
で、端子パネル21から機器が切り離されたことを認識
する。
【0250】一方、ステップS41において、IEEE1394
インタフェース133もしくはIRインタフェース13
5等から、何らかのコマンドが供給されるイベントが生
じたと判定された場合、ステップS43に進み、親機1
では、そのコマンドに対応した処理が行われ、ステップ
S41に戻る。
【0251】次に、図29のフローチャートを参照し
て、親機1が図28のステップS42で行う認証処理に
ついて説明する。
【0252】親機1の認証処理では、端子パネル21に
新たに接続された機器(以下、適宜、接続機器という)
が、正当なIEEE1394機器であるかどうかについての認証
と、そのIEEE1394機器が、親機または子機となるテレビ
ジョン受像機(スケーラブル対応機)であるかどうかい
ついての認証の2つの認証が行われる。
【0253】即ち、親機1の認証処理では、まず最初
に、ステップS51において、CPU129は、IEEE13
94インタフェース133を制御することにより、接続機
器に対して、相互認証を行うことを要求する認証要求コ
マンドを送信させ、ステップS52に進む。
【0254】ステップS52では、CPU129は、認
証要求コマンドに対応するレスポンスが、接続機器から
返ってきたかどうかを判定する。ステップS52におい
て、認証要求コマンドに対応するレスポンスが、接続機
器から返ってきていないと判定された場合、ステップS
53に進み、CPU129は、タイムオーバとなったか
どうか、即ち、認証要求コマンドを送信してから所定の
時間が経過したかどうかを判定する。
【0255】ステップS53において、タイムオーバで
あると判定された場合、即ち、認証要求コマンドを、接
続機器に送信してから、所定の時間が経過しても、その
接続機器から、認証要求コマンドに対応するレスポンス
が返ってこない場合、ステップS54に進み、CPU1
29は、接続機器が正当なIEEE1394機器でなく、認証に
失敗したとして、動作モードを、その接続機器との間で
は、何らのデータのやりとりも行わないモードである単
体モードに設定して、リターンする。
【0256】従って、親機1は、その後、正当なIEEE13
94機器でない接続機器との間では、IEEE1394通信は勿
論、何らのデータのやりとりも行わない。
【0257】一方、ステップS53において、タイムオ
ーバでないと判定された場合、ステップS52に戻り、
以下、同様の処理を繰り返す。
【0258】そして、ステップS52において、認証要
求コマンドに対応するレスポンスが、接続機器から返っ
てきたと判定された場合、即ち、接続機器からのレスポ
ンスが、IEEE1394インタフェース133で受信され、C
PU129に供給された場合、ステップS55に進み、
CPU129は、所定のアルゴリズムにしたがって、乱
数(疑似乱数)R1を生成し、IEEE1394インタフェース
133を介して、接続機器に送信する。
【0259】その後、ステップS56に進み、CPU1
29は、ステップS55で送信した乱数R1に対して、
その乱数R1を、所定の暗号化アルゴリズム(例えば、
DES(Data Encryption Standard)や、FEAL(Fast data En
cipherment Algorithm)、RC5などの秘密鍵暗号化方式)
で暗号化した暗号化乱数E’(R1)が、接続機器から
送信されてきたかどうかを判定する。
【0260】ステップS56において、接続機器から暗
号化乱数E’(R1)が送信されてきていないと判定さ
れた場合、ステップS57に進み、CPU129は、タ
イムオーバとなったかどうか、即ち、乱数R1を送信し
てから所定の時間が経過したかどうかを判定する。
【0261】ステップS57において、タイムオーバで
あると判定された場合、即ち、乱数R1を、接続機器に
送信してから、所定の時間が経過しても、その接続機器
から、暗号化乱数E’(R1)が送信されてこない場
合、ステップS54に進み、CPU129は、上述した
ように、接続機器が正当なIEEE1394機器でないとして、
動作モードを単体モードに設定して、リターンする。
【0262】一方、ステップS57において、タイムオ
ーバでないと判定された場合、ステップS56に戻り、
以下、同様の処理を繰り返す。
【0263】そして、ステップS56において、接続機
器から暗号化乱数E’(R1)が送信されてきたと判定
された場合、即ち、接続機器からの暗号化乱数E’(R
1)が、IEEE1394インタフェース133で受信され、C
PU129に供給された場合、ステップS58に進み、
CPU129は、ステップS55で生成した乱数R1
を、所定の暗号化アルゴリズムで暗号化し、暗号化乱数
E(R1)を生成して、ステップS59に進む。
【0264】ステップS59では、CPU129は、接
続機器から送信されてきた暗号化乱数E’(R1)と、
自身がステップS58で生成した暗号化乱数E(R1)
とが等しいかどうかを判定する。
【0265】ステップS59において、暗号化乱数E’
(R1)とE(R1)とが等しくないと判定された場
合、即ち、接続機器で採用されている暗号化アルゴリズ
ム(必要に応じて、暗号化に用いられる秘密鍵も含む)
が、CPU129で採用されている暗号化アルゴリズム
と異なるものである場合、ステップS54に進み、CP
U129は、上述したように、接続機器が正当なIEEE13
94機器でないとして、動作モードを単体モードに設定し
て、リターンする。
【0266】また、ステップS59において、暗号化乱
数E’(R1)とE(R1)とが等しいと判定された場
合、即ち、接続機器で採用されている暗号化アルゴリズ
ムが、CPU129で採用されている暗号化アルゴリズ
ムと等しいものである場合、ステップS60に進み、C
PU129は、接続機器が親機1の認証を行うための乱
数R2が、接続機器から送信されてきたかどうかを判定
する。
【0267】ステップS60において、乱数R2が送信
されてきていないと判定された場合、ステップS61に
進み、CPU129は、タイムオーバとなったかどう
か、即ち、例えば、ステップS59で暗号化乱数E’
(R1)とE(R1)とが等しいと判定されてから、所
定の時間が経過したかどうかを判定する。
【0268】ステップS61において、タイムオーバで
あると判定された場合、即ち、相当の時間が経過して
も、接続機器から、乱数R2が送信されてこない場合、
ステップS54に進み、CPU129は、上述したよう
に、接続機器が正当なIEEE1394機器でないとして、動作
モードを単体モードに設定して、リターンする。
【0269】一方、ステップS61において、タイムオ
ーバでないと判定された場合、ステップS60に戻り、
以下、同様の処理を繰り返す。
【0270】そして、ステップS60において、接続機
器から、乱数R2が送信されてきたと判定された場合、
即ち、接続機器からの乱数R2が、IEEE1394インタフェ
ース133で受信され、CPU129に供給された場
合、ステップS62に進み、CPU129は、乱数R2
を所定の暗号化アルゴリズムで暗号化し、暗号化乱数E
(R1)を生成して、IEEE1394インタフェース133を
介して、接続機器に送信する。
【0271】ここで、ステップS60において、接続機
器から乱数R2が送信されてきた時点で、接続機器が正
当なIEEE1394機器であることの認証が成功する。
【0272】その後、ステップS63に進み、CPU1
29は、IEEE1394インタフェース133を制御すること
により、接続機器の機器IDと機能情報を要求する機能情
報要求コマンドとともに、自身の機器IDと機能情報を、
接続機器に送信する。
【0273】ここで、機器IDは、親機1や子機2となる
テレビジョン受像機を特定するユニークなIDである。
【0274】また、機能情報は、自身の機能に関する情
報で、例えば、外部から受け付けるコマンドの種類(例
えば、電源のオン/オフ、音量調整、チャンネル、輝
度、シャープネスなどを制御するコマンドのうちのいず
れを外部から受け付けるか)、管面表示(OSD表示)
が可能かどうか、ミュート状態になり得るかどうか、ス
リープ状態となり得るかどうかなどといった情報が含ま
れる。さらに、機能情報には、自身が親機としての機能
を有するのか、または子機としての機能を有するのかと
いった情報も含まれる。
【0275】なお、親機1では、機器IDおよび機能情報
は、例えば、EEPROM130や、図15に示したコ
ンフィギレーションROMのvendor_dependent_informa
tionなどに記憶させておくことができる。
【0276】その後、ステップS64に進み、CPU1
29は、ステップS63で接続機器に送信した機能情報
要求コマンドに対応して、その接続機器が、機器IDと機
能情報を送信してくるのを待って、その機器IDと機能情
報を、IEEE1394インタフェース133を介して受信し、
EEPROM130に記憶させて、ステップS65に進
む。
【0277】ステップS65では、CPU129は、E
EPROM130に記憶された機能情報を参照すること
により、接続機器が子機であるかどうかを判定する。ス
テップS65において、接続機器が子機であると判定さ
れた場合、即ち、接続機器が子機であることの認証に成
功した場合、ステップS66およびS67をスキップし
て、ステップS68に進み、CPU129は、動作モー
ドを、その子機である接続機器とともに、後述する仮想
的な多視点表示の機能を提供しうる多視点表示可能モー
ドに設定して、リターンする。
【0278】一方、ステップS65において、接続機器
が子機でないと判定された場合、ステップS66に進
み、CPU129は、EEPROM130に記憶された
機能情報を参照することにより、接続機器が親機である
かどうかを判定する。ステップS66において、接続機
器が親機であると判定された場合、即ち、接続機器が親
機であることの認証に成功した場合、ステップS67に
進み、CPU129は、親機である接続機器との間で親
子調整処理を行う。
【0279】即ち、この場合、親機1に、他の親機が接
続されていることから、スケーラブルTVシステムを構
成するテレビジョン受像機の中に、親機として機能する
ものが、2台存在することになる。本実施の形態では、
スケーラブルTVシステムにおける親機は1台である必
要があり、このため、ステップS67では、親機1と、
接続機器としての親機との間で、いずれが親機としての
テレビジョン受像機として機能するかを決定する親子調
整処理が行われる。
【0280】具体的には、例えば、より早く、スケーラ
ブルTVシステムを構成することとなった親機、つま
り、本実施の形態では、親機1が、親機としてのテレビ
ジョン受像機として機能するように決定される。なお、
親機として機能するように決定された親機1でない方の
他の親機は、子機として機能することとなる。
【0281】ステップS67で親子調整処理が行われた
後は、ステップS68に進み、CPU129は、上述し
たように、動作モードを、多視点表示可能モードに設定
して、リターンする。
【0282】一方、ステップS66において、接続機器
が親機でないと判定された場合、即ち、接続機器が親機
および子機のいずれでもなく、従って、接続機器が親機
または子機であることの認証に失敗した場合、ステップ
S69に進み、CPU129は、動作モードを、接続機
器との間で、既定のAV/Cコマンドセットのやりとりは可
能であるが、多視点表示の機能を提供するための制御コ
マンドのやりとりはできない通常機能コマンド受付/提
供モードに設定して、リターンする。
【0283】即ち、この場合、接続機器は、親機および
子機のいずれでもないため、そのような接続機器が、親
機1に接続されても、多視点表示の機能は提供されな
い。但し、この場合、接続機器は、正当なIEEE1394機器
ではあることから、親機1と接続機器との間における既
定のAV/Cコマンドセットのやりとりは許可される。従っ
て、この場合、親機1と接続機器については、他方(あ
るいは、親機1に接続されている他のIEEE1394機器)か
ら、既定のAV/Cコマンドセットによって制御することは
可能である。
【0284】次に、図30のフローチャートを参照し
て、図11の子機2の処理について説明する。
【0285】まず最初に、ステップS71において、C
PU149は、端子パネル41に、何らかの機器が接続
されるか、または、IEEE1394インタフェース153もし
くはIRインタフェース155から、何らかのコマンド
が供給されるというイベントが生じたかどうかを判定
し、何らのイベントも生じていないと判定した場合、ス
テップS71に戻る。
【0286】また、ステップS71において、端子パネ
ル41に機器が接続されるイベントが生じたと判定され
た場合、ステップS72に進み、CPU149は、後述
する図31の認証処理を行い、ステップS71に戻る。
【0287】ここで、端子パネル41に機器が接続され
たかどうかを判定するには、端子パネル41に機器が接
続されたことを検出する必要があるが、この検出は、例
えば、図28のステップS41で説明した場合と同様に
行われる。
【0288】一方、ステップS71において、IEEE1394
インタフェース153もしくはIRインタフェース15
5から、何らかのコマンドが供給されるイベントが生じ
たと判定された場合、ステップS73に進み、子機2で
は、そのコマンドに対応した処理が行われ、ステップS
71に戻る。
【0289】次に、図31のフローチャートを参照し
て、子機2が図30のステップS72で行う認証処理に
ついて説明する。
【0290】子機2の認証処理では、端子パネル41に
新たに接続された機器(接続機器)が、正当なIEEE1394
機器であるかどうかについての認証と、そのIEEE1394機
器が、親機であるかどうかいついての認証の2つの認証
が行われる。
【0291】即ち、子機2の認証処理では、まず最初
に、ステップS81において、CPU149は、接続機
器から、相互認証を行うことを要求する認証要求コマン
ドが送信されてきたかどうかを判定し、送信されてきて
いないと判定した場合、ステップS82に進む。
【0292】ステップS82では、CPU149は、タ
イムオーバとなったかどうか、即ち、認証処理を開始し
てから所定の時間が経過したかどうかを判定する。
【0293】ステップS82において、タイムオーバで
あると判定された場合、即ち、認証処理を開始してか
ら、所定の時間が経過しても、接続機器から、認証要求
コマンドが送信されてこない場合、ステップS83に進
み、CPU149は、接続機器が正当なIEEE1394機器で
なく、認証に失敗したとして、動作モードを、その接続
機器との間では、何らのデータのやりとりも行わないモ
ードである単体モードに設定して、リターンする。
【0294】従って、子機2は、親機1と同様に、正当
なIEEE1394機器でない接続機器との間では、IEEE1394通
信は勿論、何らのデータのやりとりも行わない。
【0295】一方、ステップS82において、タイムオ
ーバでないと判定された場合、ステップS81に戻り、
以下、同様の処理を繰り返す。
【0296】そして、ステップS81において、認証要
求コマンドが、接続機器から送信されてきたと判定され
た場合、即ち、図29のステップS51で接続機器とし
ての親機1から送信されてくる認証要求コマンドが、IE
EE1394インタフェース153で受信され、CPU149
に供給された場合、ステップS84に進み、CPU14
9は、IEEE1394インタフェース153を制御することに
より、認証要求コマンドに対するレスポンスを、接続機
器に送信させる。
【0297】ここで、本実施の形態では、図29におけ
るステップS51乃至S53の処理を親機1に、図31
のステップS81,S82、およびS84の処理を子機
2に、それぞれ行わせるようにしたが、図29における
ステップS51乃至S53の処理は子機2に、図31の
ステップS81,S82、およびS84の処理は親機1
に、それぞれ行わせるようにすることも可能である。即
ち、認証要求コマンドの送信は、親機1および子機2の
うちのいずれが行ってもよい。
【0298】その後、ステップS85に進み、CPU1
49は、接続機器から、乱数R1が送信されてきたかど
うかを判定し、送信されてきていないと判定した場合、
ステップS86に進む。
【0299】ステップS86では、CPU149は、タ
イムオーバとなったかどうか、即ち、ステップS84で
認証要求コマンドに対するレスポンスを送信してから所
定の時間が経過したかどうかを判定する。
【0300】ステップS86において、タイムオーバで
あると判定された場合、即ち、認証コマンドに対するレ
スポンスを送信してから、所定の時間が経過しても、接
続機器から、乱数R1が送信されてこない場合、ステッ
プS83に進み、CPU149は、上述したように、接
続機器が正当なIEEE1394機器でないとして、動作モード
を、その接続機器との間では、何らのデータのやりとり
も行わないモードである単体モードに設定して、リター
ンする。
【0301】一方、ステップS86において、タイムオ
ーバでないと判定された場合、ステップS85に戻り、
以下、同様の処理を繰り返す。
【0302】そして、ステップS85において、接続機
器から乱数R1が送信されてきたと判定された場合、即
ち、図29のステップS55で接続機器としての親機1
から送信されてくる乱数R1が、IEEE1394インタフェー
ス153で受信され、CPU149に供給された場合、
ステップS87に進み、CPU149は、その乱数R1
を、所定の暗号化アルゴリズムで暗号化し、暗号化乱数
E’(R1)を生成する。さらに、ステップS87で
は、CPU149は、IEEE1394インタフェース153を
制御することにより、暗号化乱数E’(R1)を、接続
機器に送信し、ステップS89に進む。
【0303】ステップS89では、CPU149は、乱
数(疑似乱数)R2を生成し、IEEE1394インタフェース
153を制御することにより、乱数R2を接続機器に送
信させ、ステップS90に進む。
【0304】ステップS90では、CPU149は、接
続機器としての親機1が図29のステップS62で生成
する、乱数R2を暗号化した暗号化乱数E(R2)が、
接続機器から送信されてきたかどうかを判定する。
【0305】ステップS90において、接続機器から暗
号化乱数E(R2)が送信されてきていないと判定され
た場合、ステップS91に進み、CPU149は、タイ
ムオーバとなったかどうか、即ち、乱数R2を送信して
から所定の時間が経過したかどうかを判定する。
【0306】ステップS91において、タイムオーバで
あると判定された場合、即ち、乱数R2を、接続機器に
送信してから、所定の時間が経過しても、その接続機器
から、暗号化乱数E(R2)が送信されてこない場合、
ステップS83に進み、CPU149は、上述したよう
に、接続機器が正当なIEEE1394機器でないとして、動作
モードを単体モードに設定して、リターンする。
【0307】一方、ステップS91において、タイムオ
ーバでないと判定された場合、ステップS90に戻り、
以下、同様の処理を繰り返す。
【0308】そして、ステップS90において、接続機
器から暗号化乱数E(R2)が送信されてきたと判定さ
れた場合、即ち、接続機器からの暗号化乱数E(R2)
が、IEEE1394インタフェース153で受信され、CPU
149に供給された場合、ステップS92に進み、CP
U149は、ステップS89で生成した乱数R2を、所
定の暗号化アルゴリズムで暗号化し、暗号化乱数E’
(R2)を生成して、ステップS93に進む。
【0309】ステップS93では、CPU149は、接
続機器から送信されてきた暗号化乱数E(R2)と、自
身がステップS92生成した暗号化乱数E’(R2)と
が等しいかどうかを判定する。
【0310】ステップS93において、暗号化乱数E
(R2)とE’(R2)とが等しくないと判定された場
合、即ち、接続機器で採用されている暗号化アルゴリズ
ム(必要に応じて、暗号化に用いられる秘密鍵も含む)
が、CPU149で採用されている暗号化アルゴリズム
と異なるものである場合、ステップS83に進み、CP
U149は、上述したように、接続機器が正当なIEEE13
94機器でないとして、動作モードを単体モードに設定し
て、リターンする。
【0311】また、ステップS93において、暗号化乱
数E(R2)とE’(R2)とが等しいと判定された場
合、即ち、接続機器で採用されている暗号化アルゴリズ
ムが、CPU149で採用されている暗号化アルゴリズ
ムと等しいものであり、これにより、接続機器が正当な
IEEE1394機器であることの認証が成功した場合、ステッ
プS94に進み、CPU149は、接続機器としての親
機1が、図29のステップS63で機能情報要求コマン
ドとともに送信してくる機器IDおよび機能情報を、IEEE
1394インタフェース153を介して受信し、EEPRO
M150に記憶させる。
【0312】そして、ステップS95に進み、CPU1
49は、IEEE1394インタフェース153を制御すること
により、ステップS94で受信した接続機器からの機能
情報要求コマンドに対応して、自身の機器IDと機能情報
を、接続機器に送信させ、ステップS96に進む。
【0313】ここで、子機2では、機能IDと機能情報
は、図29で説明した親機1における場合と同様に、E
EPROM150や、図15に示したコンフィギレーシ
ョンROMのvendor_dependent_informationなどに記憶
させておくことができる。
【0314】ステップS96では、CPU149は、E
EPROM150に記憶された機能情報を参照すること
により、接続機器が親機であるかどうかを判定する。ス
テップS96において、接続機器が親機であると判定さ
れた場合、即ち、接続機器が親機であることの認証に成
功した場合、ステップS97に進み、CPU149は、
動作モードを、その親機である接続機器とともに、仮想
的な多視点表示の機能を提供しうる多視点表示可能モー
ドに設定して、リターンする。
【0315】一方、ステップS96において、接続機器
が親機でないと判定された場合、即ち、接続機器が親機
であることの認証に失敗した場合、ステップS98に進
み、CPU149は、動作モードを、接続機器との間
で、既定のAV/Cコマンドセットのやりとりは可能である
が、多視点表示の機能による処理を行うための制御コマ
ンドのやりとりはできない通常機能コマンド受付/提供
モードに設定して、リターンする。
【0316】即ち、この場合、接続機器は、親機でない
ため、そのような接続機器が、子機2に接続されても、
多視点表示の機能は提供されない。従って、子機2に、
他の子機が接続されただけでは、多視点表示の機能は提
供されない。但し、この場合、接続機器は、正当なIEEE
1394機器ではあることから、子機2と接続機器との間に
おける既定のAV/Cコマンドセットのやりとりは許可され
る。従って、この場合、子機2と接続機器(他の子機を
含む)については、他方から、既定のAV/Cコマンドセッ
トによって制御することは可能である。
【0317】次に、親機1と子機2で、図29と図31
で説明した認証処理がそれぞれ成功し、親機1および子
機2が、その動作モードを、多視点表示可能モードとし
た後に、ユーザが、リモコン15(またはリモコン3
5)を操作することにより、多視点表示を要求すると、
親機1および子機2では、後述する仮想多視点表示処理
が行われる。
【0318】ここで、仮想多視点表示処理を行うことの
指示は、例えば、メニュー画面から行うことができるよ
うになっている。
【0319】即ち、上述したように、ユーザが、リモコ
ン15(図7)のメニューボタンスイッチ54(または
リモコン35(図8)のメニューボタンスイッチ84)
を操作した場合、親機1のCRT11(または子機2の
CRT31)には、メニュー画面が表示されるが、この
メニュー画面には、例えば、仮想多視点表示処理を表す
アイコン(以下、適宜、仮想多視点表示アイコンとい
う)が表示されるようになっており、ユーザが、この仮
想多視点表示アイコンを、リモコン15を操作してクリ
ックした場合、親機1と子機2それぞれにおいて、仮想
多視点表示処理が行われる。
【0320】そこで、図32は、仮想多視点表示処理を
行う親機1における信号処理部127(図10)の第1
の機能的構成例を示している。ここで、親機1のCPU
129は、仮想多視点表示アイコンがクリックされる
と、信号処理部127を制御することにより、DSP1
27Aに、EEPROM127Bに記憶された所定のプ
ログラムを実行させる。図32の機能的構成は、このよ
うに、DSP127Aが、EEPROM127Bに記憶
されたプログラムを実行することで実現される。後述す
る信号処理部127の他の機能的構成も同様である。
【0321】フレームメモリ191,192,193
は、MPEGビデオデコーダ125(図10)が出力す
る画像データとしての輝度信号Y、色信号R−Y,B−
Yそれぞれを、フレーム単位(またはフィールド単位)
で一時記憶する。即ち、MPEGデコーダ125は、デ
マルチプレクサ124が出力する所定のチャンネルの番
組の画像データのTSパケットをMPEGデコードし、
そのデコード結果として、輝度信号Y、色信号R−Y,
B−Yでなる画像データを出力するようになっている。
フレームメモリ191,192,193は、そのように
してMPEGビデオデコーダ125が出力する輝度信号
Y、色信号R−Y,B−Yを、それぞれ記憶する。
【0322】ここで、図32の実施の形態では、フレー
ムメモリ191乃至193それぞれは、少なくとも2フ
レーム(またはフィールド)分の画像データを記憶する
ことのできる記憶容量を有している。即ち、フレームメ
モリ191乃至193それぞれは、1フレームの画像デ
ータを記憶することのできるバンクを2つ有しており、
その2つのバンクに、交互に、画像データを記憶する。
【0323】従って、フレームメモリ191に記憶され
た最新のフレームを、現フレームというものとすると、
フレームメモリ191では、常時、現フレームと、その
1フレーム前のフレーム(以下、適宜、前フレームとい
う)の画像データが記憶される。フレームメモリ192
および193においても、同様である。
【0324】フレームメモリ194,195,196
は、フレームメモリ191,192,193に記憶さ
れ、メモリ制御部197から転送されてくる1フレーム
(またはフィールド)の画像データの輝度信号Y、色信
号R−Y,B−Yを、それぞれ記憶する。
【0325】メモリ制御部197は、システムコントロ
ーラ201によって制御され、フレームメモリ191乃
至193に記憶された現フレームの画像データ(輝度信
号Y、色信号R−Y,B−Y)を、フレームメモリ19
4乃至196にそれぞれ転送し、上書きする形で記憶さ
せる。
【0326】差分検出部198は、フレームメモリ19
1に記憶された現フレームと前フレームの画像データの
輝度信号Yの差分を、現フレームの画像データの特徴と
して求め、システムコントローラ201に供給する。即
ち、差分検出部198は、例えば、現フレームの各画素
の輝度信号Yと、前フレームの対応する画素の輝度信号
Yとの差分絶対値和を、現フレームの画像データの特徴
として求め、システムコントローラ201に供給する。
【0327】カウンタ部199は、システムコントロー
ラ201の制御にしたがって、所定の値のカウント(計
数)を行い、そのカウント値を、システムコントローラ
201に供給する。また、カウンタ部199は、システ
ムコントローラ201の制御にしたがい、そのカウント
値をリセットする。
【0328】出力制御部200は、システムコントロー
ラ201の制御にしたがい、フレームメモリ194乃至
196に記憶された1フレームの画像データの輝度信号
Y、色信号R−Y,B−Yを読み出し、CPU129に
供給する。
【0329】システムコントローラ201は、メモリ制
御部197、カウンタ部199、および出力制御部20
0を制御する。
【0330】即ち、システムコントローラ201は、差
分検出部198から供給される、現フレームの画像デー
タの特徴としての差分絶対値和と所定の閾値とを比較
し、その比較結果に基づいて、カウンタ部199を制御
する。また、システムコントローラ201は、カウンタ
部199からのカウント値に基づいて、メモリ制御部1
97および出力制御部200を制御する。
【0331】なお、ここでは、システムコントローラ2
01において、輝度信号Yの差分絶対値和に基づいて、
カウンタ部199を制御するようにしたが、その他、例
えば、差分検出部198において、色信号R−YやB−
Yの差分絶対値和を求めるようにし、システムコントロ
ーラ201では、その色信号R−YやB−Yの差分絶対
値和をも加味して、カウンタ部199を制御するように
することも可能である。
【0332】ここで、MPEGビデオデコーダ125
(図10)が出力する画像データとしての輝度信号Y、
色信号R−Y,B−Yは、フレームメモリ191乃至1
93にそれぞれ供給される他、信号処理部127の後段
のマトリクス回路128にも供給されるようになってお
り、マトリクス回路128では、このようにして供給さ
れる輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yが、RGBの画
像データに変換される。
【0333】また、図32には、親機1におけるMPE
Gオーディオデコーダ126(図10)が出力する音声
データについて図示していないが、MPEGオーディオ
デコーダ126が出力する音声データは、例えば、その
まま、後段のアンプ137に供給されるようになってい
る。
【0334】次に、図33のフローチャートを参照し
て、図32の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0335】まず最初に、ステップS101において、
フレームメモリ191乃至193は、MPEGビデオデ
コーダ125(図10)から、1フレームの画像データ
としての輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yが供給され
るのを待って、その輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y
をそれぞれ記憶し、ステップS102に進む。
【0336】ステップS102では、差分検出部198
では、直前のステップS101でフレームメモリ191
に記憶された画像データの輝度信号Y、即ち、現フレー
ムの画像データの輝度信号Yと、前回のステップS10
1でフレームメモリ191に記憶された画像データの輝
度信号Y、即ち、前フレームの画像データの輝度信号Y
との差分絶対値和(以下、適宜、現フレームについての
差分絶対値和という)を、現フレームの画像データの特
徴として検出し(求め)、システムコントローラ201
に供給して、ステップS103に進む。
【0337】ステップS103では、システムコントロ
ーラ201は、現フレームについての差分絶対値和が、
ほとんど0に等しいかどうか、即ち、小さな正の値の閾
値以下(または未満)であるかどうかを判定する。
【0338】ステップS103において、現フレームに
ついての差分絶対値和が、0または0に近い値でないと
判定された場合、ステップS104乃至S108をスキ
ップして、ステップS109に進む。
【0339】また、ステップS103において、現フレ
ームについての差分絶対値和が、0または0に近い値で
あると判定された場合、即ち、現フレームの画像が、前
フレームの画像からほとんど(または、まったく)変化
しておらず、従って、現フレームの画像が静止画である
とみなせる場合、ステップS104に進み、システムコ
ントローラ201は、カウンタ部199を制御すること
により、そのカウント値を1だけインクリメントさせ、
ステップS105に進む。
【0340】ステップS105では、システムコントロ
ーラ201が、カウンタ部199のカウント値を参照
し、そのカウント値が、所定の閾値Thc(例えば、5
など)より大きい(または以上)であるかどうかを判定
する。
【0341】ステップS105において、カウンタ部1
99のカウント値が閾値Thcより大きくないと判定さ
れた場合、ステップS106乃至S108をスキップし
て、ステップS109に進む。
【0342】また、ステップS105において、カウン
タ部199のカウント値が閾値Th cより大きいと判定
された場合、即ち、MPEGビデオデコーダ125が出力し
た所定数のフレームの画像データが動きのないものであ
る場合、ステップS106に進み、システムコントロー
ラ201は、メモリ制御部197を制御することによ
り、フレームメモリ191乃至193に記憶された現フ
レームの画像データ(輝度信号Y、色信号R−Y,B−
Y)を、フレームメモリ194乃至196にそれぞれ転
送し、上書きする形で記憶させ、ステップS107に進
む。
【0343】ステップS107では、システムコントロ
ーラ201は、カウンタ部199のカウント値を0にリ
セットし、ステップS108に進む。ステップS108
では、システムコントローラ201が、出力制御部20
0を制御することにより、フレームメモリ194乃至1
96に記憶された1フレームの画像データの輝度信号
Y、色信号R−Y,B−Yを読み出させ、CPU129
に供給させる。さらに、ステップS108では、システ
ムコントローラ201は、画像データを所定の子機2ij
で表示することを指令する表示要求コマンドを、CPU
129に供給して、ステップS109に進む。
【0344】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ201から表示要求コマンドを受信すると、IEEE
1394インタフェース133を制御することにより、出力
制御部200から供給される1フレームの画像データ
(の輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y)を、その画像
データの表示を指令する表示要求コマンドとともに、子
機2ijに送信する。仮想多視点表示処理を行っている子
機2ijは、親機1から表示要求コマンドと画像データを
受信すると、後述するように、その画像データを表示す
る。
【0345】従って、例えば、上述の閾値Thcが5で
あるとすると、連続する6フレームの画像データがほと
んど同一のものである場合には、その6フレーム目の画
像データが、親機1から子機2ijに転送されて表示され
る。
【0346】ステップS109では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0347】ステップS109において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS101
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0348】また、ステップS109において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0349】次に、図34は、仮想多視点表示処理を行
う子機2ijにおける信号処理部147(図11)の機能
的構成例を示している。ここで、親機1のCPU129
は、上述したように、仮想多視点表示アイコンがクリッ
クされると、IEEE1394インタフェース133(図10)
を制御することにより、子機の仮想多視点表示処理を行
うことを指令する開始コマンドを、各子機2ijに送信す
る。子機2ijでは、CPU149(図11)が、IEEE13
94インタフェース153を介して、開始コマンドを受信
すると、信号処理部147のDSP147Aに、EEP
ROM147Bに記憶された所定のプログラムを実行さ
せる。図34の機能的構成は、このように、DSP14
7Aが、EEPROM147Bに記憶されたプログラム
を実行することで実現される。後述する信号処理部14
7の他の機能的構成も同様である。
【0350】フレームメモリ211,212,213
は、CPU149から供給される1フレーム(またはフ
ィールド)の画像データの輝度信号Y、色信号R−Y,
B−Yそれぞれを一時記憶する。
【0351】即ち、図33で説明した親機の仮想多視点
表示処理によれば、CPU129は、システムコントロ
ーラ201から表示要求コマンドを受信すると、IEEE13
94インタフェース133を制御することにより、出力制
御部200から供給される1フレームの画像データ(の
輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y)を、表示要求コマ
ンドとともに、子機2ijに送信するが、子機2ijでは、
この表示要求コマンドと1フレームの画像データが、IE
EE1394インタフェース153(図11)を介して、CP
U149で受信される。そして、CPU149は、表示
要求コマンドを、後述するシステムコントローラ219
に供給するとともに、1フレームの画像データの輝度信
号Y、色信号R−Y,B−Yを、フレームメモリ211
乃至213にそれぞれ供給するが、フレームメモリ21
1乃至213は、このようにして、CPU149から供
給される1フレームの画像データの輝度信号Y、色信号
R−Y,B−Yそれぞれを一時記憶する。
【0352】フレームメモリ214,215,216
は、フレームメモリ211,212,213に記憶さ
れ、メモリ制御部217から転送されてくる1フレーム
(またはフィールド)の画像データの輝度信号Y、色信
号R−Y,B−Yを、それぞれ記憶する。
【0353】メモリ制御部217は、システムコントロ
ーラ219によって制御され、フレームメモリ211乃
至213に記憶された1フレームの画像データ(の輝度
信号Y、色信号R−Y,B−Y)を、フレームメモリ2
14乃至216にそれぞれ転送し、上書きする形で記憶
させる。
【0354】セレクタ218は、システムコントローラ
219の制御にしたがい、フレームメモリ214乃至2
16にそれぞれ記憶された1フレームの画像データの輝
度信号Y、色信号R−Y,B−Y、または子機2ijのM
PEGビデオデコーダ145(図11)が出力する画像
データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを選択し、
後段のマトリクス回路148(図11)に供給する。
【0355】従って、子機2ijのCRT31では、セレ
クタ218が、MPEGビデオデコーダ145(図1
1)が出力する画像データを選択している場合には、チ
ューナ141(図11)で選局されているチャンネルの
番組の画像データが表示され、セレクタ218がフレー
ムメモリ214乃至216に記憶された画像データを選
択している場合には、その画像データ、即ち、上述した
ようにして、親機1から送られてきた画像データが表示
される。
【0356】システムコントローラ219は、CPU1
49の制御の下、メモリ制御部217およびセレクタ2
18を制御する。
【0357】なお、図34には、図32における場合と
同様に、子機2ijにおけるMPEGオーディオデコーダ
146(図11)が出力する音声データについて図示し
ていないが、MPEGオーディオデコーダ146が出力
する音声データは、例えば、そのまま、後段のアンプ1
57に供給されるようになっている。
【0358】次に、図35のフローチャートを参照し
て、図34の信号処理部147による子機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0359】まず最初に、ステップS121において、
システムコントローラ219は、セレクタ218を制御
することにより、フレームメモリ214乃至216にそ
れぞれ記憶された1フレームの画像データの輝度信号
Y、色信号R−Y,B−Yを選択させ、その表示を開始
させる。即ち、これにより、セレクタ218は、フレー
ムメモリ214乃至216にそれぞれ記憶された1フレ
ームの画像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y
を繰り返し読み出し、後段のマトリクス回路148(図
11)に供給する。これにより、子機2ijのCRT32
では、図33で説明したようにして親機1から転送され
てくる画像データが表示される。
【0360】なお、セレクタ218は、子機2において
仮想多視点表示処理が行われていない場合、MPEGビ
デオデコーダ145(図11)が出力する画像データを
選択し、後段のマトリクス回路148に出力しており、
従って、この場合、子機2のCRT31では、チューナ
141で選局されているチャンネルの番組の画像データ
が表示される。
【0361】その後、ステップS122に進み、システ
ムコントローラ219は、CPU149(図11)か
ら、表示要求コマンドとともに、1フレームの画像デー
タが供給されたかどうかを判定する。
【0362】ステップS122において、表示要求コマ
ンドおよび画像データが供給されてきていないと判定さ
れた場合、ステップS123およびS124をスキップ
して、ステップS125に戻り、以下、同様の処理を繰
り返す。
【0363】また、ステップS122において、表示要
求コマンドおよび画像データが供給されたと判定された
場合、即ち、図33で説明した親機の仮想多視点表示処
理によって、親機1から子機2ijに対して、表示要求コ
マンドと画像データが送信されてきた場合、ステップS
123に進み、フレームメモリ211乃至213は、そ
の画像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yをそ
れぞれ記憶し、ステップS124に進む。
【0364】ステップS124では、システムコントロ
ーラ219は、メモリ制御部217を制御することによ
り、セレクタ218によるフレームメモリ214乃至2
16それぞれからの1フレーム分の画像データの読み出
しが終了するのを待って、直前のステップS123でフ
レームメモリ211乃至213に記憶された画像データ
の輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを、フレームメモ
リ214乃至216にそれぞれ転送し、上書きする形で
記憶させて、ステップS125に進む。
【0365】これにより、セレクタ218では、次のフ
レームの表示タイミングからは、フレームメモリ214
乃至216に新たに記憶された画像データが読み出され
る。そして、その画像データは、後段のマトリクス回路
148を介してCRT31に供給されて表示される。
【0366】ステップS125では、システムコントロ
ーラ219は、CPU149(図11)から、終了コマ
ンドが供給されたかどうかを判定する。
【0367】即ち、親機1のCPU129(図10)
は、図33で説明したように、仮想多視点表示処理の終
了が指令されると、終了コマンドを、システムコントロ
ーラ201に供給するが、このとき、同時に、IEEE1394
インタフェース133(図10)を制御することによ
り、終了コマンドを、子機2ijにも送信する。子機2ij
では、親機1からの終了コマンドが、IEEE1394インタフ
ェース153を介して、CPU149で受信され、CP
U149は、終了コマンドを受信すると、システムコン
トローラ219に転送する。ステップS125では、こ
のようにして、CPU149からシステムコントローラ
219に対して、終了コマンドが供給されたかどうかが
判定される。
【0368】ステップS125において、CPU149
から終了コマンドが供給されていないと判定された場
合、ステップS122に戻り、以下、同様の処理が繰り
返される。
【0369】また、ステップS125において、CPU
149から終了コマンドが供給されたと判定された場
合、ステップS126に進み、システムコントローラ2
19は、セレクタ218を制御することにより、その選
択状態を、ステップS121で変更する前の元の状態に
戻し、子機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0370】図32乃至図35で説明した仮想多視点表
示処理によれば、図36Aに示すように、親機1におい
て、ある番組の画像データが表示されている場合におい
て、動きの(ほとんど)ないフレームが連続すると、図
36Bに示すように、その動きのないフレームの画像デ
ータが、スケーラブルTVシステムを構成するいずれか
の子機としての、例えば、親機1から子機211に転送さ
れ、そのCRT31に表示される。
【0371】その後、再び、親機1で表示されている画
像データに、動きのないフレームが連続すると、図36
Cに示すように、その動きのないフレームの画像データ
が、親機1から子機211に転送され、そのCRT31に
おいて、それまで表示されていた画像データに代えて表
示される。
【0372】ここで、図36Aでは、親機1において、
プロ野球中継のテレビジョン放送番組の画像データが表
示されている。また、図36Bでは、親機1において、
プロ野球中継のテレビジョン放送番組の画像データの表
示が続行され、子機211において、動きのないフレーム
の画像データとして、スコアボートの画像データが表示
されている。さらに、図36Cでは、親機1において、
プロ野球中継のテレビジョン放送番組の画像データの表
示が続行され、子機211において、動きのないフレーム
の画像データとして、ベンチの状態が撮影された画像デ
ータが表示されている。
【0373】即ち、図36の実施の形態では、親機1で
は、プロ野球中継のテレビジョン放送番組の画像データ
が、通常のテレビジョン受像機と同様に表示されている
(図36A乃至図36C)。そして、プロ野球中継のテ
レビジョン放送番組において、カメラが切り換えられ、
スコアボードのアップのシーンとなり、そのシーンが数
フレーム連続したため、親機1において、そのスコアボ
ードの画像データが、子機211に転送され、子機211
おいて、その画像データが表示された状態となっている
(図36B)。さらに、その後、プロ野球中継のテレビ
ジョン放送番組において、カメラが切り換えられ、ベン
チの様子を撮影したシーンとなり、そのシーンが数フレ
ーム連続したため、親機1において、そのスコアボード
の画像データが、子機211に転送され、子機211におい
て、その画像データが表示された状態となっている(図
36C)。
【0374】このように、図32乃至図35で説明した
仮想多視点表示処理によれば、親機1で表示された番組
において、動きのないフレームが連続すると、そのフレ
ームの画像データが子機2に転送されて表示される。従
って、ユーザは、親機1で表示されている画像データ
と、その画像データとは別のシーンを視聴すること、即
ち、いわば、別の視点から撮影された画像データを、同
時に視聴することができる。
【0375】ここで、一般に、プロ野球中継では、回の
初めに、スコアボードのアップのシーンを映すことがあ
る。この場合、仮想多視点表示処理によれば、ユーザ
が、親機1で表示される、回の初めのスコアボードのア
ップのシーンを見逃してしまっても、そのシーンは、子
機2に表示されるため、ユーザは、即座に、スコアを認
識することができる。
【0376】なお、図36の実施の形態においては、常
に、親機1から子機211に対して、画像データを転送し
て表示させるようにしたが、親機1から画像データを転
送して表示させる子機2ijは変更することが可能であ
る。
【0377】即ち、例えば、最初の動きのないフレーム
の画像データは、図37Aに示すように、親機1から子
機211に転送して表示させ、次の動きのないフレームの
画像データは、図37Bに示すように、親機1から子機
12に転送して表示させ、以下、同様にして、画像デー
タを転送して表示させる子機ijを順次変更するようにす
ることが可能である。この場合、図37Cに示すよう
に、すべての子機2ijに画像データを転送して表示させ
た後は、次の動きのないフレームの画像データは、例え
ば、最初に画像データを転送して表示させた子機211
転送し、それまでに表示されていた画像データに代えて
表示させるようにすることができる。
【0378】この場合、ユーザは、親機1で表示されて
いる画像データと、その画像データとは別の、より多く
のシーンを、同時に視聴することができる。
【0379】なお、図37の実施の形態では、スケーラ
ブルTVシステムを構成するすべての子機2ijに、親機
1から画像データを転送して表示させるようにしたが、
親機1から画像データを転送して表示させる子機2
ijは、スケーラブルTVシステムを構成する、幾つかの
子機2ijに制限することが可能である。どの子機2ij
制限するかは、例えば、メニュー画面において設定する
ことができる。
【0380】次に、図38は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第2の
機能的構成例を示している。なお、図中、図32におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
38の信号処理部127は、カウンタ部199が設けら
れていない他は、基本的に、図32における場合と同様
に構成されている。
【0381】次に、図39のフローチャートを参照し
て、図38の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0382】ステップS131またはS132では、図
33のステップS101または102における場合とそ
れぞれ同様の処理が行われる。
【0383】そして、ステップS132において、差分
検出部198が、現フレームについての差分絶対値和
を、現フレームの画像データの特徴として検出し、シス
テムコントローラ201に供給した後は、ステップS1
33に進み、システムコントローラ201は、現フレー
ムについての差分絶対値和が、所定の閾値Th1より大
(以上)であるかどうかを判定する。
【0384】ステップS133において、現フレームに
ついての差分絶対値和が閾値Th1より大でないと判定
された場合、ステップS134およびS135をスキッ
プして、ステップS136に進む。
【0385】また、ステップS133において、現フレ
ームについての差分絶対値和が閾値Th1より大である
と判定された場合、即ち、現フレームの画像が、前フレ
ームの画像から大きく変化しており、従って、現フレー
ムにおいてシーンチェンジがあった場合、ステップS1
34に進み、システムコントローラ201は、図33の
ステップS106における場合と同様に、メモリ制御部
197を制御することにより、フレームメモリ191乃
至193に記憶された現フレームの画像データの輝度信
号Y、色信号R−Y,B−Yを、フレームメモリ194
乃至196にそれぞれ転送し、上書きする形で記憶さ
せ、ステップS135に進む。
【0386】ステップS135では、システムコントロ
ーラ201が、出力制御部200を制御することによ
り、フレームメモリ194乃至196に記憶された1フ
レームの画像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−
Yを読み出させ、CPU129に供給させる。さらに、
ステップS135では、システムコントローラ201
は、画像データを所定の子機2ijで表示することを指令
する表示要求コマンドを、CPU129に供給して、ス
テップS136に進む。
【0387】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ201から表示要求コマンドを受信すると、上述
したように、IEEE1394インタフェース133を制御する
ことにより、出力制御部200から供給される1フレー
ムの画像データ(の輝度信号Y、色信号R−Y,B−
Y)を、表示要求コマンドとともに、子機2ijに送信す
る。この場合、子機2ijの信号処理部147は、図34
に示したように構成され、図35で説明した仮想多視点
表示処理を行っており、従って、子機2ijでは、親機1
から表示要求コマンドとともに転送されている画像デー
タが、図36や図37で説明したように表示される。
【0388】そして、図39の実施の形態では、上述し
たことから、シーンチェンジ後の最初のフレームが、親
機1から子機2ijに転送されるため、子機2ijでは、親
機1で表示された番組の、いわばダイジェストが表示さ
れることになる。
【0389】ステップS136では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0390】ステップS136において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS131
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0391】また、ステップS131において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0392】次に、図40は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第3の
機能的構成例を示している。なお、図中、図32におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
40の信号処理部127は、フレームメモリ192乃至
196、メモリ制御部197、および出力制御部200
が設けられていない他は、基本的に、図32における場
合と同様に構成されている。
【0393】次に、図41のフローチャートを参照し
て、図40の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0394】ステップS141乃至S145では、図3
3のステップS101乃至S105における場合とそれ
ぞれ同様の処理が行われる。但し、ステップS141で
は、MPEGビデオデコーダ125(図10)が出力する画
像データのうちの輝度信号Yだけが、フレームメモリ1
91に記憶される。
【0395】そして、ステップS145において、カウ
ンタ部199のカウント値が閾値Thcより大きくない
と判定された場合、ステップS146およびS147を
スキップして、ステップS148に進む。
【0396】また、ステップS145において、カウン
タ部199のカウント値が閾値Th cより大きいと判定
された場合、即ち、MPEGビデオデコーダ125が出力し
た所定数のフレームの画像データが動きのないものであ
る場合、ステップS146に進み、システムコントロー
ラ201は、子機2ijにおいて、親機1のチューナ12
1で選局されているチャンネル(現チャンネル)を選局
し、そのチャンネルで放送されている番組の画像データ
のフレームをフリーズして表示することを指令するフリ
ーズコマンドを、CPU129に供給して、ステップS
147に進む。
【0397】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ201からフリーズコマンドを受信すると、IEEE
1394インタフェース133を制御することにより、その
フリーズコマンドを、子機2ijに送信する。後述するよ
うに、仮想多視点表示処理を行っている子機2ijは、親
機1からフリーズコマンドを受信すると、そのフリーズ
コマンドで指示されているチャンネルを受信し、そのチ
ャンネルの番組の画像データを記憶して表示する。
【0398】従って、図32および図33の実施の形態
では、親機1において表示されている画像データが、数
フレーム連続して変化の(ほとんど)ないものである場
合には、その変化のない画像データが、親機1から子機
ijに転送されて表示されるようになっていたが、図4
0および図41の実施の形態では、親機1から子機2 ij
には、画像データは転送されず、その画像データの番組
が放送されているチャンネルを含むフリーズコマンドが
送信される。そして、子機2ijでは、後述するように、
そのフリーズコマンドに含まれるチャンネルが、チュー
ナ141で選局され、そのチャンネルで放送されている
番組の画像データが記憶されて表示される。
【0399】ステップS147では、システムコントロ
ーラ201は、カウンタ部199のカウント値を0にリ
セットし、ステップS148に進む。
【0400】ステップS148では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0401】ステップS148において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS141
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0402】また、ステップS148において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0403】次に、図42は、親機1の信号処理部12
7が図40に示したように構成される場合の、子機2ij
の信号処理部147(図11)の機能的構成例を示して
いる。なお、図中、図34における場合と対応する部分
については、同一の符号を付してあり、以下では、その
説明は、適宜省略する。即ち、図42の信号処理部14
7は、図34における場合と基本的に同様に構成されて
いる。
【0404】但し、図42の実施の形態においては、フ
レームメモリ211乃至213には、CPU149(図
11)が出力する画像データではなく、MPEGビデオ
デコーダ145(図11)が出力する画像データが供給
されるようになっている。
【0405】次に、図43のフローチャートを参照し
て、図42の信号処理部147による子機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0406】まず最初に、ステップS151において、
システムコントローラ219は、セレクタ218を制御
することにより、フレームメモリ214乃至216にそ
れぞれ記憶された画像データの輝度信号Y、色信号R−
Y,B−Yを選択させ、その表示を開始させる。即ち、
これにより、セレクタ218は、フレームメモリ214
乃至216にそれぞれ記憶された1フレームの画像デー
タの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを繰り返し読み
出し、後段のマトリクス回路148(図11)に供給す
る。これにより、子機2ijのCRT32では、フレーム
メモリ214乃至216に記憶された画像データが表示
される。
【0407】ここで、図43の実施の形態では、仮想多
視点表示処理が開始される前には、フレームメモリ21
4乃至216には、例えば、黒レベルの画像データが記
憶されているものとする。この場合、ステップS151
の処理が行われた直後は、子機2ijのCRT32には、
黒レベルの画像データが表示される。
【0408】その後、ステップS152に進み、システ
ムコントローラ219が、フリーズコマンドを受信した
かどうかを判定し、受信していないと判定した場合、ス
テップS153およびS154をスキップして、ステッ
プS155に進む。
【0409】また、ステップS152において、フリー
ズコマンドを受信したと判定された場合、即ち、親機1
が、図41のステップS146で送信するフリーズコマ
ンドが、IEEE1394インタフェース153(図11)を介
して、CPU149で受信され、システムコントローラ
219に供給された場合、ステップS153に進み、シ
ステムコントローラ219は、CPU149に対して、
フリーズコマンドに含まれるチャンネルを、チューナ1
41で受信するように要求する。CPU149は、シス
テムコントローラ219からの要求にしたがい、フリー
ズコマンドに含まれるチャンネルを受信するように、チ
ューナ141を制御する。
【0410】これにより、チューナ141では、フリー
ズコマンドに含まれるチャンネルが受信され、QPSK
復調回路142、エラー訂正回路143、およびデマル
チプレクサ144を介し、さらに、MPEGビデオデコ
ーダ145とMPEGオーディオデコーダ146をそれ
ぞれ介して、信号処理部147に供給される。
【0411】そして、信号処理部147のフレームメモ
リ211乃至213では、上述のようにして供給され
る、フリーズコマンドに含まれるチャンネルの画像デー
タの記憶が開始され、ステップS154に進む。
【0412】なお、フレームメモリ211乃至213
は、その後、そこに供給される画像データのフレーム
を、順次、上書きする形で記憶していく。
【0413】ステップS154では、システムコントロ
ーラ219は、メモリ制御部217を制御することによ
り、フレームメモリ211乃至213に、最新のフレー
ムの画像データが記憶されるのを待って、その画像デー
タの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを、フレームメ
モリ214乃至216にそれぞれ転送し、上書きする形
で記憶させて、ステップS155に進む。
【0414】これにより、セレクタ218では、ステッ
プS154で、フレームメモリ211乃至213に新た
に記憶された画像データが読み出されることになり、従
って、子機2ijのCRT31では、そのフレームメモリ
214乃至216に新たに記憶された画像データ、即
ち、親機1において動きの(ほとんど)ない画像データ
が数フレーム連続して表示された直後の、その親機1に
おいて受信されているチャンネルと同一チャンネルの画
像データが表示されることになる。
【0415】ステップS155では、システムコントロ
ーラ219は、CPU149(図11)から、終了コマ
ンドが供給されたかどうかを判定する。
【0416】即ち、上述したように、親機1のCPU1
29(図10)は、終了コマンドを、システムコントロ
ーラ201に供給するのと同時に、子機2ijにも送信す
るようになっており、子機2ijでは、親機1からの終了
コマンドが、IEEE1394インタフェース153を介して、
CPU149で受信される。CPU149は、終了コマ
ンドを受信すると、その終了コマンドを、システムコン
トローラ219に転送する。ステップS155では、こ
のようにして、CPU149からシステムコントローラ
219に対して、終了コマンドが供給されたかどうかが
判定される。
【0417】ステップS155において、CPU149
から終了コマンドが供給されていないと判定された場
合、ステップS152に戻り、以下、同様の処理が繰り
返される。
【0418】また、ステップS155において、CPU
149から終了コマンドが供給されたと判定された場
合、ステップS156に進み、システムコントローラ2
19は、チューナ141を制御することにより、その選
局状態を、仮想多視点表示処理が開始される直前の元の
状態に戻し、ステップS157に進む。
【0419】ステップS157では、システムコントロ
ーラ219は、セレクタ218を制御することにより、
その選択状態を、ステップS151で変更する前の元の
状態に戻し、子機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0420】図40乃至図43で説明した仮想多視点表
示処理によっても、図32乃至図35で説明した仮想多
視点表示処理における場合と同様に、親機1において表
示されている番組の画像データとして、動きの(ほとん
ど)ないフレームが連続すると、その動きのないフレー
ムの画像データが、図36や図37で説明したように、
子機2で表示される。
【0421】次に、図44は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第4の
機能的構成例を示している。なお、図中、図38におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
44の信号処理部127は、フレームメモリ192乃至
196、メモリ制御部197、および出力制御部200
が設けられていない他は、基本的に、図38における場
合と同様に構成されている。
【0422】ここで、図38および図39の実施の形態
では、親機1において表示されている画像データに、シ
ーンチェンジが生じると、そのシーンチェンジ直後のフ
レームの画像データが、親機1から子機2ijに転送され
て表示されるようになっていたが、図44の実施の形態
では、親機1から子機2ijには、画像データは転送され
ず、図40および図41における場合と同様に、親機1
で受信されているチャンネルを含むフリーズコマンドが
送信される。そして、子機2ijでは、図42および図4
3で説明した場合と同様に、親機1からのフリーズコマ
ンドに含まれるチャンネルが、チューナ141で選局さ
れ、そのチャンネルで放送されている番組の画像データ
が、即座に記憶されて表示される。
【0423】即ち、図45は、図44の信号処理部12
7による親機の仮想多視点表示処理を説明するフローチ
ャートである。
【0424】ステップS161乃至S163では、図3
9のステップS131乃至S133における場合とそれ
ぞれ同様の処理が行われる。
【0425】そして、ステップS163において、現フ
レームについての差分絶対値和が閾値Th1より大でな
いと判定された場合、ステップS164をスキップし
て、ステップS165に進む。
【0426】また、ステップS163において、現フレ
ームについての差分絶対値和が閾値Th1より大である
と判定された場合、即ち、現フレームの画像が、前フレ
ームの画像から大きく変化しており、従って、現フレー
ムにおいてシーンチェンジがあった場合、ステップS1
64に進み、システムコントローラ201は、図41の
ステップS146における場合と同様にフリーズコマン
ドを、CPU129に供給して、ステップS165に進
む。
【0427】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ201からフリーズコマンドを受信すると、IEEE
1394インタフェース133を制御することにより、その
フリーズコマンドを、子機2ijに送信する。
【0428】この場合、子機2ijの信号処理部147
は、図42に示したように構成され、図43で説明した
仮想多視点表示処理を行っており、従って、親機1から
のフリーズコマンドを受信した子機2ijでは、親機1で
受信されているチャンネルの受信が、即座に開始され、
さらに、そのチャンネルの番組の画像データが、即座に
記憶されて表示される。即ち、この場合も、図38およ
び図39の実施の形態で説明した場合と同様に、子機2
ijでは、親機1で表示された番組の、いわばダイジェス
トが表示されることになる。
【0429】ステップS165では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0430】ステップS165において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS161
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0431】また、ステップS165において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0432】次に、図40乃至図45の実施の形態で
は、親機1から子機2ijへのフリーズコマンドの送信
を、IEEE1394通信によって行うようにしたが、このフリ
ーズコマンドの送信は、その他、例えば、図46に示す
ように、リモコン15(または35)を介した赤外線通
信によって行うことも可能である。
【0433】即ち、図46の実施の形態では、親機1の
CPU129において、IRインタフェース135に対
して、子機2ijへのフリーズコマンドの転送が指令され
る。IRインタフェース135は、CPU129からの
指令に対応して、フリーズコマンドを、子機2ijに転送
することを指令する転送コマンドに対応する赤外線を出
射する。この赤外線は、リモコン15で受信され、リモ
コン15は、受信した赤外線に対応する転送コマンドに
応じて、子機2ijに、フリーズコマンドに対応する赤外
線を出射する。この赤外線は、子機2ijのIRインタフ
ェース155で受信され、IRインタフェース155
は、その赤外線に対応するフリーズコマンドを、CPU
149に供給する。
【0434】ここで、親機1のIRインタフェース13
5と、リモコン15は、図23で説明したフォーマット
のフレームデータを赤外線で送信するが、いま、IRイ
ンタフェース135が送信するフレームデータをF1と
し、リモコン15が送信するフレームデータをF2で表
すこととすると、フレームデータF1には、IRインタ
フェース135およびリモコン15に設定されたデバイ
スコードが配置されており、これにより、IRインタフ
ェース135が送信するフレームデータF1は、リモコ
ン15で受信される。
【0435】また、いまの場合、IRインタフェース1
35からリモコン15に送信されるフレームデータF1
は、子機2ijへのフリーズコマンドの転送を要求するも
のである。従って、フレームデータF1には、子機2ij
への転送を指令する転送コマンドの他、その転送対象の
コマンドであるフリーズコマンド、さらには、転送先の
子機2ijのデバイスコードが含まれている必要がある。
【0436】そこで、フレームデータF1のコマンドコ
ードには、転送コマンドのコマンドコードが、いわゆる
オペコードとして含まれ、さらに、フリーズコマンドの
コマンドコード、および転送コマンドによってフリーズ
コマンドを転送する転送先のデバイスコード(ここで
は、子機2ijのIRインタフェース155のデバイスコ
ード)が、いわゆるオペランドとして含まれている。
【0437】なお、この場合、フレームデータF1を送
信する親機1は、転送コマンドによってフリーズコマン
ドを転送する転送先である子機2ijのデバイスコードを
認識している必要があるが、子機2ijは、例えば、IEEE
1394ケーブルによって親機1と接続された後に行われ
る、上述の認証処理(図31)の直後や、デバイスコー
ドが変更された場合に、そのデバイスコードを、IEEE13
94通信によって、親機1に通知するようになっており、
これにより、親機1は、スケーラブルTVシステムを構
成するすべての子機2ijのデバイスコードを認識するよ
うになっている。
【0438】上述のようなフレームデータF1を受信し
たリモコン15では、図26で説明したリモコン処理の
ステップS4において、そのフレームデータF1に配置
されたコマンドコードに対応する処理を行うことによ
り、フレームデータF1に配置されたフリーズコマンド
のコードと、転送先のデバイスコードとを配置したフレ
ームデータF2を生成し、子機2ijに送信する。
【0439】即ち、この場合、図22のリモコン15で
は、フレームデータF1に配置された転送コマンドに対
応して、図47のフローチャートにしたがったコマンド
転送処理が、図26のステップS4におけるコマンドコ
ードに対応する処理として行われる。
【0440】コマンド転送処理では、まず最初に、ステ
ップS171において、受信処理部167からフレーム
データF1を受信した制御部162が、フレーム生成部
163を制御することにより、フレームデータF1のコ
マンドコードの中の転送先のデバイスコードを、フレー
ムデータF2のデバイスコードに配置させ、ステップS
172に進む。
【0441】ステップS172では、制御部162が、
フレーム生成部163を制御することにより、フレーム
データF1のコマンドコードの中のフリーズコマンドの
コードを、フレームデータF2のコマンドコードに配置
させ、ステップS173に進む。
【0442】ステップS173では、フレーム生成部1
63が、上述したように、転送先のデバイスコードと、
フリーズコマンドのコマンドコードとを配置したフレー
ムデータF2を、送信処理部164に供給し、これによ
り、フレームデータF2が、赤外線で出射され、処理を
終了する。
【0443】この場合、フレームデータF2には、転送
先のデバイスコード、即ち、子機2 ijのデバイスコード
が配置されており、従って、子機2ijでは、IRインタ
フェース155において、そのフレームデータF2が受
信され、そのコマンドコードに対応するコマンド、即
ち、フリーズコマンドが、CPU149に供給される。
【0444】なお、赤外線通信によって、親機1から子
機2ijに転送するコマンドは、フリーズコマンドに限定
されるものではなく、その他のコマンドを転送すること
も可能である。
【0445】次に、図48は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第5の
機能的構成例を示している。なお、図中、図32におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
48の信号処理部127は、差分検出部198およびカ
ウンタ部199が設けられておらず、リングバッファ2
21、音声比較部222、および音声パターン記憶部2
23が新たに設けられている他は、基本的に、図32に
おける場合と同様に構成されている。
【0446】リングバッファ221には、MPEGオー
ディオデコーダ126(図10)が出力する音声データ
が供給されるようになっており、リングバッファ221
は、その音声データを順次記憶していく。
【0447】ここで、MPEGオーディオデコーダ12
6が出力する音声データは、リングバッファ221に供
給される他、そのまま、後段のアンプ137に供給され
るようにもなっている。
【0448】音声比較部222は、リングバッファ22
1に記憶された音声データを入力パターンとして、その
入力パターンと、音声パターン記憶部223に記憶され
た標準パターンとしての音声データとのマッチング(比
較)を行い、そのマッチング結果を、システムコントロ
ーラ201に供給する。
【0449】音声パターン記憶部223は、標準パター
ンとしての音声データを記憶している。
【0450】ここで、音声パターン記憶部223には、
MPEGオーディオデコーダ126(図10)が出力
し、リングバッファ221に記憶された音声データが供
給されるようになっており、音声パターン記憶部223
は、システムコントローラ201の制御にしたがい、リ
ングバッファ221に記憶された音声データを、新たな
標準パターンとして記憶することができるようになって
いる。即ち、音声パターン記憶部223の音声の標準パ
ターンは、更新することができるようになっている。
【0451】次に、図49のフローチャートを参照し
て、図48の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0452】フレームメモリ191乃至193は、MP
EGビデオデコーダ125(図10)から供給される画
像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを、順
次、上書きする形で記憶している。
【0453】また、リングバッファ221は、MPEG
オーディオデコーダ126(図10)から供給される音
声データを、やはり、順次上書きする形で記憶してい
る。
【0454】そして、仮想多視点表示処理では、まず最
初に、ステップS181において、システムコントロー
ラ201が、CPU129から、音声パターン登録要求
があったかどうかを判定する。
【0455】即ち、上述したように、音声パターン記憶
部223には、リングバッファ221に記憶された音声
データを、新たな標準パターンとして記憶させること、
つまり、新たな標準パターンを登録することができるよ
うになっており、その登録の要求は、例えば、リモコン
15(図7)のメニューボタンスイッチ84を操作する
ことによって表示されるメニュー画面における、音声パ
ターン登録要求用のアイコンをクリックすることで行う
ことができるようになっている。
【0456】ステップS181では、その音声パターン
登録要求用のアイコンがクリックされたかどうかが判定
される。
【0457】ステップS181において、音声パターン
登録要求がなかったと判定された場合、ステップS18
2をスキップして、ステップS183に進む。
【0458】また、ステップS181において、音声パ
ターン登録要求があったと判定された場合、即ち、ユー
ザが、音声パターン登録要求用のアイコンをクリック
し、これにより、新たな標準パターンの登録を要求する
音声パターン登録要求が、CPU129からシステムコ
ントローラ201に供給された場合、ステップS182
に進み、システムコントローラ201は、例えば、リン
グバッファ221に記憶された最新の音声データのサン
プルから、所定期間だけ過去に遡ったサンプルまでの音
声データを、新たな標準パターンとして、音声パターン
記憶部223に記憶させる。
【0459】従って、ユーザは、スピーカユニット12
Lおよび12Rから出力される番組の音声を視聴してい
る最中に、標準パターンとしたい音声データが出力され
た場合には、リモコン15を操作することにより、その
音声データを、標準パターンとして登録することができ
る。
【0460】ここで、音声パターン記憶部223には、
1パターンの標準パターンを記憶させる、即ち、新たな
標準パターンを、音声パターン記憶部223に既に記憶
されている標準パターンに上書きする形で記憶させるこ
ともできるし、複数パターンの標準パターンを記憶させ
る、即ち、新たな標準パターンを、音声パターン記憶部
223に既に記憶されている標準パターンに追加する形
で記憶させることも可能である。
【0461】ステップS182において、音声パターン
記憶部223に、新たな標準パターンが記憶された後
は、ステップS183に進み、音声比較部222は、リ
ングバッファ221に記憶された、例えば、すべての音
声データを、入力パターンとして読み出し、ステップS
184に進む。
【0462】ステップS184では、音声比較部222
は、音声パターン記憶部223に記憶された標準パター
ンを読み出し、入力パターンとのマッチング(比較)を
行う。即ち、音声比較部222は、入力パターンと標準
パターンとの間の所定の尺度による距離(以下、適宜、
音声パターン間距離という)を、その時間軸伸縮を行い
ながら求め、最小の音声パターン間距離を、入力パター
ンの特徴(入力パターンの、標準パターンに対する特
徴)として求め、システムコントローラ201に供給す
る。
【0463】そして、ステップS185に進み、システ
ムコントローラ201は、入力パターンの特徴としての
音声パターン間距離が所定の閾値以下(未満)であるか
どうかを判定する。
【0464】ステップS185において、音声パターン
間距離が所定の閾値以下でないと判定された場合、ステ
ップS186およびS187をスキップして、ステップ
S188に進む。
【0465】また、ステップS185において、音声パ
ターン間距離が所定の閾値以下であると判定された場
合、即ち、入力パターンと標準パターンとが一致(合
致)しているとみなすことができる場合、ステップS1
86,S187に順次進み、図33のステップS10
6,S108における場合とそれぞれ同様の処理が行わ
れ、ステップS188に進む。
【0466】即ち、これにより、親機1では、標準パタ
ーンと同一または類似の音声データがMPEGオーディ
オデコーダ126から出力されたときにMPEGビデオ
デコーダ125が出力した画像データのフレームが、子
機2ijに送信される。
【0467】この場合、子機2ijの信号処理部147
は、図34に示したように構成され、図35の仮想多視
点表示処理を行っており、従って、子機2ijでは、上述
したようにして親機1から送信されている画像データの
フレームが表示される。
【0468】ステップS188では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0469】ステップS188において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS181
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0470】また、ステップS188において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0471】図49の仮想多視点表示処理によれば、標
準パターンと同一または類似の音声データがMPEGオ
ーディオデコーダ126から出力されたときにMPEG
ビデオデコーダ125が出力した画像データのフレーム
が、子機2ijで表示される。従って、標準パターンとし
て、例えば、臨時ニュースのテロップが放送されるとき
に出力される音声データを記憶させておくことにより、
子機2ijでは、その音声データが出力されるときに放送
される画像データ、即ち、臨時ニュースのテロップが含
まれる画像データが表示されることになる。
【0472】なお、音声パターン記憶部233におい
て、複数の標準パターンが記憶されている場合には、図
49のステップS184では、その複数の標準パターン
それぞれと、入力パターンとのマッチングが行われる。
そして、例えば、その複数の標準パターンのうちの少な
くとも1つが、入力パターンと一致しているとみなせる
場合には、ステップS186およびS187の処理が行
われる。
【0473】また、上述の場合には、音声パターン間距
離を、入力パターンとしての音声データの特徴として求
めるようにしたが、その他、例えば、入力パターンとし
ての音声データのパワー(あるいは振幅レベル)を、そ
の特徴として求めることも可能である。この場合、入力
パターンとしての音声データのパワーを、所定の閾値と
比較し、音声データのパワーが所定の閾値より大または
小(以上または以下)になった直後にMPEGビデオデ
コーダ125が出力する画像データのフレームを、子機
ijに表示させるようにすることが可能である。
【0474】さらに、子機2ijで表示する画像データ
は、親機1から子機2ijに転送する他、上述したよう
に、親機1から子機2ijにフリーズコマンドを送信する
ことによって、子機2ijに受信させるようにすることが
可能である。
【0475】次に、図50は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第6の
機能的構成例を示している。なお、図中、図32におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
50の信号処理部127は、差分検出部198およびカ
ウンタ部199が設けられておらず、画像比較部23
2、および画像パターン記憶部233が新たに設けられ
ている他は、基本的に、図32における場合と同様に構
成されている。
【0476】画像比較部232は、フレームメモリ19
1に記憶された画像データを入力パターンとして、その
入力パターンと、画像パターン記憶部233に記憶され
た標準パターンとしての画像データとのマッチング(比
較)を行い、そのマッチング結果を、システムコントロ
ーラ201に供給する。
【0477】画像パターン記憶部233は、標準パター
ンとしての画像データを記憶している。
【0478】ここで、画像パターン記憶部233には、
MPEGビデオデコーダ125(図10)が出力し、フ
レームメモリ191に記憶された画像データ(の輝度信
号Y)が供給されるようになっており、画像パターン記
憶部233は、システムコントローラ201の制御にし
たがい、フレームメモリ191に記憶された画像データ
を、新たな標準パターンとして記憶することができるよ
うになっている。即ち、画像パターン記憶部233に記
憶された画像の標準パターンは、更新することができる
ようになっている。
【0479】次に、図51のフローチャートを参照し
て、図50の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0480】フレームメモリ191乃至193は、MP
EGビデオデコーダ125(図10)から供給される画
像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを、順
次、上書きする形で記憶している。
【0481】そして、仮想多視点表示処理では、まず最
初に、ステップS191において、システムコントロー
ラ201が、CPU129から、画像パターン登録要求
があったかどうかを判定する。
【0482】即ち、上述したように、画像パターン記憶
部233には、フレームメモリ191に記憶された画像
データを、新たな標準パターンとして記憶させること、
つまり、新たな標準パターンを登録することができるよ
うになっており、その登録の要求は、例えば、リモコン
15(図7)のメニューボタンスイッチ84を操作する
ことによって表示されるメニュー画面における、画像パ
ターン登録要求用のアイコンをクリックすることで行う
ことができるようになっている。
【0483】ステップS191では、その画像パターン
登録要求用のアイコンがクリックされたかどうかが判定
される。
【0484】ステップS191において、画像パターン
登録要求がなかったと判定された場合、ステップS19
2をスキップして、ステップS193に進む。
【0485】また、ステップS191において、画像パ
ターン登録要求があったと判定された場合、即ち、ユー
ザが、画像パターン登録要求用のアイコンをクリック
し、これにより、新たな標準パターンの登録を要求する
画像パターン登録要求が、CPU129からシステムコ
ントローラ201に供給された場合、ステップS192
に進み、システムコントローラ201は、フレームメモ
リ191に記憶された最新のフレームの画像データを、
新たな標準パターンとして、画像パターン記憶部233
に記憶させる。
【0486】従って、ユーザは、CRT11に表示され
る番組の画像を視聴している最中に、標準パターンとし
たい画像が表示された場合には、リモコン15を操作す
ることにより、その画像データを、標準パターンとして
登録することができる。
【0487】ここで、画像パターン記憶部233には、
図8の音声パターン記憶部223における場合と同様
に、1パターンの標準パターンを記憶させることもでき
るし、複数パターンの標準パターンを記憶させることも
可能である。
【0488】ステップS192において、画像パターン
記憶部233に、新たな標準パターンが記憶された後
は、ステップS193に進み、画像比較部232は、フ
レームメモリ191に記憶された最新のフレームの画像
データを、入力パターンとして読み出し、ステップS1
94に進む。
【0489】ステップS194では、画像比較部232
は、画像パターン記憶部233に記憶された標準パター
ンを読み出し、入力パターンとのマッチングを行う。即
ち、画像比較部232は、入力パターンと標準パターン
との間の所定の尺度による距離(以下、適宜、画像パタ
ーン間距離という)を、入力パターンの特徴(入力パタ
ーンの、標準パターンに対する特徴)として求め、シス
テムコントローラ201に供給する。
【0490】ここで、画像パターン間距離としては、例
えば、入力パターンとしての画像データの各画素の画素
値と、標準パターンとしての画像データの対応する画素
の画素値との差分絶対値和などを採用することが可能で
ある。
【0491】また、ここでは、入力パターンおよび標準
パターンを、いずれも、1フレームの画像データとした
が、入力パターンおよび標準パターンとしては、1フレ
ームの画像データの一部の範囲を採用することが可能で
ある。
【0492】さらに、入力パターンとしては、1フレー
ムの画像データを採用するとともに、標準パターンとし
ては、1フレームの画像データの一部の範囲を採用する
ことが可能である。この場合、入力パターンとしての1
フレームの画像データに対して、標準パターンとしての
一部の範囲の画像データを対応させる位置を変化させな
がら、画像パターン間距離を求め、そのうちの最小値
を、最終的な画像パターン間距離として採用することが
可能である。
【0493】ステップS194で画像パターン間距離を
求めた後は、ステップS195に進み、システムコント
ローラ201は、入力パターンの特徴としての画像パタ
ーン間距離が所定の閾値以下(未満)であるかどうかを
判定する。
【0494】ステップS195において、画像パターン
間距離が所定の閾値以下でないと判定された場合、ステ
ップS196およびS197をスキップして、ステップ
S198に進む。
【0495】また、ステップS195において、画像パ
ターン間距離が所定の閾値以下であると判定された場
合、即ち、入力パターンと標準パターンとが一致してい
るとみなすことができる場合、ステップS196,S1
97に順次進み、図33のステップS106,S108
における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、ステップ
S198に進む。
【0496】即ち、これにより、親機1では、標準パタ
ーンと同一または類似の画像データがMPEGビデオデ
コーダ125から出力されたときに、その画像データの
フレームが、子機2ijに送信される。
【0497】この場合、子機2ijの信号処理部147
は、図34に示したように構成され、図35の仮想多視
点表示処理を行っており、従って、子機2ijでは、上述
したようにして親機1から送信されている画像データの
フレームが表示される。
【0498】ステップS198では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0499】ステップS198において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS191
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0500】また、ステップS198において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0501】図51の仮想多視点表示処理によれば、標
準パターンと同一または類似の画像データがMPEGビ
デオデコーダ125が出力されたときの、その画像デー
タのフレームが、子機2ijで表示される。
【0502】従って、標準パターンとして、例えば、プ
ロ野球中継においてスコアボードのアップが表示された
ときの画像データを記憶させておくことにより、子機2
ijでは、その後に放送される、標準パターンとしての画
像データと同一または類似のパターンの画像データ、つ
まり、スコアボードがアップになっている画像データが
表示されることになる。
【0503】即ち、標準パターンとして、プロ野球中継
においてスコアボードのアップが表示されたときの画像
データが記憶されている場合に、親機1において、図5
2Aに示すように、プロ野球中継の番組が受信されてい
るときには、その後に、ある回のスコアボードのアップ
の画像データが放送されると、例えば、図52Bに示す
ように、子機211において、そのスコアボードのアップ
の画像データが表示される。さらに、その後に、再び、
次の回のスコアボードのアップの画像データが放送され
ると、例えば、図52Cに示すように、子機212におい
て、そのスコアボードのアップの画像データが表示され
る。
【0504】プロ野球中継において、各回が始まるとき
などに、スコアボートのアップの画像が放送される場合
には、スケーラブルTVシステムを構成する子機2ij
は、上述したようにして、各回の始まりに放送されるス
コアボードのアップの画像が、順次表示されていく。
【0505】従って、この場合、ユーザは、子機2ij
表示を見ることで、各回におけるスコアの遷移を認識す
ることができる。
【0506】また、例えば、選挙速報の番組において
は、当選者の顔をアップにして、各党の当選者の人数を
表したテロップを重畳した画像データが表示されること
があるが、このような画像データを、標準パターンとし
て、画像パターン記憶部233に記憶させた場合には、
親機1において、選挙速報の番組が受信されると、スケ
ーラブルTVシステムを構成する子機2ijでは、図53
に示すように、その選挙速報で放送される、当選者の顔
をアップにした画像データが、順次表示されていく。
【0507】従って、この場合、ユーザは、子機2ij
表示を見ることで、選挙の当選者を認識することができ
る。
【0508】さらに、例えば、放送局では、1日の放送
の中で、天気予報が頻繁に放送されるが、天気予報の番
組で用いられる日本地図(あるいは、関東地方などのあ
る地方の地図)の画像データを、標準パターンとして、
画像パターン記憶部233に記憶させた場合には、親機
1において、天気予報の番組が受信されると、スケーラ
ブルTVシステムを構成する子機2ijでは、図54に示
すように、その天気予報で放送される天気図が、順次表
示されていく。
【0509】従って、この場合、ユーザは、子機2ij
表示を見ることで、同一チャンネルで異なる時刻に放送
された天気予報や、異なるチャンネルで放送された天気
予報を、容易に認識することができる。
【0510】なお、子機2ijで表示する画像データは、
親機1から子機2ijに転送する他、上述したように、親
機1から子機2ijにフリーズコマンドを送信することに
よって、子機2ijに受信させるようにすることが可能で
ある。
【0511】次に、図55は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第7の
機能的構成例を示している。なお、図中、図32、図4
8、または図50における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、
適宜省略する。即ち、図55の信号処理部127は、図
32の差分検出部198およびカウンタ部199が設け
られておらず、図48のリングバッファ221、音声比
較部222、および音声パターン記憶部223、並びに
図50の画像比較部232および画像パターン記憶部2
33が新たに設けられている他は、基本的に、図32に
おける場合と同様に構成されている。
【0512】次に、図56のフローチャートを参照し
て、図55の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0513】フレームメモリ191乃至193は、MP
EGビデオデコーダ125(図10)から供給される画
像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yを、順
次、上書きする形で記憶している。
【0514】また、リングバッファ221は、MPEG
オーディオデコーダ126(図10)から供給される音
声データを、やはり、順次上書きする形で記憶してい
る。
【0515】そして、仮想多視点表示処理では、まず最
初に、ステップS201において、システムコントロー
ラ201が、図49のステップS181における場合と
同様に、CPU129から、音声パターン登録要求があ
ったかどうかを判定し、ないと判定した場合、ステップ
S202をスキップして、ステップS203に進む。
【0516】また、ステップS201において、音声パ
ターン登録要求があったと判定された場合、ステップS
202に進み、システムコントローラ201は、図49
のステップS182における場合と同様にして、リング
バッファ221に記憶された所定期間の音声データを、
新たな標準パターンとして、音声パターン記憶部223
に記憶させ、ステップS203に進む。
【0517】ステップS203では、システムコントロ
ーラ201は、図51のステップS191における場合
と同様に、CPU129から、画像パターン登録要求が
あったかどうかを判定し、ないと判定した場合、ステッ
プS204をスキップして、ステップS205に進む。
【0518】また、ステップS203において、画像パ
ターン登録要求があったと判定された場合、ステップS
204に進み、システムコントローラ201は、図51
のステップS192における場合と同様に、フレームメ
モリ191に記憶された最新のフレームの画像データ
を、新たな標準パターンとして、画像パターン記憶部2
33に記憶させ、ステップS205に進む。
【0519】ステップS205では、音声比較部222
は、図49のステップS183における場合と同様に、
リングバッファ221に記憶された音声データを、音声
の入力パターンとして読み出す。さらに、ステップS2
05では、画像比較部232は、図51のステップS1
93における場合と同様に、フレームメモリ191に記
憶された画像データを、画像の入力パターンとして読み
出し、ステップS206に進む。
【0520】ステップS206では、音声比較部222
は、図49のステップS184における場合と同様に、
音声の入力パターンと、音声パターン記憶部223に記
憶された音声の標準パターンとのマッチングを行い、こ
れにより、音声パターン間距離を、音声の入力パターン
としての音声データの特徴として求め、システムコント
ローラ201に供給する。さらに、ステップS206で
は、画像比較部232は、図51のステップS194に
おける場合と同様に、画像の入力パターンと、画像パタ
ーン記憶部233に記憶された画像の標準パターンとの
マッチングを行い、これにより、画像パターン間距離
を、画像の入力パターンとしての画像データの特徴とし
て求め、システムコントローラ201に供給する。
【0521】そして、ステップS207に進み、システ
ムコントローラ201は、図49のステップS185、
または図51のステップS195における場合とそれぞ
れ同様に、音声の入力パターンの特徴としての音声パタ
ーン間距離が所定の閾値以下(未満)であるかどうか、
または画像の入力パターンの特徴としての画像パターン
間距離が所定の閾値以下(未満)であるかどうかを判定
する。
【0522】ステップS207において、音声パターン
間距離が所定の閾値以下でないと判定され、かつ画像パ
ターン間距離も所定の閾値以下でないと判定された場
合、ステップS208およびS209をスキップして、
ステップS210に進む。
【0523】また、ステップS207において、音声パ
ターン間距離が所定の閾値以下であると判定されるか、
または画像パターン間距離が所定の閾値以下であると判
定された場合、即ち、音声の入力パターンと音声の標準
パターンとが一致しているとみなすことができるか、ま
たは画像の入力パターンと画像の標準パターンとが一致
しているとみなすことができる場合、ステップS20
8,S209に順次進み、図33のステップS106,
S108における場合とそれぞれ同様の処理が行われ、
ステップS210に進む。
【0524】即ち、これにより、親機1では、音声の標
準パターンと同一もしくは類似の音声データがMPEG
オーディオデコーダ126から出力されたときにMPE
Gビデオデコーダ125が出力した画像データのフレー
ム、または画像の標準パターンと同一もしくは類似の画
像データがMPEGビデオデコーダ125から出力され
たときの、その画像データのフレームが、子機2ijに送
信される。
【0525】ステップS210では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0526】ステップS210において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS201
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0527】また、ステップS210において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0528】親機1の信号処理部127が図55に示し
たように構成される場合には、子機2ijの信号処理部1
47は、図34に示したように構成され、図35の仮想
多視点表示処理を行っており、従って、子機2ijでは、
上述したようにして親機1から送信されている画像デー
タのフレームが表示される。即ち、子機2ijでは、音声
の標準パターンと同一または類似の音声データがMPE
Gオーディオデコーダ126から出力されたときにMP
EGビデオデコーダ125が出力した画像データのフレ
ームや、画像の標準パターンと同一または類似の画像デ
ータがMPEGビデオデコーダ125から出力されたと
きの、その画像データのフレームが表示される。
【0529】なお、上述の場合には、音声パターン間距
離が所定の閾値以下であるか、または画像パターン間距
離が所定の閾値以下である場合に、ステップS208お
よびS209の処理を行うようにしたが、ステップS2
08およびS209の処理は、その他、例えば、音声パ
ターン間距離が所定の閾値以下であり、かつ画像パター
ン間距離が所定の閾値以下である場合、即ち、音声の入
力パターンと音声の標準パターンとが一致しているとみ
なすことができ、かつ画像の入力パターンと画像の標準
パターンとが一致しているとみなすことができる場合に
のみ行うようにすることが可能である。
【0530】この場合、子機2ijでは、音声の標準パタ
ーンと同一または類似の音声データがMPEGオーディ
オデコーダ126から出力された場合にMPEGビデオ
デコーダ125が出力した画像データが、画像の標準パ
ターンと同一または類似であるときに、その画像データ
のフレームが表示されることになる。
【0531】次に、図57は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第8の
機能的構成例を示している。なお、図中、図38におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は、適宜省略する。即ち、図
57の信号処理部127は、図38の信号処理部127
と基本的に同様に構成されている。
【0532】次に、図58のフローチャートを参照し
て、図57の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0533】まず最初に、ステップS221において、
システムコントローラ201は、スケーラブルTVシス
テムを構成する子機2の中から、デフォルトの静止画用
子機とシーンチェンジ用子機を設定する。
【0534】ここで、静止画用子機とは、親機1で表示
された画像データのうちの、動きの(ほとんど)ない、
静止画とみなせる画像データを表示する子機を意味し、
シーンチェンジ用子機とは、親機1で表示された画像デ
ータのうちの、シーンチェンジ直後の画像データを表示
する子機を意味する。
【0535】システムコントローラ201は、ステップ
S221において、例えば、親機1の左隣の子機2
21を、デフォルトの静止画用子機に設定するとともに、
親機1の右隣の子機223を、デフォルトのシーンチェン
ジ用子機に設定する。
【0536】その後、ステップS222に進み、システ
ムコントローラ201は、CPU129から、静止画用
子機の指定があったかどうかを判定する。
【0537】即ち、静止画用子機としては、デフォルト
の静止画用子機として設定される子機221以外の子機2
ijを指定することができるようになっており、その指定
は、例えば、リモコン15(図7)のメニューボタンス
イッチ84を操作することによって表示されるメニュー
画面における、静止画用子機の指定用アイコンをクリッ
クすることで行うことができるようになっている。
【0538】ステップS222では、その静止画用子機
の指定用アイコンがクリックされたかどうかが判定され
る。
【0539】ステップS222において、静止画用子機
の指定がないと判定された場合、ステップS223をス
キップして、ステップS224に進む。
【0540】また、ステップS222において、静止画
用子機の指定があったと判定された場合、即ち、ユーザ
が、リモコン15を操作することにより、静止画用子機
の指定用アイコンをクリックし、さらに、静止画用子機
とする子機2ijを指定し、これにより、CPU129
が、その子機2ijを静止画用子機として指定することを
指令するコマンドを、システムコントローラ201に出
力した場合、ステップS223に進み、システムコント
ローラ201は、その指定された子機2ijを、静止画用
子機に設定し(静止画用子機として認識し)、ステップ
S224に進む。
【0541】ステップS224では、システムコントロ
ーラ201は、CPU129から、シーンチェンジ用子
機の指定があったかどうかを判定する。
【0542】即ち、シーンチェンジ用子機としては、デ
フォルトのシーンチェンジ用子機として設定される子機
23以外の子機2ijを指定することができるようになっ
ており、その指定は、例えば、リモコン15(図7)の
メニューボタンスイッチ84を操作することによって表
示されるメニュー画面における、シーンチェンジ用子機
の指定用アイコンをクリックすることで行うことができ
るようになっている。
【0543】ステップS224では、そのシーンチェン
ジ用子機の指定用アイコンがクリックされたかどうかが
判定される。
【0544】ステップS224において、シーンチェン
ジ用子機の指定がないと判定された場合、ステップS2
25をスキップして、ステップS226に進む。
【0545】また、ステップS224において、シーン
チェンジ用子機の指定があったと判定された場合、即
ち、ユーザが、リモコン15を操作することにより、シ
ーンチェンジ用子機の指定用アイコンをクリックし、さ
らに、シーンチェンジ用子機とする子機2ijを指定し、
これにより、CPU129が、その子機2ijをシーンチ
ェンジ用子機として指定することを指令するコマンド
を、システムコントローラ201に出力した場合、ステ
ップS225に進み、システムコントローラ201は、
その指定された子機2ijを、シーンチェンジ用子機に設
定し、ステップS226に進む。
【0546】ステップS226では、フレームメモリ1
91乃至193が、MPEGビデオデコーダ125(図
10)から、1フレームの画像データとしての輝度信号
Y、色信号R−Y,B−Yが供給されるのを待って、そ
の輝度信号Y、色信号R−Y,B−Yをそれぞれ記憶
し、ステップS227に進む。
【0547】ステップS227では、差分検出部198
が、直前のステップS101でフレームメモリ191に
記憶された画像データの輝度信号Y(現フレームの画像
データの輝度信号Y)と、前回のステップS101でフ
レームメモリ191に記憶された画像データの輝度信号
Y(前フレームの画像データの輝度信号Y)との差分絶
対値和、即ち、現フレームについての差分絶対値和を、
現フレームの画像データの特徴として検出し(求め)、
コントローラ201に供給する。
【0548】そして、ステップS228に進み、コント
ローラ201は、現フレームについての差分絶対値和
が、ほとんど0に等しいかどうか、即ち、小さな正の値
の閾値Th2未満(または以下)であるかどうかを判定
する。
【0549】ステップS228において、現フレームに
ついての差分絶対値和が閾値Th2未満であると判定さ
れた場合、即ち、現フレームの画像が、前フレームの画
像からほとんど(または、まったく)変化しておらず、
従って、現フレームの画像が静止画であるとみなせる場
合、ステップS229に進み、システムコントローラ2
01は、メモリ制御部197を制御することにより、フ
レームメモリ191乃至193に記憶された現フレーム
の画像データ(の輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y)
を、フレームメモリ194乃至196にそれぞれ転送
し、上書きする形で記憶させ、ステップS230に進
む。
【0550】ステップS230では、システムコントロ
ーラ201が、出力制御部200を制御することによ
り、フレームメモリ194乃至196に記憶された1フ
レームの画像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−
Yを読み出させ、CPU129に供給させる。さらに、
ステップS108では、システムコントローラ201
は、画像データを、静止画用子機で表示することを指令
する表示要求コマンドを、CPU129に供給して、ス
テップS234に進む。
【0551】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ201から、静止画用子機での表示を指令する表
示要求コマンドを受信すると、IEEE1394インタフェース
133を制御することにより、出力制御部200から供
給される1フレームの画像データ(の輝度信号Y、色信
号R−Y,B−Y)を、その画像データの表示を指令す
る表示要求コマンドとともに、静止画用子機に送信す
る。静止画用子機となっている子機2ijの信号処理部1
47は、図34に示したように構成され、図35の仮想
多視点表示処理を行っており、従って、静止画用子機で
は、親機1で表示された画像データのうちの、前フレー
ムから殆ど変化のない現フレームの画像データが転送さ
れて表示される。
【0552】一方、ステップS228において、現フレ
ームについての差分絶対値和が閾値Th2未満でないと
判定された場合、ステップS231に進み、システムコ
ントローラ201は、現フレームについての差分絶対値
和が、閾値Th2よりも十分に大きい所定の閾値Th1
より大(または以上)であるかどうかを判定する。
【0553】ステップS231において、現フレームに
ついての差分絶対値和が閾値Th1より大でないと判定
された場合、ステップS232およびS233をスキッ
プして、ステップS234に進む。
【0554】また、ステップS231において、現フレ
ームについての差分絶対値和が閾値Th1より大である
と判定された場合、即ち、現フレームの画像が、前フレ
ームの画像から大きく変化しており、従って、現フレー
ムにおいてシーンチェンジがあった場合、ステップS2
32に進み、システムコントローラ201は、ステップ
S229における場合と同様に、メモリ制御部197を
制御することにより、フレームメモリ191乃至193
に記憶された現フレームの画像データの輝度信号Y、色
信号R−Y,B−Yを、フレームメモリ194乃至19
6にそれぞれ転送し、上書きする形で記憶させ、ステッ
プS233に進む。
【0555】ステップS233では、システムコントロ
ーラ201が、出力制御部200を制御することによ
り、フレームメモリ194乃至196に記憶された1フ
レームの画像データの輝度信号Y、色信号R−Y,B−
Yを読み出させ、CPU129に供給させる。さらに、
ステップS233では、システムコントローラ201
は、画像データを、シーンチェンジ用子機で表示するこ
とを指令する表示要求コマンドを、CPU129に供給
して、ステップS234に進む。
【0556】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ201から、シーンチェンジ用子機での表示を指
令する表示要求コマンドを受信すると、IEEE1394インタ
フェース133を制御することにより、出力制御部20
0から供給される1フレームの画像データ(の輝度信号
Y、色信号R−Y,B−Y)を、表示要求コマンドとと
もに、シーンチェンジ用子機に送信する。シーンチェン
ジ用子機となっている子機2ijの信号処理部147は、
図34に示したように構成され、図35の仮想多視点表
示処理を行っており、従って、シーンチェンジ用子機で
は、親機1で表示された画像データのうちの、シーンチ
ェンジ直後の画像データが転送されて表示される。
【0557】ステップS234では、システムコントロ
ーラ201が、CPU129から、仮想多視点表示処理
の終了を指令する終了コマンドを受信したかどうかを判
定する。
【0558】ステップS234において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS221
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0559】また、ステップS234において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ201に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0560】以上のように、図57および図58の実施
の形態によれば、静止画用子機では、親機1で受信され
ている番組の、動きのない画像データが表示され、シー
ンチェンジ用子機では、親機1で受信されている番組
の、シーンチェンジ後の画像データが表示される。
【0561】なお、ここでは、静止画用子機とする子機
は1台とするようにしたが、静止画用子機とする子機は
複数台とし、その複数台の静止画用子機において、図3
7で説明したように、親機1からの画像データを、順次
表示させるようにすることが可能である。シーンチェン
ジ用子機についても同様である。
【0562】次に、図59は、仮想多視点表示処理を行
う親機1における信号処理部127(図10)の第9の
機能的構成例を示している。
【0563】フレームメモリ241には、MPEGビデ
オデコーダ125(図10)が出力する画像データが供
給されるようになっており、フレームメモリ241は、
その画像データを、一時記憶する。即ち、フレームメモ
リ241は、例えば、少なくとも2フレーム分の画像デ
ータを記憶することのできる記憶容量を有しており、時
間的に古い方のフレームの画像データに、最新のフレー
ムの画像データを上書きする形で、画像データを順次記
憶していく。
【0564】ここで、本実施の形態では、上述したよう
に、MPEGビデオデコーダ125は、画像データとし
て、輝度信号Y、並びに色信号R−YおよびB−Yを出
力するようになっているが、図59では、輝度信号Y、
並びに色信号R−YおよびB−Yをまとめて、画像デー
タとしてある。
【0565】なお、MPEGビデオデコーダ125が出
力する画像データは、フレームメモリ241に供給され
る他、そのまま、後段のマトリクス回路128(図1
0)にも供給される。
【0566】また、図59の実施の形態では、MPEG
オーディオデコーダ126が出力する音声データは、信
号処理部127をスルーして、そのまま後段のアンプ1
37に供給されるようになっているが、その音声データ
についての図示は省略してある。
【0567】N個のフレームメモリ2421乃至242N
は、メモリ制御部243から転送されてくる、フレーム
メモリ241に記憶された画像データを一時記憶する。
【0568】メモリ制御部243は、システムコントロ
ーラ247によって制御され、フレームメモリ241に
記憶された現フレームの画像データ(の輝度信号Y、色
信号R−Y,B−Y)を、N個のフレームメモリ242
1乃至242Nのうちのいずれかに転送し、上書きする形
で記憶させる。
【0569】静止画検出部244は、フレームメモリ2
41に記憶される画像データから、静止画(とみなせる
もの)を検出し、その画像データを、フレームメモリ2
41から読み出して、比較部245に供給する。
【0570】即ち、静止画検出部244は、フレームメ
モリ241に記憶された最新のフレーム(現フレーム)
の画像データと、前フレームの画像データとの、例え
ば、差分絶対値和を求め、その差分絶対値和が0または
0に近い値である場合、現フレームの画像データが静止
画(動きの(ほとんど)ないもの)であるとして、フレ
ームメモリ241から読み出し、比較部245に供給す
る。
【0571】なお、静止画検出部244では、その他、
例えば、差分絶対値和が0または0に近い値となる現フ
レームが、数フレーム連続した場合に、その最後のフレ
ームの画像データを、静止画として検出するようにする
ことも可能である。
【0572】比較部245は、静止画検出部244から
供給される静止画の画像データと、フレームメモリ24
1乃至242Nそれぞれに記憶された画像データとを比
較し(2つの画像データのマッチングを行い)、その比
較結果を、システムコントローラ247に供給する。
【0573】即ち、比較部245は、静止画検出部24
4から供給される静止画の画像データと、フレームメモ
リ2421乃至242Nそれぞれに記憶された画像データ
との、例えば、差分絶対値和を求め、システムコントロ
ーラ247に供給する。
【0574】出力制御部246は、システムコントロー
ラ247の制御にしたがい、フレームメモリ242n
記憶された1フレームの画像データを読み出し、CPU
129に供給する。
【0575】システムコントローラ247は、CPU1
29からの制御や、比較部245の出力に基づいて、メ
モリ制御部243および出力制御部246を制御する。
【0576】次に、図60のフローチャートを参照し
て、図59の信号処理部127による親機の仮想多視点
表示処理について説明する。
【0577】まず最初に、ステップS241において、
システムコントローラ247は、静止画用子機の最大台
数Nに、スケーラブルTVシステムを構成する子機2の
総数をセットする。従って、本実施の形態では、ステッ
プS241において、静止画用子機の最大台数Nに、8
がセットされる。
【0578】そして、ステップS242に進み、システ
ムコントローラ247は、フレームメモリ2421乃至
242Nそれぞれに画像データが記憶されているかどう
かを表す記憶フラグflg(1)乃至flg(N)に、画像データが
記憶されていないことを表す、例えば0をセットして、
ステップS243に進む。
【0579】ここで、記憶フラグflg(1)乃至flg(N)は、
システムコントローラ247が内蔵する図示せぬメモリ
に記憶されている。
【0580】ステップS243では、システムコントロ
ーラ247は、CPU129から、静止画用子機の指定
があったかどうかを判定する。
【0581】即ち、図60の実施の形態においては、デ
フォルトで、スケーラブルTVシステムを構成するすべ
ての子機2が、静止画用子機として設定されるようにな
っているが、この静止画用子機とする子機2は、ユーザ
が指定することができるようになっている。この指定
は、例えば、上述したように、リモコン15(図7)の
メニューボタンスイッチ84を操作することによって表
示されるメニュー画面における、静止画用子機の指定用
アイコンをクリックすることで行うことができるように
なっており、ステップS243では、その静止画用子機
の指定用アイコンがクリックされたかどうかが判定され
る。
【0582】ステップS243において、静止画用子機
の指定があったと判定された場合、即ち、ユーザが、リ
モコン15を操作することにより、静止画用子機の指定
用アイコンをクリックし、さらに、静止画用子機とする
1以上の子機2を指定し、これにより、CPU129
が、その1以上の子機2を静止画用子機として指定する
ことを指令するコマンドを、システムコントローラ24
7に出力した場合、ステップS244に進み、システム
コントローラ247は、その指定された1以上の子機2
を、静止画用子機に設定し(静止画用子機として認識
し)、ステップS245に進む。
【0583】ステップS245では、システムコントロ
ーラ247は、CPU129から静止画用子機とするこ
とを指定された子機2の台数を、静止画用子機の最大台
数Nにセットし直し、ステップS248に進む。
【0584】一方、ステップS243において、静止画
用子機の指定がないと判定された場合、ステップS24
6に進み、システムコントローラ247は、CPU12
9から、フレームメモリ242nに記憶された画像デー
タをクリアするクリア要求があったかどうかを判定す
る。
【0585】即ち、後述するように、フレームメモリ2
42nには、親機1で過去に受信された静止画の画像デ
ータが記憶され、その後に、フレームメモリ242n
記憶された静止画の画像データと類似する静止画の画像
データが親機1で新たに受信された場合、その新たに受
信された静止画の画像データによって、フレームメモリ
242nの記憶内容が更新されるようになっている。従
って、フレームメモリ242nに、ある静止画の画像デ
ータが記憶されると、その後は、その記憶された静止画
の画像データと類似する静止画の画像データだけしか、
フレームメモリ242nに記憶されなくなる。
【0586】そこで、図60の実施の形態では、ユーザ
が、リモコン15を操作することにより、フレームメモ
リ242nの記憶内容をクリアすることができるように
なっており、ステップS246では、ユーザが、リモコ
ン15を、フレームメモリ242nのクリアをするよう
に操作し、これにより、CPU129からシステムコン
トローラ247に対して、フレームメモリ242nに記
憶された画像データをクリアするクリア要求が供給され
てきたかどうかが判定される。
【0587】ここで、フレームメモリ242nをクリア
する要求は、例えば、メニュー画面において行うことが
できるようになっている。
【0588】ステップS246において、フレームメモ
リ242nのクリア要求がなかったと判定された場合、
ステップS247をスキップして、ステップS248に
進む。
【0589】また、ステップS246において、フレー
ムメモリ242nのクリア要求があったと判定された場
合、即ち、システムコントローラ247において、CP
U129からの、フレームメモリ242nのクリアを指
令するコマンドが受信された場合、ステップS247に
進み、システムコントローラ247は、記憶フラグflg
(n)に0をセットし、ステップS248に進む。
【0590】ステップS248では、フレームメモリ2
41が、MPEGビデオデコーダ125(図10)から
新たな画像データのフレームが供給されるのを待って、
その画像データを記憶し、ステップS249に進む。
【0591】ステップS249では、静止画検出部24
4が、直前のステップS244でフレームメモリ241
に記憶された現フレームの画像データが静止画であるか
どうかを判定し、静止画でないと判定した場合、ステッ
プS250乃至S259をスキップして、ステップS2
60に進む。
【0592】また、ステップS249において、現フレ
ームの画像データが静止画であると判定された場合、静
止画検出部244は、その静止画である現フレームの画
像データを、フレームメモリ241から読み出し、比較
部245に供給して、ステップS250に進む。ステッ
プS250では、システムコントローラ247は、フレ
ームメモリ2421乃至242Nのうち、処理の対象とす
るフレームメモリ242nを表す変数nを0に初期化
し、ステップS251に進む。ステップS251では、
システムコントローラ247は、変数nを1だけインク
リメントして、ステップS252に進み、さらに、シス
テムコントローラ247は、記憶フラグflg(n)が0であ
るかどうかを判定する。
【0593】ステップS252において、記憶フラグfl
g(n)が0であると判定された場合、即ち、フレームメモ
リ242nに、まだ画像データが記憶されていない場
合、ステップS253に進み、システムコントローラ2
47は、フレームメモリ242 nに静止画の画像データ
が記憶されていることを表す、例えば1を、記憶フラグ
flg(n)にセットし、ステップS254に進む。
【0594】ステップS254では、システムコントロ
ーラ247は、メモリ制御部243を制御することによ
り、フレームメモリ241に記憶された現フレームの画
像データ(の輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y)を、
フレームメモリ242nにそれぞれ転送し、上書きする
形で記憶させ、ステップS258に進む。
【0595】ステップS258では、システムコントロ
ーラ247は、出力制御部246を制御することによ
り、フレームメモリ242nに記憶された1フレームの
画像データを読み出させ、CPU129に供給させる。
さらに、ステップS258では、システムコントローラ
247は、フレームメモリ242nに記憶された画像デ
ータを静止画用子機で表示することを指令する表示要求
コマンドを、CPU129に供給して、ステップS25
9に進む。
【0596】ここで、CPU129は、システムコント
ローラ247から、フレームメモリ242nに記憶され
た画像データの表示を要求する表示要求コマンドを受信
すると、IEEE1394インタフェース133を制御すること
により、出力制御部246から供給される1フレームの
画像データ(の輝度信号Y、色信号R−Y,B−Y)
を、その画像データの表示を指令する表示要求コマンド
とともに、静止画用子機とされている子機2のうちの、
フレームメモリ242nに対応付けられている子機2ij
に送信する。
【0597】即ち、フレームメモリ2421乃至242N
の数Nは、静止画用子機とされている子機2の台数(最
大台数)Nに一致しており、システムコントローラ24
7は、ステップS241またはS244の処理の直後
に、各フレームメモリ242nに、静止画用子機とされ
ている子機2の1つを割り当て、これにより、1つのフ
レームメモリ242に対して、静止画用子機とされてい
る子機2のうちの1つを対応付ける。
【0598】そして、CPU129は、システムコント
ローラ247から、フレームメモリ242nに記憶され
た画像データの表示を要求する表示要求コマンドを受信
すると、その表示要求コマンドを、フレームメモリ24
nに対応付けられている子機2に送信する。
【0599】静止画用子機となっている子機2の信号処
理部147は、図34に示したように構成され、図35
の仮想多視点表示処理を行っており、従って、表示要求
コマンドとともに、フレームメモリ242nに記憶され
た画像データを受信した子機2では、そのフレームメモ
リ242nに記憶された画像データが表示される。
【0600】一方、ステップS252において、記憶フ
ラグflg(n)が0でないと判定された場合、即ち、フレー
ムメモリ242nに、画像データが記憶されている場
合、ステップS255に進み、比較部245は、静止画
検出部244から供給された静止画の現フレームの画像
データと、フレームメモリ242nに記憶された画像デ
ータとの比較することにより、その差分絶対値和(現フ
レームについての差分絶対値和)を、現フレームの画像
データの特徴として求め、システムコントローラ247
に供給する。
【0601】システムコントローラ247は、現フレー
ムについての差分絶対値和を、比較部245から受信す
ると、ステップS256において、その差分絶対値和
が、ほとんど0に等しいかどうか、即ち、小さな正の値
の閾値以下(または未満)であるかどうかを判定する。
【0602】ステップS256において、現フレームに
ついての差分絶対値和が、0または0に近い値でないと
判定された場合、ステップS257およびS258をス
キップして、ステップS259に進む。
【0603】また、ステップS256において、現フレ
ームについての差分絶対値和が、0または0に近い値で
あると判定された場合、即ち、現フレームの画像データ
が、フレームメモリ242nに記憶された画像データと
同じようなパターンのものであり、従って、現フレーム
の画像データが、親機1で受信され、フレームメモリ2
42nに記憶された画像データと同じようなものである
場合、ステップS257に進み、システムコントローラ
247は、メモリ制御部246を制御することにより、
フレームメモリ241に記憶された静止画の現フレーム
の画像データを、フレームメモリ242nに転送し、上
書きする形で記憶させ、これにより、フレームメモリ2
42nの記憶内容を更新する。
【0604】そして、ステップS258に進み、上述し
たように、システムコントローラ247は、出力制御部
246を制御することにより、フレームメモリ242n
に記憶された1フレームの画像データを読み出させ、C
PU129に供給させる。さらに、ステップS258で
は、システムコントローラ247は、フレームメモリ2
42nに記憶された画像データを、フレームメモリ24
nに記憶された画像データを静止画用子機で表示する
ことを指令する表示要求コマンドを、CPU129に供
給して、ステップS259に進む。
【0605】これにより、上述したように、フレームメ
モリ242nに新たに記憶された現フレームの画像デー
タは、親機1から、フレームメモリ242n対応付けら
れている子機2に転送されて表示される。
【0606】ステップS259では、システムコントロ
ーラ247が、変数nが、静止画用子機の最大台数Nに
等しいかどうかを判定し、等しくないと判定した場合、
ステップS251に戻り、以下、同様の処理が繰り返さ
れる。
【0607】また、ステップS259において、変数n
が、静止画用子機の最大台数Nに等しいと判定された場
合、即ち、比較部245において、フレームメモリ24
1に記憶された静止画の現フレームの画像データと、フ
レームメモリ2421乃至242Nそれぞれに記憶された
画像データすべてとの比較が終了した場合、ステップS
260に進み、システムコントローラ247が、CPU
129から、仮想多視点表示処理の終了を指令する終了
コマンドを受信したかどうかを判定する。
【0608】ステップS260において、終了コマンド
を受信していないと判定された場合、ステップS243
に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0609】また、ステップS260において、終了コ
マンドを受信したと判定された場合、即ち、例えば、ユ
ーザが、リモコン15(図7)を操作することにより、
CRT11にメニュー画面を表示させ、さらに、そのメ
ニュー画面における仮想多視点表示アイコンを再クリッ
クし、これにより、CPU129に対して、仮想多視点
表示処理の終了が指令され、CPU129が、終了コマ
ンドを、システムコントローラ247に供給した場合、
親機の仮想多視点表示処理を終了する。
【0610】図58の仮想多視点表示処理によれば、例
えば、図61Aに示すように、親機1によって、プロ野
球中継の番組の視聴が開始された後に、例えば、スコア
ボードをアップにした静止画の画像データが、親機1で
表示された場合には、そのスコアボードの画像データ
が、フレームメモリ2421に記憶されるとともに、そ
のフレームメモリ2421に対応付けられている静止画
用子機に転送されて表示される。
【0611】即ち、いま、フレームメモリ2421に対
応付けられている静止画用子機が、例えば、子機211
あるとすると、子機211には、図61Bに示すように、
フレームメモリ2421に記憶されたスコアボードの画
像データのフレームが表示される。
【0612】さらに、その後、例えば、野球選手が、ア
ップで、インタビューを受けている静止画の画像データ
が、親機1で表示された場合には、その野球選手がアッ
プになっている静止画の画像データが、フレームメモリ
2422に記憶されるとともに、そのフレームメモリ2
422に対応付けられている静止画用子機に転送されて
表示される。
【0613】即ち、いま、フレームメモリ2422に対
応付けられている静止画用子機が、例えば、子機212
あるとすると、子機212には、図61Bに示すように、
フレームメモリ2422に記憶された野球選手の画像デ
ータのフレームが表示される。
【0614】そして、その後、例えば、スコアボードを
アップにした静止画の画像データが、再度、親機1で表
示された場合には、そのスコアボードの画像データによ
って、フレームメモリ2421の記憶内容が更新される
とともに、そのフレームメモリ2421の更新後の画像
データが、フレームメモリ2421に対応付けられてい
る静止画用子機である子機211に転送されて表示され
る。即ち、この場合、子機211に表示されたスコアボー
ドの画像データが、最新のものに更新されることにな
る。
【0615】従って、ユーザは、親機1で表示された様
々な静止画の画像データの最新のものを視聴することが
できる。
【0616】次に、図62は、親機1の他の電気的構成
例を示している。なお、図中、図10における場合と対
応する部分については、同一の符号を付してあり、以下
では、その説明は、適宜省略する。
【0617】即ち、図10の親機1は、ディジタル放送
を受信するテレビジョン受像機であるのに対して、図6
2の親機1は、アナログ放送を受信するテレビジョン受
像機となっている。
【0618】チューナ251は、アナログのテレビジョ
ン放送信号の所定のチャンネルを検波、復調する。A/
D変換部252は、チューナ251の出力をA/D変換
し、そのA/D変換結果のうちの画像データを、Y/C
分離部253に供給し、音声データを、信号処理部12
7に供給する。
【0619】Y/C分離部253は、チューナ251の
出力から、輝度信号Yと色信号R−YおよびB−Yとを
分離し、信号処理部127に供給する。
【0620】以上のように構成される、アナログ放送を
受信するテレビジョン受像機であっても、スケーラブル
TVシステムを構成する親機1とすることが可能であ
る。
【0621】なお、子機2としてのテレビジョン受像機
も、図62に示した親機1としてのテレビジョン受像機
における場合と同様に、アナログ放送を受信するテレビ
ジョン受像機として構成することが可能である。
【0622】次に、上述した一連の処理は、ハードウェ
アにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行う
こともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う
場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、
汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0623】そこで、図63は、上述した一連の処理を
実行するプログラムがインストールされるコンピュータ
の一実施の形態の構成例を示している。
【0624】プログラムは、コンピュータに内蔵されて
いる記録媒体としてのハードディスク305やROM3
03に予め記録しておくことができる。
【0625】あるいはまた、プログラムは、フレキシブ
ルディスク、CD-ROM(Compact DiscRead Only Memory),
MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile
Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブ
ル記録媒体311に、一時的あるいは永続的に格納(記
録)しておくことができる。このようなリムーバブル記
録媒体311は、いわゆるパッケージソフトウエアとし
て提供することができる。
【0626】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体311からコンピュータにインストー
ルする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放
送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し
たり、LAN(Local Area Network)、インターネットとい
ったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送
し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくる
プログラムを、通信部308で受信し、内蔵するハード
ディスク305にインストールすることができる。
【0627】コンピュータは、CPU(Central Processing
Unit)302を内蔵している。CPU302には、バス3
01を介して、入出力インタフェース310が接続され
ており、CPU302は、入出力インタフェース310を
介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイ
ク等で構成される入力部307が操作等されることによ
り指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read O
nly Memory)303に格納されているプログラムを実行
する。あるいは、また、CPU302は、ハードディスク
305に格納されているプログラム、衛星若しくはネッ
トワークから転送され、通信部308で受信されてハー
ドディスク305にインストールされたプログラム、ま
たはドライブ309に装着されたリムーバブル記録媒体
311から読み出されてハードディスク305にインス
トールされたプログラムを、RAM(Random Access Memor
y)304にロードして実行する。これにより、CPU30
2は、上述したフローチャートにしたがった処理、ある
いは上述したブロック図の構成により行われる処理を行
う。そして、CPU302は、その処理結果を、必要に応
じて、例えば、入出力インタフェース310を介して、
LCD(Liquid CryStal Display)やスピーカ等で構成され
る出力部306から出力、あるいは、通信部308から
送信、さらには、ハードディスク305に記録等させ
る。
【0628】ここで、本明細書において、コンピュータ
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0629】また、プログラムは、1のコンピュータに
より処理されるものであっても良いし、複数のコンピュ
ータによって分散処理されるものであっても良い。さら
に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実
行されるものであっても良い。
【0630】なお、スケーラブルTVシステムを構成す
るテレビジョン受像機は、例えば、そのテレビジョン受
像機が親機または子機であるのか、さらには、子機であ
る場合には、何台目の子機であるのかによって、販売価
格に差を設けるようにすることができる。
【0631】即ち、スケーラブルTVシステムでは、上
述したように、親機が存在しなければ、仮想多視点表示
の機能が提供されないため、親機の価値は高く、従っ
て、販売価格を高く設定するようにすることができる。
【0632】また、ユーザは、親機の購入後は、子機を
随時追加購入していくこととなると予想されるが、最初
の数台の子機については、例えば、親機よりも低価格で
はなるが、一般のテレビジョン受像機よりは高価格の販
売価格を設定するようにすることができる。そして、そ
の後に購入される子機については、さらに低価格の販売
価格を設定するようにすることができる。
【0633】なお、スケーラブルTVシステムを構成す
る親機となるテレビジョン受像機は、例えば、一般的な
ディジタルのテレビジョン受像機に、信号処理部127
を追加するとともに、CPU129に実行させるプログ
ラムを変更することで構成することが可能である。従っ
て、スケーラブルTVシステムを構成する親機となるテ
レビジョン受像機は、一般的なディジタルのテレビジョ
ン受像機を利用して、比較的容易に製造することができ
るので、スケーラブルTVシステムが提供する上述した
ような仮想多視点表示という高機能を考慮すれば、その
コストメリット(コストパフォーマンス)は高いと言う
ことができる。この点については、子機としてのテレビ
ジョン受像機についても同様である。
【0634】また、本発明は、チューナを内蔵する表示
装置であるテレビジョン受像機の他、チューナを内蔵せ
ずに、外部からの画像および音声を出力する表示装置に
も適用可能である。
【0635】さらに、本実施の形態では、子機2におい
ては、フレームメモリ214乃至216(図34)に、
親機1から送信されてきた画像データ(あるいは、親機
1からのフリーズコマンドにより、自身のチューナ14
1(図11)で受信した画像データ)を、上書きする形
で記憶させるようにしたが、子機2には、例えば、ハー
ドディスク等を内蔵させ、親機1から送信されてきた画
像データを、そのハードディスクに記録しておき、後
で、ユーザからの指示に応じて再生するようにすること
が可能である。
【0636】また、本実施の形態では、親機1から子機
2に対して、1フレームの画像データを転送し、子機2
で表示するようにしたが、親機1から子機2に対して
は、複数フレームの画像データを転送し、子機2では、
その複数フレームの画像データでなるシーンを、繰り返
し表示するようにすることが可能である。親機1からの
フリーズコマンドにより、子機2のチューナ141(図
11)で受信した画像データを、子機2で表示する場合
においても、同様に、複数フレームの画像データでなる
1シーンを、繰り返し表示するようにすることが可能で
ある。ここで、1シーンとは、1フレームまたは1フィ
ールドの画像データであっても良いし、シーンチェンジ
直後のフレームから次にシーンチェンジのフレーム等の
複数フレームの画像データであっても良い。
【0637】さらに、本実施の形態では、親機1におい
て受信されるテレビジョン放送番組を対象に仮想多視点
表示処理を行うようにしたが、仮想多視点表示処理は、
その他、例えば、外部の装置であるVTR等から親機1
に入力されて表示される画像データおよび音声データを
対象に行うことも可能である。
【0638】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、多数の表
示装置を接続して使用した場合に、単体で使用する場合
よりも高機能を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスケーラブルTVシステムの
一実施の形態の構成例を示す斜視図である。
【図2】親機1の外観構成例を示す斜視図である。
【図3】親機1の外観構成例を示す6面図である。
【図4】子機2の外観構成例を示す斜視図である。
【図5】子機2の外観構成例を示す6面図である。
【図6】スケーラブルTVシステムを構成する親機1お
よび子機2を収納する専用ラックの外観構成例を示す斜
視図である。
【図7】リモコン15の外観構成例を示す平面図であ
る。
【図8】リモコン35の外観構成例を示す平面図であ
る。
【図9】リモコン15の他の外観構成例を示す平面図で
ある。
【図10】親機1の電気的構成例を示すブロック図であ
る。
【図11】子機2の電気的構成例を示すブロック図であ
る。
【図12】IEEE1394通信プロトコルのレイヤ構造を示す
図である。
【図13】CSRアーキテクチャのアドレス空間を示す図
である。
【図14】CSRのオフセットアドレス、名前、および働
きを示す図である。
【図15】ゼネラルROMフォーマットを示す図であ
る。
【図16】バスインフォブロック、ルートディレクト
リ、およびユニットディレクトリの詳細を示す図であ
る。
【図17】PCRの構成を示す図である。
【図18】oMPR,oPCR,iMPR、およびiPCRの構成を示す
図である。
【図19】AV/Cコマンドのアシンクロナス転送モードで
伝送されるパケットのデータ構造を示す図である。
【図20】AV/Cコマンドの具体例を示す図である。
【図21】AV/Cコマンドとレスポンスの具体例を示す図
である。
【図22】リモコン15の電気的構成例を示すブロック
図である。
【図23】リモコン15が送受信するフレームデータの
フォーマットを示す図である。
【図24】リモコン35の電気的構成例を示すブロック
図である。
【図25】IRインタフェース135の電気的構成例を
示すブロック図である。
【図26】リモコン15の処理を説明するフローチャー
トである。
【図27】IRインタフェース135の処理を説明する
フローチャートである。
【図28】親機1の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図29】親機1による認証処理を説明するフローチャ
ートである。
【図30】子機2の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図31】子機2による認証処理を説明するフローチャ
ートである。
【図32】信号処理部127の第1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図33】信号処理部127による第1の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図34】信号処理部147の第1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図35】信号処理部147による第1の子機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図36】スケーラブルTVシステムを構成する親機1
と子機2における表示の例を示す図である。
【図37】スケーラブルTVシステムを構成する親機1
と子機2における表示の例を示す図である。
【図38】信号処理部127の第2の構成例を示すブロ
ック図である。
【図39】信号処理部127による第2の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図40】信号処理部127の第3の構成例を示すブロ
ック図である。
【図41】信号処理部127による第3の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図42】信号処理部147の第2の構成例を示すブロ
ック図である。
【図43】信号処理部147による第2の子機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図44】信号処理部127の第4の構成例を示すブロ
ック図である。
【図45】信号処理部127による第4の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図46】赤外線通信による親機1から子機2へのコマ
ンドの送信を示す図である。
【図47】親機1から子機2へのコマンドの送信が行わ
れる場合のリモコン15の処理を説明するフローチャー
トである。
【図48】信号処理部127の第5の構成例を示すブロ
ック図である。
【図49】信号処理部127による第5の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図50】信号処理部127の第6の構成例を示すブロ
ック図である。
【図51】信号処理部127による第6の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図52】スケーラブルTVシステムを構成する親機1
と子機2における表示の例を示す図である。
【図53】スケーラブルTVシステムを構成する親機1
と子機2における表示の例を示す図である。
【図54】スケーラブルTVシステムを構成する親機1
と子機2における表示の例を示す図である。
【図55】信号処理部127の第7の構成例を示すブロ
ック図である。
【図56】信号処理部127による第7の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図57】信号処理部127の第8の構成例を示すブロ
ック図である。
【図58】信号処理部127による第8の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図59】信号処理部127の第9の構成例を示すブロ
ック図である。
【図60】信号処理部127による第9の親機の仮想多
視点表示処理を説明するフローチャートである。
【図61】スケーラブルTVシステムを構成する親機1
と子機2における表示の例を示す図である。
【図62】親機1の他の電気的構成例を示すブロック図
である。
【図63】本発明を適用したコンピュータの一実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 親機, 2,211,212,213,214,215
21,222,223,224,225,231,232,233,2
34,235,241,242,243,244,245,251
52,253,254,255 子機, 11 CRT, 1
2L,12R スピーカユニット, 15 リモコン,
21 端子パネル, 2111,2112,2113,21
21,2123,2131,2132,2133 IEEE1394端子,
22 アンテナ端子, 23 入力端子, 24 出
力端子, 31 CRT, 32L,32R スピーカ
ユニット, 35 リモコン, 41 端子パネル,
411 IEEE1394端子, 42 アンテナ端子, 43
入力端子, 44 出力端子,51 セレクトボタン
スイッチ, 52 ボリウムボタンスイッチ, 53
チャンネルアップダウンボタンスイッチ, 54 メニ
ューボタンスイッチ, 55 イグジットボタンスイッ
チ, 56 ディスプレイボタン, 57 エンタボタ
ンスイッチ, 58 数字ボタン(テンキー)スイッ
チ, 59 テレビ/ビデオ切換ボタンスイッチ, 6
0 テレビ/DSS切換ボタンスイッチ, 61 ジャ
ンプボタンスイッチ, 62 ランゲージボタン, 6
3 ガイドボタンスイッチ, 64 フェイバリットボ
タンスイッチ, 65 ケーブルボタンスイッチ, 6
6 テレビスイッチ, 67 DSSボタンスイッチ,
68乃至70 LED, 71 ケーブル電源ボタン
スイッチ, 72 テレビ電源ボタンスイッチ, 73
DSS電源ボタンスイッチ, 74 ミューティング
ボタンスイッチ, 75 スリープボタンスイッチ,
76 発光部, 81 セレクトボタンスイッチ, 8
2 ボリウムボタンスイッチ, 83 チャンネルアッ
プダウンボタンスイッチ, 84 メニューボタンスイ
ッチ, 85 イグジットボタンスイッチ, 86 デ
ィスプレイボタン, 87 エンタボタンスイッチ,
88 数字ボタン(テンキー)スイッチ, 89 テレ
ビ/ビデオ切換ボタンスイッチ, 90 テレビ/DS
S切換ボタンスイッチ, 91 ジャンプボタンスイッ
チ, 92 ランゲージボタン, 93 ガイドボタン
スイッチ, 94 フェイバリットボタンスイッチ,
95 ケーブルボタンスイッチ, 96 テレビスイッ
チ, 97 DSSボタンスイッチ, 98乃至100
LED, 101 ケーブル電源ボタンスイッチ, 1
02 テレビ電源ボタンスイッチ, 103 DSS電
源ボタンスイッチ, 104 ミューティングボタンス
イッチ, 105 スリープボタンスイッチ, 106
発光部, 110 ボタンスイッチ, 111乃至1
14 方向ボタンスイッチ, 121チューナ, 12
2 QPSK復調回路, 123 エラー訂正回路,
124デマルチプレクサ, 125 MPEGビデオデ
コーダ, 126 MPEGオーディオデコーダ, 1
27 信号処理部, 127A DSP, 127BE
EPROM, 127C RAM, 128 マトリク
ス回路, 129CPU, 130 EEPROM,
131 ROM, 132 RAM, 133 IEEE13
94インタフェース, 134 フロントパネル, 13
5 IRインタフェース, 136 モデム, 137
アンプ, 141 チューナ,142 QPSK復調
回路, 143 エラー訂正回路, 144 デマルチ
プレクサ, 145 MPEGビデオデコーダ, 14
6 MPEGオーディオデコーダ, 147 信号処理
部, 147A DSP, 147B EEPROM,
147C RAM, 148 マトリクス回路, 1
49 CPU, 150 EEPROM, 151 R
OM, 152 RAM, 153 IEEE1394インタフ
ェース, 154 フロントパネル, 155 IRイ
ンタフェース, 156 モデム, 157 アンプ,
161 操作部, 162 制御部, 163 フレ
ーム生成部, 164 送信処理部, 165 発光
部, 166 受光部, 167 受信処理部, 16
8 デバイスコード記憶部, 171 操作部, 17
2 制御部, 173 フレーム生成部, 174 送
信処理部, 175 発光部, 176 受光部, 1
77 受信処理部, 178 デバイスコード記憶部,
182 制御部, 183 フレーム生成部,184
送信処理部, 185 発光部, 186 受光部,
187 受信処理部, 188 デバイスコード記憶
部, 191乃至196 フレームメモリ, 197
メモリ制御部, 198 差分検出部, 199 カウ
ンタ部,200 出力制御部, 201 システムコン
トローラ, 211乃至216フレームメモリ, 21
7 メモリ制御部, 218 セレクタ, 219 シ
ステムコントローラ, 221 リングバッファ, 2
22 音声比較部, 223 音声パターン記憶部,
232 画像比較部, 233 画像パターン記憶部,
241,2421乃至242N フレームメモリ, 2
43 メモリ制御部, 244 静止画検出部, 24
5 比較部, 246 出力制御部, 247 システ
ムコントローラ, 251 チューナ, 252 A/
D変換部,253 Y/C分離部, 301 バス,
302 CPU, 303 ROM,304 RAM, 305
ハードディスク, 306 出力部, 307 入力
部, 308 通信部, 309 ドライブ, 310
入出力インタフェース, 311 リムーバブル記録
媒体

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他の表示装置と接続される表示装置であ
    って、 少なくとも画像データを含む入力データを受信する受信
    手段と、 前記入力データの特徴を検出する特徴検出手段と、 前記入力データの特徴の検出結果に対応して、前記入力
    データに含まれる画像データの1シーンを、前記他の表
    示装置に表示させる制御を行う制御手段とを備えること
    を特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段で受信された前記入力デー
    タに含まれる画像データを表示する表示手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記他の表示装置との間で通信を行う通
    信手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記入力データを受信して、所定の特
    徴が検出された前記入力データに含まれる画像データの
    1シーンを表示することを指令するコマンドを送信する
    ように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記他の表示装置との間で通信を行う通
    信手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記入力データの特徴の検出結果に対
    応して、前記入力データに含まれる画像データの1シー
    ンを、前記他の表示装置に送信するように、前記通信手
    段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記特徴検出手段は、前記入力データに
    含まれる画像データのフレーム間またはフィールド間の
    差分を、前記入力データの特徴として検出することを特
    徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記入力データに含まれる画像データの
    フレーム間またはフィールド間の差分の大小を判定する
    判定手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記画像データのフレーム間またはフ
    ィールド間の差分が所定の閾値より小さい場合に、前記
    入力データに含まれる画像データの1シーンを、前記他
    の表示装置に表示させる制御を行うことを特徴とする請
    求項5に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記画像データのフレ
    ーム間またはフィールド間の差分が所定の閾値より小さ
    い前記画像データのフレームまたはフィールドが、所定
    のフレーム数またはフィールド数だけ連続した場合に、
    前記入力データに含まれる画像データの1シーンを、前
    記他の表示装置に表示させる制御を行うことを特徴とす
    る請求項6に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記入力データは、音声データをさらに
    含み、 前記特徴検出手段は、前記入力データに含まれる音声デ
    ータの特徴を検出することを特徴とする請求項1に記載
    の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記特徴検出手段は、前記音声データの
    レベルを、その特徴として検出することを特徴とする請
    求項8に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記特徴検出手段は、 前記入力データと比較する所定の標準パターンを記憶す
    る標準パターン記憶手段と、 前記入力データと前記標準パターンとを比較する比較手
    段とを有し、 前記入力データと前記標準パターンとの比較結果を、前
    記特徴として検出し、 前記制御手段は、前記入力データが前記標準パターンに
    合致する場合に、前記入力データに含まれる画像データ
    の1シーンを、前記他の表示装置に表示させる制御を行
    うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記入力データは、音声データをさら
    に含み、 前記標準パターン記憶手段は、音声データについての前
    記標準パターンを記憶しており、 前記比較手段は、前記入力データに含まれる前記音声デ
    ータと前記標準パターンとを比較することを特徴とする
    請求項10に記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記標準パターン記憶手段は、画像デ
    ータについての前記標準パターンを記憶しており、 前記比較手段は、前記入力データに含まれる前記画像デ
    ータと前記標準パターンとを比較することを特徴とする
    請求項10に記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記標準パターン記憶手段に記憶され
    た画像データについての前記標準パターンを更新する更
    新手段をさらに備えることを特徴とする請求項12に記
    載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記更新手段は、前記入力データに含
    まれる前記画像データによって、前記標準パターンを更
    新することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 前記更新手段は、ユーザによる操作に
    対応して、前記標準パターンを更新することを特徴とす
    る請求項13に記載の表示装置。
  16. 【請求項16】 さらに他の表示装置とも接続され、 前記制御手段は、前記入力データの特徴の検出結果に対
    応して、前記入力データに含まれる画像データの1シー
    ンを、前記他の表示装置またはさらに他の表示装置に表
    示させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    表示装置。
  17. 【請求項17】 前記他の表示装置との間で認証を行う
    認証手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記認証が成功した場合に、前記入力
    データに含まれる画像データの1シーンを、前記他の表
    示装置に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 他の表示装置と接続される表示装置の
    制御方法であって、 少なくとも画像データを含む入力データを受信する受信
    ステップと、 前記入力データの特徴を検出する特徴検出ステップと、 前記入力データの特徴の検出結果に対応して、前記入力
    データに含まれる画像データの1シーンを、前記他の表
    示装置に表示させる制御を行う制御ステップとを備える
    ことを特徴とする制御方法。
  19. 【請求項19】 他の表示装置と接続される表示装置の
    制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムであっ
    て、 少なくとも画像データを含む入力データを受信する受信
    ステップと、 前記入力データの特徴を検出する特徴検出ステップと、 前記入力データの特徴の検出結果に対応して、前記入力
    データに含まれる画像データの1シーンを、前記他の表
    示装置に表示させる制御を行う制御ステップとを備える
    ことを特徴とするプログラム。
  20. 【請求項20】 他の表示装置と接続される表示装置の
    制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムが記録
    されている記録媒体であって、 少なくとも画像データを含む入力データを受信する受信
    ステップと、 前記入力データの特徴を検出する特徴検出ステップと、 前記入力データの特徴の検出結果に対応して、前記入力
    データに含まれる画像データの1シーンを、前記他の表
    示装置に表示させる制御を行う制御ステップとを備える
    プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒
    体。
  21. 【請求項21】 他の表示装置と接続される表示装置で
    あって、 前記他の表示装置からの制御に対応して、少なくとも画
    像データを含む入力データにおける画像データの1シー
    ンを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記画像データを表示する表
    示手段とを備えることを特徴とする表示装置。
  22. 【請求項22】 前記他の表示装置と通信する通信手段
    と、 前記入力データを受信する受信手段とをさらに備え、 前記通信手段において、前記入力データを受信して、前
    記入力データに含まれる画像データの1シーンを表示す
    ることを指令するコマンドを、前記他の表示装置から受
    信した場合に、 前記受信手段は、前記入力データを受信し、 前記記憶手段は、前記受信手段で受信された前記入力デ
    ータに含まれる画像データの1シーンを記憶し、 前記表示手段は、前記記憶手段に記憶された画像データ
    を記憶することを特徴とする請求項21に記載の表示装
    置。
  23. 【請求項23】 前記他の表示装置と通信する通信手段
    をさらに備え、 前記通信手段において、前記入力データに含まれる画像
    データの1シーンを受信した場合に、 前記記憶手段は、前記通信手段で受信された前記入力デ
    ータに含まれる画像データの1シーンを記憶し、 前記表示手段は、前記記憶手段に記憶された画像データ
    を記憶することを特徴とする請求項21に記載の表示装
    置。
  24. 【請求項24】 前記他の表示装置との間で認証を行う
    認証手段をさらに備え、 前記認証が成功した場合に、 前記記憶手段は、前記他の表示装置からの制御に対応し
    て、前記入力データにおける画像データの1シーンを記
    憶し、 前記表示手段は、前記記憶手段に記憶された前記画像デ
    ータを表示することを特徴とする請求項21に記載の表
    示装置。
  25. 【請求項25】 他の表示装置と接続される表示装置の
    制御方法であって、 前記他の表示装置からの制御に対応して、少なくとも画
    像データを含む入力データにおける画像データの1シー
    ンを記憶する記憶ステップと、 前記記憶ステップで記憶された前記画像データを表示す
    る表示ステップとを備えることを特徴とする制御方法。
  26. 【請求項26】 他の表示装置と接続される表示装置の
    制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムであっ
    て、 前記他の表示装置からの制御に対応して、少なくとも画
    像データを含む入力データにおける画像データの1シー
    ンを記憶する記憶ステップと、 前記記憶ステップで記憶された前記画像データを表示す
    る表示ステップとを備えることを特徴とするプログラ
    ム。
  27. 【請求項27】 他の表示装置と接続される表示装置の
    制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムが記録
    されている記録媒体であって、 前記他の表示装置からの制御に対応して、少なくとも画
    像データを含む入力データにおける画像データの1シー
    ンを記憶する記憶ステップと、 前記記憶ステップで記憶された前記画像データを表示す
    る表示ステップとを備えるプログラムが記録されている
    ことを特徴とする記録媒体。
  28. 【請求項28】 第1の表示装置と、1以上の第2の表
    示装置とからなる表示システムであって、 前記第1の表示装置は、 少なくとも画像データを含む入力データを受信する受信
    手段と、 前記入力データの特徴を検出する特徴検出手段と、 前記入力データの特徴の検出結果に対応して、前記入力
    データに含まれる画像データの1シーンを、前記1以上
    の第2の表示装置に表示させる制御を行う制御手段とを
    備え、 前記1以上の第2の表示装置は、 前記第1の表示装置からの制御に対応して、前記入力デ
    ータにおける画像データの1シーンを記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された前記画像データを表示する表
    示手段とを備えることを特徴とする表示システム。
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