JP2003198808A - 画像読み取り装置、スキャナユニット、及びそれらの制御方法 - Google Patents

画像読み取り装置、スキャナユニット、及びそれらの制御方法

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JP2003198808A
JP2003198808A JP2002310953A JP2002310953A JP2003198808A JP 2003198808 A JP2003198808 A JP 2003198808A JP 2002310953 A JP2002310953 A JP 2002310953A JP 2002310953 A JP2002310953 A JP 2002310953A JP 2003198808 A JP2003198808 A JP 2003198808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取動作時の光源への供給電流の制御によ
り、原稿読み取りに充分な光量を得つつ、安定した画像
情報を得る。 【解決手段】 スキャナユニット10は走査方向に移動
して原稿を読み取った後、元の位置に戻る。その際、ラ
インCCD13の蓄積時間を選択して解像度の設定を行
うと共に、光学系15におけるLEDの電流と上記蓄積
時間との積が常に一定となるように制御処理部17によ
り制御することにより、LEDの蓄熱を安定させる。ま
た、戻り方向移動時にはLEDの電流を読み取り時より
小さくし、かつ両方向の各平均電流が蓄積時間に拘らず
一定となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャ
ナ、ファクシミリ装置などにおいて原稿画像を読み取る
画像読み取り装置、スキャナユニット、及びそれらの制
御方法に関し、特に、LED(発光ダイオード)アレイ
からなる線状光源で原稿を照射し、その線状イメージを
CCD(電荷結合素子)1次元イメージセンサーで撮像
する構成の原稿読み取り装置に用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スキャナ、ファクシミリなどに使
われている一般的な画像読み取り装置として、図14に
示すような縮小光学系を用いる装置が知られている。こ
の装置は、原稿56を照射する長手方向に伸びた光源5
5、装置全体を小型化するために光路を折り曲げるミラ
ー54、原稿情報光を結像させるレンズ52、白出力波
形のレンズcos4乗則を補正する白基準補正板(シェ
ーディング板)53、光情報を電気信号に変換するライ
ンCCD撮像素子(以下CCD)51から構成されてい
る。さらにCCD1から出力される電圧波形を画像処理
系に受け渡す前にA/D変換するA/Dコンバータ等の
IC(図示せず)が設けられている。この後に続くシェ
ーディンク補正回路では、ライン方向に光源が均一に照
射されないためと、ラインCCDの各々の画素感度が異
なるため、予め白基準と称する各画素間の白でのバラツ
キを参照して、原稿読みとり時のラインCCD出力の画
素間のバラツキを補正する。このような画像読み取り装
置においては、装置を低コストにするために、光源につ
いても、安価なXeランプやLEDなどが使用されるこ
とが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、光源としてのXeランプやLED等は絶対的
な光量が少ないため、安定した画像情報を得るためには
CCD1による読み取りの蓄積時間を長くしたり、受光
系の感度を上げることが必要になるという問題があっ
た。現状ではCCDデバイスの高速駆動化の開発が進め
られてはいるものの、原稿の光情報を光電変換するため
のCCDの受光部の感度特性には限界があり、安定した
S/N比を得るためには充分な光量で原稿を照射する必
要があった。このためLED等の駆動電流を上げて光量
を増やそうとすると、LED自体の発熱により、光の波
長の変化や順方向電圧の変化により電流の変化が生じ、
安定した光量を得ることができないという欠点があっ
た。
【0004】また、このとき蓄積時間によってLED等
の駆動電流を可変にすると、蓄積時間によってLED等
の自己発熱による蓄熱特性が異なるため、CCDセンサ
ーの出力が変化してしまうという欠点があった。
【0005】また、ノート・パソコンに入っているプリ
ンタに印字ヘッドやインクタンク・ユニットを着脱可能
に装着することが可能な形態を取る必要があり、外形の
小型化という制約からスキャナ回路も簡素化しなければ
ならないという問題点もあった。さらに、2次電池によ
る駆動が可能なノート・パソコンなどでは、消費電力に
ついても可能な限り減らしたいという問題があった。
【0006】そこで本発明の目的は、読取動作時の光源
への供給電流の制御により、原稿読み取りに充分な光量
を得つつ、安定した画像情報を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読み取り装
置は、光源を搭載するとともに往復移動可能とされたキ
ャリッジと、上記キャリッジの往路方向への移動の際に
上記光源に電流を流し復路方向への移動の際に上記光源
に電流を流さない第1のモードと、上記キャリッジの往
路方向への移動及び復路方向への移動いずれの際にも上
記光源に電流を流す第2のモードとを選択して、上記キ
ャリッジの往復移動における上記光源に流す平均電流が
一定となるように制御する制御手段とを備えた点に特徴
を有する。
【0008】本発明のスキャナユニットは、電流供給に
より点灯する光源と、上記光源を点滅させる第1のモー
ドと上記光源を連続的に点灯する第2のモードとを有
し、上記第1のモードにおける上記光源の点滅の際に上
記光源へ供給する平均電流を上記第2のモードにおける
上記連続的な光源の点灯の際に上記光源へ供給する電流
とする制御手段とを備えた点に特徴を有する。
【0009】
【作用】本発明によれば、蓄積時間を変えて解像度を変
える場合に光源の蓄熱変化による光量、波長の不安定領
域と光電変換出力レンジを一定に保ち、光源の蓄熱の安
定化をはかることができる。
【0010】また、他の発明によれば、制御手段は、設
定手段により高い解像度が設定されると、蓄積時間を短
くなるように制御し、低い解像度が設定されれば蓄積時
間が長くなるように制御する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明による画像読み取り
装置をノートパソコンで用いる場合のシステムの実施の
形態を示す。図1において、100はノートパソコン、
200はノートパソコン100に内蔵されたプリンタユ
ニット、10は画像読み取り装置としてのスキャナユニ
ット、30は印字ヘッド(BJヘッド)である。スキャ
ナユニット10と印字ヘッド30とは選択的にプリンタ
ユニット200に接続される。
【0012】スキャナユニット10には、CCD13、
その出力を増幅するアンプ14、原稿を照明する光源を
含む光学系15、クロック発生回路16、A/D変換、
シェーディング補正、光源17の制御等を含む処理を行
う制御処理部17等が設けられている。
【0013】スキャナユニット10内では上述のCCD
出力がアンプ14を経てA/Dとシェーディング補正回
路・エッジ強調・2値化等を含む画像処理系からなる制
御処理部17に入力され、制御処理部17からは画像処
理後の画像データをクロック同期式のシリアル転送でヘ
ッドフレキを経てプリンタユニット200に接続され
る。また同時にプリンタユニット200からは後述する
図9に示すS1及びS2の切り替えによる光源電流変更
及び制御処理部17での画像処理設定・出力タイミング
等を同様にコントロール可能となっている。
【0014】図2はスキャナユニット10の外観図であ
る。同図において、キャリッジに設置されたときの位置
決めを行う位置決め穴1Bと位置決め溝1Cとが設けら
れている。読み取り方向の姿勢を決めるのが基準壁1で
あり、キャリッジ側の基準壁(不図示)に片寄せされる
ことによりその搭載位置を決定する。20Aは、プリン
タユニットに装着時に電気的接触をはかるための内部I
/Fであるところのコネクタ部である。
【0015】図3は光学系15の構成を示す。同図にお
いて、光源であるところの複数個のLED(λ=570
nm)3が読み取り幅方向よりも長く配列されている。
このLED3に近傍して集光手段である円筒形状のロッ
ド・レンズ6がLED3の並び方向と平行に設置されて
いる。LED3の照射中心はロッド・レンズ6のレンズ
作用面の中心を通過し、原稿面を斜めに照射する構成と
なっている。
【0016】原稿からの反射光は、光源中心が原稿と略
直角方向に設けられた第1の結像系レンズであるフィー
ルド・レンズ7を通過した後、読み取り幅方向と平行に
設けられたミラー5により光軸の進行方向が90゜折り
曲げられて原稿と略平行な光線とされる。11はアパー
チャであり、フィールド・レンズ7の結像面はこの位置
とされる。アパーチャ11の後方には第2の結像系レン
ズであるところの結像レンズ(不図示)が設けられてい
る。結像レンズの結像位置は光電変換素子13(CC
D)の位置である。なお、結像系レンズの配置は、縮小
比0.45158に設置されている。
【0017】ラインCCDセンサ13は、128画素で
構成され、キャリア駆動方向(主走査方向)と垂直方向
に光学的に並んでいる構造となっている。従って、光学
的にキャリアと垂直方向に並んだ画素群は垂直方向(副
走査方向)に光学的に360dpiの画素解像度を得る
ように配置されている。キャリアの移動速度とキャリア
移動方向解像度との関係により蓄積時間が可変となる
が、キャリアの移動速度と蓄積時間とを独立してコント
ロール可能となっている。すなわち、キャリア・モータ
駆動速度が651ppsの場合には、蓄積時間を256
μsecの設定でキャリア移動方向解像度360dpi
となり、同じキャリア速度で、蓄積時間を512μse
cと設定するとキャリア移動方向解像度は180dpi
となる。
【0018】図1のプリンタユニット200において、
プリンタ用CPUとコントローラにより、3つのモータ
(キャリッジ用、ラインフィード用、オートシートフィ
ード用)制御、4つのセンサ(ホーム・ポジション検
出、ASFポジション検出、給紙検出、排紙検出)、ス
キャナユニット、印字ヘッドの駆動制御を行っている。
スキャナユニット10及び印字ヘッド30は、いずれか
一方のユニットがプリンタユニット200に着脱可能な
構成となっている。またコントロールGAにより各種信
号が切り替え可能となっている。プリンタ用CPUはプ
リンタ及びスキャナ制御を接続ユニットにより切り替え
て制御している。具体的には1ライン分のスキャン情報
を各種モーターを駆動させスキャンしつつRAM内に格
納し、スキャン後に展開処理を行いつつ接続されるイン
ターフェースを介してノートPC100本体へ転送す
る。PC本体においてはこれらの1ラインデータをさら
に全領域分つなぎ合わせて所望の画像処理をさらに実施
したのち、ファイル化される。スキャナユニット又は印
字ヘッドとその接合部は、プリンタユニットのキャリッ
ジ部分にコンタクト電極が設けられ、各ユニットを装着
時に圧力により接続している。その際、搭載ユニットの
判別方法としては、キャリッジ・コンタクト部に2ビッ
トのヘッドIDを持っていて、装着後ヘッドIDを読み
込み、スキャナユニット10と印字ヘッド30との判別
を行い、制御ビンの内容を対応させる。
【0019】次に図4を用いてプリンタユニットへの取
り付け状態について説明する。スキャナユニット10
は、プリンタに用いられる印字ヘッド30と同形状であ
り、図示のようにカートリッジ化されている。40はキ
ャリッジであり、スキャナユニット10のコネクタ部を
介して本体より読み取り信号送受信する接点部が有る。
CCD13からの読み取り信号は、接点部及びフレキシ
ブル・ケーブル44を介してプリンタ・ユニット200
のCPUで処理される。キャリッジ40は、フレームの
側板部45A、45Bの間にスライド軸とスライド板4
7に沿って往復運動をすることで読み取りが行われる。
48は駆動モータで、ベルトを介してキャリッジ40を
移動させる。
【0020】図5はノート・パソコン100の外観図で
ある。液晶表示装置101は、TFTで11.8インチ
カラー表示であり、開閉が可能になっている。キーボー
ド102は、液晶表示装置101が開かれたときに操作
可能となる。尚、図示されていないが、プリンタユニッ
トは本体の後方部に収納されている。
【0021】図6はノート・パソコン100のブロック
図である。駆動源として、ACアダプタ(定格電圧20
[V]、54[W])とニッケル水素2次電池(定格電
圧12[V]、2700[mA/h])とが設けられて
いる。内蔵している機能としては、フレキシブル・ディ
スク・コントローラ(FDC)、ハード・ディスク・コ
ントローラ(HDC)、キーボード・コントローラ(K
BC)、VGAコントローラ(VGAC)などの周辺器
機用コントローラが有る。更に、内蔵のプリンタユニッ
トが内部バスにより接続されている。
【0022】次に光源であるLED3の電気的特性につ
いて図7と図8を用いて説明する。図7は周囲温度(T
a)と相対発光強度(Iv)の関係図である。周囲温度
が上がるとLEDの発光強度が下がっていることがわか
る。図8は周囲温度(Ta)と順方向電圧の関係図であ
る。周囲温度が上がるとLEDの順方向電圧が低下して
いることがわかる。
【0023】LED駆動回路を図9に示す。小形形状に
収めるために回路は簡素化が必要であり、定電圧駆動方
式を採用している。光源のLEDとしてLED1〜LE
D7の7個を直列に配置し、各LED電流切り換えが2
段階可能となっている。これはトランジスタ02、03
を信号S1、S2により切り換え制御することで行われ
る。S1が"High"、S2が"Low"で強電流(約2
0[mA])、S1が"Low"、S2が"High"で弱
電流(約10[mA])が流れる。
【0024】ここで一般に行われる制御について説明す
ると、本実施の形態によるスキャナユニット10を用い
てキャリア速度651ppでプリンタユニット200か
ら給紙した白基準シートを蓄積時間256[μsec]
にて、LEDの強電流状態(S1"High"、S2"L
ow"20[mA]として読み続けたCCDの出力デー
タを図10のBに示す。また、蓄積時間を512[μs
ec]にてLEDの強電流状態(S1"High"、S
2"Low"20[mA]として読み続けたCCDの出力
データを図10のAに示す。横軸は時間(単位:秒)で
光源のLEDが点灯してからの時間を示す。縦軸はスキ
ャナからのCCD出力を256段階で表現したときのA
/Dコンバータに取り込んだ数値と同条件でLED非点
灯にて取り込んだ数値との差分であり、実際入力に対し
て線形な出力を表している。本実施の形態のスキャナユ
ニットは、読み取り幅128画素構成になっているが、
データに載せているのは、代表値として、63〜66番
目の中心部画素のものである。
【0025】次に、本発明による制御を図11及び図1
2を用いて説明する。まず、ノートパソコン100(以
下、PC)より読み取り開始のコマンドを受け付ける
と、LEDに読み取りにおける平均電流(ここではS
1"Low"、S2"High"の10mAと同一のため弱
電流状態)を流して事前にLEDが安定するように点灯
させる保熱モードとして、これが一定時間経た後、読み
取りモードのキャリア移動方向解像度が180dpiか
360dpiかによって処理を分岐する。
【0026】360dpiが選択されると、読み取り領
域終了かどうかの判別後、読み取り領域終了でなけれ
ば、スキャナユニットのレジスタへ蓄積時間256[μ
sec]・強電流状態(S1"High"、S2"Low"
20[mA])を設定し、キャリアを右方向に移動しつ
つCCDの構成で128dot×1ライン分(360d
pi)のデータを読み取りバッファに格納する。片方向
スキャンのため戻り時にスキャナユニットのレジスタへ
蓄積時間256[μsec]・電流オフ状態(S1"L
ow"、S2"Low"0[mA])を設定した後、上記
一時格納された読み取りバッファから読み出しながら、
上記1ライン分のデータをPCに転送する。最後に1ラ
イン分のラインフィードを実施して、上記読み取り領域
終了かどうか判別に戻り、終了していなければ上記動作
を読み取り領域終了まで繰り返す。読み取り領域終了な
らば上記保熱モードに移行し、解像度360dpiの場
合の読み取り範囲における読み取り動作を終了する。
【0027】180dpiの場合には、読み取り終了か
どうかの判別の後、読み取り領域終了でなければ、スキ
ャナユニットのレジスタへ蓄積時間512[μsec]
・弱電流状態(S1"Low"、S2"High"10[m
A])を設定し、キャリアを右方向に移動しつつCCD
の構成で128dot×1ライン分(180dpi)の
データを読み取りバッファに格納する。片方向スキャン
のため戻り時にスキャナユニットのレジスタへ弱電流状
態(S1"Low"、S2"High"10[mA])を再
設定した後、上記一時格納された読み取りバッファから
取り出して縦方向(ラインCCDのならび方向)の解像
度を360dpiから180dpiへ変換しながら、上
記1ライン分のデータをPCに転送する。最後に1ライ
ン分のラインフィードを実施して上記読み取り領域終了
かどうかの判別に戻り、終了していなければ上記動作を
読み取り領域終了まで繰り返す。読み取り領域終了なら
ば上記保熱モードに移行し、解像度180dpiの場合
の読み取り範囲における読み取り動作を終了する。
【0028】次に上記制御について説明する。 (1)光源発熱安定化について 360dpi(蓄積時間256[μsec]の場合に
は、LED電流はキャリア移動においてスキャン時には
20[mA]、戻りは0[mA]となり、ここではキャ
リア速度が一定なので、キャリアの往復での一周期にお
ける平均電流は10[mA]となる。また、キャリアの
戻り方向で読みとった1ライン分のバッファのデータを
PCに転送するので、転送のオーバーヘッドが無く待ち
時間無しに引き続いて次のスキャンが可能である。この
ため結果的に読み取り範囲における読み取り動作中の平
均電流も10[mA]となる。次に、180dpi(蓄
積時間512[μsec])の場合には、キャリアの移
動方向に関係無くLED電流は常に10[mA]で、結
果的に読み取り範囲における読み取り動作中の平均電流
も10[mA]となる。さらに、待機中も双方の平均電
流に等しい電流をLEDに流すことで、蓄積時間に関係
無くLEDへの平均電流を一定とし、読み取り動作時の
LEDの蓄積による変化を最小限に押さえることができ
る。
【0029】(2)CCDの出力について 360dpiは蓄積時間256[μsec]・スキャン
時のLED電流20[mA]で、このとき図13におけ
るAAで示すように出力されるとすると、180dpi
では蓄積時間512[μsec]・スキャン時のLED
電流10[mA]であるため、蓄積時間によりCCD出
力は線形なため360dpiに比べて180dpiでは
倍の出力となるが、LED電流と明るさ及びCCD出力
も線形なため、360dpiに比べて180dpiでは
1/2出力となる。このため結果的にCCD出力として
は相殺されて図13におけるBBとなる。すなわち、A
AとBBとは基本的に同じレベルで、蓄積時間によらず
CCD出力が一定となり、さらに解像度によらず後段の
A/D変換器及びシェーディング補正回路に安定した出
力を供給可能となる。
【0030】本実施の形態では分かりやすくするため
に、LED電流を2段階切り替えとしたが、多段階での
LED電流を選択可能としても当然差し支えない。さら
に、キャリアのスキャン時の駆動速度と戻り時の駆動速
度とを同一としたが、前述の多段階でのLED電流の選
択があれば実現可能であることは自明である。また、本
実施の形態では保持における電流制御は一定電流とした
が、相当するデューティ間欠制御であっても差し支えな
いことも自明である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、読取動作時の光源の蓄
熱による変化を最小限に抑えることができる。したがっ
て、光源の蓄熱の安定化をはかり、原稿読み取りに充分
な光量を得つつ、安定した画像情報を得ることができ
る。特に、例えばノート・パソコンの内部に装着する場
合などのように、寸法的制約による簡素化された回路条
件及び消費電力を抑えるという条件のなかで効果があ
る。
【0032】また、電荷の蓄積時間と光源に流す電流と
の積が所定値となるように制御することにより、蓄積時
間によらず光電変換手段の出力が一定となり、さらに解
像度によらず後段に設けた回路に安定した出力を供給可
能となり、安定した画像を読み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシステムの実施の形態を示す
ブロック図である。
【図2】本発明によるスキャナユニットの実施の形態を
示す外観図である。
【図3】スキャナユニットの光学系部品配置を示す斜視
図である。
【図4】スキャナユニットと印字ヘッドのプリンタへの
脱着状態を示す斜視図である。
【図5】ノートパソコンの外観図である。
【図6】ノートパソコンのブロック図である。
【図7】LEDの相対発光強度−温度特性図である。
【図8】LEDの電圧−温度特性図である。
【図9】LED駆動回路の回路図である。
【図10】LED連続点灯時におけるCCD出力特性図
である。
【図11】制御動作を示すフローチャートである。
【図12】制御動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明によるLED制御におけるCCD出力
特性図である。
【図14】従来の画像読み取り装置の原理的な構成図で
ある。
【符号の説明】
10 スキャナユニット 13 ラインCCD撮像素子 15 光学系 17 制御処理部 1 基準壁 1B 位置決め穴 1C 位置決め溝 20A コネクタ部 3 LED 5 ミラー 6 ロッドレンズ 7 フィードレンズ 40 キャリッジ 100 ノートパソコン 200 プリンタユニット

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を搭載するとともに往復移動可能と
    されたキャリッジと、 上記キャリッジの往路方向への移動の際に上記光源に電
    流を流し復路方向への移動の際に上記光源に電流を流さ
    ない第1のモードと、上記キャリッジの往路方向への移
    動及び復路方向への移動いずれの際にも上記光源に電流
    を流す第2のモードとを選択して、上記キャリッジの往
    復移動における上記光源に流す平均電流が一定となるよ
    うに制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像
    読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は読み取り開始コマンドを
    受け付けると上記平均電流を上記光源に事前に流す制御
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り
    装置。
  3. 【請求項3】 上制御手段は上記第2のモードにおける
    上記キャリッジの復路方向への移動の際に連続して電流
    を上記光源に流す制御を行うことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は上記第2のモードにおけ
    る上記キャリッジの復路方向への移動の際に間欠的に電
    流を上記光源に流す制御を行うことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 上記光源は電流が流れることにより点灯
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 電流供給により点灯する光源と、 上記光源を点滅させる第1のモードと上記光源を連続的
    に点灯する第2のモードとを有し、上記第1のモードに
    おける上記光源の点滅の際に上記光源へ供給する平均電
    流を上記第2のモードにおける上記連続的な光源の点灯
    の際に上記光源へ供給する電流とする制御手段とを備え
    たことを特徴とするスキャナユニット。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は上記第1のモードにおけ
    る上記光源の点灯の際に一定の電流を供給する制御を行
    うことを特徴とする請求項6に記載のスキャナユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は読み取り開始コマンドを
    受け付けると上記平均電流を上記光源に事前に流す制御
    を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載のスキャ
    ナユニット。
  9. 【請求項9】 光源を搭載するとともに往復移動可能と
    されたキャリッジの往路方向への移動の際に上記光源に
    電流を流し復路方向への移動の際に上記光源に電流を流
    さない第1のモードと、上記キャリッジの往路方向への
    移動及び復路方向への移動いずれの際にも上記光源に電
    流を流す第2のモードとを選択して、上記キャリッジの
    往復移動における上記光源に流す平均電流が一定となる
    ように制御することを特徴とする画像読み取り装置の制
    御方法。
  10. 【請求項10】 読み取り開始コマンドを受け付けると
    上記平均電流を上記光源に事前に流す制御を行うことを
    特徴とする請求項9に記載の画像読み取り装置の制御方
    法。
  11. 【請求項11】 上記第2のモードにおける上記キャリ
    ッジの復路方向への移動の際に連続して電流を上記光源
    に流す制御を行うことを特徴とする請求項9又は10に
    記載の画像読み取り装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 上記第2のモードにおける上記キャリ
    ッジの復路方向への移動の際に間欠的に電流を上記光源
    に流す制御を行うことを特徴とする請求項9又は10に
    記載の画像読み取り装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 上記光源は電流が流れることにより点
    灯することを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項
    に記載の画像読み取り装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 電流供給により点灯する光源を点滅さ
    せる第1のモードと上記光源を連続的に点灯する第2の
    モードとを有し、上記第1のモードにおける上記光源の
    点滅の際に上記光源へ供給する平均電流を上記第2のモ
    ードにおける上記連続的な光源の点灯の際に上記光源へ
    供給する電流とすることを特徴とするスキャナユニット
    の制御方法。
  15. 【請求項15】 上記第1のモードにおける上記光源の
    点灯の際に一定の電流を供給する制御を行うことを特徴
    とする請求項14に記載のスキャナユニットの制御方
    法。
  16. 【請求項16】 読み取り開始コマンドを受け付けると
    上記平均電流を上記光源に事前に流す制御を行うことを
    特徴とする請求項14又は15に記載のスキャナユニッ
    トの制御方法。
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