JP2003198020A - 露光用フッ素分子レーザシステム - Google Patents
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Abstract
ーザシステムにおいて、発振段レーザの中心波長と増幅
段レーザの中心波長とを合わせてスペクトル純度が小さ
く線幅の狭いレーザビームを発振させる。 【解決手段】 発振段レーザ10と増幅段レーザ20と
からなる2ステージ方式の露光用フッ素分子レーザシス
テムであって、発振段レーザ10から放出されるレーザ
ビームの中心波長と、増幅段レーザ20を単独でレーザ
発振させた場合に増幅段レーザから放出されるレーザビ
ームの中心波長とを比較して、両波長を略一致させるよ
うに構成した露光用フッ素分子レーザシステム。
Description
レーザシステムに関し、特に、2ステージレーザ方式の
露光用フッ素分子レーザシステムにおいて、発振段レー
ザの中心波長と増幅段レーザの中心波長とを合わせるよ
うにしたものに関する。
を半導体上に実現するための露光技術において、波長1
60nm以下の露光用光源が要求されている。そして現
在、波長157nm付近の紫外線を放出するF2 (フッ
素分子)レーザ装置がその光源とし有力視されている。
に、主な発振波長が2つあり(λ1 =157.6299nm,λ2
=157.5233nm:Sov.J.Quantum Electron.16(5),May 198
6 )、そのスペクトル線幅(FWHM:半値全幅)は約
1pm程度である。上記2つの発振線の強度比I
(λ1 )/I(λ2 )は約7である。通常、露光には強
度の強い波長λ1 (=157.6299nm)の発振ラインが用い
られる。
て以下の2種類ある。
の 2)反射屈折系(catadioptric system) を用いるもの 反射屈折光学系を露光技術に用いると、色収差の発生が
抑えられる。そのために、反射屈折系を用いた露光装置
が現状157nm付近の波長域では有望視されている。
ただし、反射屈折系は従来の屈折系と比較して露光機の
光軸調整が困難である。
装置に一般的に用いられていた投影光学系である。半導
体露光技術では、光学系内での色収差補正方法が1つの
大きな問題である。屈折系では、種類の違う屈折率を有
するレンズ等の光学素子を組み合わせることによって色
収差補正を実現してきた。ただし、157nm付近の波
長域において透過性を有する使用可能な光学材料の種類
には制限があり、現状ではCaF2 以外は使用できない
状況にある。
てのF2 レーザ装置には狭帯域化が要請される。具体的
には、レーザビームのスペクトルの半値全幅を0.3p
m以下に狭帯域化することが要求される。
に要求される平均出力は、例えば、20Wである。すな
わち、F2 レーザ装置の繰り返し周波数が2kHzのと
き、1パルス当たりのパルスエネルギーは10mJであ
り、繰り返し周波数が4kHzのとき、1パルス当たり
のパルスエネルギーは5mJとなる。
レーザ共振器内にエタロンを配置するとき、出力5〜1
0mJ のレーザ出力を得ようとすると、エタロンのコー
ティングにダメージが発生するので、エタロンとして
は、コーティングなしのものを使用せざるを得なかっ
た。そのため、スペクトル線幅も狭くすることができな
かった。また、ASE(Amplified Spontaneous Emissi
on)成分が多いため、線幅も0.4〜0.6pmと余り
狭くならない。すなわち、パルスエネルギー5〜10m
Jで狭帯域化を行うことは困難である。
が0.3pm以下で、かつ、パルスエネルギーが5mJ
以上のレーザビームを得るには、例えば、発振段レーザ
と増幅段レーザとからなる2ステージレーザシステムを
採用すればよい。すなわち、発振段レーザで低出力では
あるがスペクトル線幅が0.3pm以下であるレーザビ
ームを発生させ、このレーザビームを増幅段レーザで増
幅して、スペクトル線幅が0.3pm以下で、かつ、パ
ルスエネルギーが5mJ以上のレーザビームを得ること
ができる。
インジェクション・ロック(Injection Locking )方式
及びMOPA(Master Oscillator Power Amplifie
r)方式がある。インジェクション・ロック方式は、増
幅段レーザにレーザ共振器を備える構成であり、増幅段
レーザには不安定共振器を用いる。MOPA方式は、増
幅段レーザにレーザ共振器を持たない構成である。MO
PA方式ではこのように増幅段レーザにレーザ共振器を
持たないため、発振段レーザからのレーザビームの1パ
ス増幅器として機能する。
個又はそれ以上のビーム拡大兼分散プリズム群とグレー
ティングの組み合わせ、又は、エタロンと全反射鏡の組
み合わせ等を用いる。以下に、インジェクション・ロッ
ク方式及びMOPA方式の2ステージレーザシステムの
構成例を示す。
ク方式の場合であって、狭帯域化素子としてプリズムと
回折格子(グレーティング)を使用する場合、図17
(b)は、インジェクション・ロック方式の場合であっ
て、狭帯域化素子としてエタロンを使用する場合、図1
8(a)は、MOPA方式の場合であって、狭帯域化素
子としてプリズムと回折格子(グレーティング)を使用
する場合、図18(b)は、MOPA方式の場合であっ
て、狭帯域化素子としてエタロンを使用する場合をそれ
ぞれ示す。図中、符号10は発振段レーザ、20は増幅
段レーザ、1は発振段レーザ10のレーザチェンバ、
1’は増幅段レーザ20のレーザチェンバ、2は狭帯域
化モジュール(狭帯域化素子)、3は発振段レーザ10
の出力鏡、4は発振段レーザ10のレーザビームを制限
するアパーチャ、5は狭帯域化モジュール2を構成する
回折格子、6は狭帯域化モジュール2を構成するビーム
拡大兼分散プリズム、7は増幅段レーザ20の不安定共
振器を構成する凹面ミラー、8は増幅段レーザ20の不
安定共振器を構成する凸面ミラー、9は発振段レーザ1
0と増幅段レーザ間に介在する反射ミラー、11は狭帯
域化モジュール2を構成するエタロン、12は狭帯域化
モジュール2を構成する全反射鏡である。
ン・ロック方式の場合であって、狭帯域化素子2として
プリズム6と回折格子5を使用する場合の構成を例とっ
て説明する。発振段レーザ10は、レーザシステムのシ
ードレーザ(種レーザ光)発生部としての機能を有す
る。増幅段レーザ20は、そのシードレーザを増幅する
機能を有する。すなわち、発振段レーザ10のスペクト
ル特性により、レーザシステムの全体のスペクトル特性
が決定される。そして、増幅段レーザ20によってレー
ザシステムからのレーザ出力(エネルギー又はパワー)
が決定される。発振段レーザ10には、拡大プリズム
6、回折格子5を含む狭帯域化モジュール2が搭載され
ており、スペクトルが狭帯域化されたレーザが発振段レ
ーザ10より出力される。
(b)、図18(b)に示すように、エタロン11と全
反射鏡12とから構成してもよい。
ードレーザビーム)は、反射ミラー9等を含むビーム伝
播系により増幅段レーザ20へ導かれ、注入される。イ
ンジェクション・ロック方式(図17)では、小入力で
も増幅できるように、増幅段には、凹面ミラー7と凸面
ミラー8からなり、例えば倍率が3倍以上の不安定型共
振器が採用される。
ラー7には穴が開いており、この穴を通して導入された
シードレーザビームは凸面ミラー8で矢印のように反射
して拡大され、レーザチェンバ1’の放電部を有効に通
過しレーザビームのパワーが増大する。そして、凸面ミ
ラー8からレーザが出射される。凹面ミラー7の中心部
には空間的穴が施してあり、周囲には高反射率ミラーコ
ートが施されている。凸面ミラー8の中心部には高反射
率ミラーコートが施され、周囲のレーザ出射部には反射
防止コートが施されている。凹面ミラー7の穴は空間的
に開いているのではなく、穴部のみ反射防止コートが施
されたミラー基板を用いてもよい。また、ミラーに透過
部を持たせない不安定共振器を用いてもよい。
0、増幅段レーザ20共、バッファガスとして、He又
はNe又はそれらの混合ガスを用いる。また、必要に応
じてXeも添加する。
ーザ装置のレーザパルス波形とスペクトル線幅の時間変
化の関係の模式図を示す。図中、横軸のtは時間、縦軸
のIは強度、Δλはスペクトル線幅を示す。この図19
のパルス波形において、スペクトル線幅Δλは時間tの
経過に伴なって(すなわち、共振器内のラウンドトリッ
プの回数が多くなるにつれて)細くなる。従来の狭帯域
化レーザでは、スペクトル線幅は積分値となるが、2ス
テージレーザ方式では、瞬時の線幅が狭くなったパルス
後半部のものを取り出し、この線幅を維持したまま、出
力のみ増幅することができ、ASE成分を低減させるこ
とができる。
方式を用いることにより、高出力と超狭帯域を同時に達
成することができる。
用光源として用いる場合、スペクトル純度が重要とな
る。この「スペクトル純度」とは、スペクトルエネルギ
ーの集中度に関する1つの指標であり、スペクトル波形
の「ある面積比率」を含む線幅を言う。例えば、一般に
よく使われる「95%純度」とは、図20に示すよう
に、そのスペクトル波形の全面積の中、中心側から95
%の面積を含む線幅を意味する。
ァー時とNeバッファー時では中心波長が異なるため、
例えば発振段レーザをNeバッファー、増幅段レーザを
Heバッファーとしてそのまま発振させると、図21
(a)に示すように、発振段レーザの中心波長と増幅段
レーザの中心波長とがずれた状態で同期されてしまう。
F2 レーザは元々、ArFエキシマレーザやKrFエキ
シマレーザと比べて線幅が狭いため、図21(b)に示
すように、この中心波長のずれは増幅後のレーザビーム
のスペクトル純度の悪化に繋がってしまう。
ものであり、その目的は、2ステージレーザ方式の露光
用フッ素分子レーザシステムにおいて、発振段レーザの
中心波長と増幅段レーザの中心波長とを合わせてスペク
トル純度が小さく線幅の狭いレーザビームを発振させる
ようにすることである。
明の露光用フッ素分子レーザシステムは、発振段レーザ
と増幅段レーザとからなる2ステージ方式の露光用フッ
素分子レーザシステムであって、発振段レーザから放出
されるレーザビームの中心波長と、増幅段レーザを単独
でレーザ発振させた場合に増幅段レーザから放出される
レーザビームの中心波長とを比較して、両波長を略一致
させるように構成したことを特徴とするものである。
されるレーザビームの中心波長と、増幅段レーザを単独
でレーザ発振させた場合に増幅段レーザから放出される
レーザビームの中心波長とを比較して、両波長を略一致
させるように構成したので、露光用フッ素分子レーザシ
ステムの超狭帯域化が達成され、スペクトル純度も良好
となる。
独でレーザ発振させた場合に増幅段レーザから放出され
るレーザビームの中心波長とは、インジェクション・ロ
ックの場合は、文字通り増幅段レーザを単独でレーザ発
振させた場合に増幅段レーザから放出されるレーザビー
ムの中心波長を意味し、MOPA方式の場合は、増幅段
レーザの何れかの主な発振波長(図16)近傍の最も利
得の高い波長を意味する。
子レーザシステムをいくつかの実施例に基づいて説明す
る。
採用した場合の1つの実施例の露光用フッ素分子レーザ
システムのシステム構成図を示す。
レーザ10と増幅段レーザ20の波長ずれの原因につい
て説明しておく。
る。
る。発振段レーザ10と増幅段レーザ20のバッファー
ガスが異なること(例、発振段レーザ:Neバッファ
ー、増幅段レーザ:Heバッファー)により、図21に
示すような中心波長のずれが起こる。発振段レーザ10
である狭帯域化レーザは、スペクトルの狭帯域化のため
にはロングパルス化が可能で、狭帯域化素子をより多く
利用できるNeバッファーの使用が有利である。また、
増幅段レーザ20は高出力を得るためにHeバッファー
の使用が有利である。バッファーガスがHeの場合とN
eの場合では、封入圧力が等しいとき、中心波長は、図
2に示すように約0.32〜0.36pmずれる。
圧力の相違である。発振段レーザ10と増幅段レーザ2
0のバッファーガスが同じでも、ガス圧が異なることに
よって中心波長のずれが起こる。図3に示すように、圧
力が高いと、中心波長は長くなる。
ユニットにおける波長選択のずれがある。例えば、イン
ジェクションロック方式で、発振段レーザ10側を単独
で発振させたときの中心波長に対して、増幅段レーザ2
0から放出されるレーザビームの中心波長が狭帯域化素
子の選択波長のずれに起因して中心波長がずれることに
なる。
上複合して中心波長のずれが起こる。
圧、(2)放電電圧(電極への印加電圧)、(3)ガス
温度等が原因になり得るが、(1)、(2)による中心
波長のずれはほとんど無視できるくらい小さかった。ま
た、(3)の温度は、レーザチェンバの容積が一定なの
で、結局、圧力による中心波長のずれと同等となる。
ン・ロック方式を採用した露光用フッ素分子レーザシス
テムにおいて、発振段レーザ10は、レーザチェンバ1
と、その両端に配置されて共振器を構成する狭帯域化ユ
ニット(モジュール)2及び出力鏡3と、レーザビーム
を制限するアパーチャ4、4とからなり、増幅段レーザ
20は、レーザチェンバ1’と、その両端に配置されて
共振器を構成する反射鏡13と、出力鏡14とからな
る。ここで、増幅段レーザ20に不安定共振器を用いる
場合には、反射鏡13には凹面ミラー、出力鏡14には
凸面ミラーが採用される。また、発振段レーザ10の狭
帯域化ユニット2としては、図17、図18に示したよ
うな、プリズム6と回折格子5を使用するもの、エタロ
ン11と全反射鏡12を使用するもの何れであってもよ
い。
増幅段レーザ20の間にビームスプリッタ15が配置さ
れ、また、そのビームスプリッタ15と反射鏡13の間
にシャッター16が配置され、さらに、増幅段レーザ2
0の出力側に別のビームスプリッタ17が配置されてい
る。
段レーザ10からのレーザビームはモニタ21に入射
し、ビームスプリッタ17で取り出された増幅段レーザ
20からのレーザビームはモニタ22に入射し、モニタ
21、22からの出力信号は、コントローラ23に入力
し、コントローラ23からの制御信号は狭帯域化ユニッ
ト2とガスユニット24に送られ、ガスユニット24は
レーザチェンバ1とレーザチェンバ1’のガス圧を制御
するようになっている。
制御方法について説明する。
る。発振段レーザ10の中心波長をλ1、増幅段レーザ
20の中心波長をλ2とするとき、 λ1固定、λ2制御 λ1制御、λ2固定 λ1制御、λ2制御 まず、発振段レーザ10側の波長λ1を固定し、増幅段
レーザ20側の波長を制御して同調する場合について説
明する。そのためには、増幅段レーザ20のガス圧等を
制御して波長を合わせる。
10から放出されるレーザビームの一部をビームスプリ
ッタ15により取り出し、モニタ21に導光する。モニ
タ21により発振段レーザ10から放出されるレーザビ
ームの中心波長λ1を検出し、モニタ21はデータをコ
ントローラ23に送信する。
20の間のシャッター16を閉状態にし、増幅後ではな
い増幅段レーザ20単体から放出されるレーザビームの
一部をビームスプリッタ17により取り出し、モニタ2
2に導光する。モニタ22により増幅段レーザ20から
放出されるレーザビームの中心波長λ2を検出し、モニ
タ22はデータをコントローラ23に送信する。
1、λ2を検出可能なモニタである。
に、中心波長λ1、λ2を算出し、両者を比較する。
御して、発振段レーザ10のレーザチェンバ1内圧力を
一定にし、また、コントローラ23はモニタ21からの
中心波長データに基づき、狭帯域化ユニット2を制御し
て、発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中
心波長がλ1となるように固定する。
レーザ20単体から放出されるレーザビームの中心波長
λ2を調整する。波長λ2の調整は、増幅段レーザ20
のレーザチェンバー1’内ガスの圧力を制御することに
より以下のように行う。 ・λ2>λ1の場合 先に述べた通り、レーザチェンバ1’内のガス圧力が高
いと、中心波長は長波長側にシフトするので、コントロ
ーラ23はガスユニット24を制御して、図4に示すよ
うに、増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガス
圧力P2を減らして、波長λ1に相当する増幅段レーザ
20のレーザチェンバ1’内のガス圧力Paに一致させ
る。 ・λ2<λ1の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、図4
に示すように、増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’
内のガス圧力P2を増やして、波長λ1に相当する増幅
段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガス圧力Paに
一致させる。
20において、バッファーガス種が同一である場合は、
本制御の結果、発振段レーザ10と増幅段レーザ20の
レーザチェンバ1、1’内圧力は略同じとなる。一方、
バッファーガス種が異なる場合は、本制御の結果、発振
段レーザ10と増幅段レーザ20のレーザチェンバ1、
1’内圧力は相違することになる。
増幅段レーザ20単体から放出されるレーザビームの中
心波長λ2を検出しているが、MOPA方式では、増幅
段レーザ20にレーザ共振器がないので、波長λ2を検
出することができない。すなわち、本制御方法は、イン
ジェクション・ロック方式の2ステージレーザにのみ適
用できる。
ザシステムのシステム構成図を参照にして説明する。こ
の実施例は、インジェクション・ロック方式を採用した
露光用フッ素分子レーザシステムであるが、増幅段レー
ザ20の共振器を構成する反射鏡13と出力鏡14を省
いてMOPA方式としてもよい。
と異なるのは、発振段レーザ10と増幅段レーザ20の
間のシャッター16が省かれている点だけで、制御方法
が異なる。すなわち、この実施例では、発振段スペクト
ル純度Δλp1と増幅後スペクトル純度Δλp3の比較を行
うものである。
ームの一部をビームスプリッタ15により取り出し、モ
ニタ21に導光する。モニタ21により発振段レーザ1
0から放出されるレーザビームのスペクトル波形を検出
し、モニタ21はデータをコントローラ23に送信す
る。
ザビームを増幅して増幅段レーザ20から放出されるレ
ーザビームの一部をビームスプリッタ17により取り出
し、モニタ22に導光する。モニタ22により増幅段レ
ーザ20から放出されるレーザビームのスペクトル波形
を検出し、モニタ22はデータをコントローラに送信す
る。
形を検出可能なモニタである。また、モニタ21は発振
段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波長λ
1も検出可能なモニタである。
ータを基に、発振段レーザ10から放出されるレーザビ
ームのスペクトル純度Δλp1と増幅後に増幅段レーザ2
0から放出されるレーザビームのスペクトル純度Δλp3
を算出し、両者を比較する。
2つの方法がある。 (1)発振段レーザ10側圧力固定、増幅段レーザ20
側圧力制御 (2)発振段レーザ10側圧力制御、増幅段レーザ20
側圧力固定 ここでは、増幅段レーザ20側圧力制御する場合につい
て説明する。コントローラ23はガスユニット24を制
御して発振段レーザ10のレーザチェンバ1内圧力を一
定にし、また、コントローラ23はモニタ21からの中
心波長データに基づき狭帯域化ユニット2を制御して、
発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波
長がλ1となるように固定する。
×Δλp1(A=1〜3程度)となるように、増幅段レー
ザ20のレーザチェンバ1’内のガス圧を制御する。通
常、増幅段レーザ20から放出されるレーザビームに
は、増幅段レーザ20で発生するASE成分が含まれ
る。したがって、増幅後に増幅段レーザ20から放出さ
れるレーザビームのスペクトル純度Δλp3は、発振段レ
ーザ10から放出されるレーザビームのスペクトル純度
Δλp1より大きくなることが多い。本発明者の実験によ
り、増幅後に増幅段レーザ20から放出されるレーザビ
ームが露光に十分使用可能なスペクトル線幅に狭帯域化
されているとき、その純度Δλp3は、発振段レーザ10
から放出されるレーザビームのスペクトル純度Δλp1の
1〜3倍程度の何れかの値であることが分った。
する。図6に示すように、まず、コントローラ23はガ
スユニット24を制御して増幅段レーザ20のレーザチ
ェンバ1’内のガス圧力P2を増やす。圧力変化後のス
ペクトル純度Δλp3’が、圧力変化前のスペクトル純度
Δλp3より小さくなった場合、以後、圧力P2を増やす
方向に制御して、Δλp3=A×Δλp1となるようにす
る。
3’が、圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より大きく
なった場合、以後、圧力P2を減らす方向に制御して、
Δλp3=A×Δλp1となるようにする。
ち、まず、コントローラ23はガスユニット24を制御
して増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガス圧
力P2を減らす。圧力変化後のスペクトル純度Δλp3’
が、圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より小さくなっ
た場合、以後、圧力P2を減らす方向に制御して、Δλ
p3=A×Δλp1となるようにする。
3’が、圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より大きく
なった場合、以後、圧力P2を増やす方向に制御して、
Δλp3=A×Δλp1となるようにする。
0から放出されるレーザビームのスペクトル純度Δλp3
をモニタするので、発振段レーザ10と増幅段レーザ2
0との間に、図5に示すように、シャッターを設ける必
要はない。
ン・ロック方式のみならず、MOPA方式(反射鏡13
と出力鏡14を省いた構成)に対しても適用できる。
上記したような95%純度であるが、これに限るもので
はない。例えば、スペクトル10%線幅Δλ110%、Δλ
310%であってもよい。ここで言う「スペクトル10%線
幅」とは、図7に示すように、スペクトル波形のピーク
強度の10%となる位置でのスペクトル線幅を言う。な
お、スペクトル10%線幅の代わりに、スペクトルのピ
ーク強度の5%、20%等の線幅を使用しても構わな
い。これらの場合には、上記係数Aは、前記のA=1〜
3程度とは必ずしもならない。
から放出されるレーザビームのスペクトル純度Δλp1
(あるいは、Δλ110%等)と増幅後の増幅段レーザ20
から放出されるレーザビームのスペクトル純度Δλp3
(あるいは、Δλ310%等)を算出し、両者を比較してい
たが、増幅後の増幅段レーザ20からから放出されるレ
ーザビームのスペクトル純度Δλp3(あるいは、Δλ3
10%等)のみを算出し、図8に示すように、これが最小
となるように増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内
のガス圧力P2を制御するようにしてもよい。
と増幅後スペクトル純度Δλp3の比較を行う実施例の変
形例を説明する。この実施例は、理想スペクトル純度Δ
λoと増幅後スペクトル純度Δλp3の比較するものであ
る。
から放出されるレーザビームの理想純度を予め計算して
おき、コントローラ23に記憶しておく。
ル波形としてガウシアン関数、 I=exp(−x2 /kg ) 又は、ローレンツ関数、 I=1/(1+x2 /kl ) を用いる。ここで、Iはスペクトル強度、xは波長、k
g 、kl は定数である。例えばFWHMが0.2pmの
スペクトル波形を考えると、kg =-1.443×10-2 6 、k
l = 1×10-26 となる。
されるレーザビームの一部をビームスプリッタ15によ
り取り出し、モニタ21に導光する。モニタ21により
発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波
長λ1を検出し、モニタ21はデータをコントローラ2
3に送信する。
ザビームを増幅して、増幅段レーザ20から放出される
レーザビームの一部をビームスプリッタ17により取り
出し、モニタ22に導光する。モニタ22により増幅段
レーザ20から放出されるレーザビームのスペクトル純
度Δλp3を検出し、モニタ22はデータをコントローラ
23に送信する。
ら放出されるレーザビームの中心波長λ1が検出可能な
モニタである。また、モニタ22はスペクトル純度Δλ
p3を検出可能なモニタである。
御して、発振段レーザ10のレーザチェンバ1内圧力を
一定にし、また、コントローラ23はモニタ21からの
中心波長データに基づき狭帯域化ユニット2を制御し
て、発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中
心波長がλ1となるように固定する。
タと受信したデータを基に、理想純度Δλo と増幅後ス
ペクトル純度Δλp3を比較する。
λo となるように、増幅段レーザ20のレーザチェンバ
内のガス圧を制御する。
する。図9に示すように、まず、コントローラ23はガ
スユニット24を制御して、増幅段レーザ20のレーザ
チェンバ1’内のガス圧力P2を増やす。圧力変化後の
スペクトル純度Δλp3’が、圧力変化前のスペクトル純
度Δλp3より小さくなった場合、以後、圧力P2増やす
方向に制御して、Δλp3=Δλo となるようにする。一
方、圧力変化後のスペクトル純度Δλp3’が、圧力変化
前のスペクトル純度Δλp3より大きくなった場合、以
後、圧力P2を減らす方向に制御して、Δλp3=Δλo
となるようにする。
ち、まず、コントローラ23はガスユニット24を制御
して、増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガス
圧力P2を減らす。圧力変化後のスペクトル純度Δλp
3’が、圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より小さく
なった場合、以後、圧力P2を減らす方向に制御して、
Δλp3=Δλo となるようにする。一方、圧力変化後の
スペクトル純度Δλp3’が、圧力変化前のスペクトル純
度Δλp3より大きくなった場合、以後、圧力P2を増や
す方向に制御して、Δλp3=Δλo となるようにする。
増幅段レーザ20から放出されるレーザビームのスペク
トル純度Δλp3モニタするので、発振段レーザ10と増
幅段レーザ20との間に、図1の場合のようなシャッタ
ー16は設ける必要がない。したがって、この場合の制
御方法は、インジェクション・ロック方式のみならず、
MOPA方式に対しても適用できる。また、モニタ21
も必ずしも設ける必要がないので、構成がシンプルにな
る。
p1short /Δλp1longと増幅後スペクトル純度左右比率
Δλp3short /Δλp3longの比較を行う実施例について
説明する。
されるレーザビームの一部をビームスプリッタ15によ
り取り出し、モニタ21に導光する。モニタ21により
発振段レーザ10から放出されるレーザビームのスペク
トル波形を検出し、モニタ21はデータをコントローラ
23に送信する。
ザビームを増幅して、増幅段レーザ20から放出される
レーザビームの一部をビームスプリッタ17により取り
出し、モニタ22に導光する。モニタ22により増幅段
レーザ20から放出されるレーザビームのスペクトル波
形を検出し、モニタ22はデータをコントローラ23に
送信する。
形を検出可能なモニタである。また、モニタ21は発振
段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波長λ
1が検出可能なモニタであるコントローラ23は、受信
したスペクトルデータを基に、発振段レーザ10から放
出されるレーザビームのスペクトル純度Δλp1の中の中
心波長より短波長側(左側)の純度Δλp1short と長波
長側(右側)の純度Δλp1longを算出する。また、増幅
後の増幅段レーザ20から放出されるレーザビームのス
ペクトル純度Δλp3の中の中心波長より短波長側(左
側)の純度Δλp3short と長波長側(右側)の純度Δλ
p3longを算出する。
波形の強度がピークとなる波長、又は、半値強度におけ
る波長の中心値を言う。そして、短波長側(左側)の純
度Δλp short と長波長側(右側)の純度Δλp longと
は、図10に示すように、それぞれ中心波長より短波長
側(左側)、長波長側(右側)のスペクトル波形の全面
積の中、中心側から95%の面積を含む線幅を意味す
る。
p1long、Δλp3short /Δλp3longの値を算出する。
24を制御して、発振段レーザ10のレーザチェンバ1
内圧力を一定にし、また、コントローラ23はモニタ2
1からの中心波長データに基づき、狭帯域化ユニット2
を制御して発振段レーザ10から放出されるレーザビー
ムの中心波長がλ1となるように固定する。
におけるΔλp1short /Δλp1longの値も固定される。
short /Δλp3long=Δλp1short /Δλp1longとなる
ように、増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガ
ス圧を制御する。
longの場合 この状態は、図11(a)に示すように、発振段レーザ
10から放出されるレーザビームの中心波長より、仮に
増幅段レーザ20単体を発振させたときに増幅段レーザ
20から放出されるレーザビームの中心波長が短波長側
に存在する状態である。したがって、コントローラ23
はガスユニット24を制御して、図12に示すように、
増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガス圧力P
2を増やして、Δλp1short /Δλp1longに相当するレ
ーザチェンバ1’内のガス圧力Paに一致させる。 ・Δλp3short /Δλp3long<Δλp1short /Δλp1
longの場合 この状態は、図11(b)に示すように、発振段レーザ
10から放出されるレーザビームの中心波長より、仮に
増幅段レーザ20単体を発振させたときに増幅段レーザ
20から放出されるレーザビームの中心波長が長波長側
に存在する状態である。したがって、コントローラ23
はガスユニット24を制御して、図12に示すように、
増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内のガス圧力P
2を減らして、Δλp1short /Δλp1longに相当するレ
ーザチェンバ1’内のガス圧力Paに一致させる。
増幅後の増幅段レーザ20から放出されるレーザビーム
のスペクトル純度Δλp3の中の中心波長より短波長側
(左側)の純度Δλp3short と長波長側(右側)の純度
Δλp3longをモニタするので、発振段レーザ10と増幅
段レーザ20との間に、図1の場合のようなシャッター
16は設ける必要がない。したがって、この場合の制御
方法は、インジェクション・ロック方式のみならず、M
OPA方式に対しても適用できる。また、モニタ21も
必ずしも設ける必要がないので、構成がシンプルにな
る。
ーザ20との間にシャッター16を設けた配置で、発振
段レーザ10の中心波長λ1を制御する例と、発振段レ
ーザ10の中心波長λ1、増幅段レーザ20の中心波長
λ2を共に制御する例とを説明する。
されるレーザビームの一部をビームスプリッタ15によ
り取り出し、モニタ21に導光する。モニタ21により
発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波
長λ1を検出し、モニタ21はデータをコントローラ2
3に送信する。
間のシャッター16を閉状態にし、増幅後ではない増幅
段レーザ20単体から放出されるレーザビームの一部を
ビームスプリッタ17により取り出し、モニタ22に導
光する。モニタ22により増幅段レーザ20から放出さ
れるレーザビームの中心波長λ2を検出し、モニタ22
はデータをコントローラ23に送信する。
1、λ2を検出可能なモニタである。
に、中心波長λ1、λ2を算出し、両者を比較する。
うに、発振段レーザ10から放出されるレーザビームの
中心波長λ1、増幅段レーザ20単体から放出されるレ
ーザビームの波長中心λ2、又は、その両方を調整す
る。波長の調整は、それぞれのガス圧を制御することに
より行う。
λ1制御、λ2固定とλ1制御、λ2制御の場合の
ガス圧制御の方法を説明する。
て、コントローラ23はガスユニット24を制御して、
増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内圧力を一定に
し、シャッター16を閉状態で増幅段レーザ20単体か
ら放出されるレーザビームの中心波長がλ2となるよう
に固定する。
レーザ10から放出されるレーザビームの中心波長λ1
を調整する。波長λ1の調整は、発振段レーザ10のレ
ーザチェンバー1内ガスの圧力を制御することにより行
う。そのガス圧制御の方法は、 ・λ1>λ2の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、図1
3に示すように、発振段レーザ10のレーザチェンバ1
内のガス圧力P1を減らして、波長λ2に相当する発振
段レーザ10のレーザチェンバ1内のガス圧力Paに一
致させる。 ・λ1<λ2の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、発振
段レーザ10のレーザチェンバ1内のガス圧力P1を増
やして、波長λ2に相当する発振段レーザ10のレーザ
チェンバ1内のガス圧力Paに一致させる。
ントローラ23は目標波長λ0を予め記憶しておく。
発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波
長λ1、増幅段レーザ20単体から放出されるレーザビ
ームの中心波長λ2を調整する。波長λ1、λ2の調整
は、発振段レーザ10のレーザチェンバー1内ガスの圧
力、増幅段レーザ20のレーザチェンバー1’内ガスの
圧力を制御することにより行う。なお、中心波長λ2を
制御する際は、シャッター16を閉状態にする。そのガ
ス圧制御の方法は、 ・λ1>λ0の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、図1
4に示すように、発振段レーザ10のレーザチェンバ1
内のガス圧力P1を減らして、目標波長λ0に相当する
発振段レーザ10のレーザチェンバ1内のガス圧力Pa
に一致させる。 ・λ1>λ0の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、発振
段レーザ10のレーザチェンバ1内のガス圧力P1を増
やして、目標波長λ0に相当する発振段レーザ10のレ
ーザチェンバ1内のガス圧力Paに一致させる。 ・λ2>λ0の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、図1
5に示すように、増幅段レーザ20のレーザチェンバー
1’内のガス圧力P2を減らして、目標波長λ0に相当
する増幅段レーザ20のレーザチェンバー1’内のガス
圧力Paに一致させる。 ・λ2<λ0の場合 コントローラ23はガスユニット24を制御して、増幅
段レーザ20のレーザチェンバー1’内のガス圧力P2
を増やして、目標波長λ0に相当する増幅段レーザ20
のレーザチェンバー1’内のガス圧力Paに一致させ
る。
て、増幅段レーザ20単体から放出されるレーザビーム
の中心波長λ2を検出しているが、MOPA方式では、
増幅段レーザ20にレーザ共振器がないので、波長λ2
を検出することができない。したがって、この実施例の
制御方法は、インジェクション・ロック方式の2ステー
ジレーザにのみ適用できる。
20において、バッファーガス種が同一である場合は、
上記の制御の結果、発振段レーザ10、増幅段レーザ2
0のレーザチェンバ1、1’内圧力は略同じとなる。一
方、バッファーガス種が異なる場合は、上記制御の結
果、発振段レーザ10、増幅段レーザ20のそれぞれレ
ーザチェンバ1、1’内圧力は相違するのが一般的であ
る。
後スペクトル純度Δλp3の比較する別の実施例を説明す
る。
されるレーザビームの一部をビームスプリッタ15によ
り取り出し、モニタ21に導光する。モニタ21により
発振段レーザ10から放出されるレーザビームのスペク
トル波形を検出し、モニタ21はデータをコントローラ
23に送信する。
ザビームを増幅して、増幅段レーザ20から放出される
レーザビームの一部をビームスプリッタ17により取り
出し、モニタ22に導光する。モニタ22により増幅段
レーザ20から放出されるレーザビームのスペクトル波
形を検出し、モニタ22はデータをコントローラ23に
送信する。
形を検出可能なモニタである。また、モニタ21は発振
段レーザ10から放出されるレーザビームの中心波長λ
1が検出可能なモニタであるコントローラ23は受信し
たスペクトルデータを基に、発振段レーザ10から放出
されるレーザビームのスペクトル純度Δλp1と増幅後の
増幅段レーザ20から放出されるレーザビームのスペク
トル純度Δλp3を算出し、両者を比較する。
前記したような95%純度であるが、これに限るもので
はない。例えば、スペクトル10%線幅Δλ110%、Δλ
310%であってもよい。あるいは、スペクトルのピーク強
度の5%、20%等の線幅を使用しても構わない。
御して、発振段レーザ10のレーザチェンバ1内圧力を
一定にし、また、コントローラ23はモニタ21からの
中心波長データに基づき狭帯域化ユニット2を制御し
て、発振段レーザ10から放出されるレーザビームの中
心波長がλ1となるように固定する。
×Δλp1(あるいは、Δλ310%=A×Δλ110%等)(A
=1 〜5程度)となるように、増幅段レーザ20のレー
ザチェンバ1’内のガス圧を制御する。ここで、A=1
〜3程度とした理由は、前記で説明したのと同様であ
る。
側圧力制御 (2)発振段レーザ10側圧力制御、増幅段レーザ20
側圧力固定 の2つの方法があるが、(1)はすでに説明したので、
(2)について説明する。
御して、増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内圧力
を一定にする。
Δλ310%=A×Δλ110%等)(A=1 〜5程度)となる
ように、発振段レーザ10から放出されるレーザビーム
のスペクトル純度Δλp1(あるいは、Δλ110%等)を調
整する。スペクトル純度の調整は、発振段レーザ10の
レーザチェンバー1内ガスの圧力を制御することにより
行う。
ントローラ23はガスユニット24を制御して、発振段
レーザ10のレーザチェンバ1内のガス圧力P1を増や
す。
圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より小さくなった場
合、以後、圧力P1を増やす方向に制御して、Δλp3=
A×Δλp1となるようにする。
3’が、圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より大きく
なった場合、以後、圧力P1を減らす方向に制御して、
Δλp3=A×Δλp1となるようにする。
ち、まず、コントローラ23はガスユニット24を制御
して、発振段レーザ10のレーザチェンバ1内のガス圧
力P1を減らす。
圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より小さくなった場
合、以後、圧力P1を減らす方向に制御して、Δλp3=
A×Δλp1となるようにする。
3’が、圧力変化前のスペクトル純度Δλp3より大きく
なった場合、以後、圧力P1を増やす方向に制御して、
Δλp3=A×Δλp1となるようにする。
選択のずれがある場合に、発振段レーザ10側の波長、
増幅段レーザ20側の波長を制御して同調する実施例を
説明する。
ードレーザビームを増幅して、増幅段レーザ20から放
出されるレーザビームの一部をビームスプリッタ17に
より取り出し、モニタ22に導光する。モニタ22によ
り増幅段レーザ20から放出されるレーザビームのスペ
クトル波形を検出し、モニタ22はデータをコントロー
ラ23に送信する。
出可能なモニタである。
御して、増幅段レーザ20のレーザチェンバ1’内圧力
を一定にする。
のレーザ狭帯域化素子(グレーティング等)の波長同調
により、増幅後に増幅段レーザ20から放出されるレー
ザビームのスペクトル純度Δλ3 が最小になるように、
発振段レーザ10から放出されるレーザビームの波長を
調整する。これは、発振段レーザ10側の波長を増幅段
レーザ20側の波長に合わせることを意味する。
して、プリズムと回折格子(グレーティング)を使用す
る場合(図17(a)、図18(a))は、グレーティ
ングの回転にて行う。プリズムとグレーティングの狭帯
域化モジュール内に反射ミラーが折り返しミラーとして
設置されている場合は、そのミラーの回転で制御する。
また、折り返しミラーとグレーティング両方を用いて中
心波長制御を行ってもよい。
して、エタロンを用いる場合(図17(b)、図18
(b))は、エタロンの回転、使用されるエタロンがエ
アギャップエタロンの場合はエタロンの回転又はエタロ
ンの置かれている雰囲気圧力の変化(雰囲気屈折率変
化)によって波長同調を行う。
ステムをいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、
本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能で
ある。
ザシステムにおいて、発振段レーザと増幅段レーザとか
らなる2ステージ方式を採用するに際し、発振段レーザ
の中心波長と増幅段レーザの中心波長とが一致するよう
制御するので、露光用フッ素分子レーザシステムの超狭
帯域化が達成され、スペクトル純度も良好となる。
ステムのシステム構成図である。
eの場合とNeの場合に中心波長がずれることを示すス
ペクトル図である。
中心波長のずれを示す図である。
の中心波長を制御する場合の増幅段レーザのガス圧力を
制御して同調する方法を説明するための図である。
のシステム構成図である。
ル純度の比較を行う場合の増幅段レーザのガス圧力を制
御して同調する方法を説明するための図である。
る。
ザビームのスペクトル純度が最小となるように増幅段レ
ーザのガス圧力を制御して同調する方法を説明するため
の図である。
比較して増幅後スペクトル純度が最小となるように増幅
段レーザのガス圧力を制御して同調する方法を説明する
ための図である。
ための図である。
対して増幅段レーザから放出されるレーザビームの中心
波長がずれている場合に増幅後の増幅段レーザからから
放出されるレーザビームのスペクトル波形を示す図であ
る。
クトル純度左右比率を比較して両者を一致させるように
増幅段レーザのガス圧力を制御して同調する方法を説明
するための図である。
ザの中心波長を制御する場合の発振段レーザのガス圧力
を制御して同調する方法を説明するための図である。
に制御する場合の発振段レーザのガス圧力を制御して目
標波長に同調する方法を説明するための図である。
に制御する場合の増幅段レーザのガス圧力を制御して目
標波長に同調する方法を説明するための図である。
ある。
レーザシステムの構成例を示す図である。
構成例を示す図である。
レーザパルス波形とスペクトル線幅の時間変化の関係の
模式図である。
れた状態での増幅後の増幅段レーザからから放出される
レーザビームのスペクトル波形を示す図である。
ット 3…発振段レーザの出力鏡 4…発振段レーザのアパーチャ 5…回折格子 6…ビーム拡大兼分散プリズム 7…増幅段レーザの不安定共振器を構成する凹面ミラー 8…増幅段レーザの不安定共振器を構成する凸面ミラー 9…反射ミラー 10…発振段レーザ 11…エタロン 12…全反射鏡 13…増幅段レーザの共振器を構成する反射鏡 14…増幅段レーザの共振器を構成する出力鏡 15…ビームスプリッタ 16…シャッター 17…ビームスプリッタ 20…増幅段レーザ 21…モニタ 22…モニタ 23…コントローラ 24…ガスユニット
Claims (14)
- 【請求項1】 発振段レーザと増幅段レーザとからなる
2ステージ方式の露光用フッ素分子レーザシステムであ
って、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長
と、増幅段レーザを単独でレーザ発振させた場合に増幅
段レーザから放出されるレーザビームの中心波長とを比
較して、両波長を略一致させるように構成したことを特
徴とする露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項2】 請求項1において、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
固定し、増幅段レーザを単独でレーザ発振させた場合に
増幅段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
制御して、発振段レーザから放出されるレーザビームの
中心波長に同調させることを特徴とする露光用フッ素分
子レーザシステム。 - 【請求項3】 請求項2において、 増幅段レーザの波長制御を、増幅段レーザのレーザチェ
ンバ内圧力を制御することにより行うことを特徴とする
露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項4】 請求項1において、 増幅段レーザを単独でレーザ発振させた場合に増幅段レ
ーザから放出されるレーザビームの中心波長を固定し、
発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
制御して、増幅段レーザを単独でレーザ発振させた場合
に増幅段レーザから放出されるレーザビームの中心波長
に同調させることを特徴とする露光用フッ素分子レーザ
システム。 - 【請求項5】 請求項4において、 発振段レーザの波長制御を発振段レーザのレーザチェン
バ内圧力を制御することにより行うことを特徴とする露
光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項6】 請求項1において、 目標波長を予め定めておき、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長、
及び、増幅段レーザを単独でレーザ発振させた場合に増
幅段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を制
御して、両者を目標波長に同調させることを特徴とする
露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項7】 請求項6において、 発振段レーザ、増幅段レーザの波長制御をそれぞれのレ
ーザチェンバ内圧力を制御することにより行うことを特
徴とする露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項8】 請求項1において、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
固定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度を測定し、 このスペクトル純度が最小となるように、増幅段レーザ
のレーザチェンバ内圧力を制御することを特徴とする露
光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項9】 請求項1において、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
固定し、 発振段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度を測定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度を測定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度が、発振段レーザから放出されるレーザビームのス
ペクトル純度のA倍(A=1〜5)となるように、増幅
段レーザのレーザチェンバ内圧力を制御することを特徴
とする露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項10】 請求項1において、 増幅段レーザのレーザチェンバ内圧力を固定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度を測定し、 発振段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度を測定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度が、発振段レーザから放出されるレーザビームのス
ペクトル純度のA倍(A=1〜3)となるように、発振
段レーザのレーザチェンバ内圧力を制御することを特徴
とする露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項11】 請求項1において、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
固定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームの理想スペク
トル純度を設定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度を測定し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームのスペクトル
純度が、理想スペクトル純度と略同一となるように、増
幅段レーザのレーザチェンバ内圧力を制御することを特
徴とする露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項12】 請求項1において、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長を
固定し、 発振段レーザから放出されるレーザビームの中心波長よ
り短波長側のスペクトル純度と長波長側のスペクトル純
度とを測定し、両者の比を算出し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームの中心波長よ
り短波長側のスペクトル純度と長波長側のスペクトル純
度とを測定し、両者の比を算出し、 増幅段レーザから放出されるレーザビームの前記比が、
発振段レーザから放出されるレーザビームの前記比と略
同一となるように、増幅段レーザのレーザチェンバ内圧
力を制御することを特徴とする露光用フッ素分子レーザ
システム。 - 【請求項13】 請求項8〜11の何れか1項におい
て、スペクトル純度が95%純度であることを特徴とす
る露光用フッ素分子レーザシステム。 - 【請求項14】 請求項9又は10において、スペクト
ル純度がスペクトル10%線幅であることを特徴とする
露光用フッ素分子レーザシステム。
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