JP2003197229A - 燃料電池とキャパシタとを備えるハイブリッド電源システム - Google Patents

燃料電池とキャパシタとを備えるハイブリッド電源システム

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JP2003197229A
JP2003197229A JP2001393776A JP2001393776A JP2003197229A JP 2003197229 A JP2003197229 A JP 2003197229A JP 2001393776 A JP2001393776 A JP 2001393776A JP 2001393776 A JP2001393776 A JP 2001393776A JP 2003197229 A JP2003197229 A JP 2003197229A
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power supply
capacitor
voltage
switch
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JP2001393776A
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Inventor
Hiroshi Sugiura
浩 杉浦
Tetsuhiro Ishikawa
哲浩 石川
Masao Ando
正夫 安藤
Kenji Kato
憲二 加藤
Munehisa Horiguchi
宗久 堀口
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Equos Research Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池とキャパシタとを備えるハイブリッ
ド電源システムにおいて、燃料電池を電源配線に接続す
る場合に、燃料電池から過大な電流が流れることを防止
する。 【解決手段】 燃料電池30とキャパシタ20は、電源
配線12,14に対して互いに並列に接続されている。
第1の構成では、燃料電池50を電源配線に接続しよう
とする際に、キャパシタ20の両端電圧と燃料電池50
の開放時の両端電圧との差異が所定の閾値以上である場
合に、スイッチ32をチョッピング制御する。第2の構
成では、チョッピング制御を行う代わりに、制限抵抗を
介して燃料電池50を電源配線に接続する。また、第3
の構成では、燃料電池50に供給される反応ガスの圧力
を調整して、燃料電池の電流生成能力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池とキャパ
シタとを備えるハイブリッド電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、環境に優しいクリーンな電
源として注目されている。通常は、燃料電池単体では負
荷変動に対処するのが困難な場合があるので、燃料電池
と他の電源とを組み合わせたハイブリッド電源システム
が有望である(特開平9−298806号公報など)。
ハイブリッド電源システムにおいて燃料電池と共に用い
る他の電源としては、キャパシタが有力であると考えら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、燃
料電池を低負荷で運転すると、燃料電池システムの効率
が低下する傾向にある。この理由は、低負荷では燃料電
池の発電量が低下するのに対して、燃料電池に反応ガス
(水素ガスや酸素ガス)を供給するための補機に要する
動力がそれほど低下しないからである。そこで、ハイブ
リッド電源システムの負荷が小さい場合には、燃料電池
を電源配線から切断して停止させるようにすれば、シス
テム全体の効率の低下を防止することができる。
【0004】しかし、燃料電池とキャパシタとを備える
ハイブリッド電源システムにおいて、燃料電池を電源配
線に再接続しようとする場合に、燃料電池の開放電圧と
キャパシタの両端電圧との関係によっては燃料電池から
大きな電流が流れる場合がある。燃料電池から過大な電
流が流れると、燃料電池を構成する部材を劣化させる可
能性があるという問題があり、また、周辺電気部品を劣
化させるという問題がある。
【0005】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、燃料電池とキャパシタとを
備えるハイブリッド電源システムにおいて、燃料電池を
電源配線に接続する場合に、燃料電池から過大な電流が
流れることを防止する技術を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第
1の電源システムは、負荷に電源を供給するための電源
システムであって、前記負荷に接続された第1と第2の
電源配線と、前記第1と第2の電源配線の間に接続され
た燃料電池を有する燃料電池システムと、前記第1と第
2の電源配線の間に前記燃料電池と並列に接続されたキ
ャパシタと、前記キャパシタの両端電圧を測定するため
の電圧計と、前記燃料電池と前記第1の電源配線との間
の接続を開閉するためのスイッチと、前記燃料電池シス
テムと前記スイッチを制御するための制御部と、を備え
る。前記制御部は、前記燃料電池を前記第1の電源配線
に接続しようとする際に、前記キャパシタの両端電圧と
前記燃料電池の開放時の両端電圧との差異が所定の閾値
以上である場合に、前記スイッチをチョッピング制御す
ることを特徴とする。
【0007】この第1の電源システムによれば、キャパ
シタの両端電圧と燃料電池の開放時の両端電圧との差異
が所定の閾値以上である場合に、燃料電池と電源配線と
を接続するためのスイッチをチョッピング制御するの
で、燃料電池から流れる電流を小さくすることができ
る。この結果、燃料電池から過大な電流が流れることを
防止することが可能である。
【0008】本発明の第2の電源システムは、負荷に電
源を供給するための電源システムであって、前記負荷に
接続された第1と第2の電源配線と、前記第1と第2の
電源配線の間に接続された燃料電池を有する燃料電池シ
ステムと、前記第1と第2の電源配線の間に前記燃料電
池と並列に接続されたキャパシタと、前記キャパシタの
両端電圧を測定するための電圧計と、前記燃料電池と前
記第1の電源配線との間に互いに並列に接続された2つ
の接続用配線であって、第1のスイッチを有する第1の
接続用配線と、第2のスイッチと抵抗との直列接続を有
する第2の接続用配線と、前記燃料電池システムと前記
第1と第2のスイッチを制御するための制御部と、を備
える。前記制御部は、前記燃料電池を前記第1の電源配
線に接続しようとする際に、前記キャパシタの両端電圧
と前記燃料電池の開放時の両端電圧との差異が所定の閾
値以上である場合に、前記第1のスイッチを閉状態にす
る前に前記第2のスイッチを閉状態とすることを特徴と
する。
【0009】この第2の電源システムによれば、キャパ
シタの両端電圧と燃料電池の開放時の両端電圧との差異
が所定の閾値以上である場合に、制限抵抗を介して燃料
電池と電源配線とを接続するので、燃料電池から流れる
電流を小さくすることができる。この結果、燃料電池か
ら過大な電流が流れることを防止することが可能であ
る。
【0010】本発明の第2の電源システムは、負荷に電
源を供給するための電源システムであって、前記負荷に
接続された第1と第2の電源配線と、前記第1と第2の
電源配線の間に接続された燃料電池と、前記燃料電池に
反応ガスを供給するガス供給部と、を有する燃料電池シ
ステムと、前記第1と第2の電源配線の間に前記燃料電
池と並列に接続されたキャパシタと、前記キャパシタの
両端電圧を測定するための電圧計と、前記燃料電池と前
記第1の電源配線との間の接続を開閉するためのスイッ
チと、前記燃料電池システムと前記スイッチを制御する
ための制御部と、を備える。前記制御部は、前記燃料電
池を前記第1の電源配線に接続しようとする際に、前記
燃料電池に供給される前記反応ガスの圧力を調整するこ
とによって前記燃料電池の電流生成能力を調整する運転
モードを有することを特徴とする。
【0011】この第3の電源システムによれば、燃料電
池50を電源配線に接続する際に、燃料電池の電流生成
能力を調整するので、燃料電池から流れる電流を小さく
することができる。この結果、燃料電池から過大な電流
が流れることを防止することが可能である。
【0012】なお、第3の電源システムにおいて、前記
制御部は、前記キャパシタの両端電圧が小さいほど前記
反応ガスの圧力が低くなるように前記調整を行うように
してもよい。
【0013】反応ガスの圧力が低いほど燃料電池の電流
生成能力も低くなるので、キャパシタの両端電圧が小さ
く、燃料電池の開放電圧との差が大きくなったときに
も、燃料電池から過大な電流が流れるのを防止すること
ができる。
【0014】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、例えば、ハイブリッド電源システムお
よびその制御方法、それらのシステムを備える移動体お
よびその制御方法、それらのシステムまたは方法の機能
を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピ
ュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュー
タプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信
号、等の態様で実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.第1実施例: B.第2実施例: C.第3実施例: D.変形例:
【0016】A.第1実施例:図1は、本発明の第1実
施例としての電気自動車の概略構成図である。この電気
自動車(以下、単に「車両」と呼ぶ)は、ハイブリッド
電源システム100と、車輪を含む負荷200と、制御
部300と、を備えている。ハイブリッド電源システム
100は、2本の電源配線12,14の間に互いに並列
に接続されたキャパシタ20と燃料電池システム30
(「FCシステム」とも呼ぶ)とを有している。キャパ
シタ20と燃料電池システム30には、両端電圧を測定
するための電圧計22,36がそれぞれ設けられてい
る。また、燃料電池システム30と、第1の電源配線1
2との間には、スイッチ32と、逆流防止用ダイオード
34とが直列に接続されている。
【0017】電源配線12,14は、負荷200のモー
タ駆動回路40に接続されている。このモータ駆動回路
40は、モータ42を駆動するための回路であり、例え
ばトランジスタインバータで構成されている。モータ4
2で発生した動力は、ギヤ機構44を介して車輪駆動軸
46に伝達される。制御部300は、燃料電池システム
30と、スイッチ32と、駆動回路40とに電気的に接
続されており、これらの回路の制御を含む各種の制御を
実行する。
【0018】なお、制御部300の各種の制御動作は、
制御部300に内蔵されている図示しないメモリ内に格
納されたコンピュータプログラムを、制御部300が実
行することによって実現される。このメモリとしては、
ROMやハードディスクなどの種々の記録媒体を利用す
ることが可能である。
【0019】図2は、燃料電池システム30の構成を示
す説明図である。この燃料電池システム30は、燃料電
池50と、水素供給部60と、空気供給部70とを有し
ている。燃料電池50は、通常は単位セルが積層された
構成を有しているので、「燃料電池スタック」とも呼
ぶ。燃料電池50で発生した電力は、2本の電源配線1
2,14(図1)を介して負荷200に供給される。
【0020】水素供給部60は、水素供給源62と水素
用配管64とを有しており、燃料電池50内部の水素供
給路に水素を供給する。水素供給源62としては、水素
ボンベや水素吸蔵合金、改質装置などを利用することが
できる。水素用配管64には、水素用調圧弁66と、水
素排出弁68とが設けられている。水素用調圧弁66
は、燃料電池50に供給される水素の圧力を調整するた
めの調整弁である。水素排出弁68は、必要に応じて水
素の排出を停止するための開閉弁である。
【0021】空気供給部70は、コンプレッサ72と空
気用配管74とを有しており、燃料電池50内部の空気
供給路に空気を供給する。空気用配管74には、空気用
調圧弁76と、空気圧計78とが設けられている。
【0022】図3は、燃料電池50の電流と電圧と電力
の三者の関係を示すグラフである。一般に、電流の増大
に伴って電圧は減少するが、出力電力は増大する。図4
(A)は、燃料電池50の出力電力と燃料電池50単体
の効率との関係を示すグラフである。燃料電池50の出
力電力(FC出力)が大きくなるほど、燃料電池単体の
効率は次第に低下する傾向にある。ここでの効率は、燃
料電池システム30の補機の消費電力を考慮しない燃料
電池50単体の効率(投入した反応ガス量が有するエネ
ルギに対する出力電力の比)である。ここで、「燃料電
池システム30の補機」とは、燃料電池50による発電
を行なうために用いられる補助的な機器を意味してお
り、図2に示したコンプレッサ72などがこれに相当す
る。
【0023】図4(A)に示されているように、補機の
消費電力(補機動力)は、燃料電池50の出力電力と共
に低下するが、出力電力がかなり小さい時にも補機の消
費電力はそれほど低下せず、ある程度の電力が必要とさ
れる。換言すれば、燃料電池50の出力電力が小さいと
きには、そのかなりの部分が補機に消費されることにな
る。この結果、図4(B)に示すように、燃料電池50
の出力電力が小さいときには燃料電池システム30全体
の効率は低い。また、燃料電池システム30全体の効率
は、出力電力の増大に伴って次第に増大してピークに達
し、その後、再び減少するような上に凸の曲線を描く。
【0024】このように、燃料電池50の出力が低いと
きには燃料電池システム30の効率がかなり低下する。
従って、燃料電池50の出力が低いときには燃料電池シ
ステム30の運転を停止して、キャパシタ20によって
必要な電力を供給することが好ましい。そこで、本実施
例では、燃料電池50への要求電力量が所定の閾値P 0
(図4(B))以下の場合には、燃料電池システム30
の運転を停止し、また、スイッチ32(図1)を開状態
に設定して燃料電池50を電源配線12から切断する。
この閾値P0 は、燃料電池システム30全体の効率が過
度に低くならないような値に適宜設定される。こうする
ことによって、ハイブリッド電源システム100全体の
エネルギ効率を高めることができる。なお、出力電力の
閾値P0の代わりに、この値に相当する出力電圧値V0
または出力電流値I0 (図3)を用いて、燃料電池シス
テム30の運転を停止するようにしてもよい。
【0025】但し、燃料電池システム30を停止した状
態でキャパシタ20のみを用いて長時間運転を継続する
と、キャパシタ20の電圧が低下して、モータ42に十
分な駆動力を発生させることができなくなる。そこで、
このような場合には、燃料電池システム30の運転を再
開し、スイッチ32を閉じて燃料電池50を電源配線1
2に再接続する。また、キャパシタ20の電圧が低下し
なくても、ハイブリッド電源システム100への要求電
力が増大したとき(例えば車両の加速時)には、燃料電
池50の運転を再開して電源配線12に再接続する。こ
の結果、燃料電池システム30は、車両の負荷やキャパ
シタ20の電圧の変化に応じて間欠的に運転される。
【0026】ところで、燃料電池50を電源配線12に
接続する場合には、次のような問題が発生する可能性が
ある。図3から解るように、スイッチ32(図1)を開
放すると、燃料電池50の電圧は開放電圧OCVまで上
昇する。一方、キャパシタ20の両端電圧は、負荷20
0によって消費されて次第に低下する。燃料電池50を
電源配線12に接続する場合に、キャパシタ20の両端
電圧と燃料電池50の開放電圧OCVとの差が大きい場
合には、燃料電池50からかなり大きな電流が流れる可
能性がある。燃料電池50から過大な電流が流れると、
燃料電池50の構成部材や周辺電気部品を劣化させる原
因となり得る。
【0027】第1実施例では、上述のような問題を回避
するために、燃料電池50を電源配線に接続する場合
に、スイッチ32のチョッピング制御を実行する。図5
は、チョッピング制御の動作とその効果を示す説明図で
ある。図5(A)は、チョッピング制御を行わずに燃料
電池50を電源配線に継続的に接続した場合の電流値の
変化の一例を示している。この例では、時刻t1におい
てスイッチ32(図1)がオン状態になると、燃料電池
50からかなり大きな電流が急激に流れ出ている。図5
(B)は、チョッピング制御を行った場合の動作を示し
ている。この例では、時刻t1からしばらくの期間の
間、スイッチ32のチョッピング制御が行われており、
スイッチ32が間欠的にオン状態に設定されている。こ
のようなチョッピング制御を行えば、燃料電池50から
過度に大きな電流が流れることを防止できる。燃料電池
50から流れる電流が比較的小さくなった後の時刻t2
以降においては、スイッチ32が継続的にオン状態に保
たれる。こうすれば、燃料電池50から過度に大きな電
流を流すことなく、燃料電池50を電源配線に接続する
ことが可能である。
【0028】図6は、第1実施例における燃料電池50
の接続時の制御手順を示すフローチャートである。ステ
ップS1では、燃料電池50を電源配線12に接続する
か否かが判断される。接続すると判断された場合には、
ステップS2において、キャパシタ20の両端電圧Vc
と燃料電池50の両端電圧Vfcとが測定される。な
お、通常は、燃料電池50の両端電圧Vfcは開放電圧
OCVまで上昇していると考えられるので、両端電圧V
fcを測定する代わりに、既知である開放電圧OCVを
その両端電圧として利用しても良い。ステップS3で
は、キャパシタ20と燃料電池50の電圧差ΔV(=V
fc−Vc)が算出され、ステップS4では、その電圧
差ΔVが、所定の閾値Vaより小さいか否かが判断され
る。この閾値Vaは、燃料電池50の接続時にチョッピ
ング制御を必要とするか否かを判断するための閾値であ
り、例えば、制御部300内のROM(図示せず)に予
め書き込まれている。
【0029】電圧差ΔVがその閾値Va以上の場合に
は、燃料電池50から過大な電流が流れる可能性がある
ので、ステップS5において図5(B)に示したような
チョッピング制御が行われる。この時には、ステップS
2に戻り、ステップS2〜S4の工程が繰り返される。
一方、電圧差ΔVが閾値Vaよりも小さくなった場合に
は、ステップS6においてスイッチ32がオン状態に設
定され、燃料電池50が電源配線に継続的に接続され
る。
【0030】なお、電圧差ΔVが閾値Vaよりも小さく
なってからチョッピング制御を停止する代わりに、スイ
ッチングの開始時刻t1から一定時間経過後にチョッピ
ング制御を停止するようにしてもよい。
【0031】このように、第1実施例では、燃料電池5
0を電源配線に接続する際に、キャパシタ20と燃料電
池50の電圧差ΔVが大きいときにスイッチ32のチョ
ッピング制御を行うようにしたので、燃料電池50から
過大な電流が流れることを防止できる。この結果、燃料
電池50の構成部材の劣化を緩和することが可能であ
る。
【0032】B.第2実施例:図7は、本発明の第2実
施例としての電気自動車の概略構成図である。この第2
実施例の電源システム100aは、逆流防止用ダイオー
ド34と電源配線12との間に、互いに並列な2つの接
続用配線81,82を設けた構成を有している。第1の
接続用配線81にはスイッチ84が設けられており、第
2の接続用配線82にはスイッチ86と抵抗88との直
列接続が設けられている。この抵抗88は、燃料電池5
0を電源配線12に接続する際の電流値を低下させる制
限抵抗として機能する。
【0033】図8は、第2実施例における燃料電池50
の接続時の制御手順を示すフローチャートである。この
手順は、図6のステップS5,S6をステップS15,
S16で置き換えたものであり、他のステップS1〜S
4は図6に示した第1実施例のものと同じである。
【0034】第2実施例では、キャパシタ20と燃料電
池50の電圧差ΔVが閾値Va以上の場合には、ステッ
プS15において制限抵抗88側のスイッチ86が接続
され、他方のスイッチ84は開放状態に保たれる。図9
(A)は、この時の回路の状態を示している。燃料電池
50が制限抵抗88を介して電源配線12に接続される
と、燃料電池50から流れる電流は小さな値に制限され
る。この時には、ステップS2に戻り、ステップS2〜
S4の工程が繰り返される。一方、電圧差ΔVが閾値V
aよりも小さくなった場合には、ステップS16におい
て、制限抵抗88の無い側のスイッチ84がオン状態に
設定される。図9(B)は、この時の回路の状態を示し
ている。
【0035】なお、ステップS16では、制限抵抗88
側のスイッチ86もオン状態に設定しても良い。この説
明から理解できるように、燃料電池50を電源配線に接
続する際には、制限抵抗88の無い側のスイッチ84を
閉状態にする前に、制限抵抗88のある側のスイッチ8
6を閉状態に設定すればよい。
【0036】また、電圧差ΔVが閾値Vaよりも小さく
なってからスイッチ84をオン状態に設定する代わり
に、スイッチングの開始時刻t1から一定時間経過後
に、スイッチ84をオン状態に設定するようにしてもよ
い。
【0037】このように、第2実施例では、燃料電池5
0を電源配線に接続する際に、キャパシタ20と燃料電
池50の電圧差ΔVが大きいときに制限抵抗88を介し
て電流を流すようにしたので、燃料電池50から過大な
電流が流れることを防止できる。この結果、燃料電池5
0の構成部材の劣化を緩和することが可能である。
【0038】C.第3実施例:第3実施例では、以下に
説明するように、燃料電池50の電流生成能力を低下さ
せることによって燃料電池50の接続時に流れる電流を
制限する。なお、装置の構成は、上述した第1実施例と
第2実施例のいずれの構成を採用することも可能であ
る。
【0039】図10は、燃料電池50に供給される空気
の圧力と、電流/電圧特性との関係を示している。燃料
電池50では、空気圧が高いほど、同じ電圧値に対して
出力できる電流値が増大する。従って、燃料電池50に
供給される空気圧を低くすれば、燃料電池50の出力電
力(すなわち電流生成能力)も低くなる。この特性を利
用すると、キャパシタ20と燃料電池50の電圧差ΔV
が大きいときには、空気圧を低くして燃料電池50の電
流生成能力を低くすることによって、過大な電流が燃料
電池50から流れることを防止できる。
【0040】図11は、第3実施例における燃料電池5
0の接続時の制御手順を示すフローチャートである。ス
テップS21では、燃料電池50を電源配線12に接続
するか否かが判断される。接続すると判断された場合に
は、ステップS22において、キャパシタ20の両端電
圧Vcが測定される。ステップS23では、予め設定さ
れたマップを参照して、キャパシタ電圧Vcに適した空
気供給量と空気圧力の目標値が設定される。図12は、
キャパシタ電圧Vcと、空気供給量および空気圧力の目
標値との関係を示すマップの内容を示す説明図である。
この例から理解できるように、キャパシタ電圧Vcが低
いほど空気供給量や空気圧力も低い値に設定される。
【0041】ステップS24,S25では、こうして設
定された空気供給量と空気圧力の目標値を達成するよう
に、空気供給部70(図2)が制御される。具体的に
は、コンプレッサ72の回転数や空気用調圧弁76の開
度などが適宜調整される。空気供給量と空気圧力が目標
値に十分近い値に達すると、ステップS25からステッ
プS26に移行して、燃料電池50が電源配線に接続さ
れる。このとき、燃料電池50に供給される空気の圧力
は低く、また、空気量も少ないので、燃料電池50から
過大な電流が流れることが防止される。燃料電池50が
電源配線に接続された後の通常運転状態では、制御部3
00は、空気圧が規定の圧力になるまで上昇するように
空気供給部70を制御する。このとき、空気量は、燃料
電池50の負荷に応じて調整される。
【0042】このように、第3実施例では、燃料電池5
0を電源配線に接続する際に、キャパシタ20の電圧が
小さいときに燃料電池50の空気圧を低く設定したの
で、燃料電池50から大電流が流れることを防止でき
る。また、燃料電池システム30の起動時における空気
量や空気圧が低く設定されるので、空気供給部70の立
ち上がり時間が短くなり、より短時間で燃料電池システ
ム30を起動させて電源配線に接続できるという利点が
ある。
【0043】なお、第3実施例の運転モードは、上述し
た第1または第2実施例のスイッチング制御と同時に適
用することも可能である。第1または第2実施例のスイ
ッチング制御と、第3実施例の運転モードとを同時に適
用すれば、燃料電池50の接続時の電流をより小さく抑
えることが可能である。
【0044】なお、第3実施例では、燃料電池50の空
気圧を高めるようにしていたが、同時に水素圧を高める
ようにしてもよい。すなわち、一般には、燃料電池50
の反応ガスの圧力を高めるようにすればよい。
【0045】D.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0046】D1.変形例1:上記実施例では、電源配
線にキャパシタ20と燃料電池システム30のみが設け
られていたが、補助電源としての2次電池をさらに設け
るようにしてもよい。
【0047】D2.変形例2:上記実施例では、ハイブ
リッド電源システムを使用した電気自動車の例について
説明したが、本発明は、他の種類の負荷を有する装置や
機器にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての電気自動車の概略
構成図。
【図2】燃料電池システム30の構成を示す説明図。
【図3】燃料電池50の出力電流(FC電流)と出力電
圧(FC電圧)と出力電力の関係を示すグラフ。
【図4】燃料電池50の出力電力(FC出力)と燃料電
池単体の効率(FC効率)と燃料電池システム全体の効
率(FCシステム効率)との関係を示すグラフ。
【図5】チョッピング制御の動作とその効果を示す説明
図。
【図6】第1実施例における燃料電池50の接続時の制
御手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2実施例としての電気自動車の概略
構成図。
【図8】第2実施例における燃料電池50の接続時の制
御手順を示すフローチャート。
【図9】第2実施例における燃料電池50の接続時の状
態を示す説明図。
【図10】燃料電池50に供給される空気の圧力と、電
流/電圧特性との関係を示すグラフ。
【図11】第3実施例における燃料電池50の接続時の
制御手順を示すフローチャート。
【図12】キャパシタ電圧Vcと、空気供給量および空
気圧力の目標値との関係を示すマップの内容を示す説明
図。
【符号の説明】
12,14…電源配線 20…キャパシタ 22…電圧計 30…燃料電池システム 32…スイッチ 34…逆流防止用ダイオード 40…モータ駆動回路 42…モータ 44…ギヤ機構 46…車輪駆動軸 50…燃料電池 60…水素供給部 62…水素供給源 64…水素用配管 66…水素用調圧弁 68…水素排出弁 70…空気供給部 72…コンプレッサ 74…空気用配管 76…空気用調圧弁 78…空気圧計 81,82…接続用配線 84…スイッチ 86…スイッチ 88…制限抵抗 100…ハイブリッド電源システム 200…負荷 300…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 哲浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 安藤 正夫 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 五 島ビル 株式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 加藤 憲二 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 五 島ビル 株式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 堀口 宗久 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 五 島ビル 株式会社エクォス・リサーチ内 Fターム(参考) 5H027 AA02 DD01 KK54 MM26 5H115 PA11 PA15 PC06 PG04 PI16 PI18 PU01 PV03 PV09 PV22 SE06 TI05 TI06 TO12 TO13 TU02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に電源を供給するための電源システ
    ムであって、 前記負荷に接続された第1と第2の電源配線と、 前記第1と第2の電源配線の間に接続された燃料電池を
    有する燃料電池システムと、 前記第1と第2の電源配線の間に前記燃料電池と並列に
    接続されたキャパシタと、 前記キャパシタの両端電圧を測定するための電圧計と、 前記燃料電池と前記第1の電源配線との間の接続を開閉
    するためのスイッチと、 前記燃料電池システムと前記スイッチを制御するための
    制御部と、を備え、 前記制御部は、前記燃料電池を前記第1の電源配線に接
    続しようとする際に、前記キャパシタの両端電圧と前記
    燃料電池の開放時の両端電圧との差異が所定の閾値以上
    である場合に、前記スイッチをチョッピング制御するこ
    とを特徴とする電源システム。
  2. 【請求項2】 負荷に電源を供給するための電源システ
    ムであって、 前記負荷に接続された第1と第2の電源配線と、 前記第1と第2の電源配線の間に接続された燃料電池を
    有する燃料電池システムと、 前記第1と第2の電源配線の間に前記燃料電池と並列に
    接続されたキャパシタと、 前記キャパシタの両端電圧を測定するための電圧計と、 前記燃料電池と前記第1の電源配線との間に互いに並列
    に接続された2つの接続用配線であって、第1のスイッ
    チを有する第1の接続用配線と、第2のスイッチと抵抗
    との直列接続を有する第2の接続用配線と、 前記燃料電池システムと前記第1と第2のスイッチを制
    御するための制御部と、を備え、 前記制御部は、前記燃料電池を前記第1の電源配線に接
    続しようとする際に、前記キャパシタの両端電圧と前記
    燃料電池の開放時の両端電圧との差異が所定の閾値以上
    である場合に、前記第1のスイッチを閉状態にする前に
    前記第2のスイッチを閉状態とすることを特徴とする電
    源システム。
  3. 【請求項3】 負荷に電源を供給するための電源システ
    ムであって、 前記負荷に接続された第1と第2の電源配線と、 前記第1と第2の電源配線の間に接続された燃料電池
    と、前記燃料電池に反応ガスを供給するガス供給部と、
    を有する燃料電池システムと、 前記第1と第2の電源配線の間に前記燃料電池と並列に
    接続されたキャパシタと、 前記キャパシタの両端電圧を測定するための電圧計と、 前記燃料電池と前記第1の電源配線との間の接続を開閉
    するためのスイッチと、 前記燃料電池システムと前記スイッチを制御するための
    制御部と、を備え、 前記制御部は、前記燃料電池を前記第1の電源配線に接
    続しようとする際に、前記燃料電池に供給される前記反
    応ガスの圧力を調整することによって前記燃料電池の電
    流生成能力を調整する運転モードを有することを特徴と
    する電源システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電源システムであって、 前記制御部は、前記キャパシタの両端電圧が小さいほど
    前記反応ガスの圧力が低くなるように前記調整を行う、
    電源システム。
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