JP2003197191A - 非水電解質二次電池用負極活物質、その製造方法、及び非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用負極活物質、その製造方法、及び非水電解質二次電池

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JP2003197191A JP2001393058A JP2001393058A JP2003197191A JP 2003197191 A JP2003197191 A JP 2003197191A JP 2001393058 A JP2001393058 A JP 2001393058A JP 2001393058 A JP2001393058 A JP 2001393058A JP 2003197191 A JP2003197191 A JP 2003197191A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、非水電解液二次電池の負極
活物質として高容量であってかつサイクル特性が良好な
材料を得ることであり、それにより非水電解液二次電池
の容量を向上し、サイクル特性を改善することである。 【解決手段】 本発明の非水電解質二次電池用負極活物
質は、組成式SiMα (M=Al,B,Ti,
Zr,Y,Sc,Mg,Ca、0.01≦α≦1、0.
5≦x≦3、1≦y≦10)で表されるものであり、こ
のような物質は、原料化合物を液相で混合分散して、混
合液を調整し、重合・重縮合反応によって固化し、これ
を加熱焼成することによって製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非水電解質二次電池
用の負極活物質、その製造方法、これを用いた非水電解
質二次電池に関し、特に改良された負極活物質およびこ
れを用いた電池である。
【0002】
【従来の技術】近年、急速なエレクトロニクス機器の小
型化技術の発達により、種々の携帯電子機器が普及しつ
つある。そして、これら携帯電子機器の電源である電池
にも小型化が求められており、高エネルギー密度を持つ
非水電解液二次電池が注目を集めている。金属リチウム
を負極活物質として用いた非水電解液二次電池は、非常
に高いエネルギー密度を持つが、充電時にデンドライト
と呼ばれる樹枝状の結晶が負極上に析出するため電池寿
命が短く、またデンドライトが成長して正極に達し内部
短絡を引き起こす等、安全性にも問題があった。そこで
リチウム金属に替わる負極活物質として、リチウムを吸
蔵・脱離する炭素材料、特に黒鉛質炭素が用いられるよ
うになった。しかし、黒鉛質炭素の容量はリチウム金属
・リチウム合金等に比べ小さく、大電流特性が低い等の
問題がある。そこで、シリコン、スズなどのリチウム合
金、非晶質カルコゲン化合物などリチウム吸蔵容量が大
きく、密度の高い物質を用いる試みがなされてきた。し
かし、リチウム合金、非晶質カルコゲン化合物は充放電
サイクルに伴う微粉化などサイクル寿命に問題があっ
た。そこで、Si−O−C三元化合物のような、シリコ
ン、スズ等の化合物と炭素を複合させた材料が検討され
ているが、未だ充分なサイクル特性を有する二次電池を
実現するには至っていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、非水
電解液二次電池の負極活物質として高容量であってかつ
サイクル特性が良好な材料を得ることである。また、そ
れを用いて非水電解液二次電池の容量を向上し、サイク
ル特性を改善することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の上記課
題を解決すべく、リチウムイオンのようなアルカリイオ
ンを吸蔵放出する電池反応の過程におけるアルカリイオ
ン吸蔵放出材料の結晶の変化を種々検討した結果、Si
−O−C系の材料においてSi原子の一部を置換するこ
とによりリチウムなどのアルカリイオンの吸蔵量が大き
く、かつ電池反応の過程で、結晶形の変化の少ない材料
を見いだし本発明を完成するに至ったものである。すな
わち、第1の本発明の非水電解質二次電池用負極活物質
は、組成式SiM α(ここでMは、Al,B,
Ti,Zr,Y,Sc,Mg,およびCaからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素、α,x、およびy
は、それぞれ0.01≦α≦1、0.5≦x≦3、1≦
y≦25の範囲の数)で表されることを特徴とする非水
電解質二次電池用負極活物質である。
【0005】組成式SiMα(ここで、MはA
l,B,Ti,Zr,Y,Sc,Mg,およびCaの群
から選ばれる少なくとも1種の元素、α,x,およびy
は、それぞれ0.01≦α≦1、0.5≦x≦3、1≦
y≦25の範囲の数)で表される物質を構成する元素を
含有する原料化合物を、液相で混合分散して、原料化合
物混合液を調整し、重合反応および重縮合反応の少なく
とも1種の反応によって原料化合物混合液を固化する工
程と、固化した原料化合物混合液を加熱焼成する工程と
を具備することを特徴とする非水電解質二次電池用負極
活物質の製造方法である。
【0006】また、第2の本発明は、組成式SiMα
(ここで、MはAl,B,Ti,Zr,Y,S
c,Mg,およびCaからなる群から選ばれる少なくと
も1種の元素、α,x,およびyは、それぞれ0.01
≦α≦1、0.5≦x≦3、1≦y≦25の範囲から選
ばれる数)で表される物質を構成する元素を含有し、か
つ重合反応もしくは重縮合反応する原料化合物混合物を
調整し、該原料化合物混合物を重合反応もしくは重縮合
反応によって該原料化合物混合物を固化する工程と、固
化した原料化合物混合物を加熱焼成する工程とを具備す
ることを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物質の
製造方法である。
【0007】また、第3の本発明は、負極活物質として
組成式SiMα(ここでMは、Al,B,T
i,Zr,Y,Sc,Mg,およびCaからなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、α,x、yは、それぞ
れ0.01≦α≦1、0.5≦x≦3、1≦y≦25の
範囲の数)で表される物質を含む負極と、正極および非
水電解質とを具備することを特徴とする非水電解質二次
電池である。
【0008】以下、本発明の負極活物質の詳細について
記述する。本発明で用いる負極活物質は、組成式SiM
α(ここで、MはAl,B,Ti,Zr,Y,
Sc,Mg,およびCaからなる群から選ばれる少なく
とも1種の元素、α,x,およびyは、それぞれ0.0
1≦α≦1、0.5≦x≦4、1≦y≦25の範囲の
数)で表される化合物である。
【0009】上記負極活物質の組成において、酸素組成
xは、0.5≦x≦4であることが好ましく、より好ま
しくは0.8≦x≦3である。酸素組成がこれより小さ
いとサイクル寿命の低下、安全性の低下を招き、これよ
り大きいと導電性が減少し負極特性の低下を招くためで
ある。
【0010】上記負極活物質の組成において、炭素組成
yは、1≦y≦25であることが好ましく、より好まし
くは5≦y≦15である。炭素組成がこれより小さいと
導電性の低下を招き、またこれより大きいと、Liの可
逆吸蔵量が大きいSiの含有量が相対的に減少し容量が
小さくなるためである。
【0011】上記負極活物質の組成において、Mは、A
l,B,Ti,Zr,Y,Sc,Mg,およびCaから
なる群から選ばれる少なくとも1種であり、組成比は
0.01≦α≦1の範囲であることが好ましい。本発明
の負極活物質においては、Al,B,Ti,Zr,Y,
Sc,Mg,Caの少なくとも1種を含んでいることに
より、サイクル寿命が大きく向上する。これらの元素
は、酸化物の状態でSiと原子レベルで混合されて活物
質中に存在し、0V vs. Li/Li+付近の電位
においても還元されることがなく、活物質の構造を保持
する働きを持つためであると考えられる。また、同時に
反応性が抑えられるため、安全性も向上する。αが0.
01≦α≦1の範囲より小さいと効果が不十分であり、
超えると容量が減少する。
【0012】また本発明の負極活物質である上記化合物
のX線回折パターンは、半値幅が5°以下のピークを持
たない低結晶性であることが好ましい。これは、空隙の
大きい低結晶性の構造の方が、充放電に伴う構造変化に
対する耐久性に優れるためである。また各元素は均一に
分散していることが好ましく、Si相またはSiO相ま
たはSiO相の平均大きさが100μmを超えないこ
とが好ましい。リチウム吸蔵の働きを持つ含Si相の平
均大きさが100μmを超えると、充放電を繰り返した
際に微粉化が起こりやすく、サイクル寿命が低下する恐
れがあるためである。
【0013】本発明の負極活物質は、固化あるいはゲル
化した原料組成物を調整する工程及びその後の炭化工程
によって製造することができる。
【0014】第一の固化あるいはゲル化した原料組成物
を調製する工程は、シリコンおよび酸素を含有する化合
物と、Mを含有する化合物と、炭素を含有する化合物と
を液相で混合し重合反応もしくは重縮合反応し、固化あ
るいはゲル化したSiMα で表される原料組成
物を調整する工程である。ここで、MはAl,B,T
i,Zr,Y,Sc,Mg,およびCaからなる群から
選ばれる少なくとも1種の元素、α,s,およびtは、
それぞれ0.01≦α≦1、0.5<s、1<tの範囲
から選ばれる数である。この工程では、前述のSiMα
化合物の各構成元素を均一に分散させるために
行われる。
【0015】シリコン原子および酸素原子を含有する化
合物と、M原子を含有する化合物と、炭素を含有する化
合物との3つの原料化合物を重合あるいは重縮合させる
ことで、Si原子、M原子、O原子およびC原子が均一
に分散したSiMα化合物を得る。このSiM
α化合物を原料組成物として得る。後述する炭
化処理時には、この原料中のO原子及びC原子が二酸化
炭素として選択的に取り除かれる。そのため、SiMα
化合物に対して原料組成物に含まれるC原子量
及びO原子量が多くなるように、またSiとMとの比率
が原料組成物に含まれる比率と同じ値になるように3つ
の原料化合物の比率を調整する。すなわち、0.01≦
α≦1、0.5<s、1<tとなるように、3つの原料
化合物の比率を調整する。また、3つの原料化合物を液
相で混合する際には、各元素の原料化合物は、液体原料
化合物、または原料化合物を溶媒中に溶解した状態であ
ることが好ましい。
【0016】シリコン原子及び酸素原子を含有する原料
化合物としては、シリコンのアルコキシド、有機シリコ
ン化合物などが挙げられる。具体的には、Si(OCH
,Si(OC,Si(i−OC
などのテトラアルコキシシランが挙げられ
る。また、上記組成式中でM(Al,B,Ti,Zr,
Y,Sc,Mg,Caをあらわす)であらわされる金属
含有原料化合物としては、金属のアルコキシド、無機酸
塩、酢酸塩のような有機酸塩、有機錯体などが挙げられ
る。具体的には、Ti(i−OC、Al(i
−OC、B水溶液などが挙げられる。
また、上記炭素原子を含有する原料化合物としては、種
々のモノマー、ピッチなどが挙げられる。特に、フルフ
リルアルコール、石油ピッチなどが好ましい。
【0017】上記シリコン及び酸素含有原料化合物およ
びカーボン含有原料化合物の少なくとも一方は、重合ま
たは重縮合反応により高分子化する化合物を用いる。こ
のように重合もしくは重縮合反応により高分子化する化
合物を用いて液相にて混合を行った後、これらを反応さ
せることにより、化合物をゲル化ないしは固体化させる
ことができ、原料中の元素の均一分散を容易に実現する
ことができる。重合、または縮重合する物質としては、
炭素含有化合物としては、フルフリルアルコール、また
はフェノールとホルムアルデヒドの混合液、などが挙げ
られる。これらの物質は、酸触媒の存在下で、容易に重
合して固化させることができる。また、シリコン含有化
合物としては、アルコキシ基またはシラノール基を含有
するシランまたはシロキサンが好ましく、特に好ましい
ものとして、テトラアルコキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシランなどが挙げら
れる。これらの化合物は、ジブチルジアセトキシスズな
どのスズまたはチタネート触媒の存在下で、容易に重合
して固化することができる。これらの重合・重縮合する
化合物の中で、炭素含有化合物としては、フルフリルア
ルコールが、活物質のリチウム挿入脱離に伴う膨張収縮
に耐性の高い、空隙率の大きい炭化物が得られるため、
最も好ましい。
【0018】次の工程は、得られた原料組成物のゲル状
固体または固体を加熱焼成して、炭素化する工程であ
る。この工程における熱処理温度は、500〜3000
℃の範囲であることが好ましい。熱処理温度が500℃
未満では炭素化が充分に進行しない恐れがあり、300
0℃を超えると熱処理中のSi,M,Oが蒸散が大きく
なるためである。熱処理温度のより好ましい範囲は80
0〜2000℃である。
【0019】以上の工程により、本発明の負極活物質で
ある一部置換Si−O−C系の物質を得ることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明に係わる非水電解質二
次電池の一例である円筒形非水電解質二次電池を図1を
参照して詳細に説明する。
【0021】例えば、ステンレスからなる有底円筒状の
容器1は底部に絶縁体2が配置されている。電極群3
は、前記容器1に収納されている。前記電極群3は、正
極4、セパレータ5、負極6及びセパレータ5を積層し
た帯状物を前記セパレータ5が外側に位置するように渦
巻状に捲回した構造になっている。前記容器1内には、
電解液が収容されている。中央部が開口された絶縁紙7
は、前記容器1内の前記電極群3の上方に配置されてい
る。絶縁封口板8は、前記容器1の上部開口部に配置さ
れ、かつ前記上部開口部付近を内側にかしめ加工するこ
とにより前記封口板8は前記容器1に固定されている。
正極端子9は、前記絶縁封口板8の中央に嵌合されてい
る。正極リード10の一端は、前記正極4に、他端は前
記正極端子9にそれぞれ接続されている。前記負極6
は、図示しない負極リードを介して負極端子である前記
容器1に接続されている。
【0022】なお、前述した図1において、円筒形非水
電解質二次電池に適用した例を説明したが、角型非水電
解質二次電池にも同様に適用できる。また、前記電池の
容器内に収納される電極群は、渦巻き系に限らず、正
極、セパレータ及び負極をこの順序で複数積層した形態
にしてもよい。また、前述した図1においては、金属缶
からなる外装体を使用した非水電解質二次電池に適用し
た例を説明したが、フィルム材からなる外装体を使用し
た非水電解質二次電池にも同様に適用することができ
る。フィルム材としては、熱可塑性樹脂とアルミニウム
層を含むラミネートフィルムが好ましい。
【0023】以上説明した本実施形態の非水電解質二次
電池は、アルカリ金属を吸蔵放出する負極活物質を含む
負極と、正極および非水電解質とを具備した非水電解質
二次電池において、前記負極活物質として組成式SiM
α(ここでMは、Al,B,Ti,Zr,Y,
Sc,Mg,およびCaからなる群から選ばれる少なく
とも1種、α,x、yは、それぞれ0.01≦α≦1、
0.5≦x≦3、1≦y≦10の範囲の数)で表される
物質を含むことを特徴としたものである。このような負
極活物質は高い充放電容量と長いサイクル寿命と安全性
を同時に達成することができるため、放電容量が向上さ
れた長寿命かつ安全な非水二次電池を実現することがで
きる。
【0024】次に、本発明の非水電解液二次電池の一例
を、正極、負極、電解液、およびセパレータの構成要件
毎に詳述する。 1)正極 正極は、正極活物質を含む正極活物質層が正極集電体の
片面もしくは両面に担持された構造を有する。前記正極
活物質層の片面の厚さは10〜150μmの範囲である
ことが望ましい。従って正極集電体の両面に担持されて
いる場合は正極活物質層の合計の厚さは20〜300μ
mの範囲となることが望ましい。片面のより好ましい範
囲は30〜120μmである。この範囲であると大電流
放電特性とサイクル寿命は向上する。正極活物質層は、
正極活物質の他に導電剤を含んでいてもよい。また、正
極活物質層は正極材料同士を結着する結着剤を含んでい
てもよい。正極活物質としては、種々の酸化物、例えば
二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物、リチウ
ム含有ニッケルコバルト酸化物(例えば、LiCo
)、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物(例えば
LiNi0.8Co0.2)、リチウムマンガン複
合酸化物(例えばLiMn、LiMnO)を用
いると高電圧が得られるために好ましい。導電剤として
はアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛などを
挙げることができる。結着材の具体例としては例えばポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ弗化ビニ
リデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)等を用いることができる。正極活物質、導電剤およ
び結着剤の配合割合は、正極活物質80〜95重量%、
導電剤3〜20%、結着剤2〜7重量%の範囲にするこ
とが好ましい。集電体としては、多孔質構造の導電性基
板かあるいは無孔の導電性基板を用いることができる。
集電体の厚さは5〜20μmであることが望ましい。こ
の範囲であると電極強度と軽量化のバランスがとれるか
らである。
【0025】2)負極 負極は、前述の負極活物質を含む負極材料が負極集電体
の片面もしくは両面に担持された構造を有する。前記負
極材料の厚さは10〜150μmの範囲であることが望
ましい。従って負極集電体の両面に担持されている場合
は負極材料の合計の厚さは20〜300μmの範囲とな
る。片面の厚さのより好ましい範囲は30〜100μm
である。この範囲であると大電流放電特性とサイクル寿
命は大幅に向上する。負極材料は負極活物質同士を結着
する結着剤を含んでいてもよい。結着剤としては、例え
ばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ弗化
ビニリデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)等を用いることができる。また、負極材料は
導電剤を含んでいてもよい。導電剤としてはアセチレン
ブラック、カーボンブラック、黒鉛などを挙げることが
できる。集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、
あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これ
ら導電性基板は、例えば、銅、ステンレスまたはニッケ
ルから形成することができる。集電体の厚さは5〜20
μmであることが望ましい。この範囲であると電極強度
と軽量化のバランスがとれるからである。
【0026】3)電解質 電解質としては非水電解液、電解質含浸型ポリマー電解
質、高分子電解質、あるいは無機固体電解質を用いるこ
とができる。
【0027】非水電解液は、非水溶媒に電解質を溶解す
ることにより調製される液体状電解液で、電極群中の空
隙に保持される。非水溶媒としては、プロピレンカーボ
ネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)とPC
やECより低粘度である非水溶媒(以下第2溶媒と称
す)との混合溶媒を主体とする非水溶媒を用いることが
好ましい。第2溶媒としては、例えば鎖状カーボンが好
ましく、中でもジメチルカーボネート(DMC)、メチ
ルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネー
ト(DEC)、プロピオン酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、γ−ブチロラクトン(BL)、アセトニトリル(A
N)、酢酸エチル(EA)、トルエン、キシレンまた
は、酢酸メチル(MA)等が挙げられる。これらの第2
溶媒は、単独または2種以上の混合物の形態で用いるこ
とができる。特に、第2溶媒はドナー数が16.5以下
であることがより好ましい。第2溶媒の粘度は、25℃
において2.8cmp以下であることが好ましい。混合
溶媒中のエチレンカーボネートまたはプロピレンカーボ
ネートの配合量は、体積比率で10〜80%であること
が好ましい。より好ましいエチレンカーボネートまたは
プロピレンカーボネートの配合量は体積比率で20〜7
5%である。非水電解液に含まれる電解質としては、例
えば過塩素酸リチウム(LiClO )、六弗化リン酸
リチウム(LiPF)、ホウ弗化リチウム(LiBF
)、六弗化砒素リチウム(LiAsF)、トリフル
オロメタスルホン酸リチウム(LiCFSO)、ビ
ストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[Li
N(CFSO]等のリチウム塩(電解質)が挙
げられる。中でもLiPF、LiBFを用いるのが
好ましい。電解質の非水溶媒に対する溶解量は、0.5
〜2.0mol/lとすることが望ましい。
【0028】また、電解質含浸型ポリマー電解質は、ポ
リエチレンオキサイド(PEO),ポリメタクリル酸メ
チル,ポリフッ化ビニリデンなどの高分子物質に、リチ
ウムイオンを含有する有機電解液を含浸させたものであ
る。高分子電解質は、前記電解質を高分子材料に溶解
し、固体化したものである。高分子材料としてはポリア
クリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、
ポリエチレンオキシド(PEO)などの単量体の重合体
または他の単量体との共重合体が挙げられる。無機固体
電解質は、ヨウ化リチウム,窒化リチウム,NASIC
ON型化合物など、リチウムイオン可動性のある物質で
ある。これらの電解質も、上記非水電解液と同様に本発
明において用いることができる。
【0029】4)セパレータ 非水電解液を用いる場合、および電解質含浸型ポリマー
電解質を用いる場合においてはセパレータを用いること
ができる。セパレータは多孔質セパレータを用いる。セ
パレータの材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、またはポリ弗化ピニリデン(PVdF)を
含む多孔質フィルム、合成樹脂製不織布等を用いること
ができる。中でも、ポリエチレンか、あるいはポリプロ
ピレン、または両者からなる多孔質フィルムは、二次電
池の安全性を向上できるため好ましい。セパレータの厚
さは、30μm以下にすることが好ましい。厚さが30
μmを越えると、正負極間の距離が大きくなって内部抵
抗が大きくなる恐れがある。また、厚さの下限値は、5
μmにすることが好ましい。厚さを5μm未満にする
と、セパレータの強度が著しく低下して内部ショートが
生じやすくなる恐れがある。厚さの上限値は、25μm
にすることがより好ましく、また、下限値は10μmに
することがより好ましい。セパレータは、120℃の条
件で1時間おいたときの熱収縮率が20%以下であるこ
とが好ましい。熱収縮率が20%を超えると、加熱によ
り短絡が起こる可能性が大きくなる。熱収縮率は、15
%以下にすることがより好ましい。セパレータは、多孔
度が30〜70%の範囲であることが好ましい。これは
次のような理由によるものである。多孔度を30%未満
にすると、セパレータにおいて高い電解質保持性を得る
ことが困難になる恐れがある。一方、多孔度が60%を
超えると十分なセパレータ強度を得られなくなる恐れが
ある。多孔度のより好ましい範囲は、35〜70%であ
る。セパレータは、空気透過率が500秒/100cm
以下であると好ましい。空気透過率が500秒/10
0cmを超えると、セパレータにおいて高いリチウム
イオン移動度を得ることが困難になる恐れがある。ま
た、空気透過率の下限値は、30秒/100cmであ
る。空気透過率を30秒/100cm未満にすると、
十分なセパレータ強度を得られなくなる恐れがあるから
である。空気透過率の上限値は300秒/100cm
にすることがより好ましく、また、下限値は50秒/1
00cmにするとより好ましい。
【0030】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例を挙げ、その
効果について述べる。但し、本発明は実施例に限定され
るものではない。 (実施例1)原料としてSi(OCとTi
(i−OCをモル比で99:1で混合し10
時間攪拌した後、Si+Tiの1モルに対してC
OH0.8モル、HO0.2モル、HCl0.01モ
ル、フルフリルアルコール1モルを加え3時間攪拌後、
室温で1日放置し固化させた。得られた固体を100℃
にて1時間乾燥した後、さらに200℃で1時間乾燥
し、粉砕機により粉砕し100mesh以下の粉体とし
た。アルゴン雰囲気下で1200℃で3時間加熱し、試
料1を得た。得られた試料1について以下に述べる組成
分析と充放電試験を行った。
【0031】(実施例2)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で19:1とした外は実
施例1と同様に合成を行い、試料2を得た。得られた試
料2について以下に述べる組成分析と充放電試験を行っ
た。
【0032】(実施例3)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で9:1とした外は実施
例1と同様に合成を行い、試料3を得た。得られた試料
3について以下に述べる組成分析と充放電試験を行っ
た。
【0033】(実施例4)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で4:1とした外は実施
例1と同様に合成を行い、試料4を得た。得られた試料
4について以下に述べる組成分析と充放電試験を行っ
た。
【0034】(実施例5)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で19:1、フルフリル
アルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフル
フリルアルコール0.5モルとした外は実施例1と同様
に合成を行い、試料5を得た。得られた試料5について
以下に述べる組成分析と充放電試験を行った。
【0035】(実施例6)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で19:1、フルフリル
アルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフル
フリルアルコール2モルとした外は実施例1と同様に合
成を行い、試料6を得た。得られた試料6について以下
に述べる組成分析と充放電試験を行った。
【0036】(実施例7)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で19:1、フルフリル
アルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフル
フリルアルコール3モルとした外は実施例1と同様に合
成を行い、試料7を得た。得られた試料7について以下
に述べる組成分析と充放電試験を行った。
【0037】(実施例8)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で19:1、フルフリル
アルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフル
フリルアルコール4モルとした外は実施例1と同様に合
成を行い、試料8を得た。得られた試料8について以下
に述べる組成分析と充放電試験を行った。
【0038】(実施例9)原料としてSi(OC
とAl(i−OC とC
Hをモル比で19:1:40で混合し15時間85℃に
て還流した後、Si+Alの1モルに対してC
H0.8モル、HO 0.2モル、HCl0.01モ
ル、フルフリルアルコール1モルを加え3時間攪拌後、
室温で1日放置し固化させた。得られた固体を100℃
にて1時間乾燥した後、さらに200℃で1時間乾燥
し、粉砕機により粉砕し100mesh以下の粉体とし
た。アルゴン雰囲気下で1200℃で3時間加熱し、試
料9を得た。得られた試料9について以下に述べる組成
分析と充放電試験を行った。
【0039】(実施例10)Si(OCとA
l(i−OC とCOHをモル比で
9:1:20とした外は実施例9と同様に合成を行い、
試料10を得た。得られた試料10について以下に述べ
る組成分析と充放電試験を行った。
【0040】(実施例11)Si(OCとA
l(i−OC とCOHをモル比で
9:1:20、フルフリルアルコールの添加量をSi+
Alの1モルに対してフルフリルアルコール2モルとし
た外は実施例9と同様に合成を行い、試料11を得た。
得られた試料11について以下に述べる組成分析と充放
電試験を行った。
【0041】(実施例12)原料としてSi(OC
とBとCOHとHOとHClがモ
ル比で19:1:4:1:0.01となるようにSi
(OCとB2O3水溶液とCOHと塩
酸を混合し2時間85℃にて還流した後、Si+Bの1
モルに対してフルフリルアルコール1モルを0℃の冷却
下で加え3時間攪拌後、室温で1日放置し固化させた。
得られた固体を100℃にて1時間乾燥した後、さらに
200℃で1時間乾燥し、粉砕機により粉砕し100m
esh以下の粉体とした。アルゴン雰囲気下で1200
℃で3時間加熱し、試料12を得た。得られた試料12
について以下に述べる組成分析と充放電試験を行った。
【0042】(実施例13)Si(OCとB
とCOHとHOとHClのモル比を4
0:1:4:1:0.01とした外は実施例12と同様
に合成を行い、試料13を得た。得られた試料13につ
いて以下に述べる組成分析と充放電試験を行った。
【0043】(実施例14)原料としてSi(OC
とZrCOとCOHとHOとHClが
モル比で19:1:4:1:0.01となるようにSi
(OCとZrCO水溶液とCOHと
塩酸を混合し2時間85℃にて還流した後、Si+Zr
の1モルに対してフルフリルアルコール1モルを0℃の
冷却下で加え3時間攪拌後、室温で1日放置し固化させ
た。得られた固体を100℃にて1時間乾燥した後、さ
らに200℃で1時間乾燥し、粉砕機により粉砕し10
0mesh以下の粉体とした。アルゴン雰囲気下で12
00℃で3時間加熱し、試料14を得た。得られた試料
14について以下に述べる組成分析と充放電試験を行っ
た。
【0044】(実施例15)原料としてSi(OC
とSc(COとCOHとHOと
HClがモル比で19:0.5:4:1:0.01とな
るようにSi(OC とSc(CO
溶液とCOHと塩酸を混合し2時間85℃にて還
流した後、Si+Scの1モルに対してフルフリルアル
コール1モルを0℃の冷却下で加え3時間攪拌後、室温
で1日放置し固化させた。得られた固体を100℃にて
1時間乾燥した後、さらに200℃で1時間乾燥し、粉
砕機により粉砕し100mesh以下の粉体とした。ア
ルゴン雰囲気下で1200℃で3時間加熱し、試料15
を得た。得られた試料15について以下に述べる組成分
析と充放電試験を行った。
【0045】(実施例16)原料としてSi(OC
とY(COとCOHとHOとH
Clがモル比で19:0.5:4:1:0.01となる
ようにSi(OCとY(CO水溶液
とCOHと塩酸を混合し2時間85℃にて還流し
た後、Si+Yの1モルに対してフルフリルアルコール
1モルを0℃の冷却下で加え3時間攪拌後、室温で1日
放置し固化させた。得られた固体を100℃にて1時間
乾燥した後、さらに200℃で1時間乾燥し、粉砕機に
より粉砕し100mesh以下の粉体とした。アルゴン
雰囲気下で1200℃で3時間加熱し、試料16を得
た。得られた試料16について以下に述べる組成分析と
充放電試験を行った。
【0046】(実施例17)原料としてSi(OC
とCaClとCOHとHOとHClが
モル比で19:1:4:1:0.01となるようにSi
(OCとCaCl水溶液とCOHと
塩酸を混合し2時間85℃にて還流した後、Si+Ca
の1モルに対してフルフリルアルコール1モルを0℃の
冷却下で加え3時間攪拌後、室温で1日放置し固化させ
た。得られた固体を100℃にて1時間乾燥した後、さ
らに200℃で1時間乾燥し、粉砕機により粉砕し10
0mesh以下の粉体とした。アルゴン雰囲気下で12
00℃で3時間加熱し、試料17を得た。得られた試料
17について以下に述べる組成分析と充放電試験を行っ
た。
【0047】(実施例18)原料としてSi(OC
とMgClとCOHとHOとHClが
モル比で19:1:4:1:0.01となるようにSi
(OCとMgCl水溶液とCOHと
塩酸を混合し2時間85℃にて還流した後、Si+Mg
の1モルに対してフルフリルアルコール1モルを0℃の
冷却下で加え3時間攪拌後、室温で1日放置し固化させ
た。得られた固体を100℃にて1時間乾燥した後、さ
らに200℃で1時間乾燥し、粉砕機により粉砕し10
0mesh以下の粉体とした。アルゴン雰囲気下で12
00℃で3時間加熱し、試料18を得た。得られた試料
18について以下に述べる組成分析と充放電試験を行っ
た。
【0048】(充放電試験)得られた試料にポリテトラ
フルオロエチレンを加えシート状としステンレスメッシ
ュに圧着し、150℃で真空乾燥し試験電極とした。対
極および参照極を金属Li、電解液を1MLiPF
EC・MEC(体積比1:2)溶液としたセルをアルゴ
ン雰囲気中で作製し充放電試験を行った。充放電試験の
条件は、参照極と試験電極間の電位差0.01Vまで1
mA/cmの電流密度で充電、さらに0.01Vで8
時間の定電圧充電を行い、放電は1mA/cmの電流
密度で3Vまで行った。
【0049】(組成分析)SiとMのモル比は添加量よ
り算出し、1000℃にて燃焼後残留した灰分をSiO
またはSiOとMの酸化物として組成比を算出し
た。Cの組成比は燃焼分析により求め、全体からSi,
M,Cの組成を引いたものを酸素の組成とした。
【0050】(比較例1)原料としてSi(OC
とCOHとHOとHClがモル比で
19:1:4:1:0.01となるようにSi(OC
とCOHとHOと塩酸を混合し2時間
85℃にて還流した後、Siの1モルに対してフルフリ
ルアルコール1モルを0℃の冷却下で加え3時間攪拌
後、室温で1日放置し固化させた。得られた固体を10
0℃にて1時間乾燥した後、さらに200℃で1時間乾
燥し、粉砕機により粉砕し100mesh以下の粉体と
した。アルゴン雰囲気下で1200℃で3時間加熱し、
試料18を得た。得られた試料18について実施例1と
同様の組成分析と充放電試験を行った。
【0051】(比較例2)フルフリルアルコールの添加
量をSiの1モルに対してフルフリルアルコール2モル
とした外は比較例1と同様に合成を行い、試料19を得
た。得られた試料19につい実施例1と同様の組成分析
と充放電試験を行った。
【0052】(比較例3)フルフリルアルコールの添加
量をSiの1モルに対してフルフリルアルコール3モル
とした外は比較例1と同様に合成を行い、試料20を得
た。得られた試料20につい実施例1と同様の組成分析
と充放電試験を行った。
【0053】(比較例4)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で250:1、フルフリ
ルアルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフ
ルフリルアルコール1モルとした外は実施例1と同様に
合成を行い、試料21を得た。得られた試料21につい
て実施例1と同様の組成分析と充放電試験を行った。
【0054】(比較例5)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で2:3、フルフリルア
ルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフルフ
リルアルコール1モルとした外は実施例1と同様に合成
を行い、試料22を得た。得られた試料22について実
施例1と同様の組成分析と充放電試験を行った。
【0055】(比較例6)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で5:4、フルフリルア
ルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフルフ
リルアルコール1モルとした外は実施例1と同様に合成
を行い、試料23を得た。得られた試料23について実
施例1と同様の組成分析と充放電試験を行った。
【0056】(比較例7)Si(OCとTi
(i−OCをモル比で9:1、フルフリルア
ルコールの添加量をSi+Tiの1モルに対してフルフ
リルアルコール4モルとした外は実施例1と同様に合成
を行い、試料24を得た。得られた試料24について実
施例1と同様の組成分析と充放電試験を行った。実施例
1〜18および比較例1〜7の結果を表に示す。
【0057】
【表1】
【0058】表に示したように示したとおり、本発明の
負極活物質は、比較例1のSiOC化合物に比較して長
寿命であることが分かる。また、従来の負極材料である
黒鉛質炭素材料の理論容量372mAh/gと比較し
て、2〜3倍の容量を持つことがわかる。すなわち、本
発明の負極活物質により高い放電容量かつ長寿命な非水
電解質二次電池を実現することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、高容量である非水電解
質二次電池の負極活物質を提供することができ、さらに
高容量な非水電解質二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる非水電解質二次電池の一例であ
る円筒形非水電解質二次電池を示す部分断面図。
【符号の説明】
1・・・容器 2・・・絶縁体 3・・・電極群 4・・・正極 5・・・セパレータ 6・・・負極 7・・・絶縁紙 8・・・封口板 9・・・正極端子 10・・・正極リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ05 AL03 AM03 AM05 AM07 CJ02 CJ11 DJ16 DJ17 HJ02 5H050 AA07 AA08 BA17 CB03 FA17 FA19 GA02 GA10 GA11 HA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組成式SiMα(ここで、MはA
    l,B,Ti,Zr,Y,Sc,Mg,およびCaから
    なる群から選ばれる少なくとも1種の元素、α,x,お
    よびyは、それぞれ0.01≦α≦1、0.5≦x≦
    3、1≦y≦25の範囲から選ばれる数)で表されるこ
    とを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物質。
  2. 【請求項2】シリコンおよび酸素を含有する化合物と、
    Mを含有する化合物と、炭素を含有する化合物とを液相
    で混合し重合反応もしくは重縮合反応し、固化あるいは
    ゲル化したSiMαで表される原料組成物を調
    整する工程と(ここで、MはAl,B,Ti,Zr,
    Y,Sc,Mg,およびCaからなる群から選ばれる少
    なくとも1種の元素、α,s,およびtは、それぞれ
    0.01≦α≦1、0.5<s、1<tの範囲から選ば
    れる数)、前記原料組成物を加熱焼成し、組成式SiM
    α(ここで、MはAl,B,Ti,Zr,Y,
    Sc,Mg,およびCaからなる群から選ばれる少なく
    とも1種の元素、α,x,およびyは、それぞれ0.0
    1≦α≦1、0.5≦x≦3、1≦y≦25の範囲から
    選ばれる数)で表される組成物を生成する炭化工程とを
    有することを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物
    質の製造方法。
  3. 【請求項3】アルカリ金属を吸蔵放出する負極活物質を
    含む負極と、正極および非水電解質とを具備した非水電
    解質二次電池において、前記負極活物質は、組成式Si
    α(ここでMは、Al,B,Ti,Zr,
    Y,Sc,Mg,およびCaからなる群から選ばれる少
    なくとも1種の元素、α,x,およびyは、それぞれ
    0.01≦α≦1、0.5≦x≦3、1≦y≦25の範
    囲から選ばれる数)で表される物質を含むことを特徴と
    する非水電解質二次電池。
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