JP2003197124A - 表示装置 - Google Patents

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JP2003197124A
JP2003197124A JP2001396213A JP2001396213A JP2003197124A JP 2003197124 A JP2003197124 A JP 2003197124A JP 2001396213 A JP2001396213 A JP 2001396213A JP 2001396213 A JP2001396213 A JP 2001396213A JP 2003197124 A JP2003197124 A JP 2003197124A
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JP
Japan
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deflection yoke
ray tube
receiving member
cathode ray
separator
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JP2001396213A
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Shigemi Oguchi
茂巳 小口
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クサビを使用して偏向ヨークを保持する構成
では、部品点数の増加や信頼性の低下を招く恐れがあ
る。 【解決手段】 電子ビームを偏向する偏向ヨーク4と、
偏向ヨーク4が搭載される陰極線管1と、陰極線管1の
ファンネル部3に固定されたリング状の偏向ヨーク受け
部材11とを備え、陰極線管1のファンネル部3で偏向
ヨーク受け部材11により偏向ヨーク4を位置決め保持
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管に偏向ヨ
ーク(Deflection Yoke;DY)を搭載して構成される
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管においては、電子銃から出射さ
れる電子ビームの進行方向を上下、左右に偏向すること
により、画面上に画像を組み立てている。電子ビームの
偏向には偏向ヨークが用いられる。偏向ヨークは、偏向
コイル(水平偏向コイル、垂直偏向コイル)とコアとを
有するものである。この偏向ヨークでは、電子銃から出
射された電子ビームを、偏向コイルに流れる偏向電流の
電磁作用によって偏向する。
【0003】図7は陰極線管を用いた従来の表示装置の
構成を示す側面図である。図7においては、陰極線管1
のネック部2からファンネル部3に至るコーン部に偏向
ヨーク4が搭載されている。偏向ヨーク4は、陰極線管
1のファンネル部3にゴム製のクサビ5を用いて保持さ
れている。偏向ヨーク4の小径側開口部は、陰極線管1
のネック部2に嵌合され、この嵌合部分で金属製の締め
付けバンド6によりネック部2に固定(締結)されてい
る。これに対して、クサビ5は、偏向ヨーク4の大径側
開口部に円周方向の複数箇所(一般的には4箇所)にわ
たって配置されている。各々の箇所では、クサビ5が偏
向ヨーク4の大径側開口部と陰極線管1のファンネル部
3との隙間部分に食い込む状態で挿入されている。その
際、クサビ5の挿入箇所では、偏向ヨーク4の大径側開
口部を外側に押し広げようとする強い押圧力が作用す
る。このクサビ5による押圧力は陰極線管1のファンネ
ル部3に偏向ヨーク4を保持する際の保持力となるた
め、上記押圧力を偏向ヨーク4の大径側開口部で確実に
受け止める必要がある。
【0004】一方、図8に示すセクション巻き用のセパ
レータ7に水平偏向コイルをサドル形に巻線した構成の
偏向ヨーク4では、その大径側開口部の外周部にコイル
巻線用の複数のガイドリブ(爪部)7が設けられる。こ
のガイドリブ8は、円周方向で複数に分割されているた
め、クサビ5による押圧力に対して十分な強度を持たせ
ることができない。そのため、クサビ5がガイドリブ8
に直接当たる構成では、ガイドリブ8の強度不足により
偏向ヨーク4を保持する力が弱くなる。
【0005】そこで、偏向ヨーク4の大径側開口部には
樹脂製の前カバー9が装着されている。前カバー9は、
図9に示すように、セパレータ7のガイドリブ8を、こ
れを用いて巻線された水平偏向コイルHcとともに覆い
隠す状態で取り付けられる。そのため、偏向ヨーク4の
大径側開口部にクサビ5を挿入した際には、クサビ5が
前カバー9に接触(圧接)した状態となる。この状態で
は、クサビ5による押圧力を前カバー9で受け止めるこ
とができるため、偏向ヨーク4を強い力で保持すること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年において
は、陰極線管を用いた表示装置の低価格化が進んでお
り、これに伴って部品点数を削減する必要性に迫られて
いる。また、一方では、表示装置の信頼性、特に品質に
対する信頼性維持の要求も強くなっている。そうした状
況の中で、従来の表示装置では、ゴム製のクサビ5を使
用して偏向ヨーク4を保持するため、クサビ5を挿入す
る際に偏向ヨーク4の位置ずれが生じやすいうえ、クサ
ビ5を十分に強い力で挿入しないと、経年変化などでク
サビ5による保持力が低下し、偏向ヨーク4が自重で下
がってしまう恐れがある。そうした場合、陰極線管1と
偏向ヨーク4との相対位置が上下(垂直方向)にずれた
状態となるため、表示装置の画面上では図10に示すよ
うに画面上側が凸状、画面下側が凹状に歪んだ形の画歪
みが発生する場合がある。
【0007】また、陰極線管1のファンネル部3に偏向
ヨーク4を保持するために4つのクサビ5を使用し、し
かもクサビ5による押圧力がガイドリブ8に作用しない
よう、偏向ヨー4に前カバー9を組み込む必要がある。
そのため、表示装置トータルでの部品点数が多くなる。
以上のことから、従来においては、表示装置の低価格化
と信頼性維持といった2つの要求に応えることが困難で
あった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、電子ビームを偏向する偏向ヨークと、この偏向ヨー
クが搭載される陰極線管と、記陰極線管のファンネル部
に固定された偏向ヨーク受け部材とを備え、陰極線管の
ファンネル部で偏向ヨーク受け部材により偏向ヨークを
位置決め保持した構成となっている。
【0009】上記構成の表示装置においては、陰極線管
のファンネル部に偏向ヨーク受け部材を固定し、この偏
向ヨーク受け部材によりファンネル部で偏向ヨークを位
置決め保持することにより、長期にわたって偏向ヨーク
の位置ずれが防止されるともに、従来から使用されてい
た偏向ヨーク保持用のクサビが不要になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施形態
においては、上記従来技術で挙げた構成要素と同様の部
分に同じ符号を付して説明する。
【0011】図1は本発明の実施形態に係る表示装置の
構成を示すもので、(A)はその側面図、(B)はその
背面図である。図1において、陰極線管1の本体部(ガ
ラスバルブ)は、パネル部10、ファンネル部3及びネ
ック部2により構成されている。パネル部10の内面に
は、青,緑,赤の各色蛍光体を所定のパターンで配列し
た蛍光面が形成されている。一方、ネック部2には、電
子ビームの出射源となる電子銃が内装されている。ま
た、ネック部2からファンネル部3に至るコーン部に
は、電子ビームを偏向する偏向ヨーク4が搭載されてい
る。
【0012】また、陰極線管1のファンネル部3には偏
向ヨーク受け部材11が固定されている。偏向ヨーク受
け部材11は、例えば樹脂の一体成形によって形成され
るもので、偏向ヨーク4の大径側開口部が嵌め込まれる
ファンネル部3の所定部位に固定されている。偏向ヨー
ク受け部材11の形状及び肉厚は、当該偏向ヨーク受け
部材11で偏向ヨーク4の重量を支えるのに十分な強度
を有する条件で設定されている。
【0013】上記偏向ヨーク受け部材11は、図2
(A)の正面図及び(B)の側面図に示すように、正面
視円形のリング状部12と、このリング状部12の外周
部より外側に延出した4つの脚部13とを一体に有して
いる。リング状部12の内径Dは、偏向ヨーク4の大径
側の外径寸法とほぼ同じか、それよりも僅かに小さく設
定されている。また、リング状部12の中心軸方向の長
さ(幅寸法)Lwは、後述するランディング調整を行う
にあたって、偏向ヨーク4の大径側の最外周部(後述)
がリング状部材12からはみ出さない条件(例えば、1
0〜20mm)で設定されている。4つの脚部13は、
リング状部12の円周方向でほぼ等間隔(約90°間
隔)に配置されている。また、各々の脚部13は、偏向
ヨーク受け部材11を陰極線管1のファンネル部3に固
定するにあたって、当該ファンネル部3の形状(外周
面)に沿うように形成されている。
【0014】上記構成の偏向ヨーク受け部材11は、陰
極線管1のネック部2を通して図3に示すようにファン
ネル部3に固定されている。このファンネル部3と偏向
ヨーク受け部材11との固定部分では、偏向ヨーク受け
部材11のリング状部12がファンネル部3を取り囲む
状態で配置されるとともに、偏向ヨーク受け部材11の
4つの脚部13がファンネル部3の外周面に対向する状
態で配置されている。そして、各々の脚部13は、図4
に示すように、両面テープ14を用いてファンネル部3
の外周面に貼着されている。また、偏向ヨーク受け部材
11は、当該偏向ヨーク受け部材11の中心軸が陰極線
管1の中心軸と一致するように位置決めされている。
【0015】このように偏向ヨーク受け部材11が固定
されたファンネル部3に対して、偏向ヨーク4は、偏向
ヨーク受け部材11によって位置決め保持されている。
さらに詳述すると、先ず、偏向ヨーク4は、図5に示す
ように、水平偏向コイルHcがセクション巻きされたセ
パレータ7と、垂直偏向コイルVcがセクション巻きさ
れたセパレータ16と、フェライト等の磁性体からなる
コア17とを有している。これらのセパレータ7,16
及び体コア17はいずれも陰極線管1のコーン部の形状
に対応して中心軸方向の一方を他方よりも大きく開口し
た略円錐筒形状に形成され、これにしたがって偏向ヨー
ク4の大径側開口部の開口形状も円形となっている。
【0016】セパレータ7にはセクション巻き用のガイ
ドリブ8が一体に形成され、セパレータ16にもセクシ
ョン巻き用のガイドリブ18が一体に形成されている。
また、セパレータ7にはガイドリブ8との間で渡り線用
の巻き溝を区画する隔壁部19が形成され、セパレータ
16にもガイドリブ18との間で渡り線用の巻き溝を区
画する隔壁部20が形成されている。そして、水平偏向
コイルHcはセパレータ7を用いたセクション巻きによ
りサドル形に巻線され、垂直偏向コイルVcはセパレー
タ16を用いたセクション巻きによりサドル形に巻線さ
れている。また、偏向ヨーク4の大径側開口部では、セ
パレータ7の最外周部が隔壁部18により構成され、同
様にセパレータ16の最外周部が隔壁部20によって構
成されている。また、セパレータ7のガイドリブ8は当
該セパレータ7の最外周部を構成する隔壁部19よりも
内側(内周側)に配置され、同様にセパレータ16のガ
イドリブ18は当該セパレータ16の最外周部を構成す
る隔壁部20よりも内側(内周側)に配置されている。
【0017】かかる構成の偏向ヨーク4は、上述のよう
に陰極線管1のファンネル部3に固定された偏向ヨーク
受け部材11に対して、セパレータ7,16の隔壁部
(最外周部)19,20をリング状部12の内側に嵌合
する状態で、陰極線管1の中心軸方向から嵌挿されてい
る。この状態では、リング状部12の内周面にセパレー
タ7,16の隔壁部19,20が当接した状態となる。
したがって、陰極線管1の水平方向(左右)及び垂直方
向(上下)に対して偏向ヨーク4の動きが規制されると
ともに、偏向ヨーク受け部材11への嵌挿によって偏向
ヨーク4が陰極線管1と同軸上に位置決めされる。
【0018】また、陰極線管1の径方向では、偏向ヨー
ク受け部材11のリング状部12と各セパレータ7,1
6のガイドリブ8,18との間にそれぞれ隙間が確保さ
れる。つまり、偏向ヨーク受け部材11のリング状部1
2に対しては、セパレータ7,16の隔壁部19,20
だけが接触し、ガイドリブ8,18はいずれも非接触の
状態となる。そのため、陰極線管1のファンネル部3で
偏向ヨーク受け部材11により偏向ヨーク4を保持する
場合に、偏向ヨーク4の重量による負荷がガイドリブ
8,18に一切加わることがない。したがって、ガイド
リブ8,18の変形等を確実に防止することができる。
【0019】また、上述のように偏向ヨーク受け部材1
1のリング状部12に各セパレータ7,16の隔壁部1
9,20を嵌合した状態では、陰極線管1の中心軸方向
に偏向ヨーク4を移動し得る構成となっている。この偏
向ヨーク4の移動は、リング状部12の内径Dとこれに
嵌合するセパレータ7,16の最外周径との寸法関係を
適宜設定し、これによってセパレータ7,16の隔壁部
19,20をリング状部12の内周面に沿って摺動可能
とすることにより実現される。
【0020】このように偏向ヨーク4を陰極線管1の中
心軸方向に移動可能とする理由は次の点にある。すなわ
ち、陰極線管1に偏向ヨーク4を搭載した時点では、ピ
ュリティマグネットによる電子ビームのランディング調
整、画面中央部で電子ビームをコンバージェンスさせる
ための静コンバージェンス調整、補正回路や補正片を用
いた画面中央部での動コンバージェンス調整などと併せ
て、偏向ヨーク4の前後動による電子ビームのランディ
ング調整が行われる。偏向ヨーク4の前後動によるラン
ディング調整は、陰極線管1のファンネル部3に偏向ヨ
ーク4の大径側開口部を一旦突き当てた後、偏向ヨーク
4をネック部2側に若干(通常は2〜4mm程度)後退
させることで行われる。
【0021】そのため、偏向ヨーク受け部材11のリン
グ状部12に各セパレータ7,16の隔壁部19,20
を嵌合した状態で、陰極線管1の中心軸方向に偏向ヨー
ク4を移動可能な構成とすることにより、偏向ヨーク搭
載時のランディング調整に適切に対応することができ
る。このランディング調整に際しては、図6(A)に示
すように、偏向ヨーク4の大径側の外周部を偏向ヨーク
受け部材11のリング状部14に嵌挿しつつ、偏向ヨー
ク4の大径側開口部(より具体的にはセパレータ7の大
径側開口部)がファンネル部3の外周面に突き当たる位
置まで偏向ヨーク4を奥側に押し込む。次いで、偏向ヨ
ーク4を陰極線管1のネック部2側に少しずつ後端させ
ながら、図6(B)に示すように、蛍光面上で電子ビー
ムが狙いとする点に到達するジャストランディングとな
る位置で偏向ヨーク4を止める。このとき、ランディン
グ調整による偏向ヨーク4の移動(前後動)で各セパレ
ータ7,16の隔壁部19,20がリング状部12から
はみ出さないように、当該リング状部12の長さ寸法L
w(図2参照)が設定されている。
【0022】これにより、ランディング調整の前後にお
いて、各セパレータ7,16のガイドリブ8,18は偏
向ヨーク受け部材11のリング状部12により全周に亘
って覆い隠された状態となる。そのため、従来使用され
ていた前カバー9(図9参照)を無しとした構成であっ
ても、各セパレータ7,16のガイドリブ8,18をリ
ング状部12で保護することができる。ちなみに、偏向
ヨーク4の小径側開口部は、ランディング調整を終了し
た後で締め付けバンド6により陰極線管1のネック部2
に固定(締結)される。また、ランディング調整後に
は、偏向ヨーク受け部材11とこれに嵌挿された偏向ヨ
ーク4とを、例えばリング状部12とセパレータ7,1
6との嵌合部分で接着剤、溶着等により固定してもよ
い。さらに、偏向ヨーク受け部材11に偏向ヨーク4を
組み付けてから、当該偏向ヨーク4を陰極線管1のネッ
ク部3に取り付けるようにしてもよい。
【0023】このように本実施形態においては、陰極線
管1のファンネル部3に偏向ヨーク受け部材11を固定
し、この偏向ヨーク受け部材11によって偏向ヨーク4
をファンネル部3で位置決め保持する構成を採用してい
るため、従来のように複数のクサビ5(図7、図9参
照)を用いて偏向ヨーク4を保持する構成に比べて、フ
ァンネル部3における偏向ヨーク4の保持力を高めるこ
とができる。また、クサビ5を使用した保持構造では、
経年変化による偏向ヨーク4の位置ずれ(下がり)を招
く恐れもあったが、偏向ヨーク受け部材11を用いた場
合は長期にわたって偏向ヨーク4の位置ずれを防止する
ことができる。したがって、製造時に調整された画像の
品質を長期にわたって良好に維持することが可能とな
る。
【0024】また、偏向ヨーク4の構成部品として、従
来から使用されている前カバー9が不要になるため、こ
れに伴う部品点数の削減によって偏向ヨーク4のコスト
ダウンを図ることができる。また、偏向ヨーク保持用の
クサビ5が不要となるため、表示装置トータルでも部品
点数を削減することができる。
【0025】なお、上記実施形態においては、陰極線管
1のファンネル部3に偏向ヨーク受け部材11を固定す
る固定手段として、偏向ヨーク受け部材11に設けられ
た4つの脚部13を両面テープ14でファンネル部3の
外周面に貼着する構成を採用したが、これ以外にも、陰
極線管1のファンネル部3に偏向ヨーク受け部材11を
強固に固定し得るものであれば、他の固定手段(例え
ば、接着剤)を採用してもよい。
【0026】また、偏向ヨーク受け部材11のリング状
部12の内径Dをセパレータ7,16の最外周径よりも
大きく設定した上で、リング状部12の内側(内周側)
に複数のリブを突出させ、このリブによってセパレータ
7,16の最外周部を押さえることにより、偏向ヨーク
4を位置決め保持する構成としてもよい。さらに、偏向
ヨーク受け部材11の全体形状は必ずしもリング状であ
る必要はなく、偏向ヨーク4の最外周部(ガイドリブを
除く)を、円周方向の少なくとも3点で支持し得るもの
(例えば、水平軸上及び垂直軸上の計4点で支持するも
の)であれば、どのような形状であっても構わない。但
し、偏向ヨーク受け部材11にはセパレータ7,16の
ガイドリブ8,18を保護する部分(リング状部12に
相当する部分)を設けることが望ましい。
【0027】また、上記実施形態においては、陰極線管
1のファンネル部3に嵌挿される大径側開口部の開口形
状を円形とした偏向ヨーク4を例示したが、本発明はこ
れに限らず、偏向効率を向上させる目的で陰極線管1の
コーン部を角形(略長方形の断面形状)とし、この角形
コーン部に対応して大径側開口部の開口形状を略長方形
とした偏向ヨークを備えるものにも同様に適用可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、陰
極線管のファンネル部に偏向ヨーク受け部材を固定し、
この偏向ヨーク受け部材によりファンネル部で偏向ヨー
クを位置決め保持する構成としたので、長期にわたって
偏向ヨークの位置ずれを防止して良好な画像品質を維持
することができる。また、従来から使用されていた偏向
ヨーク保持用のクサビが不要になるため、クサビの使用
に伴う不具合(部品点数の増加、信頼性の低下)を回避
することができる。その結果、表示装置の低価格化と信
頼性維持といった2つの要求に応えることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る表示装置の構成を示す
図である。
【図2】偏向ヨーク受け部材の構成を示す図である。
【図3】偏向ヨーク受け部材の取付状態を示す図であ
る。
【図4】図3におけるM−N部分の断面図である。
【図5】偏向ヨーク受け部材による偏向ヨークの保持状
態を示す断面図である。
【図6】ランディング調整時の偏向ヨークの動きを示す
図である。
【図7】従来の表示装置の構成を示す側面図である。
【図8】セパレータの構造を示す斜視図である。
【図9】クサビによる偏向ヨークの保持状態を示す断面
図である。
【図10】画歪みの発生例を示す図である。
【符号の説明】
1…陰極線管、2…ネック部、3…ファンネル部、4…
偏向ヨーク、7,16…セパレータ、8,18…ガイド
リブ、11…偏向ヨーク受け部材、12…リング状部、
13…脚部、14…両面テープ、19,20…隔壁部
(最外周部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを偏向する偏向ヨークと、 前記偏向ヨークが搭載される陰極線管と、 前記陰極線管のファンネル部に固定された偏向ヨーク受
    け部材とを備え、 前記陰極線管のファンネル部で前記偏向ヨーク受け部材
    により前記偏向ヨークを位置決め保持してなることを特
    徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向ヨークは、偏向コイルがセクシ
    ョン巻きされたセパレータを有し、 前記偏向ヨーク受け部材は、前記セパレータの最外周部
    に嵌合するリング状部を有することを特徴とする請求項
    1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記リング状部に前記セパレータの最外
    周部を嵌合した状態で、前記陰極線管の中心軸方向に前
    記偏向ヨークを移動可能としてなることを特徴とする請
    求項2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記セパレータに形成されたセクション
    巻き用のガイドリブを保護する保護部を前記偏向ヨーク
    受け部材に形成してなることを特徴とする請求項2記載
    の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記セパレータに形成されたセクション
    巻き用のガイドリブを当該セパレータの最外周部よりも
    内側に配置してなることを特徴とする請求項2記載の表
    示装置。
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