JP2003196765A - 移動体確認システム及び認証記録媒体 - Google Patents

移動体確認システム及び認証記録媒体

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JP2003196765A
JP2003196765A JP2001392688A JP2001392688A JP2003196765A JP 2003196765 A JP2003196765 A JP 2003196765A JP 2001392688 A JP2001392688 A JP 2001392688A JP 2001392688 A JP2001392688 A JP 2001392688A JP 2003196765 A JP2003196765 A JP 2003196765A
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JP2001392688A
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English (en)
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Shigeto Muroya
重人 室屋
Munekiyo Kotani
宗潔 小谷
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の所在地を常時把握することができ、
その移動体のおかれた状況やその所在地に対応した情報
を、情報提供する移動体確認システムを得る。 【解決手段】 移動体確認システム1は、主管理装置
2、校内の各所に設置される複数の光送受信装置3、複
数の音声出力装置7、複数の表示装置6、および移動体
11が所持する複数のIDカード8から構成され、ID
カード8を除く全てはLAN9で主管理装置2に接続さ
れ、IDカード8と光送受信装置3との通信によって得
られる個人IDとセンサIDによって移動体11の所在
地を特定し、移動体11とその所在地に応じた情報を、
移動体11に最も近い場所に設置された音声出力装置7
または表示装置6から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】人や車両等の移動体の位置を
確認すると共に、その移動体の位置と状況に応じた情報
の提供を行う移動体確認システム及び認証記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体の位置情報を取得する手段
としては、例えばPHSを使った位置情報表示システム
やGPSを用いたシステム等があげられる。PHSは常
時IDを発信しており、そのIDを複数の受信局で受信
することにより、移動体の位置を特定するものである。
所在地を把握しておきたい人、物、車両にPHSを携帯
させておくことで、その位置を地図上に表示することが
可能である。さらに得られた位置情報を元に、周囲の情
報を移動体に提供することが可能である。
【0003】またGPSを用いた位置検索システムを利
用して、発信端末を所有した移動体端末毎に位置情報を
作成し、この位置情報を用いて移動体の所在を確認する
ような管理システムがタクシー会社や運送会社等の配車
管理に利用されている。
【0004】また特定エリア内の移動体の管理として
は、空港の搭乗手続き等が上げられる。搭乗手続きをす
る際にチケットを読み取って搭乗者の情報を記録するな
ど、搭乗者の状況を把握するためにコンピュータによる
管理を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
PHSを用いた位置検索システムでは、その特性上半径
100mの円内程度までにしか絞ることができず、正確
な位置を把握することができない。そのため得られる位
置情報から提供される情報も、エリアを絞り込むことが
できないため漠然としたものとなってしまう。また詳細
な情報を得るためには自ら位置情報を発信する必要があ
り、手間がかかってしまう。
【0006】またGPSを用いたシステムでは、位置情
報はかなり正確に絞り込むことができるが、システム全
体は大掛かりとなるばかりか、気象条件によって移動体
の位置情報を的確に把握することができなくなる場合が
ある。
【0007】また空港の搭乗手続きでは、搭乗手続き後
の搭乗者の所在地は自ずと限られたものになるが、その
場所を特定することはできない。また搭乗者に対しての
案内情報等の情報提供は、搭乗者一人ひとりに対して的
確に行われているとは言えず、搭乗手続きから搭乗ゲー
トまでの誘導は地図が掲示されているだけで個別の誘導
等は無い。そのため出発直前になって着席していない搭
乗者を慌てて場内アナウンスで呼び出すといったことが
行われている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、移動体の所在地を正確に把握すると共に、その移動
体のおかれている状況と所在地に応じた情報を自動的に
かつ個別に提供する移動体確認システムを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体確認シス
テムは、移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記移動体
を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信装置を設
け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近に設けら
れた情報提供装置と、管理サーバと、特定箇所に設けら
れた端末とをネットワークで接続した移動体確認システ
ムである。
【0010】前記管理サーバは、前記所定箇所の送受信
装置を介して前記認証記憶媒体の固有情報を受信したと
き、前記所定箇所の付近に設けられた情報提供装置に対
して、前記移動体が有用とする所定情報又は前記特定箇
所の端末からの要望情報を提供する手段とを備えたこと
を要旨とする。
【0011】また、本発明の移動体確認システムは、移
動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記移動体を管理する
管理地域内の所定箇所毎に送受信装置を設け、これらの
送受信装置と、前記所定箇所付近に設けられた情報提供
装置及び撮像手段と、管理サーバと、特定箇所に設けら
れた端末とをネットワークで接続した移動体確認システ
ムである。
【0012】前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前
記送受信装置に応答して前記移動体情報を特定するため
の認証信号を前記送受信装置に送信する手段を有する。
【0013】前記管理サーバは、前記移動体の固有情報
を格納する主記憶手段と、前記認証記録媒体との信号の
授受を、前記送受信装置を用いて行う送受信手段と、前
記送受信手段から送信される前記認証記憶媒体の認証信
号に基づいて前記主記憶手段に格納された前記固有情報
を参照する参照手段と、前記認証信号と前記参照手段に
よる参照結果に基づき、所定の警告情報を前記送受信装
置の付近の情報提供装置に発信する手段と、前記警告情
報を基に、該当する個所の前記撮像手段を動作させて前
記移動体を追尾させる追尾撮像手段とを備えたことを要
旨とする。
【0014】また、本発明の移動体確認システムは、移
動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記移動体を管理する
管理地域内の所定箇所毎に送受信装置を設け、これらの
送受信装置と、前記所定箇所付近に設けられた情報提供
装置及び撮像手段と、管理サーバと、特定箇所に設けら
れた端末とをネットワークで接続した移動体確認システ
ムである。
【0015】前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前
記送受信装置に応答して前記移動体情報を特定するため
の認証信号を前記送受信装置に送信する手段を有する。
【0016】前記管理サーバは、前記認証記録媒体との
信号の授受を、前記送受信装置を用いて行う送受信手段
と、前記認証記憶媒体の固有情報を前記送受信装置の配
置場所名に対応させて記憶する主記憶手段と、前記送受
信手段から送信される前記認証記憶媒体の認証信号に基
づいて前記主記憶手段に格納された前記固有情報を参照
する参照手段と、前記特定箇所の端末から前記移動体に
対して特定場所への収集の依頼のモードがあったとき、
前記認証記憶媒体との信号の教授を行う前記送受信手段
の受信信号により、前記参照手段を動作させ、その参照
結果に基づき、前記認証記憶媒体の存在状況を前記場所
名で前記特定箇所の端末に表示させる手段とを備えたこ
とを要旨とする。
【0017】さらに、本発明の移動体確認システムは、
移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記移動体を管理す
る管理地域内の所定箇所毎に送受信装置を設け、これら
の送受信装置と、前記所定箇所付近に設けられた情報提
供装置及び撮像手段と、管理サーバと、特定箇所に設け
られた端末とをネットワークで接続した移動体確認シス
テムである。
【0018】前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前
記送受信装置に応答して前記移動体情報を特定するため
の認証信号を前記送受信装置に送信する手段を有する。
【0019】前記管理サーバは、前記認証記録媒体との
信号の授受を、前記送受信装置を用いて行う送受信手段
と、前記移動体の固有情報を格納する主記憶手段と、前
記送受信手段から送信される前記認証記憶媒体の認証信
号に基づいて前記主記憶手段に格納された前記固有情報
を参照する参照手段と、前記参照手段による結果が不一
致であれば所定の警告情報を該当する前記情報提供装置
に送信する手段と、前記警告情報の送信と共に、前記移
動体の位置に対応した地図情報を前記端末に提供して、
前記撮像手段を用いて追尾させる手段とを備えたことを
要旨とする。
【0020】また、移動体に認証記憶媒体を携帯させ、
前記移動体を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信
装置を設け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近
に設けられた情報提供装置及び撮像手段と、管理サーバ
と、特定箇所に設けられた端末とをネットワークで接続
した移動体確認システムである。
【0021】前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前
記送受信装置に応答して前記移動体情報を特定するため
の認証信号を前記送受信装置に送信する手段を有する。
【0022】前記管理サーバは、前記認証記録媒体との
信号の授受を、前記送受信装置を用いて行う送受信手段
と、前記受信された移動体の固有情報を、前記送受信装
置の設置場所に対応させて順次格納する主記憶手段と、
前記受信された認証記憶媒体の固有情報の送受信装置の
設置場所をその移動体の移動位置とし、該移動位置に基
づいて該当する前記情報提供装置に対して提供すべき最
適情報を選択して送信することで、前記情報提供装置の
表示を順次切り替表示させる手段とを備えたことを要旨
とする。
【0023】さらに、本発明の認証記憶媒体は、移動体
に携帯されて用いられ、管理サーバにネットワークで接
続された送受信装置に応答する認証記憶媒体である。
【0024】前記送受信装置からの認証送信要求信号を
受信する受信部と、前記受信部が認証送信要求信号を受
信したとき、予め記憶している認証信号を送信する送信
部とを備えたことを要旨とする。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜図18に基づいて本発明の
実施形態を説明する。なお実施形態としては移動体情報
を検出するに際して様々な施設に適用することが可能で
あるが、本発明のシステムを大学構内における学生11
aと外来者11bのような移動体に対して適用した例
を、実施形態として説明する。
【0026】図1に示す移動体確認システム1は、コン
トロールルーム内に設置された主管理装置2と、校内の
各所に設置された複数の光送受信装置3と、複数の監視
カメラ4と、複数のスピーカのような音声出力装置7
と、複数の表示装置6と、複数の教室内端末5aと、複
数のドアロック開閉装置10と、受付に配置される一台
以上の受付端末5bおよび複数の移動体11が所持する
IDカード8等から構成されている。
【0027】また、IDカード8を除く全ての各装置は
LAN9を介して主管理装置2に接続されている。また
IDカード8は一移動体11に対して1つ配布される。
またLAN9は外部ネットワークへ接続されており、外
部装置と主管理装置2は情報の送受を行う。
【0028】図2に示す主管理装置2は、LAN接続さ
れた通信部24と、システム全体を制御する主制御部2
1と、HDDのような記憶媒体に格納されているデータ
ベース部22および検索部23とから構成され、前述の
コントロールルーム内に設置され、所定の人数による監
視員12がモニタ等により適宜、操作を行う。また監視
カメラ4で撮影した映像をフレームスイッチャ27もし
くはシーケンシャルスイッチャを介して1台以上のモニ
タ25に表示し、映像はタイムラプスVTR26に記録
される。
【0029】通信部24はLAN9を介して光送受信装
置3、監視カメラ4等、各装置との通信を行う。そし
て、受信した情報は主制御部21にて制御される。また
主制御部21が指定するセンサID等のアドレス情報を
元に、各装置へ情報や制御信号を送信する。
【0030】主制御部21は、光送受信装置3から送ら
れる移動体11の位置情報を管理し、予め作成された音
声情報や案内文字情報を特定の表示装置6や音声出力装
置7に適宜送信する。また受付端末5bでは外来者11
bの固有情報の登録を行い、光送受信装置3とIDカー
ド8との信号の授受により、外来者11bに対して目的
地まで到達できるように経路を誘導し、その経路を校内
地図と共にこの外来者に近接した表示装置6に送信す
る。
【0031】さらに主制御部21は監視カメラ4から送
信される画像情報の解析を行う。後述する不審者検出モ
ードが開始された場合、後述する赤外線センサ35が撮
影する赤外線映像を解析して不審者がいないか画像解析
を行う。また不審者検出モードで異常が検出された場合
に行う不審者追尾モードでは、監視カメラ4が自動的に
不審者を追尾するように監視カメラ4の撮影方向を演算
し、監視カメラ4に演算結果を随時送信する。
【0032】データベース部22は、個人情報データベ
ース22aと、時間割情報データベース22bと、履修
情報データベース22cと、校内情報データベース22
dと、外来者11b情報データベース22eと、画像情
報データベース22fと、音声文字情報データベース2
2hと、出席情報データベース22g等、各種のデータ
ベースを有し、主制御部21はこれら情報の入出力管理
を行う。
【0033】図3に示す個人情報データベース22aに
は学生11aの氏名、学部、学科等の個人情報が保存さ
れ、また個人を識別する個人IDが与えられ個人情報と
関連付けられて保存される。さらに入校記録には当日1
日限りの登校状況、校内にいるか未登校であるかが保存
される。図3中、○は登校済みであり、×は未登校を示
す。この情報は日付が変わる午前0時に校内全域におい
て個人IDの一斉サーチを行うことによって情報の再設
定が行われる。
【0034】時間割情報データベース22bには講義の
時間割の他、講義の担当教授や使用教室等も保存され
る。また、図4に示す履修情報データベース22cには
学生11aの履修情報が保存され、時間割情報データベ
ース22bと合わせて学生11aが時間に応じてどの場
所にいなければならないかを判断するために使用され
る。
【0035】校内情報データベース22dには校内地図
(見取り図)や、各装置が設置されている場所等の情報
が保存される。また図5に示す外来者情報データベース
22eには、来客者の氏名、住所、電話番号、訪問先、
目的、入校記録等の情報が保存される。入校記録には来
客者の当日1日限りの所在状況が記録され、図5中、○
は校内に所在することを示し、×は退校済みであること
を示す。
【0036】また、図6に示す画像情報データベース2
2fには学生11aや外来者11bの顔写真の画像ファ
イル名(パスを含む)と個人IDが関連付けられて保存
される。もしくは顔写真の画像情報と個人IDが関連付
けられて保存される。また、出席情報データベース22
gには各教室に設置された教室内端末5aから送信され
た講義の出席状況が保存される。また、音声文字情報デ
ータベース22hには予め用意された案内アナウンスや
案内情報等が保存される。
【0037】検索部23は、主制御部21からの指示で
データベース部22を検索し、抽出した情報を主制御部
21へ送信する。例えば、教室内端末5aや受付端末5
bから入力された個人IDを元に、画像情報データベー
ス22fや個人情報データベース22aを検索したり、
センサIDを元に校内情報データベース22dを検索し
たりする。
【0038】主管理装置2にはフレームスイッチャ27
またはシーケンシャルスイッチャを介してモニタ25と
タイムラプスVTR26が接続され、監視カメラ4で撮
影された映像が送信されて表示、録画される。監視カメ
ラ4で撮影された映像はデジタル信号として主制御部2
1に送られるため、主制御部21でアナログ信号に変換
される。その後フレームスイッチャ27またはシーケン
シャルスイッチャに送信され、モニタ25に分割または
切替表示される。また、同時にタイムラプスVTR26
に間欠録画される。後述する不審者追尾モードが起動し
た場合には、タイムラプスVTR26はその異常を撮影
した映像を連続録画する。
【0039】一方、近年はハードディスクレコーディン
グという録画方式もあり、タイムラプスVTR26と置
き換えることによって、監視カメラ4から送信された映
像情報をそのままデジタル形式で保存することができ
る。
【0040】さらに、主管理装置2にはチューナ28を
介してパラボラアンテナ29が接続される。通信衛星や
放送衛星より送信されている映像等の情報をパラボラア
ンテナ29で受信し、必要とされるものは主制御部21
で所定のファイル形式に変換され、タグが付されてデー
タベース部22に保存される。保存された情報は必要に
応じて講義等に使用することができる。
【0041】例えば、災害情報等、緊急性の高い情報を
パラボラアンテナ29で受信した場合、校内に設置され
た表示装置6にその情報を表示したり、音声出力装置7
から避難警報を発したりすることも可能である。
【0042】図7に示す光送受信装置3は、通信部3
1、制御部32、赤外線受光部33、赤外線発光部34
および赤外線センサ35とから構成され、校門、教室出
入り口、廊下、天井等、校内の各所に複数設置され、I
Dカード8と通信を行う。
【0043】通信部31はLAN9を介して主管理装置
2と通信を行い、制御部32はID送信要求信号と個人
IDの送受信制御を行う。また赤外線発光ダイオード等
で構成される赤外線発光部34(キャリア信号が約80
0nm)はID送信要求信号の発信を行い、フォトトラ
ンジスタ等によって構成される赤外線受光部33はID
カード8からの個人ID信号の受信を行う。また、赤外
線センサ35は、人や動物が出すであろう赤外線に対し
て感度のピークを持つ。
【0044】IDカード8との通信は次のように行われ
る。まず赤外線センサ35が近くに赤外線を発する物体
(人物等)を検知すると、赤外線発光部34はID送信
要求信号をIDカード8に向けて発信し、赤外線受光部
33はそのID送信要求信号を受信したIDカード8か
ら発信される個人IDを受信するため受信待ち状態とな
る。
【0045】光送受信装置3の赤外線受光部33が個人
IDを受信すると、その受信した個人IDは制御部32
に送信され、その光送受信装置3が設置された場所を示
すセンサIDが個人IDに付加され、通信部31を介し
て主管理装置2へ送信される。個人IDにセンサIDが
付加されることによって、移動体11が現在校内のどの
場所にいるのかを判断することができる。
【0046】例えば食堂や廊下、校門といった常に移動
体11が存在するような場所に設置されている光送受信
装置3は一定周期をもってID送信要求信号を発信し、
その場に存在する移動体11が所持するIDカード8の
発信する個人IDを検出し、移動体11の所在を確認し
ている。また、このID送信要求信号に応答しない移動
体11に対しては、さらに校内各所に設けられた光送受
信装置3からその応答しない特定の移動体11にID送
信要求信号を発信して、所在を確認する。
【0047】さらに、教室や実験室等、入室が制限され
た場所に設置されている光送受信装置3は、例えば講義
時間のようなその場所が特定の移動体11(講義履修者
等)に対して使用可能な時間帯であるときは、主管理装
置2からの指示に従って、その時間帯は特定の移動体1
1に対してID送信要求信号を発信する。
【0048】逆にその場所が使用不可能な時間帯である
ときは、ID送信要求信号を発信しないが、後述する不
審者検出モードで不審者を検出した際には、その不審者
に対して身元確認のためID送信要求信号を発信する。
【0049】図8に示す監視カメラ4は、通信部41、
カメラ制御部42、カメラ駆動部43および受像部44
から構成され、主管理装置2に撮影した映像を送信す
る。
【0050】通信部41はLAN9を介して主管理装置
2と通信を行い、カメラ制御部42は主管理装置2から
の指示に基づいてカメラの撮影モードや撮影方向等を変
更するよう受像部44とカメラ駆動部43を制御する。
また、受像部44で撮影された映像はデジタル形式なの
で、適当な映像フォーマットに変換し、通信部41を介
して撮影した映像を主管理装置2へ送信する。
【0051】カメラ駆動部43は撮影方向の変更やズー
ムアップ等機械的な制御を行う。また、受像部44は可
視光での撮影を行うことができるCCDカメラであり、
カメラ制御部42からの撮影モードに従って撮影を行
う。
【0052】図9は教室内端末5aと受付端末5bの構
成図である。
【0053】教室内端末5aは、教室内の教卓に設置さ
れ、通信部51、制御部52、入力部53、表示部54
とから構成される。通信部51はLAN9を介して主管
理装置2と通信を行い、制御部52は通信部51が受信
する情報と入力部53から入力される情報の制御を行
う。入力部53はキーボードやマウス、タッチパネル等
の入力装置であり、表示部54は主管理装置2からの情
報を表示する液晶モニタやディスプレイ等の表示装置6
である。
【0054】教室内端末5aは、授業開始時間になると
光送受信装置3によりIDカード8をセンシングした情
報を元に、学生11aの出席状況の表示を行う。また、
表示された情報を元に入力操作を行うことによって学生
11aの呼び出しや、出席状況を出席情報データベース
22gに登録することもできる。
【0055】受付端末5bは、校門の受付に設置され、
学生11aの入校の確認表示や外来者11b情報の登録
等を行う。教室内端末5aと同様に、通信部51、制御
部52、入力部53、表示部54とから構成され、通信
部51はLAN9を介して主管理装置2と通信を行い、
制御部52は通信部51が受信する情報と入力部53か
ら入力される情報の制御を行う。入力部53はキーボー
ドやマウス、タッチパネル等の入力装置であり、表示部
54は主管理装置2からの情報を表示する液晶モニタや
ディスプレイ等の表示装置6である。
【0056】図10に示す表示装置6は、プラズマディ
スプレイや液晶モニタ等であって情報を表示することが
できる表示部62と、LAN9に接続することができる
通信部61等から構成され、主管理装置2から送信され
た情報を受信して表示する。この表示装置6は校内各所
に設置され、音声出力装置7とあわせて移動体11に情
報の提供を行う。
【0057】なお、表示装置6に表示される情報は、表
示装置6から一定範囲内に存在する移動体11だけに対
して行われる。例えば表示装置6から半径10m以内に
設置されている光送受信装置3が受信した個人IDが示
す学生11aや外来者11bに対する情報がデータベー
ス部22から抽出され、適切な情報が表示される。また
表示される情報は一定時間経過後更新される。
【0058】図11に示す音声出力装置7は通信部7
1、音声合成部72、アンプ73およびスピーカ74か
ら構成され、主管理装置2からのデジタル音声信号を合
成して出力する。通信部71はLAN9を介して主管理
装置2からの情報の受信を行い、D/Aコンバータ等か
ら成る音声合成部72は主管理装置2から送信されるデ
ジタルの音声信号をアナログに変換する。変換された音
声信号はアンプ73で増幅されスピーカ74から出力さ
れる。
【0059】なお、前述の表示装置6と同様に、出力さ
れる音声情報は音声出力装置7から一定範囲内に存在す
る移動体11に対して行われるが、設定される範囲は表
示装置6よりも広範囲である。
【0060】図12はIDカード8の構成図である。移
動体11が所持するIDカード8は、表示部81、操作
スイッチを備えた制御部82と、赤外線受光部83、赤
外線発光部84、メモリ85および図示しない電源とか
ら構成され、光送受信装置3と通信を行う。
【0061】メモリ85には個人を識別する個人IDや
血液型、緊急連絡先等のプライベート情報が記録され、
不測の事態に備えて対応できるようになっている。また
表示部81と操作スイッチを備えているので、図示しな
いバッテリーの残量やメモリ85内の情報等を、操作ス
イッチを操作することによって表示部に表示することが
できる。さらに、IDカード8を必要としないときに
は、操作スイッチを操作することによって電源を切るこ
ともできる。
【0062】光送受信装置3との通信は、フォトトラン
ジスタ等によって構成される赤外線受光部83と、赤外
線発光ダイオード等で構成される赤外線発光部84とを
介して行われる。制御部は赤外線受光部83がID送信
要求信号を受信すると、メモリ85内に記憶されている
個人IDを読み込み、赤外線発光部84から光送受信装
置3に向けて発信させる。
【0063】通常IDカード8は光送受信装置3からの
ID送信要求信号を受信しない限り個人IDを発信する
ことはない。しかし感度が悪い場合や、移動者が自発的
に案内情報等を求める場合は、前述の操作スイッチを操
作することによって、ID送信要求信号を受信すること
なく、IDカード8から自発的に個人IDを発信するよ
うにしてもよい。
【0064】ドアロック開閉装置10は、ドア上部また
はドア近辺に設置された光送受信装置3が受信した個人
IDに基づいて、その教室への立ち入りを許可された移
動体11だけに対して主管理装置2からの開錠信号でド
アロックの解除を行う。これによって入室の制御を行う
ことができる。
【0065】なお、主管理装置2と各装置を接続するL
AN9は有線通信のものに限定されるものではない。各
装置の有する通信部が無線通信機能を備えることで、無
線通信を行うことができる。その場合、校内の各所に中
継局を設けてもよい。
【0066】<第1の実施形態>第1の実施形態とし
て、登校してきた学生11aの入校確認処理と、外来者
11bの入校確認処理について説明する。なお、学生1
1aの個人情報等は入学時にすでに個人情報データベー
ス22aに登録済みとし、登録処理については省略す
る。
【0067】まず、学生11aの入校確認処理について
図1、図13〜15に基づいて説明する。
【0068】校門の門柱等見通しの良い高所に設置され
た光送受信装置3は、校門を通過するIDカード8を所
有する学生11aに向けてID送信要求信号を常時発信
している(d1)。ID送信要求信号を受信したIDカ
ード8は、メモリ85に保存されている個人IDを光送
受信装置3に送信し(d2)、個人IDを受信した光送
受信装置3は、個人IDにセンサIDを付加して主管理
装置2に送信する(d3)。
【0069】主管理装置2は、個人IDと共に受信した
センサIDが校門に設置された光送受信装置3のもので
あれば、個人IDの示す学生11aが登校したと判断
し、個人情報データベース22aの入校記録を更新する
(d4)。また、受信した個人IDをキーワードに個人
情報データベース22aと画像情報データベース22f
を検索、抽出し(d5)、該当する個人情報と画像情報
を受付端末5bに送信する(d6)。以降校内を移動す
る学生11aは主管理装置2の管理下に置かれることに
なる。
【0070】図14(a)および図15は受付端末5b
に表示される入校者情報の表示例である。図14(a)
に示す通り、名前、学部、学科、顔写真等が表示される
ので、監視員12が実際に校門を通過する学生11aと
見比べることによってIDカード8不携帯者や不審者を
発見することができる。また登校が集中するような時間
帯は図15に示す通り、サムネイル表示を行うことによ
って一画面に多数の顔写真を表示することもできる。
【0071】次に外来者11bの入校確認処理について
図1、図5、図6、図13および図14に基づいて説明
する。
【0072】まず、外来者11bは校門に設置された受
付にて社名、名前等所定の情報を提示し、入校の申請を
行う。図14(b)に示す通り、その申請された情報を
監視員12が受付端末5bに表示される外来者登録ウイ
ンドウに入力し、同時に外来者11bの顔写真を撮影す
る。入力された情報と顔写真は外来者登録ウインドウの
送信ボタンをクリックすることによって主管理装置2へ
と送信される(d7)。
【0073】次に主管理装置2へ送信された情報と顔写
真は、図5および図6に示すように外来者情報データベ
ース22eと画像情報データベース22fに登録される
(d8)。両データベースへの登録が終了すると、登録
内容を確認するために登録された情報が受付端末5bへ
と返信される(d9)。返信された情報は図14(c)
の登録内容確認ウインドウに表示され、監視員12が画
面に表示された内容を確認しOKボタンをクリックする
ことによって(d10)、主管理装置2からIDカード
8発行のメッセージが送信され、図14(d)に示す通
りIDカード8発行ウインドウが画面に表示される(d
11)。
【0074】IDカード発行ウインドウを確認した監視
員12は、IDカード発行ウインドウに表示された外来
者IDの記録されたIDカード8を発行する。発行する
際、IDカード8の操作スイッチを操作することによっ
て電源を入れて、光送受信装置3と交信可能状態にして
おく。外来者11bは外来者IDの記録されたIDカー
ド8を受け取ることによって入校を許可されたことにな
り、以降校内を移動する際には、主管理装置2の管理下
に置かれることになる。
【0075】以上第1の実施形態では、学生11aや外
来者11bの入校を管理することができる。また、受付
端末5bにはIDカード8を所持した者の顔写真が表示
されるので、実際に門を通過する者と受付端末5bには
表示された者を見比べることによって不審者を発見する
ことができる。
【0076】なお外来者11bの顔写真を撮影する手段
としては、受付に設置された監視カメラ4を用いてもよ
いし、デジタルカメラ等を用いて撮影した画像を受付端
末5bに取り込んでもよい。
【0077】<第2の実施形態>第2の実施形態とし
て、校内を移動する学生11aや外来者11bに対して
行われる情報提供処理について図1、図16および図1
7に基づいて説明する。
【0078】校内を移動する学生11aや外来者11b
は、校内各所に設置された光送受信装置3によってその
所在地を常に把握されている。例えば食堂や廊下といっ
た常時人が存在するような場所に設置された光送受信装
置3は常にID送信要求信号を発信しており(d2
1)、そのID送信要求信号を受信したIDカード8は
メモリ85に保存されている個人IDを送信する(d2
2)。
【0079】個人IDを受信した光送受信装置3はセン
サIDを付加して主管理装置2へ送信する(d23)。
センサIDを付加することによってその学生11aの所
在地が判定できるので、情報提供するための最寄りの表
示装置6や音声出力装置7を特定することができる。
【0080】個人IDとセンサIDを受信した主制御装
置は、その個人IDが示す学生11aや外来者11bに
提示すべき情報があるかデータベースを検索する(d2
4)。例えば時間割情報データベース22bに休講の情
報があれば抽出し(d25)、センサIDから得られる
位置情報からその学生11aから最も近い表示装置6に
休講の案内を表示する(d26)。また外来者11bに
対しては現在地から訪問先までの経路等を校内情報デー
タベース22dから情報を抽出し(d25)、その外来
者11bから最も近い表示装置6に経路案内等を表示す
る(d26)。
【0081】また講義が行われる教室においては、教室
内の教壇に設置された教室内端末5aに図17(a)に
示すような出席状況を表示することができる。これは時
間割情報データベース22bに保存されているスケジュ
ールに従って、教室内のIDカード8をサーチし学生1
1aの所在を確認することによって行うことができる。
【0082】まず講義が行われる教室に設置されている
特定の光送受信装置3に対して主管理装置2からID送
信要求信号を発信するよう指示が出され(d27)、講
義開始時間になると教室内に設置された光送受信装置3
がID送信要求信号を発信する(d28)。教室内に存
在するIDカード8はID送信要求信号を受信すると、
個人ID送信し(d29)、個人IDを受信した光送受
信装置3はセンサIDを付加して主管理装置2へ送信す
る(d30)。
【0083】履修情報データベース22cからその講義
に出席しなければならない学生11aは特定できるの
で、光送受信装置3とIDカード8との通信結果と履修
情報データベース22cとを比較することによって、出
席状況を把握することができる。把握できる状況として
は、出席、登校済みではあるが教室内にはいないため欠
席、登校していないため欠席の3通りである。主管理装
置2は学生11aの所在地と履修情報データベース22
cを比較することによって得られる出席状況を教室内端
末5aに出席状況を送信する(d31)。
【0084】教室内端末5aに表示される出席状況ウイ
ンドウには講義を履修している各学生11aの個人ID
と出席状況が表示され、特定の個人IDを選択し詳細情
報ボタンをクリックすることによって、図17(b)に
示す個人情報ウインドウを開くことができる。
【0085】個人情報ウインドウには名前、学部、学科
等、個人情報データベース22aに記録されている情報
と顔写真が表示される。また出席状況ウインドウのOK
ボタンをクリックすることによってその講義の出席情報
が出席情報データベース22gへ登録され、さらに学生
11aを呼び出すための呼び出しボタンが備えられてい
る。
【0086】呼び出しボタンをクリックすると(d3
2)、音声文字情報データベース22hが検索され、予
め設定されていた呼び出しコールや呼び出し表示等の音
声情報や文字情報が抽出され、さらに学生11aの名前
等が合成され、呼び出そうとする学生11aに最も近い
音声出力装置7や表示装置6に音声情報や文字情報が送
信される(d35、d36)。例えば、「電気工学科1
年の上田三郎さん。電磁気学の講義が始まっておりま
す。」と表示されたりアナウンスされたりするので、講
義を忘れた場合でも学内にいればすぐに確認することが
できる。
【0087】なお通常音声情報や文字情報は一定範囲内
に存在する学生11aに対して行われるが、この呼び出
しコールや呼び出し表示だけは、学生11aが一定範囲
外にいても行われる。また学生11aが移動するとその
移動先に合わせて表示装置6や音声出力装置7を切り替
えて音声情報や文字情報を出力する。
【0088】以上第2の実施形態では、学生11aや外
来者11bの所在地を把握することができるので、学生
11aや外来者11bに対して各データベースから適切
な情報を提供することができる。
【0089】<第3の実施形態>次に第3の実施形態と
して、図1および図18に基づいて監視カメラ4を用い
て行われる校内監視について説明する。
【0090】監視カメラ4は、天井や障害物の無い見通
しのよい所に設置され、通常監視モード、不審者検出モ
ード、不審者追尾モードの3つの撮影モードを有し、主
管理装置2からの指示で撮影モードを切り替えて撮影を
行う。
【0091】通常監視モードは、校内、講義が行われて
いる教室等、移動体11が多く存在する場所に対して行
われる。監視カメラ4は予め定められたスケジュールに
従って、撮影方向を変更しつつ映像を主管理装置2へ送
信する。送信された映像はフレームスイッチャ27を介
してモニタ25に表示され、監視員12が表示された映
像の監視を行う。
【0092】また講義が行われていない教室や入室が許
可されていない教室等、移動体11が存在しないはずの
場所に設置されている監視カメラ4は、赤外線センサ3
5と合わせて不審者検出モードで撮影を行う。
【0093】まず赤外線センサ35が移動体の発する赤
外線を検出すると(d41)、監視カメラ4は、赤外線
センサ35が赤外線を検出した方向に撮影方向を変更し
つつ映像を主管理装置2へ送信する(d42)。その
際、主管理装置2では監視カメラ4によって撮影された
映像と、赤外線センサ35によって検出された赤外線の
波長等の解析を行う(d43)。
【0094】解析を行った結果、検出された赤外線が人
物(不審者)から発せられたものであった場合(d4
4)、主管理装置2は異常な赤外線を検出した赤外線セ
ンサ35を内蔵した光送受信装置3から、ID送信要求
信号を発信するよう指示する(d45)。次に選択され
た光送受信装置3からID発信要求信号が発信されるが
(d46)、一定時間以内に個人IDを受信しなければ
(d47)、光送受信装置3は個人IDの送信無しと主
管理装置2へ信号を送信する(d48)。
【0095】次に個人IDの送信が無ければ、監視カメ
ラ4は不審者追尾モードで撮影を行う。主管理装置2は
監視カメラ4の撮影方向を演算し、監視カメラ4に不審
者の追尾撮影を指示する(d49)。監視カメラ4は主
管理装置2から送信された演算結果に従って不審者(ま
たは異常発熱等)に撮影方向を合わせ、映像を送信する
(d50)。さらに不審者が移動した場合においても主
管理装置2から送信される演算結果に従って撮影方向に
合わせ、不審者を追尾しつつ連続撮影し、映像を主管理
装置2へ送信する。
【0096】監視カメラ4で追尾撮影された映像はフレ
ームスイッチャ27に送信され(d51)、モニタ25
には追尾撮影された映像と共に、「751教室、異常発
生」といった警報がスーパーインポーズ表示される(d
52)と同時に、タイムラプスVTR26に追尾撮影さ
れた映像が連続録画される(d53)。また異常が発生
した場所について校内情報データベースから地図等の位
置情報を抽出してモニタ25にあわせて表示してもよ
い。
【0097】以上第3の実施形態では、監視カメラ4が
撮影した異常発生場所を瞬時に特定することができ、不
測の事態にすばやく対応できるようになる。また自動で
異常を検出するので、監視員の労力を低減することがで
きる。
【0098】<その他の実施形態>光送受信装置3、I
Dカード8とドアロック開閉装置10を用いた移動体1
1の入出制御について説明する。
【0099】例えば、講義を履修していない学生11a
に対して教室への入室を禁止するために、ドア付近に設
置された光送受信装置3が受信する個人IDと履修情報
データベース22c等を元にドアロック開閉装置10を
制御する。
【0100】光送受信装置3はドア上部またはその近辺
に設置され、まずドアの前に来る学生11aの発する赤
外線を赤外線センサ35で検出を行う。赤外線センサ3
5で学生11aの存在を検出した場合、光送受信装置3
はその学生11aが所持するIDカード8と通信を行
う。ドアの前にいる学生11aの個人IDを光送受信装
置3が受信し、その個人IDと履修情報データベース2
2c、時間割情報データベース22bを比較して、その
個人IDに該当する学生11aがその瞬間にどこにいな
ければならないかを判断して、入ろうとする教室が許可
されていない場合はドアロックを開錠しない。
【0101】また入室人数が制限されているような場合
は、一人ひとりに対して施錠開錠を繰り返し、入室する
人数を制御することもできる。さらにドアロックの開閉
だけではなく、個人IDを受信することによって自動ド
アの開閉を制御してもよい。
【0102】次に本発明の移動体確認システム1を応用
したコンビニエンスストアでの支払いシステムについて
説明する。
【0103】まず校外にあるコンビニエンスストアのレ
ジに設置され、教室内端末5aと同じ構成の端末装置
と、光送受信装置3と指紋読取装置を移動体確認システ
ム1に接続する。また個人情報データベース22aに決
済銀行口座情報、指紋情報を追加する。
【0104】コンビニエンスストアで支払いをする際
に、学生11aの所持するIDカード8とコンビニエン
スストアのレジに設置された光送受信装置3が通信を行
う。IDカード8から個人IDを受信した光送受信装置
3は個人IDを主管理装置2へ送信し、主管理装置2は
個人IDの示す個人情報と顔写真の情報を個人情報デー
タベース22aと画像情報データベース22fから抽出
し、端末装置へと転送する。
【0105】端末装置に個人情報と顔写真が表示される
と共に、学生11aに対して支払い金額が提示される。
提示された支払い金額を確認した後、指紋読取装置に指
紋を読み取らせる。
【0106】読み取った指紋情報は主管理装置2へ送信
され、個人情報データベース22aに保存されている指
紋情報と照合される。指紋が本人のものであると判定さ
れると決済銀行口座情報が読み込まれ、支払いが完了す
る。
【0107】このように指紋情報等を追加することによ
って、キャッシュレスの支払いシステムを実現すること
ができる。本人確認の手段も顔写真と指紋照合によって
行われるため、従来方法より安全確実に支払いを行うこ
とができる。
【0108】なお本発明の実施形態として、大学構内に
おける学生11aと外来者11bに対して適用した例を
説明したが、これに限定されるものではない。例えば病
院に本発明を適用すると、外来患者を診察室まで誘導す
るため案内表示をしたり、入院患者に対して検査スケジ
ュール等を表示したりすることが可能となる。
【0109】
【発明の効果】本発明によると、移動体が所持するID
カードと赤外線センサが通信を行うことによって、移動
体の所在地を把握することができるので、移動体のおか
れた状況やその所在地に対応した情報を、予め用意され
たデータベースから抽出することによって自動的に最適
な情報提供することができる。
【0110】従って、管理区域内の移動体の所在地を正
確に把握すると共に、その移動体のおかれている状況と
所在地に応じた情報を提供できるので、IDカードを有
する移動体(例えば訪問者)は、目的地まで容易に到達
できるという効果が得れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動体監視システムの概略図である。
【図2】主管理装置の構成図である。
【図3】個人情報データベースに保存される情報の詳細
を示す表である。
【図4】履修情報データベースに保存される情報の詳細
を示す表である。
【図5】外来者情報データベースに保存される情報の詳
細を示す表である。
【図6】画像情報データベースに保存される情報の詳細
を示す表である。
【図7】赤外線センサの構成図である。
【図8】監視カメラ(可視光撮影、赤外線撮影)の構成
図である。
【図9】端末(受付、教室内)の構成図である。
【図10】表示装置の構成図である。
【図11】音声出力装置の構成図である。
【図12】IDカードの構成図である。
【図13】登校、受付時の処理を表したシーケンス図で
ある。
【図14】受付端末の画面表示例である。
【図15】受付端末の画面表示例(サムネイル表示)で
ある。
【図16】校内移動時の処理を表したシーケンス図であ
る。
【図17】教室内端末の画面表示例である。
【図18】校内監視時の処理を表したシーケンス図であ
る。
【符号の説明】
1 移動体確認システム 2 主管理装置 21 主制御部 22 データベース部 23 検索部 24 通信部 25 モニタ 26 タイムラプスVTR 27 フレームスイッチャ 28 チューナ 29 パラボラアンテナ 3 光送受信装置 4 監視カメラ 5 端末 5a 教室内端末 5b 受付端末 6 表示装置 7 音声出力装置 8 IDカード 9 LAN 10 ドアロック開閉装置 11 移動体 12 監視員
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/10 H04B 9/00 R 10/105 10/22 Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA19 AA24 AA25 AA37 AA44 BB03 BB11 BB18 BB74 DD04 DD05 DD06 DD20 EE05 EE16 FF01 FF02 FF04 FF17 FF19 FF20 GG02 GG11 GG19 GG23 GG32 GG66 GG67 GG70 GG71 5H180 AA01 AA21 BB04 BB05 BB12 CC02 CC04 CC12 EE08 FF03 FF22 FF32 5K002 AA05 BA14 BA16 FA03 GA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記
    移動体を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信装置
    を設け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近に設
    けられた情報提供装置と、管理サーバと、特定箇所に設
    けられた端末とをネットワークで接続した移動体確認シ
    ステムであって、 前記管理サーバは、 前記所定箇所の送受信装置を介して前記認証記憶媒体の
    固有情報を受信したとき、前記所定箇所の付近に設けら
    れた情報提供装置に対して、前記移動体が有用とする所
    定情報又は前記特定箇所の端末からの要望情報を提供す
    る手段を有することを特徴とする移動体確認システム。
  2. 【請求項2】 移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記
    移動体を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信装置
    を設け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近に設
    けられた情報提供装置及び撮像手段と、管理サーバと、
    特定箇所に設けられた端末とをネットワークで接続した
    移動体確認システムであって、 前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前記送受信装置
    に応答して前記移動体情報を特定するための認証信号を
    前記送受信装置に送信する手段を有し、 前記管理サーバは、 前記移動体の固有情報を格納する主記憶手段と、 前記認証記録媒体との信号の授受を、前記送受信装置を
    用いて行う送受信手段と、 前記送受信手段から送信される前記認証記憶媒体の認証
    信号に基づいて前記主記憶手段に格納された前記固有情
    報を参照する参照手段と、 前記認証信号と前記参照手段による参照結果に基づき、
    所定の警告情報を前記送受信装置の付近の情報提供装置
    に発信する手段と、 前記警告情報を基に、該当する個所の前記撮像手段を動
    作させて前記移動体を追尾させる追尾撮像手段とを有す
    ることを特徴とする移動体確認システム。
  3. 【請求項3】 移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記
    移動体を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信装置
    を設け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近に設
    けられた情報提供装置及び撮像手段と、管理サーバと、
    特定箇所に設けられた端末とをネットワークで接続した
    移動体確認システムであって、 前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前記送受信装置
    に応答して前記移動体情報を特定するための認証信号を
    前記送受信装置に送信する手段を有し、 前記管理サーバは、 前記認証記録媒体との信号の授受を、前記送受信装置を
    用いて行う送受信手段と、 前記認証記憶媒体の固有情報を前記送受信装置の配置場
    所名に対応させて記憶する主記憶手段と、 前記送受信手段から送信される前記認証記憶媒体の認証
    信号に基づいて前記主記憶手段に格納された前記固有情
    報を参照する参照手段と、 前記特定箇所の端末から前記移動体に対して特定場所へ
    の収集の依頼のモードがあったとき、前記認証記憶媒体
    との信号の教授を行う前記送受信手段の受信信号によ
    り、前記参照手段を動作させ、その参照結果に基づき、
    前記認証記憶媒体の存在状況を前記場所名で前記特定箇
    所の端末に表示させる手段とよりなることを特徴とする
    移動体確認システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の移動体確認システムに
    おいて、 前記移動体がいるべき場所から逸脱している状態が表示
    された際には、前記情報提供装置を指定し、当該移動体
    付近に位置する情報提供装置に対して前記逸脱を表示さ
    せる手段を有することを特徴とする移動体確認システ
    ム。
  5. 【請求項5】 移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記
    移動体を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信装置
    を設け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近に設
    けられた情報提供装置及び撮像手段と、管理サーバと、
    特定箇所に設けられた端末とをネットワークで接続した
    移動体確認システムであって、 前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前記送受信装置
    に応答して前記移動体情報を特定するための認証信号を
    前記送受信装置に送信する手段を有し、 前記管理サーバは、 前記認証記録媒体との信号の授受を、前記送受信装置を
    用いて行う送受信手段と、 前記移動体の固有情報を格納する主記憶手段と、 前記送受信手段から送信される前記認証記憶媒体の認証
    信号に基づいて前記主記憶手段に格納された前記固有情
    報を参照する参照手段と、 前記参照手段による結果が不一致であれば所定の警告情
    報を該当する前記情報提供装置に送信する手段と、 前記警告情報の送信と共に、前記移動体の位置に対応し
    た地図情報を前記端末に提供して、前記撮像手段を用い
    て追尾させる手段とを有することを特徴とする移動体確
    認システム。
  6. 【請求項6】 移動体に認証記憶媒体を携帯させ、前記
    移動体を管理する管理地域内の所定箇所毎に送受信装置
    を設け、これらの送受信装置と、前記所定箇所付近に設
    けられた情報提供装置及び撮像手段と、管理サーバと、
    特定箇所に設けられた端末とをネットワークで接続した
    移動体確認システムであって、 前記移動体の携帯用の認証記憶媒体は、前記送受信装置
    に応答して前記移動体情報を特定するための認証信号を
    前記送受信装置に送信する手段を有し、 前記管理サーバは、 前記認証記録媒体との信号の授受を、前記送受信装置を
    用いて行う送受信手段と、 前記受信された移動体の固有情報を、前記送受信装置の
    設置場所に対応させて順次格納する主記憶手段と、 前記受信された認証記憶媒体の固有情報の送受信装置の
    設置場所をその移動体の移動位置とし、該移動位置に基
    づいて該当する前記情報提供装置に対して提供すべき最
    適情報を選択して送信することで、前記情報提供装置の
    表示を順次切り替表示させる手段とを有することを特徴
    とする移動体確認システム。
  7. 【請求項7】 移動体に携帯されて用いられ、管理サー
    バにネットワークで接続された送受信装置に応答する認
    証記憶媒体であって、 前記送受信装置からの認証送信要求信号を受信する受信
    部と、 前記受信部が認証送信要求信号を受信したとき、予め記
    憶している認証信号を送信する送信部と、から構成され
    ることを特徴とする認証記録媒体。
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