JP2003195673A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2003195673A
JP2003195673A JP2001397902A JP2001397902A JP2003195673A JP 2003195673 A JP2003195673 A JP 2003195673A JP 2001397902 A JP2001397902 A JP 2001397902A JP 2001397902 A JP2001397902 A JP 2001397902A JP 2003195673 A JP2003195673 A JP 2003195673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
fixing device
fixing
pressure roller
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001397902A
Other languages
English (en)
Inventor
Seietsu Miura
誠悦 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001397902A priority Critical patent/JP2003195673A/ja
Publication of JP2003195673A publication Critical patent/JP2003195673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】出力された記録媒体に汚れなく印字品位がよ
く、加圧ローラの無交換化又は交換時期の長期化が図れ
維持コストが小さい定着装置の提供。 【解決手段】未定着現像剤像を担持した記録媒体Pを互
いに圧接された定着体14及び加圧ローラ15の間に形
成されたニップ部N1に通紙しながら、加熱手段16の
加熱により前記記録媒体Pに定着処理を施す定着装置5
において、前記加圧体14と、前記ニップ部N1を経た
前記記録媒体Pとの両方に接触してクリーニングするク
リーニングローラ19を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着画像を担持
した記録媒体を互いに圧接された定着体及び加圧体の間
に形成されたニップ部を通紙しながら、商用電源から電
力供給を受けて点灯する加熱手段の加熱により前記記録
媒体に定着処理を施す定着装置及びこの定着装置を備え
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における定着装置として、図7に示
す定着装置として知られており、実用に供されている。
【0003】なお、図7は、定着装置100の概略構成
を示す模式的断面図である。
【0004】定着装置100は、未定着現像剤像を担持
した記録媒体Pを定着体たる無端帯状のフィルム101
及び加圧体たる円柱状の回転自在な加圧ローラ102の
間に形成されたニップ部Nに通紙しながら、加熱手段た
る薄板状のセラミックヒータ103(以下、ヒータ10
3と略称する。)の加熱により前記記録媒体Pに定着処
理を施すようになっている。
【0005】すなわち、定着装置100の本体外部に設
けられた駆動機構(図示せず)から加圧ローラ102が
駆動力を受けて回転することにより、フィルム101
は、加圧ローラ102の回転に従動しながら、ヒータ1
03の一面たる発熱面に摺接するようになっている。
【0006】ところで、未定着現像剤を担持した記録媒
体のニップ部への通紙時における前記記録媒体と定着体
及び加圧体等との摩擦等により発生した現像剤の粉末等
が加圧体の周囲に浮遊しているのが一般的である。
【0007】又、高温高湿環境下では、転写電荷による
現像剤の保持力が弱まり定着されず、定着体にトナーが
付着するオフセット現像が起こる場合がある。
【0008】故に、定着装置の起動から加熱手段の目標
温度への昇温に至る迄のウォーミングアップ工程、加熱
手段の目標温度への維持が図られる定着待機工程、及
び、複数たるN枚の記録媒体への連続定着処理工程にお
ける記録媒体M枚目の定着処理終了から記録媒体M+1
枚目の定着処理開始迄の紙間工程、それぞれの工程にお
ける加熱手段の加熱により、加圧体の周囲に浮遊してい
る現像剤の粉体等が加圧体に付着して付着物となってし
まったり、オフセット現象により定着体に付着した現像
剤が加圧体に転移し、紙粉や埃が交じり合い付着物とな
ってしまう。
【0009】よって、加圧体における付着物が加圧体の
記録媒体からの離形性を低下せしめ、遂には記録媒体の
加圧体への巻付きが発生する虞れが生じてくることか
ら、加圧体の交換時期を加圧体の寿命と同程度の長さま
で採ることが困難であった。
【0010】そこで、従来の定着装置たる定着装置10
0にあっては、加圧ローラ102の外周面に当接しなが
ら回転することにより前記外周面における付着物D1を
前記外周面から掻き取るためのロール状の回転自在な掻
取体104が備えられている。
【0011】よって、掻取体104が付着物D1を加圧
ローラ102の外周面から掻き取ることによって掻取体
104の外周面に付着物D2が蓄積される。
【0012】また、加圧ローラの交換時期を加圧ローラ
の寿命と同程度の長さまで採るため、掻取体104の外
周面を広く(外径大)し、付着物D2の蓄積量を多く設
定できるよう取り図られていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0014】まず、加圧ローラ102の付着物D1を掻
取体104が外周面から掻き取ることによって掻取体1
04の外周面に付着物D2が蓄積され、その量が多くな
ると、小サイズ通紙時の加圧ローラ102の非通紙部
や、複数枚連続印字時の加圧ローラ102の加熱で、掻
取体104の付着物D2が軟化溶融し、加圧ローラ10
2に再付着する(逆流)。
【0015】逆流した付着物D2の軟化物は、記録媒体
の印字面の裏側に付着し、記録媒体上の大きな汚れとな
って、出力された記録媒体の品位を著しく劣化させる場
合があった。
【0016】また、小型の画像形成装置に内蔵される定
着装置の場合、スペース不足で、有効な外面広さの掻取
体104が取れず、加圧ローラ102の交換が前提とな
り、画像形成装置の維持コストを上昇させていた。
【0017】加圧ローラ102の交換を前提としない場
合は、製品寿命を位置づける大きな要因の一つになって
いた。
【0018】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、出力さ
れた記録媒体に汚れなく印字品位がよく、加圧ローラの
無交換化又は交換時期の長期化が図れ維持コストが小さ
い定着装置を提供し、この定着装置によって、品質性及
びコスト性にすぐれた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、未定着現
像剤像を担持した記録媒体を互いに圧接された定着体及
び加圧体の間に形成されたニップ部に通紙しながら、加
熱手段の加熱により前記記録媒体に定着処理を施す定着
装置において、前記加圧体と、前記ニップ部を経た前記
記録媒体との両方に接触してクリーニングする回転体を
有することを特徴とする。
【0020】第2の発明は、未定着現像剤像を担持した
記録媒体を互いに圧接された定着体及び加圧体の間に形
成されたニップ部に通紙しながら、加熱手段の加熱によ
り前記記録媒体に定着処理を施し、回転自在に支持され
定着処理後の記録媒体を挟持搬送し機外へ排出する排紙
ローラを有する定着装置において、前記加圧体と、前記
ニップ部を経た前記記録媒体との両方に接触してクリー
ニングすると共に前記排紙ローラとにより排紙ローラ対
を構成する回転体を有することを特徴とする。
【0021】第3の発明は、上記いずれかの発明で、前
記回転体が円筒状の弾性体であることを特徴とする。
【0022】第4の発明は、上記第1または第2の発明
で、前記回転体がシリコンゴムを主成分とする円筒状の
弾性体であることを特徴とする。
【0023】第5の発明は、上記いずれかの発明で、前
記加圧体に前記回転体を当接せしめる押圧体が少なくと
も一つ設けられていることを特徴とする。
【0024】第6の発明は、上記第5の発明で、前記押
圧体は付勢するバネであることを特徴とする。
【0025】第7の発明は、上記第1、3、4、5また
は6の発明で、前記回転体の回転方向が前記加圧体の回
転方向と逆方向であることを特徴とする。
【0026】第8の発明は、上記第1から6のいずれか
の発明で、前記回転体の回転方向が前記加圧体の回転方
向と同方向で、かつ速度差があることを特徴とする。
【0027】第9の発明は、上記いずれかの発明の定着
装置を備え、画像形成手段で形成された現像剤像を転写
手段により前記記録媒体に転写し、前記転写手段により
記録媒体に担持した未定着現像剤像を前記定着手段によ
り定着することを特徴とする画像形成装置にある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基き本発明にお
ける実施の形態に関して説明する。
【0029】(第1の実施の形態)まず、本発明におけ
る第1の実施の形態に関して図1乃至図5に基き説明す
る。
【0030】図1は本実施の形態の画像形成装置例の好
適な一例たるレーザービームプリンタ1(以下プリンタ
1と略称する。)の概略構成を示す模式的断面図であ
る。
【0031】プリンタ1は、プリンタ1の本体の外部に
設置されているホストコンピュータ等の外部装置(図示
せず)からの提供情報に応じた現像剤像をドラム状の回
転自在な潜像担持体2の外周面に形成した後、前記現像
剤像を記録媒体Pに定着し記録せしめる形態の画像形成
装置である。
【0032】なお、記録媒体Pとしては、たとえば、転
写材シート、エレクトロファックスシート、静電記録シ
ート及び印刷紙等が挙げられる。
【0033】プリンタ1は図1に示す様に、潜像担持体
2の外周面に形成された静電潜像を現像剤により可視像
化する現像装置3と、現像装置3の現像処理工程により
前記外周面に形成された可視像を記録媒体Pに転写する
転写ローラ4と、未定着画像を担持した記録媒体Pに加
熱処理を施すことにより前記未定着画像を前記記録媒体
Pに定着せしめる定着装置5を備えており、潜像担持体
2、現像装置3及び転写処理後における潜像担持体2の
外周面の残留物を前記外周面から除去し回収するクリー
ナ6は、プリンタ1の本体にて取り出し自在に支持され
たプロセスカートリッジ7に保持されている。
【0034】すなわち、本実施の形態にあっては、寿命
による潜像担持体2の修理または交換、及び、現像剤の
補給による現像装置3の交換等をプロセスカートリッジ
7の交換により行うことにより、潜像担持体2及び現像
装置3等の修理及び交換等のメンテナンスの簡略化が図
られている。
【0035】故に、外部装置からの提供情報に応じてレ
ーザスキャナユニット(図示せず)から明滅されたレー
ザLが、回転自在なポリゴンミラー9及び折り返しミラ
ー10における反射等を経て、潜像担持体2の外周面の
うちの帯電処理済の部位に照射されることにより、前記
提供情報に応じた静電潜像が前記部位に形成される。
【0036】次に、潜像担持体2の外周面に形成された
静電潜像が現像装置3から現像剤により現像剤像に可視
像化され、プリンタ1の本体にて取り出し自在に支持さ
れたカセット11から潜像担持体2及び転写ローラ4の
間に形成された転写ニップ部TNへと搬送されてきた記
録媒体Pに前記現像剤像が転写ローラ4により転写され
る。
【0037】尚、本実施の形態にあっては、カセット1
1に収納されている記録媒体Pは、先ず、カセット11
の周囲に配置された給紙ローラ12によりカセット11
から取り出されたのち、給紙ローラ12から記録媒体搬
送方向下流側の位置に配置されたレジストローラ13へ
と搬送されることになっている。
【0038】故に、記録媒体Pの画像形成部位先端と潜
像担持体2の外周面の画像形成部位先端とが同期するよ
うレジストローラ13が前記記録媒体Pを転写ニップT
Nへと搬送することにより、前記記録媒体Pの転写ニッ
プ部TNへの搬送タイミングが採られることとなる。
【0039】よって、転写処理済みの記録媒体Pが、定
着装置5から定着処理が施されたのちプリンタ1の本体
外部に排紙されることにより、1枚の記録媒体Pへの画
像形成プロセスが終了することになる。
【0040】尚、本実施の形態にあっては、現像剤とし
て帯電極性が負帯電性のものを使用していることから、
現像装置3による現像処理は公知の反転現像工程に則り
行われるようになっている。
【0041】次に、定着装置5に関して図2〜図4に基
き説明する。尚、図2は、定着装置5の概略構成を示す
模式的断面図、図3はその要部の拡大断面図であり、一
方、図4は、定着装置5の概略構成を示す一部破断斜視
図である。
【0042】定着装置5は図2〜図4に示すように、定
着体たる無端帯状のフィルム14と、加圧体たる円柱状
若しくは略円柱状の回転自在な加圧ローラ15と、加熱
手段たるセラミックヒータ(以下、ヒータと略称す
る。)16と、フィルム14の所定方向への移動案内及
びヒータ16の支持を兼ねる桶状若しくは略桶状のホル
ダ17と、加圧ローラ15と定着ニップ部を通過した記
録媒体Pの双方に接触する回転体であるクリーニングロ
ーラ18と、クリーニングローラ18を加圧ローラ15
に押圧する押圧体19とを備えており、定着装置5の本
体上部には、前記本体に設けられた諸装置等の高温時に
使用者が誤って前記諸装置等に触れるのを防止するため
のカバー29が取り付けられている。
【0043】フィルム14は、その内周長がホルダ17
の略外周長より若干長く採られホルダ17にほぼ無張力
にて外嵌されていると共に、加圧ローラ15と圧接する
ことにより加圧ローラ15との間にニップ部Nが形成さ
れるようになっている。
【0044】又、フィルム14は、本実施の形態にあっ
ては、耐熱性、離型性及び強靱性のいずれも良好なポリ
イミドを主成分とする無端帯状の単層構造が採用されて
いる。
【0045】即ち、本実施の形態にあっては、フィルム
14の構造としてポリイミドを主成分とする無端帯状の
単層構造が採用することにより、フィルム14の低熱容
量化が図られている。
【0046】尚、フィルム14の構造としては、本実施
の形態に限定されず、低熱容量化が図る他の構造とし
て、例えば、耐熱素材たるPTFE、PFA、FEP又
はZnO等を主成分とする無端帯状の単層構造、或い
は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES
又はPPS等を主成分とする無端帯状をラミネート処理
等により被覆したのち外周面に表面処理を施すという二
層構造が挙げられる。
【0047】加圧ローラ15は、図2に示すように、ア
ルミニウム等の金属を主成分とする円柱状若しくは略円
柱状の芯金15Aの外周にシリコンゴム等を主成分とす
る弾性層15Bが被覆されており、本実施の形態にあっ
ては、定着装置5の本体外部に設けられた加圧機構(図
示せず)から加圧ローラ15がフィルム14側に所定圧
(例えば、A4サイズの記録媒体における幅に同様の範
囲に亘る総圧=4〜12kg)にて加圧されることによ
りフィルム14及び加圧ローラ15の間にニップ部N1
が形成されるようになっている。
【0048】又、本実施の形態にあっては、加圧ローラ
15は、定着装置5の本体外部に設けられた駆動機構
(図示せず)から駆動を受けることにより、反時計方向
に回転駆動されるようにもなっている。
【0049】即ち、本実施の形態にあっては、フィルム
14及び加圧ローラ15の圧接時において、前記駆動機
構からの駆動力を受けて加圧ローラ15が反時計方向に
回転することにより、加圧ローラ15からフィルム14
に加圧ローラ15の回転力が働くこととなり、以って、
フィルム14は、ホルダ17からの移動方向の案内を受
けながら時計方向に回転しヒータ16の一面に摺接する
ようになっている。
【0050】尚、本実施の形態にあっては、フィルム1
4の回転時におけるフィルム14の紙面法線方向への寄
り(以下、フィルム14の寄りと称する)防止の為のフ
ランジ23が定着装置5の本体に取り付けられている。
【0051】即ち、本実施の形態にあっては、フィルム
14のうちヒータ16の一面への摺接部位のみが張力を
受けているので、フィルム14の寄りの程度が小さくて
済むことから、フランジ23を定着装置5の本体に取り
付けるという簡易構成により前記寄り抑制を図ることが
できるという利点が得られるようになっている。
【0052】ヒータ16は、図5に示すように、耐熱
性、絶縁性及び熱伝導性が良好なアルミナ等のセラミッ
クスを主成分とする基板16Aの一面に、TaSi
2 、AgPd、TA2 N、RuO2 又はニクロム等を
主成分とする抵抗発熱体16Bがスクリーン印刷又は焼
成等により設けられ、基板16Aの他面に温度検知体た
るサーミスタ感温素子22(以下、サーミスタ22と略
称する。)が当接して配置され、前記一面は、フィルム
14との摺接等からの保護のためにガラス又はフッ素樹
脂等を主成分とする保護層16Cによりコートされてい
る。
【0053】尚、図5は、ヒータ16の概略構成を示す
模式構成を示す模式的断面図である。
【0054】即ち、本実施の形態にあっては、ヒータ1
6の低容量化を図ることにより、ニップ部Nの目標温度
への昇温の高速化及びヒータ16の加熱による消費電力
の節約が図られている。
【0055】故に、本実施の形態にあっては、未定着現
像剤像を担持した記録媒体Pのニップ部Nの通紙中にお
いて、フィルム14がその内周面をヒータ16の一面に
摺接しながらヒータ16からの熱を前記記録媒体Pに伝
導せしめるようになっている。
【0056】尚、本実施の形態にあっては、図2に示す
ように、ホルダ17は、ヒータ16の支持の為の窪み部
17Aが設けられており、ヒータ16は、前記窪み部1
7Aに嵌入された後耐熱接着剤等にて窪み部17Aに接
着されることにより、ホルダ17に支持されるようにな
っている。
【0057】又、本実施の形態にあっては、サーミスタ
22の検知温度に応じて商用電源(図示せず)から抵抗
発熱体16Bへの電力供給が制御されることにより、ヒ
ータ16における消費電力が調整され、以って、ニップ
部Nの目標温度(例えば、150℃またはそれ以上の温
度値)への昇温及び維持が行われるようになっている。
【0058】又、本実施の形態にあっては、抵抗発熱体
16Bへ電力供給されていないときには、サーミスタ2
2は、低熱容量、熱伝導性の良好なヒータ16及びフィ
ルム14を介して加圧ローラ15の温度をリニアに検知
することができる。
【0059】ところで、本実施の形態にあっては、図2
に示すように、回転体であるクリーニングローラ18が
加圧ローラ15と記録媒体Pに当接するように、クリー
ニングローラ18の配置が採られていると共に、図4に
示すように、クリーニングローラ18の軸方向における
両端部を加圧ローラ15側に押圧せしめるように押圧体
19を定着装置5の本体に取り付けることにより、クリ
ーニングローラ18の加圧ローラ15への当接状態の安
定化が図られ、所定のニップN2が確保されている。
【0060】更に、本実施の形態にあっては、クリーニ
ングローラ18がニップ部N1を通過した記録媒体Pに
当接するように配置が採られていることから、図3に示
すように、記録媒体Pの繊維質や填料(たとえば、カオ
リン、炭酸カルシウムなど)を主成分とする鉱物系の媒
体粉P1が、クリーニングローラ18の表面に記録媒体
Pから供給されている。
【0061】次に、定着装置5における定着処理工程に
関して図2、図3に基づき説明する。
【0062】先ず、未定着現像剤像を担持した記録媒体
Pが、定着装置5の本体に取り付けられた入口ガイド2
4によりニップ部Nに向けてガイドされながら、ニップ
部Nへの突入を開始する。
【0063】故に、ニップ部Nへの突入を介した記録媒
体Pがフィルム14及び加圧ローラ15により挟持され
搬送されながらニップ部Nを図2における右側から左側
へと通紙せしめることにより、フィルム14を介するヒ
ータ16からの加熱により前記記録媒体Pに担持された
未定着現像剤像が溶融し前記記録媒体Pに染み込むこと
により、前記未定着現像剤像が前記記録媒体Pに定着記
録される。
【0064】次に、定着処理済の記録媒体Pが自重及び
加圧ローラの曲率等により加圧ローラ15の外周面から
分離した後、定着装置5の本体に取り付けられた各排紙
ガイド25,26にて回転自在に支持され互いに当接し
ながら回転する排紙コロ27及び排紙ローラ28に挟持
搬送されることにより、前記本体の外部へと送出され、
以って、定着処理工程が終了する。
【0065】次に、本実施の形態における加圧ローラ1
5の外周面における付着物の細分化(非目視化)工程に
関して図3に基づき説明する。
【0066】未定着現像剤を担持した記録媒体Pのニッ
プ部N1への通紙時における前記記録媒体Pとフィルム
14及び加圧ローラ15等との摩擦等により発生した現
像剤の粉末等が加圧ローラ15の周囲に浮遊しているの
が一般的である。
【0067】又、高温高湿環境下では、転写電荷による
現像剤の保持力が弱まり定着されず、フィルム14にト
ナーが付着するオフセット現象が起こる場合がある。
【0068】故に、定着装置の起動から加熱手段の目標
温度への昇温に至る迄のウォーミングアップ工程、加熱
手段の目標温度への維持が図られる定着待機工程、及
び、複数たるN枚の記録媒体への連続定着処理工程にお
ける記録媒体M枚目の定着処理終了から記録媒体M+1
枚目の定着処理開始迄の紙間工程、それぞれの工程にお
ける加熱手段の加熱により、加圧体の周囲に浮遊してい
る現像剤の粉体等が加圧体に付着して付着物となってし
まったり、オフセット現象により定着体に付着した現像
剤が加圧体に転移し、紙粉や埃が交じり合い付着物とな
ってしまう。
【0069】よって、加圧ローラ15における付着物が
加圧ローラ15の記録媒体Pかの離形性を低下せしめ、
遂には記録媒体Pの加圧ローラ15への巻付きが発生す
る虞れが生じてくる。
【0070】又、加圧ローラや従来例に示した掻取体の
蓄積した付着物が、小サイズ通紙時の非通紙部や連続通
紙などの昇温が要因となり、記録媒体に再付着する逆流
現象で出力された記録媒体の大きな汚れとなって、記録
媒体の品位を著しく劣化させる場合がある。
【0071】そこで、本実施の形態にあっては、記録媒
体Pに接触するクリーニングローラ18には媒体粉P1
がクリーニングローラ18の表面に記録媒体Pから供給
されている。押圧体19によって形成された加圧ローラ
15とクリーニングローラ18とのニップ部N2におい
て、媒体粉P1が付着物D1に働き、以って、加圧ロー
ラ15の外周面の付着物D2は、細分化された媒体粉P
1と付着物D1との混合物となる。以って、付着物D2
は、加圧ローラ15の外周面に蓄積しない。
【0072】よって、本実施の形態にあっては、加圧ロ
ーラ15の付着物D2は、常時、媒体粉P1と混合され
細分化されるので、付着物による加圧ローラ15の外周
面の離型性の低下を抑制せしめることができる。
【0073】又、加圧ローラ15の付着物D2は、記録
媒体Pへの逆流が発生しても、常時、媒体粉P1と混合
され細分化されていることから目立たず、記録媒体Pの
品位を落とすこともない。以って、加圧ローラ15の離
型性の低下防止と共に、クリーニングローラ18の大外
径化を要すること無く、逆流が発生しても記録媒体Pの
品位を維持でき、加圧ローラ15の無交換化又は交換時
期の長期化及び装置の小型化の両立を図ることができ
る。
【0074】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態に関して図6に基き説明する。尚、
本実施の形態における画像形成装置の概略構成は、第1
の実施の形態における画像形成装置と同構成であること
から、図1に代えて説明を省略する。
【0075】図6は本実施の形態の定着装置30の概略
構成を示す模式的断面図で、第1の実施の形態の図1か
ら図5に示す部材と同じ部材には同じ符号を付してその
説明を省略する。
【0076】本実施の形態の定着装置30は、図6に示
すように、クリーニングローラ31は定着装置30の本
体に取り付けられた各排紙ガイド25に回転自在に支持
された排紙コロ27に当接しながら回転し、定着済みの
記録媒体Pは排紙コロ27とクリーニングローラ31に
挟持搬送されることにより、前記定着装置本体の外部へ
と送出される。同時に押圧体19によって形成された加
圧ローラ15とクリーニングローラ31とのニップ部N
2において、媒体粉P1が付着物D1に働き、加圧ロー
ラ15の外周面の付着物D2は、細分化された媒体粉P
1と付着物D1との混合物となる。
【0077】即ち、本実施の形態にあっては、クリーニ
ングローラ31は支持された排紙コロ27に当接しなが
ら回転する排紙ローラの機能も兼ねている。
【0078】よって、本第2の実施の形態にあっては、
第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、クリ
ーニングローラ31は支持された排紙コロ27に当接し
ながら回転する排紙ローラの機能も兼ねているので、付
着物D1による前記外周面の離型性の低下抑制と付着物
逆流時の非目視化を一層低コストでことができるという
利点が得られる。
【0079】上記した各実施の形態において,クリーニ
ングローラ18と加圧ローラ15とは同方向に速度差を
有して回転しているが、逆方向に回転させるようにして
も良い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果が得られる。
【0081】(1)未定着現像剤像を担持した記録媒体
を互いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成された
ニップ部に通紙しながら、加熱手段の加熱により前記記
録媒体に定着処理を施す定着装置において、前記加圧ロ
ーラと前記記録媒体との両方に接触する回転体を有する
ことで、付着物を媒体粉との混合物として細分化し、加
圧ローラ外周面の離型性の低下を抑制せしめ、又、逆流
した際も付着物を非目視化することで出力された記録媒
体の品位を劣化させることなく、加圧体の無交換化又は
交換長期化及び大型掻取体が不要となることから装置の
小型化の両立を図ることができる。
【0082】(2)前記回転体が円筒状の弾性体である
ことで加圧体の硬度に左右されることなく、細分化のた
めのニップを形成させることが出来る。
【0083】(3)前記回転体がシリコンゴムを主成分
とする円筒状の弾性体であることで、高耐摩耗性かつ低
コストで実施出来る。
【0084】(4)前記加圧ローラに前記回転体を当接
せしめる押圧体が少なくとも一つ設けられていること
で、前記加圧ローラと前記回転体とにニップを形成さ
せ、当接圧を管理することができる。
【0085】(5)前記押圧体が押圧して付勢するバネ
であることで安価に実施できる。
【0086】(6)前記回転体の回転方向が前記加圧ロ
ーラの回転方向と逆方向であることで、付着物を媒体粉
との混合物として細分化することが、効率的に実施でき
る。
【0087】(7)前記回転体の回転方向が前記加圧ロ
ーラの回転方向と同方向で、かつ速度差があることで、
前記加圧ローラの消耗を最小限にしながら、付着物を媒
体粉との混合物として細分化することができる。
【0088】(8)クリーニングのための回転体が排紙
ローラ対を兼用を有する定着装置において、前記加圧体
と前記記録媒体との両方に接触する排紙ローラを有する
ことで、特別な部品追加なしで、付着物による前記外周
面の離型性の低下抑制と付着物逆流時の非目視化を実施
ができる。
【0089】(9)前記定着装置を導入することで、出
力された記録媒体に汚れなく印字品位がよく加圧ローラ
の交換が不要で、維持コストが小さい、品質性及びコス
ト性にすぐれた画像形成装置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る第1の実施の形態の画像形成装置
の概略構成を示す模式断面図
【図2】図1の定着装置の概略構成を示す模式断面図
【図3】図2の一部拡大断面図
【図4】図2の定着装置の概略構成を示す一部破断斜視
【図5】図2のセラミックヒータの概略構成を示す模式
断面図
【図6】本出願に係る第2の実施の形態の画像形成装置
の概略構成を示す模式断面図
【図7】従来の定着装置の概略構成を示す模式断面図
【符号の説明】
1 レーザービームプリンタ(画像形成装置) 2 潜像担持体 5 定着装置 14 フィルム(定着体) 15 加圧ローラ(加圧体) 16 セラミックヒータ(加熱手段) 17 ホルダ 18 クリーニングローラ(回転体) 19 押圧体 22 サーミスタ感温素子(温度検知体) 23 フランジ 24 入口ガイド 25 排紙ガイド 26 排紙ガイド 27 排紙コロ 28 排紙ローラ 29 カバー 30 定着装置 31 回転体 100 定着装置 101 フィルム(定着体) 102 加圧ローラ(加圧体) 103 セラミックヒータ(加熱手段) 104 掻取体 15A 芯金 15B 弾性層 16A 基板 16B 抵抗発熱体 16C 保護層 17A 窪み部 P 記録媒体 P1 媒体粉 T 未定着現像剤像 N1 ニップ部 N2 ニップ部 D1 付着物 D2 付着物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着現像剤像を担持した記録媒体を互
    いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成されたニッ
    プ部に通紙しながら、加熱手段の加熱により前記記録媒
    体に定着処理を施す定着装置において、 前記加圧体と、前記ニップ部を経た前記記録媒体との両
    方に接触してクリーニングする回転体を有することを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 未定着現像剤像を担持した記録媒体を互
    いに圧接された定着体及び加圧体の間に形成されたニッ
    プ部に通紙しながら、加熱手段の加熱により前記記録媒
    体に定着処理を施し、回転自在に支持され定着処理後の
    記録媒体を挟持搬送し機外へ排出する排紙ローラを有す
    る定着装置において、 前記加圧体と、前記ニップ部を経た前記記録媒体との両
    方に接触してクリーニングすると共に、前記排紙ローラ
    とにより排紙ローラ対を構成する回転体を有することを
    特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体が円筒状の弾性体であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体がシリコンゴムを主成分とす
    る円筒状の弾性体であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧体に前記回転体を当接せしめる
    押圧体が少なくとも一つ設けられていることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか一つに記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧体は付勢するバネであることを
    特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記回転体の回転方向が前記加圧体の回
    転方向と逆方向であることを特徴とする請求項1、3、
    4、5または6に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体の回転方向が前記加圧体の回
    転方向と同方向で、かつ速度差があることを特徴とする
    請求項1から6のいずれか一つに記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一つに記載の
    定着装置を備え、画像形成手段で形成された現像剤像を
    転写手段により前記記録媒体に転写し、前記転写手段に
    より記録媒体に担持した未定着現像剤像を前記定着手段
    により定着することを特徴とする画像形成装置。
JP2001397902A 2001-12-27 2001-12-27 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2003195673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001397902A JP2003195673A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001397902A JP2003195673A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003195673A true JP2003195673A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27603536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001397902A Pending JP2003195673A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003195673A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078876A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078876A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4498369B2 (ja) 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられる可撓性スリーブ
JP4095406B2 (ja) 加熱定着装置
JP2004184814A (ja) 加熱装置
JP2007249186A5 (ja)
JP2012252128A (ja) 定着装置
JP2009271517A (ja) 画像形成装置、及び定着部クリーニング方法
JP4742131B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法、制御プログラムおよびその記録媒体
JP2006163017A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7102255B2 (ja) 画像形成装置
JP4902259B2 (ja) 画像形成装置
JP2002244473A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
US8355659B2 (en) Fixing device and image forming apparatus having same
JP2003195673A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6004647B2 (ja) 画像加熱装置
JP2008123709A (ja) 加熱体、定着装置及び画像形成装置
JP5188114B2 (ja) 像加熱装置
JPH11327335A (ja) 画像形成装置
JP2012133034A (ja) 画像形成装置
JP3799296B2 (ja) 画像形成装置
JP2009205139A (ja) 像加熱装置
JP2007292958A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3984901B2 (ja) 画像形成装置
JP5717818B2 (ja) 画像形成装置、及び定着部のクリーニング方法
JP2000286034A (ja) 加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置
JP2009063815A (ja) 像加熱装置