JP2003194328A - リジェネレイティブバーナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナ - Google Patents
リジェネレイティブバーナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】炉内に開口した燃料供給口の上流側に、燃料供
給部の先端に設けた保炎器を位置させ、保炎器の周囲に
保炎のための常温酸化剤供給部を構成すると共に、燃料
供給口から適宜距離をおいた個所に、排気時には排気口
として動作する一つ又は複数の酸化剤供給口を設けた構
成を有する従来のリジェネレイティブバーナでは、パイ
ロットバーナや高温時用と低温時用の燃焼系統を必要と
するため、その配管や制御が煩雑となり、設備コストの
上昇するという課題がある。 【解決手段】そこで本発明では、このような課題を解決
するために、上述したようなリジェネレイティブバーナ
において、保炎器周囲に少量の常温酸化剤を常時供給
し、燃焼時には燃料供給部に定格燃焼量の燃料を供給す
ると共に、排気時には着火用パイロット火炎として必要
最少限の燃料を供給する燃焼方法を提案するものであ
る。
給部の先端に設けた保炎器を位置させ、保炎器の周囲に
保炎のための常温酸化剤供給部を構成すると共に、燃料
供給口から適宜距離をおいた個所に、排気時には排気口
として動作する一つ又は複数の酸化剤供給口を設けた構
成を有する従来のリジェネレイティブバーナでは、パイ
ロットバーナや高温時用と低温時用の燃焼系統を必要と
するため、その配管や制御が煩雑となり、設備コストの
上昇するという課題がある。 【解決手段】そこで本発明では、このような課題を解決
するために、上述したようなリジェネレイティブバーナ
において、保炎器周囲に少量の常温酸化剤を常時供給
し、燃焼時には燃料供給部に定格燃焼量の燃料を供給す
ると共に、排気時には着火用パイロット火炎として必要
最少限の燃料を供給する燃焼方法を提案するものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はリジェネレイティブバー
ナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナに関するも
のである。
ナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナに関するも
のである。
【０００２】
【従来技術】交互に燃焼させる一対のリジェネレイティ
ブバーナを用いたリジェネレイティブバーナシステムで
は、燃焼と排気を２０〜４０秒程で繰り返すので、燃焼
ＯＮの時に確実に着火する必要がある。特に、炉内低温
時には、パイロットバーナを設置して常時燃焼させて安
定した着火源とするための燃焼系統を別途設ける必要が
あった。
ブバーナを用いたリジェネレイティブバーナシステムで
は、燃焼と排気を２０〜４０秒程で繰り返すので、燃焼
ＯＮの時に確実に着火する必要がある。特に、炉内低温
時には、パイロットバーナを設置して常時燃焼させて安
定した着火源とするための燃焼系統を別途設ける必要が
あった。
【０００３】図３は低ＮＯｘ燃焼法を採用したリジェネ
レイティブバーナの従来例を示すもので、特開平８−１
２１７１２号公報に記載されているものである。このリ
ジェネレイティブバーナは、炉内ａに開口した燃料供給
口ｂの上流側に、燃料供給管ｃの先端に設けた保炎器ｄ
を位置させ、保炎器ｄの周囲に保炎用常温空気供給部ｅ
を構成すると共に、燃料供給口ｂから適宜距離をおいた
炉壁ｆの個所に、排気時には排気口として動作する１つ
又は複数の高温予熱空気供給口ｇを設け、また常温空気
供給部ｅの周囲には高温予熱空気供給口ｇの上流側に蓄
熱部ｈを設けて、この蓄熱部ｈ内に蓄熱体ｉを充填し、
常温空気供給部ｅ内には保炎器ｄの近傍に至るパイロッ
トバーナｊを設けた構成である。
レイティブバーナの従来例を示すもので、特開平８−１
２１７１２号公報に記載されているものである。このリ
ジェネレイティブバーナは、炉内ａに開口した燃料供給
口ｂの上流側に、燃料供給管ｃの先端に設けた保炎器ｄ
を位置させ、保炎器ｄの周囲に保炎用常温空気供給部ｅ
を構成すると共に、燃料供給口ｂから適宜距離をおいた
炉壁ｆの個所に、排気時には排気口として動作する１つ
又は複数の高温予熱空気供給口ｇを設け、また常温空気
供給部ｅの周囲には高温予熱空気供給口ｇの上流側に蓄
熱部ｈを設けて、この蓄熱部ｈ内に蓄熱体ｉを充填し、
常温空気供給部ｅ内には保炎器ｄの近傍に至るパイロッ
トバーナｊを設けた構成である。
【０００４】このリジェネレイティブバーナでは、燃焼
ＯＮの時は燃料供給管ｃから燃料が導入されて、先端の
開口から供給された燃料の一部は、常時燃焼しているパ
イロットバーナｊで点火され保炎器ｄの下流側近傍で保
炎用常温空気供給部ｅから供給される常温空気と混合し
て炉内燃焼を開始するのであるが、この燃焼は常温空気
による燃焼であり、しかも保炎させた以後の大部分の燃
焼反応は炉内で行われるため、高温空気と出会う前に炉
内燃焼ガスを巻き込んで緩慢燃焼となってＮＯｘの生成
が効果的に抑制される。
ＯＮの時は燃料供給管ｃから燃料が導入されて、先端の
開口から供給された燃料の一部は、常時燃焼しているパ
イロットバーナｊで点火され保炎器ｄの下流側近傍で保
炎用常温空気供給部ｅから供給される常温空気と混合し
て炉内燃焼を開始するのであるが、この燃焼は常温空気
による燃焼であり、しかも保炎させた以後の大部分の燃
焼反応は炉内で行われるため、高温空気と出会う前に炉
内燃焼ガスを巻き込んで緩慢燃焼となってＮＯｘの生成
が効果的に抑制される。
【０００５】そして、この燃焼に際して、高温予熱空気
供給口ｇからは、蓄熱体ｉによって高温になった高温空
気が高速で炉内ａに直接噴出しているため、高温空気は
炉内燃焼ガスを大量に巻き込んだ後、燃料供給口ｂから
供給された燃料と混合されることになり、従って酸素分
圧の低下した状態で大部分の燃焼反応が進行し、前記し
た緩慢燃焼により良好に保炎されながら低ＮＯｘ燃焼を
持続する。
供給口ｇからは、蓄熱体ｉによって高温になった高温空
気が高速で炉内ａに直接噴出しているため、高温空気は
炉内燃焼ガスを大量に巻き込んだ後、燃料供給口ｂから
供給された燃料と混合されることになり、従って酸素分
圧の低下した状態で大部分の燃焼反応が進行し、前記し
た緩慢燃焼により良好に保炎されながら低ＮＯｘ燃焼を
持続する。
【０００６】以上の一方側のリジェネレイティブバーナ
による燃焼ガスは、他方側のリジェネレイティブバ−ナ
の高温予熱空気流通口ｇから蓄熱部ｈを経て排気される
際、蓄熱体ｉを予熱し、このような燃焼、排気を一対の
リジェネレイティブバ−ナで交互に繰り返す際、パイロ
ットバーナｊによって形成されるパイロット火炎により
炉内低温時の燃焼ＯＮ時における着火の確実性を確保す
る構成としている。
による燃焼ガスは、他方側のリジェネレイティブバ−ナ
の高温予熱空気流通口ｇから蓄熱部ｈを経て排気される
際、蓄熱体ｉを予熱し、このような燃焼、排気を一対の
リジェネレイティブバ−ナで交互に繰り返す際、パイロ
ットバーナｊによって形成されるパイロット火炎により
炉内低温時の燃焼ＯＮ時における着火の確実性を確保す
る構成としている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
リジェネレイティブバーナでは、このように、確実な着
火源としてパイロットバーナの燃焼系統を別途必要とす
るため、その配管や制御が煩雑となり、設備コストが上
昇するという課題がある。本発明では、このような課題
を解決することを目的とするものである。
リジェネレイティブバーナでは、このように、確実な着
火源としてパイロットバーナの燃焼系統を別途必要とす
るため、その配管や制御が煩雑となり、設備コストが上
昇するという課題がある。本発明では、このような課題
を解決することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、炉内に開口した燃料供給口の上流
側に、燃料供給部の先端に設けた保炎器を位置させ、保
炎器の周囲に保炎のための常温酸化剤供給部を構成する
と共に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所に、排気
時には排気口として動作する一つ又は複数の酸化剤供給
口を設けたリジェネレイティブバーナにおいて、燃焼時
には燃料供給部に定格燃焼量の燃料を供給すると共に、
排気時には着火用パイロット火炎として必要最少限の燃
料を供給してパイロット燃焼を行わせるリジェネレイテ
ィブバーナの燃焼方法を提案する。
ために、本発明では、炉内に開口した燃料供給口の上流
側に、燃料供給部の先端に設けた保炎器を位置させ、保
炎器の周囲に保炎のための常温酸化剤供給部を構成する
と共に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所に、排気
時には排気口として動作する一つ又は複数の酸化剤供給
口を設けたリジェネレイティブバーナにおいて、燃焼時
には燃料供給部に定格燃焼量の燃料を供給すると共に、
排気時には着火用パイロット火炎として必要最少限の燃
料を供給してパイロット燃焼を行わせるリジェネレイテ
ィブバーナの燃焼方法を提案する。
【０００９】そして本発明では、上記の燃焼方法におい
て、排気時に常温酸化剤供給部から供給する常温酸化剤
は、定格燃焼時の化学量論比の３０％以下に設定するこ
とを提案する。
て、排気時に常温酸化剤供給部から供給する常温酸化剤
は、定格燃焼時の化学量論比の３０％以下に設定するこ
とを提案する。
【００１０】また本発明では、炉内に開口した燃料供給
口の上流側に、燃料供給部の先端に設けた保炎器を位置
させ、保炎器の周囲に保炎のための常温酸化剤供給部を
構成すると共に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所
に、排気時には排気口として動作する一つ又は複数の酸
化剤供給口を設け、燃料供給部には切換燃焼に同期して
ＯＮ−ＯＦＦを行わせるメイン燃料供給系統に加え、少
量の燃料を常時供給するパイロット燃料供給系統を構成
したリジェネレイティブバーナを提案する。
口の上流側に、燃料供給部の先端に設けた保炎器を位置
させ、保炎器の周囲に保炎のための常温酸化剤供給部を
構成すると共に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所
に、排気時には排気口として動作する一つ又は複数の酸
化剤供給口を設け、燃料供給部には切換燃焼に同期して
ＯＮ−ＯＦＦを行わせるメイン燃料供給系統に加え、少
量の燃料を常時供給するパイロット燃料供給系統を構成
したリジェネレイティブバーナを提案する。
【００１１】本発明においては、排気時においても燃料
供給部から必要最少限の燃料を供給して保炎器において
パイロット火炎を形成することができ、このように同じ
燃料供給部と保炎器において、燃焼時と排気時で燃料供
給量を変えることで、パイロットバーナが不要となり、
炉内の低温時において燃焼ＯＮ時に確実な着火性能を確
保することができる。
供給部から必要最少限の燃料を供給して保炎器において
パイロット火炎を形成することができ、このように同じ
燃料供給部と保炎器において、燃焼時と排気時で燃料供
給量を変えることで、パイロットバーナが不要となり、
炉内の低温時において燃焼ＯＮ時に確実な着火性能を確
保することができる。
【００１２】従って、燃料供給口から適宜距離をおいた
個所に、排気時には排気口として動作する一つ又は複数
の酸化剤供給口を設けた構成において、低温時から安定
した低ＮＯｘ燃焼が可能となる。
個所に、排気時には排気口として動作する一つ又は複数
の酸化剤供給口を設けた構成において、低温時から安定
した低ＮＯｘ燃焼が可能となる。
【００１３】排気時においても常温酸化剤供給部には常
時一定量の常温酸化剤が流れているため、保炎器に形成
されたパイロット火炎は安定に燃焼を持続する。
時一定量の常温酸化剤が流れているため、保炎器に形成
されたパイロット火炎は安定に燃焼を持続する。
【００１４】この際、排気時に常温酸化剤供給部から供
給する常温酸化剤を、定格燃焼時の化学量論比の３０％
以下に設定すれば、排気時に供給される常温酸化剤が、
他の燃焼時のリジェネレイティブバーナにおける燃焼に
際してのＮＯｘの生成増に影響を与えず、全体として低
ＮＯｘ燃焼が可能となる。
給する常温酸化剤を、定格燃焼時の化学量論比の３０％
以下に設定すれば、排気時に供給される常温酸化剤が、
他の燃焼時のリジェネレイティブバーナにおける燃焼に
際してのＮＯｘの生成増に影響を与えず、全体として低
ＮＯｘ燃焼が可能となる。
【００１５】
【実施例】次に本発明の燃焼方法を適用するリジェネレ
イティブバーナの実施の形態を図１、図２を参照して説
明する。図において、符号１は炉壁であり、この炉壁１
に、炉内２に開口した燃料供給口３を構成しており、こ
の燃料供給口３は先絞り状に形成している。符号４は燃
料供給管であり、この燃料供給管４の先端には保炎器５
を設けており、この保炎器５を燃料供給口３の上流側に
位置させている。図ではカップ状の保炎器５を示してい
るが、保炎器５の構成は適宜である。燃料供給管４の外
周には上記燃料供給口３に連なる常温酸化剤供給路６を
設けており、その周囲には通気性支持体７，７′により
区画された蓄熱室８を構成しており、この蓄熱室８には
蓄熱体９を充填している。蓄熱室８の一端側には先絞り
部１０を経て炉内２に開口させた酸化剤供給口１１を設
けており、この酸化剤供給口１１は上記燃料供給口３か
ら距離をおいた個所に構成されている。この酸化剤供給
口１１は、燃焼時においては蓄熱室８を経た高温の酸化
剤を炉内２に噴出すると共に、排気時においては炉内２
の排気ガスを蓄熱室８を経て排気する動作を行うもので
あり、蓄熱室８の他端側には、切換動作させる酸化剤供
給系統（図示省略）と排気系統（図示省略）を構成して
いる。尚、酸化剤供給口１１は図に示すように複数設け
る他、一つのみ設けた構成とすることもできる。また上
記燃料供給管４には切換燃焼に同期してＯＮ−ＯＦＦを
行わせるメイン燃料供給系統１２に加えて、少量の燃料
を常時供給するパイロット燃料供給系統１３を構成して
いる。
イティブバーナの実施の形態を図１、図２を参照して説
明する。図において、符号１は炉壁であり、この炉壁１
に、炉内２に開口した燃料供給口３を構成しており、こ
の燃料供給口３は先絞り状に形成している。符号４は燃
料供給管であり、この燃料供給管４の先端には保炎器５
を設けており、この保炎器５を燃料供給口３の上流側に
位置させている。図ではカップ状の保炎器５を示してい
るが、保炎器５の構成は適宜である。燃料供給管４の外
周には上記燃料供給口３に連なる常温酸化剤供給路６を
設けており、その周囲には通気性支持体７，７′により
区画された蓄熱室８を構成しており、この蓄熱室８には
蓄熱体９を充填している。蓄熱室８の一端側には先絞り
部１０を経て炉内２に開口させた酸化剤供給口１１を設
けており、この酸化剤供給口１１は上記燃料供給口３か
ら距離をおいた個所に構成されている。この酸化剤供給
口１１は、燃焼時においては蓄熱室８を経た高温の酸化
剤を炉内２に噴出すると共に、排気時においては炉内２
の排気ガスを蓄熱室８を経て排気する動作を行うもので
あり、蓄熱室８の他端側には、切換動作させる酸化剤供
給系統（図示省略）と排気系統（図示省略）を構成して
いる。尚、酸化剤供給口１１は図に示すように複数設け
る他、一つのみ設けた構成とすることもできる。また上
記燃料供給管４には切換燃焼に同期してＯＮ−ＯＦＦを
行わせるメイン燃料供給系統１２に加えて、少量の燃料
を常時供給するパイロット燃料供給系統１３を構成して
いる。
【００１６】以上の構成のリジェネレイティブバーナに
おいて、燃焼がＯＮに切り換った時に燃料供給管４にメ
イン燃料が供給されると、常時流れているパイロット燃
料と常温酸化剤により安定的に維持されているパイロッ
ト火炎により、確実に着火されてメイン燃焼が開始す
る。
おいて、燃焼がＯＮに切り換った時に燃料供給管４にメ
イン燃料が供給されると、常時流れているパイロット燃
料と常温酸化剤により安定的に維持されているパイロッ
ト火炎により、確実に着火されてメイン燃焼が開始す
る。
【００１７】しかして燃料供給管４の先端の開口から供
給された燃料の一部は、保炎器５の下流側近傍で常温酸
化剤供給路６から供給される常温酸化剤と混合して炉内
燃焼を開始するのであるが、この燃焼は常温酸化剤によ
る燃焼であり、しかも保炎させた以後の大部分の燃焼反
応は燃料供給口３から噴出後に炉内２で行われるため、
高温酸化剤と出会う前に炉内燃焼ガスを巻き込んでの緩
慢燃焼となってＮＯｘの生成が効果的に抑制される。
給された燃料の一部は、保炎器５の下流側近傍で常温酸
化剤供給路６から供給される常温酸化剤と混合して炉内
燃焼を開始するのであるが、この燃焼は常温酸化剤によ
る燃焼であり、しかも保炎させた以後の大部分の燃焼反
応は燃料供給口３から噴出後に炉内２で行われるため、
高温酸化剤と出会う前に炉内燃焼ガスを巻き込んでの緩
慢燃焼となってＮＯｘの生成が効果的に抑制される。
【００１８】そして燃焼に際しては、蓄熱室８内の蓄熱
体９と熱交換して高温になった酸化剤が先絞り部１０を
経て酸化剤供給口１１から高速で炉内２に噴出している
ため、高温酸化剤は炉内燃焼ガスを大量に巻き込んだ
後、上述したように燃料供給口３から供給された燃料と
混合されることになり、従って酸素分圧の低下した状態
で大部分の燃焼反応が進行し、前記した緩慢燃焼により
良好に保炎されながら低ＮＯｘ燃焼が行われる。
体９と熱交換して高温になった酸化剤が先絞り部１０を
経て酸化剤供給口１１から高速で炉内２に噴出している
ため、高温酸化剤は炉内燃焼ガスを大量に巻き込んだ
後、上述したように燃料供給口３から供給された燃料と
混合されることになり、従って酸素分圧の低下した状態
で大部分の燃焼反応が進行し、前記した緩慢燃焼により
良好に保炎されながら低ＮＯｘ燃焼が行われる。
【００１９】排気時においては、メイン燃料供給系統１
２はＯＦＦとなるため燃料供給管４にはパイロット燃料
供給系統１３からのみ燃料が供給されると共に、常温酸
化剤供給路６から常温酸化剤が常時供給されているた
め、パイロット火炎は排気に影響されることなく安定な
燃焼を持続する。一方、炉内２の燃焼ガスは酸化剤供給
口１１から蓄熱室８を経て排気系統により排気され、こ
の際、蓄熱体９を加熱して熱回収が行われる。
２はＯＦＦとなるため燃料供給管４にはパイロット燃料
供給系統１３からのみ燃料が供給されると共に、常温酸
化剤供給路６から常温酸化剤が常時供給されているた
め、パイロット火炎は排気に影響されることなく安定な
燃焼を持続する。一方、炉内２の燃焼ガスは酸化剤供給
口１１から蓄熱室８を経て排気系統により排気され、こ
の際、蓄熱体９を加熱して熱回収が行われる。
【００２０】この排気時においては、パイロット燃料供
給系統１３から供給される燃料は着火用パイロット火炎
として必要最少限の燃料であり、この少量の燃料と常温
酸化剤により保炎器５においてパイロット火炎を形成す
ることができる。
給系統１３から供給される燃料は着火用パイロット火炎
として必要最少限の燃料であり、この少量の燃料と常温
酸化剤により保炎器５においてパイロット火炎を形成す
ることができる。
【００２１】このパイロット火炎により炉内２が低温時
においてもメイン燃焼の確実な着火が可能になり安全性
を向上させることができ、また別途パイロットバーナの
燃焼系統が不要であるため配管や制御系もシンプルとな
り、低コスト化が図れる。
においてもメイン燃焼の確実な着火が可能になり安全性
を向上させることができ、また別途パイロットバーナの
燃焼系統が不要であるため配管や制御系もシンプルとな
り、低コスト化が図れる。
【００２２】この際、常温酸化剤供給路６から供給する
常温酸化剤を、定格燃焼時の化学量論比の３０％以下に
設定すれば、主な燃焼反応は大量の炉内ガスを混合した
高温酸化剤との反応になるため、燃焼全体としてＮＯｘ
の生成増に影響を与えず、低ＮＯｘ燃焼が可能となる。
常温酸化剤を、定格燃焼時の化学量論比の３０％以下に
設定すれば、主な燃焼反応は大量の炉内ガスを混合した
高温酸化剤との反応になるため、燃焼全体としてＮＯｘ
の生成増に影響を与えず、低ＮＯｘ燃焼が可能となる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は以上の通りであるので、炉内に
開口した燃料供給口の上流側に、燃料供給部の先端に設
けた保炎器を位置させ、保炎器の周囲にパイロット火炎
およびメイン火炎の保炎のための常温酸化剤供給部を構
成すると共に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所
に、排気時には排気口として動作する一つ又は複数の酸
化剤供給口を設けて低ＮＯｘ燃焼が可能なリジェネレイ
ティブバーナにおいて、次のような効果がある。 ａ．常温の酸化剤を常時供給し、同じ燃料供給部と保炎
器において、燃焼時と排気時で燃料供給量を変えること
で、排気時にも安定したパイロット火炎を保炎器に維持
できるため、パイロットバーナが不要となり、低温時の
確実な着火性能を確保することができる。 ｂ．従って上記構成を有するリジェネレイティブバーナ
において、低温時から確実な切換燃焼が可能になり、安
定した低ＮＯｘ燃焼が可能となる。 ｃ．パイロットバーナを別途設ける必要がないため、配
管や制御系がシンプルとなり、低コスト化が図れる。 ｄ．常温酸化剤供給路から供給する常温酸化剤を、定格
燃焼時の化学量論比の３０％以下に設定すれば、主な燃
焼反応は大量の炉内ガスを混合した高温酸化剤との反応
になるため、燃焼全体としてＮＯｘの生成増に影響を与
えず、低ＮＯｘ燃焼が可能となる。
開口した燃料供給口の上流側に、燃料供給部の先端に設
けた保炎器を位置させ、保炎器の周囲にパイロット火炎
およびメイン火炎の保炎のための常温酸化剤供給部を構
成すると共に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所
に、排気時には排気口として動作する一つ又は複数の酸
化剤供給口を設けて低ＮＯｘ燃焼が可能なリジェネレイ
ティブバーナにおいて、次のような効果がある。 ａ．常温の酸化剤を常時供給し、同じ燃料供給部と保炎
器において、燃焼時と排気時で燃料供給量を変えること
で、排気時にも安定したパイロット火炎を保炎器に維持
できるため、パイロットバーナが不要となり、低温時の
確実な着火性能を確保することができる。 ｂ．従って上記構成を有するリジェネレイティブバーナ
において、低温時から確実な切換燃焼が可能になり、安
定した低ＮＯｘ燃焼が可能となる。 ｃ．パイロットバーナを別途設ける必要がないため、配
管や制御系がシンプルとなり、低コスト化が図れる。 ｄ．常温酸化剤供給路から供給する常温酸化剤を、定格
燃焼時の化学量論比の３０％以下に設定すれば、主な燃
焼反応は大量の炉内ガスを混合した高温酸化剤との反応
になるため、燃焼全体としてＮＯｘの生成増に影響を与
えず、低ＮＯｘ燃焼が可能となる。
【図１】 本発明の燃焼方法を適用するリジェネレイテ
ィブバーナの実施の形態を示す縦断面図である。
ィブバーナの実施の形態を示す縦断面図である。
【図２】 図１のＡ矢視図である。
【図３】 低ＮＯｘ燃焼を行えるリジェネレイティブバ
ーナの従来例を示す縦断面図である。
ーナの従来例を示す縦断面図である。
１ 炉壁
２ 炉内
３ 燃料供給口
４ 燃料供給管
５ 保炎器
６ 常温酸化剤供給路
７，７′ 通気性支持体
８ 蓄熱室
９ 蓄熱体
１０ 先絞り部
１１ 酸化剤供給口
１２ メイン燃料供給系統
１３ パイロット燃料供給系
統
統
フロントページの続き
(72)発明者 仲町 一郎
東京都港区海岸一丁目５番20号 東京瓦斯
株式会社内
Ｆターム(参考） 3K017 DC03 DC04
3K023 QB01 QB13 QC07
3K065 TA01 TA19 TB01 TB10 TD01
TD05 TE01 TG04 TH01
Claims (3)
- 【請求項１】 炉内に開口した燃料供給口の上流側に、
燃料供給部の先端に設けた保炎器を位置させ、保炎器の
周囲に保炎のための常温酸化剤供給部を構成すると共
に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所に、排気時に
は排気口として動作する一つ又は複数の酸化剤供給口を
設けたリジェネレイティブバーナにおいて、燃焼時には
燃料供給部に定格燃焼量の燃料を供給すると共に、排気
時には着火用パイロット火炎として必要最少限の燃料を
供給してパイロット燃焼を行わせることを特徴とするリ
ジェネレイティブバーナの燃焼方法 - 【請求項２】 常温酸化剤供給部から供給する常温酸化
剤は、定格燃焼時の化学量論比の３０％以下に設定する
ことを特徴とする請求項１に記載のリジェネレイティブ
バーナの燃焼方法 - 【請求項３】 炉内に開口した燃料供給口の上流側に、
燃料供給部の先端に設けた保炎器を位置させ、保炎器の
周囲に保炎のための常温酸化剤供給部を構成すると共
に、燃料供給口から適宜距離をおいた個所に、排気時に
は排気口として動作する一つ又は複数の酸化剤供給口を
設け、燃料供給部には切換燃焼に同期してＯＮ−ＯＦＦ
を行わせるメイン燃料供給系統に加え、少量の燃料を常
時供給するパイロット燃料供給系統を構成したことを特
徴とするリジェネレイティブバーナ
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001394371A JP2003194328A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | リジェネレイティブバーナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001394371A JP2003194328A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | リジェネレイティブバーナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003194328A true JP2003194328A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27601124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001394371A Pending JP2003194328A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | リジェネレイティブバーナの燃焼方法及びリジェネレイティブバーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003194328A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101457930B (zh) * | 2007-12-10 | 2011-02-09 | Aga公司 | 用于燃烧器的方法和燃烧器装置 |
| CN103225806A (zh) * | 2013-04-26 | 2013-07-31 | 苏州斯马特环保科技有限公司 | 蓄热式燃烧器 |
| JP2014145533A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Chugai Ro Co Ltd | 燃焼装置及び燃焼装置の燃焼制御方法 |
| JP2017101841A (ja) * | 2015-11-30 | 2017-06-08 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 加熱炉の炉温制御方法および炉温制御装置 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001394371A patent/JP2003194328A/ja active Pending
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