【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ートパネルからなる壁パネルによって構成された既存の
外壁をリフォームするための方法に関し、特に、壁パネ
ルを打撃して深さの異なる凹凸模様を形成することでリ
フォームする方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近では、軽量で高い耐火性と断熱性を
発揮する軽量気泡コンクリート（ＡＬＣ）パネルを用い
て外壁を構成した住宅が多くなっている。このような住
宅でも、経時的に劣化するため、劣化した部分を補修す
ることが必要となる。この場合、劣化した部分を新築時
と同様の状態に戻すような処理や、新築時とな異なる仕
様で改修する所謂リフォームを行うことがある。
【０００３】上記リフォームの方法としては、既存の外
壁に対する再塗装、既存の外壁に新たな外壁材を取り付
けるようなことが行われる。特に、既存の外壁に新たな
外壁材を取り付けるような場合、既存の外壁の表面にタ
イルを貼り付ける方法や、既存の外壁の表面に沿って新
たなパネル状の外壁材を設置する方法等がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記各リフォーム方法
に於いて、塗装による方法では塗装色を変化させること
によってイメージを変えることが可能であるが、外壁の
デザインそのものを変えたり、質感のイメージを変える
ことは出来ないという問題がある。また既存の外壁に新
たな外壁材を取り付けるような場合、外壁のデザインや
質感を根本から変えることが出来るが、新たな外壁材が
パネル或いはタイルであっても大幅に重量が増加するこ
とになり、躯体に対する負担が大きくなるという問題が
ある。
【０００５】従来のリフォーム方法が上記問題点を有す
ることから、躯体に対する重量的な負担増を招くことな
く、且つ外壁のデザインを新しくすることが出来る新た
なリフォーム方法の開発が要求されているのが実情であ
る。
【０００６】本発明の目的は、ＡＬＣパネルによって構
成した既存の外壁を、躯体の負担重量を増加させること
なく異なるデザインの外壁にリフォームするための方法
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る外壁のリフォーム方法は、ＡＬＣパネル
からなる壁パネルで構成された既存の外壁面に打撃力を
与え、該壁パネルの表面仕上層を剥離させながら壁パネ
ル基材の地肌が露出した凹凸模様を形成させた後、外壁
面に新たに表面仕上層を形成させることを特徴とするも
のである。
【０００８】上記外壁のリフォーム方法では、ＡＬＣパ
ネルからなる壁パネルの既存の外壁面に打撃力を与える
ことで、該壁パネルの打撃部位の表面仕上層を剥離して
壁パネル基材の地肌を露出させることが出来る。このと
き、深さは打撃力の大きさや打撃力を付与する時間を設
定することによって調整することが出来る。
【０００９】従って、壁パネルに付与する打撃力或いは
打撃時間等の打撃条件を種々変えることで所望の深さに
することが可能となり、壁パネルの表面を部位毎に打撃
条件を変えて打撃することで、該壁パネルの表面に深さ
の異なる凹凸模様を形成することが出来る。
【００１０】上記の如くして壁パネルの表面に凹凸模様
を形成した後、外壁面に新たな表面仕上層を形成するこ
とで、外壁としての耐候性を発揮させることが出来る。
このように、既存の外壁面を、同一の壁パネルを利用し
て全く異なるデザインの外壁面としてリフォームするこ
とが出来る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る外壁のリフォ
ーム方法の好ましい実施形態について説明する。本発明
は、ＡＬＣパネルからなる壁パネルによって構成された
外壁を対象とし、この壁パネルを打撃して凹凸模様を形
成することで、既存の外壁面に形成されていたデザイン
とは異なるデザインを形成し、これにより、既存の壁パ
ネルを用いているにも関わらず、イメージの異なる外壁
面を形成するリフォーム方法である。
【００１２】外壁を構成する壁パネルとしてのＡＬＣパ
ネルは、軽量で優れた断熱性を有し且つ加工性も良好で
ある。このため、既存の外壁を構成する壁パネルに凹凸
模様を形成する際に付与する打撃力として大きなものを
必要とせず、加工時の反力も大きいものではない。従っ
て、作業員が打撃装置を保持して壁パネルに加工を施す
と共に、加工時の反力を充分に支持することが可能であ
る。
【００１３】壁パネルの表面に打撃力を与える打撃手段
として、特に限定するものではなく、該壁パネルの表面
を打撃することが可能で、且つ打撃したとき表面仕上層
を剥離する機能、及び表面に窪みを形成し得る機能を有
するものであれば良く、棒により打撃する方法、多数の
鋼球を高圧空気によって吹き飛ばして衝突させることで
壁パネルの表面に窪みを形成するショットブラスト、或
いはノズルから高圧水を噴射して壁パネルの表面に窪み
を形成するウォータージェット等がある。
【００１４】棒を装備した打撃装置として、例えば先端
が幅広に形成された１本の針金をエア駆動或いは電動式
のハンマーによって打撃することで該針金によって壁パ
ネルの表面に窪みを形成する単針タガネ装置や、複数の
針金を有して構成され該針金の端部をエア駆動或いは電
動式のハンマーによって打撃することで複数の針金の先
端部分で壁パネルの表面に窪みを形成する多針タガネ装
置が挙げられる。
【００１５】上記した幾つかの打撃手段の中から、リフ
ォームの対象となる住宅の周囲の環境や、既存の外壁面
に形成する凹凸のデザイン等の条件に応じて最適なもの
を選択して利用することが可能である。特に、単針タガ
ネや多針タガネでは、装置自体が軽量であり、且つ駆動
のためのエネルギが圧力空気か電気であるため、ホース
或いは電源コードを接続することで、作業員が保持して
凹凸模様を形成する作業を行なうことが可能となるた
め、狭い場所でも充分に利用することが可能であり有利
である。
【００１６】またショットブラストは、鋼球を収容する
タンク，鋼球を吹き飛ばすノズル，タンクとノズルを結
ぶホース，鋼球を回収する機構とホース等の部材が必要
であり、作業員がノズルを保持して作業することは困難
である。このため、ノズルやタンク及びホース等を保持
して移動させる装置が必要となる。またウォータージェ
ットは、高圧水を発生するポンプ，高圧水を噴射するノ
ズル，ノズルとポンプを結ぶホース等の部材が必要であ
り、水圧が高いため作業員がノズルを持って作業するこ
とが困難である。このため、ポンプやノズル及びホース
を保持して移動させる装置が必要である。
【００１７】壁パネルの表面に形成する凹凸模様として
は、特に限定するものではなく、既存の外壁面と異なる
イメージを発揮し得るものであれば良い。
【００１８】特に、壁パネルに化粧目地を形成してリフ
ォームする場合、完全に近い直線状の化粧目地を形成す
ることは困難である。例えば、通常ＡＬＣパネルに直線
状の溝を形成する工具であるルーターを利用して模様の
形成されていない壁パネルや、予めピッチの大きい化粧
目地が形成されている既存の壁パネルの間に新たな化粧
目地を形成するような場合、既存の壁パネル間に形成さ
れているパネル間目地、或いは化粧目地との方向の違い
や形状の違いが目立つ虞がある。
【００１９】このため、既存の壁パネルに化粧目地が形
成されいるか否かに関わらず、打撃力を与えて、例えば
適正な数の針金を有する多針タガネを利用して加工する
ことで、多少輪郭のぼやけた化粧目地を形成することが
可能となり、既存のパネル間目地やピッチの大きい化粧
目地との違いが目立たないようにリフォームすることが
可能である。
【００２０】また既存の外壁は隣接する壁パネルの間に
形成された目地が表面仕上により、境界のぼやけた目地
となる場合が多い。既存の外壁がこのような目地を有す
る場合、壁パネルの表面にエッジに多少不明瞭な部分が
形成されるような化粧目地を形成することによって、加
工形跡が大きく目立つことのないリフォームを実現する
ことが可能となる。
【００２１】外壁面に新たな凹凸模様を形成してデザイ
ンを変更する場合、必ずしも全面にわたって凹凸模様を
形成しない。このような場合、既存の外壁面に形成され
た表面仕上層の全てが剥離されず、残置されるものも発
生することになる。
【００２２】従って、外壁面に残置された表面仕上層は
凹凸模様の形成とは別の工程で剥離することが好まし
い。しかし、前記表面仕上層は必ずしも剥離する必要は
なく、既存の外壁面の色と同色で塗装する場合、既存の
外壁面に形成された表面仕上層が充分な機能を有する場
合、等ではそのままの状態で更に表面に仕上層を形成す
ることも可能である。
【００２３】壁パネルを打撃して表面に凹凸模様を形成
した後、この外壁面に新たな表面仕上層が形成される。
この表面仕上層の構成は特に限定するものではなく、防
水性や耐水性を持った塗料による塗装が施され仕上層と
しての塗膜層が形成される。従って、塗装色を種々選択
することでも、既存の外壁面とは異なるイメージを醸し
だすことが可能である。
【００２４】例えば、凹凸模様を形成した後、表面に付
着している破砕粉を除去し、その後、凹凸模様を形成し
ているか否かに関わらず、外壁面の全体を下塗り材を塗
布し、更に、塗布した下塗り材の表面にアクリル樹脂等
の仕上塗料を塗布して仕上げることで、新たな表面仕上
層を形成することが可能である。
【００２５】次に、本発明に係る外壁のリフォーム方法
を実施する好ましい例について図を用いて説明する。図
１は既存の外壁に凹凸模様を形成してリフォームする際
の手順を説明する図である。図２は壁パネルに打撃力を
付与する多針タガネの例を説明する図である。図３は凹
凸模様の例を説明する図である。図４はＡＬＣパネルか
らなる壁パネルによって構成した外壁を有する住宅の例
を示す図である。図５は外壁面に凹凸模様を形成してリ
フォームした住宅の例を示す図である。
【００２６】本実施例では、図４に示すように、ＡＬＣ
パネルからなる多数の壁パネル１を取り付けて構成した
外壁面を、図５に示すように、壁パネル１の表面に化粧
目地２を形成してリフォームしている。このリフォーム
は、住宅の４面に形成された全ての外壁面に対して行な
うことが可能であり、或いは外部から目立つ部位に行な
うことも可能である。尚、図に於いて６は壁パネル１の
間に形成されたパネル間目地である。
【００２７】本実施例に於いて、壁パネル１の表面に打
撃力を与えて凹凸模様を形成する際の工具として図３に
示す多針タガネ３を用いている。この多針タガネ３は、
作業員が手で保持して移動させることが可能であり、手
で保持して操作することで、壁パネル１の表面に於ける
所望の位置を打撃することが可能である。
【００２８】多針タガネ３は、本体３ａから突出した多
数の針金４を有しており、ハンドル３ｂを操作すること
でホース５を介して供給された圧力空気によって本体３
ａの内部に設けたアンビルを駆動して針金４を打撃し、
このときの打撃力を針金４を介して壁パネル１に付与し
得るように構成されている。
【００２９】多針タガネ３は針金４の数に応じた幾つか
の機種が用意されており、打撃範囲の大きい多針タガネ
３では、壁パネル１の広い面を打撃して凹凸模様を形成
することが可能である。また打撃範囲の小さい多針タガ
ネ３では、壁パネル１の表面に幅の小さい化粧目地を形
成するような場合に有利である。
【００３０】そして、作業員が多針タガネ３を保持し、
壁パネル１に対し所定時間打撃力を与えることで、該壁
パネル１を打撃時間に応じた深さのＡＬＣを破砕して窪
みを形成することが可能である。
【００３１】次に、リフォーム方法を実施する手順を図
１により説明する。同図（ａ）はリフォームの対象とな
る既存の外壁を示している（図４参照）。図に示すよう
に、隣設する壁パネル１の間には、夫々の壁パネル１の
端面によってパネル間目地６が形成されている。
【００３２】同図（ｂ）は、上記壁パネル１に対し縦横
に化粧目地２を形成してリフォームしたものである（図
５参照）。即ち、壁パネル１に対し、作業員が多針タガ
ネ３を保持して対向させ、この状態で、壁パネル１に打
撃力を付与しながら縦横に移動させることで、破棄パネ
ル１に縦横に化粧目地２を形成したものである。
【００３３】上記の如くして既存の住宅の外壁面に対し
縦横に化粧目地２を形成することで、外壁面のイメージ
を変えることが可能である。その後、外壁面の全面にわ
たって塗装を施すことで、新たな表面仕上層を形成し、
これにより、デザインの一新した外壁面を構成してリフ
ォームを実現することが可能となる。
【００３４】例えば、既存の外壁面を構成する壁パネル
１に比較的に細かい化粧目地が形成されているような場
合には、この外壁面のデザインを変えるために、図３に
示すように、化粧目地２によって区画された領域を分割
して凹凸模様を形成することが好ましい。
【００３５】即ち、化粧目地２及びパネル間目地６によ
って区画された領域を更に目的の凹凸模様に応じて壁パ
ネル１に於ける多針タガネ３による加工領域と非加工領
域に分割し、多針タガネ３を操作する作業員は、前記加
工領域に対する加工を行なう。
【００３６】壁パネル１に対する上記作業を行なうこと
によって、該壁パネル１には、同図に示すように、化粧
目地２とパネル間目地６の間に形成された領域に模様部
７と残置部８が形成される。尚、模様部７は加工領域に
対応し、残置部８は非加工領域に対応する。
【００３７】上記した実施例では、作業員が保持した多
針タガネ３によって、ＡＬＣパネルからなる壁パネル１
に打撃力を付与することで、該壁パネル１の表面に凹凸
模様を形成してリフォームを行っている。このように、
壁パネル１に対し打撃力を付与する手段（多針タガネ３
を含む打撃工具）を人手によって操作しても本発明に係
るリフォーム方法を実施することが可能である。
【００３８】壁パネル１に形成する凹凸模様が複雑であ
ったり、直線性を維持することが重要であるような場
合、目的の模様に応じた治具を形成し、この治具を利用
して打撃力を付与する手段を操作することで、壁パネル
１に予めリフォームを行うために設定した凹凸模様を好
ましく形成することが可能である。
【００３９】特に、外壁面の面積が広いような場合に
は、打撃力を付与する手段を機械的に移動させるように
構成することが好ましい。
【００４０】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
リフォーム方法では、軽量気泡コンクリートパネルから
なる壁パネルを用いた外壁をリフォームする際に、壁パ
ネルの既存の外壁面に打撃力を与えることで、該壁パネ
ルの表面に凹凸模様を形成することが出来る。そして表
面に凹凸模様を形成した外壁面に新たな表面仕上層を形
成することで、同一の壁パネルを利用して全く異なるデ
ザインの外壁面としてリフォームすることが出来る。
【００４１】特に、本発明では、壁パネルの表面仕上層
を剥離させて凹凸模様を形成した後、新たな表面仕上層
を形成するため、既存の外壁に対して新たなパネル状の
壁材やタイルを貼り付けるようなリフォームとは異な
り、躯体に対して負担重量を増加させることなく全くイ
メージを変えたリフォームを実現することが出来る。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a method for renovating an existing outer wall constituted by a wall panel made of lightweight cellular concrete panels, and more particularly to a method for hitting a wall panel. The present invention relates to a method of reforming by forming uneven patterns having different depths. 2. Description of the Related Art In recent years, many houses have been constructed using lightweight cellular concrete (ALC) panels, which are lightweight and exhibit high fire resistance and heat insulation properties, and have outer walls. Even such a house deteriorates with time, so it is necessary to repair the deteriorated part. In this case, a process of returning the deteriorated portion to the same state as that at the time of new construction, or a so-called reform for repairing with a specification different from that at the time of new construction may be performed. [0003] As a method of the above-mentioned reform, re-painting of an existing outer wall and attachment of a new outer wall material to the existing outer wall are performed. In particular, when a new outer wall material is attached to an existing outer wall, a method of attaching a tile to the surface of the existing outer wall, a method of installing a new panel-shaped outer wall material along the surface of the existing outer wall, etc. is there. [0004] In each of the above-mentioned remodeling methods, in the method of painting, it is possible to change the image by changing the paint color. However, the design of the outer wall itself may be changed or the texture may be changed. The problem is that you cannot change the image. In the case of attaching a new outer wall material to an existing outer wall, the design and texture of the outer wall can be fundamentally changed. However, even if the new outer wall material is a panel or a tile, the weight increases significantly. However, there is a problem that the burden on the skeleton increases. [0005] Since the conventional remodeling method has the above-mentioned problems, there is a need for the development of a new remodeling method capable of renewing the design of the outer wall without increasing the weight on the frame. Is the fact. [0006] It is an object of the present invention to provide a method for renovating an existing outer wall constituted by ALC panels to an outer wall of a different design without increasing the burden weight of the skeleton. SUMMARY OF THE INVENTION In order to solve the above-mentioned problems, a method for renovating an outer wall according to the present invention is to apply a striking force to an existing outer wall surface constituted by a wall panel made of an ALC panel. The present invention is characterized in that, after the surface finishing layer of the wall panel is peeled off, an uneven pattern in which the background of the wall panel base material is exposed is formed, and then a new surface finishing layer is formed on the outer wall surface. In the above outer wall reforming method, a hitting force is applied to the existing outer wall surface of the wall panel made of the ALC panel, whereby the surface finishing layer of the hitting portion of the wall panel is peeled off to remove the background of the wall panel base material. Can be exposed. At this time, the depth can be adjusted by setting the magnitude of the impact force and the time for applying the impact force. Therefore, it is possible to obtain a desired depth by changing the striking conditions such as the striking force or the striking time applied to the wall panel, and to strike the surface of the wall panel by changing the striking conditions for each part. Thereby, uneven patterns having different depths can be formed on the surface of the wall panel. [0010] After forming the concavo-convex pattern on the surface of the wall panel as described above, by forming a new surface finishing layer on the outer wall surface, the weather resistance of the outer wall can be exhibited.
In this way, the existing outer wall surface can be reformed as an outer wall surface of a completely different design using the same wall panel. DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Hereinafter, a preferred embodiment of the outer wall reforming method according to the present invention will be described. The present invention is directed to an outer wall constituted by a wall panel made of an ALC panel, and forms a design different from a design formed on an existing outer wall surface by hitting the wall panel to form an uneven pattern. However, this is a reforming method for forming an outer wall surface having a different image despite using an existing wall panel. The ALC panel as the wall panel constituting the outer wall has a light weight, excellent heat insulating properties and good workability. For this reason, it is not necessary to use a large impact force when forming the concavo-convex pattern on the wall panel constituting the existing outer wall, and the reaction force at the time of processing is not large. Therefore, it is possible for the worker to hold the impact device and process the wall panel, and to sufficiently support the reaction force during the processing. The hitting means for applying a hitting force to the surface of the wall panel is not particularly limited. The hitting means is capable of hitting the surface of the wall panel, peeling off the surface finishing layer when hitting, and the surface. Any method can be used as long as it has a function of forming a dent on the wall, a method of hitting with a rod, a shot blast that forms a dent on the surface of the wall panel by blowing and hitting a large number of steel balls with high pressure air, or from a nozzle There is a water jet that sprays high-pressure water to form a depression on the surface of a wall panel. As a striking device equipped with a rod, for example, a single needle having a wide end formed by striking a wire with an air-driven or electric hammer to form a depression on the surface of a wall panel with the wire. A multi-needle tapper configured with a tapping device or a plurality of wires, wherein the end of the wire is hit with an air-driven or electric hammer to form a depression in the surface of the wall panel at the tip of the plurality of wires. Device. [0015] From among the several hitting means described above, an optimum one is selected and used according to the environment around the house to be remodeled, the design of the unevenness formed on the existing outer wall surface, and the like. It is possible to do. In particular, in the case of single-needle and multi-needle springs, since the device itself is lightweight and the driving energy is compressed air or electricity, the worker holds the unevenness by connecting a hose or a power cord. Since the work of forming a pattern can be performed, it can be used sufficiently even in a narrow place, which is advantageous. Further, the shot blast requires members such as a tank for accommodating a steel ball, a nozzle for blowing off the steel ball, a hose connecting the tank and the nozzle, a mechanism for collecting the steel ball, and a hose. It is difficult to work. Therefore, a device that holds and moves the nozzle, the tank, the hose, and the like is required. Further, the water jet requires members such as a pump for generating high-pressure water, a nozzle for injecting high-pressure water, and a hose connecting the nozzle and the pump. It is difficult for an operator to work with the nozzle due to high water pressure. is there. Therefore, a device for holding and moving the pump, the nozzle, and the hose is required. The concavo-convex pattern formed on the surface of the wall panel is not particularly limited as long as it can exhibit an image different from the existing outer wall surface. In particular, when a decorative joint is formed on a wall panel and reformed, it is difficult to form a nearly complete linear decorative joint. For example, using a router, which is a tool that normally forms a linear groove in an ALC panel, a new wall panel without a pattern or an existing wall panel in which a large-pitch cosmetic joint is formed in advance. When such a decorative joint is formed, there is a possibility that a difference in the direction or shape from the inter-panel joint formed between the existing wall panels or the decorative joint may be conspicuous. For this reason, regardless of whether or not a decorative joint is formed on the existing wall panel, it is possible to apply a striking force to the wall panel, for example, by using a multi-needle wire having an appropriate number of wires, so that the wall panel is slightly processed. It is possible to form a cosmetic joint having a blurred outline, and it is possible to reform the joint so as not to be conspicuous with existing joints between panels or cosmetic joints having a large pitch. In addition, in the existing outer wall, the joint formed between adjacent wall panels often becomes a joint having a blurred boundary due to surface finishing. When the existing outer wall has such joints, a cosmetic joint is formed on the surface of the wall panel so that a slightly unclear portion is formed at an edge, thereby realizing a renovation in which processing marks are not largely noticeable. It becomes possible. When the design is changed by forming a new uneven pattern on the outer wall surface, the uneven pattern is not necessarily formed over the entire surface. In such a case, all of the surface finishing layer formed on the existing outer wall surface is not peeled off, and some are left behind. Therefore, it is preferable that the surface finishing layer left on the outer wall surface is peeled off in a step different from the formation of the uneven pattern. However, the surface finishing layer does not necessarily need to be peeled off, and when painting with the same color as the existing outer wall surface, when the surface finishing layer formed on the existing outer wall surface has a sufficient function, etc. It is also possible to further form a finishing layer on the surface in this state. After the wall panel is hit to form an uneven pattern on the surface, a new surface finishing layer is formed on the outer wall surface.
The configuration of the surface finishing layer is not particularly limited, and coating with a waterproof or water-resistant paint is performed to form a coating layer as a finishing layer. Therefore, even by selecting various paint colors, it is possible to bring out an image different from the existing outer wall surface. For example, after forming an uneven pattern, crushed powder adhering to the surface is removed, and then, regardless of whether the uneven pattern is formed, a primer is applied to the entire outer wall surface, Furthermore, a new surface finish layer can be formed by applying and finishing a finish paint such as an acrylic resin on the surface of the applied undercoat material. Next, a preferred example of implementing the outer wall reforming method according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram for explaining a procedure when an uneven pattern is formed on an existing outer wall and reformed. FIG. 2 is a diagram illustrating an example of a multi-needle lash that applies a striking force to a wall panel. FIG. 3 is a diagram for explaining an example of a concavo-convex pattern. FIG. 4 is a diagram showing an example of a house having an outer wall constituted by wall panels made of ALC panels. FIG. 5 is a diagram illustrating an example of a house renovated by forming an uneven pattern on an outer wall surface. In this embodiment, as shown in FIG.
As shown in FIG. 5, an outer wall surface formed by attaching a large number of wall panels 1 made of panels is reformed by forming a decorative joint 2 on the surface of the wall panel 1. This remodeling can be performed on all the outer wall surfaces formed on the four sides of the house, or can be performed on a portion that is conspicuous from the outside. In the drawing, reference numeral 6 denotes a panel joint formed between the wall panels 1. In the present embodiment, a multi-needle screw 3 shown in FIG. 3 is used as a tool for forming a concavo-convex pattern by applying a striking force to the surface of the wall panel 1. This multi needle stitch 3
It is possible for the operator to hold and move by hand, and by holding and operating by hand, it is possible to hit a desired position on the surface of the wall panel 1. The multi-needle flat 3 has a large number of wires 4 protruding from the main body 3a.
The wire 4 is driven by driving the anvil provided inside a,
The striking force at this time can be applied to the wall panel 1 via the wire 4. Several types of multi-needle sledges 3 are prepared according to the number of the wires 4. In the multi-needle slug 3 having a large hitting range, a wide surface of the wall panel 1 is hit to form an uneven pattern. It is possible. In addition, the multi-needle flat 3 having a small hitting range is advantageous in a case where a narrow joint is formed on the surface of the wall panel 1. Then, the worker holds the multi-needle flat 3
By applying a striking force to the wall panel 1 for a predetermined time, the wall panel 1 can crush ALC having a depth corresponding to the striking time to form a depression. Next, the procedure for implementing the reforming method will be described with reference to FIG. FIG. 2A shows an existing outer wall to be remodeled (see FIG. 4). As shown in the drawing, between the adjacent wall panels 1, an inter-panel joint 6 is formed by the end face of each wall panel 1. FIG. 2B is a view of the wall panel 1 in which decorative joints 2 are formed vertically and horizontally and reformed (see FIG. 5). That is, the worker holds and holds the multi-needle screw 3 against the wall panel 1 and moves the wall panel 1 vertically and horizontally while applying a striking force to the discard panel 1 in this state. The joint 2 is formed. By forming the decorative joints 2 vertically and horizontally on the outer wall surface of the existing house as described above, it is possible to change the image of the outer wall surface. After that, a new surface finish layer is formed by applying coating over the entire outer wall surface,
As a result, it is possible to implement a renovation by constructing a redesigned outer wall surface. For example, when a relatively fine cosmetic joint is formed on the wall panel 1 constituting the existing outer wall surface, as shown in FIG. 3, to change the design of the outer wall surface, as shown in FIG. It is preferable to divide the area defined by the decorative joint 2 to form an uneven pattern. That is, the area defined by the decorative joints 2 and the inter-panel joints 6 is further divided into a processed area and a non-processed area by the multi-needle slug 3 on the wall panel 1 in accordance with a target uneven pattern. An operator who operates the flap 3 performs processing on the processing area. By performing the above operation on the wall panel 1, the pattern portion 7 and the remaining portion are formed on the wall panel 1 in an area formed between the decorative joint 2 and the panel-to-panel joint 6, as shown in FIG. 8 are formed. Note that the pattern portion 7 corresponds to a processing region, and the remaining portion 8 corresponds to a non-processing region. In the above-described embodiment, the multi-needle screw 3 held by the worker causes the wall panel 1 made of an ALC panel to be used.
By applying a striking force to the wall panel 1, an irregular pattern is formed on the surface of the wall panel 1, and reforming is performed. in this way,
Means for giving a striking force to the wall panel 1 (multi-needle tapping 3
It is also possible to implement the reforming method according to the present invention by manually operating a striking tool (including a striking tool). When the concavo-convex pattern formed on the wall panel 1 is complicated or when it is important to maintain linearity, a jig corresponding to the target pattern is formed, and this jig is used. By operating the means for imparting a striking force, it is possible to preferably form a concavo-convex pattern set in advance on the wall panel 1 for reforming. In particular, when the area of the outer wall surface is large, it is preferable that the means for applying the impact force is mechanically moved. As described above in detail, according to the reforming method of the present invention, when the outer wall using the wall panel made of the lightweight cellular concrete panel is reformed, the existing outer wall surface of the wall panel is hit. By applying force, an uneven pattern can be formed on the surface of the wall panel. Then, by forming a new surface finishing layer on the outer wall surface having an uneven pattern on the surface, it is possible to reform the outer wall surface with a completely different design using the same wall panel. In particular, according to the present invention, after the surface finishing layer of the wall panel is peeled off to form an uneven pattern, a new surface finishing layer is formed. Unlike remodeling in which tiles are attached, it is possible to realize a remodeling that completely changes the image without increasing the burden on the frame.
【図面の簡単な説明】
【図１】既存の外壁に凹凸模様を形成してリフォームす
る際の手順を説明する図である。
【図２】壁パネルに打撃力を付与する多針タガネの例を
説明する図である。
【図３】凹凸模様の例を説明する図である。
【図４】ＡＬＣパネルからなる壁パネルによって構成し
た外壁を有する住宅の例を示す図である。
【図５】外壁面に凹凸模様を形成してリフォームした住
宅の例を示す図である。
【符号の説明】
１ 壁パネル
２ 化粧目地
３ 多針タガネ
３ａ 本体
３ｂ ハンドル
４ 針金
５ ホース
６ パネル間目地
７ 模様部
８ 残置部BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a view for explaining a procedure when an uneven pattern is formed on an existing outer wall and reformed. FIG. 2 is a diagram illustrating an example of a multi-needle lash that applies a striking force to a wall panel. FIG. 3 is a diagram illustrating an example of an uneven pattern. FIG. 4 is a diagram showing an example of a house having an outer wall constituted by a wall panel made of an ALC panel. FIG. 5 is a diagram showing an example of a house renovated by forming an uneven pattern on an outer wall surface. [Description of Signs] 1 Wall panel 2 Makeup joint 3 Multi-needle thread 3a Main body 3b Handle 4 Wire 5 Hose 6 Joint between panels 7 Pattern part 8 Remaining part