JP2003193323A - 矩形スピンパック - Google Patents

矩形スピンパック

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JP2003193323A
JP2003193323A JP2001392204A JP2001392204A JP2003193323A JP 2003193323 A JP2003193323 A JP 2003193323A JP 2001392204 A JP2001392204 A JP 2001392204A JP 2001392204 A JP2001392204 A JP 2001392204A JP 2003193323 A JP2003193323 A JP 2003193323A
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JP
Japan
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rectangular
polymer
spinneret
machine
die
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Pending
Application number
JP2001392204A
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English (en)
Inventor
Shigemi Koide
繁実 小出
Yasuhiko Tanabe
弥彦 田邊
Shinya Yonemura
伸哉 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】品種切替などによる設備の停機時間を大幅に短
縮でき生産性を向上し得るとともに、口金部からのポリ
マー吐出斑を改善できて所望の均一な不織布を提供する
ことのできる矩形スピンパックを提供すること。 【解決手段】機械幅方向に長形の矩形口金から溶融紡糸
された糸条群を、該矩形口金の幅に対応した矩形のエア
ーサッカーでエアー吸引して、エアーと共に下部に配設
された捕集コンベアー上に吸引し捕集して合成繊維不織
布を製造する紡糸装置に用いられる矩形スピンパックで
あり、矩形ダイブロックの幅方向の側面に複数のポリマ
ー導入孔を有する突起部と該側面に対応する反対側側面
に押付棒用の受座を有する突起部を設け、かつパック内
部に導入されたポリマーが前記長形の機械幅方向に複数
回左右均等に分配するためのポリマー流路を形成する矩
形ダイブロックと、同じくポリマー流路を形成する他の
矩形ダイブロックを用いて、それら両矩形ダイブロック
に、前記矩形口金をボルト固定してなることを特徴とす
る矩形スピンパック。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機械幅方向に長形
の矩形口金から溶融紡糸された糸条群を該矩形口金幅に
対応した矩形のエアーサッカーで吸引して下部に配設さ
れた捕集コンベアー上にエアーと共に吸引捕集させて合
成繊維不織布を製造するための紡糸装置に用いられ、矩
形の口金とダイブロックとを構成要素とする矩形スピン
パックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から不織布の製造方法の一つとし
て、矩形口金を使用したスパンボンド法が知られてい
る。この方法は、機械幅方向に長形の矩形口金と該口金
幅に対応したエアーサッカーにより、紡出された糸条群
を所定倍率に延伸した後、下方に配設した捕集コンベア
上に吸引させて堆積させ、所定の幅と厚みを持った不織
布を製造するものである。 【0003】該不織布の製造装置の紡糸口金部にあって
は、例えば、特公昭53−23404号公報の実施態様
例に示される如く、紡糸口金を有するパックケースのス
ピンブロックへの取付は、該スピンブロックの下面方向
に設けられたハウジング部に下方向から上向きに挿入
し、スピンブロック本体部に多数のボルトで締め付ける
ことにより溶融ポリマー導入口と上部で連通される如く
構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ユーザーからの要求も細繊度で均一な薄物シートの需要
が拡がり、これに伴い、生産性を向上させる目的から、
例えば、ウエブ幅も3m以上の広幅でかつ口金幅を広げ
て、孔開け数も1m幅当たり3〜5千孔程度にまで拡大
している。また、細繊度の糸条を口金全面から均一に吐
出させるためには、口金からの吐出圧力も通常3〜5M
paの高圧が必要となることから、口金の板厚、重量も
増大している。 【0005】また、前述の如く広幅でかつ1m幅当たり
のポリマー吐出量も3000〜5000g/分程度にま
で増大しているため、矩形ダイブロックへのポリマーの
導入孔も大径が必要となる。また、計量ポンプの容量も
必然的に大きくなり、幅方向でポリマーを均一に分配さ
せる必要性から、分配機能を有するダイブロックも大型
となり、加熱・保温部分も大型となるため、ダイブロッ
ク及び口金部で温度斑が生じて口金部でポリマーの粘度
差を引き起こして、幅方向でのポリマー吐出量差につな
がり、結果として不織布の均一性を悪化させてしまう。 【0006】また、特公昭53−23404号公報の実
施態様に示されている如く、一般に口金パックケースの
スピンブロックへの取付、取り外し作業は紡糸装置の下
面に入り、上向きの姿勢で行われる。 【0007】また、該作業は口金パックケースの取付時
にあっては、取付後の再スタートを早く行う必要があ
り、また取り外し時には、ポリマー固化による固着を回
避する必要から、溶融ポリマーが固化しない200〜3
00℃程度の高温下で実施せざるを得ず、また口金パッ
クケースをスピンブロックに固定するための多数のボル
トの締め付け、ゆるめ作業を短時間で行う必要があるた
め、多くの労力を必要とするうえ、紡糸装置の下面で行
う作業のため溶融ポリマーの落下によって作業者が火傷
を負う可能性もあるなどの問題もあった。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
技術の欠点に鑑みてなされたもので、以下の構成からな
るものである。 【0009】すなわち、機械幅方向に長形の矩形口金か
ら溶融紡糸された糸条群を、該矩形口金の幅に対応した
矩形のエアーサッカーでエアー吸引して、エアーと共に
下部に配設された捕集コンベアー上に吸引し捕集して合
成繊維不織布を製造する紡糸装置に用いられる矩形スピ
ンパックであり、矩形ダイブロックの幅方向の側面に複
数のポリマー導入孔を有する突起部と該側面に対応する
反対側側面に押付棒用の受座を有する突起部を設け、か
つパック内部に導入されたポリマーが前記長形の機械幅
方向に複数回左右均等に分配するためのポリマー流路を
形成する矩形ダイブロックと、同じくポリマー流路を形
成する他の矩形ダイブロックを用いて、それら両矩形ダ
イブロックに、前記矩形口金をボルト固定してなること
を特徴とする矩形スピンパックである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる矩形スピン
パックの一実施例を図面に基づいて説明する。 【0011】図1は、本発明にかかる矩形スピンパック
の概略構造を示した概略斜視図であり、図2は、本発明
にかかる矩形スピンパックの概略構造を示した概略断面
図であり、図3は、本発明にかかる矩形スピンパックの
概略構造を説明する図であり、図2のA−A断面図であ
る。 【0012】1、1’は、いずれも矩形ダイブロックで
あり、後述するポリマー流路加工のためにA−Aで2分
割された2部品をなしており、それらは締め付けボルト
2により貼り合わされて構成されている。3はポリマー
流入口を有する突起部で幅方向に複数設けられている。 【0013】4は該ポリマー流入口に対応する反対面に
設けられた突起部であり、油圧シリンダなどの先端に接
続された押付棒(図示せず)の受座を有している。5は
矩形口金であり、該口金外周部に多数配設されているボ
ルト6によりダイブロックに取り付けられている。7は
パッキンであり、アルミ材またはポリフッカエチレン系
樹脂材によるものが好ましい。 【0014】このように、パック内部に導入されたポリ
マーが前記長形の機械幅方向に複数回左右均等に分配す
るためのポリマー流路を形成する矩形ダイブロックと、
同じくポリマー流路を形成する他の矩形ダイブロックを
用いて、それら両矩形ダイブロック1、1’に対して、
矩形口金をボルトによって固定一体化して取り扱うこと
ができるようになり、紡糸時の使用温度の200〜30
0℃に別の場所で予め加熱昇温したものをスピンブロッ
クに迅速に装着することが可能となり、品種切替などで
スピンパックを交換する際に生産停機時間を大幅に短縮
することができる。 【0015】次に、ポリマーの流れについて詳述する。 【0016】図2、図3に示したように、幅方向に複数
個所設けられたポリマー流入口d1から3〜5Mpa程
度の高圧で流入した溶融ポリマーは、d2で左右均等に
2分割され、さらにd3で左右均等に2分割され、四角
鐘状の分散空間部8で口金上面部に均一に分散され、口
金に数mmのピッチで多数に開孔された細孔9から吐出
させて、下部に配設されたエアーサッカー(図示せず)
により高速度で吸引、牽引して糸条群を形成するのであ
る。Lは口金幅方向に連通させる隙間で1〜2mmとす
るのが好ましい。また該隙間に金網製のポリマーフィル
ターを挿入してもよい。 【0017】ここで、ダイブロックへのポリマー流入路
d1の大きさは複数個所を同時にシールさせる必要性か
ら直径30mm以下とするのが好ましい。 【0018】またd1,d2,d3部でのポリマー流速
は、毎秒数センチメートルとし、各部でほぼ同速度とす
ることが紡糸の安定性の面から好ましい。 【0019】またポリマー流路の断面形状は、丸または
角丸とすることが、隅部へのポリマーの異常締留が防止
できる点で好ましい。 【0020】これら図において、10はパッキン、11
はホイストクレーンなどで吊り上げるための吊り上げ用
金具である。 【0021】 【発明の効果】本発明の矩形スピンパックによれば、ポ
リマーが長形方向に複数回左・右均等に分配するための
ポリマー流路を形成するコンパクトな矩形ダイブロック
と、同じくポリマー流路を形成するダイブロックを用い
て、それら両ダイブロックにボルト固定されている矩形
口金とを一体のスピンパックとして、少なくともスピン
ブロックへのパック着脱時には一体として取り扱うこと
ができ、これにより、スピンブロックへのパツク着脱作
業は上方からホイストクレーンなどを用いて安全にかつ
迅速に行うことができるようになる。従って、品種切替
などによる設備の停機時間が、大幅に短縮でき生産性が
向上する。 【0022】また、ダイブロックがコンパクトに製作で
きるため、スピンブロック全体が小型化でき、ダイブロ
ック及び口金まわりの加熱・保温時の実温度斑が減少し
て、口金部からのポリマー吐出斑が改善できるので、所
望の均一な不織布を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明にかかる矩形スピンパックの概
略構造を示した概略斜視図である。 【図2】図2は、本発明にかかる矩形スピンパックの概
略構造を示した概略断面図である。 【図3】図3は、本発明にかかる矩形スピンパックの概
略構造を説明する図であり、図2のA−A断面図であ
る。 【符号の説明】 1:矩形ダイブロック 2:締付ボルト 3:ポリマー流入口を有する突起部 4:押付棒受座を有する突起部 5:矩形口金 6:ボルト 7:パッキン 8:分散空間部 9:ポリマー吐出孔 10:パッキン 11:吊り上げ用金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L045 AA05 BA06 CB15 DA45 DC26 4L047 AA13 AB03 BA08 CB10 EA05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】機械幅方向に長形の矩形口金から溶融紡糸
    された糸条群を、該矩形口金の幅に対応した矩形のエア
    ーサッカーでエアー吸引して、エアーと共に下部に配設
    された捕集コンベアー上に吸引し捕集して合成繊維不織
    布を製造する紡糸装置に用いられる矩形スピンパックで
    あり、矩形ダイブロックの幅方向の側面に複数のポリマ
    ー導入孔を有する突起部と該側面に対応する反対側側面
    に押付棒用の受座を有する突起部を設け、かつパック内
    部に導入されたポリマーが前記長形の機械幅方向に複数
    回左右均等に分配するためのポリマー流路を形成する矩
    形ダイブロックと、同じくポリマー流路を形成する他の
    矩形ダイブロックを用いて、それら両矩形ダイブロック
    に、前記矩形口金をボルト固定してなることを特徴とす
    る矩形スピンパック。
JP2001392204A 2001-12-25 2001-12-25 矩形スピンパック Pending JP2003193323A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018172840A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 ライフェンホイザー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト・マシイネンファブリーク 無端フィラメントから、スパンボンデット不織布を製造するための装置
CN113481611A (zh) * 2021-06-17 2021-10-08 广西德福莱医疗器械有限公司 喷丝板组件更换方法

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