JP2003192401A - 複層ガラス用減圧加熱装置 - Google Patents

複層ガラス用減圧加熱装置

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JP2003192401A JP2001391999A JP2001391999A JP2003192401A JP 2003192401 A JP2003192401 A JP 2003192401A JP 2001391999 A JP2001391999 A JP 2001391999A JP 2001391999 A JP2001391999 A JP 2001391999A JP 2003192401 A JP2003192401 A JP 2003192401A
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Hideo Yoshizawa
英夫 吉沢
Hiroaki Kato
浩昭 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連通孔を封止する蓋体を常に所定の位置で接着
して、蓋体による連通孔の封止を確実に行い得る複層ガ
ラス用減圧加熱装置。 【解決手段】複層ガラスPを形成する板ガラス1の面上
に密閉状態で載置可能に構成され、かつ、その内部空間
が減圧可能に構成された容器本体9と、板ガラス1に蓋
体6を接着して板ガラス1に設けられた減圧用の連通孔
5を封止するための熱溶融性シール材7を加熱する加熱
手段12とを備えている複層ガラス用減圧加熱装置8
で、容器本体9が、板ガラス1の連通孔5に対する所定
位置に蓋体6を位置決めする位置決め機構13を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複層ガラスを製造
する際に使用する複層ガラス用減圧加熱装置に関し、よ
り具体的には、複層ガラスを形成する板ガラスの面上に
密閉状態で載置可能に構成され、かつ、その内部空間が
減圧可能に構成された容器本体と、前記板ガラスに蓋体
を接着して板ガラスに設けられた減圧用の連通孔を封止
するための熱溶融性シール材を加熱する加熱手段とを備
えている複層ガラス用減圧加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような減圧加熱装置は、複層ガラス
を形成する板ガラスの面上に容器本体を載置し、容器本
体の内部空間を減圧することによって、複層ガラスを形
成する一対の板ガラス間の間隙部を減圧するとともに、
加熱手段により熱溶融性シール材を加熱溶融して、その
溶融したシール材により蓋体を板ガラスに接着し、板ガ
ラスに設けられた減圧用の連通孔を封止するために使用
されるものである。このような減圧加熱装置では、従
来、板ガラスに設けられた連通孔の周りに熱溶融性シー
ル材を載置し、その上に蓋体を載置して熱溶融性シール
材を加熱溶融し、シール材の加熱溶融に伴う蓋体の下方
への移動、つまり、蓋体の自重あるいは蓋体の上に載置
したウエイトの重みによって、蓋体を連通孔側に移動さ
せて接着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、連通孔の周
りに載置した熱溶融性シール材は、連通孔の周りにおい
て必ずしも均等に溶融するとは限らず、例えば、一部が
他の部分よりも早く溶融すると、蓋体がその方向に傾斜
して位置がずれる可能性があり、したがって、従来の減
圧加熱装置では、連通孔を封止する蓋体が、連通孔に対
して常に所定の位置で接着されず、蓋体による連通孔の
封止に支障をきたすおそれがあった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、連通孔を封止する蓋体を常に
所定の位置で接着して、蓋体による連通孔の封止を確実
に行い得る複層ガラス用減圧加熱装置を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図2、図3、図5〜図8に例示するごと
く、複層ガラスPを形成する板ガラス1の面上に密閉状
態で載置可能に構成され、かつ、その内部空間が減圧可
能に構成された容器本体9と、前記板ガラス1に蓋体6
を接着して板ガラス1に設けられた減圧用の連通孔5を
封止するための熱溶融性シール材7を加熱する加熱手段
12とを備えている複層ガラス用減圧加熱装置8であっ
て、前記容器本体9が、前記板ガラス1の連通孔5に対
する所定位置に前記蓋体6を位置決めする位置決め機構
13を備えているところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図2、図
3、図5、図6に例示するごとく、前記位置決め機構1
3が、前記容器本体9と別体に構成されて、その容器本
体9に対して相対的に位置保持可能に構成されていると
ころにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、図7、図8
に例示するごとく、前記位置決め機構13が、前記容器
本体9と一体的に構成されているところにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は、図2、図3
に例示するごとく、前記位置決め機構13が、前記蓋体
6の周囲を囲んで前記板ガラス1の面上に位置する環状
部材14により構成され、その環状部材14が、前記板
ガラス1に対する前記加熱手段12からの熱を遮熱する
ように構成されているところにある。
【0009】請求項5の発明の特徴構成は、図5、図7
に例示するごとく、前記位置決め機構13が、前記蓋体
6の周囲を囲んで前記板ガラス1の面上に位置する環状
部材14により構成され、前記容器本体9が、前記板ガ
ラス1に対する前記加熱手段12からの熱を遮熱する遮
熱部材19を備えているところにある。
【0010】なお、上述のように、図面との対照を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0011】〔作用および効果〕請求項1の発明の特徴
構成によれば、複層ガラスを形成する板ガラスの面上に
密閉状態で載置可能に構成され、かつ、その内部空間が
減圧可能に構成された容器本体が、板ガラスの連通孔に
対する所定位置に蓋体を位置決めする位置決め機構を備
えているので、加熱手段により熱溶融性シール材を加熱
溶融して蓋体を接着する際、その蓋体は位置決め機構に
よって常に所定の位置に位置決めされ、したがって、蓋
体による連通孔の封止は確実なものとなる。
【0012】請求項2の発明の特徴構成によれば、位置
決め機構が、容器本体と別体に構成されているので、例
えば、位置決め機構を複数種類、つまり、大きさや形状
の異なる蓋体に対応する複数種類の位置決め機構を準備
することにより、蓋体の大きさや形状に関係なく、容器
本体や加熱手段を共用することができる。そして、その
位置決め機構は、容器本体に対して相対的に位置保持可
能に構成されているので、容器本体や加熱手段を共用で
きるにもかかわらず、蓋体の位置決めを所望どおりに行
うことができる。
【0013】請求項3の発明の特徴構成によれば、位置
決め機構が、容器本体と一体的に構成されているので、
容器本体を所定の位置に位置させれば、位置決め機構も
自ずと所定の位置に位置されて、蓋体の位置決めを所望
どおりに行うことができ、特に、同じ大きさや形状の蓋
体を使用して複層ガラスを量産する場合などに効果的と
なる。
【0014】請求項4の発明の特徴構成によれば、位置
決め機構が、蓋体の周囲を囲んで板ガラスの面上に位置
する環状部材により構成されているので、蓋体はその周
囲が環状部材により規制されて、確実に所定の位置に位
置決めされるとともに、その環状部材が、板ガラスに対
する加熱手段からの熱を遮熱するように構成されている
ので、加熱手段により熱溶融性シール材を加熱溶融する
際、その加熱手段による板ガラスの加熱が抑制される。
つまり、複層ガラスを形成する板ガラスが必要以上に加
熱されると、加熱された板ガラス部分が熱膨張し、その
熱膨張が外側に位置する板ガラス部分により規制される
ために板ガラスに部分的な熱応力が生じ、板ガラスの強
度低下を招くおそれがあるが、環状部材で構成された位
置決め機構が、加熱手段による板ガラスの加熱を抑制す
るので、板ガラスの加熱抑制機能をも発揮して熱応力の
発生による板ガラスの強度低下を抑えることができる。
【0015】請求項5の発明の特徴構成によれば、位置
決め機構が、蓋体の周囲を囲んで板ガラスの面上に位置
する環状部材により構成されているので、上述したよう
に、蓋体は確実に所定の位置に位置決めされ、さらに、
容器本体が、板ガラスに対する加熱手段からの熱を遮熱
する遮熱部材を備えているので、その遮熱部材が、加熱
手段による板ガラスの加熱を抑制して熱応力の発生によ
る板ガラスの強度低下を抑えることができ、しかも、そ
の遮熱部材は、位置決め機構と別体であるため、遮熱に
最適な形状や構造を採用することができ、板ガラスの加
熱を一層効果的に抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による複層ガラス用減圧加
熱装置につき、その実施の形態を図面に基づいて説明す
る。このような減圧加熱装置を使用して製造する複層ガ
ラスとしては、例えば、真空複層ガラスがあり、その真
空複層ガラスPは、図1に示すように、一対の板ガラス
1,2において、両板ガラス1,2の面が、その間にス
テンレス鋼(SUS304)やインコネル718などか
らなる多数のスペーサ3を介在させ、それによって、両
板ガラス1,2の間に間隙部Vを有する状態で互いに対
向するように配置され、両板ガラス1,2の周縁部が、
両板ガラス1,2よりも融点が低く、かつ、気体透過度
の低い低融点ガラス4で接合され、両板ガラス1,2の
間隙部Vが、減圧状態で密閉されて構成されている。
【0017】両板ガラス1,2の間隙部Vは、1.33
Pa(1.0×10-2Torr)以下に減圧され、一方
の板ガラス1には、間隙部V内の気体を排気して減圧す
るため、図2に示すように、断面が円形の減圧用の連通
孔5が穿設されている。この連通孔5は、円柱形状のゲ
ッターGを収納するためのゲッター収納空間を兼用する
もので、連通孔5内にゲッターGが収納され、連通孔5
の開口に透明な板ガラスからなる蓋体6が位置されて、
その蓋体6が、上述の低融点ガラス4よりも融点が高く
て、蓋体6や板ガラス1よりも融点の低い熱溶融性シー
ル材としての低融点ガラス7によって板ガラス1に接着
固定されて、連通孔5の開口が密閉状態で封止されてい
る。
【0018】このような真空複層ガラスPを製造するの
に使用される減圧加熱装置8は、図2に示すように、上
面が閉鎖されて下面が開口された円筒状の金属からなる
容器本体9を備え、その容器本体9の下面には、Oリン
グ10が設けられて、容器本体9を真空複層ガラスPを
形成する両板ガラス1,2のうちの連通孔5を有する板
ガラス1の面上に載置すると、Oリング10によって容
器本体9と板ガラス1とが密閉状態に維持されるように
構成されている。容器本体9には、その内部空間に連通
するフレキシブルパイプ11が接続されて、図外のロー
タリーポンプやターボ分子ポンプによる吸引で容器本体
9の内部空間が減圧可能に構成され、容器本体9の内部
空間内には、上述した低融点ガラス7を加熱するための
加熱手段としてのヒータ12が配設されていて、さら
に、容器本体9は、蓋体6を所定の位置に位置決めする
ための位置決め機構13を備えている。
【0019】位置決め機構13は、図3に示すように、
容器本体9の内径よりも若干小さい外径を有する円環状
の金属からなる環状部材14で構成され、かつ、容器本
体9とは別体に構成されていて、容器本体9の内部空間
に内嵌することにより、容器本体9に対して相対的に位
置保持されるように構成されている。この環状部材14
は、下方に円形の段部15を有し、その段部15と上面
とにわたって貫通する複数の貫通孔16が設けられて、
その円筒状の内周面17が、蓋体6を所定の位置に案内
して位置決めするように構成され、さらに、環状部材1
4の上面には、ヒータ12からの輻射熱を積極的に遮熱
するための遮熱処理18が施されている。
【0020】つぎに、この真空複層ガラスPを製造する
工程などについて説明する。まず、一対の板ガラス1,
2のうち、連通孔5の穿設されていない方の板ガラス2
をほぼ水平に支持して、その周縁部の上面にペースト状
の低融点ガラス4を塗布し、かつ、多数のスペーサ3を
所定の間隔で配設して、その上方から他方の板ガラス1
を載置する。そして、両板ガラス1,2をほぼ水平にし
て図外の加熱炉内に収納し、焼成により低融点ガラス4
を溶融させ、その溶融状態にある低融点ガラス4によっ
て両板ガラス1,2の周縁部を接合して間隙部Vを密閉
する接合処理を実行する。
【0021】その後、ゲッター収納空間を兼用する板ガ
ラス1の連通孔5にゲッターGを挿入して収納するので
あり、連通孔5の内径が、ゲッターGの外径よりも若干
大きいので、連通孔5とゲッターGとの間に隙間がで
き、その隙間を介して、ゲッターGが間隙部V内の気体
と接触することになる。ゲッターGは、加熱されて活性
化されると、間隙部V内の気体と接触して、その気体に
含まれる水分、CO、CO2 、N2 、H2 、O2 などの
ガス、つまり、酸化ガス、硫化ガス、炭化ガス、有機ガ
スなどの各種のガスを吸着して除去するもので、ゲッタ
ーGを連通孔5に収納した後、減圧加熱装置8を設置す
ることになる。
【0022】減圧加熱装置8の設置に際しては、板ガラ
ス1の連通孔5に対する所定位置に環状部材14を載置
し、その環状部材14内に蓋体6を挿入するか、逆に、
蓋体6を所定位置に載置した後、蓋体6に対して環状部
材14を外嵌し、さらに、その環状部材14に対して容
器本体9を外嵌して、容器本体9を板ガラス1の面上に
載置するのであり、必要に応じて、蓋体6の上に石英ガ
ラスからなる透明のウエイトWを載置する。蓋体6の下
面には、図4に示すように、周方向に複数の切欠き7a
を有するドーナツ状の低融点ガラス7が予め取り付けら
れているので、真空複層ガラスPの間隙部Vは、連通孔
5、低融点ガラス7の切欠き7a、環状部材14の貫通
孔16を介して、容器本体9の内部空間と連通する。
【0023】減圧加熱装置8を板ガラス1の上面に載置
した状態で、間隙部Vを徐々に加熱しながら、フレキシ
ブルパイプ11に接続したロータリーポンプやターボ分
子ポンプによる吸引で容器本体9の内部空間を減圧し、
間隙部V内の気体を連通孔5を介して吸引排気するベー
キング処理を実行し、さらに、間隙部V内を1.33P
a以下にまで減圧する。その減圧中に、ヒータ12によ
り低融点ガラス7を局部的に加熱して溶融させ、蓋体6
を板ガラス1に接着するのであり、間隙部V内が所定の
圧力に減圧される頃に、ウエイトWと蓋体6が透明なガ
ラス製なのでゲッターGも加熱されて活性化され、ベー
キング処理の吸引排気によって吸引されずに間隙部V内
に残存していたCO、CO2 、H2Oなどのガスが吸着
されて除去される。
【0024】そして、蓋体6は、低融点ガラス7の溶融
に伴って、環状部材14の内周面17により周囲を囲ま
れた状態で案内されながら下方へ移動し、最終的に、図
2の(ロ)に示すように、連通孔5に対する所定位置に
位置決めされた状態で接着され、連通孔5を密閉して封
止する。このヒータ12による加熱に際し、ヒータ12
からの輻射熱は、あらゆる方向に放射されることになる
が、環状部材14の上面に遮熱処理18が施されている
ので、板ガラス1における連通孔5周りにおいては、必
要以上に加熱されることが回避され、それによって、連
通孔5周りにおける板ガラス1の熱膨張が効果的に抑制
される。
【0025】〔別実施形態〕つぎに、別の実施形態につ
いて説明するが、重複説明を避けるため、先の実施形態
で説明したのと同じ部品や同じ作用を有する部品につい
ては、同じ符号を付すことでその説明を省略し、主とし
て先の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0026】(1)先の実施形態では、位置決め機構1
3を構成する環状部材14の上面に遮熱処理18を施し
た例を示したが、環状部材14の上面に遮熱処理18を
施す代わりに、図5に示すように、容器本体9に円環状
の遮熱部材19を取り付けて、減圧加熱装置8を設置し
た状態で、その円環状の遮熱部材19が、環状部材14
の上方に位置するように構成することもできる。さら
に、この図5に示す別の実施形態では、図6から明らか
なように、円環状の環状部材14の内周部に複数の開口
部20が設けられていて、この開口部20を介して間隙
部V内の気体が吸引されるように構成されている。
【0027】(2)これまでの実施形態では、位置決め
機構13を構成する環状部材14を容器本体9と別体に
構成した例を示したが、環状部材14と容器本体9とを
一体的に構成することもできる。例えば、図7に示すよ
うに、内周部に複数の開口部20を有する円環状の環状
部材14を容器本体9の下部に一体的に設けて実施する
こともでき、この別の実施形態においても、環状部材1
4の開口部20を介して間隙部V内の気体を吸引するこ
とになる。なお、この図7に示す別の実施形態におい
て、遮熱部材19をなくして、環状部材14の上面に遮
熱処理18を施すこともできる。また、図8に示すよう
に、容器本体9の下方において、容器本体9の壁部に複
数の貫通孔21を設けて、その貫通孔21を介して間隙
部V内の気体を吸引するように構成することもできる。
そして、この図8に示す別の実施形態では、容器本体9
の下部が、位置決め機構13としての環状部材14を兼
用して、蓋体6を所定の位置に位置決めすることにな
る。
【0028】(3)これまでの実施形態では、容器本体
9を円筒状に形成した例を示したが、例えば、矩形の筒
状や多角形の筒状、さらには、ドーム状に形成すること
もでき、その容器本体9の形状や蓋体6の形状に応じ
て、環状部材14の形状を適宜変更して実施することに
なり、また、容器本体9や環状部材14をセラミックや
ガラスにより形成することもでき、したがって、容器本
体9と環状部材14の形状や材質については種々の改変
が可能である。また、加熱手段の一例としてヒータ12
を使用した例を示したが、光ビームやレーザーによる加
熱装置あるいはハロゲンランプなど、各種の加熱装置を
使用して実施することができ、その場合、容器本体9の
上面に石英ガラスからなる透明の窓を設け、その窓の外
側に加熱装置を配設することもできる。
【0029】(4)これまでの実施形態では、蓋体6を
板ガラス1に接着して連通孔5を封止するための熱溶融
性シール材として低融点ガラス7を使用した例を示した
が、低融点ガラス7に代えて金属製の溶融ハンダを使用
することもでき、また、蓋体6に関しても、ガラス製に
限るものではなく、例えば、金属製やセラミックス製な
どのような各種の材料からなる蓋体6を使用することが
できる。また、複層ガラスの一例として真空複層ガラス
Pを示したが、両板ガラス1,2の間隙部Vに気体を封
入したプラズマディスプレイパネルなどの製造にも適用
することができ、その場合には、ベーキング処理を実行
した後、間隙部Vに所定の気体を封入することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空複層ガラスの一部切欠き斜視図
【図2】減圧加熱装置の断面図
【図3】減圧加熱装置の位置決め機構の一部切欠き斜視
【図4】真空複層ガラスの蓋体と熱溶融性シール材の斜
視図
【図5】別の実施形態による減圧加熱装置の断面図
【図6】別の実施形態による減圧加熱装置の位置決め機
構の斜視図
【図7】別の実施形態による減圧加熱装置の断面図
【図8】別の実施形態による減圧加熱装置の断面図
【符号の説明】
1 板ガラス 5 連通孔 6 蓋体 7 熱溶融性シール材 8 減圧加熱装置 9 容器本体 12 加熱手段 13 位置決め機構 14 環状部材 19 遮熱部材 P 複層ガラス
フロントページの続き Fターム(参考) 4G061 AA02 AA09 AA11 AA23 BA01 CA02 CB02 CB13 CD02 CD23 CD25 DA24 DA32 DA61 DA67 DA68

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複層ガラスを形成する板ガラスの面上に
    密閉状態で載置可能に構成され、かつ、その内部空間が
    減圧可能に構成された容器本体と、 前記板ガラスに蓋体を接着して板ガラスに設けられた減
    圧用の連通孔を封止するための熱溶融性シール材を加熱
    する加熱手段とを備えている複層ガラス用減圧加熱装置
    であって、 前記容器本体が、前記板ガラスの連通孔に対する所定位
    置に前記蓋体を位置決めする位置決め機構を備えている
    複層ガラス用減圧加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め機構が、前記容器本体と別
    体に構成されて、その容器本体に対して相対的に位置保
    持可能に構成されている請求項1に記載の複層ガラス用
    減圧加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め機構が、前記容器本体と一
    体的に構成されている請求項1に記載の複層ガラス用減
    圧加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め機構が、前記蓋体の周囲を
    囲んで前記板ガラスの面上に位置する環状部材により構
    成され、その環状部材が、前記板ガラスに対する前記加
    熱手段からの熱を遮熱するように構成されている請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の複層ガラス用減圧加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め機構が、前記蓋体の周囲を
    囲んで前記板ガラスの面上に位置する環状部材により構
    成され、前記容器本体が、前記板ガラスに対する前記加
    熱手段からの熱を遮熱する遮熱部材を備えている請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の複層ガラス用減圧加熱装
    置。
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