JP2003095680A - ガラス管の取り付け方法 - Google Patents

ガラス管の取り付け方法

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JP2003095680A
JP2003095680A JP2001291462A JP2001291462A JP2003095680A JP 2003095680 A JP2003095680 A JP 2003095680A JP 2001291462 A JP2001291462 A JP 2001291462A JP 2001291462 A JP2001291462 A JP 2001291462A JP 2003095680 A JP2003095680 A JP 2003095680A
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glass
glass tube
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JP2001291462A
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English (en)
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Tetsuo Kaigo
哲男 皆合
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/20Uniting glass pieces by fusing without substantial reshaping

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス管に局部的な応力集中が発生し難くす
る。 【解決手段】ガラス管5を前記一方の板ガラス1Aに立
設するに、予め、前記一方の板ガラス1Aの前記貫通孔
4のまわりの板面に、前記接着部材7を配置してから、
前記ガラス管5を前記接着部材7に内嵌させながら立設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の板ガラスを
厚み方向に間隔をあけて配置すると共に、前記一対の板
ガラスの外周部間を封止し、前記一対の板ガラス間に空
隙部を形成してあるガラスパネルにおいて、前記一対の
板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設けられる前
記空隙部に連通する貫通孔に連通するように、前記空隙
部を吸引し減圧するためのガラス管を前記一方の板ガラ
スに立設すると共に、そのガラス管の立設部のまわり
に、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融点ガラスを
成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置し、前記接
着部材を加熱溶融することによって、前記ガラス管を前
記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取り付け方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のガラスパネルでは、空隙部を吸
引し減圧する操作は、ガラス管を、一対の板ガラスのう
ちの何れか一方の板ガラスに設けられる空隙部に連通す
る貫通孔に連通するように取り付けて、かかるガラス管
を介して行う方法が一般に採用されている。このような
ガラス管の板ガラスへの取り付け固着は、接着部材とし
て、ガラス管よりも低温で軟化する低融点ガラスの粉粒
体を成形してなるリング状のものをガラス管の立設部に
外嵌配置した状態にて、雰囲気温度を約500℃に加熱
するなどして、接着部材を加熱溶融させて冷却させる加
熱冷却操作を行うことにより行われている。
【0003】そして、従来、ガラス管を板ガラスに取り
付けるにあたっては、図9に示すように、ガラス管5を
貫通孔4に挿入し板ガラス1Aに立設させた後に、その
ガラス管5の上方から、ガラス管5の外径dと略同径の
内径を有する前記低融点ガラスの粉粒体を成形してなる
ドーナツ状の接着部材7を外嵌させながら挿入すること
で、ガラス管5の立設部6のまわりに接着部材7を外嵌
配置させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、ガラス管5の上方から接着部材7
を挿入させる際に、そのガラス管5の外周に接着部材7
の内周が擦れるなどして、接着部材を形成する低融点ガ
ラスの粉粒体の粉末がガラス管5の露出部外周に部分的
に付着してしまい易いという不具合があった。すると、
低融点ガラスの粉末が、ガラス管の露出部外周に部分的
に付着した状態にて、先述したような加熱冷却操作が行
われるため、その部分的に付着した低融点ガラスの粉末
に起因して、ガラス管の外周に働く応力分布が均一では
なくなって、局部的な応力集中が発生してしまうおそれ
があり、ガラス管が破損してしまう危険性があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、ガラス管に局部的な応力集中が
発生し難くすることができるガラス管の取り付け方法を
提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、図2に例示するごとく、前記ガラス管5を前
記一方の板ガラス1Aに立設するに、予め、前記一方の
板ガラス1Aの前記貫通孔4のまわりの板面に、前記接
着部材7を配置してから、前記ガラス管5を前記接着部
材7に内嵌させながら立設するところにある。
【0007】〔作用効果〕予め貫通孔のまわりの板面に
配置してある接着部材に、ガラス管を内嵌させながら挿
入して、板ガラスに立設するため、その際、ガラス管の
外周に接着部材の内周が擦れるなどして、低融点ガラス
の粉末がガラス管の外周に部分的に付着したとしても、
かかるガラス管外周におけるその粉末の付着部分は、ガ
ラス管の軸方向に沿う方向では、接着部材を配置してあ
る高さ位置以下となる。そして、かかる高さ位置以下の
部分は、加熱冷却操作の際に接着部材を付着させる部分
であるため、仮に低融点ガラスの粉末が付着していたと
しても、ガラス管の露出部外周に対して局部的な応力が
発生してしまう問題が起こることはなくなる。従って、
ガラス管に局部的な応力集中が発生し難くし、ガラス管
が破損してしまう危険性を低減させることができる。
【0008】請求項2記載の発明の特徴構成は、図5に
例示するごとく、前記ガラス管5を前記一方の板ガラス
1Aに立設するに、予め、前記ガラス管5の下部の外周
に前記接着部材7を装着しておいてから、その接着部材
7が装着されたガラス管5を立設するところにある。
【0009】〔作用効果〕予め、ガラス管の下部の外周
に接着部材を装着しておくため、例えば、ガラス管の貫
通孔への立設方向側の端部側から、リング状の接着部
材を外嵌させたり、または、予め、ガラス管の外周の
下部に接着部材を取り付け一体化したものを製造してお
いたりすれば、前者の場合には、低融点ガラスの粉末
がガラス管の外周に部分的に付着したとしても、かかる
付着部分は加熱冷却操作の際に接着部材を付着させる部
分であるから、ガラス管の露出部外周に対して局部的な
応力が発生してしまう問題が起こることはなくなり、後
者の場合には、ガラス管の外周に低融点ガラスの粉末
が付着することはなくなる。従って、ガラス管に局部的
な応力集中が発生し難くし、ガラス管が破損してしまう
危険性を低減させることができる。
【0010】請求項3記載の発明の特徴構成は、図6に
例示するごとく、予め、前記接着部材7を、その内径D
が前記ガラス管5の外径dより大きくなるように成形し
ておき、その接着部材7を、前記一方の板ガラス1Aに
立設させた前記ガラス管5の上方から遊嵌状態にて外嵌
配置させるところにある。
【0011】〔作用効果〕予め、接着部材の内径をガラ
ス管の外径よりも大きくなるよう成形してあるため、簡
便に、その接着部材を、一方の板ガラスに立設させたガ
ラス管の上方からガラス管の外周と接着部材の内周との
間に隙間が形成された遊嵌状態にて外嵌配置させるた
め、そのガラス管の外周に接着部材の内周が擦れるなど
して低融点ガラスの粉末がガラス管の外周に部分的に付
着するおそれを低減させることができる。従って、ガラ
ス管の露出部に局部的な応力集中が発生し難くし、ガラ
ス管が破損してしまう危険性を低減させることができ
る。
【0012】また、このように接着部材を遊嵌状態にて
ガラス管に外嵌配置させるため、そのガラス管の外周に
接着部材の内周が擦れるなどしてガラス管の外周に傷が
形成されるようなことは起こり難く、ガラス管の取り付
け操作で形成される傷を起因として、ガラス管に局部的
な応力集中が発生し、ガラス管が破損してしまう危険性
を低減させることもできる。
【0013】請求項4記載の発明の特徴構成は、図7に
例示するごとく、前記接着部材7を設けるに、その周方
向に沿って複数の分割体7a,7bに分割及び合体自在
に形成ておき、前記一方の板ガラス1Aに立設させた前
記ガラス管5を外方から挟むように前記複数の分割体7
a,7bを合体させることによって、前記接着部材7を
前記ガラス管5に外嵌配置させるところにある。
【0014】〔作用効果〕接着部材をその周方向に沿っ
て分割させてなる複数の分割体を、一方の板ガラスに立
設させたガラス管を外方から挟むようにしながら合体さ
せることによって、接着部材をガラス管5に外嵌配置さ
せるため、まわりにその接着部材を配置させないガラス
管の露出部外周には、低融点ガラスの粉末が付着するこ
とはなくなる。従って、ガラス管に局部的な応力集中が
発生し難くし、ガラス管が破損してしまう危険性を低減
させることができる。
【0015】また、このようにしてガラス管を取り付け
るため、かかる取り付け操作にて、ガラス管の露出部外
周に傷が形成されるようなこともなくなり、ガラス管の
取り付け操作で形成される傷を起因として、ガラス管に
局部的な応力集中が発生し、ガラス管が破損してしまう
ことを防止することもできる。
【0016】請求項5記載の発明の特徴構成は、図8に
例示するごとく、前記一方の板ガラス1Aに立設させる
ガラス管5の外周に被覆体11を被覆させておいて、前
記接着部材7を、前記被覆体11を介して前記ガラス管
5に外嵌させた後、前記被覆体11を取り外すことによ
って、前記接着部材7を前記ガラス管5に外嵌配置させ
るところにある。
【0017】〔作用効果〕ガラス管の外周に被覆体を被
覆させてあるので、ガラス管の上方から接着部材を挿入
させる際には、そのガラス管の外周に被覆させてある被
覆体に、接着部材の内周が擦れるなどして低融点ガラス
の粉末が部分的に付着することとなる。そして、その粉
末が付着している被覆体は、ガラス管に対して接着部材
を所定位置まで外嵌配置させた後に、ガラス管の外周か
ら取り外すため、ガラス管の露出部外周自体に低融点ガ
ラスの粉末が部分的に付着した状態にて、加熱冷却操作
が行われることはなくなる。従って、ガラス管に局部的
な応力集中が発生し難くし、ガラス管が破損してしまう
危険性を低減させることができる。
【0018】また、このようにしてガラス管を取り付け
るため、かかる取り付け操作にて、ガラス管の露出部外
周に傷が形成されるようなこともなくなり、ガラス管の
取り付け操作で形成される傷を起因として、ガラス管に
局部的な応力集中が発生し、ガラス管が破損してしまう
ことを防止することもできる。
【0019】請求項6記載の発明の特徴構成は、前記接
着部材として、低融点ガラスを溶融して成形したもの
を、前記ガラス管に外嵌配置させるところにある。
【0020】〔作用効果〕このように低融点ガラスを溶
融して成形したものを用いるので、従来のような低融点
ガラスの粉粒体を成形したものに比べると、接着部材の
内周側は平滑なものとなり、仮に接着部材の内周がガラ
ス管の外周に擦れたとしても、そのガラス管の露出部外
周には、低融点ガラスの粉末が付着するようなことは起
こり難くなる。従って、ガラス管に局部的な応力集中が
発生し難くし、ガラス管が破損してしまう危険性を低減
させることができる。
【0021】また、このように接着部材の内周側は平滑
なものであるから、仮に接着部材の内周がガラス管の外
周に擦れたとしても、ガラス管の外周に微細な傷が形成
されることも起こり難く、ガラス管の取り付け操作で形
成される傷を起因として、ガラス管に局部的な応力集中
が発生し、ガラス管が破損してしまうことを防止するこ
ともできる。
【0022】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0024】〔第1実施形態〕まず、本発明に係る方法
を用いて、ガラス管を取り付けるガラスパネルの一例に
ついて簡単に説明する。図1に示すように、前記ガラス
パネルPは、まず、板面を互いに対向させてある一対の
板ガラス1(1A,1B)間に間隔保持用のスペーサー
2を介在させるとともに、その一対の板ガラス1間の外
周部を、全周に亘って、板ガラス1よりも低融点で、か
つ、気体透過度の低い低融点ガラスからなる封止用材料
3により封止して、一対の板ガラス1間に空隙部Vを形
成して、構成してある。
【0025】前記板ガラス1A,1Bは、本実施形態で
は厚みが約3mmの透明なフロートガラスからなり、一
方の板ガラス1Aの方は、他方の板ガラス1Bよりも面
積が若干小さく、他方の板ガラス1Bの外周縁部が、一
方の板ガラス1Aの外周縁部から突出するように構成し
てあり、その突出部上に封止用材料3を載置すること
で、空隙部Vの密閉作業を効率的に、かつ、確実に行う
ことができる。
【0026】前記スペーサー2は、圧縮強度が約4.9
×108 Pa(5×103 kgf/cm2 )以上の材
料、例えば、ステンレス鋼(SUS304)を使用し
て、直径が0.3mm〜1.0mm程度で、高さが0.
15mm〜1.0mm程度の円柱形が好ましく、また、
各スペーサー2間の間隔は、20mm程度が好ましい。
【0027】そして、図2に示すように、一対の板ガラ
ス1のうち一方の板ガラス1Aには、空隙部Vに連通す
る貫通孔4を設けてある。この貫通孔4は、本実施形態
では、図2に示すように、約3mm程度の大径孔4aと
直径2mm程度の小径孔4bとを、一方のガラス板1A
に形成して構成してある。
【0028】以下、前記貫通孔4に連通するように、空
隙部Vを吸引し減圧するためのガラス管5を、ガラス管
5の立設部6のまわりに接着部材7を外嵌配置させて、
その後、加熱冷却操作を行い板ガラス1Aの板面に固着
し取り付ける方法について、説明する。
【0029】まず、図2(イ)に示すように、予め、板
ガラス1Aの貫通孔4のまわりの板面に、ガラス管5よ
りも低温で軟化する低融点ガラスの粉粒体を成形してな
るリング状の接着部材7を載置しておく。次に、図2
(ロ)に示すように、ガラス管5を接着部材7に内嵌さ
せながら貫通孔4に挿入し、大径孔4aと小径孔4bと
の段つき部分に載置させて、小径孔4bと連通するよう
に、立設する(図3参照)。
【0030】そして、環境温度を500℃程度まで上昇
させることによって、接着材料7を焼結させて、板ガラ
ス1Aの板面に取り付け、その後、適宜、ガラス管5を
介して空隙部Vを吸引して、空隙部Vを減圧状態に保持
する。
【0031】その空隙部Vを減圧状態に保持する一例を
示すと、図4に示すように、加熱炉B内にガラスパネル
Pを板ガラス1Aが上側になるように水平に支持し、そ
の板ガラス1Aの板面に吸引封止装置Aの吸引カップA
2を載置してガラス管5を覆う。前記吸引封止装置A
は、吸引口A1を形成している有底円筒状の吸引カップ
A2の横側部に、空隙部V内の気体を吸引排出するフレ
キシブルパイプA3を連通接続し、吸引カップA2の先
端には板ガラス1Aの板面との間を密閉する弾性Oリン
グA4を備え、吸引カップA2の底部内側にはガラス管
5の先端部5aを加熱溶融させる電気ヒーターA5を設
けてある。そして、吸引カップA2の先端をOリングA
4を介して板ガラス1Aの板面に密着させ、例えば20
0℃程度に加熱して空隙部V内を活性化しながら、フレ
キシブルパイプA3を介して空隙部V内の気体を吸引排
出して、空隙部Vを約1.33Pa(1.0×10-2
orr)以下に減圧する。その後は、図示しないが、例
えば、ガラス管の先端部を局部加熱(約1000℃)す
ることにより溶融させて、貫通孔を封止し、この状態で
冷却した後、溶融したガラス管を覆う保護用キャップを
板ガラスに接着するなどすればよい。
【0032】〔第2実施形態〕図5は、ガラス管5を板
ガラス1Aに対して立設させるにあたっての別実施形態
を示し、ガラス管5の外周の下部に、予め、接着部材7
を装着してあり、その接着部材7が装着された状態に
て、ガラス管5を貫通孔4に連通するように立設する。
尚、ガラス管5の外周の下部に接着部材7を装着するに
あたっては、例えば、ガラス管5の貫通孔4への立設方
向側(本実施形態では下側)端部の方から、リング状の
接着部材7を外嵌させたり、または、予め、ガラス管5
の外周の下部に接着部材7を取り付け一体化したものを
製造しておいたりすればよい。その他の構成は第1実施
形態と同様である。
【0033】〔第3実施形態〕図6は、ガラス管5を板
ガラス1Aに対して立設させるにあたっての別実施形態
を示し、予め、接着部材7を、その内径Dがガラス管5
の外径dより大きくなるように成形しておき、まず貫通
孔4に連通するようにガラス管5を立設してから、その
後、接着部材7を、ガラス管5の上方から遊嵌状態にて
外嵌配置させる。その他の構成は第1実施形態と同様で
ある。
【0034】〔第4実施形態〕図7は、板ガラス1Aに
立設させたガラス管5に対して、接着部材7を取り付け
るにあたっての別実施形態を示し、図7(イ)に示すよ
うに、予め、接着部材7を、その周方向に沿って複数の
分割体7a,7bに分割及び合体自在に形成しておき、
そして、図7(ロ)に示すように、ガラス管5を外方か
ら挟むように複数の分割体7a,7bを合体させること
によって、接着部材7をガラス管5に外嵌配置させる。
尚、接着部材7を構成する分割体の個数は2つに限ら
ず、3つでもよく、また、分割体の形状はいずれもが均
等な形状からなるものに限るものではなく、例えば、接
着部材7の1/2体が1つと接着部材7の1/4体が2
つからなるものでもよい。その他の構成は第1実施形態
と同様である。
【0035】〔第5実施形態〕図8は、板ガラス1Aに
立設させたガラス管5に対して、接着部材7を取り付け
るにあたっての別実施形態を示し、被覆体11として、
合成樹脂材料からなる被覆シート11を設け、図8
(イ)に示すように、予め、立設させるガラス管5の外
周に被覆体11を被覆させておいて、接着部材7を、被
覆体11を介してガラス管5に外嵌させた後、図8
(ロ)に示すように、被覆体11を抜き取ることによっ
て、接着部材7をガラス管5に外嵌配置させる。尚、予
め被覆体11によりガラス管5の外周部分を被覆させる
にあたっては、ガラス管5の外周における軸方向に沿う
方向で接着部材7を挿通させる部分に少なくとも被覆さ
せておけばよい。また、被覆体11としては、上述のよ
うに被覆シートからなるものに限らず、スリーブ等から
なるものを用いてもよい。その他の構成は第1実施形態
と同様である。
【0036】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。 〈1〉 接着部材7としては、低融点ガラスの粉粒体を
成形してなるものに限らず、低融点ガラスを溶融して成
形したものを用いてもよく、その場合には、接着部材の
内周を、粉粒体から成形したものに比べてより平滑にで
きることから、上記に説明した第1実施形態〜第5実施
形態は勿論のこと、第9図に例示するように、ガラス管
5を貫通孔4に挿入し板ガラス1Aに立設させた後に、
そのガラス管5の上方から、ガラス管5の外径dと略同
径の内径を有する前記低融点ガラスを溶融成形してなる
ドーナツ状の接着部材7を外嵌させながら挿入すること
で、ガラス管5の立設部6のまわりに接着部材7を外嵌
配置させてもよい。 〈2〉 また、接着材料7の形状は、先の実施形態で例
示した平板型のドーナツ状のもの限らず、例えば、円柱
状筒型や円錐台状筒型でもよい。 〈3〉 本発明に係るガラスパネルに使用する板ガラス
は、先の実施形態で説明したフロートガラスに限るもの
ではなく、その種別は任意に選定することが可能であ
り、例えば型板ガラス、すりガラス(表面処理により光
を拡散させる機能を付与したガラス)、網入りガラス又
は強化ガラスや熱線吸収、紫外線吸収、熱線反射、低放
射等の機能を付与した板ガラスや、それらとの組み合わ
せであっても良い。また、ガラスの組成については、ソ
ーダ珪酸ガラス(ソーダ石灰シリカガラス)や、ホウ珪
酸ガラスや、アルミノ珪酸ガラスや、各種結晶化ガラス
であっても良い。尚、本発明のガラスパネルに使用する
板ガラスは、一方の板ガラスと他方の板ガラスとが、長
さや巾寸法が異なるものに限定されるものではなく、同
寸法に形成してあるものを使用するものであっても良
い。 〈4〉 また、スペーサーの材料としてステンレス鋼に
ついて説明したが、そのようなものに限るものではな
く、例えば、インコネル718や他の金属材料、石英ガ
ラス、セラミックなどの各種の材料でスペーサーを形成
することができ、また、その形状についても、円柱形に
限らず、角柱形などにすることができ、各スペーサー間
の間隔についても、適宜変更が可能である。そして、一
対の板ガラスの外周部間を封止する封止用材料として
は、低融点ガラス、又は、インジウム・鉛・錫・亜鉛な
どを主成分とする金属はんだで封着してある。 〈5〉 先の実施形態では空隙部が減圧してあるいわゆ
る真空複層ガラスについて説明したが、本発明に係るガ
ラスパネルは、このようなものに限らず、例えば、空隙
部に気体を封入してあるいわゆるプラズマディスプレイ
パネルでも良い。また、本発明に係るガラスパネルは、
多種にわたる用途に使用することが可能で、例えば、建
築用・乗物用(自動車の窓ガラス、鉄道車両の窓ガラ
ス、船舶の窓ガラス)・機器要素用(プラズマディスプ
レイの表面ガラスや、冷蔵庫の開閉扉や壁部、保温装置
の開閉扉や壁部)等に用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスパネルの一例を示す一部切欠き斜視図
【図2】本発明に係るガラス管の取り付け方法の一実施
形態を示す断面図
【図3】本発明に係る方法によりガラス管を取り付けた
形態を示す断面図
【図4】空隙部を吸引する工程の一例を示す断面図
【図5】本発明に係るガラス管の取り付け方法の別実施
形態を示す断面図
【図6】本発明に係るガラス管の取り付け方法の別実施
形態を示す断面図
【図7】本発明に係るガラス管の取り付け方法の別実施
形態を示す斜視図
【図8】本発明に係るガラス管の取り付け方法の別実施
形態を示す斜視図
【図9】ガラス管の取り付け方法を示す断面図
【符号の説明】
P ガラスパネル V 空隙部 1(1A,1B) 板ガラス 2 スペーサー 4 貫通孔 5 ガラス管 6 立設部 7 接着部材 11 被覆体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の板ガラスを厚み方向に間隔をあけ
    て配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周部間を封
    止し、前記一対の板ガラス間に空隙部を形成してあるガ
    ラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設
    けられる前記空隙部に連通する貫通孔に連通するよう
    に、前記空隙部を吸引し減圧するためのガラス管を前記
    一方の板ガラスに立設すると共に、そのガラス管の立設
    部のまわりに、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融
    点ガラスを成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置
    し、前記接着部材を加熱溶融することによって、前記ガ
    ラス管を前記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取
    り付け方法であって、 前記ガラス管を前記一方の板ガラスに立設するに、予
    め、前記一方の板ガラスの前記貫通孔のまわりの板面
    に、前記接着部材を配置してから、前記ガラス管を前記
    接着部材に内嵌させながら立設するガラス管の取り付け
    方法。
  2. 【請求項2】 一対の板ガラスを厚み方向に間隔をあけ
    て配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周部間を封
    止し、前記一対の板ガラス間に空隙部を形成してあるガ
    ラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設
    けられる前記空隙部に連通する貫通孔に連通するよう
    に、前記空隙部を吸引し減圧するためのガラス管を前記
    一方の板ガラスに立設すると共に、そのガラス管の立設
    部のまわりに、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融
    点ガラスを成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置
    し、前記接着部材を加熱溶融することによって、前記ガ
    ラス管を前記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取
    り付け方法であって、 前記ガラス管を前記一方の板ガラスに立設するに、予
    め、前記ガラス管の下部の外周に前記接着部材を装着し
    ておいてから、その接着部材が装着されたガラス管を立
    設するガラス管の取り付け方法。
  3. 【請求項3】 一対の板ガラスを厚み方向に間隔をあけ
    て配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周部間を封
    止し、前記一対の板ガラス間に空隙部を形成してあるガ
    ラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設
    けられる前記空隙部に連通する貫通孔に連通するよう
    に、前記空隙部を吸引し減圧するためのガラス管を前記
    一方の板ガラスに立設すると共に、そのガラス管の立設
    部のまわりに、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融
    点ガラスを成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置
    し、前記接着部材を加熱溶融することによって、前記ガ
    ラス管を前記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取
    り付け方法であって、 予め、前記接着部材を、その内径が前記ガラス管の外径
    より大きくなるように成形しておき、その接着部材を、
    前記一方の板ガラスに立設させた前記ガラス管の上方か
    ら遊嵌状態にて外嵌配置させるガラス管の取り付け方
    法。
  4. 【請求項4】 一対の板ガラスを厚み方向に間隔をあけ
    て配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周部間を封
    止し、前記一対の板ガラス間に空隙部を形成してあるガ
    ラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設
    けられる前記空隙部に連通する貫通孔に連通するよう
    に、前記空隙部を吸引し減圧するためのガラス管を前記
    一方の板ガラスに立設すると共に、そのガラス管の立設
    部のまわりに、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融
    点ガラスを成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置
    し、前記接着部材を加熱溶融することによって、前記ガ
    ラス管を前記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取
    り付け方法であって、 前記接着部材を設けるに、その周方向に沿って複数の分
    割体に分割及び合体自在に形成しておき、前記一方の板
    ガラスに立設させた前記ガラス管を外方から挟むように
    前記複数の分割体を合体させることによって、前記接着
    部材を前記ガラス管に外嵌配置させるガラス管の取り付
    け方法。
  5. 【請求項5】 一対の板ガラスを厚み方向に間隔をあけ
    て配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周部間を封
    止し、前記一対の板ガラス間に空隙部を形成してあるガ
    ラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設
    けられる前記空隙部に連通する貫通孔に連通するよう
    に、前記空隙部を吸引し減圧するためのガラス管を前記
    一方の板ガラスに立設すると共に、そのガラス管の立設
    部のまわりに、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融
    点ガラスを成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置
    し、前記接着部材を加熱溶融することによって、前記ガ
    ラス管を前記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取
    り付け方法であって、 前記一方の板ガラスに立設させるガラス管の外周に被覆
    体を被覆させておいて、前記接着部材を、前記被覆体を
    介して前記ガラス管に外嵌させた後、前記被覆体を取り
    外すことによって、前記接着部材を前記ガラス管に外嵌
    配置させるガラス管の取り付け方法。
  6. 【請求項6】 一対の板ガラスを厚み方向に間隔をあけ
    て配置すると共に、前記一対の板ガラスの外周部間を封
    止し、前記一対の板ガラス間に空隙部を形成してあるガ
    ラスパネルにおいて、 前記一対の板ガラスのうちの何れか一方の板ガラスに設
    けられる前記空隙部に連通する貫通孔に連通するよう
    に、前記空隙部を吸引し減圧するためのガラス管を前記
    一方の板ガラスに立設すると共に、そのガラス管の立設
    部のまわりに、前記ガラス管よりも低温で軟化する低融
    点ガラスを成形してなるリング状の接着部材を外嵌配置
    し、前記接着部材を加熱溶融することによって、前記ガ
    ラス管を前記一方の板ガラスに取り付けるガラス管の取
    り付け方法であって、 前記接着部材として、低融点ガラスを溶融して成形した
    ものを、前記ガラス管に外嵌配置させるガラス管の取り
    付け方法。
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