JP2003192142A - アンローダ、散荷の払出方法およびプログラム - Google Patents

アンローダ、散荷の払出方法およびプログラム

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JP2003192142A
JP2003192142A JP2001401971A JP2001401971A JP2003192142A JP 2003192142 A JP2003192142 A JP 2003192142A JP 2001401971 A JP2001401971 A JP 2001401971A JP 2001401971 A JP2001401971 A JP 2001401971A JP 2003192142 A JP2003192142 A JP 2003192142A
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Kozo Yokomichi
浩三 横路
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 散荷の払出量を画一的に算出して、散荷の定
量的な払いし出を可能とするアンローダ、散荷の払出方
法およびプログラムを提供すること。 【解決手段】 アンローダ1を、石炭等の散荷を蓄積す
ると共に、この散荷をトラック等の搬送手段220に払
い出すホッパー等の貯蔵手段110を含み構成する。そ
して、この貯蔵手段110には、貯蔵手段110内に蓄
積している散荷の重量を計測する蓄積量計測部12を設
ける。また、散荷を貯蔵手段110に供給するバケット
式等の散荷供給手段104を設ける。そして、この散荷
供給手段104には、供給する散荷の重量を計測する供
給量計測部11を設ける。そして、蓄積量計測部12お
よび供給量計測部11から散荷の蓄積量および供給量に
関する情報を取得し、この情報に基づいて貯蔵手段11
0からの散荷の払出量を算出する払出量算出手段10を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンローダ、散
荷の払出方法およびプログラムに関し、更に詳しくは、
散荷の払出量を画一的に算出して、散荷の定量的な払い
出しを可能とするアンローダ、散荷の払出方法およびプ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石等の散荷
(バラ荷)をホッパー等の貯蔵手段にに蓄積し、このホ
ッパーからトラック、列車、船舶、コンベア等の搬送手
段に払い出すアンローダは、現在公知である。図13
は、従来のアンローダを示す全体構成図である。このア
ンローダ100は、架台101と、フレーム102と、
ブーム103と、バケット104と、ホッパー110と
を含み構成される。架台101は、岸壁200上に設置
されてアンローダ100の土台を構成する。フレーム1
02は、複数の柱状部材からなり架台101上に立設さ
れる。ブーム103は、梁状部材からなりフレーム10
2に支持されて水平方向に延出する。バケット104
は、フレーム102上のトロリ(図示省略)を介したワ
イヤー105で吊り下げて設置され、上下左右前後に移
動して船舶210の船倉211内から散荷を搬出し、ホ
ッパー110に供給する。ホッパー110は、2つの払
出口111、111を備える二股構造を有し、架台10
1の下方に設置される。ホッパー110は、バケット1
04から供給された散荷を蓄積して、これらの払出口1
11、111から搬送用のトラック220、220にそ
れぞれ散荷を払い出す。従来のアンローダ100では、
この散荷の払出作業は、操作員が目測により払出量を計
測しつつ、各トラック220毎にホッパー110の払出
口111を開閉して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアンローダ100では、操作員の目測により払出量
を計測していたため、トラック220毎に払出量が不均
一であったり、意図した払出量から大幅にずれていたり
する問題点があった。
【0004】ここで、従来のアンローダ100では、ホ
ッパー110内の散荷の重量を計測する荷重計(図示省
略)が、ホッパー110の底部に設けられている。しか
し、この荷重計は、専らホッパー110内の散荷の残量
を管理するために用いられ、散荷の払出量の計測には用
いられていなかった。また、ホッパー110には、散荷
の払出中にもバケット104から散荷が供給されるの
で、たとえ操作員が荷重計の計測値を見ていても、散荷
の払出量を正確に計測できないという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】ここで、上記課題を解決
する手段としては、例えば、上記散荷の供給を、散荷の
払出中は停止する方法が考えられる。しかし、かかる方
法は作業効率の観点から採用し難い。また、ホッパー1
10の払出口111の開放時間から散荷の払出量を算出
する方法も考えられる。しかし、払出口111から払い
出される散荷の流量は一定でなく、種々の要因により変
化するため、かかる算出方法では毎回の払出量に大きな
ばらつきが生ずるという問題点がある。また、ホッパー
110の各股部に第2のホッパーを設け(図示省略)、
ここに重量計を設置して散荷の払出量を計測する方法も
考えられる。しかし、かかる方法では第2のホッパーの
設置など大がかりな設備を要するという問題点があり、
また、払出中における散荷の流速は速いため、払出時に
て散荷が第2ホッパーの荷重計に衝突して重量を正確に
計測できないという問題点もある。
【0006】そこで、上記の検討結果に鑑み、この発明
にかかるアンローダは、石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石そ
の他の散荷を蓄積すると共に、蓄積している当該散荷の
重量を計測する蓄積量計測部を備え、且つ、前記散荷を
トラック、列車、船舶、コンベアその他の搬送手段に払
い出すホッパーその他の貯蔵手段と、前記散荷を前記貯
蔵手段に供給すると共に、供給する当該散荷の重量を計
測する供給量計測部を備えるバケット式、コンベア式そ
の他の散荷供給手段と、前記蓄積量計測部および前記供
給量計測部から前記散荷の蓄積量および供給量に関する
情報を取得すると共に、当該情報に基づいて前記貯蔵手
段からの前記散荷の払出量を算出する払出量算出手段と
を含む。
【0007】この発明では、貯蔵手段内に蓄積している
散荷の重量(蓄積量)と、この貯蔵手段に供給する散荷
の重量(供給量)とを計測し、これらの計測結果に基づ
いて貯蔵手段からの散荷の払出量を算出する。これによ
り、操作員の目測により払出量を算出する場合と比較し
て、散荷の払出量を正確に算出できるので、定量的かつ
画一的な散荷の払出が可能となる。なお、蓄積量や供給
量の計測は、荷重計その他当業者公知の計測手段により
行ってよい。また、払出量の算出にかかる演算は、特に
限定がなく、当業者自明の演算方法を採用してもよい。
【0008】また、この発明にかかるアンローダは、石
炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散荷を蓄積すると共
に、蓄積している当該散荷の重量を計測する蓄積量計測
部を備え、且つ、前記散荷をトラック、列車、船舶、コ
ンベアその他の搬送手段に払い出すホッパーその他の貯
蔵手段と、前記蓄積量計測部から前記散荷の蓄積量の推
移に関する情報を取得すると共に、当該情報に基づい
て、一定の推定基準の下、前記貯蔵手段からの前記散荷
の払出量を推定算出する払出量算出手段とを含む。
【0009】この発明において、払出量算出手段は、蓄
積量計測部から取得した散荷の蓄積量に関する情報に基
づいて、一定の推定基準の下、ホッパーの払出量を推定
算出する。これにより、一定の推定基準による画一的な
払出量の算出が可能となるので、操作員の目測による場
合と比較して、より安定的かつ定量的な散荷の払出が可
能となる。
【0010】なお、払出量の推定基準は、特に限定はな
いが、散荷の種類やアンローダの特性、散荷の供給量や
払出量、散荷の供給時間や払出時間などを考慮し、さら
に、当業者の経験則を加味して、より正確な払出量を算
出できるように適宜設計変更することが好ましい。ま
た、「一定の推定基準」とは、一連の搬送作業において
画一的に払出量を算出し、同一条件下であれば同一の算
出結果を得られる推定基準を意味する。したがって、例
えば、10屯トラックでは演算式Aを、5屯トラックで
は演算式Bを適用するような推定基準を採用してもよ
い。また、この推定基準は、当業者の経験則、ノウ・ハ
ウ等により、より的確に払出量を算出できるように適宜
設計変更することが好ましい。
【0011】また、この発明にかかるアンローダは、上
記アンローダにおいて、前記貯蔵手段は、前記散荷の払
出口を複数有すると共に、当該払出口の一の払出口にて
前記散荷を払出中のときは、他の払出口を閉鎖するイン
ターロック部を有する。
【0012】この発明において、貯蔵手段は、複数の払
出口のうち、一の払出口から散荷を払出中のときは、他
の払出口を閉鎖する。これにより、複数の払出口からの
同時払出を防止できるので、上記払出量算出手段におい
て各払出口からの払出量を正確に算出できる利点があ
る。
【0013】また、この発明にかかるアンローダは、上
記アンローダにおいて、さらに、前記搬送手段に払い出
された前記散荷の量を検出して前記散荷の過度の払い出
しを抑制する過載抑制手段を含む。これにより、搬送手
段における散荷の過載により、散荷が溢れる等の事故を
未然に抑止できる。
【0014】また、この発明であるアンローダは、上記
アンローダにおいて、前記払出量算出手段は、前記散荷
の払出量をリアルタイムで算出するリアルタイム算出部
を備え、且つ、前記貯蔵手段は、前記払出量の算出結果
に基づき、前記散荷の総払出量が任意の払出量に到達し
たときは、前記散荷の払出を停止する払出停止手段を備
える。これにより、任意の設定値による散荷の定量払出
が可能となる。
【0015】また、この発明である散荷の払出方法は、
石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散荷を、アンロー
ダのホッパーその他の貯蔵手段に供給して蓄積し、当該
貯蔵手段からトラック、列車、船舶、コンベアその他の
搬送手段に払い出す散荷の払出方法において、前記貯蔵
手段に蓄積している前記散荷の重量を計測する蓄積量計
測ステップと、前記貯蔵手段に供給する前記散荷の重量
を計測する供給量計測ステップと、計測した前記散荷の
蓄積量および供給量に関する情報に基づいて前記ホッパ
ーの払出量を算出する払出量算出ステップとを含む。
【0016】この発明では、貯蔵手段内の散荷の蓄積量
と、この貯蔵手段への散荷の供給量とを計測し、これら
の計測結果に基づき貯蔵手段からの散荷の払出量を算出
する。これにより、操作員の目測により払出量を算出す
る場合と比較して、散荷の払出量を正確に算出できるの
で、散荷の定量払出が可能となる。なお、蓄積量や供給
量の計測は、荷重計その他当業者公知の計測手段により
行ってよい。また、払出量の算出にかかる演算は、特に
限定がなく、当業者自明の演算方法を採用してもよい。
【0017】また、この発明である散荷の払出方法は、
石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散荷を、アンロー
ダのホッパーその他の貯蔵手段に供給して蓄積し、当該
貯蔵手段からトラック、列車、船舶、コンベアその他の
搬送手段に払い出す散荷の払出方法において、前記貯蔵
手段に蓄積している前記散荷の重量を計測する蓄積量計
測ステップと、計測した前記散荷の蓄積量に関する情報
に基づいて、一定の推定基準の下、前記貯蔵手段からの
前記散荷の払出量を推定算出する払出量算出ステップと
を含む。
【0018】この発明において、払出量算出ステップ
は、蓄積量計測部から取得した散荷の蓄積量に関する情
報に基づいて、一定の推定基準の下、ホッパーの払出量
を推定算出する。これにより、一定の推定基準による画
一的な払出量の算出が可能となるので、操作員の目測に
よる場合と比較して、より安定的かつ定量的な散荷の払
出が可能となる。
【0019】また、この発明である散荷の払出方法は、
上記散荷の払出方法において、前記払出量算出ステップ
は、前記散荷が前記貯蔵手段に供給されていないときに
おける前記散荷の蓄積量の推移から、前記散荷の単位時
間あたりの払出量qを算出すると共に、当該払出量q
を、前記散荷が前記貯蔵手段に供給されているときにお
ける前記散荷の単位時間あたりの払出量qsと推定する
推定払出量算出ステップを含む。
【0020】この発明では、散荷が貯蔵手段に供給され
ていないときにおける散荷の蓄積量の推移から、単位時
間あたりの払出量qを算出し、これを散荷が貯蔵手段に
供給されているときにおける単位時間あたりの払出量q
sと推定する。これにより、散荷が供給され、貯蔵手段
内の蓄積量が増加しているときにも払出量を特定できる
ので、より画一的かつ定量的に散荷の払出量を算出でき
る。
【0021】また、この発明である散荷の払出方法は、
上記散荷の払出方法において、前記払出量算出ステップ
は、前記散荷が前記貯蔵手段に供給されていないときに
おける前記散荷の蓄積量の推移から、前記散荷の単位時
間あたりの払出量qを算出するステップと、前記払出量
qを、任意の補正関数f(q)に代入して補正する払出
量補正ステップと、前記補正後の払出量f(q)を、前
記散荷が前記貯蔵手段に供給されているときにおける前
記散荷の単位時間あたりの払出量qsと推定する推定払
出量算出ステップとを含む。
【0022】この発明では、算出した払出量qを、任意
の補正関数f(q)に代入して補正し、これを散荷が貯
蔵手段に供給されているときにおける払出量qsと推定
する。これにより、補正をしない場合と比較して、より
現実の払出量に近い数値を払出量qsとして推定できる
利点がある。なお、補正関数f(q)は、上記の観点か
ら、より現実の払出量に近い数値を得られる関数である
ことを要する。具体的には、例えば、f(q)=k×q
(k:当業者の経験則に基づき決定された比例定数)等
が該当する。
【0023】また、この発明である散荷の払出方法は、
上記散荷の払出方法において、前記払出量算出ステップ
は、前記払出量の算出処理を前記散荷の払出中にてリア
ルタイムで行うリアルタイム算出ステップであり、且
つ、当該払出量の算出結果に基づき、前記散荷の総払出
量が任意の払出量に到達したときは、前記散荷の払出処
理を停止する払出停止ステップを含む。これにより、任
意の設定値による散荷の定量払出が可能となる。
【0024】また、この発明であるプログラムは、上記
散荷の払出方法をコンピュータに実行させる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。また、以下に示す実
施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易な
もの、或いは実質的同一のものが含まれる。
【0026】(実施の形態1)図1および図2は、この
発明の実施の形態1にかかるアンローダ1の要部を示す
正面図および側面図である。これらの図において、上記
従来のアンローダ100と同一の構成要素には同一の符
号を付し、その説明を省略する。このアンローダ1は、
船倉211から散荷を搬出するバケット104と、この
バケット104から供給された散荷を蓄積してトラック
220に払い出すホッパー110と、アンローダ1の操
作室(図示省略)あるいは制御装置室(図示省略)に設
置される制御装置10とを含み構成される。バケット1
04には、ホッパー110に供給する散荷の重量(供給
量)を計測する荷重計11が設置され、また、ホッパー
110には、ホッパー110に蓄積している散荷の重量
(蓄積量)を計測する荷重計12が設置される。これら
の荷重計11,12は、操作室あるいは制御装置室の制
御装置10に接続し、散荷の供給量および蓄積量に関す
る情報をこの制御装置10に提供する。
【0027】また、ホッパー110は、二つの払出口1
11を有する二股構造を有し、これらの払出口111,
111にそれぞれトラック220,220を待機させて
散荷の払出を行う(図1参照)。各払出口111は、イ
ンターロック部を備え、相互に独立して開閉動作できる
と共に、一の払出口111にて散荷を払出中のときは他
の払出口を閉鎖することもできる。各払出口111は、
操作室あるいは制御装置室の制御装置10に接続し、こ
の制御装置10から指令を受けてその開閉動作を行う。
【0028】また、このアンローダ1は、積山装置20
を備える。積山装置20は、裾部を有する蛇腹状の胴部
21と、この胴部21の内側に吊り下げられる過載検出
部22とを含み構成される。胴部21は、払い出された
散荷をトラック220の荷台に積み上げて積山を形成す
る機能を有する。過載検出部22は、散荷が過度に払い
出されてトラック220の荷台から溢れる等の事態を防
止する機能を有する。なお、散荷の過載は、過載検出部
22がトラック220の荷台に積山した散荷に接触して
横転することで検出される。また、過載検出部22は、
操作室あるいは制御装置室の制御装置10に接続し、こ
の制御装置10に散荷の過載を報知する。
【0029】図3は、図1および図2に記載した制御装
置10の機能を示すブロック図である。制御装置10
は、払出口制御機能10aと、払出量算出機能10b
と、インターロック機能10cと、過載抑制機能10d
と、払出量設定機能10eと、モニタ表示機能10f
と、払出履歴機能10gとを有する。払出口制御機能1
0aは、ホッパー110の払出口の開閉動作を制御する
機能であり、他の諸機能と結びついて散荷の払出量を管
理する。払出口制御機能10aは、この制御装置10の
基本機能であり、払出作業の自動化を実現する機能であ
る。払出量算出機能10bは、バケット104およびホ
ッパー110の荷重計11,12から散荷の供給量およ
び蓄積量に関する情報を取得し、この情報に基づいて散
荷の払出量を算出する機能である。これにより、散荷の
払出量を操作員の目測によることなく画一的に算出でき
るので、定量的な散荷の払出が可能となると共に、上記
払出口制御機能10aとリンクして払出作業を自動化で
きる。なお、払出量の算出方法については後述する。
【0030】インターロック機能10cは、ホッパー1
10の各払出口111,111において、一の払出口1
11が散荷を払出中のときは、他の払出口111を閉鎖
して複数の払出口111からの同時払出を防止する機能
である。これにより、いずれの払出口111からいくら
の散荷が払い出されたかを明確に把握できるので、散荷
の払出量を正確に算出できる。過載抑制機能10dは、
トラック220の荷台に払い出された散荷の過載を抑制
する機能である。過載抑制機能10dは、積山の過載を
積山装置20の過載検出部22にて検出し、払出口制御
機能10aとリンクしてホッパー110の払出口111
を閉鎖する。これにより、積み過ぎによるトラック22
0荷台からの散荷の溢れ等を抑制できる。
【0031】払出量設定機能10eは、制御装置10の
入力部(図示省略)から入力された任意の払出量を設定
値として記憶する機能であり、他の諸機能とリンクして
散荷の払出量を管理し、払出作業の自動化を実現する。
なお、散荷の払出量は、任意の一定量に設定してもよい
し、散荷の種類やトラック220の車載量等に応じて設
定値を自動変更する可変設定としてもよい。また、ホッ
パー110の各払出口111、111毎に異なる払出量
を設定できるようにしてもよい。モニタ表示機能10f
は、散荷の払出状況や払出量の設定値を操作室のモニタ
装置(図示省略)に表示する機能である。これにより、
払出作業を監視して散荷の払出ミスや突発的な事故等を
未然に防止できる。払出履歴機能10gは、散荷の払出
履歴を記録する機能である。これにより、散荷の総払出
量の管理等を行える。
【0032】この実施の形態1において、バケット10
4は、船倉211から搬出した散荷を上方から放荷して
ホッパー110内に供給する(図1および図2参照)。
このとき、バケット104の荷重計11は、供給する散
荷の重量を計測して散荷の供給量に関する情報を操作室
あるいは制御装置室の制御装置10に提供する。ホッパ
ー110は、供給された散荷を蓄積し、払出口111、
111をそれぞれ開閉して下方で待機するトラック22
0、220に払い出す。このとき、ホッパー110の荷
重計12は、ホッパー110が蓄積している散荷の重量
を計測し、散荷の蓄積量に関する情報をリアルタイムで
制御装置10に提供する。
【0033】また、ホッパー110の払出口111は、
その開閉動作を制御装置10に制御され、一の払出口1
11を開放中のときは他の払出口111を閉鎖して、一
の払出口111のみから散荷を払い出す。すなわち、ホ
ッパー110は二つの払出口111,111を有する
が、いずれかの払出口111からのみ散荷の払出を行
い、同時払出は行わない。しかしながら、10屯トラッ
クの場合、散荷の積み込み作業は、トラック220の進
入から退出まで約40秒程度の時間で完了し、また、こ
の時間にはトラック220の位置決めに要する時間も含
まれる。したがって、トラック220のローテーション
を適切に行うことで、散荷の積み込み効率は向上し、同
時払出を行わないデメリットを容易に解消できる。
【0034】また、積山装置20は、払い出された散荷
をトラック220の荷台上にて整えて、積山を形成す
る。積山装置20の過載検出部22は、積山がある一定
高さまで達すると、この積山に触れて、積載が完了した
旨を制御装置10に報知する。積載が完了したトラック
220は、払出口111の下から退出して散荷を所定の
目的地に搬送する。そして、払出口111の下には次の
トラック220が進入して待機し、新たな散荷を積み込
み退出する。
【0035】また、制御装置10は、バケット104と
ホッパー110とにそれぞれ設けた荷重計11,12か
ら、ホッパー110に供給する散荷の重量(供給量)
と、ホッパー110に蓄積している散荷の重量(蓄積
量)とに関する情報を取得する。図4は、かかる荷重計
11,12の計測結果の一例を示すグラフである。この
グラフは、縦軸に、ホッパー110内の散荷の重量、並
びにバケット104内の散荷の重量を取り、横軸に、時
間を取って散荷の供給量および蓄積量に関する推移を示
す。このグラフにおいて、w1は、新たな散荷の供給前
における散荷の払出量を示し、また、w2は、散荷供給
後の払出量を、w3は、散荷供給中の払出量を、wk
は、散荷の供給量をそれぞれ示す。また、t1は、散荷
供給前の払出時間を、t2は、散荷供給後の払出時間
を、t3は、散荷供給中の払出時間をそれぞれ示す。
【0036】また、制御装置10は、これらの計測値に
基づいて、払出口111からの散荷の払出量を算出す
る。図6は、この払出量の算出処理の一例を示すフロー
チャートである。この払出量の算出処理において、制御
装置10は、まず、計測値から払出時間t1〜t3内に
おける散荷の重量w1,w2,w3およびwkを、散荷
の払出中にてリアルタイムで順次算出して積算する(S
T11)。なお、リアルタイムによる散荷の重量w1,
w2,w3およびwkの算出は、単位時間あたりにおけ
る散荷の供給量と払出量とを検出して積算することで容
易に算出できる。また、散荷の総払出量Wは、全体とし
ては、散荷の払出量w1,w2およびw3の和から、散
荷の供給量wkを差し引いた値(W=w1+w2+w3
−wk)となる。
【0037】そして、制御装置10は、散荷の総払出量
Wが入力された所定の設定値に到達したか否かを判断し
(ST12)、達しているときは、ホッパー110の払
出口111を閉鎖させて散荷の払出を停止させる(ST
13)。なお、図4では、新たな散荷の供給後(払出時
間t2内のとき)に散荷の総払出量Wが設定値に達し、
制御装置10が散荷の払出を停止させているが、これに
限らず、散荷の供給中(払出時間t3内のとき)に総払
出量Wが設定値に到達した場合(図5(a)参照)に
も、同様に散荷の払出を停止する。また、散荷の供給前
(払出時間t1内のとき)に総払出量Wが設定値に到達
した場合(図5(b)参照)も、同様である。また、制
御装置10は、散荷の総払出量Wが所定の設定値に達す
る前であっても、積山装置20の過載検出部22にて散
荷の過載を判断し(ST14)、過載が検出された場合
には、同様に散荷の払出を停止させる。
【0038】この実施の形態1によれば、制御装置10
が散荷の払出量を自動算出し、散荷の払出を自動停止さ
せるので、散荷の払出作業にかかる操作員の監視負担を
軽減できると共に、操作員による場合と比較してより正
確かつ画一的に散荷を払い出せる利点がある。また、制
御装置10は、バケット104とホッパー110とに設
けた荷重計11,12から、散荷の供給量と散荷の蓄積
量とに関する情報を取得し、これに基づきホッパー11
0からの散荷の払出量を算出する。これにより、散荷の
払出中に新たな散荷が供給された場合にも、散荷の蓄積
量から供給量を差し引くことにより、正確な払出量を算
出できる。また、制御装置10は、上記払出量の算出処
理をリアルタイムで行うと共に、任意の設定値にて散荷
の払出を停止できるので、定量的な散荷の払出が可能で
あると共に、かかる払出処理を自動化できる利点があ
る。また、この実施の形態1によれば、散荷の供給量お
よび蓄積量を荷重計11,12にて重量で計測するの
で、散荷の比重のばらつきよる影響を受け難く、散荷の
体積量や払出口111の開口時間等により払出量を計測
する場合と比較して、より正確に払出量を計測できる利
点がある。
【0039】なお、この実施の形態1において、上記ア
ンローダ1は、払出対象を限定せず、いかなる散荷につ
いても適用可能である。特に、払出対象が、石炭、石灰
石、珪砂、鉄鉱石その他の鉱物である場合には、より好
適である。かかる鉱物は、小麦や米等の場合と比較し
て、比重が大きく、払い出す重量も重く、大きさや形状
もまちまちであり、また、塊状のものが多いという特異
性を有する。この点において、上記アンローダ1は、大
量搬送される鉱物などの体重量打つに適応し、散荷の種
類や形状、大きさに関係なく、安定した定量払出が行え
るという有利な点を有するからである。また、米や小麦
等は、本来、人手により枡や秤を使って正確に計量でき
るので、その工程を自動化することに困難性はない。し
かしながら、鉱物等の重量物は、人手による計量が上記
特異性から本質的に困難であるため、かかる重量物の計
量を自動化することは、従来から重要な課題であった。
この点において、このアンローダ1では、かかる重量物
をほぼ正確に若しくは定量的に計量できる点で非常に有
用である。また、上記重量物は、米や小麦等のように升
や合などの取引慣習上の尺度を有さないため、かかる重
量物の正確な量り売りは、当業者間では非常に困難であ
った。この点において、このアンローダ1は、かかる重
量物の払出量を一定の基準を持って画一的に算出できる
ので、重量物を定量的に払い出して取り引きできる利点
がある。また、米や小麦等は、粒、粒子もしくは粉体の
大きさや形状がほぼ均一であるので、体積量により管理
しても何ら不都合はない。しかしながら、鉱物等は、粒
子や塊の大きさ形状が異なるため、かかる体積量を基準
とした管理ができず、重量による管理が必須となる。こ
の点において、このアンローダ1は、重量を基準とした
定量的な払い出しを可能とする点で大きな有用性を有す
すると共に、払出対象の種類を変更しても、同一の構成
にて柔軟に対応できる利点を有する。
【0040】また、この実施の形態1では、散荷をホッ
パー110に供給する手段としてバケット104を採用
するが、これは、供給する散荷の重量を荷重計11によ
り正確に計測できる点で好ましい。しかし、これに限ら
ず、コンベアその他の散荷供給手段を採用してもよい。
図7は、コンベア式の供給手段を採用するアンローダ2
を示す全体構成図である。このアンローダ2は、散荷を
ホッパー110に供給する手段としてコンベア式の搬送
機117を採用する。搬送機117は、船倉211の散
荷を掘削部107にて掻き上げ、掘削コラム108およ
びブーム103に設けたコンベアベルト(図示省略)に
載せてホッパー110に供給する。かかるアンローダ2
においても、ホッパー110への散荷の供給量とホッパ
ー110内の散荷の蓄積量とを計測することにより、散
荷の払出量を算出できる。ただし、コンベアにより散荷
を供給する場合は、散荷の重量をコンベア上にて荷重計
により計測してもよいし、掘削部107の掘削量とコン
ベアの搬出速度とから散荷の供給量を推定して払出量を
算出してもよい。かかる場合にも、散荷の払出量を画一
的に算出できるので、操作員の目測による場合と比較し
て、より定量的に散荷を払い出せる利点がある。
【0041】また、この実施の形態1において、荷重計
11,12の種別は、特に限定がなく、ひずみゲージ
式、バネ式その他当業者公知の荷重計を採用してよい。
また、荷重計11,12の設置位置も特に限定はなく、
散荷の供給量もしくは蓄積量が計測できる限り任意の場
所に設置してもよい。また、この実施の形態1におい
て、ホッパー110の払出口111の開閉構造は、特に
限定がなく、フィーダ式、ホッパーゲート式、蓋の開閉
式その他当業者公知の構造としてよい。
【0042】また、この実施の形態1では、ホッパー1
10は二つの払出口111,111を有するが、三つ以
上有してもでもよい。散荷の払出口111を複数設ける
ことは、上記インターロック機構を採用する場合にあっ
ても、複数のトラック220のローテーションにより効
率的に散荷を払い出せる点で好ましい。しかし、これに
限らず、単一の払出口111を有するホッパーを採用し
てもよい。これにより、インターロック機構が不要とな
るので、設備を簡素化できる利点がある。
【0043】また、この実施の形態1では、散荷の総払
出量Wをリアルタイムで算出したが、これは、設定値に
て払出を停止することにより、散荷の定量払出が可能と
なる点で好ましい。しかし、これに限らず、散荷を払い
出した後、事後的に払出の履歴から散荷の払出量Wを算
出してもよい。これにより、トラック220の最大掲載
量を基準とした払い出しが可能となる。
【0044】(実施の形態2)図8は、この発明の実施
の形態2にかかるアンローダの要部を示す側面図であ
る。同図において、上記実施の形態1のアンローダ1と
同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略
する。このアンローダ3は、荷重計12をホッパー11
0側にのみ設け、バケット105側には設けていない。
すなわち、このアンローダ3では、ホッパー110内に
蓄積している散荷の重量(蓄積量)のみを計測し、この
計測結果に基づいて、一定の推定基準により散荷の払出
量を推定算出する。
【0045】図9は、図8に記載した制御装置30の機
能を示すブロック図である。この制御装置30は、払出
量推定算出機能30bを備える点に特徴を有する。払出
量算出機能30bは、バケット110の荷重計12から
散荷の蓄積量に関する情報を取得し、この情報に基づい
て散荷の払出量を、一定の推定基準に基づき推定算出す
る機能である。これにより、一定の推定基準による画一
的な払出量の算出が可能となるので、操作員の目測によ
る場合と比較して、より安定的かつ定量的な散荷の払出
が可能となる。なお、この推定基準および算出処理につ
いては、後述する。また、他の諸機能30aおよび30
c〜30gについては、実施の形態1にかかる制御装置
10の機能と同一であるので、その説明を省略する。
【0046】この実施の形態2において、バケット10
4は、上方から散荷を放荷してホッパー110に供給
し、ホッパー110は、この散荷を蓄積して払出口11
1から下方で待機するトラック220に払い出す。ま
た、制御装置30は、ホッパー110の荷重計12か
ら、ホッパー110に蓄積している散荷の重量(蓄積
量)に関する情報を取得する。図10は、かかる荷重計
12の計測結果の一例を示すグラフである。このグラフ
は、縦軸にホッパー110内の散荷の重量を取り、横軸
に時間を取って散荷の蓄積量に関する推移を示す。この
グラフにおいて、w1は、新たな散荷の供給前における
散荷の払出量を示し、また、w2は、散荷供給後の払出
量を、wsは、散荷供給中の推定払出量をそれぞれ示
す。また、t1は、散荷供給前の払出時間を、t2は、
散荷供給後の払出時間を、tsは、散荷供給中の推定払
出時間をそれぞれ示す。
【0047】また、制御装置30は、これらの計測値に
基づいて、一定の算定基準の下、払出口111からの散
荷の払出量を推定算出する。図12は、この払出量の算
出処理の一例を示すフローチャートである。この算出処
理において、制御装置30は、まず、払出時間t1内で
は、蓄積量の計測値から散荷の減り量をリアルタイムで
抽出して積算し、散荷の払出量w1を算出する(ST2
1)。また、制御装置30は、散荷供給中の払出時間t
s内では、払出時間t1内におけるグラフの傾きを推定
算出して単位時間あたりの払出量q1を算出する(ST
22)。なお、図10に示す例では、散荷供給後の払出
時間t2内にて散荷の払出を停止しているので、この払
出量q1をq1=w1/t1として算出してもよい。
【0048】そして、制御装置30は、算出した払出量
q1に補正係数kを掛けて、これを払出時間tsにおけ
る単位時間あたりの払出量qs(=q1×k)として推
定する(ST23)。なお、補正係数kは、散荷の種類
やバケット104からの散荷の放荷高さ等によって変化
する値であり、通常は、k=1〜2程度であることが発
明者らの研究により明らかとなっている。ただし、この
補正定数kは、散荷の放荷量をより的確に推定算出すべ
く、実測値に基づき適宜変更して設定することが好まし
い。そして、制御装置30は、推定した単位払出量qs
に払出時間を掛けて、散荷の推定払出量wsをリアルタ
イムで積算する(ST24)。
【0049】また、制御装置30は、散荷供給後の払出
時間t2では、散荷の払出量w2をリアルタイムで算出
する(ST25)。また、制御装置30は、上記払出時
間t1、ts及びt2内にてホッパー110からの散荷
の総払出量Wを、リアルタイムで積算する(ST2
6)。そして、制御装置30は、この総払出量が任意の
設定値に到達したか否かを判断し(ST27)、到達し
た場合には、払出口111を閉鎖させて散荷の払出を停
止させる(ST28)。また、図10に示す例では、制
御装置30は、新たな散荷の供給後(払出時間t2のと
き)に、散荷の払出を停止させているが、これに限ら
ず、新たな散荷の供給中(払出時間tsのとき)に散荷
の総払出量Wが所定の設定値に到達した場合(図11
(a)参照)にも、同様に散荷の払出を停止させる。ま
た、新たな散荷の供給前(払出時間t1のとき)に散荷
の総払出量Wが設定値に到達した場合(図11(b)参
照)にも、同様に散荷の払出を停止させる。また、制御
装置10は、散荷の総払出量Wが所定の設定値に達する
前であっても、積山装置20の過載検出部22により散
荷の過載を判断し、過載が検出された場合には、同様に
散荷の払出を停止させる(ST29)。なお、この払出
量の算出処理において、ホッパー110に新たな散荷が
供給されているか否か(払出時間がt1,t2,tsの
いずれに属するか)の判断は、計測したグラフの傾きの
変化により判断する。
【0050】この実施の形態2によれば、バケット10
4側には荷重計11を設けていないので、上記実施の形
態1にかかるアンローダ1と比較して、より簡素な構成
にて散荷の払出量を算出できる利点がある。また、制御
装置30を除き、従来のアンローダ100と構成が同一
であるので、既存の設備を利用できる利点もある。ま
た、散荷の推定払出量を、補正定数kにより補正して算
出するので、当業者の経験則やノウ・ハウ等が反映され
たより的確な払出量を算出できる。
【0051】なお、この実施の形態2では、散荷の払出
量を、上記一定の推定基準に基づき推定算出したが、こ
れに限らず、他の基準により推定算出してもよい。散荷
の払出量は、散荷の種類やアンローダの特性、散荷の供
給量や払出量、散荷の供給時間や払出時間などにより異
なるため、これらを考慮し、さらに、当業者の経験則や
ノウ・ハウ等を加味して、より的確な払出量を算出でき
るように推定基準を適宜設計変更することが好ましい。
また、推定基準は、一連の搬送作業において画一的に払
出量を算出し、同一条件下であれば同一の算出結果を得
られる推定基準であればよい。したがって、例えば、1
0屯トラックでは演算式Aを、5屯トラックでは演算式
Bを適用するような推定基準を採用してもよい。
【0052】また、この実施の形態2では、散荷の供給
中(払出時間ts内のとき)における払出量wsを、散
荷の払出前(払出時間t1内のとき)におけるグラフの
傾きから単位時間あたりの払出量q1を算出し、これを
基準として推定したが、これは、概ね実測値に近い払出
量を推定できる点で好ましい。しかし、これに限らず、
他の算出方法により払出量wsを推定してもよい。払出
量wsの推定を一定の推定基準にて行う限り、定量的か
つ画一的な散荷の払い出しが可能だからである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明かかるア
ンローダによれば、貯蔵手段内に蓄積している散荷の重
量(蓄積量)と、この貯蔵手段に供給する散荷の重量
(供給量)とを計測し、これらの計測結果に基づき貯蔵
手段からの散荷の払出量を算出する。これにより、操作
員の目測により払出量を算出する場合と比較して、散荷
の払出量を正確に算出できるので、散荷の定量払出が可
能となる。
【0054】また、この発明にかかるアンローダによれ
ば、払出量算出手段は、蓄積量計測部から取得した散荷
の蓄積量に関する情報に基づいて、一定の推定基準の
下、ホッパーの払出量を推定算出する。これにより、一
定の推定基準による画一的な払出量の算出が可能となる
ので、操作員の目測による場合と比較して、より安定的
かつ定量的な散荷の払出が可能となる。
【0055】また、この発明にかかるアンローダによれ
ば、貯蔵手段は、複数の払出口のうち、一の払出口から
散荷を払出中のときは、他の払出口を閉鎖する。これに
より、複数の払出口からの同時払出を防止できるので、
上記払出量算出手段において各払出口からの払出量を正
確に算出できる利点がある。
【0056】また、この発明であるアンローダによれ
ば、搬送手段に払い出された散荷の量を検出して散荷の
過度の払い出しを抑制するので、搬送手段における散荷
の過載により、散荷が溢れる等の事故を未然に抑止でき
る。
【0057】また、この発明であるアンローダによれ
ば、散荷の払出量をリアルタイムで算出し、散荷の総払
出量が任意の払出量に到達したときは、散荷の払出を停
止するので、任意の設定値による散荷の定量払出が可能
となる。
【0058】また、この発明である散荷の払出方法によ
れば、貯蔵手段内の散荷の蓄積量と、この貯蔵手段への
散荷の供給量とを計測し、これらの計測結果に基づき貯
蔵手段からの散荷の払出量を算出する。これにより、操
作員の目測により払出量を算出する場合と比較して、散
荷の払出量を正確に算出できるので、散荷の定量払出が
可能となる。
【0059】また、この発明である散荷の払出方法によ
れば、払出量算出手段は、蓄積量計測部から取得した散
荷の蓄積量に関する情報に基づいて、一定の推定基準の
下、ホッパーの払出量を推定算出する。これにより、一
定の推定基準による画一的な払出量の算出が可能となる
ので、操作員の目測による場合と比較して、より安定的
かつ定量的な散荷の払出が可能となる。
【0060】また、この発明である散荷の払出方法によ
れば、散荷が貯蔵手段に供給されていないときにおける
散荷の蓄積量の推移から、単位時間あたりの払出量qを
算出し、これを散荷が貯蔵手段に供給されているときに
おける払出量qsと推定する。これにより、散荷の供給
によって貯蔵手段内の散荷の蓄積量が増加しているとき
の払出量を特定できるので、より画一的かつ定量的に散
荷の払出量を算出できる。
【0061】また、この発明である散荷の払出方法によ
れば、算出した払出量qを、任意の補正関数f(q)に
代入して補正し、これを散荷が貯蔵手段に供給されてい
るときにおける払出量qsと推定する。これにより、補
正をしない場合と比較して、より現実の払出量に近い数
値を払出量qsとして推定できる。
【0062】また、この発明である散荷の払出方法によ
れば、払出量の算出処理を散荷の払出中にてリアルタイ
ムで行い、散荷の総払出量が任意の払出量に到達したと
きは、散荷の払出処理を停止するので、任意の設定値に
よる散荷の定量払出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるアンローダの
要部を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態1にかかるアンローダの
要部を示す側面図である。
【図3】図1および図2に記載した制御装置10の機能
を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1にかかる荷重計の計測結果の一例
を示すグラフである。
【図5】実施の形態1にかかる荷重計の計測結果の一例
を示すグラフである。
【図6】払出量の算出処理の一例を示すフローチャート
である。
【図7】コンベア式の供給手段を採用するアンローダ2
を示す全体構成図である。
【図8】この発明の実施の形態2にかかるアンローダの
要部を示す側面図である。
【図9】図7に記載した制御装置30の機能を示すブロ
ック図である。
【図10】この実施の形態2にかかる荷重計の計測結果
の一例を示すグラフである。
【図11】この実施の形態2にかかる荷重計の計測結果
の一例を示すグラフである。
【図12】払出量の算出処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図13】従来のアンローダを示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 アンローダ 2 アンローダ 3 アンローダ 10 制御装置 11 荷重計 12 荷重計 20 積山装置 30 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F046 AA05 BA01 BA06 BB01 CA00 DA08 3F075 AA08 BA01 BB01 CA02 CA06 CA09 CB01 CB03 CB04 CB05 CB06 CB11 CB12 CB13 CD08 CD10 CD18 DA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散
    荷を蓄積すると共に、蓄積している当該散荷の重量を計
    測する蓄積量計測部を備え、且つ、前記散荷をトラッ
    ク、列車、船舶、コンベアその他の搬送手段に払い出す
    ホッパーその他の貯蔵手段と、 前記散荷を前記貯蔵手段に供給すると共に、供給する当
    該散荷の重量を計測する供給量計測部を備えるバケット
    式、コンベア式その他の散荷供給手段と、 前記蓄積量計測部および前記供給量計測部から前記散荷
    の蓄積量および供給量に関する情報を取得すると共に、
    当該情報に基づいて前記貯蔵手段からの前記散荷の払出
    量を算出する払出量算出手段と、を含むアンローダ。
  2. 【請求項2】 石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散
    荷を蓄積すると共に、蓄積している当該散荷の重量を計
    測する蓄積量計測部を備え、且つ、前記散荷をトラッ
    ク、列車、船舶、コンベアその他の搬送手段に払い出す
    ホッパーその他の貯蔵手段と、 前記蓄積量計測部から前記散荷の蓄積量の推移に関する
    情報を取得すると共に、当該情報に基づいて、一定の推
    定基準の下、前記貯蔵手段からの前記散荷の払出量を推
    定算出する払出量算出手段と、を含むアンローダ。
  3. 【請求項3】 前記貯蔵手段は、前記散荷の払出口を複
    数有すると共に、当該払出口の一の払出口にて前記散荷
    を払出中のときは、他の払出口を閉鎖するインターロッ
    ク部を有する請求項1または2に記載のアンローダ。
  4. 【請求項4】 さらに、前記搬送手段に払い出された前
    記散荷の量を検出して前記散荷の過度の払い出しを抑制
    する過載抑制手段を含む請求項1〜3のいずれか一つに
    記載のアンローダ。
  5. 【請求項5】 前記払出量算出手段は、前記散荷の払出
    量をリアルタイムで算出するリアルタイム算出部を備
    え、且つ、前記貯蔵手段は、前記払出量の算出結果に基
    づき、前記散荷の総払出量が任意の払出量に到達したと
    きは、前記散荷の払出を停止する払出停止手段を備える
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のアンローダ。
  6. 【請求項6】 石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散
    荷を、アンローダのホッパーその他の貯蔵手段に供給し
    て蓄積し、当該貯蔵手段からトラック、列車、船舶、コ
    ンベアその他の搬送手段に払い出す散荷の払出方法にお
    いて、 前記貯蔵手段に蓄積している前記散荷の重量を計測する
    蓄積量計測ステップと、 前記貯蔵手段に供給する前記散荷の重量を計測する供給
    量計測ステップと、 計測した前記散荷の蓄積量および供給量に関する情報に
    基づいて前記ホッパーの払出量を算出する払出量算出ス
    テップと、を含む散荷の払出方法。
  7. 【請求項7】 石炭、石灰石、珪砂、鉄鉱石その他の散
    荷を、アンローダのホッパーその他の貯蔵手段に供給し
    て蓄積し、当該貯蔵手段からトラック、列車、船舶、コ
    ンベアその他の搬送手段に払い出す散荷の払出方法にお
    いて、 前記貯蔵手段に蓄積している前記散荷の重量を計測する
    蓄積量計測ステップと、 計測した前記散荷の蓄積量に関する情報に基づいて、一
    定の推定基準の下、前記貯蔵手段からの前記散荷の払出
    量を推定算出する払出量算出ステップと、を含む散荷の
    払出方法。
  8. 【請求項8】 前記払出量算出ステップは、 前記散荷が前記貯蔵手段に供給されていないときにおけ
    る前記散荷の蓄積量の推移から、前記散荷の単位時間あ
    たりの払出量qを算出すると共に、当該払出量qを、前
    記散荷が前記貯蔵手段に供給されているときにおける前
    記散荷の単位時間あたりの払出量qsと推定する推定払
    出量算出ステップを含む請求項6または7に記載の散荷
    の払出方法。
  9. 【請求項9】 前記払出量算出ステップは、 前記散荷が前記貯蔵手段に供給されていないときにおけ
    る前記散荷の蓄積量の推移から、前記散荷の単位時間あ
    たりの払出量qを算出するステップと、 前記払出量qを、任意の補正関数f(q)に代入して補
    正する払出量補正ステップと、 前記補正後の払出量f(q)を、前記散荷が前記貯蔵手
    段に供給されているときにおける前記散荷の単位時間あ
    たりの払出量qsと推定する推定払出量算出ステップ
    と、を含む請求項6または7に記載の散荷の払出方法。
  10. 【請求項10】 前記払出量算出ステップは、前記払出
    量の算出処理を前記散荷の払出中にてリアルタイムで行
    うリアルタイム算出ステップであり、且つ、当該払出量
    の算出結果に基づき、前記散荷の総払出量が任意の払出
    量に到達したときは、前記散荷の払出処理を停止する払
    出停止ステップを含む請求項6〜9のいずれか一つに記
    載の散荷の払出方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項6〜10のいずれか一つに
    記載された方法を、コンピュータに実行させるプログラ
    ム。
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