JP2003191914A - 液化ガス添加装置 - Google Patents

液化ガス添加装置

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JP2003191914A
JP2003191914A JP2001393170A JP2001393170A JP2003191914A JP 2003191914 A JP2003191914 A JP 2003191914A JP 2001393170 A JP2001393170 A JP 2001393170A JP 2001393170 A JP2001393170 A JP 2001393170A JP 2003191914 A JP2003191914 A JP 2003191914A
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Yoshimichi Shimoda
義道 下田
Masami Matsunaga
正見 松長
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Daiwa Can Co Ltd
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Daiwa Can Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中の容器のヘッドスペースに上方から液
化ガスを添加するために使用する液化ガス添加装置につ
いて、貯留タンク(及びノズル)の位置や高さを簡単に
調整することができ、また、貯留タンク(及びノズル)
を容器の搬送経路から側方に離れた位置まで簡単に移動
できるようにする。 【解決手段】 供給源から供給される液化ガスを、一旦
は貯留タンク2内に貯留してから、貯留タンク3内の下
端部と連通するノズル3を通して流下又は滴下させるこ
とで、ノズル3の下方を通過する容器8内に液化ガスを
添加するようにした液化ガス添加装置1において、下方
にノズル3が一体的に設けられた貯留タンク2を、固定
的に設置された支持基盤部10に対して、上下方向に移
動可能な垂直可動部20と、水平方向に移動可能な水平
可動部14とを介して、上下方向に移動可能で且つ容器
8の搬送経路9と直交する方向に移動可能なように取り
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料缶詰のような
容器詰めの飲料製品等の製造に際して、内容物が充填さ
れた密封前の上部開口容器を密封装置に向けて連続的に
搬送する途中で、各容器のヘッドスペースに不活性ガス
の低温液化ガスを所定量ずつ流下又は滴下させるための
液化ガス添加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コーヒー,紅茶,緑茶,ウーロン茶,ス
ポーツ飲料,および果汁等の非炭酸飲料を、DI(絞り
しごき)缶のような薄肉の胴壁を持つ缶体に充填して缶
詰にする際に、飲料を充填した缶内のヘッドスペース
(缶内上部の飲料がない空間部分)の液面上に、液体窒
素や液化アルゴンのような不活性ガスの低温液化ガスを
少量添加してから、缶の開口部に缶蓋を巻締めして密封
することにより、密封後の缶内圧を高くして外圧による
缶の変形を防止したり、缶内の空気を不活性ガスに置換
して残存酸素量を減少させることで酸化による飲料の劣
化を防止したりするということが従来から一般的に行わ
れている。
【0003】そのように缶内のヘッドスペースに液化ガ
スを添加する場合、供給源(液化ガスボンベ等)から供
給される液化ガスを、液化ガス添加装置の貯留タンク内
に一旦貯留してから、貯留タンク内の液面を所定の高さ
に保ち、且つ、貯留タンク内の液面上を略大気圧とした
状態で、液化ガスの自重により、貯留タンク内の下端部
と連通するノズルを通して液化ガスを流下又は滴下させ
ることで、ノズルの下方を連続的に搬送されている各缶
に対して液化ガスを所定量ずつ添加するということが従
来から行われている(例えば、実公昭62−33198
号公報,実公昭63−35933号公報,特公平1−5
9170号公報,特開昭63−191721号公報等参
照)。
【0004】なお、発泡性のある炭酸飲料をDI缶のよ
うな薄肉の胴壁を持つ缶体に充填して缶詰にするような
場合には、通常、充填する前の飲料に対して、予め2〜
8℃に冷却して加圧下で炭酸ガスを充分に溶解させてい
ることから、缶体に飲料を充填してから密封するまでの
間に缶内のヘッドスペースに液化ガスを特に添加しなく
ても、缶内のヘッドスペース内に炭酸ガスを充満させて
残存酸素量を減少させることができると共に、密封後に
缶詰を常温まで温めることで、飲料中に溶け込んだ炭酸
ガスの一部が気化して缶内圧が高くなるため、外圧によ
って缶が変形するようなことはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、飲料缶詰の
ような容器詰めの飲料製品を製造するための製造ライン
について、従来、多くの製造工場では、何本かの製造ラ
インを保有していて、飲料の種類や容器の容量等の違い
により各ラインを使い分けていたが、近年、消費者の嗜
好が多様化して製品の種類が増えたことと、メーカーや
販売業者が大量の在庫製品を保有しない傾向があること
から、一回の製造により製造する製品の数量が減少する
傾向にあり、その結果、一本の製造ラインでの稼働率が
低下している。これに対して、製造ラインの稼働率を上
げるために、複数の異なる種類の製品の製造ラインを一
本の製造ラインで兼用するということが検討されてい
る。
【0006】そのように複数の異なる種類の製品の製造
ラインを一本の製造ラインで兼用する場合、例えば、非
炭酸飲料の缶詰製造ラインでは、飲料充填済みで密封前
の缶のヘッドスペースに上方から液化ガスを添加(流下
又は滴下)するために、充填工程と密封工程の間の搬送
経路に対して液化ガス添加装置を設置しているが、その
ような液化ガス添加装置が設置された製造ラインでは、
製造する製品が変更されて容器のサイズ(容器の高さや
外径)が変更されると、それに合わせて、液化ガス添加
装置の貯留タンクやノズルの高さや位置(搬送経路の幅
方向での位置)を調整することが必要となる。
【0007】特に、例えば、近年多く出回っているボト
ル型缶のような上端開口部の径が小さな容器の場合に
は、液化ガス添加装置のノズルの高さや位置を正確に調
整しておく必要があって、連続的に搬送されている容器
の上端開口部に対してノズルの位置や高さが不適当であ
ると、ノズルから流下又は滴下された液化ガスが容器内
に所定量ずつ正確に添加されないような虞が生じる。
【0008】一方、製造ラインで製造する製品の変更に
伴って容器のサイズが変更されると、それに応じて、搬
送経路で容器の両側に設けられたガイドレールの幅や高
さを変更する必要がある。すなわち、複数の容器を詰ま
らせることなく連続して正立状態で一列に搬送するため
には、容器を両側から案内する左右のガイドレールの幅
を容器の外径よりも僅かに大きい程度にしておく必要が
あり、また、容器を安定した状態で搬送するためには、
ガイドレールの高さも容器の高さに合わせておく必要が
ある。
【0009】しかしながら、液化ガス添加装置が設置さ
れた製造ラインでは、該装置の貯留タンク(貯留タンク
の下方にノズルが一体的に設けられている)が搬送経路
の真上に配置されていることから、製造する製品の変更
に応じて搬送経路のガイドレールの幅や高さを変更する
ような作業の際に、液化ガス添加装置の貯留タンク(及
びノズル)が邪魔になって作業がやり難いものとなる。
【0010】さらには、液化ガス添加装置が設置された
製造ラインにおいて、例えば、炭酸飲料の缶詰のよう
に、液化ガスの添加を必要としない製品を製造するよう
な場合には、液化ガス添加装置の貯留タンク(及びノズ
ル)は、上記のようなガイドレールの幅や高さを変更す
る作業の際に邪魔になるというだけでなく、製造ライン
の稼働時にも不要で邪魔なものになる。そのような問題
に対して、製造する製品が変更される度に液化ガス添加
装置を撤去したり設置したりしていると、その作業が面
倒であるだけでなく、製造ラインを稼働させるまでに多
くの時間を要して、生産効率を著しく低下させることに
なる。
【0011】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであり、具体的には、搬送中の容器のヘッド
スペースに上方から液化ガスを添加するために使用する
液化ガス添加装置について、貯留タンク(及びノズル)
の位置や高さを簡単に調整することができ、また、貯留
タンク(及びノズル)を容器の搬送経路から側方に離れ
た位置まで簡単に移動できるようにすることを課題とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、供給源から供給される液化ガス
を、一旦は貯留タンク内に貯留してから、貯留タンク内
の下端部と連通するノズルを通して流下又は滴下させる
ことで、ノズルの下方を通過する容器内に液化ガスを添
加するようにした液化ガス添加装置において、下方にノ
ズルが一体的に設けられた貯留タンクを、固定的に設置
された支持基盤部に対して、上下方向に移動可能な垂直
可動部と、水平方向に移動可能な水平可動部とを介し
て、上下方向に移動可能で且つ容器の搬送経路と直交す
る方向に移動可能なように取り付けることを特徴とする
ものである。
【0013】上記のような構成によれば、各可動部を所
望の範囲だけ移動させることによって、貯留タンク(及
びノズル)の位置や高さを簡単に調整することができ、
また、貯留タンク(及びノズル)を容器の搬送経路から
側方に離れた位置まで簡単に移動させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液化ガス添加装置
の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本発明の液化ガス添加装置の一実施形態(第1実
施形態)について、図1は、正面(容器の搬送方向)か
ら見た状態を示し、図2は、側方(容器の搬送方向と直
交する方向)から見た状態を示すものである。また、本
発明の液化ガス添加装置の他の実施形態(第2実施形
態)について、図3は、正面(容器の搬送方向)から見
た状態を示し、図4は、貯留タンク(及びノズル)を上
下方向に移動させるための構造を示すものである。
【0015】本発明の液化ガス添加装置の一実施形態
(第1実施形態)について説明すると、図1および図2
に示すように、液化ガス添加装置1において、図示して
いない供給源(液化ガスボンベ等)から供給される低温
の液化ガス(液体窒素や液化アルゴン等)を一時的に貯
留するための貯留タンク2には、その下端面側に、タン
ク内の底部と連通するように開閉制御が可能なノズル3
が付設されており、その上端面側に、タンク内の上部と
連通するように、可撓性の液化ガス供給管4と可撓性の
排気管5とがそれぞれ接続されている。
【0016】そして、貯留タンク2では、タンク内に貯
留されている液化ガスが、ノズル3を開く(又は開閉す
る)ことにより装置の下方に流下(又は滴下)され、そ
れによる排出量と略同じ量の液化ガスが、後で述べるよ
うな方法によって液化ガス供給管4の途中に設けた開閉
弁(図示せず)が開閉制御されることにより、供給源か
ら液化ガス供給管4を通してタンク内に補充されること
で、タンク内に常に略一定量の液化ガスが貯留されてお
り、また、タンク内で気化したガスを排気管5を通して
外部に排出するように、タンク内と外部の大気とが排気
管5を介して連通されていることで、タンク内の液化ガ
スの液面上は大気に開放されて常に略大気圧となってい
る。
【0017】なお、図示していないが、貯留タンク2
は、その壁部が外壁と内壁の二重構造となっており、外
壁と内壁の間の空間部分が真空断熱室となっていて、タ
ンク内部の液化ガスが貯留されている空間は、外気温か
ら断熱するための真空断熱室によって囲まれた状態とな
っている。
【0018】そのような貯留タンク2には、その上端の
四箇所から上方に延びる各ロッド部材6と、各ロッド部
材6の上端に固着される板部材7とが、下げ手部となる
ように一体的に設けられており、貯留タンク2は、この
ロッド部材6と板部材7からなる下げ手部を介して、こ
れを支持する部分(垂直可動部20の受け板部材27)
に対して上下方向で自由な状態に吊り下げられている。
【0019】すなわち、容器8の搬送経路9の上方(搬
送経路9から上方に充分に離れた位置)には、搬送経路
9と直交する方向に延びるように支持基盤部10が張り
出しており、固定的に設置された支持基盤部10には、
支持基盤部10と平行に延びる水平ボールネジ軸11
が、ハンドル12の操作で回転可能に取り付けられてい
て、この水平ボールネジ軸11と螺合するボールネジナ
ット(図示せず)には、上端縁と下端縁に枠部が形成さ
れた縦板部材による水平可動部14が一体的に固着され
ている。
【0020】この水平可動部14には、上下方向に延び
る垂直ボールネジ軸15が、ハンドル16の操作で回転
可能に取り付けられており、この垂直ボールネジ軸15
と螺合するボールネジナット17には、多数の部材で構
成された垂直可動部20が、その縦板部材21の部分で
一体的に固着されていて、垂直ボールネジ軸15の下端
側は、縦板部材21に固着されたガイド孔部材22によ
り回転自在に保持されている。
【0021】そのような構造により、所定位置に固定さ
れた支持基盤部10に対して、ハンドル12の操作によ
り水平ボールネジ軸11を回転させることで、水平可動
部14を水平方向(容器の搬送方向と直交する方向)に
任意に移動させることができると共に、更に、そのよう
な水平可動部14に対して、ハンドル16の操作により
垂直ボールネジ軸15を回転させることで、垂直可動部
20を上下方向に任意に移動させることができる。
【0022】なお、垂直可動部20について、本実施形
態(第1実施形態)では、縦板部材21と、ガイド孔部
材22と、L状板部材23と、横板部材24と、左右一
対の枠部材25と、4本のロッド部材26と、受け板部
材27とが一体的に結合されることによって構成されて
いる。
【0023】そのような垂直可動部20には、貯留タン
ク2の側に固着された下げ手部のロッド部材6が、受け
板部材27を上下方向で摺動可能に貫通して、下げ手部
の板部材7が、受け板部材27よりも上方に位置してい
ることにより、貯留タンク2は、下げ手部であるロッド
部材6と板部材7を介して、垂直可動部20の受け板部
材27に対して上下方向で自由な状態に吊り下げられて
いる。
【0024】そして、貯留タンク2の下げ手部である板
部材7と、支持基盤部10に支持された垂直可動部20
の受け板部材27との間には、荷重センサー(ロードセ
ル等)18が配設されており、両方の板部材7,27の
間に挟まれた荷重センサー18によって、ロッド部材6
と板部材7を介して垂直可動部20の受け板部材27に
吊り下げられている貯留タンク2の重量が検知できるよ
うになっている。なお、この貯留タンク2の重量の変動
要因は、貯留タンク2内の液化ガスの量だけである。
【0025】図1および図2によって以上に説明したよ
うな本発明の一実施形態(第1実施形態)に対して、更
に、それとは具体的な構造が異なる本発明の他の実施形
態(第2実施形態)について、図3および図4によって
以下に説明する。
【0026】この実施形態(第2実施形態)では、図3
に示すように、支持基盤部材10が、容器8の搬送経路
9の側方の比較的低い位置に設置されており、この支持
基盤部材10に回転可能に取り付けられた水平ボールネ
ジ軸11と螺合するボールネジナット13には、台板状
の水平可動部14が一体的に固着されていて、この水平
可動部14の上面には、マイコン等を内蔵する制御盤4
0が搭載されていると共に、外筒部材31と内筒部材3
2を有する昇降支持柱部30が、垂直可動部20を支持
して上下方向に移動させるために搭載されている。
【0027】垂直可動部20を上下方向に移動させるた
めの昇降支持柱部30の具体的な構造については、図4
に示すように、水平可動部14の側に固着される外筒部
材31と、垂直可動部20の側に固着される内筒部材3
2とが、上部で二重構造となるように同心的に配置され
ていて、外筒部材31と内筒部材32は、相対的に円周
方向に回動不能となり、相対的に上下方向で移動可能と
なっている。
【0028】そして、外筒部材31の下部には、ハンド
ル16の操作により回転する水平駆動軸33が、その内
端(ハンドル16とは反対側)を筒内に入れた状態で回
転自在に支持されていると共に、水平駆動軸33の上方
で、外筒部材31(及び内筒部材32)の軸芯に沿って
延びる垂直ボールネジ軸15が、外筒部材31により回
転自在に支持されていて、水平駆動軸33の内端と垂直
ボールネジ軸15の下端とは傘歯車34,35を介して
連動するように連結されている。
【0029】また、外筒部材31により回転自在に支持
されている垂直ボールネジ軸15は、内筒部材32の軸
芯を通っているが、内筒部材32の下端には、垂直ボー
ルネジ軸15と螺合するボールネジナット17が一体的
に固着されていて、垂直ボールネジ軸15の上端側は、
垂直可動部20(垂直可動部20のメインボックス部材
20a)の下面側に開設されたガイド孔により回転自在
に保持されている。
【0030】そのような構造の昇降支持柱部30によれ
ば、ハンドル16の操作により水平駆動軸33を回転さ
せることで、この回転を各傘歯車34,35を介して垂
直ボールネジ軸15に伝達させ、垂直ボールネジ軸15
の回転によりボールネジナット17を上下方向に移動さ
せ、ボールネジナット17に固着された内筒部材32を
上下方向に移動させることで、内筒部材32に固着され
た垂直可動部20を上下方向に移動させることができ
る。
【0031】なお、垂直可動部20について、本実施形
態(第2実施形態)では、メインボックス部材20a
と、サブボックス部材20bと、受け板部材27とが一
体的に結合されることによって構成されている。この垂
直可動部20において、昇降支持柱部30の内筒部材3
2は、メインボックス部材20aの下面側に固着されて
おり、貯留タンク2を支持する受け板部材27は、メイ
ンボックス部材20aの上端から搬送経路9の側に張り
出すように設けられている。また、貯留タンク2に接続
されている液化ガス供給管4や排気管5は、メインボッ
クス部材20aの内部に一旦纏められてから、サブボッ
クス部材20bの内部を通して、供給源に接続された
り、大気中に排出されたりしている。
【0032】上記のような本発明の実施形態(第2実施
形態)について、その他の点では先に説明した実施形態
(第1実施形態)と同様であるために改めて説明するの
は省略するが、この実施形態(第2実施形態)によれ
ば、先に説明した実施形態(第1実施形態)のものと比
べて、貯留タンク2を上下方向と水平方向(容器の搬送
方向と直交する方向)に移動させるための各ハンドル1
2,16が、何れも比較的低い位置に設けられているこ
とから、各ハンドル12,16を手動により操作する際
に、通常の楽な姿勢で容易に操作することができる。
【0033】以上に述べたような各実施形態(第1およ
び第2実施形態)の液化ガス添加装置1によれば、ハン
ドル12の操作により水平ボールネジ軸11を回転させ
て水平可動部14を水平方向(容器の搬送方向と直交す
る方向)に任意に移動させ、ハンドル16の操作により
垂直ボールネジ軸15を回転させて垂直可動部20を上
下方向に任意に移動させることで、貯留タンク2やノズ
ル3の位置や高さを簡単に変えることができ、また、貯
留タンク2やノズル3を、容器8の搬送経路9から側方
に離れた位置まで(40〜150cm,好ましくは60
〜100cm)簡単に移動させる(或いは、移動させた
位置から元の位置まで簡単に戻す)ことができる。
【0034】そのため、この液化ガス添加装置1が設置
されている製造ラインにおいて、製造する製品が変わっ
て容器8のサイズ(高さや外径)に変更があっても、そ
れに応じて、貯留タンク2やノズル3の位置や高さを簡
単に調整することができ、また、容器8のサイズ変更に
応じて搬送経路9のガイドレール9aの幅や高さを変更
する時や、製造する製品が変わることで液化ガスの添加
が不必要となる(或いは、再度必要となる)時などに
は、貯留タンク2やノズル3がガイドレール9aの変更
作業の際に邪魔にならないように、また、遠くから製造
ラインの見通しを良くするために、それらを容器8の搬
送経路9から側方に離れた位置まで簡単に移動させる
(或いは、移動させた位置から元の位置まで簡単に戻
す)ことができる。
【0035】さらに、各実施形態の液化ガス添加装置1
では、貯留タンク2内の液面を所定範囲内の高さに保
ち、且つ、貯留タンク2内の液面上を略大気圧とした状
態で、貯留タンク2内の液化ガスを自重によりノズル3
から流下又は滴下させているが、その場合に、液面セン
サーを使用することなく、液化ガスが貯留された貯留タ
ンク2の重量を荷重センサー18により検知し、その検
知結果に応じて、貯留タンク2内への液化ガスの補充量
を制御している(貯留タンク2の重量が予め設定した下
限重量になったら、開閉弁を開放して液化ガスを貯留タ
ンク2内に供給し、その後、貯留タンク2の重量が予め
設定した上限重量になったら、開閉弁を閉じて液化ガス
の供給を停止する。)ことから、貯留タンク2内での液
面の波立ちや揺れに影響されることなく、常に正確な量
の液化ガスを補充することができ、しかも、液面センサ
ーで検知して制御可能な液面の上下幅(開閉弁を閉じる
液面位置と開閉弁を開放する液面位置との高低差)より
も液面の上下幅を小さくすることができて、貯留タンク
2内の液面を常に略一定(所定範囲内)の高さに保つこ
とができる。
【0036】そのため、貯留タンク2内に貯留された液
化ガスの自重によりノズル3から流下又は滴下させて搬
送中の容器内に添加する液化ガスの添加量に大きなバラ
ツキが出るのを防止することができる。また、液面セン
サーを使用しないで済むことから、液面センサーの設置
に起因する貯留タンク2内への外熱の侵入を回避するこ
とができて、液化ガスの無駄な消費を削減することがで
きる。
【0037】また、貯留タンク2の重量を検知するため
の荷重センサー18について、各実施形態では、貯留タ
ンク2を上下方向で自由な状態に吊り下げて、貯留タン
ク2の側に固定された下げ手部の板部材7と、支持基盤
部10の側に支持された受け板部材27とに対して、両
方の板部材7,27の間に挟まれるように荷重センサー
18を配設していることで、貯留タンク2の下方に位置
する容器8の搬送経路9の邪魔になることなく、貯留タ
ンク2の重量を検知することができる。
【0038】なお、各実施形態の液化ガス添加装置1が
設置される製造ラインについては、飲料を内容物とする
飲料缶詰(通常の缶やボトル型缶などの缶容器による)
の製造ラインが一般的ではあるが、必ずしも飲料缶詰の
製造ラインに限られるものではなく、例えば、PETボ
トルや紙容器等の他の容器による製造ラインであっても
良く、また、飲料以外のものを内容物とする製造ライン
であっても良いものである。
【0039】以上、本発明の液化ガス添加装置の各実施
形態(第1および第2実施形態)について説明したが、
本発明は、上記の各実施形態に示したような具体的な構
造に限られるものではなく、例えば、水平ボールネジ軸
や垂直ボールネジ軸の回転駆動については、ハンドルに
よる手動操作に限らず、駆動力をモーターから取って、
パネルやリモートコントローラのボタン操作により、こ
れらのボールネジ軸を回転させるようにしても良く(容
器の開口部に対するノズルの位置や高さの調整の場合に
は、ハンディタイプのリモートコントローラによるボタ
ン操作の方が、調整の操作を容易に行うことができ
る。)、貯留タンクの重量を検知するための手段につい
ては、ロードセルのような荷重センサーに限らず、バネ
秤の原理を利用したものでも良く、また、貯留タンクを
吊り下げて支持した状態で荷重を検知するような構造に
限らず、貯留タンクを支持部分の上に載置した状態で荷
重を検知するような構造としても良く、さらには、貯留
タンクの重量の検知に応じて該タンク内の液面を制御す
るような構造に限らず、液面センサーの検知に応じて貯
留タンク内の液面を制御するような構造であっても良い
等、具体的な構造について適宜設計変更可能なものであ
ることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したような本発明の液化ガス添
加装置によれば、液化ガス添加装置が設置されている製
造ラインにおいて、製造する製品が変更されて容器のサ
イズが変更されても、液化ガス添加装置の貯留タンクや
ノズルの位置や高さを、容器のサイズに応じて簡単に調
整することができる。また、容器サイズの変更に応じて
搬送経路のガイドレールの幅や高さを変更する時や、製
造する製品の変更により液化ガス添加装置が不要となっ
た時などには、変更作業やライン稼働の邪魔にならない
ように、液化ガス添加装置の貯留タンクやノズルを、容
器の搬送経路から側方に離れた位置まで簡単に移動させ
ておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液化ガス添加装置の一実施形態(第1
実施形態)について、容器の搬送方向から見た装置の正
面図。
【図2】図1に示した液化ガス添加装置について、容器
の搬送方向と直交する方向から見た装置の側面図。
【図3】本発明の液化ガス添加装置の他の実施形態(第
2実施形態)について、容器の搬送方向から見た装置の
正面図。
【図4】図3に示した液化ガス添加装置について、貯留
タンク(及びノズル)を上下方向に移動させるための構
造を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 液化ガス添加装置 2 貯留タンク 3 ノズル 8 容器 9 搬送経路 10 支持基盤部 11 水平ボールネジ軸 13 (水平ボールネジ軸と螺合する)ボールネジ
ナット 14 水平可動部 15 垂直ボールネジ軸 17 (垂直ボールネジ軸と螺合する)ボールネジ
ナット 18 荷重センサー 20 垂直可動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給源から供給される液化ガスを、一旦
    は貯留タンク内に貯留してから、貯留タンク内の下端部
    と連通するノズルを通して流下又は滴下させることで、
    ノズルの下方を通過する容器内に液化ガスを添加するよ
    うにした液化ガス添加装置において、下方にノズルが一
    体的に設けられた貯留タンクが、固定的に設置された支
    持基盤部に対して、上下方向に移動可能な垂直可動部
    と、水平方向に移動可能な水平可動部とを介して、上下
    方向に移動可能で且つ容器の搬送経路と直交する方向に
    移動可能なように取り付けられていることを特徴とする
    液化ガス添加装置。
  2. 【請求項2】 各可動部を移動させるための手段が、可
    動部の側に固定的に取り付けられたボールネジナット
    と、この可動部を支持する部材の側に回転自在に取り付
    けられたボールネジ軸とからなるボールネジ機構による
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス
    添加装置。
  3. 【請求項3】 貯留タンク内の液面を所定範囲内の高さ
    に保ち、且つ、貯留タンク内の液面上を略大気圧とした
    状態で、貯留タンク内の液化ガスを自重によりノズルか
    ら流下又は滴下させる液化ガス添加装置であって、貯留
    タンクを支持する可動部に対して、貯留タンクが上下方
    向で自由な状態に吊り下げられており、この吊り下げを
    支持する部分にかかる貯留タンクの重量を検知し、それ
    に応じて貯留タンク内に補充する液化ガスの流量を制御
    することで、貯留タンク内の液化ガスの液面を常に所定
    範囲内の高さに保つように構成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の液化ガス添加装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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