JP2003191653A - 中間転写記録媒体 - Google Patents

中間転写記録媒体

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JP2003191653A
JP2003191653A JP2001391810A JP2001391810A JP2003191653A JP 2003191653 A JP2003191653 A JP 2003191653A JP 2001391810 A JP2001391810 A JP 2001391810A JP 2001391810 A JP2001391810 A JP 2001391810A JP 2003191653 A JP2003191653 A JP 2003191653A
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resin
ultraviolet curable
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JP2001391810A
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English (en)
Inventor
Keiichi Akiyama
恵一 秋山
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、再転写記録媒体に記録した画像の
耐熱性、耐摩耗性、耐溶剤性等を向上することができる
中間転写記録媒体を提供すること。 【解決手段】 本発明の中間転写記録媒体1は、基材1
aと、この基材1aの一方の面に形成した樹脂皮膜1b
とを備え、この樹脂皮膜1bは、少なくとも紫外線硬化
性樹脂と光開始剤を主成分とする紫外線硬化層からなる
ので、再転写記録媒体11に再転写したインクパターの
上を樹脂皮膜で覆い、この樹脂皮膜に紫外線を照射する
ことにより、再転写記録媒体11に記録した画像を紫外
線硬化した紫外線硬化膜で覆うことができ、機械的強度
等に強い画像とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写記録媒体
に係わり、特にインクリボンのインクを一旦中間転写
し、この中間転写されたインクを、カード等の再転写媒
体に再転写することが可能な中間転写記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワープロ、ファクシミリ、コ
ンピュータ等の情報処理装置の出力用端末機器として、
静寂性、低コスト性、高信頼性等の観点から、インクリ
ボンのインクを一旦中間転写記録媒体に熱転写して中間
転写した後、この中間転写されたインクパターンを一括
して再転写してカード等の再転写記録媒体に画像を記録
する中間転写記録装置がある。このような中間転写記録
装置は、中間転写記録媒体に中間転写したインクパター
ンを、プラスティックカード、あるいは金属等からなる
再転写記録媒体に再転写して高品質で高精細な画像を記
録することができる。
【0003】前述したような中間転写記録装置に用いら
れている従来の中間転写記録媒体31は、フィルム状に
形成され、その断面形状は、図8に示すように、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等からなる所定の厚さ
の基材31aを有し、この基材31の一方の面に、離型
性のある樹脂被膜31bが塗工されている。前記樹脂皮
膜31bは、低融点ワックス、あるいは熱可塑性樹脂を
主成分とし、各種の可塑剤、分散剤、酸化防止剤等を微
量添加することにより構成されている。
【0004】また、基材31aの他方の面には、中間転
写記録媒体31の搬送の安定化、あるいは巻き取り時の
樹脂皮膜31bとの融着防止等の目的で、潤滑剤等から
なる背面処理層31cが塗布形成されている。また、中
間転写記録媒体31に中間転写するインクリボン(図示
せず)のインクは、低融点ワックス等の熱可塑性物質や
熱可塑性樹脂を主成分とし、着色剤として各種顔料およ
び各種の可塑剤、分散剤、酸化防止剤等を微量添加する
ことにより構成されている。
【0005】前述したような従来の中間転写記録媒体3
1を用いて、再転写記録媒体であるカード等にインクリ
ボンのインクを再転写するには、まず中間転写記録装置
(図示せず)のサーマルヘッドにより、インクリボンの
インクを熱軟化溶融させて、中間転写記録媒体31の樹
脂皮膜31b上に中間転写して所望のインクパターン3
2を形成する。そして、中間転写記録媒体31のインク
パターン32が形成された部分を、カード等の再転写記
録媒体上に搬送して位置させ、この中間転写記録媒体3
1の背面処理層31c側から、所定の温度まで加熱した
ヒートローラ(図示せず)を圧接することにより、イン
クパターン32が再転写記録媒体に圧接される。
【0006】すると、インクパターン32が再度熱軟化
溶融すると共に、中間転写記録媒体31の樹脂被膜31
bも熱軟化溶融する。そして、熱軟化溶融したインクパ
ターン32がカード等に密着して再転写され、再転写記
録媒体に所望の画像が記録されると共に、この画像の上
だけでなく中間転写記録媒体31が対向する部分の再転
写記録媒体の全面に樹脂被膜31bが熱転写される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の中間転
写記録媒体31により、カード等に再転写して記録した
画像は、画像の上を覆う樹脂被膜31bが熱可塑性樹脂
なので、高温環境に放置すると、樹脂被膜31bが溶融
すると共に、樹脂被膜31に覆われたインクパターン3
2からなる画像も溶融して、画像が変形したり、消失す
るおそれがあった。具体的には、中間転写記録媒体31
により画像を記録したカード等を複数枚積み重ねた状態
で、炎天下で自動車のダッシュボード上等に放置する
と、画像、および樹脂被膜31bが徐々に熱軟化溶融
し、互いに重なったカード等の裏面に、下のカード等の
熱軟化溶融した画像が転写される裏移り現象が発生する
おそれがあった。
【0008】また、樹脂被膜31bの主成分である熱可
塑性樹脂は、加熱することにより硬化する熱硬化性樹脂
に比較して一般的に機械的強度が低く、カード等に中間
転写した画像、および樹脂被膜31bに、高い耐磨耗性
を得ることは困難であった。そのために、カード等の表
面の画像を繰り返し手で触ったり、互いに重ねあわせた
カード等が振動したりして画像が摺擦されたりすると、
画像が削り取られたりして、画像が変形して判読できな
くなったり、消失したりするおそれがあった。
【0009】さらに、インクパターン32および樹脂被
膜31bは、溶剤可溶性であるために、カード等を化粧
水、洗剤、食用油、酒類等の表示ラベル等に利用した場
合、ラベル等に記録した画像が変形して判読できなくな
ったり、消失したりするおそれがあった。本発明は前述
したような問題点に鑑みてなされたもので、再転写記録
媒体に記録した画像の耐熱性、耐摩耗性、耐溶剤性等を
向上することができる中間転写記録媒体を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の中間転写記録媒体は、
基材と、この基材の一方の面に形成した樹脂皮膜とを備
え、この樹脂皮膜は、少なくとも紫外線硬化性樹脂と光
開始剤を主成分とする紫外線硬化層からなる構成とし
た。
【0011】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記紫外線硬化層は、さらに熱可塑性樹
脂を添加した構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記紫外線硬化層は、さらに無機微粒子
を添加した構成とした。
【0013】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記紫外線硬化層は、さらにマイクロカ
プセル粒子を添加した構成とした。
【0014】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、前記樹脂皮膜は、熱可塑性樹脂からなる
離型層の上に前記紫外線硬化層を積層した構成とした。
【0015】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として、前記離型層は、無機微粒子を添加した構
成とした。
【0016】また、前記課題を解決するための第7の解
決手段として、前記離型層は、マイクロカプセル粒子を
添加した構成とした。
【0017】また、前記課題を解決するための第8の解
決手段として、前記基材は、膜厚が2〜40μmの高分
子シートからなる構成とした。
【0018】また、前記課題を解決するための第9の解
決手段として、前記紫外線硬化樹脂は、アクリレート系
の紫外線硬化樹脂からなる構成とした。
【0019】また、前記課題を解決するための第10の
解決手段として、前記樹脂皮膜は、膜厚が3〜50μm
に形成されている構成とした。
【0020】また、前記課題を解決するための第11の
解決手段として、前記基材の他方の面には、潤滑剤から
なる背面処理層を形成した構成とした。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の中間転写記録媒体を
図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の
形態に関する中間転写記録媒体の要部断面図であり、図
2は本発明に係わるインクリボンの要部断面図であり、
図3は本発明に係わる中間転写記録装置を説明する概略
図であり、図4は本発明に係わる紫外線硬化樹脂の反応
過程を説明する図であり、図5は本発明に係わる紫外線
照射手段から照射される紫外線の波長を説明するグラフ
であり、図6は本発明に係わる再転写記録媒体に再転写
した画像を説明する要部断面図であり、図7は本発明の
第2の実施の形態に関する中間転写記録媒体の要部断面
図である。
【0022】まず、本発明の第1の実施の形態の中間転
写記録媒体1は、フィルム状に形成され、膜厚が2〜4
0μmの高分子樹脂フィルムからなる基材1aを有し、
この基材1aの材料としては、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PE
N)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)、アラミド等の汎用樹脂が利用されてい
る。
【0023】また、基材1aの一方の面には、樹脂被膜
1bが形成されており、この樹脂被膜1bは、少なくと
も紫外線硬化性樹脂と光開始剤を主成分とする紫外線硬
化層からなっている。少なくとも紫外線硬化層からなる
樹脂被膜1bは、離型性がある材料からなり、膜厚が3
μm以上、好ましくは3〜50μmで成膜されている、
また、基材1aの他方の面には、後述するヒートローラ
10との摩耗抵抗の低減、あるいは中間転写記録媒体1
の走行の安定化、巻き取り時の樹脂皮膜1bとの融着防
止等の目的で潤滑剤からなる背面処理層1cが塗布され
ている。
【0024】本発明の実施の形態における基材1aは、
具体的には、東レ(株)社製の厚さが25μmのPET
フィルムに、東亞合成化学(株)社製のシリコン樹脂
(MEK溶媒希釈)をワイアーバー塗工し、60℃のオ
ーブン内で乾燥させた。その結果、摩擦抵抗の低い背面
処理層1cが形成された中間転写記録媒体1の原反が得
られる。また、中間転写記録媒体1の原反の表面に、少
なくとも紫外線硬化性樹脂を主成分とする透明インクを
グラビア塗工し、120℃で1分間乾燥させることによ
り、紫外線硬化層である樹脂皮膜1bが形成されてい
る。この乾燥後の樹脂皮膜1bの膜厚は、10μmに形
成され、表面は粘着性が無く、タックフリーとなってい
る。
【0025】少なくとも紫外線硬化層からなる樹脂皮膜
1bの材料としては、紫外線硬化性樹脂と光開始剤を主
成分とし、必要に応じて紫外線吸収剤や着色剤、さらに
は各種の可塑剤、分散剤、酸化防止剤等を微量添加され
ている。前記紫外線硬化性樹脂は、光化学的作用によっ
てさらに重合する樹脂であり、光重合性不飽和ポリマ
ー、光重合性オリゴマーと呼ばれることもある。そし
て、紫外線照射時に末端官能基の作用により、自らが光
重合反応に関与するものであり、官能基の数により単官
能性モノマー、多官能性モノマーに分類できる。また、
特に多官能性モノマーは高分子間の橋かけをなす架橋剤
の役割を果すものである。
【0026】また、光開始剤は光を吸収して紫外線硬化
性樹脂の光重合反応のトリガーになるものである。ま
た、本発明の第1の実施の形態における樹脂皮膜1bを
構成する離型性インク材料には、さらに増感剤、充填
剤、レベリング剤、粘弾性改質剤等の添加剤が必要に応
じて配合されるものである。前記樹脂皮膜1bの紫外線
硬化性樹脂としては、ポリエステルアクリレート、エポ
キシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテ
ルアクリレート、ポリアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、テトラヒドロフルフリールアクリ
レート、テトラヒドロフルフリールアクリレートの誘導
体等の単官能型や、ジシクロペンテニルアクリレート、
ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、1,3
−ブタンジオールアクリレート、1,4−ブタンジオー
ルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
400ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステル
ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレ
ングリコールジアクリレート、1,3−ビス(3−アク
リルオキシエトキシ−2−ヒドロキシプロピル)−5,
5−ジメチルヒダントイン、ヒドロキシピバリン酸エス
テルネオペンチルグリコール誘導体のジアクリレート等
の2官能型、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート等の3官能以上型の
ものを好適なものとして挙げることができる。本発明の
実施の形態おける紫外線硬化性樹脂として、ダイセル化
学工業(株)社製の脂肪族変性エポキシアクリレートを
97重量部、光開始剤として日本チバガイギー(株)社
製のアセトフェノン系化合物を3重量部添加した紫外線
反応性インク塗液を作製した。
【0027】また、光開始剤としては、ビアセチル、ア
セトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベン
ジル、ベンゾイン、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムスルフ
ィド、アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオ
キサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1
−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン−1−オン、2−クロロチオキサント
ン、メチルベンゾイルフォーメイト等を好適なものとし
て挙げることができる。
【0028】また、着色剤としては、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、オイルブラック等の黒色顔料
ならびにチタニア、炭酸カルシウム等の白色顔料の他
に、イエロー、マジェンタ、シアン等の公知の染料を挙
げることができ、これらの顔料あるいは染料の添加量を
適宜変化させることにより色調等が所望の状態に調整さ
れるものである。
【0029】前述のような中間転写記録媒体1を、図3
の概略図に示すような中間転写記録装置S用いることに
より、後述する再転写記録媒体11に画像記録できるよ
うになっている。前記中間転写記録装置Sは、ヘッド押
圧機構(図示せず)により矢印A方向に移動可能なサー
マルヘッド2が配設されている。このサーマルヘッド2
は、複数の発熱素子(図示せず)がアレイ状に配列され
ている。そして、入力信号に対応して発熱素子に選択的
に通電することにより、発熱素子が選択的に加熱昇温す
るようになっている。
【0030】また、サーマルヘッド2の発熱素子と対向
する側には、長尺状で中間転写記録媒体1の幅寸法と略
同じ幅寸法のインクリボン3が配設され、このインクリ
ボン3は、一端部が供給コア4に、他端部が巻取りコア
5にそれぞれ巻回されて、巻取りコア5を回転駆動させ
ることにより、供給コア4から巻取りコア5(矢印B方
向)に巻取り可能になっている。また、供給コア4と巻
取りコア5の間のリボン搬送経路には、矢印B方向に巻
取りされるインクリボン3に所定の張力を付勢するため
のテンションローラ6が配設されて、インクリボン3に
発生する弛みを防止するようになっている。
【0031】前記インクリボン3は、図2に示すよう
に、フィルム状の基材3aの一方の面にインク層3bが
形成され、他方の面には背面処理層3cが形成されてい
る。前記基材3aは、通常1〜12μmの膜厚の高分子
フィルムが用いられておりおり、その材料としては、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナ
フタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエー
テルエーテルケトン(PEEK)、アラミド等の汎用樹
脂が利用されている。
【0032】また、インク層3bは、所望の色のインク
材料が塗工されており、このインク材料は、低融点ワッ
クス等の熱可塑性物質、あるいは熱可塑性樹脂を主成分
とし、トルエン、キシレン、アセトン、MEK、各種ア
ルコール、ケロシン、ナフサ、揮発油等の各種溶剤に溶
解させたインク塗液を調合し、グラビア塗工、ワイアー
バー塗工、スピン塗工、スプレー塗工、ディッピング塗
工、シルクスクリーン塗工等の各種コーティング方法に
より基材3aに塗工した後、乾燥させて前述の各種溶剤
を揮発させて製造されている。また、インク層3bを構
成するインク材料に用いられる熱可塑性樹脂としては、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酪酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリル共重合体等のエチレン系
共重合体、ポリウラリルメタクリレート、ポリヘキシル
アクリレート等のポリ(メタ)アクリル酸エステル類、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−ビニルアルコール共重合体等の塩化ビニル系
共重合体等を挙げることができ、こら等の樹脂が単独、
あるいは混合されて使用されている。
【0033】また、背面処理層3cは、シリコン樹脂等
からなる潤滑剤が塗布されており、インクリボン3に摺
接するサーマルヘッド2の摩耗の低減、およびインクリ
ボン3を巻取りコア5に巻取る時のインク層3bのイン
ク材料との融着防止等の目的で形成されている。
【0034】また、サーマルヘッド2と対向する位置に
は、回転駆動可能なプラテンロール7が配設されてお
り、このプラテンローラ7は、回転中心に配設した金属
シャフトからなる回転軸7aと、この回転軸7aに固着
したシリコンあるいはEPDM等の弾性樹脂からなる弾
性ローラ7bとで、長さが中間転写記録媒体1の幅寸法
より若干長い円柱状に形成されている。このようなプラ
テンローラ7の外周部には、本発明の中間転写記録媒体
1の背面処理層1c側が弾接し、樹脂被膜1b側がサー
マルヘッド2と対向した状態で配設されている。そし
て、中間転写記録媒体1は、プラテンローラ7の反時計
回り方向の回転駆動で、矢印C方向に搬送可能になって
いる。
【0035】前記中間転写記録媒体1は、一端部が供給
リール8に巻回され、他端部が巻取りリール9に巻回さ
れて、プラテンローラ7の回転で矢印C方向に搬送され
る中間転写記録媒体1を、巻取りリール9に巻取り可能
になっている。前記供給リール8から巻取りリール9に
巻取りされる中間転写記録媒体1は、インクリボン3と
同様に複数のテンションローラ6により所定の張力が付
勢されている。また、中間転写記録媒体1の矢印Cの搬
送方向におけるプラテンローラ7より下流側には、ヒー
トローラ10が配設されている。このヒートローラ10
は、中空状で耐熱性のあるゴムローラ10aを有し、こ
のゴムローラ10aの外周部に耐熱性や離型性の高いシ
リコンあるいはフッ素系のエラストマーが被覆されてい
る。
【0036】また、ゴムローラ10aの中空内部には、
ハロゲンヒータ等からなる、熱を輻射する作用を有する
ヒータ10bが配設されている。また、ゴムローラ10
aの表面、もしくは表面近傍には、ゴムロール10a表
面の温度を計測可能な温度センサ10cが配設されてい
る。このようなヒートローラ10は、ヒータ10bから
の輻射熱によりゴムロール10aが加熱され、ゴムロー
ラ10aの表面に弾接する中間転写記録媒体1の、樹脂
皮膜1bが熱軟化溶融する所定温度に維持できるように
なっている。
【0037】また、サーマルヘッド2を矢印A方向に移
動させることにより、インクリボン3のインク層3b
が、中間転写記録媒体1の樹脂皮膜1bに圧接可能にな
っていまた、ヒートローラ10と対向する図示下方側に
は、例えばアクリル製で平板状のカード等からなる再転
写記録媒体11を取り付けた台座12が配設されてお
り、この台座12は、矢印D方向に搬送可能になってい
る。前記再転写記録媒体11は、プラスティックカー
ド、あるいは金属、セラミックス等のような硬いもの、
あるいは曲面や凹凸面を有するもらの各種の種類からな
っている。
【0038】また、矢印Dの搬送方向における台座12
の下流側には、矢印D方向に搬送される再転写記録媒体
11と対向する側に、紫外線照射手段13が配設されて
いる。この紫外線照射手段13は、所望の波長の紫外線
を放射可能な光源13aと、この光源13aから放射さ
れた紫外線を所望の方向に集光可能な反射板13bとか
らなっている。
【0039】前記光源13aとしては、低圧あるいは高
圧水銀灯、水銀キセノン、メタルハライドランプ等が使
用可能であり、図5に示すような波長の紫外線を放射可
能になっている。また、紫外線照射手段13は、矢印D
方向に搬送される再転写記録媒体11に対して効率の良
い紫外線照射が可能な位置に配設されている。
【0040】前述したように中間転写記録装置Sに本発
明の中間転写記録媒体1を用いて、再転写記録媒体11
に所望の画像を記録する方法を図3に基づいて説明す
る。まず、サーマルヘッド2とプラテンローラ7との間
にインクリボン3と中間転写記録媒体1とを位置させた
状態で、サーマルヘッド2を矢印A方向に移動させてイ
ンクリボン3の背面処理層1cを押圧することにより、
インクリボン3のインク層3bが中間転写記録媒体1の
樹脂被膜1bに圧接される。
【0041】そして、プラテンローラ7を反時計回り方
向に回転させながら、記録情報に基づいてサーマルヘッ
ド2の発熱素子(図示せず)を選択的に発熱させること
により、この発熱に対応してインクリボン3のインク層
3bの一部が熱軟化溶融して中間転写記録媒体1の樹脂
被膜1b上に中間転写される。そして、インクリボン3
および中間転写記録媒体1は、プラテンローラ7の回転
でそれぞれ下流側に搬送されて、巻き取りコア5および
巻取りリール9に巻き取られる。その結果、中間転写記
録媒体1の樹脂被膜1b上には、インク層3bが中間転
写されて、インク材料による所望のインクパターン14
が形成される。
【0042】次に、インクパターン14をヒートローラ
10の位置にまで搬送するのに同期して、再転写記録媒
体11を取り付けた台座12を矢印D方向に移動させ
る。そして、中間転写記録媒体1は、インクパターン1
4を形成した部分がヒートローラ10まで搬送されて、
インクパターン14が再転写記録媒体11の表面に押圧
されると共に、ヒートローラ10のヒータ10bにより
加熱される。そして、加熱されたインクパターン14お
よび樹脂被膜1bは熱軟化溶融し、中間転写記録媒体1
から再転写記録媒体11の表面へ再転写付着される。
【0043】この時のインクパターン14は、紫外線硬
化性樹脂を主成分とする樹脂被膜1bが基材1aに対し
て離型性が良いので、全てのインクパターン14を中間
転写記録媒体1から再転写記録媒体11に再転写するこ
とができる。また、図6に示すように、再転写したイン
クパターン14の上には基材1aから離型した樹脂被膜
1bによって透明な紫外線硬化膜15aが形成されて、
再転写記録媒体11の表面に所望の画像15を記録する
ことができる。
【0044】前記ヒートローラ10は、中間転写記録媒
体1を介しての再転写記録媒体11への押し付け圧力が
1MPaに保持されると共に、表面温度が160℃に維
持されている。そして、再転写記録媒体11を10cm
/分の移動速度で矢印D方向に移動させることにより、
インクパターン14と樹脂被膜1bとが熱軟化溶融し、
中間転写記録媒体1から再転写記録媒体11の表面に再
転写付着されて、所望の高精細な画像15が再転写記録
媒体11に記録される。この際、ヒートローラ10は中
間転写記録媒体1の幅方向全面を均一に加熱しているた
め、中間転写記録媒体1の樹脂被膜1bは、再転写記録
媒体11の全面的に転写されて、紫外線硬化膜15aが
形成される。
【0045】次に、紫外線照射手段13により紫外線硬
化膜15aを硬化させる動作原理について図4、5を用
いて説明する。本発明の中間転写記録媒体1における、
少なくとも紫外線硬化性樹脂と光開始剤とからなる樹脂
皮膜1bは、紫外線照射手段13から照射される紫外線
により、開始反応、生長反応、停止反応と呼ばれる周知
の光重合反応が行われる。
【0046】このような光重合反応を図4に基づいて説
明すると、図4において、Iが光開始剤で、Mが紫外線
硬化性樹脂である。まず、図6に示すようなインクパタ
ーン14上の紫外線硬化膜15aに、紫外線照射手段1
3から紫外線を照射すると、図4に示すように、Iaと
Ibが結合した構造を有する光開始剤Iが紫外線を吸収
して活性化する。通常、光開始剤Iの種類に応じて、特
定部位が開裂して活性な中性ラジカル(図4中Ia*と
Ib*)が発生する。これは開始反応と呼ばれており、
以下に述べる光重合反応のトリガーとなる。
【0047】上記の中性ラジカルIa*、Ib*のどちら
か一方または両方は紫外線硬化性樹脂Mと作用(I*+
M)して、活性な中間体I-M・を発生する。この活性
な中間体I-M・は、さらに他の紫外線硬化性樹脂Mと
作用(I−M・+M)して、オリゴマーと呼ばれる分子
I−M−M・に生長する。これは生長反応と呼ばれてお
り、分子が三次元的に化学結合(架橋)することにより
分子量が増大し、高分子化する反応である。この高分子
化により紫外線硬化膜15aは、機械的強度、耐熱性、
耐溶剤性が高い分子量の高い樹脂皮膜に変化する。
【0048】また、成長過程ではオリゴマーI−Mn・
とI−Mm・同志が結合(I−Mn・+I−Mm・)す
ると、活性を消失して光重合反応を終了する。これは停
止反応(I−Mx)と呼ばれている。尚、通常は、少量
の光エネルギーで効率よく上記の光重合反応を行うた
め、光開始剤Iの吸収特性に従って、紫外線照射手段1
3の光源13aの波長が適宜選択するようになってい
る。前記光源13aは、一実施例として、図5のグラフ
に示すような波長の、少なくとも水銀ランプ、あるいは
メタルハライドランプからなっている。以上のような光
重合反応により、再転写記録媒体11に転写して記録し
たインクパターン14の上の紫外線硬化膜15aが紫外
線硬化して高分子化し、耐熱性、耐摩耗性、耐溶剤性に
優れた紫外線硬化膜で覆われた画像15を得ることが可
能となる。
【0049】前述のような紫外線照射においては、中心
波長365nm、照射強度90mW/cm2 の紫外線
を、照射距離5cm、移動速度10cm/分で全面照射
する。そして、再転写記録媒体11上の紫外線硬化膜1
5aが光重合することにより紫外線硬化した紫外線硬化
膜15aでインクパターン14が覆われた機械的強度等
に優れた画像を再転写記録媒体11に記録することがで
きる。
【0050】このような、紫外線硬化膜15aで覆われ
て紫外線硬化させた画像に、クロスカット粘着テープ剥
離試験を行った結果、紫外線硬化した紫外線硬化膜15
aの剥離は見られず、十分な耐摩耗性があることを確認
できた。また、紫外線硬化させた画像を有する再転写記
録媒体11を、40℃で48時間放置した後、画像の表
面に木綿布を荷重1000gで押圧した状態で10回往
復のラビング試験を行った。そして、ラビング試験後の
画像の表面を観察したところ、画像の変形や消失は全く
見られず、十分な耐熱性があることをを確認できた。
【0051】また、紫外線硬化させた画像表面に99%
エタノールで湿潤した木綿布を荷重1000gで押圧し
た状態で10回往復のラビング試験を行った。ラビング
試験後の記録情報の表面を観察したところ、画像の変形
や消失は全く見られず、十分な耐溶剤性があることを確
認できた。
【0052】また本発明の中間転写記録媒体1の樹脂皮
膜1bは、少なくとも紫外線硬化性樹脂と光開始剤に更
に熱可塑性樹脂を添加したものでも良い。具体的には、
紫外線硬化性樹脂として、東亞合成化学(株)社製の変
性トリアクリレートを97.5重量部、光開始剤として
日本チバガイギー(株)社製のアセトフェノン系化合物
を0.5重量部、熱可塑性樹脂として三井デュポン
(株)社製のエチレンビニルアセテート樹脂を2重量部
添加した紫外線反応性インク塗液を作製する。
【0053】この紫外線反応性インク塗液を、中間転写
記録媒体1の原反の一方の面にグラビア塗工し、80℃
で1分間乾燥させて樹脂皮膜1bを形成する。このよう
な中間転写記録媒体1を用いて、中間転写記録装置Sで
再転写記録媒体11にインクパターン14を再転写する
ことにより、再転写記録媒体11に再転写したインクパ
ターン14の上に、熱可塑性樹脂を含む紫外線硬化膜1
5aを形成することができる。このような熱可塑性樹脂
を含む紫外線硬化膜15aを紫外線硬化させた画像は、
各種の試験を行って、耐摩耗性、耐熱性、耐溶剤性等を
確認したが問題はなかった。前述のような樹脂皮膜1b
に熱可塑性樹脂を添加することにより、樹脂の熱特性と
溶融粘度を可変する事ができ、再転写記録媒体11の種
類に応じて熱可塑性樹脂の添加量を可変して、インクパ
ターン14の中間転写記録媒体3からの離型強度などを
自由に変えることができる。
【0054】また、樹脂皮膜1bは、無機微粒子を添加
したものでも良い。前記無機微粒子は、粒径が1〜5μ
mのもので、無機微粒子の添加量、または粒径を変える
ことで、インクパターン14を再転写記録媒体11に再
転写したときの、樹脂皮膜1bの剥離強度を可変するこ
とができる。そのために、再転写記録媒体11の種類に
対応して最適な再転写条件を変えることができる。
【0055】また、樹脂皮膜1bは、マイクロカプセル
粒子を添加したものでも良い。前記マイクロカプセル粒
子は、粒径が1〜5μmのもので、マイクロカプセル粒
子の添加量、または粒径を変えることにより、無機微粒
子と同様に樹脂皮膜1bの剥離強度を可変することがで
きる。
【0056】また、本発明の第2の実施の形態の中間転
写記録媒体21は、図7に示すように、フィルム状の基
材21aを有し、この基材21aは、第1の実施の形態
と同様に、膜厚が2〜40μmの高分子樹脂フィルムか
らなる汎用樹脂が利用されている。また、基材21aの
一方の面には、熱可塑性樹脂からなり離型性インク材料
である離型層22aが形成され、この離型層22aの上
に、紫外線硬化性樹脂と光開始剤を主成分とする紫外線
硬化層22bを積層して樹脂皮膜22が形成されてい
る。また、基材21aの他方の面には、サーマルヘッド
2の摺接摩耗の低減、あるいは中間転写記録媒体21の
走行の安定化、巻き取り時の樹脂皮膜22との融着防止
等の目的で潤滑剤からなる背面処理層21bが形成され
ている。
【0057】このような第2の実施の形態の中間転写記
録媒体21は、紫外線により反応する紫外線硬化層22
bと紫外線に反応しない離型層22aとを分離して独立
の層構成にすることにより、更に再転写記録媒体11に
対する離型性を良くすることができ、再転写記録媒体1
1の種類に応じて樹脂皮膜22の密着力や濡れ性を自由
に変更することができる。また、離型層22aは、無機
微粒子、またはマイクロカプセルのいずれか一方、また
は両方を添加したものでも良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に関する中
間転写記録媒体の樹脂皮膜は、少なくとも紫外線硬化性
樹脂と光開始剤を主成分とする紫外線硬化層を有してい
るので、再転写記録媒体に再転写した画像を覆う紫外線
硬化層に紫外線照射することにより、紫外線硬化層が光
重合し、三次元的に化学結合した高分子樹脂皮膜に化学
変化する。その結果、画像が紫外線硬化した紫外線硬化
膜で覆われるので、再転写記録媒体に記録した画像は、
耐熱性、耐摩耗性、耐溶剤性に優れており、過酷な環境
下、あるいは過酷な使用条件下でも、画像が変形したり
することがない。即ち、このような紫外線硬化膜で覆わ
れた画像を、カード等の表面に記録することにより、画
像がカード検知器等で繰り返し擦られても、摩耗や変形
のない長寿命の画像とすることができる。
【0059】また、紫外線硬化層は、さらに熱可塑性樹
脂を添加することにより、樹脂皮膜の熱特性と溶融粘度
を可変する事ができる。その結果、システムに応じて熱
転写温度を自由に設計したり、再転写記録媒体の種類に
応じて樹脂皮膜の密着力や濡れ性を自由に設計したりす
ることが可能になる。
【0060】また、紫外線硬化層は、さらに無機微粒子
を添加することにより、樹脂皮膜の機械的強度を可変す
る事ができる。その結果、システムに応じて熱転写条件
を自由に設計することが可能になるという大きな効果を
有する。
【0061】また、紫外線硬化層は、さらにマイクロカ
プセル粒子を添加することにより、樹脂皮膜が基材から
剥離する強度を可変する事ができる。その結果、システ
ムに応じて熱転写条件を自由に設計することが可能にな
るという大きな効果を有する。
【0062】また、樹脂皮膜は、熱可塑性樹脂からなる
離型層の上に前記紫外線硬化層を積層したので、紫外線
により反応する層と、紫外線に反応しない層とを分離し
た独立の層構成にすることにより、更に再転写記録媒体
の種類に応じて樹脂皮膜の密着力や濡れ性を自由に設計
したりすることが可能になる。
【0063】また、基材は、膜厚が2〜40μmの高分
子シートであるので、汎用の高分子シートを使用するこ
とが可能となり、設計の自由度を増すことができる。
【0064】また、紫外線硬化性樹脂は、アクリレート
系の紫外線硬化樹脂であるので、紫外線硬化速度が速
く、高速度な画像記録が可能となる。また、紫外線硬化
後は透過率が高いアクリル系の樹脂に化学変化するた
め、透過率の高い透明な膜となって、鮮明な画像を得る
ことができる。
【0065】また、樹脂皮膜は、膜厚が3〜50μmに
形成されているので、再転写記録媒体の種類に対応し
て、最適な膜厚に変えることができる。また、膜厚を大
きくすることによる物理的性質の結果として、耐熱性、
耐摩耗性、耐溶剤性をさらに改善できる。
【0066】また、基材の他方の面には、潤滑剤からな
る背面処理層を形成したので、ヒートローラとの摩耗抵
抗の低減、あるいは中間転写記録媒体の走行の安定化、
巻き取り時の樹脂皮膜との融着防止等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関する中間転写記
録媒体の要部断面図である。
【図2】本発明に係わるインクリボンの要部断面図であ
る。
【図3】本発明に係わる中間転写記録装置を説明する概
略図である。
【図4】本発明に係わる紫外線硬化樹脂の反応過程を説
明する図である。
【図5】本発明に係わる紫外線の波長を説明するグラフ
である。
【図6】本発明に係わる再転写記録媒体に再転写した画
像を説明する要部断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に関する中間転写記
録媒体の要部断面図である。
【図8】従来の中間転写記録媒体の要部断面図である。
【符号の説明】
1 中間転写記録媒体 1a 基材 1b 樹脂皮膜 1c 背面処理層 2 サーマルヘッド 3 インクリボン 4 供給コア 5 巻取りコア 6 テンションローラ 7 プラテンローラ 8 供給リール 9 巻取りリール 10 ヒートローラ 10a ゴムローラ 10b ヒータ 10c 温度センサ 11 再転写記録媒体 12 台座 13 紫外線照射手段 13a 光源 13b 反射板 14 インクパターン 15 画像 15a 紫外線硬化膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材の一方の面に形成した
    樹脂皮膜とを備え、この樹脂皮膜は、少なくとも紫外線
    硬化性樹脂と光開始剤を主成分とする紫外線硬化層から
    なることを特徴とする中間転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記紫外線硬化層は、さらに熱可塑性樹
    脂を添加したことを特徴とする請求項1記載の中間転写
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記紫外線硬化層は、さらに無機微粒子
    を添加したことを特徴とする請求項1、または2記載の
    中間転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記紫外線硬化層は、さらにマイクロカ
    プセル粒子を添加したことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項記載の中間転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記樹脂皮膜は、熱可塑性樹脂からなる
    離型層の上に前記紫外線硬化層を積層したことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項記載の中間転写記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 前記離型層は、無機微粒子を添加したこ
    とを特徴とする請求項5記載の中間転写記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記離型層は、マイクロカプセル粒子を
    添加したことを特徴とする請求項5、または6記載の中
    間転写記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記基材は、膜厚が2〜40μmの高分
    子シートからなることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれか1項記載の中間転写記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記紫外線硬化樹脂は、アクリレート系
    の紫外線硬化樹脂からなることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれか1項記載の中間転写記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記樹脂皮膜は、膜厚が3〜50μm
    に形成されていることを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれか1項記載の中間転写記録媒体。体。
  11. 【請求項11】 前記基材の他方の面には、潤滑剤から
    なる背面処理層を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至10のいずれか1項記載の中間転写記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100516027B1 (ko) * 2003-07-24 2005-09-21 부림케미칼 주식회사 반경화전사필름의 제조방법
CN102152685A (zh) * 2010-11-05 2011-08-17 汕头市东田转印有限公司 一种转移印刷膜转印后胶粘层的进一步固化方法
JP2017170844A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 大日本印刷株式会社 印画物の製造方法

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