JP2003191585A - インクリボンの色識別装置 - Google Patents

インクリボンの色識別装置

Info

Publication number
JP2003191585A
JP2003191585A JP2001394521A JP2001394521A JP2003191585A JP 2003191585 A JP2003191585 A JP 2003191585A JP 2001394521 A JP2001394521 A JP 2001394521A JP 2001394521 A JP2001394521 A JP 2001394521A JP 2003191585 A JP2003191585 A JP 2003191585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink ribbon
sensor
light
label
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001394521A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Nishio
保夫 西尾
Tomihisa Kurosawa
富央 黒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Semiconductor Equipment Inc
Original Assignee
Canon NTC Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon NTC Inc filed Critical Canon NTC Inc
Priority to JP2001394521A priority Critical patent/JP2003191585A/ja
Publication of JP2003191585A publication Critical patent/JP2003191585A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】反射型の光学式センサ6で透明なインクリボン
31の色種をする場合、光学式センサ6から照射された
光の大半がインク路Bん31の反射されず透過してしま
う。そのため、光学式センサ6に受光される光が少なく
色種検知に誤差が生じやすい。 【解決手段】光学式センサ6に対してインクリボン31
を挟んで対向するように反射板35を設け、インクリボ
ン31を透過した光を反射して光学式センサ6に受光さ
せるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字装置にセット
されるインクリボンの色種を識別するインクリボンの色
識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写式の印字装置では、サーマルヘッ
ドを有しており、このサーマルヘッドに対してインクリ
ボンと印字される媒体とを重ねた状態で一定速度で送る
ことにより媒体表面に印字を行う。このインクリボンは
透明な非常に薄いフィルム状の基体とこの基体の表面に
被着されたインク層とから構成されている。そして、イ
ンク層側を媒体に接触させ、基体側からサーマルヘッド
で加熱することにより、加熱された部分のインク層が媒
体表面に転写されることにより印字が行われる。
【0003】このインク層の色種は黒色以外に赤色、青
色、その他複数の色種のものが実用化されている。ただ
し、インク層の色種が相違するとインク層の組成が相違
するため、インクリボンの色種毎にサーマルヘッドの発
熱量を変化させる必要がある。そのため、印字装置にセ
ットするインクリボンの色種が変わると印字装置に設け
た設定部を操作して、サーマルヘッドの発熱量がセット
したインクリボンの色種に対応した発熱量になるように
していた。
【0004】サーマルヘッドの発熱量の設定を手動によ
って行うと、インクリボンの色種を変更したにもかかわ
らず、サーマルヘッドの発熱量を変更する操作を忘れる
おそれがある。仮にこの操作を忘れると媒体への印字が
良好に行われない。サーマルヘッドの発熱量が必要量よ
りも少なければインクは媒体に転写されずインクリボン
に残ったままになってしまう部分が生じ、正常な印刷が
行われない。逆に、発熱量が多すぎる場合、媒体に転写
されたインクがインクリボンに戻ってしまう逆転写と呼
ばれる現象が起こり、同じく正常な印刷が行われない。
正常に印刷が行われなかった媒体は使用に適さないため
無駄になる。
【0005】なお、目的は相違するものの、インクリボ
ンやその他の被検出物の色種を反射型光センサで識別す
るものとして、例えば特開平4−85070号公報や特
開平9−329496号公報により開示されたものがあ
る。これら公報により知られたものは、投光部から出射
された光がインクリボン表面で反射され、その反射光を
受光部で受光し、受光部の受光量によって色種を識別す
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】サーマルヘッドの発熱
量の変更操作を確実に行うためには手動によって発熱量
を変更するのではなく、インクリボンの色種を検出し自
動的に発熱量を変更することが考えられる。
【0007】この場合、インクリボンの色種を検出する
手段として上記公報により知られたものを適用すると、
インクリボンが薄い場合には投光部から出射された光の
大半がインクリボンを透過し、受光部には残りの少量の
光しか帰ってこない場合が生じる。受光部で受光される
反射光の光量が少ないと受光部の感度を上げる必要があ
り、そのため外乱等のノイズの影響を大きく受ける。ノ
イズの影響が大きいとインクリボンの色種識別精度が低
下し、誤った識別をする可能性が増加するという不具合
が生じる。
【0008】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、薄
いインクリボンであっても性格に色種を識別することの
できるインクリボンの色識別装置を提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるインクリボンの色識別装置は、透明なフ
ィルム状の基体にインク層が被着されたインクリボン
の、インク層の色種を識別する装置であって、インクリ
ボンの一方の面側に、投光部と受光部とからなる反射型
光センサを配設すると共に、インクリボンの他方の面側
に、投光部から出射されインクリボンを透過した光を反
射し、再びインクリボンを透過させて受光部に受光させ
る反射手段を対向させ、受光部に受光される光量からイ
ンク層の色種を識別することを特徴とする。
【0010】投光部から出射された光は例えインクリボ
ンを透過しても反射手段により反射され、投光部から出
射された光の多くが受光部に受光される。このため外乱
の影響が小さくなる。また、投光部から出射された光は
受光部に受光されるまでの間にインクリボンを2回透過
する。このため、インクリボンの色種によって相違する
投光部の受光量の差がより顕著になり、色種の識別がさ
らに容易になる。
【0011】なお、投光部と受光部とを共に1個ずつ設
けてもよいが、上記反射型光センサは、複数の投光部と
各投光部に対応する複数の受光部とを備え、各投光部か
ら出射される光の波長は各々相違するようにしてもよ
い。
【0012】ところで、インクリボンのインク層の色種
を識別する際、インクリボンにしわが生じていたり波打
ち状態になっていると暗転して色種を識別できない場合
が生じる。そのような場合には、上記反射手段に対して
インクリボンを一定の張力で押接させ、さらにインクリ
ボンの送りを停止させた状態で色種の識別を行えばよ
い。
【0013】また、上記インクリボンは印字装置に着脱
自在のカセットケースに収納され、このカセットケース
が印字装置に着脱される際に、上記反射型光センサと反
射手段とのいずれか一方が、カセットケースの着脱経路
から退避するように構成することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照して、1は
本発明による印刷装置である。この印刷装置1は図示し
ないコンピュータ等に接続され、コンピュータ等から送
信される印刷データを受信し、その印刷データに基づい
て印刷を行うものである。印刷される媒体2はロール状
に巻回され媒体セット位置11に載置される。本印刷装
置1は印刷する媒体2として、裏面に粘着層が被着さ
れ、さらに粘着層が剥離テープで覆われた長尺のシート
と、長尺の台紙に一定の間隔で複数のラベルが貼着され
たダイカットラベルとのどちらかを選択して使用する。
このシートとダイカットラベルとは共に幅寸法が相違す
る複数のものに印刷をすることができる。本実施の形態
では2種類の幅寸法の媒体に印刷できるように構成され
ている。なお、幅の狭い媒体が媒体セット位置11にセ
ットする際、1対の押さえ部材11aを内側に移動させ
て媒体が中央に位置するようにした。
【0015】さらに図2および図3を参照して、印刷装
置1には開閉自在のカバー12が設けられており、その
カバー12に印刷ヘッド13が取り付けられている。ま
た、カバー12にはインクリボンカセット3が着脱自在
に取り付けられ、インクリボンカセット3をカバー12
に装填するとインクリボンカセット3のインクリボン3
1が印刷ヘッド13を覆うように構成されている。な
お、12aは媒体2の幅にあわせてセットされたインク
リボン31の幅寸法を検知する光学式の幅センサであ
る。
【0016】印刷装置1の前面には、前方に倒れるよう
にして開くことのできるフロントパネル14が取り付け
られている。このフロントパネル14には上下2段に排
出口15,16が開口している。印刷装置1でシートに
印刷する際には上部の排出口15から印刷されたシート
が排出される。なお、シートは印刷の内容ならびに余白
量等の設定により規定される所定の寸法毎にカッター1
7によって自動で切断される。このカッター17は円板
状であり全周に切刃が形成されている。そして、カッタ
ー17が図外のモータにより左右に移動してシートを切
断する。
【0017】ダイカットラベルに印刷してラベルピール
処理をする際には台紙を上部の排出口15の直前で下方
に経路を曲げ、フロントパネル14内に位置する1対の
ローラ18a,18bで挟んで下部の排出口16から外
部へと送り出す。ローラ18aは印刷装置1の本体側に
取り付けられ自由に回転する。一方、ローラ18bはフ
ロントパネル14に取り付けられ、ギヤ18cがこのロ
ーラ18bの回転軸に取り付けられている。そしてフロ
ントパネル14を閉めるとこのギヤ18cが本体側に露
出したギヤ(図示せず)に噛み合って台紙を正逆方向に
送ることができる。台紙は上述のように上部の排出口1
5の直前で下方に経路が曲げられるため、台紙に貼り付
けられているラベルは台紙から剥離し、上部の排出口1
5を通って前方へ排出される。
【0018】6はインクリボンセンサであり、インクリ
ボン31の有無およびインクリボン31の色種を検知す
るものである。このインクリボンセンサ6には自由に回
転することのできるローラ41が取り付けられており、
カバー12を閉めるとこのローラがロールから引き出さ
れた媒体2を搬送ローラ42に上方から押し付ける。こ
の搬送ローラ42は図示しないモータによって所定の速
度で正逆回転する。従って、搬送ローラ42とローラ4
1とで挟まれた媒体2は搬送ローラ42の回転に従って
印刷方向もしくは逆方向に送られる。
【0019】43はプラテンローラであり、カバー12
を閉めると印刷ヘッド13がプラテンローラ43の上方
に位置する。なお、この印刷ヘッド13はカム機構43
aによって上下方向に移動することができる。印刷を行
う場合には印字ヘッド13は加圧ばね71の圧力で下方
に下がるが、印刷を行わない場合には印刷ヘッド13は
カム機構43aによって押し上げられてプラテンローラ
43から離れる。
【0020】51は媒体センサであり、搬送ローラ42
とプラテンローラ43との間における媒体2の有無を検
知するものである。また、52はカバー12を閉めた状
態で印刷ヘッド13の下流側に位置し、媒体2の上面に
向かうように取り付けられた反射式の光学センサからな
る先端検知センサである。媒体2の先端位置の他、媒体
2としてダイカットラベルがセットされた場合に、台紙
に貼着されているラベルの先端、もしくは印刷モードに
よっては後端を検知するものである。53はピールセン
サであり、媒体としてダイカットラベルがセットされた
場合に、印刷されたラベルが台紙から一定の長さを残し
て剥離し上部の排出口15を通って前方に排出された状
態でのラベルを検知するものである。また、54は台紙
センサであり、ローラ18a,18bに挟まれて搬送さ
れた台紙が下部の排出口16から排出されていることを
検知するものである。
【0021】図4および図5を参照して、インクリボン
カセット3は初期状態でインクリボン31が巻回された
円筒形のボビン32と、印刷するにしたがってボビン3
2に巻回されているインクリボン31を巻き取る同じく
円筒形のボビン33とがカセットケース34に装填され
ることによって構成されている。両ボビン32,33の
両側には各1対の軸部材32S,33Sが差し込まれて
いる。この軸部材32S,33Sはインクリボン31の
幅に合わせてインクリボンカセット3に装着可能なよう
に、適切な長さのものを交換して用いる。この軸部材3
2S,33Sには鍔部32T,33Tが形成されてお
り、これら鍔部32T,33Tによってインクリボン3
1の幅方向の位置決めがされる。また、これら鍔部32
T,33Tには共に開口32a,33aが開設されてお
り、両ボビン32,33のインクリボン31の巻回量が
外部から目視できるようにしている。
【0022】なお、35は板金製の反射板であり、イン
クリボンセンサ6から照射される光を反射させて再びイ
ンクリボンセンサ6に返すためのものである。また、凹
部36はインクリボンセンサ6の位置決めに用いる。
【0023】図6および図7を参照して、インクリボン
センサ6はカバー12に対して枢軸62を中心にして揺
動自在なアーム61を介して連結されている。このアー
ム61にはばね板からなる係合部63が形成されてい
る。インクリボンカセット3をカバー12に装填してい
ない状態では、インクリボンセンサ6は自重で下方に下
がり、そのためインクリボンカセット3を矢示方向に装
填する際にインクリボンカセット3に干渉しない。とこ
ろが、インクリボンカセット3をカバー12に装填する
際、カセットケース34が係合部63に当接し、インク
リボンカセット3の装填操作に連動してインクリボンセ
ンサ6が引き上げられる。そしてインクリボンセンサ6
は反射板35に対峙する位置に移動する。
【0024】なお、インクリボンセンサ6がインクリボ
ン31に接触するとインクリボン31がボビン33に巻
き取られる際に、インクリボン31が傷つけられるおそ
れがある。そこで、インクリボンセンサ6に係合軸64
を配設し、この係合軸64がカセットケース34に形成
した凹部36内に入り、インクリボンセンサ6とインク
リボン31との距離が適正な距離よりも接近しないよう
に位置決めされるようにした。インクリボンカセット3
の装填操作に連動して引き上げられて反射板35に対峙
する位置に移動したインクリボンセンサ6は、カバー1
2が閉じられると、インクリボンセンサ6に取り付けら
れたローラ41が搬送ローラ42に押し付けられること
によりインクリボンカセット3の方向に付勢され、係合
軸64が凹部36に入って突き当たることにより、検知
位置に位置決めされる。また、インクリボンカセット3
を取り外す際には、インクリボンセンサ6は自重により
図6に示す退避位置へと自動的に退避し、インクリボン
センサ6がインクリボンカセット3に干渉することはな
い。
【0025】ところで、幅センサ12aは、幅の広いイ
ンクリボン31がセットされたときに、中継フラグ12
bによって遮られていた光路が、鍔部32Tが中継フラ
グ12bを押すことによって開通するように位置決めさ
れている。したがって、幅センサ12aの光路が開通す
ると幅の広いインクリボン31がセットされ、光路が遮
られたままであると幅の狭いインクリボンがセットされ
たことになる。
【0026】図8を参照して、インクリボンセンサ6に
は光を出射する投光部71とこの投光部71から出射さ
れた光を受光する受光部72とからなる反射式の光学セ
ンサ7が3個並設されている。これら3個の光学センサ
7から出射される光の波長はおのおの相違しており、た
とえば光の3原色である赤、青、緑の光を出射する各発
光ダイオードが投光部71に用いられている。各光学セ
ンサ7の投光部71から出射された光は、インクリボン
31に照射されるが、インクリボン31はきわめて薄く
そのため出射された光のほとんどはインクリボン31を
透過する。透過した光は反射板35で反射され再びイン
クリボン31を透過した後受光部72に受光される。こ
の3つの光学センサ7を備えたインクリボンセンサ6を
用いればインクリボン31の色種を判別することができ
る。
【0027】すなわち、色種が異なるとインクリボン3
1を透過する際に減衰する光の波長が相違するので、各
光学センサ7の受光量からインクリボン31の色種を判
別することができる。
【0028】また、インクリボンセンサ6には投光部8
1と受光部82とを備えた反射式のリボン有無検知セン
サ8が備えられている。このセンサ8はインクリボン3
1の有無の他、インクリボン31のインク被着部がすべ
て巻き取られて透明な基材のみになったことを検知して
インクリボン31の終了と判断するリボンエンドセンサ
としても機能する。リボン有無検知センサ8は光学セン
サ7の近傍に配されており、光学センサ7と同様に反射
板35で反射された光を受けて検知を行う。
【0029】リボン有無検知センサ8はリボンエンドセ
ンサとしても機能させる必要があるために常に検知を行
う必要があり、また、インクリボン31の色種を判別す
るために強い光量と高い判別精度を必要とする光学セン
サ7とは違い、低精度のセンサで検知可能であるため
に、光学センサ7とは別に設置されている。さらに、光
学センサ7とリボン有無検知センサ8とは、複数種類の
幅のインクリボンのいずれかが装着されても検知可能な
ように、幅方向中央部付近に配置される。
【0030】以上の構成による印刷装置1により媒体2
に印刷する動作を図9を参照して説明する。図示しない
コンピュータ等から余白等の設定を含む印刷データを受
信すると(S1)、図示しないセンサによりカバー12
が開いているか否かを判断する。カバー12が開いてい
るとその旨を表示し、カバー12が閉じられるのを待つ
(S2,S3)。
【0031】カバー12が閉じられると上記媒体センサ
51により媒体2がセットされているかを判断する(S
4)。媒体2がセットされていなければ媒体無しエラー
としてその旨を表示し印刷動作を停止する(S5)。媒
体2が適正にセットされていると、続いてインクリボン
センサ6のリボン有無検知センサ8によりインクリボン
31がセットされているかをチェックする(S6)。イ
ンクリボンカセット3が装填されていない場合や装填さ
れていてもボビン32に巻回されていたインクリボン3
1がすべてボビン33に巻き取られた場合には、インク
リボン無しエラーとして同じくそれ以上の印刷動作を停
止される(S7)。
【0032】以上の各ステップ(S2,S4,S6)で
異常がなければ、ボビン33を正方向に回転させ一定の
張力を作用させてインクリボン31のたるみを解消する
(S8)。インクリボン31のたるみがとれるとインク
リボン31は反射板35に隙間なく接触する。この状態
でインクリボン31の送りを停止してインクリボン31
が反射板35に押接されている状態を保持する。
【0033】次に、インクリボンセンサ6の光学センサ
7によってインクリボン31の色種を判別する。コンピ
ュータ等から受信した印刷データに含まれる色種データ
と比較し(S9)、実際に装填されているインクリボン
31の色種が色種データに一致しないときは間違った色
種のインクリボンがセットされていることになるので、
その旨を報知し、印刷操作を停止させる(S10)。
【0034】インクリボン31の色種と色種データとが
一致すると、ピールセンサ53によりラベルが検知され
ていないかをチェックする(S11)。印刷開始時には
まだラベルは1枚も印刷されていないのでピールセンサ
53がラベルを検知すると、異常と判断して印刷操作を
停止する(S12)。
【0035】以上の印刷前チェックが終了し、何れのエ
ラーもない場合には印刷を開始する。上述のように本印
刷装置1はシートに対する印刷とダイカットラベルに対
する印刷とを行うことができる。そこでコンピュータか
ら受信した印刷データから印刷モードを読み取り(S1
3)、シートに対する印刷であればシート印刷処理を行
い(S14)、ダイカットラベルに対する印刷であれば
ダイカットラベル印刷処理を行う(S15)。
【0036】シート印刷処理が選択されると、最初に台
紙センサ54が検知状態になっていないかをチェックす
る。台紙センサ54が検知状態であれば、間違ってダイ
カットラベルがセットされているか、あるいはシートが
ダイカットラベルモードでセットされている可能性があ
る。
【0037】次に先端検知センサ52をチェックする。
この先端検知センサ52がオンであれば媒体2であるシ
ートがロールから引き出され、シートが先端検知センサ
52上を覆っていることになる。そこで、先端検知セン
サ52がオフになるまで搬送ローラ42を逆転させ、シ
ートを逆送させる。先端検知センサ52がオフになると
先端検知センサ52の設置位置にシートの先端が位置し
たことになるので、そこでシートの逆送を停止させ、印
刷処理を開始する。
【0038】シートの印刷を行う際には、所定長さ毎に
カッター17でシートを切断する切断モードと、シート
を切断しない非切断モードとがある。非切断モードに設
定されていると、受信した印刷データがすべて印刷され
るまで印刷を継続する。そして、すべての印刷データを
印刷したあと、最後に印刷された部分がカッター17を
通過するまでラベルを搬送し、ラベルをカッター17で
切断して印刷処理を終了する。
【0039】一方、ページ単位で入力された印刷データ
に従い、1ページ分の長さ毎に切断する切断モードに設
定されている場合には、1ページ分印刷された部分がカ
ッター17を通過するまで送り、カッター17で切断し
たあとシートを逆送させ、再び次のページを印刷したあ
とカッター17まで送って切断するサイクルを指定され
たページ数分続ける。そして、指定されたページ数分の
印刷が終了すると最後のページの印刷部分がカッター1
7を通過するまで搬送し、カッター17で切断して印刷
処理を終了する。
【0040】ダイカットラベル印刷を行う場合には、ま
ずラベルピール処理を行うか否かをチェックする。ラベ
ルピール処理とは、台紙を下部の排出口16から排出さ
せ、ラベルを台紙から剥離させて上部の排出口15から
排出させる処理である。このラベルピール処理では、ラ
ベルは上部の排出口15から完全に排出されず、後端部
分の一定の長さが台紙に貼着したままで一旦印刷処置が
停止する。上部の排出口15から一定の長さを残して排
出されたラベルを指で摘み、取り出すと印刷処理を再開
し次のラベルが排出口15から一定の長さを残して排出
された状態で再び印刷処置が一旦停止する。
【0041】ラベルピール処理が選択されていないと、
印刷されたラベルは台紙に貼着されたままの状態で上部
の排出口15から排出される。さらに、台紙を切断せず
連続した状態で排出する台紙非切断モードか、各ラベル
の相互間で台紙を切断してラベルを1枚毎に排出する台
紙切断モードかを設定することができる。
【0042】台紙切断モードでは1枚目のラベルに対し
て印刷を終了したあと、台紙を搬送して先端位置センサ
52が印刷されたラベルの後端位置と2枚目のラベルの
先端位置とを検知する。検知した位置を基に、印刷され
たラベルと2枚目のラベルとの中間にカッター17がく
る時点で搬送を停止し、台紙の切断を行う。切断された
1枚目のラベルは上部排出口15から排出される。切断
が終了すると台紙を逆送し、逆送の途中に先端検知セン
サ52が検知した2枚目のラベルの先端位置を基に2枚
目のラベルを印刷位置まで搬送する。そして、2枚目の
ラベルに印刷を行うといった一連の動作を繰り返す。な
お、台紙非切断モードか台紙切断モードを設定した際、
台紙センサ54が検知状態であると、媒体セットエラー
として印刷処理を開始しない。
【0043】また、ダイカットラベルは一定のピッチで
台紙に貼着されているが、台紙非切断モードでは、その
ピッチを入力して、入力されたピッチ毎に台紙を搬送し
て印刷するピッチ搬送モードか、実際のラベル1枚毎に
先端を検知してその先端位置を基準に印刷する高精度搬
送モードかを設定できる。
【0044】ラベル1枚毎に先端を検知するモードで
は、媒体2であるダイカットラベルを引き出してセット
すると、先頭のラベルの先端が先端検知センサ52に検
知されるまでダイカットラベルを搬送する。先端検知セ
ンサ52は印刷ヘッド13より下流側に位置するので、
先端検知センサ52が先端を検知するとそのラベルは印
刷ヘッド13を通過していることになる。先端位置が検
知されるとその先端位置を基準にして台紙を逆送させラ
ベルを印刷位置に戻す。そしてそのラベルへの印刷が終
了すると次のラベルの先端が先端検知センサ52に検知
されるまで台紙を搬送する。そして先端が検知されると
台紙を逆送し2枚目のラベルを印刷位置まで戻し印刷を
行う。
【0045】ラベルピール処理が選択されているピール
モードの場合には、1枚目のラベルに対して印刷が終了
したあと、台紙センサ54とピールセンサ53の状態を
検知しながら、所定距離ラベルを搬送して停止する。こ
の所定距離は、先端検知センサ52がラベルの後端位置
を検出して、その検出した位置から設定された距離を送
ることにより、停止したときにラベルの長さにかかわら
ずラベルの一定の長さが台紙に残る位置となるように設
定されている。この時、ピールセンサ53がオンになっ
ていることを確認する。なお、ラベルピール処理が選択
されていると台紙はローラ18a,18bに挟まれ、下
部の排出口16から排出され、さらに台紙の排出経路が
ローラ18a,18b側に変更されていることを予め台
紙センサ54で検知する。
【0046】印刷されたラベルが台紙から取られると、
ピールセンサ53がオフになる。ピールセンサ53と先
端検知センサ52との間は距離が離れているので、この
時点では少なくとも2枚目の未印刷のラベルの先端は先
端検知センサ52を通過している。ピールセンサ53が
オフになると搬送ローラ42を逆転させ、1枚目のラベ
ルの印刷終了後にラベルを送った所定距離と同じ距離分
台紙を逆送する。その逆送中に先端検知センサ52で最
後に検知したラベルの先端を2枚目のラベルの先端とし
て検知し、その先端位置を基準に2枚目の未印刷ラベル
を印刷位置まで搬送する。そして、この未印刷のラベル
に印刷を行ったあと、上述の1枚目のラベルと同じく所
定距離台紙を搬送する動作を初めとする一連の動作を繰
り返す。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、透明なインクリオンの色種を反射型の光学式センサ
であるインクリボンセンサで検知する際、インクリボン
を挟んで反対側に反射板を設け、インクリボンを透過し
た光を反射板で反射してインクリボンセンサに受光させ
るようにした。これによりインクリボンセンサに受光さ
れる光量が増加し色種判別精度が向上する。また、イン
クリボンセンサから照射された光が再びインクリボンセ
ンサに受光されるまでの間にインクリボンを2回通過す
るので、色種判別精度がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図
【図2】カバーを開けた状態の断面図
【図3】カバーを閉じた状態の断面図
【図4】インクリボンカセットの分解斜視図
【図5】インクリボンカセットの斜視図
【図6】インクリボンカセットの装填状態を示す断面図
【図7】インクリボンセンサの検知状態を示す断面図
【図8】インクリボンセンサの構成を示す部分斜視図
【図9】印刷処理フロー図
【符号の説明】
1 印刷装置 2 媒体 3 インクリボンカセット 51 媒体センサ 52 先端検知センサ 53 ピールセンサ 54 台紙センサ 6 インクリボンセンサ 7 光学センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明なフィルム状の基体にインク層が
    被着されたインクリボンの、インク層の色種を識別する
    装置であって、インクリボンの一方の面側に、投光部と
    受光部とからなる反射型光センサを配設すると共に、イ
    ンクリボンの他方の面側に、投光部から出射されインク
    リボンを透過した光を反射し、再びインクリボンを透過
    させて受光部に受光させる反射手段を対向させ、受光部
    に受光される光量からインク層の色種を識別することを
    特徴とするインクリボンの色識別装置。
  2. 【請求項2】 上記反射型光センサは、複数の投光部
    と各投光部に対応する複数の受光部とを備え、各投光部
    から出射される光の波長は各々相違することを特徴とす
    る請求項1記載のインクリボンの色識別装置。
  3. 【請求項3】 上記インク層の色種の識別は、上記反
    射手段に対してインクリボンを一定の張力で押接させ、
    さらにインクリボンの送りを停止させた状態で行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のインクリボ
    ンの色識別装置。
  4. 【請求項4】 上記インクリボンは印字装置に着脱自
    在のカセットケースに収納され、このカセットケースが
    印字装置に着脱される際に、上記反射型光センサと反射
    手段とのいずれか一方が、カセットケースの着脱経路か
    ら退避することを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載のインクリボンの色識別装置。
JP2001394521A 2001-12-26 2001-12-26 インクリボンの色識別装置 Withdrawn JP2003191585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394521A JP2003191585A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 インクリボンの色識別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394521A JP2003191585A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 インクリボンの色識別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003191585A true JP2003191585A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27601235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001394521A Withdrawn JP2003191585A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 インクリボンの色識別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003191585A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006044065A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Sato Corp 熱転写プリンタ
CN100393524C (zh) * 2004-11-17 2008-06-11 阿尔卑斯电气株式会社 热转印印刷机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006044065A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Sato Corp 熱転写プリンタ
CN100393524C (zh) * 2004-11-17 2008-06-11 阿尔卑斯电气株式会社 热转印印刷机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20060112130A (ko) 열전사방식 화상형성장치 및 잉크리본잔량 표시/검출방법
EP1647408B1 (en) Printing apparatus
JPH1191144A (ja) テープ印字装置及び感熱光応答性印字媒体収納カセット
US4404568A (en) Printer
JP2007106556A (ja) 媒体検出装置およびプリンタ
CN110744926B (zh) 印刷装置、控制方法以及记录介质
GB2236714A (en) Web loading and feeding arrangements for thermal printers.
JP3362444B2 (ja) プリンタ
JP2006315104A (ja) シート処理装置およびプログラム
JP2003191585A (ja) インクリボンの色識別装置
JP2003191557A (ja) インクリボンカセットおよび印刷装置
JPH06340136A (ja) プリンタ
JP2003191509A (ja) 印刷装置
JP2003191543A (ja) 印刷装置
JP2003191548A (ja) 印刷装置
CN111689263B (zh) 打印机
JP7451197B2 (ja) 印刷装置
CN100395116C (zh) 用于带打印机的带子
JP2007136913A (ja) ラベルプリンタ
JP4401201B2 (ja) プリンタ
JP2003312070A (ja) ラベルプリンタ
JPH1191170A (ja) テープ印字装置及び感熱光応答性印字媒体収納カセット
US20240265829A1 (en) Printing medium and tape cartridge
JP7469895B2 (ja) プリンタおよび媒体搬送装置
JPH09169132A (ja) 熱転写プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041022

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301