JP2003191211A - 回転刃物体 - Google Patents

回転刃物体

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JP2003191211A
JP2003191211A JP2001390906A JP2001390906A JP2003191211A JP 2003191211 A JP2003191211 A JP 2003191211A JP 2001390906 A JP2001390906 A JP 2001390906A JP 2001390906 A JP2001390906 A JP 2001390906A JP 2003191211 A JP2003191211 A JP 2003191211A
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Japan
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rotary body
tip
blades
cutting
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JP2001390906A
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English (en)
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Haruo Matsuoka
晴男 松岡
Hideki Sakami
英樹 酒見
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KURANTSUURU KK
MATSUOKA CUTTER SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KURANTSUURU KK
MATSUOKA CUTTER SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切削中における被加工材との回転摩擦を可及的
に減少させて、円滑な加工を行うことができ、しかも、
過剰摩擦による被加工材への悪影響を少なくすることが
できる回転刃物体を提供することを目的としている。 【解決手段】回転本体1の先端において該回転本体1の
回転中心に中心錐2を設け、回転本体の外周部へ回転中
心を挟んで一対の切削屑の排出溝3を螺旋状に刻設し、
回転本体の先端において一対の排出溝部を除いた部分の
該回転本体の周縁部に一対の毛引き刃4を突設させると
共に、中心錐と一対の毛引き刃との間に一対の底切り刃
5を設けて、毛引き刃は、回転本体1の回転方向の先端
部から該回転方向の後方へ向かうにしたがって、回転中
心側へ入り込む逃がし部4aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材や金属などの加工
業界等において用いる回転刃物体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木工用ボール盤に用いられるボー
リング錐は、図7に示すようなものが知られている。こ
のものは、中心錐60と、この中心錐60より連なって
両側外周へ向かう底切り刃61と、この底切り刃61に
連なるように外周上に設けた毛引き刃62とからなるも
のである。
【0003】このボーリング錐にあって、毛引き刃62
は、中心錐60の回転中心に真円状態に形成された本体
63の外周上に設けられているため、切削中に、被切削
材である木材に形成された切削孔へこの本体63が回転
接触するので、この摩擦熱により木材が加熱されて発煙
を起こしたり、この加熱により焼けて該木材が不良品と
なることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、回転本体の先端
において該回転本体の回転中心に中心錐を設け、回転本
体の外周部へ回転中心を挟んで一対の切削屑の排出溝を
螺旋状に刻設し、回転本体の先端において一対の排出溝
部を除いた部分の該回転本体の周縁部に一対の毛引き刃
を突設させると共に、中心錐と一対の毛引き刃との間に
一対の底切り刃を設けて、毛引き刃は、回転本体の回転
方向の先端部から該回転方向の後方へ向かうにしたがっ
て、回転中心側へ入り込む逃がし部を設けることによ
り、切削中における被加工材との回転摩擦を可及的に減
少させて、円滑な加工を行うことができ、しかも、過剰
摩擦による被加工材への悪影響を少なくすることができ
る回転刃物体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、回転本体と、この回転本体の先
端において該回転本体の回転中心に設けた中心錐と、前
記回転本体の外周部へ前記回転中心を挟んで一対を螺旋
状に刻設した切削屑の排出溝と、前記回転本体の先端に
おいて前記一対の排出溝部を除いた部分の該回転本体の
周縁部に突設させた一対の毛引き刃と、前記中心錐と一
対の毛引き刃との間に設けた一対の底切り刃とからなる
回転刃物体にあって、前記毛引き刃は、前記回転本体の
回転方向の先端部から該回転方向の後方へ向かうにした
がって、前記回転中心側へ入り込む逃がし部を設けた回
転刃物体の構成にある。
【0006】回転本体の外周面に、クロームメッキ層を
施す。
【0007】
【実施例】次に、本発明に関する回転刃物体の一実施例
を図面に基づいて説明する。図1〜図2および図4にお
いてAは回転刃物体で、木製品や金属等の被加工材bの
加工業界などにおいて、該被加工材bに対して孔あけな
どの加工に用いられるものであって、回転本体1と、中
心錐2と、排出溝3,3と、とにより基本的に構成され
る。
【0008】前記した回転本体1は、超硬合金や炭素鋼
材等により断面円形に形成されていて、加工機の駆動軸
(図示せず)へ着脱自在となる取付軸6の上端部に、ろ
う付け等の固着手段により固定されている。
【0009】なお、この回転本体1の外周面における全
面には、図1において拡大部Xにて示すように、クロー
ムメッキ層1aが施されているもので、その厚さは、
0.3μm〜10μm厚に、好ましくは、1μm〜2μ
m厚に形成される。このクロームメッキ層1aの形成に
より耐錆性が著しく向上して、この錆びに起因する被加
工材への悪影響を、例えば、切削肌を汚染したり、切れ
味を低下させる不都合を防止することができる。
【0010】前記した中心錐2は、回転本体1の先端に
おいて、該回転本体1の回転中心にその尖鋭端2aが一
致するように設けてあるもので、四角錐体状に形成され
ている。また、後記する排出溝3,3側に対応する面
に、それぞれ所定量を抉ったすくい面2b,2bがそれ
ぞれ形成されている。更に、この中心錐2において、図
5において示すZ−Z線に沿った4箇所の稜線部が切れ
刃となり、前記したすくい面2b,2bの構成と合わせ
て該中心錐2は、後記する毛引き刃4および底切り刃5
とは独立した刃型となる。また、このZ−Z線は鉛直線
Yに対して所定角度θに傾斜しているもので、例えば、
該角度θは15゜前後が好ましい。また、この中心錐2
にあって、図5に示す斜面2cはその左右が対称的に形
成されていて、尖鋭端2aに結ぶ稜線の角度αは40゜
〜45゜程度に逃がすことで切れ刃となる。
【0011】前記した排出溝3,3は、回転本体1の外
周部において、前記回転中心を挟んで対称的となるよう
に一対を螺旋状にねじれるように刻設してあって、被加
工材bの切削屑が排出されるように設けられている。
【0012】前記した一対の毛引き刃4,4は、回転本
体1の先端において、一対の排出溝3,3部を除いた部
分の該回転本体1における周縁部にそれぞれ突設させて
あって、被加工材bの切削孔における外周部の毛引き作
用を行う。
【0013】また、この毛引き刃4,4は、図2に示す
ように、回転本体1の回転方向eの先端部から該回転方
向eの後方へ向かうにしたがって、円弧状で下方傾斜
し、かつ、所定寸法dを有するように、前記回転中心側
へ入り込む逃がし部4a,4aを設けてある。したがっ
て、前記した毛引き作用は、回転本体1の回転方向eの
先端部のみで行われ、該回転方向eの後方へ向かう他の
部分は徐々に被加工材bへの当接が無くなる。なお、該
毛引き刃4,4は、回転本体1の中心に設けられた中心
錐2より低い高さで設けられており、被加工材bへの切
削にあっては、該中心錐2が最初に被加工材bへ当接す
る。
【0014】前記した一対の底切り刃5,5は、回転本
体1の先端にあって、排出溝3,3と略直交する方向に
おいて、中心錐2と一対の毛引き刃4,4との間に設け
て、これら中心錐2と一対の毛引き刃4,4と連接する
ように、かつ、毛引き刃4,4側へ向かうにしたがって
所定量f,fが傾斜するように形成されている。この底
切り刃5,5は、回転本体1の回転方向eの先端部から
該回転方向eの後方へ向かうにしたがって、かつ、外周
へ向かって下方に傾斜する逃げ面5a,5aがそれぞれ
設けられ、また、回転本体1における排出溝3,3にお
いてすくい面5b,5bが設けられている。
【0015】また、底切り刃5,5における逃げ面5
a,5aの外周へ向かって下方に傾斜する角度は、5゜
〜10゜程度の範囲に設けられているもので、これによ
り、図6(a)に示すように、被加工材bを複数枚に積
層して切削したとき、徐々に被加工材bへ刃先が切り込
んで、その切削抵抗が軽減し被加工材bを円滑に粉砕し
て削り落とすことができる。なお、この逃げ面5a,5
aに傾斜角度を設けない、図6(b)に示すような平ら
(軸線に対して直角)な形状m,mに形成されている
と、被加工材bを複数枚に積層して切削したとき、一番
下になる被加工材bへ直接切り込み圧等の抵抗が掛かっ
て、同図に示すように、該被加工材bがはじかれてしま
う現象を生じ、円滑で流麗な切削ができないことがあ
る。
【0016】したがって、前記のように構成される本発
明実施例の回転刃物体Aは、以下に述べる作用を奏す
る。加工機の駆動軸へ回転刃物体Aにおける取付軸6を
取り付け、該回転刃物体Aを所定速度で回転しながら被
加工材bの定められた位置へ切り込めば、まず、回転本
体1の中心錐2が切削案内しつつ先孔をあけ、次いで回
転本体1の外周部に設けた毛引き刃4,4が定められた
内径の孔10の側壁を切削しながら、底切り刃5,5が
孔10における底部を切削る。
【0017】このとき、回転本体1に設けた毛引き刃
4,4は、回転本体1の回転方向eの先端部から該回転
方向eの後方へ向かうにしたがって、回転中心側へ入り
込む逃がし部4aを設けてあるので、被加工材bの切削
孔10における内壁と毛引き刃4との当接が可及的に少
なく、したがって、該内壁と毛引き刃4との摩擦抵抗に
よる発煙や焼けこげ等がなく、加工された被加工材bへ
の商品価値低下を与えない。また、内壁と毛引き刃4と
の摩擦接触が少ないので、該毛引き刃4,4の使用寿命
が延長する。
【0018】また、回転本体1の外周面に、クロームメ
ッキ層1aを施してあるので、耐錆性が著しく向上し
て、この錆びに起因する被加工材bへの悪影響を、例え
ば、切削肌を汚染したり、切れ味を低下させる不都合を
防止することができる。
【0019】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、回転
本体における毛引き刃にあって、回転本体の回転方向の
先端部から該回転方向の後方へ向かうにしたがって、回
転中心側へ入り込む逃がし部を設けてあるので、切削孔
における内壁と毛引き刃との当接が可及的に少なく、し
たがって、該内壁と毛引き刃との摩擦抵抗による発煙や
焼けこげ等がなく、加工された被加工材への商品価値低
下を与えない。回転本体の外周面に、クロームメッキ層
を施してあるので、耐錆性が著しく向上して、この錆び
に起因する被加工材bへの悪影響を、例えば、切削肌を
汚染したり、切れ味を低下させる不都合を防止すること
ができる。等の特有な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する回転刃物体の一実施例の要部を
示す正面図である。
【図2】図1における回転刃物体を示す平面図である。
【図3】図1における回転刃物体の回転本体部を拡大し
て示す正面図である。
【図4】図1における回転刃物体の切削状態示す平面図
である。
【図5】図1における回転刃物体の要部を示す斜視図で
ある。
【図6】図1における回転刃物体と従来の一例による底
切り刃の形状による切削状態を示す説明図で、(a)は
本発明実施例を示し、(b)は従来の一例を示すもので
ある。
【図7】従来の他の例のボーリング錐を示すもので、
(a)は平面図であり、(b)は刃先部を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
A…回転刃物体.b…被加工材.1…回転本体.2…中
心錐.3…排出溝.4…毛引き刃.4a…逃がし部.5
…底切り刃.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒見 英樹 福岡県大川市大字三丸1446−1 グランツ ール株式会社内 Fターム(参考) 3C037 BB00 CC01 FF10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転本体と、この回転本体の先端におい
    て該回転本体の回転中心に設けた中心錐と、前記回転本
    体の外周部へ前記回転中心を挟んで一対を螺旋状に刻設
    した切削屑の排出溝と、前記回転本体の先端において前
    記一対の排出溝部を除いた部分の該回転本体の周縁部に
    突設させた一対の毛引き刃と、前記中心錐と一対の毛引
    き刃との間に設けた一対の底切り刃とからなる回転刃物
    体にあって、 前記毛引き刃は、前記回転本体の回転方向の先端部から
    該回転方向の後方へ向かうにしたがって、前記回転中心
    側へ入り込む逃がし部を設けたことを特徴とする回転刃
    物体。
  2. 【請求項2】 回転本体の外周面に、クロームメッキ層
    を施したことを特徴とする請求項1記載の回転刃物体。
JP2001390906A 2001-12-25 2001-12-25 回転刃物体 Pending JP2003191211A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140308086A1 (en) * 2013-04-12 2014-10-16 Kennametal, Inc. Drill head
JP2019533580A (ja) * 2016-10-07 2019-11-21 マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー 金属穴開け工具
US10589364B2 (en) * 2016-06-22 2020-03-17 Toko Co., Ltd. Drill

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JP2019533580A (ja) * 2016-10-07 2019-11-21 マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー 金属穴開け工具
JP7071971B2 (ja) 2016-10-07 2022-05-19 マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー 金属穴開け工具

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