JP2003191080A - 異種金属接合方法 - Google Patents

異種金属接合方法

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JP2003191080A
JP2003191080A JP2001390881A JP2001390881A JP2003191080A JP 2003191080 A JP2003191080 A JP 2003191080A JP 2001390881 A JP2001390881 A JP 2001390881A JP 2001390881 A JP2001390881 A JP 2001390881A JP 2003191080 A JP2003191080 A JP 2003191080A
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JP
Japan
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alloy
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iron
aluminum
powder
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JP2001390881A
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Katsumasa Odera
克昌 大寺
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YKK Corp
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム系材料と鉄系材料とを簡単
にしかも強固に接合することを目的とする。 【解決手段】 アルミニウム系材料と鉄系材料との間
に、両材料と固溶し得る合金であるAlaZnbCuc
Mgd(但し、a、b、c、dは質量%で、aは残部、
5≦b≦12、0≦c≦2、0.5≦d≦3、不可避元
素を含み得る)又は上記cの下限が0.5で示される組
成の合金材料を挟んで接合する。この間に挟む合金材料
は箔又は粉末であり、箔の厚みは150μm以下、粉末
の中心粒径は150μm以下である。又、接合時には挟
む合金材料をその液相温度未満の温度に保持し加圧して
接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム系材
料と鉄系材料とを固相接合によって接合する方法であ
り、鍋用材料、異材継手、熱交換器用材料等に用いる材
料を提供する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム系材料とステンレス等の鉄
系材料はお互いにほとんど固溶しないため、アーク溶接
等の金属を溶解して接合する方法で接合することはでき
ない。一般的にはボルト、ナットで締結する手法が採用
されている。また、特殊な例としては爆発圧着で接合す
る方法も行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム系材料と
鉄系材料は融点が違うこと、およびお互いに固溶せず脆
い金属間化合物を形成するために、一見接合できたよう
に見えても、接合部が非常に脆く、接合部に小さな力が
働くと、その接合部で破断する。また、爆発圧接合で
は、鉄とアルミニウムの接合面が波状になることによっ
て接合することが知られている。しかし、被接合物の形
状や大きさが非常に限定されたものとなり、汎用的な接
合としては殆ど用いられていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成より
なる。 (1)アルミニウム系材料と鉄系材料との接合方法であ
って、前記アルミニウム系材料と鉄系材料との間に、両
材料に固溶し得る合金であるAlaZnbCucMgd
(但し、a、b、c、dは質量%で、aは残部、5≦b
≦12、0≦c≦2、0.5≦d≦3、不可避的元素を
含み得る)で示される組成を有する合金を挟んで接合す
ることを特徴とする異種金属接合方法。 (2)0.5≦c≦2である前記(1)記載の異種金属
接合方法。 (3)間に挟む合金材料が150μm以下の箔又は/及
び中心粒径150μm以下の粉体である前記(1)又は
(2)記載の異種金属接合方法。 (4)間に挟む合金材料を、その液相温度未満の温度に
保持し、加圧して接合する前記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載の異種金属接合方法。
【0005】すなわち、本発明では、アルミニウム系材
料と鉄系材料との間に、Al−Zn−Mg系合金又は/
及びAl−Zn−Cu−Mg系合金を挟むことによっ
て、両者の接合が可能であることを見出した。かかる合
金材料のZnは鉄にもアルミニウムにも固溶するので、
673K以上に温度を上げるとZnが鉄合金及びアルミ
ニウム合金中に拡散し、両者を強固に接合させることと
なる。
【0006】Znの量が5質量%未満では、十分に拡散
することができず、所期の目的を達成し難い。又、12
質量%を越えると接合層が脆くなる。
【0007】Cuも接合層の強度を向上する効果があ
る。かかる効果を発揮するには0.5質量%以上が特に
好ましい。2質量%を超えると接合層が脆くなる。しか
し、場合によってはCuは添加しなくてもよい。
【0008】Mgも接合層の強度を向上する効果があ
る。0.5質量%未満および3質量%を超えると接合層
が脆くなる。
【0009】これらの合金材料は7000系合金として
比較的入手が容易である。
【0010】これらの合金材料は、箔あるいは粉末の形
で用いるが、箔の場合は厚みが150μm以下、粉末の
場合は中心粒径が150μm以下が好適である。いずれ
の場合も150μmより大きくすると、界面における接
合層の厚みが厚くなり、脆くなる。また箔の厚みが10
μmより薄くなったり、粉末の径が10μmより小さく
なると、取扱いが難しくなるとともに、Znの原子数が
少なくなり、接合層が形成されなくなる。
【0011】これらの合金材料は、その液相温度未満に
保って加圧して接合するが、液相温度以上になると接合
層の強度が低下する。また、接合部の温度はZnの拡散
速度および粉末の変形抵抗の大きさから、623K以上
とすることが望ましい。
【0012】接合時に加圧することによって、高温で粉
末の変形抵抗が小さくなり、粉末が変形することによっ
て粉末同士が密着するため、接合部に巣の存在を少なく
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を実施例によって具体的に
説明する。 実施例1 鉄合金(S25C)とアルミニウム合金(2017)と
を接合するため、両者の接合部に中心粒径100μmの
Al−9.5Zn−3Mg−1.5Cu(質量%)粉末
を均一にまき、750Kまで昇温し、10MPaの力を
かけた状態で600秒保持して接合した。上記の合金を
アーク溶接した場合と、接合部の強度を比較すると、表
1に示す結果を得た。すなわち、本発明の接合用粉末を
使用した方が比較例に比べて静的強度及び動的強度面で
優れた特性を示した。
【0014】
【表1】
【0015】実施例2 鉄合金(S25C)とアルミニウム合金(2017)を
接合するため、両者の接合部に厚み100μmと500
μmのAl−9.5Zn−3Mg−1.5Cu(質量
%)の箔を挟み、750Kまで昇温し、10MPaの力
をかけた状態で600秒保持して接合した。両者の接合
強度は表2に示す通りであり、薄い箔を使用した方が靭
性は優れていた。
【0016】
【表2】
【0017】実施例3 鉄合金(S25C)とアルミニウム合金(2017)を
接合するため、両者の接合部に粉末の中心粒径90μm
と400μmのAl−9.5Zn−3Mg−1.5Cu
(質量%)の粉末を均一にまき、750Kまで昇温し、
10MPaの力をかけた状態で600秒保持して接合し
た。両者の接合強度は表3に示す通りであり、小さな中
心粒径の粉末を使用した方が靭性は優れていた。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、接合の困難なアルミニ
ウム系材料と鉄系材料とを比較的容易にしかも強固に接
合することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム系材料と鉄系材料との接合
    方法であって、前記アルミニウム系材料と鉄系材料との
    間に、両材料に固溶し得る合金であるAlaZnbCu
    cMgd(但し、a、b、c、dは質量%で、aは残
    部、5≦b≦12、0≦c≦2、0.5≦d≦3、不可
    避的元素を含み得る)で示される組成を有する合金を挟
    んで接合することを特徴とする異種金属接合方法。
  2. 【請求項2】 0.5≦c≦2である請求項1記載の異
    種金属接合方法。
  3. 【請求項3】 間に挟む合金材料が150μm以下の箔
    又は/及び中心粒径150μm以下の粉体である請求項
    1又は2記載の異種金属接合方法。
  4. 【請求項4】 間に挟む合金材料を、その液相温度未満
    の温度に保持し、加圧して接合する請求項1ないし3の
    いずれかに記載の異種金属接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005118204A1 (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Harmonic Drive Systems Inc. 鉄系合金とアルミニウム系合金の固相接合方法
CN107447141A (zh) * 2017-08-10 2017-12-08 广东和胜工业铝材股份有限公司 一种电子产品外壳用高强度铝合金及其制备方法

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