JP2003190761A - ガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方法、これを用いたガス供給方法及び半導体製造装置 - Google Patents

ガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方法、これを用いたガス供給方法及び半導体製造装置

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JP2003190761A
JP2003190761A JP2001389558A JP2001389558A JP2003190761A JP 2003190761 A JP2003190761 A JP 2003190761A JP 2001389558 A JP2001389558 A JP 2001389558A JP 2001389558 A JP2001389558 A JP 2001389558A JP 2003190761 A JP2003190761 A JP 2003190761A
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Tsutomu Shimayama
努 島山
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Applied Materials Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス供給配管でのガスの液化箇所を確実に検
出できるガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方
法、これを用いたガス供給方法及び半導体製造装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、チャンバ4にガスを供給する
配管7でのガスの液化箇所の検出方法であり、チャンバ
4の排気を行い配管7を経てチャンバ4にガスを供給し
た後、配管7のバルブ9を閉じ、チャンバ4内でバルブ
9を閉じる前後の圧力を測定し、配管7のバルブ9とチ
ャンバ4の間にガスの液化箇所があるか否かを検出す
る。この場合、バルブ9を閉じる前後で、バルブ9とチ
ャンバ4の間でガスが液化している場合は圧力変化が小
さく、液化していない場合は圧力変化が大きいため、チ
ャンバ4内でバルブ9を閉じる前後の圧力変化をモニタ
することで、バルブ9とチャンバ4の間でガスの液化箇
所を確実に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置の
チャンバ内にガスを供給するガス供給配管におけるガス
の液化箇所の検出方法、これを用いたガス供給方法及び
半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来技術】半導体製造装置においては、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)装置のチャンバ内で半導体ウ
ェハ上にSiO2等の絶縁膜を形成するために、TEO
S(Si(OC254)、TEPO(PO(OC
253)等の液体原料が使用されることがある。
【0003】この液体原料は気化供給装置によりガス化
された後、キャリアガスによりガス供給配管を経てCV
D装置のチャンバ内に導入される。
【0004】ところが、TEOSやTEPO等の液体原
料は、ガス化されても液体に戻りやすく、ガス供給配管
中で液化する場合があり、このガスの液化は、(1)チ
ャンバへのガスの実流量を不安定とする、(2)半導体
ウェハにおいて膜厚、膜質等の面内均一性を悪化させ
る、(3)パーティクル発生の原因となる、(4)成膜
速度を低下させる、など様々な問題を引き起こすおそれ
がある。
【0005】ここで、上記ガスの液化に影響を与える主
な項目としては、(1)配管及び気化供給装置の熱容
量、(2)配管の材質及び配管内壁の表面状態、(3)
配管の長さと曲げの数、(4)配管途中に設けられるフ
ィルター等、ガス流の抵抗となる部品の存在、(5)ガ
スの搬送用ドライガス(He、N2等)、(6)気化供
給装置の状態等が挙げられるが、ガスの液化を防止する
ためには主として、配管や気化供給装置等を交換すれば
足りる。
【0006】そこで、従来は、作業者が、ガス供給配管
においてガスの液化が起こっている箇所を経験や勘によ
り推測し、ガスの液化が起こっている場合にはその部分
の配管を交換するか、気化供給装置を交換するなどして
ガスの液化を防止する作業を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の方法は、作業者の経験と勘を頼りにしていたた
め、ガス供給配管においてガスの液化が起こっている箇
所を検出できない場合もあり、その場合には、ガスの液
化が起こっている箇所が見つかるまでその検出作業を繰
り返し行う必要がある。このため、この検出作業により
多くの時間、人、費用を必要としていた。特に、近年の
半導体ウェハの大口径化に伴い、チャンバの容積が大き
くなる状況下にあっては、液体原料の使用流量も多くな
る傾向があり、上記のような問題は、以前よりも深刻な
ものとなっている。
【0008】そこで、本発明は、ガス供給配管において
ガスの液化が起こっている箇所を確実に検出することが
できるガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方
法、これを用いたガス供給方法及び半導体製造装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した。その結果、本発明者等は、
ガス化した液体原料の液化が生じた場合には、その後ガ
ス化した液体原料の供給流量をゼロにした後でも、チャ
ンバ内の圧力が短時間ではベース圧力に戻らないことを
見出した。すなわち、ガス供給配管内でガスが液化して
いれば、ガス化液体原料の供給流量をゼロにした後で
も、ガス供給配管内に液体原料が残っているため、液体
原料が再びガス化してしばらくチャンバ内に導入され、
チャンバ内の圧力が短時間ではベース圧力に戻らないこ
とを見出し、本発明を完成するに至ったものである。な
お、ベース圧力とは、チャンバ内にガスを供給せず、チ
ャンバ内の排気のみを行っているときの圧力を言う。
【0010】すなわち、本発明は、チャンバ内にガスを
供給するガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方
法において、前記チャンバの排気を行う第1工程と、前
記ガス供給配管を通して前記チャンバ内にガスを供給す
る第2工程と、前記ガス供給配管に設けられるバルブを
閉じる第3工程と、前記チャンバ内において前記バルブ
を閉じる前後の圧力を測定し、その圧力変化により、前
記ガス供給配管のうち前記バルブと前記チャンバとの間
の部分にガスの液化箇所があるか否かを検出する第4工
程とを含むことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、チャンバの排気を行
い、ガス供給配管を通してチャンバ内にガスを供給した
後、バルブを閉じ、チャンバ内においてバルブを閉じる
前後の圧力を測定する。ここで、ガス供給配管のうちバ
ルブとチャンバとの間の部分でガスが液化している場
合、バルブを閉じた後も、ガス供給配管に残っている液
体がガス化されてしばらくチャンバ内に導入されるの
で、チャンバ内のガスの圧力が急激には下がらずしばら
く高い状態にある。一方、バルブとチャンバとの間のガ
ス供給配管においてガスが液化していない場合、ガス供
給配管内に液体が残っているので、バルブを閉じた後
は、液化したガスがチャンバ内に導入されることはな
く、チャンバ内のガスの圧力は急激に低くなる。このた
め、バルブを閉じる前後のチャンバ内の圧力変化をモニ
タすることで、ガス供給配管のうち前記バルブと前記チ
ャンバとの間の部分でガスの液化箇所があるか否かを確
実に検出できる。
【0012】また本発明は、チャンバ内にガスを供給す
るガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方法にお
いて、前記チャンバの排気を行う第1工程と、前記ガス
供給配管を通して前記チャンバ内にガスを供給する第2
工程と、前記ガス供給配管に前記チャンバ側から順次設
けられる第1バルブ及び第2バルブのうち前記第1バル
ブを閉じる第3工程と、前記チャンバ内において前記第
1バルブを閉じる前後の圧力を測定し、前記ガス供給配
管のうち前記第1バルブと前記チャンバとの間の部分に
ガスの液化箇所があるか否かを検出する第4工程と、前
記第4工程でガスの液化箇所が検出されないときに、前
記第1バルブを開き、前記ガス供給配管を通して前記チ
ャンバ内にガスを供給する第5工程と、前記第2バルブ
を閉じる第6工程と、前記チャンバ内において前記第2
バルブを閉じる前後の圧力を測定し、その圧力変化によ
り前記ガス供給配管のうち前記第2バルブと前記第1バ
ルブとの間の部分にガスの液化箇所が有るか否かを検出
する第7工程とを含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、ガス供給配管に第1バ
ルブ及び第2バルブが設けられている場合でも、ガスの
液化箇所を確実に検出できる。
【0014】更に、本発明は、チャンバ内にガス供給配
管を通してガスを供給するガス供給方法において、上記
ガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出方法を用い
て前記ガス供給配管におけるガスの液化箇所を検出する
工程と、前記ガス供給配管のうち前記ガスの液化箇所を
有する部分を加熱して液化ガスを気化させる工程と、前
記バルブを開き、前記ガス供給配管を通して前記チャン
バ内にガスを供給する工程とを含むことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、ガス供給配管における
ガスの液化箇所を検出した後、その液化箇所を有する部
分を加熱して液化ガスを気化させるので、ガスの液化箇
所を有する部分を交換することなく、チャンバ内にガス
を供給できる。
【0016】更に本発明は、チャンバ内にガス供給配管
を通してガスを供給する半導体製造装置において、前記
ガス供給配管に設けられるバルブと、前記チャンバの排
気を行う排気手段と、前記ガス供給配管にガスを供給す
るガス供給手段と、前記チャンバ内の圧力を測定する圧
力測定手段と、前記ガス供給配管を加熱する加熱手段
と、前記バルブを閉じる前後の前記チャンバ内の圧力変
化に応じて、前記加熱手段が前記ガス供給配管を加熱す
るように前記加熱手段を制御する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0017】この装置によれば、排気手段によりチャン
バの排気が行われ、ガス供給手段によりガス供給配管に
ガスが供給される。このとき、バルブを開くと、ガス供
給配管からチャンバにガスが供給される。その後、バル
ブが閉じられる。このとき、圧力測定手段によって、バ
ルブを閉じる前後でチャンバ内の圧力が測定される。こ
のとき、上述した原理により、バルブを閉じる前後の圧
力変化によってガス供給配管のうちバルブとチャンバと
の間の部分にガスの液化箇所があるか否かを確実に検出
できる。こうしてガスの液化箇所が検出されたならば、
制御手段により、加熱手段が制御され、加熱手段により
ガス供給配管が加熱されて液化したガスが気化される。
その後、バルブを開き、ガス供給手段によりガスが供給
される。こうして、ガスの液化箇所を有する部分を交換
することなく、チャンバ内にガスを供給できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の半導体製造装置の一実施
形態を示す概略図である。図1に示すように、半導体製
造装置1は、CVD装置2と、CVD装置2に原料ガス
を供給するガス供給装置3とを備える。
【0020】CVD装置2は、半導体ウェハを収容する
ためのチャンバ4を有し、チャンバ4には、当該チャン
バ4内の圧力を測定する圧力計(圧力測定手段)5が設
置されている。
【0021】ガス供給装置3は、チャンバ4に接続され
る排気配管6を備えており、排気配管6には真空ポンプ
(図示せず)が設置され、真空ポンプによりチャンバ4
内が減圧されるようになっている。なお、排気配管6、
真空ポンプにより排気手段が構成されている。
【0022】またガス供給装置3は、チャンバ4に接続
される原料ガス供給配管7を備えており、原料ガス供給
配管7には、チャンバ4側から順次フィルタ8、第1バ
ルブ9、第2バルブ10、第3バルブ11が設置されて
いる。
【0023】第3バルブ11は、液体原料をガス化して
原料ガスとするためのインジェクションバルブであり、
第3バルブ11には、液体原料供給配管12を介して液
体原料供給源(図示せず)が接続されている。かかる液
体原料は、半導体ウェハ上に絶縁膜を形成する際の原料
ガスのソースとなるものであり、かかる液体原料として
は、例えばTEOS(Si(OC254)、TEPO
(PO(OC253)、TMPO(PO(OC
33)、TMP(P(OCH33)、TMB(B(O
CH33)、TEB(B(OC253)等が用いられ
る。液体原料供給配管12には、第3バルブ11側から
順次、液体フローメータ13、第4バルブ14が設置さ
れている。なお、第3バルブ11、第4バルブ14、液
体原料供給源によりガス供給手段が構成されている。
【0024】更に第3バルブ11には、キャリアガス供
給配管15を介してキャリアガス源(図示せず)が接続
されている。また、原料ガス供給配管7のうち第3バル
ブ11と第2バルブ10との間の部分には、添加ガス供
給配管16が接続され、添加ガス供給配管16は途中で
2つに分岐し、分岐した2つの分岐配管16a,16b
はそれぞれ、窒素源、酸素源に接続されている。分岐配
管16a,16bにはそれぞれバルブ17a,17bが
設置されている。
【0025】また原料ガス供給配管7には、第1バルブ
9とチャンバ4との間、第1バルブ9と第2バルブ10
との間、第2バルブ10と第3バルブ11との間にそれ
ぞれヒータ(加熱手段)が設置されている。ヒータは、
原料ガス供給配管7を加熱して液体原料を再びガス化さ
せるためのものである。原料ガス供給配管7には、図示
しない温度測定装置(例えば熱電対)が設置されてい
る。
【0026】更に半導体製造装置1は、第1バルブ9、
第2バルブ10、第3バルブ11、圧力計5、ヒータ及
び温度測定装置に電気的に接続される制御装置19を備
えている。制御装置19は、圧力計5で測定される圧力
変化に応じてヒータを作動し、ヒータが原料ガス供給配
管7を加熱するよう制御するものである。また、制御装
置19は、第1バルブ9、第2バルブ10、及び第3バ
ルブ11の開閉を任意のタイミングで制御することも可
能である。更に、制御装置19は、温度測定装置で測定
される原料ガス供給配管7の温度に基づいてヒータを制
御することも可能となっている。
【0027】なお、原料ガス供給配管7における第1バ
ルブ9及びフィルタ8間の部分と排気配管6とは、バイ
パス配管20によって接続され、バイパス配管20には
第5バルブ21が設置されている。
【0028】次に、前述した半導体製造装置1における
ガス供給方法について図2のフローチャートを参照して
説明する。
【0029】まず第1バルブ9、第2バルブ10、第3
バルブ11、第4バルブ14、第5バルブ21を閉じた
状態にする。次に、真空ポンプによりチャンバ4内のガ
スを排気配管6を通して排出し、チャンバ4の排気を行
う(第1工程、S100)。このとき、チャンバ4内の
圧力を圧力計5で測定する。このときの圧力は、通常1
〜5000Paである(以下、この圧力を「ベース圧
力」と言う)。
【0030】次に、第1バルブ9、第2バルブ10、第
3バルブ11および第4バルブ14を開き、液体原料供
給源から液体原料供給配管12を通して第3バルブ11
に液体原料、例えばTEOSを送り込む。一方、キャリ
アガス供給源からキャリアガス供給配管15を通してキ
ャリアガスを第3バルブ11に送り込む。すると、液体
原料は第3バルブ11から噴射されてガス化されて原料
ガスとなり、キャリアガスと共に原料ガス供給配管7を
通してチャンバ4に供給される(第2工程、S10
1)。一方、例えばバルブ16bを開き、添加ガス供給
配管14を通して原料ガス供給配管7にO2ガスを導入
する。従って、チャンバ4内には、原料ガスとO2ガス
との混合ガスが供給される。
【0031】チャンバ4内では、圧力計5により圧力を
測定する(第4工程)。原料ガスとO2ガスとの混合ガ
スがチャンバ4内に供給される場合、チャンバ4内の圧
力は5〜3000Paとなるようにすることが好まし
い。圧力が5Pa未満では、第1バルブ9、第2バルブ
10又は第3バルブ11を閉じたときにその前後の圧力
変化が小さくなるため、ガスの液化箇所が有るか無いか
を区別することが困難となる傾向があり、3000Pa
を超えると、原料ガスとO2ガスを無駄に使用すること
となり、多大なコストがかかると共に、蒸気圧との関係
で液化が起こりやすくなる傾向がある。
【0032】原料ガス供給配管7においてガスの液化箇
所を検出する場合は、チャンバ4に最も近い位置にある
第1バルブ9を閉じる(第3工程、S102)。このと
き、チャンバ4内の圧力を測定する(第4工程)。この
とき、第1バルブ9を閉じる前のチャンバ4内の圧力は
既に測定されているので、第1バルブ9を閉じた後のチ
ャンバ4の圧力を測定することにより、チャンバ4内の
圧力が第1バルブ9を閉じる前後でどの程度変化したか
が分かる。
【0033】ここで、原料ガス供給配管7のうち第1バ
ルブ9とチャンバ4との間の部分でガスが液化している
場合、第1バルブ9とチャンバ4との間で液体原料が残
っているので、第1バルブ9を閉じた後も、液体原料が
ガス化されてしばらくチャンバ4内に導入され、チャン
バ4内のガスの圧力が急激に下がらずしばらく高い状態
を維持する。即ち第1バルブ9を閉じる前後で圧力変化
は小さい。一方、第1バルブ9とチャンバ4との間でガ
スが液化していない場合、第1バルブ9とチャンバ4と
の間で液体原料が残っていないので、第1バルブ9を閉
じた後は、液体原料がガス化されてチャンバ4内に導入
されることはなく、チャンバ4内のガスの圧力は急激に
低くなる。即ち第1バルブ9を閉じる前後で圧力変化は
大きい。従って、第1バルブ9を閉じる前後の圧力変化
をモニタし、圧力変化が大きいか否かを判別する(S1
03)。
【0034】これにより、第1バルブ9とチャンバ4と
の間にガスの液化箇所があるか否かを確実に検出でき
る。このため、効率的に検出作業を行うことができ、原
料ガス供給配管7の一部を交換する必要もない。よっ
て、多くの時間、人、費用を節約することができる。
【0035】なお、上記圧力変化の大小の基準は、例え
ば次の通りである。即ち、第1バルブ9を閉じた後の圧
力の低下率が、第1バルブ9を閉じる前と後の圧力差の
10%以上である場合には、圧力変化が大きいものと
し、10%未満であれば、圧力変化が小さいものとす
る。第1バルブ9を閉じた後の圧力の低下率が、第1バ
ルブ9を閉じる前と後の圧力差の10%程度以上あれば
差を確認できる。
【0036】ここで、第1バルブ9を閉じる前後で圧力
変化が小さい場合には、第1バルブ9とチャンバ4との
間に、ガスの液化箇所が検出されたことになる(S10
4)。一方、第1バルブ9を閉じる前後で圧力変化が大
きい場合には、第1バルブ9とチャンバ4との間でガス
の液化箇所が検出されないこととなり、この場合は、第
1バルブ9を開き、再び原料ガス供給配管7を通してチ
ャンバ4内に原料ガス及びO2ガス等を供給する(第5
工程、S105)。そして、チャンバ4内の圧力が安定
したならば、第2バルブ10を閉じ(第6工程、S10
6)、第2バルブ10を閉じる前後のチャンバ4内の圧
力変化をモニタする(第7工程)。
【0037】このとき、圧力変化が大きいか否かを判別
し(S107)、圧力変化が小さいならば、第1バルブ
9と第2バルブ10との間にガスの液化箇所が検出され
たこととなり(S108)、圧力変化が大きいならば、
ガスの液化箇所は検出されないこととなる。従って、圧
力変化をモニタすることにより、第1バルブ9と第2バ
ルブ10との間にガスの液化箇所があるか否かを確実に
検出できる。
【0038】ここで、第2バルブ10と第1バルブ9と
の間でガスの液化箇所が検出されない場合は、第2バル
ブ10を開き、原料ガス及びO2ガスをチャンバ4内に
供給する(S109)。そして、チャンバ4内の圧力が
安定したならば、第3バルブ11を閉じ(S110)、
チャンバ4内において、第3バルブ11を閉じる前後の
圧力変化をモニタする。
【0039】このとき、圧力変化が大きいか否かを判別
し(S111)、圧力変化が小さいならば、第2バルブ
10と第3バルブ11との間にガスの液化箇所が検出さ
れたこととなり(S112)、圧力変化が大きいなら
ば、ガスの液化箇所は検出されないこととなる。
【0040】こうして原料ガス供給配管7におけるガス
の液化箇所を検出したならば、制御装置19により、ガ
スの液化箇所を有する部分に設置されたヒータを制御
し、当該部分を加熱する。制御装置19において、ガス
の液化箇所が検出されたか否かは、第1バルブ9、第2
バルブ10又は第3バルブ11を閉じる前後の圧力変化
によって判断される。即ち、この圧力変化が大きいとき
は、ガスの液化箇所が検出されていないものとし、圧力
変化が小さいときは、ガスの液化箇所が検出されたもの
とする。なお、この圧力変化の大小の基準は、既に説明
した基準と同じである。
【0041】このとき、制御装置19は、温度測定装置
で測定された原料ガス供給配管7の温度に基づき原料ガ
ス供給配管7内の液体原料をガス化するようにヒータを
制御し、原料ガス供給配管7を加熱する。この加熱温度
は、液体原料の沸点以上(例えばTEOSの場合は16
9℃以上)とする。こうして当該部分内で液体原料がガ
ス化されることとなる。
【0042】次に、第1バルブ9、第2バルブ10、第
3バルブ11のすべてが開いた状態にして、原料ガス供
給配管7を通してチャンバ4内にTEOSおよびO2
スを供給する。
【0043】このようにすることにより、原料ガス供給
配管7においてガスの液化箇所を有する部分を交換する
ことなく、チャンバ4内に原料ガスを供給できる。従っ
て、交換に伴う人員、時間、費用を節約することができ
る。
【0044】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、原料ガス供給
配管7においてガスの液化箇所を検出した後、当該液化
箇所を有する部分を交換することなく加熱することによ
り引き続きガスの供給を行っているが、原料ガス供給配
管7を加熱する代わりに、ガスの液化箇所を有する部分
を交換してもよい。
【0045】また上記実施形態では、原料ガス供給配管
7において3つのバルブが設置されているが、これに限
られるものではなく、少なくとも1つのバルブが設置さ
れていればよい。但し、複数のバルブが原料ガス供給配
管7に設置される場合は、チャンバ4に近い方から順に
バルブを閉じることによりガスの液化箇所の検出作業を
行う必要がある。これは、チャンバ4に遠いバルブから
順に閉じると、ガスの液化箇所の検出作業に時間がかか
り、作業効率が低くなるからである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガス供給配
管におけるガスの液化箇所の検出方法によれば、バルブ
を閉じる前後におけるチャンバ内の圧力変化をモニタす
ることにより、ガス供給配管におけるガスの液化箇所を
確実に検出できるため、効率的に検出作業を行うことが
でき、ガス供給配管を交換する必要もない。よって、時
間、費用、人を節約できる。
【0047】また本発明のガス供給方法及び半導体製造
装置によれば、ガスの液化箇所があっても、加熱により
液化ガスをガス化するので、ガス供給配管を交換する必
要が無くなり、ガス供給配管の交換に伴う人員、費用、
時間を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス供給装置の一実施形態を示す概略
図である。
【図2】本発明のガス供給配管におけるガス液化箇所検
出方法の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4…チャンバ、6…排気配管(排気手段)、7…原料ガ
ス供給配管(ガス供給配管)、9…バルブ、10…第2
バルブ、11…第3バルブ(ガス供給手段)、12…液
体原料供給配管(ガス供給手段)、14…第4バルブ
(ガス供給手段)、19…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/31 H01L 21/31 B (72)発明者 島山 努 千葉県成田市新泉14ー3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA39 BB20 CC60 DD20 EE40 FF49 GG49 3J071 AA02 BB11 BB14 CC11 CC25 EE24 EE38 FF11 4G068 AB02 AC05 AD39 AF31 AF40 4K030 AA06 AA09 BA44 CA04 EA01 JA09 JA10 KA39 LA15 5F045 AB32 AC09 BB08 EE02 EE04 GB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内にガスを供給するガス供給配
    管におけるガスの液化箇所の検出方法において、 前記チャンバの排気を行う第1工程と、 前記ガス供給配管を通して前記チャンバ内にガスを供給
    する第2工程と、 前記ガス供給配管に設けられるバルブを閉じる第3工程
    と、 前記チャンバ内において前記バルブを閉じる前後の圧力
    を測定し、その圧力変化により、前記ガス供給配管のう
    ち前記バルブと前記チャンバとの間の部分にガスの液化
    箇所があるか否かを検出する第4工程と、を含むことを
    特徴とするガス供給配管におけるガスの液化箇所の検出
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程において、前記チャンバ内
    の圧力を1〜50000Paとすることを特徴とする請
    求項1に記載のガス供給配管におけるガスの液化箇所の
    検出方法。
  3. 【請求項3】 チャンバ内にガスを供給するガス供給配
    管におけるガスの液化箇所の検出方法において、 前記チャンバの排気を行う第1工程と、 前記ガス供給配管を通して前記チャンバ内にガスを供給
    する第2工程と、 前記ガス供給配管に前記チャンバ側から順次設けられる
    第1バルブ及び第2バルブのうち前記第1バルブを閉じ
    る第3工程と、 前記チャンバ内において前記第1バルブを閉じる前後の
    圧力を測定し、その圧力変化により、前記ガス供給配管
    のうち前記第1バルブと前記チャンバとの間の部分にガ
    スの液化箇所があるか否かを検出する第4工程と、 前記第4工程でガスの液化箇所が検出されないときに、
    前記第1バルブを開き、前記ガス供給配管を通して前記
    チャンバ内にガスを供給する第5工程と、 前記第2バルブを閉じる第6工程と、 前記チャンバ内において前記第2バルブを閉じる前後の
    圧力を測定し、その圧力変化により前記ガス供給配管の
    うち前記第2バルブと前記第1バルブとの間の部分にガ
    スの液化箇所が有るか否かを検出する第7工程と、を含
    むことを特徴とするガス供給配管におけるガスの液化箇
    所の検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第2工程及び前記第5工程におい
    て、前記チャンバ内の圧力を1〜5000Paとするこ
    とを特徴とする請求項3に記載のガス供給配管における
    ガスの液化箇所の検出方法。
  5. 【請求項5】 チャンバ内にガス供給配管を通してガス
    を供給するガス供給方法において、 請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス供給配管にお
    けるガスの液化箇所の検出方法を用いて前記ガス供給配
    管におけるガスの液化箇所を検出する工程と、 前記ガス供給配管のうち前記ガスの液化箇所を有する部
    分を加熱して液化したガスを気化させる工程と、 前記バルブを開き、前記ガス供給配管を通して前記チャ
    ンバ内にガスを供給する工程と、を含むことを特徴とす
    るガス供給方法。
  6. 【請求項6】 チャンバ内にガス供給配管を通してガス
    を供給する半導体製造装置において、 前記ガス供給配管に設けられるバルブと、 前記チャンバの排気を行う排気手段と、 前記ガス供給配管にガスを供給するガス供給手段と、 前記チャンバ内の圧力を測定する圧力測定手段と、 前記ガス供給配管を加熱する加熱手段と、 前記バルブを閉じる前後の前記チャンバ内における圧力
    変化に応じて、前記加熱手段が前記ガス供給配管を加熱
    するように前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え
    ることを特徴とする半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 前記ガス供給配管に前記バルブを含む複
    数のバルブが設けられており、前記制御手段は、前記複
    数のバルブのそれぞれを閉じる前後の前記チャンバ内に
    おける圧力変化に応じて、前記加熱手段が前記ガス供給
    配管を加熱するように前記加熱手段を制御することを特
    徴とする請求項6に記載の半導体製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010258051A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Semiconductor Ltd 気相成長装置と半導体装置の製造方法
KR101430062B1 (ko) * 2014-04-28 2014-08-14 (주)해피글로벌솔루션 유체 가속형 진공배관 장치

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