JP2003189866A - 骨吸収抑制剤探索法 - Google Patents

骨吸収抑制剤探索法

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JP2003189866A
JP2003189866A JP2001393788A JP2001393788A JP2003189866A JP 2003189866 A JP2003189866 A JP 2003189866A JP 2001393788 A JP2001393788 A JP 2001393788A JP 2001393788 A JP2001393788 A JP 2001393788A JP 2003189866 A JP2003189866 A JP 2003189866A
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vascular endothelial
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Naoya Fujita
直也 藤田
Atsushi Ishida
敦士 石田
Takashi Tsuruo
鶴尾  隆
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な抗骨吸収抑制物質のスクリーニング方法
を提供すること。 【解決手段】下記[1]乃至[3]の工程を含むことか
らなる骨吸収抑制物質のスクリーニング方法: [1]被検化合物存在下又は非存在下において血管内皮
細胞を培養する工程; [2]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
又は該化合物非存在下において培養した血管内皮細胞に
おける、NF−κB活性化受容体リガンド(receptor a
ctivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」と
いう。)遺伝子の活性化の程度を示す指標を測定する工
程; [3]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
におけるRANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の
測定値が、該化合物非存在下において培養した血管内皮
細胞における該測定値の2分の1以下である場合、該化
合物を陽性と判定する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管内皮細胞にお
けるNF−κB活性化受容体リガンド(receptoractiva
tor of NF-κB ligand:以下、「RANKL」とい
う。)遺伝子の活性化の程度を指標とする骨吸収抑制物
質のスクリーニング方法、該スクリーニング方法に使用
されるキット等に関する。
【0002】
【従来の技術】骨微小環境における細胞間相互作用は、
骨リモデリングにおいて重要な役割を担っている。骨芽
細胞は細胞間相互作用により破骨細胞の増殖及び分化を
調節する可溶性因子の生産を通して骨リモデリングに関
与している(Manolagas SC, Jilka RL. (1995) N Engl
J Med 332,305-311)。現在までに、多くの可溶性の骨
作用因子が同定されているが、骨芽細胞と破骨細胞の相
互作用に関与する接着因子は明らかにされていない。最
近、破骨細胞分化因子(osteoclast differentiation f
actor:以下、「ODF」という。)、別名RANKL
がクローニングされた( Lacey DL, et al., (1998) Ce
ll 93,165-176.:Yasuda H, et al.,(1998) Proc Natl
Acad Sci USA 95,3597-3602.)。ODF/RANKL
(以下、「RANKL」という。)は、マクロファージ
コロニー活性化因子(macrophage colony-stimulating
factor:以下、「M−CSF」という。)存在下におい
て血液前駆体細胞が骨吸収作用を有する成熟多核性破骨
細胞へ完全に分化するために必須であり( Arai F, et
al.,(1999) J Exp Med 190,1741-1754.:Filvaroff E,D
erynck R. (1998) Curr Biol 8, R679-R682.)、骨リモ
デリング又は過度な骨溶解の発生領域に存在する骨芽細
胞及び骨髄ストローマ細胞において高度に発現している
(Ikeda T, et al.,(2001) J Bone Miner Res 16,1416-
1425.)。RANKLの発現は、副甲状腺ホルモン(par
athyroid hormone)、1,25−ジヒドロキシビタミン
D3、インターロイキン−11、プロスタグランジンE
2のような骨作用性ホルモンやサイトカインにより、骨
芽細胞及び骨髄ストローマ細胞において促進される。R
ANKLは、NF−κB活性化受容体(receptor activ
ator of NF-κB:以下、「RANK」という。)とい
う、破骨細胞分化のある時期に破骨細胞上に出現する受
容体と相互作用し、細胞融合や骨吸収を促進する(Suda
T, et al.,(1999) Endocr Rev 20, 345-357.)。オス
テオプロテジェリン(osteoprotegerin:以下、「OP
G」という。)、別称破骨細胞形成抑制因子(osteocla
stogenesis inhibitory factor)は腫瘍壊死因子受容体
スーパーファミリーに属する可溶性因子で、多様な組織
で幅広く発現しており、RANKLと結合してその作用
を中和する。すなわちOPGは、in vivo及びin vitro
において、破骨細胞の分化、作用発現及び生存を抑制的
に調節する分泌性デコイ受容体として機能する(Simone
t WS, (1997) Cell 89,309-319.)。
【0003】また、骨組織には相当量の血管が含まれ、
血管内皮細胞が骨溶解性疾患に影響を及ぼすことが組織
学的な観察より示唆されている(Collin-Osdoby P. (19
94)J Cell Biochem 55,304-309.)。例えば、骨転移巣
の大半は微小血管が豊富な成長軟骨層の近傍に見出され
る(Sasaki, et al., (1995) Cancer Res 55,3551-355
7.)。さらに、骨溶解性疾患はしばしば過剰な血管新生
を伴う(Dickson GR, et al.,(1990) Bone 11,205-21
0.:Dickson GR, et al.,(1987) Histochemistry87,569
-572.)。しかしながら、骨疾患に対する血管内皮細胞
の役割についてじゅうぶんな解明はなされていない。本
発明者らは、骨由来内皮細胞(bone-derived endotheli
al cells:以下、「BDECs」という。)の骨疾患に
おけ役割を研究するためBDECs株を樹立し(Zhang
Y, et al.,(1998) Oncogene 16, 693-703.)、該株が、
インターロイキン−11及びプロスタグランジンE2
生産することにより、骨代謝に重要な役割を果たすこと
を見出した(Zhang Y, et al.,(1998) Oncogene 16, 69
3-703.:Kage K, et al.,(1999) Biochem Biophys Res
Commun 254, 259-263.)。これらの知見は骨組織の内皮
細胞が破骨細胞形成に重要な役割を担っていることを示
すものである。
【0004】骨マトリックスは成長因子の貯蔵庫として
働く。骨マトリックスに最も多量に保存する因子の一つ
であるトランスフォーミング成長因子β(transforming
growth factorβ:以下、「TGFβ」という。:Dela
ny AM, et al.,(eds) GrowthFactors and Cytokines in
Health and Disease, JAI Press, Greenwich, CT,vol
3 pp 127-155.)は、骨マトリックスが破壊される過程
で分泌され活性化されるので、分泌されたTGFβは骨
微小環境内の細胞の活動に関与しているかもしれない。
TGFβは癌細胞によるPTH関連タンパク質の産生を
活性化することにより癌の増殖及び骨破壊を促進するこ
とが知られており(Thomas RJ, et al.,(1999) Endocri
nology 140, 4451-4458.)、分泌された活性型TGFβ
が内皮細胞の性質を変化させる可能性がある。しかしな
がら、骨組織中における内皮細胞の役割はじゅうぶんに
は解析されていない。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明者らは、BDE
Cs株及びヒト臍帯静脈内皮細胞(human umbilical ve
in endothelial cell:以下、「HUVEC」とい
う。)に対するTGFβの作用を鋭意検討した結果、T
GFβがそれらの細胞内におけるRANKLの発現を促
進すること、RANKLの発現促進にはサイクリックA
MPレシポンスエレメント結合タンパク質(cyclic AMP
response element binding protein:以下、「CRE
B」という。)の活性化が関与していること、CREB
の活性化にはp38マイトジェン−アクチベイティッド
・プロテイン・キナーゼ(p38 mitogen-activated prot
ein kinase:以下、「p38MAPK」という。)等が
関与していることを見出し、血管内皮細胞の有するp3
8MAPK、PKA、CREB等が新規な骨吸収性疾患
の治療剤又は予防剤スクリーニングの標的分子となり得
ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)下記
[1]乃至[3]の工程を含むことからなる骨吸収抑制
物質のスクリーニング方法: [1]被検化合物存在下又は非存在下において血管内皮
細胞を培養する工程; [2]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
又は該化合物非存在下において培養した血管内皮細胞に
おける、NF−κB活性化受容体リガンド(receptor a
ctivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」と
いう。)遺伝子の活性化の程度を示す指標を測定する工
程; [3]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
におけるRANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の
測定値が、該化合物非存在下において培養した血管内皮
細胞における該測定値の2分の1以下である場合、該化
合物を陽性と判定する工程、(2)下記[1]乃至
[3]の工程を含むことからなる骨吸収抑制物質のスク
リーニング方法: [1]被検化合物存在下又は非存在下において血管内皮
細胞を培養し、次いで該細胞にトランスフォーミング成
長因子β(transforming growth factorβ)を作用させ
る工程; [2]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
又は該化合物非存在下において培養した血管内皮細胞に
おける、NF−κB活性化受容体リガンド(receptor a
ctivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」と
いう。)遺伝子の活性化の程度を示す指標を測定する工
程; [3]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
におけるRANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の
測定値が、該化合物非存在下において培養した血管内皮
細胞における該測定値の2分の1以下である場合、該化
合物を陽性と判定する工程、(3)血管内皮細胞が、ヒ
ト又はヒト以外の哺乳動物由来の血管内皮細胞若しくは
該細胞の不死化により確立された細胞株である、(1)
又は(2)に記載のスクリーニング方法、(4)遺伝子
の活性化の程度を示す指標が、下記[i]乃至[xi]
からなる群より選択されるいずれか一つである、(1)
乃至(3)のいずれか一つに記載のスクリーニング方
法; [i]NF−κB活性化受容体リガンド(receptor act
ivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」とい
う。)遺伝子より転写されたメッセンジャーRNA又は
該メッセンジャーRNAより翻訳されたRANKLタン
パク質の量; [ii]RANKL遺伝子プロモータの有する転写活性
の程度を示す指標; [iii]サイクリックAMPレスポンスエレメント結
合タンパク質(cyclic AMP response element binding
protein:以下、「CREB」という。)の活性化の程
度を示す指標; [iv]CREB遺伝子より転写されたメッセンジャー
RNA又は該メッセンジャーRNAより翻訳されたCR
EBタンパク質の量; [v]CREB遺伝子プロモータの有する転写活性の程
度を示す指標; [vi]プロテインキナーゼA(protein kinase A:以
下、「PKA」という。)の活性化の程度を示す指標; [vii]PKA遺伝子より転写されたメッセンジャー
RNA又は該メッセンジャーRNAより翻訳されたPK
Aタンパク質の量; [viii]PKA遺伝子プロモータの有する転写活性
の程度を示す指標; [ix]p38マイトジェン−アクチベイティッド・プ
ロテイン・キナーゼ(p38 mitogen-activated protein
kinase:以下、「p38MAPK」という。)の活性化
の程度を示す指標; [x]p38MAPK遺伝子より転写されたメッセンジ
ャーRNA又は該メッセンジャーRNAより翻訳された
p38MAPKタンパク質の量; [xi]p38MAPK遺伝子プロモータの有する転写
活性の程度を示す指標、(5)血管内皮細胞、及び、N
F−κB活性化受容体リガンド(receptor activatorof
NF-κB ligand:以下、「RANKL」という。)遺伝
子の活性化の程度を示す指標の測定に使用される試薬を
含むことからなる、(1)乃至(4)のいずれか一つに
記載のスクリーニング方法に使用されるキット、及び、
(6)トランスフォーミング成長因子β(transforming
growth factorβ)を含む、(5)に記載のキット、に
関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、RANKL遺伝
子の活性化の程度を示す指標とは、RANKL遺伝子よ
り転写されたメッセンジャーRNAの量、該RNAより
翻訳されたRANKLタンパク質の量、RANKL遺伝
子プロモータの有する転写活性の程度を示す指標、RA
NKL遺伝子プロモータと結合する転写活性因子の活性
化の程度を示す指標、該転写因子遺伝子より転写された
メッセンジャーRNAの量、該RNAより翻訳されたタ
ンパク質の量、該遺伝子プロモータの有する転写活性の
程度を示す指標、該転写調節因子を活性化する酵素タン
パク質の量、該酵素遺伝子より転写されたメッセンジャ
ーRNAの量、該酵素遺伝子プロモータの有する転写活
性の程度を示す指標、該酵素活性の程度を示す指標、該
酵素の活性化の程度を示す指標、血管内皮細胞内におい
て生産されたRANKLの介在するシグナル伝達経路の
下流に存在する生化学的又は細胞生物学的な現象の程度
を示す指標等をいうが、これらに限定されるものではな
い。
【0008】RANKL遺伝子プロモータと結合する転
写活性因子としては、CREB等を例示することができ
る。転写調節因子がリン酸化により活性化される場合、
転写調節因子の活性化の程度とは該因子のリン酸化の程
度、該因子による標的遺伝子転写調節活性化の程度、該
因子の標的遺伝子転写調節領域への結合活性の程度等で
ある。CREBが結合する転写調節領域として、サイク
リックAMP応答エレメント(cyclic AMP response el
ement)、該エレメントを含むヌクレオチド等を例示す
ることができる。また、転写調節因子を活性化する酵素
としては、PKA、p38MAPK等を例示することが
できる。該酵素がタンパク質リン酸化酵素である場合、
該酵素活性とは基質タンパク質をリン酸化する活性であ
る。該酵素がリン酸化により活性化される場合、該酵素
の活性化の程度とは該酵素タンパク質のリン酸化の程
度、該酵素による基質タンパク質リン酸化活性の程度等
である。PKA又はp38MAPKの基質タンパク質と
して、CREB等を例示することができる。さらに、血
管内皮細胞内において生産されたRANKLの介在する
シグナル伝達経路の下流に存在する生化学的又は細胞生
物学的な現象としては、RANKLの受容体であるOP
G又はRANKを介した諸現象を例示することができ
る。
【0009】本発明において、血管内皮細胞とは、ヒト
又はヒト以外の哺乳動物若しくは他の脊椎動物の血管内
皮に由来する細胞であれば特に限定されるものではな
く、正常な血管組織から分離された培養細胞(primary
culture)、該培養細胞の不死化により確立(establis
h)された細胞株、血管内皮細胞様の性質又は形質を有
するがん細胞等のいずれであってもよく、培養細胞とし
てHUVEC等を、細胞株としてマウス骨髄由来内皮細
胞株BM−3株(Zhang Y, et al.,(1998) Oncogene 1
6, 693-703.)等をそれぞれ例示することができる。
【0010】本発明の提供するスクリーニング方法にお
ける、RANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の測
定には、メッセンジャーRNAの量の測定、タンパク質
の量の測定、遺伝子プロモータの転写活性の測定、タン
パク質の活性の測定、タンパク質のリン酸化の程度の測
定等を適用することができる。
【0011】メッセンジャーRNAの量は、細胞より酸
−グアニジン−フェノール−クロロホルム法(Comczyns
ki p., et al., Anal.Biochem., 162, p156-159(198
7))等の公知の方法により全RNA又はメッセンジャー
RNAを得た後、逆転写ポリメラーゼ鎖伸長反応(reve
rse transcription - polymerase chain reaction:以
下、「RT−PCR」という。)法、ノーザンブロット
法、ドットブロット法等の公知の方法により測定するこ
とができる。RT−PCRに用いるプライマーは、ヒト
RANKL(GenBank Accession Number AF019047)、
マウスRANKL(GenBank Accession Number AF01904
8)、マウスEP4(GenBank Accession Number NM0089
65)、ヒトp38MAPK(GenBank Accession Number
L35253)、ヒトPKA、、ヒトCREB(GenBank Acc
ession Number NM004379)等のヌクレオチド配列に基づ
いて設計され得るがそれらに限定されるものではない。
【0012】タンパク質の量は、細胞よりタンパク質画
分を得、ドデシル硫酸ナトリウム存在下又は非存在下に
おける電気泳動に供した後、クマシー・ブリリアント・
ブリー染色、銀染色、該タンパク質に結合する抗体を用
いた免疫染色等により測定することができる。また、電
気泳動に供するタンパク質画分は、予め所望のタンパク
質と結合する抗体で免疫沈降しておくことが好ましい。
【0013】遺伝子プロモータの転写活性は、当該プロ
モータ配列の下流にルシフェラーゼ、クロラムフェニコ
ールアセチルトランスフェラーゼ等の公知のリポーター
遺伝子を連結した組換えベクターを作成し、血管内皮細
胞を該ベクターで形質転換することにより得られる細胞
にリポーター遺伝子の翻訳産物の基質を作用させること
により、分光光学的又は放射化学的手法を用いて測定す
ることができる。遺伝子プロモータ領域は、ヒトRAN
KL(GenBank Accession Number AF019047)、マウス
RANKL(GenBank Accession Number AF019048)、
マウスEP4(GenBank Accession Number NM00896
5)、ヒトp38MAPK(GenBank Accession Number
L35253)、ヒトPKA、、ヒトCREB(GenBank Acce
ssion NumberNM004379)等のヌクレオチド配列等に基づ
いてヒト又はヒト以外の哺乳動物のゲノムDNAライブ
ラリーより公知の方法によりクローニングすることがで
きる。
【0014】タンパク質のリン酸化の程度は、細胞より
タンパク質画分を得、ドデシル硫酸ナトリウム存在下又
は非存在下における電気泳動に供した後、リン酸化され
た該タンパク質に選択的に結合する抗体を用いて免疫染
色することにより測定する。また、電気泳動に供するタ
ンパク質画分は、予め所望のタンパク質と結合する抗体
で免疫沈降しておくことが好ましい。
【0015】本発明の提供するスクリーニングにおい
て、タンパク質の免疫染色又は免疫沈降に使用する抗体
は、抗血清、ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗
体のいずれであってもよく、それらは公知の方法を用い
て取得することができる。例えば、ヒトRANKL(Ge
nBank Accession Number AF019047)、マウスRANK
L(GenBank Accession Number AF019048)、マウスE
P4(GenBank AccessionNumber NM008965)、ヒトp3
8MAPK(GenBank Accession Number L35253)、ヒ
トPKA、、ヒトCREB(GenBank Accession Number
NM004379)等のタンパク質を、細胞を用いて発現さ
せ、必要に応じて精製単離し、得られたタンパク質で別
種の哺乳動物を免疫し、採血した後血清を回収し、必要
に応じ、該抗体を精製し、モノクローナル抗体産生細胞
(ハイブリドーマ)を取得し、該細胞の生産するモノク
ローナル抗体を取得することが可能である。また、リン
酸化されたタンパク質で哺乳動物を免疫することによ
り、同様に、抗(リン酸化)p38MAPK抗体、抗
(リン酸化)PKA抗体、抗(リン酸化)CREB抗体
等を取得することができる。そのような抗体として、抗
マウスRANKL抗体(IMGENEX社製)、抗ヒト
RANKL抗体(R&D System社製)、抗p3
8MAPK抗体、抗(リン酸化)p38MAPK抗体
(以上、Cell Signaling Technol
ogy社製)、抗CREB抗体、抗(リン酸化)CRE
B抗体(以上、Cell Signaling Tech
nology社製)等の市販の抗体を例示することがで
きる。
【0016】本発明のスクリーニング方法においては、
RANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標は、血管内
皮細胞においてRANKL遺伝子を活性化する因子によ
り、血管内皮細胞を刺激した後に測定することが好まし
い。そのような因子としてTGFβ等を例示することが
できる。
【0017】本発明のスクリーニング方法においては、
血管内皮細胞に対する被検化合物の接触は、該細胞の培
養からRANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の測
定に至る過程のいずれの時期であってもよく、好適には
該指標の測定の前である。血管内皮細胞をTGFβで刺
激する場合、被検化合物の接触はTGFβ刺激と同時又
はその前に行うことが好ましい。
【0018】本発明のスクリーニング方法において陽性
と判定される被検化合物は、該化合物存在下において培
養した血管内皮細胞におけるRANKL遺伝子の活性化
の程度を示す指標の測定値(以下、「被検群の値」とい
う。)が、該化合物非存在下において培養した血管内皮
細胞における該測定値(以下、「対照群」という。)よ
り小さく、好適には被検群の値が対照群の値の2分の1
以下であり、より好適には被検群の値が対照群の値の5
分の1以下であり、最適には被検群の値が対照群の値の
10分の1以下である。
【0019】本発明の提供するスクリーニング方法にお
いて陽性と判定される物質(以下、「骨吸収抑制物質」
という)も本発明に包含される。本発明の骨吸収抑制物
質には、RANKL遺伝子発現抑制剤、PKA阻害剤、
PKA遺伝子発現抑制剤、p38MAPK阻害剤、p3
8MAPK遺伝子発現抑制剤、PKAリン酸化阻害剤、
p38MAPKリン酸化阻害剤、CREB阻害剤、CR
EB遺伝子発現抑制剤、CREBリン酸化阻害剤等とし
て公知のものが全て含まれる。p38MAPK阻害剤と
しては、SB203580、PD169316、SB2
02190、SB220025(以上、Calbiochem社
製)、抗p38MAPK活性中和抗体、抗(リン酸化)
p38MAPK活性中和抗体、p38MAPKのドミナ
ント・ネガティブ変異体等を例示することができる。P
KA阻害剤としては、KT5720、K−252a、K
−252b、K−252c(以上、Calbiochem社製)、
抗PKA活性中和抗体、抗(リン酸化)PKA活性中和
抗体、PKAのドミナント・ネガティブ変異体等を例示
することができる。CREB阻害剤としては、抗CRE
B活性中和抗体、抗(リン酸化)CREB活性中和抗
体、CREBのドミナント・ネガティブ変異体等を例示
することができる。
【0020】本発明の骨吸収抑制物質は、ヒト又はヒト
以外の哺乳動物若しくは他の脊椎動物における各種骨吸
収性疾患の予防又は治療等の医薬用途に好適に使用する
ことができる。該物質の適応は、骨吸収が関与する疾患
であれば特に限定されるものではないが、例えば、一次
性骨粗鬆症(老人性骨粗鬆症、閉経後骨粗鬆症及び特発
性若年性骨粗鬆症)、内分泌骨粗鬆症(甲状腺機能亢進
症、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群及び末端肥
大症)、性機能低下に伴う骨粗鬆症(下垂体機能低下
症、Klinefelter症候群及びTurner症
候群)、遺伝性及び先天性形態の骨粗鬆症(骨形成不
全、ホモシスチン尿症、メンケス症及びライリー−デイ
症候群)、重力負荷軽減又は四肢の固定や不動化による
骨減少症、パジェット病、骨髄炎、骨喪失による感染性
病巣、固形腫瘍(乳癌、肺癌、腎臓癌、前立腺癌等)に
起因する高カルシウム血症、血液学的悪性疾患(多発性
骨髄腫、リンパ腫及び白血病)、特発性高カルシウム血
症、甲状腺機能亢進症又は腎臓機能不全に伴う高カルシ
ウム血症、ステロイド投与に起因する骨減少症、他の薬
物(メトトレキセート及びシクロスポリンA等の免疫抑
制剤、ヘパリン及び抗てんかん薬)投与に起因する骨減
少症、腎臓機能不全に伴う骨減少症、外科手術、消化器
疾患(小腸障害、大腸障害、慢性肝炎、胃切除、原発性
胆汁性肝硬変及び肝硬変)に伴う骨減少症、慢性関節リ
ウマチ等の各種リウマチによる骨減少症、慢性関節リウ
マチ等の各種リウマチによる骨破壊及び関節破壊、ムチ
ランス型リウマチ、変形性関節症、歯周骨喪失、癌の骨
転移(骨溶解性転移)、外傷性負傷、ゴシェ病、鎌状赤
血球貧血、全身性紅性狼創若しくは非外傷性負傷に伴う
骨壊死又は骨細胞死、腎性骨異栄養症等の骨異栄養症、
低アルカリフォスファターゼ血症、糖尿病に伴う骨減少
症、栄養障害又は摂食障害に伴う骨減少症、その他の骨
減少症等を挙げることができる。
【0021】また、本発明の骨吸収抑制物質の投与形態
は特に限定されるものではなく、製剤、年齢、性別、疾
患の種類、疾患の進行の程度等に応じて適宜選択され得
る。例えば、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、
液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤等は経口投与
され得る。注射剤は単独で若しくはグルコース、アミノ
酸等の補液との混合液として、又はポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル類等と混和したエマルジョン
として、静脈内投与、筋肉内投与、皮内投与、皮下投与
及び/又は腹腔内投与され得る。坐剤は直腸内投与され
得る。
【0022】これらの各種製剤は、主薬に加え、賦形
剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、溶解剤、矯味矯臭剤、コ
ーティング剤等、当該分野で公知の補助剤を用いて製造
することができる。
【0023】錠剤の成形に際しては、担体として当該分
野で公知のもの、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウ
ム、グルコース、尿素、澱粉、炭酸カルシウム、カオリ
ン、結晶セルロース、珪酸等の賦形剤、水、エタノー
ル、プロパノール、単シロップ、グルコース液、澱粉
液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラ
ック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニル
ピロリドン等の結合剤、乾燥澱粉、アルギン酸ナトリウ
ム、寒天末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグ
リセリド、澱粉、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、
カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第四級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進
剤、グリセリン、澱粉等の保湿剤、澱粉、乳糖、カオリ
ン、ベントナイト、コロイド状珪酸等の吸着剤、精製タ
ルク、ステアリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコー
ル等の滑沢剤等を使用することができる。錠剤の場合、
必要に応じ、通常の剤皮を施した錠剤、例えば、糖衣
錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング
錠、二重錠、多重錠等とすることができる。
【0024】丸剤の成形に際しては、担体として当該分
野で公知のもの、例えば、グルコース、乳糖、澱粉、カ
カオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、ア
ラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等
の結合剤、ラミナラン、寒天等の崩壊剤を使用すること
ができる。
【0025】坐剤の成形に際しては、担体として当該分
野で公知のもの、例えば、ポリエチレングリコール、カ
カオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライド等を使用することが
できる。
【0026】注射剤が液剤、乳剤又は懸濁剤である場
合、滅菌され且つ血液と等張であることが好ましく、こ
れら液剤、乳剤及び懸濁剤の成形に際しては、希釈剤と
して当該分野で公知のもの、例えば、水、エチルアルコ
ール、プロピレングリコール、エポキシ化イソステアリ
ルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等
を使用することができる。注射剤を血液と等張にするた
めに充分な量の食塩、グルコース、グリセリン等を含有
せしめてもよく、通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤
糖を含有せしめてもよい。
【0027】これらの各種製剤には、必要に応じ、着色
剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤、他の薬剤等を含有
せしめてもよい。
【0028】これらの各種製剤中に含まれる、本発明の
骨吸収抑制物質の量は、剤形、投与方法等に依存する
が、通常1乃至70重量%であり、好ましくは1乃至3
0重量%である。
【0029】、本発明の骨吸収抑制物質の投与量は、該
物質の構造や物理化学的諸性質、疾患の種類、疾患の進
行度、年齢、体重、投与方法、剤形等に依存するが特に
限定されるものではない。
【0030】本発明の骨吸収抑制物質を含有する医薬の
投与回数は、剤形、疾患の種類、疾患の程度、体重等に
依存するが、特に限定されるものではない。
【0031】また、本発明の骨吸収抑制物質が、抗p3
8MAPK抗体、抗PKA抗体、抗CREB抗体等のタ
ンパク質又はそれらをコードしたヌクレオチドである場
合、医薬としてヒト又はヒト以外の哺乳動物へ投与され
得るのに加え、それらを標的の罹患組織又は罹患細胞へ
局所的に導入する方法によりヒト又はヒト以外の哺乳動
物へ適用することができる。そのような抗体を動物に投
与する場合にはその動物体内において免疫源性又は抗原
性を発現しないように当該抗体を予め加工することが好
ましい。ヒトへ投与する場合には予め該抗体をヒト化す
ることが好ましい。
【0032】さらに、本発明のスクリーニング方法に使
用されるキットも、本発明に包含される。そのようなキ
ットは、血管内皮細胞、RANKL遺伝子の活性化の程
度を示す指標の測定に使用される試薬等を含み、好適に
はTGFβも含む。以下に実施例を挙げて本発明をより
詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されない。
【0033】
【実施例】実施例1.細胞株の培養 ゼラチンでコートしたシャーレにマウス骨髄由来内皮細
胞株BM−3株(Zhang Y, et al.,(1998) Oncogene 1
6, 693-703.)を接種し、2mM濃度のL−グルタミン
酸(Gibco社製)、100μg/ml濃度のカナマ
イシン(明治製菓(株)製)及び10%の加熱失活させ
たウシ胎児血清(Gibco社製)を添加したダルベッ
コ改変イーグル培地(:以下、「DMEM培地」とい
う。:ニッスイ製薬(株)製)を分注し、5%二酸化炭
素−95%空気で通気しながら37℃にて保温した。
【0034】同様に、マウス骨髄ストローマ細胞株ST
2(理化学研究所)を接種し、2mM濃度のL−グルタ
ミン酸(Gibco社製)、100μg/ml濃度のカ
ナマイシン(明治製菓(株)製)及び10%の加熱失活
させたウシ胎児血清(Gibco社製)を添加したRM
PI1640培地(ニッスイ製薬(株)製)を、分注
し、5%二酸化炭素−95%空気で通気しながら37℃
にて保温した。
【0035】同様に、ゼラチンでコートしたシャーレに
HUVEC(三光純薬(株)製)を接種し、2mM濃度
のL−グルタミン酸(Gibco社製)、100μg/
ml濃度のカナマイシン(明治製菓(株)製)及び10
%の加熱失活させたウシ胎児血清(Gibco社製)を
添加したRMPI1640培地(ニッスイ製薬(株)
製)を、分注し、5%二酸化炭素−95%空気で通気し
ながら37℃にて保温した。 実施例2.骨関連因子の発現解析 1)RT−PCRによる解析方法 実施例1にて得られた細胞に0、0.1、1又は10n
g/ml濃度のTGFβを37℃にて3時間作用させた
後、酸−グアニジン−フェノール−クロロホルム法(Co
mczynski P., et al., Anal.Biochem., 162, p156-159
(1987))により全RNA1μg及びモロニーマウス白血
病ウイルスの逆転写酵素(Applied Biosystems)50U
nit(単位)を用いてcDNA第一鎖を調製した。得
られたcDNA第一鎖を鋳型に、表1に配列を記載した
組み合わせのオリゴヌクレオチドをプライマーとして、
ポリメラーゼ鎖伸長反応(:以下、「PCR」とい
う。)を行い、所望の転写産物を増幅した。
【0036】表1に記載のオリゴヌクレオチドの配列
は、ヒトRANKL(GenBank Accession Number AF019
047)、マウスRANKL(GenBank Accession Number
AF019048)、ヒトOPG(GenBank Accession Number U
94332)、ヒトβアクチン(GenBank Accession Number
NM001101)、マウスG3DPH(GenBank Accession Nu
mber M32599)又はマウスEP4(GenBank Accession N
umber NM008965)のヌクレオチド配列に基づいて設計さ
れた。
【0037】
【表1】 (I)センスプライマー配列 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 配列表の配列番号 分子 センスプライマーのヌクレオチド配列 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 配列番号1 ヒトRANKL 5'-TGGATCACAGCACATCAGAGCAG-3' 配列番号2 マウスRANKL 5'-CAGATTTGCAGGACTCGAC-3' 配列番号3 ヒトOPG 5'-GGGGACCACAATGAACAAGTTG-3' 配列番号4 ヒトβ-actin 5'-TGACGGGGTCACCCACACTGTGCCCATCTA-3' 配列番号5 マウスG3PDH 5'-TGAAGGTCGGTGTGAACGGATTTGGC-3' 配列番号6 マウスEP4 5'-CCGCAGAGCAATGTAGACCAG-3' ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― (II)アンチセンスプライマー配列 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 配列表の配列番号 分子 アンチセンスプライマーのヌクレオチド ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 配列番号7 ヒトRANKL 5'-TGGGGCTCAATCTATATCTCGAAC-3' 配列番号8 マウスRANKL 5'-AGCAGGGAAGGGTTGGACA-3' 配列番号9 ヒトOPG 5'-AGCTTGCACCACTCCAAATCC-3' 配列番号10 ヒトβ-actin 5'-CTAGAAGCATTTGCGGTGGACGATGGAGGG-3' 配列番号11 マウスG3PDH 5'-CATGTAGGCCATGAGGTCCACCAC-3' 配列番号12 マウスEP4 5'-AGCCATCAGTCTCTTCCCACG-3' ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― BM−3細胞及びHUVECにおけるRANKLの発現
を、本実施例1)に記載の方法により測定した。その結
果を図1及び2に示す。
【0038】図1及び2に示す通り、TGFβは、これ
らの血管内皮細胞におけるRANKLの転写を濃度依存
性又は経時的に促進した。 2)RANKLタンパク質のウェスタンブロットによる
解析 実施例1にて得られた細胞に0、0.1、1又は10n
g/ml濃度のTGFβを37℃にて3時間作用させた
後、Nonidet P−40及びドデシル硫酸ナトリ
ウムを含有する緩衝液を添加し、該細胞を溶解(lysi
s)させた。得られた細胞溶解物(lysate)25μgを
4乃至10%の濃度勾配を作製したアクリルアミドゲル
上のウェルへ供与し、電気泳動を行った。電気泳動後、
ゲル中のDNAをニトロセルロース膜へ転写させ、該ニ
トロセルロース膜をブロッキング操作に供してから、抗
体と反応させた。使用した抗体は、抗マウスRANKL
抗体(IMGENEX社製)、又は、抗ヒトRANKL
抗体(R&D System社製)である。
【0039】反応後、ペルオキシダーゼ(peroxidase)
でコンジュゲート(conjugate)した二次抗体をニトロ
セルロース膜に反応させ、次いで蛍光混合液(Amer
sham社製)で処理した。
【0040】結果を図3及び4に示す。
【0041】図3及び4に示す通り、TGFβは、血管
内皮細胞におけるRANKLタンパク質の生産を濃度依
存性に促進した。 実施例3.PGE2濃度の測定 実施例1記載の方法に準じ、ゼラチンでコートした6穴
シャーレを用いてBM−3細胞株をコンフルエントにな
るまで培養した後、細胞をフォスフェート・バッファー
・セイライン(phosphate buffer saline:以下、「P
BS」という。)で洗浄してから、血清を含有しないD
MEM培地を添加し37℃で24時間保温し、次いでT
GFβを添加した。37℃にて3時間保温した後、上清
を回収して0.22μmのフィルターを用いてろ過し、
得られたろ液を−80℃で保存した。
【0042】Cayman社のキット(Prostagrandin
E2 EIA Kit-Monoclonal)に含まれる実験仕様書に基づ
き、酵素免疫アッセイ法により各ろ液のPGE2濃度を
測定した。
【0043】その結果、10nM以下の濃度のPGE2
は、RANKLの発現を促進しなかった。 実施例4.プロモータ活性の測定 実施例1記載の方法に準じ、ゼラチンでコートした6穴
シャーレを用いてBM−3細胞株をコンフルエント時細
胞数の50乃至80%になるまで培養した。同様に、実
施例1記載の方法に準じ、ゼラチンでコートした6穴シ
ャーレを用いてST2細胞株を培養した。
【0044】Promega社のキット(Luciferase A
ssay System)に含まれる実験仕様書に基づき、マウス
RANKL遺伝子の転写開始点よりそこから5’−側に
数えて1006番目のヌクレオチド(−1005から+
1まで:Kitazawa R, et al.,(1999) Biochim Biophys
Acta 1445,134-141.)を含む、ルシフェラーゼ(licufe
rase)リポーターベクターpGL3−1005 1μg
を、Fugene6(Roche Molecular Biochemicals社
製)3μgを用いて該細胞へ導入した。37℃で4時間
保温した後、血清を含有しない培地に交換して37℃に
て12時間保温した。次いで、0、0.1、1又は10
ng/ml濃度のTGFβを培地に添加して37℃で3
時間保温した。保温後細胞を溶解(lysis)することに
より得られた溶解液(lysate)につき、MicroLu
mat LB96P luminometer(Bertho
ld社製)を用いてルシフェラーゼ活性を測定した。BC
Aprotein assay kit(Pierce
社製)を用いて各溶解液のタンパク質濃度を測定し、ル
シフェラーゼ活性の測定値を校正した。
【0045】その結果を図5に示す。
【0046】図5に示す通り、TGFβは、BM−3細
胞においてRANKL遺伝子プロモータを濃度依存性に
活性化した。 実施例5.TGFβの作用に対する各種化合物の影響 実施例1で得られたBM−3細胞を、血清を含まないD
MEM培地で37℃にて24時間培養した後、10又は
30μM濃度のp38MAPK阻害剤SB203580
(Calbiochem社製:Matsumoto, M., et al., J. Biol.
Chem., 275, p31155-31161(2000))、10μM濃度のプ
ロテインキナーゼA阻害剤KT5720(Calbiochem社
製:Tintut,Y., et al., Circulation, 102, p2636-264
2(2000))、又は、50μM濃度のMAPキナーゼ阻害
剤PD98059(New EnglandBiolabs社製:Son, M.
S. et al., Cancer Res., 61, p8322-8330(2001))で1
時間処理した後、2.5ng/ml濃度のTGFβ添加
又は無添加の、血清を含まないDMEM培地で37℃に
て3時間保温した。次いで細胞を回収し、実施例2に記
載の方法に準じてRT−PCR法によりRANKLの転
写を測定した。その結果を図6に示す。
【0047】図6に示す通り、SB205880及びK
T5720はTGFβによるRANKLの転写促進を阻
害したが、PD98059は該転写促進を阻害しなかっ
た。 実施例6.転写調節タンパク質を用いたRANKL発現
調節機構の解析 1)組換えベクターの構築 野生型ヒトCREB cDNA(以下、「WT−CRE
B」という。)又はそのドミナント・ネガティブ変異体
(以下、「DN−CREB133」という。)をpCM
Vベクターへ導入することにより得られる組換えベクタ
ーはCLONTHECH社より購入した。DN−CRE
B133は、WT−CREBの133番目のアミノ酸を
セリンからアラニンへ置換するべくヌクレオチド配列を
変換した変異体である。 2)トランスフェクション Fugene6(Roche Molecular Biochemicals社製)
を用いて、1.5×105/ml濃度になるよう調製し
た、実施例1で得られた細胞に、本実施例1)で得られ
た組換えベクターDNA 1μgをトランスフェクショ
ンした。対照として、挿入断片を含まないベクターpc
DNA3を、同様にトランスフェクションした。顕微鏡
を用いて観察したところ、トランスフェクション効率は
50%以上であった。 3)WT−CERB及びDN−CREBの効果(その
1) 2)で得られた、WT−CREB又はDN−CREBを
過剰発現するBM−3細胞を、血清を含まないDMEM
培地で37℃にて24時間培養した後、細胞を回収し、
実施例2の1)に記載の方法に準じてRT−PCR法に
よりRANKLの転写を測定した。その結果を図7に示
す。
【0048】図7に示す通り、WT−CREBの過剰発
現はRANKLの転写を促進したが、DN−CREBの
過剰発現は該転写を促進せずむしろ転写を抑制した。 4)WT−CERB及びDN−CREBの効果(その
2) 2)で得られた、WT−CREB又はDN−CREBを
過剰発現するBM−3細胞を、血清を含まないDMEM
培地で37℃にて24時間培養した後、細胞を回収し、
実施例2の2)に記載の方法に準じて、該細胞の溶解液
のウェスタンブロット解析を行った。使用した抗体は、
抗CREB抗体、又は、抗(リン酸化)CREB抗体
(以上、Cell Signaling Technol
ogy社製)である。その結果を図8に示す。
【0049】図8に示す通り、WT−CREBの過剰発
現はリン酸化CREBタンパク質を増加させたが、DN
−CREBの過剰発現は該タンパク質を増加させなかっ
た。 実施例7.TGFβの作用機序におけるp38MAPK
の役割の解析 1)キナーゼリン酸化に対するTGFβの効果 実施例2の2)に記載の方法に準じ、BM−3細胞に
0、1又は10ng/ml濃度のTGFβを作用させ、
次いでウェスタンブロット解析を行った。使用した抗体
は、抗p38MAPK抗体、抗(リン酸化)p38MA
PK抗体(以上、Cell Signaling Tec
hnology社製)、又は、抗(活性型)MAPK/
ERK抗体(pTEpY:Promega社製)であ
る。その結果を図9に示す。
【0050】図9に示す通り、TGFβはp38MAP
Kのリン酸化を濃度依存性に促進したが、MAPK/E
RKの活性化は促進しなかった。 2)RANKL発現に対するp38MAPK過剰発現の
効果 C7細胞より実施例2に記載の方法に準じてmRNAを
調製し、次いでそれを鋳型とし、且つ、配列表の配列番
号1又は2で示されるオリゴヌクレオチドをプライマー
としてRT−PCRを行った。得られたRT−PCR産
物をpCRII(Invitrogen社製)に挿入することによ
り、ヒトp38MAPKをクローン化した。得られた組
換えベクターの挿入配列上に存在する配列表の配列番号
3で示されるヌクレオチド配列を、QuickChan
ge site−directed mutagene
sis kit(STRATAGENE社製)を用いて配列表の配
列番号4で示されるヌクレオチド配列へ変換した。次い
で、反応物に制限酵素EcoRIを添加し、得られたE
coR1−EcoR1断片を、FLAGエピトープを含
むベクターpc5FLAGのEcoRI部位へ挿入し
た。 5'-AGATGTCGCAGGAGAGGCCCACG-3'(配列表の配列番号1
3) 5'-CTCAGGACTCCATTTCTTCTTGGTCAAGGGGTGG-3'(配列表の
配列番号14) 5'-GAATTC-3'(配列表の配列番号15) 5'-GAGTTC-3'(配列表の配列番号16) 得られた組換えベクターDNAを用いて、実施例6の
2)に記載の方法に準じてトランスフェクションを行
い、本実施例の1)に記載の方法に準じてRANKLの
転写を測定した。
【0051】その結果を図10に示す。
【0052】図10に示す通り、p38MAPKの過剰
発現はRANKLの発現を促進した。 3)CREBリン酸化に対するp38MAPK阻害剤の
効果 実施例5に記載の方法に準じ、TGFβ存在下又は非存
在下、且つ、30μM濃度のSB203580(New En
gland Biolbas社製)又は50μM濃度のPD9805
9(Calbiochem社製)の存在下又は非存在下における、
CREBリン酸化の程度を測定した。ウェスタンブロッ
トに使用した抗体は、抗CREB抗体、又は、抗(リン
酸化)CREB抗体(以上、Cell Signali
ng Technology社製)である。その結果を
図11に示す。
【0053】図11に示す通り、SB203580はT
GFβによるCREBリン酸化の促進を抑制したが、P
D98059は該リン酸化の促進を抑制しなかった。 実施例8.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(その
1) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、p38MAPK活性を測定す
る。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例9.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(その
2) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の1)に記載の方法
に準じ、全RNAを調製してRT−PCRを行うことに
よりp38MAPK遺伝子の転写産物の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例10.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の3) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗p38MAPK抗体を用いたウェスタンブロ
ットを行うことによりp38MAPKタンパク質の量を
測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例11.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の4) [1]実施例4に記載の方法に準じ、p38MAPK遺
伝子上流に存在するプロモータ配列とルシフェラーゼ遺
伝子配列を連結することにより得られるリポーターアッ
セイ用組換えベクターを構築する。 [2]実施例1に記載の方法に準じ、予め[1]で得ら
れた組換えベクターをトランスフェクションしたBM−
3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合物存在下
又は非存在下において37℃にて1時間保温する。次い
で10ng/ml濃度となるようにTGFβを添加して
37℃にて3時間処理する。 [3][2]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、実施例4に記載の方法に準じて該プロモータの
有する転写活性を測定する。 [4][3]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例12.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の5) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加し37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗(リン酸化)p38MAPK抗体を用いたウ
ェスタンブロットを行うことによりリン酸化p38MA
PKタンパク質の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値より2倍以上大き
い場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例13.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の6) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、PKA活性を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値が2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例14.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の7) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温し
た。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の1)に記載の方法
に準じ、全RNAを調製してRT−PCRを行うことに
よりPKA遺伝子の転写産物の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例15.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の8) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗PKA抗体を用いたウェスタンブロットを行
うことによりPKAタンパク質の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例16.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の9) [1]実施例4に記載の方法に準じ、PKA遺伝子上流
に存在するプロモータ配列とルシフェラーゼ遺伝子配列
を連結することにより得られるリポーターアッセイ用組
換えベクターを構築する。 [2]実施例1に記載の方法に準じ、予め[1]で得ら
れた組換えベクターをトランスフェクションしたBM−
3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合物存在下
又は非存在下において37℃にて1時間保温する。次い
で10ng/ml濃度となるようにTGFβを添加して
37℃にて3時間処理する。 [3][2]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、実施例4に記載の方法に準じて該プロモータの
有する転写活性を測定する。 [4][3]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例17.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の10) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗(リン酸化)PKA抗体を用いたウェスタン
ブロットを行うことによりリン酸化PKAタンパク質の
量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例18.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の11) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の1)に記載の方法
に準じ、全RNAを調製してRT−PCRを行うことに
よりRANKL遺伝子の転写産物の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例19.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の12) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβ
を添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗RANKL抗体を用いたウェスタンブロット
を行うことによりRANKLタンパク質の量を測定す
る。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例20.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の13) [1]実施例4に記載の方法に準じ、RANKL遺伝子
のプロモータ配列の下流にルシフェラーゼ遺伝子配列を
連結することにより得られるリポーターアッセイ用組換
えベクターを構築する。 [2]実施例1に記載の方法に準じ、予め[1]で得ら
れた組換えベクターをトランスフェクションしたBM−
3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合物存在下
又は非存在下において37℃にて1時間保温する。次い
で10ng/ml濃度となるようにTGFβを添加して
37℃にて3時間処理する。 [3][2]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、実施例4に記載の方法に準じて該プロモータの
有する転写活性を測定する。 [4][3]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例21.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の14) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、CREB活性を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例22.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の15) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の1)に記載の方法
に準じ、全RNAを調製してRT−PCRを行うことに
よりCREB遺伝子の転写産物の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例23.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の16) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加して37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗CREB抗体を用いたウェスタンブロットを
行うことによりCREBタンパク質の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例24.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の17) [1]実施例4に記載の方法に準じ、CREB遺伝子上
流に存在するプロモータ配列とルシフェラーゼ遺伝子配
列を連結することにより得られるリポーターアッセイ用
組換えベクターを構築する。 [2]実施例1に記載の方法に準じ、予め[1]で得ら
れた組換えベクターをトランスフェクションしたBM−
3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合物存在下
又は非存在下において37℃にて1時間保温する。次い
で10ng/ml濃度となるようにTGFβを添加して
37℃にて3時間処理する。 [3][2]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、実施例4に記載の方法に準じて該プロモータの
有する転写活性を測定する。 [4][3]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値の2分の1以下で
ある場合、該化合物を陽性と判定する。 実施例25.骨吸収抑制物質のスクリーニング方法(そ
の18) [1]実施例1に記載の方法に準じ、血管内皮細胞であ
るBM−3株又はHUVECを培養し、次いで被検化合
物存在下又は非存在下において37℃にて1時間保温す
る。次いで10ng/ml濃度となるようにTGFβを
添加し37℃にて3時間処理する。 [2][1]で得られた細胞を超音波破砕することによ
り溶解液(lysate)を得、実施例2の2)に記載の方法
に準じ、抗(リン酸化)CREB抗体を用いたウェスタ
ンブロットを行うことによりリン酸化CREBタンパク
質の量を測定する。 [3][2]における該化合物存在下における測定値
が、該化合物非存在下における測定値より2倍以上大き
い場合、該化合物を陽性と判定する。
【0054】
【発明の効果】本発明は血管内皮細胞におけるp38M
APK、PKA又はCREBの活性、RANKLの発現
量等を測定する工程を含む、新規な骨吸収抑剤のスクリ
ーニング方法等を提供する。本発明の提供するスクリー
ニング方法は骨吸収抑制物質のスクリーニング等に有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】BM−3細胞をTGFβで処理した際の、RA
NKL遺伝子の濃度依存性の転写誘導を示す。対照のG
3PDHは転写誘導を受けなかった。
【図2】HUVECを1ng/ml濃度のTGFβで処
理した際の、RANKL遺伝子の経時的な転写誘導を示
す。対照のβ-actinは転写誘導を受けなかった。
【図3】BM−3細胞をTGFβで処理した際の、RA
NKLタンパク質の濃度依存性の発現誘導を示す。
【図4】HUVECをTGFβで処理した際の、RAN
KLタンパク質の濃度依存性の発現誘導を示す。
【図5】BM−3細胞をTGFβで処理した際の、RA
NKL遺伝子プロモータ活性の濃度依存性の活性化を示
す。当該活性はルシフェラーゼ遺伝子を用いリポーター
遺伝子アッセイ法により測定された。
【図6】BM−3細胞をTGFβで処理した際の、RA
NKL遺伝子の濃度依存性の転写誘導に対する、p38
MAPK阻害剤のSB203580、PKA阻害剤のK
T5720又はMAPK阻害剤であるPD98059添
加の影響を示す。対照のG3PDHの転写はTGFβ及
び各種阻害剤の影響を受けなかった。
【図7】BM−3細胞へCREB遺伝子又はそのドミナ
ント・ネガティブ変異体遺伝子を導入した際のRANK
L遺伝子の転写を示す。対照としてpCMVベクター
(mock)をトランスフェクションした。
【図8】BM−3細胞へCREB遺伝子又はそのドミナ
ント・ネガティブ変異体遺伝子を導入した際のCREB
タンパク質のリン酸化を示す。対照としてpCMVベク
ター(mock)をトランスフェクションした。
【図9】BM−3細胞をTGFβで処理した際の、リン
酸化p38MAPKの濃度依存性の増加を示す。対照の
p38MAPK及び活性型MAPKは濃度依存性に増加
しなかった。
【図10】BM−3細胞へp38MAPK遺伝子を導入
した際のRANKL遺伝子の転写誘導を示す。対照とし
てpc5FLAGベクター(mock)をトランスフェ
クションした。
【図11】BM−3細胞をTGFβで処理した際のCR
EBのリン酸化に対するp38MAPK阻害剤のSB2
03580又はMAPK阻害剤であるPD98059添
加の影響を示す。対照群にはジメチルスルフォキシド
(DMSO)を添加した。
【配列表フリーテキスト】
配列番号1:ヒトRANKL増幅用センス・プライマー 配列番号2:マウスRANKL増幅用センス・プライマ
ー 配列番号3:ヒトOPG増幅用センス・プライマー 配列番号4:ヒトβアクチン増幅用センス・プライマー 配列番号5:マウスG3PDH増幅用センス・プライマ
ー 配列番号6:マウスEP4増幅用センス・プライマー 配列番号7:ヒトRANKL増幅用アンチセンス・プラ
イマー 配列番号8:マウスRANKL増幅用アンチセンス・プ
ライマー 配列番号9:ヒトOPG増幅用アンチセンス・プライマ
ー 配列番号10:ヒトβアクチン増幅用アンチセンス・プ
ライマー 配列番号11:マウスG3PDHアンチセンス・プライ
マー 配列番号12:マウスEP4アンチセンス・プライマー 配列番号13:ヒトp38MAPK増幅用プライマー
(1) 配列番号14:ヒトp38MAPK増幅用プライマー
(2) 配列番号15:制限酵素EcoR1で認識される配列 配列番号16:制限酵素EcoR1では認識されない変
異配列
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> SANKYO CO., LTD <110> TSURUO,TAKASHI <120> METHODS FOR IDENTIFING SUBSTANCES WHICH SUPPRESS THE EXPRESSION OF RANKL IN VASCULAR ENDOTHELIAL CELLS. <130> 2001220KW <140> <141> <160> 16 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sense primer for amplifing a DNA encoding human RANKL. <400> 1 TGGATCACAG CACATCAGAG CAG 23 <210> 2 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sense primer for amplifying a DNA encoding mouse RANKL. <400> 2 CAGATTTGCA GGACTCGAC 19 <210> 3 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sense primer for amplifying a DNA encoding human OPG. <400> 3 GGGGACCACA ATGAACAAGT TG 22 <210> 4 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sense primer for amplifying a DNA encoding human beta actin. <400> 4 TGACGGGGTC ACCCACACTG TGCCCATCTA 30 <210> 5 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sense primer for amplifying a DNA encoding mouse G3PDH. <400> 5 TGAAGGTCGG TGTGAACGGA TTTGGC 26 <210> 6 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sense primer for amplifying a DNA encoding mouse EP4. <400> 6 CCGCAGAGCA ATGTAGACCA G 21 <210> 7 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:An antisense primer for amplify ing a DNA encoding human RANKL. <400> 7 TGGGGCTCAA TCTATATCTC GAAC 24 <210> 8 <211> 19 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:An antisense primer for amplify ing a DNA encoding mouse RANKL. <400> 8 AGCAGGGAAG GGTTGGACA 19 <210> 9 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:An antisense primer for amplify ing a DNA encoding human OPG. <400> 9 AGCTTGCACC ACTCCAAATC C 21 <210> 10 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:An antisense primer for amplify ing a DNA encoding human beta actin. <400> 10 CTAGAAGCAT TTGCGGTGGA CGATGGAGGG 30 <210> 11 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:An antisense primer for amplify ing a DNA encoding mouse G3PDH. <400> 11 CATGTAGGCC ATGAGGTCCA CCAC 24 <210> 12 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:An antisense primer for amplify ing a DNA encoding mouse EP4. <400> 12 AGCCATCAGT CTCTTCCCAC G 21 <210> 13 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A primer for amplifying a DNA e ncoding human p38MAPK (1). <400> 13 AGATGTCGCA GGAGAGGCCC ACG 23 <210> 14 <211> 34 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A primer for amplifying a DNA e ncoding human p38MAPK (2). <400> 14 CTCAGGACTC CATTTCTTCT TGGTCAAGGG GTGG 34 <210> 15 <211> 6 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A sequence recognized by a rest riction enzyme EcoR1. <400> 15 GAATTC 6 <210> 16 <211> 6 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:A mutated sequence which cannot be recognized by a restriction enzyme EcoR1. <400> 16 GAGTTC 6
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/53 D 33/53 A61K 45/00 // A61K 45/00 A61P 19/08 A61P 19/08 19/10 19/10 C12R 1:91 (C12Q 1/02 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:91) (72)発明者 鶴尾 隆 東京都世田谷区宮坂3−36−6 Fターム(参考) 2G045 AA40 DA36 FB03 4B024 AA11 CA12 FA02 HA14 4B063 QA01 QA18 QQ36 QQ53 QR16 QR36 QR62 QR77 QS34 4C084 AA17 MA35 MA52 MA55 MA66 NA14 ZA961 ZA971 ZC781

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記[1]乃至[3]の工程を含むことか
    らなる骨吸収抑制物質のスクリーニング方法: [1]被検化合物存在下又は非存在下において血管内皮
    細胞を培養する工程; [2]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
    又は該化合物非存在下において培養した血管内皮細胞に
    おける、NF−κB活性化受容体リガンド(receptor a
    ctivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」と
    いう。)遺伝子の活性化の程度を示す指標を測定する工
    程; [3]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
    におけるRANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の
    測定値が、該化合物非存在下において培養した血管内皮
    細胞における該測定値の2分の1以下である場合、該化
    合物を陽性と判定する工程。
  2. 【請求項2】下記[1]乃至[3]の工程を含むことか
    らなる骨吸収抑制物質のスクリーニング方法: [1]被検化合物存在下又は非存在下において血管内皮
    細胞を培養し、次いで該細胞にトランスフォーミング成
    長因子β(transforming growth factorβ)を作用させ
    る工程; [2]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
    又は該化合物非存在下において培養した血管内皮細胞に
    おける、NF−κB活性化受容体リガンド(receptor a
    ctivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」と
    いう。)遺伝子の活性化の程度を示す指標を測定する工
    程; [3]被検化合物存在下において培養した血管内皮細胞
    におけるRANKL遺伝子の活性化の程度を示す指標の
    測定値が、該化合物非存在下において培養した血管内皮
    細胞における該測定値の2分の1以下である場合、該化
    合物を陽性と判定する工程。
  3. 【請求項3】血管内皮細胞が、ヒト又はヒト以外の哺乳
    動物由来の血管内皮細胞若しくは該細胞の不死化により
    確立された細胞株である、請求項1又は2に記載のスク
    リーニング方法。
  4. 【請求項4】遺伝子の活性化の程度を示す指標が、下記
    [i]乃至[xi]からなる群より選択されるいずれか
    一つである、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のス
    クリーニング方法; [i]NF−κB活性化受容体リガンド(receptor act
    ivator of NF-κB ligand:以下、「RANKL」とい
    う。)遺伝子より転写されたメッセンジャーRNA又は
    該メッセンジャーRNAより翻訳されたRANKLタン
    パク質の量; [ii]RANKL遺伝子プロモータの有する転写活性
    の程度を示す指標; [iii]サイクリックAMPレスポンスエレメント結
    合タンパク質(cyclic AMP response element binding
    protein:以下、「CREB」という。)の活性化の程
    度を示す指標; [iv]CREB遺伝子より転写されたメッセンジャー
    RNA又は該メッセンジャーRNAより翻訳されたCR
    EBタンパク質の量; [v]CREB遺伝子プロモータの有する転写活性の程
    度を示す指標; [vi]プロテインキナーゼA(protein kinase A:以
    下、「PKA」という。)の活性化の程度を示す指標; [vii]PKA遺伝子より転写されたメッセンジャー
    RNA又は該メッセンジャーRNAより翻訳されたPK
    Aタンパク質の量; [viii]PKA遺伝子プロモータの有する転写活性
    の程度を示す指標; [ix]p38マイトジェン−アクチベイティッド・プ
    ロテイン・キナーゼ(p38 mitogen-activated protein
    kinase:以下、「p38MAPK」という。)の活性化
    の程度を示す指標; [x]p38MAPK遺伝子より転写されたメッセンジ
    ャーRNA又は該メッセンジャーRNAより翻訳された
    p38MAPKタンパク質の量; [xi]p38MAPK遺伝子プロモータの有する転写
    活性の程度を示す指標。
  5. 【請求項5】血管内皮細胞、及び、NF−κB活性化受
    容体リガンド(receptor activatorof NF-κB ligand:
    以下、「RANKL」という。)遺伝子の活性化の程度
    を示す指標の測定に使用される試薬を含むことからな
    る、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のスクリーニ
    ング方法に使用されるキット。
  6. 【請求項6】トランスフォーミング成長因子β(transf
    orming growth factorβ)を含む、請求項5に記載のキ
    ット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008538817A (ja) * 2005-05-11 2008-11-06 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 化学療法に対する応答者の決定
CN102949722A (zh) * 2011-08-26 2013-03-06 中国医学科学院放射医学研究所 基于p38抑制剂和细胞生长因子的新颖药物组合物

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