JP2003189782A - 殺鼠剤用容器 - Google Patents
殺鼠剤用容器Info
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Abstract
餌剤容器となる殺鼠剤用容器を提供する。 【解決手段】 殺鼠剤を内部に収容した殺鼠剤用容器1
0であって、入口28,29から前記殺鼠剤までの通路
に、該通路を通過する鼠に体の向きを変えせしめる角a
1,a2を少なくとも1個有している殺鼠剤用容器1
0。
Description
関し、特に喫食性を向上させた殺鼠剤用容器に関する。
知られていたが、そのほとんどがゴキブリ用であった。
ゴキブリ用以外では、アリ用等が若干あるが、いずれに
しても小さな害虫をターゲットとしていた。
に有効成分を蓄積させ、その結果、致死させるものであ
った。したがって、毒性が低く誤食の問題が少ないた
め、開放型の容器が使用可能であった。
ても、ゴキブリ用毒餌剤のように一回の喫食で効果が現
れるような製剤も開発されており、誤食を防止できる殺
鼠剤用容器の開発が望まれている。従来の殺鼠剤用容器
は開放型であったため、誤食防止機能が十分とはいえな
かった。また、従来の殺鼠剤用容器では、鼠の喫食性が
十分とはいえなかった。本発明は、上記事情に鑑みてな
されたもので、その目的は、幼児などの誤食防止がで
き、かつ、鼠の喫食性を向上させた殺鼠剤用容器を提供
することにある。
成により達成される。 (1) 殺鼠剤を内部に収容した殺鼠剤用容器であっ
て、入口から前記殺鼠剤までの通路に、該通路を通過す
る鼠に体の向きを変えせしめる角を少なくとも1個有し
ていることを特徴とする殺鼠剤用容器。 (2) 前記角を2個有している前記(1)に記載の殺
鼠剤用容器。 (3) 前記通路の奥に向かうほど暗くなるように外部
から遮光されている前記(1)又は(2)に記載の殺鼠
剤用容器。
れる。上記構成の殺鼠剤用容器によれば、鼠は、入口か
ら、内部に収容された殺鼠剤に辿り着くまでの通路を通
過する間に、少なくとも1個の角により体の向きを変え
ながら殺鼠剤へと向かう。このような構成により、鼠の
警戒心が薄らぐためか、鼠の喫食性が増加する。また、
角があることで、幼児などの誤食防止効果を奏する。入
口から内部に収容された殺鼠剤に辿り着くまでの通路を
通過する間に2個の角がある場合、鼠の喫食性を顕著に
増加させることができる。また、通路の奥に向かうほど
暗くなるように外部から遮光されている場合、鼠のもつ
暗い場所を好む習性からか、鼠の喫食性を顕著に増加さ
せることができる。
ー、液体など、どのような形態であってもよい。また、
殺鼠剤の効能は、速効性であっても、遅効性であっても
よい。殺鼠剤が速効性である場合には、その殺鼠剤を食
した鼠はその周囲で死に至る。殺鼠剤が遅効性である場
合には、鼠がその殺鼠剤を巣に持ち帰れば、その持ち帰
った殺鼠剤を食した他の鼠も防除することができる。
ンで固めてかじりやすくしたものに、有効成分として、
単回摂食型のジフェチアロンを加えたものが挙げられ
る。
基づいて詳しく説明する。図1に、本発明の第1実施形
態の殺鼠剤用容器10を示す。殺鼠剤用容器10は、入
口から殺鼠剤までの通路に、通路を通過する鼠に体の向
きを変えせしめる角を2個有している。殺鼠剤用容器1
0は、主として、殺鼠剤収容部11と、エントランス部
12とから構成される。殺鼠剤用容器10は、例えば、
厚さ寸法が1mm〜2mm程度の一枚の厚紙に適宜切り
込みを入れ、それを折り畳むことによって簡単に形成さ
れる。
4、第一側板15、第二側板16、後板17、第一進路
変更用板23、第二進路変更用板24によって外部から
遮光された暗い空間になっている。エントランス部12
は、天板延長部18、前板19、底板延長部20、第一
側板延長部21、第二側板延長部22、第一進路変更用
板23、第二進路変更用板24、第一開口部25、第二
開口部26(図2に示される)を備えている。
ける中央部から四角形の屋根状に突出して形成されてい
る。前板19は、後板17に対向するように、天板延長
部18の前端部に連設されている。前板19は、上部の
長さ寸法(幅寸法)が下部の長さ寸法よりも大きく形成
されている。底板延長部20は、底板14の前端部から
延長して形成されている。底板延長部20の中央部に
は、前板19の下端部が連設されている。第一側板延長
部21は、第一側板15の前端部から延長して形成され
ている。第二側板延長部22は、第一側板延長部21に
対向するように、第二側板16の前端部から延長して形
成されている。
部における第一側板15側において後板17に対向する
ように、天板13及び底板延長部20に連設されてい
る。第一進路変更用板23は、前板19から後板17側
に引っ込んで配置されている。第二進路変更用板24
は、天板13の前端部における第二側板16側において
後板17に対向するように、天板13及び底板延長部2
0に連設されている。第二進路変更用板24は、前板1
9から後板17側に引っ込んで配置されている。
第一側板延長部21側において、天板延長部18、前板
19、底板延長部20、第一進路変更用板23によって
囲まれた四角形状の開口として形成されている。第一開
口部25は、殺鼠剤収容部11内に連通されている。エ
ントランス部12には、前板19、底板延長部20、第
一側板延長部21によって囲まれた第一入口28が形成
されている。第一入口28の上方部は開放されている。
第二側板延長部22側において、天板延長部18、前板
19、底板延長部20、第二進路変更用板24によって
囲まれた四角形状の開口として形成されている。第二開
口部26は、第一開口部25と同様に、殺鼠剤収容部1
1内に連通されている。エントランス部12には、前板
19、底板延長部20、第二側板延長部22によって囲
まれた第二入口29が形成されている。第二入口29の
上方部は開放されている。こうして、エントランス部1
2の、前板19の一方側(図では右側)に第一入口28
が配置され、前板19の他方側(図では左側)に第二入
口29が配置されている。
央部には、殺鼠剤80が置かれた皿27が配置されてい
る。殺鼠剤80は、周囲を囲まれた殺鼠剤収容部11に
置かれるので、第一入口28、第二入口29を通じてユ
ーザーが直接見れないようになっている。
第一進路変更用板23が配置されているため、鼠は第一
入口28から殺鼠剤収容部11に向けて直線的に進行で
きず、第一進路変更用板23に突き当たって、第一開口
部25がある左を向く。すなわち鼠は、略90°体の向
きを変える。そして鼠は、第一開口部25内において、
第一進路変更用板23と第二進路変更用板24との間を
通って殺鼠剤へと向かうべく、右を向く。すなわち鼠
は、再び略90°体の向きを変える。図2に想像線で示
すように、このときの鼠の第一入口28から殺鼠剤収容
部11へ至る進入通路R1には、角a1、角a2があ
る。第一入口28から第一開口部25を通じて殺鼠剤収
容部11に向かうほど、外部から遮光されて暗くなる。
第二入口29は、第一入口28と対称に形成されてい
る。第二入口29からの進入通路R2にも、第一入口2
8と同様に、角a1、角a2がある。
寸法(幅寸法)は下部の長さ寸法よりも大きい。これに
より、前板19の前方から見た場合に(鼠の視線で見た
場合に)、前板19と第一進路変更用板23との間、及
び、前板19と第二進路変更用板24との間に隙間部2
9,29がそれぞれ形成され、それら隙間部29,29
を介して殺鼠剤収容部11内の殺鼠剤80をわずかなが
ら目視できる。これは、鼠の好奇心を向上させて喫食性
を高める機能をもつ。
れば、前板19の両側に配置された第一入口28、第二
入口29のいずれか一方から進入した鼠は、2箇所で体
の向きを変えながら殺鼠剤へと向かう。それにより、鼠
は警戒心が薄れて喫食性が増加した状態でもって殺鼠剤
80を食する。なお、後板17に、スリットや透明窓を
設けて、鼠の警戒心を一層和らげるようにしてもよい。
を上下反対に置いた場合を示す。殺鼠剤用容器10は、
底板14、底板延長部20によって、上方部の全体が覆
われている。これにより、底板14及び底板延長部20
が遮光板として機能するため、エントランス部12にお
ける第一入口28、第二入口29のそれぞれが更に暗く
される。
容器40を示す。なお、以下に示す実施形態において、
既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等
については、図中に同一符号又は相当符号を付すること
により、説明を簡略化或いは省略する。
ンス部12の中央部に単一の入口41が形成されてい
る。入口41の幅寸法は、第1実施形態の第一又は第二
入口28,29と比べて大きくなっている。入口41の
両側には、第一前板42、第二前板43がそれぞれ配置
されている。入口41の奥には、単一の進路変更用板4
4が配置されている。そして、第一前板42と進路変更
用板44との間に第一開口部45が形成され、第二前板
43と進路変更用板44との間に第二開口部46が形成
されている。本実施形態では、第一開口部45、第二開
口部46への入口として、入口41が共用される。
さ寸法(幅寸法)が下部の長さ寸法よりも大きい。その
ため、第一前板42及び第二前板43の前方から、鼠の
視線で殺鼠剤用容器40を見た際に、それら板42,4
3と進路変更用板44との間に一対の三角形の隙間が生
ずる。これにより、隙間を介して鼠が殺鼠剤収容部11
内の殺鼠剤をわずかながら目視できるようになってい
る。これは、鼠の喫食性を高める機能をもつ。そして、
入口41の幅寸法が第1実施形態のものと比べて大きく
されていることから、逃げ道の確保が確実なものとなっ
て、鼠の警戒心を更に和らげるものとなる。
口41から進入した鼠は、進路変更用板44に突き当た
って、第一開口部45がある右か、第二開口部46があ
る左を向く。すなわち鼠は、略90°体の向きを変え
る。そして鼠は、第一開口部45内又は第二開口部46
内において、再び略90°体の向きを変えて、殺鼠剤収
容部11に置かれた殺鼠剤へと向かう。このときの鼠の
進入通路R1、R2には、角a1、角a2があり、鼠は
警戒心が薄れて喫食性が増加した状態でもって殺鼠剤8
0を食する。
容器50を示す。殺鼠剤用容器50は、殺鼠剤収容部1
1とエントランス部12とが単一の隔離板51によって
ほぼ隔離されている。前板19の第一側板15側には、
単一の入口52が隔離板51と第一側板15との間に形
成されている。隔離板51の後端部には、殺鼠剤へと向
かうための開口部53が形成されている。すなわち、前
板19から後板17に向かって第一側板15と平行に延
びた隔離板51は、後板17に至る手前で終端してお
り、後板17と隔離板51との間に開口部53が形成さ
れている。
口52の奥に配置された後板17が進路変更用板の機能
をもつ。そのため、入口52から殺鼠剤収容部11に向
けた直線的な通路は形成されず、入口52から進入した
鼠は、後板17に突き当たって左を向き、殺鼠剤収容部
11へと向かう。入口52から殺鼠剤収容部11へ至る
進入通路R1には、角a1がある。
容器60を示す。殺鼠剤用容器60は、第2実施形態の
ものと同様なエントランス部が前方及び後方にそれぞれ
配置されている。すなわち、殺鼠剤用容器60は、殺鼠
剤収容部11の前方に配置されて第一入口61をもつ第
一エントランス部62と、殺鼠剤収容部11の後方に配
置されて第二入口63をもつ第二エントランス部64と
を有している。
ス部64とは、殺鼠剤収容部11を挟んで前後に一対に
して形成されている。第一エントランス部62の両側に
は、第一前板65と進路変更用板66との間に第一開口
部(図8に示される)67が形成され、第二前板68と
進路変更用板66との間に第二開口部69が形成されて
いる。第二エントランス部64の両側には、第一エント
ランス部64と同様に、第一開口部、第二開口部(図示
せず)がそれぞれ形成されている。
からの進入通路R1,R2にそれぞれ、角a1、角a2
がある。また、第二エントランス部64からの2個の進
入通路にも、第一エントランス部62と同様に、2個の
角がある。
鼠剤用容器60の第一エントランス部62において、第
一前板65、第二前板68は、上部の長さ寸法(幅寸
法)が下部の長さ寸法よりも大きい。そのため、第一前
板65及び第二前板68の前方から鼠の視線で殺鼠剤用
容器60を見た際に、進路変更用板66との間に一対の
三角形の隙間70,71がそれぞれ生ずる。そして、こ
れら隙間70、71は、第二エントランス部64にも対
称に形成されていて、前方から後方が透視できるように
なっている。これにより、鼠が前方または後方から見た
場合に、殺鼠剤収容部11内の殺鼠剤80が隙間70、
71を介してわずかながら目視できることにより喫食性
が高められるとともに、前方から後方側が透視できるこ
とにより鼠の警戒心を和らげるように機能する。そし
て、第一入口61、第二入口63の幅寸法が第1実施形
態のものと比べて大きくされていることから、逃げ道の
確保が確実なものとなって、鼠の警戒心を更に和らげる
ものとなる。
例を示す。殺鼠剤用容器50aは、殺鼠剤収容部11を
挟むように、一対の隔離板51、51を備えている。前
板19の第一側板15側には、入口52が隔離板51と
第一側板15との間に形成され、前板19の第二側板1
6側には、入口52が隔離板51と第二側板16との間
に形成されている。隔離板51、51の後端部には、殺
鼠剤へと向かうための開口部53がそれぞれ形成されて
いる。本例でも、入口52の奥に配置された後板17が
進路変更用板の機能をもつ。そのため、入口52から殺
鼠剤収容部11に向けた直線的な通路は形成されず、入
口52から進入した鼠は、後板17に突き当たって左又
は右を向き、殺鼠剤収容部11へと向かう。入口52か
ら殺鼠剤収容部11へ至る進入通路R1、R2には、角
a1がある。
する。先ず、上述した、第3実施形態(図6)、第1実
施形態(図1)、第2実施形態(図5)と同様な形態で
あって、入口の広さ及び外形寸法を同等にした殺鼠剤用
容器を用意した。また、図10に示すような殺鼠剤用容
器90も用意した。この殺鼠剤用容器90には、2個の
入口91、92から殺鼠剤(餌)80が置かれた皿27
までの間に直線的な通路R0、R0がそれぞれ形成され
ている。各殺鼠剤用容器の、殺鼠剤収容部内の皿に、2
0グラムの無害餌を置いた。そして、それら殺鼠剤用容
器を、広さが約2.5畳あり、25匹が放し飼いで飼育
されているクマネズミ用飼育ケージに3日間同時に放置
した。その後、各殺鼠剤用容器内の餌の減った量(喫食
量)及び糞の数を観察した。結果を表1に示す。
は6.59グラムであり、糞の数は3個であった。図1
0に示したタイプと比べて、喫食量が約5倍になった。
図1に示した殺鼠剤用容器の場合、喫食量は10.68
グラムであり、糞の数は4個であった。角の数が1個か
ら2個になることにより、喫食量及び糞の数が増加し
た。図5に示した殺鼠剤用容器の場合、喫食量は13.
4グラムであり、糞の数は8個であった。
されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能であ
る。例えば、鼠が好む色で殺鼠剤収容部11内を塗装し
たり、その色に染めた皿27を用いたりしてもよい。ま
た、材質は紙に限らず、鼠にかじられても形状が変わら
ないような材料で成形するのもよい。
誤食防止ができ、かつ、鼠の喫食性が高い毒餌剤容器と
なる殺鼠剤用容器を提供できる。
る。
外観斜視図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 殺鼠剤を内部に収容した殺鼠剤用容器で
あって、入口から前記殺鼠剤までの通路に、該通路を通
過する鼠に体の向きを変えせしめる角を少なくとも1個
有していることを特徴とする殺鼠剤用容器。 - 【請求項2】 前記角を2個有している請求項1に記載
の殺鼠剤用容器。 - 【請求項3】 前記通路の奥に向かうほど暗くなるよう
に外部から遮光されている請求項1又は2に記載の殺鼠
剤用容器。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012502661A (ja) * | 2008-09-22 | 2012-02-02 | ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション | げっ歯動物管理システム |
CN102972386A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-03-20 | 上海蒂锦特环保技术服务有限公司 | 用于建筑物室外的工字形结构防鼠方法 |
GB2551697A (en) * | 2016-06-17 | 2018-01-03 | Smam Ltd | A rodent box |
-
2001
- 2001-12-25 JP JP2001391673A patent/JP3868289B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102972386A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-03-20 | 上海蒂锦特环保技术服务有限公司 | 用于建筑物室外的工字形结构防鼠方法 |
GB2551697A (en) * | 2016-06-17 | 2018-01-03 | Smam Ltd | A rodent box |
GB2551697B (en) * | 2016-06-17 | 2020-10-28 | Smam Ltd | A rodent box |
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JP3868289B2 (ja) | 2007-01-17 |
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