JP2003189716A - 作業装置の昇降制御機構 - Google Patents

作業装置の昇降制御機構

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JP2003189716A
JP2003189716A JP2001393011A JP2001393011A JP2003189716A JP 2003189716 A JP2003189716 A JP 2003189716A JP 2001393011 A JP2001393011 A JP 2001393011A JP 2001393011 A JP2001393011 A JP 2001393011A JP 2003189716 A JP2003189716 A JP 2003189716A
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Minoru Kamata
稔 鎌田
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車両等に昇降可能に連結され、油圧シリ
ンダによって昇降駆動される作業装置の昇降速度制御範
囲をさらに細かく区分し、簡単な構造且つ良好な昇降速
度調整を可能とする。 【解決手段】 油圧シリンダ1へ圧油を供給させる状
態、油圧シリンダ1から排出させる状態、及び排出を停
止させる状態に切換可能な第一制御弁10と該油圧シリ
ンダ1とを繋ぐ第一油路25と、第二制御弁11により
開閉操作され前記油圧シリンダ1とタンク3を繋ぐ第二
油路26で構成された作業装置30の昇降制御機構にお
いて、第一油路25及び第二油路26に夫々径の異なる
絞り弁13b・12を設け、下降操作時に、第一制御弁
10を油圧シリンダ1からの圧油を排出させる状態に維
持すると共に第二制御弁11を開閉操作する状態と、第
一制御弁10を油圧シリンダからの圧油排出を停止させ
る状態に維持すると共に第二制御弁11の開操作する状
態を現出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行車両等に対し
て作業装置を昇降駆動する油圧シリンダの昇降制御機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行車両に対して作業装置を昇降
操作する単動型の油圧シリンダの制御弁が、圧油を前記
油圧シリンダに流動させる状態と、前記油圧シリンダか
らの圧油廃止を停止させる状態とに切換自在な電磁操作
式の第一制御弁と、該第一制御弁と前記油圧シリンダと
を繋ぐ回路に接続されたドレン油路を開閉する電磁操作
式の第二制御弁とから構成され、それらの制御弁を作動
させる昇降操作手段が前記作業装置の上昇操作時には前
記第一制御弁を圧油を前記油圧シリンダに流動させる状
態に維持し、且つ、下降操作時には、前記第一制御弁を
前記油圧シリンダからの圧油排出を停止させる状態に維
持して、前記第二制御弁を繰り返し開閉操作することに
より前記作業装置の昇降速度を変更調節自在に構成され
た作業車の昇降制御機構が公知である。
【0003】上記従来技術では、作業装置の下降速度を
第二制御弁の開閉操作のみにより調節するようにしてい
るため、その作業装置の昇降速度調節範囲が狭いという
欠点があった。そこで、特許2578939号では、作
業装置の下降速操作時に、第一制御弁から圧油を排出
し、第二制御弁を繰り返し開閉操作するようようにし
て、作業装置を低速下降させ昇降速度を微調整可能とし
て、作業装置を目標高さに維持させることが容易となる
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記特許
2578939号の技術に対し、作業装置の昇降速度制
御範囲をさらに細かく区分し、簡単な構造であり、且
つ、より良好に作業装置の昇降速度を微調整可能とする
作業装置の昇降制御機構を提案する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0006】即ち、請求項1においては、作業装置を昇
降操作する油圧シリンダと、油圧シリンダへ圧油を供給
させる状態、油圧シリンダからの圧油を排出させる状
態、及び油圧シリンダからの圧油排出を停止させる状態
に切換可能な第一制御弁と、該第一制御弁と油圧シリン
ダとを繋ぐ第一油路と、油圧シリンダとタンクとを繋ぐ
第二油路と、該第二油路を開閉操作する第二制御弁とか
ら構成された作業装置の昇降制御機構において、第一油
路及び第二油路に夫々径の異なる絞り弁を設け、作業装
置の上昇操作時には、第一制御弁の圧油を油圧シリンダ
に供給させる状態に維持すると共に第二制御弁を開閉操
作し、作業装置の下降操作時には、第一制御弁を油圧シ
リンダからの圧油を排出させる状態に維持すると共に第
二制御弁を開閉操作する制御モードと、第一制御弁を油
圧シリンダからの圧油排出を停止させる状態に維持する
と共に第二制御弁の開操作する制御モードとを備えるも
のである。
【0007】請求項2においては、請求項1に記載の作
業装置の昇降制御機構において、前記第一制御弁及び第
二制御弁に接続された制御装置を操作手段により作業装
置の昇降速度を手動制御するものである。
【0008】請求項3においては、請求項1又は請求項
2に記載の作業装置の昇降制御機構において、対地高さ
センサを設け、該対地高さセンサの検出値に基づいて前
記第一制御弁及び第二制御弁に接続された制御装置によ
り作業装置の昇降速度を自動制御するものである。
【0009】請求項4においては、請求項2又は請求項
3に記載の作業装置の昇降制御機構において、作業装置
の昇降速度調整を手動制御又は自動制御に切り換え可能
な切換手段を設けるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の実施例に係るコンバインの全体的な
構成を示した側面図、図2は同じく昇降油圧制御を示す
ブロック図、図3は刈取部(作業装置)昇降油圧制御を
示すブロック図である。図4は手動制御時の制御を示す
表、図5は昇降レバーを示す図、図6は昇降レバーの他
実施例を示す図、図7は昇降制御のフローチャート図、
図8は自動制御時の制御を示す表である。
【0011】以下、本発明に係る実施例として、油圧シ
リンダ1によって作業装置であるコンバイン40の刈取
部41を、該コンバイン40の走行車両42に対し昇降
操作する場合について説明する。但し、本発明に係る作
業装置の昇降制御機構は本実施例に限定されるものでは
なく、各種昇降可能な作業装置に適応させることができ
る。
【0012】図1に示す如く、作業車としてのコンバイ
ン40は、左右一対のクローラ式の走行装置を備えた走
行車両42と、その前部に昇降自在に連結された作業装
置としての刈取部41とを備えている。
【0013】前記刈取部41では、プラットホーム46
内に横送りオーガ47を左右方向に収納し、該横送りオ
ーガ47を回転駆動することによって穀稈を略左右中央
に集めるようにしている。該プラットホーム46の前上
方には掻込リール44が配設され、プラットホーム46
の両側の後部上には昇降リンク52の後部が枢支されて
おり、該昇降リンク52の前端には前記掻込リール44
が回転自在に支持されている。そして、昇降リンク52
と、プラットホーム46左右側面の前後途中部との間に
は、夫々掻込リール44昇降のための油圧シリンダ61
・61が介装され、該掻込リール44を昇降可能にして
いる。
【0014】また、前記プラットホーム46の後下面と
機枠フレーム49との間にも、油圧シリンダ1が介装さ
れ、前記刈取部41は油圧シリンダ1によって昇降操作
される。そして、前記刈取部41には反射式の超音波セ
ンサ利用の対地高さ検出用センサ5が設けられ、後述す
るように、前記対地高さ検出用センサ5の検出情報に基
づいて自動的に設定された目標対地高さに維持できるよ
うに構成されている。但し、前記刈取部41は手動操作
で昇降させることもできる。
【0015】さらに、刈取部41後部にはセカンドモア
装置48が設けられていて、刈刃53で穀稈の穂先側を
刈り取った後に圃場に残った穀稈を根元から刈り取るよ
うにしている。該セカンドモア装置48は刈取部41が
上昇して高位置に到達すると、該セカンドモア装置48
も上昇して収納されるよう構成されている。
【0016】前記刈取部41で刈り取られ搬送された穀
稈は、走行車両42上に配設された本機部54で処理さ
れて穀粒となり、吐出オーガ50より吐出される。吐出
オーガ50は本機部54の後上部に水平方向に回動可能
に取り付けられ、また、垂直方向へ昇降可能に構成され
て、穀粒の吐出位置を自由に選択することができるよう
にしている。
【0017】図2に示す如く、前記刈取部41、掻込リ
ール44、セカンドモア装置48及び吐出オーガ50は
いずれも油圧により動作する昇降シリンダ1・61・6
2・60によって昇降操作される。これらの油圧回路で
は、タンク3から油圧ポンプ2により圧送されてきた油
を刈取部昇降駆動ライン70とその他の昇降駆動ライン
63・64・65とに分岐させる分流弁74が設けら
れ、さらに、掻込リール44、セカンドモア装置48及
び吐出オーガ50の昇降駆動ライン63・64・65側
に圧送された油は、分流弁75によってリール昇降駆動
ライン64及び吐出オーガ昇降駆動ライン63と、セカ
ンドモア昇降駆動ライン65とに分岐される。
【0018】前記分流弁75からリール昇降駆動ライン
64及び吐出オーガ駆動ライン63側に圧送された油
は、制御弁68によってリール昇降駆動ライン64か、
吐出オーガ昇降駆動ライン63のいずれか一方に圧送さ
れるよう制御される。従って、掻込リール44と吐出オ
ーガ50が同時昇降駆動されないよう構成されている。
なお、各昇降駆動ライン63・64・70・65に具備
される制御弁67・68・69・10・11は、電磁操
作式の電磁弁により構成されて、そのソレノイドが制御
装置4と接続されている。
【0019】次に、本発明に係る前記油圧シリンダ1に
対する油圧回路について説明する。
【0020】図3に示す如く、刈取部昇降駆動ライン7
0の油圧回路には、圧油を油圧シリンダ1に油路25を
介して流動させる状態(上昇側弁10a)と、圧油の排
出を停止させる状態(流止弁10c)と、圧油を油圧シ
リンダ1から排出する状態(下降側弁10b)との三状
態に切換可能な電磁操作式の第一制御弁10と、油圧シ
リンダ1に接続されたドレン油路26を開閉する電磁操
作式の第二制御弁11とが設けられている。
【0021】前記第一制御弁10から前記油圧シリンダ
1までの油路25には、該第一制御弁10が圧油を排出
する状態に切り換えられるに伴って開き操作されるパイ
ロット式の逆止弁13aと圧油排出流量を絞る絞り弁1
3bとに切換可能な切換弁13が設けられている。該切
換弁13は、第一制御弁10に接続されたドレン油路2
3の油圧が上昇して油路24の油圧が上昇すると、絞り
弁13b側に切り換えられるよう構成されている。該ド
レン油路23にはリリーフバルブ32が設けられ、リリ
ーフ圧が設定油圧以上になると、リリーフバルブ32が
開いてタンク3に油を逃がすようにしている。
【0022】さらに、油圧シリンダ1と第二制御弁11
との間のドレン油路26には絞り弁12が設けられてい
る。該絞り弁12は、前記切換弁13に設けられた絞り
弁13bよりも径が大きく、従って、絞り弁13bより
も絞り弁12の方が多くの油が通過することになる。
【0023】前記絞り弁12よりもドレン油路26の下
方に設けられた第二制御弁11は、逆止弁11aと、連
通パイプ11bとに切換操作可能としている。そして、
第二制御弁11を連通パイプ11bにして開(ON)の
状態、又は、逆止弁11aにして閉(OFF)の状態に
維持可能としている。また、第二制御弁11が開(O
N)の状態と閉(OFF)の状態に繰り返し切換操作さ
れることによって、すなわち、連通パイプ11bと、逆
止弁11aとに繰り返し切換操作されることによって、
第二制御弁11を開閉駆動可能に構成することもでき
る。
【0024】そして、前記第一制御弁10の上昇側弁1
0a及び下降側弁10b、第二制御弁11はいずれも、
これら電磁弁10(10a・10b)・11の作動制御
手段であるマイクロコンピュータを利用した制御装置4
に接続されている。該制御装置4には、ポテンショメー
タを利用した目的対地高さ設定器9、手動制御用の昇降
レバー7の操作状態を検出する昇降スイッチ8が接続さ
れており、対地高さ検出用センサ5の検出情報は又は昇
降スイッチ8の情報に基づいて、前記両制御弁10・1
1の作動を制御している。
【0025】なお、制御装置4には、前記刈取部41を
前記対地高さ検出用センサ5の検出情報に基づいて作業
装置の昇降速度を自動制御するか、前記昇降レバー7の
操作状態に基づいて作業装置の昇降速度を手動制御する
かを切り換えるための切換手段である自動手動切換スイ
ッチ6が接続されており、該自動手動切換スイッチ6は
前記制御装置4に対してON状態で自動制御する自動モ
ードを、且つ、OFF状態で手動制御する手動モードを
指示するよう構成されている。
【0026】まず、前記手動モードにおける刈取部41
の昇降操作について説明する。図4及び図5に示す如
く、前記昇降レバー7の操作状態は、中立位置範囲Nか
ら上昇側U1・U2及び下降側D1・D2・D3の夫々
における揺動角範囲を昇降スイッチ8に具備される、一
対の上昇操作検出用スイッチS1・S2と一対の下降操
作検出スイッチS3・S4の四個のスイッチS1・S2
・S3・S4の、ON/OFF状態の組合せとして五段
階に検出するようになっている。
【0027】つまり、昇降レバー7が中立位置範囲Nか
ら上昇側U1・U2又は下降側D1・D2・D3に揺動
操作されるに伴って、上昇小U1、上昇大U2、下降極
小D1、下降小D2及び下降D3大の夫々の各操作範囲
に応じて、前記四個のスイッチS1・S2・S3・S4
の夫々が図5の表1に示す組合せ状態でON/OFF
し、前記両制御弁10・11の夫々が各スイッチS1・
S2・S3・S4のON/OFFの組合せに対応して駆
動される。このように、前記昇降レバー7の揺動角の大
きさに対応して、前記刈取部41の昇降速度が自動的に
五段階に切り換えられる。
【0028】なお、図6に示す如く、昇降レバー7にス
イッチボタン7aを設けて、該スイッチボタン7aを押
しながら下降小D2の操作範囲に昇降レバー7を動かし
たときに、前記下降極小D1の操作範囲に昇降レバー7
を動かしたときと同様の各スイッチS1・S2・S3・
S4のON/OFFの組合せとなるよう検出することも
できる。
【0029】次に、前記自動モードにおける刈取部41
の昇降操作について説明する。
【0030】自動モードにおいては、前記目的対地高さ
設定器9により設定された目標対地高さの値R’と、対
地高さ検出用センサ5で検出された値Rの偏差r(r=
R’−R)の大きさに基づいて、前記第一制御弁10を
開(ON)又は閉(OFF)の位置に維持すると共に、
第二制御弁11を開(ON)又は閉(OFF)の位置に
維持するようにしている。また、前記第二制御弁11を
開(ON)の位置に維持することに加え、偏差rの絶対
値が大きくなるほどデューティ比が大きくなるようパル
ス幅を変調された駆動信号で、第二制御弁11を繰り返
し開閉駆動(パルス開閉駆動)するようにして、偏差r
の絶対値が大きくなるほど前記刈取部41の昇降速度が
大きくなるように制御することもできる。
【0031】ここで、図7に示すフローチャートに基づ
いて、図3及び図8に示す表2を用いて、自動モードに
おける前記制御装置4の制御について説明する。昇降制
御が起動されるに伴って、制御装置4によって前記目標
対地高さR’と検出対地高さRとの偏差rが算出され、
その偏差rを設定不感帯の値と比較し(81)、該偏差
rが設定不感帯内にある場合(−r’≦r≦r’)には
前記両制御弁10・11の作動を停止、すなわち、第一
制御弁10及び第二制御弁11のいずれも閉(OFF)
として(82)、前記刈取部41の現在の対地高さに維
持する。
【0032】前記偏差rが設定不感帯外にある場合(r
<r’、r>r’)には、該偏差rの値の符号に基づい
て前記刈取部41を上昇させるか下降させるかを判別す
る(83)。上昇である場合には、前記偏差rの値を上
昇速度を高速又は低速に切り換えるために予め設定した
高速・低速切換設定値γと比較して(84)、上昇速度
を自動的に高低二段階に切り換えながら上昇させる。
【0033】前記偏差rが高速・低速切換設定値γ以上
である場合には、第一制御弁10を前記油圧シリンダ1
に圧油を流動させる方向に開いた状態、すなわち、第一
制御弁10を上昇側弁10aとして開(ON)に維持し
ながら、ドレン油路26に油が流れない状態、すなわ
ち、前記第二制御弁11を逆止弁11aとして閉(OF
F)に維持する(85)。このとき、油圧ポンプ2から
圧送された油は、第一制御弁10の上昇側弁10aを通
過し、油路25を通って油圧シリンダ1まで送られ、ド
レン油路26に油が流れず、刈取部41が高速上昇す
る。
【0034】また、前記偏差rが高速・低速切換設定値
γ未満である場合には、第一制御弁10を前記油圧シリ
ンダ1に圧油を流動させる方向に開状態、すなわち、第
一制御弁10を上昇側弁10aとして開(ON)に維持
しながら、ドレン油路26に油が流れる状態、すなわ
ち、前記第二制御弁11を連通パイプ11bとして開
(ON)に維持する(86)。このとき、油圧ポンプ2
から圧送された油は、第一制御弁10の上昇側弁10a
を通過し、油路25を通って油圧シリンダ1まで送られ
るが、ドレン油路26にも油が流れる。従って、刈取部
41は低速上昇する。
【0035】一方、下降である場合には、前記偏差rの
値が下降速度を高速又は低速に切り換えるために予め設
定した高速・低速切換設定値αと比較して(87)、下
降速度を自動的に高低三段階に切り換えながら、前記偏
差rに応じた昇降速度で下降させる。
【0036】つまり、前記偏差rが高速・低速切換設定
値α以上である場合には、第一制御弁10を油圧シリン
ダ1から圧油を排出する方向で開状態、すなわち、第一
制御弁10を下降側弁10bとして開(ON)に維持し
ながら、ドレン油路26に油が流れる状態、すなわち、
前記第二制御弁11を連通パイプ11bとして開(O
N)に維持する(88)。このとき、油圧ポンプ2から
圧送される油は第一制御弁10の下降側弁10bを通過
し、ドレン油路23に送られ、該ドレン油路23の油圧
が上昇して切換弁13が絞り弁13bに切り換えられ
る。そして、油圧シリンダ1から排出された油は、ドレ
ン油路26と油路25の両方を通ってタンク3に送られ
る。従って、刈取部41は高速下降する。
【0037】また、偏差rが高速・低速切換設定値α未
満である場合には、前記偏差rの値が下降速度を低速又
は超低速に切り換えるために予め設定した低速・超低速
切換設定値β以上であるか否かを判別する(89)。
【0038】そして、前記偏差rが低速・超低速切換設
定値β未満である場合には、第一制御弁10を油圧シリ
ンダ1からの圧油排出を停止させる閉状態、すなわち、
第一制御弁10を流止弁10cとして閉(OFF)に維
持しながら、ドレン油路26に油が流れる状態、すなわ
ち、前記第二制御弁11を連通パイプ11bとして開
(ON)に維持する(90)。このとき、油圧ポンプ2
から圧送される油は第一制御弁10を通過せずにタンク
3に送られ、油圧シリンダ1から排出された油は、ドレ
ン油路26を通ってタンク3に送られる。従って、刈取
部41は低速下降する。
【0039】一方、前記偏差rが低速・超低速切換設定
値β以上である場合には、第一制御弁10を油圧シリン
ダ1から圧油を排出する方向で開状態、すなわち、第一
制御弁10を下降側弁10bとして開(ON)に維持し
ながら、第二制御弁11を逆止弁11aとして閉(OF
F)に維持する(91)。このとき、油圧ポンプ2から
圧送される油は第一制御弁10の下降側弁10bを通過
し、ドレン油路23に送られ、該ドレン油路23の油圧
が上昇して切換弁13が絞り弁13bに切り換えられ
る。そして、油圧シリンダ1から排出された油は、ドレ
ン油路26には流れず、油路25を通ってタンク3に送
られる。前述の如く、絞り弁13bは、ドレン油路26
に設けられた絞り弁12よりも小径としているため、ド
レン油路26より油路25を通過する油量の方が少な
い。従って、刈取部41は、低速よりも遅い超低速下降
する。
【0040】なお、作業装置である刈取部41の低速上
昇、高速下降及び低速下降においては、下降側弁10b
を開(ON)に維持する代わりに、前記第二制御弁11
を偏差rの大きさに基づいてパルス開閉駆動して、各速
度範囲において速度を自動調節することも可能である。
【0041】上述の如く、油圧シリンダ1の下降速度を
三段階に切換可能とすることで、すなわち、作業装置で
ある刈取部41の下降速度の調整範囲が大きくなり、適
切な速度で刈取部41を下降操作させて、その位置を微
調整することが可能となる。また、油圧シリンダ1の下
降速度を三段階に切換可能とするための油圧回路は、絞
り弁12・13bの径を変化させることによって実現し
ており、従って、簡易な構成により確実に下降速度を変
化させることを可能とし、製造コストの削減に寄与して
いる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0043】即ち、請求項1に示す如く、作業装置を昇
降操作する油圧シリンダと、油圧シリンダへ圧油を供給
させる状態、油圧シリンダからの圧油を排出させる状
態、及び油圧シリンダからの圧油排出を停止させる状態
に切換可能な第一制御弁と、該第一制御弁と油圧シリン
ダとを繋ぐ第一油路と、油圧シリンダとタンクとを繋ぐ
第二油路と、該第二油路を開閉操作する第二制御弁とか
ら構成された作業装置の昇降制御機構において、第一油
路及び第二油路に夫々径の異なる絞り弁を設け、作業装
置の上昇操作時には、第一制御弁の圧油を油圧シリンダ
に供給させる状態に維持すると共に第二制御弁を開閉操
作し、作業装置の下降操作時には、第一制御弁を油圧シ
リンダからの圧油を排出させる状態に維持すると共に第
二制御弁を開閉操作する制御モードと、第一制御弁を油
圧シリンダからの圧油排出を停止させる状態に維持する
と共に第二制御弁の開操作する制御モードとを備えるの
で、簡単な油圧回路の改造によって作業装置の下降速度
の調節範囲を拡大することができ、各種の昇降作業状態
に適応した適切な速度で作業装置を下降操作させること
が可能となった。
【0044】請求項2に示す如く、請求項1に記載の作
業装置の昇降制御機構において、前記第一制御弁及び第
二制御弁に接続された制御装置を操作手段により作業装
置の昇降速度を手動制御するので、作業装置の昇降速度
調整が手動操作可能となり、手動操作によって作業装置
の位置を確認しながら昇降作業状態に適応した適切な速
度で作業装置を下降操作できる。
【0045】請求項3に示す如く、請求項1又は請求項
2に記載の作業装置の昇降制御機構において、対地高さ
センサを設け、該対地高さセンサの検出値に基づいて前
記第一制御弁及び第二制御弁に接続された制御装置によ
り作業装置の昇降速度を自動制御するので、対地高さを
設定すれば、常に作業装置の昇降速度を自動的に制御で
きる。
【0046】請求項4に示す如く、請求項2又は請求項
3に記載の作業装置の昇降制御機構において、作業装置
の昇降速度調整を手動制御又は自動制御に切り換え可能
な切換手段を設けるので、作業装置の昇降速度を自動的
制御するか、あるいは、手動操作により制御するかを必
要に応じて選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンバインの全体的な構
成を示した側面図。
【図2】同じく昇降油圧制御を示すブロック図。
【図3】刈取部(作業装置)昇降油圧制御を示すブロッ
ク図。
【図4】手動制御時の制御を示す表。
【図5】昇降レバーを示す図。
【図6】昇降レバーの他実施例を示す図。
【図7】昇降制御のフローチャート図。
【図8】自動制御時の制御を示す表。
【符号の説明】
1 油圧シリンダ 2 油圧ポンプ 3 タンク 4 制御装置 5 対地高さ検出用センサ 6 自動手動切換スイッチ(切換手段) 7 昇降レバー 10 第一制御弁 11 第二制御弁 12 絞り弁 13 絞り弁 25 油路(第一油路) 26 ドレン油路(第二油路) 41 刈取部(作業装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01D 34/38 A01D 34/38 F15B 11/02 F15B 11/02 F 11/04 11/04 Z Fターム(参考) 2B304 KA11 LA13 LB02 LB12 MA03 MC02 MC08 MC12 PA01 PA08 PB05 PD07 PD15 PD17 PD19 QA11 QB12 RA27 2B382 GA10 GC03 GC12 HB02 HF02 HF16 HF17 HF22 HF27 JA02 JA22 JA26 LA12 MA04 MA24 MA25 MA37 3H089 AA32 AA44 BB15 BB17 BB27 CC01 DA02 DB03 DB13 DB44 DB46 DB48 DB49 EE31 FF03 GG02 JJ17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業装置を昇降操作する油圧シリンダ
    と、油圧シリンダへ圧油を供給させる状態、油圧シリン
    ダからの圧油を排出させる状態、及び油圧シリンダから
    の圧油排出を停止させる状態に切換可能な第一制御弁
    と、該第一制御弁と油圧シリンダとを繋ぐ第一油路と、
    油圧シリンダとタンクとを繋ぐ第二油路と、該第二油路
    を開閉操作する第二制御弁とから構成された作業装置の
    昇降制御機構において、第一油路及び第二油路に夫々径
    の異なる絞り弁を設け、作業装置の上昇操作時には、第
    一制御弁の圧油を油圧シリンダに供給させる状態に維持
    すると共に第二制御弁を開閉操作し、作業装置の下降操
    作時には、第一制御弁を油圧シリンダからの圧油を排出
    させる状態に維持すると共に第二制御弁を開閉操作する
    制御モードと、第一制御弁を油圧シリンダからの圧油排
    出を停止させる状態に維持すると共に第二制御弁の開操
    作する制御モードとを備えることを特徴とする作業装置
    の昇降制御機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の作業装置の昇降制御機
    構において、前記第一制御弁及び第二制御弁に接続され
    た制御装置を操作手段により作業装置の昇降速度を手動
    制御することを特徴とする作業装置の昇降制御機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の作業装置
    の昇降制御機構において、対地高さセンサを設け、該対
    地高さセンサの検出値に基づいて前記第一制御弁及び第
    二制御弁に接続された制御装置により作業装置の昇降速
    度を自動制御することを特徴とする作業装置の昇降制御
    機構。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の作業装置
    の昇降制御機構において、作業装置の昇降速度調整を手
    動制御又は自動制御に切り換え可能な切換手段を設ける
    ことを特徴とする作業装置の昇降制御機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100739111B1 (ko) 2005-12-10 2007-07-13 주식회사 골드밴 특장차용 유압 리프터 및 그 제어방법
JP2009261266A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd コンバインの刈取部昇降用油圧回路
US11882781B2 (en) 2019-07-01 2024-01-30 Agco International Gmbh Implement hitch control system

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