JP2003189338A - 保安器サブモジュール、これを用いた通信機器用保安器、及び端子板 - Google Patents

保安器サブモジュール、これを用いた通信機器用保安器、及び端子板

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャンパ線の配線作業を向上できる保安器サ
ブモジュールを提供する。 【解決手段】 通信回線から侵入してくる過電圧・過電
流が通信機器に流入することを防止する保安器サブモジ
ュール100において、複数のUスリット端子9と各U
スリット端子に接続された保安素子4を搭載する二枚の
プリント配線板1A、1Bと、通線口131から各Uス
リット端子9が配置される出口部に向けてジャンパ線J
をガイドする第1ガイドレールG1を有する通線口ユニ
ット13と、内部に各Uスリット端子9を配置し、二枚
のプリント配線板1A、1B間で通線口ユニット13の
出口部を挟み込んで保持し、第1ガイドレールG1に接
続する第2ガイドレールG2を有するUスリットハウジ
ング12とを備え、第2ガイドレールG2の第1ガイド
レールG1との当接部Tを曲面形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線から侵入
してくる過電圧・過電流が通信機器に流入することを防
止する保安器サブモジュール、これを用いた通信機器用
保安器、及び端子板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信回線から侵入してくる過電圧
・過電流が通信機器に流入することを防止するために、
電話局内などに通信機器用保安器が設定されている。こ
の通信機器用保安器は、保安器サブモジュールを多段積
みにして組立てたものである。
【0003】図4は、この保安器サブモジュールを説明
するための図であり、(a)は平面図、(b)は背面
図、(c)は正面図、(d)は左側面図、(e)は右側
面図、(f)は底面図をそれぞれ示している。図4に示
すように、100は保安器サブモジュール、1A、1B
はプリント配線板、2はプリント配線板1A、1Bに半
田付けされた試験弾器ユニット3の接点端子である。4
a、4b、・・・、4nは保安素子、5及び6はそれぞ
れプリント配線板1A、1Bに形成した表側の配線パタ
ーン及び裏側の配線パターン、7及び8はそれぞれプリ
ント配線板1A、1Bに形成した表側の接地パターン、
裏側の接地パターン、9は加入者側のUスリット端子、
10は交換機側の端子群である。また、12はUスリッ
トハウジング、13は通線口ユニット、14はアースタ
ーミナル、151、152はフレーム、16A及び16
Bは交換機側コネクタである。これらの部品をもって、
16回線収容の保安器サブモジュール100が形成され
る。
【0004】試験弾器ユニット3は、図示しない試験用
プラグを挿入して接点を開いて通信回線の切離しを行う
ためのものである。保安素子4a、4b、・・・、4n
は、交換機側の出回線がサージ電圧等により絶縁破壊さ
れるのを防止するためのものであり、Uスリット端子9
の隣接箇所にプリント配線板1へ半田付けされる。配線
パターン5、6は、試験弾器ユニット3と交換機側の端
子とを電気的に接続させるためのものである。
【0005】Uスリット端子9は、入回線接続用端子と
して用いられており、保安素子4の隣接箇所に半田付け
され、保安素子4と電気的に接続される。Uスリットハ
ウジング12は、内部にUスリット端子9が多数配置さ
れるように構成される。通線口ユニット13は、二枚の
プリント配線板1A、1Bの間でジャンパ線の整線を行
うためのものである。この通線口ユニット13は、二枚
のプリント配線板1A、1Bの間にサンドウィッチ形に
挟んで取り付けられ、Uスリット端子9と回線毎に対応
する。また、通線口ユニット13は、図示は省略する
が、通線口ユニットケースと通線口ユニットカバーから
構成される。交換機側コネクタ16A、16Bは、試験
弾器ユニット3と電気的に接続され、交換機側の出力線
接続端子として用いられる。また、交換機側コネクタ1
6A、16Bは、2枚のプリント配線板1A、1Bの間
に挟み込まれた状態で保持され、この交換機側コネクタ
16の端子群はプリント配線板1A、1Bに半田付けさ
れる。
【0006】また、図5は、Uスリットハウジング12
と通線口ユニット13の当接部を説明するための図であ
る。また、図6は、図5で示したUスリットハウジング
12と通線口ユニット13の当接部の一部を拡大して示
した図である。図5及び図6に示すように、12はUス
リットハウジング、151、152はフレーム、13は
通線口ユニット、Jはジャンパ線、P1はUスリットハ
ウジング12と通線口ユニット13の当接部の一部をそ
れぞれ示している。
【0007】通線口ユニット13は、ジャンパ線Jを挿
入するための多数の通線口131を有し、また、内部に
は、複数の仕切り132によって形成される多数の第1
ガイドレールG1を有する。また、図中0は第1ガイド
レールが終了する出口部を示している。また、Uスリッ
トハウジング12の内部は、通線口ユニット13の仕切
り132に対応して、仕切り121が多数設けられ、こ
の仕切り121によって、第1ガイドレールG1を延長
する第2ガイドレールG2が形成される。保安器サブモ
ジュールの組立時に、通線口ユニット13の第1ガイド
レールG1とUスリットハウジング12の第2ガイドレ
ールG2とが当接され、通線口131からUスリット端
子9に向けてジャンパ線を通線させるためのガイドレー
ルが形成される。
【0008】そして、作業者は、通線口ユニット13の
通線口131からジャンパ線Jを左手で挿入し、挿入さ
れたジャンパ線Jは第1ガイドレールG1、第2ガイド
レールG2を通って、Uスリットハウジング12のジャ
ンパ線出口122から出てくる。これを右手で受けて、
Uスリットハウジング12のUスリットへジャンパ線J
を圧入してUスリット端子9への結線が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通線口
ユニット13の仕切り132とUスリットハウジング1
2の仕切り121との当接部において、通線口ユニット
13の仕切り132とUスリットハウジング12の仕切
りの双方における形成プラスチックの精度を確保したと
しても、製造上のばらつきにより、Uスリットハウジン
グ12の仕切り121の当接部Tに、エッジが発生して
しまう。その結果、ジャンパ線Jがガイドレールを通る
ときに、ジャンパ線Jの被覆が端部Tに引っかかり、配
線作業がし難いという問題があった。
【0010】そこで、本発明は上記従来技術の問題点を
解決し、ジャンパ線の配線作業を向上させた保安器サブ
モジュールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の保安器サブモジュールは、通信回線
から侵入してくる過電圧・過電流が通信機器に流入する
ことを防止する保安器サブモジュールにおいて、複数の
Uスリット端子と各Uスリット端子に接続された保安素
子を搭載する二枚のプリント配線板と、通線口から各U
スリット端子が配置される出口部に向けてジャンパ線を
ガイドする第1ガイドレールを有する通線口ユニット
と、内部に各Uスリット端子を配置し、二枚のプリント
配線板間で通線口ユニットの出口部を挟み込んで保持
し、第1ガイドレールに接続する第2ガイドレールを有
するUスリットハウジングとを備え、第2ガイドレール
の前記第1ガイドレールとの当接部を曲面形状としたこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2記載の通信機器用保安器
は、請求項1記載の保安器サブモジュールを用いたもの
である。
【0013】また、請求項3記載の端子板は、複数のU
スリット端子を搭載する二枚のプリント配線板と、通線
口から前記各Uスリット端子が配置される出口部に向け
てジャンパ線をガイドする第1ガイドレールを有する通
線口ユニットと、内部に各Uスリット端子を配置し、二
枚のプリント配線板間で前記通線口ユニットの出口部を
挟み込んで保持し、第1ガイドレールに接続する第2ガ
イドレールを有するUスリットハウジングとを備え、第
2ガイドレールの第1ガイドレールとの当接部を曲面形
状としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。まず、図4を用いて本発明が適
用される保安器サブモジュールについて説明する。図4
において、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は
正面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図、(f)
は底面図をそれぞれ示している。
【0015】図4に示すように、100は保安器サブモ
ジュール、図4の1A、1Bはプリント配線板、2はプ
リント配線板1A、1Bに半田付けされた試験弾器ユニ
ット3の接点端子である。4a、4b、・・・、4nは
保安素子、5及び6はそれぞれプリント配線板1A、1
Bに形成した表側の配線パターン及び裏側の配線パター
ン、7及び8はそれぞれプリント配線板1A、1Bに形
成した表側の接地パターン、裏側の接地パターン、9は
加入者側のUスリット端子、10は交換機側の端子群で
ある。
【0016】なお、詳細は省略するが、保安器サブモジ
ュール100は、プリント配線板1A、プリント配線板
1Bという勝手の違う2種類のプリント配線板で構成さ
れている。プリント配線板1A、プリント配線板1B
は、共に両面スルーホール基板で、保安素子4の搭載面
を(A)面、その裏面側を(B)面としている。
【0017】また、12はUスリットハウジング、13
は通線口ユニット、14はアースターミナル、151、
152はフレーム、16A及び16Bは交換機側コネク
タである。これらの部品をもって、16回線収容の保安
器サブモジュール100が形成される。ここで、試験弾
器ユニット3は、図示しない試験用プラグを挿入して接
点を開いて通信回線の切離しを行うためのものである。
なお、図4では、試験弾器ユニット3を設けた場合につ
いて説明しているが、これに限定されることなく、試験
弾器ユニット3を設けない構成とすることもできる。
【0018】保安素子4a、4b、・・・、4nは、交
換機側の出回線がサージ電圧等により絶縁破壊されるの
を防止するためのものであり、Uスリット端子9の隣接
箇所にプリント配線板1へ半田付けされる。配線パター
ン5、6は、試験弾器ユニット3と交換機側の端子とを
電気的に接続させるものである。Uスリット端子9は、
入回線接続用端子として用いられ、保安素子4の隣接箇
所に半田付けされ、保安素子4と電気的に接続される。
【0019】Uスリットハウジング12は、内部にUス
リット端子9が配置されるように構成される。また、通
線口ユニット13は、二枚のプリント配線板1A、1B
の間でジャンパ線の整線を行うためのものである。この
通線口ユニット13は、二枚のプリント配線板1A、1
Bの間にサンドウィッチ形に挟んで取り付けられ、Uス
リット端子9と回線毎に対応する。また、通線口ユニッ
ト13は、図示は省略するが、通線口ユニットケースと
通線口ユニットカバーとから構成される。
【0020】交換機側コネクタ16A、16Bは、試験
弾器ユニット3と電気的に接続され、交換機側の出力線
接続端子として用いられる。また、交換機側コネクタ1
6A、16Bは、2枚のプリント配線板1A、1Bの間
に挟み込まれた状態で保持され、この交換機側コネクタ
16の端子はプリント配線板1A、1Bに半田付けされ
る。また、図4では、16回線分の通信回線に対応させ
るために交換機側コネクタを2つ設けている。Uスリッ
トハウジング12、フレーム151、フレーム152
は、樹脂成形品で2枚のプリント配線板1を囲む形で組
立てられ、16回線単位の保安器サブモジュール100
が形成される。
【0021】また、図1は、Uスリットハウジング12
と通線口ユニット13の当接部を説明するための図であ
る。また、図2は、図1で示したUスリットハウジング
12と通線口ユニット13の当接部の一部を拡大して示
した図である。図1及び図2に示すように、12はUス
リットハウジング、151、152はフレーム、13は
通線口ユニット、Jはジャンパ線、P2はUスリットハ
ウジング12と通線口ユニット13の当接部の一部をそ
れぞれ示している。
【0022】通線口ユニット13は、ジャンパ線Jを挿
入するための多数の通線口131を有し、内部には、複
数の仕切り132によって形成される多数の第1ガイド
レールG1を有する。図中Oは第1ガイドレールG1の
出口部を示している。ここで、第1ガイドレールG1
は、通線口131から出口部Oに向けてジャンパ線Jを
ガイドするものである。また、Uスリットハウジング1
2の内部は、通線口ユニット13の仕切り132に対応
して、仕切り221が多数設けられ、この仕切り221
によって、第1ガイドレールG1を延長する第2ガイド
レールG2が形成される。保安器サブモジュール100
の組立時に、通線口ユニット13の第1ガイドレールG
1とUスリットハウジングの第2ガイドレールG2とが
当接され、通線口131からUスリット端子9に向けて
ジャンパ線を通線させるためのガイドレールが形成され
る。また、本実施の形態では、図2に示すように、Uス
リットハウジング12の仕切り221の当接部Tは、ジ
ャンパ線のひっかかりを防止するために曲面形状として
丸みを持たせている。
【0023】作業者は、通線口ユニット13の通線口1
31からジャンパ線Jを左手で挿入し、挿入されたジャ
ンパ線Jは第1ガイドレールG1を通り、当接部Tにお
いてもジャンパ線Jが引っかかることなく、第2ガイド
レールG2を通って、Uスリットハウジング12のジャ
ンパ線出口122から出てくる。このように、通線口ユ
ニット13の仕切り132とUスリットハウジング12
の仕切り221との当接部において、Uスリットハウジ
ングの仕切り121の当接部Tは、曲面形状をして、エ
ッジを無くし丸みを持たせているため、ジャンパ線Jの
被覆が通線口ユニット13の仕切り132とUスリット
ハウジング12の仕切り121との当接部Tで引っかか
ることはなく、スムーズに通過する。そして、Uスリッ
トハウジング12のジャンパ線出口122から出てきた
ジャンパ線を右手で受けて、これをUスリットハウジン
グ12のUスリットへジャンパ線Jを圧入してUスリッ
ト端子9への結線が行われる。
【0024】図3は本発明に係る通信機器用保安器の組
立斜視図である。図3に示すように、保安器サブモジュ
ール100を16個段積みにして、MTG(MOUNT
ING)17、サイドプレート18、フロントストッパ
19、整線板20、インデックスホルダ21、マーキン
グプレート22を取付け組立てて、256回線収容の通
信機器用保安器101を形成する。
【0025】なお、図4では、試験弾器ユニット3、保
安素子4を含む保安器サブモジュールについて説明した
が、この保安器サブモジュール100から試験弾器ユニ
ット3、保安素子4を外して構成することにより、端子
板として機能させることもできる。
【0026】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明によれば、ジャンパ線の配線作業を向上でき
る保安器サブモジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のUスリットハウジングと通線口ユニッ
トの当接部を示した図である。
【図2】本発明のUスリットハウジングと通線口ユニッ
トの当接部を拡大して示した図である。
【図3】通信機器用保安器の組立斜視図である。
【図4】保安器サブモジュールを説明するための図であ
る。
【図5】従来のUスリットハウジングと通線口ユニット
の当接部を説明するための図である。
【図6】従来のUスリットハウジングと通線口ユニット
の当接部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
1A、1B プリント配線板 4 保安素子 9 Uスリット端子 12 Uスリットハウジング 13 通線口ユニット J ジャンパ線 G1 第1ガイドレール G2 第2ガイドレール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線から侵入してくる過電圧・過電
    流が通信機器に流入することを防止する保安器サブモジ
    ュールにおいて、 複数のUスリット端子と前記各Uスリット端子に接続さ
    れた保安素子を搭載する二枚のプリント配線板と、 通線口から前記各Uスリット端子が配置される出口部に
    向けてジャンパ線をガイドする第1ガイドレールを有す
    る通線口ユニットと、 内部に前記各Uスリット端子を配置し、前記二枚のプリ
    ント配線板間で前記通線口ユニットの出口部を挟み込ん
    で保持し、前記第1ガイドレールに接続する第2ガイド
    レールを有するUスリットハウジングとを備え、 前記第2ガイドレールの前記第1ガイドレールとの当接
    部を曲面形状としたことを特徴とする保安器サブモジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保安器サブモジュールを
    用いた通信機器用保安器。
  3. 【請求項3】 複数のUスリット端子を搭載する二枚の
    プリント配線板と、 通線口から前記各Uスリット端子が配置される出口部に
    向けてジャンパ線をガイドする第1ガイドレールを有す
    る通線口ユニットと、 内部に前記各Uスリット端子を配置し、前記二枚のプリ
    ント配線板間で前記通線口ユニットの出口部を挟み込ん
    で保持し、前記第1ガイドレールに接続する第2ガイド
    レールを有するUスリットハウジングとを備え、 前記第2ガイドレールの前記第1ガイドレールとの当接
    部を曲面形状とした端子板。
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