JP2003189272A - 表示装置、該表示装置を含む端末装置、該端末装置を含む双方向対話型システム及び表示方法 - Google Patents

表示装置、該表示装置を含む端末装置、該端末装置を含む双方向対話型システム及び表示方法

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JP2003189272A
JP2003189272A JP2001388107A JP2001388107A JP2003189272A JP 2003189272 A JP2003189272 A JP 2003189272A JP 2001388107 A JP2001388107 A JP 2001388107A JP 2001388107 A JP2001388107 A JP 2001388107A JP 2003189272 A JP2003189272 A JP 2003189272A
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JP2001388107A
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English (en)
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Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに相手側対話者の映像をモニタしながら
行われる遠隔対話において、視線一致環境と視線不一致
環境とを選択的に切り替えながら円滑な対話進行を実現
する表示装置等を提供する。 【解決手段】 当該表示装置は、伝送手段(27)を介して
伝送されてきた相手側対話者の映像が表示される表示部
(21)と、表示部(21)に対向する対話者を撮像する第1撮
像デバイス(5)と、該対話者を別の角度から撮像する第2
撮像デバイス(650a、650b)を備える。第1撮像デバイス
(5)は、視線一致領域内に設置される一方、第2撮像デ
バイス(650a、650b)は、視線一致領域から外れた位置に
設置される。この構成により撮像された対話者像の視線
一致状態と視線不一致状態の切替表示が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、互いに相手側対
話者の映像をモニタしながら所定の伝送手段を介して遠
隔対話を可能にする表示装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遠隔地の対話者間で互いに相手側
対話者の映像を互いに視線一致した状態でモニタに表示
しながらカウンセリング等の親密な対話を実現する双方
向対話型システムが提案されている。特に、視線一致技
術には種々の技術が提案されており、例えば特許第30
74677号には、相手側対話者像が表示されるモニタ
前面にCCDカメラのような撮像デバイスを配置するこ
とにより視線一致を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、従来の双方
向対話型システムについて検討した結果、以下のような
課題を発見した。すなわち、カウンセリングなどにおい
て自己の深層心理を見つめ直す場合や創造的思考活動が
行われている場合など、必ずしも視線一致環境での対話
が好ましいはけではない。例えば、相手への説得や説明
に対する相手の反応観察が重要なとき、視線一致状態で
の対話(視線一致環境)は不可欠であるが、従来の視線
一致可能な双方向対話システムでは、常に対話者同士が
モニタを介して正対しており、互いが緊張しやすい環境
にある。
【0004】このような視線一致環境下においても、対
話状況に応じ、相手側対話者に対して正面座りや斜め座
りなど自由に該相手側対話者に対する体勢が変更できれ
ば良好な双方向の遠隔画像対話環境が構築され得る。
【0005】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたものであり、互いに相手側対話者の映像を
モニタしながら行われる遠隔対話において、視線一致環
境と視線不一致環境とを選択的に切り替えながら円滑な
対話進行を実現する表示装置、該表示装置を含む端末装
置、該端末装置を含む双方向対話型システム、及び表示
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る表示装置
は、互いに相手側対話者の映像をモニタしながら所定の
伝送手段を介して遠隔対話を行う双方向対話型システム
における端末装置の表示装置であって、視線一致環境と
視線不一致環境とを選択的に切り替えながら円滑な対話
進行を可能にする構造を備える。
【0007】具体的に当該表示装置は、相手側対話者の
映像が表示される表示部と、該表示部に対向した位置に
存在する対話者の映像を撮像する第1撮像デバイスと、
該第1撮像デバイスとは異なる角度で対話者の映像を撮
像する第2撮像デバイスを備える。上記表示部に表示さ
れる相手側対話者像は所定の伝送手段を介して伝送され
てきた映像データであって、上記第1及び第2撮像デバ
イスにより撮像された対話者の映像は該伝送手段を介し
て相手側端末装置に送信される。
【0008】特に、上記第1撮像デバイスは、表示部に
表示された映像を介して対話者と相手側対話者との間で
視線一致状態を実現するための撮像手段であって、該対
話者と該相手側対話者像との間で視線一致状態が成立す
る視線一致領域内に設置される。一方、第2撮像デバイ
スは、対話者と相手側対話者との間で視線不一致状態を
実現するための撮像手段であって、該視線一致領域から
外れた位置に設置される。
【0009】上述のような構成を備えた表示装置は、互
いに相手側対話者の映像をモニタしながら所定の伝送手
段を介して遠隔対話を行う双方向対話型システムにおけ
る各端末装置に適用可能であり、このような双方向対話
型システムを利用して遠隔対話を行う対話者間では、視
線一致環境と視線不一致環境とを対話状況に応じて選択
的に切り替えることができ、より円滑な対話進行が実現
可能になる。
【0010】一方、この発明に係る表示方法は、互いに
相手側対話者をモニタしながら所定の伝送手段を介して
遠隔対話を行う各端末装置における表示装置の該相手側
対話者像を表示するが、この際、該表示装置の表示部に
表示される相手側対話者像として、該表示部に対向する
対話者と視線一致した状態の該相手側対話者像と視線不
一致状態の該相手側対話者像を切り替え表示する。な
お、当該表示方法では、視線一致した状態の相手側対話
者像と視線不一致状態の相手側対話者像を同時に表示画
面上に表示することも可能である。
【0011】この発明に係る表示方法では、必ずしも視
線一致状態を実現する撮像手段と視線不一致状態を実現
する撮像手段を別個に設ける必要はない。例えば、1台
の撮像デバイスの撮像角度を、これら視線一致状態と視
線不一致状態とで選択的に変更することによっても、各
視線状態の対話者像が撮像可能になる。この場合、対話
者に対して、視線一致した状態の相手側対話者像と視線
不一致状態の相手側対話者像との視差角の差は3°以上
であればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る表示装置等
の各実施形態について、図1〜図9を用いて詳細に説明
する。なお、図面の説明において同一部位には同一符号
を付して重複する説明を省略する。
【0013】この発明に係る表示装置は、互いに相手側
対話者の映像をモニタしながら所定の伝送手段を介して
遠隔対話を行う双方向対話型システムにおける端末装置
の表示装置に好適な構造を備える。具体的には、当該表
示装置は、係る遠隔対話において対話者同士の視線一致
状態と視線不一致状態とを状況に応じて選択的に切り替
えながら円滑な対話進行を可能にする構造を備える。
【0014】図1は、この発明に係る表示装置における
視線一致状態で相手側対話者像が表示された表示部の外
観を示す図である。この図1に示されたように、当該表
示装置は、相手側対話者の映像が表示される表示部21
と、該表示部21に対向した位置に存在する対話者の映
像を撮像する第1撮像デバイス5と、該第1撮像デバイ
スとは異なる角度で対話者の映像を撮像する第2撮像デ
バイス650a、650bを備える。なお、上記第1及
び第2撮像デバイス5、650a、650bからの映像
データは、相手側端末に向け、撮像ユニット600を介
して伝送手段27に送出される。特に、第1撮像デバイ
ス5は、表示部21に表示された映像を介して対話者と
相手側対話者との間で視線一致状態を実現するための撮
像手段であって、該対話者と該相手側対話者像との間で
視線一致状態が成立する視線一致領域内に設置される。
一方、第2撮像デバイス650a、650bは、対話者
と相手側対話者との間で視線不一致状態を実現するため
の撮像手段であって、該視線一致領域から外れた位置に
設置される。
【0015】図1に示された表示装置の表示部21に
は、その画面8a上に相手側対話者像のウィンドウ85
aが表示されており、このウィンドウ85a中には画面
8a上において文字ボード(文字入力ウィンドウ)との
同時表示を可能にするため、また、異なる撮像角度の相
手側対話者像を表示させるため、ボタンパターン850
aも表示されている。
【0016】上述のような構造を備えた表示装置は、伝
送手段を介して間接的に対面した状態での対話形態を基
本とする遠隔地間でのカウンセリング、英会話等の家庭
学習に適した双方向対話型システムにおける端末装置に
適用されることにより、遠隔対話を行う対話者間では、
視線一致環境と視線不一致環境とを対話状況に応じて選
択的に切り替えることができ、より円滑な対話進行が実
現可能になる。
【0017】なお、視線一致の実現方法に関しては、例
えば特許第3074677号に記載された双方向対話型
システムがある。
【0018】図2は、遠隔地に居る対話者間の視線一致
を可能にする構造を備え、この発明に係る表示装置を含
む双方向対話型システム全体を示す論理構成図である。
このシステムは、A地点(第1地点)にいる対話者3A
(第1対話者)とB地点(第2地点)にいる対話者3B
(第2対話者)との間で双方向対話を実現するシステム
である。特に、このシステムは遠隔地にいる対話者間で
も親密な信頼関係を確立し綿密なコミュニケーションを
実現するカウンセリング・システムや英会話等の家庭学
習を志向したシステムであるので、少なくとも一方の対
話者として、教師、医師、心理学者などのカウンセラを
想定している。したがって、このシステムはこれらカウ
ンセラがカウンセリングを行うために必要な情報、及び
理想的なカウンセリング環境を提供できるよう種々の機
能及び構成を備える。
【0019】具体的には、A地点において、(a)対話
者3A(例えはカウンセラ)が座る椅子4Aと、(b)
対話者3Aが向かうテーブル2Aと、(c)伝送手段2
7を介して対話者間の視線を一致させるための機構を備
えた端末装置20Aとが設置される。一方、B地点に
は、(a)対話者3B(例えばカウンセリングを受ける
クライアント)が座る椅子4Bと、(b)対話者3Bが
向かうテーブル2Bと、(c)伝送手段27を介して対
話者間の視線を一致させるための機構を備えた端末装置
20Bとが設置される。ここで、伝送手段27は、A地
点の端末装置20AとB地点の端末装置20Bとの間で
画像情報及び音声情報の送受信を可能にするため、大容
量伝送を可能にする光ファイバ伝送路31(主伝送路)
及び衛星通信伝送路32(バックアップ用伝送路)等を
含む。なお、この伝送手段27は有線、無線のいずれで
あってもよい。また、伝送手段は、既に敷設された電話
回線網等のネットワークを含み、さらに種々のデータベ
ースを備えた電子掲示板システム(BBS: Bulletin Boar
d System)も含む。
【0020】A地点において、上述の椅子4Aは対話者
3Aの位置を規定するために機能する。この椅子4Aは
端末装置20Aの表示部21Aとの距離を一定に保つた
めに固定されるのが好ましい。しかし、該椅子4Aが固
定されていない場合であっても、テーブル2Aを対話者
3Aと表示部21Aに設置することによりこの椅子4A
と表示部21Aとの距離を一定に保つことが可能になる
(テーブル2Aの存在が対話者3Aの心理的な距離の基
準となる事実が確認されている)。なお、相手側の対話
者3B(例えば、カウンセリングを受ける者等)がいる
B地点の端末装置20Bの構成も同様である。
【0021】A地点において、端末装置20Aは、(1)
B地点の端末装置20Bから伝送手段27を介して伝送
されてきた画像情報に基づいて対話者3Bの映像などを
表示する、テーブル2Aの上に配置された、モニタTV
1Aを備えた表示部21Aと、(2)CCDカメラ5A、
CCDカメラ650Aでそれぞれ撮像された対話者3A
の映像を画像情報として取り込み、B地点の端末装置2
0Bへ向けて伝送するための撮像ユニット6Aと、(3)
B地点の端末装置20Bから伝送手段27を介して伝送
されてきた音声情報に基づいて対話者3Bの音声を出力
するための音声出力部23A(スピーカ)と、(4)対話
者3Aの音声を音声情報として集音し、B地点の端末装
置20Bへ向けて伝送するための音声入力部24A(マ
イク)を備える。さらに、このシステムはカウンセリン
グ・システムとしてより綿密なコミュニケーションを実
現するため、(5)対話者3Aが文字や図形を入力し、入
力された文字や図形を表示部21Aに表示するととも
に、文字図形情報としてB地点の端末装置20Bへ向け
て伝送するための文字図形入力部25A(キーボード、
ポインティング・デバイス、タッチパネルなどのインタ
ーフェース)と、(6)上記各構成要素と伝送手段27と
の間に設けられ、信号処理、伝送制御及びマルチウィン
ドウの切り替え表示を行うデータ処理装置26Aとを備
える。なお、B地点の端末装置20Bも、上述したA地
点の端末装置20Aと同様に構成されている。
【0022】さらに、A地点及びB地点の端末装置20
A、20Bにおいて、撮像装置600A、600Bの構
成を説明する。なお、説明の都合上、A地点及びB地点
の各端末装置20A、20Bに共通する構成要素につい
て言及する場合には、例えば撮像装置600のように、
各地点を区別する文字A、Bを省略して説明する。ま
た、特に説明がされていない場合には、原則としてA地
点の端末装置20Aについて説明しているものとして、
共通する構成を有するB地点の端末装置20Bについて
は重複する説明は省略する。
【0023】この撮像装置600は、撮像部である超小
型CCDカメラ5(5A:第1撮像デバイス)、該CC
Dカメラ5を支持した状態で所定位置に設置するための
支持機構10、CCDカメラ650a、650b(第2
撮像デバイス)及びこれらCCDカメラ5、650a、
650bを制御するための撮像ユニット6(6A)とを
備える。モニタTV1(1A)はテーブル2(2A)の
上に載置されており、対話者3(3A)はこのモニタT
V1から距離L(m)離れて置かれた高さ調整機構40
(40A)を備えた椅子4(4A)に座っている。この
距離L(LA)は0.5m以上5m以下に設定される。
撮影される対話者3及びモニタTV1間には、外径φ2
0mm以下,長さ約100mmの円筒状の超小型CCD
カメラ5が設けられている。また、このCCDカメラ5
はその撮像方向が撮影される対話者3に向けられるよう
設置されている。そしてカメラ5で撮像された対話者3
の映像は、画像情報として撮像ユニット6から他方の対
話者側に伝送される(伝送手段27を介してB地点の端
末装置20Bに伝送される)。なお、対話者によっては
表示部21と該対話者間の間隔が弱冠ずれる可能性もあ
る。したがって、このような状況にも対処すべく、CC
Dカメラ5は焦点深度の深いものを選択するのが好まし
い。なお、CCDカメラ650a、650bは、例えば
表示部21の側面に設置され、CCDカメラ5とは異な
る角度で対話者を撮像する。
【0024】次に、視線一致状態を確立するための超小
型CCDカメラ5の具体的な設置位置を図3を用いて説
明する。
【0025】まず、撮像装置600の撮像ユニット6は
伝送されてきた他方の対話者の映像を表示するための表
示部21上に設置される。この撮像ユニット6本体には
カメラ5によって撮影された対話者自身の映像(カメラ
ケーブル50を介して撮像ユニット6に取り込まれる)
の表示と、伝送されてきた他方の対話者3Bの映像の表
示を切り換えるための、切り換えスイッチ6aの他、種
々の調節用スイッチ6bが設けられている。なお、スイ
ッチ210はモニタTV1の電源をオン/オフする電源
スイッチ等を含む。CCDカメラ5は、伝送されてきた
他方の対話者3Bの像9が表示されるモニタ画面8の前
方の所定位置に支持機構10(ロボット・アーム)によ
って設置される。なお、このモニタ画面8は4インチ以
上で40インチ程度の画面である。
【0026】具体的には、CCDカメラ5はモニタ画面
8から前方w(cm)の位置であって、該モニタ画面8
に表示された対話者像9の頭部9a付近に配置される。
円筒状CCDカメラ5の中心軸は、点線で示す対話者像
9の目の位置の上方h(cm)の部位に位置している。
【0027】このように超小型のCCDカメラ5は、大
型モニタTV1の画面8に表示された対話者像9の目の
位置より上の頭部付近に位置しているため、双方向対話
に特別な支障は生じない。例えば、CCDカメラ5が画
面8に表示された対話者像9の目の位置(図中、点線で
示す位置)の上方h=約10(cm)に設けられ、モニ
タTV1および対話者3間の距離Lが約2.5(m)に
設定されているシステム構成の場合、視差角は2.3°
で十分検知限界の視差角3°を下回ることが可能である
(モニタ画面8とCCDカメラ5の間隔wが10(c
m)程度ある場合でも、視差角の変動には特に影響はな
い)。つまり、視線一致時に相手の目(モニタが面8に
表示された他方の対話者3Bの像の目)がはっきりと見
えれば、その頭部辺りに超小型のカメラ5が設けてあっ
ても、モニタTV1の画面8が大型であれば、双方向対
話に支障はほとんどないことが確認されている。この画
面8の大きさは、実験の結果、横35cm,縦26cm
程度以上の大きさがあれば良好な双方向対話が実現でき
ることも確認されている。なお、相互の対話者が知人同
志であれば、画面の大きさは小さくとも心理的な障害も
少ない傾向を示す結果も得られており、画面サイズに関
しては用途に応じて使いわけるとよい。
【0028】さらに、視差角について、図4を用いて説
明する。この明細書において、視差角とは、図7に示さ
れたように、モニタ画面8に表示された対話者像9へ向
けられた、撮影される対話者3の視線と、CCDカメラ
5へ向けられた、該対話者3の視線とがなす角度θを言
う。換言すれば、対話者3の視線に対するCCDカメラ
5の設置位置のずれ角を意味している。また、ここでい
う視線一致とは、昭和42年電気四学会連合大会(N
o.1998)で報告されているように、CCDカメラ
5の設置位置による不自然さの許容限界以下を意味して
いる。定量的には、視差角として、左右方向4.5°以
下(対話者像9の目の中心Aに対し、該像9の両こめか
み側),真上方向12°(像中心Aに対し、像9の頭部
9b側),真下方向8°(像中心Aに対し、像9の胴体
側)以下を視線一致範囲内としている。もちろん、この
視差角は小さい方が良く、左右上下方向3°以下が検知
限界とされている。したがって、CCDカメラ5が設置
可能な領域(視線一致領域)は、図5に示された円錐領
域である。なお、この円錐領域は、対話者3の目30と
モニタ画面8に表示された対話者像9の中心点A(この
実施形態では、対話者像9の両目の中心を該対話者像9
の中心点Aとして定義している)とを結ぶ該対話者3の
視線31に対し、所定距離L(m)離れた時のモニタ画
面8上の視線一致領域9b、及び、該対話者3の目30
の位置とで規定される。勿論、CCDカメラ650a、
650bは、図4に示された視線一致領域から外れた位
置に設置される。
【0029】図6は、この発明に係る表示装置における
視線不一致状態で相手側対話者像が表示された表示部の
一表示形態を示す図である。この図6に示された表示部
21の画面8b上には、視線不一致状態での相手側対話
者像を示すウィンドウ85cと、文字ボード85bとが
表示されている。これは、図1の表示部21の画面8a
上に表示されたボタンパターン850aをクリックする
ことにより表示される。逆に、図6の表示部21の画面
8b上に表示されたボタンパターン850bをクリック
することにより、図1に示された画面8aが表示され
る。なお、図6中のウィンドウ85cは、相手側端末の
表示装置に設けられた視線不一致状態の相手側対話者を
撮像するCCDカメラ650Bから伝送手段27を介し
て送信された映像データである。
【0030】また、表示部21における表示レイアウト
は図1、図6に示されたようなレイアウトに限定される
ものではない。例えば、図7は、この発明に係る表示装
置における視線不一致状態で相手側対話者像が表示され
た表示部の他の表示形態を示す図である。この図7に示
された表示部21の画面8c上には、図6と同様に文字
ボード85bが表意されるとともに、視線一致しない領
域に正面を向いた相手側対話者像(相手側端末では視線
一致した状態)のウィンドウ85dが表示されている。
このような文字ボード中心の表示形態は、対話進行にお
いて特に文字ボードへの意識集中が必要な場合に有効で
ある。
【0031】なお、表示される相手側対話者像は、必ず
しも正面を向いている必要はなく、例えば図8に示され
たように、視線不一致状態の像であってもよい。特に、
この図8に示された表示部21の画面8d上では、視線
不一致状態の相手側対話者像のウィンドウ85eが表示
されている。また、このウィンドウ85eは、図中の矢
印S1で示された方向にある程度回転した状態で表示さ
れてもよい。さらに、画面8d上には、相手側対話者像
の撮像角度等の異なる映像の切り替え表示を可能にすべ
く、表示モード切替ボタンパターン850cが表示され
ている。このボタンパターン850cを対話状況に応じ
て選択的に切り替えることにより、種々の相手側対話者
像の表示が可能になる。
【0032】さらに、図9には、この発明に係る表示装
置がその端末装置に適用された、双方向対話型システム
における各端末装置の一表示形態が示されている。図9
(a)には、教師やカウンセラ側の表示部21の画面8
e上における表示レイアウトが示され、図9(b)に
は、生徒やクライアント側の表示部21の画面8f上に
おける表示レイアウトが示されている。
【0033】具体的には、図9(a)に示されたよう
に、カウンセラ側表示部21の画面8e上には、視線一
致した状態の相手側対話者像のウィンドウ85aが当該
カウンセラと視線一致するようCCDカメラ5と一部重
なるよう表示される。また、この画面8eうえには、文
字ボード85bの他、確認用に相手側端末装置において
表示されている画面85fが示されている。
【0034】一方、図9(b)に示されたように、クラ
イアント側端末では、表示部21の画面8f上に、図9
(a)中のウィンドウ85fと同じレイアウトで、文字
ボード85bと、相手側対話者像のウィンドウ85aが
表示されている。
【0035】なお、この発明に係る表示方法を実現する
ためには、必ずしも視線一致状態を実現する撮像手段と
視線不一致状態を実現する撮像手段を別個に設ける必要
はない。例えば、1台の撮像デバイスの撮像角度を、こ
れら視線一致状態と視線不一致状態とで選択的に変更す
ることによっても、各視線状態の対話者像が撮像可能に
なる。この場合、対話者に対して、視線一致した状態の
相手側対話者像と視線不一致状態の相手側対話者像との
視差角の差は3°以上であればよい。また、この明細書
において説明された視線一致の実現手段は一例であり、
例えば、特許第3074678号やOPTRONICS(1999),
No.3,pp.134-139に示されているように、CCDがモニ
タに埋め込まれた構造や、ハーフミラーを利用した他の
視線一致方式が採用されてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように発明によれば、双方向対話
型システムにおける端末装置の表示装置として、対話者
の視線一致状態での映像と視線不一致状態での映像をと
もに撮像する構成を備えているので、互いに相手側対話
者の映像をモニタしながら行われる遠隔対話において、
視線一致環境と視線不一致環境とを選択的に切り替えな
がら円滑な対話進行を実現し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る表示装置における視線一致状態
で相手側対話者像が表示された表示部の外観を示す図で
ある。
【図2】この発明に係る双方向対話型システム(端末装
置含む)の概略構成を示す図である。
【図3】図2に示された撮像装置を示す図であって、視
線一致のためのCCDカメラ(第1撮像デバイス)の設
置方法を説明するための図である。
【図4】視差角を説明するための図である。
【図5】CCDカメラ(第1撮像デバイス)が設置され
るべき領域を示す図である。
【図6】この発明に係る表示装置における視線不一致状
態で相手側対話者像が表示された表示部の一表示形態を
示す図である。
【図7】この発明に係る表示装置における視線不一致状
態で相手側対話者像が表示された表示部の他の表示形態
を示す図である。
【図8】この発明に係る表示装置における視線不一致状
態で相手側対話者像が表示された表示部の他の表示形態
を示す図である。
【図9】この発明に係る双方向対話型システムにおける
各端末装置の表示形態を説明するための図である。
【符号の説明】
21…モニタ(表示部)、600…撮像ユニット、5…
CCDカメラ(第1撮像デバイス)、650A、650
a、650B、650b…CCDカメラ(第2撮像デバ
イス)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相手側対話者の映像をモニタしな
    がら所定の伝送手段を介して遠隔対話を行う双方向対話
    型システムに適用される表示装置であって、 前記伝送手段を介して伝送されてきた相手側対話者の映
    像が表示される表示部と、 前記表示部に対向する対話者を撮像する第1撮像デバイ
    スであって、該対話者と該相手側対話者像との間で視線
    一致状態が成立する視線一致領域内に設置された第1撮
    像デバイスと、 前記対話者を撮像する第2撮像デバイスであって、前記
    視線一致領域から外れた位置に設置された第2撮像デバ
    イスとを備えた表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示装置を含む端末装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の端末装置を含む双方向対
    話型システム。
  4. 【請求項4】 互いに相手側対話者をモニタしながら所
    定の伝送手段を介して遠隔対話を行う各端末装置におけ
    る表示装置の該相手側対話者像の表示方法であって、 表示画面上に表示される相手側対話者像として、少なく
    とも、該表示画面に対向する対話者と視線一致した状態
    の該相手側対話者像と視線不一致状態の該相手側対話者
    像とを切替表示する表示方法。
  5. 【請求項5】 前記視線一致した状態の相手側対話者像
    と前記視線不一致状態の相手側対話者像を前記表示画面
    上に同時に表示することを特徴とする請求項4記載の表
    示方法。
  6. 【請求項6】 前記対話者に対して、前記視線一致した
    状態の相手側対話者像と前記視線不一致状態の相手側対
    話者像との視差角の差は3°以上であることを特徴とす
    る請求項4又は5記載の表示装置。
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