JP2003188900A - アドレス推定システム、ネットワークデバイス、アドレス推定方法およびアドレス推定プログラム - Google Patents

アドレス推定システム、ネットワークデバイス、アドレス推定方法およびアドレス推定プログラム

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JP2003188900A
JP2003188900A JP2001384700A JP2001384700A JP2003188900A JP 2003188900 A JP2003188900 A JP 2003188900A JP 2001384700 A JP2001384700 A JP 2001384700A JP 2001384700 A JP2001384700 A JP 2001384700A JP 2003188900 A JP2003188900 A JP 2003188900A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L61/00Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワーク内を流れるパケットからゲートウ
ェイデバイスに割り当てられているIPアドレスを推定
する。 【解決手段】制御装置11は、2種類以上のIPアドレ
スが登録されているアドレスリストに対応するMACア
ドレスから、このMACアドレスを持つネットワークデ
バイスに割り当てられているIPアドレスを特定し(s
17)、特定されたIPアドレスをルータ20に割り当
てられたIPアドレスとする(s18)。次に、1種類
だけIPアドレスが登録されているアドレスリストの数
が所定の数以上存在している場合(s19:YES)、
これらのアドレスリストに登録されているIPアドレス
とルータ20のIPアドレスとに基づいてサブネットマ
スクを算出する(s20)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに関
する設定項目を推定するために利用されるアドレス推定
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークを構成するネットワ
ークデバイスは、ネットワークに関する初期設定を行っ
た上で使用される。初期設定は、例えば、ゲートウェイ
デバイス(例えば、ルータ)のIPアドレスを示すデフ
ォルトゲートウェイ、サブネットマスク、ネットワーク
デバイス自身に割り当てられているIPアドレスなどの
設定値を入力することによって行われる。これらの設定
値は、通常、利用者がネットワークデバイスの備える操
作部(例えば、入力パネルなど)で入力操作を行うこと
によって入力されていた。しかし、このような入力操作
においては、デフォルトゲートウェイ、サブネットマス
ク、IPアドレスなど多くの設定値を入力しなければな
らず、操作が面倒で操作の負担が重いという問題があっ
た。
【0003】この問題を解決するために特開2000−
194513号公報には、ネットワークに関する初期設
定を行う際に、ネットワーク上を流れるパケットから推
測した値を所定の入力欄にあらかじめ入力された状態と
しておき、設定値として利用するかどうかを利用者に決
定させることのできるネットワークデバイスが記載され
ている。
【0004】このネットワークデバイスは、ネットワー
ク上の通信データを取得することによって、複数のIP
アドレスを獲得して、IPアドレスの各バイトそれぞれ
の値として最も多く使用されている値であって、かつ、
所定のしきい値以上の割合で使用されている値を、ネッ
トワークアドレスの各バイトそれぞれの値としていくと
いった方法によって、ネットワークアドレスの値を推定
する。ネットワーク内を流れる通信データのうち、同一
ネットワーク内のネットワークデバイス間で送受信され
る通信データにおけるIPアドレスは、いずれの通信デ
ータであってもネットワークアドレスに対応するビット
は同じ値である。また、ホストアドレスは、ネットワー
クデバイス毎に異なるため、同一のホストアドレスが使
用されている割合は全通信データに対して所定のしきい
値以上となることは少ない。このようなことから、上述
の方法によって自身の属するネットワークにおけるネッ
トワークアドレスを推定することができた。また、ネッ
トワークアドレスがわかれば、ホストアドレスに対応す
るビット以外のビットを「1」とすることによってサブ
ネットマスクを推定することもできた。
【0005】このようなネットワークデバイスによれ
ば、多くの設定値を入力する必要がなくなり、利用者に
対する操作の負担を軽減することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このネットワ
ークデバイスでは、第1の問題として、ゲートウェイデ
バイスのIPアドレスを推定することができないという
問題があった。また、第2の問題として、次のような理
由から設定項目となる値を正確に推定できない恐れがあ
った。
【0007】例えば、図9に示したように、それぞれ複
数のネットワークデバイス(以降、単にデバイスとす
る)からなるネットワークNa、Nbが、ルータAおよ
びルータBを介して接続されている場合を例示する。こ
の構成において、ネットワークNa内のデバイスa1か
ら、ネットワークNb内のデバイスb1に向かってパケ
ット(ネットワーク上を流れるひとかたまりの通信デー
タ)を送信する場合、デバイスa1から送信されたパケ
ットは、ルータAおよびルータBを経由してデバイスb
1に到着することになる。このとき、ルータBからデバ
イスb1に送信されるパケットの送信元IPアドレスは
デバイスa1のIPアドレスである。このIPアドレス
は、ネットワークNaにおけるIPアドレスであるた
め、このIPアドレスのネットワークアドレスは、ネッ
トワークNbのネットワークアドレスとは異なってい
る。ここで、ネットワークNbのデバイスb2が、ネッ
トワークNb内を流れるパケットを監視している場合、
ネットワークNb内のデバイスbn同士で送受信される
パケットの数よりも、ネットワークNaから送信されて
きたパケットの数の方が多いと、デバイスb2は、ネッ
トワークNbのネットワークアドレスとして、ネットワ
ークNaのネットワークアドレスを推定してしまう恐れ
がある。これは、ネットワークNb内を流れるパケット
の多くが、ネットワークNaのネットワークアドレスを
持つパケットとなっているからである。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、第1に、ネットワーク内を流れるパケットから
ゲートウェイデバイスに割り当てられているIPアドレ
スを推定することができ、第2に、ネットワークに関す
る設定項目となる値を従来よりも正確に推定することが
できるアドレス推定システム、ネットワークデバイス、
アドレス推定方法およびアドレス推定プログラムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記第
1の問題を解決するため請求項1に記載のアドレス推定
システムは、それぞれが固有のMACアドレスを持って
いる複数のネットワークデバイスに対して互いに異なる
IPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス間
でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネッ
トワークにおいて、前記複数のネットワークデバイスの
中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てられ
たIPアドレスを推定するアドレス推定システムであっ
て、前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情
報の内、当該パケットの送信先を示す送信先MACアド
レスと、当該パケットの送信先を示す送信先IPアドレ
スとを対にして抽出する抽出手段と、MACアドレスか
ら、該MACアドレスによって特定されるネットワーク
デバイスに割り当てられたIPアドレスを導き出すアド
レス導出手段と、前記抽出手段を介して抽出した複数の
MACアドレスの内、対になっているIPアドレスが複
数種類存在するMACアドレスについて、前記アドレス
導出手段を介してIPアドレスを導き出し、該導き出さ
れたIPアドレスを、前記ゲートウェイデバイスに割り
当てられているIPアドレスであると推定するゲートウ
ェイアドレス推定手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0010】このアドレス推定システムにおけるゲート
ウェイデバイスとは、ネットワーク間でパケットを中継
するためのネットワークデバイスであって、例えば、ル
ータなどのネットワークデバイスである。また、抽出手
段は、ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報
のうち送信先MACアドレスおよび送信先IPアドレス
を抽出する手段である。
【0011】また、アドレス導出手段は、MACアドレ
スによって特定されるネットワークデバイスに割り当て
られたIPアドレスを導き出すことができれば、その具
体的な構成は特に限定されない。例えば、ネットワーク
を構成するネットワークデバイスの中に、RARP(Re
verse Address Resolution Protocol)サーバーとして
機能するネットワークデバイスが存在している場合、R
ARPを利用して、MACアドレスによって特定される
ネットワークデバイスに割り当てられたIPアドレスを
導き出すといった構成を採用することができる。また、
IPアドレスを導き出す別の構成としては、MACアド
レスと、このMACアドレスによって特定されるネット
ワークデバイスに割り当てられたIPアドレスとを対応
づけたデータテーブルを用意して、このデータテーブル
に基づいてMACアドレスからIPアドレスを導き出す
といった構成を採用することもできる。
【0012】また、ゲートウェイアドレス推定手段は、
抽出手段を介して抽出したMACアドレスについて、ア
ドレス導出手段を介してIPアドレスを導き出し、この
導き出されたIPアドレスをゲートウェイデバイスに割
り当てられているIPアドレスであると推定する手段で
ある。
【0013】このアドレス推定システムにおけるゲート
ウェイアドレス推定手段は、まず、抽出手段を介して抽
出した複数の送信先MACアドレスのうち、対になって
いる送信先IPアドレスが複数種類存在する送信先MA
Cアドレスについて、アドレス導出手段を介してIPア
ドレスを導き出す。ここで、対になっている送信先IP
アドレスが複数種類存在する送信先MACアドレスと
は、抽出手段により抽出された複数の送信先MACアド
レスのうち、同一の送信先MACアドレスに対応する送
信先IPアドレスの種類が複数存在する送信先MACア
ドレスのことである。そして、導き出されたIPアドレ
スをゲートウェイデバイスに割り当てられているIPア
ドレスであると推定する。
【0014】通常、同一ネットワーク内のネットワーク
デバイス間で送受信されるパケットの送信先MACアド
レスおよび送信先IPアドレスは、両方とも送信先のネ
ットワークデバイスのアドレスである。そのため、同一
ネットワーク内のネットワークデバイス間で送受信され
るパケットは、送信先MACアドレスおよび送信先IP
アドレスの対が常に同じ組み合わせとなる。一方、ゲー
トウェイデバイス経由で他のネットワークに向けて送信
されるパケットについては、送信先IPアドレスは送信
先のネットワークデバイスのIPアドレスである。しか
し、送信先MACアドレスは、パケットをまずゲートウ
ェイデバイスに送信しなければならないことから、ゲー
トウェイデバイスのMACアドレスになっている。この
ように、他のネットワークに向けて送信されるパケット
は、送信先IPアドレスとは無関係にゲートウェイデバ
イスのMACアドレスが送信先MACアドレスとなる。
そのため、ゲートウェイデバイス経由で他のネットワー
クに向けて送信されるパケットは、送信先MACアドレ
スおよび送信先IPアドレスの対が常に同じ組合せとは
ならない。このことから、同一の送信先MACアドレス
に対応する送信先IPアドレスの種類が複数存在する送
信先MACアドレスは、ゲートウェイデバイスのMAC
アドレスと推定することができる。よって、こうして推
定されたMACアドレスについて、アドレス導出手段を
介して導き出されるIPアドレスは、ゲートウェイデバ
イスのIPアドレスであると推定できる。
【0015】このように構成されたアドレス推定システ
ムによれば、ネットワーク内を流れるパケットから、ゲ
ートウェイデバイスのIPアドレスを推定することがで
きる。また、請求項2に記載のアドレス推定システム
は、それぞれが固有のMACアドレスを持っている複数
のネットワークデバイスに対して互いに異なるIPアド
レスを割り当て、前記ネットワークデバイス間でインタ
ーネットプロトコルを利用した通信を行うネットワーク
において、前記複数のネットワークデバイスの中に含ま
れているゲートウェイデバイスに割り当てられたIPア
ドレスを推定するアドレス推定システムであって、前記
ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の内、
当該パケットの送信元を示す送信元MACアドレスと、
当該パケットの送信元を示す送信元IPアドレスとを対
にして抽出する抽出手段と、MACアドレスから、該M
ACアドレスによって特定されるネットワークデバイス
に割り当てられたIPアドレスを導き出すアドレス導出
手段と、前記抽出手段を介して抽出した複数のMACア
ドレスの内、対になっているIPアドレスが複数種類存
在するMACアドレスについて、前記アドレス導出手段
を介してIPアドレスを導き出し、該導き出されたIP
アドレスを、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられ
ているIPアドレスであると推定するゲートウェイアド
レス推定手段とを備えていることを特徴とする。
【0016】このアドレス推定システムにおけるゲート
ウェイデバイスとは、請求項1におけるゲートウェイデ
バイスと同様のネットワークデバイスである。また、抽
出手段は、ネットワーク内を流れるパケットに含まれる
情報のうち送信元MACアドレスおよび送信元IPアド
レスを抽出する手段である。
【0017】また、アドレス導出手段は、請求項1にお
けるアドレス導出手段と同様に、MACアドレスによっ
て特定されるネットワークデバイスに割り当てられたI
Pアドレスを導き出す手段である。また、ゲートウェイ
アドレス推定手段は、請求項1におけるゲートウェイア
ドレス推定手段と同様に、ゲートウェイデバイスに割り
当てられているIPアドレスを推定する手段である。
【0018】このアドレス推定システムにおけるゲート
ウェイアドレス推定手段は、まず、抽出手段を介して抽
出した複数の送信元MACアドレスのうち、対になって
いる送信元IPアドレスが複数種類存在する送信元MA
Cアドレスについて、アドレス導出手段を介してIPア
ドレスを導き出す。ここで、対になっている送信元IP
アドレスが複数種類存在する送信元MACアドレスと
は、抽出手段により抽出された複数の送信元MACアド
レスのうち、同一の送信元MACアドレスに対応する送
信元IPアドレスの種類が複数存在する送信元MACア
ドレスのことである。そして、導き出されたIPアドレ
スをゲートウェイデバイスに割り当てられているIPア
ドレスであると推定する。
【0019】通常、同一ネットワーク内のネットワーク
デバイス間で送受信されるパケットの送信元MACアド
レスおよび送信元IPアドレスは、両方とも送信元のネ
ットワークデバイスのアドレスである。そのため、同一
ネットワーク内のネットワークデバイス間で送受信され
るパケットは、送信元MACアドレスおよび送信元IP
アドレスの対が常に同じ組み合わせとなる。一方、ゲー
トウェイデバイス経由で他のネットワークから送信され
てくるパケットについては、送信元IPアドレスは送信
元のネットワークデバイスのIPアドレスである。しか
し、送信元MACアドレスは、パケットがゲートウェイ
デバイスを通過する際、送信元のネットワークデバイス
のMACアドレスからゲートウェイデバイスのMACア
ドレスに変換される。このように、他のネットワークか
ら送信されてくるパケットは、送信元IPアドレスとは
無関係にゲートウェイデバイスのMACアドレスが送信
元MACアドレスになる。そのため、ゲートウェイデバ
イス経由で他のネットワークから送信されてくるパケッ
トは、送信元MACアドレスおよび送信元IPアドレス
の対が常に同じ組合せにはならない。このことから、同
一の送信元MACアドレスに対応する送信元IPアドレ
スの種類が複数存在する送信元MACアドレスは、ゲー
トウェイデバイスのMACアドレスと推定することがで
きる。よって、こうして推定されたMACアドレスにつ
いて、アドレス導出手段を介して導き出されるIPアド
レスは、ゲートウェイデバイスのIPアドレスであると
推定できる。
【0020】このように構成されたアドレス推定システ
ムによれば、ネットワーク内を流れるパケットから、ゲ
ートウェイデバイスのIPアドレスを推定することがで
きる。なお、上述した請求項1または請求項2に記載の
アドレス推定システムにおいては、アドレス導出手段を
介してIPアドレスを導き出す対象として、対になって
いるIPアドレスが複数種類存在するMACアドレスを
利用するように構成されている。しかし、このアドレス
導出手段を介してIPアドレスを導き出す対象として
は、対になっているIPアドレスが最も多いMACアド
レスを利用するように構成してもよい。ここで、対にな
っているIPアドレスが最も多いMACアドレスとは、
抽出手段により抽出された複数のMACアドレスのう
ち、同一のMACアドレスに対応するIPアドレスの種
類が最も多いMACアドレスのことである。
【0021】また、請求項3に記載のアドレス推定シス
テムは、MACアドレスに対応付けて1以上のIPアド
レスが登録されるアドレスリストを、異なるMACアド
レス毎に作成する手段であり、前記抽出手段を介して対
にして抽出されたMACアドレスおよびIPアドレスが
過去に抽出されていない対である場合に、該MACアド
レスに対応するアドレスリストに当該対になっているI
Pアドレスを登録するアドレスリスト作成手段を更に備
え、前記ゲートウェイアドレス推定手段は、前記アドレ
スリスト作成手段により作成された前記アドレスリスト
に基づいて、対になっているIPアドレスが複数種類登
録されているMACアドレスを決定し、該決定したMA
Cアドレスについて、前記アドレス導出手段を介してI
Pアドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレス
を、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられているI
Pアドレスであると推定することを特徴とする。
【0022】このアドレス推定システムにおけるアドレ
スリストは、MACアドレスに対して1種類以上のIP
アドレスを対応づけた状態で登録するリストである。ま
た、アドレスリスト作成手段は、抽出手段を介して抽出
されたMACアドレスおよびIPアドレスの対が過去に
抽出されていない対である場合に、抽出されたMACア
ドレスに対応するアドレスリストに、抽出されたIPア
ドレスを登録する手段である。
【0023】このアドレス推定システムにおいて、ゲー
トウェイアドレス推定手段は、まず、アドレスリスト作
成手段により作成されたアドレスリストに基づいて、対
になっているIPアドレスが複数種類登録されているM
ACアドレスを決定する。ここで、対になっているIP
アドレスが複数種類登録されているMACアドレスと
は、複数のアドレスリストのうち登録されているIPア
ドレスの種類が複数存在するアドレスリストに対応する
MACアドレスのことである。そして、こうして決定さ
れたMACアドレスについて、アドレス導出手段を介し
てIPアドレスを導き出し、導き出されたIPアドレス
を、ゲートウェイデバイスに割り当てられているIPア
ドレスであると推定する。
【0024】このように構成されたアドレス推定システ
ムによれば、抽出手段を介して抽出されたMACアドレ
スおよびIPアドレスの対が過去に抽出されていない対
である場合に、抽出されたMACアドレスに対応するア
ドレスリストに、抽出されたIPアドレスが登録され
る。そのため、各アドレスリストに登録されたIPアド
レスの種類に基づいて、対になっているIPアドレスが
複数種類登録されているMACアドレスを、対になって
いるIPアドレスが複数種類存在するMACアドレスと
して決定することができる。
【0025】なお、この請求項3に記載のアドレス推定
システムにおいては、アドレス導出手段を介してIPア
ドレスを導き出す対象として、対になっているIPアド
レスが複数種類登録されているMACアドレスを利用す
るように構成されている。しかし、アドレス導出手段を
介してIPアドレスを導き出す対象として、対になって
いるIPアドレスが最も多く登録されているMACアド
レスを利用するように構成してもよい。ここで、対にな
っているIPアドレスが最も多く登録されているMAC
アドレスとは、複数のアドレスリストのうち登録されて
いるIPアドレスの種類が最も多いアドレスリストに対
応するMACアドレスのことである。
【0026】また、上記第2の問題を解決するため請求
項4に記載のアドレス推定システムは、前記抽出手段を
介して抽出した複数のMACアドレスの内、対になって
いるIPアドレスが単一であるMACアドレスを特定
し、該特定したMACアドレスと対になっているIPア
ドレスと、前記ゲートウェイアドレス推定手段により推
定された前記ゲートウェイデバイスのIPアドレスとに
基づいて、サブネットマスクを算出するサブネットマス
ク算出手段を備えていることを特徴とする。
【0027】このアドレス推定システムにおけるサブネ
ットマスク算出手段は、対になっているIPアドレスが
単一であるMACアドレスと、ゲートウェイアドレス推
定手段により推定されたゲートウェイデバイスのIPア
ドレスとに基づいてサブネットマスクを算出する手段で
ある。ここで、対になっているIPアドレスが単一であ
るMACアドレスとは、抽出手段により抽出された複数
のMACアドレスのうち、同一のMACアドレスに対応
するIPアドレスの種類が1種類のみとなっているMA
Cアドレスのことである。このようなMACアドレス
は、抽出手段により複数のMACアドレスが抽出された
にも拘わらず、対応するIPアドレスが1種類のみのM
ACアドレスである。これは、MACアドレスおよびI
Pアドレスの対が常に同じ組み合わせとなるパケットか
ら抽出されたMACアドレス、つまり、同一ネットワー
ク内のネットワークデバイス間で送受信されるパケット
から抽出されたMACアドレスであることを示してい
る。
【0028】このアドレス推定システムにおけるサブネ
ットマスク算出手段が、サブネットマスクを算出する構
成については、特に限定されないが、例えば、請求項5
に記載のアドレス推定システムのように、前記サブネッ
トマスク算出手段は、IPアドレスと同じビット数で全
てのビットが初期値として1になっている値Aと、前記
ゲートウェイアドレス推定手段により推定された前記ゲ
ートウェイデバイスのIPアドレスBと、前記抽出手段
を介して抽出した複数のMACアドレスの内、対になっ
ているIPアドレスが単一であるMACアドレスを1以
上特定し、該特定したMACアドレスと対になっている
1以上のIPアドレスCnとを利用して、前記IPアド
レスBと前記IPアドレスCnとの排他的論理和演算を
行って値Dを算出する第1手順と、該第1手順で算出さ
れた前記値Dの否定演算を行って値Eを算出する第2手
順と、該第2手順で算出された前記値Eと前記値Aとの
論理積演算を行って値Fを算出する第3手順と、該第3
手順で算出された前記値Fを新たに前記値Aとする第4
手順と、前記第1手順から第4手順を前記1以上のIP
アドレスCnの数に基づいて処理させる第5手順とを実
行して、最終的に前記第4手順において前記値Aとされ
た値をサブネットマスクとするするように構成すればよ
い。
【0029】このアドレス推定システムでは、サブネッ
トマスク算出手段によって、次のような手順でサブネッ
トマスクが算出される。なお、以降に示すIPアドレス
Cnの添え字は、複数あるIPアドレスの通し番号を示
すものである。また、各値(DからF)の添え字につい
ては、第1から第4手順までの手順が何回目に実行され
た際に算出された値であるかを示すものである。なお、
初期値として全てのビットが「1」となっている値A
は、値A0とする。
【0030】まず、第1手順として、IPアドレスBと
IPアドレスCnとの排他的論理和演算を行うことによ
って、両者を構成する各ビットのうち、値が一致しない
ビットが「1」となった値Dが算出される(Dn=(B)
xor(Cn))。次に、第2手順として、第1手順で算出
された値Dnの否定演算を行うことによって、IPアド
レスBおよびIPアドレスCnを構成する各ビットのう
ち、値が一致するビットが「1」となった値Eが算出さ
れる(En=not(Dn))。
【0031】IPアドレスCnは、同一のMACアドレ
スに対応するIPアドレスが1種類のみのMACアドレ
スに対応するIPアドレスである。このようなIPアド
レスは、同一ネットワーク内のネットワークデバイス間
で送受信されるパケットから抽出されたものである。一
方、IPアドレスBは、ゲートウェイデバイスのIPア
ドレスである。これらのことから、IPアドレスCnお
よびIPアドレスBは、それぞれ同一ネットワーク内で
使用されているIPアドレスということになる。そのた
め、IPアドレスBとIPアドレスCnとを構成する各
ビットのうち、少なくともネットワークアドレスに対応
するビットについては、同じ値になっているはずであ
る。そのため、第2手順により算出された値Enは、I
PアドレスBおよびIPアドレスCnの少なくともネッ
トワークアドレスに対応するビットが「1」となってい
る値ということになる。しかし、この段階では、ホスト
アドレスに対応する各ビットのうち値が一致してしまっ
ているビットが存在している可能性がある。そのため、
以降の手順によって、ホストアドレスに対応する各ビッ
トを「0」としていくことになる。
【0032】次に、第3手順として、第2手順で算出さ
れた値Enと値An-1との論理積演算を行うことによっ
て、値Enおよび値An-1をそれぞれ構成するビットの
うち、両者共に「1」となっているビットが「1」とな
った値Fnが算出される(Fn=(En)and(An-1))。
【0033】次に、第4手順として、第3手順で算出さ
れた値Fnを新たに値Anとする(A1←Fn)。こう
して値Anにセットされる値は、サブネットマスクの候
補となる値である。そして、第5手順として、第1手順
から第4手順をIPアドレスCnの数に基づいて処理さ
せて、最終的に第4手順において値Anとされた値をサ
ブネットマスクとする。この第5手順では、第1手順か
ら第4手順までの手順がIPアドレスC1から順番にI
PアドレスCnまで繰り返されることになる。
【0034】IPアドレスC1からIPアドレスCn
は、ネットワークアドレスは同じであるが、ホストアド
レスがそれぞれ異なっている。そのため、この第5手順
において、第1手順から第4手順までの手順がIPアド
レスC1から順番にIPアドレスCnまで繰り返すこと
によって、最終的には、ホストアドレスに対応するビッ
トが「0」となった値Anが算出される。この値Anに
は、ネットワークアドレスに対応するビットのみが
「1」となったものであり、サブネットマスクがセット
されていることになる。
【0035】このように構成されたアドレス推定システ
ムによれば、サブネットマスク算出手段によって、同一
ネットワーク内のネットワークデバイス間で送受信され
るパケットから抽出されたIPアドレスCnを利用して
サブネットマスクを算出することができる。よって、同
一ネットワーク内のネットワークデバイス間で送受信さ
れるパケットより、他のネットワークに向けて送信され
る、または、他のネットワークから送信されてくるパケ
ットの数が多くても、ネットワークに関する設定項目で
あるサブネットマスクを従来よりも正確に推定すること
ができる。
【0036】また、このサブネットマスク算出手段がサ
ブネットマスクを算出するための別の構成として、請求
項6に記載のアドレス推定システムのように、前記ゲー
トウェイアドレス推定手段により推定された前記ゲート
ウェイデバイスのIPアドレスにおける最上位バイトの
値に基づいて、サブネットマスクを算出するサブネット
マスク算出手段を備えているとよい。
【0037】このアドレス推定システムにおけるサブネ
ットマスク算出手段は、ゲートウェイデバイスのIPア
ドレスにおける最上位バイトの値に基づいて、サブネッ
トマスクを算出する手段である。IPアドレスは、複数
のクラスに分類されており、各クラス毎に使用可能な数
値範囲と、各クラスにおけるサブネットマスクとが決め
られている。例えば、クラスAは、最上位バイトの数値
範囲(10進数)が「1」から「127」、サブネット
マスクが「255.0.0.0」と決められている。また、クラ
スBは、最上位バイトの数値範囲(10進数):が「1
28」から「191」、サブネットマスクが「255.255.
0.0」と決められている。さらに、クラスCは、最上位
バイトの数値範囲(10進数)が「192」から「22
3」、サブネットマスクが「255.255.255.0」と決めら
れている。
【0038】このことから、サブネットマスク算出手段
は、上述のような各クラス毎に決められた使用可能な数
値範囲およびサブネットマスクに基づいて、サブネット
マスクを算出する。例えば、IPアドレスの最上位バイ
トが、「1」から「127」までの間の値であれば、サ
ブネットマスクを「255.0.0.0」とする。また、最上位
バイトが、「128」から「191」までの間の値であ
れば、サブネットマスクを「255.255.0.0」とする。ま
た、最上位バイトが、「192」から「223」までの
間の値であれば、サブネットマスクを「255.255.0.0」
とする。
【0039】このように構成されたアドレス推定システ
ムによれば、サブネットマスク算出手段によって、ゲー
トウェイデバイスのIPアドレスからサブネットマスク
を算出することができる。また、請求項7に記載のアド
レス推定システムは、前記ゲートウェイアドレス推定手
段により推定された前記ゲートウェイデバイスのIPア
ドレスと、前記サブネットマスク算出手段により算出さ
れた前記サブネットマスクとに基づいて、ネットワーク
アドレスを算出するネットワークアドレス算出手段とを
備えていることを特徴とする。
【0040】このアドレス推定システムにおけるネット
ワークアドレス算出手段は、ゲートウェイデバイスのI
Pアドレスと、サブネットマスクとの論理積演算を行う
ことによってネットワークアドレスを算出する手段であ
る。このように構成されたアドレス推定システムによれ
ば、ゲートウェイデバイスのIPアドレスと、サブネッ
トマスクとに基づいて、ネットワークアドレスを算出す
ることができる。
【0041】また、請求項8に記載のネットワークデバ
イスは、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のアド
レス推定システムを有し、ネットワークに関する設定項
目の一つとして、少なくとも自身の属するネットワーク
におけるゲートウェイデバイスのIPアドレスを設定す
る必要があるネットワークデバイスであって、前記ゲー
トウェイアドレス推定手段により推定された前記ゲート
ウェイデバイスのIPアドレスを表示する表示手段を備
えることを特徴とする。
【0042】このように構成されたネットワークデバイ
スによれば、ゲートウェイアドレス推定手段により推定
されたゲートウェイデバイスのIPアドレスを表示手段
によって表示することができる。特に、このネットワー
クデバイスが、ゲートウェイデバイスのIPアドレスを
設定するための入力操作が利用者により実行される際
に、ゲートウェイデバイスのIPアドレスを表示するよ
うに構成されていれば、利用者が、表示されたIPアド
レスを確認しながら入力操作を実行することができる。
そのため、利用者によるIPアドレスの入力ミスを防止
することができる。
【0043】また、このネットワークデバイスが、IP
アドレスを入力する入力欄を表示手段によって表示し、
この入力欄にIPアドレスを入力する入力操作が行われ
た際に、このIPアドレスをゲートウェイデバイスのI
Pアドレスとして設定するように構成されている場合、
表示手段が、あらかじめゲートウェイデバイスのIPア
ドレスが入力された状態で入力欄を表示するようにすれ
ば、利用者への操作の負担を軽減することができる。
【0044】また、請求項9に記載のネットワークデバ
イスは、請求項4乃至請求項7のいずれかに記載のアド
レス推定システムを有し、ネットワークに関する設定項
目の一つとして、少なくとも自身の属するネットワーク
におけるサブネットマスクを設定する必要があるネット
ワークデバイスであって、前記サブネットマスク算出手
段により算出されたサブネットマスクを表示する表示手
段を備えることを特徴とする。
【0045】このように構成されたネットワークデバイ
スによれば、サブネットマスク算出手段により算出され
たサブネットマスクを表示手段によって表示することが
できる。特に、このネットワークデバイスが、サブネッ
トマスクを設定するための入力操作が利用者により実行
される際に、サブネットマスクを表示するように構成さ
れていれば、利用者が、表示されたサブネットマスクを
確認しながら入力操作を実行することができる。そのた
め、利用者によるサブネットマスクの入力ミスを防止す
ることができる。
【0046】また、このネットワークデバイスが、サブ
ネットマスクを入力する入力欄を表示手段によって表示
し、この入力欄にサブネットマスクを入力する入力操作
が行われた際に、このサブネットマスクを設定するよう
に構成されている場合、表示手段が、あらかじめサブネ
ットマスクが入力された状態で入力欄を表示するように
すれば、利用者への操作の負担を軽減することができ
る。
【0047】また、請求項10に記載のネットワークデ
バイスは、請求項7に記載のアドレス推定システムを有
し、ネットワークに関する設定項目の一つとして、少な
くとも自身に割り当てられているIPアドレスを設定す
る必要があるネットワークデバイスであって、前記ネッ
トワークアドレス算出手段により算出されたネットワー
クアドレスを表示する表示手段を備えることを特徴とす
る。
【0048】このように構成されたネットワークデバイ
スによれば、ネットワークアドレス算出手段により算出
されたネットワークアドレスを表示手段によって表示す
ることができる。特に、このネットワークデバイスが、
自身に割り当てられたIPアドレスを設定するための入
力操作が利用者により実行される際に、ネットワークア
ドレスを表示するように構成されていれば、利用者が、
表示されたネットワークアドレスを確認しながら入力操
作を実行することができる。そのため、IPアドレスの
うちネットワークアドレスに対応する値の入力ミスを防
止することができる。
【0049】また、このネットワークデバイスが、自身
に割り当てられたIPアドレスを入力する入力欄を表示
手段によって表示し、この入力欄にIPアドレスを入力
する入力操作が行われた際に、このIPアドレスを自身
に割り当てられたIPアドレスとして設定するように構
成されている場合、表示手段が、あらかじめネットワー
クアドレスが入力された状態で入力欄を表示するように
すれば、ホストアドレスを入力する操作を実行するだけ
でよくなり、利用者への操作の負担を軽減することがで
きる。
【0050】また、請求項11に記載のネットワークデ
バイスは、請求項7に記載のアドレス推定システムを有
し、ネットワークに関する設定項目の一つとして、少な
くとも自身に割り当てられているIPアドレスを設定す
る必要があるネットワークデバイスであって、前記抽出
手段を介して抽出されたIPアドレスの内、前記ネット
ワークアドレス算出手段を介して算出されたネットワー
クアドレスが示すネットワークに属するネットワークデ
バイスのIPアドレスに基づいた表示を行う表示手段を
備えることを特徴とする。
【0051】このように構成されたアドレス推定システ
ムによれば、表示手段によって、ネットワークに属する
ネットワークデバイスのIPアドレスに基づいた表示を
行うことができる。具体的には、表示手段によって、例
えば、ネットワークアドレスが示すネットワークに属す
るネットワークデバイスに割り当てられているIPアド
レスを表示することが考えられる。
【0052】この場合、ネットワークデバイスに、前記
抽出手段を介して抽出されたIPアドレスと、前記ネッ
トワークアドレス算出手段を介して算出されたネットワ
ークアドレスとに基づいて、該ネットワークアドレスが
示すネットワークに属するネットワークデバイスに割り
当てられているIPアドレスを特定する所属アドレス特
定手段を備え、ネットワークデバイス自身に割り当てら
れているIPアドレスを設定する操作が利用者によって
実行される際に、前記表示手段が、前記所属アドレス特
定手段により特定されたIPアドレスを表示するように
構成すればよい。この構成において、所属アドレス特定
手段により特定されるIPアドレスは、ネットワークに
属するネットワークデバイスに割り当てられているIP
アドレスであり、これは、ネットワーク内で既に使用さ
れているIPアドレスを示している。
【0053】このように構成すれば、利用者が、表示さ
れたIPアドレスを確認しながら入力操作を実行するこ
とができる。そのため、利用者は、表示手段により表示
されたIPアドレス以外のIPアドレスを自身の操作す
るネットワークデバイスのIPアドレスとして設定すれ
ば、ネットワーク内で既に使用されているIPアドレス
を間違って設定してしまうといったことが起こらない。
【0054】また、表示手段によって、ネットワークア
ドレスが示すネットワークに属するネットワークデバイ
スに割り当てられている以外のIPアドレスを表示する
ことが考えられる。この場合、ネットワークデバイス
に、前記抽出手段を介して抽出されたIPアドレスと、
前記ネットワークアドレス算出手段を介して算出された
ネットワークアドレスとに基づいて、該ネットワークア
ドレスが示すネットワークに属するネットワークデバイ
スに割り当てられているIPアドレスを特定する所属ア
ドレス特定手段を備え、ネットワークデバイス自身に割
り当てられているIPアドレスを設定する操作が利用者
によって実行される際に、前記表示手段が、前記ネット
ワークアドレス算出手段を介して算出されたネットワー
クアドレスが示すネットワークに基づいて、該ネットワ
ークに属するネットワークデバイスに割り当て可能な複
数のIPアドレスのうち、前記所属アドレス特定手段に
より特定されたIPアドレス以外のIPアドレスを表示
するように構成すればよい。この構成において、所属ア
ドレス特定手段により特定されたIPアドレス以外のI
Pアドレスは、ネットワークに属するネットワークデバ
イスに割り当てられているIPアドレス以外のIPアド
レスであり、これは、ネットワーク内で未使用となって
いるIPアドレスを示している。
【0055】このように構成すれば、利用者が、表示さ
れたIPアドレスを確認しながら入力操作を実行するこ
とができる。そのため、利用者は、表示手段により表示
されたIPアドレスを自身の操作するネットワークデバ
イスのIPアドレスとして設定すれば、ネットワーク内
で既に使用されているIPアドレスを間違って設定して
しまうといったことが起こらない。
【0056】また、請求項12に記載のアドレス推定方
法は、それぞれが固有のMACアドレスを持っている複
数のネットワークデバイスに対して互いに異なるIPア
ドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス間でイン
ターネットプロトコルを利用した通信を行うネットワー
クにおいて、前記複数のネットワークデバイスの中に含
まれているゲートウェイデバイスに割り当てられたIP
アドレスを推定するアドレス推定方法であって、前記複
数のネットワークデバイスのうち、いずれかのネットワ
ークデバイスが、前記ネットワーク内を流れるパケット
に含まれる情報の内、当該パケットの送信先を示す送信
先MACアドレスと、当該パケットの送信先を示す送信
先IPアドレスとを対にして抽出して、該抽出した複数
のMACアドレスの内、対になっているIPアドレスが
複数種類存在するMACアドレスについて、該MACア
ドレスによって特定されるネットワークデバイスに割り
当てられたIPアドレスを導き出し、該導き出されたI
Pアドレスを、前記ゲートウェイデバイスに割り当てら
れているIPアドレスであると推定することを特徴とす
る。
【0057】このような方法によって、ゲートウェイデ
バイスに割り当てられているIPアドレスを推定するネ
ットワークデバイスは、上述した請求項1に記載のアド
レス推定システムの一部を構成することができる。その
ため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を得
ることができる。
【0058】また、請求項13に記載のアドレス推定方
法は、それぞれが固有のMACアドレスを持っている複
数のネットワークデバイスに対して互いに異なるIPア
ドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス間でイン
ターネットプロトコルを利用した通信を行うネットワー
クにおいて、前記複数のネットワークデバイスの中に含
まれているゲートウェイデバイスに割り当てられたIP
アドレスを推定するアドレス推定システムであって、前
記複数のネットワークデバイスのうち、いずれかのネッ
トワークデバイスが、前記ネットワーク内を流れるパケ
ットに含まれる情報の内、当該パケットの送信元を示す
送信元MACアドレスと、当該パケットの送信元を示す
送信元IPアドレスとを対にして抽出して、該抽出した
複数のMACアドレスの内、対になっているIPアドレ
スが複数種類存在するMACアドレスについて、該MA
Cアドレスによって特定されるネットワークデバイスに
割り当てられたIPアドレスを導き出し、該導き出され
たIPアドレスを、前記ゲートウェイデバイスに割り当
てられているIPアドレスであると推定することを特徴
とする。
【0059】このような方法によって、ゲートウェイデ
バイスに割り当てられているIPアドレスを推定するネ
ットワークデバイスは、上述した請求項2に記載のアド
レス推定システムの一部を構成することができる。その
ため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を得
ることができる。
【0060】また、前記ネットワーク内を流れるパケッ
トに含まれる情報の内、当該パケットのMACアドレス
と、当該パケットの送信元IPアドレスとを対にして抽
出し、該抽出されたMACアドレスおよびIPアドレス
が過去に抽出されていない対である場合に、当該抽出さ
れたMACアドレスに対応するアドレスリストに、当該
抽出されたIPアドレスを登録していき、前記アドレス
リストに基づいて、対になっているIPアドレスが複数
種類登録されているMACアドレスを決定し、該決定し
たMACアドレスのIPアドレスを導き出し、該導き出
したIPアドレスを、前記ゲートウェイデバイスに割り
当てられているIPアドレスであると推定してもよい。
【0061】このような方法によって、ゲートウェイデ
バイスに割り当てられているIPアドレスを推定するネ
ットワークデバイスは、上述した請求項3に記載のアド
レス推定システムの一部を構成することができる。その
ため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を得
ることができる。
【0062】また、前記抽出した複数のMACアドレス
の内、対になっているIPアドレスが単一であるMAC
アドレスを特定し、該特定したMACアドレスと対にな
っているIPアドレスと、前記推定された前記ゲートウ
ェイデバイスのIPアドレスとに基づいて、サブネット
マスクを算出してもよい。
【0063】このような方法によって、ゲートウェイデ
バイスに割り当てられているIPアドレスを推定するネ
ットワークデバイスは、上述した請求項4に記載のアド
レス推定システムの一部を構成することができる。その
ため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を得
ることができる。
【0064】また、このアドレス推定方法において、I
Pアドレスと同じビット数で全てのビットが初期値とし
て1になっている値Aと、前記推定された前記ゲートウ
ェイデバイスのIPアドレスBと、前記抽出した複数の
MACアドレスの内、対になっているIPアドレスが単
一であるMACアドレスを1以上特定し、該特定したM
ACアドレスと対になっている1以上のIPアドレスC
nとを利用して、前記IPアドレスBと前記IPアドレ
スCnとの排他的論理和演算を行って値Dを算出する第
1手順と、該第1手順で算出された前記値Dの否定演算
を行って値Eを算出する第2手順と、該第2手順で算出
された前記値Eと前記値Aとの論理積演算を行って値F
を算出する第3手順と、該第3手順で算出された前記値
Fを新たに前記値Aとする第4手順と、前記第1手順か
ら第4手順を前記1以上のIPアドレスCnの数に基づ
いて処理させる第5手順とを実行して、最終的に前記第
4手順において前記値Aとされた値をサブネットマスク
としてもよい。
【0065】このような方法によって、ゲートウェイデ
バイスに割り当てられているIPアドレスを推定するネ
ットワークデバイスは、上述した請求項5に記載のアド
レス推定システムの一部を構成することができる。その
ため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を得
ることができる。
【0066】また、前記推定された前記ゲートウェイデ
バイスのIPアドレスにおける最上位バイトの値に基づ
いて、サブネットマスクを算出してもよい。このような
方法によって、ゲートウェイデバイスに割り当てられて
いるIPアドレスを推定するネットワークデバイスは、
上述した請求項6に記載のアドレス推定システムの一部
を構成することができる。そのため、同アドレス推定シ
ステムと同様の作用、効果を得ることができる。
【0067】また、前記推定された前記ゲートウェイデ
バイスのIPアドレスと、前記算出された前記サブネッ
トマスクとに基づいて、ネットワークアドレスを算出し
てもよい。このような方法によって、ゲートウェイデバ
イスに割り当てられているIPアドレスを推定するネッ
トワークデバイスは、上述した請求項7に記載のアドレ
ス推定システムの一部を構成することができる。そのた
め、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を得る
ことができる。
【0068】また、請求項14に記載のアドレス推定プ
ログラムは、それぞれが固有のMACアドレスを持って
いる複数のネットワークデバイスに対して互いに異なる
IPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス間
でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネッ
トワークにおいて、前記複数のネットワークデバイスの
中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てられ
たIPアドレスを推定するアドレス推定プログラムであ
って、前記複数のネットワークデバイスのうち、いずれ
かのネットワークデバイスに、前記ネットワーク内を流
れるパケットに含まれる情報の内、当該パケットの送信
先を示す送信先MACアドレスと、当該パケットの送信
先を示す送信先IPアドレスとを対にして抽出する前記
抽出手順と、MACアドレスから、該MACアドレスに
よって特定されるネットワークデバイスに割り当てられ
たIPアドレスを導き出すアドレス導出手順と、前記抽
出手順において抽出された複数のMACアドレスの内、
対になっているIPアドレスが複数種類存在するMAC
アドレスについて、前記アドレス導出手順においてIP
アドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレスを、
前記ゲートウェイデバイスに割り当てられているIPア
ドレスであると推定するゲートウェイアドレス推定手順
とを実行させるためのプログラムである。
【0069】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項1に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。また、請求項15に記載のアドレス
推定プログラムは、それぞれが固有のMACアドレスを
持っている複数のネットワークデバイスに対して互いに
異なるIPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバ
イス間でインターネットプロトコルを利用した通信を行
うネットワークにおいて、前記複数のネットワークデバ
イスの中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当
てられたIPアドレスを推定するアドレス推定プログラ
ムであって、前記複数のネットワークデバイスのうち、
いずれかのネットワークデバイスに、前記ネットワーク
内を流れるパケットに含まれる情報の内、当該パケット
の送信元を示す送信元MACアドレスと、当該パケット
の送信元を示す送信元IPアドレスとを対にして抽出す
る前記抽出手順と、MACアドレスから、該MACアド
レスによって特定されるネットワークデバイスに割り当
てられたIPアドレスを導き出すアドレス導出手順と、
前記抽出手順において抽出された複数のMACアドレス
の内、対になっているIPアドレスが複数種類存在する
MACアドレスについて、前記アドレス導出手順におい
てIPアドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレ
スを、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられている
IPアドレスであると推定するゲートウェイアドレス推
定手順とを実行させるためのプログラムである。
【0070】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項2に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。また、MACアドレスに対応付けて
1以上のIPアドレスが登録されるアドレスリストを、
異なるMACアドレス毎に作成する手順であり、前記抽
出手順において対にして抽出されたMACアドレスおよ
びIPアドレスが過去に抽出されていない対である場合
に、該MACアドレスに対応するアドレスリストに当該
対になっているIPアドレスを登録するアドレスリスト
作成手順を実行させるためのアドレス推定プログラムで
あって、前記ゲートウェイアドレス推定手順によって、
前記アドレスリスト作成手順において作成された前記ア
ドレスリストに基づいて、対になっているIPアドレス
が複数種類登録されているMACアドレスを決定し、該
決定されたMACアドレスについて、前記アドレス導出
手順においてIPアドレスを導き出し、該導き出された
IPアドレスを、前記ゲートウェイデバイスに割り当て
られているIPアドレスであると推定するプログラムと
してもよい。
【0071】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項3に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。また、前記抽出手順において抽出さ
れた複数のMACアドレスの内、対になっているIPア
ドレスが単一であるMACアドレスを特定し、該特定し
たMACアドレスと対になっているIPアドレスと、前
記ゲートウェイアドレス推定手順において推定された前
記ゲートウェイデバイスのIPアドレスとに基づいて、
サブネットマスクを算出するサブネットマスク算出手順
を実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0072】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項4に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。また、前記サブネットマスク算出手
順として、IPアドレスと同じビット数で全てのビット
が初期値として1になっている値Aと、前記ゲートウェ
イアドレス推定手順において推定された前記ゲートウェ
イデバイスのIPアドレスBと、前記抽出手順において
抽出された複数のMACアドレスの内、対になっている
IPアドレスが単一であるMACアドレスを1以上特定
し、該特定したMACアドレスと対になっている1以上
のIPアドレスCnとを利用して、前記IPアドレスB
と前記IPアドレスCnとの排他的論理和演算を行って
値Dを算出する第1手順と、該第1手順で算出された前
記値Dの否定演算を行って値Eを算出する第2手順と、
該第2手順で算出された前記値Eと前記値Aとの論理積
演算を行って値Fを算出する第3手順と、該第3手順で
算出された前記値Fを新たに前記値Aとする第4手順
と、前記第1手順から第4手順を前記1以上のIPアド
レスCnの数に基づいて処理させる第5手順とを実行さ
せて、最終的に前記第4手順において前記値Aとされた
値がサブネットマスクとなるプログラムとしてもよい。
【0073】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項5に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。また、前記ゲートウェイアドレス推
定手順において推定された前記ゲートウェイデバイスの
IPアドレスにおける最上位バイトの値に基づいて、サ
ブネットマスクを算出するサブネットマスク算出手順を
実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0074】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項6に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。また、前記ゲートウェイアドレス推
定手順において推定された前記ゲートウェイデバイスの
IPアドレスと、前記サブネットマスク算出手順におい
て算出された前記サブネットマスクとに基づいて、ネッ
トワークアドレスを算出するネットワークアドレス算出
手順を実行させるためのプログラムとしてもよい。
【0075】このようなプログラムによって制御される
ネットワークデバイスは、上述した請求項7に記載のア
ドレス推定システムの一部を構成することができる。そ
のため、同アドレス推定システムと同様の作用、効果を
得ることができる。なお、上述した請求項14および請
求項15に記載したアドレス推定プログラムは、例え
ば、CD−ROMなどの記憶媒体、インターネットなど
の通信回線を介して利用者に提供されるものである。
【0076】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
例を挙げて説明する。 [第1実施形態] [全体構成]ネットワークプリンタ(以降、単にプリン
タとする)1は、図1に示すように、ルータ20、RA
RP(Reverse Address Resolution Protocol)サーバ
ーとして機能するコンピュータシステム(以降、単にR
ARPサーバーとする)30、および、複数のパーソナ
ルコンピュータ40などのネットワークデバイスと共に
ネットワークN1を構成するネットワークデバイスであ
る。また、このネットワークN1は、ルータ20を介し
てネットワークN2に接続されている。
【0077】このプリンタ1は、制御装置11、記憶装
置12、通信装置13、表示装置14、入力パネル15
などを備えている。また、プリンタ1には、RARPを
利用して、MACアドレスからこのMACアドレスを持
つネットワークデバイスに割り当てられているIPアド
レスを特定可能なアプリケーションソフトが組み込まれ
ている。このアプリケーションソフトの機能によって、
プリンタ1が、MACアドレスを含むデータであるRA
RPリクエストをRARPサーバー30に送信すると、
RARPリクエストを受信したRARPサーバー30
が、RARPリクエストに含まれるMACアドレスに基
づいて、このMACアドレスを持つネットワークデバイ
スのIPアドレスを特定し、特定したIPアドレスを含
むデータであるRARPレスポンスをプリンタ1に返信
する。こうして、プリンタ1は、MACアドレスからこ
のMACアドレスを持つネットワークデバイスに割り当
てられているIPアドレスを特定することができる。な
お、このようにRARPを利用して、MACアドレスを
持つネットワークデバイスに割り当てられているIPア
ドレスを特定するプリンタ10は、本発明におけるアド
レス導出手段として機能するものである。
【0078】なお、このプリンタ1は、本発明における
アドレス推定システムを有するネットワークデバイスで
ある。 [制御装置11によるネットワーク設定処理]まず、プ
リンタ1の備える制御装置11が実行するネットワーク
設定処理を図2に基づいて説明する。このネットワーク
設定処理は、入力パネル15によってネットワーク設定
処理を開始するための操作が実行された後に開始され
る。
【0079】まず、制御装置11は、パケット収集開始
処理を行う(s11)。この処理においては、プリンタ
1が、プリンタ1宛(ブロードキャストおよびマルチキ
ャストを含む)のパケットのみを受信する通常状態か
ら、プリンタ1宛を含む全てのパケットを受信するパケ
ット収集状態となる。
【0080】次に、制御装置11は、タイマーをスター
トさせる(s12)。次に、制御装置11は、タイマー
があらかじめ設定された時間(本実施形態においては、
30sec)に到達したかどうかをチェックする(s1
3)。このs13の処理において、タイマーが設定され
た時間に到達していない場合(s13:NO)、制御装
置11は、パケットを受信するまで待機して(s14:
NO)、パケットを受信したら(s14:YES)、ア
ドレスリスト作成処理を行う(s15)。この処理は、
MACアドレスに対して1種類以上のIPアドレスが登
録されるアドレスリストを、s14の処理で受信したパ
ケットの送信元MACアドレスおよび送信元IPアドレ
スに基づいて作成する処理である。この処理では、ま
ず、s14の処理で受信したパケットの送信元MACア
ドレスに対応するアドレスリストが存在しなければ、対
応するアドレスリストが作成される。そして、パケット
の送信元MACアドレスに対応するアドレスリストに、
このパケットの送信元IPアドレスが登録される(図5
参照)。なお、詳細な処理手順については、後述の[制
御装置11のアドレスリスト作成処理]において説明す
る。
【0081】次に、制御装置11は、s15の処理で作
成されたアドレスリストのうち、2種類以上のIPアド
レスが登録されているアドレスリストが存在しているか
どうかをチェックする(s16)。このs16の処理
で、2種類以上のIPアドレスが登録されているアドレ
スリストが存在していれば(s16:YES)、制御装
置11は、2種類以上のIPアドレスが登録されている
アドレスリストに対応するMACアドレスから、このM
ACアドレスを持つネットワークデバイスに割り当てら
れているIPアドレスを特定する(s17)。
【0082】通常、ネットワークN1内のネットワーク
デバイス間で送受信されるパケットの送信元MACアド
レスおよび送信元IPアドレスは、両方とも送信元のネ
ットワークデバイスのアドレスである。そのため、ネッ
トワークN1内のネットワークデバイス間で送受信され
るパケットは、送信元MACアドレスおよび送信元IP
アドレスの対が常に同じ組み合わせとなる。一方、ルー
タ20経由で他のネットワークN2から送信されてくる
パケットについては、送信元IPアドレスは送信元のネ
ットワークデバイスのIPアドレスである。しかし、送
信元MACアドレスはパケットがルータ20を通過する
際、送信元のネットワークデバイスのMACアドレスか
らルータ20のMACアドレスに変換される。このよう
に、他のネットワークN2から送信されてくるパケット
は、送信元IPアドレスとは無関係にルータ20のMA
Cアドレスが送信元MACアドレスになる。そのため、
ルータ20経由で他のネットワークN2から送信されて
くるパケットは、送信元MACアドレスおよび送信元I
Pアドレスの対が常に同じ組合せにはならない。このこ
とから、2種類以上のIPアドレスが登録されているア
ドレスリストに対応する送信元MACアドレスは、ルー
タ20のMACアドレスと推定することができる。その
ため、この処理において、2種類以上のIPアドレスが
登録されているアドレスリストに対応するMACアドレ
スから特定されるIPアドレスは、ルータ20のIPア
ドレスであると推定できる。
【0083】次に、制御装置11は、s17の処理で特
定されたIPアドレスを、ルータ20に割り当てられた
IPアドレスとして変数ca_gwにセットする(s1
8)。この変数ca_gwは、IPアドレスと同じビット数
で構成される変数である。次に、制御装置11は、s1
5の処理で作成されたアドレスリストのうち、1種類だ
けIPアドレスが登録されているアドレスリストの数が
所定の数(本実施形態においては、3つ)以上存在して
いるかどうかをチェックする(s19)。ここで、1種
類だけIPアドレスが登録されているアドレスリスト
は、本アドレスリスト作成処理が繰り返されることによ
って複数のアドレスリストが作成されたにも拘わらず、
登録されているIPアドレスが1種類のみのアドレスリ
ストである。これは、アドレスリストに対応するMAC
アドレスおよび登録されているIPアドレスの対が常に
同じ組合せとなるパケット、つまり、ネットワークN1
内のネットワークデバイス間で送受信されるパケットに
基づいて作成されたアドレスリストであることを示して
いる。
【0084】このs19の処理で、1種類だけIPアド
レスが登録されているアドレスリストの数が所定の数以
上存在している場合(s19:YES)、制御装置11
は、サブネットマスク算出処理を行う(s20)。この
処理は、IPアドレスが1種類だけ登録されているアド
レスリストに登録されているIPアドレスと、ルータ2
0のIPアドレスがセットされた変数ca_gwとに基づい
てサブネットマスクを算出し、算出されたサブネットマ
スクを変数ca_smにセットする処理である。この変数ca_
smは、IPアドレスと同じビット数で構成される変数で
ある。なお、詳細な処理手順については、後述の[制御
装置11のサブネットマスク算出処理]において説明す
る。
【0085】次に、制御装置11は、ネットワークアド
レスを算出し、変数ca_ipにセットする(s21)。こ
の処理においては、ルータ20に割り当てられたIPア
ドレスがセットされた変数ca_gwと、サブネットマスク
がセットされた変数ca_smとが、論理積演算されること
によってネットワークアドレスが算出され、算出された
ネットワークアドレスが変数ca_ipにセットされる(ca_
ip←(ca_gw)and(ca_sm))。この変数ca_ipは、IPアド
レスと同じビット数で構成される変数である。
【0086】こうして、s21の処理を行った後、s1
9の処理で1種類だけIPアドレスが登録されているア
ドレスリストの数が所定の数より少ない場合(s19:
NO)、または、s16の処理で2種類以上のIPアド
レスが登録されているアドレスリストが存在していない
場合(s16:NO)、s13の処理に戻る。
【0087】この後、s13の処理からs21の処理ま
での処理が繰り返し行われた後、s13の処理で、タイ
マーが設定された時間に到達した場合(s13:YE
S)、制御装置11は、パケット収集終了処理を行う
(s22)。この処理においては、プリンタ1がパケッ
ト収集状態から通常状態となる。
【0088】次に、制御装置11は、表示装置14に、
設定画面を表示する(s23)。この処理においては、
図3に示すように、プリンタ1に割り当てられたIPア
ドレス(IP Address)、サブネットマスク(Subnet mas
k)およびルータ20のIPアドレスであるデフォルト
ゲートウェイ(Default Gateway)を設定するための入
力欄(図3におけるA1からA3)、各入力欄に入力さ
れた値をプリンタ1のネットワークに関する設定項目と
して決定するための設定ボタンB1、および、本ネット
ワーク設定処理を終了するための終了ボタンB2などを
有する設定画面が表示される。この設定画面の有する入
力欄のうち、「IP Address」の入力欄A1には変数ca_i
pを構成する各ビットを8ビット毎に10進数表示した
値、「Subnet mask」の入力欄A2には変数ca_smを構成
する各ビットを8ビット毎に10進数表示した値、ま
た、「Default Gateway」の入力欄A3には変数ca_gwを
構成する各ビットを8ビット毎に10進数表示した値
が、あらかじめ入力された状態となっている。この設定
画面が表示装置14に表示された後、利用者は、入力パ
ネル15を操作することによって、各入力欄に入力され
ている値を変更するための操作、設定ボタンB1を選択
する操作、および、終了ボタンB2を選択する操作を実
行することができる。なお、これらの入力欄のうち、
「IP Address」の入力欄A1に入力されている値は、ネ
ットワークアドレスであるため、利用者は、ホストアド
レスに相当する値のみを入力し直すことになる。
【0089】次に、制御装置11は、入力パネル15が
操作されるまで待機する(s24:NO)。この処理に
おいて制御装置11は、設定ボタンB1を選択する操
作、および、終了ボタンB2を選択する操作が実行され
るまで待機する。このs24の処理で入力パネル15が
操作された際(s24:YES)、この操作が設定ボタ
ンB1を選択する操作である場合(s25:YES)、
設定画面の有する各入力欄に入力された値をプリンタ1
のネットワークに関する設定項目として決定する(s2
6)。
【0090】そして、s26の処理を行った後、また
は、s24の処理で行われた操作が終了ボタンB2を選
択する操作である場合(s25:NO)、本ネットワー
ク設定処理を終了する。ここで、終了ボタンB2を選択
する操作が実行された場合には、ネットワークに関する
設定項目を変更することなく本ネットワーク設定処理が
終了されることになる。
【0091】なお、本ネットワーク設定処理におけるs
13からs18の処理において、s17の処理で特定さ
れたIPアドレスをルータ20に割り当てられたIPア
ドレスとして変数ca_gwにセットする制御装置11は、
本発明におけるゲートウェイアドレス推定手段として機
能するものである。
【0092】また、s20及びs21の処理で、ネット
ワークアドレスを算出し、変数ca_ipにセットする制御
装置11は、本発明におけるネットワークアドレス算出
手段として機能するものである。また、s23の処理
で、設定画面が表示される表示装置14は、本発明にお
ける表示手段として機能するものである。
【0093】また、本ネットワーク設定処理では、s1
7の処理において、2種類以上のIPアドレスが登録さ
れているアドレスリストに対応するMACアドレスか
ら、このMACアドレスを持つネットワークデバイスに
割り当てられているIPアドレスを特定するように構成
されている。しかし、このs17の処理において、登録
されているIPアドレスの種類が最も多いアドレスリス
トに対応するMACアドレスから、IPアドレスを特定
するように構成してもよい。
【0094】[制御装置11のアドレスリスト作成処
理]次に、プリンタ1の備える制御装置11が実行する
アドレスリスト作成処理を図4に基づいて説明する。こ
のアドレスリスト作成処理は、図2におけるs15の処
理の詳細な処理手順である。
【0095】まず、制御装置11は、図2におけるs1
4の処理で受信されたパケットから、このパケットの送
信元MACアドレスおよび送信元IPアドレスを抽出す
る(s31)。次に、制御装置11は、図2におけるs
14の処理で受信されたパケットの送信先MACアドレ
ス(あるいは、送信先IPアドレス)が、ブロードキャ
ストアドレスまたはマルチキャストアドレスであるかど
うかをチェックする(s32)。
【0096】このs32の処理において、送信先MAC
アドレス(あるいは、送信先IPアドレス)がブロード
キャストアドレスまたはマルチキャストアドレスでない
場合(s32:NO)、制御装置11は、s31の処理
で抽出された送信元MACアドレスに対応するアドレス
リストが存在するかどうかをチェックする(s33)。
【0097】このs33の処理において、送信元MAC
アドレスに対応するアドレスリストが存在しない場合
(s33:NO)、制御装置11は、s31の処理で抽
出された送信元MACアドレスに対応するアドレスリス
トを作成する(s34)。この処理においては、例え
ば、図5に示したように、作成済のアドレスリストの最
後尾に、送信元MACアドレスに対応するアドレスリス
トLnが作成される。
【0098】次に、制御装置11は、s34の処理で作
成されたアドレスリストに、s31の処理で抽出された
送信元IPアドレスを登録する(s35)。この処理に
おいては、s34の処理で作成されたアドレスリストL
nに、送信元IPアドレスn1が登録される。
【0099】一方、s33の処理において、送信元MA
Cアドレスに対応するアドレスリストが存在する場合
(s33:YES)、制御装置11は、送信元MACア
ドレスに対応するアドレスリストに、s31の処理で抽
出された送信元IPアドレスが登録されているかどうか
をチェックする(s36)。
【0100】このs36の処理において、送信元IPア
ドレスが登録されていない場合(s36:NO)、制御
装置11は、送信元MACアドレスに対応するアドレス
リストに、s31の処理で抽出された送信元IPアドレ
スを登録する(s37)。この処理においては、例え
ば、送信元MACアドレスに対応するアドレスリストL
3の最後尾に、s31の処理で抽出された送信元IPア
ドレス33が登録される。
【0101】こうして、s37の処理を行った後、s3
6の処理で送信元IPアドレスが登録されている場合
(s36:YES)、s35の処理を行った後、また
は、s32の処理で送信先MACアドレス(あるいは、
送信先IPアドレス)がブロードキャストアドレスまた
はマルチキャストアドレスである場合(s32:YE
S)、本アドレスリスト作成処理を終了する。
【0102】なお、本アドレスリスト作成処理における
s31の処理で、パケットの送信元MACアドレスおよ
び送信元IPアドレスを抽出する制御装置11は、本発
明における抽出手段として機能するものである。また、
s33の処理からs37の処理で、送信元MACアドレ
スに対応するアドレスリストに送信元IPアドレスを登
録する制御装置11は、本発明におけるアドレスリスト
作成手段として機能するものである。
【0103】[制御装置11のサブネットマスク算出処
理]次に、プリンタ1の備える制御装置11が実行する
サブネットマスク算出処理を図6に基づいて説明する。
このサブネットマスク算出処理は、図2におけるs20
の処理の詳細な処理手順である。
【0104】まず、制御装置11は、変数tempを初期化
する(s41)。この処理においては、変数tempの全て
のビットに1がセットされる(16進数で「FF FF FF F
F」)。なお、変数tempは、IPアドレスと同じビット
数の変数である。次に、制御装置11は、図4における
アドレスリスト作成処理で作成された複数のアドレスリ
ストのうち、登録されているIPアドレスが1種類だけ
となっている全てのアドレスリストから、登録されてい
るIPアドレスを抽出する(s42)。
【0105】次に、制御装置11は、s42の処理で抽
出されたIPアドレスを変数IPn(IP1からIPn)にセッ
トする(s43)。この変数IPnは、IPアドレスと同
じビット数で構成される変数である。次に、制御装置1
1は、変数temp、変数IPnおよび変数ca_gwに基づく論理
演算( temp ← (temp)and(not( (ca_gw)xor(IPn) ))
)を変数IP1から順番に変数IPnまで繰り返し行う(s
44)。
【0106】この処理においては、まず、第1手順とし
て、変数ca_gwと変数IPnとの排他的論理和演算を行うこ
とによって((ca_gw)xor(IPn))、両者を構成する各ビ
ットのうち、値が一致しないビットのみが「1」となっ
た値が算出される。続いて、第2手順として、第1手順
で算出された値の否定演算を行うことによって(not(
(ca_gw)xor(IPn) ))、変数ca_gwおよび変数IPnを構成
する各ビットのうち、値が一致するビットのみが「1」
となった値が算出される。
【0107】変数IPnは、1種類だけIPアドレスが登
録されているアドレスリストに登録されているIPアド
レスがセットされた変数である。このようなIPアドレ
スは、登録されているアドレスリストに対応するMAC
アドレスとの対が常に同じ組合せとなるパケット、つま
り、ネットワークN1内のネットワークデバイス間で送
受信されるパケットから抽出されたものである。一方、
変数ca_gwは、ルータ20のIPアドレスである。これ
らのことから、変数ca_gwおよび変数IPnには、それぞれ
ネットワークN1内で使用されているIPアドレスがセ
ットされていることになる。そのため、変数ca_gwと変
数IPnとを構成する各ビットのうち、少なくともネット
ワークアドレスに対応するビットについては、同じ値が
セットされているはずである。そのため、第2手順によ
り算出された値(not( (ca_gw)xor(IPn) ))は、変数ca
_gwおよび変数IPnの少なくともネットワークアドレスに
対応するビットが「1」となっている値ということにな
る。しかし、この段階では、ホストアドレスに対応する
ビットのうち値が一致してしまっているビットが存在し
ている可能性がある。そのため、以降の手順によって、
ホストアドレスに対応するビットを「0」としていくこ
とになる。
【0108】続いて、第3手順として、変数tempと第2
手順で算出された値との論理積演算を行うことによって
((temp)and(not( (ca_gw)xor(IPn) )))、両者をそれ
ぞれ構成するビットのうち、両者共に「1」となってい
るビットが「1」となった値が算出される。
【0109】続いて、第4手順として、第3手順で算出
された値を新たに変数tempとする(temp ← (temp)and
(not( (ca_gw)xor(IPn) )) )。こうして変数tempにセ
ットされる値は、サブネットマスクの候補となる値とい
うことになる。そして、第5手順として、第1手順から
第4手順を変数IPnの数に基づいて処理させて、最終的
に第4手順において変数tempにセットされた値をサブネ
ットマスクとする。この第5手順では、第1手順から第
4手順までの手順が変数IP1から順番に変数IPnまで繰
り返されることになる。
【0110】変数IP1から変数IPnは、ネットワークア
ドレスは同じであるが、ホストアドレスがそれぞれ異な
っている。そのため、この第5手順において、第1手順
から第4手順までの手順を変数Ip1から順番に変数IPnま
で繰り返すことによって、最終的には、ホストアドレス
に対応するビットが「0」となった変数tempが算出され
る。こうして、変数tempには、ネットワークアドレスに
対応するビットのみが「1」となった値、つまり、サブ
ネットマスクがセットされていることになる。
【0111】次に、制御装置11は、変数tempにセット
されている値をチェックする(s45)。このs45の
処理で変数tempにセットされている値が、「FF FF FF 0
0(16進数)」以上の値であれば(s46:YE
S)、変数ca_smに「FF FF FF 00(16進数)」をセッ
トする(s47)。
【0112】また、s45の処理で変数tempにセットさ
れている値が、「FF FF 00 00(16進数)」以上の値
であれば(s46:NO、s48:YES)、変数ca_s
mに「FF FF 00 00(16進数)」をセットする(s4
9)。また、s45の処理で変数tempにセットされてい
る値が、「FF FF 00 00(16進数)」より小さい値で
あれば(s46:NO、s48:NO)、変数ca_smに
「FF 00 00 00(16進数)」をセットする(s5
0)。
【0113】なお、本サブネットマスク算出処理におけ
るs41の処理からs50の処理を行う制御装置11
は、本発明におけるサブネットマスク算出手段として機
能するものである。 [第1実施形態の効果]このように構成されたネットワ
ークプリンタ1によれば、ネットワーク内を流れるパケ
ットから、ルータ20のIPアドレスを推定することが
できる。
【0114】また、図2におけるs21の処理で、ルー
タ20に割り当てられたIPアドレスがセットされた変
数ca_gwと、サブネットマスクがセットされた変数ca_sm
とからネットワークアドレスを算出することができる。
また、s23の処理で、推定されたルータ20のIPア
ドレス、サブネットマスクおよびネットワークアドレス
を表示装置14に表示することができる。特に、本プリ
ンタ1においては、ネットワークに関する設定を行う際
に、各入力欄(図3におけるA1からA3)に、推定さ
れたルータ20のIPアドレス、サブネットマスクおよ
びネットワークアドレスがあらかじめ入力された状態と
なっている。そのため、利用者は、入力欄の「IP Addre
ss」に入力されている値のうち、ホストアドレスに相当
する値のみを入力し直せばよいため、利用者への操作の
負担を軽減することができる。
【0115】また、図4におけるs31の処理で抽出さ
れた送信元MACアドレスおよび送信元IPアドレスの
対が過去に抽出されていない対である場合に、抽出され
た送信元MACアドレスに対応するアドレスリストに、
抽出された送信元IPアドレスが登録される。そのた
め、図2におけるs17の処理で、複数のIPアドレス
が登録されているアドレスリストに対応するMACアド
レスを、ルータ20のMACアドレスとして特定するこ
とができる。また、図6におけるs42の処理で、登録
されているIPアドレスが1種類だけのアドレスリスト
に登録されているIPアドレスを、ネットワークN1内
のネットワークデバイス間で送受信されるパケットのI
Pアドレスとして抽出することができる。
【0116】また、図6におけるs41の処理からs5
0の処理で、ネットワークN1内のネットワークデバイ
ス間で送受信されるパケットから抽出されたIPアドレ
スのセットされた変数IPnを利用してサブネットマスク
を算出することができる。よって、ネットワークN1内
のネットワークデバイス間で送受信されるパケットよ
り、他のネットワークN2から送信されてくるパケット
の数が多くても、ネットワークに関する設定項目である
サブネットマスクを従来よりも正確に推定することがで
きる。
【0117】[第2実施形態]ネットワークプリンタ
(以降、単にプリンタとする)2は、第1実施形態にお
けるネットワークプリンタ1と同様の構成であって、制
御装置11が実行する処理手順が一部異なっているた
め、この相違点についてのみ詳述することとする。
【0118】[制御装置11によるネットワーク設定処
理]まず、プリンタ1の備える制御装置11が実行する
ネットワーク設定処理を図7に基づいて説明する。この
ネットワーク設定処理は、第1実施形態における図2の
ネットワーク設定処理と処理手順が一部異なっているだ
けであるため、この相違点についてのみ詳述する。
【0119】まず、制御装置11は、パケット収集開始
処理を行う(s11)。次に、制御装置11は、タイマ
ーをスタートさせる(s12)。次に、制御装置11
は、タイマーがあらかじめ設定された時間に到達したか
どうかをチェックする(s13)。
【0120】このs13の処理において、タイマーが設
定された時間に到達していない場合(s13:NO)、
制御装置11は、パケットを受信するまで待機して(s
14:NO)、パケットを受信したら(s14:YE
S)、アドレスリスト作成処理を行う(s15)。
【0121】次に、制御装置11は、s15の処理で作
成されたアドレスリストのうち、2種類以上のIPアド
レスが登録されているアドレスリストが存在しているか
どうかをチェックする(s16)。このs16の処理
で、2種類以上のIPアドレスが登録されているアドレ
スリストが存在していれば(s16:YES)、制御装
置11は、2種類以上のIPアドレスが登録されている
アドレスリストに対応するMACアドレスから、このM
ACアドレスを持つネットワークデバイスに割り当てら
れているIPアドレスを特定する(s17)。
【0122】次に、制御装置11は、s17の処理で特
定されたIPアドレスを、ルータ20に割り当てられた
IPアドレスとして変数ca_gwにセットする(s1
8)。次に、制御装置11は、s15の処理で作成され
たアドレスリストのうち、1種類だけIPアドレスが登
録されているアドレスリストの数が所定の数以上存在し
ているかどうかをチェックする(s19)。
【0123】このs19の処理で、1種類だけIPアド
レスが登録されているアドレスリストの数が所定の数以
上存在している場合(s19:YES)、制御装置11
は、第1サブネットマスク算出処理を行う(s20)。
この処理は、第1実施形態の図2におけるs20の処理
(サブネットマスク算出処理)と同様の処理である。
【0124】一方、s19の処理で、1種類だけIPア
ドレスが登録されているアドレスリストの数が所定の数
以上存在していない場合(s19:NO)、制御装置1
1は、第2サブネットマスク算出処理を行う(s2
7)。この処理は、ルータ20のIPアドレスがセット
された変数ca_gwに基づいてサブネットマスクを算出
し、算出されたサブネットマスクを変数ca_smにセット
する処理である。なお、詳細な処理手順については、後
述の[制御装置11の第2サブネットマスク算出処理]
において説明する。
【0125】次に、制御装置11は、ネットワークアド
レスを算出し、変数ca_ipにセット(ca_ip ← (ca_gw)a
nd(ca_sm))する(s21)。こうして、s21の処理
を行った後、または、s16の処理で2種類以上のIP
アドレスが登録されているアドレスリストが存在してい
ない場合(s16:NO)、s13の処理に戻る。
【0126】その後、s13の処理からs21の処理が
繰り返し行われた後、s13の処理で、タイマーが設定
された時間に到達した場合(s13:YES)、制御装
置11は、パケット収集終了処理を行う(s22)。次
に、制御装置11は、表示装置14に、設定画面を表示
する(s23)。
【0127】次に、制御装置11は、入力パネル15が
操作されるまで待機する(s24:NO)。このs24
の処理で入力パネル15が操作された際(s24:YE
S)、この操作が設定ボタンB1を選択する操作である
場合(s25:YES)、設定画面の有する各入力欄に
入力された値をプリンタ1のネットワークに関する設定
項目として決定する(s26)。
【0128】そして、s26の処理を行った後、また
は、s24の処理で行われた操作が終了ボタンB2を選
択する操作である場合(s25:NO)、本ネットワー
ク設定処理を終了する。 [制御装置11の第2サブネットマスク算出処理]次
に、プリンタ1の備える制御装置11が実行するs27
に関するサブネットマスク算出処理を図8に基づいて説
明する。
【0129】まず、制御装置11は、変数ca_gwの最上
位バイトの値をチェックする(s61)。このs61の
処理で変数ca_gwの上位8ビットの値が、「192(1
0進数)」以上の値であれば(s62:YES)、変数
ca_smに「FF FF FF 00(16進数)」をセットする(s
63)。
【0130】また、s61の処理で変数ca_gwの上位8
ビットの値が、「128(10進数)」以上「191
(10進数)」以下の値であれば(s62:NO、s6
4:YES)、変数ca_smに「FF FF 00 00(16進
数)」をセットする(s65)。また、s61の処理で
変数ca_gwの上位8ビットの値が、「128(10進
数)」より小さい値である場合(s62:NO、s6
4:NO)、変数ca_smに「FF 00 00 00(16進数)」
をセットする(s65)。
【0131】なお、本サブネットマスク算出処理におけ
るs61の処理からs66の処理で、変数ca_smに所定
の値をセットする制御装置11は、本発明におけるサブ
ネットマスク算出手段として機能するものである。 [第2実施形態の効果]このように構成されたネットワ
ークプリンタ2によれば、第1実施形態におけるネット
ワークプリンタ1と同様の効果を得ることができ、さら
に、図8のs61の処理からs66の処理において、ル
ータ20のIPアドレスからサブネットマスクを算出す
ることができる。
【0132】[変形例]以上、本発明の実施形態につい
て説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限
定されず、このほかにも様々な形態で実施することがで
きる。例えば、本実施形態においては、本発明をプリン
タ1、2に適用した構成を例示したが、プリンタ1、2
以外のネットワークデバイスに適用してもよい。
【0133】また、本実施形態においては、図2におけ
るs23の処理で、設定画面の有する入力欄である「IP
Address」に、変数ca_ipを構成する各ビットを8ビッ
ト毎に10進数表示した値があらかじめ入力されるよう
に構成されている。このとき、あらかじめ入力された値
のうち、ホストアドレスに相当する部分を他の部分とは
異なる色で表示することによって、ホストアドレスに相
当する値の入力を利用者に促すように構成してもよい。
また、このs24の処理において、変数ca_ipを構成す
る各ビットのうち、ネットワークアドレスに対応するビ
ットのみを8ビット毎に10進数表示した値が「IP Add
ress」にあらかじめ入力された状態とし、ホストアドレ
スに対応する入力箇所には、例えば、「*」などの記号
を入力した状態としておくことによって、ホストアドレ
スに相当する値の入力を利用者に促すように構成しても
よい。
【0134】また、上記実施形態においては、図2にお
けるs23の処理で、設定画面の有する各入力欄に、推
定されたルータ20のIPアドレス、サブネットマスク
およびネットワークアドレスなどのパラメータが、入力
されるように構成されている。しかし、これらのパラメ
ータが、入力欄以外の領域に表示されるように構成して
もよい。
【0135】また、上記実施形態においては、図2にお
けるs23の処理で、設定画面の有する入力欄A3に、
推定されたネットワークアドレスが表示されるように構
成されているが、それに加えて更に、図6におけるs4
2の処理で、登録されているIPアドレスが1種類だけ
となっている全てのアドレスリストから抽出されたIP
アドレスを、ネットワークN1内で使用されているIP
アドレスとして入力欄以外の領域に表示するように構成
してもよい。この場合、利用者が、入力欄の「IP Addre
ss」にIPアドレスを入力する操作を実行する際、表示
されたIPアドレス以外のIPアドレスをプリンタ1の
IPアドレスとして設定すれば、ネットワークN1内で
既に使用されているIPアドレスを間違って設定してし
まうといったことが起こらない。
【0136】また、本実施形態においては、図4におけ
るs31の処理で、パケットの送信元MACアドレスお
よび送信元IPアドレスを抽出するように構成されたも
のを例示したが、このs31の処理で、パケットの送信
先MACアドレスおよび送信先IPアドレスを抽出する
ように構成してもよい。このように構成しても、本実施
形態と同様の作用、効果を得ることができる。
【0137】また、図6におけるs42の処理で、登録
されているIPアドレスが1種類だけとなっている全て
のアドレスリストから抽出されたIPアドレスを、ネッ
トワークN1内で使用されているIPアドレスとし、こ
のようなIPアドレスを除くネットワークN1内で使用
可能なIPアドレスを、入力欄以外の領域に表示するよ
うに構成してもよい。この場合、利用者が、入力欄の
「IP Address」にIPアドレスを入力する際、表示され
たIPアドレスをプリンタ1のIPアドレスとして設定
すれば、ネットワークN1内で既に使用されているIP
アドレスを間違って設定してしまうといったことが起こ
らない。
【0138】また、本実施形態においては、図2及び図
7におけるs13の処理によって、パケットの収集処理
を行う期間をタイマーにて管理するように構成したもの
を例示したが、当該ネットワーク設定処理を行うために
必要となるパケットを収集した時点で当該処理を終了す
る構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワークプリンタにより構成されるネット
ワークを示す図
【図2】第1実施形態におけるネットワーク設定処理の
処理手順を示すフローチャート
【図3】表示装置に表示された設定画面を示す図
【図4】第1実施形態におけるアドレスリスト作成処理
の処理手順を示すフローチャート
【図5】アドレスリストのデータ構造を示す図
【図6】第1実施形態におけるサブネットマスク算出処
理の処理手順を示すフローチャート
【図7】第2実施形態におけるネットワーク設定処理の
処理手順を示すフローチャート
【図8】第2実施形態における第2サブネットマスク算
出処理の処理手順を示すフローチャート
【図9】従来技術におけるネットワークの構成を示す図
【符号の説明】
1、2・・・ネットワークプリンタ、11・・・制御装
置、12・・・記憶装置、13・・・通信装置、14・
・・表示装置、15・・・入力パネル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが固有のMACアドレスを持って
    いる複数のネットワークデバイスに対して互いに異なる
    IPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス間
    でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネッ
    トワークにおいて、前記複数のネットワークデバイスの
    中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てられ
    たIPアドレスを推定するアドレス推定システムであっ
    て、 前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の
    内、当該パケットの送信先を示す送信先MACアドレス
    と、当該パケットの送信先を示す送信先IPアドレスと
    を対にして抽出する抽出手段と、 MACアドレスから、該MACアドレスによって特定さ
    れるネットワークデバイスに割り当てられたIPアドレ
    スを導き出すアドレス導出手段と、 前記抽出手段を介して抽出した複数のMACアドレスの
    内、対になっているIPアドレスが複数種類存在するM
    ACアドレスについて、前記アドレス導出手段を介して
    IPアドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレス
    を、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられているI
    Pアドレスであると推定するゲートウェイアドレス推定
    手段とを備えていることを特徴とするアドレス推定シス
    テム。
  2. 【請求項2】それぞれが固有のMACアドレスを持って
    いる複数のネットワークデバイスに対して互いに異なる
    IPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス間
    でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネッ
    トワークにおいて、前記複数のネットワークデバイスの
    中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てられ
    たIPアドレスを推定するアドレス推定システムであっ
    て、 前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の
    内、当該パケットの送信元を示す送信元MACアドレス
    と、当該パケットの送信元を示す送信元IPアドレスと
    を対にして抽出する抽出手段と、 MACアドレスから、該MACアドレスによって特定さ
    れるネットワークデバイスに割り当てられたIPアドレ
    スを導き出すアドレス導出手段と、 前記抽出手段を介して抽出した複数のMACアドレスの
    内、対になっているIPアドレスが複数種類存在するM
    ACアドレスについて、前記アドレス導出手段を介して
    IPアドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレス
    を、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられているI
    Pアドレスであると推定するゲートウェイアドレス推定
    手段とを備えていることを特徴とするアドレス推定シス
    テム。
  3. 【請求項3】MACアドレスに対応付けて1以上のIP
    アドレスが登録されるアドレスリストを、異なるMAC
    アドレス毎に作成する手段であり、前記抽出手段を介し
    て対にして抽出されたMACアドレスおよびIPアドレ
    スが過去に抽出されていない対である場合に、該MAC
    アドレスに対応するアドレスリストに当該対になってい
    るIPアドレスを登録するアドレスリスト作成手段を更
    に備え、 前記ゲートウェイアドレス推定手段は、前記アドレスリ
    スト作成手段により作成された前記アドレスリストに基
    づいて、対になっているIPアドレスが複数種類登録さ
    れているMACアドレスを決定し、該決定したMACア
    ドレスについて、前記アドレス導出手段を介してIPア
    ドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレスを、前
    記ゲートウェイデバイスに割り当てられているIPアド
    レスであると推定することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のアドレス推定システム。
  4. 【請求項4】前記抽出手段を介して抽出した複数のMA
    Cアドレスの内、対になっているIPアドレスが単一で
    あるMACアドレスを特定し、該特定したMACアドレ
    スと対になっているIPアドレスと、前記ゲートウェイ
    アドレス推定手段により推定された前記ゲートウェイデ
    バイスのIPアドレスとに基づいて、サブネットマスク
    を算出するサブネットマスク算出手段を備えている ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のアドレス推定システム。
  5. 【請求項5】前記サブネットマスク算出手段は、 IPアドレスと同じビット数で全てのビットが初期値と
    して1になっている値Aと、 前記ゲートウェイアドレス推定手段により推定された前
    記ゲートウェイデバイスのIPアドレスBと、 前記抽出手段を介して抽出した複数のMACアドレスの
    内、対になっているIPアドレスが単一であるMACア
    ドレスを1以上特定し、該特定したMACアドレスと対
    になっている1以上のIPアドレスCnとを利用して、 前記IPアドレスBと前記IPアドレスCnとの排他的
    論理和演算を行って値Dを算出する第1手順と、 該第1手順で算出された前記値Dの否定演算を行って値
    Eを算出する第2手順と、 該第2手順で算出された前記値Eと前記値Aとの論理積
    演算を行って値Fを算出する第3手順と、 該第3手順で算出された前記値Fを新たに前記値Aとす
    る第4手順と、 前記第1手順から第4手順を前記1以上のIPアドレス
    Cnの数に基づいて処理させる第5手順とを実行して、 最終的に前記第4手順において前記値Aとされた値をサ
    ブネットマスクとすることを特徴とする請求項4に記載
    のアドレス推定システム。
  6. 【請求項6】前記ゲートウェイアドレス推定手段により
    推定された前記ゲートウェイデバイスのIPアドレスに
    おける最上位バイトの値に基づいて、サブネットマスク
    を算出するサブネットマスク算出手段を備えていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    アドレス推定システム。
  7. 【請求項7】前記ゲートウェイアドレス推定手段により
    推定された前記ゲートウェイデバイスのIPアドレス
    と、前記サブネットマスク算出手段により算出された前
    記サブネットマスクとに基づいて、ネットワークアドレ
    スを算出するネットワークアドレス算出手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか
    に記載のアドレス推定システム。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
    アドレス推定システムを有し、ネットワークに関する設
    定項目の一つとして、少なくとも自身の属するネットワ
    ークにおけるゲートウェイデバイスのIPアドレスを設
    定する必要があるネットワークデバイスであって、 前記ゲートウェイアドレス推定手段により推定された前
    記ゲートウェイデバイスのIPアドレスを表示する表示
    手段を備えることを特徴とするネットワークデバイス。
  9. 【請求項9】請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の
    アドレス推定システムを有し、ネットワークに関する設
    定項目の一つとして、少なくとも自身の属するネットワ
    ークにおけるサブネットマスクを設定する必要があるネ
    ットワークデバイスであって、 前記サブネットマスク算出手段により算出されたサブネ
    ットマスクを表示する表示手段を備えることを特徴とす
    るネットワークデバイス。
  10. 【請求項10】請求項7に記載のアドレス推定システム
    を有し、ネットワークに関する設定項目の一つとして、
    少なくとも自身に割り当てられているIPアドレスを設
    定する必要があるネットワークデバイスであって、 前記ネットワークアドレス算出手段により算出されたネ
    ットワークアドレスを表示する表示手段を備えることを
    特徴とするネットワークデバイス。
  11. 【請求項11】請求項7に記載のアドレス推定システム
    を有し、ネットワークに関する設定項目の一つとして、
    少なくとも自身に割り当てられているIPアドレスを設
    定する必要があるネットワークデバイスであって、 前記抽出手段を介して抽出されたIPアドレスの内、前
    記ネットワークアドレス算出手段を介して算出されたネ
    ットワークアドレスが示すネットワークに属するネット
    ワークデバイスのIPアドレスに基づいた表示を行う表
    示手段を備えることを特徴とするネットワークデバイ
    ス。
  12. 【請求項12】それぞれが固有のMACアドレスを持っ
    ている複数のネットワークデバイスに対して互いに異な
    るIPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス
    間でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネ
    ットワークにおいて、前記複数のネットワークデバイス
    の中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てら
    れたIPアドレスを推定するアドレス推定方法であっ
    て、 前記複数のネットワークデバイスのうち、いずれかのネ
    ットワークデバイスが、 前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の
    内、当該パケットの送信先を示す送信先MACアドレス
    と、当該パケットの送信先を示す送信先IPアドレスと
    を対にして抽出して、 該抽出した複数のMACアドレスの内、対になっている
    IPアドレスが複数種類存在するMACアドレスについ
    て、該MACアドレスによって特定されるネットワーク
    デバイスに割り当てられたIPアドレスを導き出し、該
    導き出されたIPアドレスを、前記ゲートウェイデバイ
    スに割り当てられているIPアドレスであると推定する
    ことを特徴とするアドレス推定方法。
  13. 【請求項13】それぞれが固有のMACアドレスを持っ
    ている複数のネットワークデバイスに対して互いに異な
    るIPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス
    間でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネ
    ットワークにおいて、前記複数のネットワークデバイス
    の中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てら
    れたIPアドレスを推定するアドレス推定システムであ
    って、 前記複数のネットワークデバイスのうち、いずれかのネ
    ットワークデバイスが、 前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の
    内、当該パケットの送信元を示す送信元MACアドレス
    と、当該パケットの送信元を示す送信元IPアドレスと
    を対にして抽出して、 該抽出した複数のMACアドレスの内、対になっている
    IPアドレスが複数種類存在するMACアドレスについ
    て、該MACアドレスによって特定されるネットワーク
    デバイスに割り当てられたIPアドレスを導き出し、該
    導き出されたIPアドレスを、前記ゲートウェイデバイ
    スに割り当てられているIPアドレスであると推定する
    ことを特徴とするアドレス推定方法。
  14. 【請求項14】それぞれが固有のMACアドレスを持っ
    ている複数のネットワークデバイスに対して互いに異な
    るIPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス
    間でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネ
    ットワークにおいて、前記複数のネットワークデバイス
    の中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てら
    れたIPアドレスを推定するアドレス推定プログラムで
    あって、 前記複数のネットワークデバイスのうち、いずれかのネ
    ットワークデバイスに、 前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の
    内、当該パケットの送信先を示す送信先MACアドレス
    と、当該パケットの送信先を示す送信先IPアドレスと
    を対にして抽出する前記抽出手順と、 MACアドレスから、該MACアドレスによって特定さ
    れるネットワークデバイスに割り当てられたIPアドレ
    スを導き出すアドレス導出手順と、 前記抽出手順において抽出された複数のMACアドレス
    の内、対になっているIPアドレスが複数種類存在する
    MACアドレスについて、前記アドレス導出手順におい
    てIPアドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレ
    スを、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられている
    IPアドレスであると推定するゲートウェイアドレス推
    定手順とを実行させるためのアドレス推定プログラム。
  15. 【請求項15】それぞれが固有のMACアドレスを持っ
    ている複数のネットワークデバイスに対して互いに異な
    るIPアドレスを割り当て、前記ネットワークデバイス
    間でインターネットプロトコルを利用した通信を行うネ
    ットワークにおいて、前記複数のネットワークデバイス
    の中に含まれているゲートウェイデバイスに割り当てら
    れたIPアドレスを推定するアドレス推定プログラムで
    あって、 前記複数のネットワークデバイスのうち、いずれかのネ
    ットワークデバイスに、 前記ネットワーク内を流れるパケットに含まれる情報の
    内、当該パケットの送信元を示す送信元MACアドレス
    と、当該パケットの送信元を示す送信元IPアドレスと
    を対にして抽出する前記抽出手順と、 MACアドレスから、該MACアドレスによって特定さ
    れるネットワークデバイスに割り当てられたIPアドレ
    スを導き出すアドレス導出手順と、 前記抽出手順において抽出された複数のMACアドレス
    の内、対になっているIPアドレスが複数種類存在する
    MACアドレスについて、前記アドレス導出手順におい
    てIPアドレスを導き出し、該導き出されたIPアドレ
    スを、前記ゲートウェイデバイスに割り当てられている
    IPアドレスであると推定するゲートウェイアドレス推
    定手順とを実行させるためのアドレス推定プログラム。
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