JP2003188184A - 半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法 - Google Patents

半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法

Info

Publication number
JP2003188184A
JP2003188184A JP2001389425A JP2001389425A JP2003188184A JP 2003188184 A JP2003188184 A JP 2003188184A JP 2001389425 A JP2001389425 A JP 2001389425A JP 2001389425 A JP2001389425 A JP 2001389425A JP 2003188184 A JP2003188184 A JP 2003188184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deterioration
calculating
arithmetic processing
time
processing means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001389425A
Other languages
English (en)
Inventor
M Lee Peter
ピーター・エム・リー
Seiji Yoshida
省史 吉田
Kosuke Okuyama
幸祐 奥山
Katsuhiko Kubota
勝彦 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001389425A priority Critical patent/JP2003188184A/ja
Publication of JP2003188184A publication Critical patent/JP2003188184A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットキャリア劣化を回路シミュレーション
と並列に計算することによって、電圧ファイルを不要と
することができ、またシミュレーション速度を向上させ
ることができる半導体装置の設計技術を提供する。 【解決手段】 全体的なパフォーマンス変更を計算する
ための統合化システムであって、回路・ネットリストの
ライブラリ1と、このライブラリ1の各種情報を用いて
回路シミュレーションとトランジスタ動作変更シミュレ
ーションとを組み合わせて行う組み合わせシミュレータ
2と、劣化による遅延の回路動作の情報を格納する回路
動作ファイル3などから構成され、組み合わせシミュレ
ータ2には回路およびトランジスタ動作変更シミュレー
ションエンジン4,5が設けられ、回路シミュレータ
と、トランジスタ動作の変更を計算するためのシミュレ
ータとを組み合わせて1つのプログラムにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の設計
技術に関し、特にホットキャリア劣化を回路シミュレー
ションと並列に計算する方法および装置に適用して有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、半
導体装置の設計技術に関しては、以下のような技術が考
えられる。なお、以下において、参照する文献は次のと
おりである。
【0003】[Lee90]:P.M.Lee,“Modeling
and simulation of hot-carrier effects in MOS devic
es and circuits,”Ph.D.Thesis,University of Ca
lifornia, Berkeley,Electronics Research Laborato
ry Memorandum UCB/ERL M90/30, Apirl 1990. [Che99]:P.Chen,L.Wu,G.Zhang,and Z.L
iu,“A Unified Compact Scalable DId Model for Hot
Carrier Reliability Simulation,”IEEE publicatio
n, 1999. [Wo195]:R.Woltjer,G.M.Paulzen,H.G.P
omp,H.Lifka,and P.H.Woerlee,“Three hot-carr
ier degradation mechanisms in deep-submicron PMOSF
ET’s,” IEEE Trans. Electron Devices Vol.42,N
o.1,pp.109-114,January 1995. 1.全体的なパフォーマンス変更を計算するためのシス
テム 全体的なパフォーマンス変更の劣化をシミュレーション
するシステムは、常に2つの異なるプログラムに細分さ
れる。例えば、各トランジスタ/論理セル内の動作変更
を予想するシステムに外付けした回路シミュレータを使
用している。このような、回路シミュレータと、トラン
ジスタ動作の変更を計算するためのシミュレータとを別
々のプログラムとして設けたシステムの一例を図33に
示す。
【0004】図33において、システムは、回路のデー
タ、各回路間を接続する結線データなどの各種情報を格
納する回路・ネットリストのライブラリ1と、このライ
ブラリ1の各種情報を用いて回路シミュレーションを行
う回路シミュレータ101と、回路シミュレーション結
果の電圧波形情報を格納する電圧ファイル102と、電
圧ファイル102の電圧波形情報を用いてトランジスタ
動作の変更を計算するための劣化シミュレーションを行
う劣化シミュレータ103と、劣化による遅延の回路動
作の情報を格納する回路動作ファイル3などから構成さ
れている。
【0005】このシステムにおいては、回路・ネットリ
ストのライブラリ1の各種情報を用いて、回路シミュレ
ータ101により回路シミュレーションを行い、このシ
ミュレーション結果の電圧波形情報を電圧ファイル10
2に格納する。さらに、電圧ファイル102の電圧波形
情報を用いて、劣化シミュレータ103によりトランジ
スタ動作の変更を計算するための劣化シミュレーション
を行い、この結果を回路・ネットリストのライブラリ1
に格納する。再度、回路・ネットリストのライブラリ1
の各種情報を用いて、回路シミュレータ101により回
路シミュレーションを行い、このシミュレーション結果
を劣化による遅延の回路動作の情報として回路動作ファ
イル3に格納する。
【0006】2.各トランジスタの動作変更を計算する
モデル 2−1.基本概念 ホットキャリアの劣化は、電圧ストレスによるトランジ
スタI−V特性の変更を示す。劣化を加速する高バイア
ス電圧のデバイスストレスが生じるため、動作の変化を
適当な時間で測定することができる。劣化検出の項目は
いくつかあるが、その典型的な1つは、確実に定義した
Vgs、Vds、Vbsバイアス電圧(例えば、Vgs
=Vcc、Vds=Vcc/2、Vbs=0)、ドレイ
ン電流劣化率ΔIds/Ids0である。ΔIdsは、
ストレスの進行に従ったドレイン電流の変化である。ロ
グ−ログスケールにおいて、ストレス時間に対するΔI
ds/Ids0で示した場合、一般に、図34に示すよ
うな直線特性が見られる。
【0007】図34は、一般的な劣化−ストレス時間動
作の一例を示すグラフである。図34に示すような力−
法則関係を使用してデータをモデリングすることができ
る。一般に、nは0.2〜0.8の範囲内にある。
【0008】ここで、図34のDfで示す特定の劣化レ
ベルを、デバイスの寿命τを定義するための劣化のレベ
ルとして定義することができる。つまり、劣化レベルD
fに関連するデバイスの寿命はτであるということであ
る。この2つの間(Deg=Dfであればt=τ)を転
換するために、力−法則(式(1))を用いて、劣化モ
デルをデバイスの寿命τまたは実際のデバイスの劣化
(例えば、この場合はΔIds/Ids0)のいずれか
に関連して定義することができる。
【0009】
【数10】
【0010】または、Dfおよびτの表記を用いて、デ
バイスの寿命の定義と式(1)、Df=Aτnから以下
のように示して定義することもできる。
【0011】
【数11】
【0012】2−2.NMOSFETデバイス 例えば、NMOSFETのホットキャリアモデルは、ド
レインと基板電流に基づいて、NMOSFETトランジ
スタの劣化を計算するものである。これは物理に基づい
たモデルである。
【0013】
【数12】
【0014】なお、τ:デバイス寿命、Ids:ドレイ
ン電流、Isub:基板電流、m,B:パラメータ、を
それぞれ示す(文献[Lee90]参照)。
【0015】2−3.PMOSFETデバイス例えば、
PMOSFETのホットキャリアモデルは、基本的には
2つのモデル がある。その内の1つを、以下の式(10)に示す。
【0016】
【数13】
【0017】なお、Ids:ドレイン電流、Isub:
基板電流、Igs:ゲート電流、W:デバイスチャネル
幅、t:時間、Wb,Hb,Wg,Hg,mb,mg:
測定から抽出したパラメータ、をそれぞれ示す(文献
[Lee90]参照)。
【0018】3.デバイス劣化を計算する実行の流れ 図35は、前記1.全体的なパフォーマンス変更を計算
するためのシステムにおける、デバイス劣化計算の実行
の流れを示す。一般に、回路・ネットリストのライブラ
リ1の各種情報を用いて回路シミュレータ101により
回路シミュレーションを行い、この結果の電圧波形デー
タを電圧ファイル102に格納し、この電圧波形データ
を用いて劣化シミュレータ103によりホットキャリア
の劣化シミュレーションを行う。このように、回路・ネ
ットリストのライブラリ1の各種情報を用いる回路シミ
ュレーションと、電圧ファイル102の電圧波形データ
を用いる劣化シミュレーションは、個別のシミュレータ
で実行される。電圧波形データの移動は電圧ファイル1
02を介して行う。そして、劣化による遅延の回路動作
の情報は回路動作ファイル3に格納する。
【0019】なお、トランジスタの劣化シミュレーショ
ンに関する技術としては、例えば特開平11−1353
88号、特開平11−97676号、特開平6−168
293号、特開平10−228497号、特開平11−
219380号、特開平8−31893号の各公報に記
載される技術などが挙げられる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記のよ
うな半導体装置の設計技術について検討した結果、以下
のようなことを明らかとした。
【0021】前記1.全体的なパフォーマンス変更を計
算するためのシステム、前記3.デバイス劣化を計算す
る実行の流れ、に伴う問題は、(1)大規模な回路の場
合、電圧ファイルが非常に大きくなり、全体の実行が連
続的に進行しなくなる。(2)電圧ファイルが大きくな
ると、この電圧ファイルに対する書き込み/読み出しに
時間がかかり、TATが長くなる。
【0022】また、前記2−2.NMOSFETデバイ
スのモデルに伴う問題は、(1)モデルが複雑である。
Ids用のモデルとIsub電流を使用する必要があ
る。つまり、(a)シミュレータのサポートが困難であ
り、(b)シミュレーション中の計算時間が長い。
(2)このモデルの、各依存性を示す部分が互いに内部
関連しているため、このモデルを全てのバイアス依存性
およびLgに適合させることが非常に困難である。
【0023】また、前記2−3.PMOSFETデバイ
スのモデルに伴う問題は、(1)全てのPMOSFET
のホットキャリア機構を考慮していない。(2)NMO
SFETモデルと類似して、様々なモデル(Ids、I
sub、Igs)を用いてデバイス電流を決定しなけれ
ばならない。これ以外にも、モデル自体が複雑である。
【0024】そこで、本発明の目的は、ホットキャリア
劣化を回路シミュレーションと並列に計算することによ
って、電圧ファイルを不要とすることができ、またシミ
ュレーション速度を向上させることができる半導体装置
の設計技術を提供することにある。
【0025】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0026】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0027】本発明は、2つの部分から構成されてい
る。(1)回路/システムの全体パフォーマンスを変更
するために、回路/システム内の各トランジスタまたは
各論理セルの劣化を計算し、次に、この劣化した動作を
中央回路/システムに付加する統合化システム。これが
本発明の主要部分である。(2)前記(1)で説明し
た、各トランジスタ/論理セルの劣化した動作を予想す
る統合化システムにおいて実現される計算およびモデリ
ング方法論。
【0028】すなわち、本発明による半導体装置のシミ
ュレーション方法は、第1時刻での信号の回路シミュレ
ーションを第1演算処理手段で計算して、第1時刻での
信号に対応した劣化度を第2演算処理手段で計算する間
に、第1時刻から所定の時間経過した第2時刻での信号
の回路シミュレーションの第1演算処理手段の計算を並
列して実行するものである。さらに、第1時刻での信号
に対応した劣化度を、回路毎に分割して第2演算処理手
段と他の演算処理手段とで並列して計算するようにした
ものである。
【0029】また、本発明による劣化度/劣化パラメー
タの計算方法は、半導体装置の劣化度をバイアス電圧お
よびデバイス形状を用いて計算する演算処理手段によ
り、NMOSFETの寿命τの計算を式(3)〜式
(9)で求め、前記寿命τから劣化度Degを式(1
a)で求めるものであり、さらに半導体装置の劣化パラ
メータをバイアス電圧およびデバイス形状を用いて計算
する演算処理手段により、劣化度Degから劣化パラメ
ータPを式(21)で求めるようにしたものである。な
お、各式は発明の実施の形態において参照することがで
きる。
【0030】また、本発明による劣化度/劣化パラメー
タの計算方法は、半導体装置の劣化度をバイアス電圧お
よびデバイス形状を用いて計算する演算処理手段によ
り、PMOSFETの劣化度Degを式(11)で求
め、このうち、電子トラップモードの劣化度DegET
を式(12)〜式(14)、界面状態モードの劣化度D
egSSを式(15)〜式(17)、ホールトラップモ
ードの劣化度DegHTを式(18)〜式(20)でそ
れぞれ求めるものであり、さらに半導体装置の劣化パラ
メータをバイアス電圧およびデバイス形状を用いて計算
する演算処理手段により、劣化度Degから劣化パラメ
ータPを式(21)で求めるようにしたものである。な
お、各式は発明の実施の形態において参照することがで
きる。
【0031】さらに、本発明による半導体装置の設計方
法は、前述した半導体装置のシミュレーション方法、N
MOSFETに関する劣化度/劣化パラメータの計算方
法、PMOSFETに関する劣化度/劣化パラメータの
計算方法、を組み合わせて実現するようにしたものであ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0033】1.全体的なパフォーマンス変更を計算す
るための統合化システム 本発明の一実施の形態の、全体的なパフォーマンス変更
を計算するための統合化システムの構成の一例を説明す
る。図1は、回路シミュレータと、トランジスタ動作の
変更を計算するためのシミュレータとを組み合わせて、
1つのプログラムにした統合化システムを示す構成図で
ある。
【0034】図1において、本実施の形態の統合化シス
テムは、回路のデータ、各回路間を接続する結線データ
などの各種情報を格納する回路・ネットリストのライブ
ラリ1と、このライブラリ1の各種情報を用いて回路シ
ミュレーションとトランジスタ動作変更シミュレーショ
ンとを組み合わせて行う組み合わせシミュレータ2と、
劣化による遅延の回路動作の情報を格納する回路動作フ
ァイル3などから構成されている。組み合わせシミュレ
ータ2には、回路シミュレーションエンジン4と、トラ
ンジスタ動作変更シミュレーションエンジン5が設けら
れている。
【0035】このシステムにおいては、回路・ネットリ
ストのライブラリ1の各種情報を用いて、組み合わせシ
ミュレータ2の回路シミュレーションエンジン4により
回路シミュレーションを行い、これと並行して、シミュ
レーション結果の電圧波形情報を用いて、トランジスタ
動作変更シミュレーションエンジン5によりトランジス
タ動作の変更を計算するためのシミュレーションを行
い、このシミュレーション結果を劣化による遅延の回路
動作の情報として回路動作ファイル3に格納する。
【0036】なお、この統合化システムは、特に限定さ
れるものではないが、例えばCADやDAと呼ばれる計
算機ソフトウェアなどを用いたワークステーション上に
構築され、一般的な、システム全体の制御・演算処理を
司るCPU(演算処理手段)などの演算処理装置、デー
タや制御・演算処理プログラムを記憶するハードディス
ク、ROMやRAMなどの記憶装置を内蔵した本体と、
ディスプレイなどの表示装置と、キーボードやマウスな
どの入力装置と、DVD−ROMやCD−ROMなどの
記憶媒体が挿抜可能な補助記憶装置などから構成されて
いる。
【0037】例えば、ライブラリ1の情報は記憶媒体に
格納されており、半導体装置の設計時にワークステーシ
ョン上に読み出されて処理される。回路シミュレーショ
ンエンジン4およびトランジスタ動作変更シミュレーシ
ョンエンジン5からなる組み合わせシミュレータ2は、
演算処理プログラムとして記憶装置に格納され、このシ
ミュレーション用のプログラムに従い演算処理手段であ
るCPUの制御により各シミュレーションが実行され
る。この演算処理の途中のデータは、その都度、記憶装
置に格納される。回路動作ファイル3は、データとして
記憶装置に格納される。また、後述する各デバイスモデ
ルについての計算(式(1)〜式(21))なども、モ
デル計算用のプログラムに従い演算処理手段であるCP
Uの制御によって実行される。
【0038】本実施の形態の統合化システムでは、回路
シミュレーションエンジン4と、トランジスタ動作変更
シミュレーションエンジン5とを組み合わせて、組み合
わせシミュレータ2として1つのプログラムにして実現
していることにより、以下のような利点がある。
【0039】(1)電圧波形情報を格納するための中間
ファイルが不要となる。従って、ハードディスクに要す
るスペースが大幅に減少し、また、情報をディスクから
読み書きする必要がないため、シミュレーション速度が
加速する。
【0040】(2)トランジスタ動作変更シミュレーシ
ョンを回路シミュレーションと並列して行うことが可能
となる。従って、複数のCPUワークステーションを使
用する際にシミュレーション速度が加速する。
【0041】2.各トランジスタの動作変更を計算する
モデル 2−1.NMOSFETデバイス 各トランジスタの動作変更を計算するモデルとして、N
MOSFETデバイスのモデルを説明する。図2〜図4
は、デバイス寿命τのVgs、Vds、Lg依存をそれ
ぞれ示すグラフである。
【0042】本実施の形態において、提案するNMOS
FETデバイス用のホットキャリアモデルは、より容易
なパラメータ抽出およびより優れたデータフィッティン
グが可能な経験的モデルである。特に、Vgs(バイア
ス電圧)、Vds(バイアス電圧)、Lg(チャネル
長)劣化依存性(デバイス寿命)を正確に適合させるこ
とが可能である。これは、モデルを、これら3つの量か
らデバイスの寿命に直接適合するためである。これを、
式(3)〜式(9)を用いて説明する。
【0043】
【数14】
【0044】なお、式(5)、式(6)は、新規な技術
の部分であり、式(8)、式(9)は一般に知られた原
理から適用した部分である。
【0045】図2〜図4に示すように、デバイス寿命τ
は、Vgs、Vds、Lgにそれぞれ依存している。図
2は、式(5)のf1(Vgs)で示したデバイス寿命
τのVgs依存性を示し、この特性への適合が新規な技
術である。図3は式(8)のf2(Vds)で示したデ
バイス寿命τのVds依存性、図4は式(9)のf3
(Lg)で示したデバイス寿命τのLg依存性をそれぞ
れ示している。具体的な説明は後述する。
【0046】2−2.PMOSFETデバイス 各トランジスタの動作変更を計算するモデルとして、P
MOSFETデバイスのモデルを説明する。図5〜図1
9は、PMOSFETデバイスのモデルを各構成要素に
基づいて示すグラフであり、詳細はそれぞれについて後
述する。
【0047】本実施の形態において、提案するPMOS
FETデバイス用のホットキャリアモデルは、既存のモ
デルにバイアス依存性の構成要素を追加したものであ
る。既存のモデルは、劣化を3つの構成要素、すなわち
電子トラッピング、ホットホール界面状態、ホットホー
ルトラッピング機構に分類している。これらの分類機構
について、式(11)〜式(20)を用いて説明する
(文献[Wo195]参照)。
【0048】NMOSFETホットキャリアモデルの場
合と同様に、異なる機構用のモデルとバイアス電圧は独
立した要素として実現される。これにより、新規な機構
の実現が容易になる。
【0049】全体の劣化Deg(例えば、NMOSFE
Tの場合で定義したように、Deg=ΔIds/Ids
0)は、式(11)で求めることができる。
【0050】
【数15】
【0051】電子トラップモードの劣化DegETは、
式(12)〜式(14)で求めることができる。
【0052】
【数16】
【0053】界面状態モードの劣化DegSSは、式
(15)〜式(17)で求めることができる。
【0054】
【数17】
【0055】ホットトラップモードの劣化DegHT
は、式(18)〜式(20)で求めることができる。
【0056】
【数18】
【0057】ここで、劣化Degの定義は、Deg>0
が正の劣化を意味するようになされている。つまり、Δ
Ids<0、または電流が減衰した場合、ΔIds/I
ds0劣化についてDeg>0となる。電子トラップモ
ードでは、式(12)の前にマイナスの記号がある。こ
れは、デバイスパフォーマンスの拡大を意味する。つま
り、ドレイン電流劣化の場合には、ΔIds>0、また
はドレイン電流が増加する。
【0058】要約すると、この場合の新規な技術は、式
(13)、式(16)、式(19)のデバイス寿命τ項
について、また、式(12)、式(15)、式(18)
の既存の技術モデルについて、バイアスおよびデバイス
形状依存性のモデルを実現し、また、ある場合において
は(中間状態モデル)、電力法則項nssにバイアス依
存を追加する(式(17))。図5〜図7は、既存の技
術モデルの測定データへの適合を示し、一方、図8〜図
14は、ここで新規な技術として提示している新規モデ
ルへの適合を示している。最後に、図15〜図19は、
1組のみのパラメータセットを使用して、様々なストレ
ス性のバイアス状態での、ストレス時間に対するデバイ
ス劣化への適合を示す。1組のパラメータセットを使用
した、このデータの適合は、新規な技術のモデルを用い
なければ実施できない。
【0059】図5は、電子トラッピングおよびインター
フェース状態における、式(12)と式(15)の混合
を表し、既存の技術である。この図5は、低いVgsの
場合の、ストレス時間に対するΔIds/Ids0劣化
を示すグラフである。この場合、ΔIds/Ids0は
負であり、ホットホール注入が電子注入に対して優勢で
あることを示している。しかしながら、電子注入の実施
の結果である若干の湾曲がある。
【0060】図6は、インターフェース状態における式
(15)を表し、既存の技術である。この図6は、中程
度のVgsの場合の、ストレス時間に対するΔIds/
Ids0劣化を示すグラフである。ΔIds/Ids0
は、ホットホール界面状態モデルのみを使用したモデリ
ングを可能にする、直線性状を呈している。
【0061】図7は、ホールトラッピングにおける式
(18)を表し、既存の技術である。この図7は、高い
Vgsの場合の、ストレス時間に対するΔIds/Id
s0劣化を示すグラフである。ΔIds/Ids0は、
このホットホールトラッピング方式に若干の湾曲を呈し
ている。この動作は、ホットホールトラッピングモデ
ル、式(18)によってのみモデリングされる。
【0062】図8は、式(13)を表し、新規な技術で
ある。この図8は、ストレスVgsに対するホットエレ
クトロン注入寿命τETを示すグラフであり、式(1
3)への、ログ−ログスケールにおける直線適合を示
す。
【0063】図9は、式(16)を表し、新規な技術で
ある。この図9は、Vgsに対するホットホール界面状
態寿命τssを示すグラフであり、NMOSFETの劣
化に類似した放射状の動作を示す。
【0064】図10は、式(17)を表し、新規な技術
である。この図10は、Vgdに対するホットホール界
面状態スロープパラメータnssを示すグラフであり、
直線適合を示している。
【0065】図11は、式(16)を表し、新規な技術
である。この図11は、1/Vdsに対するホットホー
ル界面状態寿命τssを示すグラフであり、ログ−ログ
形式における直線適合を示している。
【0066】図12は、式(16)を表し、新規な技術
である。この図12は、Lgに対するホットホール界面
状態寿命τssを示すグラフであり、ログ−ログ形式に
おける直線適合を示している。
【0067】図13は、式(19)を表し、新規な技術
である。この図13は、Vgsに対するホットホールト
ラッピング寿命τHTを示すグラフであり、ログ−ログ
スケールにおける直線適合を示している。
【0068】図14は、式(19)を表し、新規な技術
である。この図14は、Vdsに対するホットホールト
ラッピング寿命τHTを示すグラフであり、Vds=0
Vにおける、Vds<0Vのログ−線形スケールにおけ
る適合を示している。
【0069】図15は、式(11)〜式(20)の内の
モデルを1つ用いた劣化の予想を表す。これは、Vgs
stressのストレス時間に対する劣化を1つのパラ
メータとして示すグラフである。
【0070】図16は、式(11)〜式(20)の内の
モデルを1つ用いた劣化の予想を表す。この図は、高い
Vgsstressの場合を表しているので、主にホッ
トエレクトロンとホットホール界面状態モデル(式(1
1)〜式(17))で有効となる。これは、Vdsst
ressのストレス時間に対する劣化を1つのパラメー
タとして示すグラフである。
【0071】図17は、式(11)〜式(20)のモデ
ルを1つ用いた劣化の予想を表す。これは、Lgのスト
レス時間に対する劣化を1つのパラメータとして示すグ
ラフである。
【0072】図18は、式(11)〜式(20)の内の
モデルを1つ用いた劣化の予想を表す。この図は、低い
Vgsstressの場合を表しているので、主にホッ
トホールモデル(式(11),式(18)〜式(2
0))で有効となる。これは、Vdsstressのス
トレス時間に対する劣化を1つのパラメータとして示す
グラフである。
【0073】図19は、式(11)〜式(20)の内の
モデルを1つ用いた劣化の予想を表す。これは、Vgs
stressのストレス時間に対する劣化を1つのパラ
メータとして示しており、Vdsstress=0であ
る場合のグラフである。
【0074】3.劣化したI−V・MOSFET動作の
モデリング劣化したI−V・MOSFET動作のモデリ
ングを説明する。図20は、前述のモデルを用いて計算
することができる、モデルパラメータ対劣化(例えばΔ
Ids/Ids0)の依存性を示すグラフである。
【0075】前述したように、劣化モデルは、時間に対
する特定のデバイス特性(例えば、Vgs=Vcc、V
ds=Vcc/2におけるドレイン電流)の劣化量を予
想する。ここでは、劣化後における全体のMOSFET
・I−V動作を予想する方法論について、前記のように
して算出した劣化を用いて説明する。
【0076】この概念の背後にある考えは、I−V曲線
の形状の変化を予想するために、特定のMOSFETモ
デルパラメータの値を変更することである。パラメータ
の選択は、デバイスの劣化した特性に従って変えること
ができる。一般には、全てのパラメータの値が変更され
ることはなく、いくつかのパラメータは初期のデバイス
から得た値にとどまる。
【0077】基本的な方法論は次のとおりである。
【0078】(1)初期のMOSFETデバイスからI
−V曲線を測定する。初期のモデルパラメータのセット
を抽出する。
【0079】(2)デバイスにストレスを印加する。
【0080】(3)ストレスを印加したMOSFETデ
バイスからI−V曲線を測定する。この劣化したI−V
特性から、選択したモデルパラメータのセットを抽出す
る。残りのパラメータ値はそのままにしておく。
【0081】(4)パラメータ対ストレスの適切な依存
性が得られるまで、ステップ(2)とステップ(3)を
繰り返す。
【0082】これまでに、初期の場合と、連続的且つま
すますストレス印加されるデバイスの各々とについての
パラメータ値を入手した。各ストレスポイントに、前記
において予想されたものと同タイプの劣化を指定するこ
とができる。そのため、図20に示すような曲線を作成
することができる。
【0083】図20における特性を、次の式(21)を
用いてモデリングすることができる。
【0084】
【数19】
【0085】ここで、P0は初期のパラメータ値、Pは
劣化=Degにおける劣化パラメータ値、P.CとP.
Sは図20から抽出したパラメータである。この方法で
は、使用者がネットリストにP0、P.C、P.Sを供
給すると、シミュレータが前述のモデルを用いて劣化D
egを計算することができ、次に、劣化した回路動作を
シミュレートするために、式(21)を用いて、回路内
にある全てのトランジスタの各々について、劣化したモ
デルパラメータを連続して見つけることができる。この
方法論には、モデルが使用のデバイスモデルから独立し
ているという利点がある。
【0086】なお、劣化したデバイス動作を予想する既
存の技術の方法論には、これ以外にも2つある。1つ
は、電力−法則方法論である。これは、補間法、または
図20の測定データの最小二乗回帰を用いてパラメータ
を計算する点を除いて、新規な技術と類似したアプロー
チを行う。式の適合は行わない。この欠点は、(1)デ
ータ内のノイズによって結果が影響される。(2)各パ
ラメータについての図20の各点を記憶しなければなら
ないため、予想に必要なデータ量が多量になってしま
う。(3)最小二乗回帰について、式(21)のP.S
値を伴う電力−法則動作のシミュレーションが行えない
(文献[Lee90]参照)。
【0087】他の1つは、ΔIdsモデルである。この
モデルは、Idsの代わりにDIdsを予想する。この
欠点は、(1)モデルの形式のために、正確性に欠け
る。これに対して、本発明では、劣化した動作に抽出す
るパラメータのサブセットを変更することで柔軟性を維
持することができる(文献[Che99]参照)。
【0088】4.各トランジスタの動作変更を計算する
モデルの詳細 4−1.NMOSFETのホットキャリア劣化モデルお
よび劣化ピークのシフト 各トランジスタの動作変更を計算するモデルの詳細とし
て、NMOSFETのホットキャリア劣化モデルおよび
劣化ピークのシフトを説明する。前述した式(5)、式
(6)は、本発明における新規な技術の1つを表してい
る。これらの式はデバイス寿命τおよびそのNMOSF
ETゲート電圧Vgsへの依存性をモデリングする。こ
の基本特性は、前述した図2に示すものである。ここで
は、図2に示すダブルハム特性を適合するために、式
(5)中のVgsに関連した第4多項式を使用してい
る。
【0089】さらに、式(5)、式(6)には、Vpで
示すτ−Vgs曲線のピークシフトを導入している。こ
れは、以下の図21に示すように、ドレイン電圧Vds
が変更した際の曲線の変換をモデリングするためのもの
である。
【0090】図21は、図2のτ対Vgs曲線であり、
Vdsが増加した際に、曲線が拡大し、より高いVgs
に変換することを示している。図21では、劣化ピーク
(またはτ最小)、Vdsがより高くなるに従い、より
高いVgsへ変換する。すなわち、Vdsが増加する
と、τ対Vgs曲線が拡大すると同時に、より高いVg
sへ変換する。
【0091】この拡大と変換を可能にするために、式
(5)に示すように、第4多項式中のスケーリング要素
Vp0/Vpを採用した。このスケーリング要素は、V
gsの依存性を表すものである。ここで、VpとVp0
の意味は次のとおりである。
【0092】Vp=特定のVdsについてデバイス寿命
τが最小である場合のVgs。従って、式(6)に示す
ように、VpはVdsに依存する。
【0093】Vp0=パラメータCC、DD、EE、F
Fが抽出されたVds値についてデバイス寿命τが最小
である場合のVgs。
【0094】上述の定義に従うために、式(5)におけ
るスケーリング要素を指定している。すなわち、Vds
が、CC−FFパラメータが抽出されたVdsと等しい
値にある場合、Vp=Vp0であり、スケーリング要素
がドロップアウトし、式(5)のVgsに単純な第4多
項式が生じる。
【0095】次に、式(6)を使用して、Vdsが増加
した際の、曲線のより高いVgsへの変換をモデリング
する。Vdsに関連したVpの一般的な動作を図22に
示す。
【0096】図22は、VpのVdsへの依存性を示
す。Vdsの増加と共に、Vpが単調に増加する。Vd
s=0である場合、VpがVthに対して飽和する。
【0097】例えば、Vdsが増加するとVpも増加す
る。これは、式(5)のVp0/Vp要素が減少すると
いうことである。つまり、Vgsのτへの感度が減少す
るということであり、すなわち、τを変更するにはVg
sをさらに変化させる必要があるということである。つ
まり、曲線は、より高いVgsに変換するに従って拡大
していく。
【0098】4−2.NMOSFETのパラメータ抽出
方法論 NMOSFETのパラメータ抽出方法論を説明する。こ
こでは、前述した式(3)〜(9)のNMOSFETデ
バイス劣化モデルと、前述した式(21)の劣化したI
−Vパラメータについてのパラメータ抽出方法論を説明
する。
【0099】NMOSFETデバイス劣化モデルパラメ
ータ抽出について、式(3)は、乗算した指数関数(つ
まり、指数関数の指数を加えたもの。式(4))を用い
て、デバイス寿命τのバイアスおよびチャネル長Lg依
存性を示している。バイアス依存性Vgs、Vds、L
gの各々は個別の指数を使って分けられているので、そ
れぞれ独立して抽出することができる。
【0100】まず第1に、より簡単な言葉で説明する
と、Vds依存性の抽出は、前述した図3に示すIn
(τ)のスロープ対1/Vds曲線を抽出することで行
うことができる。スロープはBBパラメータになる。
【0101】Lg依存性はさらに、In(τ)対1/L
g曲線(前述した図4)からも抽出することができる。
スロープは、GGパラメータ(式(6))と等しくな
る。
【0102】次に、複雑なVgs依存性パラメータ(C
C、DD、EE、FF)およびVdsピークシフトパラ
メータ(PKSとPKL、関連するVthパラメータH
VTO、HKB0、HPHI、HKD)を抽出する。ま
ず、Vbs、Vdsに関連するVth依存性を測定する
ことで、Vthパラメータを単純に抽出する。一般に、
MOSFETドレイン電流モデルについて既に抽出した
パラメータを、この式を適合するために使用または変換
することが可能である。一般に、ビルトイン電位を示す
HPHIを、例えば0.6Vに固定することができる。
このモデルは、Vthのいかなる特定の形式も呈さず、
また、このモデルと共に、Vthのあらゆるモデルを使
用することが可能である。
【0103】次に、PKSとPKLパラメータを抽出す
る。理想的な状況は、前記図21に示すように、異なる
Vdsに図2のτ−Vgs曲線を描くものである。続い
て、最小τが測定でき、前記図22の特性を有するVg
sを描くことができる。これが終わると、式(6)と、
Vthのモデルを用いて、パラメータPKSとPKLを
抽出することができる。
【0104】実際には、この方法は、デバイスのストレ
ス測定(前記図2〜図4の各データポイントにつき1〜
数時間を要する)の実施が強制されるため、非常に時間
を消費する工程となってしまう。この方法論をより実用
的にするために、基板電流がピーク(基板内に流れる電
流。図23)となるVgsを測定することで、このピー
ク電圧を概算した。図24は、基板電流Isubと、そ
のデバイス寿命τとの近似関係を示す。
【0105】図23は、NMOSFETトランジスタの
断面図(断面表示省略)であり、ドレイン電流Idsと
基板電流Isubが流れる場所を示している。
【0106】図24は、互いに重なり合った、基板電流
Isubとデバイス寿命τ対Vgsを示す。
【0107】さらに、Isubのピークは、図25に示
すように、Vdsがより高くなるに従って、τとほぼ同
じ形でより高いVgsへと変換する。
【0108】図25は、互いに重なり合った基板電流I
subを示す。
【0109】次に、全体に数日から数週間かけて、複数
のデバイスにストレスを印加しながら各デバイスストレ
スでデータを抽出するのではなく、1つのデバイスのI
−V特性を数分かけて測定することによりVpを抽出す
ることができる。
【0110】最後に、前記図2に示すように、特定のV
dsについてτ対Vgsを測定する。この特定のVds
のVpは、Vp0と指定される。最終的に、最小二乗適
合、反復解法などのような任意の一般的な方法を用い
て、図2からパラメータCC、DD、EE、FFを抽出
する。
【0111】4−3.MOSFET劣化I−Vパラメー
タ抽出 MOSFET劣化I−Vパラメータ抽出を説明する。劣
化したI−Vの予想については、前述において簡略的に
述べているが、ここでは詳細に、この方法論について図
26により説明する。図26は、劣化モデルパラメータ
を抽出する様子を示す図である。
【0112】まず第1に、ストレスを印加していない初
期のデバイスからデバイスモデルパラメータ(パラメー
タVTH0など)を抽出する。例えば、VTH0パラメ
ータについて、VTH0(0)と表すことができる。こ
れは、通常の回路シミュレーションに使用する通常の抽
出手順である。Degは、前述の式(1)で定義したと
おりの劣化である。劣化モデルパラメータを抽出するた
めに、このデバイスにストレスをx1分間印加し、この
時点で、現在劣化しているデバイスI−V曲線を測定
し、再びデバイスモデルパラメータを抽出する。ここ
で、1サブセットのパラメータのみを再抽出し、残りの
パラメータを初期(Deg=0)値に設定することで複
雑性を緩和する。例えば、この時点で抽出したVTH0
をVTH0(Deg1)と示すことができる。次に、こ
のデバイスをさらにx2分間、x3分間というように、
ストレスを印加して劣化しているデバイスI−V曲線を
測定することができ、その後、モデルパラメータを再抽
出することができる。この方法では、モデルパラメータ
のDegへの依存性を得ることができる。
【0113】次に、図26で抽出したモデルパラメータ
について、前記図20の右側に示すような図を得ること
ができる。続いて、Degに対する初期のパラメータと
劣化したパラメータ間のパラメータ差異を曲線で示すこ
とができる。例えば、VTH0について図27が得ら
れ、ここで、ΔVTH0(Deg)=VTH0(De
g)−VTH0(0)である。図27に示すように、こ
の曲線をログ−ログスケールで示した場合、前述した式
(21)のパラメータVTH0.CとVTH0.Sをイ
ンタセプトとスロープから直接抽出することが可能であ
る。
【0114】図27は、式(21)のP.Sパラメータ
とP.Cパラメータを抽出するための、ログ(ΔVTH
0)対ログ(Deg)の図を示す。
【0115】5.全体的なパフォーマンス変更を計算す
るための統合化システムの詳細 5−1.ホットキャリア信頼性シミュレータの全体の流
れ 本実施の形態の統合化システムの詳細として、ホットキ
ャリア信頼性シミュレータの全体の流れを説明する。こ
こでは、ホットキャリア信頼性シミュレータの全体的な
流れと、新規な部分で得られる利点について説明する。
【0116】図28は、ホットキャリアによる回路劣化
を計算する方法論を簡略的に示す図であり、ホットキャ
リア信頼性シミュレーションの全体の流れを示してい
る。図28の左側からスタートし、回路情報11と、関
連した初期のデバイスモデルパラメータ12が供給され
た後に、回路シミュレータ13により通常の回路シミュ
レーションが実行される。この回路シミュレーション
は、時間依存の電圧波形14を生じる。この電圧波形1
4を用いて、また、前述した式(3)〜式(9)あるい
は式(11)〜式(20)を使用して、各デバイスにつ
いてホットキャリアデバイス劣化計算15を行うことが
できる。このデバイス劣化が算出されたら、劣化した回
路内の各デバイスについて、前述した式(21)を用い
て、経年のモデルパラメータ計算16を行うことができ
る。次に、これらの経年のモデルパラメータ17を回路
シミュレータ13に供給し、回路の全体的な劣化による
遅延の動作情報18を入手する。本発明は、集積回路と
ホットキャリア信頼性シミュレータ(新規な技術1)を
用いた全体シミュレーションと、劣化を予想するために
使用するモデル(新規な技術2)に関するものである。
【0117】図29は、デバイス劣化計算の実行の流れ
を示す図であり、2つのシミュレータを統合する新規な
技術の概念を示す。まず第1に、回路シミュレーション
が時刻段階t1まで実行される。この直後に、デバイス
劣化が時刻t1まで計算される。次に、回路シミュレー
ションが時刻段階t2まで実行される。続いて、デバイ
ス劣化がt2まで計算される。最新の時刻段階の電圧情
報のみを用いて各劣化の計算を行うことができるため、
回路全体の全ノード電圧データを全時刻について記憶し
ておく必要がない。従って、大型の電圧ファイル(前記
図35の電圧ファイル)が不要である。
【0118】図30は、並列処理の流れを示す図であ
り、シミュレータの統合に伴うさらなる利点を示す。マ
ルチプロセッサシステムでは、個別のCPUを使用し
て、回路シミュレーションとデバイス劣化の計算を並列
して行うことができる。この図30中で、CPU1は回
路シミュレーション内の電圧計算を行い、CPU2はホ
ットキャリア劣化計算を行う。まず、回路シミュレーシ
ョンが、CPU1上で、t=0からt=t1までの電圧
波形を計算する。この時点で、劣化シミュレーションは
CPU2へ進み、t=t1までのデバイス劣化を計算す
ることができる。CPU2上でデバイス劣化が計算され
ている間に、CPU1上の回路シミュレーションも同時
に、次の時刻段階t=t2の電圧を計算する段階へ進む
ことができる。
【0119】この方法では、劣化計算が回路シミュレー
ションよりも常に1時刻段階送れた状態で、デバイス劣
化を劣化計算と並列して行うことができる。メモリスペ
ースへの保存を実行するために、劣化シミュレータが、
回路シミュレータが計算したノード電圧を含むメモリ構
造に直接アクセスすることができる。しかし、デバイス
劣化の計算全体を通じてこの値を有効にするためには、
次の時刻段階のための回路シミュレーションは、前回の
時刻段階のデバイス劣化計算が終了するまでこのメモリ
構造を上書きしてはならない。そのため、回路シミュレ
ータは劣化シミュレータを待つ必要がある。しかし、劣
化計算は回路シミュレーションよりもずっと単純である
ためにこういった状況は非常に稀にしか生じないので、
一般には、回路シミュレータをデバイス劣化計算よりも
4〜6倍の長さにすることが可能である。
【0120】図31は、複数のCPUの並列処理の流れ
を示す図であり、各回路シミュレーションと劣化シミュ
レーション部分を並列計算にすることにより、並列処理
をさらに延長する様子を示す。各デバイスの劣化計算は
互いに独立しているため、個々のCPU間に回路内のデ
バイスを分割し、CPU2〜CPUnでそれぞれ独立に
劣化を計算することで、劣化計算を特に完全に並列にす
ることが可能である。
【0121】図32は、ホットキャリア劣化計算の流れ
を示す図であり、計算フローのブロック図である。経年
のモデルパラメータ計算も、複数のCPUを並列使用し
て行うことができる。
【0122】スタート後に、ネットリストを解釈し(ス
テップS1)、t=0について回路ノード電圧を計算す
る(ステップS2)。i=1にして(ステップS3)、
t=tiについて回路ノード電圧を計算する(ステップ
S4)。t=ti−1、またはi=0について劣化シミ
ュレーションが完了したか否かを判定する(ステップS
5)。完了していなければ、待ち(ステップS6)、完
了した時点で電圧を記憶するためのメモリスペースをt
iの電圧で上書きする(ステップS7)。ti=最終時
刻段階か否かを判定する(ステップS8)。最終時刻段
階でなければ、i=i+1にして(ステップS9)、ス
テップS4の回路ノード電圧の計算からの処理を繰り返
す。並行して、ステップS7の終了後に、tiにおける
デバイス劣化を計算し(ステップS10)、終了信号を
ステップS5の判定段階に送信する。ステップS8にお
いて、最終時刻段階であれば、劣化したデバイスについ
て経年のモデルパラメータを計算する(ステップS1
1)。そして、経年のモデルパラメータを備えたデバイ
スで回路シミュレーションを実行して(ステップS1
2)、終了となる。
【0123】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0124】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0125】(1)ホットキャリア劣化を回路シミュレ
ーションと並列に計算することで、最新の時刻段階の電
圧情報のみを用いて各劣化の計算を行うことができるの
で、回路全体の全ノード電圧データを全時刻について記
憶しておく必要がなくなり、大型の電圧ファイルを不要
とすることが可能となる。
【0126】(2)ホットキャリア劣化を回路シミュレ
ーションと並列に計算する際に、個々のCPU間に回路
内のデバイスを分割し、個々のCPUでそれぞれ独立に
劣化を計算することができるので、劣化計算を完全に並
列に実行してシミュレーション速度を向上させることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態において、回路シミュレ
ータと、トランジスタ動作の変更を計算するためのシミ
ュレータとを組み合わせて、1つのプログラムにした統
合化システムを示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態において、デバイス寿命
τのバイアス電圧Vgs依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施の形態において、デバイス寿命
τのバイアス電圧Vds依存性を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施の形態において、デバイス寿命
τのチャネル長Lg依存性を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施の形態において、低いVgsの
場合の、ストレス時間に対するΔIds/Ids0劣化
を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施の形態において、中程度のVg
sの場合の、ストレス時間に対するΔIds/Ids0
劣化を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施の形態において、高いVgsの
場合の、ストレス時間に対するΔIds/Ids0劣化
を示すグラフである。
【図8】本発明の一実施の形態において、ストレスVg
sに対するホットエレクトロン注入寿命τETを示すグ
ラフである。
【図9】本発明の一実施の形態において、Vgsに対す
るホットホール界面状態寿命τssを示すグラフであ
る。
【図10】本発明の一実施の形態において、Vgdに対
するホットホール界面状態スロープパラメータnssを
示すグラフである。
【図11】本発明の一実施の形態において、1/Vds
に対するホットホール界面状態寿命τssを示すグラフ
である。
【図12】本発明の一実施の形態において、Lgに対す
るホットホール界面状態寿命τssを示すグラフであ
る。
【図13】本発明の一実施の形態において、Vgsに対
するホットホールトラッピング寿命τHTを示すグラフ
である。
【図14】本発明の一実施の形態において、Vdsに対
するホットホールトラッピング寿命τHTを示すグラフ
である。
【図15】本発明の一実施の形態において、Vgsst
ressのストレス時間に対する劣化を1つのパラメー
タとして示すグラフである。
【図16】本発明の一実施の形態において、低いVgs
から中程度のVgsの場合の、Vdsstressのス
トレス時間に対する劣化を1つのパラメータとして示す
グラフである。
【図17】本発明の一実施の形態において、Lgのスト
レス時間に対する劣化を1つのパラメータとして示すグ
ラフである。
【図18】本発明の一実施の形態において、高いVgs
の場合の、Vdsstressのストレス時間に対する
劣化を1つのパラメータとして示すグラフである。
【図19】本発明の一実施の形態において、Vgsst
ressのストレス時間に対する劣化を1つのパラメー
タとして示しており、Vdsstress=0である場
合のグラフである。
【図20】本発明の一実施の形態において、モデルを用
いて計算することができる、モデルパラメータ対劣化の
依存性を示すグラフである。
【図21】本発明の一実施の形態において、図2のデバ
イス寿命τ対Vgs曲線を示すグラフである。
【図22】本発明の一実施の形態において、VpのVd
sへの依存性を示すグラフである。
【図23】本発明の一実施の形態において、NMOSF
ETトランジスタを示す断面図である。
【図24】本発明の一実施の形態において、互いに重な
り合った、基板電流Isubとデバイス寿命τ対Vgs
を示すグラフである。
【図25】本発明の一実施の形態において、基板電流I
sub対Vgsを示すグラフである。
【図26】本発明の一実施の形態において、劣化モデル
パラメータを抽出する様子を示す図である。
【図27】本発明の一実施の形態において、式(21)
のP.SパラメータとP.Cパラメータを抽出するため
の、ログ(ΔVTH0)対ログ(Deg)を示すグラフ
である。
【図28】本発明の一実施の形態において、ホットキャ
リアによる回路劣化を計算する方法論を簡略的に示す図
である。
【図29】本発明の一実施の形態において、デバイス劣
化計算の実行の流れを示す図である。
【図30】本発明の一実施の形態において、並列処理の
流れを示す図である。
【図31】本発明の一実施の形態において、複数のCP
Uの並列処理の流れを示す図である。
【図32】本発明の一実施の形態において、ホットキャ
リア劣化計算の流れを示す図である。
【図33】本発明の前提として検討した技術において、
回路シミュレータと、トランジスタ動作の変更を計算す
るためのシミュレータとを別々のプログラムとして設け
たシステムを示す構成図である。
【図34】本発明の前提として検討した技術において、
劣化−ストレス時間動作を示すグラフである。
【図35】本発明の前提として検討した技術において、
デバイス劣化計算の実行の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 ライブラリ 2 組み合わせシミュレータ 3 回路動作ファイル 4 回路シミュレーションエンジン 5 トランジスタ動作変更シミュレーションエンジン 11 回路情報 12 初期のデバイスモデルパラメータ 13 回路シミュレータ 14 電圧波形 15 ホットキャリアデバイス劣化計算 16 経年のモデルパラメータ計算 17 経年のモデルパラメータ 18 動作情報 101 回路シミュレータ 102 電圧ファイル 103 劣化シミュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 (72)発明者 吉田 省史 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 奥山 幸祐 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 久保田 勝彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA03 JA04 5F064 CC12 HH06 HH09 5F140 AA23 AA37 DB04 DB07 DB10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1時刻での信号の回路シミュレーショ
    ンを第1演算処理手段で計算する工程と、前記第1時刻
    での信号に対応した劣化度を第2演算処理手段で計算す
    る工程と、前記第1時刻での信号に対応した劣化度を第
    2演算処理手段で計算する間に、前記第1時刻から所定
    の時間経過した第2時刻での信号の回路シミュレーショ
    ンの前記第1演算処理手段の計算を並列して実行する工
    程とを有することを特徴とする半導体装置のシミュレー
    ション方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置のシミュレー
    ション方法において、 前記第1時刻での信号に対応した劣化度を、回路毎に分
    割して前記第2演算処理手段と他の演算処理手段とで並
    列して計算することを特徴とする半導体装置のシミュレ
    ーション方法。
  3. 【請求項3】 半導体装置の劣化度をバイアス電圧およ
    びデバイス形状を用いて計算する演算処理手段を有し、 【数1】 前記演算処理手段により、NMOSFETの寿命τの計
    算を式(3)〜式(9)で求める工程と、前記寿命τか
    ら劣化度Degを式(1a)で求める工程とを有するこ
    とを特徴とする劣化度の計算方法。
  4. 【請求項4】 半導体装置の劣化パラメータをバイアス
    電圧およびデバイス形状を用いて計算する演算処理手段
    を有し、 【数2】 前記演算処理手段により、NMOSFETの寿命τの計
    算を式(3)〜式(9)で求める工程と、前記寿命τか
    ら劣化度Degを式(1a)で求める工程と、前記劣化
    度Degから劣化パラメータPを式(21)で求める工
    程とを有することを特徴とする劣化パラメータの計算方
    法。
  5. 【請求項5】 半導体装置の劣化度をバイアス電圧およ
    びデバイス形状を用いて計算する演算処理手段を有し、 【数3】 前記演算処理手段により、PMOSFETの劣化度De
    gを式(11)で求める工程を有することを特徴とする
    劣化度の計算方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の劣化度の計算方法におい
    て、 【数4】 前記劣化度Degのうち、電子トラップモードの劣化度
    DegETを式(12)〜式(14)で求めることを特
    徴とする劣化度の計算方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の劣化度の計算方法におい
    て、 【数5】 前記劣化度Degのうち、界面状態モードの劣化度De
    gSSを式(15)〜式(17)で求めることを特徴と
    する劣化度の計算方法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の劣化度の計算方法におい
    て、 【数6】 前記劣化度Degのうち、ホールトラップモードの劣化
    度DegHTを式(18)〜式(20)で求めることを
    特徴とする劣化度の計算方法。
  9. 【請求項9】 半導体装置の劣化パラメータをバイアス
    電圧およびデバイス形状を用いて計算する演算処理手段
    を有し、 【数7】 前記演算処理手段により、PMOSFETの劣化度De
    gを式(11)〜式(20)で求める工程と、前記劣化
    度Degから劣化パラメータPを式(21)で求める工
    程とを有することを特徴とする劣化パラメータの計算方
    法。
  10. 【請求項10】 第1時刻での信号の回路シミュレーシ
    ョンを第1演算処理手段で計算する工程と、前記第1時
    刻での信号に対応した劣化度を第2演算処理手段で計算
    する工程と、前記第1時刻での信号に対応した劣化度を
    第2演算処理手段で計算する間に、前記第1時刻から所
    定の時間経過した第2時刻での信号の回路シミュレーシ
    ョンの前記第1演算処理手段の計算を並列して実行する
    工程とを有し、 【数8】 前記劣化度の計算は、バイアス電圧およびデバイス形状
    を用いて、NMOSFETの寿命τの計算を式(3)〜
    式(9)で求める工程と、前記寿命τから劣化度Deg
    を式(1a)で求める工程と、前記劣化度Degから劣
    化パラメータPを式(21)で求める工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の設計方法。
  11. 【請求項11】 第1時刻での信号の回路シミュレーシ
    ョンを第1演算処理手段で計算する工程と、前記第1時
    刻での信号に対応した劣化度を第2演算処理手段で計算
    する工程と、前記第1時刻での信号に対応した劣化度を
    第2演算処理手段で計算する間に、前記第1時刻から所
    定の時間経過した第2時刻での信号の回路シミュレーシ
    ョンの前記第1演算処理手段の計算を並列して実行する
    工程とを有し、 【数9】 前記劣化度の計算は、バイアス電圧およびデバイス形状
    を用いて、PMOSFETの劣化度Degを式(11)
    〜式(20)で求める工程と、前記劣化度Degから劣
    化パラメータPを式(21)で求める工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の設計方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の半導体装
    置の設計方法において、 前記第1時刻での信号に対応した劣化度を、回路毎に分
    割して前記第2演算処理手段と他の演算処理手段とで並
    列して計算することを特徴とする半導体装置の設計方
    法。
JP2001389425A 2001-12-21 2001-12-21 半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法 Withdrawn JP2003188184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001389425A JP2003188184A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001389425A JP2003188184A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003188184A true JP2003188184A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27597649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001389425A Withdrawn JP2003188184A (ja) 2001-12-21 2001-12-21 半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003188184A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040534A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd エレクトロマイグレーション検証装置、エレクトロマイグレーション検証方法、これに用いられるデータ構造およびネットリスト
JP2008225961A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 回路シミュレーション方法
WO2009093360A1 (ja) * 2008-01-24 2009-07-30 Nec Corporation 回路シミュレータおよび回路シミュレーション方法
JP2010257043A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Nec Corp シミュレーションシステムおよびシミュレーション方法
US8285524B2 (en) 2008-10-31 2012-10-09 Elpida Memory, Inc. Simulation method for transistor unsuitable for existing model
US9495494B2 (en) 2014-09-09 2016-11-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Circuit simulating method, circuit simulating apparatus, and method of manufacturing semiconductor device

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040534A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd エレクトロマイグレーション検証装置、エレクトロマイグレーション検証方法、これに用いられるデータ構造およびネットリスト
US8042080B2 (en) 2006-08-01 2011-10-18 Panasonic Corporation Electro-migration verifying apparatus, electro-migration verifying method, data structure and netlist used in the same
JP2008225961A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 回路シミュレーション方法
WO2009093360A1 (ja) * 2008-01-24 2009-07-30 Nec Corporation 回路シミュレータおよび回路シミュレーション方法
JP5206693B2 (ja) * 2008-01-24 2013-06-12 日本電気株式会社 回路シミュレータおよび回路シミュレーション方法
US8285524B2 (en) 2008-10-31 2012-10-09 Elpida Memory, Inc. Simulation method for transistor unsuitable for existing model
JP2010257043A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Nec Corp シミュレーションシステムおよびシミュレーション方法
US9495494B2 (en) 2014-09-09 2016-11-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Circuit simulating method, circuit simulating apparatus, and method of manufacturing semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7292968B2 (en) Hot carrier circuit reliability simulation
US7567891B1 (en) Hot-carrier device degradation modeling and extraction methodologies
US7725848B2 (en) Predictable design of low power systems by pre-implementation estimation and optimization
Johnson et al. Models and algorithms for bounds on leakage in CMOS circuits
Ozdal et al. Gate sizing and device technology selection algorithms for high-performance industrial designs
US20060248518A1 (en) Methods of model compilation
US8201121B1 (en) Early estimation of power consumption for electronic circuit designs
US7260809B2 (en) Power estimation employing cycle-accurate functional descriptions
US8782592B2 (en) System and method for designing digital circuitry with an activity sensor
US20120266120A1 (en) Glitch power reduction
Zhang et al. Aging-aware gate-level modeling for circuit reliability analysis
US9081930B1 (en) Throughput during high level synthesis
JP2003188184A (ja) 半導体装置のシミュレーション方法、劣化度の計算方法、劣化パラメータの計算方法、ならびに半導体装置の設計方法
US8756544B2 (en) Method for inserting characteristic extractor
JP2003208456A (ja) ターゲットベースのコンパクト・モデリングのシステムおよび方法
CN110866370A (zh) 一种电路可靠性逻辑仿真方法、装置、设备及存储介质
CN105095545B (zh) 电路仿真中基于工作区域的器件缓冲
Wolf et al. Execution cost interval refinement in static software analysis
US10176284B2 (en) Semiconductor circuit design and manufacture method
US8676547B2 (en) Parameter extraction method
US20130332142A1 (en) Methods and appartus for performing power estimation in circuits
JP2926048B2 (ja) 集積回路の性能推定装置およびその性能推定方法
JP2009271653A (ja) 消費電力見積方法、回路設計支援装置及びプログラム
US20160217239A1 (en) Method and system for selecting stimulation signals for power estimation
Srour Data-dependent cycle-accurate power modeling of RTL-level IPs using machine learning

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301