JP2003187685A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2003187685A
JP2003187685A JP2001387876A JP2001387876A JP2003187685A JP 2003187685 A JP2003187685 A JP 2003187685A JP 2001387876 A JP2001387876 A JP 2001387876A JP 2001387876 A JP2001387876 A JP 2001387876A JP 2003187685 A JP2003187685 A JP 2003187685A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2個の変流器を器体に内蔵しながらも変流器を
組み込む作業を容易にした回路遮断器を提供することに
ある。 【解決手段】3極の接点が収納された回路遮断器におい
て、2個の変流器CTが設けられる。各変流器CTには
電圧線に電気的に接続される2本の接続線が1次入力線
としてそれぞれ貫通される。両変流器CTは2本の接続
線が並行するように並設された形で一括してケース50
に収納される。両変流器CTの2次出力線59はケース
50の1箇所からまとめて引き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1次側導体と2次
側導体との間に接点が挿入された主電路を3極備え、2
つの2次側導体がそれぞれ貫通する2個の変流器を主電
路とともに器体内に配設した回路遮断器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、回路遮断器において通過電流
の大きさを監視するための変流器を器体に内蔵したもの
が提供されている。たとえば、特開平7−211217
号公報には、変流器により検出した通過電流を過電流と
判断するとトリップコイルに通電してプランジャを駆動
することにより開閉機構を動作させて接点を開極させる
構成が記載されている。この公報には、変流器を用いて
通過電流を監視する技術を採用すると、電磁石やバイメ
タルを用いた機械式の構成を採用する場合に比較して定
格電流や引外し特性の調整が容易になる旨の記載があ
る。
【0003】上記公報に記載のものは通過電流の監視に
よって過電流が流れると接点を開極させるものである
が、通過電流の監視情報を器体の外部に取り出すことに
より、分岐回路の開閉に用いたり通過電流の表示に用い
たりする構成も知られている(特開平11−13499
9号公報)。この公報には、単相3線の主電路の2本を
各別の変流器に貫通させる構成が記載されている。つま
り、単相3線に対して2個の変流器を適用し、両変流器
を器体に収納する構成が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、後者の公報
に記載の技術のように、2個の変流器を器体に収納しよ
うとすれば、いずれの公報に記載の技術であっても2個
の変流器を器体に個別に収納しなければならないから、
変流器を器体内に配設する作業には手間がかかるという
問題が生じる。
【0005】また、変流器には主電路が1次側入力線と
して貫通され、2次出力線が変流器から引き出されるか
ら、2個の変流器を器体内に収納した場合には各変流器
からそれぞれ引き出された2次出力線を器体の内部で束
ねることによって、2次出力線が器体内の他の部材に絡
まる可能性を低減する必要がある。しかしながら、2個
の変流器を器体に順に収納した後に2次出力線を束ねる
から、各変流器から2次出力線を引き出す位置が離れて
いると他の部材に2次出力線が絡んで2次出力線が断線
する可能性が高くなる。
【0006】2次出力線が他の部材に絡まる可能性を低
減するには、各変流器から2次出力線を引き出す位置が
近接して変流器が器体に収納されるように、注視しなが
ら器体に変流器を収納しなければならず、このことから
も変流器を器体内に配設する作業には手間がかかるとい
う問題がある。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、2個の変流器を器体に内蔵しながら
も変流器を組み込む作業を容易にした回路遮断器を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、3極
の接点が収納され全接点を一括してオンにするオン操作
の可能なハンドルが一面から外部に露出した器体と、器
体に配設され各接点がそれぞれ挿入された主電路を形成
する3組の1次側導体および2次側導体と、2次側導体
のうちの2本をそれぞれ1次入力線として貫通させる2
個の変流器とを備えた回路遮断器において、各変流器を
貫通する2次側導体が並行するように両変流器を並設し
た形で一括して収納するケースが器体内に配設されると
ともに、両変流器の2次出力線がケースの1箇所からま
とめて引き出されていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記2次出力線が両変流器の中間位置から引き出さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記ケースが前記器体の一つの側壁
に隣接して配置され、前記2次出力線が前記器体に設け
た引出部を通して器体の外部に引き出され、前記2次出
力線をケースから引き出している部位と器体に設けた引
出部との距離を小さくする向きで前記ケースが前記器体
に収納されていることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記2次側導体において前記変流器
に貫通する部位が絶縁被覆電線からなることを特徴とす
る。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記変流器に貫通されない1本の2次側導体の一部
が絶縁被覆電線からなり、この絶縁被覆電線が嵌合する
位置決め凹所が前記ケースの外周部に形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記器体内に、前記1次側導体およ
び前記接点を収納する第1収納室と、器体の1つの側壁
に沿って形成され一端部が第1収納室と連通する第2収
納室とが形成され、前記2次側導体が第2収納室の前記
一端部から他端部に向かって引き回されるとともに第2
収納室の前記他端部において各2次側導体の端部を器体
の外部にそれぞれ引き出す3個の導出口が器体の側壁に
形成され、前記両変流器がともに第2収納室の前記一端
部に配置されかつ器体においてハンドルが露出する一面
に交差する方向に2個の変流器が並ぶ形で前記ケースが
器体内に配設されていることを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、3個の前記導出口が前記第2収納室に沿う方向にお
いて互いに異なる位置に配列され、前記ケースとの距離
がもっとも小さい導出口を通して器体の外部に引き出さ
れる前記2次側導体が、器体において前記ハンドルを露
出させる前記一面から遠い方の変流器に貫通されている
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本実施形態では、住宅用分電盤の
主幹開閉器に用いる回路遮断器を例示する。つまり、本
実施形態で説明する回路遮断器は単相3線に適合する。
図6および図7に示すように、器体1は合成樹脂成形品
であり、前面(図7の左面)が開口するボディ41と、
ボディ41の前面に覆着されるカバー42とを結合して
形成される。器体1は直方体状の部分の一面に連続一対
に突部を設けた形状に形成されている。具体的には、図
6に示すように、直方体状に形成された部分の上面の右
端部から突部が突設された形状であって、直方体状の部
分の上縁に沿って端子台11が形成される。端子台11
は両端の側壁と2枚の絶縁壁12とにより図の左右方向
において3区画に分割され、端子ねじ(図示せず)とと
もに1次側端子10を構成する端子板13が各区画内に
それぞれ配設される。3個の1次側端子10のうちの中
央の1次側端子10には電源側の中性線が接続され、左
右の1次側端子10には電源側の電圧線が接続される。
【0016】一方、器体1の右側面の上部には3個の2
次側端子20が配列される。図7に示すように、3個の
2次側端子20のうちの2個はボディ41の底部付近の
導出口43a,43bを通して器体1から外部に突出
し、残りの1個の2次側端子20はボディ41とカバー
42との突き合わせ部位に設けた導出口43cを通して
器体1から外部に突出する。各2次側端子20は各1次
側端子10と一対一に対応し、互いに対応する1次側端
子10と2次側端子20との間にそれぞれ接点31(図
3参照)が挿入される。各2次側端子20には分電盤内
において分岐開閉器との間を接続するための導電路とな
る導電バー(図示せず)がそれぞれ接続される。
【0017】図3に示すように、各接点31は、1次側
端子10の端子板13の下縁から延設された接点保持片
14に固着された固定接点15と、固定接点15に対し
て離接する可動接点25とによりそれぞれ構成され、可
動接点25は可動接触子24に固着される。さらに、各
可動接触子24は2次側端子20に接続された絶縁被覆
電線である3本の接続線23にそれぞれ電気的に接続さ
れる。要するに、1次側端子10とともに1次側導体1
6を形成する接点保持片14と、2次側端子20および
接続線23とともに2次側導体26を形成する可動接触
子24との間に、固定接点15と可動接点25とからな
る接点31が挿入される。
【0018】3個の可動接触子24は開閉機構部2を介
してハンドル3に結合されている。ハンドル3はカバー
42の前面の中央部に開口するハンドル挿通孔44(図
6参照)を通して器体1から起伏可能に露出しており、
オン操作を行うと開閉機構部2を介して3個の可動接触
子24を同時に移動させ接点31を閉極させる。開閉機
構部2はばねおよびリンクを組み合わせて構成され、接
点31が閉極した状態で接点31を開極させる向きの勢
力を蓄積してラッチされ、ラッチを解除すると蓄積した
勢力を放出して可動接触子24を移動させることにより
接点31を急速に開極させるように構成されている。ま
た、開閉機構部2は接点31が閉極した状態でハンドル
3をオフ操作することによって3個の可動接触子24を
同時に移動させて接点31を開極させることも可能にな
っている。つまり、1個のハンドル3により接点31の
開閉操作が可能になっている。
【0019】ところで、ボディ41の内部は、仕切壁4
5を介して第1収納室46と第2収納室47とに分割さ
れ、第2収納室47は図3におけるボディ41の右側部
において上下方向に延長されている。第1収納室46の
図3における上部は端子台11に設けた絶縁壁12の延
長部分によって左右方向において3区画に分割され、各
区画は第1収納室46の下部に開放されている。また、
各区画にはそれぞれ1次側導体16と接点31と2次側
導体26の一部(可動接触子24)とが収納される。第
1収納室46と第2収納室47とは下部同士が連続して
おり、2次側導体26の一部である接続線23は第1収
納室46と第2収納室47との連続部分を通して第2収
納室47の上端部まで延長される。開閉機構部2は第1
収納室46に収納され、2次側端子20は第2収納室4
7の他端部に配置される。
【0020】第1収納室46の下部にはプリント基板か
らなる回路基板32が収納され、回路基板32には主電
路に漏電電流(漏洩電流もしくは地絡電流)が流れたこ
とを検出するために零相変流器ZCTとともに回路部品
が実装される。零相変流器ZCTはトロイダルコアを備
え、トロイダルコアの中央孔に3本の接続線23が1次
入力線として貫通される。零相変流器ZCTの2次出力
は回路基板32に実装した保護回路(図示せず)に入力
され、保護回路では、零相変流器ZCTの2次出力に基
づいて漏電を検出すると電磁石装置である電磁釈放装置
33を作動させる。さらに、主電路に短絡電流や過負荷
電流のような異常電流が流れたことを検出して変位する
引外し装置4も第1収納室46に配置される。引外し装
置4の一部は電圧線と電気的に接続される両側の2次側
導体26に挿入される。しかして、電圧線に電気的に接
続される可動接触子24は引外し装置4を介して接続線
23に接続される。回路基板32には漏電検出時に正常
に作動することを試験するための試験回路も実装され、
電磁釈放装置33の近傍に設けたテストスイッチSWが
カバー42の前面に露出するテスト釦48(図6参照)
の押操作によってオンになると、試験回路によって零相
変流器ZCTに不平衡電流を流し、漏電状態を擬似的に
発生させることができるようにしてある。
【0021】第1収納室46には連動バー49が図3の
面に直交する面内で回動可能となるように軸支される。
連動バー49の左右各端部の下側には引外し装置4がそ
れぞれ配設され、また連動バー49の右端部の上側には
電磁釈放装置33が配設される。連動バー49は、引外
し装置4と電磁釈放装置33との一方が作動することに
よって回転する。連動バー49の中央部は開閉機構部2
と連携しており、連動バー49が引外し装置4または電
磁釈放装置33の作動により回転すると開閉機構部2の
ラッチを解除し可動接触子24を移動させて接点31を
強制的に開極させる。開閉機構部2および連動バー49
の構成については本発明の要旨ではなく周知技術である
からここでは詳述しない。
【0022】ところで、第2収納室47には第1収納室
46と連続する部位付近に2個の変流器CT(図1参
照)が図3の面に直交する方向に並設される形で収納さ
れる。2個の変流器CTは図1に示すように1つのケー
ス50に収納される。各変流器CTはトロイダルコア5
1に2次巻線52を巻回して形成されている。一方、ケ
ース50は2個の変流器CTをそれぞれ収納する2個の
収納室53a,53bを備え眼鏡型に形成されている。
すなわち、ケース50は、底板54における各収納室5
3a,53bの中央部に対応する部位にそれぞれトロイ
ダルコア51の中央孔に挿通される内筒55が立設され
るとともに、トロイダルコア51の外周を囲む外周壁5
6が底板55の周縁に沿って形成された形状を有する。
内筒55には2次側導体26である接続線23が1本ず
つ挿通され、結果的に各変流器CTに1次入力線として
電圧線に電気的に接続される2本の接続線23がそれぞ
れ貫通することになる。また、両内筒55の中心軸は平
行であって、各内筒55に挿通される両接続線23が並
行することになる。
【0023】両収納室53a,53bの外周壁56は滑
らかに連続し、両収納室53a,53bが並ぶ方向(つ
まり、ケース50の長手方向)の中央部における一方の
側面には位置決め凹所57が形成される。さらに、ケー
ス50の内部では両収納室53a,53bを仕切る仕切
壁58が設けられ、仕切壁58において位置決め凹所5
7とは反対側の端部には出力線保持部58aが形成され
ている。位置決め凹所57には3本の接続線23のうち
中性線に電気的に接続される接続線23が嵌合可能であ
って、この接続線23は変流器CTに貫通されることな
く、ケース50を器体1に収納した状態で仕切壁45と
位置決め凹所57との間の隙間を通して第1収納室46
から第2収納室47に導入される。仕切壁45は、図4
に示すように、第1収納室46と第2収納室47とが連
続する部位の近傍(つまり、図3の下端部付近)では第
1収納室46に向かって屈曲した形状に形成され、この
部位では第2収納室47の幅が他の部位よりも広くなっ
ている。このように第2収納室47が広幅である部位に
ケース50を収納することによって、第2収納室47の
他の部位は接続線23の径程度の幅として器体1の大型
化を防止しながらも、ケース50を収まりよく器体1に
収納することができる。出力線保持部58aは各変流器
CTの2次巻線52の末端に接続された2次出力線59
を保持する機能を有し、両変流器CTの2次出力線59
が両変流器CTの中間位置でケース50の1箇所からま
とめて引き出されることになる。
【0024】上述のようにして2個の変流器CTを一括
して収納したケース50には、図2に示すように変流器
CTがケース50の外部に露出しないように、樹脂が充
填されるかケース50の開口部を閉塞する蓋が設けられ
る。ケース50から引き出された4本の2次出力線59
は、器体1における第2収納室47を囲む側壁であって
ボディ41とカバー42とを突き合わせる部位に設けた
引出部1aを通して器体1の外部に引き出される。ケー
ス50を器体1に収納するにあたっては、ケース50か
ら2次出力線59を引き出している部位と器体1に設け
た引出部1aとの距離ができるだけ小さくなるように、
ケース50の向きが設定される。つまり、図1に示す収
納室53bがボディ41の底壁側になるようにケース5
0の向きが設定される。本実施形態では、ケース50が
上述した形状であるから、位置決め凹所57と仕切壁4
5との間に接続線23を通すようにケース50を配置す
ることによって、この条件が自動的に満たされる。ま
た、ケース50をこの向きで器体1に収納することによ
って2個の変流器CTはボディ41の深さ方向(つま
り、ハンドル3が露出する一面に交差する方向)に並ぶ
形でケース50が器体1内に配設されることになる。
【0025】ところで、図3から明らかなように、導出
口43a,43b,43cは第2収納室47に沿う方向
において互いに異なる位置に配列されており、電圧線に
電気的に接続される2次側導体26としての2個の2次
側端子20は、それぞれ導出口43a,43bを通して
器体1の外部に引き出される。残りの導出口43cは、
第2収納室47に沿う方向において両導出口43a,4
3bの間に配置され、かつ導出口43a,43bよりも
器体1の前面寄りに配置される。導出口43a,43
b,43cのうちケース50との距離がもっとも小さい
導出口43bを通して器体1の外部に引き出される2次
側導体26(つまり、2次側端子20)は、図4および
図5に示すように、2個の変流器CTのうちボディ41
の底側(つまり、ハンドル3を露出させる器体1の前面
から遠い方の変流器CT)を貫通する接続線23に接続
される。導出口43aから引き出される2次側端子20
には器体1の前面側の変流器CTを貫通する接続線23
が接続され、残りの導出口43cから引き出される2次
側端子20には位置決め凹所57に嵌合する接続線23
が接続される。
【0026】接続線23が上述のように配置されている
ことによって、接続線23を第2収納室47に収納する
際に、導出口43bを通して突出する2次側端子20に
接続線23を接続した後に他の2次側端子20に接続線
23を接続することができる。つまり、他の導出口43
a,43cを通して突出する2次側端子20に先に接続
線23を接続すると、導出口43bが接続線23で隠れ
ることになり接続作業の作業性が悪くなるが、導出口4
3bに対応する2次側端子20に最初に接続線23を接
続することによって不都合なく接続作業を行うことがで
きる。しかも、図4および図5から明らかなように、上
述した関係で2次側端子20に接続線23を接続するこ
とによって、変流器CTを通った2本の接続線23を交
差させることなく配設することができ、両接続線23が
交差する場合に比較すると第2収納室47への接続線2
3の収納作業が容易になる。
【0027】上述した主幹開閉器(主幹ブレーカ)A
は、図8に示すように分岐開閉器(分岐ブレーカ)Bと
ともに分電盤Cに収納される。また、図示例では変流器
CTの2次出力線59に電気的に接続した過電流警報器
Dも分電盤Cに収納してある。過電流警報器Dでは変流
器CTの2次出力を監視することによって2次側導体2
6に過電流が流れたことを検出すると警報報知する。な
お、図8は本発明の一使用形態を示すものであって、こ
のような使用形態に限定されるものではなく、たとえ
ば、過電流に対して特定回路を遮断する回路遮断器を動
作させたり、通過電流を監視する目的で用いることも可
能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、3極の接点が収納さ
れ全接点を一括してオンにするオン操作の可能なハンド
ルが一面から外部に露出した器体と、器体に配設され各
接点がそれぞれ挿入された主電路を形成する3組の1次
側導体および2次側導体と、2次側導体のうちの2本を
それぞれ1次入力線として貫通させる2個の変流器とを
備えた回路遮断器において、各変流器を貫通する2次側
導体が並行するように両変流器を並設した形で一括して
収納するケースが器体内に配設されるとともに、両変流
器の2次出力線がケースの1箇所からまとめて引き出さ
れているものであり、2個の変流器を並設した形で一括
して収納するケースを設けているので、変流器を器体内
に収納する際に複数部品を個々に収納する必要がなく組
立作業の作業性が向上する。また、2個の変流器の2次
出力線をケースの1箇所からまとめて引き出しているの
で、各変流器の2次出力線を束ねるのが容易であり、器
体内で2次出力線が他の部材に引っ掛かることによって
断線する可能性を低減することができる。
【0029】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記2次出力線が両変流器の中間位置から引き出さ
れているので、各変流器と2次出力線とを接続する電線
のケース内における引き回し量が少なく、ケース内での
断線が生じにくくなる。
【0030】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記ケースが前記器体の一つの側壁
に隣接して配置され、前記2次出力線が前記器体に設け
た引出部を通して器体の外部に引き出され、前記2次出
力線をケースから引き出している部位と器体に設けた引
出部との距離を小さくする向きで前記ケースが前記器体
に収納されているものであり、器体内での2次出力線の
引き回し量が少なくなるから、器体内での2次出力線の
断線の可能性をさらに低減することができる。
【0031】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記2次側導体において前記変流器
に貫通する部位が絶縁被覆電線からなるので、2次側導
体を変流器に貫通させやすいという利点があり、しかも
2次側導体間の絶縁性能を確保しやすくなる。
【0032】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記変流器に貫通されない1本の2次側導体の一部
が絶縁被覆電線からなり、この絶縁被覆電線が嵌合する
位置決め凹所が前記ケースの外周部に形成されているの
で、変流器に貫通されない2次側導体である絶縁被覆電
線を位置決め凹所に嵌合させることによって位置決めす
ることができるので、変流器を収納したケースによって
すべての2次側導体が位置決めされることになり、2次
側導体である絶縁被覆電線を器体内に収納する作業が容
易になる。
【0033】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記器体内に、前記1次側導体およ
び前記接点を収納する第1収納室と、器体の1つの側壁
に沿って形成され一端部が第1収納室と連通する第2収
納室とが形成され、前記2次側導体が第2収納室の前記
一端部から他端部に向かって引き回されるとともに第2
収納室の前記他端部において各2次側導体の端部を器体
の外部にそれぞれ引き出す3個の導出口が器体の側壁に
形成され、前記両変流器がともに第2収納室の前記一端
部に配置されかつ器体においてハンドルが露出する一面
に交差する方向に2個の変流器が並ぶ形で前記ケースが
器体内に配設されているものであり、ケースは2個の変
流器が並ぶ方向における寸法が他の方向の寸法よりも大
きいから、2個の変流器が器体においてハンドルの露出
する面に交差する方向に並ぶ形でケースを器体に配設す
ることによって、器体においてハンドルが露出する面で
の幅寸法を大きくすることなくケースを器体に収納する
ことができる。つまり、器体を分電盤に配置するときの
占有面積を比較的小さくすることができる。
【0034】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、3個の前記導出口が前記第2収納室に沿う方向にお
いて互いに異なる位置に配列され、前記ケースとの距離
がもっとも小さい導出口を通して器体の外部に引き出さ
れる前記2次側導体が、器体において前記ハンドルを露
出させる前記一面から遠い方の変流器に貫通されている
ものであり、ケースとの距離がもっとも小さい導出口に
対応する2次側導体を器体から引き出す前に、この導出
口が他の2次側導体によって隠されることがなく、第2
収納室に2次側導体を収納して導出口から引き出す作業
を容易に行うことができる。また、第2収納室に収納さ
れる2次側導体である絶縁被覆電線をハンドルから遠い
方の変流器に貫通させているから、各変流器を通る2次
側導体が第2収納室内で交差することがなく、このこと
によって第2収納室の幅寸法を比較的小さく設計しなが
らも2次側導体を第2収納室に容易に収納することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の分解斜視図である。
【図2】同上の要部の斜視図である。
【図3】同上のカバーを開いた正面図である。
【図4】同上の要部分解斜視図である。
【図5】同上の要部断面図である。
【図6】同上の正面図である。
【図7】同上の側面図である。
【図8】同上の使用例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 器体 1a 引出部 2 開閉機構部 3 ハンドル 16 1次側導体 23 接続線 26 2次側導体 31 接点 43a,43b,43c 導出口 46 第1収納室 47 第2収納室 50 ケース 57 位置決め凹所 59 2次出力線 CT 変流器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3極の接点が収納され全接点を一括して
    オンにするオン操作の可能なハンドルが一面から外部に
    露出した器体と、器体に配設され各接点がそれぞれ挿入
    された主電路を形成する3組の1次側導体および2次側
    導体と、2次側導体のうちの2本をそれぞれ1次入力線
    として貫通させる2個の変流器とを備えた回路遮断器に
    おいて、各変流器を貫通する2次側導体が並行するよう
    に両変流器を並設した形で一括して収納するケースが器
    体内に配設されるとともに、両変流器の2次出力線がケ
    ースの1箇所からまとめて引き出されていることを特徴
    とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記2次出力線が両変流器の中間位置か
    ら引き出されていることを特徴とする請求項1記載の回
    路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記ケースが前記器体の一つの側壁に隣
    接して配置され、前記2次出力線が前記器体に設けた引
    出部を通して器体の外部に引き出され、前記2次出力線
    をケースから引き出している部位と器体に設けた引出部
    との距離を小さくする向きで前記ケースが前記器体に収
    納されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記2次側導体において前記変流器に貫
    通する部位が絶縁被覆電線からなることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回路遮断
    器。
  5. 【請求項5】 前記変流器に貫通されない1本の2次側
    導体の一部が絶縁被覆電線からなり、この絶縁被覆電線
    が嵌合する位置決め凹所が前記ケースの外周部に形成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 前記器体内に、前記1次側導体および前
    記接点を収納する第1収納室と、器体の1つの側壁に沿
    って形成され一端部が第1収納室と連通する第2収納室
    とが形成され、前記2次側導体が第2収納室の前記一端
    部から他端部に向かって引き回されるとともに第2収納
    室の前記他端部において各2次側導体の端部を器体の外
    部にそれぞれ引き出す3個の導出口が器体の側壁に形成
    され、前記両変流器がともに第2収納室の前記一端部に
    配置されかつ器体においてハンドルが露出する一面に交
    差する方向に2個の変流器が並ぶ形で前記ケースが器体
    内に配設されていることを特徴とする請求項4または請
    求項5記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】 3個の前記導出口が前記第2収納室に沿
    う方向において互いに異なる位置に配列され、前記ケー
    スとの距離がもっとも小さい導出口を通して器体の外部
    に引き出される前記2次側導体が、器体において前記ハ
    ンドルを露出させる前記一面から遠い方の変流器に貫通
    されていることを特徴とする請求項6記載の回路遮断
    器。
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