JP2003185473A - 回転数検出装置 - Google Patents

回転数検出装置

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JP2003185473A
JP2003185473A JP2001387029A JP2001387029A JP2003185473A JP 2003185473 A JP2003185473 A JP 2003185473A JP 2001387029 A JP2001387029 A JP 2001387029A JP 2001387029 A JP2001387029 A JP 2001387029A JP 2003185473 A JP2003185473 A JP 2003185473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズが侵入した場合であってもエンコーダ
もしくはエンコーダが付属する回転体の回転数を正しく
検出する手段を提供することにある。 【解決手段】 電動機もしくは回転する機械軸に設置さ
れたZ相付きインクリメンタルエンコーダと、該インク
リメンタルエンコーダからの回転に応じて出力するパル
スをカウントするリセット検出カウンターを備える回転
数検出装置を改良したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輪転印刷機の高精度
同期制御、精密な位置決め装置、搬送装置や樹脂、金属
などの延伸装置の高精度同調制御に用いられるもので、
インクリメンタルエンコーダの回転数を高速運転中であ
っても高い信頼で高精度に検出することが可能な回転数
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の電動機の高精度な同期制
御、工作機械などの精密な位置決めなどには電動機また
は回転体の回転位相を検出し、これをフィードバックと
する制御がおこなわれている。そして、これらの回転位
相の検出はアブソリュートエンコーダが広く使用されて
いる。
【0003】アブソリュートエンコーダは図15にその
概要を示すように、被検出体である回転円板上に同心円
状の複数のトラックを設け、該トラック上に回転位相を
示す絶対位置情報を2進化コードで構成し、これを発光
素子、受光素子などにより回転位相をB0からBn−1
のnビットの2進化信号で検出するものである。このア
ブソリュートエンコーダは絶対回転位相を常時検出でき
る長所があるが、1.位相検出の分解能を高くする為に
は回転円板上のトラックの数を多くする必要があり、高
い分解能のものは実現が困難もしくは不可能である。
2.同じく位相検出の分解能を高くする程2進化信号線
の本数が多くなり、長距離の上記信号の伝送を困難とし
ている。3.絶対位置を検出するとき位置情報の変化と
同期して検出する必要があり、高速回転においてリアル
タイムに検出することが困難もしくは不可能である。な
どの困難がある。
【0004】また、回転位相を検出するためにアブソリ
ュートエンコーダの他、図16に示すインクリメンタル
エンコーダが用いられる。図16はZ相付きインクリメ
ンタルエンコーダ(以下インクリメンタルエンコーダと
称す)の概略を示すもので、被検出体である回転円板上
に放射状に光学的なスリットを設け、これを発光素子、
受光素子などにより回転運動に応じてパルス列を発生す
るA相、B相の信号と1回転に1個のパルスを発生する
Z相の信号を得るものである。ここで、上記A相とB相
は電気角で90°の位相差を有し正転/逆転の検出に用
いるものである。また、図16ではA相とB相の2つの
パルス列出力の場合を示したが、回転方向を検出する必
要がないときは例えばA相のみ1つのパルス列出力のエ
ンコーダが使用される。
【0005】上記インクリメンタルエンコーダは、その
ままでは絶対回転位相を検出できるものでないが、 1.高分解能のものが可能である。 2.検出出力の信号がA、B、Z相と数が少なく長距離
伝送に耐え得る。 3.位相の変化をシリアルなパルス列で検出するので、
高速回転中であってもリアルタイムに回転位相を検出が
できる。 4.出力信号がA相、B相、Z相の矩形波信号のみで受
信側のインターフェイスを簡単に構成でき、温度変化や
経年変化の少ないインターフェイスが可能である。 5.アブソリュートエンコーダに比して一般的に安価で
ある。 などの長所がある。
【0006】ここで、インクリメンタルエンコーダはそ
のままでは絶対回転位相を検出できないが、近年絶対回
転位相の検出が考案されおり、その概要は図17に示す
もので、Pm、Ps1はそれぞれマスターセクションと
スレーブセクションのインクリメンタルエンコーダ、R
pは該インクリメンタルエンコーダから回転に応じて出
力されるパルス列、Zpは上記インクリメンタルエンコ
ーダの1回転毎に出力されるZ相信号である。また、C
m1は上記Pmから出力される上記パルス列Rpをカウ
ントし上記Zpによりクリアされるマスター位相カウン
ターであり絶対回転位相Cmを出力し、Cs1は該マス
ター位相カウンターCm1と同様な機能を有するスレー
ブ位相カウンターであり絶対回転位相Csを出力する。
かように上記位相カウンターCm1とCs1はそれぞれ
エンコーダの付属する電動機の絶対回転位相CmとCs
を検出する。さらに図17におけるHs1は位相偏差演
算器であり、次に示す(1)式により位相偏差Hsを下
記により演算する。 Hs=Nmax×Covf+Cm−Cs ・ ・ ・ ・ ・ (1) 該(1)式において、Nmaxはインクリメンタルエン
コーダPm、Ps1の1回転当たりのパルス数、Cov
fはマスター位相カウンターCm1がクリアする毎に1
ずつ加算され、スレーブ位相カウンターCs1がクリア
する毎に1ずつ減算される。そして、CmとCsは前記
のとおりそれぞれの絶対回転位相である。
【0007】ここで図17において、スレーブセクショ
ンのインクリメンタルエンコーダPs1が絶対回転位相
Csがゼロで停止したままとすれば、上記(1)式は、 Hs=Nmax×Covf‘+Cm (2) となり、該(2)式のCovf‘はマスター位相カウン
ターCm1がクリアする回数、すなわちインクリメンタ
ルエンコーダPmの回転数を表すことは明らかである。
【0008】前記図17および(2)式を時間とともに
変化する状態を図示すれば図18の如くなる。図18に
おいて、(a)はマスター位相カウンターCm1の出力
Cmの時間的な遷移、(b)はCovf’の前記(2)
式におけるインクリメンタルエンコーダの回転数の遷
移、(c)のRpと(d)のZpはそれぞれ図17に付
す同じ記号を付す信号の状態を示し、(e)と(f)は
前記(c)と(d)を時間軸を拡大し図示するものであ
る。前記図18において、マスター位相カウンターの出
力Cmはインクリメンタルエンコーダの出力Rpを常時
カウントし、そして例えば図示する時刻t1、t2、t
3においてZpがHiとなることによりクリアされ、こ
れによりCovf’は1ずつカウントアップし回転数を
計数することとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、産業用電気
機器が使用される環境において、電源供給系統の電源変
動や瞬時停電による障害、あるいは照明、インバータ機
器などの負荷の増大によりノイズの発生が避けられな
い。かかる状況において、近年、ノイズ対策に考慮がな
されているとは言え、エンコーダを用いる場合でも信号
線にノイズが進入することが避けられない。この様子
を、インクリメンタルエンコーダを用いることによっ
て、ノイズの進入による影響を図19により説明する。
図19において、(a)、(b)、(c)、(d)はそ
れぞれ図18で付したものと同じ信号を表し説明を割愛
する。図19(d)のZ相信号Zpにおいて、時刻tn
z1、tnz2にてノイズが侵入したとすれば、マスタ
ー位相カウンターの出力Cmはクリアされることとな
る。これにより、図19(b)で示すCovf’は時刻
tnz1において2、時刻tnz2において4とカウン
トアップされ、時刻t3においては6にカウントアップ
されることとなり、通常の動作を図示する図18の同時
刻t3のCovf’=4と比して相違が発生し正しい回
転数を検出できないこととなる。また、前述したよう
に、従来は位相カウンターの出力がクリアすることによ
りCovfが計数されており、かようなノイズなどの異
種信号の混入に対する処理はなされていなかった。
【0010】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、その目的とするところは、イン
クリメンタルエンコーダを使用する場合において、ノイ
ズが侵入した場合であっても該エンコーダもしくはエン
コーダが付属する回転体の回転数を正しく検出する手段
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、 1.請求項1において、電動機もしくは回転する機械軸
に設置されたZ相付きインクリメンタルエンコーダと、
該インクリメンタルエンコーダからの回転に応じて出力
するパルスをカウントするリセット検出カウンターを備
える回転数検出装置であり、上記リセット検出カウンタ
ーは上記Z相付きインクリメンタルエンコーダからの1
回転毎に出力するZ相信号でリセットするものであっ
て、前記回転数検出装置に、上記リセット検出カウンタ
ーの出力を現在値としてラッチする第1の現在値ラッチ
ゲート部と、該第1の現在値ラッチゲート部の出力を前
回値としてラッチする第2の前回値ラッチゲート部を備
え、上記第2の前回値ラッチゲート部の出力と上記第1
の現在値ラッチゲート部の出力の偏差を検出する位相偏
差検出器と、上記リセット検出カウンターの出力の最大
値の1/2の値を有するリセット設定器を備え、該リセ
ット設定器の出力と上記位相偏差検出器の出力を比較す
るリセット検出器を備え、該リセット検出器は上記リセ
ット設定器の出力が上記位相偏差検出器の出力より小さ
いとき上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの1回
転とし、それ以外は1回転としない回転数判別手段を備
え、該回転数判別手段によりインクリメンタルエンコー
ダが回転したときのリセット検出器の出力をカウントす
る回転数検出器と、該回転数検出器の出力及び前記第1
の現在値ラッチゲート部の出力を入力とする中央演算処
理装置を備えることを特徴とする回転数検出装置であ
る。
【0012】2.請求項2において、電動機もしくは回
転する機械軸に設置されたZ相付きインクリメンタルエ
ンコーダと、該インクリメンタルエンコーダからの回転
に応じて出力するパルスをカウントするリセット検出カ
ウンターを備える回転数検出装置であり、上記リセット
検出カウンターは上記Z相付きインクリメンタルエンコ
ーダからの1回転毎に出力するZ相信号でリセットする
ものであって、前記回転数検出装置に、上記リセット検
出カウンターの出力を現在値としてラッチする現在値ラ
ッチゲート部と、該現在値ラッチゲート部の出力を入力
とする中央演算処理装置(マイクロプロセッサ)を備
え、該中央演算処理装置は、メモリに接続されているも
のであって、上記現在値ラッチゲート部からの入力をメ
モリ内の現在回転位相レジスタに格納するとともに、該
現在回転位相レジスタの内容を同じメモリ内の前回回転
位相レジスタに格納することにより前回回転位相を記憶
する記憶手段を備え、上記前回回転位相レジスタと上記
現在回転位相レジスタの偏差を演算した後格納する位相
偏差レジスタと、上記リセット検出カウンターの出力の
最大値の1/2の値を有するリセット設定レジスタと、
上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの回転数をカ
ウントする回転数レジスタを備え、上記中央演算処理装
置は、該リセット設定レジスタの出力と上記位相偏差レ
ジスタの出力を比較することにより、上記リセット設定
レジスタの出力が上記位相偏差レジスタの出力より小さ
いとき上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの1回
転とし上記回転数レジスタをカウントするカウント手段
を備え、上記位相偏差レジスタの出力がリセット設定レ
ジスタの出力より小さいか又は等しいとき上記Z相付き
インクリメンタルエンコーダの1回転とせず上記回転数
レジスタの値を変更しない判定手段を備えたことを特徴
とする回転数検出装置である。
【0013】3.請求項3において、電動機もしくは回
転する機械軸に設置されたZ相付きインクリメンタルエ
ンコーダと、該インクリメンタルエンコーダからの回転
に応じて出力するパルスをカウントするリセット検出カ
ウンターを備える回転数検出装置であり、上記リセット
検出カウンターは上記Z相付きインクリメンタルエンコ
ーダからの1回転毎に出力するZ相信号でリセットする
ものであって、該回転数検出装置に、上記リセット検出
カウンターの出力を現在値としてラッチする現在値ラッ
チゲート部と、該現在値ラッチゲート部の出力を入力と
する中央演算処理装置を備え、該中央演算処理装置は、
上記現在値ラッチゲート部からの入力を現在回転位相レ
ジスタに格納するとともに、該現在回転位相レジスタの
内容を前回回転位相レジスタに格納することにより前回
回転位相を記憶する記憶手段を備え、上記中央演算処理
装置は、上記前回回転位相レジスタと上記現在回転位相
レジスタの偏差を演算した後格納する位相偏差レジスタ
と、上記リセット検出カウンターの出力の最大値の1/
2以上で該最大値未満の値を有するリセット設定レジス
タと、上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの回転
数をカウントする回転数レジスタと、前記位相偏差レジ
スタの出力のリセット値を積算するリセット積算レジス
タを備え、上記リセット設定レジスタの出力と上記位相
偏差レジスタの出力を比較することにより、上記リセッ
ト設定レジスタの出力が上記位相偏差レジスタの出力よ
り小さいとき上記Z相付きインクリメンタルエンコーダ
の1回転として上記回転数レジスタをカウントするカウ
ント手段を備え、上記位相偏差レジスタの出力がリセッ
ト設定レジスタの出力より小さいか又は等しいとき、上
記位相偏差レジスタの出力をリセット積算レジスタに積
算し、上記リセット設定レジスタの出力が上記リセット
積算レジスタの出力より小さいとき上記Z相付きインク
リメンタルエンコーダの1回転として上記回転数レジス
タをカウントし、上記リセット積算レジスタの出力が上
記リセット設定レジスタの出力より小さいか又は等しい
とき上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの1回転
とせず上記回転数レジスタの値を変更しない判定手段を
備えたことを特徴とする回転数検出装置である。
【0014】4.請求項4において、電動機もしくは回
転する機械軸に設置されたZ相付きインクリメンタルエ
ンコーダと、該インクリメンタルエンコーダからの回転
に応じて出力するパルスをカウントするリセット検出カ
ウンターを備える回転数検出装置であり、上記リセット
検出カウンターは上記Z相付きインクリメンタルエンコ
ーダからの1回転毎に出力するZ相信号でリセットする
ものであって、該回転数検出装置に、上記リセット検出
カウンターの出力を現在値としてラッチする現在値ラッ
チゲート部と、該現在値ラッチゲート部の出力を入力と
する中央演算処理装置を備え、該中央演算処理装置は、
上記現在値ラッチゲートからの入力を現在回転位相レジ
スタに格納するとともに、該現在回転位相レジスタの内
容を前回回転位相レジスタに格納することにより前回回
転位相を記憶する記憶手段を備え、上記中央演算処理装
置は、上記前回回転位相レジスタと上記現在回転位相レ
ジスタの偏差を演算した後格納する位相偏差レジスタと
リセット設定レジスタと通信インターフェイスを備え、
該リセット設定レジスタは、外部入力装置から上記通信
インターフェイスを介して上記リセット検出カウンター
の出力の最大値の1/2以上で該最大値未満の値を任意
に設定できるものであって、上記Z相付きインクリメン
タルエンコーダの回転数をカウントする回転数レジスタ
と、前記位相偏差レジスタの出力のリセット値を積算す
るリセット積算レジスタを備え、上記中央演算処理装置
は、上記リセット設定レジスタの出力と上記位相偏差レ
ジスタの出力を比較することにより、上記リセット設定
レジスタの出力が上記位相偏差レジスタの出力より小さ
いとき上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの1回
転とし上記回転数レジスタをカウントするカウント手段
を備え、上記位相偏差レジスタの出力がリセット設定レ
ジスタの出力より小さいか又は等しいとき、上記位相偏
差レジスタの出力をリセット積算レジスタに積算し、上
記リセット設定レジスタの出力が上記リセット積算レジ
スタの出力より小さいとき上記Z相付きインクリメンタ
ルエンコーダの1回転として上記回転数レジスタをカウ
ントし、上記リセット積算レジスタの出力が上記リセッ
ト設定レジスタの出力より小さいか又は等しいとき上記
Z相付きインクリメンタルエンコーダの1回転とせず上
記回転数レジスタの値を変更しない判定手段を備えたこ
とを特徴とする回転数検出装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳述する。図1は本発明の請求項1記載の第1
の実施例を示す回転数検出装置の構成図であり、図2は
図1の動作を説明する図、図3と図4は図1の実施例に
より得られる効果を説明する説明図である。
【0016】図1において、1はインクリメンタルエン
コーダであり、該インクリメンタルエンコーダ1の出力
A相、B相、Z相の信号は回転数検出装置2に接続され
る。
【0017】回転数検出装置2において、3a、3b、
3cはDフリップフロップ、4は×1倍、×2倍または
×4倍に逓倍するものであるが、以下の説明を容易にす
る為に仮に×2倍の逓倍器とし、5はリセット検出カウ
ンターである。ここで、本実施例では該リセット検出カ
ウンター5は、CKに入力されるパルスの立ち上がりエ
ッジでカウントし、RESETに入力されるパルスのH
iレベルでカウント値がクリアするものとしている。イ
ンクリメンタルエンコーダ1からのA相、B相信号は、
Dフリップフロップ3a、3bで後述するタイミングで
波形整形した後、逓倍器4で所定の周波数に変換されリ
セット検出カウンター5のCKに入力され、インクリメ
ンタルエンコーダの出力するA相、B相のパルス列をカ
ウントする。一方、インクリメンタルエンコーダ1から
のZ相信号はDフリップフロップ3cで後述するタイミ
ングで波形整形した後、リセット検出カウンター5のR
ESETに入力され該リセット検出カウンター5をクリ
アするものである。
【0018】次に図1において、6aは現在値ラッチゲ
ート部、6bは前回値ラッチゲート部であり、共にD
0、D1〜Dm−1のmビットをデータ入力としCK入
力の立ち下がりでデータ入力をラッチし、Q0、Q1〜
Qm−1に出力するものである。ここで、該現在値ラッ
チゲート部6aの出力は前回値ラッチゲート部6bの入
力に接続されており、第1の前回値ラッチゲート部6b
のCKに信号が入力され現在値ラッチゲート部の出力を
保持し、後述する遅れの後、現在値ラッチゲート部6a
のCKに信号が入力されリセット検出カウンター5の現
在値を保持する。
【0019】また図1において、7は減算器よりなる位
相偏差検出器、8はリセット設定器、9はコンパレータ
からなるリセット検出器、10はDフリップフロップ、
11はカウンターによる回転数検出器である。位相偏差
検出器7の入力CP(N)とCP(N−1)には、それぞ
れ上記現在値ラッチゲート部6aの出力と上記前回値ラ
ッチゲート部6bの出力が入力され、該位相偏差検出器
7は、 ΔCP(N)=CP(N−1)−CP(N) (3) を演算し出力する。そして、0<ΔCP(N)のときは
上記リセット検出カウター5のRESET入力に信号が
入力されカウント値がクリアされたことを示し、これは
上記Dフリップフロップ3cにHiの入力があったこと
を示す。次に、リセット検出カウンター5のカウントす
る最大値をCmaxとすれば、リセット設定器8は Cref=Cmax/2(整数演算による) (4) なる値Crefを出力するもので、該リセット設定器8
と上記位相偏差検出器7の出力ΔCP(N)はリセット
検出器9で比較し、 ΔCP(N) ≦ Cref のときは0 (5) Cref < ΔCP(N) のときは1 (6) を該リセット検出器9は出力する。そして、上記(5)、
(6)式の結果はDフリップフロップ11で後述するタイ
ミングで安定化した後、カウンターからなる回転数検出
器11のCKに入力される。すなわち、該回転数検出器
11は上記(6)式が成立する回数をカウントするもので
ある。
【0020】また、21は発信器、22aはDフリップ
フロップからなる分周器、23a、23bはANDゲー
トで、これらは回転数検出装置2のA相、B相、Z相の
入力信号と上記現在値ラッチゲート部6a、上記前回値
ラッチゲート部6bおよびリセット検出器9間のタイミ
ングを生成し、回転数検出器11を正しく動作させるも
のでこれの概要は図2において説明を行う。
【0021】図2は動作説明図であり、上記回転数検出
器11が回転数検出にいたる動作を図1を参照して説明
する。図2において、(a)は発信器21の出力波形、
(b)、(d)、(e)は回転数検出装置2のそれぞれ
Z相、A相、B相入力を示し、この出力は図1のDフリ
ップフロップ3c、3a、3bにより発信器21の出力
周波数の例えば立ち上がりエッジに同期化され、
(c)、(f)、(g)に示す波形となり、次に図1の
逓倍器4で×2倍の周波数に変換され、(h)に示す逓
倍器4の出力となる。そして、該(h)の立ち上がりエ
ッジをリセット検出カウンター5はカウントし、(i)
に示す如く、CP−1、CP、CP+1と遷移し、やが
ては回転数検出装置2のZ相入力(b)にHiレベルが
入力されることにより0にクリアされる。
【0022】図2(j)は分周器22aの出力を示すも
ので、上記発信器21の出力(a)を分周したものであ
って、該分周器22aの出力(j)とANDゲート23
a、23bの作用により、発信器21の出力(a)はゲ
ート23aの出力(k)とゲート23bの出力(l)に
分離される。該(k)と(l)において、図2中に示す
ゲート23aの出力の立ち下がりエッジ、ゲート23
bの出力の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジに
より以下の動作を行う。上記のタイミングにより、リ
セット検出カウンター5の出力(i)は現在値ラッチゲ
ート部6aでラッチされ、現在値ラッチゲート部6aの
出力(m)となり、CP−1、CP、CP+1、0と遷
移する。すなわち該(m)はリセット検出カウンター5
の現在値を保持する。また、上記のタイミングにより
(m)はラッチゲート部6bでラッチされ、前回値ラッ
チゲート部6bの出力(n)を生成する。ここで、図2
の例えば時刻t2において、(m)に示す出力はCP+
1であり、(n)に示す出力はCPである。すなわち、
前回値ラッチゲート部6bの出力(n)はリセット検出
カウンター5の前回値を保持するものである。
【0023】そして、上記(m)と(n)に示す値は位
相偏差検出器7で常時、前記(3)式の演算がなされて
リセット検出器9の入力となり、該リセット検出器9の
出力は図2の(o)に示すもので、前記(5)、(6)
式により該(o)は下記の値をとなる。 時刻t1: ΔCP(N)=CP−CP=0となり前記(5)式によ
り0 時刻t2: ΔCP(N)=CP−(CP+1)=−1となり前記
(5)式により0 時刻t3: ΔCP(N)=(CP+1)−0=CP+1となり、C
ref<CP+1 とすれば、前記(6)式により1該(o)に示す出力
は、図2のの各々のタイミングでDフリップフロップ
10により同期化され、回転数検出器11のカウント入
力となり、該11の出力は(p)に示すとおりとなる。
(p)において、時刻t1、t2では回転数検出器11
の入力は0のままなのでカウント値CRを保持し、時刻
t3では該回転数検出器11の入力は1となるので出力
はCR+1となる。すなわち、回転数検出装置2のZ相
入力(b)にHi信号が入力され、前記(5)、(6)
式の判定により回転数検出器11はカウントされ、イン
クリメンタルエンコーダ、もしくは該エンコーダの付属
する回転体の回転数を検出するに至る。
【0024】更に図3により、図1,図2の実施例によ
る効果を説明する。図3において、(a)は図1のリセ
ット検出カウンター5の出力の時間的推移をグラフで示
し、(p)、(d)、(e)、(b)はそれぞれ図2に
示す符号のそれと同じ信号である。ここで図3は図2に
比して時間軸を縮小している。図3(a)において、上
記リセット検出カウンター5の出力する最大値をCma
xとし、図1のリセット設定器8の設定値CrefをC
max/2とし、図中に点線で示すものである。
【0025】また、図3の回転数検出装置2のZ相入力
(b)において、時刻t1、t2、t3にZ相に正規の
Hiの入力がなされ、この時刻において(i)に図示す
るようにリセット検出カウンター5の出力はクリアされ
る。次に、図19の従来の実施例と同様に時刻tnz
1、tnz2において、予期せぬノイズが侵入したとき
もリセット検出カウンター5の出力はクリアされる。
【0026】そして、図3の(i)ではリセット検出カ
ウンター5の出力は次の如く遷移するとしている。 時刻tnz1:Cd1から0へ、ここでCmax/2
< Cd1 時刻t1: Cd2から0へ、ここでCd2 < Cm
ax/2 時刻t2: Cd3から0へ、ここでCmax/2
< Cd3 以下、時刻tnz2、t3は図示のとおりである。
【0027】そして、図3の回転数検出器11の出力
(p)は、図2において説明した経緯より、下記のとお
りとなる。 時刻tnz1: ΔCP(N)=Cd1−0=Cd1 Cmax/2 < Cd1より前記(6)式より回転数検
出器11の出力は+1し2となる。 時刻t1:ΔCP(N)=Cd2−0=Cd2 Cd2 < Cmax/2より前記(5)式より回転数検
出器11の出力は2のまま変わらず。 時刻t2: ΔCP(N)=Cd3−0=Cd3 Cmax/2 < Cd3より前記(6)式より回転数検
出器11の出力は+1し3となる。上記に示す動作に準
じて、時刻tnz2においては回転数検出器11は3で
変化せず、時刻t3においては+1し4となる。これ
は、従来例の図18、図19と比較して明らかなよう
に、ノイズが回転数検出装置2のZ相入力に侵入した場
合であっても、時刻t2、t3において正しい回転数が
得られることとなる。
【0028】次に図4(a)、(b)はCrefを上記
第(4)式とする理由を更に詳細に説明するものであ
る。はじめに、図4(a)はリセット設定器8の出力Cr
efがCmax/2より大きいときの動作を示すもの
で、ここでは説明を容易にする為にCrefを例えば3
/4Cmaxとしている。図4(a)において、偶発的
に時刻tnz1にノイズが回転数検出装置2のZ相入力
に侵入した場合を示している。そして、時刻tnz1及
びt2におけるCd1とCd2は共にCrefより小さ
いので、回転数検出器11の出力はCR=2のままで正
しい回転数を得ることはできない。すなわち、リセット
設定器8の出力CrefがCmax/2より大きいとき
は、図4(a)のT2の区間にノイズが侵入するときは
正しい回転数が得られるが,T1の区間にノイズが侵入
したとき正しい回転数を得ることはできない。
【0029】次に、図4(b)はリセット設定器8の出
力CrefがCmax/2より小さいときの動作を示す
もので、ここでは説明を容易にする為にCrefを例え
ば1/4Cmaxとしている。該図4(b)においても
時刻tnz1にノイズが回転数検出装置2のZ相入力に
侵入した場合を示しており、このときは時刻tnz1及
びt2におけるCd1とCd2は共にCrefより大き
いので、回転数検出器11の出力はCR=2、3と多く
進み正しい回転数を得ることはできない。
【0030】それ故、インクリメンタルエンコーダもし
くは該エンコーダの付属する回転体の1回転に1つの侵
入する予期せぬノイズの影響を排除する為に、Cref
を上記(4)式のとおりとするものである.次に該
(4)式について更に説明する。図1において、インク
リメンタルエンコーダ1の1回転当たりのパルス数をP
maxとし,該Pmaxを説明を容易とする為、例えば
2400PPRとすれば逓倍器4で×2倍される。従っ
て、リセット検出カウンター5の出力は0〜(2400
×2―1)=4799の範囲で変化するものであり、こ
の場合のCrefは上記(4)式より整数演算にて下記
のとおりとなる。 Cref=(2400×2―1)/2=2399 (7) 従って、逓倍器4の逓倍比をA(A=1、2または4)
とすれば上記(4)式は下記のとおりとなる。 Cref=(Pmax×A−1)/2(整数演算による) (8)
【0031】該Crefが偶数であるとき、図3におい
てCd1とCd2が等しくなるのはインクリメンタルエ
ンコーダ1の1回転の中間にノイズが侵入するときのみ
でこの確率は極めて低いものであり、通常は下記のとお
りである。 Cd1<Cd2 このときは Cref<Cd2 (9) Cd2<Cd1 このときは Cref<Cd1 (10) 更に、(8)式による上記Crefは通常は奇数であ
り、必ず上記(9)、(10)式のどちらか一方とな
り、図1、図2、図3にて動作を説明した位相偏差検出
器7、リセット設定器8、リセット検出器9、Dフリッ
プフロップ10と回転数検出器11の作用により回転数
を検出する。
【0032】かようにして、本発明では電磁障害、誘導
障害などによりインクリメンタルエンコーダのZ相信号
に該エンコーダの1回転に1回の偶発的に侵入するノイ
ズの障害を排除し、インクリメンタルエンコーダ、もし
くは該エンコーダの付属する回転体の回転数を正しく検
出せしめることを可能とするものである。これにより、
インクリメンタルエンコーダを用いる場合において、高
速に動作する回転体の回転数を高い信頼性で精度を損な
うこと無く検出することを実現し、高精度の位置決めや
同期制御を可能とした。
【0033】図5は本発明の請求項1記載の第2の実施
例の回転数検出を示す構成図であり、図6は図5の動作
を説明する図である。
【0034】以下、本発明の第2の実施例について説明
する。図5において、22a、22b、22cはDフリ
ップフロップ、23a、23b、23c,23dはAN
Dゲートである。また、1は図1と同様インクリメンタ
ルエンコーダであり、この他図1と同じ記号を付すもの
は該図1と同様の機能を有しこれらの説明は割愛する。
【0035】図5において前記図1と相違する箇所の説
明を行う。マイクロプロセッサ12は、回転数検出器1
1からインクリメンタルエンコーダもしくは、該エンコ
ーダの付属する回転体の回転数を読み出すときは出力ポ
ートPをHiとしリード信号を出力する。該リード信号
はDフリップフロップ22aにより発信器21が出力す
る周波数信号に同期化された後、更にDフリップフロッ
プ22b、22cにより一定時間遅延され、次にAND
ゲート23a、23b、23c及び23dの作用によ
り、回転検出装置2のA相、B相、Z相の入力信号と、
現在値ラッチゲート部6a、前回値ラッチゲート部6b
及びリセット検出器9間のタイミングを生成し、回転数
検出器11を正しく動作せしめるものでこれの詳細は図
6において更に説明を行う。
【0036】図6において、時刻t(N)はマイクロプ
ロセッサ12が回転数検出器11の出力をリードする現
在時刻であり、時刻t(N+1)は次回のリードする時
刻である。また、図5の(a)〜(i)、および(m)
〜(p)は図2の同じ記号を付すものと同様の信号であ
り説明は割愛する。ここで、(i)においてCP(N)
は上記現在時刻t(N)におけるリセット検出カウンタ
ー5の出力値である。また、回転数検出装置2のZ相入
力(b)においてHiが入力されると、上記リセット検
出カウンターの出力(i)は図示するとおり0となる。
【0037】マイクロプロセッサ12は回転数検出器1
1の出力をリードするとき、現在時刻t(N)に先立ち
(q)に示す如くHi信号を出力ポートPから出力す
る。該(q)の信号はDフリップフロップ22aで発信
器21が出力する周波数に同期化され、次にDフリップ
フロップ22bとANDゲート23a、23bにより遅
延処理を行い(r)に示す信号を生成する。また、上記
Dフリップフロップ22bの出力は、更にDフリップフ
ロップ22cとANDゲート23c、23dにより遅延
処理を行い(s)に示す信号を生成する。該(r)と
(s)において、図6中に示すゲート23bの出力
(r)の立ち下がりエッジ、ゲート23dの出力
(s)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ
は、図2の、、と同様の機能を有すものである。
【0038】すなわち、現在時刻t(N)に先立ち上記
のタイミングにて、リセット検出カウンター5の出力
(i)のCP(N)は現在値ラッチゲート部6aでラッ
チされ、該現在値ラッチゲート部6aの出力は(m)で
示すとおり前回時刻のリード値CP(N−1)から現在
値CP(N)となる。同様に次回時刻t(N+1)に先
立つと同じタイミングで現在値ラッチゲート部6aの
出力は(m)で示すとおり現在値CP(N)から0とな
る。すなわち、該(m)はマイクロプロセッサ12がリ
ードするときのリセット検出カウンター5の現在値を保
持する。また、上記のタイミングにより(m)はラッ
チゲート部6bでラッチされ前回値ラッチゲート部6b
の出力(n)を生成する。ここで、図6の時刻t(N)
において、(m)に示す出力は現在値CP(N)であり
(n)に示す出力は前回時刻にリードされた前回値CP
(N−1)である。すなわち、前回値ラッチゲート部6
bの出力(n)はリセット検出カウンター5の前回値を
保持するものである。
【0039】そして、図6の(o)、(p)は図2と同
様の動作を行うもので、回転数検出装置2のZ相入力が
Hiになった後リードする次回時刻T(N+1)におい
て、回転数検出器11の出力(p)はCRからCR+1
にカウントアップするもので、インクリメンタルエンコ
ーダ、もしくは該エンコーダの付属する回転体の回転数
を検出するに至る。かようにして、本発明では電磁障
害、誘導障害などによりインクリメンタルエンコーダの
Z相信号に該エンコーダの1回転に1回の偶発的に侵入
するノイズの障害を排除し、インクリメンタルエンコー
ダ、もしくは該エンコーダの付属する回転体の回転数を
正しく検出せしめることを可能とするものである。これ
により、インクリメンタルエンコーダを用いる場合にお
いて、高速に動作する回転体の回転数を高い信頼性で精
度を損なうこと無く検出することを実現し、高精度の位
置決めや同期制御を可能とした。
【0040】図7は本発明の請求項2記載の一実施例の
回転数検出を示す構成図であり、図8は図7の動作を説
明する図である。
【0041】図7において、12はマイクロプロセッサ
であり13は該マイクロプロセッサ12と接続されたメ
モリである。該メモリ12には、前回回転位相レジスタ
13a、現在回転位相レジスタ13b、リセット設定レ
ジスタ13c、位相偏差レジスタ13dおよび回転数レ
ジスタ13eを内蔵する。そして、上記前回回転位相レ
ジスタ13aはCP(N−1)なる値を有し、13b、
13c、13d、13eの各レジスタはそれぞれCP
(N)、Cref、ΔCP(N)、CRである値を有
す。また、図7において示すインクリメンタルエンコー
ダ1など図1と同じ記号を付すものは該図1と同様の機
能を有しこれらの説明は割愛する。
【0042】図7において、マイクロプロセッサ12は
毎スキャン毎に現在値ラッチゲートゲート部6aの出力
をリードし現在回転位相レジスタ13bにCP(N)と
して格納する。リセット設定レジスタ13cのCref
は前記(4)式、(8)式により定める値に設定するも
のである。
【0043】そして、マイクロプロセッサ12は図8に
示すフローの処理により回転数検出装置2のZ相入力に
インクリメンタルエンコーダの1回転に1回、偶発的に
侵入するノイズを排除し正しい回転数を得るもので、図
7を参照しつつ図8に示すマイクロプロセッサ12の動
作について以下に説明する。 f1:CP(N−1)=CP(N)とし、現在回転位相
レジスタCP(N)を前回回転位相レジスタCP(N−
1)にセーブし、CP(N)の更新に備える。 f2:現在値ラッチゲートゲート部6aの出力をリード
し現在回転位相レジスタCP(N)を更新し現在値とす
る。 f3:ΔCP(N)=CP(N−1)−CP(N)を演
算する。 f4:ΔCP(N)≦Crefのときは、インクリメン
タルエンコーダ1は1回転に至らないとしf1へ戻る。
Cref<ΔCP(N)のときは、インクリメンタルエ
ンコーダ1は1回転したものでありf5へ。 f5:回転数レジスタCRをカウントアップした後f1
へ戻る。
【0044】かようにして、図7の第3の実施例は前記
図1、5で示すものと同様の機能を有し、電磁障害、誘
導障害などによりインクリメンタルエンコーダのZ相信
号に該エンコーダの1回転に1回の予期せぬノイズの進
入による障害を排除し、インクリメンタルエンコーダ、
もしくは該エンコーダの付属する回転体の回転数を正し
く検出せしめることを可能とするものである。これによ
り、インクリメンタルエンコーダを用いる場合において
も、高い信頼性を有して高速に動作する回転体の回転数
を精度を損なうこと無く検出することを実現し、高精度
の位置決めや同期制御を可能とした。
【0045】図9は次に示す本発明の実施例が解決しよ
うとする課題を示し、図10は本発明の請求項3記載の
実施例の拡張した回転数検出を示す構成図であり、図1
1は図10の動作を説明し、図12,図13は図10の
効果を説明する図である。
【0046】始めに、図9に本発明の解決しようとする
課題を説明する。図9において、リセット検出カウンタ
ー5の出力(i)から回転数検出装置2のZ相入力
(b)までは、図3において同じ記号を付すものと同じ
ものである。図9では,インクリメンタルエンコーダの
1回転において、回転数検出装置2のZ相入力に時刻t
nz1、tnz2と2回のノイズが侵入した例を示して
いる。この場合においてCrefをCmax/2とした
とき、図9に示すとおり時刻tnz1、tnz2、tn
z3におけるCd2、Cd3、Cd4はいずれもCre
f以下であり、回転数検出器11の出力(p)はCR=
2のままで変化せず正しい回転数を検出することはでき
ない。
【0047】この発明は、インクリメンタルエンコーダ
もしくは該エンコーダの付属する回転体の回転数を検出
する回転数検出装置において、電源急変や負荷急変など
による電磁障害、誘電障害により誘因される偶発的なノ
イズがエンコーダの1回転に複数回侵入した場合であっ
ても、これを排除し正しい回転数を得るものである。
【0048】次に、図10において、12はマイクロプ
ロセッサであり13は該マイクロプロセッサ12と接続
されたメモリであり、該メモリ12には、前回回転位相
レジスタ13a、現在回転位相レジスタ13b、リセッ
ト設定レジスタ13c、位相偏差レジスタ13dおよび
回転数レジスタ13eを内蔵し、これらは図7に示すも
のと同一の機能を有するものでその機能の説明は割愛す
る。また、13fはリセット積算レジスタでありΣΔC
Pなる値を保持する。この他、図10において示すイン
クリメンタルエンコーダ1など図7と同じ記号を付すも
のは該図7と同様の機能を有しこれらの説明は割愛す
る。
【0049】次に図11により図10の構成の動作を説
明する。 f1:回転数レジスタCRとリセット積算レジスタΣΔ
CPを0に初期化する。 f2:CP(N−1)=CP(N)とし、現在回転位相
レジスタCP(N)を前回回転位相レジスタCP(N−
1)に格納し、CP(N)の更新に備える。 f3:現在値ラッチゲートゲート部6aの出力をリード
し現在回転位相レジスタCP(N)を更新し現在値とす
る。 f4:ΔCP(N)=CP(N−1)−CP(N)を演
算する。 f5:ΔCP(N)≦0のときは、回転数検出装置2の
Z相入力はLoのままなのでf2へ戻る。0<ΔCP
(N)のときは、回転数検出装置2のZ相入力にHiが
入力されたときでありf6へ。 f6:ΔCP(N)≦Crefのときは、回転数検出装
置2のZ相入力にノイズによる影響が認められるのでf
7のチェックへ。Cref<ΔCP(N)のときは、イ
ンクリメンタルエンコーダ1は1回転したものとしf9
へ。 f7:ΣΔCP=ΣΔCP+ΔCP(N)を演算する。 f8:ΣΔCP(N)≦Crefのときは、インクリメ
ンタルエンコーダ1は1回転に至らないとしf2へ戻
る。Cref<ΣΔCPのときは、インクリメンタルエ
ンコーダ1は1回転したものとしf9へ。 f9:回転数レジスタCRをカウントアップした後f1
0へ。 f10:リセット積算レジスタΣΔCPを0に再初期化
しf2へ戻る。
【0050】次に図12により、図10、図11の実施
例による効果を説明する。図12において、(a)は図
10のリセット検出カウンター5の出力の時間的推移を
グラフで示し、(b)は回転数レジスタ13eの値CR
を、(c)、(d)は回転数検出装置2のA相、B相入
力を、(e)は該回転数検出装置2のZ相入力の時間的
推移を示す。図12(a)において、リセット検出カウ
ンター5の出力する最大値をCmaxとし、図10のリ
セット設定レジスタ13cの値Crefを例えばCma
x/2とし図中に点線で示すものである。
【0051】また、図12の回転数検出装置2のZ相入
力(e)において、時刻t1、t2、t3にZ相に正規
のHiの入力がなされ、この時刻において(a)に図示
するようにリセット検出カウンター5(a)の出力はク
リアされる。次に、図9と同様に時刻t1〜t2のエン
コーダの1周期内の時刻tnz1、tnz2において、
偶発的なノイズが侵入したときもリセット検出カウンタ
ー5(a)の出力も図示するとおりクリアされる。
【0052】そして、図12の(a)ではリセット検出
カウンター5の出力は次の如く遷移するとしている。 時刻t1: Cd1から0へ、ここでCmax/2<
(Cd1=Cmax) 時刻tnz1:Cd2から0へ、ここでCd2<Cma
x/2 時刻tnz2:Cd3から0へ、ここでCd3<Cma
x/2 また、Cmax/2<(Cd2+Cd3) 時刻t2:Cd4から0へ、ここでCd4<Cmax/
【0053】そして、図12の回転数レジスタ13eの
値(b)は図11において説明した経緯より、時刻t
1、tnz1、tnz2において下記のとおりとなる。 時刻t1: f4:ΔCP(N)=Cd1−0=Cd1 f5:0<Cd1なのでf6へ f6:Cmax/2 < Cd1よりf9へ f9:回転数レジスタ13eの値CRを+1し2とする f10:ΣΔCP=0に再び初期化する 時刻tnz1: f4:ΔCP(N)=Cd2−0=Cd2 f5:0<Cd2なのでf6へ f6:Cd2 < Cmax/2なのでf7へ f7:ΣΔCP=Cd2としf8へ f8:ΣΔCP<Cmax/2なので、回転数レジスタ
13eの値CRは2のままでf2へ 時刻tnz2: f4:ΔCP(N)=Cd3−0=Cd3 f5:0<Cd3なのでf6へ f6:Cd3 < Cmax/2なのでf7へ f7:ΣΔCP=Cd2+Cd3としf8へ f8:Cmax/2<ΣΔCPなのでf9へ f9:回転数レジスタ13eの値CRを+1し3とする f10:ΣΔCP=0に再び初期化する かように、回転数レジスタCRは時刻t1、tnz2に
おいて2、3となるもので、同様の処理により時刻t3
にて4となる。すなわち、時刻t3において回転数レジ
スタCRは正しい回転数が得られるものである。
【0054】図12ではCrefがCmax/2の例を
示したが、次に図13でCrefを例えば3/4Cma
xに設定する場合を示す。図13で(a)〜(e)と記
号を付すものは図12で同じ記号を付すものと同じ信号
である。そして、同様に時刻tnz1、tnz2で回転
数検出装置2のZ相入力(e)に2回のノイズが侵入し
たとしている。そして図12と同様、図13の(a)で
はリセット検出カウンター5の出力は次の如く遷移する
としている。 時刻t1: Cd1から0へ、ここで3/4Cmax
<(Cd1=Cmax) 時刻tnz1:Cd2から0へ、 ここでCd2<3
/4Cmax 時刻tnz2:Cd3から0へ、 ここでCd3<3
/4Cmax また、(Cd2+Cd3)<3/4Cmax 時刻t2:Cd4から0へ、 ここでCd4<3
/4Cmax また、3/4Cmax<(Cd2+Cd3+Cd4)
【0055】そして、図13の回転数レジスタ13eの
値(b)は図11において説明した経緯より、時刻t
1、tnz1、tnz2において下記のとおりとなる。 時刻t1: f4:ΔCP(N)=Cd1−0=Cd1 f5:0<Cd1なのでf6へ f6:3/4Cmax < Cd1よりf9へ f9:回転数レジスタ13eの値CRを+1し2とする f10:ΣΔCP=0に再び初期化する 時刻tnz1: f4:ΔCP(N)=Cd2−0=Cd2 f5:0<Cd2なのでf6へ f6:Cd2 < 3/4Cmaxなのでf7へ f7:ΣΔCP=Cd2としf8へ f8:ΣΔCP<3/4Cmaxなので、回転数レジス
タ13eの値CRは2のままでf2へ 時刻tnz2: f4:ΔCP(N)=Cd3−0=Cd3 f5:0<Cd3なのでf6へ f6:Cd2 < 3/4Cmaxなのでf7へ f7:ΣΔCP=ΣΔCP+Cd3としf8へ ここで、ΣΔCP=Cd2+Cd3である f8:ΣΔCP<3/4Cmaxなので、回転数レジス
タ13eの値CRは2のままでf2へ 時刻t2: f4:ΔCP(N)=Cd4−0=Cd4 f5:0<Cd4なのでf6へ f6:Cd4 < 3/4Cmaxなのでf7へ f7:ΣΔCP=ΣΔCP+Cd4としf8へここで、
ΣΔCP=Cd2+Cd3+Cd4=Cmaxである f8:3/4Cmax<ΣΔCPなのでf9へ f9:回転数レジスタ13eの値CRを+1し3とする f10:ΣΔCP=0に再び初期化する
【0056】かように、回転数レジスタCRは時刻t
1、t2において2、3となり、同様の処理により時刻
t3にて4となる。そして、ノイズの侵入があっても、
図12では1周期遅れの時刻t3において回転数レジス
タ12eのCRは正しい回転数が得られたが、Cref
を3/4Cmaxとすることにより図13ではt2にて
正しい回転数を得ることができる。
【0057】図13では説明を容易とする為に、t1〜
t2の1周期に2回のノイズが回転数検出装置2のZ相
入力に侵入した例を示した。ここで、該回転数検出装置
2のZ相入力にt1〜t2の一周期内の時刻tnz1、
tnz2 ・ ・ ・ tnznにN回のノイズが侵入し、該
ノイズ侵入時刻におけるリセット検出カウンター5の出
力(a)の変化量をそれぞれCdnz1、Cdnz2 ・
・ ・ Cdnznとし、時刻t2における変化量をCd
t2とすれば下記の式が常に成立する。 Cdnz1+Cdnz2+ ・ ・ ・ +Cdnzn+Cdt2=Cmax (11) また、本発明の実施例1においてはリセット設定器8の
値Crefは前記(4)式により定めるものであった
が、ここで説明する実施例4では図10のリセット設定
レジスタ13cの値Crefは拡張して、下記の値を設
定するものである。 Cmax/2≦Cref<Cmax(整数演算による) (12) そして、上記(12)式を満たす範囲でCrefを大き
い値とするもので、通常Crefは0.8Cmax〜
0.9Cmaxに設定する。
【0058】かように、本発明の実施例4では、回転数
検出装置2のZ相入力にエンコーダの1周期内に複数回
のノイズが侵入した場合であってもインクリメンタルエ
ンコーダもしくは該エンコーダの付属する回転体の回転
数を正しい時刻に得ることができる。これにより、イン
クリメンタルエンコーダを使用するときにおいて極めて
信頼性と精度の高い位置決め制御や同期制御を可能とし
た。
【0059】図14は本発明の請求項4記載の拡張回転
数検出の構成を示すものである。図14において、2は
回転数検出装置、3は外部入力装置、14は上記回転数
検出装置2に内蔵する通信インターフェイスである。こ
こで、図14において図10と同じ記号を付すものは同
様の機能を有すものでこれらの説明は割愛する。
【0060】図14において、外部入力装置3は通信イ
ンターフェイス14を介して回転検出装置2が内蔵する
マイクロプロセッサ13の通信ポートSと接続されてい
る。そして、外部入力装置3により設定される値は、上
記の接続によりマイクロプロセッサに送信されリセット
設定レジスタCrefに設定するものである。これによ
り、インクリメンタルエンコーダの1回転当たりのパル
ス数がいかなる値のものであっても、上記(12)式に
よるCrefを適切に設定できるものである。これによ
り、インクリメンタルエンコーダがいかなるパルス数の
ものであっても、回転数検出装置2の内部構成を変更す
ることなく対応できるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、コストが低く設置
においても容易なインクリメンタルエンコーダを用いる
ときにおいて、該エンコーダの1回転に1回または複数
回のノイズが侵入するときであっても、インクリメンタ
ルエンコーダもしくは該インクリメンタルエンコーダが
付属する回転体の回転数を正しく確実に検出し、高い信
頼性と高精度の位置決め制御や同期制御を可能とすし
た。また、該インクリメンタルエンコーダが設置毎に1
回転当たりのパルス数が異なっても、外部からリセット
設定器もしくはリセット設定レジスタの値を設定できる
ものとし、いかなるパルス数のエンコーダに容易に使用
できるもので、実用上、極めて有用性の高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の第1の実施例の回転数
検出の構成を示す図である。
【図2】図1の動作を説明する図である。
【図3】図1の効果を説明する図である。
【図4】図1のリセット設定器の効果を説明する図であ
る。
【図5】本発明の請求項1記載の第2の実施例の回転数
検出の構成を示す図である。
【図6】図5の動作を説明する図である。
【図7】本発明の請求項2記載の回転数検出の構成を示
す図である。
【図8】図7の動作を説明する図である。
【図9】回転の1周期においてZ相に複数のノイズが混
入するときの図である。
【図10】本発明の請求項3記載の拡張回転数検出の構
成を示す図である。
【図11】図10の動作を説明する図である。
【図12】図10の効果を説明する図である。
【図13】図10の効果を説明する図である。
【図14】本発明の請求項4記載の拡張回転数検出の構
成を示す図である。
【図15】アブソリュートエンコーダを説明する図であ
る。
【図16】インクリメンタルエンコーダを説明する図で
ある。
【図17】従来の実施例を説明する図である。
【図18】従来の実施例の動作を説明する図である。
【図19】従来の実施例でZ相にノイズが混入したとき
の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 インクリメンタルエンコーダ 2 回転数検出装置 3 外部入力装置 3a、3b、3c Dフリップフロップ 4 逓倍器 5 リセット検出カウンター 6a 現在値ラッチゲート部 6b 前回値ラッチゲート部 7 位相偏差検出器 8 リセット設定器 9 リセット検出器 10 Dフリップフロップ 11 回転数検出器 12 マイクロプロセッサ 13 メモリ 13a 前回回転位相レジスタ 13b 現在回転位相レジスタ 13c リセット設定レジスタ 13d 位相偏差レジスタ 13e 回転数レジスタ 13f リセット積算レジスタ 14 通信インターフェイス 21 発信器 Pm、Ps1 インクリメンタルエンコーダ As1 スレーブセクション Cm1 マスター位相カウンター Cs1 スレーブ位相カウンター Hs1 位相偏差演算器 Cm、Cs 絶対回転位相 Rp エンコーダの回転に応じて出力さ
れるパルス列 Zp エンコーダの1回転毎に出力され
るパルス信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機もしくは回転する機械軸に設置さ
    れたZ相付きインクリメンタルエンコーダと、該インク
    リメンタルエンコーダからの回転に応じて出力するパル
    スをカウントするリセット検出カウンターを備える回転
    数検出装置であり、 上記リセット検出カウンターは上記Z相付きインクリメ
    ンタルエンコーダからの1回転毎に出力するZ相信号で
    リセットするものであって、 前記回転数検出装置に、上記リセット検出カウンターの
    出力を現在値としてラッチする第1の現在値ラッチゲー
    ト部と、該第1の現在値ラッチゲート部の出力を前回値
    としてラッチする第2の前回値ラッチゲート部を備え、 上記第2の前回値ラッチゲート部の出力と上記第1の現
    在値ラッチゲート部の出力の偏差を検出する位相偏差検
    出器と、上記リセット検出カウンターの出力の最大値の
    1/2の値を有するリセット設定器を備え、 該リセット設定器の出力と上記位相偏差検出器の出力を
    比較するリセット検出器を備え、 該リセット検出器は上記リセット設定器の出力が上記位
    相偏差検出器の出力より小さいとき上記Z相付きインク
    リメンタルエンコーダの1回転とし、それ以外は1回転
    としない回転数判別手段を備え、 該回転数判別手段によりインクリメンタルエンコーダが
    回転したときのリセット検出器の出力をカウントする回
    転数検出器と、該回転数検出器の出力及び前記第1の現
    在値ラッチゲート部の出力を入力とする中央演算処理装
    置を備えることを特徴とする回転数検出装置。
  2. 【請求項2】 電動機もしくは回転する機械軸に設置さ
    れたZ相付きインクリメンタルエンコーダと、該インク
    リメンタルエンコーダからの回転に応じて出力するパル
    スをカウントするリセット検出カウンターを備える回転
    数検出装置であり、 上記リセット検出カウンターは上記Z相付きインクリメ
    ンタルエンコーダからの1回転毎に出力するZ相信号で
    リセットするものであって、 前記回転数検出装置に、上記リセット検出カウンターの
    出力を現在値としてラッチする現在値ラッチゲート部
    と、該現在値ラッチゲート部の出力を入力とする中央演
    算処理装置(マイクロプロセッサ)を備え、 該中央演算処理装置は、メモリに接続されているもので
    あって、上記現在値ラッチゲート部からの入力をメモリ
    内の現在回転位相レジスタに格納するとともに、該現在
    回転位相レジスタの内容を同じメモリ内の前回回転位相
    レジスタに格納することにより前回回転位相を記憶する
    記憶手段を備え、 上記前回回転位相レジスタと上記現在回転位相レジスタ
    の偏差を演算した後格納する位相偏差レジスタと、上記
    リセット検出カウンターの出力の最大値の1/2の値を
    有するリセット設定レジスタと、上記Z相付きインクリ
    メンタルエンコーダの回転数をカウントする回転数レジ
    スタを備え、 上記中央演算処理装置は、該リセット設定レジスタの出
    力と上記位相偏差レジスタの出力を比較することによ
    り、上記リセット設定レジスタの出力が上記位相偏差レ
    ジスタの出力より小さいとき上記Z相付きインクリメン
    タルエンコーダの1回転とし上記回転数レジスタをカウ
    ントするカウント手段を備え、 上記位相偏差レジスタの出力がリセット設定レジスタの
    出力より小さいか又は等しいとき上記Z相付きインクリ
    メンタルエンコーダの1回転とせず上記回転数レジスタ
    の値を変更しない判定手段を備えたことを特徴とする回
    転数検出装置。
  3. 【請求項3】 電動機もしくは回転する機械軸に設置さ
    れたZ相付きインクリメンタルエンコーダと、該インク
    リメンタルエンコーダからの回転に応じて出力するパル
    スをカウントするリセット検出カウンターを備える回転
    数検出装置であり、 上記リセット検出カウンターは上記Z相付きインクリメ
    ンタルエンコーダからの1回転毎に出力するZ相信号で
    リセットするものであって、 該回転数検出装置に、上記リセット検出カウンターの出
    力を現在値としてラッチする現在値ラッチゲート部と、
    該現在値ラッチゲート部の出力を入力とする中央演算処
    理装置を備え、 該中央演算処理装置は、上記現在値ラッチゲート部から
    の入力を現在回転位相レジスタに格納するとともに、該
    現在回転位相レジスタの内容を前回回転位相レジスタに
    格納することにより前回回転位相を記憶する記憶手段を
    備え、 上記中央演算処理装置は、上記前回回転位相レジスタと
    上記現在回転位相レジスタの偏差を演算した後格納する
    位相偏差レジスタと、上記リセット検出カウンターの出
    力の最大値の1/2以上で該最大値未満の値を有するリ
    セット設定レジスタと、上記Z相付きインクリメンタル
    エンコーダの回転数をカウントする回転数レジスタと、
    前記位相偏差レジスタの出力のリセット値を積算するリ
    セット積算レジスタを備え、上記リセット設定レジスタ
    の出力と上記位相偏差レジスタの出力を比較することに
    より、上記リセット設定レジスタの出力が上記位相偏差
    レジスタの出力より小さいとき上記Z相付きインクリメ
    ンタルエンコーダの1回転として上記回転数レジスタを
    カウントするカウント手段を備え、 上記位相偏差レジスタの出力がリセット設定レジスタの
    出力より小さいか又は等しいとき、上記位相偏差レジス
    タの出力をリセット積算レジスタに積算し、上記リセッ
    ト設定レジスタの出力が上記リセット積算レジスタの出
    力より小さいとき上記Z相付きインクリメンタルエンコ
    ーダの1回転として上記回転数レジスタをカウントし、
    上記リセット積算レジスタの出力が上記リセット設定レ
    ジスタの出力より小さいか又は等しいとき上記Z相付き
    インクリメンタルエンコーダの1回転とせず上記回転数
    レジスタの値を変更しない判定手段を備えたことを特徴
    とする回転数検出装置。
  4. 【請求項4】 電動機もしくは回転する機械軸に設置さ
    れたZ相付きインクリメンタルエンコーダと、該インク
    リメンタルエンコーダからの回転に応じて出力するパル
    スをカウントするリセット検出カウンターを備える回転
    数検出装置であり、 上記リセット検出カウンターは上記Z相付きインクリメ
    ンタルエンコーダからの1回転毎に出力するZ相信号で
    リセットするものであって、 該回転数検出装置に、上記リセット検出カウンターの出
    力を現在値としてラッチする現在値ラッチゲート部と、
    該現在値ラッチゲート部の出力を入力とする中央演算処
    理装置を備え、 該中央演算処理装置は、上記現在値ラッチゲートからの
    入力を現在回転位相レジスタに格納するとともに、該現
    在回転位相レジスタの内容を前回回転位相レジスタに格
    納することにより前回回転位相を記憶する記憶手段を備
    え、 上記中央演算処理装置は、上記前回回転位相レジスタと
    上記現在回転位相レジスタの偏差を演算した後格納する
    位相偏差レジスタとリセット設定レジスタと通信インタ
    ーフェイスを備え、 該リセット設定レジスタは、外部入力装置から上記通信
    インターフェイスを介して上記リセット検出カウンター
    の出力の最大値の1/2以上で該最大値未満の値を任意
    に設定できるものであって、 上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの回転数をカ
    ウントする回転数レジスタと、前記位相偏差レジスタの
    出力のリセット値を積算するリセット積算レジスタを備
    え、 上記中央演算処理装置は、上記リセット設定レジスタの
    出力と上記位相偏差レジスタの出力を比較することによ
    り、上記リセット設定レジスタの出力が上記位相偏差レ
    ジスタの出力より小さいとき上記Z相付きインクリメン
    タルエンコーダの1回転とし上記回転数レジスタをカウ
    ントするカウント手段を備え、 上記位相偏差レジスタの出力がリセット設定レジスタの
    出力より小さいか又は等しいとき、上記位相偏差レジス
    タの出力をリセット積算レジスタに積算し、上記リセッ
    ト設定レジスタの出力が上記リセット積算レジスタの出
    力より小さいとき上記Z相付きインクリメンタルエンコ
    ーダの1回転として上記回転数レジスタをカウントし、
    上記リセット積算レジスタの出力が上記リセット設定レ
    ジスタの出力より小さいか又は等しいとき上記Z相付き
    インクリメンタルエンコーダの1回転とせず上記回転数
    レジスタの値を変更しない判定手段を備えたことを特徴
    とする回転数検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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