JP2003185379A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2003185379A
JP2003185379A JP2001391093A JP2001391093A JP2003185379A JP 2003185379 A JP2003185379 A JP 2003185379A JP 2001391093 A JP2001391093 A JP 2001391093A JP 2001391093 A JP2001391093 A JP 2001391093A JP 2003185379 A JP2003185379 A JP 2003185379A
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casing
exhaust gas
heat
heat transfer
heat exchanger
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JP2001391093A
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Haruhiko Komatsu
晴彦 小松
Hideji Izumi
秀治 和泉
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器のケーシングを薄肉にして軽量化を
図りながら充分な剛性を確保する 【解決手段】 蒸発器23は、ケーシング31の内部に
形成した排気ガス通路50,55,56を流れる排気ガ
スと、排気ガス通路50,55,56に配置した伝熱管
61,67,70の内部を流れる水との間で熱交換を行
う。円筒状のケーシング31の内面に沿って螺旋状に巻
いた伝熱管61をろう付けすることで、ケーシング31
および伝熱管61が相互に補強し合って剛性が向上し、
その分だけケーシング31を薄肉にして軽量化を図るこ
とができる。しかも、比較的に低温の排気ガスが流れる
下流側の排気ガス通路50と、比較的に低温の水が流れ
る上流側の伝熱管61とを断熱層として機能させること
で、ケーシング31からの熱逃げを効果的に抑制するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングの内部
に形成した熱流体通路を流れる熱流体と、前記熱流体通
路に配置した伝熱部材の内部を流れる熱吸収媒体との間
で熱交換を行う熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる熱交換器は、本出願人の出願に係
る特開2001−207839号公報により公知であ
る。この熱交換器は、ジクザクに屈曲させたパイプ部材
および螺旋状に巻いたパイプ部材よりなる伝熱部材中を
流れる水を、内燃機関の排気ガスで加熱して高温・高圧
蒸気を発生させる蒸発器であり、排気ガス通路の下流側
ほど伝熱面密度(伝熱面積/体積)を高めることで、熱
交換器の全域に亘って均一な伝熱性能が得られるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開2
001−207839号公報に記載されたものは、蒸発
器の外郭を構成する円筒状のケーシングの内側に微小な
間隙を介して円筒状の隔壁を設け、この隔壁の内面に螺
旋状に巻いた伝熱部材をろう付けしている。そのため、
伝熱部材は隔壁の剛性向上に寄与するだけでケーシング
の剛性向上に寄与することができず、必要な強度を確保
するためにケーシングの肉厚を増加させる必要があり、
ケーシングの重量が増加する問題があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、熱交換器のケーシングを薄肉にして軽量化を図りな
がら充分な剛性を確保することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ケーシングの
内部に形成した熱流体通路を流れる熱流体と、前記熱流
体通路に配置した伝熱部材の内部を流れる熱吸収媒体と
の間で熱交換を行う熱交換器において、半径方向の最も
外側に位置する前記伝熱部材を前記ケーシングの内面に
沿って固定したことを特徴とする熱交換器が提案され
る。
【0006】上記構成によれば、半径方向の最も外側に
位置する伝熱部材を、熱流体通路が形成されるケーシン
グの内面に沿って固定したので、ケーシングおよび伝熱
部材が相互に補強し合って剛性が向上し、その分だけケ
ーシングを薄肉にして軽量化を図ることができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記ケーシングの内面に沿っ
て形成される熱流体通路は、熱流体の流れ方向の下流部
分であることを特徴とする熱交換器が提案される。
【0008】上記構成によれば、熱流体の流れ方向の下
流部分の熱流体通路をケーシングの内面に沿って形成し
たので、熱吸収媒体との間で充分に熱交換を行った後の
比較的に低温の熱流体でケーシングの内面に沿う断熱層
を形成し、ケーシングから外部への熱逃げを一層効果的
に抑制することができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、前記ケーシン
グの内面に沿って固定される伝熱部材は、熱吸収媒体の
流れ方向の上流部分であることを特徴とする熱交換器が
提案される。
【0010】上記構成によれば、熱吸収媒体の流れ方向
の上流部分の伝熱部材をケーシングの内面に沿って固定
したので、熱流体との間で充分に熱交換する前の比較的
に低温の熱吸収媒体でケーシングの内面に沿う断熱層を
形成し、ケーシングから外部への熱逃げを一層効果的に
抑制することができる。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、円筒
状に形成したケーシングの内面に沿って、そのケーシン
グと略同径の螺旋状に巻いた伝熱部材の外面を固定した
ことを特徴とする熱交換器が提案される。
【0012】上記構成によれば、螺旋状に巻いた伝熱部
材を円筒状のケーシングの内面に沿って固定したので、
ケーシングが平坦面を有する場合や伝熱部材が直線部を
有する場合に比べて外力に対する強度を高めることがで
きる。
【0013】尚、実施例の排気ガスは本発明の熱流体に
対応し、実施例の水は本発明の熱吸収媒体に対応し、実
施例のセンターケーシング31は本発明のケーシングに
対応し、実施例の伝熱管61,67,70は本発明の伝
熱部材に対応し、実施例の第1〜第3排気ガス通路5
6,55,50は本発明の熱流体通路に対応する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は蒸発器を備えた内燃機関の正面図、図2は
図1の2−2線拡大断面図(図3の2−2線断面図)、
図3は図2の3−3線矢視図、図4は図2の4−4線断
面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−
6線断面図、図7は図2の7部拡大図、図8は図2の8
方向拡大矢視図、図9は蒸発器の分解図、図10は第1
段熱交換器および第2段熱交換器の伝熱管および伝熱板
の分解斜視図、図11は第3段熱交換器の触媒担体およ
び伝熱管の分解斜視図、図12は伝熱管を流れる水の経
路を示す図である。
【0016】図1に示すように、直列多気筒の内燃機関
Eはシリンダブロック11の上面に結合されたシリンダ
ヘッド12およびヘッドカバー13と、シリンダブロッ
ク11の下面に結合されたオイルパン14とを備えてお
り、シリンダブロック11に設けたシリンダボア15…
に摺動自在に嵌合するピストン16…がコネクティング
ロッド17…を介してクランクシャフト18に接続され
る。シリンダヘッド12に形成した吸気ポート19…お
よび排気ポート20…にそれぞれ吸気マニホールド21
および排気マニホールド22が結合され、排気マニホー
ルド22の下流に蒸発器23を介して排気管24が接続
される。蒸発器23は本発明の熱交換器を構成するもの
で、熱流体としての排気ガスの熱で熱吸収媒体としての
水を加熱して高温・高圧蒸気を発生させる。
【0017】以下、図1〜図12に基づいて蒸発器23
の構造を説明する。
【0018】図1〜図3および図9に示すように、蒸発
器23の外郭は円筒状のセンターケーシング31と、セ
ンターケーシング31の上端に結合された環状のヘッダ
ー32と、ヘッダー32の上端に結合されたアッパーケ
ーシング33と、センターケーシング31の下端に結合
されたロアケーシング34とを備える。アッパーケーシ
ング33に上面にアッパーカバー35が嵌合し、アッパ
ーカバー35の外周に放射状に突設した12個の突起部
35a…をボルト36…でアッパーケーシング33の上
面に締結することで、アッパーケーシング33にアッパ
ーカバー35が固定される。アッパーカバー35の筒状
部35bの上端には、排気マニホールド22の取付フラ
ンジ37に複数本のボルト38…で結合される取付フラ
ンジ39が設けられる。またロアケーシング34の下端
には、排気管24の取付フランジ40に複数本のボルト
41…で結合される取付フランジ42が設けられる。
【0019】ロアケーシング34の内部に3個のストラ
ット43…を介してコーン状のロアカバー44が支持さ
れており、ロアカバー44の外周部にターンプレート4
5の外周部が結合される。ロアカバー44とターンプレ
ート45との間には密閉された空間46が区画される。
円筒状のセンターケーシング31の内側に円筒状の第1
隔壁47および第2隔壁48が同軸に配置されており、
第1、第2隔壁47,48の下端は前記ロアカバー44
の外周部およびターンプレート45の外周部にそれぞれ
結合され、上端は環状をなす共通の連結部材49に結合
される。センターケーシング31と第1隔壁47との間
に環状の第3排気ガス通路50が区画され、第1、第2
隔壁47,48間に微小幅の隙間が形成される。
【0020】前記第2隔壁48の内側に円筒状の第3隔
壁51および第4隔壁52が同軸に配置されており、第
3、第4隔壁51,52の上端はアッパーケーシング3
3の内端に結合され、下端は環状をなすヘッダー53,
54に結合される。第2隔壁48と第3隔壁51との間
に環状の第2排気ガス通路55が区画され、第4隔壁5
2の内側に円筒状の第1排気ガス通路56が区画され、
第3、第4隔壁51,52間に微小幅の隙間が形成され
る。
【0021】しかして、排気マニホールド22からアッ
パーカバー35を経て第1排気ガス通路56に流入した
排気ガスは、第1排気ガス通路56の内部を下向きに流
れてターンプレート45に衝突し、そこで180°方向
変換して第2排気ガス通路55に流入する。第2排気ガ
ス通路55を上向きに流れた排気ガスはアッパーケーシ
ング33に衝突し、そこで180°方向変換して第3排
気ガス通路50を下向きに流れた後、ロアケーシング3
4およびロアカバー44間の空間を通って排気管24に
合流する。
【0022】第3排気ガス通路50、第2排気ガス通路
55および第1排気ガス通路56に、それぞれ第1段熱
交換器H1、第2段熱交換器H2および第3段熱交換器
H3が配置される。熱吸収媒体としての水は第1段熱交
換器H1→第2段熱交換器H2→第3段熱交換器H3の
内部を順次流れる間に、第1排気ガス通路56→第2排
気ガス通路55→第3排気ガス通路50の内部を順次流
れる排気ガスとの間で熱交換を行って高温・高圧蒸気に
なる。このように、排気ガスの流れ方向に水の流れ方向
を対向させることで、熱交換により次第に温度低下する
排気ガスと、熱交換により次第に温度上昇する水との間
の温度差を、第1段熱交換器H1〜第3段熱交換器H3
の全域で充分に確保し、熱交換効率を高めることができ
る。
【0023】次に、第3排気ガス通路50内に配置され
る第1段熱交換器H1の構造を説明する。
【0024】第1段熱交換器H1の伝熱部材は4本の伝
熱管61…を組み合わせたもので、その入口端はロアケ
ーシング34のヘッダー部34aに設けた円弧状の分岐
通路62を介して水供給管63に接続される(図2、図
6および図12参照)。センターケーシング31の内面
にろう付けにより一体に固定された4本の伝熱管61…
(図7参照)の出口端は、センターケーシング31の上
端に設けたヘッダー32およびジョイント64…を介し
て、アッパーケーシング33の上端から突出する4個の
突出部33a…に形成したT字状をなす4個の分岐通路
65…(図2、図3および図12参照)に連通する。分
岐通路65…の上端開口部はそれぞれ蓋部材66…(図
2参照)で覆われる。
【0025】次に、第2排気ガス通路55内に配置され
る第2段熱交換器H2の構造を説明する。
【0026】第2段熱交換器の伝熱部材は、合計12本
の伝熱管67…および4枚の伝熱板68…から構成され
る。合計12本の伝熱管67…は、各々が3本の伝熱管
67…からなる4セットに分かれており、1セットの3
本の伝熱管67…の入口端が前記T字状をなす4個の分
岐通路65…のそれぞれに接続される。各々が波形に屈
曲する3本の伝熱管67…は相互に位相をずらした状態
で重ね合わされ、全体として螺旋状に巻かれた状態で環
状の第2排気ガス通路55内に配置される(図5、図1
0および図12参照)。そして4セットの伝熱管67…
の間が、螺旋状に形成された4枚の伝熱板68…で仕切
られる。12本の伝熱管67…の出口端は、ヘッダー5
3,54の割り面に形成した円形の集合通路69の円周
方向の4個所に、3本ずつ接続される(図6参照)。
【0027】図4から明らかなように、第2段熱交換器
H2が配置される第2排気ガス通路55の入口55a…
は4枚の伝熱板68…の端部によって区画される。この
ように第2排気ガス通路55の入口55a…において排
気ガスの通路断面積を絞ることにより、第2段熱交換器
H2内の排気ガスの流速を充分に確保して熱交換器効率
の向上に寄与することができる。
【0028】次に、第1排気ガス通路56内に配置され
る第3段熱交換器H3の構造を説明する。
【0029】第3段熱交換器の伝熱部材は2本の伝熱管
70,70から構成される。伝熱管70,70の入口端
はヘッダー53,54の割り面に形成した円形の集合通
路69(図6および図12参照)に接続され、出口端は
アッパーケーシング33のヘッダー部33bに形成した
円弧状の集合通路71(図2、図3および図12参照)
において集合した後、蒸気排出管72に接続される。そ
れぞれの伝熱管70は一平面内でジグザグに屈曲した後
に、順次隣接する平面内でジグザグに屈曲する形状を有
しており、2本の伝熱管70,70は相互に噛み合うよ
うに組み合わされる。そして複数枚の平板状の触媒担体
73…が、組み合わされた2本の伝熱管70,70の間
の空間に収まるように配置される。各触媒担体73は表
面積が大きい折り板で構成されており(図8参照)、そ
の表面に排気ガス浄化触媒が担持される。
【0030】しかして、図12から明らかなように、給
水ポンプから水供給管63を介して供給された水は、分
岐通路62→第1段熱交換器H1の4本の伝熱管61…
→4個の分岐通路65…→第2段熱交換器H2の12本
の伝熱管67…→環状の集合通路69→第3段熱交換器
H3の2本の伝熱管70,70→集合通路71を経て、
高温・高圧蒸気となって蒸気排出管72に排出される。
【0031】内燃機関Eの排気マニホールド22から排
出された排気ガスは、先ず蒸発器23の第1排気ガス通
路56に流入して下向きに流れ、そこに設けられた第3
段熱交換器H3との間で熱交換を行う。第3段熱交換器
H3が配置される第1排気ガス通路56は一定の円形断
面を有する直線状の通路であり、第3段熱交換器H3と
一体化された触媒担体73…は排気ガスの流れ方向と平
行に配置された板状の部材であるため、そこを流れる排
気ガスは層流となる。これにより、排気ガスの圧損を最
小限に抑えて第2段熱交換器H2に流速の高い排気ガス
を供給することができる。しかも排気ガス浄化触媒にお
ける触媒反応に伴って発生する反応熱が第3段熱交換器
H3を流れる水に吸収されることで、エネルギーの回収
効率が一層高められる。
【0032】第1排気ガス通路56を出た排気ガスは、
ターンプレート45に案内されて180°旋回し、第1
排気ガス通路56の外側を囲む環状の第2排気ガス通路
55を上向きに流れる。ターンプレート45は排気ガス
の流れをスムーズにUターンさせるのに適した形状にな
っている。第2排気ガス通路55に配置された第2段熱
交換器H2は、4枚の伝熱板68…で区画された4本の
螺旋状通路を備えているため、そこを流れる排気ガスの
流路が長くなり、かつ排気ガスの流れの向きが偏向して
旋回流となる。しかも第2段熱交換器H2の伝熱管67
…は波形に屈曲したものを螺旋状に巻いた構造を有して
いるため、全長の長い伝熱管67…をコンパクトに配置
することができるだけでなく、隣接する伝熱管67…の
波形の位相をずらしたことで排気ガスに均一に接触する
ことができ、しかも排気ガスとの接触面積が増加し、か
つ排気ガスに効果的に乱流を発生させることができる。
【0033】以上のように、前記伝熱板68…および伝
熱管67…の両方が排気ガスとの間の熱交換に寄与する
ので、第2段熱交換器H2の伝熱面密度(伝熱面積/体
積)を高めて熱交換効率が高められ、特に排気ガスの流
れが旋回流かつ乱流となることで、排気ガスを伝熱板6
8…および伝熱管67…に充分に接触させて熱交換効率
を高めることができる。更に、第2排気ガス通路55の
4個の入口55a…(図4参照)は排気ガスの通路断面
積が絞られているので、そこで流速が高められた排気ガ
スが第2排気ガス通路55に流入することで、熱交換効
率の更なる向上が可能になる。
【0034】第2排気ガス通路55の上流端に達した排
気ガスはアッパーケーシング33に案内されて180°
旋回し、第2排気ガス通路55の外側を囲む環状の第3
排気ガス通路50を下向きに流れる。排気ガスは、第3
排気ガス通路50に配置された第1段熱交換器H1の螺
旋状に巻かれた4本の伝熱管61…を流れる水との間で
熱交換を行った後、ロアケーシング34およびロアカバ
ー44間の通路を通って排気管24に排出される。
【0035】第1段熱交換器H1の4本の伝熱管61…
はセンターケーシング31の内面にろう付けにより一体
に固定されているため、伝熱管61…およびセンターケ
ーシング31が相互に補強しあって蒸発器23全体の剛
性が高められる。特に、センターケーシング31は円筒
状であり、伝熱管61…は螺旋状であることから、それ
らが平坦面や直線部を持つ場合に比べて外力に対する剛
性を高めることができる。しかも円筒状のセンターケー
シング31の直径と螺旋状に巻かれた伝熱管61…の巻
き径とを略等しくし、伝熱管61…の外面をセンターケ
ーシング31の内面に線接触させてろう付けしているの
で、ろう付けの面積を最大限に確保してセンターケーシ
ング31および伝熱管61…を強固に一体化することが
できる。このように、センターケーシング31および伝
熱管61…を一体化して相互に補強し合うことができる
ので、センターケーシング31の肉厚を減少させて蒸発
器23の軽量化に寄与することができる。
【0036】以上説明したように、蒸発器23の半径方
向内側から外側に高温の排気ガスが流れる第1排気ガス
通路56、中温の排気ガスが流れる第2排気ガス通路5
5および低温の排気ガスが流れる第3排気ガス通路50
を順次配置したので、第1排気ガス通路56から半径方
向外側に逃げる熱を第2排気ガス通路55で回収し、ま
た第2排気ガス通路55から半径方向外側に逃げる熱を
第1排気ガス通路56で回収することで、排気ガスの持
つ熱エネルギーを余すことなく回収することができる。
【0037】特に、センターケーシング31に内周に沿
って配置される第3排気ガス通路50は排気ガスの流れ
方向の最も下流に位置しており、そこを流れる排気ガス
は比較的に低温であるため、第3排気ガス通路50を、
高温となる蒸発器23の内部から逃げようとする熱を吸
収・遮断する断熱層として機能させ、センターケーシン
グ31から大気への熱逃げを最小限に抑えることができ
る。またセンターケーシング31に内周に沿って配置さ
れる第1熱交換器H1の伝熱管61…は水の流れ方向の
最も上流に位置しており、そこを流れる水は比較的に低
温であるため、伝熱管61…を、高温となる蒸発器23
の内部から逃げようとする熱を吸収・遮断する断熱層と
して機能させ、センターケーシング31から大気への熱
逃げを最小限に抑えることができる。
【0038】また蒸発器23において使用されている伝
熱管61…,67…,70,70の総本数は4本+12
本+2本の僅かに18本であり、従来の蒸発器における
数百本に比べて部品点数が大幅に削減されるだけでな
く、それら伝熱管61…,67…,70,70をヘッダ
ーにろう付けする作業を減らしてコストダウンに寄与す
ることができる。また伝熱管61…,67…,70,7
0の本数が減ったことでヘッダーが小型化されるので、
各伝熱管61…,67…,70,70に水を均一に配分
することが可能となり、空焚きの発生による損傷を未然
に回避することができる。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0040】例えば、実施例では熱流体として内燃機関
Eの排気ガスを例示し、熱吸収媒体として水を例示した
が、熱流体および熱吸収媒体として他の適宜のものを採
用することができる。
【0041】またロアカバー44およびターンプレート
45に囲まれた空間46を利用して第1排気ガス通路5
6の下流端を排気管24に接続するバイパス通路を設
け、このバイパス通路に開閉弁を設ければ、蒸発器23
の内部圧力が高まったときに開閉弁を開いて圧力を逃が
すことができる。
【0042】またロアケーシング34にロアカバー44
を支持するストラット43を利用して、酸素濃度センサ
等を取り付けることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、半径方向の最も外側に位置する伝熱部材を、
熱流体通路が形成されるケーシングの内面に沿って固定
したので、ケーシングおよび伝熱部材が相互に補強し合
って剛性が向上し、その分だけケーシングを薄肉にして
軽量化を図ることができる。
【0044】また請求項2に記載された発明によれば、
熱流体の流れ方向の下流部分の熱流体通路をケーシング
の内面に沿って形成したので、熱吸収媒体との間で充分
に熱交換を行った後の比較的に低温の熱流体でケーシン
グの内面に沿う断熱層を形成し、ケーシングから外部へ
の熱逃げを一層効果的に抑制することができる。
【0045】また請求項3に記載された発明によれば、
熱吸収媒体の流れ方向の上流部分の伝熱部材をケーシン
グの内面に沿って固定したので、熱流体との間で充分に
熱交換する前の比較的に低温の熱吸収媒体でケーシング
の内面に沿う断熱層を形成し、ケーシングから外部への
熱逃げを一層効果的に抑制することができる。
【0046】また請求項4に記載された発明によれば、
螺旋状に巻いた伝熱部材を円筒状のケーシングの内面に
沿って固定したので、ケーシングが平坦面を有する場合
や伝熱部材が直線部を有する場合に比べて外力に対する
強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蒸発器を備えた内燃機関の正面図
【図2】図1の2−2線拡大断面図(図3の2−2線断
面図)
【図3】図2の3−3線矢視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図2の7部拡大図
【図8】図2の8方向拡大矢視図
【図9】蒸発器の分解図
【図10】第1段熱交換器および第2段熱交換器の伝熱
管および伝熱板の分解斜視図
【図11】第3段熱交換器の触媒担体および伝熱管の分
解斜視図
【図12】伝熱管を流れる水の経路を示す図
【符号の説明】
31 センターケーシング(ケーシング) 50 第3排気ガス通路(熱流体通路) 55 第2排気ガス通路(熱流体通路) 56 第1排気ガス通路(熱流体通路) 61 伝熱管(伝熱部材) 67 伝熱管(伝熱部材) 70 伝熱管(伝熱部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 9/00 331 F28F 9/26 9/26 9/00 311Z Fターム(参考) 3L065 BA21 BA25 FA30 3L103 AA11 BB38 CC02 CC27 DD04 DD05 DD06 DD62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(31)の内部に形成した熱
    流体通路(50,55,56)を流れる熱流体と、前記
    熱流体通路(50,55,56)に配置した伝熱部材
    (61,67,70)の内部を流れる熱吸収媒体との間
    で熱交換を行う熱交換器において、 半径方向の最も外側に位置する前記伝熱部材(61)を
    前記ケーシング(31)の内面に沿って固定したことを
    特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング(31)の内面に沿って
    形成される熱流体通路(50)は、熱流体の流れ方向の
    下流部分であることを特徴とする、請求項1に記載の熱
    交換器。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング(31)の内面に沿って
    固定される伝熱部材(61)は、熱吸収媒体の流れ方向
    の上流部分であることを特徴とする、請求項1または請
    求項2に記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 円筒状に形成したケーシング(31)の
    内面に沿って、そのケーシング(31)と略同径の螺旋
    状に巻いた伝熱部材(61)の外面を固定したことを特
    徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の熱
    交換器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012500930A (ja) * 2008-08-28 2012-01-12 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 排気システムのコンポーネントとしての熱交換器および触媒コンバータの組合せ
JP2013152048A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Honda Motor Co Ltd 熱交換器

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