JP2003185257A - 熱交換制御方法及び熱交換制御装置 - Google Patents

熱交換制御方法及び熱交換制御装置

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JP2003185257A
JP2003185257A JP2001381971A JP2001381971A JP2003185257A JP 2003185257 A JP2003185257 A JP 2003185257A JP 2001381971 A JP2001381971 A JP 2001381971A JP 2001381971 A JP2001381971 A JP 2001381971A JP 2003185257 A JP2003185257 A JP 2003185257A
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heat
fluid
temperature
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JP2001381971A
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English (en)
Inventor
Kiwamu Suzuki
究 鈴木
Kenichi Tanogashira
健一 田之頭
Kazuya Yamaguchi
和也 山口
Yoshitaka Kashiwabara
義孝 栢原
Shin Iwata
伸 岩田
Keiji Takimoto
桂嗣 滝本
Tadao Sugawara
忠男 菅原
Hiroshi Takagi
博司 高木
Kazuhiro Matsumoto
和博 松本
Hiroshi Ichikawa
浩 市川
Mikio Goto
幹雄 後藤
Naoteru Ishii
直輝 石井
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Saibu Gas Co Ltd
Takagi Industrial Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Saibu Gas Co Ltd
Takagi Industrial Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然放熱による熱源の発停動作を防止して放
熱損失を抑制した熱交換制御方法及び熱交換制御装置を
提供する。 【解決手段】 熱源(エンジン2)が発生した熱を流体
(10、16)に熱交換し、その流体とともに蓄熱する
熱交換制御方法及び熱交換制御装置である。流体ととも
に蓄熱手段(貯湯タンク22)に蓄熱する。この蓄熱処
理によって蓄熱された蓄熱手段の熱量低下が自然放熱
か、熱量消費によるかを流体の積算流量に応じて判定す
る。この判定処理に基づいて熱源の発停を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機を駆動する
エンジン等の駆動源や燃料電池等を熱源に用いた熱交換
制御方法又は熱交換制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電機を駆動するエンジンを熱源
とし、この熱源の排熱を利用する排熱回収制御装置が知
られている。この排熱回収は、駆動源のウォータージャ
ケット部に流す冷却水や排熱回収水を熱媒として利用
し、この熱媒に吸収させた熱を利用するものである。こ
の熱媒が吸収した熱を蓄熱し、又は、その熱で上水等を
加熱して給湯利用することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱源で発生
した熱は温水に熱交換され、その温水とともにタンクに
蓄えられており、タンク内の温水の温度を検出し、その
検出温度によって加熱源の発停制御が行われている。例
えば、タンクの下層部分の温水温度が40℃に到達する
と、エンジンの駆動を停止し、温水温度が35℃になる
と、エンジンを再始動するというヒステリシス特性を設
けてエンジンの発停制御を行っている。しかしながら、
温水温度の低下が、温水の利用における温度低下以外の
温度低下、即ち、自然放熱による場合でも、エンジンの
始動条件を満たすこととなるので、エンジンの発停制御
が行われる。このため、ユーザーが長期間留守にした場
合でも、自然放熱によって無駄なエンジン運転が繰り返
されるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、自然放熱による熱源の
発停動作を防止して放熱損失を抑制した熱交換制御方法
及び熱交換制御装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の熱交換制御方法
は、熱源(エンジン2)が発生した熱を流体(10、1
6)に熱交換し、その流体とともに蓄熱する熱交換制御
方法であって、前記流体とともに蓄熱手段(貯湯タンク
22)に蓄熱する処理と、この蓄熱処理によって蓄熱さ
れた前記蓄熱手段の熱量低下が自然放熱か、熱量消費に
よるかを前記流体の積算流量に応じて判定する処理と、
前記判定処理に基づいて前記熱源の発停を制御する処理
とを含むことを特徴とする。即ち、自然放熱による熱量
の減少は、通常、流体の流出がないので、流体の流出に
よる積算流量が得られたとき、熱量消費に基づくものと
して熱源の発停制御を行う。その結果、自然放熱による
熱源の発停動作を防止でき、放熱損失を抑制することが
できる。
【0006】本発明の熱交換制御方法は、熱源(エンジ
ン2)が発生した熱を流体(10、16)に熱交換し、
その流体とともに蓄熱する熱交換制御方法であって、前
記流体とともに蓄熱手段(貯湯タンク22)に蓄熱する
処理と、前記蓄熱手段内の前記流体を外部に流出させた
とき、その流出量に応じて新たな流体を前記蓄熱手段に
供給する処理と、前記蓄熱手段内の流体温度が上限温度
に到達したとき、前記熱源の動作を停止させ、前記蓄熱
手段から前記流体を流出させたとき、流出する流体の温
度TH 、前記蓄熱手段に供給される流体の温度TL 、流
出した前記流体の積算流量Fmを以て出力熱量Qを次式
から求め、
【0007】 Q=(TH −TL )×Fm ・・・(1) この出力熱量Qが所定熱量に到達したときに前記熱源を
駆動する処理とを含むことを特徴とする。
【0008】即ち、蓄熱手段から外部に流体を流出させ
ると、それに応じた新たな流体を蓄熱手段に補給するこ
とになる。そこで、蓄熱手段から流体を流出させたと
き、流出する流体の温度TH 、蓄熱手段に供給される流
体の温度TL 、流出した流体の積算流量Fmを以て出力
熱量Qを式(1)から求めることができる。この出力熱
量Qが蓄熱手段から失われた熱量であり、これは、積算
流量Fmが存在するため自然放熱とは異なる。この損失
熱量を補填するため、熱源を駆動し、この駆動時間は、
熱源の動作開始から、蓄熱の結果、蓄熱手段の流体温度
が所定の上限温度に到達するまでの時間である。したが
って、自然放熱による熱源の発停を防止できる。
【0009】本発明の熱交換制御方法において、前記流
体温度が所定温度以下に低下したとき、前記熱源の駆動
を開始させることを特徴とする。即ち、出力熱量が所定
量に到達しても、蓄熱手段の流体温度が所定温度以下に
ならなければ、必要な熱量が蓄積されているので、蓄熱
を再開する必要はなく、その流体温度が所定温度以下に
なったとき、熱源を動作させるので、不要な熱交換や蓄
熱を抑制することができる。
【0010】本発明の熱交換制御方法において、前記蓄
熱手段内の流体温度は、前記蓄熱手段の最下層部分の流
体の温度であることを特徴とする。即ち、下層側から低
温の流体を引き出し、熱交換によって加熱した高温の流
体を上層側に供給して蓄熱する階層蓄熱を行う場合、そ
の蓄熱手段の最下層部分の流体温度が全流体の最低温度
となるので、この流体の温度を参照して熱源の発停制御
を行えば、不要な熱交換や蓄熱制御を防止でき、経済的
な処理が可能となる。
【0011】本発明の熱交換制御方法において、前記流
体が温水、前記蓄熱手段が温水を溜める貯湯タンクであ
ることを特徴とする。即ち、本発明の熱交換制御方法
は、給湯システムに用いて経済的な熱交換及び蓄熱処理
を実現することができる。
【0012】本発明の熱交換制御装置は、熱源(エンジ
ン2)が発生した熱を流体(10、16)に熱交換し、
その流体とともに蓄熱する熱交換制御装置であって、前
記流体とともに蓄熱する蓄熱手段(貯湯タンク22)
と、この蓄熱手段の熱量が所定量に到達したとき、前記
熱源の動作を停止させ、前記蓄熱手段の熱量が前記流体
の積算流量に応じて所定量だけ低下したとき、前記熱源
を動作させる制御手段(制御部4)とを含むことを特徴
とする。即ち、自然放熱による熱量の減少は、通常、流
体の流出がないので、その積算流量が生じたとき、熱量
消費に基づくものとして熱源の発停制御を行えば、自然
放熱による熱源の発停動作を防止でき、放熱損失を低減
することができる。
【0013】本発明の熱交換制御装置は、熱源(エンジ
ン2)が発生した熱を流体(10、16)に熱交換し、
その流体とともに蓄熱する熱交換制御装置であって、前
記流体とともに蓄熱する蓄熱手段(貯湯タンク22)
と、この蓄熱手段に前記流体を循環させるとともに、前
記蓄熱手段から前記流体の外部への流出を可能とし、前
記蓄熱手段から前記流体の流出量に応じて新たな流体を
前記蓄熱手段に供給する流路(循環路14、流路32)
と、前記蓄熱手段の前記流体の温度を検出する第1の温
度検出手段(温度センサ241〜2410)と、前記蓄
熱手段から外部に流出させる前記流体の温度を検出する
第2の温度検出手段(温度センサ30)と、前記蓄熱手
段に供給される新たな流体の温度を検出する第3の温度
検出手段(温度センサ34)と、前記蓄熱手段から外部
に流出させる前記流体の流量を検出する流量検出手段
(流量センサ28)と、前記第1の温度検出手段の検出
温度が上限温度に到達したとき、前記熱源の動作を停止
させ、前記蓄熱手段から前記流体を流出させたとき、前
記第2の温度検出手段の検出温度TH 、前記第3の温度
検出手段の検出温度TL 、流出した流体の積算流量Fm
を以て出力熱量Qを式(1)から求め、この出力熱量Q
が所定熱量に到達したときに前記熱源を駆動させる制御
手段(制御部4)とを備えたことを特徴とする。
【0014】上述した通り、蓄熱手段から外部に流体を
流出させるとき、それに応じた新たな流体を蓄熱手段に
補給する。そこで、蓄熱手段から流体を流出させたと
き、流出する流体の温度TH 、蓄熱手段に供給される流
体の温度TL 、流出した流体の積算流量Fmを以て出力
熱量Qを式(1)から求めることができる。この出力熱
量が蓄熱手段の損失熱量である。この損失熱量だけ見た
場合、自然放熱と差異がないが、積算流量Fmの有無
で、自然放熱とは異なる。この損失熱量を補填するた
め、熱源を駆動し、この駆動時間は、熱源の動作開始か
ら、蓄熱の結果、蓄熱手段の流体温度が所定の上限温度
に到達するまでの時間である。この結果、自然放熱によ
る熱源の発停を防止できる。
【0015】本発明の熱交換制御装置において、前記第
1の温度検出手段の検出温度が所定温度以下に低下した
とき、前記熱源の駆動を開始させることを特徴とする。
即ち、出力熱量が所定量に到達しても、蓄熱手段の流体
温度が所定温度以下にならなければ、必要な熱量が蓄積
されていることになる。この場合、蓄熱を再開する必要
はない。そこで、その流体温度が所定温度以下になった
とき、熱源を動作させれば、不要な熱交換や蓄熱を抑え
ることができる。
【0016】本発明の熱交換制御方法又は熱交換制御装
置において、前記熱源は、エンジン等の駆動源、燃料電
池等の排熱源、燃料を燃焼させるバーナ等の燃焼熱源、
電気による電熱源、太陽熱や地熱等の自然熱源であるこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示した実施例を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の熱交換制御方法及び熱交
換制御装置の実施例を示している。この実施例では、発
電機を駆動する駆動源としてエンジン2が設置されてお
り、このエンジン2はその運転時、相当な放熱を伴うの
で、これを熱源として使用している。エンジン2の発停
を制御する手段として制御部4が設けられている。
【0019】このエンジン2には水冷ジャケット等の冷
却手段が設置されているが、この実施例では、第1の熱
交換手段である熱交換器6でエンジン2の冷却手段が構
成されている。この熱交換器6には第1の流路として循
環路8が形成され、この循環路8には熱媒としての水等
の第1の流体10を循環させるとともに、この流体10
を強制的に循環させるためのポンプ12が設置されてい
る。このポンプ12は、その運転を制御する手段でもあ
る制御部4によってその駆動が制御される。ポンプ12
には例えば、回転数の制御が容易なDCモータを駆動手
段とするDCポンプが用いられている。
【0020】この循環路8に対して第2の流路である循
環路14が設けられ、この循環路14には温水等の第2
の流体16を循環させるとともに、その循環を強制的に
行うためのポンプ18が設置されている。このポンプ1
8には例えば、回転数の制御が容易なDCモータを駆動
手段とするDCポンプが用いられている。また、循環路
8、14の間には流体10、16間の熱交換を行い、流
体10が持つ熱で流体16を加熱する第2の熱交換手段
である熱交換器20が設けられている。この熱交換器2
0は、図示しないが、例えば、循環路14側にその管径
より断面積の大きい筒状部を設け、この筒状部内に流体
16と独立して流体10を流す螺旋管等の放熱管を通し
て流体16と流体10との間で熱交換を可能にしたもの
である。
【0021】また、循環路14には、流体16とともに
その熱を蓄熱する蓄熱手段としての貯湯タンク22が設
置されており、貯湯タンク22内の流体16はその下層
部からポンプ18によって熱交換器20に導かれて加熱
され、高温の流体16を貯湯タンク22の上層部側に戻
すことにより、上層部側が高温、最下層部が最低温とな
る温度勾配を持つ階層蓄熱が行われる。貯湯タンク22
には同一幅で複数のゾーンが設定され、この実施例では
ゾーンZ1〜Z7を想定し、各ゾーンZ1〜Z7に対応
して流体温度を検出する第1の温度検出手段として複数
の温度センサ241〜2410が設置されている。各温
度センサ241〜2410の検出温度は、制御情報とし
て制御部4に加えられている。
【0022】そして、貯湯タンク22には、その内部に
ある流体16を給湯等に利用するため、その頂上部に第
3の流路26が設けられ、この流路26から流体16が
貯湯タンク22の外部に供給され、例えば、流体16を
温水とすれば、この温水は一般給湯等に利用される。ま
た、流路26には流体16の流量Fを検出する手段とし
て流量センサ28、その流体温度TH を検出する第2の
温度検出手段として温度センサ30が設置されており、
これら検出流量F及び検出温度TH は制御情報として制
御部4に加えられている。
【0023】また、貯湯タンク22から排出された流体
16を補填するため、新たな流体16を貯湯タンク22
に導く流路32が貯湯タンク22の最下層部に設けられ
ており、この流路32には外部から補填される流体16
の温度TL を検出する第3の温度検出手段として温度セ
ンサ34が設けられており、その検出温度TL が制御情
報として制御部4に加えられている。
【0024】上記構成に基づいて、熱交換制御方法を説
明すると、熱源としてのエンジン2を運転すると、その
運転によって発生した熱が熱交換器6に加えられ、ポン
プ12によって圧送される流体10が吸熱によって加熱
される。この加熱処理によって高温化した流体10は熱
交換器20に循環し、ポンプ18の運転によって循環す
る流体16との間で熱交換が行われ、流体10によって
伝送された熱で流体16が加熱される。即ち、熱交換器
6での流体10の熱吸収処理と、流体10、16間の熱
交換処理が同時に行われ、貯湯タンク22の底部側のゾ
ーンZ7から熱交換器20に導かれて加熱され、高温化
した流体16が貯湯タンク22のゾーンZ1側に戻され
て貯湯され蓄熱が行われる。
【0025】この熱交換制御及び蓄熱制御を図2のフロ
ーチャートを参照して説明すると、ステップS1では、
エンジン2の運転を行う場合、所定の許可時間内にある
か否かを判定し、その許可時間内であるときステップS
2に移行する。この場合、運転の許可時間は、例えば、
表1に示すように、季節に応じて運転の許可時間及び予
想負荷(熱量)を設定する。
【0026】
【表1】
【0027】ステップS2では、貯湯タンク22の蓄熱
量が設定量以下であるか否かを判定し、この場合、予想
される給湯需要から貯湯タンク22の残熱量を引いた値
が一定量以下か否かを判断する。
【0028】ここで、貯湯タンク22の蓄熱量は、例え
ば、貯湯タンク22の容量を200リットルとし、貯湯
タンク22の各ゾーンZ1〜Z7は同容量であり、1ゾ
ーン当たりの温水量は約28.6リットルとなる。ここ
で、水温を冬期で5℃、春秋期で15℃、夏期で25℃
と定義すると、各ゾーンの熱量Q(kcal)は、
【0029】 Q=28.6×{(上側検出温度+下側検出温度)/2−水温} ・・・(2)
【0030】となり、蓄熱量Qmは全ゾーンZ1〜Z7
の合計である。但し、一つの条件として{(上側検出温
度+下側検出温度)/2−水温}<10℃の場合には、
そのゾーンは零とする。例えば、冬期、温度センサ24
1の検出温度が75℃、温度センサ243の検出温度が
70℃のとき、ゾーンZ1の熱量Q1 は、
【0031】 Q1 =28.6×{(75+70)/2−5}=1930.5(kcal) ・・・(3)
【0032】となる。なお、温度センサ241〜241
0の中、温度センサ242、249は蓄熱量Qmの計算
には使用しない。
【0033】ステップS2で貯湯タンク22の蓄熱量が
設定量以下の場合にはステップS3に移行し、温度セン
サ2410の検出温度T10が所定上限温度Thとして
例えば、40℃以下であるか否かを判定する。即ち、エ
ンジン2のオーバーヒート防止のため、貯湯タンク22
のゾーンZ7(最下層)の流体温度が低温であることを
確認する。この場合、検出温度T10が所定温度Th以
下の場合には、ステップS4に移行し、エンジン2の運
転を開始する。
【0034】ステップS5では、温度センサ2410の
検出温度T10が所定上限温度Th以上か否かを判定す
る。即ち、エンジン2の停止条件として貯湯タンク22
の最下部の温度を確認する。
【0035】そして、温度センサ2410の検出温度T
10が所定上限温度Th以上の場合には、ステップS6
に移行してエンジン2を停止させ、ステップS7で熱量
出力としての給湯積算出力の演算を開始する。この場
合、式(1)に示したように、積算出力=(出湯温−入
水温)×給湯積算流量、即ち、流出する流体16の温度
H 、貯湯タンク22に供給される流体16の温度
L 、流出した流体16の積算流量Fmを以て出力熱量
Qは、Q=(TH −TL )×Fmとなる。
【0036】ステップS8では、給湯積算出力が所定量
Qf、例えば、1000kcal以上か否かを判定し、
これによってエンジン2の停止中に貯湯タンク22から
流体16の流出、例えば、給湯出力が生じたかを確認す
ることができる。そして、ステップS9では給湯積算出
力の演算を終了し、ステップS10で温度センサ246
の検出温度T6、即ち、エンジン2の再始動条件として
貯湯タンク22の中間層の流体温度を確認し、その温度
が所定温度Tfとして、例えば、35℃以下であるか否
かを確認し、ステップS1に戻り、エンジン2の運転許
可時間であるか否かを確認する。許可時間内であれば、
エンジン2の運転が開始される。
【0037】このような制御によれば、自然放熱が原因
の無駄な発停運転を防止するため、再始動の条件に給湯
需要のファクターを加えることにより、給湯出力が式
(1)から求められるので、貯湯タンク22の最下部の
温度センサ2410の検出温度T10によりエンジン2
の運転停止の後、一定量以上の給湯出力が生じた場合の
み、エンジン2の再始動を行う。この結果、エンジン2
の発停を防止できる。
【0038】ところで、エンジン2の排熱量を例えば、
3000kcal/hとし、貯湯タンク22の容量を2
00リットルとすれば、入水温度が15℃のとき、3〜
4時間で温度センサ2410は高温度を検知し、オーバ
ーヒート防止のため、エンジン2を停止させる。仮に、
再始動の条件を温度センサ246が35℃以下を検知し
たとき、エンジン2の停止中に給湯出力があった場合の
み、エンジン2の再始動とし、出力がない場合は待機と
する。給湯出力がない場合の温度低下は自然放熱が原因
と断定できるので、この熱量損失については無視し、給
湯出力が生じた場合のみ、エンジン2の再始動を開始す
ることができる。
【0039】このような熱交換制御方法及び熱交換制御
装置には、次のような各種の実施の形態が存在する。
【0040】a 熱源には、発電機を駆動するエンジン
2の他、燃料電池等の排熱源を用いることができ、電熱
源、気体燃料、液体燃料、固体燃料を燃焼させる燃焼熱
源、太陽熱、地熱、温泉等を利用した自然熱源等を利用
することができる。また、熱源には、燃料ガスや灯油等
を燃焼させて燃焼熱を生じるバーナ等を用いてもよい。
【0041】b 熱交換器6には、エンジン2のラジエ
ータ等、流体10を直接通流させる手段の他、間接流体
を熱媒として流体10を加熱するものも含まれる。
【0042】c 熱媒としての流体10には、気体、液
体、固体の何れでもよく、所定温度以上で流体化する物
質を用いてもよい。
【0043】d ポンプ12、18は、DCモータを駆
動源とするポンプ以外のものでもよい。
【0044】e 流体16は、上水の他、浴槽水等の液
体であってもよい。即ち、熱交換が可能で、貯湯タンク
22に蓄熱できる手段であればどのようなものでもよ
い。貯湯タンク22を蓄熱手段としない場合には、熱交
換が可能な液体、粉粒体等を流体16として用いてもよ
い。
【0045】f 貯湯タンク22を蓄熱手段として構成
したが、貯湯タンク22を設置することなく、その貯湯
タンク22に代えて放熱器を設置してもよい。このよう
にすれば、暖房装置として利用することができる。
【0046】g 貯湯タンク22に代えて熱交換器を設
置してもよく、その場合、熱媒としての流体16に対し
て他の流体の熱交換を行ってもよい。その場合、他の流
体は上水又は浴槽水の他、放熱器に流す熱媒でもよい。
【0047】h 実施例では、熱交換器20を設置する
ことにより、循環路8と循環路14とを独立化して異な
る流体10、16を分離しながら熱交換を行っている
が、熱交換器20を除いて循環路8、14を共通化し、
流体16を熱交換器6に循環させて熱交換を行うととも
に、貯湯タンク22に溜めることによって蓄熱を行うこ
とができ、実施例のように、2つの流体10、16を用
いることなく、単一の流体10又は16を以て熱交換と
蓄熱とを行うようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自然放熱による熱量減少に対する熱源の無駄な発停制御
を防止でき、放熱損失の低減により経済的な熱交換制御
及び蓄熱制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換制御方法及び熱交換制御装置の
実施例を示すブロック図である。
【図2】熱交換制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 エンジン(熱源) 4 制御部(制御手段) 10、16 流体 14 循環路(流路) 22 貯湯タンク(蓄熱手段) 28 流量センサ(流量検出手段) 241〜2410 温度センサ(第1の温度検出手段) 30 温度センサ(第2の温度検出手段) 32 流路 34 温度センサ(第3の温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (71)出願人 000170130 高木産業株式会社 静岡県富士市西柏原新田201番地 (72)発明者 鈴木 究 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 田之頭 健一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山口 和也 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 栢原 義孝 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岩田 伸 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 滝本 桂嗣 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 菅原 忠男 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 高木 博司 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 松本 和博 福岡県福岡市東区東浜1丁目10番89号 西 部瓦斯株式会社内 (72)発明者 市川 浩 静岡県富士市西柏原新田201番地 高木産 業株式会社内 (72)発明者 後藤 幹雄 静岡県富士市西柏原新田201番地 高木産 業株式会社内 (72)発明者 石井 直輝 静岡県富士市西柏原新田201番地 高木産 業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源が発生した熱を流体に熱交換し、そ
    の流体とともに蓄熱する熱交換制御方法であって、 前記流体とともに蓄熱手段に蓄熱する処理と、 この蓄熱処理によって蓄熱された前記蓄熱手段の熱量低
    下が自然放熱か、熱量消費によるかを前記流体の積算流
    量に応じて判定する処理と、 前記判定処理に基づいて前記熱源の発停を制御する処理
    と、 を含むことを特徴とする熱交換制御方法。
  2. 【請求項2】 熱源が発生した熱を流体に熱交換し、そ
    の流体とともに蓄熱する熱交換制御方法であって、 前記流体とともに蓄熱手段に蓄熱する処理と、 前記蓄熱手段内の前記流体を外部に流出させたとき、そ
    の流出量に応じて新たな流体を前記蓄熱手段に供給する
    処理と、 前記蓄熱手段内の流体温度が上限温度に到達したとき、
    前記熱源の動作を停止させ、前記蓄熱手段から前記流体
    を流出させたとき、流出する流体の温度TH 、前記蓄熱
    手段に供給される流体の温度TL 、流出した前記流体の
    積算流量Fmを以て出力熱量Qを次式から求め、 Q=(TH −TL )×Fm この出力熱量Qが所定熱量に到達したときに前記熱源を
    駆動する処理と、 を含むことを特徴とする熱交換制御方法。
  3. 【請求項3】 前記流体温度が所定温度以下に低下した
    とき、前記熱源の駆動を開始させることを特徴とする請
    求項1又は2記載の熱交換制御方法。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱手段内の流体温度は、前記蓄熱
    手段の最下層部分の流体の温度であることを特徴とする
    請求項2記載の熱交換制御方法。
  5. 【請求項5】 前記流体が温水、前記蓄熱手段が温水を
    溜める貯湯タンクであることを特徴とする請求項1又は
    2記載の熱交換制御方法。
  6. 【請求項6】 熱源が発生した熱を流体に熱交換し、そ
    の流体とともに蓄熱する熱交換制御装置であって、 前記流体とともに蓄熱する蓄熱手段と、 この蓄熱手段の熱量が所定量に到達したとき、前記熱源
    の動作を停止させ、前記蓄熱手段の熱量が前記流体の積
    算流量に応じて所定量だけ低下したとき、前記熱源を動
    作させる制御手段と、 を含むことを特徴とする熱交換制御装置。
  7. 【請求項7】 熱源が発生した熱を流体に熱交換し、そ
    の流体とともに蓄熱する熱交換制御装置であって、 前記流体とともに蓄熱する蓄熱手段と、 この蓄熱手段に前記流体を循環させるとともに、前記蓄
    熱手段から前記流体の外部への流出を可能とし、前記蓄
    熱手段から前記流体の流出量に応じて新たな流体を前記
    蓄熱手段に供給する流路と、 前記蓄熱手段の前記流体の温度を検出する第1の温度検
    出手段と、 前記蓄熱手段から外部に流出させる前記流体の温度を検
    出する第2の温度検出手段と、 前記蓄熱手段に供給される新たな流体の温度を検出する
    第3の温度検出手段と、 前記蓄熱手段から外部に流出させる前記流体の流量を検
    出する流量検出手段と、 前記第1の温度検出手段の検出温度が上限温度に到達し
    たとき、前記熱源の動作を停止させ、前記蓄熱手段から
    前記流体を流出させたとき、前記第2の温度検出手段の
    検出温度TH 、前記第3の温度検出手段の検出温度
    L 、流出した流体の積算流量Fmを以て出力熱量Qを
    次式から求め、 Q=(TH −TL )×Fm この出力熱量Qが所定熱量に到達したときに前記熱源を
    駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする熱交換制御装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の温度検出手段の検出温度が所
    定温度以下に低下したとき、前記熱源の駆動を開始させ
    ることを特徴とする請求項7記載の熱交換制御装置。
  9. 【請求項9】 前記熱源は、エンジン等の駆動源、燃料
    電池等の排熱源、燃料を燃焼させるバーナ等の燃焼熱
    源、電気による電熱源、太陽熱や地熱等の自然熱源であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の
    熱交換制御方法又は請求項6、7又は8記載の熱交換制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247964A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nippon Oil Corp コジェネレーションシステム

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