JP2003184395A - ドアロック装置 - Google Patents

ドアロック装置

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JP2003184395A
JP2003184395A JP2001390807A JP2001390807A JP2003184395A JP 2003184395 A JP2003184395 A JP 2003184395A JP 2001390807 A JP2001390807 A JP 2001390807A JP 2001390807 A JP2001390807 A JP 2001390807A JP 2003184395 A JP2003184395 A JP 2003184395A
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lever
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shaft
open
operating
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JP2001390807A
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English (en)
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Shigeru Hayakawa
早川  茂
Akira Muramatsu
明 村松
Fumio Aoki
文男 青木
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアロック装置の操作を簡易なものとするこ
と。 【解決手段】 車両ドアの車両ボデーに対する開状態お
よび閉状態を切り替える開閉機構11と、前記車両ドア
1に配設された軸15と、該軸15の周方向と径方向と
の間の方向に対向する係合面23bを備え、前記軸15
を中心として回動することにより前記開閉機構を作動さ
せるリフトレバー23と、前記車両ドア1に配設された
第1操作手段2,3により作動するオープンレバー21
と、前記車両ドア1に配設された第2操作手段4,5に
より作動するロッキングレバー24と、前記オープンレ
バー21および前記ロッキングレバー24に連係され、
前記オープンレバー21の作動により前記係合面23b
に対し前記軸15の周方向へ係合可能であり、前記ロッ
キングレバー24の作動により前記係合面22eに対し
前記軸15の径方向へ係合可能であるリンク22と、を
備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアロック装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドアロック装置として
は、特開平2−91376号公報に示されるものが知ら
れている。このドアロック装置を図9乃至図11を参照
して説明する。
【0003】このドアロック装置80は、オープンレバ
ー82と、ラッチ(図示無し)を作動させることにより
車両ドアを開作動させるリフトレバー81と、オープン
レバー82に連係されるリンク84と、リンク84をア
ンロック状態の位置とロック状態の位置とに切り替える
ロッキングレバー85とを備えている。ここで、図9
は、ドアロック装置80のアンロック状態を表した図で
ある。図9において、オープンレバー82が軸86を中
心として図9示反時計回り方向に回動すると、リンク8
4が図9示下方向に移動する。そしてリンク84の係合
部84aがリフトレバー81の爪部81aと係合して、
リフトレバー81を軸83を中心として図9示反時計回
り方向に回動させる。リフトレバー81の回動により、
ラッチが作動する。次に図10においては、ロッキング
レバー85が図10示右方向に移動した図を示してお
り、ロック状態を表している。ロック状態では、リンク
84の係合部84aは爪部81aに対して図10示右方
向にオフセットしている。よってオープンレバー82が
軸86を中心として図10示反時計回りに回動し、リン
ク84が図10示下方向に移動した場合でも、係合部8
4aは爪部81aと係合しない(図11示)。
【0004】ここで、オープンレバー82は、例えば、
車両ドアの内側若しくは外側のドアハンドルと連係する
ものであり、ロッキングレバー85は、例えば、車両ド
ア外側のキーシリンダ若しくは内側のロックノブに連係
するものである。そして、ロック状態(図10示)にお
いて、ドアハンドル操作とロックの部操作のタイミング
を誤ると、次の様な不具合が生じる。つまり、ドアハン
ドル操作を先に行い(図11示状態)、その後ロックノ
ブを操作すると、図11において、リンク84がロッキ
ングレバー85により図11示左方向に移動する。そし
てリンク84は爪部81aと係合するだけであり、リフ
トレバー81は作動しない。よってラッチが作動しない
ため、車両ドアは車両ボデーに対して開作動しない。更
に、リンク84は爪部81aと係合するため、リンク8
4の図11示左方向の移動が制限され、アンロック状態
への切り替えが不完全なままとなる。以上より、再度車
両ドアを開けようとする場合は、ドアハンドルを操作し
ない状態(図10示)状態において、再度ロックノブを
操作する必要があった。つまり、従来のドアロック装置
の操作は簡易なものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドアロック
装置の操作を簡易なものとすることを技術的課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、車両ドア
の車両ボデーに対する開状態および閉状態を切り替える
開閉機構と、前記車両ドアに配設された軸と、該軸の周
方向と径方向との間の方向に対向する係合面を備え、前
記軸を中心として回動することにより前記開閉機構を作
動させるリフトレバーと、前記車両ドアに配設された第
1操作手段により作動するオープンレバーと、前記車両
ドアに配設された第2操作手段により作動するロッキン
グレバーと、前記オープンレバーおよび前記ロッキング
レバーに連係され、前記オープンレバーの作動により前
記係合面に対し前記軸の周方向へ係合可能であり、前記
ロッキングレバーの作動により前記係合面に対し前記軸
の径方向へ係合可能であるリンクと、を備えた構成とし
たことである。
【0007】この構成により、ドアロック装置は、次の
2系統の操作によってリフトレバーを回動させ、車両ド
アを開状態にさせることができる。第1系統は、オープ
ンレバーの作動により、リンクがリフトレバーの係合面
に対し軸の略周方向へ係合し、リフトレバーを回動させ
る。第2系統は、ロッキングレバーの作動により、リン
クがリフトレバーの係合面に対し軸の略径方向へ係合す
る。ここで係合面は軸の周方向と径方向との間の方向に
対向しているため、リンクからのリフトレバーへのトル
クは軸の周方向へも作用する。よってリフトレバーが回
動する。以上の様に、オープンレバーの操作によって
も、ロッキングレバーの操作によってもリフトレバーを
回動させることができ、その結果、開閉機構が作動する
ことによりドアを車両ボデーに対して開状態にすること
ができる。よってドアロック装置に操作は簡易なものと
なる。
【0008】好ましくは、前記リンクは、前記係合面と
摺接する摺接部を備えた構成とする、と良い。
【0009】この構成では、リンクの摺接部がリフトレ
バーの係合部の係合面を摺接するため、リンクとリフト
レバーの干渉によるリフトレバーの作動規制は起こらな
い。よってリフトレバーの作動はスムーズなものとな
る。
【0010】好ましくは、前記ロッキングレバーはアク
チュエータにより作動する、と良い。
【0011】この構成では、アクチュエータのトルクに
よりロッキングレバーを動かすことができる。よってア
クチュエータのトルクを所望の値に設定することによ
り、リフトレバーの作動をスムーズに行うことができ
る。
【0012】また、上記技術的課題を解決するために本
発明において講じた別の技術的手段は、車両ドアの車両
ボデーに対する開状態および閉状態を切り替える開閉機
構と、該開閉機構を作動させるリフトレバーと、前記車
両ドアに配設された第1手段により作動するオープンレ
バーと、該オープンレバーに連係するリンクと、該リン
クが第1基準位置に位置するアンロック状態と前記リン
クが第2基準位置に位置するロック状態とに切り替える
ロッキングレバーとを備え、前記リンクが、前記アンロ
ック状態の場合に前記オープンレバーの操作により前記
第1基準位置から第1操作位置に移動すると共に前記リ
フトレバーを作動可能であり、前記ロック状態の場合に
前記オープンレバーの操作により前記第2基準位置から
第2操作位置に移動可能であり更に前記ロッキングレバ
ーの操作により前記第2操作位置から前記第1操作位置
に移動すると共に前記リフトレバーを作動可能である、
構成とすることである。
【0013】この構成によっても、ドアロック装置は次
の2系統によってリフトレバーを回動させ、車両ドアを
開状態にさせることができる。第1系統は、アンロック
状態の場合にオープンレバーの操作により、リンクがリ
フトレバーを回動させる。第2系統は、ロック状態の場
合にオープンレバー、ロッキングレバーの順の操作によ
りリンクがリフトレバーを回動させる。以上の様に、ア
ンロック状態でのオープンレバーの操作によっても、ロ
ック状態でのオープンレバー、ロッキングレバーの操作
によってもリフトレバーを回動させることができる。そ
の結果、開閉機構を作動させることによりドアを車両ボ
デーに対して開状態にすることができる。よってドアロ
ック装置に操作は簡易なものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示す様に、ドアロック装置
10は、ドア1の車両後ろ側(図1示左側)に配設され
ている。まず、図1及び図2を基に、ラッチ装置として
のドアロック装置10を説明する。ドアロック装置10
は、ラッチ11(開閉機構)及びポール12を有してい
る。ラッチ11は収容溝11aを有している。収容溝1
1aは車体ボデーに配設されたストライカ16を保持す
るためのものである。またポール12は当接部12aを
有している。当接部12aはラッチ11と当接し、ラッ
チ11の回動を抑えるためのものである。そしてラッチ
11とポール12はドアロック装置10のベース13上
の軸14、軸15(軸)に軸支されている。ここで、ベ
ース13は、合成樹脂製のベースハウジング13aと金
属製のベースプレート13bとからなる。そして、ベー
ス13は車両前後方向に面対するものであり、軸14、
軸15はベース13より車両前方向(図2示紙面奥行方
向)に延在している。また、ラッチ11とポール12は
各々軸14、軸15を中心として回動する。
【0015】ここで、ドアロック装置10のラッチ装置
としての作用を説明する。図2は、ラッチ11がストラ
イカ16を保持するラッチ状態を示している。ラッチ状
態からラッチ11が図2示時計回りに所定角度回動した
アンラッチ状態では、ラッチ11の収容溝11aがベー
ス13に形成された切欠部13cと沿うため、ストライ
カ16が図2示左方向に開放される。なお、ラッチ11
は、スプリング17により図2示時計回り方向に付勢さ
れている。ポール12は前述の様に、ラッチ状態では、
当接部12aによりラッチ11の回動を抑える。しかし
ポール12が図2示時計回りに回動すると、当接部12
aとラッチ11の当接が外れ、ラッチ11はアンラッチ
状態まで回動する。なお、ポール12はスプリング18
により、反時計回りに付勢されている。
【0016】次に図1乃至図4を基にして、ロック装置
としてのドアロック装置10の説明をする。図3に示す
様に、ドアロック装置10はオープンレバー21(オー
プンレバー)、リンク22(リンク)、リフトレバー2
3(リフトレバー)、ロッキングレバー24(ロッキン
グレバー)を有している。
【0017】オープンレバー21は、その長手方向のほ
ぼ中央に位置する軸25により軸支されており、軸25
を中心として回動する。オープンレバー21は、スプリ
ング28(図1示)により図3示反時計回り方向に付勢
されている。尚、軸25はベース13に固定されてい
る。またオープンレバー21はその図3示右側端に係合
端部21aが形成されている。係合端部21aは図4示
サブオープンレバー26に係合可能となっている。サブ
オープンレバー26は、略く形状をした板状物である。
そしてサブオープンレバー26は、ブラケット27にピ
ン28にて固定されており、ピン28を中心として、ブ
ラケット27に対して回動する。尚ブラケット27はベ
ース13に固定されている。そしてサブオープンレバー
26は図4示右側の端部(ロック側端部)26aがオー
プンレバー21の係合端部21aと係合可能な位置に配
設されている(図3示)。更にサブオープンレバー26
の図4示上側の端部(ドア側端部)26bにはロッド又
はケーブル(図示無)を介してドア1の車内側に配設さ
れたインサイドドアハンドル2(第1操作手段)(図1
示)に連係される。ここで、インサイドドアハンドル2
が操作されると、サブオープンレバー26のドア側端部
26bは図4示左方向に移動し、サブオープンレバー2
6はピン28を中心として、ブラケット27に対して図
4示反時計回り方向に回動する。そしてロック側端部2
6aが図3示す上方向に移動し、オープンレバー21の
係合端部21aと係合する。そしてオープンレバー21
は軸25を中心として図3示反時計回り方向に回動す
る。以上によりオープンレバー21はインサイドドアハ
ンドル2の操作により回動する。
【0018】また、オープンレバー21には、係合端部
21aの軸25を挟んだ反対側に連結端部21bと係止
爪部21cが形成されている。連結端部21bはアウト
サイドドアハンドル3(第1操作手段)(図1示)に連
係されたロッド28が連係されている。よってアウトサ
イドドアハンドル3の操作により、オープンレバー21
は軸25を中心として、図3示反時計回り方向へ回動す
る。係止爪部21cはオープンレバー21より図3示紙
面手前方向に延在するものである。係止爪部21cはリ
ンク22に係止しており、これにより、リンク22はオ
ープンレバー21に連係されている。
【0019】リンク22には、連結孔22a、係合部2
2b、長孔22cが形成されている。連結孔22aはリ
ンク22の一端(図3示上側端)に形成された略8字状
の孔であり、係止21cが係止されている。また、リン
ク22の他端(図3示下側端)には。リンク22の長手
方向に沿って延びる長孔22cが形成されている。長孔
22cにはロッキングレバー24の係合ピン24aが挿
通されている。リンク22の長手方向のほぼ中央から
は、図3示右斜下方向に延在する係合部22bが形成さ
れている。係合部22bの図3示下側は、図3において
略左右方向に直線的にのびる係合辺22dが形成されて
いる。また、係合辺22dと、係合辺22dと略垂直方
向に延在する辺との間の頂点がR処理されて形成され
た、摺接部22eが形成されている。また、係合部22
bはリフトレバー23の近傍に位置しており、リフトレ
バー23の係合部23aと係脱可能となっている。
【0020】リフトレバー23は、略円形状をしてお
り、ポールを軸支する軸15に軸支されている。リフト
レバー23は、図3示紙面手前方向に延在する係合部2
3aが形成されている。係合部23aはその面が、軸1
5の周方向と径方向の中間の方向に対向する係合面23
b(係合面)を有している。ここで、軸15の周方向と
は、図3に示す様に軸15の断面(図3における紙面と
平行に切断した断面)円の同心円のほぼ接線方向であ
り、径方向とは、その同心円のほぼ法線方向である。
尚、本実施の形態では、軸15の断面は円形であるが、
これに限られない。他の形の場合は、断面形状の中心
(図心若しくは重心)の同心円で考える。尚、リフトレ
バー23は軸15を中心として、軸15と一体的に回動
可能である。更に軸15は前述のポール12とも一体的
に回動するものである。
【0021】ロッキングレバー24は図3示左右方向が
長手方向となっており、その長手方向のほぼ中央におい
て、ピン30にてベース13に固定されている。ロッキ
ングレバー24は、ピン30を中心としてベース13に
対して回動可能となっている。ロッキングレバー24の
その一端(図3示左側端)には、連結長孔24bが形成
されている。連結長孔部24bには、ロッド31とリン
ク機構(図示無し)を介してドア1の車両外側のキーシ
リンダ4(第2操作手段)(図1示)に連結されてい
る。よってキーシリンダ4の操作により、ロッド31は
連結長孔部24を図3示上下方向に作動させる。これに
よりロッキングレバー24は、ピン30を中心として回
動する。またロッキングレバー24はその他端(図3示
右側端)に連結孔24cが形成されている。連結孔24
cには、図4に示すアクチュエータ32の操作アーム3
3が挿通されている。アクチュエータ32は、以下の様
な信号を基にアクチュエータ32内のモータ(図示無
し)を駆動させるものである。例えば、車両内に配設さ
れたロック施解錠スイッチ(図示無し)の信号や、キー
に設けられたキーレスエントリースイッチ(図示無し)
の信号や、アウトサイドハンドル3付近に配設された静
電容量センサ(図示無し)等による人検出システム(ス
マートキーエントリーシステムと称す)からの信号など
である。そしてアクチュエータ32は、モータ駆動によ
り、操作アーム33を、アクチュエータ32付近を中心
として、図4示上下方向に回動(揺動)させる。尚、駆
動方法は本実施の形態においてはモータであるが、これ
に限られるものではない。アクチュエータ32が操作ア
ーム33を揺動させると、操作アーム33が連結孔24
cを介して、ロッキングレバー24の他端(図3示右側
端)を図3示上下方向に作動させる。これにより、ロッ
キングレバー24はピン30を中心として回動する。更
にロッキングレバー24の他端(図3示右側端)には、
図示しないロッドが連結されている。このロッドはドア
1の車両室内側のロックノブ5(第2操作手段)(図1
示)と連係しており、ロックノブ5の操作によっても、
ロッキングレバー24はピン30を中心として回動す
る。又、ロッキングレバー24の連結ピン24a(前
述)は略円柱状であり、図3示紙面手前方向にリンク2
2の長孔22cに挿通している。連結ピン24aと長孔
22cによりロッキングレバー24とリンク22は連係
されている。
【0022】以下、図3及び図5乃至図8を基にして、
ドアロック装置10の作動を説明する。
【0023】なお、図5乃至図8は、オープンレバー2
1、リンク22、リフトレバー23、ロッキングレバー
24の作動状態のみを表している。図3は、リンク22
の係合部22bがリフトレバー23の係合部23aと係
合可能な位置(第1基準位置)に配置された、ドアロッ
ク装置10のアンロック状態を表している。ここで、オ
ープンレバー21が軸25を中心として図3示反時計回
り方向へ所定角度分だけ回作動すると、係止爪21cと
連結孔22aを介して、リンク22が図3示下方向へ移
動する。そして、図4に示す様にリンク22の係合部2
2bがリフトレバー23の係合部23aと係合し、更に
図5に示す様に、図5示下方向に係合部23aを押す。
つまりオープンレバー21の操作により、リンク22
は、第1基準位置から、係合部22bと係合部23aが
係合する位置(第1操作位置)まで移動する。ここで、
第1基準位置から第1操作位置までの移動方向は、リフ
トレバー23の軸15の周方向となっている。つまり、
リンク22の係合部22bは、オープンレバー21の操
作により、係合面22eに対して、軸15の周方向に係
合する。よってリフトレバー23は軸23を中心として
図5示反時計回り方向に回作動する。そして、リフトレ
バー23の回作動により、ポール12が軸15を介して
図2示時計回り方向へ回作動させられる。よってラッチ
11がストライカ16を開放し、ドア1が開作動する。
【0024】図3に示すアンロック状態において、ロッ
キングレバー24がピン30を中心として図3示時計回
り方向へ所定角度分だけ回作動すると、連結ピン24a
と長孔22cを介してリンク22が連動する。つまり、
リンク22は連結孔22aを中心として、図3示反時計
回り方向へ所定角度分だけ回作動する。その結果、図6
に示す様に、リンク22が、その係合部22bがリフト
レバー23の係合部23aと係合不可能な位置(第2基
準位置)に位置する、ロック状態となる。
【0025】図6に示す状態から、オープンレバー21
が軸25を中心として図6示反時計回り方向へ所定角度
分だけ回作動すると、係止爪21cと連結孔22aを介
して、リンク22が図6示下方向へ移動する。そして図
7に示した状態となる。図7に示した様に、リンク22
は、係合部22bが係合部23aより図7示右方向へオ
フセットした位置(第2操作位置)まで移動する。この
場合は、係合部22bと係合部23aが係合しないため
リフトレバー23は回作動しない。よってラッチ11が
作動せず、ドア1は開作動しないままとなる。ところ
で、この第2基準位置から第2操作位置への移動は、ロ
ック状態において、ドア1のインサイドドアハンドル2
及びアウトサイドドアハンドル3を操作した場合におこ
る。そしてこの状態(図7示す状態)において、アクチ
ュエータ32の作動等によりロッキングレバー24が回
作動する場合の作動を次に説明する。
【0026】図7に示す状態において、ロッキングレバ
ー24がピン30を中心として図3示時計回り方向へ所
定角度分だけ回作動すると、連結ピン24aと長孔22
cを介してリンク22が連動する。つまり、リンク22
は連結孔22aを中心として、図7示反時計回り方向へ
所定角度分だけ回作動する。その結果、図8に示す様に
係合部22bの摺接部22eが係合部23aの係合面2
3bと係合する。ここでリンク22の、第2操作位置か
ら図8に示す位置への移動方向は、軸15の略径方向で
ある。つまり、リンク22の係合部22bは、ロッキン
グレバー24の操作により、係合面22eに対して、軸
15の径方向に係合する。ここで、係合面23bは前述
の様に、軸15の周方向と径方向の間の方向に対向して
いるため、摺接部22eからの係合面23bへのトルク
は、軸15の周方向へも作用する。よって係合部22b
は係合部23aを図8示下方向に押し下げながら、図8
示左方向へ移動する。その結果、リンク22は図5に示
す様に第1操作位置まで移動する。このときリフトレバ
ー23は、図7の状態と比較して、軸15を中心として
図5示反時計回り方向へ所定角度分だけ回作動すること
となる。よってラッチ11が作動し、ドア1は開作動可
能となる。ここで、摺接部22eは前述の様にR処理を
施されているため、係合面23b上を摺動しやすくなっ
ている。よってリンク22の第2操作位置から第1操作
位置への移動はスムーズなものとなっている。以上よ
り、ロック状態であって、インサイドハンドル2及びア
ウトサイドハンドル3を操作し、更にアクチュエータ3
2等によりロック状態からアンロック状態への切り替え
操作をした場合には、ラッチ11が作動し、ドア1が開
作動可能となることが分かる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ドアロック装
置が次の2系統の操作によってリフトレバーを回動さ
せ、車両ドアを開状態にさせることができる。第1系統
は、オープンレバーの作動により、リンクがリフトレバ
ーの係合面に対し軸の略周方向へ係合し、リフトレバー
を回動させる。第2系統は、ロッキングレバーの作動に
より、リンクがリフトレバーの係合面に対し軸の略径方
向へ係合する。ここで係合面は軸の周方向と径方向との
間の方向に対向しているため、リンクからのリフトレバ
ーへのトルクは軸の周方向へも作用する。よってリフト
レバーが回動する。以上の様に、オープンレバーの操作
によっても、ロッキングレバーの操作によってもリフト
レバーを回動させることができ、その結果、開閉機構を
作動させることによりドアを車両ボデーに対して開状態
にすることができる。よってドアロック装置に操作は簡
易なものとなる。そして、この第2系統で示した操作
は、次の場面でも有用となる。例えば、車両内側にいる
乗員が第2操作手段を操作してロッキングレバーを作動
させ、その後車両外側にいる人が第1操作手段を操作し
てオープンレバーを作動させる場面を想定する。この場
合に、第1操作手段と第2操作手段の操作のタイミング
を誤まったとしても、車両ドアは開状態となる。よって
第1操作手段等の再操作の必要性が無くなる。
【0028】請求項2の発明によれば、リンクによるリ
フトレバーへの作動がスムーズなものとなる。
【0029】請求項3の発明によれば、アクチュエータ
のトルクによりロッキングレバーを動かすことができ
る。よってアクチュエータのトルクを所望の値に設定す
ることにより、リフトレバーの作動をスムーズに行うこ
とができる。また、近年、いわゆるスマートキーレスエ
ントリーシステムを呼ばれる車両ドア施解錠システムが
あり、そのシステムにおいて請求項3の発明は非常に有
用である。スマートキーレスエントリーシステムは、乗
員が予め車両近傍にいることを確認した上で、車両ドア
の第1操作手段付近に配設した静電容量センサ等により
人の手の接近を検出し、その信号を基にアクチュエータ
を作動させ、ロック状態をアンロック状態にするもので
ある。そしてそのまま乗員が第1操作手段を操作すると
開閉機構が作動し、車両ドアが開く。このシステムで
は、第1操作手段への手の接近によるアンロックを自動
で行うため、アンロックするより前に、乗員が第1操作
手段を操作する可能性がある。この場合でも、本発明で
は、その後のアクチュエータの作動により、車両ドアは
開作動する。
【0030】請求項4の発明によれば、ドアロック装置
は次の2系統によってリフトレバーを回動させ、車両ド
アを開状態にさせることができる。第1系統は、アンロ
ック状態の場合にオープンレバーの操作により、リンク
がリフトレバーを回動させる。第2系統は、ロック状態
の場合にオープンレバー、ロッキングレバーの順の操作
によりリンクがリフトレバーを回動させる。以上の様
に、アンロック状態でのオープンレバーの操作によって
も、ロック状態でのオープンレバー、ロッキングレバー
の操作によってもリフトレバーを回動させることができ
る。その結果、開閉機構を作動させることによりドアを
車両ボデーに対して開状態にすることができる。よって
ドアロック装置に操作は簡易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアロック装置を搭載した車両ド
アを示した概略図である。
【図2】本発明に係るドアロック装置のラッチ装置部分
を示した図である。
【図3】本発明に係るドアロック装置のアンロック状態
を示した図である。
【図4】本発明に係るドアロック装置の側面図である。
【図5】本発明に係るドアロック装置のアンロック状態
においてドアハンドルが操作された状態を示した図であ
る。
【図6】本発明に係るドアロック装置のロック状態を示
した図である。
【図7】本発明に係るドアロック装置のロック状態にお
いてオープンレバーが操作された状態を示した図であ
る。
【図8】本発明に係るドアロック装置のロック状態にお
いてオープンレバーが操作され、更にロッキングレバー
が操作された状態を示した図である。
【図9】従来のドアロック装置のアンロック状態を示し
た図である。
【図10】従来のドアロック装置のロック状態を示した
図である。
【図11】従来のドアロック装置のロック状態において
オープンレバーが操作された状態を示した図である。
【符号の説明】
1 車両ドア 2 インサイドドアハンドル(第1操作手段) 3 アウトサイドドアハンドル(第1操作手段) 4 キーシリンダ(第2操作手段) 5 ロックノブ(第2操作手段) 10 ドアロック装置 11 ラッチ(開閉機構) 15 軸 16 ストライカ 21 オープンレバー 22 リンク 22e 摺接部 23 リフトレバー 23b 係合面 24 ロッキングレバー 32 アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 FF27 FF36 HH01 JJ00 JJ03 KK01 KK02 LL01 NN01 PP12 PP13 PP14 QQ03 RR11 TT04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ドアの車両ボデーに対する開状態お
    よび閉状態を切り替える開閉機構と、 前記車両ドアに配設された軸と、 該軸の周方向と径方向との間の方向に対向する係合面を
    備え、前記軸を中心として回動することにより前記開閉
    機構を作動させるリフトレバーと、 前記車両ドアに配設された第1操作手段により作動する
    オープンレバーと、 前記車両ドアに配設された第2操作手段により作動する
    ロッキングレバーと、 前記オープンレバーおよび前記ロッキングレバーに連係
    され、前記オープンレバーの作動により前記係合面に対
    し前記軸の周方向へ係合可能であり、前記ロッキングレ
    バーの作動により前記係合面に対し前記軸の径方向へ係
    合可能であるリンクと、を備えたことを特徴とするドア
    ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記リンクは、前記係合面と摺接する摺
    接部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のドアロ
    ック装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッキングレバーはアクチュエータ
    により作動することを特徴とする、請求項1又は2何れ
    かに記載のドアロック装置。
  4. 【請求項4】 車両ドアの車両ボデーに対する開状態お
    よび閉状態を切り替える開閉機構と、 該開閉機構を作動させるリフトレバーと、 前記車両ドアに配設された第1操作操作手段により作動
    するオープンレバーと、 該オープンレバーに連係するリンクと、 該リンクが第1基準位置に位置するアンロック状態と前
    記リンクが第2基準位置に位置するロック状態とに切り
    替えるロッキングレバーとを備え、 前記リンクが、前記アンロック状態の場合に前記オープ
    ンレバーの操作により前記第1基準位置から第1操作位
    置に移動すると共に前記リフトレバーを作動可能であ
    り、前記ロック状態の場合に前記オープンレバーの操作
    により前記第2基準位置から第2操作位置に移動可能で
    あり更に前記ロッキングレバーの操作により前記第2操
    作位置から前記第1操作位置に移動すると共に前記リフ
    トレバーを作動可能であることを特徴とするドアロック
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103132822A (zh) * 2011-11-26 2013-06-05 张国网 一种汽车右后门控制器
CN103132820A (zh) * 2011-11-26 2013-06-05 张国网 一种汽车左后门控制器

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CN103132822B (zh) * 2011-11-26 2015-04-22 张国网 一种汽车右后门控制器
CN103132820B (zh) * 2011-11-26 2015-05-06 张国网 一种汽车左后门控制器

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