JP2003182794A - ボトル容器の把持装置 - Google Patents

ボトル容器の把持装置

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JP2003182794A
JP2003182794A JP2001383512A JP2001383512A JP2003182794A JP 2003182794 A JP2003182794 A JP 2003182794A JP 2001383512 A JP2001383512 A JP 2001383512A JP 2001383512 A JP2001383512 A JP 2001383512A JP 2003182794 A JP2003182794 A JP 2003182794A
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bottle container
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gripper
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Hideo Tsuchiya
秀夫 土屋
Makoto Murazaki
真 村崎
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Seiko Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B67OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67BAPPLYING CLOSURE MEMBERS TO BOTTLES JARS, OR SIMILAR CONTAINERS; OPENING CLOSED CONTAINERS
    • B67B3/00Closing bottles, jars or similar containers by applying caps
    • B67B3/20Closing bottles, jars or similar containers by applying caps by applying and rotating preformed threaded caps
    • B67B3/206Means for preventing rotation of the container or cap

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Of Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ボトル容器に作用するキャップの巻
締めトルクによってボトル容器が変形することがなく、
ボトル容器の把持部分の滑りを防止してキャップの巻締
め不良の発生を防止することができるボトル容器の把持
装置を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】ボトル容器2のネックリング部6を一対の
グリッパー7A,7Bによって挟持する際に、挿入溝1
7の略平面状の第1の当接面18をネックリング部6の
下面に当接させ、テーパー状の第2の当接面20をネッ
クリング部6の上面6bに対して斜めに当接させた際
の、第2の当接面20とネックリング部6との当接部分
のくさび作用により、第1の当接面18の突起部21を
ネックリング部6に食い込ませる状態でネックリング部
6を第1の当接面18に強く圧接させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばボトル容器
の口元部にキャップを装着するキャッパーでボトル容器
を把持するボトル容器の把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばペットボトルなどのボト
ル容器に液体を充填する作業を自動的に行なうオートメ
ーションの充填機を備えた製品製造ラインでは、充填後
にボトル容器の口元部にこのボトル容器用のキャップを
装着するキャッパーが配設されている。ここで、ボトル
容器の口元部の外周面には雄ねじ部が形成されている。
そして、キャッパーではキャップの内周面に形成された
雌ねじ部をボトル容器の雄ねじ部に螺合させる作業が行
われる。
【0003】このキャッパーにはボトル容器を把持する
グリッパーと、キャップを保持するとともに、このキャ
ップを回転させてボトル容器の口元部の雄ねじ部にキャ
ップの雌ねじ部を螺着する作業を行うキャッピングヘッ
ドとが設けられている。このキャッピングヘッドにはキ
ャップを保持するキャップ保持部と、このキャップ保持
部内のキャップをボトル容器の口元部に接離させる方向
に昇降移動させる昇降動作機構と、キャップを軸回り方
向に回転駆動する回転駆動機構とが設けられている。そ
して、このキャッパーの動作時にはグリッパーによって
ボトル容器を把持した状態で、キャッピングヘッドによ
ってキャップを回転させてボトル容器の口元部の雄ねじ
部にキャップの雌ねじ部を螺着する作業を行うようにな
っている。
【0004】また、従来のキャッパーでは図10
(A),(B)に示すようにボトル容器aの口元部bの
外周面にフランジ状のネックリング部cが突設されてい
る構造のボトル容器が使用されている。そして、例え
ば、特公平5−30712号公報に示された装置ではこ
のボトル容器aのネックリング部cを支承する懸吊機構
dが設けられている。さらに、この懸吊機構dには回転
止め用の刃部eが設けられている。そして、キャッピン
グヘッドによってキャップを回転させてボトル容器aの
口元部bの雄ねじ部にキャップの雌ねじ部を螺着する作
業時には、キャップを上からボトル容器aの口元部bに
押し付けることにより、懸吊機構dの回転止め用の刃部
eをボトル容器aのネックリング部cの下面に食い込ま
せてボトル容器aの回転止めを行うようになっている。
【0005】また、特開2000−79988号公報に
は図11および図12の構成の容器把持装置が示されて
いる。この装置には図11に示すように開閉可能な一対
のグリッパーf1,f2が設けられている。各グリッパ
ーf1,f2の先端部には互いに向かい合う円弧状の当
接部g1,g2が設けられている。そして、一対のグリ
ッパーf1,f2を閉じたときに各当接部g1,g2を
ボトル容器aのネックリング部cの外周に圧接させてこ
のボトル容器aを挟持するようになっている。
【0006】さらに、各グリッパーf1,f2の当接部
g1,g2には図12に示すように上下に拡開するテー
パー面h1,h2が設けられている。そして、ボトル容
器aの両側のグリッパーf1,f2を水平方向に加圧し
てボトル容器aのネックリング部cに押し付けた際に、
上下のテーパー面h1,h2によってネックリング部c
を上下から挟み込むことにより、上下のテーパー面h
1,h2とネックリング部cとの接触部間にくさび作用
を発生させ、一対のグリッパーf1,f2間で挟持され
るボトル容器aの回り止めを行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特公平5−
30712号公報に示された装置のようにキャップを上
からボトル容器aの口元部bに押し付けることにより、
懸吊機構dの回転止め用の刃部eをボトル容器aのネッ
クリング部cの下面に食い込ませてボトル容器aの回転
止めを行う場合にはキャップを上からボトル容器aの口
元部bに押し付けて巻締める際に比較的大きな巻締めト
ルクがボトル容器aに作用する。しかしながら、近年、
ペットボトルなどのボトル容器及びそのキャップは壁部
の厚さが薄く成形される傾向にあるので、上記従来構成
の装置ではキャップをボトル容器aの口元部bに押し付
けて巻締める際に、ボトル容器aに作用する上からの押
し付け力やキャップの巻締めトルク等によりキャップ又
はボトル容器aの口元部bが変形し、ねじ山の乗り上げ
による巻締不良やボトル容器aの座屈等の問題が起きる
事があった。
【0008】また、特開2000−79988号公報に
示された装置のように上下のテーパー面h1,h2とネ
ックリング部cとの接触部間に生じるくさび作用によっ
て、一対のグリッパーf1,f2間で挟持されるボトル
容器aの回り止めを行う場合にはキャップを上からボト
ル容器aの口元部bに押し付けて巻締める際のキャップ
の巻締めトルクが大きくなると上下のテーパー面h1,
h2とネックリング部cとの接触部間に滑りが発生する
おそれがある。この場合にはキャップの巻締めトルクの
管理ができなくなるので、キャップの巻締め不良が発生
するおそれがある。さらに、一対のグリッパーf1,f
2間の挟持力を高めた場合には一対のグリッパーf1,
f2間でボトル容器aのネックリング部cを掴んだ部分
の変形が発生するおそれがある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、ボトル容器に作用するキャップの巻締
めトルクによってボトル容器が変形することがなく、ボ
トル容器の把持部分の滑りを防止してキャップの巻締め
不良の発生を防止することができるボトル容器の把持装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、口元
部の外周面にフランジ状のネックリング部が突設された
ボトル容器の前記ネックリング部を複数のグリッパーに
よって挟持するボトル容器の把持装置において、前記グ
リッパーに前記ネックリング部が挿入される挿入溝を設
け、この挿入溝に前記ボトル容器の中心線と略直交する
方向に延設され、前記ネックリング部の上下面のいずれ
か一方の面に当接する略平面状の第1の当接面と、前記
ネックリング部の他方の面に対して斜めに当接し、前記
ネックリング部との当接時のくさび作用により、前記ネ
ックリング部を前記第1の当接面に圧接させるテーパー
状の第2の当接面とを設けるとともに、前記ネックリン
グ部を前記第1の当接面に圧接させた際に前記ネックリ
ング部に食い込む食い込み部を前記第1の当接面に設け
たことを特徴とするボトル容器の把持装置である。そし
て、本請求項1の発明では、ボトル容器のネックリング
部を複数のグリッパーによって挟持する際に、グリッパ
ーの挿入溝にネックリング部を挿入させることにより、
ボトル容器の中心線と略直交する方向に延設された挿入
溝の略平面状の第1の当接面をネックリング部の上下面
のいずれか一方の面に当接させ、テーパー状の第2の当
接面をネックリング部の他方の面に対して斜めに当接さ
せる。このとき、第2の当接面とネックリング部との当
接部分のくさび作用により、第1の当接面の食い込み部
をネックリング部に食い込ませる状態でネックリング部
を第1の当接面に強く圧接させる。これにより、キャッ
ピング時のトルクを受ける事ができ、ボトル容器を座屈
させることなく巻締め時のトルクを受ける事ができるよ
うにしたものである。
【0011】請求項2の発明は、前記グリッパーは、前
記第1の当接面を備えた第1のグリッパー構成要素と、
この第1のグリッパー構成要素に取付けられ、前記第2
の当接面を備えた第2のグリッパー構成要素とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のボトル容器の把持装
置である。そして、本請求項2の発明では、第1の当接
面を備えた第1のグリッパー構成要素に第2の当接面を
備えた第2のグリッパー構成要素を取付けることによ
り、グリッパーを形成するようにしたものである。
【0012】請求項3の発明は、前記第1のグリッパー
構成要素は、前記第1の当接面が形成されている第1の
当接面構成部材と、この第1の当接面構成部材を受ける
受け部材とを具備し、前記第1の当接面構成部材は、前
記ネックリング部よりも硬質の材料で形成されているこ
とを特徴とする請求項2に記載のボトル容器の把持装置
である。そして、本請求項3の発明では、第1の当接面
が形成されている第1の当接面構成部材と、この第1の
当接面構成部材を受ける受け部材とによって第1のグリ
ッパー構成要素を形成し、第1の当接面構成部材をネッ
クリング部よりも硬質の材料で形成することにより、ボ
トル容器のネックリング部を複数のグリッパーによって
挟持する際に、第2の当接面とネックリング部との当接
部分のくさび作用により、第1の当接面の食い込み部を
ネックリング部に確実に食い込ませるようにしたもので
ある。
【0013】請求項4の発明は、前記第1のグリッパー
構成要素は、1つの前記受け部材上に1または複数の前
記第1の当接面構成部材が配設されていることを特徴と
する請求項3に記載のボトル容器の把持装置である。そ
して、本請求項4の発明では、1つの受け部材上に1ま
たは複数の第1の当接面構成部材を配設することによ
り、第1のグリッパー構成要素を形成するようにしたも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図6(A),(B)を参照して説明する。図
1は図示しないキャッパーに組み込まれた本実施の形態
のボトル容器の把持装置1を示すものである。このボト
ル容器の把持装置1によって保持される例えばペットボ
トルなどの樹脂製のボトル容器2には図2に示すように
胴体3の上部の口元部4にキャップ装着用の雄ねじ部5
が形成されている。さらに、この雄ねじ部5の下方の首
部の外周面にはフランジ状のネックリング部6が突設さ
れている。
【0015】また、本実施の形態のボトル容器の把持装
置1にはボトル容器2のネックリング部6を挟持する一
対のグリッパー7A,7Bが設けられている。これらの
グリッパー7A,7Bの基端部は鉛直方向に直立された
グリッパー軸8A,8Bにそれぞれ取付けられている。
そして、各グリッパー7A,7Bは各グリッパー軸8
A,8Bが互いに逆方向に回転する事によって各グリッ
パー軸8A,8Bを中心に互いに逆方向に回転駆動され
るようになっている。これにより、各グリッパー7A,
7Bは両者間でボトル容器2のネックリング部6を挟持
する挟持位置と、各グリッパー7A,7B間を開いてボ
トル容器2のネックリング部6から離した係合解除位置
との間で移動可能に支持されている。
【0016】さらに、各グリッパー7A,7Bの先端部
には互いに向かい合う略半円形状の円弧状の係合凹部9
A,9Bが形成されている。これらの係合凹部9A,9
Bはボトル容器2の首部の外周面形状と対応する形状に
形成されている。そして、図1に示すように両グリッパ
ー7A,7B間を閉じた挟持位置に両グリッパー7A,
7Bを回動させた状態で、これらの係合凹部9A,9B
間でボトル容器2の首部を挟持させるようになってい
る。
【0017】なお、グリッパー7A,7Bはボトル容器
2の挟持部分を中心に左右対称な構造になっているの
で、ここでは一方のグリッパー7Aの構成のみを説明
し、他方のグリッパー7Bにおけるグリッパー7Aと同
一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0018】グリッパー7Aにはアーム状のグリッパー
本体(第1のグリッパー構成要素)10が設けられてい
る。このグリッパー本体10の上面には図3に示すよう
に係合凹部9Aの周方向の略中央部位に刃物取付け溝1
1が形成されている。この刃物取付け溝11には図4に
示すように刃物構成部材(第1の当接面構成部材)12
が固定ねじ13によってねじ止め固定されている。そし
て、グリッパー本体10によって刃物構成部材12を受
ける受け部材14が形成されている。
【0019】また、刃物構成部材12はボトル容器2の
ネックリング部6よりも硬質の材料で形成されている。
例えば、ボトル容器2のネックリング部6は樹脂材料で
形成され、刃物構成部材12は金属材料で形成されてい
る。
【0020】さらに、グリッパー本体10の上面には係
合凹部9Aの周縁部位に沿って略C字状の第2のグリッ
パー構成要素15が複数の固定ねじ16によってねじ止
め固定されている。
【0021】また、グリッパー7Aには第2のグリッパ
ー構成要素15とグリッパー本体10との接合部にボト
ル容器2のネックリング部6が挿入される挿入溝17が
形成されている。ここで、刃物構成部材12の上面には
図4に示すようにボトル容器2の中心線Oと略直交する
方向に延設され、ネックリング部6の下面6aに当接す
る略平面状の第1の当接面18が形成されている。
【0022】さらに、第2のグリッパー構成要素15に
は係合凹部9Aの周縁部位に沿って挿入溝17を形成す
るための凹部19が形成されている。この凹部19の上
面はネックリング部6の上面6bに対して斜めに当接す
るテーパー状の第2の当接面20によって形成されてい
る。そして、ネックリング部6との当接時にはネックリ
ング部6の上面6bに対して斜めに当接する第2の当接
面20のくさび作用により、ネックリング部6を第1の
当接面18側に圧接させるようになっている。
【0023】また、刃物構成部材12の上面には図5
(C)に示すように第1の当接面18よりも上側に突出
する突起部(食い込み部)21が形成されている。この
突起部21はグリッパー本体10の上面よりも上側に突
設されている。さらに、この突起部21は図5(A)に
示すように刃物構成部材12の上面における幅方向の略
中央位置に配置されている。なお、刃物構成部材12の
上面にはこの突起部21に対して第1の当接面18とは
反対側にかつ外側に向かうにしたがって高さが徐々に低
くなる傾斜面22が形成されている。そして、ネックリ
ング部6を第1の当接面18に圧接させた際にこの突起
部21がネックリング部6の下面6aに食い込むように
なっている。
【0024】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のボトル容器の把持装置1の使用時には各
グリッパー7A,7Bは各グリッパー軸8A,8Bを中
心に逆方向に回転駆動される。そして、各グリッパー7
A,7Bは図1に示すように両者間でボトル容器2のネ
ックリング部6を挟持する挟持位置と、各グリッパー7
A,7B間を開いてボトル容器2のネックリング部6か
ら離した係合解除位置との間で移動操作される。
【0025】また、各グリッパー7A,7B間でボトル
容器2のネックリング部6を挟持する場合には両グリッ
パー7A,7B間を閉じる挟持位置方向に両グリッパー
7A,7Bが回動される。そして、両グリッパー7A,
7Bの係合凹部9A,9Bがボトル容器2の首部に接近
し、第2のグリッパー構成要素15とグリッパー本体1
0との間の挿入溝17にボトル容器2のネックリング部
6が挿入される。このとき、挿入溝17の第1の当接面
18がネックリング部6の下面6aに当接されるととも
に、テーパー状の第2の当接面20がネックリング部6
の上面6bに対して斜めに当接される。
【0026】この場合、挿入溝17にボトル容器2のネ
ックリング部6が挿入される挿入動作の初期時にはネッ
クリング部6の下面6aと挿入溝17の第1の当接面1
8との間、およびネックリング部6の上面6bと挿入溝
17の第2の当接面20との間が比較的軽い力で接触さ
れる。そのため、この時点では図6(A)に示すように
刃物構成部材12の突起部21はネックリング部6の下
面6aと軽く接触した状態となっている。
【0027】その後、挿入溝17にボトル容器2のネッ
クリング部6が挿入される挿入動作が進むと、テーパー
状の第2の当接面20とネックリング部6の上面6bと
の接触圧力が徐々に強くなる。このとき、第2の当接面
20とネックリング部6との当接部分のくさび作用によ
り、ネックリング部6の下面6aを下方向に強く押圧す
る押圧力が発生する。
【0028】そして、挿入溝17の終端位置近傍までボ
トル容器2のネックリング部6が挿入された時点では図
6(B)に示すように刃物構成部材12の突起部21を
ネックリング部6の下面6aに食い込ませる状態でネッ
クリング部6が第1の当接面18に強く圧接される。こ
のとき、刃物構成部材12の突起部21をネックリング
部6の下面6aに食い込ませた部分によって比較的強い
力でボトル容器2のネックリング部6を各グリッパー7
A,7B間で挟持させることができる。
【0029】そして、このようにボトル容器2のネック
リング部6を各グリッパー7A,7B間で挟持させた状
態で、後工程であるキャッピングヘッドによってキャッ
プを回転させてボトル容器2の口元部4の雄ねじ部5に
キャップの雌ねじ部を螺着する作業が行われる。
【0030】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態のボトル容器の把
持装置1ではボトル容器2のネックリング部6を各グリ
ッパー7A,7B間で挟持させる際に、各グリッパー7
A,7Bの挿入溝17にネックリング部6を挿入させる
ことにより、挿入溝17の略平面状の第1の当接面18
をネックリング部6の下面6aに当接させ、テーパー状
の第2の当接面20をネックリング部6の上面6bに対
して斜めに当接させる。そして、各グリッパー7A,7
Bの挿入溝17に挿入されるネックリング部6の挿入状
態が深くなるにしたがって第2の当接面20のテーパー
面とネックリング部6の上面6bとの当接部分のくさび
作用により、ネックリング部6を第1の当接面18に強
く圧接させ、第1の当接面18の突起部21をネックリ
ング部6の下面6aに食い込ませることができる。その
ため、ボトル容器2のネックリング部6を各グリッパー
7A,7B間で挟持させた状態では、刃物構成部材12
の突起部21をネックリング部6の下面6aに食い込ま
せた部分によってボトル容器2の強い回り止め効果を得
ることができる。
【0031】したがって、ボトル容器2のネックリング
部6を各グリッパー7A,7B間で挟持させた後、後工
程であるキャッピングヘッドによってキャップを回転さ
せてボトル容器2の口元部4の雄ねじ部5にキャップの
雌ねじ部を螺着する作業が行われる際に、刃物構成部材
12の突起部21をネックリング部6の下面6aに食い
込ませた部分のボトル容器2の強い回り止め効果によっ
てボトル容器2の把持部分の滑りを防止してキャップの
巻締め不良の発生を防止することができる。このとき、
ネックリング部6の部分だけでキャッピング時の巻締め
トルクを受けることができるので、従来のようにボトル
容器2に上からの押え付け力が作用するおそれがない。
そのため、ボトル容器2やキャップの壁部の厚さが薄く
成形されている場合であってもキャッピング時に作用す
るキャップの巻締めトルクによるボトル容器2の口元部
の変形や座屈、キャップの変形などを防止することがで
きる。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施の形態では各グリッ
パー7A,7Bのグリッパー本体10に1つの刃物構成
部材12を取付けた構成を示したが、図7に示す第1の
変形例のように各グリッパー7A,7Bのグリッパー本
体10に複数、例えば2つの刃物構成部材12を取付け
る構成にしてもよい。
【0033】さらに、上記実施の形態では各グリッパー
7A,7Bをグリッパー本体10と、刃物構成部材12
と、第2のグリッパー構成要素15との3部品を組み付
けた構成を示したが、図8に示す第2の変形例のように
グリッパー本体10と第2のグリッパー構成要素15と
を一体成形した一体成形部品31を設け、この一体成形
部品31に刃物構成部材12を取り付け、外しが可能に
組み付ける構成にしても良い。なお、32は一体成形部
品31に形成された工具挿入穴である。そして、この工
具挿入穴32に挿入された工具によって一体成形部品3
1に刃物構成部材12を取り付け、外しが可能に組み付
けるようになっている。
【0034】さらに、図9(A)〜(D)は第1の実施
の形態のボトル容器の把持装置の第3の変形例を示すも
のである。本変形例はグリッパー本体10と、刃物構成
部材12と、第2のグリッパー構成要素15との3部品
を一体成形した一体成形部品41を設けたものである。
この一体成形部品41は全てを刃物構成部材12と同程
度の硬質部材で製作してもよい。
【0035】また、この一体成形部品41は全てをグリ
ッパー本体10と第2のグリッパー構成要素15等に使
用しているように刃物構成部材12よりも硬度が低い材
料で製作してもよい。この場合には、ボトル容器2のネ
ックリング部6の面積が広く、硬度が比較的柔らかい等
の条件が良ければ平面状の第1の当接面18に図9
(D)に示すように櫛歯部42を形成する事でこの櫛歯
部42の端縁部を刃物構成部材12の鋭利な突起部21
と同様に機能させることができる。
【0036】さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、グリッパーの
挿入溝にネックリング部を挿入させた際に、ボトル容器
の中心線と略直交する方向に延設された挿入溝の略平面
状の第1の当接面をネックリング部の上下面のいずれか
一方の面に当接させ、テーパー状の第2の当接面をネッ
クリング部の他方の面に対して斜めに当接させることに
より、第2の当接面とネックリング部との当接部分のく
さび作用により、第1の当接面の食い込み部をネックリ
ング部に食い込ませる状態でネックリング部を第1の当
接面に強く圧接させる。これにより、キャッピング時の
トルクを受けることにより、ボトル容器を座屈させるこ
となく巻締め時のトルクを受ける事ができるようにした
ので、ボトル容器に作用するキャップの巻締めトルクに
よってボトル容器が変形することがなく、ボトル容器の
把持部分の滑りを防止してキャップの巻締め不良の発生
を防止することができる。
【0038】請求項2の発明によれば、第1の当接面を
備えた第1のグリッパー構成要素に第2の当接面を備え
た第2のグリッパー構成要素を取付けることにより、グ
リッパーを形成することができる。
【0039】請求項3の発明によれば、第1の当接面が
形成されている第1の当接面構成部材と、この第1の当
接面構成部材を受ける受け部材とによって第1のグリッ
パー構成要素を形成し、第1の当接面構成部材を受け部
材よりも硬質の材料で形成することにより、ボトル容器
のネックリング部を複数のグリッパーによって挟持する
際に、第2の当接面とネックリング部との当接部分のく
さび作用により、第1の当接面の食い込み部をネックリ
ング部に確実に食い込ませることができる。
【0040】請求項4の発明によれば、1つの受け部材
上に1または複数の第1の当接面構成部材を配設するこ
とにより、第1のグリッパー構成要素を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のボトル容器の把
持装置におけるグリッパーの概略構成を示す平面図。
【図2】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置に
おける第1のグリッパー構成要素と第2のグリッパー構
成要素とによってネックリング部を挟持させた状態を示
す側面図。
【図3】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置の
第1のグリッパー構成要素に第2のグリッパー構成要素
を組み付けた状態を示す平面図。
【図4】 図3のIV−IV線断面図。
【図5】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置に
おける刃物構成部材を示すもので、(A)は刃物構成部
材の平面図、(B)は刃物構成部材の正面図、(C)は
刃物構成部材の側面図。
【図6】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置に
おけるグリッパーの作用を説明するもので、(A)は刃
物構成部材の食い込み部がネックリング部に食い込む前
の状態を示す要部の縦断面図、(B)は刃物構成部材の
食い込み部がネックリング部に食い込んだ状態を示す要
部の縦断面図。
【図7】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置の
第1の変形例を示す平面図。
【図8】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置の
第2の変形例を示す斜視図。
【図9】 第1の実施の形態のボトル容器の把持装置の
第3の変形例を示すもので、(A)は一体成形部品の平
面図、(B)は一体成形部品の側面図、(C)は一体成
形部品の縦断面図、(D)は一体成形部品の櫛歯部を示
す斜視図。
【図10】 従来のボトル容器の把持装置を示すもの
で、(A)は要部の平面図、(B)は側面図。
【図11】 従来の他のボトル容器の把持装置を示す要
部の平面図。
【図12】 図11のXII−XII線断面図。
【符号の説明】
2 ボトル容器 6 ネックリング部 7A,7B グリッパー 10 グリッパー本体(第1のグリッパー構成要素) 12 刃物構成部材(第1の当接面構成部材) 14 受け部材 15 第2のグリッパー構成要素 17 挿入溝 18 第1の当接面 20 第2の当接面 21 突起部(食い込み部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口元部の外周面にフランジ状のネックリ
    ング部が突設されたボトル容器の前記ネックリング部を
    複数のグリッパーによって挟持するボトル容器の把持装
    置において、 前記グリッパーに前記ネックリング部が挿入される挿入
    溝を設け、この挿入溝に前記ボトル容器の中心線と略直
    交する方向に延設され、前記ネックリング部の上下面の
    いずれか一方の面に当接する略平面状の第1の当接面
    と、前記ネックリング部の他方の面に対して斜めに当接
    し、前記ネックリング部との当接時のくさび作用によ
    り、前記ネックリング部を前記第1の当接面に圧接させ
    るテーパー状の第2の当接面とを設けるとともに、 前記ネックリング部を前記第1の当接面に圧接させた際
    に前記ネックリング部に食い込む食い込み部を前記第1
    の当接面に設けたことを特徴とするボトル容器の把持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記グリッパーは、前記第1の当接面を
    備えた第1のグリッパー構成要素と、この第1のグリッ
    パー構成要素に取付けられ、前記第2の当接面を備えた
    第2のグリッパー構成要素とを有することを特徴とする
    請求項1に記載のボトル容器の把持装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のグリッパー構成要素は、前記
    第1の当接面が形成されている第1の当接面構成部材
    と、この第1の当接面構成部材を受ける受け部材とを具
    備し、前記第1の当接面構成部材は、前記ネックリング
    部よりも硬質の材料で形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載のボトル容器の把持装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のグリッパー構成要素は、1つ
    の前記受け部材上に1または複数の前記第1の当接面構
    成部材が配設されていることを特徴とする請求項3に記
    載のボトル容器の把持装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005138902A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Khs Mas & Anlagenbau Ag スクリュキャップをねじ込むことによってボトル、カン、キャニスタ等のような容器を閉鎖するための閉鎖機械
JP2009220847A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Shibuya Kogyo Co Ltd グリッパ
JP7377506B1 (ja) 2023-07-16 2023-11-10 有限会社静岡自動機製作所 スパウト保持装置と包装容器の充填機

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