JP2003182706A - 定量充填機 - Google Patents
定量充填機Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】、流動性が悪く粘性がある食品および食品材料
の物性変化が少ない、定量精度の高い、操作性の良い充
填機を提供する。 【解決手段】ホッパーの下部にシャッター弁を設け、こ
れにシリンダーを鉛直に設けることにより、ホッパー内
の被充填物をシリンダー内に流入しやすくし、シリンダ
ー内を鉛直方向に摺動するピストンは中空ピストンにし
て、被充填物がピストン先端部で反転することなく、ピ
ストン内を通過し、常に自然落下方向に移動し充填ノズ
ルより排出する。
の物性変化が少ない、定量精度の高い、操作性の良い充
填機を提供する。 【解決手段】ホッパーの下部にシャッター弁を設け、こ
れにシリンダーを鉛直に設けることにより、ホッパー内
の被充填物をシリンダー内に流入しやすくし、シリンダ
ー内を鉛直方向に摺動するピストンは中空ピストンにし
て、被充填物がピストン先端部で反転することなく、ピ
ストン内を通過し、常に自然落下方向に移動し充填ノズ
ルより排出する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、製菓材料のホイッ
プ生地、ホイップクリーム、餡類、その他粘性のある食
品、固形物の混在するサラダ類の定量充填機に関するも
のである。 【０００２】 【従来の技術】従来から食品材料はその物性（比重、温
度、粘度、粒子の大きさ、味覚等）を変化させない定量
充填が求められ、如何に物性変化を少なく定量充填する
か工夫されている。被充填物の物性変化は充填機を通過
する間に、どの様な加圧、摩擦、撹拌、切断等を受ける
かに左右され、餡は撹拌、摩擦すると物性変化が大きい
が、加圧では変化が少ない、ホイップクリームは撹拌で
は変化は少ないが、加圧、摩擦で大きく変化する、固形
物の混在するサラダ類は、撹拌、切断では変化が少ない
ものが多い等の事が知られており、粘性物の種類によっ
て、ロータリーポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ
を応用した定量充填機が使われている。 【０００３】ピストンポンプを応用した、ピストン式定
量充填機は、流動性の良い液体の定容積方式の充填機と
して最も多く供されており、流動性の悪い食品材料に於
いては、粘度は小さいが比重が軽いホイップクリームや
製菓ホイップ生地、比重は大きいが粘度が大きい餡類、
固形物と粘性物の混在するサラダ類、その他に、物性の
変化が少なく、定量性の信頼度が高い簡単な方法として
多く改良され供されている。 【０００４】登録実用新案第３０７８６３１号、粘性物
充填機は、ホッパーの被充填物が、回転軸バルブのケー
シング上方流入口から、回転軸バルブの切り欠き溝を通
過し、該ケーシング側面の開口部に接続するシリンダー
室へ定量吸引され、回転軸バルブを切り替え、ピストン
を摺動し、一定量下部の充填ノズルから押し出す方式
で、流動性の良い被充填物に使われている回転軸バルブ
方式と呼ばれている、ピストン式充填機の代表的なもの
である。 【０００５】上記ピストン式充填機のシリンダーにバル
ブ機能を工夫したもの（実用新案公開平６−１４０２
定量充填機はこの一例）で、シリンダーを薄肉円筒形に
し、ピストン挿入反対側を封じ、これに近い外周の一個
所を切り欠き、シリンダー室への流出入口とし、シリン
ダーを回転して流入口と流出口を開閉する、回転シリン
ダー方式と呼ばれているピストン式充填機がある。ピス
トンにバルブ機能を工夫したものには、ピストンストロ
ーク３倍程度の長尺ピストンの外周一個所に、先端より
長手方向中央付近まで溝を設け、該ピストンを回転する
事により、該溝をシリンダー室上下２個所の入出口の１
個所を閉じ、他の１個所を流路とする、回転ピストン方
式と呼ばれている流動性の良い粘性物のピストン式充填
機がある。 【０００６】粘性物を成形して定量充填する方式には、
回転ドラムの外周に成形する形状の凹みを設け、これを
シリンダーとし、上方位置で該シリンダー内へ被充填物
を吸引し、下方位置まで回転し、ピストンで押し出す方
式（特許公開平８−１５１００４はこの一例）、弾性体
の薄い皮膜の反発力を応用して取り出す方式の、回転ド
ラム方式と呼ばれている成型充填機や、回転円盤や摺動
板に成形する形状の孔を設け、該孔に被充填物を、押し
込み、ピストンで押し出す方式と、平面積が大きく薄い
形状の場合は、ピストンを使用せず、該孔下部に被充填
物を自然落下させて取り出す方式の、すり込み方式と呼
ばれている成型充填機があるが、上記ピストンを応用し
た何れの充填機に於いても、ピストンを中空にして、被
充填物の流路としたものはない。 【０００７】充填機のバルブには被充填物の液漏れがあ
ってはならない機密性が要求され、上記回転軸バルブ方
式（特許公開Ｈ９−２３８６１７に代表される方式）
は、確実で安価なバルブ方式であるが、流路口径を大き
くすると、大型化し、流路も長くなる欠点がある。上記
実用新案公開平６−１４０２定量充填機の、回転シリン
ダー方式は同型の回転軸バルブ式と、比較して流路抵抗
は大きく改善されるが、多数列充填機になると部品個数
が多くなりコスト高と洗浄組み付けが煩雑になる欠点が
ある。 【０００８】一枚の薄い平板を摺動し、平板端面で開閉
する構造のシャッターバルブ方式は、構造は簡単であり
流路抵抗も少ないが、平板側面からの液漏れを防止する
には高度の機械加工精度と耐摩耗性が要求され高価にな
る欠点があった。 【０００９】この改善策として、特に流動性の悪い被充
填物用のピストン式定量充填機では、シリンダー室へ被
充填物の吸引流入が容易く行える工夫や装置がある。実
用新案公開平６−１４０２はその一例であり、その他に
ホッパー内壁の粘着力を減じる目的の表面処理、ホッパ
ー形状工夫、ホッパー内壁掻き落とし装置、ホッパー内
に縦型スクリューを取り付けて強制的にシリンダー室へ
押し込む方法、部品を大型にして流入口を大きくする方
法が採られているが、何れの方式も物性変化への影響
と、装置が複雑化する欠点があり、 特に比重の軽いホ
イップクリームの多くは絞り袋による人手作業で行われ
ている。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のピストン式充填機では、被充填物のホ
ッパーからシリンダー室へ、、該シリンダー室から充填
ノズルへの流路抵抗が大きく、ピストン先端では被充填
物の停留があり、流動性の悪い粘性物食品は、定量性と
物性の変化に問題があった。 【００１１】 【課題を解決するための手段】本発明は、物性変化の少
ない定量充填を可能とするため、ホッパーの下部にシャ
ッター弁を設けこれにシリンダーを鉛直に配し、シリン
ダー内を摺動する中空ピストンを被充填物が通過して充
填ノズルより排出することを最も主要な特徴とする。 【００１２】本発明に係わる充填機ではホッパー内の充
填物は、シャッター弁を開きシリンダーと中空ピストン
を伸張するとシリンダー上部へ流入する、次にシャッタ
ー弁を閉じてシリンダーと中空ピストンを圧縮すると流
入した粘性物は、逆止弁と充填ノズルを通過して下方へ
排出される 逆止弁はシリンダーと中空ピストンを伸張
したときに、下部充填ノズルから外気を吸引するのを防
止する目的で取り付けてあり、生クリーム等比重が小さ
く流路の内壁に付着して、自然落下しない粘性物の充填
には中空ピストン内に被充填物が充満した後は不要とな
り、物性変化の原因となる逆止弁は取り除いて使用され
る、ホッパーからシリンダー上部への流入より中空ピス
トン下部、充填ノズルの流路抵抗が大きい場合でも、上
記の理由で逆止弁は取り除いて使用する。 【００１３】 【発明の実施の形態】粘性のある食品材料の、物性を変
化させず定量充填する目的を、単純な構造で、部品は軽
量化して洗浄しやすく、コンパクトな操作性の良い機械
の製作を実現した。 【００１４】 【実施例】本発明の一実施例となる充填機につき添付図
面を参照しつつ以下に説明する、図１は、本発明装置の
１実施例に係わる定量充填機を簡略して示す側面断面図
である、 【００１５】基台３１の一部に設けられた圧縮バネ３２
のバネ受けロッド３３は連結部材１９に固定され、当該
連結部材１９は上下摺動板１７とエアーシリンダー２８
のロッド２９に連結されている。 【００１６】上下摺動板１７は上下摺動自在接ぎ手１８
で上下摺動板２０に勘合接続している、上下摺動板２０
は基台３１と上下摺動自在接ぎ手２１で勘合接続してお
り、当該板に連結部材２２でエアーシリンダー２３が固
定され、該エアーシリンダー２３のロッド２４は基台３
１に固定されている、エアーシリンダー２３の反ロッド
側は、エアーシリンダー２５のロッドを固定したつなぎ
板２７に固定され、エアーシリンダー２５の反ロッド側
は、エアーシリンダー２８の反ロッド側と固定されてい
る。 【００１７】ホッパー１、ホッパー台座１１、シリンダ
ーフランジ部１３は連結部材１５に固定され、該連結部
材１５は上下摺動板１７に固定されている、 ホッパー
台座１１とシリンダー上部のフランジ部１３で遮断板２
を挟持しており、該遮断板２は薄板で、一部にシリンダ
ー３の内径と近似の孔を有しホッパー台座１１の下面に
取り付けたパッキン１２とシリンダー上面フランジ部１
３に取り付けたパッキン１４で摺動面を気密保持してお
り、紙面に垂直方向に摺動する動力源（図示せず）で開
閉している、シリンダー３内には円筒形の中空ピストン
４が勘合されており、該中空ピストン４の下部の小径部
は連結部材１６の板状部にあけられた孔に勘合され、充
填ノズル６で螺合して取り付けてあり、該連結部材１６
は上下摺動板１７に固定されている。。 【００１８】上記充填ノズル６の内には、円盤状の弾性
体を中央部から、放射状に外周付近まで六個所切り裂い
た、逆止弁５が外周方向を加圧して嵌められてある。。 【００１９】以上の構成に係わる本発明一実施例、定量
充填機の作動について説明する、充填ノズルの下方には
充填される容器等（図示せず）があり、当該容器に充填
ノズルを接近させる駆動源はエアーシリンダー２３であ
り、該エアーシリンダーのロット２４が短縮すると、該
エアーシリンダーに固定されている上下摺動板２０、エ
アーシリンダー２５、２８、連結部材１９で連結されて
いる上下摺動板１７が同時に下方に移動し、これに連な
る充填ノズルはシリンダー室Ｂの大きさを変えることな
く当該容器に接近する。 【００２０】ホッパー内の被充填物は遮断板２を摺動さ
せて該摺動板にあけられた孔をシリンダー室と導通さ
せ、エアーシリンダー２８を作動しロッド２９が伸張す
ると上下摺動板１７に固定されたホッパー１、シリンダ
ー３は同時に上方に押し上げられ、シリンダー室Ｂの空
間にホッパー１の被充填物は吸引される。このとき流動
性の悪いホイップクリーム、餡類は、該被充填物が、該
中空ピストン４のＣ部に充満すれば、該中空ピストン４
の内壁に作用する粘着力が大きく、逆止弁５を取り除い
ても、該シリンダー室Ｂにはホッパー内の被充填物Ａが
吸引される。 【００２１】充填量の調節は、上下摺動板２０の上端に
固定されたストッパー２５の一端が、連結部材１９に突
き当たり、エアーシリンダー２８のストロークが制御さ
れる事により、シリンダー室Ｂの容積が調整されて行わ
れる。 【００２２】遮断板２を摺動させてホッパー１とシリン
ダー室Ｂの流路を遮り、エアーシリンダー２８を作動し
て、ロッド２９を短縮させると、該シリンダー室Ｂの被
充填物は、中空ピストン４の内Ｃを通過し充填ノズル６
から押し出される。 【００２３】充填終了後はエアーシリンダー２３を作動
し、ロッド２４が伸張すると該エアーシリンダーに連な
る充填装置が上昇し、充填ノズルは上昇する、このとき
上下動する充填装置部材の重量バランスを取るために取
り付けた圧縮バネ３２が作用し、無理なく素早く作動す
ることが出来る。 【００２４】同時にエアーシリンダー２５を作動し、ロ
ッド２６が伸張すると該エアーシリンダー２５に連なる
上下摺動板１７に固定されたシリンダー３が上昇し、該
シリンダー３と中空ピストン４の間は伸張し、シリンダ
ー室Ｂが拡大し負圧となり、中空ピストン内Ｃ部、充填
ノズル内Ｄ部被充填物の加圧は除かれ、充填ノズル６か
らのダレが防止される、ロッド２１の短縮はエアーシリ
ンダー２８の伸張時に行う。 【００２５】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ッパー下部にシリンダーを鉛直に配し、ホッパーからシ
リンダーへの流路を薄板のシャッター弁で開閉すると共
に、シリンダー内を往復する円筒形の中空ピストンの採
用により、被充填物は自然落下方向に移動して、充填ノ
ズルから排出されるので、被充填物に作用する加圧力の
減少、ピストン先端部での被充填物の停留解消、ホッパ
ーから充填ノズルまでの流路抵抗の改善により、物性変
化が少なくなり、従来のピストン式定量充填機ではホッ
パー内にスクリュー等の装置を取り付けてシリンダー室
へ強制的に送り込まれていた粘性物がこれらの装置を取
り付けることなしに定量充填が可能となり、尚かつ粘性
物食品材料の物性変化が改善された。
プ生地、ホイップクリーム、餡類、その他粘性のある食
品、固形物の混在するサラダ類の定量充填機に関するも
のである。 【０００２】 【従来の技術】従来から食品材料はその物性（比重、温
度、粘度、粒子の大きさ、味覚等）を変化させない定量
充填が求められ、如何に物性変化を少なく定量充填する
か工夫されている。被充填物の物性変化は充填機を通過
する間に、どの様な加圧、摩擦、撹拌、切断等を受ける
かに左右され、餡は撹拌、摩擦すると物性変化が大きい
が、加圧では変化が少ない、ホイップクリームは撹拌で
は変化は少ないが、加圧、摩擦で大きく変化する、固形
物の混在するサラダ類は、撹拌、切断では変化が少ない
ものが多い等の事が知られており、粘性物の種類によっ
て、ロータリーポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ
を応用した定量充填機が使われている。 【０００３】ピストンポンプを応用した、ピストン式定
量充填機は、流動性の良い液体の定容積方式の充填機と
して最も多く供されており、流動性の悪い食品材料に於
いては、粘度は小さいが比重が軽いホイップクリームや
製菓ホイップ生地、比重は大きいが粘度が大きい餡類、
固形物と粘性物の混在するサラダ類、その他に、物性の
変化が少なく、定量性の信頼度が高い簡単な方法として
多く改良され供されている。 【０００４】登録実用新案第３０７８６３１号、粘性物
充填機は、ホッパーの被充填物が、回転軸バルブのケー
シング上方流入口から、回転軸バルブの切り欠き溝を通
過し、該ケーシング側面の開口部に接続するシリンダー
室へ定量吸引され、回転軸バルブを切り替え、ピストン
を摺動し、一定量下部の充填ノズルから押し出す方式
で、流動性の良い被充填物に使われている回転軸バルブ
方式と呼ばれている、ピストン式充填機の代表的なもの
である。 【０００５】上記ピストン式充填機のシリンダーにバル
ブ機能を工夫したもの（実用新案公開平６−１４０２
定量充填機はこの一例）で、シリンダーを薄肉円筒形に
し、ピストン挿入反対側を封じ、これに近い外周の一個
所を切り欠き、シリンダー室への流出入口とし、シリン
ダーを回転して流入口と流出口を開閉する、回転シリン
ダー方式と呼ばれているピストン式充填機がある。ピス
トンにバルブ機能を工夫したものには、ピストンストロ
ーク３倍程度の長尺ピストンの外周一個所に、先端より
長手方向中央付近まで溝を設け、該ピストンを回転する
事により、該溝をシリンダー室上下２個所の入出口の１
個所を閉じ、他の１個所を流路とする、回転ピストン方
式と呼ばれている流動性の良い粘性物のピストン式充填
機がある。 【０００６】粘性物を成形して定量充填する方式には、
回転ドラムの外周に成形する形状の凹みを設け、これを
シリンダーとし、上方位置で該シリンダー内へ被充填物
を吸引し、下方位置まで回転し、ピストンで押し出す方
式（特許公開平８−１５１００４はこの一例）、弾性体
の薄い皮膜の反発力を応用して取り出す方式の、回転ド
ラム方式と呼ばれている成型充填機や、回転円盤や摺動
板に成形する形状の孔を設け、該孔に被充填物を、押し
込み、ピストンで押し出す方式と、平面積が大きく薄い
形状の場合は、ピストンを使用せず、該孔下部に被充填
物を自然落下させて取り出す方式の、すり込み方式と呼
ばれている成型充填機があるが、上記ピストンを応用し
た何れの充填機に於いても、ピストンを中空にして、被
充填物の流路としたものはない。 【０００７】充填機のバルブには被充填物の液漏れがあ
ってはならない機密性が要求され、上記回転軸バルブ方
式（特許公開Ｈ９−２３８６１７に代表される方式）
は、確実で安価なバルブ方式であるが、流路口径を大き
くすると、大型化し、流路も長くなる欠点がある。上記
実用新案公開平６−１４０２定量充填機の、回転シリン
ダー方式は同型の回転軸バルブ式と、比較して流路抵抗
は大きく改善されるが、多数列充填機になると部品個数
が多くなりコスト高と洗浄組み付けが煩雑になる欠点が
ある。 【０００８】一枚の薄い平板を摺動し、平板端面で開閉
する構造のシャッターバルブ方式は、構造は簡単であり
流路抵抗も少ないが、平板側面からの液漏れを防止する
には高度の機械加工精度と耐摩耗性が要求され高価にな
る欠点があった。 【０００９】この改善策として、特に流動性の悪い被充
填物用のピストン式定量充填機では、シリンダー室へ被
充填物の吸引流入が容易く行える工夫や装置がある。実
用新案公開平６−１４０２はその一例であり、その他に
ホッパー内壁の粘着力を減じる目的の表面処理、ホッパ
ー形状工夫、ホッパー内壁掻き落とし装置、ホッパー内
に縦型スクリューを取り付けて強制的にシリンダー室へ
押し込む方法、部品を大型にして流入口を大きくする方
法が採られているが、何れの方式も物性変化への影響
と、装置が複雑化する欠点があり、 特に比重の軽いホ
イップクリームの多くは絞り袋による人手作業で行われ
ている。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のピストン式充填機では、被充填物のホ
ッパーからシリンダー室へ、、該シリンダー室から充填
ノズルへの流路抵抗が大きく、ピストン先端では被充填
物の停留があり、流動性の悪い粘性物食品は、定量性と
物性の変化に問題があった。 【００１１】 【課題を解決するための手段】本発明は、物性変化の少
ない定量充填を可能とするため、ホッパーの下部にシャ
ッター弁を設けこれにシリンダーを鉛直に配し、シリン
ダー内を摺動する中空ピストンを被充填物が通過して充
填ノズルより排出することを最も主要な特徴とする。 【００１２】本発明に係わる充填機ではホッパー内の充
填物は、シャッター弁を開きシリンダーと中空ピストン
を伸張するとシリンダー上部へ流入する、次にシャッタ
ー弁を閉じてシリンダーと中空ピストンを圧縮すると流
入した粘性物は、逆止弁と充填ノズルを通過して下方へ
排出される 逆止弁はシリンダーと中空ピストンを伸張
したときに、下部充填ノズルから外気を吸引するのを防
止する目的で取り付けてあり、生クリーム等比重が小さ
く流路の内壁に付着して、自然落下しない粘性物の充填
には中空ピストン内に被充填物が充満した後は不要とな
り、物性変化の原因となる逆止弁は取り除いて使用され
る、ホッパーからシリンダー上部への流入より中空ピス
トン下部、充填ノズルの流路抵抗が大きい場合でも、上
記の理由で逆止弁は取り除いて使用する。 【００１３】 【発明の実施の形態】粘性のある食品材料の、物性を変
化させず定量充填する目的を、単純な構造で、部品は軽
量化して洗浄しやすく、コンパクトな操作性の良い機械
の製作を実現した。 【００１４】 【実施例】本発明の一実施例となる充填機につき添付図
面を参照しつつ以下に説明する、図１は、本発明装置の
１実施例に係わる定量充填機を簡略して示す側面断面図
である、 【００１５】基台３１の一部に設けられた圧縮バネ３２
のバネ受けロッド３３は連結部材１９に固定され、当該
連結部材１９は上下摺動板１７とエアーシリンダー２８
のロッド２９に連結されている。 【００１６】上下摺動板１７は上下摺動自在接ぎ手１８
で上下摺動板２０に勘合接続している、上下摺動板２０
は基台３１と上下摺動自在接ぎ手２１で勘合接続してお
り、当該板に連結部材２２でエアーシリンダー２３が固
定され、該エアーシリンダー２３のロッド２４は基台３
１に固定されている、エアーシリンダー２３の反ロッド
側は、エアーシリンダー２５のロッドを固定したつなぎ
板２７に固定され、エアーシリンダー２５の反ロッド側
は、エアーシリンダー２８の反ロッド側と固定されてい
る。 【００１７】ホッパー１、ホッパー台座１１、シリンダ
ーフランジ部１３は連結部材１５に固定され、該連結部
材１５は上下摺動板１７に固定されている、 ホッパー
台座１１とシリンダー上部のフランジ部１３で遮断板２
を挟持しており、該遮断板２は薄板で、一部にシリンダ
ー３の内径と近似の孔を有しホッパー台座１１の下面に
取り付けたパッキン１２とシリンダー上面フランジ部１
３に取り付けたパッキン１４で摺動面を気密保持してお
り、紙面に垂直方向に摺動する動力源（図示せず）で開
閉している、シリンダー３内には円筒形の中空ピストン
４が勘合されており、該中空ピストン４の下部の小径部
は連結部材１６の板状部にあけられた孔に勘合され、充
填ノズル６で螺合して取り付けてあり、該連結部材１６
は上下摺動板１７に固定されている。。 【００１８】上記充填ノズル６の内には、円盤状の弾性
体を中央部から、放射状に外周付近まで六個所切り裂い
た、逆止弁５が外周方向を加圧して嵌められてある。。 【００１９】以上の構成に係わる本発明一実施例、定量
充填機の作動について説明する、充填ノズルの下方には
充填される容器等（図示せず）があり、当該容器に充填
ノズルを接近させる駆動源はエアーシリンダー２３であ
り、該エアーシリンダーのロット２４が短縮すると、該
エアーシリンダーに固定されている上下摺動板２０、エ
アーシリンダー２５、２８、連結部材１９で連結されて
いる上下摺動板１７が同時に下方に移動し、これに連な
る充填ノズルはシリンダー室Ｂの大きさを変えることな
く当該容器に接近する。 【００２０】ホッパー内の被充填物は遮断板２を摺動さ
せて該摺動板にあけられた孔をシリンダー室と導通さ
せ、エアーシリンダー２８を作動しロッド２９が伸張す
ると上下摺動板１７に固定されたホッパー１、シリンダ
ー３は同時に上方に押し上げられ、シリンダー室Ｂの空
間にホッパー１の被充填物は吸引される。このとき流動
性の悪いホイップクリーム、餡類は、該被充填物が、該
中空ピストン４のＣ部に充満すれば、該中空ピストン４
の内壁に作用する粘着力が大きく、逆止弁５を取り除い
ても、該シリンダー室Ｂにはホッパー内の被充填物Ａが
吸引される。 【００２１】充填量の調節は、上下摺動板２０の上端に
固定されたストッパー２５の一端が、連結部材１９に突
き当たり、エアーシリンダー２８のストロークが制御さ
れる事により、シリンダー室Ｂの容積が調整されて行わ
れる。 【００２２】遮断板２を摺動させてホッパー１とシリン
ダー室Ｂの流路を遮り、エアーシリンダー２８を作動し
て、ロッド２９を短縮させると、該シリンダー室Ｂの被
充填物は、中空ピストン４の内Ｃを通過し充填ノズル６
から押し出される。 【００２３】充填終了後はエアーシリンダー２３を作動
し、ロッド２４が伸張すると該エアーシリンダーに連な
る充填装置が上昇し、充填ノズルは上昇する、このとき
上下動する充填装置部材の重量バランスを取るために取
り付けた圧縮バネ３２が作用し、無理なく素早く作動す
ることが出来る。 【００２４】同時にエアーシリンダー２５を作動し、ロ
ッド２６が伸張すると該エアーシリンダー２５に連なる
上下摺動板１７に固定されたシリンダー３が上昇し、該
シリンダー３と中空ピストン４の間は伸張し、シリンダ
ー室Ｂが拡大し負圧となり、中空ピストン内Ｃ部、充填
ノズル内Ｄ部被充填物の加圧は除かれ、充填ノズル６か
らのダレが防止される、ロッド２１の短縮はエアーシリ
ンダー２８の伸張時に行う。 【００２５】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ッパー下部にシリンダーを鉛直に配し、ホッパーからシ
リンダーへの流路を薄板のシャッター弁で開閉すると共
に、シリンダー内を往復する円筒形の中空ピストンの採
用により、被充填物は自然落下方向に移動して、充填ノ
ズルから排出されるので、被充填物に作用する加圧力の
減少、ピストン先端部での被充填物の停留解消、ホッパ
ーから充填ノズルまでの流路抵抗の改善により、物性変
化が少なくなり、従来のピストン式定量充填機ではホッ
パー内にスクリュー等の装置を取り付けてシリンダー室
へ強制的に送り込まれていた粘性物がこれらの装置を取
り付けることなしに定量充填が可能となり、尚かつ粘性
物食品材料の物性変化が改善された。
【図面の簡単な説明】
【図１】定量充填機の実施方法を示した説明図である。
【符号の説明】
１ ホッパー
２ シャッター弁
３ シリンダー
４ 中空ピストン
５ 逆止弁
６ 充填ノズル
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】ホッパーの下部に鉛直にシリンダーを配
し、上記ホッパー下部孔から上記シリンダーへの流入路
は薄板を摺動するシャッター弁を設けて開閉し、上記シ
リンダー内を摺動する円筒形の中空ピストンと該中空ピ
ストンの下端に接続する充填ノズルで構成されることを
特徴とする定量充填機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001385610A JP2003182706A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 定量充填機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001385610A JP2003182706A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 定量充填機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003182706A true JP2003182706A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27594973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001385610A Pending JP2003182706A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 定量充填機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003182706A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2123162A3 (en) * | 2008-05-09 | 2010-02-03 | Soremartec S.A. | Apparatus for filling a baked good |
| CN105645331A (zh) * | 2016-03-07 | 2016-06-08 | 李智勇 | 一种电子烟精密注油设备 |
| CN113057886A (zh) * | 2021-03-02 | 2021-07-02 | 林祥卫 | 一种医用药液定量分装设备 |
| CN114560436A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-05-31 | 常州市天磊传动机械有限公司 | 一种透明耐高温防火涂料的生产装置及其制备工艺 |
| CN117141786A (zh) * | 2023-10-27 | 2023-12-01 | 福建省博鑫建材科技有限公司 | 一种卧式灌装装置 |
-
2001
- 2001-12-19 JP JP2001385610A patent/JP2003182706A/ja active Pending
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| CN114560436A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-05-31 | 常州市天磊传动机械有限公司 | 一种透明耐高温防火涂料的生产装置及其制备工艺 |
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| CN117141786A (zh) * | 2023-10-27 | 2023-12-01 | 福建省博鑫建材科技有限公司 | 一种卧式灌装装置 |
| CN117141786B (zh) * | 2023-10-27 | 2023-12-26 | 福建省博鑫建材科技有限公司 | 一种卧式灌装装置 |
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