JP2003182099A - インクカートリッジ及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクカートリッジ及びインクジェット式記録装置

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JP2003182099A
JP2003182099A JP2001314485A JP2001314485A JP2003182099A JP 2003182099 A JP2003182099 A JP 2003182099A JP 2001314485 A JP2001314485 A JP 2001314485A JP 2001314485 A JP2001314485 A JP 2001314485A JP 2003182099 A JP2003182099 A JP 2003182099A
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ink
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジ装着部の所定の装着場所
に容易に且つ適切に脱着可能で、しかも、インク収容容
積効率を低下させずに小型化及び効率化を推進し、生産
効率を向上させた、構成の簡易なインクカートリッジ及
びインクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 インクカートリッジ61のインクカート
リッジ61の一側面に、インクカートリッジホルダ41
への挿入方向である垂直上下方向に延出する凸部62a
を設けるとともに、反対側の他側面に凹部62bを設け
る。この凸部62a及び凹部62bは、隣接するインク
カートリッジ61毎に異なる形状となるように形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジ及びインクジェット式記録装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数色のインクを使用して記録を
行うインクジェット式記録装置において、各色のインク
がそれぞれ個別に充填されたインクカートリッジを脱着
可能に複数並列して装着するようにしたものが知られて
いる。このインクジェット式記録装置においては、イン
クの使用頻度に応じて特定のインクカートリッジのみの
交換が可能となるため、各色毎にインクを無駄なく使い
切ることができ、経済性に優れているという特徴を有す
る。
【0003】この種の複数のインクカートリッジを脱着
させて使用するインクジェット式記録装置においては、
各インクカートリッジを、インクカートリッジ装着部の
予め定められた位置にそれぞれ適切に装着させる必要が
ある。また、異なる色のインクがそれぞれ充填された複
数のインクカートリッジを装着して使用するインクジェ
ット式記録装置においては、各色のインクカートリッジ
を、各色毎にインクカートリッジ装着部の予め定められ
た所定の装着位置にそれぞれ装着する必要がある。
【0004】そのため、従来は、例えば、インクカート
リッジ装着部に各インクカートリッジの収納スペースを
仕切る位置決め部を設けて、インクカートリッジを位置
決めして装着していた。また、特開平4−185355
号公報にて開示されているように、インクカートリッジ
装着部の内壁に凹凸部を設けるとともに、インクカート
リッジの外壁に対応する凹凸部を設けて、両者の凹凸形
状を係合させることにより、インクカートリッジを位置
決めして装着していた。一方、特開昭61−41553
号公報には、隣接して配置されるヘッドユニット(イン
クカートリッジ)と連結するための手段を設けたインク
ジェットプリンタが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに、インクカートリッジ装着部に各インクカートリッ
ジの収納スペースを仕切る位置決め部を設けると、イン
クカートリッジ装着部の構成を複雑にする。また、イン
クカートリッジ装着部に位置決め部を設けるためのスペ
ースを確保する必要があるため、インク収容容積効率の
低下を招く。従って、インクジェット式記録装置の小型
化及び効率化を図る上で不都合であるという問題があっ
た。
【0006】また、上記特開平4−185355号公報
にて開示されているように、インクカートリッジ装着部
の内壁及びインクカートリッジの外壁に凹凸部を設けた
場合、インクカートリッジ装着部の凹凸形状とインクカ
ートリッジの凹凸形状との間で高度の寸法精度を確保し
なければならないため、生産効率が悪いという問題があ
った。特に、インクカートリッジ装着部の凹凸部を高精
度に加工する作業は煩雑であり、製造上の制約要因とな
る。しかも、インクカートリッジ装着部側の構成が複雑
となるため、インクジェット式記録装置の小型化及び効
率化を図る上で不都合であった。
【0007】一方、特開昭61−41553号公報に記
載のインクカートリッジは、各々同一形状に形成されて
いるため、各インクカートリッジをインクカートリッジ
装着部に装着する際に、各インクカートリッジ毎に予め
定められた所定の装着位置以外の場所へ誤装着するおそ
れがあった。
【0008】本発明は、上記課題を鑑みてなされたもの
であり、その目的は、インクカートリッジ装着部の所定
の装着場所に容易に且つ適切に脱着可能で、しかも、イ
ンク収容容積効率を低下させずに小型化及び効率化を推
進し、生産効率を向上させた、構成の簡易なインクカー
トリッジを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、インクカート
リッジ装着部の小型化及び効率化、製造の容易化及び効
率化を達成した構成の簡易なインクジェット式記録装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、インクジェット式記録
装置のインクカートリッジ装着部に脱着可能に複数並列
して装着されるインクカートリッジであって、その一側
面及び他側面に、隣接する他のインクカートリッジと係
合する位置決め部が設けられ、該位置決め部が、隣接す
るインクカートリッジ毎に異なる形状に形成されている
ことを特徴とする。
【0011】このように構成すると、インクカートリッ
ジを、隣接する他のインクカートリッジと係合して位置
決めさせた状態でインクカートリッジ装着部に装着させ
ることができる。従って、インクカートリッジをインク
カートリッジ装着部の所定の装着場所に容易に且つ適切
に脱着させることができる。
【0012】また、隣接する他のインクカートリッジの
位置決め部の形状により、インクカートリッジの装着位
置が決定され、その位置決め部の形状に従って、インク
カートリッジの並び方向の整列位置が定まることとな
る。従って、複数のインクカートリッジをインクカート
リッジ装着部に装着する際に、整列順序の位置関係を確
保することができ、インクカートリッジの誤挿入及び誤
装着を防止することができる。
【0013】さらに、隣接するインクカートリッジの双
方が相互に位置決めされるようになるため、結果とし
て、インクカートリッジ群の全体としての位置決めが可
能となる。従って、インクカートリッジとインクカート
リッジ装着部との適切な位置関係を確保することができ
る。
【0014】そして、インクカートリッジ装着部側に、
インクカートリッジの位置決め部が不要となるため、イ
ンクジェット式記録装置本体側の構成を簡易にすること
ができる。これにより、インク収容容積効率を増大させ
ることができ小型化及び効率化を図ることができる。
【0015】また、このインクカートリッジを製造する
上で、上記従来のようにインクジェット式記録装置本体
との高度の寸法精度を確保する必要がなくなり、製造が
容易となる。従って、インクカートリッジの形状やその
製造・組み立て方法などにおける自由度を増すことがで
き、生産効率を向上させることができるようになる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクカートリッジにおいて、前記位置決め部が、隣
接する他のインクカートリッジと相互に嵌め合う嵌め合
い構造に形成され、該嵌め合い構造が、隣接する一対の
インクカートリッジ毎に異なるように形成されているこ
とを特徴とする。
【0017】このように構成すると、隣接する他のイン
クカートリッジの位置決め部の嵌め合い構造によりイン
クカートリッジの装着位置が決定され、その嵌め合い構
造に適合した順序でインクカートリッジが整列されるこ
ととなる。そのため、インクカートリッジの誤挿入及び
誤装着を防止することができる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のインクカートリッジにおいて、前記位置
決め部が、一側面及び他側面に設けられた凸部及び凹部
であることを特徴とする。
【0019】このように構成すると、簡易な構成でイン
クカートリッジの位置決めを行うことができ、インクカ
ートリッジ装着部の所定の装着場所に容易に且つ適切に
脱着させることができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか1項に記載のインクカートリッジにお
いて、前記位置決め部が、インクカートリッジ装着部に
対する当該インクカートリッジの挿入方向に延出するよ
うに形成されていることを特徴とする。
【0021】このように構成すると、インクカートリッ
ジの脱着作業において、位置決め部が邪魔とならない。
従って、インクカートリッジの挿入或いは抜出しが容易
になり、インクカートリッジの交換を簡単に行うことが
できるようになる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載のインクカートリッジにお
いて、前記インクカートリッジは、インクカートリッジ
本体と該インクカートリッジに接合されるユニット体と
から構成され、前記位置決め部が、前記ユニット体に形
成されていることを特徴とする。
【0023】このように構成すると、このインクカート
リッジを実現するにあたり、インクカートリッジ本体を
共通化することができる。従って、低コスト化が図れ、
経済性が向上する。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1から請
求項5のいずれか1項に記載のインクカートリッジにお
いて、前記インクカートリッジは、隣接する他のインク
カートリッジと接しない側面に、前記インクカートリッ
ジ装着部に設けられた電気接点と電気的に接続される回
路基板を有することを特徴とする。
【0025】このように構成すると、インクカートリッ
ジは位置決め部により位置規制されてインクカートリッ
ジ装着部に対する前後位置が定まることから、回路基板
とインクカートリッジ装着部の電気接点との導通を確保
することができる。従って、インクジェット式記録装置
の記録動作を正確に作動させることができる。
【0026】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のインクカートリッジにおいて、前記回路基板が、イン
クカートリッジの並び方向に対して一方に偏して設けら
れていることを特徴とする。
【0027】このように構成すると、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点に、隣接するインクカートリッジの
回路基板を複数接続することができ、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点を集中化することができる。従っ
て、インクカートリッジ装着部側の構成をさらに簡単に
することができるようになる。
【0028】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
のインクカートリッジにおいて、前記回路基板は、前記
インクカートリッジ装着部の電気接点と電気的に接続さ
れる電気接点を有し、該回路基板の電気接点が、インク
カートリッジの並び方向に対して一方に偏して設けられ
ていることを特徴とする。
【0029】このように構成すると、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点に、隣接するインクカートリッジの
回路基板を複数接続することができ、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点を集中化することができる。従っ
て、インクカートリッジ装着部側の構成をさらに簡単に
することができるようになる。
【0030】請求項9に記載の発明は、インクジェット
式記録装置のインクカートリッジ装着部に脱着可能に複
数並列して装着されるインクカートリッジであって、隣
接する他のインクカートリッジに凹凸関係で係合される
ことにより、インクカートリッジ装着部におけるインク
カートリッジの並び方向の整列順序が位置決めされるよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0031】このように隣接する他のインクカートリッ
ジによって、インクカートリッジ装着部におけるインク
カートリッジの並び方向の整列順序を決定するように構
成すると、インクカートリッジの整列順序を常に確保す
ることができる。従って、インクカートリッジの誤挿入
及び誤装着を防止することができる。
【0032】請求項10に記載の発明は、インクジェッ
ト式記録装置のインクカートリッジ装着部に脱着可能に
複数並列して装着されるインクカートリッジであって、
隣接する他のインクカートリッジと接しない側面に、前
記インクカートリッジ装着部に設けられた電気接点と電
気的に接続される回路基板を有し、該回路基板が、イン
クカートリッジの並び方向に対して一方に偏して設けら
れていることを特徴とする。
【0033】このように構成すると、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点に、隣接するインクカートリッジの
回路基板を複数接続することができ、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点を集中化することができる。従っ
て、インクカートリッジ装着部側の構成をさらに簡単に
することができるようになる。
【0034】請求項11に記載の発明は、インクジェッ
ト式記録装置のインクカートリッジ装着部に脱着可能に
複数並列して装着されるインクカートリッジであって、
隣接する他のインクカートリッジと接しない側面に、前
記インクカートリッジ装着部に設けられた電気接点と電
気的に接続される回路基板を有し、前記回路基板は、前
記インクカートリッジ装着部の電気接点と電気的に接続
される電気接点を有し、該回路基板の電気接点が、イン
クカートリッジの並び方向に対して一方に偏して設けら
れていることを特徴とする。
【0035】このように構成すると、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点に、隣接するインクカートリッジの
回路基板を複数接続することができ、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点を集中化することができる。従っ
て、インクカートリッジ装着部側の構成をさらに簡単に
することができるようになる。
【0036】請求項12に記載の発明は、請求項1から
請求項11のいずれか1項に記載のインクカートリッジ
を適用することを特徴とするインクジェット式記録装置
である。
【0037】これにより、インクカートリッジ装着部の
小型化及び効率化、製造の容易化及び効率化を達成した
構成の簡易なインクジェット式記録装置を実現すること
ができる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した第一実施形態を図1〜図9に基づいて説明す
る。
【0039】まず、全体構成について説明する。図1に
本実施形態のインクジェット式記録装置21の斜視図を
示す。このインクジェット式記録装置21は、印刷用紙
22を搬送する紙送り機構と、インクカートリッジ装着
部としてのキャリッジ30を往復動させるキャリッジ機
構とを備えている。キャリッジ30は、印刷用紙22に
インクを吐出して印刷を行う印字機構を備えている。
【0040】紙送り機構は、駆動源としての紙送りモー
タ23、プラテンローラを兼用する紙送りローラ24、
及び図示しない他のローラなどから構成されている。そ
して、この紙送り機構は、紙送りモータ23の駆動によ
り紙送りローラ24及び図示しない他のローラが回転し
て、印刷用紙22の搬送を行うように構成されている。
【0041】キャリッジ機構は、前記紙送りローラ24
の軸と平行に架設されたガイド部材35、駆動源として
のキャリッジモータ36、一対のプーリ38、及び一対
のプーリ38間に張設されたタイミングベルト37など
から構成されている。両プーリ38の一方は、キャリッ
ジモータ36に連結されている。また、前記キャリッジ
30は、タイミングベルト37に連結されている。そし
て、このキャリッジ機構は、キャリッジモータ36の駆
動により、キャリッジ30がタイミングベルト37を介
してガイド部材35上で往復摺動されるように構成され
ている。従って、キャリッジ30はガイド部材35の軸
方向、すなわち、印刷用紙22の紙幅方向(印刷用紙2
2の移動方向と直交する方向)に往復動する。
【0042】図2に本実施形態のインクジェット式記録
装置21の制御機構を示す。この制御機構は、周知のC
PU等よりなる制御部28、各種プログラムなどを格納
するROM28a、及びワーキングデータなどを格納す
るRAM28bなどから構成されている。そして、この
制御部28により、前述した紙送り機構やキャリッジ機
構における動作制御、印字機構における印字制御などの
各種の制御が行なわれるように構成されている。そし
て、このインクジェット式記録装置21においては、こ
れら各機構が協働することによって印刷用紙22へのカ
ラー印刷が行なわれる。
【0043】以下、各構成について詳述する。図3〜図
5に示すように、キャリッジ30は、キャリッジ本体3
1とインクカートリッジホルダ41とから構成されてい
る。インクカートリッジホルダ41は、ビス止め(図示
しない)などの方法によりキャリッジ本体31に搭載さ
れている。
【0044】キャリッジ本体31は、壁部31a及び底
部31bを有する。壁部31aの外面には、前記ガイド
部材35(図示しない)が摺動可能に挿通される摺動部
32と、前記タイミングベルト37に連結される連結部
33とが設けられている。
【0045】インクカートリッジホルダ41は、壁部4
1a及び底部41bを有する。四角板状をなす底部41
bの4隅には、垂直方向に延出した断面L字状のリブ4
2が設けられている。壁部41aは、リブ42のうち2
本を連結している。そして、この壁部41aと各リブ4
2との間に、複数のインクカートリッジ61が並列した
状態で装着される。
【0046】インクカートリッジホルダ41の壁部41
aには、上部が開放された複数の窓45(本実施形態で
は4つ)が並設されるとともに、この各窓45の縁部に
は溝45aがそれぞれ形成されている。各窓45には、
その溝45aにしたがって接続機構47が挿入固定され
ている。
【0047】接続機構47は、その表面側及び裏面側に
おいて複数の電気接点を形成する接点形成部47aを備
えている。この接点形成部47aが、インクカートリッ
ジ装着部の電気接点として機能する。この接点形成部4
7aは、インクカートリッジホルダ41の壁部41aの
表面側及び裏面側において突出するように構成されてい
る。なお、接続機構47は、前記窓45の溝45aに係
合する凸条を備えている。
【0048】インクカートリッジホルダ41の壁部41
a側の底部41bには、印字機構としての記録ヘッド5
1が装着されている。この記録ヘッド51は、断面略L
字状に形成された基台53、供給されるインクをインク
滴として吐出するヘッド部52、及びヘッド部52の動
作制御を行うIC基板54などから構成されている。
【0049】基台53は、インクカートリッジホルダ4
1の壁部41aに対向する壁部53aと、インクカート
リッジホルダ41の底部41bの下面に固定される底部
53bとを有する。壁部53aには、前記インクカート
リッジホルダ41の窓45と対向する位置に、前記接続
機構47を嵌挿可能な複数の窓55が並設されている。
前記接続機構47は、前記インクカートリッジホルダ4
1の窓45のみならず、これらの窓55にも嵌合され
る。
【0050】ヘッド部52は、基台53の底部53bに
設けられている。このヘッド部52は、インクをインク
滴として吐出するインクジェット式の印字ヘッド52a
(図8参照)、及びインクカートリッジホルダ41に装
着されるインクカートリッジ61から印字ヘッド52a
へインクを導くインク供給針56などから構成される。
インク供給針56は、基台53の底部53bからインク
カートリッジホルダ41の底部41bを通じて垂直方向
に突出形成されている。このインク供給針56は、装着
されるインクカートリッジ61に対応して複数(本実施
形態では7つ)並列して設けられている。
【0051】IC基板54は、基台53の壁部53aに
装着されている。このIC基板54は、前記接続機構4
7の表面側の接点形成部47aに接続されている。ま
た、IC基板54の端部には、図1に示すフレキシブル
フラットケーブル27が接続され、このフレキシブルフ
ラットケーブル27を介して前記制御部28と接続され
ている(図示しない)。
【0052】インクカートリッジ61は、キャリッジ3
0のインクカートリッジホルダ41に脱着可能に複数
(本実施形態では7つ)並列した状態で装着されてい
る。本実施形態において、各インクカートリッジ61は
略同様の構成を採る。以下、インクカートリッジ61の
構成について説明する。
【0053】図6〜図8に示すように、インクカートリ
ッジ61は、その外形形状が全体として略直方体形状に
形成されている。このインクカートリッジ61は、隣接
するインクカートリッジ61と相互に密着するように、
前記インクカートリッジホルダ41に装着されている。
そして、このインクカートリッジ61には、その側面
に、隣接する他のインクカートリッジ61と係合する位
置決め部としての凹凸部62が設けられている。
【0054】すなわち、両端に配置される2つのインク
カートリッジ61には、その一側面に、インクカートリ
ッジホルダ41への挿入方向である垂直上下方向(図3
におけるY軸方向)に延出する凹凸部62が設けられて
いる。より具体的には、両端に配置される2つのインク
カートリッジ61の一方は、前記凹凸部62として機能
する凸部62aを備えており、他方は、前記凹凸部62
として機能する凹部62bを備えている。
【0055】残りの5つのインクカートリッジ61に
は、インクカートリッジホルダ41への挿入方向である
垂直上下方向(図3におけるY軸方向)に延出する位置
決め部としての凸部62a及び凹部62bが設けられて
いる。より具体的には、残りの5つのインクカートリッ
ジ61の各々は、その一側面に、前記凹凸部62として
機能する凸部62aを備えているとともに、反対側の他
側面に、前記凸部62aと略同形の凹部62bを備えて
いる。
【0056】これら凹凸部62(凸部62a,凹部62
b)は、隣接する他のインクカートリッジ61の凹凸部
62(凹部62b,凸部62a)と対応する形状に形成
され、相互に嵌め合う構造となっている。従って、イン
クカートリッジ61がインクカートリッジホルダ41に
装着された際、隣接する両インクカートリッジ61は、
凸部62aと凹部62bとの係合によって、互いに連結
される。
【0057】一方、インクカートリッジ61の前面61
aの下部は凹状に形成され、その凹所には、互いに平行
な複数のリブ60が並設されている。このリブ60上に
は、インクカートリッジの並び方向(図3においてX軸
方向)に対して、図示の如く左右のいずれか一方に偏し
て回路基板63が装着されている。
【0058】回路基板63は、その表面側に、前記接続
機構47の裏面側の接点形成部47aと電気的に接続さ
れる複数の電気接点63aを有する。これら電気接点6
3aは、回路基板63の表面側の略中央に並列して設け
られている。そして、本実施形態においては、上述した
ように回路基板63がインクカートリッジの並び方向に
対して一方に偏して設けられているため、この電気接点
63aもインクカートリッジの並び方向に対して一方に
偏して設けられていることになる。
【0059】回路基板63の裏面側には、前記電気接点
63aと接続された不揮発性メモリ(EEPROM)が
実装されている(図示しない)。この不揮発性メモリ
(EEPROM)は、記憶内容を書換可能であり、か
つ、電源の供給が失われてもその内容を保持する記憶素
子である。本実施形態では、この不揮発性メモリには、
インクカートリッジ61に収容されているインク量や、
製造年月日、製造番号などのデータが格納され、インク
カートリッジ61のインク残量管理などに利用される。
そして、この回路基板63は、前記電気接点63aを除
く全体が、耐インク製材料によりモールドされて非露出
状態とされている。
【0060】図8に示すように、このインクカートリッ
ジ61は、上面開口した略直方体形状の合成樹脂製の容
器本体64と、容器本体64内に収納された多孔質体6
5と、容器本体64の上面開口を閉塞する蓋部材66と
から構成されている。蓋部材66は、容器本体64の上
面開口に振動溶着等により液密に接合されている。
【0061】容器本体64の底面には、前面61a側に
偏して凸部70が設けられている。この凸部70には、
インクジェット式記録装置21にインクを供給するイン
ク供給口69が貫設されている。インク供給口69内に
は、弁機構72が設けられるとともに、図示しないシー
ルゴムが嵌め込まれ、これによりインクカートリッジ6
1がキャリッジ30のインクカートリッジホルダ41に
装着された際の液漏れなどが防止されるように構成され
ている。
【0062】多孔質体65は、連泡性の多数の気泡(ポ
ア)を有する弾性材料からなる。この多孔質体65は、
容器本体64内に充填されたインクを、毛管現象により
吸収保持する。容器本体64内に充填されるインクは、
染料若しくは顔料を溶媒に溶解または分散させたもので
ある。本実施形態においては、ブラック(BK)、シア
ン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンダ(M)、ラ
イトマゼンダ(LM)、イエロー(Y)、ライトイエロ
ー(LY)の7色のインクが、それぞれ異なるインクカ
ートリッジ61に充填されている。
【0063】図8及び図9に、本実施形態のインクカー
トリッジ61の装着状態を示す。このインクカートリッ
ジ61は、その凹凸部62を、隣接する他のインクカー
トリッジ61の凹凸部62に係合させ、これら凹凸部6
2の凹凸関係で相互に嵌め合わせた状態で装着される。
【0064】ここで、インクカートリッジ61は、その
側面において位置決め部としての凹凸部62が形成さ
れ、この凹凸部62は隣接する他のインクカートリッジ
61の凹凸部62と相互に嵌め合う構造に形成されてい
る。そのため、インクカートリッジ61は、その凹凸関
係により、隣接する他のインクカートリッジ61によっ
て連結される。従って、各インクカートリッジ61は、
隣接する他のインクカートリッジ61によって位置決め
されることとなる。すなわち、この凹凸部62は、イン
クカートリッジ61の装着位置を規制し、その装着位置
を決定する位置決め作用を有する。
【0065】そして、このインクカートリッジ61の位
置決めは、凹凸部62の構成上、以下の3方向に対して
作用される。第一は、インクカートリッジ61の並び方
向(図3においてX軸方向)に対する位置決めである。
第二は、インクカートリッジ61の前後方向、すなわ
ち、インクカートリッジ61の並び方向に垂直方向、か
つ、インクカートリッジ61のキャリッジ30のインク
カートリッジホルダ41への挿入方向に垂直方向(図3
においてZ軸方向)に対する位置決めである。第三は、
インク供給口69のインク供給針56への位置決めであ
る。これにより、インクカートリッジ61をキャリッジ
30のインクカートリッジホルダ41へ容易にかつ的確
に装着することができる。なお、図3におけるY軸方向
は、インクカートリッジ61のインクカートリッジホル
ダ41に対する挿入方向である。
【0066】一方、インクカートリッジホルダ41が装
着されると、記録ヘッド51のインク供給針56がイン
クカートリッジ61のインク供給口69内に挿入され、
このインク供給針56によりインクカートリッジ61の
弁機構72が開放される。これにより、各インクカート
リッジ61の多孔質体65に吸収保持されたインクが、
各色固有のインク供給経路、すなわち、インク供給口6
9、インク供給針56などを辿ってヘッド部52の印字
ヘッド52aへ供給されるようになる。
【0067】また、このインクカートリッジ61の装着
状態においては、インクカートリッジ61の回路基板6
3の電気接点63aが、前述したインクカートリッジホ
ルダ41の接続機構47の接点形成部47aと係合接触
される。これにより、インクカートリッジ61の回路基
板63は、接続機構47、IC基板54及びフレキシブ
ルフラットケーブル27などを介して、インクジェット
式記録装置21本体の制御部28と電気的接続が形成さ
れる。従って、このインクジェット式記録装置21の制
御部28において、キャリッジ30や記録ヘッド51な
どの制御を行うことができるようになる。
【0068】ここで、このインクカートリッジ61にお
いては、回路基板63が、インクカートリッジの並び方
向(図3においてX軸方向)に対して、左右のいずれか
一方に偏して装着され、回路基板63の電気接点63a
が、インクカートリッジの並び方向に対して一方に偏し
て設けられている。そのため、隣接するインクカートリ
ッジ61の回路基板63の電気接点63aが、1箇所の
接続機構47の接点形成部47aに接続される。すなわ
ち、複数の回路基板63が、1つの接続機構47に対し
て接続される。
【0069】そして、インクジェット式記録装置21の
制御部28において、前述した紙送り機構及びキャリッ
ジ機構の動作制御や、印字機構における印字制御などの
各種の制御が行なわれることにより、記録ヘッド51か
ら各色のインクがインク滴として印刷用紙22に吐出さ
れ、カラー印刷が実現される。
【0070】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を奏する。 ・ インクカートリッジ61の側面に、隣接する他のイ
ンクカートリッジ61と係合する位置決め部として凹凸
部62を設け、隣接する他のインクカートリッジ61の
凹凸部62と相互に嵌め合う構造となるように形成し
た。
【0071】そのため、インクカートリッジ61は、隣
接する他のインクカートリッジ61と係合して位置決め
された状態でキャリッジ30のインクカートリッジホル
ダ41に装着されることとなる。従って、インクカート
リッジ61をインクカートリッジホルダ41の所定の装
着場所に容易に且つ適切に脱着させることができる。
【0072】また、インクカートリッジ61は、その前
後方向、より具体的には、インクカートリッジ61の並
び方向に垂直方向、かつ、インクカートリッジ61のキ
ャリッジ30のインクカートリッジホルダ41への挿入
方向に垂直な方向(図3においてZ軸方向)に対して位
置決めされる。従って、回路基板63と接続機構47の
接点形成部47aとを適正に接触させることができ、そ
の導通を確保することができ、回路基板63と制御部2
8との間のデータの送受を確実に行って、インクジェッ
ト式記録装置21を正確に作動させることができる。
【0073】さらに、インクカートリッジ61は、その
インク供給口69がインクカートリッジホルダ41のイ
ンク供給針56へ位置決めされる。従って、インク供給
針56にインクカートリッジ61のインク供給口69を
一致させて適切に挿入することができる。従って、イン
クカートリッジの交換を簡単に行うことができる。ま
た、インクカートリッジ61の交換の際に、インクカー
トリッジ61或いはインク供給針56等の破損を防止す
ることができる。
【0074】加えて、隣接するインクカートリッジ61
の双方が相互に位置決めされるため、結果として、イン
クカートリッジ61群が全体として位置決めされるよう
になる。従って、インクカートリッジ61群全体が、キ
ャリッジ30のインクカートリッジホルダ41に対して
正確に位置決めされるようになる。
【0075】・ インクカートリッジ61の一側面及び
他側面に、位置決め部として凸部62a及び凹部62b
からなる凹凸部62を設け、その凹凸関係によりインク
カートリッジ61が位置決めされるように構成したた
め、構成が簡易である。
【0076】・ インクカートリッジ61の凹凸部62
を、インクカートリッジ61のインクカートリッジホル
ダ41への挿入方向である垂直上下方向に延出するよう
に形成したため、インクカートリッジ61を凹凸部62
の延出方向に摺動させることにより、インクカートリッ
ジ61の挿入或いは抜出しが容易に行える。従って、イ
ンクカートリッジ61の脱着作業の際に凹凸部62が邪
魔とならず、インクカートリッジの交換を簡単に行うこ
とができる。
【0077】・ キャリッジ30側に、インクカートリ
ッジ61の位置決め部を必要としない構成としたため、
インクジェット式記録装置21本体側、すなわち、キャ
リッジ30側に位置決め部を設ける必要がなく、キャリ
ッジ30の構成を簡易にすることができる。これによ
り、インク収容容積効率を低下させずに、インクカート
リッジ61の小型化及び効率化を図ることができるとと
もに、その形状やその製造・組み立て方法などにおける
自由度を増すことができ、生産効率を向上させることが
できるようになる。
【0078】・ 回路基板63を、インクカートリッジ
の並び方向(図3においてX軸方向)に対して左右のい
ずれか一方に偏して装着し、回路基板63の電気接点6
3aを、インクカートリッジの並び方向に対して一方に
偏して設けた。これにより、1つの接続機構47に対し
て、複数の回路基板63を接続させることができ、接続
機構47を集中化することができる。従って、接続機構
47の設置数をインクカートリッジ61の数より少なく
することができ、インクカートリッジホルダ41側の構
成を簡単にすることができる。
【0079】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図10に基づいて説明する。図10に
示すように、本実施形態におけるインクカートリッジ6
1は、その側面の凹凸部62の形状が異なるのみで、そ
の他の構成は上記第一実施形態と同様の構成となってい
るため、重複する説明を省略する。
【0080】本実施形態におけるインクカートリッジ6
1の凹凸部62は、その幅が、隣接するインクカートリ
ッジ61毎に順次異なる形状となるように形成されてい
る。詳述すれば、本実施形態におけるインクカートリッ
ジ61の凹凸部62は、図10の下方側から上方側に向
かって順次小さな幅となるように構成されている。
【0081】換言すれば、本実施形態のインクカートリ
ッジ61は、隣接する両インクカートリッジ61間の凸
部62a及び凹部62bの幅が、他の隣接する両インク
カートリッジ61の凸部62a及び凹部62bの幅と異
なるように形成されている。従って、本実施形態のイン
クカートリッジ61の凹凸部62は、隣接する一対のイ
ンクカートリッジ61毎に異なる嵌め合い構造となるよ
うに形成されている。
【0082】そのため、このインクカートリッジ61
は、隣接する他のインクカートリッジ61の凹凸部62
の形状により、その装着位置が決定されている。すなわ
ち、この凹凸部62により、インクカートリッジホルダ
41におけるインクカートリッジ61の並び方向の整列
順序の位置決めが行なわれることとなる。
【0083】従って、本実施形態によれば、上記第一実
施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果を奏す
る。 ・ インクカートリッジ61の側面の凹凸部62を、隣
接するインクカートリッジ61毎に異なる形状とし、隣
接する一対のインクカートリッジ61毎に異なる嵌め合
い構造となるように形成した。
【0084】このように構成すると、隣接する他のイン
クカートリッジ61の凹凸部62の形状により、インク
カートリッジ61の装着位置が決定され、その凹凸部6
2の形状に従った順序でインクカートリッジ61が整列
されることとなる。そのため、インクカートリッジ61
の誤挿入を防止することができる。また、インクカート
リッジ61群の全体としての位置決めが可能となり、イ
ンクカートリッジ61とキャリッジ30のインクカート
リッジホルダ41との位置関係を確保することができ
る。
【0085】(第三実施形態)以下、本発明を具体化し
た第三実施形態を図11に基づいて説明する。図11に
示すように、本実施形態におけるインクカートリッジ6
1は、その側面の凹凸部62の形状が異なるのみで、そ
の他の構成は上記第二実施形態と同様の構成となってい
るため、重複する説明を省略する。
【0086】本実施形態におけるインクカートリッジ6
1の凹凸部62は、図11中下方側から上方側に向かっ
て順次大きな幅となるように構成されている。すなわ
ち、インク収容容積が比較的大きなインクカートリッジ
61(図11において上方側のインクカートリッジ6
1)に大きな凹凸構造の凹凸部62が形成され、インク
収容容積が比較的小さなインクカートリッジ61(図1
1において下方側のインクカートリッジ61)に小さな
凹凸構造の凹凸部62が形成された構成となっている。
【0087】従って、本実施形態によれば、上記第二実
施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果を奏す
る。 ・ インク収容容積が比較的大きなインクカートリッジ
61に大きな凹凸構造の凹凸部62を形成し、インク収
容容積が比較的小さなインクカートリッジ61に小さな
凹凸構造の凹凸部62を形成した。このように構成する
と、凹凸部62の形成箇所においても、インクカートリ
ッジ61の幅を略一定に確保することができる。つま
り、第二実施形態のインクカートリッジ61において
は、凹凸部62が形成された箇所は、インクカートリッ
ジ61の厚さが部分的に小さくなる。しかし、本実施形
態のインクカートリッジ61においては、インクカート
リッジ61の厚さが略一定となる。そのため、多孔質体
65に局所的な高圧縮部が発生することがなく、インク
カートリッジ61内におけるインクの移動が良好とな
る。従って、各インクカートリッジ61内に充填された
インクを効率よく使い切ることができ、経済性が向上す
る。
【0088】(第四実施形態)以下、本発明を具体化し
た第四実施形態を図12に基づいて説明する。図12に
示すように、本実施形態におけるインクカートリッジ6
1は、インクカートリッジ本体67とユニット体68と
から構成され、前記凹凸部62が、ユニット体68に形
成された構成となっている。このインクカートリッジ本
体67及びユニット体68はそれぞれ中空であり、これ
らを組み合わせることによって、1つのインク収容室が
形成されている。なお、ユニット体68は、インクカー
トリッジ本体67の端部に液密に接合されている。その
他の構成については、上記第三実施形態と同様の構成と
なっているため、重複する説明を省略する。
【0089】従って、本実施形態によれば、上記第三実
施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果を奏す
る。 ・ インクカートリッジ61を、インクカートリッジ本
体67とユニット体68とから構成し、前記凹凸部62
をユニット体68に設けた。このように構成すると、イ
ンクカートリッジ本体67を共通化することができるた
め、経済性が向上する。
【0090】尚、本発明は、前記実施形態の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、各部の構成を任意に変更して具体化することも可
能である。
【0091】・ 凹凸部62の形状、位置、設置個数な
どを変更すること。例えば、図13に示すように、イン
クカートリッジ61の側面の一部のみに円錐状または円
柱状の凹凸部62を設けたり、インクカートリッジ61
の一側面に複数の凹凸部62を設けたりして、インクカ
ートリッジ61の位置決めを行うことなど。
【0092】・ インクカートリッジホルダ41をキャ
リッジ30に搭載せずに、インクジェット式記録装置2
1本体側に別個に設けること。所謂、オンキャリッジ/
オフキャリッジの双方の態様であっても同様の効果が発
揮されるからである。
【0093】・ 複数の接続機構47を一体化した一つ
の接続機構47にすること。このように構成することよ
り、例えば、インクカートリッジホルダ41の複数の窓
45及び記録ヘッド51の基台53の複数の窓55を、
それぞれ単一化することができ、キャリッジ30の構成
をより簡易にすることができる。
【0094】上記各実施形態から把握される技術的思想
について以下に記載する。 (A) インクジェット式記録装置のインクカートリッ
ジ装着部に脱着可能に複数並列して装着されるインクカ
ートリッジであって、その側面に、隣接する他のインク
カートリッジと係合する位置決め部が設けられているこ
とを特徴とするインクカートリッジ。
【0095】(B) 前記該位置決め部が、隣接するイ
ンクカートリッジ毎に異なる形状に形成されていること
を特徴とする上記(A)に記載のインクカートリッジ。 (C) 前記該位置決め部が、隣接する一対のインクカ
ートリッジ毎に異なる嵌め合い構造となるように形成さ
れていることを特徴とする上記(B)又は(C)に記載
のインクカートリッジ。
【0096】(D) インクジェット式記録装置のイン
クカートリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着さ
れるインクカートリッジであって、隣接する他のインク
カートリッジに凹凸関係で係合されることにより、イン
クカートリッジの並び方向に対して位置決めされるよう
に構成されていることを特徴とするインクカートリッ
ジ。
【0097】(E) インクジェット式記録装置のイン
クカートリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着さ
れるインクカートリッジであって、隣接する他のインク
カートリッジに凹凸関係で係合されることにより、イン
クカートリッジの並び方向に垂直、かつ、インクカート
リッジのキャリッジへの挿入方向に垂直な方向に対して
位置決めされるように構成されていることを特徴とする
インクカートリッジ。
【0098】(F) インクジェット式記録装置のイン
クカートリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着さ
れるインクカートリッジであって、前記インクカートリ
ッジ装着部はインク供給針を備えるとともに、前記イン
クカートリッジはインクを外部に供給するインク供給口
を備え、隣接する他のインクカートリッジに凹凸関係で
係合されることにより、前記インク供給針に対してイン
ク供給口が位置決めされるように構成されていることを
特徴とするインクカートリッジ。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項9に記載の発明によれば、インクカートリッジを、隣
接する他のインクカートリッジと係合して位置決めさせ
た状態でインクカートリッジ装着部に装着させることが
できるため、インクカートリッジをインクカートリッジ
装着部の所定の装着場所に容易に且つ適切に脱着させる
ことができる。また、隣接する他のインクカートリッジ
の位置決め部の形状により、インクカートリッジの並び
方向の整列位置が定まるため、インクカートリッジの誤
挿入を防止することができる。さらに、インクカートリ
ッジ装着部側にインクカートリッジの位置決め部が不要
となるため、インクジェット式記録装置本体側の構成を
簡易にすることができ、インク収容容積効率を低下させ
ずにインクカートリッジの小型化及び効率化を図ること
ができる。そして、このインクカートリッジは、インク
ジェット式記録装置本体との高度の寸法精度を確保する
必要がないため製造が容易で、生産効率を向上させるこ
とができる。
【0100】請求項10及び請求項11に記載の発明に
よれば、インクカートリッジ装着部の電気接点に、隣接
するインクカートリッジの回路基板を複数接続すること
が可能となるため、インクカートリッジ装着部側の構成
をさらに簡単にすることができる。従って、インクジェ
ット式記録装置本体側の構成を簡易にすることができ、
インク収容容積効率を低下させずにインクカートリッジ
の小型化及び効率化を図ることができる。
【0101】請求項12に記載の発明によれば、インク
カートリッジ装着部の小型化及び効率化、製造の容易化
及び効率化を達成した構成の簡易なインクジェット式記
録装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のインクジェット式記録
装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の第一実施形態のインクジェット式記録
装置の制御構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第一実施形態のインクカートリッジが
装着されたキャリッジを示す斜視図。
【図4】本発明の第一実施形態のキャリッジを示す分解
斜視図。
【図5】本発明の第一実施形態のインクカートリッジホ
ルダを示す斜視図。
【図6】本発明の第一実施形態のインクカートリッジを
示す斜視図。
【図7】本発明の第一実施形態のインクカートリッジを
複数組み合わせた状態を示す斜視図。
【図8】本発明の第一実施形態のインクカートリッジ及
びキャリッジを示す断面図。
【図9】本発明の第一実施形態のインクカートリッジ及
びインクカートリッジホルダを示す平面図。
【図10】本発明の第二実施形態のインクカートリッジ
及びインクカートリッジホルダを示す平面図。
【図11】本発明の第三実施形態のインクカートリッジ
及びインクカートリッジホルダを示す平面図。
【図12】本発明の第四実施形態のインクカートリッジ
及びインクカートリッジホルダを示す平面図。
【図13】本発明の変形例のインクカートリッジ及びイ
ンクカートリッジホルダを示す平面図。
【符号の説明】
21 インクジェット式記録装置 30 インクカートリッジ装着部としてのキャリッジ 47a インクカートリッジ装着部の電気接点としての
接点形成部 61 インクカートリッジ 62 位置決め部としての凹凸部 62a 位置決め部としての凸部 62b 位置決め部としての凹部 63 回路基板 63a 回路基板の電気接点 67 インクカートリッジ本体 68 ユニット体 69 インク供給口

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式記録装置のインクカー
    トリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着されるイ
    ンクカートリッジであって、 その一側面及び他側面に、隣接する他のインクカートリ
    ッジと係合する位置決め部が設けられ、 該位置決め部が、隣接するインクカートリッジ毎に異な
    る形状に形成されていることを特徴とするインクカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部が、隣接する他のインク
    カートリッジと相互に嵌め合う嵌め合い構造に形成さ
    れ、 該嵌め合い構造が、隣接する一対のインクカートリッジ
    毎に異なるように形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部が、一側面及び他側面に
    設けられた凸部及び凹部であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部が、インクカートリッジ
    装着部に対する当該インクカートリッジの挿入方向に延
    出するように形成されていることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載のインクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 前記インクカートリッジは、インクカー
    トリッジ本体と該インクカートリッジに接合されるユニ
    ット体とから構成され、 前記位置決め部が、前記ユニット体に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載のインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記インクカートリッジは、隣接する他
    のインクカートリッジと接しない側面に、前記インクカ
    ートリッジ装着部に設けられた電気接点と電気的に接続
    される回路基板を有することを特徴とする請求項1から
    請求項5のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記回路基板が、インクカートリッジの
    並び方向に対して一方に偏して設けられていることを特
    徴とする請求項6に記載のインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記回路基板は、前記インクカートリッ
    ジ装着部の電気接点と電気的に接続される電気接点を有
    し、 該回路基板の電気接点が、インクカートリッジの並び方
    向に対して一方に偏して設けられていることを特徴とす
    る請求項6に記載のインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 インクジェット式記録装置のインクカー
    トリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着されるイ
    ンクカートリッジであって、 隣接する他のインクカートリッジに凹凸関係で係合され
    ることにより、インクカートリッジ装着部におけるイン
    クカートリッジの並び方向の整列順序が位置決めされる
    ように構成されていることを特徴とするインクカートリ
    ッジ。
  10. 【請求項10】 インクジェット式記録装置のインクカ
    ートリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着される
    インクカートリッジであって、 隣接する他のインクカートリッジと接しない側面に、前
    記インクカートリッジ装着部に設けられた電気接点と電
    気的に接続される回路基板を有し、 該回路基板が、インクカートリッジの並び方向に対して
    一方に偏して設けられていることを特徴とするインクカ
    ートリッジ。
  11. 【請求項11】 インクジェット式記録装置のインクカ
    ートリッジ装着部に脱着可能に複数並列して装着される
    インクカートリッジであって、 隣接する他のインクカートリッジと接しない側面に、前
    記インクカートリッジ装着部の電気接点と電気的に接続
    される回路基板を有し、 前記回路基板は、前記インクカートリッジ装着部に設け
    られた電気接点と電気的に接続される電気接点を有し、 該回路基板の電気接点が、インクカートリッジの並び方
    向に対して一方に偏して設けられていることを特徴とす
    るインクカートリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11のいずれか1
    項に記載のインクカートリッジを適用することを特徴と
    するインクジェット式記録装置。
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