JP2003181680A - 板体の溶接方法及び溶接構造体 - Google Patents
板体の溶接方法及び溶接構造体Info
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- JP2003181680A JP2003181680A JP2001384977A JP2001384977A JP2003181680A JP 2003181680 A JP2003181680 A JP 2003181680A JP 2001384977 A JP2001384977 A JP 2001384977A JP 2001384977 A JP2001384977 A JP 2001384977A JP 2003181680 A JP2003181680 A JP 2003181680A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 歪が生じにくく、また溶接作業を行いやすい
板体の溶接方法及び溶接構造体を提供すること。 【解決手段】 ピッチをおいて凹部12が形成された一
方の板体11の縁部を他方の板体13に接合し、凹部1
2を溶接する。その後、溶接部14のばり出し部を研磨
手段などにより除去する。溶接は板体の内側A、外側B
のいずれの側からでも簡単に行うことができる。また凹
部12を溶接するため歪は生じにくく、完全若しくはほ
ぼ完全にフラットな仕上り面を有する溶接構造体の製造
が可能となる。
板体の溶接方法及び溶接構造体を提供すること。 【解決手段】 ピッチをおいて凹部12が形成された一
方の板体11の縁部を他方の板体13に接合し、凹部1
2を溶接する。その後、溶接部14のばり出し部を研磨
手段などにより除去する。溶接は板体の内側A、外側B
のいずれの側からでも簡単に行うことができる。また凹
部12を溶接するため歪は生じにくく、完全若しくはほ
ぼ完全にフラットな仕上り面を有する溶接構造体の製造
が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接部に歪が生じ
にくい板体の溶接方法及び溶接構造体に関するものであ
る。
にくい板体の溶接方法及び溶接構造体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カバー、ケース、ダクトなどは鉄板等の
金属の板体を溶接して組立てられる。図7は従来の溶接
構造体の斜視図、図8は同断面図である。図7および図
8において、一方の板体1の縁部を他方の板体2の縁部
に接合し、両者の接合部をピッチ(間隔)をおいて溶接
して製造されている。3は溶接部である。
金属の板体を溶接して組立てられる。図7は従来の溶接
構造体の斜視図、図8は同断面図である。図7および図
8において、一方の板体1の縁部を他方の板体2の縁部
に接合し、両者の接合部をピッチ(間隔)をおいて溶接
して製造されている。3は溶接部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の溶接方法で
は、溶接部付近は溶接時に高温に加熱されるため歪を生
じやすい。歪は製品の外観上の問題等があるので、これ
を除去しなければならない。特に塗装後は、歪の陰影が
目立ち、製品の致命的な欠陥になりやすいので、歪はき
れいに除去しなければならない。
は、溶接部付近は溶接時に高温に加熱されるため歪を生
じやすい。歪は製品の外観上の問題等があるので、これ
を除去しなければならない。特に塗装後は、歪の陰影が
目立ち、製品の致命的な欠陥になりやすいので、歪はき
れいに除去しなければならない。
【0004】従来、歪はガスバーナーなどで歪部を加熱
し、この歪部を濡雑巾等で急速冷却し、その後ハンマー
で軽く叩くなどして除去していた。
し、この歪部を濡雑巾等で急速冷却し、その後ハンマー
で軽く叩くなどして除去していた。
【0005】しかしながら上記従来の歪の除去には多大
な時間と労力を要し、またかなりの熟練も要するという
問題点があった。また図8において、溶接は専ら板体1
の内側Aから行う必要があり、外側Bからの溶接は溶接
強度や外観性の確保等のために回避せざるを得ない場合
が多かった。しかしながら内側Aからの溶接は行いにく
く、それだけ手間と時間を要するものであった。
な時間と労力を要し、またかなりの熟練も要するという
問題点があった。また図8において、溶接は専ら板体1
の内側Aから行う必要があり、外側Bからの溶接は溶接
強度や外観性の確保等のために回避せざるを得ない場合
が多かった。しかしながら内側Aからの溶接は行いにく
く、それだけ手間と時間を要するものであった。
【0006】そこで本発明は、従来の課題を解消し、歪
が生じにくく、また溶接作業を行いやすい板体の溶接方
法及び溶接構造体を提供することを目的とする。
が生じにくく、また溶接作業を行いやすい板体の溶接方
法及び溶接構造体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピッチをおい
て凹部が形成された一方の板体の縁部を他方の板体に接
合し、前記凹部を溶接するようにした。
て凹部が形成された一方の板体の縁部を他方の板体に接
合し、前記凹部を溶接するようにした。
【0008】本発明によれば、溶接は板体の内側、外側
のいずれの側からでも簡単に行うことができる。また熱
応力の逃げ部となる凹部を溶接するため歪は生じにく
く、完全若しくはほぼ完全にフラットな仕上り面を有す
る溶接が可能となる。
のいずれの側からでも簡単に行うことができる。また熱
応力の逃げ部となる凹部を溶接するため歪は生じにく
く、完全若しくはほぼ完全にフラットな仕上り面を有す
る溶接が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は一方の板体の斜視図、図2
は板体と板体の溶接前の組立斜視図、図3は板体と板体
の溶接前の組立断面図、図4は板体と板体の溶接後の断
面図、図5は表面処理後の溶接構造体の断面図である。
施の形態を説明する。図1は一方の板体の斜視図、図2
は板体と板体の溶接前の組立斜視図、図3は板体と板体
の溶接前の組立断面図、図4は板体と板体の溶接後の断
面図、図5は表面処理後の溶接構造体の断面図である。
【0010】図1において、一方の板体11は断面L字
形であり、その縁部には凹部12がピッチ(間隔)をお
いて複数箇所形成されている。この凹部12はNCタレ
ットパンチ等で打抜くなどして簡単に形成できる。この
凹部12の形状は、打抜きや溶接の便の為に、図示する
ように半円形が望ましい。この板体11の凹部12が形
成された縁部を他方の板体13の縁部に直立させて接合
する(図2、図3を参照)。本実施の形態の板体11,
13は鉄板であるが、本発明はステンレス鋼板やアルミ
板などの他の金属板にも適用できる。
形であり、その縁部には凹部12がピッチ(間隔)をお
いて複数箇所形成されている。この凹部12はNCタレ
ットパンチ等で打抜くなどして簡単に形成できる。この
凹部12の形状は、打抜きや溶接の便の為に、図示する
ように半円形が望ましい。この板体11の凹部12が形
成された縁部を他方の板体13の縁部に直立させて接合
する(図2、図3を参照)。本実施の形態の板体11,
13は鉄板であるが、本発明はステンレス鋼板やアルミ
板などの他の金属板にも適用できる。
【0011】次に凹部12を溶接する。図4において1
4は溶接部である。溶接は板体11の内側Aまたは外側
Bの何れの側からでも簡単に行える。溶接時には溶接部
付近は局所的に加熱されるが、凹部12が熱応力の逃げ
部となるので歪は生じにくく、殆ど若しくはまったく発
生しない。次に溶接部14のばり出た部分をサンダーや
グラインダーなどの研磨手段などにより表面処理して除
去し、フラットな表面に仕上げる(図5)。なお、内側
Aのばり出し部は外部から見えない場合が多いので、内
側Aのばり出し部は必ずしも研磨処理をする必要はな
い。また必要に応じて、図5に示す溶接構造体の表面に
塗装を施す。
4は溶接部である。溶接は板体11の内側Aまたは外側
Bの何れの側からでも簡単に行える。溶接時には溶接部
付近は局所的に加熱されるが、凹部12が熱応力の逃げ
部となるので歪は生じにくく、殆ど若しくはまったく発
生しない。次に溶接部14のばり出た部分をサンダーや
グラインダーなどの研磨手段などにより表面処理して除
去し、フラットな表面に仕上げる(図5)。なお、内側
Aのばり出し部は外部から見えない場合が多いので、内
側Aのばり出し部は必ずしも研磨処理をする必要はな
い。また必要に応じて、図5に示す溶接構造体の表面に
塗装を施す。
【0012】図6は、本発明の他の実施の形態の溶接構
造体の斜視図である。この溶接構造体は、板体21の円
弧状端面に、円曲状に屈曲する他方の板体22を接合
し、板体22にピッチをおいて形成された凹部23を溶
接している。24は溶接部である。本発明は、このよう
な屈曲形状の溶接構造体の構築に特に有用である。
造体の斜視図である。この溶接構造体は、板体21の円
弧状端面に、円曲状に屈曲する他方の板体22を接合
し、板体22にピッチをおいて形成された凹部23を溶
接している。24は溶接部である。本発明は、このよう
な屈曲形状の溶接構造体の構築に特に有用である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、溶接は板体の内側、外
側のいずれの側からでも簡単に且つ短時間で行うことが
できる。また熱応力の逃げ部となる凹部を溶接するため
歪は生じにくく、完全若しくはほぼ完全にフラットでき
れいな仕上り面(表面)を有する溶接構造体の製造が可
能となる。
側のいずれの側からでも簡単に且つ短時間で行うことが
できる。また熱応力の逃げ部となる凹部を溶接するため
歪は生じにくく、完全若しくはほぼ完全にフラットでき
れいな仕上り面(表面)を有する溶接構造体の製造が可
能となる。
【図1】一方の板体の斜視図
【図2】板体と板体の溶接前の組立斜視図
【図3】板体と板体の溶接前の組立断面図
【図4】板体と板体の溶接後の断面図
【図5】表面処理後の溶接構造体の断面図
【図6】他の実施の形態の溶接構造体の斜視図
【図7】従来の溶接構造体の斜視図
【図8】従来の溶接構造体の断面図
【符号の説明】
11,13,21,22 板体
12,23 凹部
14,24 溶接部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 染原 祐之
福岡県糟屋郡須恵町上須恵1291−2 親和
工業株式会社内
Fターム(参考) 4E081 YX07 YX08
Claims (3)
- 【請求項1】 ピッチをおいて凹部が形成された一方の
板体の縁部を他方の板体に接合し、前記凹部を溶接する
ことを特徴とする板体の溶接方法。 - 【請求項2】 前記凹部が半円形であることを特徴とす
る請求項1記載の板体の溶接方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の板体の溶接方法
により製造されたことを特徴とする板体の溶接構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384977A JP2003181680A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 板体の溶接方法及び溶接構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384977A JP2003181680A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 板体の溶接方法及び溶接構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003181680A true JP2003181680A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27594568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001384977A Pending JP2003181680A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 板体の溶接方法及び溶接構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003181680A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241893A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Ishida Tekko Kk | 溝蓋 |
JP2012096244A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Tadano Ltd | 筒状物溶接時のルートギャップ形成方法 |
CN105458469A (zh) * | 2015-12-10 | 2016-04-06 | 中国电子科技集团公司第四十八研究所 | 一种焊接式铝合金箱体及焊接方法 |
CN109877483A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-06-14 | 江苏海湾电气科技有限公司 | 局部填充型焊接结构及其焊接工艺 |
-
2001
- 2001-12-18 JP JP2001384977A patent/JP2003181680A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241893A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Ishida Tekko Kk | 溝蓋 |
JP2012096244A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Tadano Ltd | 筒状物溶接時のルートギャップ形成方法 |
CN105458469A (zh) * | 2015-12-10 | 2016-04-06 | 中国电子科技集团公司第四十八研究所 | 一种焊接式铝合金箱体及焊接方法 |
CN109877483A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-06-14 | 江苏海湾电气科技有限公司 | 局部填充型焊接结构及其焊接工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041214 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050412 |