JP2003181626A - スライディングノズルプレートの再生方法 - Google Patents
スライディングノズルプレートの再生方法Info
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Abstract
ズルプレートからずれにくく、且つ、通常一般に使用され
ているあらゆるスライディングノズルプレートを再使用
できる、汎用性の高い再生方法を提供する。 【解決手段】 使用済スライディングノズルプレートの
非摺動面側に突出した溶鋼流通部に、この非摺動面から
摺動面へ向けて段階的に半径を縮小する同心円柱型の貫
通孔をボーリングする。そして、この貫通孔に同心円柱
型の筒体を嵌合するとともに、上記非摺動面及びこの筒
体の底面を研磨して、新たな摺動面とする。
Description
の流量制御に用いられるノズルの一部であるスライディ
ングノズルプレートの再生方法に関する。 【0002】 【従来の技術】周知のごとく、スライディングノズルプ
レート(以下「SNプレート」と略す)は、従来から溶
湯容器の溶融金属の流量制御に広く用いられている。図
2(1)に、典型的なSNプレートの形状を示す。摺動
面1は溶融金属を蓄えた溶鉱炉などに接しており、この
SNプレートを2、3層重ね合わせて摺動させ、溶鋼流
通孔3の断面積を変化させることで、上述の流量制御を
行っている。なお、上記溶鋼流通孔3が設けられた溶鋼
流通部4は、上記重ね合わせの接着強化のため、通常、
非摺動面2側に突出している。 【0003】SNプレートのほとんどは、溶鋼による上
記溶鋼流通孔3の近傍が損傷するために(図2
(2))、一定使用時間が経過すると廃棄される。しか
し、上記近傍以外の損傷は少ないため、上記溶鋼流通孔3
の周辺箇所のみを部分的に交換することで、SNプレー
トの再生が可能である。 【0004】このようなSNプレート再生技術として、
例えば特開平5-200531号公報では、次のような技術が開
示されている。まず、図2(3)に示すように、使用済
みのSNプレートについて、上記溶鋼流通孔3の周囲に、
この上記溶鋼流通孔3より大きい同心の貫通孔11をボ
ーリングにより設ける。そして、図2(4)に示すよう
に、摺動面1側から環状の鍔部を有した筒体12を挿入
後、上記溶鋼流通部4の非摺動面2側に突出した部分を
研磨して取り除く(図2(5))。これにより、上記摺
動面1が新たな非摺動面2'となり、また、上記非摺動面
2が新たな摺動面1'となり、SNプレートが再生され
るのである(図2(6))。 【0005】また、特開昭61-38774号公報では、予めプ
レート形状を突出部(上記溶鋼流通部)無しにするとと
もに、表面及び裏面を研磨し、使用後に裏返して再使用す
る方法が開示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、製鋼現
場では、SNプレートは2層又は3層に重ねて任意に摺
動させることによって、溶融金属の流量制御を行ってい
る。そして、これらのれんがの間からの溶鋼の漏出を防
止するために、数トンの圧力がSNプレート同士の接触
面にかかっている。このような使用状態において、上記
特開平5-200531号公報の方法による再生SNプレートを
使用すると、貫通孔11に交換部材である筒体12が均
一な半径の円柱状に嵌合されているので、上記接触面の
面圧によってこの筒体12が上記摺動面1側にずれる可
能性がある。このような状態が発生すると、上記接触面
間に溶鋼が浸入し、漏鋼するおそれがある。 【0007】また、この再生方法による再生SNプレー
トにおいては、上記筒体12の新たな摺動面2'に占める
長さ(直径A1−A1')が、筒体12の突出部の直径A
2−A2'より短い。このため、上記のように2,3層に
重ねて摺動させた場合、溶融金属が筒体12と本体SN
プレートとの接着部13(モルタル接着する)に接触す
ることが考えられる。万一、上記接着部13のシール充
填性が不十分であった場合には、この接着部13より溶
鋼が浸入し、新たな非摺動面2'側に漏鋼する可能性も
考えられる。 【0008】上記特開昭61-38774号公報の技術では、上
述のような問題は解消される。しかし、上記したような
両面研磨や、突出部無しとする加工をした製品を使用し、
さらに再生・使用することを前提としているため、再生
される製品が通常使用されるSNプレートでなく、特殊
に加工したSNプレートに限定されてしまう。 【0009】本発明はこのような事情に鑑み、交換部材
である筒体が本体SNプレートからずれにくく、且つ、通
常一般に使用されているあらゆるSNプレートを再使用
できる、汎用性の高い再生方法を提供することを目的と
する。 【0010】 【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明では次のような手段を採用してい
る。 【0011】まず、図1(2)に示すような、使用済ス
ライディングノズルプレートの非摺動面2側に突出した
溶鋼流通部4に、この非摺動面2から摺動面1へ向けて
段階的に半径を縮小する同心円柱型の貫通孔5をボーリ
ングする(図1(3))。 【0012】次に、上記貫通孔5に同心円柱型の筒体6
を嵌合する(図1(4))。そして、上記非摺動面2及
び上記筒体6の底面を研磨して(図1(5))、上記摺
動面2を新たな摺動面1'とする。 【0013】これにより、筒体が本体スライディングノ
ズルプレートからずれにくく、且つ、スライディングノズ
ルプレートの形状によらない、再生方法を提供すること
ができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 【0015】図1は、本発明のスライディングノズルプ
レート(以下「SNプレート」と略す)の再生方法の工
程を示す説明図である。 【0016】図1(1)に、典型的なSNプレートの形
状を示す。摺動面1は溶融金属を蓄えた溶鉱炉などに接
しており、このSNプレートを2、3層重ねた上で摺動さ
せ、溶鋼流通孔3の断面積を変化させることで、上述の
流量制御を行っている。そして、このように使用された
SNプレートは、図1(2)に示すように、主に上記溶
鋼流通孔3の周囲が損傷する。尚、損傷の範囲が広く、溶
鋼流通部4の外側まで広がっているSNプレートは、本
発明の再生方法では扱えない。そこでまず、このように
損傷が広がっていないSNプレートのみを選別する。 【0017】次に、図1(3)に示すように、損傷した
上記溶鋼流通孔3の周囲を取り除くように、上記溶鋼流
通部4をボーリングする。このとき、この非摺動面2か
ら摺動面1へ向けて段階的に半径を縮小する同心円柱型
の貫通孔5を形成するように、2段式の専用ビット7に
よって上記ボーリングを行う。 【0018】次に、図1(4)に示すように、別途作製し
ておいた、上記貫通孔5内の段差と合致する段差面を有
した、突出部4'及び溶鋼流通孔3'を持った筒体6を嵌
合する。このとき、この筒体6の全側面に、所定の高耐
食性モルタルを塗布し、上記貫通孔5内に上記非摺動面
2側から装入する。そして、上記摺動面1及びこの非摺
動面2の目地部より上記モルタルが十分に押し出されて
いる(十分に充填されている)ことを確認する。 【0019】その後、この筒体6を嵌合したSNプレー
トを所定の温度で乾燥し、図1(5)に示すように、上記
非摺動面2及び上記筒体6の底面を研磨して、上記摺動
面2を新たな摺動面1'とする。この研磨によって、当該
再生されたSNプレートの厚みは最初の使用前のものよ
り薄くなるので、新たな非摺動面2'には研磨した分に相
当する厚みのセラミックシート等を貼付する。 【0020】以上によって、SNプレート本体の貫通孔
5に筒体6を嵌合した再生SNプレートを得ることが出
来る。尚、本発明に係るSNプレート本体としては、溶
融金属流通孔に突出部(上記溶鋼流通部4)を有したも
のでも、突出部を有しない中間プレートのような平らな
ものでもよい。また、SNプレート本体と筒体6の材質
は共にセラミックスであり、両者は基本的には同材質で
あるが、筒体6は、更に高耐食性や高耐熱スポール性に
優れた異種の材質であってもよい。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 使用済スライディングノズルプレートの
非摺動面側に突出した溶鋼流通部に、該非摺動面から摺
動面へ向けて段階的に半径を縮小する同心円柱型の貫通
孔をボーリングし、 上記貫通孔に同心円柱型の筒体を嵌合し、 上記非摺動面及び上記筒体の底面を研磨することを特徴
とする、スライディングノズルプレートの再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001388863A JP2003181626A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | スライディングノズルプレートの再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001388863A JP2003181626A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | スライディングノズルプレートの再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003181626A true JP2003181626A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27597232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001388863A Pending JP2003181626A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | スライディングノズルプレートの再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003181626A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272436A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Jfe Steel Kk | スライドゲートプレート及びその再生方法 |
JP2011088214A (ja) * | 2011-01-05 | 2011-05-06 | Jfe Steel Corp | スライドゲートプレート及びその再生方法 |
WO2019027109A1 (ko) | 2017-08-02 | 2019-02-07 | 주식회사 포스코 | 주조용 슬라이딩 게이트 |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001388863A patent/JP2003181626A/ja active Pending
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