JP2003181491A - 着色排水の脱色方法 - Google Patents

着色排水の脱色方法

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JP2003181491A
JP2003181491A JP2001381609A JP2001381609A JP2003181491A JP 2003181491 A JP2003181491 A JP 2003181491A JP 2001381609 A JP2001381609 A JP 2001381609A JP 2001381609 A JP2001381609 A JP 2001381609A JP 2003181491 A JP2003181491 A JP 2003181491A
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treated water
coagulation
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JP2001381609A
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Tetsushi Suzuki
哲史 鈴木
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーヒー排水等の色度の高い排水を凝集汚泥
処理により脱色するに際し、高水準の色度低減効果を維
持しつつ凝集汚泥の生成量を十分に低減することが可能
な脱色方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の排水の脱色方法は、着色排水に
生物学的処理を施して1次処理水を得、その1次処理水
に対して1000〜5000mg/lの無機凝集剤、並
びに無機凝集剤100重量部に対して1〜40重量部の
凝結剤及び0〜1重量部の有機高分子凝集剤を添加し、
生成する凝集汚泥と2次処理水とを分離することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水の脱色方法に
関するものであり、詳しくは、コーヒー排水等の濃厚な
着色排水を脱色する上で有用な排水の脱色方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コーヒー飲料や醤油の製造の際に生じる
排水(以下、「コーヒー排水」等という)は非常に濃く
着色しており、これらの着色排水の浄化処理においては
脱色処理が施されるのが一般的である。
【0003】脱色処理技術としては、従来、凝集沈殿処
理、生物学的処理(生物処理)、オゾン(O3)等の酸
化剤を用いた酸化処理等が知られているが、生物学的処
理ではコーヒー排水等に対する色度低減効果が不十分で
あり、また酸化処理では十分な色度低減効果を得るため
にイニシャルコスト及びランニングコストが増大してし
まうという問題がある。
【0004】一方、凝集沈殿処理の場合は、生物学的処
理に比べて色度低減効果が高く、また酸化処理のような
コスト面の問題もないため、コーヒー排水等の脱色に適
していると言える。凝集沈殿処理としては、排水に無機
凝集剤を添加して凝集汚泥と処理水とに分離する方法が
知られているが、色度低減効果の更なる向上を図るべ
く、無機凝集剤の代わりに凝結剤又は有機高分子凝集剤
を用いる方法や、これらを組み合わせて用いる方法も提
案されている(特開平6−226265号公報、特開2
001−162285号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、凝集沈
殿処理による上記従来の脱色方法にあっては、コーヒー
排水等の色度を十分に低減するためには非常に多くの凝
集剤(又は凝結剤)を添加する必要があり、その結果、
多量の凝集汚泥が生じてしまう。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたものであり、コーヒー排水等の色度の高い
排水を凝集汚泥処理により脱色するに際し、高水準の色
度低減効果を維持しつつ凝集汚泥の生成量を十分に低減
することが可能な脱色方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の排水の脱色方法は、着色排水に生物学的処
理を施して1次処理水を得る生物学的処理工程と、1次
処理水に対して1000〜5000mg/lの無機凝集
剤と、無機凝集剤100重量部に対して1〜40重量部
の凝結剤と、無機凝集剤100重量部に対して0〜1重
量部の有機高分子凝集剤と、を1次処理水に添加し、生
成する凝集汚泥と2次処理水とを分離する凝集沈殿処理
工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】本発明の排水の脱色方法では、着色排水に
生物学的処理を施すことによって、凝集沈殿処理の際に
色度低減効果を阻害し得るCOD(Chemical Oxygen De
mand)、BOD(Biochemical Oxygen Demand)等の有
機物が十分に除去される。従って、かかる有機物が除去
された1次処理水を凝集沈殿処理に供すると共に、無機
凝集剤及び凝結剤あるいは更に有機高分子凝集剤をそれ
ぞれ上記特定の添加量で1次処理水に添加することによ
って、無機凝集剤等の使用量、すなわち凝集汚泥の生成
量を十分に低減しつつ高水準の色度低減効果を得ること
ができる。
【0009】また、本発明の排水の脱色方法は、生物学
的処理工程において、排水に嫌気性処理及び好気性処理
をこの順序で施すことを特徴としてもよい。これにより
COD、BOD等の除去効果が高められるので、色度の
低減効果及び凝集汚泥生成量の低減効果の双方を一層高
水準で両立することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の好適な
実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明に
おいては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を
省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ず
しも一致していない。
【0011】図1は本発明の第1実施形態に係るコーヒ
ー排水処理装置を示すブロック構成図である。図1に示
した装置は、コーヒー飲料の製造に伴い生じる設備排水
を浄化処理するもので、概略、上流から下流(図面の左
側から右側)に向かって、設備排水を貯留する原水調整
槽1、生物処理槽としての嫌気性処理槽2及び好気性処
理槽3、凝集汚泥生成槽としての混和槽(反応槽)4及
び凝集槽5a、5b、固液分離装置としての凝集沈殿槽
6、砂濾過槽7、活性炭吸着塔8がこの順序で接続され
てコーヒー排水処理装置が構成されている。
【0012】原水調整槽1は、ラインL1から供給され
る設備排水を貯留し、被処理水としてライン2を介して
嫌気性処理槽2に供給するものである。この設備排水
は、コーヒー豆、コーヒー豆をクラッシングした破砕
粒、砂糖、ミルク等を収容する各収容桶(図示せず)を
洗浄したときに生じる排水である。
【0013】嫌気性処理槽2では、被処理水(設備排
水)に、嫌気性雰囲気下でメタン発酵法の一つであるU
ASB法による生物処理(嫌気性処理)が施され、被処
理水中に含有されるCOD、BOD等の有機物がメタン
発酵によりメタンガスに変換される。このUASB法で
は、メタン菌を自己固定化して形成された固定化菌とし
てのグラニュールメタン菌が私用され、嫌気性処理槽2
に形成されるグラニュール汚泥ゾーンでのグラニュール
メタン菌の活性により有機物がメタン発酵される。な
お、グラニュールメタン菌に油分が付着すると、グラニ
ュールメタン菌の活性が低下すると共に、当該グラニュ
ールメタン菌が液面に浮上して後段に流出しやすくなり
嫌気性処理の継続が困難となる。従って、設備排水の油
分含有量が多い場合には、嫌気性処理槽2に供する前に
予め油分を除去しておくことが好ましい。
【0014】この嫌気性処理槽2でのメタン発酵により
生じるメタンガスは、当該処理槽2の所定の位置に設け
られた排気ライン(図示せず)を介して排出されて燃料
等として使用される。一方、嫌気性処理後の処理水はラ
インL3を介して好気性処理槽3に供給される。
【0015】好気性処理槽3では、嫌気性処理槽2から
の処理水に好気性処理が施され、メタン発酵法で生物処
理できずに残存する有機物が分解される。好気性処理後
の処理水は、ラインL4を介して混和槽4に供給され
る。また、好気性処理に伴い生じる余剰汚泥はラインL
5を介して排出される。
【0016】混和槽4では、好気性処理槽3からの処理
水にラインL6を介して無機凝集剤が添加され、撹拌装
置9により撹拌されて、色度成分が凝集される凝集汚泥
としての微細フロックを形成する。
【0017】ここで、無機凝集剤の添加量は、処理水に
対して1000〜5000mg/lの範囲内であること
が必要である。無機凝集剤の添加量が前記下限値未満で
あると色度低減効果が不十分となり、他方、前記上限値
を越えると多量の凝集汚泥が生成してしまう。また、無
機凝集剤の種類は特に制限されないが、塩化第一鉄、塩
化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫酸バンド、ポリ
硫酸鉄、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム等が
好ましく使用される。
【0018】このようにして形成された微細フロック及
び処理水を含有する混合液は、凝集槽5aに供給され
る。凝集槽5aでは、混和槽4からの混合液にラインL
7を介して凝結剤が添加され、撹拌装置10により撹拌
される。
【0019】ここで、本発明で使用される凝結剤とは、
当該混合液中の微細フロックを粗大化する作用(凝結作
用)を有するもので、好ましい例としては、第2級アミ
ン(ジメチルアミン、メチルエチルアミン、ジエチルア
ミン、メチルプロピルアミン、メチルブチルアミン、ジ
ブチルアミン等)とエピクロロヒドリンとの縮重合体又
はその変性物、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロ
ライド、ジシアンジアミド系カチオン性凝結剤、ポリア
クリルアミド系カチオン性凝結剤等が挙げられる。ま
た、これらの凝結剤の平均分子量は、通常数千〜数万程
度である。
【0020】また、かかる凝結剤の添加量は、無機凝集
剤100重量部に対して1〜40重量部であることが必
要であり、1〜20重量部であることが好ましい。凝結
剤の添加量が前記下限値未満であると色度低減効果が不
十分となる。他方、当該添加量が前記上限値を超える
と、混合液の粘性が増加して固液分離性が悪化し、また
凝結剤が処理水中に残存しやすくなり生態系に悪影響を
及ぼすおそれがある。
【0021】凝結剤の添加により形成された粗大フロッ
ク及び処理水を含有する混合液は、凝集槽5bに供給さ
れる。凝集槽5bでは、凝集槽5aからの混合液にライ
ンL8を介して有機高分子凝集剤が添加され、撹拌装置
11により撹拌される。
【0022】ここで、本発明で使用される有機高分子凝
集剤とは、無機凝集剤及び凝結剤により凝集されず処理
水中に残存する色度成分を凝集させて微細フロックを生
成する作用、並びに凝結剤との共存により微細フロック
又は粗大フロックをさらに粗大化する作用を有するもの
で、かかる有機高分子凝集剤の好ましい例としては、ア
ニオン性及び/又はノニオン性高分子が挙げられる。こ
れらの有機高分子凝集剤の平均分子量は通常数十万以上
である。
【0023】例えばアニオン性高分子凝集剤としては、
スチレン系ポリマーのスルホン化物、ポリアクリルアミ
ドのスルホアルキル化物、ビニルスルホン酸系ポリマー
などのスルホン基を有する高分子凝集剤;ポリアクリル
アミドやポリメタクリルアミドの部分加水分解物、アク
リル酸又はメタクリル酸とアクリルアミド又はメタクリ
ルアミドとの共重合体及びその塩類などのカルボキシル
基を有する高分子凝集剤、などが例示される。
【0024】また、ノニオン性高分子凝集剤としては、
ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリビ
ニルアルコールなどが例示される。
【0025】かかる有機高分子凝集剤の添加量は、無機
凝集剤100重量部に対して0〜1重量部の範囲内であ
ることが必要である。当該添加量が前記上限値を超える
と、混合液の粘性が増加して固液分離性が悪化し、また
有機高分子凝結剤が処理水中に残存しやすくなり生態系
に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0026】また、本発明においては有機高分子凝集剤
を用いずとも十分な色度低減効果を得ることが可能であ
るが、無機凝集剤、凝結剤及び有機高分子凝集剤の3成
分を用いることにより色度低減効果をより高めることが
できるので好ましく、無機凝集剤100重量部に対して
0.02〜1重量部の有機高分子凝集剤を用いることが
より好ましい。なお、有機高分子凝集剤の添加量が前記
下限値未満であると、当該有機高分子凝集剤の添加によ
る色度低減効果の向上が達成されにくくなる傾向にあ
る。
【0027】このようにして形成された凝集汚泥と処理
水とを含む混合液は、ラインL9を介して凝集沈殿槽6
に供給される。凝集沈殿槽6では、凝集槽5bからの混
合液が色度成分を取り込んだ凝集汚泥(凝沈汚泥)と分
離処理水とに固液分離される。分離処理水はラインL1
0を介して砂濾過槽7に供給される。一方、凝沈汚泥は
ラインL11を介して排出され、汚泥貯留槽(図示せ
ず)に供給される。
【0028】砂濾過槽7では、分離処理水に清澄濾過処
理が施され、SS(Suspended Solids)等の微細な懸濁
物が除去される。砂濾過槽7の分離濾液は、ラインL1
2を介して活性炭吸着塔8に供給される。
【0029】活性炭吸着塔8では、分離濾液に活性炭吸
着処理が施され、残留している極微量の色度成分及びC
OD等の有機物が除去される。活性炭吸着処理後の処理
水は、処理水槽(図示せず)に供給され、滅菌後に適宜
放流される。
【0030】このように第1実施形態では、コーヒー飲
料の製造に伴い生じる設備排水に嫌気性処理、好気性処
理を順次施すことによって、凝集沈殿処理の際に色度低
減効果を阻害し得るCOD等の有機物が十分に除去され
る。従って、かかる有機物が除去された処理水を凝集沈
殿処理に供すると共に、無機凝集剤、凝結剤及び有機高
分子凝集剤を上記特定の添加量で処理水に添加すること
によって、無機凝集剤等の使用量が少量であっても色度
低減効果を高水準に維持しつつ、凝集汚泥の生成量を十
分に低減することができる。
【0031】なお、本発明により得られる上記の効果
は、上記の生物学的処理及び凝集沈殿処理をこの順序で
行うことにより初めて奏されるものである。例えば、凝
集沈殿処理、生物学的処理をこの順序で行う場合には、
多量の有機物の共存下で凝集汚泥の生成を行うこととな
るため凝集性が不十分となり、加えて、生物学的処理で
分解され得るSS成分をも凝集沈殿させることとなるの
で、かかるSS成分の分だけ凝集汚泥量が増加してしま
う。その結果、無機凝集剤等を本発明で規定する添加量
の範囲内で添加しても、色度低減効果及び凝集汚泥生成
量の低減効果の一方又は双方が不十分となる。
【0032】また、第1実施形態では、凝集沈殿槽6で
分離された分離処理水に砂濾過処理及び活性炭吸着処理
を施すことによって、当該分離処理水中に極微量の色度
成分が残存する場合であってもその残存色度成分を確実
に除去することができ、最終的に得られる処理水の色度
をより低減することができる。
【0033】図2は本発明の第2実施形態に係るコーヒ
ー排水処理装置を示すブロック構成図である。図2に示
した装置は、図1に示した装置と同様に原水調整槽1、
嫌気性処理槽2、好気性処理槽3、混和槽4、凝集槽5
a、5b、凝集沈殿槽6、砂濾過槽7及び活性炭吸着塔
8を含んで構成されるものであり、加えて、コーヒー粕
圧搾濾液ピット12、コーヒー圧搾濾液凝集反応槽1
3、汚泥貯留槽14、脱水機15及び脱水汚泥コンテナ
16を備えている。
【0034】焙煎したコーヒー豆をクラッシングしてな
る破砕粒は、抽出釜に投入され当該抽出釜に蒸気を通す
ことでコーヒー抽出液が抽出され、一方、コーヒー抽出
液が抽出された後の破砕粒は、水分を含有するコーヒー
粕として排出される。このコーヒー粕は、例えばスクリ
ュープレス等で水切りすることで、油分を多く含むコー
ヒー圧搾濾液と固形成分とに分離される。このコーヒー
粕圧搾濾液がコーヒー粕圧搾濾液ピット12に貯留され
た後、ラインL13を介してコーヒー粕圧搾濾液凝集反
応槽13に供給される。
【0035】コーヒー粕圧搾濾液凝集反応槽13は、槽
13内に凝集剤を添加するラインL14を備えると共
に、凝集汚泥(フロック)の形成を促進すべく槽13内
を撹拌する撹拌装置17を備え、かかる凝集剤の添加及
び撹拌に従って、凝集汚泥及び凝集処理水を含有する混
合液を生成する。このとき、コーヒー粕圧搾濾液中に含
まれる油分の一部が凝集汚泥に取り込まれる。
【0036】ここで、添加する凝集剤としては、上記第
1実施形態の説明において例示された無機凝集剤等を用
いることができる。また、当該凝集剤は1種を単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることができるが、無機
凝集剤と凝結剤と有機高分子凝集剤とを上記特定の添加
量で添加することによって、コーヒー粕圧搾濾液反応槽
13にて生じる凝集汚泥量をも低減することができる。
【0037】このようにして生成した混合液は、ライン
L15を介して汚泥貯留槽14に供給される。
【0038】汚泥貯留槽14には、コーヒー粕圧搾濾液
凝集反応槽13からの混合液に加えて、凝集沈殿槽6で
固液分離された凝沈汚泥がラインL11を介して供給さ
れる。汚泥貯留槽14では、これらの混合液及び凝沈汚
泥が撹拌装置18により撹拌・混合される。このとき、
槽13内で凝集汚泥に取り込まれなかった残りの油分が
凝沈汚泥に吸着される。この混合物(混合液)はライン
16を介して脱水機15に供給される。
【0039】脱水機15では、この混合物(混合液)に
脱水処理が施され、脱水汚泥と脱水濾液とに分離され
る。脱水汚泥はライン17を介して脱水汚泥コンテナ1
6に供給され、適宜系外に排出される。一方、上述のよ
うに油分が十分に除去された脱水濾液は、被処理水とし
てラインL18を介して原水調整槽1に供給される。
【0040】このように第2実施形態では、コーヒー粕
圧搾濾液に上記の凝集沈殿処理及び脱水処理を施すこと
によって、当該コーヒー粕圧搾濾液に含まれる多量の油
分が十分に除去されるので、これにより得られる脱水濾
液を被処理水として嫌気性処理に供した場合に、グラニ
ュールメタン菌の活性の低下やグラニュールメタン菌の
液面への浮上を十分に防止することができる。従って、
かかる脱水濾液と設備排水とを被処理水として、第1実
施形態と同様の嫌気性処理、好気性処理、凝集沈殿処
理、砂濾過処理及び活性炭吸着処理を順次行うことによ
って、コーヒー飲料の製造に伴い生じる設備排水とコー
ヒー粕圧搾濾液との双方を同時に、効率よく且つ確実に
脱色することができ、また、かかる凝集沈殿処理の際に
生じる凝集汚泥量を十分に低減することができる。
【0041】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではない。例えば、上記実施形態では、無機凝集剤、
凝結剤及び有機高分子凝集剤の添加をそれぞれ混和槽
4、凝集槽5a、5bにて行っているが、これらの槽の
一部又は全部を設けずにラインL4、L9等の所定の位
置に注入ラインを設けて無機凝集剤等の添加を行っても
よい。
【0042】また、本発明では、上記実施形態において
示したように、凝集沈殿処理の際に被処理水に無機凝集
剤を添加した後で凝結剤及び有機高分子凝集剤を添加す
ることが好ましいが、凝結剤と有機高分子凝集剤との添
加の順序は特に限定されない。すなわち、無機凝集剤、
有機高分子凝集剤、凝結剤の順序で添加しても、上記実
施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0043】また、上記実施形態では、コーヒー飲料の
製造に伴い生じる設備排水及びコーヒー粕圧搾濾液の脱
色方法について説明したが、本発明の脱色方法は、醤油
の製造に伴い生じる醤油排水等の食品排水を脱色処理す
る際にも好適に適用することができる。特に、着色の程
度が重度である排水を脱色する場合に、従来の処理方法
では達成が困難であった処理水の色度の低減と凝集汚泥
量の低減とを高水準でバランスよく達成できる点で、本
発明の脱色方法は非常に有用である。
【0044】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら
限定されるものではない。
【0045】[実施例1]図1に示した排水処理装置を
用いて、コーヒー飲料の製造に伴い生じた設備排水(色
度:6500度、BOD:4000mg/l、SS:1
000mg/l)について嫌気性処理、好気性処理、凝
集沈殿処理、砂濾過処理及び活性炭吸着処理をこの順序
で行った。かかる処理においては、排水の処理量を50
0m3/日、混和槽4での無機凝集剤(FeCl3)の添
加量を1500mg/l、凝集槽5aでの凝結剤(第2
級アミンとエピクロロヒドリンとの縮重合体)の添加量
を50mg/l、凝集槽5bでの有機高分子凝集剤(ポ
リアクリルアミドの部分加水分解物)の添加量を2mg
/lとした。
【0046】[実施例2]凝結剤の添加量を200mg
/lとしたこと、並びに有機高分子凝集剤を添加しなか
ったこと以外は実施例1と同様にして排水処理を行っ
た。
【0047】[比較例1]無機凝集剤及び有機高分子凝
集剤の添加量をそれぞれ3000mg/l及び5mg/
lとしたこと、並びに凝結剤を添加しなかったこと以外
は実施例1と同様にして排水処理を行った。
【0048】[比較例2]凝結剤の添加量を800mg
/lとしたこと、並びに無機凝集剤及び有機高分子凝集
剤を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして排
水処理を行った。
【0049】[比較例3]上流から下流に向かって混和
槽4、凝集槽5a、5b、凝集沈殿槽6、嫌気性処理槽
2、好気性処理槽3がこの順序で接続されていること以
外は図1に示した装置と同様の構成を有する排水処理装
置を用い、凝集沈殿処理、嫌気性処理、好気性処理、砂
濾過処理、活性炭吸着処理をこの順序で行った。なお、
排水の処理量及び無機凝集剤等の添加量は実施例1と同
様である。
【0050】実施例1、2及び比較例1〜3において、
凝集沈殿槽6で固液分離された分離処理水の色度及び凝
集汚泥の生成量を測定した結果を表1に示す。なお、表
1中の凝集汚泥の生成量は、比較例1における凝集汚泥
の生成量を基準としたときの相対値である。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示したように、本発明に係る実施例
1、2では、高水準の色度低減効果を維持しつつ、凝集
汚泥の生成量を十分に低減することができた。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の排水の脱色
方法によれば、色度の高い排水を凝集汚泥処理により脱
色するに際し、高水準の色度低減効果を維持しつつ凝集
汚泥量を十分に低減することが可能となる。従って、本
発明の排水の脱色方法は、コーヒー排水、醤油排水等の
脱色方法として非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる排水処理装置を
示すブロック構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる排水処理装置を
示すブロック構成図である。
【符号の説明】 1…原水調整槽、2…嫌気性処理槽、3…好気性処理
槽、4…混和槽、5a、5b…凝集槽、6…凝集沈殿
槽、7…砂濾過槽、8…活性炭吸着塔、9〜11、1
7、18…撹拌装置、12…コーヒー粕圧搾濾液ピッ
ト、13…コーヒー粕圧搾濾液凝集反応槽、14…汚泥
貯留槽、15…脱水機、16…脱水汚泥コンテナ、L1
〜L18…ライン。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D015 BA19 BA23 BA24 BB09 BB12 CA04 CA09 DA04 DA05 DA13 DA15 DA16 DB01 DB03 DB12 DB14 DB18 DB25 DB30 EA04 EA32 FA01 FA02 FA16 FA22 FA26 4D040 BB02 BB24 BB25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色排水に生物学的処理を施して1次処
    理水を得る生物学的処理工程と、前記1次処理水に対し
    て1000〜5000mg/lの無機凝集剤と、前記無
    機凝集剤100重量部に対して1〜40重量部の凝結剤
    と、前記無機凝集剤100重量部に対して0〜1重量部
    の有機高分子凝集剤と、を前記1次処理水に添加し、生
    成する凝集汚泥と2次処理水とを分離する凝集沈殿処理
    工程と、を含むことを特徴とする排水の脱色方法。
  2. 【請求項2】 前記生物学的処理工程において、前記排
    水に嫌気性処理及び好気性処理をこの順序で施すことを
    特徴とする、請求項1に記載の排水の脱色方法。
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