JP2003180479A - ユニット組椅子 - Google Patents

ユニット組椅子

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JP2003180479A
JP2003180479A JP2001389652A JP2001389652A JP2003180479A JP 2003180479 A JP2003180479 A JP 2003180479A JP 2001389652 A JP2001389652 A JP 2001389652A JP 2001389652 A JP2001389652 A JP 2001389652A JP 2003180479 A JP2003180479 A JP 2003180479A
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chair
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外や屋内の比較的広い場所に設置でき、彫
刻物や美術工芸品などの置物としての装飾的な機能性に
富み、椅子としても使いやすく、腰掛ける人数に応じて
何脚でも容易に組み合わせられ、変化に富んだデザイン
が楽しめるユニット組椅子を提供する。 【解決手段】 水平な腰掛け座4の後端に背当て部5を
後方へ傾斜させて設けた腰掛け本体3の両側に、一本ず
つの脚部6を相互に逆方向に傾斜させて設けたユニット
椅子2を二脚組み合わせて構成されるユニット組椅子1
であって、各ユニット椅子2を縦向きに対向させ連結部
材8を介して一体に連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、公園や遊園地や
校庭などの屋外およびホテルや病院のロビーなどの屋内
において、主として多数の人が往来したり集まったりす
る場所に設置するのに最適な椅子に関するもので、詳し
くは水平な腰掛け座の後端に背当て部を後方へ傾斜させ
て備えた腰掛け本体の両側に、一本ずつの脚部を同方向
又は相互に逆方向に傾斜させて備えたユニット椅子を複
数脚組み合わせて構成され、デザイン的にも優れたユニ
ット椅子の組立体(以下、ユニット組椅子という)に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上記
した公園や遊園地などの屋外に設置される椅子は、二人
あるいは三人など数人が同時に腰掛けられるベンチなど
の椅子が主流である。そのほか、一人掛け用の椅子を複
数脚横一列に並べた組椅子もあるが、それらの椅子は一
般的に腰掛け本体が合成樹脂製の一体構造で、鉄製の支
持脚にてコンクリート製の土台に固定されている。
【0003】しかしながら、上記のような椅子の場合、
デザイン的な色彩を欠き、彫刻物や屋外美術品としての
機能が一切ない。また上記した椅子は、せいぜい設置す
る際に椅子の数や向きを変える程度しかできず、設置場
所の雰囲気に合わせたり腰掛ける人数に応じてデザイン
を大きく変化させることが困難である。なお、この種の
先行技術に、たとえば実公平8−5634号公報に記載
の「単脚複座椅子」がある。
【0004】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、屋外や屋内の比較的広い場所に設置でき、彫刻物や
美術工芸品などの置物としての装飾的な機能をもち、椅
子としても使いやすく、腰掛ける人数に応じて何脚でも
容易に組み合わせられ、変化に富んだデザインが楽しめ
るユニット組椅子を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係るユニット組椅子は、水平な腰掛け座の
後端に背当て部を設けた腰掛け本体の両側に、一本ずつ
の脚部を同方向又は相互に逆方向に傾斜させて設けたユ
ニット椅子を複数脚組み合わせて構成されるユニット組
椅子であって、前記各ユニット椅子を縦向きに対向(対
向には、相向かい合う場合はもちろん、左右に位置がず
れて向かい合う場合のほか、背当て部の後ろ面が向かい
合う場合を含む)させるか、同一方向に横一列に隣接さ
せて並べるか、あるいは相互に直交する方向に配列する
かして直接(連結部材を介在させずに)又は連結部材を
介して一体に連結したことを特徴としている。
【0006】上記の構成を有する本発明のユニット組椅
子によれば、一ユニット(一単位)の椅子が腰掛け本体
とこれの両側に一本ずつの合計二本の脚部との少なくと
も三点から構成され、部品点数が極めて少ない。しか
も、それらの部品(部材)は、請求項7記載のように全
て断面正方形の四角柱(角材)から長さだけを変えるこ
とで形成することもできる。また、腰掛け本体の両側に
一本ずつの脚部(合計二本の脚部)では椅子は自立しな
いが、複数組(複数ユニット)が組み合わされて一体に
連結されることによって、最小限の本数の脚部にてしっ
かりと自立する。さらに、腰掛け本体は、水平な腰掛け
座の後端に背当て部を備えているから、座りやすく、か
つ長時間座っても疲れにくい。とくに背当て部を後方へ
傾斜させて設ければ、座り心地が一層良好になる。
【0007】請求項2に記載のように、前記各ユニット
椅子が前記背当て部の両側から前方へ水平に延設される
一対の肘掛け板を備え、各肘掛け板によって前記脚部の
上端を支持させることができる。
【0008】請求項2記載のユニット組椅子によれば、
部品点数は増えるが、両側に肘掛け板を備えているの
で、長時間座っても一層疲れにくくなるうえに、肘掛け
板を簡易テーブルとして使用することもできるので、非
常に便利である。
【0009】請求項3に記載のように、腰掛け本体の両
側に一本ずつの脚部を相互に逆方向に傾斜させて備えた
前記ユニット椅子を、縦向きに対向させるとともに横方
向に位置をずらせたうえ、一方の前記肘掛け板同士を突
き合わせたような共通の長尺な肘掛け板からなる連結部
材によって二脚の前記ユニット椅子を相互に一体に連結
することができる。
【0010】請求項3記載のユニット組椅子によれば、
図1に示すように、二脚の椅子が向かい合い、かつ肘掛
け板を延長したような連結部材で一体に連結されている
から、二人が向かい合う椅子に座って長尺な肘掛け板
(連結部材)をテーブルとして使用することができ、わ
ざわざテーブルを設ける必要もない。そして、全体とし
て四本の脚部によりしっかりと自立できるので、屋外や
屋内のいずれにおいても椅子を自立させるために脚部を
地面や床などの接地面に固定する必要がない。また、脚
部は自立に最小限必要な四本だけであるから、構造が簡
単なうえに足下に大きな空間部ができて、デザイン上も
非常にすっきりした組椅子になる。
【0011】請求項4に記載のように、前記ユニット組
椅子を木材で形成するとともに、前記長尺な肘掛け板か
らなる連結部材の裏面に同連結部材と同一形状の厚い鉄
板を積層することが好ましい。
【0012】請求項4記載のユニット組椅子によれば、
全体が木材で形成されることから、デザイン的に柔和な
雰囲気を与え、また座り心地も良好である。しかも、連
結部材としての長尺な肘掛け板が厚い鉄板で補強されて
いるから、屋外で使用する場合に日光が当たっても反り
が発生せず、全体的な強度も十分にあって耐久性に富
み、たとえば椅子を移動しても長尺の肘掛け板が途中か
ら折れたり破損したりすることがなく、長期間にわたり
安定して使用できる。
【0013】請求項5に記載のように、腰掛け本体の両
側に脚部の一本ずつを相互に逆方向に傾斜させて備え、
(同一方向に)横一列に隣接させて並べた三脚の前記ユ
ニット椅子のうち、両側のユニット椅子は肘掛け板を備
えた椅子とし、これらのユニット椅子間に肘掛け板なし
のユニット椅子をその両側の脚部の向きを隣接するユニ
ット椅子の脚部の向きと一致させて隣接する脚部同士を
接合することにより三脚のユニット椅子を一体に連結す
ることができる。
【0014】請求項5記載のユニット組椅子によれば、
同じ方向を向いて三人が腰掛ける椅子が構成され、脚部
は三人掛けにもかかわらず自立に最小限必要な四本であ
るから、足下には非常に大きな空間部ができて、デザイ
ン上も非常にすっきりしている。また、各ユニット椅子
の間には肘掛け板があって肘を掛けることができ、長時
間座っても楽なうえに、肘掛け板を簡易テーブルとして
使用することもでき、便利である。
【0015】請求項6に記載のように、前記各ユニット
椅子は、両側の脚部の接地面に対する傾斜角を60°
に、(水平な)腰掛け座に対する背当て部の(後方へ
の)傾斜角を120°にそれぞれ設定することができ
る。
【0016】請求項6記載のユニット組椅子によると、
側方から見たときに、逆方向に傾斜する脚部同士、脚部
と腰掛け座、脚部と背当て部、あるいは脚部と背当て部
と肘掛け板がそれぞれ60°で交差する正三角形をなし
たり、相互に平行になったりして規則正しくかつ安定感
のある配列となり、美しいレイアウトが達成される。
【0017】請求項7に記載のように、前記各ユニット
椅子は、腰掛け本体の腰掛け座および背当て部がそれぞ
れ一対の平行な断面正方形の角柱(角材)間をこれらに
直交する断面正方形の角柱(角材)にて長手方向に一定
の間隔をあけて連結した構造からなり、脚部も腰掛け本
体と共通の断面正方形の角柱(角材)からなることがで
きる。
【0018】請求項7記載のユニット組椅子によれば、
肘掛け板を除く全ての構成部材が断面正方形の角柱、つ
まり角材で構成され、長さの異なる数種の角材を準備す
ることによって組椅子を製作できる。このため、材料お
よび部品が統一され、コストダウンを図れるとともに、
各構成部材の形状が統一され、デザイン的にも非常に優
れている。なお、肘掛け板を備える場合には、その肘掛
け板の厚みを角材の1/2とするとともに幅をその整数
倍とすることで、全体的に寸法(比)が統一され、一層
優れたデザインとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るユニット組椅
子について実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の第1実施例に係るユニット
組椅子を示す正面図、図2は同側面図、図3は同平面
図、図4は同斜視図である。これらの図に示すように、
本例のユニット組椅子1は二脚のユニット椅子2からな
り、各ユニット椅子2は腰掛け本体3と脚部6と肘掛け
板7・8とから構成されている。また、腰掛け本体3は
水平な腰掛け座4と後方へ傾斜させた背当て部5とから
なり、背当て部5は腰掛け座4の後端に対し傾斜角α=
120°にて傾斜させて一体に設けられている。ユニッ
ト椅子2は全て木材で製作され、腰掛け座4、背当て部
5および脚部6は断面正方形の共通の角材からなる。腰
掛け本体3の両側縦枠4a・5aは、同一長さの2本の
角材を「へ」の字状に傾斜角α=120°にて傾斜させ
るが、一方の角材端にほぞ(図示せず)を形成し、他方
の角材端にほぞ穴(図示せず)を設けてほぞ穴にほぞを
嵌め込んで「へ」の字状に一体に接合されている。これ
らの角材を所定の間隔をあけて平行に並べ、角材と角材
との間に長さをそろえた複数本の別の角材(横桟)4b
・5bを一定の間隔をあけて組み合わせて一体に接合さ
れている。縦枠側の角材4a・5aにはほぞ穴(図示せ
ず)を設け、横桟側の角材4b・5bの両端にはほぞ
(図示せず)を形成し、ほぞをほぞ穴に嵌め込んで一体
に接合されている。なお、本例では、腰掛け座4は横桟
としての角材4bを五本、背当て部5は横桟としての角
材5bを四本、それぞれ一定間隔をあけて平行に備えて
いる。
【0021】脚部6は腰掛け座4の両側に一本ずつを、
それぞれ相互に逆方向になるように接地面に対し傾斜角
β=60°にて傾斜させて一体に接合されているが、一
方(左側)の脚部6Lは腰掛け座4の長さ(高さ)方向
のほぼ1/2の位置に、脚部6および腰掛け座4にそれ
ぞれ対応する「コ」の字形の切欠き溝(図示せず)を設
けて嵌め合わせて固定されている。また、他方(右側)
の脚部6Rは腰掛け座4の後端ぎりぎりに配置され、一
方の脚部6Lと同様に脚部6および腰掛け座4にそれぞ
れ対応する「コ」の字形の切欠き溝(図示せず)を設け
て嵌め合わせて固定されている。
【0022】肘掛け板7は角材の半分の厚みの板材を用
いて製作され、前端の幅が角材の幅の2倍で後端の幅が
角材の幅と等倍で、長さが腰掛け本体3の幅に等しく、
肘掛け板7の後部で幅が半分になるように傾斜させ、傾
斜部両端の角を落として丸みを施した形状からなる。肘
掛け板7の背当て部5に対する取付位置は、背当て部5
の高さ方向のほぼ1/2とし、肘掛け板7の前端と腰掛
け座4の前端とを結ぶ直線が脚部6Lの傾斜角βと等し
くなるようにしている。そして、背当て部5と肘掛け板
7にそれぞれ「コ」の字形の切欠き溝7cを設けて嵌め
合わせて固定されている。
【0023】一方、連結部材としての長尺の肘掛け板8
は、二枚の肘掛け板7・7を外端が突き合わせられるよ
うに相対向して配置し、肘掛け板7・7の前端間を所定
距離離間した状態でそれぞれ前方へ延長して平面より見
て略S字状に連結した形状からなる。このため、かなり
の長尺になることから、板材だけでは折損のおそれがあ
る。そこで、かなり厚みのある(厚さ数ミリメートル
の)鉄板8aを肘掛け板8の裏面に一体に接着し、補強
している。
【0024】上記した肘掛け板7・8には脚部6を支持
する役目も持たせるため、各肘掛け板7・8の脚部6の
上端面が当接する位置に正方形の切欠き(図示せず)を
設け、脚部6の上端部をその切欠きに嵌め込んでいる。
なお、肘掛け板8の場合には、裏面に鉄板8aを接合し
ているので、鉄板8aに正方形の切欠き(図示せず)を
設けて脚部6の上端部をその切欠きに嵌め込んでいる。
こうして、二脚のユニット椅子2・2は肘掛け板8によ
り一体に連結され、四本の脚部6により自立する。ま
た、ユニット組椅子1を側方から見たとき、両側のユニ
ット椅子2・2の左右の脚部6・6が大型の正三角形を
構成するとともに、肘掛け板7・8、背当て部5および
右の脚部6Rが中型の正三角形を、さらに腰掛け座4お
よび左右の脚部6R・6Lが小形の正三角形をそれぞれ
構成する。
【0025】以上のようにして本例のユニット組椅子1
が構成されるが、公園などの屋外に設置するため、ユニ
ット組椅子1の表面全体に塗装を施している。こうして
ユニット組椅子1が完成するが、このユニット組椅子1
は向かい合う両側のユニット椅子2にそれぞれ腰掛け
て、長尺の肘掛け板(連結部材)8を簡易テーブルおよ
び肘掛けとして使用することができる。また上記したと
おり、構造がシンプルで、三角形の空間部を組み合わせ
た形態を備えているので、外観が非常に美しく、屋外装
飾物としても機能する。
【0026】図5は本発明の第2実施例に係るユニット
組椅子を示す正面図、図6は同側面図、図7は同平面
図、図8は同斜視図である。これらの図に示すように、
本例のユニット組椅子1−2は横一列に並べた三脚のユ
ニット椅子2・2’・2からなり、左右のユニット椅子
2は腰掛け本体3と脚部6と肘掛け板7とから構成さ
れ、中間のユニット椅子2’は腰掛け本体3と脚部6と
から(つまり、肘掛け板7を省いて)構成されている。
また中間のユニット椅子2’は腰掛け本体4の両側に固
定される脚部6・6の向き(傾斜方向)が他の二脚のユ
ニット椅子2とは逆になっており、図3のように隣接す
る脚部6・6の向きが一致し、接着剤などを用いて一体
に接合され、結果的に三脚のユニット椅子2・2’・2
が一体に連結されている。中間のユニット椅子2’の脚
部6・6の上端は、左右のユニット椅子2の内側の肘掛
け板7に当接させ、ほぞとほぞ穴を介して一体に固定さ
れている。
【0027】さらに、本例では隣接する脚部6・6同士
を接合するのに加えて、隣接する背当て部5同士を、肘
掛け板7と同一形状の連結部材9により連結している。
すなわち、図5に示すように、背当て部5の上から3番
目の横桟5bと4番目の横桟5bとの間隙に、連結部材
9の幅広側をそれぞれ外側に向け、背当て部5と連結部
材9にそれぞれ「コ」の字形の切欠き溝9c(背当て部
5側は図示せず)を設けて嵌め合わせることにより、固
定している。その他の構成および脚部6や背当て部5の
傾斜角α・βなどは、上記した第1実施例のユニット組
椅子1と共通しているので、共通する部材については同
一の符号を用いて示し、説明を省略する。
【0028】以上のようにして本例のユニット組椅子1
−2が構成されるが、主に公園などの屋外に設置するた
め、ユニット組椅子1−2の表面全体に塗装を施してい
る。このユニット組椅子1−2は、三人が前方を向いて
各ユニット椅子2・2’に腰掛け、肘掛け板7を簡易テ
ーブルおよび肘掛けとして使用することができる。また
上記した第1実施例のユニット組椅子1と同様に、四本
の脚部6で自立するシンプルな構造であり、側方から見
て三角形の空間部を組み合わせた形態を備えているの
で、外観が非常に美しく、屋外装飾物としても機能す
る。
【0029】図9は本発明の第3実施例に係るユニット
組椅子を示す平面図、図10は同正面図である。これら
の図に示すように、本例のユニット組椅子1−3は四脚
のユニット椅子2”を一体に連結してなる。各ユニット
椅子2”は、腰掛け本体3の両側の脚部6を、それぞれ
背当て部5と平行になるように接地面に対して傾斜角β
=60°でそれぞれ同一方向に傾斜させているところ
が、上記した各実施例と相違する。そして四脚のユニッ
ト椅子2”を二脚ずつ対向させ、かつ上方より見て周方
向に90°間隔をあけ、つまり二脚ずつのユニット椅子
2”の組が直交するように配置されている。また各ユニ
ット椅子2”の腰掛け座4の両側の縦枠を構成する角材
4aをそれぞれ角材10aとして前方へ同一長さ延長
し、隣接する角材10a・10aを中心部で直角に交差
させて一体に連結している。こうして「略井桁」状の連
結部材10が構成され、四脚のユニット椅子2”が連結
部材10により一体に連結される。各ユニット椅子2”
は両側に肘掛け板7・7を備えるなど、脚部6の傾斜方
向が両側とも同一方向である点を除いて上記各実施例の
ユニット椅子2に共通している。
【0030】以上のようにしてユニット組椅子1−3が
構成されるが、本例のユニット組椅子1−3は各ユニッ
ト椅子2”に腰掛けることができ、四人が同時に腰掛け
られるほか、連結部材10を構成する合計八本の角材1
0a上にも腰掛けることができる。つまり、連結部材1
0を腰掛け座として使用できる。
【0031】上記に本発明のユニット組椅子について三
つの実施例を説明したが、本発明のユニット組椅子はた
とえば下記のように実施することができる。
【0032】 三脚に限らず、二脚あるいは四脚以上
のユニット椅子2・2’を横一列に並べて一体に連結す
る。
【0033】 上記第1実施例のユニット組椅子1の
連結部材8の長さを短くして対向する椅子の間隔を狭く
する。
【0034】 二脚以上のユニット椅子2を相互に逆
向きにして横一列に並べて一体に連結する。
【0035】 屋外用に限らず、ホテルやゴルフクラ
ブ場のロビーなどの室内用の椅子としても使用し、材質
も木材に限らず、アルミ合金や合成樹脂材で製作する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係るユニット組椅子には、次のような優れた効
果がある。
【0037】(1)請求項1記載のユニット組椅子は、
屋外や屋内の比較的広い場所に設置でき、彫刻物や美術
工芸品のような置物としての装飾的な機能も備え、椅子
としても使いやすく、腰掛ける人数に応じて何脚でも容
易に組み合わせられ、変化に富んだデザインが楽しめ
る。
【0038】また、一ユニットの椅子が腰掛け本体とこ
れの両側に一本ずつの合計二本の脚部との少なくとも三
点から構成され、部品点数が極めて少なく、腰掛け本体
の両側における一本ずつの脚部(合計二本の脚部)では
自立しないが、複数組(複数ユニット)を組み合わせて
一体に連結したことによって、最小限の本数の脚部で以
てしっかりと自立する。
【0039】さらに、腰掛け本体は、水平な腰掛け座の
後端に背当て部を備えているから、座りやすく、かつ長
時間座っても疲れにくい。
【0040】(2)請求項2記載のユニット組椅子で
は、部品点数は増えるが、両側に肘掛け板を備えている
ので、長時間座っても疲れにくくなるうえに、肘掛け板
を簡易テーブルとして使用することもできるので、非常
に便利である。
【0041】(3)請求項3記載のユニット組椅子は、
二脚の椅子が向かい合い、かつ肘掛け板を延長したよう
な連結部材で一体に連結されているから、二人が向かい
合う椅子に座って連結用の肘掛け板をテーブルとして使
用でき、別個にテーブルを設ける必要もない。
【0042】また、全体として四本の脚部によりしっか
りと自立できるので、屋外や屋内のいずれにおいても椅
子を自立させるために脚部を地面や床などの接地面に固
定する必要がない。
【0043】さらに、脚部は自立に最小限必要な四本だ
けであるから、足下に大きな空間部ができて、デザイン
上も非常にすっきりしている。
【0044】(4)請求項4記載のユニット組椅子で
は、全体が木材で形成されるので、デザイン的に柔和な
雰囲気を与え、また座り心地も良好である。しかも、長
尺の連結部材としての肘掛け板が厚い鉄板で補強されて
いるので、とくに屋外で使用する場合に日光が当たって
も反りが発生せず、全体的な強度も高くて丈夫であり、
椅子を移動する場合にも長尺の肘掛け板が途中から折れ
たり破損したりすることがなく、耐久性に富み、長期間
にわたり安定して使用できる。
【0045】(5)請求項5記載のユニット組椅子で
は、同じ方向を向いて三人が腰掛ける椅子が構成され、
脚部は三人掛けにもかかわらず自立に最小限必要な四本
であるから、構造が簡単で、足下には非常に大きな空間
部ができて、デザイン上もすっきりしている。
【0046】また、各ユニット椅子の間には肘掛け板が
あって肘を掛けることができ、長時間座っても楽なうえ
に、肘掛け板を簡易テーブルとして使用することもで
き、便利である。
【0047】(6)請求項6記載のユニット組椅子は、
側方から見たときに、逆方向に傾斜する脚部同士、脚部
と腰掛け座、脚部と背当て部、あるいは脚部と背当て部
と肘掛け板がそれぞれ60°で交差する正三角形をなし
たり、全体的に見て30°と60°の傾斜角からなり、
相互に平行になったりして規則正しくかつ安定感のある
配列となり、デザイン的にも非常に優れている。
【0048】(7)請求項7記載のユニット組椅子で
は、肘掛け板を除く全ての構成部材が断面正方形の角柱
(つまり角材)で構成され、長さだけの異なる数種の角
材を準備することによって組椅子を製作できるので、材
料および部品が統一され、コストダウンを図れるととも
に、各構成部材の形状が統一され、デザイン的にも非常
に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るユニット組椅子を示
す正面図である。
【図2】図1のユニット組椅子を示す側面図である。
【図3】図1のユニット組椅子を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るユニット組椅子を示
す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るユニット組椅子を示
す正面図である。
【図6】図5のユニット組椅子を示す側面図である。
【図7】図5のユニット組椅子を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るユニット組椅子を示
す斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例に係るユニット組椅子を示
す平面図である。
【図10】図9のユニット組椅子を示す正面図である。
【符号の説明】
1・1−2・1−3 ユニット組椅子 2・2’・2” ユニット椅子 3 腰掛け本体 4 腰掛け座 5 背当て部 6・6L・6R 脚部 7 肘掛け板 8 肘掛け板(連結部材) 8a鉄板 9・10 連結部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な腰掛け座の後端に背当て部を設け
    た腰掛け本体の両側に、一本ずつの脚部を同方向又は相
    互に逆方向に傾斜させて設けたユニット椅子を複数脚組
    み合わせて構成されるユニット組椅子であって、 前記各ユニット椅子を縦向きに対向させるか、同一方向
    に横一列に隣接させて並べるか、あるいは相互に直交す
    る方向に配列するかして直接又は連結部材を介して一体
    に連結したことを特徴とするユニット組椅子。
  2. 【請求項2】 前記各ユニット椅子が前記背当て部の両
    側から前方へ水平に延設される一対の肘掛け板を備え、
    各肘掛け板によって前記脚部の上端を支持させたことを
    特徴とする請求項1記載のユニット組椅子。
  3. 【請求項3】 腰掛け本体の両側に一本ずつの脚部を相
    互に逆方向に傾斜させて備えた前記ユニット椅子を、縦
    向きに対向させるとともに横方向に位置をずらせたう
    え、一方の前記肘掛け板同士を突き合わせたような共通
    の長尺な肘掛け板からなる連結部材によって二脚の前記
    ユニット椅子を相互に一体に連結したことを特徴とする
    請求項2記載のユニット組椅子。
  4. 【請求項4】 前記ユニット組椅子を木材で形成すると
    ともに、前記長尺な肘掛け板からなる連結部材の裏面に
    同連結部材と同一形状の厚い鉄板を積層したことを特徴
    とする請求項3記載のユニット組椅子。
  5. 【請求項5】 腰掛け本体の両側に脚部の一本ずつを相
    互に逆方向に傾斜させて備え、横一列に隣接させて並べ
    た三脚の前記ユニット椅子のうち、両側のユニット椅子
    は肘掛け板を備えた椅子とし、これらのユニット椅子間
    に肘掛け板なしのユニット椅子をその両側の脚部の向き
    を隣接するユニット椅子の脚部の向きと一致させて隣接
    する脚部同士を接合することにより三脚のユニット椅子
    を一体に連結したことを特徴とする請求項2記載のユニ
    ット組椅子。
  6. 【請求項6】 前記各ユニット椅子は、両側の脚部の接
    地面に対する傾斜角を60°に、腰掛け座に対する背当
    て部の傾斜角を120°にそれぞれ設定したことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載のユニット組椅
    子。
  7. 【請求項7】 前記各ユニット椅子は、腰掛け本体の腰
    掛け座および背当て部がそれぞれ一対の平行な断面正方
    形の角柱間をこれらに直交する断面正方形の角柱にて長
    手方向に一定の間隔をあけて連結した構造からなり、脚
    部も腰掛け本体と共通の断面正方形の角柱からなること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のユニット
    組椅子。
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KR20220161866A (ko) * 2021-05-31 2022-12-07 대구공공시설관리공단 띄워 앉기가 가능한 벤치

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