JP2003180362A - イネ科植物の選抜方法 - Google Patents

イネ科植物の選抜方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】イネ科植物の生育初期の段階で、個体の発芽性
を、安定、効率的、かつ、簡便に、選抜するために、イ
ネ科植物の発芽性に関与する遺伝子に対する遺伝子マー
カーを見出し、この遺伝子マーカーを用いる、高度の発
芽性を有するイネ科植物の選抜方法を提供すること。 【解決手段】イネに代表されるイネ科植物の高度の発芽
性を発現する遺伝子に連鎖する領域における遺伝子マー
カーを指標として、高度の発芽性を有するイネ科植物を
選抜する、イネ科植物の選抜方法を提供することによ
り、上記の課題を解決し得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の形質を有す
る植物の選抜方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】種子繁殖性の植物は、種子の発芽により
生長を開始する。特に、作物植物においては、種子を播
種する環境条件における発芽性が、栽培上、問題になる
場合がある。種子が播種される環境条件下において、個
体間にばらつきがなく、高率で斉一に、かつ、播種後、
早期のうちに発芽すること、更に、それに続く旺盛な初
期生育が認められる、高度の発芽性を有することが、作
物植物として理想的である。このような、高度の発芽性
を有する品種の育成を目的として、従来から、種子を湿
潤条件下で実際に発芽させて調査する、発芽力検定が行
われていた。また、作物の栽培にあたっては、種子の播
種される環境条件が、その作物植物にとって好ましくな
い場合、例えば、高温、低温、高塩濃度のような、環境
ストレス下においても、なお、発芽、生長することが要
求される場合がある。そのため、播種の環境ストレス下
における、高度の発芽性を有する作物植物を作出するた
めの品種改良が試みられている。
【0003】具体的な例としては、寒冷地において、イ
ネの直播栽培を行う場合の、イネの発芽性の改良が挙げ
られる。熱帯に起源を有するイネの発芽の最適温度は、
約30℃である。長年の品種育成により、現在では、冷
涼な気候の高緯度地方においても、イネの栽培が行われ
ているが、この場合、苗代で育苗を行うことにより、播
種期に低温に晒されることを、可能な限り回避すること
が必要である。このような苗代による栽培は、直播栽培
に比べると手間がかかり、作付け密度も、直播に比べる
と粗にならざるを得ず、イネの収率にも限界がある。直
播を可能にするためには、高度の発芽性を有する品種を
開発して、たとえ、発芽時に低温に晒されても、植物体
が生長し、その後も旺盛に発育する手段を提供すること
が必要となる。
【0004】イネの低温下での発芽性については、複数
の遺伝子が関与すること、また、発芽性に優れる系統
は、初期の生育性にも優れることが報告されている(佐
々木、(1974)、北海道立農試報告No.24:5
−37)。また、多くの遺伝資源から、低温下での発芽
性に優れるイネ品種のスクリーニングも行われている
(小高、安部(1988)、農業技術43(4):16
5−168)。現在、わが国では、高度の発芽性を有す
る母本から、栽培品種への導入が、鋭意すすめられつつ
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現在
行われている、種子の発芽力検定を行うには、種子を収
穫して、これを実際に発芽させることが必要である。よ
って、この発芽力検定においては、発芽力の評価と選抜
に多くの時間を要し、さらに、種子の発芽力は、植物の
生育条件、特に、種子の登熟環境に影響されるため、年
次間の誤差が生じ、正確な形質の評価を行うことが困難
な場合があった。また、高度の発芽性を有する品種を育
成するために行う発芽力試験では、種子の調製、発芽の
ための施設と発芽条件の設定、経時的な調査など、多大
な労力と時間を必要とする。
【0006】そのために、高度の発芽性を有する品種の
育成を行うに際して、多数の種子検体についても、それ
ぞれの発芽性を、安定的、効率的、かつ、簡便に選抜す
る手段の確立が望まれている。
【0007】近年、多くの作物植物において、遺伝子マ
ーカーを用いた遺伝子解析により、容易にゲノムの特定
領域の構造を調査することが可能となり、育種におけ
る、種々の形質の選抜を、目的形質遺伝子の近傍に位置
する遺伝子マーカーを用いることにより、行うことがで
きることが報告されている(特開2000−27917
0号公報、特開平11−89583号公報、特開平10
−127290号公報、特開平10−84965号公報
等)。
【0008】本発明の目的は、イネ科植物の生育初期の
段階で、個体の発芽性を、安定、効率的、かつ、簡便
に、選抜するために、イネ科植物の発芽性に関与する遺
伝子に対する遺伝子マーカーを見出し、この遺伝子マー
カーを用いる、高度の発芽性を有するイネ科植物の選抜
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために、高度の発芽性を有するイネ科植物の
選抜を可能とする、遺伝子マーカーについての検討を行
った。その結果、イネ科植物の高度の発芽性を発現する
遺伝子に連鎖する領域における遺伝子マーカーを指標と
することにより、高度の発芽性を有するイネ科植物を選
抜することが可能であることを見出し、本発明を完成し
た。
【0010】すなわち、本発明は、イネ科植物の高度の
発芽性を発現する遺伝子(以下、発芽性遺伝子ともい
う)に連鎖する領域における遺伝子マーカーを指標とし
て、高度の発芽性を有するイネ科植物を選抜する、イネ
科植物の選抜方法(以下、本選抜方法ともいう)を提供
する発明である。
【0011】本発明における、「高度の発芽性」とは、
少なくとも、発芽から、生長初期における生長の程度
が、その植物の標準的な生長の程度よりも高度であるこ
とを意味する。また、ここで「高度」とは、生長のスピ
ードが速いこと、通常では、発芽から生長初期の生長が
抑制されるストレス環境においても、そのストレスに対
して抵抗性を示し、生長を行うこと等を意味する。「ス
トレス環境」とは、通常、植物の生長を妨げるストレス
が存在する環境であれば、特に限定されず、例えば、低
温、高温、過度の高湿度、乾燥、高い塩濃度等が挙げら
れる。
【0012】「イネ科植物」としては、イネ、オオム
ギ、パンコムギ、タルホコムギ、マカロニコムギ、ライ
ムギ、トウモロコシ等の穀物植物を好適な対象として挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0013】本発明において用いる、cM(センチモル
ガン)とは、乗換え率の単位(交差単位)であり、同一
染色体上の遺伝子間の遺伝的距離を表す単位である。1
cMは、2つの遺伝子間に1%の頻度で交差が起こる場
合の両遺伝子間の距離を示し、1マップ単位(map unit)
と等しい。よって、この数値が小さいほど、遺伝子の乗
換えが起こる頻度が小さく、一般的には、2つの遺伝子
の染色体上の距離が近いこと、すなわち、2つの遺伝子
の連鎖が強いことを意味している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明は、未だ、本体が明らかとなっていない
「発芽性遺伝子」に連鎖する遺伝子マーカー、すなわ
ち、発芽性遺伝子に対応して何らかの変化を示すイネ科
植物の遺伝子のマーカーを見出して、この遺伝子マーカ
ーを指標として、高度の発芽性を形質として有するイネ
科植物を選抜する、植物の選抜方法である。
【0015】遺伝子マーカーは、発芽性遺伝子に対応す
る何らかの変化を、多型として検出することができる遺
伝子マーカーであることが好適である。例えば、特定の
制限酵素に対応する制限パターンの差異を指標として、
多型を検出可能な方法として、RFLP法により検出す
るRFLPマーカー[Botstein,D,et al.,(1980)AM.J.Hu
m.Genet.32:314-331] 、AFLP法により検出するAF
LPマーカー[Zabeau,M.and P.Vos(1993)European Pate
nt Apprication,EP0534858) 、RLGS法により検出す
るRLGSマーカー[Hatada,I. et al.,(1991)Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA88:9523-9527]等が例示可能である。特
に、イネにおいては、多数のRFLPマーカーが見出さ
れ[Harushima,Y. et al.,(1998)Genetics 148:479-49
4]、RFLP法が、一般的な方法として挙げられる。
【0016】また、多型の存在する遺伝子領域を、PC
R法等の遺伝子領域を増幅させて、得られた遺伝子増幅
産物の塩基長の差異で、多型による遺伝子型の異同を検
出可能な方法も用いることができる。特に、遺伝子増幅
産物による検出を行う場合には、多型頻度が高い、SS
R(Simple sequence repeats) 領域[Powell,W.et al.,
(1996) Trends Plant Sci 1:215-222、McCouch,SR.et a
l.,(1997)Plant Mol Biol 35:89-99]を、本発明で用い
る遺伝子マーカーを選択する場合の指標とすることが好
適である。SSR領域は、既存のソフトウエアで検索を
行うことができる〔例えば、「SSRIT」(http://ar
s-genome.cornell.edu/cgi-bin/rice/ssrtool.pl)
等〕。
【0017】本選抜方法における、発芽性遺伝子と連鎖
する遺伝子マーカーは、可能な限り、発芽性遺伝子との
遺伝的距離が近いことが、発芽性遺伝子との連鎖の信頼
性が高く好適である。具体的には、発芽性遺伝子と20
cM以内の領域が好適であり、特に好適には、同11.
2cM以内、極めて好適には、同7.9cM以内の領域
である。
【0018】イネ科植物が、イネである場合、上記の2
0cM以内の遺伝子領域としては、AP000615、
AC097627、AC098695、AC09973
9、AC098693、AC099399等(イネゲノ
ム研究プログラムhttp://rgp.dna.affrc.go.jp、CCW
イネゲノム研究コンソーシアムhttp://www.genome.clem
son.edu/projects/rice/ccw/等)を挙げることができ
る。
【0019】上述した遺伝子領域内で、イネ科植物の表
現型として、高度の発芽性が認められるか否かを指標と
して、多型の有無を検討することにより、目的とする遺
伝子マーカーを見出すことができる。
【0020】例えば、イネ科植物が、イネである場合、
本発明において用いられ得る、RFLPマーカーとして
は、例えば、C814b、S1473、R1713、S
1554、C1153、C721、C567、S171
4、R1468A、C725等(イネゲノム研究http:/
/rgp.dna.affrc.go.jp)が挙げられ、中でも、C814
bが好適である。
【0021】また、例えば、上記の遺伝子領域AP00
0615内の増幅遺伝子マーカーを1種または2種以
上、本選抜方法で用いる場合、その中の少なくとも1種
を、配列番号1で表される塩基配列のSSR配列を含む
遺伝子領域を増幅遺伝子マーカーとすることが好適であ
る。このSSR配列を含む遺伝子領域は、イネにおける
高度の発芽性の形質の有無に応じて、塩基長が変化する
ことが認められており(実施例参照)、非常に好適な増
幅遺伝子マーカーである。
【0022】特定の遺伝子領域を、PCR法等の遺伝子
増幅法で増幅させて、増幅遺伝子マーカーとする場合、
増幅を行う鋳型遺伝子の5’末端と3’末端に対して、
実質的に相補的な、遺伝子増幅反応を行うための遺伝子
増幅用プライマーが必要である。かかる遺伝子増幅用プ
ライマーの選択は、目的とする遺伝子領域を、遺伝子増
幅反応で増幅可能なものである限り、特に限定されず、
PCR法等の遺伝子増幅反応を、一般的に行う際におけ
る、プライマー選択基準に基づき選択することができ
る。
【0023】例えば、配列番号1で表される塩基配列の
SSR配列を含む遺伝子領域を増幅遺伝子マーカーとす
る場合には、センスプライマーとして、1種または2種
以上の配列番号2で表されるヌクレオチド鎖の塩基配列
から選ばれる、連続した15〜30塩基のヌクレオチド
鎖を5’末端側に含み、かつ、全体の塩基長が、15〜
50塩基のヌクレオチド鎖とすることが好適な態様とし
て挙げることができる。また、アンチセンスプライマー
としては、1種または2種以上の配列番号3で表される
ヌクレオチド鎖の塩基配列から選ばれる、連続した15
〜30塩基のヌクレオチド鎖を3’末端側に含み、か
つ、全体の塩基長が、15〜30塩基のヌクレオチド
鎖、からなる群から選ばれる、1種または2種以上のヌ
クレオチド鎖とすることを好適な態様として挙げること
ができる。
【0024】配列番号1と配列番号2で表されるヌクレ
オチド鎖は、共に、報告されているイネの遺伝子の塩基
配列に対して相補的な配列のヌクレオチド鎖であり、後
述する実施例に示すように、これらのヌクレオチド鎖
を、遺伝子増幅反応のセンスプライマーとアンチセンス
プライマーとして用いることが好適である。しかしなが
ら、例えば、これら連続する30塩基全体を用いなくて
も、少なくとも、これらの配列のうち、少なくとも、連
続する15塩基が、鋳型遺伝子における遺伝子増幅反応
の開始点において相補的であれば、プライマーの全ての
部分が鋳型遺伝子と、完全に相補的である必要はない
(センスプライマーであれば、5’末端側15塩基以上
が配列番号1の配列と一致し、アンチセンスプライマー
であれば3’末端側15塩基以上が配列番号2の配列と
一致することが好適である)。また、このような条件を
満たす、遺伝子増幅用プライマーの全塩基長は、50塩
基以下程度であることが、一般的である。
【0025】このように、配列番号1にかかわるセンス
プライマーと、配列番号2にかかわるアンチセンスプラ
イマーを用いて、遺伝子増幅を行うことにより、被験イ
ネの発芽性遺伝子に応じて、異なる塩基長を与える増幅
遺伝子マーカーが得られる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。ただし、
この実施例の記載により、本発明の技術的範囲が限定さ
れるものではない。 〔実施例1〕 RFLP分析 寒冷に対する高度の発芽性が認められる品種のイネ(It
alica Livorno)と、寒冷に対する通常の発芽性が認めら
れる品種のイネ(はやまさり)の緑葉から、CTAB法
により、DNAを抽出した。ここで行ったCTAB法
は、マーレイ・トンプソン法[Murray,H.G. and Thompso
n,W.F.(1980)Nucleic.Acid Res.8:4321-4325) の改変法
であり、各々の緑葉の凍結組織をホモジネートして、こ
れから、DNAを抽出した。
【0027】得られたDNAを用いて、RFLP分析を
行った。このRFLP分析に用いられた、RFLPマー
カーは、イネゲノムプログラムにより開発されたもので
ある[Harushima,Yら(1998)Genetics 148-494] 。
【0028】また、RFLP分析の手法は、常法[Kurat
a,N.et al.,(1994)Nature Genet.8:365-372]に従って行
った。すなわち、DNAは、8種類の制限酵素(BamHI
,BglII ,EcoRV ,HindIII ,ApaI,DraI,EcoRI ,K
pnI)で消化し、消化したDNAを、0.6%のアガロ
ースゲルを用いて電気泳動を行い、ナイロンメンブレン
(ロシュ社製)へ、サザンブロッティングを行った。サ
ザンハイブリダイゼーションおよび検出は、ECLシス
テム(アマシャムファルマシアバイオテク社製)により
行った。
【0029】およそ、1000種類のRFLPマーカー
を解析したところ、約100種類のRFLPマーカー
で、上記の2品種間における、多型が認められた。これ
らの約100種類の、多型が認められたRFLPマーカ
ーと、発芽性遺伝子との遺伝的連鎖関係を明らかとする
遺伝解析を、以下のように行った。
【0030】まず、低温に対する高度の発芽性を有する
イネ品種である「Italica Livorno」と、通常の発芽性
が認められているイネ品種である「はやまさり」との交
雑F1に、「はやまさり」を戻し交配した、BC1F1
世代から、単粒系統法により、組換え自殖系統BC1F
5世代を作出した。
【0031】この組換え自殖系統BC1F5世代の発芽
性の評価は、従来から行われている種子を用いる発芽力
検定(低温下)により行った。すなわち、発芽力検定
を、温度条件を15℃として行い、その発芽率により、
各系統の発芽性を評価した。
【0032】また、各系統の緑葉から、上述した条件
で、DNAを抽出して、これについて、RFLP分析を
行った。RFLPマーカーとしては、上述の多型を示し
た100種類のマーカーを用いた。RFLPマーカーの
遺伝子型と発芽率の連鎖関係を解析したところ、RFL
PマーカーC814b[Harushima,Yら(1998)Genetics 1
48-494] が発芽性遺伝子に連鎖していることが明らかと
なった。第1表と第1図に、RFLPマーカーを用いた
RFLP分析の結果と、低温条件下における発芽性につ
いての関係を示した(第1図において、黒棒は、Italic
a Livorno の系統数を表し、白棒は、はやまさりの系統
数を表す)。
【0033】
【表1】 第 1 表 ─────────────────────────────────── C814b遺伝子型と系統数 ───────────────────────── 発芽率(%) 「はやまさり」型 「Italica Livorno 」型 ─────────────────────────────────── 0 6 1 10 27 2 20 20 4 30 13 5 40 10 7 50 6 4 60 1 5 70 2 4 80 2 0 90 0 2 100 0 0 ─────────────────────────────────── 第1表と第1図により、RFLPマーカーC814bに
よる遺伝子型分析のパターンが、「Italica Livorno 」
の場合には、低温における高度の発芽性が認められ、同
「はやまさり」の場合には、通常の発芽性が認められ
た。
【0034】この結果、RFLPマーカーC814b
は、発芽性遺伝子と強く連鎖しており、高度の発芽性を
有するイネを選択するためのRFLPマーカーとして好
適であることが判明した。
【0035】RFLPマーカーC814bは、イネの第
3染色体の11.2に位置するRFLPマーカーであ
る。連鎖解析の結果、発芽性遺伝子は、このC814b
近傍から短腕末端部に存在することが示された。すなわ
ち、C814bと発芽性遺伝子は、11.2cM以内の
連鎖関係にあることが明らかとなった。
【0036】〔実施例2〕 PCRマーカーによる分析 (1)イネゲノム研究プログラムの公開データー(htt
p://rgp.dna.affrc.go.jp)を用いて、上記実施例1に
おいて、発芽性遺伝子と連鎖していることが判明した、
RFLPマーカーC814bの座乗する染色体領域近傍
の塩基配列である、AP000615の情報を得た。こ
の塩基配列における、SSR配列〔イネにおいて、多型
を得やすい繰り返し配列であることが知られている:Mc
Couch,SR.et al.,(1997)Plant.Mol.Biol.35:89-99 〕
を、SSR検索ソフトウエア「SSRIT」(http://ar
s-genome.cornell.edu/cgi-bin/rice/ssrtool.pl) を用
いて、配列番号1に示すSSR配列〔(TA)21(T
G)12〕の情報を得た。次いで、この配列番号1記載
のSSR配列近傍の、イネ遺伝子における塩基配列を基
に、このSSR近傍領域を、PCR法により増幅可能な
PCRプライマーを、コンピューターソフトウエア「Ol
igo4.04 」(National Bioscience社製)を用いて設計
し、下記の塩基配列のオリゴヌクレオチド(配列番号
2,3)を、DNAシンセサイザー(System plus :ベ
ックマン社製)で合成した〔アール・エル・レンジャー
等の方法(R.T.Letsinger,W.B.Lursford,J.Am.Chem.Soci
ety.98,3655)に従う〕。
【0037】センスプライマー:AGCCAGGTAT
GTCATAAATGATAATAACAA(配列番号
2) アンチセンスプライマー:AATCAGAATCTAC
ACTATAAATGGCCGAAG(配列番号3)
【0038】これらのPCRプライマーを、実施例1に
記載した要領で、被験イネの緑葉から抽出したDNAを
鋳型として、PCR反応を行い、配列番号1で示すSS
R配列近傍の遺伝子増幅産物を調製して、被験イネ毎の
この遺伝子増幅産物の塩基長の差異を検出することによ
り、この増幅遺伝子マーカーが、発芽性遺伝子に連鎖し
た遺伝子であるか否かを検討した。本例において、PC
R反応は、ウイリアムズ(Williams)らの方法に従い、反
応混液を調製し、ジーン・アンプPCR9700(パー
キンエルマー社製)とiサイクラー(バイオラッド社
製)を用いて、DNAの増幅を行った[Theor.Apple.Gen
et.82,489-498(1990)]。このPCR反応より得られたD
NA増幅産物の検出は、PCR反応が終了した反応液
に、泳動用色素液を添加し、電気泳動装置(フォーラッ
クサブマリン電気泳動装置:日本エイドー社製)を用
い、180Vで、約90分間通電し、泳動終了後、0.
5μg/mlエチジウムブロマイド溶液に、20分間浸漬す
ることにより行った。なお、泳動用バッファーとして
は、TBEバッファーを用い、ゲルは、1.5または2
%(W/V)アガロース(シグマ社製:タイプI)を、
TBEバッファーに溶解して調製した。写真撮影は、上
述のエチジウムブロマイドで染色したゲルを、軽く水洗
し、透過型紫外線照明装置の上に置き、紫外線を照射し
て撮影した。その結果を、第2図に示す(レーン1:は
やまさりのDNA増幅産物のバンド、レーン2:Italic
a Livorno のDNA増幅産物のバンド、M:分子マーカ
ー(Φ×174-HaeIII ))。
【0039】第2図により、寒冷に対する高度の発芽性
を有する、Italica Livorno のDNA増幅産物のバンド
は、約750bp、通常の発芽性を有する、はやまさりの
DNA増幅産物のバンドは、約720bpであり、両DN
A増幅産物の塩基長は、明らかに異なっており、電気泳
動像において、明確な識別が可能であることがわかっ
た。
【0040】(2)次に、実施例1において行った、組
換え自殖系統BC1F5世代の発芽性の評価を、低温下
(15℃)で行い、この発芽性の評価結果と、上述のP
CRプライマー(配列番号2,3)を用いて、各々の系
統の緑葉から抽出したDNAの遺伝子増幅反応を、上記
(1)に準じて行い、遺伝子型を明らかにし(第3図:
レーン1:はやまさりのDNA増幅産物のバンド、レー
ン2:Italica Livorno のDNA増幅産物のバンド、レ
ーン3〜12:組換え自殖系統のDNA増幅産物のバン
ド、M:分子マーカー(Φ×174-HaeIII ))、得ら
れたDNA増幅産物(増幅遺伝子マーカー)の塩基長
と、発芽性の連鎖関係を検討した。その結果を、第2表
と第4図に示す(第4図において、黒棒は、Italica Li
vorno の系統数を表し、白棒は、はやまさりの系統数を
表す)。
【0041】
【表2】 第 2 表 ─────────────────────────────────── 増幅遺伝子マーカーの遺伝子型と系統数 ───────────────────────── 発芽率(%) 「はやまさり」型 「Italica Livorno 」型 ─────────────────────────────────── 0 6 1 10 28 1 20 19 4 30 15 3 40 10 7 50 6 4 60 0 6 70 2 4 80 2 0 90 0 2 100 0 0 ─────────────────────────────────── この結果、Italica Livorno 型の増幅断片を示す系統
の平均発芽率は、42.8%であるのに対し、はやまさ
り型の増幅断片を示す系統の平均発芽率は、20.6%
であり、約2倍の明らかな差異が認められた。発芽率
が50%を超える、高度の寒冷に対する発芽性を示す系
統は、組換え自殖系統において13.1%(122系統
中16系統)存在したが、その16系統のうちの75%
は、Italica Livorno 型の増幅断片を示した。
【0042】この結果により、配列番号2,3で表され
る塩基配列の遺伝子増幅用プライマーによって得られる
増幅遺伝子マーカーは、高度の寒冷に対する発芽性を有
するイネの系統を選抜するマーカーとなり得ることが示
唆された。
【0043】AP000615は、RFLPマーカーS
1554を含む領域であることが知られており、このS
1554は、イネの第3染色体の7.9に位置するRF
LPマーカーである。つまり、ここで用いた増幅遺伝子
マーカーと発芽性遺伝子とは、7.9cM以内の連鎖関
係にあることが明らかとなった。
【0044】(3)この増幅遺伝子マーカーによる、高
度の発芽性を有するイネの選抜の汎用性を検討するため
に、他品種のイネ(全て、寒冷に対する発芽性は、通常
程度であることが認められている:きたいぶき,きらら
397,ほしのゆめ,彩,農林20号,キタアケ)につ
いて、上記(1)(2)と同様の、配列番号2,3で表
される塩基配列の遺伝子増幅用プライマーを用いて、P
CR法を行うことにより得た、遺伝子増幅産物の塩基長
を検討した。その結果(電気泳動像)を、第5図に示す
(レーン1:Italica Livorno ,レーン2:はやまさ
り,レーン3:きたいぶき,レーン4:きらら397,
レーン5:ほしのゆめ,レーン6:彩,レーン7:農林
20号,レーン8:キタアケ,M:分子マーカー(Φ×
174-HaeIII ))。第5図において、被験系統の増幅
遺伝子マーカーの塩基長は同一ではなかったが、通常の
寒冷に対する発芽性の系統に由来する、いずれのマーカ
ーも、高度の寒冷に対する発芽性が認められているItal
ica Livorno の増幅遺伝子マーカーの塩基長とは異なっ
ていた。
【0045】このことにより、配列番号2,3で表され
る塩基配列の遺伝子増幅用プライマーによって、遺伝子
増幅産物として得られる増幅遺伝子マーカーは、高度の
寒冷に対する発芽性を有するイネの系統を選抜するマー
カーとなり得ることが明らかとなった。
【0046】
【発明の効果】本発明により、イネ科植物の生育初期の
段階で、個体の発芽性を、安定、効率的、かつ、簡便
に、選抜するために、イネ科植物の発芽性に関与する遺
伝子に対する遺伝子マーカーが見出され、この遺伝子マ
ーカーを用いる、高度の発芽性を有するイネ科植物の選
抜方法が提供される。
【0047】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Hokkaido Green-Bio Institute National Institute of Agrobiological Sciences <120> Method of Screening Plants belonging to Poaceae(Gramineae) <130> PHO7 <140> <141> <160> 3 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 66 <212> DNA <213> Oryza sp. <400> 1 tatatatata tatatatata tatatatata tatatatata tatgtgtgtg tgtgtgtgtg 60 tgtgtg 66 <210> 2 <211> 30 <212> DNA <213> Oryza sp. <400> 2 agccaggtat gtcataaatg ataataacaa 30 <210> 3 <211> 30 <212> DNA <213> Oryza sp. <400> 3 aatcagaatc tacactataa atggccgaag 30
【図面の簡単な説明】
【図1】RFLPマーカーを用いたRFLP分析の結果
と、低温条件下における発芽性についての関係を示した
グラフを表した図面である。
【図2】はやまさりと、Italica Livorno の、本発明に
かかわる遺伝子増幅産物の塩基長を比較した電気泳動像
を示す図面である。
【図3】組換え自殖系統の、本発明にかかわる遺伝子増
幅産物の塩基長を比較した電気泳動像を示す図面であ
る。
【図4】増幅遺伝子マーカーの塩基長と、低温条件下に
おける発芽性との関係を示したグラフを表した図面であ
る。
【図5】複数の品種のイネについての、本発明にかかわ
る遺伝子増幅産物の塩基長を比較した電気泳動像を示す
図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野 賢治 北海道夕張郡長沼町東5線北15番地 株式 会社北海道グリーンバイオ研究所内 (72)発明者 佐藤 毅 北海道夕張郡長沼町東5線北15番地 株式 会社北海道グリーンバイオ研究所内 Fターム(参考) 2B030 AB03 CA06 CA14 4B024 AA08 CA01 CA04 DA01 EA04 FA10 GA11 HA14 4B063 QA18 QQ04 QQ42 QR62 QS25 QX01 QX04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イネ科植物の高度の発芽性を発現する遺伝
    子に連鎖する領域における遺伝子マーカーを指標とし
    て、高度の発芽性を有するイネ科植物を選抜する、イネ
    科植物の選抜方法。
  2. 【請求項2】指標となる遺伝子マーカーが存在する、イ
    ネ科植物の高度の発芽性を発現する遺伝子に連鎖する領
    域が、この遺伝子から、20cM(センチモルガン)以
    内の領域である、請求項1記載のイネ科植物の選抜方
    法。
  3. 【請求項3】遺伝子マーカーが、RFLPマーカーおよ
    び/または増幅遺伝子マーカーである、請求項1または
    2記載のイネ科植物の選抜方法。
  4. 【請求項4】イネ科植物が、イネである、請求項1〜3
    のいずれかの請求項記載のイネ科植物の選抜方法。
  5. 【請求項5】遺伝子マーカーとして、少なくも1種類の
    増幅遺伝子マーカーを用いる場合の増幅遺伝子マーカー
    が、イネにおける遺伝子領域AP000615内の増幅
    遺伝子マーカーである、請求項4記載のイネ科植物の選
    抜方法。
  6. 【請求項6】イネにおける遺伝子領域AP000615
    内の増幅遺伝子マーカーが、配列番号1で表されるSS
    R配列を含む増幅遺伝子マーカーである、請求項5記載
    イネ科植物の選抜方法。
  7. 【請求項7】配列番号1で表されるSSR配列を含む遺
    伝子領域の遺伝子増幅産物を得るためのセンスプライマ
    ーが、配列番号2で表されるヌクレオチド鎖の塩基配列
    から選ばれる、連続した15〜30塩基のヌクレオチド
    鎖を5’末端側に含み、かつ、全体の塩基長が、15〜
    50塩基のヌクレオチド鎖であり、同アンチセンスプラ
    イマーが、配列番号3で表されるヌクレオチド鎖の塩基
    配列から選ばれる、連続した15〜30塩基のヌクレオ
    チド鎖を3’末端側に含み、かつ、全体の塩基長が、1
    5〜50塩基のヌクレオチド鎖である、請求項6記載の
    イネ科植物の選抜方法。
  8. 【請求項8】配列番号1で表されるSSR配列を含む遺
    伝子領域の遺伝子増幅産物を得るためのセンスプライマ
    ーが、配列番号2で表されるヌクレオチド鎖であり、同
    アンチセンスプライマーが、配列番号3で表されるヌク
    レオチド鎖である、請求項6記載のイネ科植物の選抜方
    法。
  9. 【請求項9】高度の発芽性が、寒冷に対する高度の発芽
    性である、請求項1〜8のいずれかの請求項記載の植物
    の選抜方法。
  10. 【請求項10】1種または2種以上の配列番号2で表
    されるヌクレオチド鎖の塩基配列から選ばれる、連続し
    た15〜30塩基のヌクレオチド鎖を5’末端側に含
    み、かつ、全体の塩基長が、15〜50塩基のヌクレオ
    チド鎖、および、 1種または2種以上の配列番号3で表されるヌクレオ
    チド鎖の塩基配列から選ばれる、連続した15〜30塩
    基のヌクレオチド鎖を3’末端側に含み、かつ、全体の
    塩基長が、15〜30塩基のヌクレオチド鎖、からなる
    群から選ばれる、1種または2種以上のヌクレオチド
    鎖。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109652577A (zh) * 2016-02-04 2019-04-19 山东省农业科学院生物技术研究中心 与水稻高杆qtl紧密连锁的ssr分子标记l08与应用

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