JP2003179972A - 移動通信システム並びに同移動通信システムに使用される移動端末及び記憶媒体 - Google Patents

移動通信システム並びに同移動通信システムに使用される移動端末及び記憶媒体

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JP2003179972A
JP2003179972A JP2002233900A JP2002233900A JP2003179972A JP 2003179972 A JP2003179972 A JP 2003179972A JP 2002233900 A JP2002233900 A JP 2002233900A JP 2002233900 A JP2002233900 A JP 2002233900A JP 2003179972 A JP2003179972 A JP 2003179972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザにとって必要な(必要と予測される)
情報またはサービスを、ユーザの行動に応じて自動的に
ある程度移動端末に保持させてゆくことで、常時、情報
センタとの通信を確立しなくとも、所望の位置情報に関
連した情報またはサービスを利用できるようにする。 【解決手段】 移動端末1Jに、ユーザの行動検出手段
13Jでの行動検出結果に基づいて、必要と予測される
位置情報に関連した情報またはサービスを情報センタに
要求し、その要求に応じて情報センタから送られてくる
位置情報に関連した情報またはサービスを端末側蓄積手
段11Jに蓄積させるプリフェッチ手段15Jをそな
え、このプリフェッチ手段15Jが、上記の行動検出手
段13Jでの行動検出結果に応じて、必要と予測される
位置情報に関連した情報またはサービスの要求順序を変
更しうるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動端末の位置情
報から地図情報を提供しうる移動通信システム並びに同
移動通信システムに使用される移動端末及び記憶媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、移動体の位置情報からその移
動体に地図情報を提供する移動通信システムとしては、
カー・ナビゲーション・システムが一般に良く知られて
いる。このカー・ナビゲーション・システムは、周知の
ように、GPS(Global Positioning System) を利用し
たものが一般的であり、自己(この場合は、自動車)の
現在位置情報(座標:緯度・経度)を検出し、その位置
情報に対応する地図情報を自動車内に装備されている地
図データベースから取り出すことによって、該当する地
図情報を自己の現在位置と併せてディスプレイなどに表
示できるようになっている。
【0003】しかしながら、このような一般的なカー・
ナビゲーション・システムでは、地図データベース(一
般的にはCD−ROMなどにより提供される)をそれぞ
れサービスを利用する自動車内に装備して、ユーザ側で
管理しなければならないので、例えば、現在位置を含む
エリアが変わる毎に地図データベース(CD−ROM)
を取り替えなければならないなど、ユーザにとっては非
常に不便な点が多い。
【0004】そこで、特開平1−142899号公報に
示されるように、地図データベースを移動無線基地局
(以下、単に「無線基地局」という)側にもたせ、移動
体(自動車)がGPSなどを利用して検出した自己の現
在位置情報を無線基地局へ送信することにより、その位
置情報に対応する地図情報を無線基地局側で検索し得ら
れた位置情報を、位置情報送信元の移動体へ送信するよ
うなナビゲーション・システムも提案されている。
【0005】これにより、このナビゲーション・システ
ムでは、ユーザ側で地図データベースを管理する必要が
なくなるとともに、例えば、ディスプレイに表示中の地
図内から自己(移動体)の現在位置が外れると、自動的
に、自己の現在位置情報に対応する地図情報を無線基地
局から得て、常に、自己の現在位置に対応する地図をデ
ィスプレイ上に表示させることができるようになってい
る。
【0006】また、上述のナビゲーション・システム
は、いずれも自動車などの高速移動体を対象としたもの
であるが、PDAなどをはじめとする移動端末を対象と
したシステムも提案されている。例えば、特開平5−3
7462号公報により開示されている技術では、ヨーロ
ッパのCT−2(Second generation Cordless Telephon
e)規格(日本ではPHS:Personal Handy-phone System
に相当する)に準拠した移動端末(電子手帳など)に地
図情報を提供できるようにしている。具体的に、このシ
ステムでは、移動端末が無線基地局にアクセスすると、
その無線基地局の識別情報に対応するエリアの地図情報
が、無線基地局あるいは無線基地局を収容するサービス
センタ(情報センタ)から移動端末へ提供されるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の各システムでは、いずれも、ユーザ(自動
車,移動端末など)の現在位置を示す地図情報を得るこ
とはできても、地図上の店舗や施設などの位置情報に関
連した詳細な情報(例えば、地図上の施設の電話番号や
営業時間など)あるいはサービス(サービスプログラ
ム:目的地までの経路を地図上で示すプログラムなど)
を得ることができないという課題がある。
【0008】また、システムのユーザは、無線基地局や
サービスセンタから地図情報を得ることはできるが、逆
に、無線基地局やサービスセンタへ位置情報に関連した
情報やサービスプログラムを提供して、任意に地図デー
タベース内の情報を追加・更新したりすることはできな
いので、無線基地局やサービスセンタ側は、ユーザのニ
ーズに応じた最新の情報を常に用意してユーザへ提供す
ることは非常に困難である。
【0009】ところで、このように地図情報を無線移動
端末の位置情報から提供しうる移動通信システムでは、
上述のように、無線基地局(あるいは公衆電話などの固
定端末でもよい)の識別情報を基に対応する地図情報を
地図データベース内で検索するため、無線基地局あるい
は固定端末の実際の位置情報(設置位置)を対応付けた
データベースは非常に重要である。
【0010】しかし、一般に公衆無線移動端末は、自局
が接続している無線基地局(あるいは固定端末)の識別
情報を知ることはできるが、その識別情報から無線基地
局(あるいは固定端末)の実際の位置情報は、通信事業
者のみが知るところであり、上述のような無線基地局あ
るいは固定端末の実際の位置情報を対応付けたデータベ
ースを独自に構築するのは非常に困難である。
【0011】さらに、上述のように地図(あるいは画
像)データなどのデータ量の大きい情報を扱うシステム
では、ユーザが情報を要求してからその情報がサービス
センタから転送されるまでの時間が非常に長くなり、ユ
ーザの操作性が著しく低下してしまう場合がある。ま
た、このような無線回線や一般電話回線などの公衆網を
利用したシステムでは、ユーザが移動端末上で情報を参
照している間は通信回線上をデータは流れていないのだ
が、回線を占有してしまうことから通信コストが非常に
かかってしまうといった課題も生じる。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ユーザにとって必要な(必要と予測される)
情報またはサービスを、ユーザの行動に応じて自動的に
ある程度移動端末に保持させてゆくことで、常時、情報
センタとの通信を確立しなくとも、所望の位置情報に関
連した情報またはサービスを利用できるようにすること
も目的とする。また、本発明は、ユーザにとって必要な
(必要と予測される)情報またはサービスを、ユーザの
行動に応じて自動的にある程度移動端末に保持させてゆ
くことが可能な機能をコンピュータ・プログラム化して
移動端末に提供できるようにすることで、既存の移動端
末でも容易に上記の情報またはサービスを利用できるよ
うにすることも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の関連技術
を示すブロック図で、この図1において、1は複数の移
動端末、2は情報センタであり、各移動端末1がそれぞ
れ情報センタ2と所定の通信手段を介して接続されて移
動通信システムが構成されている。なお、情報センタ2
は少なくとも1つ存在すればよい。
【0014】そして、この図1に示すように、各移動端
末1は、位置情報検出手段11,位置情報送信手段1
2,アップロードデータ送信手段13及び情報・サービ
ス利用手段14をそなえて構成されており、情報センタ
2は、蓄積手段21,検索手段22,蓄積制御手段23
及び情報・サービス送信手段をそなえて構成されてい
る。
【0015】ここで、各移動端末1において、位置情報
検出手段11は、移動端末1の位置情報を検出するもの
であり、位置情報送信手段12は、この位置情報検出手
段11で検出された位置情報を情報センタ2へ送信する
ものであり、アップロードデータ送信手段13は、上記
の位置情報に関連した情報またはサービスをアップロー
ドデータとして情報センタ2へ送信するものであり、情
報・サービス利用手段14は、情報センタ2から送られ
てきた位置情報に関連した情報またはサービスを利用す
るものである。
【0016】一方、情報センタ2において、蓄積手段2
1は、移動端末1が移動しうる位置情報に関連した情報
またはサービスを蓄積するものであり、検索手段22
は、移動端末1から送られてきた位置情報を受信して、
この蓄積手段21に蓄積されている位置情報に関連した
情報またはサービスを検索するものであり、蓄積制御手
段23は、移動端末1内のアップロードデータ送信手段
13を通じて送られてきたアップロードデータとしての
位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段21
に蓄積するものであり、情報・サービス送信手段24
は、検索手段22にて検索された位置情報に関連した情
報またはサービスを蓄積手段21から取り出して、位置
情報に関連した情報またはサービスを位置情報を送信し
てきた移動端末1に送信するものである。
【0017】上述のごとく構成された移動通信システム
(移動端末1,情報センタ2)では、移動端末1が自己
の位置情報を情報センタ2へ送信することにより、情報
センタ2の蓄積手段21に蓄積されているその位置情報
に関連した情報またはサービスを移動端末1において利
用することができるが、さらに、本システムでは、各移
動端末1が、アップロードデータ送信手段13を通じて
位置情報に関連した情報またはサービスをアップロード
データとして情報センタ2へ送信することにより、情報
センタ2(蓄積手段21)内の情報又はサービスを、随
時、蓄積・更新して、移動端末1が必要とする情報又は
サービスを情報センタ2内に常に保持しておくことがで
きるようになる。
【0018】なお、上記の情報センタ2と各移動端末1
とは、無線基地局を通じての通信手段を介して接続する
ようにしてもよいし、固定端末を通じての通信手段を介
して接続するようにしてもよいので、各移動端末1は、
情報センタ2との接続方法をその場の状況に応じて任意
に選択することが可能になる。また、上記の移動端末1
の位置情報検出手段11は、衛星を利用して移動端末1
の位置情報を検出する手段として構成すれば、移動端末
1は自己の位置情報を正確に検出することができる。
【0019】さらに、上述のように情報センタ2と各移
動端末1とを無線基地局を通じての通信手段を介して接
続した場合、各移動端末1の位置情報検出手段11は、
移動端末1が接続している無線基地局についての位置識
別情報を検出する手段として構成されるので、移動端末
1の位置を無線基地局の位置識別情報(通信エリア)か
ら特定することができる。
【0020】また、この場合、移動端末1の位置情報検
出手段11で検出された無線基地局についての位置識別
情報を移動端末位置情報に変換する位置情報変換手段
を、情報センタ2又は移動端末1に設けることにより、
情報センタ2では、無線基地局の位置識別情報を意識せ
ずに独立して、受信した移動端末1の位置情報を基にそ
の位置情報に関連した情報またはサービスを対応する移
動端末1に提供することができる。
【0021】一方、上記の情報センタ2と各移動端末1
とを固定端末を通じての通信手段を介して接続した場
合、各移動端末1の位置情報検出手段11は、移動端末
1が接続している固定端末についての位置識別情報を検
出する手段として構成されるので、移動端末1の位置を
固定端末の位置識別情報(設置エリア)から特定するこ
とができる。
【0022】そして、この場合、移動端末1の位置情報
検出手段11で検出された固定端末についての位置識別
情報を移動端末位置情報に変換する位置情報変換手段
を、情報センタ2又は移動端末1に設けることにより、
情報センタ2では、固定端末の位置識別情報を意識せず
に独立して、受信した移動端末1の位置情報を基にその
位置情報に関連した情報またはサービスを対応する移動
端末1に提供することができる。
【0023】なお、上記の位置情報に関連した情報は、
移動端末1が現在いる位置を含む地図の情報及びその地
図内の施設情報を含む情報であるので、移動端末1は、
情報センタ2より、地図情報だけでなく地図内の施設に
関する詳細な情報までをも得ることができる。また具体
的に、上述の情報センタ2において、蓄積手段21は、
特定移動端末用蓄積手段と不特定移動端末用蓄積手段と
を有し、検索手段22は、特定移動端末用検索手段と不
特定移動端末用検索手段とを有し、蓄積制御手段23
は、特定移動端末用蓄積制御手段と不特定移動端末用蓄
積制御手段とを有し、情報・サービス送信手段24は、
特定移動端末用情報・サービス送信手段と不特定移動端
末用情報・サービス送信手段とを有している。
【0024】ここで、まず蓄積手段21において、特定
移動端末用蓄積手段は、特定の移動端末1についての位
置情報に関連した情報またはサービスを蓄積するもので
あり、不特定移動端末用蓄積手段は、全ての移動端末1
についての位置情報に関連した情報またはサービスを蓄
積するものである。また、検索手段22において、特定
移動端末用検索手段は、特定の移動端末1から送られて
きた位置情報を受信して、蓄積手段21内の特定移動端
末用蓄積手段に蓄積されている位置情報に関連した情報
またはサービスを検索するものであり、不特定移動端末
用検索手段は、複数の移動端末1のいずれかから送られ
てきた位置情報を受信して、蓄積手段21内の不特定移
動端末用蓄積手段に蓄積されている位置情報に関連した
情報またはサービスを検索するものである。
【0025】さらに、蓄積制御手段23において、特定
移動端末用蓄積制御手段は、特定の移動端末1のアップ
ロードデータ送信手段13を通じて送られてきたアップ
ロードデータとしての位置情報に関連した情報またはサ
ービスを蓄積手段21内の特定移動端末用蓄積手段に蓄
積するものであり、不特定移動端末用蓄積制御手段は、
複数の移動端末1のいずれかのアップロードデータ送信
手段13を通じて送られてきたアップロードデータとし
ての位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段
21内の不特定移動端末用蓄積手段に蓄積するものであ
る。
【0026】また、情報・サービス送信手段24におい
て、特定移動端末用情報・サービス送信手段は、上述の
検索手段22内の特定移動端末用検索手段にて検索され
た位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段2
1内の特定移動端末用蓄積手段から取り出して、上記の
位置情報に関連した情報またはサービスをその位置情報
を送信してきた特定移動端末1に送信するものであり、
不特定移動端末用情報・サービス送信手段は、上述の検
索手段22内の不特定移動端末用検索手段にて検索され
た位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段2
1内の不特定移動端末用蓄積手段から取り出して、上記
の位置情報に関連した情報またはサービスをその位置情
報を送信してきた移動端末1に送信するものである。
【0027】つまり、情報センタ2内の蓄積手段21,
検索手段22,蓄積制御手段23及び情報サービス送信
手段24は、それぞれ、特定移動端末用と不特定移動端
末用の2種類の手段を有して構成され、これにより、情
報センタ2では、移動端末1の位置情報に関連した情報
またはサービスを、特定移動端末用のものと不特定移動
端末用のものというように明確に切り分けて(階層化し
て)管理することができるようになっている。
【0028】なお、移動端末1は、情報センタ2から他
の移動端末1へ送られてきた位置情報に関連した情報ま
たはサービスを、その移動端末(他の移動端末)1から
無線通信手段を介して受信する受信手段と、この受信手
段で受信した位置情報に関連した情報またはサービスを
利用する2次情報・サービス利用手段とをそなえてもよ
く、これにより、移動端末1は、情報センタ2に直接ア
クセスしなくても、移動端末1間で位置情報に関連した
情報またはサービスを遣り取りして2次利用することが
できる。
【0029】次に、図2も本発明の関連技術を示すブロ
ック図で、この図2においても、1A〜1Eはそれぞれ
複数の移動端末、2Aは情報センタであるが、この図2
に示す移動通信システムは、各移動端末1A〜1Eが第
1〜5種移動端末に分類されており、それぞれが情報セ
ンタ2Aと所定の通信手段を介して接続されている。な
お、この場合も、情報センタ2Aは少なくとも1つ存在
すればよい。
【0030】そして、第1種移動端末1Aは、図1に示
した移動端末1と同タイプのもので、位置情報検出手段
11A,位置情報送信手段12A,アップロードデータ
送信手段13A及び情報・サービス利用手段14Aをそ
なえて構成されている。ここで、位置情報検出手段11
Aは、移動端末1Aの位置情報を検出するものであり、
位置情報送信手段12Aは、この位置情報検出手段11
Aで検出された位置情報を情報センタ2Aへ送信するも
のであり、アップロードデータ送信手段13Aは、この
位置情報に関連した情報またはサービスをアップロード
データとして情報センタ2Aへ送信するものであり、情
報・サービス利用手段14Aは、情報センタ2Aから送
られてきた位置情報に関連した情報またはサービスを利
用するものである。
【0031】これにより、上述の第1種移動端末1A
は、情報センタ2Aから端末の位置情報に関連した情報
またはサービスを直接受けて利用することができるとと
もに、アップロードデータを情報センタ2Aへ送信する
ことにより情報センタ2A内の情報又はサービスを、随
時、更新してゆくことができる。また、第2種移動端末
1Bは、上述の各手段11A〜14Aとそれぞれ同様の
位置情報検出手段11B,位置情報送信手段12B,ア
ップロードデータ送信手段13B,情報・サービス利用
手段14Bに加えて、情報センタ2Aから送られてきた
位置情報に関連した情報またはサービスを、他の移動端
末(少なくとも第3〜5種移動端末1C〜1Eのいずれ
か)へ無線通信手段を介して送信する送信手段15Bを
そなえて構成されている。
【0032】これにより、この第2種移動端末1Bは、
第1種移動端末1Aと同様に、直接、情報センタ2Aに
アクセスして、端末1Bの位置情報に関連した情報また
はサービスの利用・更新を行なうことができるととも
に、アップロードデータの送信により情報センタ2A内
の情報又はサービスを、随時、更新してゆくことができ
るほか、情報センタ2Aから送られてきた位置情報に関
連した情報またはサービスを、他の移動端末(少なくと
も第3〜5種移動端末1C〜1Eのいずれか)へ送信す
ることもできるようになる。
【0033】さらに、第3種移動端末1Cは、上述の各
手段11A〜14Aとそれぞれ同様の位置情報検出手段
11C,位置情報送信手段12C,アップロードデータ
送信手段13C,情報・サービス利用手段14Cに加え
て、送信手段15C,受信手段16C及び2次情報・サ
ービス利用手段17Cをそなえて構成されている。ここ
で、送信手段15Cは、情報センタ2Aから位置情報に
関連した情報またはサービスを、少なくとも他の第3種
移動端末1C,第4種移動端末1D及び第5種移動端末
1Eのいずれかへ無線通信手段を介して送信するもので
あり、受信手段16Cは、情報センタ2Aから第2種移
動端末1B又は他の第3種移動端末1Cへ送られてきた
位置情報に関連した情報またはサービスを、その第2種
移動端末1B又は他の第3種移動端末1Cから無線通信
手段を介して受信するものであり、2次情報・サービス
利用手段17Cは、この受信手段16Cで受信した位置
情報に関連した情報またはサービスを利用するものであ
る。
【0034】これにより、この第3種移動端末1Cも、
第1種移動端末1Aと同様に、直接、情報センタ2Aに
アクセスして、端末1Cの位置情報に関連した情報また
はサービスの利用・更新を行なうことができるほか、情
報センタ2Aから送られてきた位置情報に関連した情報
またはサービスを、他の移動端末1C〜1Eへ送信する
ことができるとともに、情報センタ2Aから第2種移動
端末1B又は他の第3種移動端末1Cへ送られてきた位
置情報に関連した情報またはサービスを、その第2種移
動端末1B又は他の第3種移動端末1Cから間接的に受
けて2次利用することもできるようになる。
【0035】また、この図2に示すように、第4種移動
端末1Dも、第1種移動端末1Aにおける各手段11A
〜14Aとそれぞれ同様の位置情報検出手段11D,位
置情報送信手段12D,アップロードデータ送信手段1
3D,情報・サービス利用手段14Dをそなえるほか、
受信手段16D及び2次情報・サービス利用手段17D
をそなえて構成されている。
【0036】ここで、受信手段16Dは、情報センタ2
Aから第2種移動端末1B又は第3種移動端末1Cへ送
られてきた位置情報に関連した情報またはサービスを、
その第2種移動端末1B又は第3種移動端末1Cから無
線通信手段を介して受信するものであり、2次情報・サ
ービス利用手段17Dは、この受信手段16Dで受信し
た位置情報に関連した情報またはサービスを利用するも
のである。
【0037】これにより、この第4種移動端末1Dも、
第1種移動端末1Aと同様に、直接、情報センタ2Aに
アクセスして、端末1Dの位置情報に関連した情報また
はサービスの利用・更新を行なうことができるほか、情
報センタ2Aから第2種移動端末1B又は第3種移動端
末1Cへ送られてきた位置情報に関連した情報またはサ
ービスを、その第2種移動端末1B又は第3種移動端末
1Cから間接的に受けて2次利用することもできるよう
になる。
【0038】さらに、第5種移動端末1Eは、上述の第
4種移動端末1Dの受信手段16D及び2次情報・サー
ビス利用手段17Dとそれぞれ同様の受信手段16E及
び2次情報・サービス利用手段17Eをそなえて構成さ
れており、受信手段16Eは、情報センタ2Aから第2
種移動端末1B又は第3種移動端末1Cへ送られてきた
位置情報に関連した情報またはサービスを、その第2種
移動端末1B又は第3種移動端末1Cから無線通信手段
を介して受信するものであり、2次情報・サービス利用
手段17Eは、この受信手段16Eで受信した位置情報
に関連した情報またはサービスを利用するものである。
【0039】これにより、この第5種移動端末1Eは、
上述の第1〜4種移動端末1A〜1Dのように情報セン
タ2Aから、直接、端末1Eの位置情報に関連した情報
またはサービスを受けることができなくても、情報セン
タ2Aから第2種移動端末1B又は第3種移動端末1C
へ送られてきた位置情報に関連した情報またはサービス
を、その第2種移動端末1B又は第3種移動端末1Cか
ら間接的に受けて利用することができるようになる。
【0040】一方、情報センタ2Aは、蓄積手段21
A,検索手段22A,蓄積制御手段23A及び情報・サ
ービス送信手段24Aをそなえて構成されており、蓄積
手段21Aは、少なくとも第1〜4種移動端末1A〜1
Dが移動しうる位置情報に関連した情報またはサービス
を蓄積するものであり、検索手段22Aは、第1〜4種
移動端末1A〜1Dから送られてきた位置情報を受信し
て、蓄積手段21Aに蓄積されている位置情報に関連し
た情報またはサービスを検索するものである。
【0041】また、蓄積制御手段23Aは、第1〜4種
移動端末1A〜1Dのアップロードデータ送信手段13
A〜13Dを通じて送られてきたアップロードデータと
しての位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手
段21Aに蓄積するものであり、情報・サービス送信手
段24Aは、この検索手段22Aにて検索された位置情
報に関連した情報またはサービスを蓄積手段21Aから
取り出して、この位置情報に関連した情報またはサービ
スを位置情報を送信してきた第1〜4種移動端末1A〜
1Dに送信するものである。
【0042】これにより、この情報センタ2Aでは、第
1〜4種移動端末1A〜1Dから受けた位置情報を基
に、蓄積手段21Aに蓄積されているその位置情報に関
連する情報またはサービスを検索して取り出し、位置情
報を送信してきた第1〜4種移動端末1A〜1Dに提供
することができるとともに、第1〜4種移動端末1A〜
1Dからのアップロードデータを、随時、蓄積手段21
Aに蓄積してゆくことにより、第1〜4種移動端末1A
〜1Dが必要とする情報又はサービスを常に保持してお
くことができるようになる。
【0043】次に、図3も本発明の関連技術を示すブロ
ック図で、この図3において、1Fは複数の移動端末、
2Bは情報センタ、3は無線基地局であり、各移動端末
1Fが、それぞれ、情報センタ2Bと無線基地局3,無
線回線を介して接続されて移動通信システムが構成され
ている。なお、この場合も、情報センタ2Bは少なくと
も1つ存在すればよい。
【0044】そして、この図3に示すように、各移動端
末1Fは、位置情報検出手段11F,位置情報送信手段
12F,アップロードデータ送信手段13F及び地図・
施設情報・サービス利用手段14Fをそなえて構成さ
れ、情報センタ2Bは、蓄積手段21B,検索手段22
B,蓄積制御手段23B及び地図・施設情報・サービス
送信手段24Bをそなえて構成されている。
【0045】ここで、各移動端末1Fにおいて、位置情
報検出手段11Fは、移動端末1Fの位置情報を検出す
るものであり、位置情報送信手段12Fは、この位置情
報検出手段11Fで検出された位置情報を情報センタ2
Bへ送信するものであり、アップロードデータ送信手段
13Fは、上記の位置情報に関連した情報またはサービ
スをアップロードデータとして情報センタ2Bへ送信す
るものであり、地図・施設情報・サービス利用手段14
Fは、情報センタ2Bから送られてきた地図情報,その
地図内の施設情報またはこれらの地図,施設についての
サービスを利用するものである。
【0046】一方、情報センタ2Bにおいて、蓄積手段
21Bは、移動端末1Fが移動しうる位置情報に関連し
た情報として、地図情報,その地図内の施設情報または
これらの地図,施設についてのサービスを蓄積するもの
であり、検索手段22Bは、移動端末1Fから送られて
きた位置情報を受信して、蓄積手段21Bに蓄積されて
いる上記の地図情報,地図内の施設情報または地図,施
設についてのサービスを検索するものである。
【0047】また、蓄積制御手段23Bは、移動端末1
Fのアップロードデータ送信手段13Fを通じて送られ
てきたアップロードデータとしての位置情報に関連した
情報またはサービスを蓄積手段21Bに蓄積するもので
あり、地図・施設情報・サービス送信手段24Bは、検
索手段22Bにて検索された上記の地図情報,地図内の
施設情報または地図,施設についてのサービスを蓄積手
段21Bから取り出して、上記の地図情報,地図内の施
設情報または地図,施設についてのサービスを位置情報
を送信してきた移動端末1Fに送信するものである。
【0048】上述のごとく構成された移動通信システム
では、情報センタ2Bの蓄積手段21Bに蓄積されてい
る地図情報ばかりでなく、その地図内の施設情報または
地図,施設についてのサービスをも移動端末1Fにて利
用することができるとともに、各移動端末1Fがアップ
ロードデータ送信手段13を通じて位置情報に関連した
情報またはサービスをアップロードデータとして情報セ
ンタ2へ送信することにより、情報センタ2B(蓄積手
段21B)内の情報又はサービスを、随時、更新して、
移動端末1Fが必要とする情報又はサービスを情報セン
タ2B内に常に保持しておくことができる。
【0049】次に、図4も本発明の関連技術を示すブロ
ック図で、この図4においても、1Gは複数の移動端
末、2Cは情報センタ、無線基地局3であり、各移動端
末1Gが、情報センタ2Cと無線基地局3,無線回線を
介して接続されて移動通信システムが構成されている。
なお、この場合も、情報センタ2Cは少なくとも1つ存
在すればよい。
【0050】そして、この図4に示すように、各移動端
末1Gは、位置情報検出手段11G,位置情報入力手段
12G,位置識別情報送信手段13G,位置情報送信手
段14G及び情報・サービス利用手段15Gをそなえて
構成され、情報センタ2Cは、位置識別情報・位置情報
記憶手段20C,蓄積手段21C,検索手段22C及び
情報・サービス送信手段24Cをそなえて構成されてい
る。
【0051】ここで、各移動端末1Gにおいて、位置情
報検出手段11Gは、移動端末1Gの位置情報を無線基
地局3の位置識別情報として検出するものであり、位置
情報入力手段12Gは、移動端末1Gの位置情報を入力
するものであり、位置識別情報送信手段13Gは、上述
の位置情報検出手段11Gで検出された無線基地局3の
位置識別情報を情報センタ2Cへ送信するものであり、
位置情報送信手段14Gは、上述の位置情報入力手段1
2Gからの移動端末1Gの位置情報を情報センタ2Cへ
送信するものであり、情報・サービス利用手段15G
は、情報センタ2Cから送られてきた位置情報に関連し
た情報またはサービスを利用するものである。
【0052】一方、情報センタ2Cにおいて、位置識別
情報・位置情報記憶手段20Cは、移動端末1Gの位置
識別情報送信手段13Gから送信されてきた無線基地局
3の位置識別情報及び移動端末1Gの位置情報送信手段
14Gから送信されてきた移動端末1Gの位置情報をそ
れぞれ対応づけて記憶するものであり、蓄積手段21C
は、移動端末1Gが移動しうる位置情報に関連した情報
またはサービスを蓄積するものである。
【0053】また、検索手段22Cは、移動端末1Gか
ら送られてきた位置に関する情報を受信した結果、その
受信情報が無線基地局3の位置識別情報である場合は、
上述の位置識別情報・位置情報記憶手段20Cに記憶さ
れている無線基地局3の位置識別情報に対応した移動端
末1Gの位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積
手段21Cについて検索するとともに、受信情報が移動
端末1Gの位置情報である場合は、その移動端末1Gの
位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段21
Cについて検索するものである。
【0054】さらに、情報・サービス送信手段24C
は、検索手段22Cにて検索された位置情報に関連した
情報またはサービスを蓄積手段21Cから取り出して、
その位置情報に関連した情報またはサービスを位置情報
を送信してきた移動端末1Gに送信するものである。上
述のごとく構成された移動通信システム(移動端末1
G,情報センタ2C)では、この場合も、移動端末1G
が、情報センタ2Cからその位置情報に関連した情報ま
たはサービスを受けて利用することができるが、さら
に、本システムでは、各移動端末1Gが、無線基地局3
の位置識別情報と移動端末1Gの位置情報とをそれぞれ
情報センタ2Cの位置識別情報・位置情報記憶手段20
Cへ送信することにより、無線基地局3の位置識別情報
を予め情報センタ2Cが把握していなくても、無線基地
局3の位置識別情報と移動端末1Gの位置情報とを対応
付けたデータを独自に情報センタ2C内で構築すること
ができる。
【0055】なお、上述の情報センタ2Cの位置識別情
報・位置情報記憶手段20Cは、特定移動端末用と不特
定移動端末用の2種類の記憶手段で構成してもよく、こ
れにより、無線基地局3の位置識別情報と移動端末1G
の位置情報とを、特定移動端末用のものと不特定移動端
末用のものというように明確に切り分けて(階層化し
て)管理することができる。
【0056】次に、図5も本発明の関連技術を示すブロ
ック図で、この図5において、1Hは複数の移動端末、
2Dは情報センタ、3は無線基地局であり、各移動端末
1Hが、情報センタ2Dと無線基地局3,無線回線を介
して接続されて移動通信システムが構成されている。な
お、この場合も、情報センタ2Dは少なくとも1つ存在
すればよい。
【0057】そして、この図5に示すように、各移動端
末1Hは、位置情報検出手段11H,位置情報入力手段
12H,位置識別情報送信手段13H,位置情報送信手
段14H及び地図・施設情報・サービス利用手段15H
をそなえて構成され、情報センタ2Dは、位置識別情報
・位置識別情報記憶手段20D,蓄積手段21D,検索
手段22D及び地図・施設情報・サービス送信手段24
Dをそなえて構成されている。
【0058】ここで、各移動端末1Hにおいて、位置情
報検出手段11Hは、移動端末1Hの位置情報を無線基
地局3の位置識別情報として検出するものであり、位置
情報入力手段12Hは、移動端末1Hの位置情報を入力
するものであり、位置識別情報送信手段13Hは、上述
の位置情報検出手段11Hで検出された無線基地局3の
位置識別情報を情報センタ2Dへ送信するものである。
【0059】また、位置情報送信手段14Hは、上述の
位置情報入力手段12Hからの移動端末1Hの位置情報
を情報センタ2Dへ送信するものであり、地図・施設情
報・サービス利用手段15Hは、情報センタ2Dから送
られてきた地図情報,その地図内の施設情報またはこれ
らの地図,施設についてのサービスを利用するものであ
る。
【0060】一方、情報センタ2Dにおいて、位置識別
情報・位置情報記憶手段20Dは、移動端末1Hの位置
識別情報送信手段13Hから送信されてきた無線基地局
3の位置識別情報及び移動端末1Hの位置情報送信手段
14Hから送信されてきた移動端末1Hの位置情報をそ
れぞれ対応づけて記憶するものであり、蓄積手段21D
は、移動端末1Hが移動しうる位置情報に関連した情報
として、地図情報,その地図内の施設情報またはこれら
の地図,施設についてのサービスを蓄積するものであ
る。
【0061】また、検索手段22Dは、移動端末1Hか
ら送られてきた位置に関する情報を受信した結果、その
受信情報が無線基地局3の位置識別情報である場合は、
位置識別情報・位置情報記憶手段20Dに記憶されてい
る無線基地局3の位置識別情報に対応した移動端末1H
の位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段2
1Dについて検索するとともに、受信情報が移動端末1
Hの位置情報である場合は、その移動端末1Hの位置情
報に関連した情報またはサービスを蓄積手段21Dにつ
いて検索するものである。
【0062】さらに、地図・施設情報・サービス送信手
段24Dは、この検索手段22Dにて検索された位置情
報に関連した情報またはサービスとしての上記の地図情
報,地図内の施設情報または地図,施設についてのサー
ビスを蓄積手段21Dから取り出して、上記の地図情
報,地図内の施設情報または地図,施設についてのサー
ビスを位置情報を送信してきた移動端末1Hに送信する
ものである。
【0063】上述のごとく構成された本発明の移動通信
システムでは、移動端末1Hが、情報センタ2Dから地
図情報ばかりでなく、その地図内の施設情報またはその
地図,施設についてのサービスを受けて利用することが
できるとともに、各移動端末1Hが、無線基地局3の位
置識別情報と移動端末1Hの位置情報とをそれぞれ情報
センタ2Dの位置識別情報・位置情報記憶手段20Dへ
送信することにより、この場合も、無線基地局3の位置
識別情報を予め情報センタ2Dが把握していなくても、
無線基地局3の位置識別情報と移動端末1Hの位置情報
とを対応付けたデータを独自に情報センタ2D内で構築
することができる。
【0064】なお、具体的に、上述の移動端末1Hの位
置情報入力手段12Hは、表示された地図に移動端末1
Hの位置情報を入力するように構成されるので、移動端
末1Hのユーザは、自己(移動端末1H)の現在位置を
表示された地図に従って入力することができる。次に、
図53は本発明の原理ブロック図で、この図53におい
て、1Jは移動端末、2Eは情報センタであり、移動端
末1Jが情報センタ2Eと所定の通信手段を介して接続
されて移動通信システムが構成されている。なお、移動
端末1J,情報センタ2Eは少なくとも1つ存在すれば
よい。
【0065】そして、この図53に示すように、情報セ
ンタ2Eは、(センタ側)蓄積手段21E,検索手段2
2E及び情報・サービス送信手段23Eをそなえて構成
されており、移動端末1Jは、(端末側)蓄積手段11
J,情報・サービス利用手段12J,行動検出手段13
J,情報要求手段14J及びプリフェッチ手段15Jを
そなえて構成されている。
【0066】ここで、まず情報センタ2Eにおいて、蓄
積手段21Eは、移動端末1Jが移動しうる位置情報に
関連した情報またはサービスを蓄積するものであり、検
索手段22Eは、移動端末1Jからの情報またはサービ
スの要求に基づいて、蓄積手段21Eに蓄積されている
位置情報に関連した情報またはサービスを検索するもの
であり、情報・サービス送信手段23Eは、上記の検索
手段22Eにて検索された位置情報に関連した情報また
はサービスを蓄積手段21Eから取り出して、位置情報
に関連した情報またはサービスを移動端末1Jに送信す
るものである。
【0067】一方、移動端末1Jにおいて、蓄積手段1
1Jは、情報センタ2Eから送られてくる位置情報に関
連した情報またはサービスを蓄積するものであり、情報
・サービス利用手段12Jは、位置情報に関連した情報
またはサービスを利用するものであり、行動検出手段1
3Jは、ユーザの行動を検出するものである。また、情
報要求手段14Jは、この行動検出手段13Jでの行動
検出結果に基づいて、位置情報に関連した情報またはサ
ービスを情報センタ2Eに要求し、その要求に応じて情
報センタ2Eから送られてくる位置情報に関連した情報
またはサービスを蓄積手段11Jに蓄積させるものであ
り、プリフェッチ手段15Jは、行動検出手段13Jで
の行動検出結果に基づいて、必要と予測される位置情報
に関連した情報またはサービスを情報センタ2Eに要求
し、その要求に応じて情報センタ2Eから送られてくる
位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積手段11
Jに蓄積させるものである。
【0068】上述のごとく構成された本発明の移動通信
システムでは、移動端末1Jが、ユーザの要求(行動検
出手段13Jでの行動検出結果)に基づいて、情報要求
手段14Jを通じ必要な情報またはサービスを情報セン
タ2Eへ要求するが、このとき、プリフェッチ手段15
が行動検出手段13Jでの行動検出結果に基づいて、ユ
ーザに対して必要と予測される情報またはサービスを自
動的に情報センタ2Eに要求する。
【0069】そして、情報センタ2Eでは、この移動端
末1Jからの要求に基づき検索手段22Eを用いて蓄積
手段21E内の該当する情報またはサービスを検索し、
検索した情報またはサービスを情報・サービス手段23
Eにより蓄積手段21Eから取り出して、その情報また
はサービスを移動端末1Jに返送する。移動端末1J
は、受け取った情報またはサービスを蓄積手段11Jに
蓄積する。
【0070】これにより、移動端末1Jでは、ユーザに
とって必要な情報またはサービスが、自動的にある程
度、蓄積手段11Jに蓄積されるので、ユーザは、常
時、情報センタ2Eとの通信を確立しなくとも、情報・
サービス利用手段12Jを通じて所望の位置情報に関連
した情報またはサービス(以下、単に「位置関連情報・
サービス」と記述することがある)を利用することが可
能になる。
【0071】ここで、上述のプリフェッチ手段15J
は、行動検出手段13Jでの行動検出結果に応じて、必
要と予測される位置関連情報・サービスの要求順序を変
更しうるように構成される。これにより、プリフェッチ
手段15Jは、例えば、必要と予測される位置関連情報
・サービスの中でも、即時性の必要とされるものは要求
順序を変更して他のものより優先して要求することが可
能になり、この結果、ユーザは、ほとんど遅延なく、必
要な位置関連情報・サービスの提供を受けることができ
るようになる(請求項1,16)。
【0072】このため、具体的に、移動端末1Jの行動
検出手段13Jは、例えば、ユーザによる提供情報/サ
ービス変更操作を検出するように構成され、これによ
り、移動端末1Jは、常に、ユーザの行動に応じた位置
関連情報・サービスを情報センタ2Eから自動的に得る
ことが可能になる(請求項2,17)。ここで、上記の
提供情報/サービス変更操作として、移動端末1Jの表
示画面に対する操作を検出するようにすれば、ユーザ
は、位置情報に関連した情報・サービス要求のための特
別な操作を行なうことなく、また、ユーザ(移動端末1
J)の現在位置に関わらず、表示画面を参照しながら簡
便に必要な位置に関連した情報またはサービスを受ける
ことができる(請求項3,18)。
【0073】また、上記の提供情報/サービス変更操作
として、移動端末1Jの移動情報を検出するようにすれ
ば、ユーザの移動にともなって自動的に必要な情報また
はサービスが蓄積手段11Jに蓄積されるので、ユーザ
は、現在位置の変更毎に、不足している情報またはサー
ビスを得るために情報センタ2Eにアクセスする必要が
なくなる(請求項4,19)。
【0074】次に、移動端末1Jの情報要求手段14J
は、例えば、以下に示す手段をそなえて構成される。・
位置情報に関連した情報またはサービスを情報センタ2
Eへ要求する際に、蓄積手段11Jを検索して、上記の
位置関連情報・サービスが蓄積手段11Jに既に蓄積さ
れている場合には、情報センタ2Eへは要求を出さず
に、蓄積手段11Jからその位置関連情報・サービスを
取り出して情報・サービス利用手段12Jへ供給するキ
ャッシング手段 これにより、移動端末1Jは、ユーザが必要とする位置
関連情報・サービスを既に蓄積手段11J内にもってい
る場合は、情報センタ2Eにアクセスせずにユーザにそ
の位置関連情報・サービスを提供するので、情報センタ
2Eとの通信時間,通信量が削減される(請求項5,2
0)。なお、上記のキャッシング手段は、プリフェッチ
手段15Jにそなえてもよく、ユーザにとって必要と予
測される位置関連情報・サービスについても、その位置
関連情報・サービスが既に蓄積手段11J内に蓄積され
ていれば、ユーザ(移動端末1J)は情報センタ2Eに
アクセスせずにその位置関連情報・サービスを利用する
ことができる(請求項6,21)。
【0075】また、上記のキャッシング手段は、位置関
連情報・サービスが蓄積手段11Jに蓄積されていない
場合に、その位置関連情報・サービスを情報センタ2E
へ要求するように構成すれば、必要なときにのみ情報セ
ンタ2Eとアクセスするので、常に情報センタ2Eとの
通信時間,通信量を最小限に抑えながら、必要な(必要
と予測される)位置関連情報・サービスを保持しておく
ことができる(請求項7,22)。
【0076】また、上述の移動端末1Jは、端末側蓄積
手段11Jに蓄積されている位置関連情報・サービス
を、情報センタ2Eのセンタ側蓄積手段21Eに蓄積さ
れている(情報センタが保持している)位置関連情報・
サービスと同期させるための同期手段をそなえてもよ
い。これにより、移動端末1Jでは、常に、情報センタ
2Eが保持する位置関連情報・サービスと同じものを保
持しておくことができ、例えば、情報センタ2E側の位
置関連情報・サービスの更新などにも柔軟に対応するこ
とができる(請求項8,23)。
【0077】このため、上記の同期手段は、例えば、端
末側蓄積手段11Jに蓄積されている位置関連情報・サ
ービスのリストを情報センタ2Eに送付する情報・サー
ビスリスト送付手段をそなえ、この情報・サービスリス
ト送付手段による送付応答として情報センタ2Eから送
られてくる位置関連情報・サービスに基づいて、端末側
蓄積手段11Jに蓄積されている位置関連情報・サービ
スを更新するように構成される。
【0078】これにより、移動端末1Jは、情報・サー
ビスリスト送付手段を用いて上記リストを情報センタ2
Eに送付することで自己がどの位置関連情報・サービス
を保持しているかについての情報を情報センタ2Eに通
知し、その応答として情報センタ2Eから返送されてく
る位置関連情報・サービスに基づいて、自己が保持して
いる位置関連情報・サービスを更新することによって、
不足している位置関連情報・サービスを補完することが
できる(請求項9,24)。
【0079】なお、上述の情報要求手段14Jを、移動
端末1Jの表示領域の大きさに応じ、位置関連情報・サ
ービスの一部を要求するように構成すれば、必要な位置
関連情報・サービスが一度に情報センタ2Eから送られ
ることがないので、情報センタ2Eとの通信時間,通信
量がさらに削減される(請求項10,25)。また、同
様に、上述のプリフェッチ手段15Jを、移動端末の表
示領域の大きさに応じ、位置関連情報・サービスの一部
を要求するように構成すれば、必要と予測される位置関
連情報・サービスについても、その位置関連情報・サー
ビスが一度に情報センタ2Eから送られることがないの
で、情報センタ2Eとの通信時間,通信量がさらに削減
される(請求項11,26)。
【0080】さらに、移動端末1Jの蓄積手段11J,
情報・サービス利用手段12J,行動検出手段13J,
情報要求手段14J,プリフェッチ手段15Jは、コン
ピュータ・プログラム化して、そのコンピュータ・プロ
グラムを情報センタ2Eより提供するようにしてもよ
い。これにより、移動端末1Jは、既存のものであって
も情報センタ2Eより上記のプログラムを受ければ、各
手段11J〜15Jを有する端末として動作可能になる
(請求項12,27)。
【0081】なお、上記のプログラムは、所定の記憶媒
体より移動端末1Jに提供するようにしてもよく、これ
により、移動端末1Jは、既存のものであっても、ま
た、情報センタ2Eとの通信が不可能な場合であって
も、上記の記憶媒体より上記のプログラムを受ければ、
各手段11J〜15Jを有する端末として動作可能にな
る(請求項13,28)。
【0082】また、前述した移動端末1Jの同期手段
も、コンピュータ・プログラム化して、そのプログラム
を情報センタ2Eより提供するようにすれば、既存の端
末でも、上述の同期手段を有する端末として動作させる
ことが可能になる(請求項14,29)。さらに、この
プログラムも、所定の記憶媒体より提供するようにすれ
ば、既存の端末であっても、また、情報センタ2Eとの
通信が不可能な場合であっても、上述の同期手段を有す
る端末として動作させることが可能になる(請求項1
5,30)。
【0083】次に、図54も本発明の原理ブロック図
で、この図54において、2Fは情報センタ、1Kはこ
の情報センタ2Fと所定の通信手段を介して接続され少
なくとも情報センタ2Fとの通信を制御するコンピュー
タ11Kを有する移動端末であり、これらの移動端末1
K,情報センタ2Fにより移動通信システムが形成され
ている。なお、移動端末1K,情報センタ2Fは、それ
ぞれ、システム内に少なくとも1つ存在すればよい。
【0084】そして、この図54において、1Lは上記
の移動通信システムに使用され、移動端末1Kと接続さ
れることによって移動端末1Kのコンピュータ11Kに
所望のコンピュータ・プログラムを提供しうる記憶媒体
で、ここでは、コンピュータ11Kを、蓄積手段12
L,情報・サービス利用手段13L,行動検出手段14
L,情報要求手段15L,プリフェッチ手段16Lとし
て機能させるためのコンピュータ・プログラム11Lを
記憶している。
【0085】ここで、上記の蓄積手段12Lは、移動端
末1Kが移動しうる位置情報に関連した情報またはサー
ビスを蓄積するものであり、情報・サービス利用手段1
3Lは、上記の位置関連情報・サービスを利用するもの
であり、行動検出手段14Lは、ユーザの行動を検出す
るものである。また、情報要求手段15Lは、この行動
検出手段14Lでの行動検出結果に基づいて位置関連情
報・サービスを情報センタ2Fに要求しその要求に応じ
て情報センタ2Fから送られてくる位置関連情報・サー
ビスを蓄積手段12Lに蓄積させるものであり、プリフ
ェッチ手段16Lは、行動検出手段14Lでの行動検出
結果に基づいて必要と予測される位置関連情報・サービ
スを情報センタ2Fに要求しその要求に応じて情報セン
タ2Fから送られてくる位置関連情報・サービスを蓄積
手段12Lに蓄積させるもので、行動検出手段14Lで
の行動検出結果に応じて、必要と予測される位置関連情
報・サービスの要求順序を変更しうるものである。
【0086】これにより、上述の記憶媒体1Lは、上記
コンピュータ・プログラム11Lを移動端末1Kに提供
することにより、移動端末1K(コンピュータ11K)
を、既存のものであっても、蓄積手段12L,情報・サ
ービス利用手段13L,行動検出手段14L,情報要求
手段15L,プリフェッチ手段16Lを有する端末とし
て動作させることが可能になる。
【0087】すなわち、移動端末1Kは、ユーザにとっ
て必要な位置関連情報・サービスを、自動的にある程
度、蓄積手段11Jに蓄積しておくことが可能になり、
これにより、ユーザは、常時、情報センタ2Fとの通信
を確立しなくとも、所望の位置関連情報・サービスを利
用することが可能になる。また、必要と予測される位置
関連情報・サービスの中でも、即時性の必要とされるも
のは要求順序を変更して他のものより優先して要求する
ことが可能になり、この結果、ユーザは、ほとんど遅延
なく、必要な位置関連情報・サービスの提供を受けるこ
とができるようになる(請求項31)。なお、この図5
4に示す記憶媒体1Lには、上記の蓄積手段12L,情
報・サービス利用手段13L,行動検出手段14L,情
報要求手段15L,プリフェッチ手段16Lを有するコ
ンピュータ・プログラム11Lに加えて、コンピュータ
11Kを、蓄積手段12Lに蓄積されている位置関連情
報・サービスを情報センタ2Fが保持している位置関連
情報・サービスと同期させる同期手段として機能させる
ためのコンピュータ・プログラムを記憶するようにして
もよい。
【0088】これにより、記憶媒体1Lは、このコンピ
ュータ・プログラムを移動端末1Kに提供することによ
り、移動端末1Kを、既存のものであっても、蓄積手段
12Lに蓄積されている位置関連情報・サービスを情報
センタ2Fが保持している位置関連情報・サービスと同
期させることが可能な端末として動作させることができ
るようになる(請求項32)。
【0089】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)関連技術の説明 図6は本発明の関連技術としての移動通信システムを示
すブロック図で、この図6において、4はPHS移動端
末、5は情報センタ、6はPHS無線基地局(CS)、
7は公衆網である。ここで、PHS移動端末4は、いわ
ゆる電子手帳にPHSが内蔵された電子手帳型PHS
で、ユーザが専用のペンなどを用いて表示部(位置情報
入力部)4aを通じて移動端末4の位置に関連する情報
又はサービス(地図情報,地図上の施設情報,その地図
に関連するサービスプログラムなど)の要求/提供操作
を行なうことによって、所望の情報又はサービスプログ
ラムを無線基地局6,公衆網7を介して情報センタ5と
の間で遣り取りできるようになっている。
【0090】例えば、PHS移動端末(以下、単に「移
動端末」という)4は、通信可能状態(電源ON状態)
で、無線基地局6の通信エリアに入ると、その無線基地
局6からの電波に含まれる無線基地局6の識別情報(C
SID)を検出することにより、無線基地局6と接続す
る。この状態で、ユーザが表示部4aを通じて地図情
報,地図上の施設情報又はサービスプログラムの要求を
行なうと、移動端末4は、検出した上記のCSIDを自
己の位置情報として無線基地局6,公衆網7を介して情
報センタ5へ送信し、情報センタ5では、この受信位置
情報に基づいて、対応する地図情報を検索して該当する
地図情報を位置情報を送信してきた移動端末4へ提供す
る。
【0091】このため、上記の移動端末4は、例えば図
7に示すように、上記の表示部4aのほか、位置情報検
出部41,位置情報送信部42,情報・サービス提供部
43,情報・サービス利用部44及びPHS通信部45
をそなえて構成され、情報センタ5は、通信部51,デ
ータベース(DB)52,検索部53,情報・サービス
提供部54及び対応データベース55をそなえて構成さ
れている。
【0092】ここで、移動端末4において、位置情報検
出部41は、接続している無線基地局6についてのCS
IDを検出することにより、自己(移動端末4)の位置
情報を検出するものであり、位置情報送信部42は、こ
の位置情報検出部段41で検出された位置情報をPHS
無線通信部45を通じて情報センタ5へ送信するもので
ある。
【0093】また、情報・サービス提供部(アップロー
ドデータ送信部)43は、表示部を通じて入力された移
動端末4の位置情報に関連する情報、すなわち地図情
報,その地図内の店や施設の情報(以下、タウン情報と
いう)またはその地図情報,タウン情報についてのサー
ビスプログラム(以下単にサービスということがある)
を、情報センタ5のデータベース52用のアップロード
データとして情報センタ5へ送信するものである。
【0094】なお、上記のタウン情報を情報センタ5か
ら受ける場合には、地図上の或る店や施設をクリックす
るなど表示部4a上で指定することにより、対応する画
面座標がこの情報・サービス提供部43から情報センタ
5へ送信され、この画面座標に基づいて情報センタ5で
対応する施設についての情報がデータベース52内で検
索されるようになっている。
【0095】さらに、上述の情報・サービス利用部44
は、情報センタ5から送られてきた地図情報,タウン情
報を表示部4aに表示したり、情報センタ5から送られ
てきたサービスを実行したりして利用するものであり、
PHS通信部45は、上記の位置情報(CSID),地
図情報,タウン情報,画面座標,アップロードデータな
どを無線基地局6との間で遣り取りするものである。
【0096】一方、情報センタ5において、通信部51
は、無線基地局6と有線接続されており、無線基地局6
を介して移動端末4から送られてくる上記のCSID,
画面座標,アップロードデータなどを受信する一方、デ
ータベース52から取り出した地図情報,タウン情報な
どを無線基地局6を介してCSIDを送信してきた移動
端末4へ送信するものである。
【0097】また、データベース(蓄積部)52は、移
動端末4が移動しうる位置情報に関連した地図情報,タ
ウン情報またはサービスを蓄積するものであり、検索部
53は、移動端末4から送られてきた位置情報を受信し
て、これに基づいて、データベース52に蓄積されてい
る地図情報,タウン情報またはサービスを検索するもの
で、本実施形態では、地図情報検索部53a及びタウン
情報検索部53bをそなえて構成されている。
【0098】ここで、地図情報検索部53aは、移動端
末4から受けたCSIDを後述する変換テーブルを用い
て地図座標(緯度・経度などの位置情報)に変換してそ
の座標に対応する地図情報をデータベース52内で検索
するものであり、タウン情報検索部53bは、移動端末
4から受けた表示部4aの画面座標を同様に変換テーブ
ルを用いて地図座標に変換してその座標に対応するタウ
ン情報をデータベース52内で検索するものである。
【0099】なお、この検索部53は、後述するよう
に、移動端末4から送られてきた位置に関する情報を受
信した結果、その受信情報がCSIDである場合は、対
応データベース55に記憶されているCSIDに対応し
た移動端末4の地図情報,タウン情報またはサービスを
データベース52について検索するとともに、受信情報
が移動端末4の位置情報である場合は、その移動端末4
の位置情報に関連した情報またはサービスをデータベー
ス52について検索するようになっている。
【0100】さらに、上述の情報・サービス提供部(情
報・サービス送信部)54は、移動端末4からのアップ
ロードデータをデータベース52に蓄積する一方、移動
端末4へ送信すべき地図情報,タウン情報またはサービ
スをデータベース52から取り出して対応する移動端末
4へ送信するもので、この図7に示すように、移動端末
4の情報・サービス提供部43を通じて送られてきたア
ップロードデータをデータベース52に蓄積する蓄積制
御部541と、検索部53にて検索された地図情報,タ
ウン情報またはサービスをデータベース52から取り出
して、その地図情報,タウン情報またはサービスを位置
情報(CSID)を送信してきた移動端末4に送信する
情報・サービス送信部542とをそなえて構成されてい
る。
【0101】また、対応データベース(位置識別情報・
位置情報記憶部)55は、移動端末4の位置情報送信部
42から送信されてきたCSID及び移動端末4の位置
情報をそれぞれ対応づけて記憶するものである。次に、
図8は上述のシステムをインターネット8を利用して実
現した場合の構成を模式的に示すブロック図で、この図
8に示すように、移動端末4は、WWW(World Wide We
b)ブラウザ40a,PPP接続処理部40bなどを用い
ることにより、商用プロバイダ,会社あるいは大学など
に設置されたダイヤルアップルータ(公衆網に接続)な
どを介して、PPPプロトコルによりインターネット8
に接続できるようになっている。なお、ここでは、位置
情報送信部42には、地図情報の配送を情報センタ5へ
要求するための地図配送要求部42aがそなえられてい
る。
【0102】一方、情報センタ5は、WWWサーバ5
1′などを利用して、上述の通信部51,データベース
52,検索部53,情報・サービス提供部54などが実
現され、ここでは、図8に示すように、データベース5
2が地図情報データベース52a及びタウン情報データ
ベース52bを有して構成され、地図情報検索部53a
が地図情報データベース52a検索用のCGI(Common
Gateway Interface)プログラム53a−1及びCSID
−地図座標(緯度経度)変換テーブル53a−2を用い
て実現され、タウン情報検索部53bがタウン情報検索
用のCGIプログラム53b及び画面座標−地図座標変
換テーブル53b−2を用いて実現されている。なお、
上記のCSID−地図座標変換テーブル53a−2に
は、例えば図9に示すようなテーブルが用いられる。
【0103】次に、図10は上述の移動端末4のハード
ウェア構成の一例を示すブロック図で、この図10に示
すように、移動端末4は、本実施形態では、32kbp
sという高速ベアラ伝送を使用するために、上記のPH
S通信部45として、PHS無線部45a,TCH(通
信チャネル)ベースバンド送信部45b,TCHベース
バンド受信部45c及びCCH(制御チャネル)ベース
バンド受信部45dをそなえるとともに、表示部4aと
して、液晶ディスプレイ(LCD)47−1,タッチパ
ネル47−2をそなえるほか、CPU46,シリアル入
出力部(SIO)48−1〜48−3,表示インタフェ
ース(表示I/F)48−4,タッチパネルインタフェ
ース(タッチパネルI/F)48−5,ROM49−
1,RAM49−2をそなえて構成されている。
【0104】なお、このハードウェア構成において、図
7における位置識別情報検部41はCCHベースバンド
受信部45d,シリアル入出力部48−1及びCPU4
6に相当し、位置識別情報送信部42,情報・サービス
提供部43はCPU46に相当し、情報・サービス利用
部44はCPU46,LCD47−1,タッチパネル4
7−2に相当する。また、表示部4aを構成するLCD
47−1上にはタッチパネル47−2が実装されてお
り、圧力が加えられているパネル47−2上の画面座標
が、タッチパネルI/F48−5を介してCPU46に
入力されるようになっている。
【0105】つまり、本実施形態における移動端末4
は、位置情報入力部としての表示部4aが、表示された
地図に移動端末4の位置情報を入力するように構成され
ている。上述のごとく構成された移動端末4では、CP
U46からの送信データ(検出されたCSID,画面座
標,アップロードデータなど)がシリアル入出力部48
−1を通じてTCHベースバンド送信部45bへ入力さ
れてPHS無線部45aから送信される一方、PHS無
線部45aで受信された受信データ(CSID,地図情
報,タウン情報,サービスなど)のうち、位置情報のも
ととなるCSID以外のデータがTCHベースバンド受
信部45cからシリアル入出力部48−2を通じてCP
U46へ入力されるとともに、CSIDがCCHベース
バンド受信部45dよりシリアル入出力部48−3を通
じてCPU46へ入力される。
【0106】CPU46では、ROM49−1に記憶さ
れたCPU46用のプログラムを読み出し実行する。例
えば、CCHベースバンド45dを通じてCSIDを受
信した場合は、このCSIDをそのままTCHベースバ
ンド送信部45bを通じて情報センタ5へ向けて送信
し、地図情報などの画像や文字情報をTCH受信部45
cを通じて受信した場合は、表示I/F48−4を介し
て接続されたLCD47−1にその情報を表示する。
【0107】なお、RAM49−2には、一時的に保存
するデータ(地図情報,タウン情報など)や書き替えが
可能なプログラム(サービス)などが記憶されるように
なっており、例えば図11に示すように、保存するデー
タの種別(地図情報,タウン(施設)情報,サービスプ
ログラムなど)毎にデータの先頭にヘッダ491が付与
されデータの終わりにフッタ492が付与されて、各デ
ータが格納される。
【0108】また、後述するように、情報センタ5の検
索部53がその機能を兼用している位置情報変換部をC
PU46上で実現した場合は、上記のROM49−1ま
たはRAM49−2に図9に示すようなCSID−位置
情報変換テーブル53a−2が格納され、CPU46に
よりCSIDを位置情報に変換するようになる。以下、
上述のごとく構成された本実施形態における移動通信シ
ステムの動作について、項目別に詳述する。
【0109】(1)地図情報,タウン情報,サービスの
ダウンロード まず始めに、移動端末4が情報センタ5から地図情報,
タウン情報を受ける場合の動作(ダウンロード)につい
て、図12に示すシーケンス図(ステップS1〜S1
8)を用いて説明する。移動端末4は、無線基地局6の
通信エリアに入ると、位置情報検出部41によりCSI
D(位置識別情報)を検出して無線基地局6に対して接
続状態となる(ステップS1)。この状態で、ユーザが
タッチパネル47−2を通じて現在位置周辺の地図情報
を要求する操作(例えば、ユーザが「銀座」周辺の地図
を表示させたい場合は「銀座」という文字情報を入力す
るなど)を行なうと、位置情報送信部42の地図配送要
求部42aが、PHS無線通信部45の保持する(検出
された)CSIDを取り出し、WWWブラウザ40aに
地図配送要求を送る(ステップS2)。
【0110】WWWブラウザ40aは、情報センタ5の
WWWサーバ51′に対して、地図配送要求を、例え
ば、http(hyper text transfer protocol)のPUT
やPOSTなどのCGIプログラムを起動するプロトコ
ルを利用して、CSIDとともに送付する(ステップS
3)。これにより、情報センタ5では、地図情報検索部
53aのCGIプログラム53a−1を起動するととも
に(ステップS4)、受信したCSIDをCGIプログ
ラム53a−1に送る(ステップS5)。CGIプログ
ラム53a−1は、CSID−位置情報変換テーブル5
3a−2(図9参照)に基づいて受け取ったCSIDを
緯度・経度などの移動端末4の位置情報に変換し、得ら
れた位置情報をキーにして該当する地図情報データベー
ス52aを検索する(ステップS6)。
【0111】そして、CGIプログラム53a−1は、
該当する地図情報が見つかったか否か(検索に成功した
か失敗したか)を判定し(ステップS7)、検索に失敗
した場合は、該当するデータが見つからなかった旨をエ
ラーメッセージにより無線基地局6を通じて移動端末4
に送信し(ステップS7のNOルートからステップS
8)、移動端末4は、受信したエラーメッセージをLC
D47−1に表示する(ステップS10)。
【0112】一方、CGIプログラム53a−1による
検索の結果、検索が成功した場合は、情報・サービス提
供部54が、得られた地図情報を、後述するようなHT
ML(Hyper Text Make up Language) 文書として移動端
末4へ送信し(ステップS7のYESルートからステッ
プS9)、移動端末4は、受信した地図情報(この場合
は「銀座」周辺の地図)を、例えば図13に示すよう
に、LCD47−1に表示してユーザに地図情報を提供
する(ステップS10)。
【0113】その後、例えばユーザが、このようにLC
D47−1に表示された地図(タッチパネル47−2)
上の一点をクリックするなどして、地図上の店,施設
(ここでは、或るラーメン屋だったとする)などについ
ての詳細な情報(タウン情報)を要求すると(ステップ
S11)、移動端末4は、情報・サービス提供部43に
よって、クリックされたタッチパネル47−2上の座標
を情報センタ5のWWWサーバ51′に送付し、これを
受けてWWWサーバ51′がタウン情報検索部53bの
CGIプログラム53b−1を起動する(ステップS1
2,S13)。なお、この機能は、標準的なHTMLの
仕様にあるISMAPなどの機能を利用して実現でき
る。
【0114】そして、情報センタ5では、CGIプログ
ラム53b−1が、画面座標−地図座標変換テーブルを
参照して地図座標を得、これをキーにタウン情報データ
ベース52bを検索し(ステップS14)、検索に失敗
した場合は、エラーメッセージを移動端末4へ送信して
LCD47−1にこれを表示させる(ステップS15の
NOルートからステップS16,S18)。
【0115】一方、検索に成功した場合、情報・サービ
ス提供部54が得られたタウン情報(店,施設情報)
を、例えば図15に示すように記述されるHTML文書
として移動端末4に送付し(ステップS15のYESル
ートからステップS17)、移動端末4は、受け取った
HTML文書を読み取る(実行する)ことにより、例え
ば図14に示すように、タウン情報(ラーメン屋の詳細
情報)をLCD47−1に表示してユーザに提供する
(ステップS18)。
【0116】なお、本システムでは、上記のタウン情報
(店,施設情報)に代わり、サービス(プログラム)、
例えば、Java(登録商標)言語などで記述されたプ
ログラムを送付することもでき、これにより、ユーザに
対してインタラクティブなサービスを提供できるように
なる。例えば、図16に示すようにHTML文書で記述
されたサービスが情報センタのデータベース52に蓄積
されていた場合、ユーザは、例えば以下に示すように、
Java言語でサービスプログラム"Service.class" を
タッチパネル47−2を通じて入力(指定)することに
より、上述と同様の手順により、所望のサービスを情報
センタ5から受けることができる。
【0117】 <APPLET CODE="Service.class"WIDTH=150 HEIGHT=30> </APPLET > 以上のように、本移動通信システムによれば、移動端末
4の位置情報に関連した情報として、移動端末4が現在
いる位置を含む地図の情報及びその地図内の施設情報を
含む情報をユーザに提供することにより、ユーザは、情
報センタ5より、地図情報だけでなく地図内の施設に関
する詳細な情報あるいは地図,施設についてのサービス
(プログラム)までをも得ることができるので、そのサ
ービス性を大幅に向上させることができる。
【0118】また、上述のシステムでは、情報センタ5
と各移動端末4とを無線基地局6を通じての通信手段を
介して接続し、各移動端末4が、それぞれ接続している
無線基地局6についての位置識別情報(CSID)を検
出するようにしているので、移動端末4の位置をCSI
D(通信エリア)から特定することができ、情報センタ
5では、確実に、その移動端末4に必要な位置に関連す
る情報又はサービスを提供することができる。
【0119】また、この場合、移動端末4で検出された
CSIDを地図座標(移動端末位置情報)に変換する位
置情報変換部としての地図情報検索部53aを、情報セ
ンタ5に設けているので、情報センタ5では、CSID
を意識せず(無線基地局6の種別などによらず)に独立
して、変換した地図座標を基にその地図座標に関連した
情報またはサービスを対応する移動端末4に提供するこ
とができる。
【0120】従って、システムの全ユーザ(移動端末
4)が一様に所望の情報またはサービスを利用すること
ができるとともに、システム構築上の柔軟性にも大いに
寄与する。なお、上述の位置情報変換部は、図17に示
すように、位置情報変換部41′として移動端末4側に
設けてもよく、この場合の動作シーケンスは、例えば図
18に示すように、位置情報変換部41′がCSIDか
ら位置情報への変換を行なう(ステップS1′)点と、
これに伴い、情報センタ5の地図情報検索部53a(C
GIプログラム53a−1)が受信した位置情報をその
ままキーにして地図情報データベース52aを検索する
(ステップS6′)点とが図12に示すものと異なるよ
うになる。
【0121】従って、この場合は、システムのユーザ毎
に移動端末4を自由にカスタマイズすることができるよ
うになる。また、上記の移動端末4の位置情報検出部4
1は、GPSなど、衛星を利用して自己の位置情報を検
出するようにしてもよく、この場合は、情報センタ5へ
送信すべき移動端末4の位置情報を正確に検出すること
ができるとともに、ユーザによって位置情報を入力して
もらう手順を省略することができるので、ユーザの情報
入力操作などに対する負荷を大幅に軽減することができ
る。
【0122】(2)地図情報,タウン情報,サービスの
アップロード 次に、以下では、図19に示すように移動端末4が情報
センタ5へ地図情報,タウン情報,サービスを提供(ア
ップロード)する場合の動作について詳述する。 (2−1)情報(地図情報,タウン情報)のアップロー
ド まず、情報センタ5へ地図情報,タウン情報をアップロ
ードする場合、基本的には、例えば図20に示すよう
に、移動端末4側では、ユーザに位置の指定と情報の指
定とを行なわせ(ステップS21,S22)、これらの
位置,情報の組を情報センタ5に送信(アップロード)
する(ステップS23)。情報センタ5側では、これら
の情報を受け取り(ステップS24)データベース52
に蓄積・格納する(ステップS25)。
【0123】ここで、上記の位置の指定方法には、 ・現在位置 ・ユーザによる位置指定 の2種類が考えられる。まず、現在位置による位置の指
定方法について、図21に示すシーケンス図(ステップ
S31〜S38)を参照しながら説明すると、ユーザ
は、専用のペンなどで移動端末4のLCD47−1(タ
ッチパネル47−2)を通じて店,施設などについての
各種情報(タウン情報)を後述するような所定の入力方
法により入力する(ステップS31)。
【0124】すると、移動端末4は、位置情報検出部4
1により、接続している無線基地局6の位置識別情報
(CSID)を検出し(ステップS32)、このCSI
Dを、位置情報変換部41′により、図9に示したよう
な変換テーブル53a−2を用いて位置情報に変換し
(ステップS33)、ユーザにより入力された情報と位
置情報とを組にして、情報センタ5へ送信する(ステッ
プS34)。
【0125】情報センタ5では、情報・サービス提供部
54の蓄積制御部541が、受信した画面座標を位置情
報(地図座標)に変換し、この位置情報をキーにして、
移動端末4からの入力情報をデータベース52内の対応
する領域に登録(蓄積)する(ステップS35)。そし
て、情報・サービス提供部54は、情報の登録が正常に
行なわれたか否かを判定し(ステップS36)、登録が
失敗していた場合はエラーメッセージを移動端末4へ返
信する一方(ステップS36のNOルートからステップ
S37)、登録が成功していた場合は登録完了メッセー
ジを移動端末4へ返信する(ステップS36のYESル
ートからステップS38)。
【0126】なお、上述の位置情報検出部41では、G
PSを利用している場合は緯度・経度が、後述するよう
に移動端末4が固定端末に接続されている場合はその固
定端末の電話番号やIPアドレスが、それぞれ位置識別
情報として検出される。また、この場合も、検出した位
置識別情報(CSIDなど)から位置情報への変換は、
前述したように移動端末4側,情報センタ5側のどちら
で行なってもよい(位置情報変換部41′をどちらに設
けてもよい)。
【0127】次に、ユーザによる位置指定について説明
するが、このユーザによる位置指定は、ユーザが情報セ
ンタ5に送ろうとしている情報(店,施設情報)が、実
際の現在位置に無関係な場合に用いられる。以下、この
ユーザによる位置指定の一例として、図23に示すよう
に移動端末4の端末画面(LCD)47−1に表示され
ている地図内の矢印Aの部分に、レストランが実在して
おり、ユーザがこのレストランについての詳細な情報
(店,施設の種類,電話番号,その店,施設についての
コメントなど)を情報センタ5へ提供したい場合につい
て、図22に示すシーケンス図(ステップS41〜S4
7を参照しながら説明する。
【0128】この場合、まずユーザは、専用のペンなど
でLCD47−1(タッチパネル47−2)上の矢印A
の部分に圧力を加えてクリックすることにより位置を指
定する(ステップS41)。すると、LCD47−1に
は、例えば図24に示すように、情報入力用の定型フォ
ーマット(テンプレート)が表示され、ユーザは、この
テンプレートに従って各種の情報(サービスプログラム
でもよい)を入力する(ステップS42)。
【0129】ここでは、この図24に示すように、“種
類”,“電話番号”,“お勧め”といった項目が予めL
CD47−1に表示されており、ユーザは、これらの各
項目毎に適切な内容を入力していくことになる。なお、
このテンプレートに関しては、一般的なものを用意して
おく他に、特定の情報に特化したもの(例えば、レスト
ランなら“メニュー”、遊園地なら“アトラクション”
など)を用意しておけば、ユーザの入力操作が楽にな
る。
【0130】また、このような情報の指定方法として
は、他に、ユーザが予め作成しファイルなどに保存して
おいた情報を指定することによって行なってもよい。こ
の場合は、例えば、ユーザが移動端末4もしくはその他
の端末において、エディタなどの入力手段を用いて予め
情報を作成してファイルに保存しておき、情報を指定す
る際にファイル名を入力するなどしてこのファイルを指
定すればよい。
【0131】そして、移動端末4は、これらの位置(画
面座標)とそれに関する情報が確定した後、情報センタ
5にこれらを送信(アップロード)する(ステップS4
3)。このとき、移動端末4では、前述したようにWW
Wブラウザ40aを使用して、httpという通信プロ
トコルを用いているので、アップロードにおいてもht
tpを使用することが可能である。しかし、httpに
限らず、利用している通信網で許容される通信プロトコ
ルであり、移動端末4と情報センタ5がそれに対応して
いるならば、どういったプロトコルでもアップロードに
使用できる。
【0132】一方、情報センタ5では、情報・サービス
提供部54の蓄積制御部541が、受信した画面座標を
位置情報(地図座標)に変換し、この位置情報をキーに
して、移動端末4からの入力情報をデータベース52内
の対応する領域に登録(蓄積)する(ステップS4
4)。そして、情報・サービス提供部54は、情報の登
録が正常に行なわれたか否かを判定し(ステップS4
5)、登録が失敗していた場合はエラーメッセージを移
動端末4へ返信する一方(ステップS45のNOルート
からステップS46)、登録が成功していた場合は登録
完了メッセージを移動端末4へ返信する(ステップS4
7)。
【0133】なお、登録可能な情報としては、上述のよ
うなレストラン情報の他に、デパートなど店に関する情
報や駅やバス停などの交通機関に関するもの,遊園地や
美術館などアミューズメントポットに関するもの,ある
いはその他特定の位置に関するものなどが考えられる。
また、上述のように登録したい店,施設などが移動端末
4のLCD47−1に表示されている地図内の何処に位
置しているかが具体的に分からない場合には、例えば、
図25に示すように、点線によりメッシュ状に区切られ
た地図をLCD47−1に表示させ、登録したい店,施
設が含まれるであろう領域(例えば、鉄道の駅や駅の周
辺に存在することが分かっている場合には図25中の矢
印に示す領域)を1つ指定することによって、位置の指
定を行なうことができる。
【0134】(2−2)サービス(プログラム)のアッ
プロード 次に、以下では、移動端末4が情報センタ5へサービス
(プログラム)を提供する場合の動作について説明す
る。ここで、サービスとは、ユーザの希望するレストラ
ンを検索するプログラムや、ユーザの使用している移動
端末4に合わせた情報交換を行なうためのプログラムな
どのことである。そして、通常、情報センタ5側には、
ある程度のサービスが用意されるが、それだけでは、ユ
ーザの要求を満足しきれない場合がある。そこで、本シ
ステムでは、ユーザが独自に作成したサービスを情報セ
ンタ5にアップロードして、新たにユーザに対してサー
ビスを提供できるようにする。
【0135】以下、この動作について、図26に示すシ
ーケンス図(ステップS51〜S54)を参照して説明
する。まず、ユーザが、移動端末4のLCD47−1を
通じてアップロードするサービス(プログラム)を指定
すると(ステップS51)、移動端末4は、情報・サー
ビス提供部43によって、情報のアップロードと同様
に、移動端末4と情報センタ5間の通信プロトコルに従
って、指定されたサービスを情報センタ5に送信(アッ
プロード)する(ステップS52)。情報センタ5で
は、このサービスを受け取ると(ステップS53)、情
報・サービス提供部54の蓄積制御部541によってそ
のサービスをデータベース52内の該当する領域に蓄積
・格納する(ステップS54)。
【0136】なお、上記のステップS51におけるサー
ビスの指定方法は、ユーザが移動端末4もしくはその他
の端末において、エディタなどの入力手段を用いて、予
めサービスを作成(プログラミング)してファイルなど
により保存しておき、サービスを指定する際に、ファイ
ル名を入力するなどしてこのファイルを指定すればよ
く、これにより、指定されたファイルの中身が情報セン
タ5にアップロードされる。また、サービスを記述する
言語としては、JavaやTeleScriptなどが挙げられる
が、このとき、ネットワークを通してプログラムコード
が移動しても、言語のポータビリティ(移植性)を保っ
ておく必要がある。
【0137】以上のように、本システムによれば、各移
動端末4が、情報・サービス提供部43を通じて位置情
報に関連した情報またはサービスをアップロードデータ
として情報センタ5へ送信することにより、情報センタ
5(データベース52)内の情報又はサービスを、随
時、蓄積・更新して、移動端末4が必要とする情報又は
サービスを情報センタ5内に常に保持しておくことがで
きるようになる。
【0138】従って、常にユーザの要望を反映した最新
の情報またはサービスをユーザに提供することができ
る。 (3)情報センタ5内のデータベース52での情報管理 図27は上述のデータベース52の構成を模式的に示す
ブロック図で、この図27に示すように、情報センタ5
内のデータベース52は、ユーザレイヤ521,ユーザ
グループレイヤ522,グローバルレイヤ523,エリ
アディレクトリ524,情報格納領域525,サービス
プログラム格納領域526及びレイヤ選択テーブル52
7を有している。
【0139】ここで、ユーザレイヤ521は、各個人が
私的な情報を蓄積し参照する情報用の部分格納領域であ
り、ユーザグループレイヤ522は、特定グループ毎に
参照・更新を行なえる情報を保持しておく部分記憶領域
であり、グローバルレイヤ523は、全てのユーザが参
照できる情報を保持しておく部分記憶領域である。な
お、ユーザは、このユーザレイヤ521に蓄積した情報
を自己が属するユーザグループのユーザグループレイヤ
522にコピーして、そのグループの他のメンバーに情
報を提供したり、逆に他のメンバーがこのユーザグルー
プレイヤ522に登録した情報を自己のユーザレイヤ5
21にコピーして利用することも可能である。
【0140】また、エリアディレクトリ524には、上
記の各レイヤ521〜523のアドレス情報が格納さ
れ、これにより、各レイヤ521〜523がリンクされ
て、このエリアディレクトリ524から各レイヤ521
〜523に保持されている全ての情報が参照できるよう
に管理される。なお、上記の項目(1),(2)にて前
述した検索部53による検索は、検索部53がこのエリ
アディレクトリ524を参照することにより実行され
る。
【0141】さらに、情報格納領域525には、移動端
末4の位置に関連する情報(地図情報,地図内の店,施
設情報など)が格納され、サービスプログラム格納領域
526には、地図情報,地図内の店,施設情報に付随し
たサービスプログラムが格納されるようになっており、
前述の情報またはサービスのダウンロード/アップロー
ド時には、これらの情報格納領域525,サービスプロ
グラム格納領域526に対して、情報・サービス提供部
54による操作(情報の取り出し,更新など)が行なわ
れるようになっている。
【0142】また、レイヤ選択テーブル527には、例
えばユーザが情報センタ5にアクセスしたときの時間帯
によって、そのユーザの移動端末4に提供するレイヤ5
21〜523を選択するための選択情報(選択リスト)
が格納される。なお、この選択リストは、例えば、デー
タベース52の各レイヤ521〜523に固有の識別名
などにより表されるが、1人のユーザがこのリストを複
数所持してもよい。
【0143】これにより、ユーザの現在位置や時間帯に
よって、異なるリストを選択することができるようにな
る。また、リストの選択は、情報センタ5の検索部53
が予め設定された選択ルールを用いて選択してもよい
し、移動端末4側でリストを選択し、その移動端末4か
ら情報センタ5に検索要求メッセージを送信するときに
特定のリストを指定するようにしてもよい。
【0144】つまり、上述のデータベース52は、特定
の移動端末4についての位置情報に関連した情報(地図
情報,タウン情報など)またはサービス(プログラム)
を蓄積する特定ユーザ用のレイヤ(特定移動端末用蓄積
部)521,522と、全ての移動端末4についての位
置情報に関連した情報またはサービスを蓄積する不特定
ユーザ用のレイヤ(不特定移動端末用蓄積部)523と
を有して構成されている。
【0145】このため、上述の検索部53,情報・サー
ビス提供部54の蓄積制御部541及び情報・サービス
送信部542も、それぞれ、図28〜図30に示すよう
に、機能が分割され、検索部53は、図28に示すよう
に、特定ユーザレイヤ用検索部531及び不特定ユーザ
レイヤ用検索部532を有して構成され、蓄積制御部5
41は、図29に示すように、特定ユーザレイヤ用蓄積
制御部541a及び不特定ユーザレイヤ用蓄積制御部5
41bを有して構成され、情報・サービス送信部542
は、図30に示すように、特定ユーザレイヤ用送信部5
42a及び不特定ユーザレイヤ用送信部542bを有し
て構成される。
【0146】ここで、まず検索部53において、特定ユ
ーザレイヤ用検索部531は、特定のユーザあるいはユ
ーザグループから送られてきた位置情報を受信して、こ
の位置情報をキーにしてエリアディレクトリ524又は
レイヤ選択テーブル527を参照することにより、ユー
ザグループレイヤ523又は522にリンクされ情報格
納領域525又はサービスプログラム格納領域526に
保持(蓄積)されている地図情報,タウン情報またはサ
ービスを検索するものである。
【0147】一方、不特定ユーザレイヤ用検索部532
は、不特定のユーザから(複数の移動端末4のいずれか
から)送られてきた位置情報を受信して、この位置情報
をキーにしてエリアディレクトリ524又はレイヤ選択
テーブル527を参照することにより、グローバルレイ
ヤ521にリンクされ情報格納領域525又はサービス
プログラム格納領域526に保持(蓄積)されている地
図情報,タウン情報またはサービスを検索するものであ
る。
【0148】また、蓄積制御部541において、特定ユ
ーザレイヤ用蓄積制御部541aは、特定のユーザの移
動端末4の情報・サービス提供部43を通じて送られて
きたアップロードデータ(地図情報,タウン情報または
サービス)を、エリアディレクトリ524又はレイヤ選
択テーブル527に基づいて、ユーザレイヤ523又は
ユーザグループレイヤ522にリンクされている対応す
る情報格納領域525又はサービスプログラム格納領域
526に蓄積するものであり、不特定ユーザレイヤ用蓄
積制御部541bは、不特定のユーザの移動端末4のい
ずれかの情報・サービス提供部43を通じて送られてき
たアップロードデータを、エリアディレクトリ524又
はレイヤ選択テーブル527に基づいて、グローバルレ
イヤ521にリンクされている対応する情報格納領域5
25又はサービスプログラム格納領域526に蓄積する
ものである。
【0149】さらに、情報・サービス送信部542にお
いて、特定ユーザレイヤ用送信部(特定移動端末用情報
・サービス送信部)542aは、上述の特定ユーザレイ
ヤ用検索部531にて検索された地図情報,タウン情報
またはサービスを、ユーザレイヤ523又はユーザグル
ープレイヤ522にリンクされている情報格納領域52
5又はサービスプログラム格納領域526から取り出し
て、位置情報を送信してきた移動端末4に送信するもの
であり、不特定ユーザレイヤ用送信部(不特定移動端末
用情報・サービス送信部)542bは、不特定ユーザレ
イヤ用検索部532にて検索された地図情報,タウン情
報またはサービスをグローバルレイヤ521にリンクさ
れている情報格納領域525又はサービスプログラム格
納領域526から取り出して、位置情報を送信してきた
移動端末4に送信するものである。
【0150】つまり、上述の情報センタ5では、データ
ベース52,検索部53,蓄積制御部541及び情報サ
ービス送信部542を、それぞれ、特定移動端末用と不
特定移動端末用の2種類の機能(手段)を有して構成す
ることにより、移動端末4の位置情報に関連した地図情
報,タウン情報またはサービスを、特定移動端末用のも
のと不特定移動端末用のものというように明確に切り分
けて(階層化して)管理できるようにしているのであ
る。
【0151】これにより、上述のデータベース52で
は、移動端末4からの要求またはレイヤ選択テーブル5
27に予め設定された選択リストに応じて、端末画面
(LCD)47−1上の或る1つの領域又は複数の領域
に存在する店,施設情報(又はサービス)と、移動端末
4の位置情報との対応データを選択的に移動端末4に提
供することができる。
【0152】以下、上述の情報センタ5内のデータベー
ス52での情報管理方法について、図31〜図34に示
すシーケンス図を用いて詳述する。 (3−1)移動端末4から地図情報,タウン情報または
サービスについての登録要求(アップロード要求)を受
けた場合 まず、図31に示すように、データベース52に対する
情報/サービスの登録要求として、画面座標,レベル,
レイヤID,登録すべき情報/サービスが移動端末4か
ら無線基地局6を通じて送信されてくると(ステップS
61)、情報センタ5では、データベース52内の該当
するレイヤ(レイヤIDにより指定されているレイヤ)
521〜523にリンクされている情報格納領域525
またはサービスプログラム格納領域526に、受信した
情報/サービスを書き込むことができるか否かを判定す
る(ステップS62)。なお、ここでは、上記の画面座
標は、図23により前述したような位置の指定方法によ
り入力されたものとする。
【0153】この判定の結果、書き込みが不可能であっ
た場合(例えば、ユーザグループレイヤ522に情報/
サービスの登録(アクセス)権をもたないユーザが登録
要求を出してきた場合など)、情報センタ5は、その旨
を登録要求を送信してきた移動端末4に対してエラーメ
ッセージとして返信する一方(ステップS62のNOル
ートからステップS70)、書き込みが可能であった場
合、情報センタ5では、レイヤIDに応じて検索部53
の特定ユーザレイヤ用検索部531,不特定ユーザレイ
ヤ用検索部532のいずれかが起動され検索要求として
画面座標,レベルが通知される(ステップS62のYE
SルートからステップS63)。
【0154】そして、検索部53(特定ユーザレイヤ用
検索部531又は不特定ユーザレイヤ用検索部532)
では、受け取った座標,レベルをキーにしてエリアディ
レクトリ524を参照(検索)して受信した情報/サー
ビスを蓄積すべき情報格納領域525/サービスプログ
ラム格納領域526についてのセグメントIDを取得し
(ステップS64)、これをデータベース52に通知す
る(ステップS65)。
【0155】データベース52では、このセグメントI
Dに対応する情報格納領域525/サービスプログラム
格納領域526に、受信した情報/サービスを蓄積する
ことによって情報/サービスの登録が完了する(ステッ
プS66)。 (3−2)移動端末4から地図情報,タウン情報または
サービスについての検索要求(ダウンロード要求)を受
けた場合 まず、図32に示すように、データベース52内に蓄積
されている情報/サービスに対する検索要求として、画
面座標,レベル,レイヤIDのリストが移動端末4から
無線基地局6を通じて送信されてくると(ステップS7
1)、情報センタ5では、受信したレイヤIDのリスト
に基づいて、特定ユーザグループ用検索部531,不特
定ユーザグループ用検索部532のいずれかを起動し、
画面座標,レベルをキーにして、データベース52内の
エリアディレクトリ524を検索してセグメントIDを
得る(ステップS72)。
【0156】そして、検索部53は、リストの長さをカ
ウントするカウンタ値(i)をリセット(初期化)して
おき(i=0:ステップS73)、データベース52に
おいてリストのi番目のレイヤのセグメントに登録され
ている情報/サービスを抽出する(ステップS74)。
その後、検索部53は、カウンタ値(i)をインクリメ
ント(i=i+1)して(ステップS75)、抽出すべ
き情報/サービスがまだ残っているか否か(i<「リス
トの長さ」となっているか否か)を判定する(ステップ
S76)。
【0157】この結果、i<「リストの長さ」であれ
ば、抽出すべき情報/サービスを全て抽出するまで(i
=「リストの長さ」となるまで)、上記のステップS7
3以降の処理を繰り返す(ステップS76のYESルー
ト)。そして、i=「リストの長さ」となると、検索部
53は、抽出した情報/サービスのリストと、その情報
/サービスの端末画面(LCD)47−1上における表
示位置を示す画面座標のリストとを移動端末4へ提供し
(ステップS76のNOルートからステップS77)、
移動端末4では、受信した情報/サービスを画面座標に
合わせてLCD47−1に表示する(ステップS7
8)。
【0158】以上のような処理により、ユーザは、レイ
ヤの種類に関わらず移動端末4から複数のレイヤを指定
して情報センタ5にアクセスすると、指定されたレイヤ
に登録された情報やサービスプログラムを、地図のイメ
ージと現在位置とを一致させた状態でLCD47−1に
表示させることができるようになる。例えば、ユーザグ
ループレイヤ522のレイヤIDとユーザレイヤ523
のレイヤIDとを両方指定して検索要求を行なえば、ユ
ーザグループレイヤ522により管理されているテニス
コートの情報と、ユーザレイヤ523により管理されて
いるレストランの情報とを、同時に地図のイメージに重
ねて移動端末4のLCD47−1に表示させて、それら
の位置関係から予約するテニスコートを選ぶといったこ
とができるようになる。
【0159】なお、ユーザの生活習慣に合わせて情報セ
ンタ5のレイヤ選択テーブル527を設定しておけば、
例えば、平日の昼間に必要な情報を集めたレイヤと夜の
時間帯に必要な飲食店の情報を集めたレイヤの切り替え
を、時間帯に応じて情報センタ5に自動的に行なわせる
ことができるようになるので、この場合、ユーザは、情
報センタ5にアクセスする際に検索対象のレイヤIDを
指定する必要がなくなる。
【0160】すなわち、図33に示すように、移動端末
4は検索要求として、座標,レベル,時刻のみを送信す
れば(ステップS71′)、情報センタ5の検索部53
が、受信した時刻をキーにしてレイヤ選択テーブル52
7を検索して、自動的に、レイヤIDのリストを取得す
るので(ステップS72′)、その後は、図32により
上述したステップS72〜S78と同様の処理により、
所望の時間帯に応じた情報/サービスを移動端末4に表
示させることができる。
【0161】また、上述の登録要求,検索要求時の各処
理は、いずれも、図23により前述したような位置の指
定方法を用いて移動端末4に入力される画面座標に基づ
いて実行されているが、図25により前述したような位
置の指定方法を用いて移動端末4に入力される領域情報
に基づいて実行してもよい。例えば、登録要求時の処理
は以下のように行なわれる。すなわち、この場合は、図
34に示すように、データベース52に対する情報/サ
ービスの登録要求として、領域,レイヤID,登録すべ
き情報/サービスが移動端末4から無線基地局6を通じ
て送信される(ステップS61′)。すると、情報セン
タ5では、この場合も、データベース52内の該当する
レイヤ(レイヤIDにより指定されているレイヤ)52
1〜523にリンクされている情報格納領域525また
はサービスプログラム格納領域526に、受信した情報
/サービスを書き込むことができるか否かを判定する
(ステップS62′)。
【0162】この判定の結果、書き込みが不可能であっ
た場合、情報センタ5は、その旨を登録要求を送信して
きた移動端末4に対してエラーメッセージとして返信す
る一方(ステップS62′のNOルートからステップS
70′)、書き込みが可能であった場合、情報センタ5
では、レイヤIDに応じて検索部53の特定ユーザレイ
ヤ用検索部531,不特定ユーザレイヤ用検索部532
のいずれかが起動され検索要求として領域が通知される
(ステップS62′のYESルートからステップS6
3′)。
【0163】そして、検索部53(特定ユーザレイヤ用
検索部531又は不特定ユーザレイヤ用検索部532)
では、受け取った領域をキーにしてエリアディレクトリ
524を参照(検索)して受信した情報/サービスを蓄
積すべき情報格納領域525/サービスプログラム格納
領域526についてのセグメントIDを取得し(ステッ
プS64′)、これをデータベース52に通知する(ス
テップS65′)。
【0164】そして、検索部53は、リストの長さをカ
ウントするカウンタ値(i)をリセット(初期化)して
おき(i=0:ステップS66′)、データベース52
においてリストのi番目のレイヤのセグメントに受信し
た情報/サービスを蓄積制御部541を通じて登録する
(ステップS67′)。その後、検索部53は、カウン
タ値(i)をインクリメント(i=i+1)して(ステ
ップS68′)、登録すべき情報/サービスがまだ残っ
ているか否か(i<「リストの長さ」となっているか否
か)を判定する(ステップS69′)。
【0165】この結果、i<「リストの長さ」であれ
ば、抽出すべき情報/サービスを全て抽出するまで(i
=「リストの長さ」となるまで)、上記のステップS7
3以降の処理を繰り返す(ステップS69′のYESル
ート)。そして、i=「リストの長さ」となると、登録
処理が完了する(ステップS69′のNOルート)。一
方、検索要求時の処理は、図35のステップS81〜S
88に示すように行なわれるが、この場合は、図32に
示すステップS71〜S78に比して、検索処理を座標
とレベルをキーにするか領域をキーにするかが異なるだ
け(ステップS81,S82での処理が異なるだけ)
で、他の処理は図32に示すものと同様に行なわれる。
【0166】また、この場合も、図36に示すように、
ユーザは移動端末4を通じて検索要求として、領域,時
刻のみを入力すれば(ステップS81′)、情報センタ
5の検索部53が、受信した時刻をキーにしてレイヤ選
択テーブル527を検索して、自動的に、レイヤIDの
リストを取得するので(ステップS82′)、その後
は、図35に示すステップS82〜S88と同様の処理
により、所望の時間帯に応じた情報/サービスを移動端
末4に表示させることができる。
【0167】以上のように、本実施形態における移動通
信システムによれば、情報センタ5において、移動端末
4の位置情報に関連した情報またはサービスを、特定移
動端末用のレイヤ(ユーザグループレイヤ522,ユー
ザレイヤ523)と不特定移動端末用のレイヤ(グロー
バルレイヤ521)というように明確に切り分けて(階
層化して)管理することができるので、情報センタ5内
の情報またはサービスに対するメンテナンス(保守・管
理)にかかる負担を大幅に軽減することができる。
【0168】また、ユーザグループレイヤ522によ
り、複数のユーザで最新の情報を共有することができる
ほか、レイヤ選択テーブル527により、ユーザ個人の
生活習慣や趣味に合わせてカスタマイズされた地域情報
サービスを提供することができるので、サービス性の向
上にも大いに寄与する。なお、上述のデータベース52
には、上記の情報(地図情報,タウン情報)やサービス
プログラムについての位置情報をある程度広い範囲の領
域データとして保存しておけば、ユーザが移動端末4に
表示させている地図のエリアを変更しても、常に移動端
末4に表示させておくことのできるデータを情報センタ
5にもたせることができる。
【0169】具体的には、この場合、情報センタ5のデ
ータベース52に保存する情報またはサービスプログラ
ムと移動端末4の位置情報との対応データにおいて、位
置情報部分に領域の形状を示す領域種別データと領域座
標データとからなる領域データを設け、データベース5
2内に、端末表示領域と場所(位置情報)に関連づけら
れた情報またはサービスプログラムの領域データとの内
包関係について演算を施す演算部を設ける。
【0170】これにより、例えば、掲示板サービス(プ
ログラム)用の領域データとして、新宿駅から歩いて移
動できる範囲を示す領域データを情報センタ5のデータ
ベース52に登録しておけば、移動端末4で地図を拡大
して表示している場合でも、掲示板サービスに設定され
た領域と重なる限り、情報センタ5から掲示板サービス
が移動端末4に送信されることになるので、近隣(新宿
駅周辺)で行なわれているイベントなどの情報を掲示板
サービスにより把握することができるようになる。つま
り、端末表示領域を越える広いエリアに関連する情報や
サービスをユーザに提供できるようになる。
【0171】(4)移動端末4間の情報またはサービス
の遣り取り 次に、以下では、或る移動端末4が、直接情報センタ5
にアクセスせずに、他の移動端末4からその移動端末4
が保持している地図情報,タウン情報,サービスを受け
る場合について説明する。図37はこの場合の移動端末
4の構成を示すブロック図で、この図37に示すよう
に、各移動端末4も、図7に示すものとそれぞれ同様の
位置情報検出部41,位置情報送信部42,情報・サー
ビス提供部43,情報・サービス利用部44及びPHS
無線通信部45をそなえて構成されているが、ここで
は、PHS無線通信部45が、情報センタ5から受けた
地図情報,タウン情報またはサービスを、他の移動端末
4へ送信する送信部451と、情報センタ5から他の移
動端末4Cへ送られてきた地図情報,タウン情報または
サービスを、その移動端末4から受信する受信部452
とをそなえて構成されるとともに、情報・サービス利用
部44が、この受信部452で受信した地図情報,タウ
ン情報またはサービスを2次利用する2次情報・サービ
ス利用部としての機能を兼用するように構成されてい
る。
【0172】なお、情報・サービス利用部44におい
て、441は前述のタッチパネル47−2に相当する入
力部、443はLCD47−1に相当する表示部、44
2はこれらの入力部441,表示部443との間で遣り
取りされるデータ(画面座標,地図情報など)に対して
所望の演算処理を施す演算部442である。つまり、こ
の図37に示す各移動端末4は、他の移動端末4との間
で相互に情報センタ5から直接受けた地図情報,タウン
情報またはサービスを遣り取りすることが可能な第3種
移動端末として構成されている。
【0173】これにより、この移動端末4は、情報セン
タ5から送られてきた地図情報,タウン情報またはサー
ビスを、他の移動端末4へ送信することができるととも
に、情報センタ5から他の移動端末4へ送られてきた地
図情報,タウン情報またはサービスを、その移動端末4
から間接的に受けて2次利用することができるようにな
る。
【0174】以下、上述の動作について、図38に示す
シーケンス図(ステップA1〜A15)を参照して詳述
する。なお、以下では、便宜上、情報センタ5から直接
地図情報,タウン情報またはサービスを受ける移動端末
4を「端末B」とし、この端末Bから地図情報,タウン
情報またはサービスを受ける移動端末4を「端末A」と
する。
【0175】まず、図38に示すように、端末Bは、受
信部452(CCH受信部45d:図10参照)で受信
したCSIDを(ステップA1)、情報センタ5に送信
することにより(ステップA2)、自己(端末B)の現
在位置周辺の地図情報を得る(ステップA3)。そし
て、前述したように、ユーザによってその地図上の施設
のある点が指定されると、端末Bは、タッチパネル47
−2を通じてその点の画面座標を読み取り、情報センタ
5へ送信することにより(ステップA4)、情報センタ
5よりその座標に対応する施設に関する情報(タウン情
報)を受信し(ステップA5)、受信した情報をRAM
49−2に図11により前述したようなフォーマットで
記憶しておく。
【0176】なお、このとき、他の端末Aに提供可能な
情報またはサービスは、ヘッダ491上の1ビットを使
用してフラグ1が設定される。ここで、他の端末Aへ提
供可能かは項目毎にデフォルトで決めてもよいし(例え
ば、地図は提供可だが、個人的なメモは提供不可な
ど)、ユーザが任意の時点で自由に設定してもよい。そ
の後、端末Bは、端末Aから情報要求信号を受信すると
(ステップA6)、その情報要求信号を送信してきた端
末Aが例えば端末Bと同一ユーザグループの一員として
登録されているか否かなどの認証処理を行ない(ステッ
プA7)、端末Aが端末Bと同一ユーザグループの一員
として登録されてなければ、拒否応答を端末Aに送信す
る(ステップA7のNOルートからステップA8)。
【0177】一方、端末Aが端末Bと同一ユーザグルー
プの一員として登録されていれば(認証OK)、端末B
は、RAM49−2内の情報エリア上のヘッダ491を
検索し、提供可能な情報があるかどうかを検査する(ス
テップA7のYESルートからステップA9)。そし
て、もし端末Aに提供可能な情報またはサービスが1つ
も無ければ(例えば、ヘッダ491内のフラグが全て
“0”に設定されていた場合)、その旨を情報無し応答
信号により端末Aに通知する(ステップA9のNOルー
トからステップA10)。
【0178】一方、提供可能な情報が有れば、端末B
は、情報開始信号を端末Aに送信したあと(ステップA
9のYESルートからステップA11)、情報またはサ
ービスを端末Aに提供する(ステップA14)。なお、
上記の情報開始信号にはその後に送信する地図情報,タ
ウン情報またはサービスについての情報量が設定されて
いる。
【0179】そして、この情報開始信号を受信した端末
Aは、地図情報,タウン情報またはサービスを格納する
領域を、情報開始信号に設定されている情報量分だけR
AM49−2内に確保して受信した情報を、その種別
(地図情報,タウン情報,サービス)毎にヘッダ491
を付与して順次RAM49−2に蓄積してゆく(ステッ
プA12〜A14)。
【0180】その後、端末Aは、全情報を端末Bから受
信したか否かを判定し(ステップA15)、全情報を受
信するまで情報を受信し続け(ステップA15のNOル
ート)、全情報を受信し終わると(ステップA15のY
ESルート)、情報・サービス利用部44の演算部44
2によって、RAM49−2に蓄積した情報のヘッダ4
91を検査し、地図情報であれば地図に展開してLCD
47−1に表示し、タウン情報情報(文字)であれば文
字としてLCD47−1に表示させる。
【0181】また、プログラムであればその旨をLCD
47−1上に表示させ、実行待ち状態とし、ユーザによ
りサービス開始が指示されることにより、そのプログラ
ムの実行を開始する。なお、この場合、端末Bから端末
Aへ伝送される地図情報やプログラムなどは、比較的大
きなデータ量の情報であるが、本実施形態では、前述し
たようにPHSの32kbpsベアラ伝送を使用してい
るので、非常に短時間で伝送することが可能になってい
る。例えば200〜300m四方の住宅地図を240×
320ドットの大きさで表示したものは約5〜10kバ
イト(40〜80kビット)程度のデータ量であるので
約1.25〜2.5秒で伝送が可能である。
【0182】ところで、端末A,端末B間の通信は、例
えば図39に示すように、PHSのトランシーバモード
を利用することにより、無線基地局6を介さず、直接、
端末A,端末B同士で行なってもよいし、図40に示す
ように、一般のPHSの通信モードや携帯電話のように
無線基地局6,ISDN網9(携帯電話の場合は一般公
衆網)を介して行なってもよい。また、無線基地局6を
介する通信としては他に、例えば図41に示すように、
パケット交換機10Aを利用して行なうことも考えられ
る。この場合は、パケット交換機10Aを通じて通信デ
ータ(地図情報,タウン情報またはサービス)が、一旦
データ蓄積装置10Bに蓄積され、適宜、無線基地局6
を介して移動端末4に送信される。
【0183】以上のように、上述の移動端末4(端末
A)によれば、情報センタ5に直接アクセスしなくて
も、情報センタ5から他の移動端末4(端末B)へ送ら
れてきた位置情報に関連した情報またはサービスを、そ
の移動端末4(端末B)から間接的に受けて利用するこ
とができるので、特に、複数の移動端末4で同一の情報
またはサービスを共有している場合には、各移動端末4
毎にその位置情報に関連した情報またはサービスを情報
センタ5から受ける必要はなく、情報センタ5内の資源
(データベース52)の規模を最小限に抑えることがで
きる。
【0184】また、図39に示すように、直接、移動端
末4同士で通信を行なう場合には、回線使用料金がかか
らないので、経済的にも非常に有利である。なお、上記
と同一の端末構成で、他の移動端末4から送信されたC
SIDなどの位置情報を基に、他の移動端末4が属する
位置に関連する情報を、自己の移動端末4の検索機能
(情報センタ5の検索部53を利用)により得ることも
可能である。
【0185】また、図37に示す移動端末4は、PHS
無線通信部45に、送信部451のみをそなえて他の移
動端末4との間では地図情報,タウン情報またはサービ
スの送信のみが可能な第2種移動端末として構成しても
よいし、受信部452のみをそなえて他の移動端末4と
の間では地図情報,タウン情報またはサービスの受信の
みが可能な第4種移動端末として構成してもよい。さら
に、図37に示す移動端末4は、受信部452及び情報
・サービス利用部(2次情報・サービス利用部)44の
みをそなえて他の移動端末4からの地図情報,タウン情
報またはサービスの受信・2次利用のみが可能な第5種
移動端末として構成してもよい。なお、他の移動端末4
用の送信部451,受信部452を有さず、情報センタ
5との間でのみ地図情報,タウン情報またはサービスの
遣り取りが可能な移動端末4が第1種移動端末である。
【0186】つまり、本移動通信システムでは、複数の
移動端末4を、第1〜5種移動端末4に分類し、第2種
移動端末4及び第3種移動端末4にそれぞれ送信部45
1を設け、第3〜5種移動端末4にそれぞれ受信部45
2を設けることにより、少なくとも第3〜5種移動端末
4が、各移動端末4毎に地図情報,タウン情報またはサ
ービスを情報センタ5から直接得る必要を無くしている
のである。
【0187】(5)位置識別情報と位置情報との対応デ
ータベース55の構築 次に、以下では、上述の対応データベース55(図7又
は図17参照)の構築方法について説明する。まず、ユ
ーザは位置識別情報と位置情報とを新たに登録しようと
する場合は、移動端末4から登録に関するアクションを
起こす。これは、例えば図42に示すように、移動端末
4の液晶ディスプレイ(LCD)47−1上に“登録”
のアイコン47aが表示されていた場合には、このアイ
コン47aをクリックするなどの操作によって行なわれ
る。
【0188】すると、移動端末4のLCD47−1上に
は、例えば図43に示すように、登録に必要な情報入力
用のウィンドウ47b,47cが開く。そして識別情報
入力用のウィンドウ47bには、PHSを通じてアクセ
スする場合は、現在接続しているPHSの親局(無線基
地局6)の位置識別情報(CSID)が予め表示され、
位置情報入力用のウィンドウ47cには、位置情報の入
力を促すカーソルが点滅している。なお、CSIDは必
ずしもウィンドウ47b上に表示する必要はない。
【0189】そして、ユーザは、図44に示すように、
この位置情報用のウィンドウ47cに、例えば現在位置
が「渋谷」であれば「渋谷」を入力し、送信ボタン47
dをクリックすることにより、情報センタ5へ識別情報
と位置情報とを組にして送信する(ステップB1)。入
力操作をやり直す場合は取消ボタン47eをクリックす
ればよい。
【0190】すると、情報センタ5では、移動端末4か
ら送信されてきたデータ(識別情報,位置情報)が、対
応データベース55に既に登録されているかを確認し
(ステップB2,B3)、既に登録されていた場合は、
ユーザ(移動端末4)に対して登録済みである旨を通知
して手続きを終了する(ステップB3のYESルートか
らステップB4)。
【0191】一方、移動端末4から送信されてきたデー
タが未登録の場合、情報センタ5は、受信したCSID
と位置情報(ここでは、「渋谷」)とを対応づけて、対
応データベース55に追加登録し(ステップB5)、そ
の旨をユーザに通知して手続きを終了する(ステップB
6)。ところで、上述の登録処理では、ユーザが位置情
報のウィンドウ47cに、「渋谷」という広範囲なエリ
アを位置情報として入力しているので、当然、情報セン
タ5側では、大まかなエリアについてしか対応データベ
ース55を構築することができない。
【0192】そこで、位置情報の候補をいくつか情報セ
ンタ5から提供して、ユーザに入力してもらう位置情報
のエリアをある程度限定することが考えられる。以下、
この場合の登録処理について、図45に示すフローチャ
ート(ステップC1〜C8)を参照して説明する。ま
ず、この場合も、ユーザは、現在位置が「渋谷」であれ
ば、位置情報用のウィンドウ47cに「渋谷」を入力
し、送信ボタン47dをクリックすることにより、情報
センタ5へ識別情報(CSID)と位置情報とを組にし
て送信する(ステップC1)。情報センタ5では、この
移動端末4から送信されてきたデータ(識別情報,位置
情報)が、対応データベース55に既に登録されている
かを確認し(ステップC2,C3)、既に登録されてい
た場合は、ユーザ(移動端末4)に対して登録済みであ
る旨を通知して手続きを終了する(ステップC3のYE
SルートからステップC4)。
【0193】一方、移動端末4から送信されてきたデー
タが未登録の場合、情報センタ5は、受信した位置情報
(ここでは、「渋谷」)に対応する目標物(例えば、
「ハチ公前」,「109前」,「住友生命ビル前」な
ど)の候補を位置情報を送信してきた移動端末4に向か
って送信する(ステップC5)。この目標物の候補の送
信は、例えば"Netscape"の"htm1"ベースで行なってもよ
いし、"Java"の"applet"により行なってもよい。
【0194】そして、ユーザは、移動端末4のLCD4
7−1に表示された目標物の候補から現在位置に最も近
い候補を選択・入力して情報センタ5に送信する(ステ
ップC6)。これにより、情報センタ5に送信される位
置情報が或る特定範囲内に特定され、情報センタ5での
データベース構築が容易になる。さらに、情報センタ5
は、ユーザからの位置情報(ユーザが選択した目標物)
を既に受信しているCSIDと対応付けて対応データベ
ース55に登録するとともに(ステップC7)、ユーザ
に登録が完了した旨を通知して手続きを終了する(ステ
ップC8)。
【0195】なお、この登録処理は、上記の目標物の候
補の代わりに、ユーザの現在位置周辺の地図情報を情報
センタ5から移動端末4へ提供して、ユーザに現在位置
をポインティングしてもらうようにしてもよい。以下、
この場合の登録処理を図46に示すフローチャート(ス
テップD1〜D10)を参照して説明する。まず、この
場合も、ユーザは、移動端末4に位置情報用のウィンド
ウ47cに現在位置についての位置情報(「渋谷」な
ど)を入力することにより、情報センタ5へ識別情報
(CSID)と位置情報とを組にして送信する(ステッ
プD1)。情報センタ5では、この移動端末4から送信
されてきたデータ(識別情報,位置情報)が、対応デー
タベース55に既に登録されているかを確認し(ステッ
プD2,D3)、既に登録されていた場合は、ユーザ
(移動端末4)に対して登録済みである旨を通知して手
続きを終了する(ステップD3のYESルートからステ
ップD4)。
【0196】一方、移動端末4から送信されてきたデー
タが未登録の場合、情報センタ5は、受信した位置情報
に対応する目標物の候補を位置情報を送信してきた移動
端末4に向かって送信する(ステップD5)。ユーザ
は、移動端末4のLCD47−1に表示された目標物の
候補から現在位置に最も近い候補を選択・入力して情報
センタ5に送信する(ステップD6)。
【0197】さらに、情報センタ5は、移動端末4から
受信した目標物をキーにして検索部53によりデータベ
ース52内でユーザの現在位置周辺の地図情報を検索
し、得られた地図情報をユーザへ送信する(ステップD
7)。そして、ユーザは、このように情報センタ5から
提供されLCD47−1に表示された地図を基に、現在
位置をポインティングすることによって、位置情報を入
力して情報センタ5へ送信する(ステップD8)。な
お、この場合も、ユーザにポインティングしてもらう地
図上のエリアをある程度限定するために、例えば図47
に示すように、受信した地図情報を、それぞれ識別子
(J1,J2,K1,K2)を付与したメッシュ状のエ
リアに分割してLCD47−1に表示することによっ
て、エリア単位で現在位置をユーザにポインティングし
てもらうようにしてもよい。
【0198】つまり、上記の移動端末4では、ユーザ
が、自己の現在位置を、移動端末4に表示された地図に
従って入力することができるようになっており、これに
より、ユーザによる位置情報の入力操作に対する負担が
大幅に軽減される。その後、情報センタ5は、移動端末
4からの位置情報(ポインティングされた座標又はエリ
ア)と既に受信しているCSIDとを対応付けて対応デ
ータベース55に登録するとともに(ステップD9)、
ユーザに登録が完了した旨を通知して手続きを終了する
(ステップD10)。
【0199】以上のように、本実施形態における移動通
信システムによれば、移動端末4から、無線基地局6の
位置識別情報(CSID)と移動端末4の位置情報
(「渋谷」など)とをそれぞれ情報センタ5の対応デー
タベース55へ送信することにより、CSIDを予め情
報センタ5側で把握していなくても、CSIDと移動端
末4の位置情報とを対応付けたデータベース55を独自
に情報センタ5で構築することができる。
【0200】従って、通常は、通信事業者しか把握して
いない無線基地局6(又は公衆電話などの固定端末)の
識別情報と位置情報との対応データベース55を、通信
事業者を介さず、つまり通信網に依存せずに構築するこ
とができ、システム構築上の柔軟性に大いに寄与する。
また、上述のようにユーザに識別情報と位置情報とを登
録してもらうことによって、システムを運用すればする
ほど、また、システムのユーザが増えるに従って、情報
センタ5に対応データベース55に必要な情報が自然に
集まるので、情報センタ5の運用者(保守者)の保守・
運用作業に対する負荷を大幅に軽減することができる。
【0201】なお、識別情報と位置情報との対応データ
ベース55が構築されているかどうかは、サービス起動
時に知ることができるので、サービス起動時など、識別
情報と位置情報との対応データが対応データベース55
内に無い場合には、自動的にユーザに識別情報と位置情
報の登録をメッセージなどにより促すようにしてもよ
い。また、上述の情報登録は、ユーザのみならず情報セ
ンタ5の運用者によって、予め地図情報,タウン情報ま
たサービスの提供が予想される地域において行なうこと
も可能である。
【0202】さらに、後述するように移動端末4を公衆
電話などの固定端末(あるいはLAN(Local Area Netw
ork))と接続して情報センタ5にアクセスする場合に
は、電話番号などの固定端末の識別情報(あるいはLA
Nに結合したときに動的に得られるIPアドレス)と位
置情報とをサービスを受けるユーザが情報センタ5に送
信することになる。
【0203】この場合の登録処理手順も、図44〜図4
6により前述した処理と同様に行なわれるが、移動端末
4をアナログやISDNなどの固定電話やIrDAなど
の赤外線インタフェースに接続する場合には、移動端末
4が識別情報を自動的に入手(検出)することができな
いため、ユーザによって電話番号などの識別情報を入力
してもらうようになる。
【0204】また、図17にて前述したように移動端末
4の位置情報検出部41がGPSなどの衛星を利用して
移動端末4の位置情報検出するように構成されている場
合は、位置情報が正確に検出されるので、図45あるい
は図46により前述したように情報センタ5から移動端
末に目標物の候補を送り返すなどの処理を行なう必要が
なく、図44により前述した処理(ステップB1〜B
6)に従って登録を完了することができる。また、この
場合、移動端末4内で自動的に位置情報が得られるの
で、ユーザは、登録・送信操作を行なうだけで、文字入
力作業などを行なわずに登録作業を実行することが可能
になる。
【0205】(6)対応データベース55の利用方法 次に、以下では、上述の対応データベース55の利用・
管理方法について説明する。まず、ユーザは現在位置に
応じた地図情報,タウン情報またはサービスを得る場
合、図48に示すように、ユーザが引き出したい地図情
報,タウン情報またはサービスの検索コード(例えば、
「渋谷」などの位置を示す名称や、それを体系的にコー
ド化したもの)を前述したごとく移動端末4から無線基
地局6,PHS公衆網7を介して情報センタ5に送る
(ステップE1〜E3)。
【0206】情報センタ5では、受信した検索コードか
ら該当する位置に応じた地図情報,タウン情報またはサ
ービスを、対応データベース55として構築されている
対応テーブル551から探し出して、移動端末4に対し
て上記の検索コードにリンクしてある情報を送り返す
(ステップE4〜E6)。なお、この図48において、
6′は無線基地局6とPHS公衆網7とを接続する接続
装置である。
【0207】このように、情報センタ5に対応テーブル
551を用意することで、サービス利用者全員が一様に
対応データベース55を利用できる。なお、情報センタ
5には、例えば図49に示すように、ユーザグループで
利用できるようなグループ別の対応テーブル552を設
けてもよい。この場合、ユーザが移動端末4から位置に
応じた情報を得るには、図48により上述したように、
引き出したい情報の検索コード(「渋谷」,「銀座」な
ど)を無線基地局6,PHS公衆網7を介して情報セン
タ5に送信するが、この際に、検索コードにグループコ
ード(図49では$1000,$1001など)を付加
することにより、情報センタ5では、グループ内のサー
ビス利用者のみが利用できるリンク情報(user1000.map
など)を受信したグループコードから選択し、グループ
内のプライベートな情報をユーザへ提供することができ
る。
【0208】つまり、上記の対応データベース55は、
データベース52と同様に、ユーザ個人やユーザグルー
プなどの特定のユーザ用と全てのユーザ用の2種類の記
憶部を有して構成されており、これにより、この場合
も、対応データベース55内の情報に対する保守・管理
の負担を大幅に軽減することができる。また、上記の対
応テーブル551は、例えば図50に示すように、移動
端末4側に設けてもよく、この場合は、ユーザにより入
力された位置情報(例えば、「渋谷」)が、対応テーブ
ル551に基づいて自動的に検索コード(例えば、#0
01)に変換され、情報センタ5には検索コードが送信
される(ステップF1〜F3)。
【0209】情報センタ5では、受信した検索コード
(#001)に対応する地図情報,タウン情報またはサ
ービスを移動端末4に返信する(ステップF4〜F
6)。このように、移動端末4側に対応テーブル551
を設けることで、ユーザ個人毎にテーブル551を作成
することが可能で、自由にカスタマイズできる。なお、
上述の各項目(1)〜(5)では、この検索コードとC
SIDとを一致させてCSIDを情報センタ5へ送信し
ている。
【0210】さらに、上記の方法は、次のようなものも
考えられる。すなわち、例えば図51に示すように、移
動端末4が情報センタ5にアクセスしたときに、情報セ
ンタ5から現在サービスを行なっている地域を示すエリ
アマップ(地図情報)を最初に移動端末4に向けて送
り、検索操作をサービス利用者に促す(ステップG1〜
G3)。
【0211】ユーザは、移動端末4に表示された地図上
で欲しい情報の場所をポインティングすることによっ
て、ポインティングした位置(画面座標)を検索コード
(#001,#002など)として情報センタ5へ送信
する(ステップG4〜G6)。情報センタ5では、受信
した検索コードを基に、細分化されたエリアマップがま
だあればそれを送り返し、無ければ、位置に応じた情報
を送り返す。ことができる。
【0212】以上のように、上記の利用方法によれば、
通信事業者が管理しているCSIDなどの識別情報をユ
ーザ,情報センタ5の運用者が意識することなく、地図
情報,タウン情報またはサービスの遣り取りを行なうこ
とができる。 (7)その他 なお、上記の移動端末4は、いずれも電子手帳にPHS
(PHS無線通信部45)を内蔵して構成しているが、
もちろんPHSは電子手帳に外付けするようにしてもよ
い。また、PHSに限らず携帯電話などの他の無線通信
手段を用いてもよい。
【0213】ところで、上述の移動通信システムは、図
7に示すように情報センタ5と各移動端末4とが無線基
地局6を通じての通信手段を介して接続されているが、
例えば図52に示すように、情報センタ5と各移動端末
4とを公衆電話などの固定端末6Aを通じての通信手段
を介して接続しても、上述の実施形態と同様の作用・効
果が得られる。
【0214】従って、ユーザは、移動端末4と情報セン
タ5との接続方法をその場の状況に応じて任意に選択す
ることが可能になり、システム運用上の柔軟性やサービ
ス性の向上に大いに寄与することとなる。ただし、この
場合は、図52に示すように、移動端末4が、図7に示
す構成において、PHS無線通信部45に代えて公衆電
話やLANなどとの接続が可能な接続部45Aをそなえ
て構成され、情報センタ5が、通信部51に代えて、例
えば、ISDNやアナログ電話などの公衆網/専用線,
LAN,CATVなどを介して固定端末6Aと通信が可
能な通信部51Aをそなえて構成される。
【0215】また、この場合、移動端末4の位置情報検
出部41は、無線基地局6の位置識別情報(CSID)
の代わりに、移動端末4が接続している固定端末6につ
いての位置識別情報(公衆電話の場合は電話番号,LA
Nの場合はIPアドレスなど)を検出するようになる。
従って、この場合も、情報センタ5は、確実に、その移
動端末に必要な位置に関連する情報又はサービスを提供
することができる。
【0216】なお、この場合も、図7により前述したよ
うに、位置情報検出部41を、GPSなど、衛星を利用
して自己の位置情報を検出するように構成すれば、正確
に位置情報を検出することができるとともに、ユーザに
よって位置情報を入力してもらうなどの手順を省略する
ことができるので、ユーザの情報入力操作などに対する
負荷を大幅に軽減できる。
【0217】また、この場合も、図7,図17により前
述したように、位置情報検出部41で検出された固定端
末6Aについての位置識別情報を移動端末位置情報に変
換する位置情報変換部41′を、情報センタ5又は移動
端末4に設ければ、情報センタ5では、固定端末6Aの
位置識別情報を意識せず(固定端末の種別などによら
ず)に独立して地図情報,タウン情報またはサービスを
対応する移動端末4に提供することができるようになる
ので、システム構築上の柔軟性を大幅に向上させること
ができる。
【0218】さらに、本関連技術の移動通信システム
は、インターネット8を利用して実現しているが、これ
に限定されず、他のネットワークを利用して実現しても
よい。 (B)本発明の一実施形態の説明 図55は本発明の一実施形態としての移動通信システム
を示すブロック図であるが、この図55においても前述
した関連技術と同様に、4はPHS移動端末、5は情報
センタ、6はPHS無線基地局(CS)、7は公衆網で
あり、ここでも、PHS移動端末4は、いわゆる電子手
帳にPHSが内蔵された電子手帳型PHSで、ユーザが
専用のペンなどを用いて表示部4aを通じて移動端末4
の位置に関連する情報又はサービス(地図情報,地図上
の施設情報,その地図に関連するサービスプログラムな
ど)の要求/提供操作を行なうことによって、所望の情
報又はサービスプログラムを無線(PHS)基地局6,
公衆網7を介して情報センタ5との間で遣り取りできる
ようになっている。
【0219】なお、本実施形態の移動端末4も、関連技
術にて前述したものと同様に、例えば図56に示すよう
なハードウェア構成を有しているものとする(この図5
6に示す各部分の詳細については図10により説明済み
であるので、ここでは省略する)。そして、図57は上
述のシステムをインターネットを利用して実現した場合
の構成を模式的に示すブロック図で、この図57に示す
ように、移動端末4は、Web(World Wide Web)ブラウ
ザ40A,端末側プロクシー40B,端末側蓄積部40
Cなどを有しており、本実施形態でも、商用プロバイ
ダ,会社あるいは大学などに設置されたダイヤルアップ
ルータ(公衆網7に接続)などを介して、例えばPPP
プロトコルによりインターネット8に接続されている。
【0220】一方、情報センタ5は、WWWサーバ5
1′を利用してインターネット8と接続できるようにな
っており、CGIプログラム61,地図情報データベー
ス52a及びタウン情報データベース52bなどを有し
て構成されている。ここで、情報センタ5において、各
データベース52a,52b(センタ側蓄積部)は、移
動端末4が移動しうる位置情報に関連した情報(または
サービスプログラム)として地図情報,その地図上の施
設情報などのタウン情報を蓄積するものであり、CGI
プログラム(検索部)61は、移動端末4からの要求に
基づいて、これらのデータベース52a,52bに蓄積
されている地図情報,タウン情報を検索するものであ
り、WWWサーバ51′は、CGIプログラム61によ
って検索された地図情報,タウン情報(または、サービ
スプログラム)を対応するデータベース52a,52b
から取り出して、移動端末4に送信する情報・サービス
送信部としての機能を果たすものである。
【0221】一方、移動端末4において、Webブラウ
ザ40Aは、本実施形態では、地図サービスプログラム
401により後述するような各種の地図サービスを利用
できるようにするためのもので、例えば"Netscape"や"I
nternet Explore"のようなJava言語が動作可能なも
のを利用している。なお、上記の地図サービスプログラ
ム401は、Java言語のAppletとして記述さ
れており、後述するように、情報センタ5あるいはメモ
リカードのような所定の記憶媒体から受けることも可能
である。
【0222】また、端末側蓄積部40Cは、情報センタ
5から送られてくる地図情報,タウン情報(または、サ
ービスプログラム)を蓄積するものであり、端末側プロ
クシー40Bは、通常は情報センタ5側に配置されるプ
ロキシーサーバを移動端末4側に搭載したもので、情報
センタ5から配送されたデータ(地図情報など)を一時
的に端末側蓄積部40Cに蓄積し、ユーザが同じデータ
を要求した場合には、端末側蓄積部40Cからそのデー
タを取り出して(キャッシュして)Webブラウザ40
A(地図サービスプログラム401)に配送するように
なっており、この端末側プロクシー40Bの機能によ
り、情報センタ5へのアクセス数が削減されるようにな
っている。
【0223】なお、上記の端末側蓄積部40Cは、図5
6に示すRAM49−2に相当し、Webブラウザ40
A,端末側プロクシー40Bはそれぞれ図56に示すC
PU46によりその機能が実現されている。また、端末
側蓄積部40Cは、端末側プロクシー40Bに含まれる
場合もあり、以降の説明では、端末側プロクシー40B
に含まれているものとして考える。
【0224】そして、上記のような機能を実現するため
に、上述のWebブラウザ40Aの地図サービスプログ
ラム401は、例えば図58に模式的に示すように、地
図・タウン情報蓄積部62,表示部63,行動検出部6
4,情報要求部65及びプリフェッチ部66を有してお
り、端末側プロクシー40Bは、同じく図58に模式的
に示すように、キャッシング部67及び同期部68を有
している。
【0225】ここで、上述の地図・タウン情報蓄積部6
2は、端末側プロクシー40Bのキャッシング部67を
通じて情報センタ5あるいは端末側蓄積部40Cから送
られてくる地図情報やタウン情報を一時的に蓄積するも
ので、表示部63のためのバッファとしての機能を果た
している。また、表示部(情報・サービス利用部)63
は、この地図・タウン情報蓄積部62に蓄積された地図
情報,タウン情報を移動端末のディスプレイなどに表示
することにより、地図情報,タウン情報の利用を可能に
するものである。
【0226】さらに、行動検出部64は、ユーザの行動
を検出するもので、本実施形態では、後述するように、
ユーザの行動(提供情報・サービス変更操作)として、
移動端末4の表示部(表示領域/表示画面)63上に表
示されている地図データに対するポインティング操作,
スクロール(ドラッグ)操作などを検出できるようにな
っている。
【0227】また、情報要求部65は、この行動検出部
64での行動検出結果(ユーザの行動)に基づいて、キ
ャッシング部68と協動して動作することにより、地図
情報/タウン情報/サービスプログラムをhttp(hy
per text transfer protocol) などを用いて情報センタ
5に要求し、その要求に応じて情報センタ5から送られ
てくる地図情報/タウン情報/サービスプログラム(以
下、位置関連情報ということがある)を端末側蓄積部4
0Cに蓄積させるもので、例えば、ユーザが表示中の地
図データ上のある店や施設をポインティングすると、そ
の店,施設に関する詳細な情報(タウン情報)が端末側
蓄積部40Cに蓄積されるようになっている。
【0228】さらに、プリフェッチ部66は、行動検出
部64での行動検出結果に基づいて、キャッシング部6
8と協動して動作することにより、必要と予測される位
置関連情報をhttpなどにより情報センタ5に要求
し、その要求に応じて情報センタ5から送られてくる位
置関連情報を端末側蓄積部40Cに蓄積させるもので、
例えば、本実施形態では、表示中の地図データに対する
周辺地図データが自動的に端末側蓄積部40Cに蓄積さ
れるようになっている。
【0229】さらに、キャッシング部67は、上記の位
置関連情報を情報センタ5へ要求する際に、蓄積部40
Cを検索し、その位置関連情報が蓄積部40Cに既に蓄
積されている場合には、情報センタ5へは要求を出さず
に、端末側蓄積部40Cからその位置関連情報を取り出
して、情報要求部65(またはプリフェッチ部66),
地図・タウン情報蓄積部62を介して表示部63へ供給
するためのものである。
【0230】また、同期部68は、端末側蓄積部40C
に蓄積されている位置関連情報を、情報センタ5のデー
タベース52a,52bに蓄積されている位置関連情報
と同期させるためのものである。以下、本実施形態の要
部である行動検出部64,プリフェッチ部66,キャッ
シング部67,同期部68について、項目別に、より詳
細に説明する。
【0231】(1)行動検出部64の詳細説明 図59は上述の行動検出部64の要部の構成を示すブロ
ック図であるが、この図59に示すように、本実施形態
の行動検出部64は、入力制御部70,スクロール量計
算部71及び表示制御部72をそなえて構成されてい
る。ここで、入力制御部70は、タッチパネル47−2
(図56参照)等(マウスやキーボードでもよい)の入
力デバイス69を用いて入力されるユーザの操作情報
(例えば、スクロール操作情報)を検知するものであ
り、スクロール量計算部71は、この入力制御部70で
検知されたスクロール操作情報に基づいて、スクロール
操作が移動端末の表示領域63に対してどの方向にどれ
だけ行なわれたかといったスクロール量(例えば、スク
ロール開始・終了点の画面座標の差)を計算するもので
ある。なお、得られたスクロール量は、プリフェッチ部
66に与えられる。
【0232】表示制御部72は、このスクロール量計算
部71での計算結果(スクロール量)に基づいて表示領
域63を制御して表示中の地図データを他の地図データ
に変更することにより、ユーザのスクロール操作に応じ
た分だけ表示中の地図データスクロールさせるもので、
この機能により、例えばマウスやペン等により表示画面
63上をドラッグすることによりで表示中の地図の表示
範囲を自由に変更できるようになっている。
【0233】つまり、この行動検出部64は、ユーザに
よる提供情報/サービス変更操作として、移動端末4の
表示画面63に対するスクロール操作を検出するように
なっているのである。従って、ユーザは、位置関連情報
を要求するために「渋谷」,「銀座」というように地名
を入力するなどの特別な操作を行なうことなく、また、
ユーザの現在位置に関わらず、表示画面63を参照しな
がら簡便に必要な地図データ(位置関連情報)を受ける
ことが可能になる。
【0234】なお、この行動検出部64は、関連技術に
て前述したようにPHS基地局6のCSIDあるいはG
PSなどを利用して、上記の提供情報/サービス変更操
作として、移動端末4の移動情報を検出するようにして
もよい。この場合は、ユーザの移動にともなって自動的
に必要な地図データが端末側蓄積部40Cに蓄積される
ので、自動的にユーザの現在位置に合わせた地図データ
を表示画面63に順次表示できるようになる。従って、
ユーザは、現在位置の変更毎に、不足している地図デー
タを得るために情報センタ5にアクセスする必要がなく
なる。
【0235】(2)プリフェッチ部66の詳細説明 図60は上述のプリフェッチ部66の要部の構成を示す
ブロック図であるが、この図60に示すように、本実施
形態のプリフェッチ部66は、画面座標/地図座標変換
部73,URL(Uniform Resource Lo cator)生成部7
4,検索部75,URL送信部76及びHTML受信部
77をそなえて構成されている。
【0236】ここで、画面座標/地図座標変換部73
は、上述のスクロール量計算部71から供給されるスク
ロール量(画面座標)を地図座標(例えば、緯度・経
度)に変換するものであり、URL生成部74は、この
画面座標/地図座標変換部73により得られた地図座標
が含まれる地図データを要求するためのURL(例え
ば、http://serverhost/Map/地図座標)を生成するもの
である。
【0237】ただし、上記の地図データは、本実施形態
では、移動端末4の表示画面(表示領域)63分のデー
タ量(ファイル)毎に管理されており、URL生成部7
4は、ファイル単位(後述するグリッド単位)で地図デ
ータを要求するようになっている。つまり、このURL
生成部47は、移動端末4の表示領域63の大きさに応
じ、地図データ(位置関連情報)の一部を要求し情報セ
ンタ5からのデータ転送単位を小さくすることにより、
必要な地図データが一度に情報センタ5から送られるこ
とを回避して、初期の地図表示を高速化するとともに、
情報センタ5との通信時間を削減できるようにしている
のである。
【0238】なお、このURL生成部47は、後述する
ように、スクロール操作の方向(行動検出部64での行
動検出結果)に応じて、URLの生成順序を変更するこ
とにより、必要と予測される地図データ(スクロール操
作により表示画面63に表示されるであろう地図デー
タ)の要求順序(プリフェッチ手順)を変更するための
機能も有している。
【0239】また、検索部75は、URL生成部74で
生成されたURLに基づいて、地図・タウン情報蓄積部
62を検索して、上記地図データが既に地図・タウン情
報蓄積部62に蓄積されているか否かを判定するもの
で、上記地図データが既に地図・タウン情報蓄積部62
に蓄積されている場合はURL送信部76にURLの送
信禁止指示を与える一方、上記地図データが地図・タウ
ン情報蓄積部62に蓄積されていない場合はURL送信
部76にURLの送信指示を与えるようになっている。
【0240】さらに、URL送信部76は、URL生成
部74で生成されたURLを検索部75からの指示に応
じてキャッシング部67へ送信するものであり、HTM
L受信部77は、このURL送信部76から送信された
URLの応答として返送されてくる地図データ(例え
ば、Map 地図座標.gif)あるいはHTML(Hyper TextM
ake up Language)文書などを受信して、地図・タウン
情報蓄積部62に蓄積するものである。
【0241】これにより、このプリフェッチ部66で
は、行動検出部64での行動検出結果(スクロール量)
に基づいて、検索部75により地図・タウン情報蓄積部
62を検索して、ユーザにとって必要と予測される地図
データが既に地図・タウン情報蓄積部62に蓄積されて
いれば、情報センタ5へはアクセスせずに(URLを送
信せずに)その地図・タウン情報蓄積部62内の地図デ
ータを利用する。一方、上記地図データが地図・タウン
情報蓄積部62に蓄積されていない場合は、URL送信
部76よりURLをキャッシング部66へ送信し、キャ
ッシング部66より必要と予測される地図データを受け
て地図・タウン情報蓄積部62に蓄積させる。
【0242】また、このとき、URL生成部74では、
スクロール操作の方向に応じて、URLの生成順序を変
更して、上記プリフェッチ手順を変更するので、必要と
予測される地図データ中でも、即時性の必要とされるデ
ータ(例えば、スクロール操作により直ぐに表示画面6
3に表示しなければならない部分の地図データ)を他の
ものより優先して取得することが可能になり、この結
果、ユーザは、ほとんど遅延なく、必要な地図データを
受けることができる。
【0243】なお、情報要求部65は、上述の画面座標
/地図座標変換部73がユーザの表示画面63に対する
ポインティング位置に基づいて座標変換を行なう点以
外、このプリフェッチ部66とほぼ同様に動作する。 (3)キャッシング部67及び同期部68の詳細説明 図61は上述のキャッシング部67及び同期部68の要
部の構成を示すブロック図であるが、この図61に示す
ように、本実施形態のキャッシング部67は、URL送
信部78,参照ファイルリスト79,HTML取得部8
0,HTML受信部81及びHTML蓄積部82をそな
えて構成されており、同期部68は、同期制御部83,
蓄積リスト送信部84及び更新制御部85をそなえて構
成されている。
【0244】ここで、まずキャッシング部67におい
て、URL送信部78は、Webブラウザ40A〔プリ
フェッチ部66(情報要求部65)のURL送信部7
6〕から送られてくるURL(http://serverhost/Map/
地図座標)に基づいて、端末側蓄積部40を検索して、
該当する地図データが端末側蓄積部40Cに既に蓄積さ
れている場合には、情報センタへ5は要求を出さずに、
端末側蓄積部40Cからその地図データを取り出して表
示画面63へ供給するものである。
【0245】具体的に、ここでは、例えば図62に示す
ように、Webブラウザ40AからのURLとHTML
文書で記述された地図データファイル名(file N.html:
N は自然数)とが対応付けられて参照ファイルリスト7
9が形成されており、URL送信部78は、受信URL
を基にこの参照ファイル79をチェックして該当するフ
ァイルが存在するか否かを判定し、該当ファイルが存在
すればそのファイル(地図データ)を端末側蓄積部40
Cから取り出すようHTML取得部80に指示を与える
ようになっている。
【0246】なお、該当ファイルが参照ファイルリスト
79内に存在しない場合は、そのファイル(地図デー
タ)を情報センタ5から得るために受信URLがそのま
まこのURL送信部78から情報センタ5へ送信(転
送)されるようになっている。また、HTML取得部8
0は、上述のURL送信部78からの指示に従って端末
側蓄積部40Cより必要なファイル(地図データ)を取
り出して、その地図データ(Map 地図座標.gif)をWe
bブラウザ40A〔プリフェッチ部66(情報要求部6
5)のHTML受信部81〕へ配送するものであり、H
TML受信部81は、情報センタ5から送られてくる地
図データ(Map 地図座標.gif)(HTML文書,タウン
情報などの場合もある)を受信するものであり、HTM
L蓄積部82は、このHTML受信部81で受信された
地図データを端末側蓄積部40Cに蓄積するものであ
る。
【0247】つまり、このキャッシング部67は、必要
な地図データが端末側蓄積部40Cに蓄積されていない
場合にのみ、その地図データを情報センタ5へ要求する
ようになっているのである。従って、移動端末4は、必
要なときにのみ情報センタ5とアクセスするので、常に
情報センタ5との通信時間,通信量を最小限に抑えなが
ら、必要な(必要と予測される)地図データを保持して
おくことができる。
【0248】一方、同期部68において、同期制御部8
3は、情報センタ5との通信が確立されPHS無線部4
5a(図56)を通じて接続情報を受けた場合に、端末
側蓄積部40Cに蓄積されている地図データのリストを
情報センタ5に送信すべく、蓄積リスト送信部84を起
動するものであり、蓄積リスト送信部(情報・サービス
リスト送付部)84は、この同期制御部83により起動
されると、上記の参照ファイルリスト79を参照してそ
のURL部分を蓄積リストとして情報センタ5へ送信す
ることにより、端末側蓄積部40Cに蓄積されている地
図データ(位置関連情報)のリストを情報センタ5に送
付するものである。
【0249】また、更新制御部85は、この蓄積リスト
の応答として情報センタ5から送られてくる地図データ
(ここでは、情報センタ5側での検索処理により、蓄積
リストにない地図データのみが送られてくる)を受信し
て、その地図データにより端末側蓄積部40C内の地図
データを更新するものである。これにより、移動端末4
は、情報センタ5とアクセスする度に、常に、不足して
いる地図データ(位置関連情報)を自動的に補完して、
情報センタ5が保持する位置関連情報と同じものを保持
しておくことができる。従って、例えば、情報センタ5
側の位置関連情報の更新などにも柔軟に対応できるよう
になる。
【0250】以下、上述のごとく構成された本実施形態
における移動通信システムの動作について、図63に示
すシーケンス図(ステップA1〜A33),図65に示
すフローチャート(ステップB1〜B8),図66に示
すフローチャート(ステップC1〜C6),図69に示
すフローチャート(ステップD1〜D4)をそれぞれ併
用して詳述する。なお、ここでは、Webブラウザ40
A用の地図サービスプログラム401(地図・タウン情
報蓄積部62,表示部63,行動検出部64,情報要求
部65,プリフェッチ部66)が情報センタ5より提供
される場合を考える。
【0251】まず、ユーザが移動端末4に対して地図サ
ービスを利用するための操作(例えばアイコンクリック
など)を行なうと、移動端末4では、Webブラウザ4
0Aが地図サービスプログラム401を要求するURL
(http://server/MapApplet)を生成し(図63のステッ
プA1)、そのURLを端末側プロクシー40Bに送信
する(図63のステップA2)。
【0252】このURLを受信した端末側プロクシー4
0Bでは、キャッシング部67のURL送信部78(図
61参照)が、受信URLを基に参照ファイルリスト7
9を参照して、端末側蓄積部40Cに該当するファイル
〔プログラム(プログラムファイル)401〕が既に蓄
積されているか否かをチェックする(図63のステップ
A3)。
【0253】この結果、プログラムファイル401が蓄
積されていれば(ステップA3においてYESと判定さ
れれば)、URL送信部78は、HTML取得部80に
取り出し指示を与え、HTML取得部80によりそのプ
ログラムファイル401(MapApplet.app)を取り出し
て、Webブラウザ40Aに配送する(図63のステッ
プA4)。
【0254】一方、端末側蓄積部40Cにプログラムフ
ァイル401が蓄積されていない場合(ステップA3に
おいてNOと判定された場合)は、URL送信部78が
受信URL(http://server/MapApplet)をそのまま情報
センタ5のWeb(WWW)サーバ51′へ送信する
(図63のステップA5)。情報センタ5(Webサー
バ51′)は、受信したURLを基にプログラムファイ
ル401を取得し、移動端末4(Webブラウザ40
A)にそのプログラムファイル401を配送する(図6
3のステップA6)。
【0255】移動端末4は、受け取ったプログラムファ
イル401を、例えばRAM49−2(図56参照)に
格納することにより、地図サービスを利用できる状態と
なる。そして、例えば、ユーザが地図サービス利用開始
操作を移動端末4に対して行なうと(図63のステップ
A7)、CPU46がサービスプログラム401に従っ
て動作し、まず、初期表示すべき地図データの要求を行
なう(図63のステップA8)。ここで、初期表示する
地図データは、関連技術にて前述したように、ユーザに
よる地名入力,PHS基地局6のCSIDあるいはGP
Sを利用した現在位置に応じたもののいずれでもよい
が、いずれの場合にも、サービスプログラム401は、
情報要求部65のURL送信部73によって必要な地図
データ(タウン情報/サービスも含まれているものとす
る)を要求するURL(http://server/Map1.gif)を生
成して端末側プロクシー40BへそのURLを送信する
(図63のステップA9)。
【0256】端末側プロクシー40Bでは、上記のUR
Lを受信すると(図65のステップB1)、キャッシン
グ部66のURL送信部78が、受信したURL(htt
p://server/Map1.gif)を基に参照ファイルリスト79
をチェックして、要求された地図データ(Map1.gif)が
端末側蓄積部40Cに既に蓄積されているか否かを判定
(キャッシュ判定)する(図65のステップB2)。
【0257】この結果、要求された地図データ(Map1.g
if)が端末側蓄積部40Cに既に蓄積されていれば(図
65のステップB2においてYESと判定されれば)、
HTML取得部80がその地図データ(Map1.gif)を端
末側蓄積部40Cから取り出して(図65のステップB
3,B4)、Webブラウザ40Aのサービスプログラ
ム401(情報要求部65)に配送する(図63のステ
ップA9からステップA14,図65のステップB
8)。
【0258】一方、要求された地図データ(Map1.gif)
が端末側蓄積部40Cに蓄積されていない場合(図65
のステップB2においてNOと判定された場合)は、U
RL送信部78がそのまま受信URL(http://server/
Map1.gif)を情報センタ5のWebサーバ51′へ転送
する(図63のステップA10,図65のステップB
5)。
【0259】情報センタ5では、Webサーバ51′が
CGIプログラム61(図57参照)を起動し、CGI
プログラム61により受信したURL(http://server/
Map1.gif)を基にデータベース52a,52bを検索し
て該当する地図データ(Map1.gif)を取り出し(図63
のステップA11,A12)、その地図データ(Map1.g
if)を移動端末4の端末側プロクシー40Bへ返送する
(図63のステップA13)。
【0260】端末側プロクシー40Bは、受け取った地
図データ(Map1.gif)をキャッシング部66のHTML
受信部81で受信し(図65のステップB6)、その地
図データ(Map1.gif)をHTML蓄積部82により端末
側蓄積部40Cに蓄積するとともに(図65のステップ
B7)、サービスプログラム401(情報要求部65)
へ配送する(図63のステップA14,図65のステッ
プB8)。
【0261】情報要求部65は、受け取った地図データ
(Map1.gif)を地図・タウン情報蓄積部62で展開する
ことにより表示部(表示画面)63に表示して、地図サ
ービスをユーザに提示する(図63のステップA15,
A16)。図64はこのときの初期地図表示画面例を示
す図であるが、この図64に示すように、本実施形態で
は、地図データ(地図上の店,施設情報なども含む)が
地図・タウン情報蓄積部62に蓄積されているか否か
(蓄積データの保持状態を)ユーザに通知するために、
例えば、地図(表示画面63)右上に5×5のグリッド
からなる矩形領域86が表示されるようになっており、
この矩形領域86内のグリッドの表示色をデータ未転
送,データ転送中,データ転送済などの各状態毎に
変えることにより、表示画面63に対してどの方向の地
図データが蓄積済であるかが一見して分かるようになっ
ている。
【0262】なお、情報センタ5からは、上記のグリッ
ド毎に地図データが転送されるようになっており、初期
段階ではまず5×5のグリッドの中心の地図データが転
送され、その後、回線の空きを利用して、プリフェッチ
部66により、順次、必要と予測される地図データが後
述するように自動的に転送されるようになっている。こ
のとき、1つのグリッドを小さくすればするほど、デー
タ転送単位が小さくなるので、初期の地図表示が高速化
されるが、あまり1つのグリッドを小さくすると転送回
数が増えるので、グリッドの大きさは、通信回線のデー
タ伝送速度,通信時間などを考慮して最適な値に決定す
る。
【0263】そして、このとき、サービスプログラム4
01は、上記初期表示処理と並行して、プリフェッチ部
66により、必要と予測される地図データ(例えば、上
記の初期地図データ(Map1.gif)の周辺地図データ)を
順次要求するプリフェッチ処理を実行する(図63のス
テップA17)。例えば、プリフェッチ部66では、画
面座標/地図座標変換部73により初期表示画面座標か
ら周辺地図座標を算出し(図66のステップC1)、U
RL生成部74により周辺地図データ(例えば、Map2.g
if) を要求するURL(http://server/Map2.gif)を自
動的に生成する(図66のステップC2)。
【0264】生成したURL(http://server/Map2.gi
f)は検索部75に与えられ、検索部75は、このUR
L(http://server/Map2.gif)を基に該当する周辺地図
データ(Map2.gif)が地図・タウン情報蓄積部62に蓄
積されているか否かをチェックする(図66のステップ
C3)。この結果、周辺地図データ(Map2.gif)が既に
地図・タウン情報蓄積部62に蓄積されていれば(図6
6のステップC3でYESと判定されれば)、URL送
信部76に対してURL送信禁止指示が与えられ、地図
・タウン情報蓄積部62内の周辺地図データ(Map2.gi
f)がそのまま表示画面63に表示されるが、蓄積され
ていなければ(図66のステップC3でNOと判定され
れば)、URL送信部76に対してURL送信指示が与
えられURL(http://server/Map2.gif)が端末側プロ
クシー40Bへ送信される(図63のステップA18,
図66のステップC4)。
【0265】端末側プロクシー40Bでは、キャッシン
グ部66が、図65により前述した手順(ステップB1
〜B8)と同様に、受信したURL(http://server/Ma
p2.gif)を基に、要求された周辺地図データ(Map2.gi
f)が端末側蓄積部40Cに既に蓄積されているか否か
を判定(キャッシュ判定)し、蓄積されていればその周
辺地図データ(Map2.gif)を端末側蓄積部40Cから取
り出して、サービスプログラム401(プリフェッチ部
66)に配送する(図63のステップA18からステッ
プA23)。
【0266】プリフェッチ部66は、HTML受信部7
7にて上記の周辺地図データ(Map2.gif)を受信し(図
66のステップC5)、地図・タウン情報蓄積部62に
蓄積・保存する(図66のステップC6)。一方、要求
された地図データ(Map2.gif)が端末側蓄積部40Cに
蓄積されていない場合は、URL送信部78がそのまま
受信URL(http://server/Map2.gif)を情報センタ5
のWebサーバ51′へ転送する(図63のステップA
19)。情報センタ5では、Webサーバ51′(CG
Iプログラム61)が、受信したURL(http://serve
r/Map2.gif)を基に、地図情報データベース52aから
該当する地図データ(Map2.gif)を検索して取り出し
(図63のステップA20,A21)、その地図データ
(Map2.gif)を端末側プロクシー40Bへ返送する(図
63のステップA23)。端末側プロクシー40Bは、
受け取った地図データ(Map2.gif)をキャッシング部6
6のHTML蓄積部82により端末側蓄積部40Cに蓄
積する。
【0267】以下、プリフェッチ部66は、同様の手順
により、順次(例えば図67中の丸付き数字で示す順序
で)、周辺地図データ(Map3.gif,Map4.gif,...)を自動
的に端末側プロクシー40Bあるいは情報センタ5から
得て、それらの周辺地図データを表示可能な状態にして
おく。なお、図67において、丸付き数字を付した領域
はそれぞれ1グリッド(表示領域1枚分)に相当する。
【0268】そして、このプリフェッチ処理の実行中
に、ユーザが表示画面63上で表示中の地図をドラッグ
してスクロール操作を行なったとする(図63のステッ
プA24)。すると、このスクロール操作に対するイベ
ントがWebブラウザ40Aからサービスプログラム4
01へ送信される(図63のステップA25)。サービ
スプログラム401では、行動検出部64がこのイベン
トを入力制御部70(図59参照)にて検知し、スクロ
ール量計算部71によってスクロール量を計算し、その
計算結果に応じて表示制御部72が表示領域63を制御
して地図データを再表示(スクロール)する(図63の
ステップA26)。
【0269】このとき、上記スクロール量計算部71に
よって得られたスクロール量は、プリフェッチ部66に
与えられ、プリフェッチ部66では、このスクロール量
を地図座標に変換してスクロール方向を判断し、実行中
の上記プリフェッチ手順を変更する(URLの生成順序
を変更する)ことにより、即時性の必要とされるデータ
(スクロール操作により直ぐに表示画面63に表示しな
ければならない部分の地図データ)を他のものより優先
して取得する(図63のステップA27)。
【0270】例えば、図64中に太線矢印Aで示す方向
にドラッグ(スクロール)操作が行なわれたことを考え
る。この場合、移動端末4は、図68に示すように、ス
クロール先の地図データ〔網かけ部分の周辺地図データ
(Map2.gif,Map3.gif,Map4.gif)〕が必ず必要になる。そ
こで、プリフェッチ部66では、図69に示すように、
URL送信部74において、スクロール量(スクロール
方向)のチェックを行なった後(ステップD1)、元の
プリフェッチ順序〔マトリックス:図70(a)参照〕
を例えば図70(b)に示すように変更して、上記の周
辺地図データ(Map2.gif,Map3.gif,Map4.gif)を優先的に
要求するよう手順変更(決定)する(ステップD1のY
ESルートからステップD2,D3)。
【0271】これにより、元のプリフェッチ順序では9
番目であった周辺地図データ(Map4.gif)のプリフェッチ
順序が4番目となり、周辺地図データ(Map2.gif,Map3.g
if)の要求(URL生成)に次いで、URL(http://se
rver/Map4.gif)がURL生成部74において優先して生
成される(ステップD4)。なお、上記のステップD1
において、プリフェッチ手順を変更する必要がない(ス
クロール量が微小な場合など)と判定された場合は、例
えば図70(a)に示すマトリックスで表される順序の
ままURLの生成が行なわれる(ステップD1のNOル
ートからステップD3,D4)。
【0272】そして、このURL(http://server/Map4.
gif)は検索部75に与えられ、図66により上述した手
順(ステップC3〜C6)と同様に、検索部75は、こ
のURL(http://server/Map4.gif)を基に該当する周
辺地図データ(Map4.gif)が地図・タウン情報蓄積部6
2に蓄積されているか否かをチェックし、蓄積されてい
れば、地図・タウン情報蓄積部62内の周辺地図データ
(Map4.gif)がそのまま表示画面63に表示され、蓄積
されていなければ、URL(http://server/Map4.gif)
が端末側プロクシー40Bへ送信(転送)される(図6
3のステップA28)。
【0273】端末側プロクシー40Bでは、キャッシン
グ部66が、図65により前述した手順(ステップB1
〜B8)と同様に、受信したURL(http://server/Ma
p4.gif)を基に、要求された周辺地図データ(Map4.gi
f)が端末側蓄積部40Cに既に蓄積されているか否か
を判定(キャッシュ判定)し、蓄積されていればその周
辺地図データ(Map4.gif)を端末側蓄積部40Cから取
り出して、サービスプログラム401(プリフェッチ部
66)に配送する(図63のステップA28からステッ
プA33)。
【0274】プリフェッチ部66は、HTML受信部7
7にて上記の周辺地図データ(Map4.gif)を受信し、地
図・タウン情報蓄積部62に蓄積・保存する。一方、要
求された地図データ(Map4.gif)が端末側蓄積部40C
に蓄積されていない場合は、URL送信部78は受信U
RL(http://server/Map4.gif)をそのまま情報センタ
5のWebサーバ51′へ転送する(図63のステップ
A29)。
【0275】情報センタ5では、Webサーバ51′
(CGIプログラム61)が、受信したURL(http:/
/server/Map4.gif)を基に地図情報データベース52a
から該当する地図データ(Map4.gif)を検索・取り出し
(図63のステップA30,A31)、その地図データ
(Map4.gif)を端末側プロクシー40Bへ返送する(図
63のステップA32)。端末側プロクシー40Bは、
受け取った地図データ(Map4.gif)をキャッシング部6
6のHTML蓄積部82により端末側蓄積部40Cに蓄
積する(図63のステップA33)。
【0276】以下、同様に、図70(b)に示すプリフ
ェッチ順序(マトリックス)に従って、地図要求URL
が順次生成され、これにより、移動端末4は、即時性の
必要とされるデータ(スクロール先の地図データ)を、
順次、他のものより優先して取得する。従って、ユーザ
は、ほとんど遅延なく、必要な地図データを受けて利用
することができる。
【0277】なお、上述の例では、最初に表示した領域
(地図データ:Map1.gif)の周辺のグリッド(周辺地図
データ)を順次転送するようにしているが、複数のグリ
ッドを同時に並行して転送する(URL生成部74にお
いて複数のURLを同時に生成すればよい)ようにして
もよいし、各グリッドに優先順位をつけた上で並行に転
送するようにてもよい。
【0278】また、ここでは、地図スクロールによるプ
リフェッチ手順例を示したが、関連技術にて前述したよ
うに、PHS基地局6のCSIDやGPSなどを利用し
てユーザの移動方向や移動距離(移動情報)を検出し、
プリフェッチ手順を動的に変更するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態における移動通信システム
(移動端末4)によれば、行動検出部64,プリフェッ
チ部66によって、ユーザにとって必要な(必要と予測
される)地図データ(タウン情報/サービスなども含
む)を、ユーザの行動に応じて自動的にある程度端末側
の蓄積部40Cに蓄積してゆくことができるので、ユー
ザは、常時、情報センタ5との通信を確立しなくとも、
所望の地図データを利用することが可能になる。
【0279】従って、例えば図72に示すように、必要
な地図データが移動端末4側で不足している度に情報セ
ンタ5にアクセスする(要求を出す)場合に比べて、情
報センタ5とのアクセス時間(通信時間)が短縮され、
通信コストの大幅な削減を図ることができる。また、必
要な地図データが提供されるまでの遅延時間を大幅に削
減でき、ユーザの操作性,利便性も大幅に向上する。
【0280】さらに、情報センタ5との通信が不可能あ
るいは不安定な場合でも、ある程度の地図データが蓄積
部40Cに蓄積されているので、所望の地図サービスを
確実に利用することができ、システムの信頼性も大幅に
向上する。そして、本実施形態の移動端末4では、行動
検出部64により、移動端末4の表示画面63に対する
操作(スクロール操作)を検出できるようにしているの
で、ユーザは、地図データ要求のための特別な入力操作
を行なうことなく、また、ユーザの現在位置に関わら
ず、表示画面63を参照しながら簡便に必要な地図サー
ビスを受けることができ、さらにユーザの操作性,利便
性の向上を図ることができる。
【0281】なお、行動検出部64は、PHS基地局6
のCSIDやGPSなどを利用してユーザの移動情報を
検出できるようにすれば、ユーザの移動にともなって自
動的に必要な情報またはサービスが端末側蓄積部40C
に蓄積されてゆくので、ユーザは、現在位置の変更毎
に、不足している地図データを得るために情報センタ5
にアクセスする必要がなくなる。従って、この場合は、
ユーザの利便性の向上を図ることができるとともに、通
信コストの削減,回線使用効率の向上をさらに図ること
ができる。
【0282】また、本実施形態の移動端末4は、キャッ
シング部66により、ユーザが必要とする(必要と予測
される)地図データを既に端末側蓄積部40C内にもっ
ている場合は情報センタ5にアクセスせずにユーザにそ
の地図データを提供するので、情報センタ5との通信時
間,通信量がさらに削減され、さらに通信コストを低減
化することができる。
【0283】また、このキャッシング部66は、必要な
地図データが端末側蓄積部40Cに蓄積されていないと
きにのみ、その地図データを情報センタ5へ要求するの
で、必要なときにのみ情報センタ5との通信が確立され
る。従って、常に情報センタ5との通信時間,通信量を
最小限に抑えながら、必要な(必要と予測される)地図
データを保持しておくことができ、これにより、通信コ
ストの低減化,システムの信頼性にさらに寄与する。
【0284】さらに、上述の移動端末4では、プリフェ
ッチ部66が、ユーザの行動に応じてプリフェッチ手順
を変更して、必要と予測される地図データの要求順序
(URLの生成順序)を変更するので、必要と予測され
る地図データの中でも、即時性の必要とされるものは要
求順序を変更して他のものより優先して得られるように
なっている。従って、ユーザは、ほとんど遅延なく、必
要な地図データの提供を受けることができ、さらにユー
ザの操作性,利便性を大幅に向上できる。
【0285】また、本実施形態では、移動端末4が必要
な(必要と予測される)地図データを要求する際、移動
端末4の表示領域の大きさに応じ、地図データの一部を
グリッド単位で要求するので、必要な地図データが一度
に情報センタ5から送られることがない。従って、初期
の地図表示を高速化できるとともに、情報センタ5との
通信時間をさらに削減でき、通信コストがより低減され
る。
【0286】さらに、上述の実施形態では、地図サービ
スプログラム(Applet)401を情報センタ5よ
り提供するようにしているので、移動端末4は、既存の
ものであっても情報センタ5より上記のプログラム40
1を受ければ、地図サービス利用可能な端末となるの
で、本システム構築上の柔軟性や本システムの汎用性に
も大いに寄与する。
【0287】次に、以下では、端末側プロクシー40B
の同期部68の動作について、図71に示すフローチャ
ート(ステップE1〜E7)を用いて説明する。まず、
移動端末4と情報センタ5との通信回線が確立(接続)
されると(ステップE1)、移動端末4のPHS無線通
信部45a(図56参照)から接続情報が同期部68へ
送信される(ステップE2)。この接続情報を同期制御
部83が受けると、同期制御部83は、蓄積リスト送信
部84を起動し(ステップE3)、蓄積リスト送信部8
4は、参照ファイルリスト79を参照して(ステップE
4)、そのURL部分を蓄積リストとして編集して情報
センタ5へ送信する(ステップE5)。
【0288】情報センタ5は、この蓄積リストを受け取
ると、そのURLを基にデータベース52a,52bを
検索して、受信した蓄積リストにないデータを抽出し、
そのデータを移動端末4へ返送する(ステップE6)。
移動端末4は、この情報センタ5からのデータを同期部
68の更新制御部85にて受信し、更新制御部85は、
そのデータに基づいて端末側蓄積部40C内のデータを
更新する(ステップE7)。
【0289】これにより、移動端末4は、常に、情報セ
ンタ5が保持する地図データと同じデータを保持してお
くことができるので、例えば、情報センタ5側の地図デ
ータの更新などにも柔軟に対応することができ、システ
ム運用上の柔軟性に大いに寄与する。そして、上記の同
期部68では、移動端末4が情報センタ5とアクセスす
る度に、蓄積リスト送信部84により、端末側蓄積部4
0Cに蓄積されている地図データ(実際は参照ファイル
リスト79のURL部分)のリストを情報センタ5に送
付することで自己がどの地図データを保持しているかを
情報センタ5に通知し、その応答として情報センタ5か
ら返送されてくる地図データ(ここでは、移動端末4側
で不足している地図データのみが返送されてくる)に基
づいて、自己が保持している地図データを更新するの
で、情報センタ5との通信量を最小限に抑えながら移動
端末4側で不足している地図データを自動的に補完で
き、これにより、移動端末4は、通信コストを抑えつつ
常に最新の地図データを保持しておくことができる。
【0290】ところで、上述の実施形態では、地図サー
ビスプログラム(Applet)401のみを情報セン
タ5から配送しているが、端末側プロクシー40Bも同
様にプログラム化して情報センタ5から配送することが
可能である。また、これらの地図サービスプログラム
(Applet)401,端末側プロクシー40Bは、
例えば、図73に示すように、メモリカード87などの
記憶媒体にコンピュータ・プログラム40′化して記憶
しておき、このメモリカード87を移動端末4に接続す
ることにより、移動端末4のコンピュータとしてのCP
U46(図56参照)にコンピュータ・プログラム4
0′を提供して、CPU46を、図63〜71にて前述
した手順に従って動作させるようにしてもよい。
【0291】これにより、移動端末4は、既存のもので
あっても、また、情報センタ5との通信が不可能な場合
であっても、上記のメモリカード87より上記のプログ
ラム40′を受ければ、上記の地図サービスプログラム
(Applet)401,端末側プロクシー40Bを有
する端末として動作可能になるので、やはり、本システ
ム構築上の柔軟性や本システムの汎用性に大いに寄与す
る。
【0292】なお、上記の移動端末4は、本実施形態で
も、電子手帳にPHS(PHS無線通信部45:図56
参照)を内蔵して構成しているが、もちろんPHSは電
子手帳に外付けするようにしてもよい。また、PHSに
限らず携帯電話などの他の無線通信手段を用いてもよ
い。さらに、本実施形態の移動通信システムもインター
ネット8を利用してシステムを実現しているが、本発明
はこれに限定されず、他のネットワークを利用して実現
してもよい。
【0293】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ユーザにとって必要な(必要と予測される)情報または
サービスを、ユーザの行動に応じて自動的にある程度、
(端末側)蓄積手段に蓄積しておくことができるので、
ユーザは、常時、情報センタとの通信を確立しなくと
も、所望の位置情報に関連した情報またはサービス(以
下、単に「位置関連情報・サービス」ということがあ
る)を利用することが可能になり、以下のような利点が
得られる(請求項1,16)。
【0294】情報センタとの通信時間が短縮され、通
信コストの大幅な削減を図ることができる。 必要な位置関連情報・サービスが提供されるまでの遅
延時間が大幅に削減され、ユーザの操作性,利便性が大
幅に向上する。 情報センタとの通信が不可能あるいは不安定な場合で
も、所望の位置関連情報・サービスを確実に利用するこ
とが可能になり、システムの信頼性が大幅に向上する。 ユーザの行動に応じて、必要と予測される位置関連情
報・サービスの要求順序を変更しうるので、例えば、移
動端末は、必要と予測される位置関連情報・サービスの
中でも、即時性の必要とされるものは要求順序を変更し
て他のものより優先して要求することが可能になる。従
って、ユーザは、ほとんど遅延なく、必要な位置関連情
報・サービスの提供を受けることができ、さらにユーザ
の操作性,利便性を大幅に向上できる。
【0295】このとき、移動端末では、ユーザの行動と
してユーザによる提供情報/サービス変更操作を検出す
るようにすれば、移動端末は、常に、ユーザの行動に応
じた位置関連情報・サービスを情報センタから自動的に
得ることが可能になり、これにより、さらにユーザの操
作性,利便性が大幅に向上する(請求項2,17)。
【0296】ここで、上記の提供情報/サービス変更操
作として、移動端末の表示画面に対する操作を検出でき
るようにすれば、ユーザは、位置情報に関連した情報・
サービス要求のための特別な操作を行なうことなく、ま
た、ユーザ(移動端末)の現在位置に関わらず、表示画
面を参照しながら簡便に必要な位置関連情報・サービス
を受けることができるので、さらにユーザの操作性,利
便性の向上を図ることができる(請求項3,18)。
【0297】また、上記の提供情報/サービス変更操作
として、移動端末の移動情報を検出できるようにすれ
ば、ユーザの移動にともなって自動的に必要な情報また
はサービスが(端末側)蓄積手段に蓄積されるので、ユ
ーザは、現在位置の変更毎に、不足している情報または
サービスを得るために情報センタにアクセスする必要が
なくなり、これにより、ユーザの利便性の向上を図るこ
とができるとともに、通信コストの削減をさらに図るこ
とができる(請求項4,19)。
【0298】さらに、移動端末は、ユーザが必要とする
(必要と予測される)位置関連情報・サービスを既に蓄
積手段内にもっている場合は情報センタにアクセスせず
にユーザにその位置関連情報・サービスを提供するキャ
ッシング手段をそなえれば、情報センタとの通信時間,
通信量が削減されるので、さらに通信コストを低減化す
ることができる(請求項5,6,20,21)。
【0299】また、上記のキャッシング手段は、位置関
連情報・サービスが蓄積手段に蓄積されていないと判定
されると、その位置関連情報・サービスを情報センタへ
要求するようにすれば、必要なときにのみ情報センタと
アクセスするので、常に情報センタとの通信時間,通信
量を最小限に抑えながら、必要な(必要と予測される)
位置関連情報・サービスを保持しておくことができ、こ
れにより、通信コストの低減化,システムの信頼性にさ
らに寄与する(請求項7,22)。
【0300】また、上述の移動端末は、(端末側)蓄積
手段に蓄積されている位置関連情報・サービスを、情報
センタが保持している位置関連情報・サービスと同期さ
せるための同期手段をそなえれば、常に、情報センタが
保持する位置関連情報・サービスと同じものを保持して
おくことができる。従って、例えば、情報センタ側の位
置関連情報・サービスの更新などにも柔軟に対応するこ
とができ、システム運用上の柔軟性に大いに寄与する
(請求項8,23)。
【0301】そして、上記の同期手段では、(端末側)
蓄積手段11Jに蓄積されている位置関連情報・サービ
スのリストを情報センタに送付することで自己がどの位
置関連情報・サービスを保持しているかを情報センタに
通知し、その応答として情報センタから返送されてくる
不足分の位置関連情報・サービスに基づいて、自己が保
持している位置関連情報・サービスを更新することによ
って、不足している位置関連情報・サービスを自動的に
補完することができるので、移動端末は、情報センタと
の通信量を最小限に抑えながら常に最新の位置関連情報
・サービスを保持しておくことができる(請求項9,2
4)。
【0302】なお、移動端末が必要な(必要と予測され
る)位置関連情報・サービスを要求する際、移動端末の
表示領域の大きさに応じ、位置関連情報・サービスの一
部を要求するようにすれば、必要な位置関連情報・サー
ビスが一度に情報センタから送られることがないので、
例えば初期の位置関連情報・サービス表示を高速化でき
るとともに、情報センタとの通信時間をさらに削減で
き、通信コストがより低減される(請求項10,11,
25,26)。
【0303】さらに、移動端末の蓄積手段,情報・サー
ビス利用手段,行動検出手段,情報要求手段,プリフェ
ッチ手段は、コンピュータ・プログラム化して、そのコ
ンピュータ・プログラムを情報センタより提供するよう
にすれば、移動端末は、既存のものであっても情報セン
タより上記のプログラムを受ければ、上記の各手段を有
する端末として動作可能になるので、本システム構築上
の柔軟性や本システムの汎用性にも大いに寄与する(請
求項12,27)。
【0304】なお、上記のプログラムは、所定の記憶媒
体より移動端末に提供するようにしてもよく、これによ
り、移動端末は、既存のものであっても、また、情報セ
ンタとの通信が不可能な場合であっても、上記の記憶媒
体より上記のプログラムを受ければ、上記の各手段を有
する端末として動作可能になるので、やはり、本システ
ム構築上の柔軟性や本システムの汎用性に大いに寄与す
る(請求項13,28)。
【0305】また、前述した移動端末の同期手段も、コ
ンピュータ・プログラム化して、そのプログラムを情報
センタあるいは所定の記憶媒体より提供するようにすれ
ば、既存の端末でも、上述の同期手段を有する端末とし
て動作させることが可能になるので、この場合も、本シ
ステム構築上の柔軟性や本システムの汎用性に大いに寄
与する(請求項14,15,29,30)。
【0306】次に、本発明の移動通信システムに使用さ
れる記憶媒体によれば、移動端末のコンピュータを、蓄
積手段,情報・サービス利用手段,行動検出手段,情報
要求手段,プリフェッチ手段として機能させるためのコ
ンピュータ・プログラムを記憶しているので、上記コン
ピュータ・プログラムを移動端末に提供することによ
り、移動端末を、既存のものであっても、上記の各手段
を有する端末として動作させることが可能になる。従っ
て、移動通信システム構築上の柔軟性や本システムの汎
用性に大いに寄与する(請求項31)。
【0307】なお、この記憶媒体に、上記の蓄積手段,
情報・サービス利用手段,行動検出手段,情報要求手
段,プリフェッチ手段を有するコンピュータ・プログラ
ムに加えて、移動端末のコンピュータを、蓄積手段に蓄
積されている位置関連情報・サービスを情報センタが保
持している位置関連情報・サービスと同期させる同期手
段として機能させるためのコンピュータ・プログラムを
記憶させれば、このコンピュータ・プログラムを移動端
末に提供することにより、その移動端末を、既存のもの
であっても、上記同期手段を有する端末として動作させ
ることができるので、この場合も、移動通信システム構
築上の柔軟性や本システムの汎用性に大いに寄与する
(請求項32)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関連技術を示すブロック図である。
【図2】本発明の関連技術を示すブロック図である。
【図3】本発明の関連技術を示すブロック図である。
【図4】本発明の関連技術を示すブロック図である。
【図5】本発明の関連技術を示すブロック図である。
【図6】本発明の関連技術としての移動通信システムを
示すブロック図である。
【図7】関連技術における移動通信システムの詳細構成
を示すブロック図である。
【図8】関連技術における移動通信システムをインター
ネットを利用して実現した場合の構成を模式的に示すブ
ロック図である。
【図9】関連技術におけるCSID−位置情報変換テー
ブルの一例を示す図である。
【図10】関連技術におけるPHS移動端末のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。
【図11】関連技術におけるPHS移動端末に用いられ
るRAMへの情報格納例を説明するための図である。
【図12】関連技術の移動通信システムにおけるダウン
ロード動作を説明するためのシーケンス図である。
【図13】関連技術におけるPHS移動端末の液晶ディ
スプレイ上に表示される地図情報の一例を示す図であ
る。
【図14】関連技術におけるPHS移動端末の液晶ディ
スプレイ上に表示されるタウン情報の一例を示す図であ
る。
【図15】関連技術の移動通信システムで使用されるH
TML文書の一例を示す図である。
【図16】関連技術の移動通信システムで使用されるH
TML文書の一例を示す図である。
【図17】関連技術における移動通信システムの他の詳
細構成を示すブロック図である。
【図18】関連技術の移動通信システムにおける他のダ
ウンロード動作を説明するためのシーケンス図である。
【図19】関連技術の移動通信システムにおけるアップ
ロード動作の概念を説明するための図である。
【図20】関連技術の移動通信システムにおけるアップ
ロード動作を説明するためのシーケンス図である。
【図21】関連技術の移動通信システムにおけるアップ
ロード動作を説明するためのシーケンス図である。
【図22】関連技術の移動通信システムにおけるアップ
ロード動作を説明するためのシーケンス図である。
【図23】関連技術のアップロード動作時における位置
情報の入力方法を説明するための図である。
【図24】関連技術のアップロード動作時におけるタウ
ン情報の入力方法を説明するための図である。
【図25】関連技術のアップロード動作時における位置
情報の他の入力方法を説明するための図である。
【図26】関連技術の移動通信システムにおけるアップ
ロード動作を説明するためのシーケンス図である。
【図27】関連技術の情報センタにおけるデータベース
の構成を模式的に示すブロック図である。
【図28】関連技術の情報センタにおける検索部の構成
を示すブロック図である。
【図29】関連技術の情報センタにおける蓄積制御部の
構成を示すブロック図である。
【図30】関連技術の情報センタにおける情報・サービ
ス送信部の構成を示すブロック図である。
【図31】関連技術の移動通信システムにおけるレイヤ
別のアップロード動作を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図32】関連技術の移動通信システムにおけるレイヤ
別のダウンロード動作を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図33】関連技術の移動通信システムにおけるレイヤ
別のダウンロード動作を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図34】関連技術の移動通信システムにおけるレイヤ
別のアップロード動作を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図35】関連技術の移動通信システムにおけるレイヤ
別のダウンロード動作を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図36】関連技術の移動通信システムにおけるレイヤ
別のダウンロード動作を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図37】関連技術におけるPHS移動端末の他の詳細
構成を示すブロック図である。
【図38】関連技術の移動通信システムにおけるPHS
移動端末間の情報・サービスの遣り取りを説明するため
のシーケンス図である。
【図39】関連技術の移動通信システムにおけるPHS
移動端末間の通信形態の一例を示すブロック図である。
【図40】関連技術の移動通信システムにおけるPHS
移動端末間の通信形態の一例を示すブロック図である。
【図41】関連技術の移動通信システムにおけるPHS
移動端末間の通信形態の一例を示すブロック図である。
【図42】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの構築方法を説明するための図である。
【図43】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの構築方法を説明するための図である。
【図44】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの構築方法を説明するためのフローチャート
である。
【図45】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの他の構築方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【図46】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの他の構築方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【図47】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの他の構築方法を説明するための図である。
【図48】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの利用方法を説明するための図である。
【図49】関連技術の移動通信システムに用いられるグ
ループ別対応テーブルの一例を示す図である。
【図50】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの他の利用方法を説明するための図である。
【図51】関連技術の移動通信システムにおける対応デ
ータベースの他の利用方法を説明するための図である。
【図52】本発明の関連技術としての移動通信システム
の他の構成を示すブロック図である。
【図53】本発明の原理ブロック図である。
【図54】本発明の原理ブロック図である。
【図55】本発明の一実施形態としての移動通信システ
ムを示すブロック図である。
【図56】本発明の一実施形態における移動端末のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【図57】本発明の一実施形態の移動通信システムをイ
ンターネットを利用して実現した場合の構成を模式的に
示すブロック図である。
【図58】本発明の一実施形態における移動端末のソフ
トウェア構成を模式的に示すブロック図である。
【図59】本発明の一実施形態の移動端末における行動
検出部の要部の構成を示すブロック図である。
【図60】本発明の一実施形態の移動端末におけるプリ
フェッチ部の要部の構成を示すブロック図である。
【図61】本発明の一実施形態の移動端末におけるキャ
ッシング部及び同期部の要部の構成を示すブロック図で
ある。
【図62】本発明の一実施形態におけるキャッシング部
に使用される参照ファイルリストの一例を示す図であ
る。
【図63】本発明の一実施形態の移動通信システムの動
作を説明するためのシーケンス図である。
【図64】本発明の一実施形態の移動端末における初期
地図表示画面例を示す図である。
【図65】本発明の一実施形態におけるキャッシング部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図66】本発明の一実施形態におけるプリフェッチ部
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図67】本発明の一実施形態におけるプリフェッチ手
順を説明するための図である。
【図68】本発明の一実施形態におけるプリフェッチ手
順変更動作を説明するための図である。
【図69】本発明の一実施形態におけるプリフェッチ手
順変更動作を説明するためのフローチャートである。
【図70】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形
態におけるプリフェッチ手順変更動作を説明するための
図である。
【図71】本発明の一実施形態における同期部の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図72】本発明の一実施形態の移動通信システムによ
り得られる効果を説明するための図である。
【図73】本発明の一実施形態の移動通信システムに使
用されるメモリカードの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1G,1J,1K 移動端末 1A〜1E 移動端末(第1〜5種移動端末) 1F,1H,4 PHS移動端末 1L 記憶媒体 2,2A〜2D,5 情報センタ 3,6 無線基地局(CS) 4a,443 表示部 6A 固定端末 6′ 接続装置 7 PHS公衆網 8 インターネット 9 ISDN網 10A パケット交換機 10B データ蓄積装置 11,11A〜11D,11F〜11H 位置情報検出
手段 11J,12L 端末側蓄積手段 11K コンピュータ 11L,40′ コンピュータ・プログラム 12,12A〜12D,14G,14H 位置情報送信
手段 12G,12H 位置情報入力手段 13,13A〜13D アップロードデータ送信手段 13G,13H 位置識別情報送信手段 13J,14L 行動検出手段 12J,13L,14,14A〜14D,15G 情報
・サービス利用手段 14F,15H 地図・施設情報・サービス利用手段 14J,15L 情報要求手段 15B,15C 送信手段 15J,16L プリフェッチ手段 16C,16D 受信手段 17C〜17E 2次情報・サービス利用手段 20C,20D 位置識別情報・位置情報記憶手段 21,21A〜21D 蓄積手段 21E センタ側蓄積手段 22,22A〜22E 検索手段 23,23A,23B 蓄積制御手段 23E,24,24A,24C 情報・サービス送信手
段 24B,24D 地図・施設情報・サービス送信手段 40a,40A WWWブラウザ(Webブラウザ) 40b PPP接続処理部 40B 端末側プロクシー 40C 端末側蓄積部 41 位置情報検出部 41′ 位置情報変換部 42 位置情報送信部 42a 地図配送要求部 43 情報・サービス提供部(アップロードデータ送信
部) 44 情報・サービス利用部 45 PHS無線通信部 45A 接続部 45a PHS無線部 45b TCH送信部 45c TCH受信部 45d CCH受信部 46 CPU 47a 登録ボタン 47b 識別情報入力用ウィンドウ 47c 位置情報入力用ウィンドウ 47d 送信ボタン 47e 取消ボタン 47−1 液晶ディスプレイ(LCD:端末画面) 47−2 タッチパネル 48−1〜48−3 シリアル入出力部(SIO) 48−4 表示インタフェース(I/F) 48−5 タッチパネルインタフェース(I/F) 49−1 ROM 49−2 RAM 51,51A 通信部 51′ WWWサーバ(Webサーバ) 52 データベース(DB:蓄積部) 52a 地図情報データベース 52b タウン情報データベース 53,75 検索部 53a 地図情報検索部 53a−1,53b−1,61 CGIプログラム 53a−2 CSID−位置情報(地図座標)変換テー
ブル 53b タウン情報検索部 53b−2 画面座標−地図座標変換テーブル 54 情報・サービス提供部 55 対応データベース(対応DB:位置識別情報・位
置情報記憶部) 62 地図・タウン情報蓄積部 63 表示部(表示画面/表示領域) 64 行動検出部 65 情報要求部 66 プリフェッチ部 67 キャッシング部 68 同期部 69 入力デバイス 70 入力制御部 71 スクロール量計算部 72 表示制御部 73 画面座標/地図座標変換部 74 URL生成部 76,78 URL送信部 77,81 HTML受信部 79 参照ファイルリスト 80 HTML取得部 82 HTML蓄積部 83 同期制御部 84 蓄積リスト送信部(情報・サービスリスト送付
部) 85 更新制御部 86 矩形領域 87 メモリカード(記憶媒体) 401 地図サービスプログラム(Applet) 441 入力部 442 演算部 451 送信部 452 受信部 491 ヘッダ 492 フッタ 521 グローバルレイヤ 522 ユーザグループレイヤ 523 ユーザレイヤ 524 エリアディレクトリ 525 情報格納領域 526 サービスプログラム格納領域 527 レイヤ選択テーブル 531 特定ユーザレイヤ用検索部(特定移動端末用検
索部) 532 不特定ユーザレイヤ用検索部(不特定移動端末
用検索部) 541 蓄積制御部 541a 特定ユーザレイヤ用蓄積制御部(特定移動端
末用蓄積制御部) 542b 不特定ユーザレイヤ用蓄積制御部(不特定移
動端末用蓄積制御部) 542 情報・サービス送信部 542a 特定ユーザレイヤ用送信部(特定移動端末用
情報・サービス送信部) 542b 不特定ユーザレイヤ用送信部(不特定移動端
末用情報・サービス送信部) 551 対応テーブル 552 グループ別対応テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/20 H04Q 7/04 Z (72)発明者 徳世 雅永 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 竹間 智 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 西ヶ谷 岳 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 藤野 信次 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2C032 HB03 HB22 HB25 HC11 HC14 HC24 HC25 HD13 2F029 AA02 AB05 AB07 AC02 AC13 AC14 5H180 AA21 BB05 CC12 FF03 FF05 FF13 FF22 FF27 FF33 5K067 AA21 BB04 BB21 DD20 DD51 EE02 EE10 FF01 FF31 HH23

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの情報センタと、該情報
    センタと所定の通信手段を介して接続される少なくとも
    1つの移動端末とをそなえてなる移動通信システムにお
    いて、 該情報センタが、 該移動端末が移動しうる位置情報に関連した情報または
    サービスを蓄積するセンタ側蓄積手段と、 該移動端末からの情報またはサービスの要求に基づい
    て、該センタ側蓄積手段に蓄積されている該位置情報に
    関連した情報またはサービスを検索する検索手段と、 該検索手段にて検索された該位置情報に関連した情報ま
    たはサービスを該センタ側蓄積手段から取り出して、該
    位置情報に関連した情報またはサービスを該移動端末に
    送信する情報・サービス送信手段とをそなえて構成され
    るとともに、 該移動端末が、 該情報センタから送られてくる該位置情報に関連した情
    報またはサービスを蓄積する端末側蓄積手段と、 該位置情報に関連した情報またはサービスを利用する情
    報・サービス利用手段と、 ユーザの行動を検出する行動検出手段と、 該行動検出手段での行動検出結果に基づいて、該位置情
    報に関連した情報またはサービスを該情報センタに要求
    し、その要求に応じて該情報センタから送られてくる該
    位置情報に関連した情報またはサービスを該端末側蓄積
    手段に蓄積させる情報要求手段と、 該行動検出手段での行動検出結果に基づいて、必要と予
    測される位置情報に関連した情報またはサービスを該情
    報センタに要求し、その要求に応じて該情報センタから
    送られてくる該位置情報に関連した情報またはサービス
    を該端末側蓄積手段に蓄積させるプリフェッチ手段とを
    そなえ、 該移動端末の該プリフェッチ手段が、 該行動検出手段での行動検出結果に応じて、必要と予測
    される該位置情報に関連した情報またはサービスの要求
    順序を変更しうるように構成されていることを特徴とす
    る、移動通信システム。
  2. 【請求項2】 該移動端末の該行動検出手段が、 該ユーザによる提供情報/サービス変更操作を検出する
    ように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の移
    動通信システム。
  3. 【請求項3】 該移動端末の該行動検出手段が、 該提供情報/サービス変更操作として、該移動端末の表
    示画面に対する操作を検出するように構成されたことを
    特徴とする、請求項2記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 該移動端末の該行動検出手段が、 該提供情報/サービス変更操作として、該移動端末の移
    動情報を検出するように構成されたことを特徴とする、
    請求項3記載の移動通信システム。
  5. 【請求項5】 該移動端末の該情報要求手段が、 該位置情報に関連した情報またはサービスを該情報セン
    タへ要求する際に、該端末側蓄積手段を検索して、該位
    置情報に関連した情報またはサービスが該端末側蓄積手
    段に既に蓄積されている場合には、該情報センタへは要
    求を出さずに、該端末側蓄積手段から該位置情報に関連
    した情報またはサービスを取り出して該情報・サービス
    利用手段へ供給するキャッシング手段とをそなえて構成
    されたことを特徴とする、請求項1記載の移動通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 該移動端末の該プリフェッチ手段が、 必要と予測される該位置情報に関連した情報またはサー
    ビスを該情報センタへ要求する際に、該端末側蓄積手段
    を検索して、該位置情報に関連した情報またはサービス
    が該端末側蓄積手段に既に蓄積されている場合には、該
    情報センタへは要求を出さずに、該端末側蓄積手段から
    該位置情報に関連した情報またはサービスを取り出して
    該情報・サービス利用手段へ供給するキャッシング手段
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記
    載の移動通信システム。
  7. 【請求項7】 該キャッシング手段が、 該位置情報に関連した情報またはサービスが該端末側蓄
    積手段に蓄積されていない場合に、該位置情報に関連し
    た情報またはサービスを該情報センタへ要求するように
    構成されたことを特徴とする、請求項5または請求項6
    に記載の移動通信システム。
  8. 【請求項8】 該移動端末が、 該端末側蓄積手段に蓄積されている該位置情報に関連す
    る情報またはサービスを、該情報センタの該センタ側蓄
    積手段に蓄積されている該位置情報に関連する情報また
    はサービスと同期させるための同期手段をそなえている
    ことを特徴とする、請求項1記載の移動通信システム。
  9. 【請求項9】 該同期手段が、 該端末側蓄積手段に蓄積されている該位置情報に関連す
    る情報またはサービスのリストを該情報センタに送付す
    る情報・サービスリスト送付手段をそなえ、 該情報・サービスリスト送付手段による送付応答として
    該情報センタから送られてくる位置情報に関連する情報
    またはサービスに基づいて、該端末側蓄積手段に蓄積さ
    れている該位置情報に関連する情報またはサービスを更
    新するように構成されたことを特徴とする、請求項8記
    載の移動通信システム。
  10. 【請求項10】 該移動端末の該情報要求手段が、 該移動端末の表示領域の大きさに応じ、該位置情報に関
    連した情報またはサービスの一部を要求するように構成
    されたことを特徴とする、請求項1記載の移動通信シス
    テム。
  11. 【請求項11】 該移動端末の該プリフェッチ手段が、 該移動端末の表示領域の大きさに応じ、該位置情報に関
    連した情報またはサービスの一部を要求するように構成
    されたことを特徴とする、請求項1記載の移動通信シス
    テム。
  12. 【請求項12】 該移動端末の該端末側蓄積手段,該情
    報・サービス利用手段,該行動検出手段,該情報要求手
    段,該プリフェッチ手段がコンピュータ・プログラム化
    され、該コンピュータ・プログラムが該情報センタより
    提供されることを特徴とする、請求項1記載の移動通信
    システム。
  13. 【請求項13】 該移動端末の該端末側蓄積手段,該情
    報・サービス利用手段,該行動検出手段,該情報要求手
    段,該プリフェッチ手段がコンピュータ・プログラム化
    され、該コンピュータ・プログラムが該コンピュータ・
    プログラムを記憶した所定の記憶媒体より提供されるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の移動通信システム。
  14. 【請求項14】 該移動端末の該同期手段がコンピュー
    タ・プログラム化され、該コンピュータ・プログラムが
    該情報センタより提供されることを特徴とする、請求項
    8または請求項9に記載の移動通信システム。
  15. 【請求項15】 該移動端末の該同期手段がコンピュー
    タ・プログラム化され、該コンピュータ・プログラムが
    該コンピュータ・プログラムを記憶した所定の記憶媒体
    より提供されることを特徴とする、請求項8または請求
    項9に記載の移動通信システム。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つの情報センタを有する
    移動通信システムに使用され、該情報センタと所定の通
    信手段を介して接続される移動端末において、 該情報センタから送られてくる該移動端末が移動しうる
    位置情報に関連した情報またはサービスを蓄積する蓄積
    手段と、 該位置情報に関連した情報またはサービスを利用する情
    報・サービス利用手段と、 ユーザの行動を検出する行動検出手段と、 該行動検出手段での行動検出結果に基づいて、該位置情
    報に関連した情報またはサービスを該情報センタに要求
    し、その要求に応じて該情報センタから送られてくる該
    位置情報に関連した情報またはサービスを該蓄積手段に
    蓄積させる情報要求手段と、 該行動検出手段での行動検出結果に基づいて、必要と予
    測される位置情報に関連した情報またはサービスを該情
    報センタに要求し、その要求に応じて該情報センタから
    送られてくる該位置情報に関連した情報またはサービス
    を該蓄積手段に蓄積させるプリフェッチ手段とが設けら
    れるとともに、 該プリフェッチ手段が、 該行動検出手段での行動検出結果に応じて、必要と予測
    される該位置情報に関連した情報またはサービスの要求
    順序を変更しうるように構成されていることを特徴とす
    る、移動通信システムに使用される移動端末。
  17. 【請求項17】 該行動検出手段が、 該ユーザによる提供情報/サービス変更操作を検出する
    ように構成されたことを特徴とする、請求項16記載の
    移動通信システムに使用される移動端末。
  18. 【請求項18】 該行動検出手段が、 該提供情報/サービス変更操作として、該移動端末の表
    示画面に対する操作を検出するように構成されたことを
    特徴とする、請求項17記載の移動通信システムに使用
    される移動端末。
  19. 【請求項19】 該行動検出手段が、 該提供情報/サービス変更操作として、該移動端末の移
    動情報を検出するように構成されたことを特徴とする、
    請求項17記載の移動通信システムに使用される移動端
    末。
  20. 【請求項20】 該情報要求手段が、 該位置情報に関連した情報またはサービスを該情報セン
    タへ要求する際に、該蓄積手段を検索して、該位置情報
    に関連した情報またはサービスが該蓄積手段に既に蓄積
    されている場合には、該情報センタへは要求を出さず
    に、該蓄積手段から該位置情報に関連した情報またはサ
    ービスを取り出して該情報・サービス利用手段へ供給す
    るキャッシング手段とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、請求項16記載の移動通信システムに使用され
    る移動端末。
  21. 【請求項21】 該プリフェッチ手段が、 必要と予測される該位置情報に関連した情報またはサー
    ビスを該情報センタへ要求する際に、該蓄積手段を検索
    して、該位置情報に関連した情報またはサービスが該蓄
    積手段に既に蓄積されている場合には、該情報センタへ
    は要求を出さずに、該蓄積手段から該位置情報に関連し
    た情報またはサービスを取り出して該情報・サービス利
    用手段へ供給するキャッシング手段とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、請求項16記載の移動通信シス
    テムに使用される移動端末。
  22. 【請求項22】 該キャッシング手段が、 該位置情報に関連した情報またはサービスが該蓄積手段
    に蓄積されていない場合に、該位置情報に関連した情報
    またはサービスを該情報センタへ要求するように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項20または請求項21に
    記載の移動通信システムに使用される移動端末。
  23. 【請求項23】 該移動端末が、 該蓄積手段に蓄積されている該位置情報に関連する情報
    またはサービスを、該情報センタが保持している該位置
    情報に関連する情報またはサービスと同期させるための
    同期手段をそなえていることを特徴とする、請求項16
    記載の移動通信システムに使用される移動端末。
  24. 【請求項24】 該同期手段が、 該蓄積手段に蓄積されている該位置情報に関連する情報
    またはサービスのリストを該情報センタに送付する情報
    ・サービスリスト送付手段をそなえ、 該情報・サービスリスト送付手段による送付応答として
    該情報センタから送られてくる位置情報に関連する情報
    またはサービスに基づいて、該蓄積手段に蓄積されてい
    る該位置情報に関連する情報またはサービスを更新する
    ように構成されたことを特徴とする、請求項23記載の
    移動通信システムに使用される移動端末。
  25. 【請求項25】 該情報要求手段が、 該移動端末の表示領域の大きさに応じ、該位置情報に関
    連した情報またはサービスの一部を要求するように構成
    されたことを特徴とする、請求項16記載の移動通信シ
    ステムに使用される移動端末。
  26. 【請求項26】 該プリフェッチ手段が、 該移動端末の表示領域の大きさに応じ、該位置情報に関
    連した情報またはサービスの一部を要求するように構成
    されたことを特徴とする、請求項16記載の移動通信シ
    ステムに使用される移動端末。
  27. 【請求項27】 該蓄積手段,該情報・サービス利用手
    段,該行動検出手段,該情報要求手段,該プリフェッチ
    手段がコンピュータ・プログラム化され、該コンピュー
    タ・プログラムが該情報センタより提供されることを特
    徴とする、請求項16記載の移動通信システムに使用さ
    れる移動端末。
  28. 【請求項28】 該蓄積手段,該情報・サービス利用手
    段,該行動検出手段,該情報要求手段,該プリフェッチ
    手段がコンピュータ・プログラム化され、該コンピュー
    タ・プログラムが該コンピュータ・プログラムを記憶し
    た所定の記憶媒体より提供されることを特徴とする、請
    求項16記載の移動通信システムに使用される移動端
    末。
  29. 【請求項29】 該同期手段がコンピュータ・プログラ
    ム化され、該コンピュータ・プログラムが該情報センタ
    より提供されることを特徴とする、請求項23または請
    求項24に記載の移動通信システムに使用される移動端
    末。
  30. 【請求項30】 該同期手段が、コンピュータ・プログ
    ラム化され、該コンピュータ・プログラムが該コンピュ
    ータ・プログラムを記憶した所定の記憶媒体より提供さ
    れることを特徴とする、請求項23または請求項24に
    記載の移動通信システムに使用される移動端末。
  31. 【請求項31】 少なくとも1つの情報センタと、該情
    報センタと所定の通信手段を介して接続され少なくとも
    該情報センタとの通信を制御するコンピュータを有する
    移動端末とをそなえてなる移動通信システムに使用さ
    れ、該移動端末と接続されることによって該移動端末の
    該コンピュータに所望のコンピュータ・プログラムを提
    供しうる記憶媒体において、 該コンピュータを、 該移動端末が移動しうる位置情報に関連した情報または
    サービスを蓄積する蓄積手段、該位置情報に関連した情
    報またはサービスを利用する情報・サービス利用手段、
    ユーザの行動を検出する行動検出手段、該行動検出手段
    による行動検出結果に基づいて該位置情報に関連した情
    報またはサービスを該情報センタに要求しその要求に応
    じて該情報センタから送られてくる該位置情報に関連し
    た情報またはサービスを該蓄積手段に蓄積させる情報要
    求手段、該行動検出手段による行動検出結果に基づいて
    必要と予測される位置情報に関連した情報またはサービ
    スを該情報センタに要求しその要求に応じて該情報セン
    タから送られてくる該位置情報に関連した情報またはサ
    ービスを該蓄積手段に蓄積させるプリフェッチ手段とし
    て機能させるとともに、該プリフェッチ手段を、さら
    に、該行動検出手段での行動検出結果に応じて、必要と
    予測される該位置情報に関連した情報またはサービスの
    要求順序を変更しうるように機能させるためのコンピュ
    ータ・プログラムが記憶されたことを特徴とする、移動
    通信システムに使用される記憶媒体。
  32. 【請求項32】 該コンピュータを、 該蓄積手段,該情報・サービス利用手段,該行動検出手
    段,該情報要求手段,該プリフェッチ手段として機能さ
    せるための該コンピュータ・プログラムに加えて、該蓄
    積手段に蓄積されている該位置情報に関連する情報また
    はサービスを該情報センタが保持している該位置情報に
    関連する情報またはサービスと同期させる同期手段とし
    て機能させるためのコンピュータ・プログラムが記憶さ
    れたことを特徴とする、請求項31記載の移動通信シス
    テムに使用される記憶媒体。
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