JP2003179554A - Wdm信号モニタ - Google Patents

Wdm信号モニタ

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JP2003179554A
JP2003179554A JP2001375560A JP2001375560A JP2003179554A JP 2003179554 A JP2003179554 A JP 2003179554A JP 2001375560 A JP2001375560 A JP 2001375560A JP 2001375560 A JP2001375560 A JP 2001375560A JP 2003179554 A JP2003179554 A JP 2003179554A
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optical
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snr
spectroscope
spectrum
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JP2001375560A
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English (en)
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Shuhei Okada
修平 岡田
Yoshihiro Sanpei
義広 三瓶
Kenji Ogino
賢治 荻野
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、変調されたWDM信号における光
SNRの測定を精度良く行えるWDM信号モニタを実現
することを目的にする。 【解決手段】 WDM信号のスペクトルを測定する分光
器と、この分光器の光信号の線スペクトルに対する応答
特性データを格納する応答特性データ格納部と、分光器
によって測定されたスペクトルと応答特性データ格納部
の応答特性データに基づいて、チャネルのピーク間にお
けるスペクトルのサンプリングデータから近似した曲線
の最小値を求め、この最小値により、各チャネルの光S
NRを演算する演算部とを設けたことを特徴とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、WDM(waveleng
th division multiplexing:波長分割多重)信号モニタ
に関し、詳しくは、変調されたWDM信号における光S
NR(signal tonoise ratio:信号対雑音比)の測定を
精度良く行えるWDM信号モニタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバによって光信号を伝送する光
通信方式の一種に、WDM通信がある。このWDM通信
とは、波長の異なる複数の光信号を1本の光ファイバに
よって伝送する通信方式である。また、波長の異なる複
数の光信号のことをWDM信号とも呼ぶ。また、WDM
信号のそれぞれの光信号は、例えば短波側から1チャネ
ル、2チャネルと数えられることが多い。
【0003】そして、伝送容量の拡大に伴ってWDM信
号の高密度な多重化が進み、各チャネルの光信号レベル
やピーク波長だけでなく、光SNRも重要な測定パラメ
ータになっている。ここで、光SNRは光信号の各チャ
ネルに対して個別に定義されるものであり、定義上は同
一波長における光信号レベルと光ノイズレベルの比であ
る。しかし、現実には光信号レベル直下の光ノイズレベ
ルは測定できないので、光信号レベルとこの光信号のピ
ーク波長から一定の距離離れた位置における光ノイズレ
ベルとの比で表される。
【0004】さらに、WDM信号は、光増幅器の一種で
ある光ファイバアンプを用いて光増幅され、光ファイバ
中を伝送されるのが一般的であり、このような光通信シ
ステムにおける光ノイズレベルは、光増幅器内の雑音源
であるASE(Amplified Spontaneous Emission:増幅
自然放出光)の光レベルを指すことが多い。
【0005】WDM信号の各チャネルの光信号レベルや
ピーク波長や光SNR等のパラメータを監視すること
は、WDM信号の品質を維持する上で不可欠であり、こ
れらのパラメータの測定を行う装置がWDM信号モニタ
である。WDM信号モニタには、光通信システムの一部
にインライン形式で組み込み常時監視できるように、例
えば小型の分光器を用いて構成されたものがある。
【0006】図7は、このようなWDM信号を測定する
WDM信号モニタの一実施例を示すブロック構成図であ
る。図7において、分光器10は被測定光であるWDM
信号が入力され、このWDM信号のスペクトルを測定し
て測定データを出力する。応答特性データ格納部20
は、線スペクトルに対する分光器10の応答特性データ
が格納されている。
【0007】演算部30は、光SNRを演算するSNR
演算手段31を有し、分光器10から出力された測定デ
ータが入力される。また演算部30は、応答特性データ
格納部20に格納されている応答特性データを読み込
む。そして、演算部30は、測定データと応答特性デー
タに基づき、各チャネルの光信号レベル、ピーク波長を
演算し、さらに光SNRをSNR演算手段31にて演算
し、これらの演算結果を出力する。
【0008】図8は、図7における応答特性データ格納
部20に格納されている応答特性データの応答特性例を
示す図である。図8において、分光器10に線スペクト
ルが入力されると、この入力に対する応答特性は、ピー
ク近傍はガウシアン分布のような広がりをもつ応答スペ
クトルになる。この応答スペクトルを正規化したものが
応答特性データであり、波長と光パワーの出力値で表さ
れる関数f(Δλ)になる。ここで、Δλはピーク波長
からの波長差を示し、波長差Δλ=0のときのf(0)
がこの関数の最大値となる。この応答特性データは、オ
フラインにて求めておき、応答特性データ格納部20に
格納する。
【0009】この応答スペクトルの形状から、分光器1
0の波長分解能が分かる。例えば、ピーク波長からの波
長差Δλoffsetにおける光パワーf(Δλ
offse )とピーク波長における光パワーf(0)
の差をダイナミックレンジと呼ぶ。このダイナミックレ
ンジが大きいほど、分光器10の波長分解能は高いこと
になる。また、光パワーがf(Δλω)=f(0)/e
(e:自然対数)となる波長差Δλωも分光器10の
波長分解能の目安となり、ガウシアン分布では波長差Δ
λωが小さいほどダイナミックレンジも大きくなるとい
う相関がある。
【0010】図9は、分光器10の具体例を示す構成図
である。ここでは、分光器10の方式としてポリクロメ
ータ方式をあげている。図9において、分光器10は、
光ファイバ11、コリメーティングレンズ12、波長分
散素子である回折格子13、フォーカシングレンズ1
4、フォトダイオードアレイモジュール(以下PDMと
略す)15、光シャッター16、偏光解消素子17から
構成される。
【0011】光ファイバ11は、被測定光100を分光
器10に入射する伝送路である。コリメーティングレン
ズ12は、光ファイバ11の出射口に対向して設置さ
れ、光ファイバ11から出射された被測定光100を平
行光にして出射する。
【0012】回折格子13は、コリメーティングレンズ
12からの出射光を所望の角度に回折するため、コリメ
ーティングレンズ12に対して傾けて設置してある。ま
た、回折格子13は被測定光100を波長ごと異なる角
度に分光して出射する。フォーカシングレンズ14は、
回折格子13からの出射光の光路上に設置され、出射光
を収束させる。
【0013】PDM15は、被測定光100が収束する
位置となるように設置される。PDM15は、短冊状ま
たは点状の受光素子であるフォトダイオード(以下PD
と略す)が複数個配列されたPDアレイが設けられてい
る。このPDは、入射した被測定光100の光パワーに
応じた電流(光電流)が生ずる。PDM15は、PDの
光電流を順番に、例えば短波長側のPDから出力する。
【0014】また、各PDには、あらかじめ波長が割り
付けられている。波長の割り付けは、被測定光100が
回折格子13によって波長ごとに分光されて、PDアレ
イにて収束する位置と対応している。
【0015】光シャッター16は、光ファイバ11とコ
リメーティングレンズ12の間に設けられ、被測定光1
00を遮断することができる。光シャッター16は被測
定光100を遮り、そのときのPDの暗電流レベルを測
定し、この値を被測定光100の測定データから減算す
ることで、暗電流のドリフトの影響も除去でき、高精度
な測定が実現できる。
【0016】偏光解消素子17は、コリメーティングレ
ンズ12と回折格子13の間に設けられ、被測定光10
0が透過することにより、特に回折格子13での偏光依
存性を除去することができる。
【0017】このような分光器10が測定データを出力
するまでの動作を説明する。被測定光100は、波長λ
Aと波長λBの異なる波長が多重されているとする。光
ファイバ11から出射された被測定光100は、コリメ
ーティングレンズ12で平行光となる。コリメーティン
グレンズ12を透過した被測定光100は、偏光解消素
子17を透過し回折格子13に入射する。被測定光10
0は回折格子13によって、波長λA、λBごとに被測
定光100A、100Bに分光される。回折格子13に
よって分光された被測定光100A、100Bは、フォ
ーカシングレンズ14によってPDM15のPDアレイ
に収束するが、収束する光スポットの位置は被測定光1
00A、100Bの波長λA、λBに対応してずれる。
【0018】そして、各PDで生じた光電流は、短波長
側のPDから順に出力される。図示しない変換部は、P
Dから出力された光電流を電圧に変換する。また、この
電圧に変換されたデータはアナログ信号なので、変換部
はこのアナログ信号をデジタル信号に変換し、測定デー
タとして演算部30に出力する。この測定データは、P
Dによってサンプリングされたサンプリングデータとな
っている。
【0019】図7に示す装置において、分光器10から
出力された測定データから各チャネルの光信号レベル、
ピーク波長、光SNRを演算部30が求める動作の具体
例を図10を用いて説明する。図10は、PDアレイの
一部に、被測定光100A、100Bが照射されている
のを模式的に示した図である。
【0020】図10において、PD15a〜15jは短
冊状の形をしており、回折格子13によって被測定光1
00が波長ごとに分光される方向に沿って配列される。
また各PD15a〜15jには、それぞれλ〜λ10
(λ<λ<・・・<λ )の波長が割り付けられ
ている。またPD15a〜15jの片側または両側から
は図示しない信号線によって光電流が順番に出力され
る。
【0021】被測定光100A、100Bは、光パワー
がガウシアン分布となる楕円状または円形状の光スポッ
トを形成する。ここで被測定光100A、100Bの中
心はそれぞれPD15d、15j近傍にあるとする。ま
た線スペクトルが入力された場合、PD15a〜15j
の配列方向に対する光スポットのビーム半径ωは、レン
ズ12、14の組み合わせによるが、例えばPD15a
〜15jの配列方向の幅の1〜1.5倍位に調整され
る。ビーム半径ωとは、光スポットにおいて最も強い点
の光パワーに対して、1/e倍の光パワーとなるまで
の距離である。また、このビーム半径ωとPD15a〜
15jに割り当てられた波長から、図8において示した
応答スペクトルの波長幅Δλωが一義的に求められると
共に、ビーム半径ωで示された光スポットの外側にもわ
ずかだが光パワーが存在していることはいうまでもな
い。
【0022】図11は、図10に示したPD15a〜1
5jの出力をグラフで表した図である。図11におい
て、横軸は、PD15a〜15jに対応した波長であ
り、縦軸はPD15a〜15jそれぞれの出力値であ
る。各PD15a〜15jの出力値は●点で示してあ
る。出力値は、被測定光100A、100B、光ノイズ
レベル(これらは図11中において破線)が合成された
出力(図11中において実線)となっている。また縦軸
は相対値であり対数で表している。
【0023】図12のフローチャートを用いて、演算部
30が各PD15a〜15jの測定データから、被測定
光100Aのピーク波長λA、および光信号レベルL
A、光ピークパワーVAを求める動作を説明する。演算
部30は測定データの出力値がピークとなるPD15d
を検出する(S11)。演算部30はピークとなるPD
15d付近、例えばPD15b〜15fの5点の出力値
を加算し、被測定光100Aの光信号レベルLAを求め
る(S12)。演算部30はピーク近傍のPD15c〜
15eの出力値から、近似曲線(ガウス曲線または2次
曲線)を作成する(S13)。演算部30は近似曲線の
ピーク(図11中において×点)となる被測定光100
Aのピーク波長λA、および光ピークパワーVAを求め
る(S14)。被測定光100Bのピーク波長λB、光
信号レベルLB、光ピークパワーVBを求める動作も同
様なので省略する。
【0024】続いて、SNR演算手段31が、光SNR
を求める動作を説明する。光SNRは、式(1)で定義
される。 光SNR=10・log(光信号レベル/光ノイズレベル) (1) 図11において、例えばPD15gにおける光ノイズレ
ベルは、PD15gの出力値から、PD15gにおける
被測定光100A、100Bの光パワーを引くことによ
って求まる。
【0025】図13のフローチャートを用いて、SNR
演算手段31が、PD15gの出力値における被測定光
100Aの光パワーを求める動作を説明する。SNR演
算手段31はピーク波長λAとPD15gに割り付けら
れた波長から、波長差Δλ=(λ−λA)を求める
(S21)。SNR演算手段31は応答特性データを応
答特性データ格納部20から読み込む(S22)。SN
R演算手段31は応答特性データのピークパワーf
(0)と、被測定光100AのピークパワーVAの比
(VA/f(0))を求める(S23)。SNR演算手
段31は応答特性データにおいて、ピーク波長から波長
差Δλにおける出力値f(Δλ)を求める(S24)。
SNR演算手段31はピークパワーの比(VA/f
(0))と出力値f(Δλ(λA−λ))の積を求め
る。このようにして、PD15gの出力値における被測
定光100Aの光パワーを求めることができる(S2
5)。SNR演算手段31が、PD15gの出力値にお
ける被測定光100Bの光パワーを求める動作も同様な
ので省略する。
【0026】そして、SNR演算手段31はPD15g
の出力値から、PD15gにおける被測定光100A、
100Bの光パワーを引くことにより、光ノイズレベル
を求め、式(1)より光SNRを求める。なお、被測定
光100Bの光SNRを求める動作も同様なので省略す
る。
【0027】光ノイズレベルを測定するPD15a〜1
5jは、応答特性データと実測時のスペクトルとの誤差
や、図示しない変換部で発生する誤差などを考慮する
と、各チャネルに対して十分にダイナミックレンジの取
れているものが望ましい。例えば被測定光100A、1
00Bのピーク波長λA、λBの間にあるPD15d〜
15jでは、最も小さい出力値になっているPD15g
において光ノイズレベルを求めるのがよい。さらに、光
ノイズレベルは、各チャネルのピーク波長に対して短波
長側、長波長側、例えば被測定光100AではPD15
a、15gで求め、これらの値を平均した方がより正確
に求まる。
【0028】このようにして、被測定光100Aの光S
NRは、光信号レベルLAと求めた光ノイズレベルか
ら、式(1)によって求めることができる。被測定光1
00Bの光SNRを求める動作も同様なので省略する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】WDM通信では、WD
M信号の各チャネルごとに変調が行われる。変調が行わ
れると各チャネルの線スペクトルは、サイドバンドを有
するようになり、分光器10の応答スペクトルは線スペ
クトルおよびサイドバンドのスペクトルが加算されたも
のとなる。従って、線スペクトルに対して求められた応
答特性データとは、異なる形状になる。これにより、変
調が行われたWDM信号では光ノイズレベルを正確に求
めることができず、光SNRも誤差を有することとな
る。
【0030】そこで本発明の目的は、変調されたWDM
信号における光SNRの測定を精度良く行えるWDM信
号モニタを実現することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
WDM信号のスペクトルを測定する分光器と、この分光
器の光信号の線スペクトルに対する応答特性データを格
納する応答特性データ格納部と、前記分光器によって測
定されたスペクトルと前記応答特性データ格納部の応答
特性データに基づいて、チャネルのピーク間におけるス
ペクトルのサンプリングデータから近似した曲線の最小
値を求め、この最小値により、各チャネルの光SNRを
演算する演算部とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、演算部は、チャネルのピーク間ごとにおけ
るスペクトルのサンプリングデータから近似した曲線の
最小値を求め、この最小値により、各チャネルの光SN
Rを演算することを特徴とするものである。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、分光器は、WDM信号を分光する
波長分散素子と、この分光された光を受ける複数のフォ
トダイオードからなるフォトダイオードアレイとを有す
ることを特徴とするものである。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、演算部は、近似した曲線の最小値とフォト
ダイオードによるサンプリングデータの最小値とを求め
る最小値演算手段と、この最小値演算手段のフォトダイ
オードによるサンプリングデータの最小値により、光S
NRを演算するSNR演算手段と、前記最小値演算手段
の近似した曲線の最小値とフォトダイオードによるサン
プリングデータの最小値との差により光SNRの補正を
求め、前記SNR演算手段の光SNRを補正する補正手
段とを有することを特徴とするものである。
【0035】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、補正手段は、(隣接チャネルのピーク波長
差)/(分光器の波長分解能)が所定の値より小さいと
き、光SNRを補正することを特徴とするものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す
ブロック構成図である。図7と同一のものは同一符号を
付すと共に説明も省略する。図1において、演算部32
は、演算部30の代わりに設けられる。そして、演算部
32は、最小値演算手段33、SNR演算手段34、補
正手段35を有する。
【0037】演算部32は、分光器10から出力された
測定データが入力される。また演算部32は、応答特性
データ格納部20に格納されている応答特性データを読
み込む。そして、演算部32は、測定データと応答特性
データに基づき、各チャネルの光信号レベル、ピーク波
長等を演算し、これらの演算結果を出力する。
【0038】最小値演算手段33は、測定データから、
チャネルのピーク間のスペクトルから近似した曲線の最
小値、およびチャネルのピーク間におけるフォトダイオ
ードによるサンプリングデータの最小値を求める。SN
R演算手段34は、最小値演算手段33が求めた最小値
となるフォトダイオードに基づき光SNRの演算を行
う。補正手段35は、最小値演算手段33が求めた最小
値の値から補正値を求め、この補正値でSNR演算手段
34が求めた光SNRを補正する。
【0039】図2は、図1に示す装置において、例えば
PDアレイの一部に変調された被測定光100A、10
0Bが照射された場合の、各PD15a〜15jの出力
をグラフで表した図である。図11と同一のものは同一
符号を付し、説明を省略する。図2において、被測定光
100A、100Bの中心はそれぞれPD15d、15
j近傍にあるとする。
【0040】図3は、演算部32が光SNRを求める動
作を示すフローチャートである。最小値演算手段33は
被測定光100A、100Bそれぞれのピーク波長λ
A、λBに近いPD15d、15jの間のPD15e〜
15iから最小の出力値となるPD15gを検出する
(S31)。最小値演算手段33は、最小の出力値とな
るPD15g近傍のPD15f〜15hの出力値から近
似曲線(ガウス曲線または2次曲線)を作成し(S3
2)、この近似曲線における最小値を求める(S3
3)。最小値演算手段33はPD15gの出力値および
近似曲線の最小値でそれぞれ対数をとる(S34)。S
NR演算手段34は最小値演算手段33からのPD15
gの出力値と、ピーク波長λAを挟んで反対側に位置す
るPD15aとの平均により光ノイズレベルとし、この
光ノイズレベルを用いて式(1)より光SNRを求める
(S35)。補正手段35は、対数をとったPD15g
の出力値と近似曲線の最小値との差を求める。この求め
た値が補正値となる(S36)。補正手段35はSNR
演算手段34が求めた光SNRから補正値を引いて補正
した光SNRを求める(S37)。
【0041】補正手段35が、チャネル間の近似した曲
線の最小値と、PD15gの出力値との差により求まる
補正値で、SNR演算手段34が求めた光SNRを補正
するのは、補正した光SNRが実験的に精度良く求まる
ことが分かっているためである。そして、演算部31
は、補正手段35が補正した光SNRを出力する。ま
た、その他の動作は図7に示す装置と同様なので説明を
省略する。
【0042】図4は、図1および図7に示す装置におい
てWDM信号の光SNRの測定を行い、測定した光SN
Rの測定誤差を示した実測例である。WDM信号は、チ
ャネルの波長間隔が約0.4nmに設定され、変調は1
0Gbpsで行われている。図4は、横軸がチャネル番
号であり、縦軸が真の光SNRとの誤差である。●点に
よって示されるのは、図1に示す装置にて求めた結果で
あり、×点によって示されるのは、図7に示す装置にて
求めた結果である。明らかに、光SNRの測定を精度良
く行うことができている。
【0043】このように、演算部32が、被測定光10
0A、100Bそれぞれのピーク波長λA、λBに近い
PD15d、15jの間で出力値が最小となるPD15
g近傍の出力値より、近似曲線を求め、この近似曲線の
最小値とPD15gの出力値との差を用いて、光SNR
の補正を行う。これにより変調されたWDM信号におけ
る光SNRの測定を精度良く行うことができる。
【0044】図5は、本発明の第2の実施例を示すブロ
ック構成図である。図1と同一のものは同一符号を付す
と共に説明も省略する。図5において、補正手段36
は、補正手段35の代わりに設けられる。
【0045】また、補正手段36は、チャネルの波長差
Δλωと隣接するチャネルのピーク波長差を求め、この
Δλωとピーク波長差の関係より、光SNRの補正値を
求める。そして、補正手段36は、この補正値にてSN
R演算手段34が求めた光SNRの値を補正する。演算
部36はこれらの演算結果を出力する。補正手段36
は、最小値演算手段33が求めた最小値の値から補正値
を求め、この補正値でSNR演算手段34が求めた光S
NRを補正する。
【0046】図6は、演算部36が被測定光100Aの
光SNRを求める動作を説明するフローチャートであ
る。補正手段36は被測定光100Aのピーク波長λA
近傍のPD15c〜15eからビーム半径ωを求める
(S41)。補正手段36はPD15c〜15eの割り
付け波長からビーム半径ωを波長差Δλωに変換する
(S42)。補正手段36は被測定光100A、100
Bのそれぞれのピーク波長λA、λB間の波長差(λA
−λB)を求める(S43)。補正手段36はピーク間
波長差(λA−λB)と波長差Δλωの比(λA−λ
B)/Δλωをとり、この比(λA―λB)/Δλω
値が実験的に求まる所望の値よりも小さい場合、補正手
段36は最小値演算手段33の求めた値に基づき光SN
Rの補正値を求める(S44、S45)。また、比(λ
A―λB)/Δλωの値が実験的に求まる所望の値以上
の場合、補正手段36は補正値を0とする(S44、S
46)。補正手段36はSNR演算手段33が求めた光
SNRの値から補正値の差をとり、補正した光SNRの
値を求める。(S48)。
【0047】また、補正手段36が、ピーク間波長差
(λA−λB)と波長差Δλωの比(λA−λB)/Δ
λωに基づいて補正値を求め、この補正値にて光SNR
の補正を行う動作以外は図1に示す装置と同一なので説
明を省略する。
【0048】このように、補正手段36がピーク間波長
差(λA−λB)と波長差Δλωの比をとり、この比の
値に基づいて補正値を求め、さらにSNR演算手段34
が求めた光SNRの補正を行う。これにより、隣接する
被測定光100A、100Bのピーク波長λA、λBが
十分離れ、被測定光100Aの光SNRの測定に影響を
与えない場合、補正手段36は、補正値を直ちに決定す
ることができる。従って演算時間の短縮を図ることがで
きる。
【0049】なお、本発明はこれに限定されるものでは
なく、以下のようなものでもよい。SNR演算手段34
が求めた光SNRから、補正手段35、37が光SNR
を補正する構成を示したが、最小値検出手段33が求め
た近似曲線の最小値となる波長において、光ノイズレベ
ルを求め、この光ノイズレベルと各チャネルの光信号レ
ベルで、チャネルごとの光SNRを求めてもよい。これ
により、最もダイナミックレンジの取れている波長にて
光ノイズレベルを算出することができるので、光SNR
の演算の誤差を少なくすることができ、精度良く測定す
ることができる。
【0050】また、光ノイズレベルは、各チャネルのピ
ーク間ごとに最小値検出手段33が求めた近似曲線の最
小値となる波長で求めてもよい。これにより、光ノイズ
レベルをチャネルごとに求めることができ、光SNRを
精度良く測定することができる。
【0051】波長分散素子に回折格子13を用いた例を
示したが、波長分散素子にプリズム、光フィルタ等を用
いてもよい。
【0052】また、分光器の一例として、ポリクロメー
タ方式の分光器をあげたが本発明はPDM15を用いる
方式の分光器、例えばダブルモノクロ方式、ファイバー
グレーティング方式、導波路型グレーティング方式等の
全ての分光器に適用することが可能である。
【0053】また、分光器10はレンズ12、14を用
いた透過型光学系だが、放物面鏡などを用いた反射型光
学系としてもよい。
【0054】また、WDM信号はピーク波長がλA、λ
Bからなる2チャネルの被測定光100A、100Bと
したが、何チャネルでもよい。
【0055】さらに、分光器10の波長分解能は、光S
NRを測定するチャネルのピーク波長とチャネルの光ピ
ークパワーに対して1/eとなる波長との波長差とし
たが、光SNRを測定するチャネルのピーク波長とチャ
ネルの光ピークパワーに対して1/2となる波長との波
長差(半値全幅)にしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。請求項1〜3によれば、分光器によって測定された
スペクトルと応答特性データに基づき、チャネルのピー
ク間におけるスペクトルのサンプリングデータから近似
した曲線の最小値により、各チャネルの光SNRを測定
するので、変調されたWDM信号における光SNRの測
定を精度良く行うことができる。
【0057】請求項2または3によれば、各チャネルご
とにピーク間におけるスペクトルのサンプリングデータ
から近似した曲線の最小値により、各チャネルの光SN
Rを測定するので、光SNRの測定をより精度良く行う
ことができる・
【0058】請求項4〜5によれば、最小値演算手段の
演算結果に基づき、補正手段が補正値を求めて、SNR
演算手段が求めた光SNRをこの補正値にて補正する。
これにより、変調されたWDM信号における光SNRの
測定を精度良く行うことができる。
【0059】請求項5によれば、補正手段が分光器の波
長分解能と隣接チャネルのピーク波長差に基づき補正値
を求めるので、演算時間の短縮を図ることができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック構成図で
ある。
【図2】変調された被測定光におけるフォトダイオード
とフォトダイオードの出力の関係の一例を示す図であ
る。
【図3】図1に示す装置における演算部の光SNR演算
動作を示すフローチャートである。
【図4】図1および図7に示す装置にて実際のWDM信
号から光SNRを測定した測定誤差の一例を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例を示すブロック構成図で
ある。
【図6】図5に示す装置における演算部の光SNR演算
動作を示すフローチャートである。
【図7】従来のWDM信号モニタの実施例を示すブロッ
ク構成図である。
【図8】分光器の線スペクトルに対する応答特性例を示
す図である。
【図9】図7に示す装置における分光器の構成図であ
る。
【図10】フォトダイオードアレイの一部を示す模式図
である。
【図11】フォトダイオードアレイとフォトダイオード
の出力の関係の一例を示す図である。
【図12】図7に示す装置の演算部の光信号レベル、ピ
ーク波長、光ピークパワー演算動作を示すフローチャー
トである。
【図13】図7に示す装置の演算部のフォトダイオード
の出力値から光パワー演算動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 分光器 13 回折格子 15 フォトダイオードモジュール 20 応答特性データ格納部 30、32、36 演算部 31、34 SNR演算手段 33 最小値演算手段 35、37 補正手段 100、100A、100B 被測定光 15a〜15j フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/02 Fターム(参考) 5K002 AA03 BA05 DA02 DA05 EA05 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 WDM信号のスペクトルを測定する分光
    器と、 この分光器の光信号の線スペクトルに対する応答特性デ
    ータを格納する応答特性データ格納部と、 前記分光器によって測定されたスペクトルと前記応答特
    性データ格納部の応答特性データに基づいて、チャネル
    のピーク間におけるスペクトルのサンプリングデータか
    ら近似した曲線の最小値を求め、この最小値により、各
    チャネルの光SNRを演算する演算部とを設けたことを
    特徴とするWDM信号モニタ。
  2. 【請求項2】 演算部は、チャネルのピーク間ごとにお
    けるスペクトルのサンプリングデータから近似した曲線
    の最小値を求め、この最小値により、各チャネルの光S
    NRを演算することを特徴とする請求項1記載のWDM
    信号モニタ。
  3. 【請求項3】 分光器は、 WDM信号を分光する波長分散素子と、 この分光された光を受ける複数のフォトダイオードから
    なるフォトダイオードアレイとを有することを特徴とす
    る請求項1または2記載のWDM信号モニタ。
  4. 【請求項4】 演算部は、 近似した曲線の最小値とフォトダイオードによるサンプ
    リングデータの最小値とを求める最小値演算手段と、 この最小値演算手段のフォトダイオードによるサンプリ
    ングデータの最小値により、光SNRを演算するSNR
    演算手段と、 前記最小値演算手段の近似した曲線の最小値とフォトダ
    イオードによるサンプリングデータの最小値との差によ
    り光SNRの補正を求め、前記SNR演算手段の光SN
    Rを補正する補正手段とを有することを特徴とする請求
    項3記載のWDM信号モニタ。
  5. 【請求項5】 補正手段は、(隣接チャネルのピーク波
    長差)/(分光器の波長分解能)が所定の値より小さい
    とき、光SNRを補正することを特徴とする請求項4記
    載のWDM信号モニタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139578A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Yokogawa Electric Corp Wdm信号モニタ
JP2010206538A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fujitsu Telecom Networks Ltd Wdm伝送システムとwdm伝送システムの光信号対雑音比算出方法及びwdm伝送装置

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JP2007139578A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Yokogawa Electric Corp Wdm信号モニタ
JP2010206538A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fujitsu Telecom Networks Ltd Wdm伝送システムとwdm伝送システムの光信号対雑音比算出方法及びwdm伝送装置

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