JP2003179266A - 表示用光源装置 - Google Patents

表示用光源装置

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JP2003179266A
JP2003179266A JP2001377355A JP2001377355A JP2003179266A JP 2003179266 A JP2003179266 A JP 2003179266A JP 2001377355 A JP2001377355 A JP 2001377355A JP 2001377355 A JP2001377355 A JP 2001377355A JP 2003179266 A JP2003179266 A JP 2003179266A
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Yukihiro Mukoda
幸弘 向田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光ダイオードの優れた特性を備えると共に、
光の不均一な明暗が生じることがなく、少ない消費電力
でも高輝度で均一な面発光を得ることができる表示用光
源装置を提供する。 【解決手段】型枠11の側壁内面および基板12の底内
面に、それぞれ光反射効率の高い光反射性塗料13を塗
布すると共に、少なくとも前記基板12の底内面に、光
反射性塗料13を接着媒体としてさらに光学的乱反射を
促す多数のビーズ14を付着させ、発光ダイオード20
は、その照射方向が基板12の底内面に対向し、かつ発
光素子21より延びるリード端子22により該底内面よ
り離隔する状態で配設され、透光性樹脂40は、型枠1
1内にて発光ダイオード20を総て覆い得る位置まで型
枠11内に充填され、光分散樹脂50は、型枠11の上
面側を覆う状態で、透光性樹脂40の上面側に積層され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオードを
光源として、均一な面発光を得ることができる表示用光
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表示用光源装置は、広告
看板のバックライトや各種情報を報知する電光表示板
等、様々な用途に活用されており、これらの光源には一
般に蛍光灯やネオンサイン管等が用いられていた。
【0003】また、光源の1つとして発光ダイオードも
知られており、これは主にディスプレイや表示用として
使用されるほか、各種装置類に組み付けられて電源の入
切や作動状態を示すパイロットランプとして多く使用さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の技術では、光源が蛍光灯やネオンサイン
管の場合、発光ダイオードに比べれば耐久時間が短いた
め、交換作業が面倒であり、コストも嵩むという問題が
あった。
【0005】また、蛍光灯等は放電的発光であるために
点灯消灯時間が遅く、また、光電変換効率が比較的低い
ため消費電力が大きいという問題もあった。また、長尺
化や薄型化が難しく形状の自由度が著しく制限されてい
た。さらには、衝撃にも弱く破損し易いという実用上の
問題もあった。
【0006】一方、発光ダイオードを利用した表示用光
源装置では、蛍光灯等と比べて長寿命であり、視認性や
輝度も極めて高く、放電的発光でないため点灯消灯時間
が早く、光電変換効率が高いため消費電力が少なく、耐
衝撃性にも優れる等の利点もあるが、次のような問題が
あった。
【0007】すなわち、発光ダイオードは特性上、高輝
度の光束を得られるのだがその指向角が非常に狭いた
め、たとえ高密度にマトリクス状に並べた場合でも、広
告看板のバックライトとして使用すると、光束の当たる
部分と当たらない部分とで、光の明暗(輝度ムラ)が生
じてしまい均一な面発光を得ることが困難であった。
【0008】ここで発光ダイオードを覆う透光板体の厚
みを厚くすれば、点光源として機能する各発光ダイオー
ドであっても透光板体の出射面における輝度ムラを防ぐ
ことはできるが、出射面における光量が減少してしま
い、全体的に輝度が低下するという新たな問題が生じ得
る。
【0009】さらにまた、発光ダイオードを利用した従
来の表示用光源装置では、その構造上、単色あるいは混
合色にならざるを得なかったため、かかる表示用光源装
置における発光表示内容に明瞭な輪郭を設ける等の強調
表示を盛り込むことができないという不都合もあった。
【0010】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、発光ダイオードの優
れた特性を備えると共に、光の不均一な明暗が生じるこ
とがなく、少ない消費電力でも高輝度で均一な面発光を
得ることができる表示用光源装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]発光ダイオード(20,30)を光源として、均
一な面発光を得ることができる表示用光源装置(10)
において、上面側が開口し側壁を成す型枠(11)と、
該型枠(11)の底面を成す基板(12)に予め配設さ
れた発光ダイオード(20,30)と、該発光ダイオー
ド(20,30)を埋没させる状態で前記型枠(11)
内に充填される透光性樹脂(40)と、該透光性樹脂
(40)の上面側に積層される光分散樹脂(50)とを
有し、前記型枠(11)の側壁内面および前記基板(1
2)の底内面に、それぞれ光反射効率の高い光反射性塗
料(13)を塗布すると共に、少なくとも前記基板(1
2)の底内面に、前記光反射性塗料(13)を接着媒体
としてさらに光学的乱反射を促す多数のビーズ(14)
を付着させ、前記発光ダイオード(20,30)は、そ
の照射方向が前記基板(12)の底内面に対向する状態
で、発光素子(21)より延びるリード端子(22)に
より該底内面上に配設され、前記透光性樹脂(40)
は、前記型枠(11)内にて前記発光ダイオード(2
0,30)を総て覆い得る位置まで前記型枠(11)内
に充填され、前記光分散樹脂(50)は、前記型枠(1
1)の上面側を覆う状態で、前記透光性樹脂(40)の
上面側に積層されることを特徴とする表示用光源装置
(10)。
【0012】[2]前記発光ダイオード(20,30)
は、リード端子(22)上に実装された発光素子(2
1)から成るチップLED(20)であることを特徴と
する[1]記載の表示用光源装置(10)。
【0013】[3]前記発光ダイオード(20,30)
は、リード端子(22)上に実装された発光素子(2
1)を、レンズ形状に成形されたモールド樹脂(23)
によって被覆して成るLEDランプ(30)であること
を特徴とする[1]記載の表示用光源装置(10)。
【0014】[4]前記光反射性塗料(13)は白色塗
料であり、前記ビーズ(14)は無色透明なガラス製の
球体であることを特徴とする[1],[2]または
[3]記載の表示用光源装置(10)。
【0015】[5]前記光分散樹脂(50)は、透光性
樹脂(40)中に光分散材と前記発光ダイオード(2
0,30)の発光色と同系色の着色剤とを混合して成る
ことを特徴とする[1],[2],[3]または[4]
記載の表示用光源装置(10)。
【0016】[6]前記型枠(11B)の底面を成す基
板(12B)は、平面方向に広がる平板状に形成され、
該基板(12)上に複数の前記発光ダイオード(20,
30)を所定のパターンで配置させたことを特徴とする
[1],[2],[3],[4]または[5]記載の表
示用光源装置(10B)。
【0017】[7]前記透光性樹脂(40)ないし前記
光分散樹脂(50)は、一または隣接し合う複数単位の
前記発光ダイオード(20,30)ごとに包囲する仕切
板(60)により、複数の出射面(51)に区画される
ことを特徴とする[6]記載の表示用光源装置(1
0)。
【0018】[8]前記複数の出射面(51)ごとに発
光色が互いに異なるものを含むことを特徴とする[7]
記載の表示用光源装置(10)。
【0019】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。発光ダイオード(20,30)より照射された比
較的指向角の狭い高輝度光は、型枠(11)の上面側に
積層された光分散樹脂(50)の側に直接向かうことな
く、この光分散樹脂(50)の出射面(51)とは反対
方向で対向する基板(12)の底内面に照射される。こ
こで基板(12)の底内面には、光反射性塗料(13)
を接着媒体としてさらに光学的乱反射を促す多数のビー
ズ(14)が付着してあるので、かかるビーズ(14)
により高輝度光は様々な方向へと屈折反射し、型枠(1
1)内において広域にわたり分散する。
【0020】基板(12)の底内面や型枠(11)の側
壁内面には、それぞれ光反射性塗料13が塗布されてい
るため、型枠(11)内で様々な方向へと反射した光
は、型枠(11)内に充填された透光性樹脂(40)を
通過する間に輝度が低下することなく平均化される。そ
して、光は型枠(11)の開口した上面側へと向かっ
て、光分散樹脂(50)を通り外部へ照射される。ここ
で型枠(11)の側壁内面にも、基板(12)の底内面
と同様に多数のビーズ(14)を付着させれば、光の分
布をより均一化することができる。
【0021】光分散樹脂(50)では、光が様々な方向
へと細かく乱反射されることで、光の通過滞在時間が長
くなり、なおさら輝度バラツキが解消されるので、型枠
(11)の開口を覆う光分散樹脂(50)上端の出射面
(51)より、高輝度で均一な面発光を得ることができ
る。かかる面発光は様々な光の角度成分を有するものと
なり、光分散樹脂(50)の出射面(51)に対して鋭
角となる角度方向、あるいは遠く離れた場所からも容易
に視認することが可能となる。
【0022】前記発光ダイオード(20,30)が、リ
ード端子(22)上に実装された発光素子(21)から
成るチップLED(20)である場合には、発光ダイオ
ード(20,30)自体の小型軽量化が図られることに
なり、本表示用光源装置(10)全体の薄型化、小型化
および軽量化を実現することができる。もちろん、組立
時に取り扱いやすい発光ダイオード(20,30)とし
て、リード端子(22)上に実装された発光素子(2
1)がレンズ形状のモールド樹脂(23)で被覆された
LEDランプ(30)を用いても良い。
【0023】また、前記光反射性塗料(13)を白色塗
料とし、前記ビーズ(14)は無色透明なガラス製の球
体とすれば、それぞれ安価で済みコストを低減すること
が可能であると共に、それぞれ優れた光反射効率と光学
的乱反射効率を得ることができる。
【0024】また、前記光分散樹脂(50)を、透光性
樹脂(40)中に光分散材と前記発光ダイオード(2
0,30)の発光色と同系色の着色剤とを混合したもの
とすれば、より明瞭で鮮やかな光を得ることができる。
【0025】さらにまた、前記基板(12)を平面方向
に広がる平板状に形成して、該基板(12)上に複数の
発光ダイオード(20,30)を所定のパターンで配置
させて実装すれば、本表示用光源装置(10)の大型化
を容易に実現することができる。
【0026】ここで前記透光性樹脂(40)ないし前記
光分散樹脂(50)を、一または隣接し合う複数単位の
発光ダイオード(20,30)ごとに包囲する仕切板
(60)により、複数の出射面(51)に区画すれば、
本表示用光源装置(10)における発光表示内容に明瞭
な輪郭を設ける等の強調表示を盛り込むことが可能とな
る。また、複数の出射面(51)ごとに発光色が互いに
異なるものを含むようにして、従来の単色あるいは混合
色のみならず、多色間の境界を明瞭に設定することがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明を代
表する各種実施の形態を説明する。図1〜図4は本発明
の第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る表
示用光源装置10は、発光ダイオード20を光源とし
て、均一な面発光を得ることができる装置である。
【0028】図1に示すように、表示用光源装置10
は、上面側が開口し側壁を成す型枠11と、該型枠11
の底面を成す基板12に予め配設された発光ダイオード
20と、該発光ダイオード20を埋没させる状態で前記
型枠11内に充填される透光性樹脂40と、該透光性樹
脂40の上面側に積層される光分散樹脂50とを有して
成る。
【0029】本実施の形態における型枠11は、上面側
および底面側が正方形に開口したものであり、発光ダイ
オード20を1個だけ内装し得る大きさに設定されてい
る。なお、後述する他の実施の形態も含めて、型枠11
と基板12とを別体として、後から互いに組み合わせる
ように構成したが、これらを最初から一体に成形したも
のを用いても良い。
【0030】基板12は、前記型枠11の底面側開口に
合致する形状および大きさに形成されており、所定の箇
所に発光ダイオード20のリード端子22を通す取付用
小孔のほか、このリード端子22を半田付けする銅箔配
線や電源用外部リード等が予め設けられている。かかる
基板12は、後述する透光性樹脂40を前記型枠11内
に充填する際に、型枠11と一体化されるものである。
【0031】前記型枠11の側壁内面および前記基板1
2の底内面には、それぞれ光反射効率の高い光反射性塗
料13が塗布されている。ここで光反射性塗料13とし
ては様々な塗料が考えられるが、例えば光の反射効率が
高い白色塗料等を用いると良い。
【0032】さらに、前記型枠11の側壁内面および前
記基板12の底内面には、それぞれ前記光反射性塗料1
3を接着媒体として、光学的乱反射を促す多数のビーズ
14が付着されている。ここでビーズ14としては様々
な形態が考えられるが、例えば無色透明なガラス製の球
体のものを用いると良い。かかるビーズ14は、前記光
反射性塗料13が生乾きの状態で吹き付けることによ
り、容易に付着させることができる。
【0033】発光ダイオード20は、蛍光灯やネオンサ
イン管等と比べて長寿命であり、視認性や輝度も極めて
高く、熱的・放電的発光でないため点灯消灯時間も早
く、光電変換効率が高いため消費電力も少なく、耐衝撃
性にも優れる等の特性を備えるものである。
【0034】本実施の形態に係る発光ダイオード20
は、リード端子22上に実装された発光素子21から成
るチップLEDである。かかるチップLEDは、後述す
る別の発光ダイオード30であるLEDランプとは種類
が異なり、発光素子21が略砲弾型のレンズ形状に成形
されたモールド樹脂23で被覆されていないタイプであ
る。なお、チップLEDやLEDランプの詳細な構成は
一般的であるので説明は省略する。
【0035】図1に示すように、発光ダイオード20
は、その照射方向が前記基板12の底内面に対向し、か
つ発光素子21より延びるリード端子22により該底内
面より離隔する状態で配設されている。なお、前述した
が発光ダイオード20から延びるリード端子22は、基
板12に予め設けられている銅箔配線に接続される。
【0036】また、発光素子21においては、その主た
る照射方向となる前面側ではなく、その裏の後面側より
リード端子22は垂直に延びるのだが、発光素子21の
前面側(図1中で下側を向く部位)を基板12に対向さ
せた状態で基板12上に支持すべく、リード端子22は
180度反対方向となる発光素子21の前面側へ延びる
ように屈曲されている。かかるリード端子22によっ
て、発光素子21は基板12上に予め配設されている。
【0037】透光性樹脂40は、前記型枠11内にて前
記発光ダイオード20を総て覆い得る位置まで前記型枠
内11に充填されている。透光性樹脂40は具体的に
は、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、あるいはメ
タクリル樹脂等の無色透明の樹脂を用いるとよい。
【0038】光分散樹脂50は、前記型枠11の上面側
を覆う状態で、前記透光性樹脂40の上面側に積層され
ている。かかる光分散樹脂50は具体的には、透光性樹
脂中に光分散材と前記発光ダイオード20の発光色と同
系色の着色剤とを混合して成る。
【0039】ここで透光性樹脂は、前述した透光性樹脂
40と同様にエポキシ樹脂等を用いれば良い。また光分
散材とは、酸化チタンや酸化マグネシウム等が該当す
る。また着色剤には、発光ダイオード20の発光色と同
系色の蛍光色素を用いればより鮮やかな発光色を得るこ
とができる。
【0040】次に作用を説明する。先ず表示用光源装置
10を製造するには、前記型枠11と未だ発光ダイオー
ド20を配設してない基板12とを用意し、型枠11の
側壁内面および基板12の底内面に、それぞれ光反射性
塗料13を塗布する。かかる光反射性塗料13が生乾き
の状態で、これらの面に多数のビーズ14を吹き付け
る。それにより、型枠11の側壁内面および基板12の
底内面には、光反射性塗料13を接着媒体として、光学
的乱反射を促す多数のビーズ14が付着される。
【0041】図4に示すように、前記光反射性塗料13
が完全に乾いて多数のビーズ14も付着された状態に固
まったら、前記基板12に予め発光ダイオード20を前
述した状態に配設した後、基板12上に、この基板12
が底面を成すように型枠11を重ね合わせて、互いに隙
間が開かないように密着させた状態で動かぬように固定
する。
【0042】次に型枠11内に、前記発光ダイオード2
0を総て覆い尽くすように透光性樹脂40を充填し、さ
らに透光性樹脂40の上に光分散樹脂50を積層させれ
ばよい。このようにして製造された表示用光源装置10
は、様々な用途に使用することができるが、特に広告看
板のバックライト等に適用するとよい。
【0043】具体的には表示用光源装置10をユニット
として複数用意し、平面状あるいは曲面上に密に並べる
ように設置する。各表示用光源装置10が並ぶ平面ある
いは曲面上には、例えば透光性のある写真フィルム等の
広告シート(図示せず)を貼着すれば、かかる広告シー
トを鮮明に発光させることができる。
【0044】図3に示すように、表示用光源装置10の
発光ダイオード20より照射された比較的指向角αの狭
い高輝度光は、型枠11の上面側に積層された光分散樹
脂50の側に直接向かうことなく、この光分散樹脂50
の出射面51とは反対方向で対向する基板12の底内面
に照射される。
【0045】ここで型枠11の側壁内面および基板12
の底内面には、光反射性塗料13が塗布されており、さ
らに光反射性塗料13を接着媒体として、光学的乱反射
を促す多数のビーズ14が付着してあるので、光反射性
塗料13と特にビーズ14によって、高輝度光は様々な
方向へと屈折反射し、型枠11内において広域にわたり
分散する。
【0046】型枠11内で様々な方向へと反射した光
は、型枠11内に充填された透光性樹脂40を通過する
間に輝度が低下することなく、平均化されるよう満遍な
く拡散する。このように光は透光性樹脂40内を通るの
で、空気中を通過する場合に比べて輝度が低下すること
もなく、透光性樹脂40の全域が拡散光源領域となる。
しかも、発光ダイオード20全体が透光性樹脂40にモ
ールドされることで、型枠11内全域での熱伝導も促さ
れ、発光ダイオード20付近のみが高熱化するような事
態も防ぐことができる。
【0047】型枠11内の光は型枠11の開口した上面
側へと向かうが、光分散樹脂50を通ることで均等に配
光され、この光分散樹脂50上端の出射面51全体より
外部へと照射される。光分散樹脂50では、光が様々な
方向へと細かく乱反射されることにより、光の通過滞在
時間が長くなるので、なおさら輝度バラツキが解消され
る。
【0048】それにより、型枠11の開口を覆う光分散
樹脂50の出射面51より、高輝度で均一な面発光を得
ることができる。かかる面発光は様々な光の角度成分を
有するものとなり、光分散樹脂50の出射面51に対し
て鋭角となる角度方向、あるいは遠く離れた場所からも
容易に視認することが可能となる。また、光分散樹脂5
0には、前記発光ダイオード20の発光色と同系色の着
色剤が混合されているため、より明瞭で鮮やかな色の光
を得ることができる。
【0049】また、前記発光ダイオード20は、リード
端子22上に実装された発光素子21から成るチップL
EDであるので、発光ダイオード20自体の小型軽量化
が図られることになり、本表示用光源装置10全体の薄
型化、小型化および軽量化を実現することができる。
【0050】さらにまた、本実施の形態では、前記光反
射性塗料13を白色塗料とし、前記ビーズ14は無色透
明なガラス製の球体とすれば、それぞれ安価で済みコス
トを低減することが可能であると共に、それぞれ優れた
光反射効率と光学的乱反射効率を得ることができる。
【0051】図5および図6は本発明の第2実施の形態
を示している。本実施の形態に係る表示用光源装置10
Aは、その全体形状を円柱形に形成したものである。す
なわち、型枠11Aは円筒状のものが用いられ、基板1
2Aは、前記型枠11Aの底面側開口に合致する大きさ
の円形に形成されている。
【0052】このように表示用光源装置の全体形状は、
前記第1実施の形態のような正方形の出射面51を有す
る四角柱形に限らず、本第2実施の形態のような円柱
形、あるいは三角柱や五角柱、それに星形やハート型や
数字やアルファベットをかたどる等と、様々な形状に形
成することができるものである。なお、第1実施の形態
と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略
する。
【0053】図7および図8は本発明の第3実施の形態
を示している。本実施の形態に係る表示用光源装置10
Bは、型枠11Bの底面を成す基板12Bが平面方向に
広がる平板状に形成されており、該基板12B上に複数
の前記発光ダイオード20を所定のパターンで配置させ
て構成したものである。本実施の形態によれば、透光性
樹脂40は平面方向に広がる平板形に充填され、さらに
光分散樹脂50も透光性樹脂40の上面側に平板形に積
層される。
【0054】このように表示用光源装置10Bの形状の
基本的に規定する基板12Bを平面方向に広がる平板状
に形成して、該基板12上に複数の発光ダイオード2を
所定のパターンで配置させて実装すれば、本表示用光源
装置10Bの大型化を容易に実現することができる。も
ちろん、表示用光源装置10Bの形状および大きさや、
複数の発光ダイオード2の配置パターンは図示したもの
に限定されるわけではない。
【0055】図9および図10は本発明の第4実施の形
態を示している。本実施の形態に係る表示用光源装置1
0Bは、前記第3実施の形態と基本的に同様の構成であ
るが、前述したチップLEDである発光ダイオード20
の代わりに、LEDランプである発光ダイオード30を
用いている点で異なる。
【0056】本実施の形態に係る発光ダイオード30
は、発光素子21が略砲弾型のレンズ形状に成形された
モールド樹脂23で被覆されているものである。このよ
うに本発明における発光ダイオードは、チップLEDで
ある発光ダイオード20に限られるものではなく、組立
時に取り扱いやすい発光ダイオード30を用いるように
しても良い。なお、前記各実施の形態と同種の部位には
同一符号を付し、重複した説明を省略する。
【0057】図11および図12は本発明の第5実施の
形態を示している。本実施の形態に係る表示用光源装置
10Bは、前記第4実施の形態と基本的に同様の構成で
あるが、透光性樹脂40ないし光分散樹脂50が、発光
ダイオード30を1つずつ包囲する仕切板60により、
複数の出射面に区画されている点で異なる。
【0058】仕切板60は、図示した升目状に薄い板材
を組み合わせたものであるが、板材自体の材質として
は、半透明ないし非透光性の白色樹脂等を用いると良
い。なお、本実施の形態では、発光ダイオード30を1
つずつ囲むように仕切板60を設けたが、仕切板60で
囲む発光ダイオード30の数は1つに限られるものでは
なく、隣接し合う複数単位の発光ダイオードごとに包囲
するように仕切板60を設けても良い。
【0059】このように透光性樹脂40ないし光分散樹
脂50を、一または隣接し合う複数単位の発光ダイオー
ド30ごとに包囲する仕切板60により、複数の出射面
に区画すれば、本表示用光源装置10Bにおける発光表
示内容に明瞭な輪郭を設ける等の強調表示を盛り込むこ
とが可能となる。ここで複数の出射面ごとに発光色が互
いに異なるものを含むようにして、従来の単色あるいは
混合色のみならず、多色間の境界を明瞭に設定すること
ができる。
【0060】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれらの各種実施の形
態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば前記実施の形態では、基板12の底内面のみなら
ず型枠11の側壁内面にも、光反射性塗料13を接着媒
体として多数のビーズ14を付着させたが、必要に応じ
て、基板12の底内面だけにビーズ14を付着させて構
成してもかまわない。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る表示用光源装置によれば、
蛍光灯やネオンサイン管等と比べて長寿命であり、視認
性や輝度も極めて高く、熱的・放電的発光でないため点
灯消灯時間も早く、光電変換効率が高いため消費電力も
少なく、耐衝撃性にも優れる等の発光ダイオードの特性
を備えると共に、光の不均一な明暗が生じることがな
く、少ない消費電力でも高輝度で均一な面発光を得るこ
とができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る表示用光源装置
を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る表示用光源装置
を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る表示用光源装置
における光照射を説明する作用説明図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る表示用光源装置
の要部を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る表示用光源装置
を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係る表示用光源装置
を示す平面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係る表示用光源装置
を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第3実施の形態に係る表示用光源装置
を示す平面図である。
【図9】本発明の第4実施の形態に係る表示用光源装置
を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第4実施の形態に係る表示用光源装
置を示す平面図である。
【図11】本発明の第5実施の形態に係る表示用光源装
置を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第5実施の形態に係る表示用光源装
置を示す平面図である。
【符号の説明】
10…表示用光源装置 10A…表示用光源装置 10B…表示用光源装置 11…型枠 11A…型枠 12…基板 12A…基板 13…光反射性塗料 14…ビーズ 20…発光ダイオード 21…発光素子 22…リード端子 30…発光ダイオード 40…透光性樹脂 50…光分散樹脂 51…出射面 60…仕切板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光ダイオードを光源として、均一な面発
    光を得ることができる表示用光源装置において、 上面側が開口し側壁を成す型枠と、該型枠の底面を成す
    基板に予め配設された発光ダイオードと、該発光ダイオ
    ードを埋没させる状態で前記型枠内に充填される透光性
    樹脂と、該透光性樹脂の上面側に積層される光分散樹脂
    とを有し、 前記型枠の側壁内面および前記基板の底内面に、それぞ
    れ光反射効率の高い光反射性塗料を塗布すると共に、少
    なくとも前記基板の底内面に、前記光反射性塗料を接着
    媒体としてさらに光学的乱反射を促す多数のビーズを付
    着させ、 前記発光ダイオードは、その照射方向が前記基板の底内
    面に対向する状態で、発光素子より延びるリード端子に
    より該底内面上に配設され、 前記透光性樹脂は、前記型枠内にて前記発光ダイオード
    を総て覆い得る位置まで前記型枠内に充填され、 前記光分散樹脂は、前記型枠の上面側を覆う状態で、前
    記透光性樹脂の上面側に積層されることを特徴とする表
    示用光源装置。
  2. 【請求項2】前記発光ダイオードは、リード端子上に実
    装された発光素子から成るチップLEDであることを特
    徴とする請求項1記載の表示用光源装置。
  3. 【請求項3】前記発光ダイオードは、リード端子上に実
    装された発光素子を、レンズ形状に成形されたモールド
    樹脂によって被覆して成るLEDランプであることを特
    徴とする請求項1記載の表示用光源装置。
  4. 【請求項4】前記光反射性塗料は白色塗料であり、前記
    ビーズは無色透明なガラス製の球体であることを特徴と
    する請求項1,2または3記載の表示用光源装置。
  5. 【請求項5】前記光分散樹脂は、透光性樹脂中に光分散
    材と前記発光ダイオードの発光色と同系色の着色剤とを
    混合して成ることを特徴とする請求項1,2,3または
    4記載の表示用光源装置。
  6. 【請求項6】前記型枠の底面を成す基板は、平面方向に
    広がる平板状に形成され、該基板上に複数の前記発光ダ
    イオードを所定のパターンで配置させたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4または5記載の表示用光源装
    置。
  7. 【請求項7】前記透光性樹脂ないし前記光分散樹脂は、
    一または隣接し合う複数単位の前記発光ダイオードごと
    に包囲する仕切板により、複数の出射面に区画されるこ
    とを特徴とする請求項6記載の表示用光源装置。
  8. 【請求項8】前記複数の出射面ごとに発光色が互いに異
    なるものを含むことを特徴とする請求項7記載の表示用
    光源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7661859B2 (en) 2007-05-16 2010-02-16 Denso Corporation Operation panel
US7781958B2 (en) * 2007-01-16 2010-08-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Light emitting device
JP2011526004A (ja) * 2009-07-22 2011-09-29 ネクソン カンパニー,リミテッド 面発光装置およびその製造方法

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